JP2003229160A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの販売方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの販売方法

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JP2003229160A
JP2003229160A JP2002027845A JP2002027845A JP2003229160A JP 2003229160 A JP2003229160 A JP 2003229160A JP 2002027845 A JP2002027845 A JP 2002027845A JP 2002027845 A JP2002027845 A JP 2002027845A JP 2003229160 A JP2003229160 A JP 2003229160A
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cell system
fuel
hydrogen
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JP2002027845A
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Masato Shoji
理人 東海林
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯機器の大きさを変えずに様々な機能に対
応したソフトウエアが使用できるようにすることを目的
とする。 【解決手段】 複数の燃料電池セル1と、この燃料電池
セル1に燃料を供給する燃料貯蔵タンク14と、ソフト
ウエアの記憶機能を含みICチップ32とからなる携帯
型または可搬型の燃料電池システムであり、燃料電池シ
ステムに電気的に接続され燃料電池セル1より電力の供
給を受けるとともに、ICチップ32に記憶したソフト
ウエアの内消費者の指定したソフトウエアを取り込む携
帯機器50を接続するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯または可搬が可
能な燃料電池システムおよび燃料電池システムの販売方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の代表格である携帯電話
は、単なる通話だけでなくメールやインターネットへの
接続などの情報収集手段として数多くの機能を有するよ
うになり、極めて急速に普及してきている。さらに、映
像や音声のコンテンツへの対応や撮影など通話以外の機
能も提案、具現化されているため、今後はますます高機
能化への道をたどると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような携帯電話は
各種機能に対応するため、その制御用プログラムや各種
データ、また、画像や音楽などのソフトウエアはますま
す膨大化、複雑化してきている。しかし、携帯電話本体
で機能増加に全て対応していては、膨大なソフトウエア
を記憶するために必要なメモリー容量は増大し、それに
伴い携帯電話が大きくならざるを得なくなり、本来の特
長である携帯性が損なわれてしまう。
【0004】以上のことから、本発明は携帯電話などの
携帯機器の大きさを変えずに、様々な機能に対応したソ
フトウエアが使用できる燃料電池システムおよび燃料電
池システムの販売方法を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、複数の燃料電池セルと、この燃料電池セル
に燃料を供給する燃料貯蔵部と、ソフトウエアの記憶機
能を含むICチップとからなり、前記燃料電池セルより
電力の供給を受けるとともに前記ソフトウエアの内消費
者の指定したソフトウエアを取り込む携帯機器が電気的
に接続された燃料電池システムである。このように、携
帯機器に接続される燃料電池システムに各種ソフトウエ
アを記憶し、消費者が必要なときにそのソフトウエアを
携帯機器に取り込むようにすることで、携帯機器のメモ
リー容量を増大させる必要がなくなるため、携帯機器を
大きくすることなく各種ソフトウエアに対応することが
できるようになる。もちろん、燃料電池システムにより
携帯機器に電力が供給されるため長時間の携帯機器の使
用が可能となる。
【0006】また、燃料がなくなり燃料充填済み燃料電
池システムと交換する際に、販売店にて最新のソフトウ
エアをICチップに記憶し、ソフトウエアの代金を合わ
せて支払うことにより常に携帯機器を最新の機能にする
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に従って説明する。
【0008】図1は本発明の実施の形態における携帯機
器を電気的に接続した燃料電池システムを示す一部断面
図である。図2は本発明の実施の形態における燃料電池
システムの一体型集電板を示す平面図である。図3は本
発明の実施の形態における燃料電池システムの一体型空
気供給流路を示す図1のA−A部分の断面図である。
【0009】図において、1は燃料電池セルで、本実施
の形態では同一形状のセルが8個設けられている。それ
ぞれの燃料電池セル1は2cm角にカットしたフッ素系
プロトン伝導性の固体高分子膜(例えばデュポン社製の
ナフィオン)からなる電解質2と、その両面に配置され
た触媒電極3と、この触媒電極3の両外側に配置された
一対の集電板4とから構成される。ここで、触媒電極3
はカーボンペーパーの片面上に白金微粒子触媒を担持さ
せたカーボン粉を塗布した後、2平方センチメートルに
なるように正方形にカットして作製されている。
【0010】8枚分の電解質2はそれぞれ触媒電極3に
挟まれ、さらに8ヶ所に1.5cm角の正方形状の穴が
設けられた2枚のシールゴム5の穴部分に固定される。
このようにして8個分の燃料電池セル1が一体化され
る。
【0011】また、集電板4はステンレス鋼製で、矩形
状のガス流路がエッチングで形成されており、一方の触
媒電極3上に配置される集電板4内のガス流路を燃料供
給用のガス流路6として、他方の触媒電極3上に配置さ
れる集電板4内のガス流路を空気供給用のガス流路7と
して構成してある。
【0012】上記の燃料電池セル1は組み立てることに
より、燃料供給用のガス流路6と空気供給用のガス流路
7が、図1に示すように電解質2および触媒電極3を介
して互いに対向する位置に配置される。また、この際
に、各集電板4のうち両ガス流路6,7を除く触媒電極
3に接する部分の面積は45%としてある。
【0013】各集電板4は耐熱性樹脂からなる絶縁部材
8内に図2に示すような位置に8枚分が配置される。な
お、各集電板4には点線で示した電力取り出し用の集電
板端子9が取り付けられており、これらの集電板端子9
も絶縁部材8内に一体で組み付けられる。これは、金型
に集電板端子9を取り付けた集電板4を図2に示す位置
に配置した後、絶縁部材8を射出成形することで一体化
できる。このようにして一体型集電板10が構成されて
いる。なお、集電板端子9と集電板4は一体成形品でも
構わない。
【0014】本実施の形態では燃料として水素を用いる
ので、各燃料電池セル1の燃料供給用のガス流路6側に
は燃料供給部11と、減圧弁12と、水素吸蔵合金13
を有する燃料貯蔵タンク14からなる燃料貯蔵部が配置
される。
【0015】燃料供給部11は耐熱性樹脂からなる箱形
状をしており、燃料電池システムを組み立てた時、一体
型集電板10の集電板4と重なる部分に集電板4と外周
が同寸法の正方形状の水素導入穴42が設けられてい
る。また、図1の燃料供給部11の右側には減圧弁挿入
穴43が、左側には燃料供給部11の内部を水素でパー
ジするための開閉可能なネジ形状のパージ口15がそれ
ぞれ設けられている。さらに、燃料供給部11の内部に
は水素の圧力をモニターするためのマイクロマシン半導
体式の圧力センサ16が取り付けられている。
【0016】減圧弁12は一次側、すなわち、燃料貯蔵
タンク14側の圧力が3MPaまでで、これを二次側、
すなわち、燃料供給部11側の圧力が50kPaになる
ように調整する仕様の円筒形状のものを用いている。
【0017】減圧弁12は燃料貯蔵タンク14に設けた
減圧弁取付ネジ部44にねじ込まれることにより固定さ
れ、燃料貯蔵タンク14の上部に燃料供給部11を組み
付けることにより、減圧弁12に設けた圧力調整用バネ
17が固定され二次側圧力を決定している。このような
構成とすることで、万一、燃料電池システムが破損して
も圧力調整用バネ17が緩み、減圧弁12は閉じる方向
に動くため燃料貯蔵タンク14から水素が漏れることが
なくなり、安全側に動作させることができる。
【0018】燃料貯蔵タンク14はステンレス鋼製の箱
形状で、その内部空間には約50ccの粉末状のLaN
5系の水素吸蔵合金13が収納されている。水素吸蔵
合金13は粉末状であるので、他部に飛散しないように
図1における燃料貯蔵タンク14の内部空間の両側には
平均径がサブミクロンのフィルター18が設けられてい
る。また、その左側には逆止弁19およびネジ形状の燃
料供給口20がそれぞれ設けられている。なお、LaN
5系の水素吸蔵合金13は水素を吸蔵すると体積が2
0〜25%膨張するので、水素吸蔵合金13の収納部分
には膨張分の空間を設けてある。燃料貯蔵タンク14に
は水素吸蔵合金13の状態を検知するためのサーミスタ
からなる温度センサ21が配置されている。
【0019】燃料供給口20およびパージ口15には、
それぞれ燃料供給口ネジ22とパージ口ネジ23がねじ
込まれており、これにより開閉可能構造となっている。
なお、両方のネジは水素漏れを防ぐために、テトラフル
オロエチレン製のシールテープ(図示せず)を巻回した
状態で燃料供給口20とパージ口15にそれぞれねじ込
まれる。また、両方のネジは緩めると水素漏れを起こす
ので、容易に緩められないように鍵が内蔵されている。
【0020】空気供給用のガス流路7を有する集電板4
は8枚分を図2に示した一体型集電板10と同形状に配
置して絶縁部材8を介して構成される。
【0021】空気供給用のガス流路7にはそれぞれに空
気を供給するための流路を有する一体型空気供給流路2
4が配置されている。図1のA−A部での一体型空気供
給流路24の断面図を図3に示す。各空気供給用のガス
流路7に空気を導入する空気導入路25は耐熱性樹脂板
26を図3に示すような形状に加工して形成されてい
る。ここで、空気導入路25は各空気供給用のガス流路
7に対して並列的に空気を導入できるように設計されて
いる。また、各空気供給用のガス流路7から排出される
空気は耐熱性樹脂板26に設けた貫通孔からなる空気排
出路27を通って排出される。
【0022】一体型空気供給流路24には、各集電板4
が配置される位置(図3の四角点線で示した位置)に、
集電板4よりも小さい有効面積を有するヒーター28が
互いに直列に接続して配置されている。ヒーター28の
有効面積を集電板4の面積よりも小さくしたのは、ヒー
ター28の無駄な熱引けを避け熱を有効に集電板4のみ
に伝達させるためである。また、一部のヒーター28の
下部にはヒーター28の温度を検出するためにサーミス
タ製のヒーター温度センサ29が設けられている。
【0023】一体型空気供給流路24の上部には回路基
板30が配置される。回路基板30は集電板端子9を半
田付けすることにより固定されている。これにより、8
個の燃料電池セル1が直列に接続され、また、回路基板
30に固定してある空気供給手段としてのファン31が
一体型空気供給流路24における図3の点線円で示した
部分に配置されるため、空気導入路25の一部にファン
31が重なることになる。従って、ファン31から得ら
れる風は空気導入路25を経由して空気供給用のガス流
路7に至るため、空気供給用のガス流路7には空気が流
れた状態で供給されることになる。なお、ファン31に
は例えばパソコンのCPU冷却に用いられる低背型ファ
ンが使用できる。
【0024】回路基板30にはファン31以外にマイク
ロコンピュータやメモリー、インターフェースなどに用
いられる各種ICチップ32、液晶式の表示部33、リ
チウムイオン電池からなる内蔵二次電池34、回路基板
コネクタ35、その他図示しない抵抗やコンデンサなど
回路を構成する部品が半田付けで実装されている。な
お、内蔵二次電池34は燃料電池セル1で発電した電力
の一部を充電するとともに、回路基板30への電力供給
と、燃料電池セル1が起動後安定して発電を開始するま
での間の携帯機器50への電力供給をまかなう。
【0025】実装後は、ファン31、表示部33の表示
面、回路基板コネクタ35のコネクタ挿入部、集電板端
子9の接続部を除いて、部品を含む全体に渡って耐湿性
樹脂でモールドされる。
【0026】このようにして一体化された内蔵二次電池
34、ICチップ32および表示部33を包含する回路
基板30と、燃料電池セル1と、燃料貯蔵部は、燃料貯
蔵タンク14への燃料供給口20を有する耐熱樹脂製の
容器36内に収納される。
【0027】容器36のファン31と対向する位置には
複数の空気導入口37が設けられている。ファン31が
駆動すると空気導入口37から空気が取り込まれる。ま
た、空気導入口37には防爆防塵の目的で400メッシ
ュのステンレス鋼製の金属網38が取り付けられてい
る。
【0028】容器36の上部には、表示部33に対向す
る位置に透明樹脂からなる表示窓39と、携帯機器50
などを接続する出力コネクタ40とを備えた耐熱樹脂製
の容器フタ41が固定されている。これにより、出力コ
ネクタ40と回路基板コネクタ35が電気的に接続され
る。なお、容器フタ41と容器36はいずれも耐熱樹脂
製なので、両者を接着や超音波溶着等の手法で固定でき
る。これにより容易に分解できないようにすることが可
能となる。
【0029】携帯機器50は携帯機器コネクタ(図示せ
ず)と出力コネクタ40を接続することにより、燃料電
池システムから電力とソフトウエアの供給を受ける。な
お、出力コネクタ40は図1では容器フタ41に固定さ
れているが、これはコードを介して容器フタ41から取
り外せる構造としても良い。この場合は、携帯機器50
と燃料電池システムが離れた位置にあってもコードの長
さの範囲であれば電力とソフトウエアの供給を受けるこ
とができる。
【0030】次に、燃料電池システムの組立方法につい
て図4を用いて説明する。
【0031】図4は本発明の実施の形態における燃料電
池システムの概略組立図である。
【0032】あらかじめ水素吸蔵合金(図示せず)を収
納した燃料貯蔵タンク14の減圧弁取付ネジ部44には
減圧弁12がねじ込まれることによって固定される。こ
の際、減圧弁取付ネジ部44と嵌合する減圧弁12のオ
ネジ部分には水素漏れを防止するため図示しないテトラ
フルオロエチレン製シールテープをあらかじめ巻回して
ある。なお、燃料貯蔵タンク14に内蔵した温度センサ
(図示せず)に接続されている温度センサコネクタ45
は後述する回路基板30に設けた接続コネクタ(図示せ
ず)に挿入固定される。
【0033】この上に燃料供給部11を重ねて配置す
る。この際、減圧弁挿入穴(図示せず)に減圧弁12の
上部が挿入される。これにより、減圧弁12の上部の圧
力調整用バネ17が押し込まれ、水素導入穴42に導入
される水素の圧力が決定されるとともに、減圧弁12の
上部および減圧弁取付ネジ部44の外周に配置したOリ
ング51が圧縮され、減圧弁12の取付部周辺からの水
素漏れを防止する。なお、燃料供給部11に内蔵した圧
力センサ(図示せず)に接続されている圧力センサコネ
クタ46は後述する回路基板30に設けた接続コネクタ
(図示せず)に挿入固定される。
【0034】この上には、燃料極側一体型集電板10
a、電解質/触媒電極複合体47および空気極側一体型
集電板10bがこの順に重ねて配置される。この際、燃
料極側一体型集電板10aから突出している集電板端子
9は電解質/触媒電極複合体47や空気極側一体型集電
板10bに設けた貫通穴に挿入されることにより全体が
固定される。
【0035】空気極側一体型集電板10bの上には、一
体型空気供給流路24が重ねて配置される。この際、集
電板端子9は貫通穴に挿入される。また、一体型空気供
給流路24に内蔵したヒーターとヒーター温度センサ
(いずれも図示せず)に接続されているヒーターコネク
タ48は後述する回路基板30に設けた接続コネクタ
(図示せず)に挿入固定される。
【0036】以上に述べた燃料貯蔵タンク14、燃料供
給部11、燃料極側一体型集電板10a、電解質/触媒
電極複合体47、空気極側一体型集電板10bおよび一
体型空気供給流路24はこの順に積層された状態で取付
ネジ49により互いに固定され、一体化される。この上
に回路基板30を重ねて配置する。その際、温度センサ
コネクタ45、圧力センサコネクタ46およびヒーター
コネクタ48を回路基板30に設けた接続コネクタ(図
示せず)にそれぞれ挿入固定した後、集電板端子9を回
路基板30に設けた貫通穴に挿入し、両者を半田付けに
より電気的、機械的に固定する。これにより、ファン3
1の一部は空気導入路25に重なり、ファン31が生成
した空気流れは空気導入路25に導入される。
【0037】このようにして組み立てられた燃料電池シ
ステムの内部部品は容器36に収納される。この際、容
器36の側面に設けた空気導入口37にはあらかじめ金
属網38を固定してある。
【0038】最後に容器36の上面に容器フタ41を固
定し、パージ口15および燃料供給口20に鍵付きのパ
ージ口ネジ23および燃料供給口ネジ22をそれぞれね
じ込んで燃料電池システムが完成する。
【0039】以上の構造、組立方法とすることで燃料電
池システムは極めてコンパクトな構成となるため、携帯
型や可搬型として適用できる。
【0040】次に燃料電池システムおよび携帯機器の回
路構成について図5を用いて説明する。
【0041】図5は本発明の実施の形態における燃料電
池システムおよび携帯機器の回路構成を説明するブロッ
ク回路図である。
【0042】図5において、細実線で囲った上半分は携
帯機器の、下半分は燃料電池システムのブロック回路図
をそれぞれ示す。図中、実線はデータの、点線は電力の
流れをそれぞれ示し、特に太点線は充電に伴う電力の流
れを示す。また、矢印はデータまたは電力の流れの方向
を示す。
【0043】まず、携帯機器についてここでは携帯電話
の例について回路構成を説明する。
【0044】携帯機器に搭載されるマイクロコンピュー
タ81は、通信機能を司る送受信部82、情報を入力す
るキーボード83、情報を表示する画面84、燃料電池
システムを始めとする外部機器との情報のやり取りを司
るインターフェース部85、制御、応用プログラムや各
種データを保存する不揮発性のメモリー86および携帯
機器に搭載した二次電池への充電を制御する携帯機器二
次電池充電制御部87と接続され、それぞれデータのや
り取りを行っている。
【0045】送受信部82には電波の送受信を行うアン
テナ88、受信したデジタル信号をアナログ信号に復元
しスピーカ89に音声として変換したり、マイクロホン
90に発せられた声をデジタル信号に変換するD/A,
A/D変換部91が接続されている。また、送受信部8
2ではキーボード83で入力されたデータを送信した
り、音声以外のデータを受信したりする際のデータ送受
信機能も有する。
【0046】インターフェース部85には携帯機器コネ
クタ92が接続されており、これを通して外部機器と情
報のやり取りを行っている。なお、携帯機器コネクタ9
2には電力受け入れのための端子を有しており、これを
通して携帯機器二次電池充電制御部87を介し携帯機器
二次電池93を充電することができる。
【0047】次に燃料電池システムの回路構成について
説明する。
【0048】燃料電池システムに搭載されるマイクロコ
ンピュータ52は、電源スイッチ53、内蔵二次電池3
4を充電するための外部電源を接続する電源コネクタ5
4に設けられた電源コネクタスイッチ55、燃料電池シ
ステムの様々な状態を表示する表示部33、制御、応用
プログラムや各種データを保存する不揮発性のメモリー
56、警報を発するブザー57、携帯機器を始めとする
外部機器との情報のやり取りを司るインターフェース部
58、内蔵二次電池34への充電を制御する内蔵二次電
池充電制御部59、ファン31を制御するファン制御部
60、ヒータ温度センサ29、ヒーター温度センサ29
の出力に応じてヒーター28を制御するヒーター制御部
61、圧力センサ16および温度センサ21がそれぞれ
接続されている。このうち、メモリー56の容量は携帯
機器のメモリー86の少なくとも10倍以上を実装して
いる。このため、メモリー56は、不揮発性を有する大
容量のものとして例えばフラッシュメモリーを用いてい
る。なお、電源スイッチ53、電源コネクタ54および
電源コネクタスイッチ55は、図4において回路基板3
0上で内蔵二次電池34の奥に実装されているため、図
示していない。
【0049】インターフェース部58には燃料電池シス
テムの出力コネクタ40が接続されており、これを通し
て外部機器と情報のやり取りを行っている。なお、出力
コネクタ40には電力供給のための端子を有しており、
内蔵二次電池充電制御部59の指示により燃料電池セル
1または内蔵二次電池34の電力を出力コネクタ40を
介して携帯機器に供給する。
【0050】次に燃料電池システムおよび携帯機器の動
作について図6から図15を用いて説明する。
【0051】図6は本実施の形態における燃料電池シス
テムの初期設定動作を示すフローチャートである。図7
は同燃料電池システムの主動作を示すフローチャートで
ある。図8は同燃料電池システムの電源スイッチ割り込
み処理動作を示すフローチャートである。図9は同燃料
電池システムの一定時間毎割り込み処理動作および本実
施の形態における携帯機器の販売店情報表示信号受信割
り込み処理動作を示すフローチャートである。図10は
同燃料電池システムの外部入力割り込み処理動作を示す
フローチャートである。図11は同燃料電池システムの
水素充填時における主動作を示すフローチャートであ
る。図12は同燃料電池システムの水素充填後の処理動
作を示すフローチャートである。図13は同燃料電池シ
ステムの水素充填時における一定時間毎割り込み処理動
作を示すフローチャートである。図14は同燃料電池シ
ステムの水素充填時における外部入力割り込み処理動作
を示すフローチャートである。図15は同燃料電池シス
テムの販売店における販売時および回収時の主動作を示
すフローチャートである。
【0052】まず、燃料電池システムの電源スイッチ5
3がONになると、マイクロコンピュータ52は図6に
示すように電源スイッチ割り込みを許可(S1)した
後、燃料電池システムに接続されている機器状況を調べ
る。出力コネクタ40に携帯機器コネクタ92が接続さ
れていれば(S2のyes)、携帯機器の受け入れ電力
仕様を携帯機器に問い合わせ、適合すれば(S3のye
s)次のステップ(S8)に進むが、適合しなければ
(S3のno)仕様が不適合である旨を表示部33に表
示する(S4)とともに、ブザー57を鳴らして消費者
に警告し(S5)、燃料電池システムの動作を終了す
る。
【0053】燃料電池システムに携帯機器が接続されて
いなければ(S2のno)、外部の電源が接続されてい
るかを電源コネクタスイッチ55の状態で調べる。外部
電源はメーカーにて水素吸蔵合金13に水素を充填する
際に内蔵二次電池34を充電するために接続される。従
って、電源コネクタスイッチ55がONであれば(S6
のyes)外部電源が接続されていることになるので、
後述の図11に示す水素充填時におけるフローチャート
に進む(結合子1)。
【0054】電源コネクタスイッチ55がOFFの場合
は(S6のno)、外部電源が接続されていないので、
次に販売店機器のコネクタが接続されているかを調べ
る。ここで、販売店機器のコネクタは燃料電池システム
の出力コネクタ40に接続され、これを通して燃料電池
システムのメモリー56内に記憶されるソフトウエアの
送受信を行う。販売店機器のコネクタが接続されていれ
ば(S7のyes)、後述の図15に示す販売店におけ
る販売時および回収時の主動作を示すフローチャートに
進む(結合子5)。
【0055】販売店機器のコネクタが接続されていなけ
れば(S7のno)、燃料電池システムは携帯機器が接
続されているか、または何も接続されていない状態であ
る。この状態は、すなわち、燃料電池システムが燃料電
池セル1で発電した電力を携帯機器二次電池93および
内蔵二次電池34に充電する動作を行うことに相当す
る。
【0056】この充電動作に入る前に、マイクロコンピ
ュータ52は水素吸蔵合金13が寿命であるかを判断す
る(S8)。水素吸蔵合金13の寿命は本実施の形態で
は水素充填回数から予測している。すなわち、水素吸蔵
合金13に用いているLaNi5系合金は、水素の吸
蔵、放出を繰り返すと体積が20〜25%膨張、収縮す
るので、充填回数が増えるとクラックが発生し微粉化し
ていく。吸蔵回数が約100回後の水素吸蔵合金13の
平均粒径は約4μmとなり、微細なものでは約1μmの
ものを生成してくる。燃料貯蔵タンク14に設けたフィ
ルター18は平均径がサブミクロンであるので、100
回以上の吸蔵、放出を行うと、水素吸蔵合金13がさら
に微細化され、フィルター18を通って燃料電池セル1
に回り込み、触媒電極3を構成しているカーボンペーパ
ーに至り、目詰まりを起こし発電効率を低下させる可能
性がある。このため、本実施の形態では水素の吸蔵回数
をマイクロコンピュータ52が積算し、100回に至れ
ば水素吸蔵合金13の寿命と判断するようにしている。
【0057】これにより、水素吸蔵合金13が寿命であ
ると判断すれば(S8のyes)、燃料電池システムが
寿命であり充電できない旨を表示部33に表示し(S
9),燃料電池システムの動作を終了する。
【0058】水素吸蔵合金13がまだ寿命ではない時は
(S8のno)、次に内蔵二次電池34が寿命であるか
を判断する(S10)。寿命判断は、本実施の形態で内
蔵二次電池34に用いているリチウムイオン電池が充放
電を繰り返すとフル充電しても当初の放電時間より短く
なる現象を利用している。すなわち、マイクロコンピュ
ータ52はフル充電後の内蔵二次電池34の放電電気量
を積算し、総放電電気量(フル充電から完全放電までの
電気量)が既知の新品時総放電電気量の半分になったと
きに寿命と判断するようにしている。なお、積算の総放
電電気量は内蔵二次電池34がフル充電になったときリ
セットされる。
【0059】これにより、内蔵二次電池34が寿命であ
ると判断すれば(S10のyes)、水素吸蔵合金13
の寿命時と同様に、燃料電池システムが寿命であり充電
できない旨を表示部33に表示し(S9)、燃料電池シ
ステムの動作を終了する。
【0060】内蔵二次電池34がまだ寿命ではない時は
(S10のno)、充電開始可能であるので一定時間毎
の割り込みおよび外部入力割り込みを許可する(S1
1)とともに、ファン制御部60にファン31が定常回
転するよう指示を出す(S12)。
【0061】次に、燃料電池セル1が発電準備完了した
かを判断する(S13)。発電準備完了判断はヒーター
温度と燃料電池セル1の軽負荷時の電圧から行う。すな
わち、ヒーター温度での判断については、ヒーター温度
センサ29の出力が0℃以下であれば電解質2中や空気
供給用のガス流路7の近傍の水分が凍結することにより
発電が有効に行われなくなる可能性があるため、後述す
る一定時間毎割り込み処理(図9)でヒーター28をO
Nにし0℃以上になるまで加熱しているが、実際にヒー
ター温度が0℃以上になったかを判断している。また、
燃料電池セル1の軽負荷時の電圧での判断については、
上記の空気供給用のガス流路7に水分の詰まり等が発生
し十分に空気が供給されなければ、燃料電池セル1から
僅かの負荷電流を取り出すと著しく電圧降下を起こすた
め、これを基に判断している。
【0062】上記判断基準より、発電準備が完了であれ
ば(S13のyes)、次のステップ(結合子6)に進
むが、完了していなければ(S13のno)準備完了ま
での間、燃料電池システムの内蔵二次電池34から携帯
機器二次電池93に電力を供給することで携帯機器への
充電を開始する。具体的には、マイクロコンピュータ5
2は携帯機器二次電池93がフル充電であるかを携帯機
器のマイクロコンピュータ81に問い合わせ、フル充電
状態でなければ(S14のno)内蔵二次電池34から
携帯機器二次電池93へ充電を行うよう内蔵二次電池充
電制御部59に指示を出す(S15)。携帯機器二次電
池93がフル充電状態であるか、あるいは、携帯機器が
未接続であれば(S14のyes)内蔵二次電池34か
ら携帯機器二次電池93への充電を停止するよう内蔵二
次電池充電制御部59に指示を出す(S16)。いずれ
の場合も燃料電池セル1が発電準備を完了するまで繰り
返す(S13に戻る)。
【0063】燃料電池セル1が発電準備を完了した後
(結合子6)の動作を図7に示す。まず、燃料電池シス
テムの内蔵二次電池34がフル充電であるかを内蔵二次
電池充電制御部59を通して調べる(S17)。フル充
電でなければ(S17のno)燃料電池セル1から内蔵
二次電池34へ充電を行うよう内蔵二次電池充電制御部
59に指示を出す(S18)。フル充電状態であれば
(S17のyes)燃料電池セル1から内蔵二次電池3
4への充電を停止するよう内蔵二次電池充電制御部59
に指示を出す(S19)。
【0064】いずれの場合も次に携帯機器二次電池93
がフル充電であるかを携帯機器二次電池充電制御部87
に問い合わせる(S20)。フル充電でなければ(S2
0のno)燃料電池セル1から出力コネクタ40、携帯
機器コネクタ92を通して携帯機器二次電池93へ充電
を行うよう内蔵二次電池充電制御部59に指示を出す
(S21)。フル充電状態であるかあるいは携帯機器が
未接続であれば(S20のyes)燃料電池セル1から
携帯機器二次電池93への充電を停止するよう内蔵二次
電池充電制御部59に指示を出す(S22)。
【0065】いずれの場合も次に内蔵二次電池34、携
帯機器二次電池93ともフル充電状態で燃料電池セル1
からの充電が停止中である場合は(S23のyes)、
ファン31の駆動電力を削減するためにファン制御部6
0にファン31を停止するよう指示を出す(S24)。
燃料電池セル1から充電中である場合は(S23のn
o)、ファン制御部60にファン31が定常回転するよ
う指示を出す(S25)。
【0066】いずれの場合もS17に戻り充電動作を繰
り返す。これにより、内蔵二次電池34、携帯機器二次
電池93ともフル充電状態になっても、携帯機器を使用
したり燃料電池システムの回路基板30で電力を消費し
たりするとフル充電状態ではなくなるので、再び充電動
作を行うようにしている。
【0067】このような動作とすることで、内蔵二次電
池34、携帯機器二次電池93とも常に充電を繰り返
す、いわゆる無限ループとなる。そこで、動作を終了さ
せたり別の動作をさせる必要がある場合に各種割り込み
処理を行うようにしている。
【0068】まず、電源スイッチ割り込み処理動作につ
いて図8を用いて説明する。上記充電動作中に電子スイ
ッチ53が押されると燃料電池システムは終了動作を行
う。具体的には、まず燃料電池セル1から内蔵二次電池
34や携帯機器二次電池93に充電中であるかを調べる
(S26)。この動作は基本的にS23と同じである。
充電中でなければ(S26のno)S30に進む。
【0069】充電中であれば(S26のyes)内蔵二
次電池34がフル充電状態であるかを内蔵二次電池充電
制御部59に問い合わせる(S27)。フル充電でなけ
れば(S27のno)燃料電池セル1から内蔵二次電池
34へ充電を行い(S28)、フル充電になるまで繰り
返す(S27に戻る)。フル充電になれば(S27のy
es)内蔵二次電池34への充電を停止する(S2
9)。これにより、定常状態で発電を終了する前に必ず
内蔵二次電池34がフル充電された状態となるので、次
回起動時に内蔵二次電池34が電池切れを起こして起動
不能となる確率を低減できる。
【0070】その後、携帯機器二次電池93への充電を
停止し(S30)、既定時間(本実施の形態では約10
分とした)待つ(S31)。この理由は次の通りであ
る。
【0071】燃料電池セル1で発電することにより空気
極側に生成した水分を放置すると、気温によっては結露
し空気供給用のガス流路7や空気排出路27が詰まって
しまう。これにより、次回燃料電池システムを起動する
時に生成した結露水を除去するためのヒートアップに時
間がかかり、すぐ発電できなくなってしまう。このた
め、水分をできるだけ除去してから燃料電池システムを
停止するようにしている。
【0072】燃料電池セル1の発電停止後に既定時間待
っている間ファン31は回り続けており、さらに後述す
る一定時間割り込み処理によりヒーター温度によっては
ヒーター28も動作し続けているので、燃料電池セル1
の空気極側の水分は除去されていく。
【0073】既定時間経過すると(S31のyes)フ
ァン31およびヒーター28をOFFにするようファン
制御部60およびヒーター制御部61にそれぞれ指示を
出し(S32)、燃料電池システムの動作を終了する。
【0074】従って、燃料電池システムにより携帯機器
二次電池93への充電が完了し、必要なソフトウエアも
メモリー86に記憶させてしまえば上記のようにして動
作を終了させ、携帯機器コネクタ92と出力コネクタ4
0を外すことで携帯機器の大きさを変えることなく様々
なソフトウエアを使用できるようになる。
【0075】次に、一定時間割り込み処理動作について
図9を用いて説明する。本実施の形態では一定時間を
0.5秒にしており、0.5秒毎に一定時間割り込み処
理を行っている。0.5秒としたのは以下に説明する処
理内容に高速性がそれほど要求されないためである。
【0076】一定時間割り込み処理はマイクロコンピュ
ータ52内のタイマーが0.5秒になる毎に動作する。
0.5秒毎の割り込みが発生すると、まず、内蔵二次電
池34の電圧、電流データを内蔵二次電池充電制御部5
9から取り込み、0.5秒間の放電電気量を計算し、こ
れまで求めた総放電電気量に積算する(S33)。
【0077】次にヒーター温度をヒーター温度センサ2
9の出力から求め、0℃以下であれば(S34のye
s)ヒーター28をONにするようヒーター制御部61
に指示を出し(S35)、0℃以下でなければ(S34
のno)ヒーター28をOFFにするようヒーター制御
部61に指示を出す(S36)。
【0078】いずれの場合も、次に燃料供給部11に内
蔵した圧力センサ16の出力から燃料供給用のガス流路
6に導入されている水素の圧力を求め、既定値(本実施
の形態では10kPaとした)以下であれば(S37の
yes)水素吸蔵合金13に貯蔵された水素残量が少な
くなってきているので、その警告を表示部33に表示す
る(S38)とともに、携帯機器が接続中であれば(S
39のyes)水素残量信号および最寄の燃料電池シス
テム販売店の情報を表示する信号を出力コネクタ40を
介して携帯機器に送信する(S40)。その後、燃料電
池システム動作終了処理(図8の結合子2)にジャンプ
する。なお、携帯機器が接続されていなければ(S39
のno)そのまま結合子2にジャンプする。また、販売
店情報表示信号を受信した携帯機器の動作については後
述する。
【0079】水素圧力が既定値より大きければ(S37
のno)、燃料貯蔵タンク14に設けた温度センサ21
およびヒーター温度センサ29の2個の温度センサの出
力から、それぞれの温度を求め、S37で求めた水素圧
力とともにいずれかの値が上限既定値以上であるかを判
断する(S41)。これは、燃料電池システムを自己診
断していることに相当する。ここで、本実施の形態では
既定値として、水素圧力は100kPa、温度はいずれ
も40℃とした。これは、前者はあまり高圧になると水
素が電解質2を通って空気極に漏れる可能性が出てくる
上に、充電電力をまかなうのに必要な発電を行うための
水素圧力を調べた結果、10kPa以上100kPa以
下で十分であったことから100kPa以上を異常とし
た。後者は40℃を超えるとリチウムイオン二次電池の
充電特性が低下するため40℃以上を異常とした。
【0080】従って、水素圧力または2ヶ所の温度のい
ずれかが上記既定値以上になれば(S41のyes)、
燃料電池システムが異常であると判断し、直ちにヒータ
ー28をOFFにするようにヒーター制御部61に指示
を出すとともに消費者に警告するためにブザー57を鳴
らす(S42)。その後、漏れた水素を追い出すためお
よび温度を下げるためにファン31を最大回転数で駆動
するようファン制御部60に指示を出す(S43)。次
に燃料電池セル1の出力を停止するよう内蔵二次電池充
電制御部59に指示を出すとともに(S44)、燃料電
池システムが異常である旨を表示部33に表示し(S4
5)、安全のため内蔵二次電池34の電力がある限りフ
ァン31を最大回転数で駆動させ続けたまま動作を終了
する。
【0081】なお、S41でnoの場合は燃料電池シス
テムは正常であるので、一定時間割り込み処理を終わり
割り込み直前の動作に戻る。
【0082】次に、S40で送信された販売店情報表示
信号を受信した際の携帯機器の動作について図9の下段
フローチャートを用いて説明する。
【0083】携帯機器はあらかじめ販売店情報表示信号
を受信すると割り込みが発生するようにしてある。割り
込み処理は次の通りである。携帯機器が使用中であれば
(S46のyes)水素残量信号より水素残量と残量少
警告を画面84の一部に表示する(S47)とともに、
燃料電池システムを交換するために、内蔵の通信機能を
用いて販売店情報データベースを有するホームページに
自動的にアクセスし(S48)、携帯機器を使用してい
る現在位置情報を基に最寄の販売店情報を画面84に表
示する(S49)。その後、割り込み直前の動作に戻
る。
【0084】一方、携帯機器を使用していなければ(S
46のno)販売店情報表示信号を受信したことをメモ
リー86に記憶し(S50)、割り込み直前の動作に戻
る。これにより、次に携帯機器を使用したときにS47
以降の処理を行う。
【0085】次に、携帯機器からの外部入力割り込み処
理動作について図10を用いて説明する。
【0086】消費者が携帯機器のキーボード83を通し
て燃料電池システム内のメモリー56に記憶されたソフ
トウエアを要求すると、マイクロコンピュータ52に外
部入力割り込みが発生する。これにより、燃料電池シス
テムは図10に示すフローチャートに従って処理を行
う。
【0087】まず、携帯機器から要求のあったソフトウ
エアの容量データを携帯機器に対して送信する(S5
1)。これにより、携帯機器はメモリー86の残容量と
比較し、残容量が足らない場合はメモリー86の内容を
消去して容量を確保する。メモリー86の容量が確保で
きれば、ソフトウエアを受信する準備が完了したとして
ソフトウエア送信要求信号を発する。メモリー86が足
らず容量確保ができないかあるいは消費者によってメモ
リー86の現在の内容を消去したくない等の理由でソフ
トウエア送信を取り消されると、送信要求をキャンセル
した信号を発する。
【0088】燃料電池システムのマイクロコンピュータ
52は携帯機器からの信号を待ち、ソフトウエア送信要
求信号を受信すれば(S52のyes)、メモリー56
に記憶した要求ソフトウエアを出力コネクタ40を通し
て携帯機器に送信し(S53)、割り込み直前の動作に
戻る。
【0089】ソフトウエア送信要求信号を受信しなけれ
ば(S52のno)、送信要求キャンセル信号を受信し
たかを判断する(S54)。受信していれば(S54の
yes)ソフトウエアを送信する必要がなくなったた
め、そのまま割り込み直前の動作に戻る。受信していな
ければ(S54のno)携帯機器からの信号がまだ発せ
られていないことになるので、再度S52に戻り信号が
発せられるまで待つ。
【0090】このようにして、燃料電池システムのメモ
リー56に記憶した各種ソフトウエアを携帯機器にダウ
ンロードすることで、携帯機器のメモリー86では容量
的に全てを記憶できない様々なソフトウエアをいつでも
必要なときに使用することが可能となる。
【0091】なお、携帯機器の通信機能を用いて上記の
ように必要なソフトウエアをダウンロードすることも可
能であるが、ソフトウエアの大きさによってはダウンロ
ード時間が数10分単位になり、その間携帯機器が使え
なくなるばかりか、途中で電波状態が悪化し通信が途切
れたり、電池容量がなくなったりすると、再度やり直さ
ねばならない等の課題がある。本発明の燃料電池システ
ムによれば、メモリー間のデータのやり取りを有線で行
うためダウンロードが早く、またデータが途切れる心配
もない上、燃料電池システムで常に充電が行われるため
ダウンロード中の電池容量不足の可能性も著しく低減さ
れる。
【0092】以上のようにして燃料電池システムは、携
帯機器の充電を行ったりソフトウエアを送信する動作を
行っている。
【0093】次に、燃料電池システムへの水素充填時の
動作について説明する。
【0094】本実施の形態の燃料電池システムは燃料に
水素を用いているため、空になった燃料貯蔵タンク14
に消費者が容易に水素を充填することはできない。これ
は、LaNi5系合金からなる水素吸蔵合金13に水素
を充填する際、水素圧力を少なくとも1MPa以上に加
圧しなければならないが、高圧ガス保安法により届出を
した設備でないと1MPa以上に加圧できないためであ
る。
【0095】従って、水素がなくなった燃料電池システ
ムは回収され、届出設備を有するメーカーで水素を加圧
充填した後再販売するシステムが必要となる。この詳細
は後述するが、燃料電池システムとして水素充填時に特
有の動作が必要となる。これについて図11から図14
を用いて説明する。
【0096】まず、燃料電池システムの電源コネクタ5
4に外部電源端子を挿入し(これにより電源コネクタス
イッチ55がONになる)、電源スイッチ53をONに
する。その結果、図6のフローチャートが実行される
が、S6で電源コネクタスイッチ55がONになってい
るので結合子1へジャンプする。
【0097】結合子1から後の、すなわち、水素充填時
の主動作を図11に示す。まず、電源スイッチ53の割
り込みを禁止し(S55)電源スイッチ53の動作を無
効にする。次に燃料貯蔵タンク14の現在の温度をメモ
リー56に記憶する(S56)。
【0098】ここで、これから充填を行う燃料電池シス
テムの水素吸蔵合金13および内蔵二次電池34の寿命
を判断する。判断基準は図6で説明したものと同一であ
る。
【0099】まず、水素吸蔵合金13が寿命であれば
(S57のyes)、水素吸蔵合金13を交換するよう
表示部33に表示し(S58)充填動作を終了する。同
様に、水素吸蔵合金13が寿命でなくても(S57のn
o)内蔵二次電池34が寿命であれば(S59のye
s)、内蔵二次電池34を交換するよう表示部33に表
示し(S60)充填動作を終了する。
【0100】内蔵二次電池34も寿命でなければ(S5
9のno)、充填時用の一定時間毎および外部入力割り
込み許可(S61)を行い、ファン制御部60にファン
31が回転するよう指示を出す(S62)。これにより
水素充填の準備が完了したので、充填許可表示を表示部
33に表示する(S63)。
【0101】この表示が出れば、水素を加圧充填するた
めに人的もしくは機械的手法で燃料供給口ネジ22に鍵
形状のネジ回しを差し込み燃料供給口ネジ22を取り外
す。この際、燃料貯蔵タンク14には逆止弁19が取り
付けられているので、燃料貯蔵タンク14内に残存する
水素が漏れることはない。
【0102】次に燃料供給口20に水素充填用の配管ノ
ズルをねじ込む。この際、配管ノズルと燃料供給口20
の隙間に僅かの空気が入り込むため、水素を充填する前
に配管ノズルを含む水素充填配管系を一度真空に引き、
その後水素を圧力が1MPaになるように調整して導入
する。これにより水素吸蔵合金13に水素を充填でき
る。なお、1MPaとしたのは、高圧ガス保安法の規制
上小規模貯蔵容器の充填圧力が1MPa以下でなければ
ならないためである。
【0103】但し、水素吸蔵合金13が新品であった場
合は充填方法が以下のように異なる。
【0104】まず、燃料供給口20に水素充填用の配管
ノズルをねじ込んだ後、燃料貯蔵タンク14内の空気を
水素に置換するためにパージ口ネジ23を鍵形状のネジ
回しで外す。次に、配管ノズルに接続されている水素タ
ンクから100kPa程度の低圧水素を導入する。これ
により、水素は燃料貯蔵タンク14、減圧弁12、燃料
供給部11を通ってパージ口15から排出される。
【0105】この状態で全体が水素に置換されるまで水
素を流し続けた後、水素を流したままテトラフルオロエ
チレン製のシールテープを巻回したパージ口ネジ23を
鍵形状のネジ回しで締め込む。これにより、燃料極側の
系は全て水素に置換される。
【0106】次に水素吸蔵を行うが、新品の水素吸蔵合
金13の表面は様々なガスにさらされていたため、この
ままでは不活性で水素を吸蔵できない。そこで、通常の
充填圧力よりも高い水素圧力(2MPa)を印加し表面
活性化処理を行う。これにより水素貯蔵が可能となる。
なお、この表面活性化処理は、一度行うとその後水素吸
蔵合金13が水素雰囲気中にある限り行う必要はない。
【0107】このように新品の水素吸蔵合金13への水
素充填は、通常の充填に比べ水素圧力や手順が一部異な
るがこれ以降の手順は以下のように両者同じである。
【0108】水素の充填は水素吸蔵合金13が水素化物
を生成することでなされるが、これは発熱反応であるた
め充填中は温度が上昇する。充填が完了するに従い発熱
反応が収まってくるので全体としての温度は最大値を迎
えたあと徐々に下がり、充填完了時はほぼ初期温度に戻
る。
【0109】この性質を利用し、燃料貯蔵タンク14に
設けた温度センサ21の変化で水素の充填完了を判断し
ている。具体的には、マイクロコンピュータ52は温度
センサ21の出力から燃料貯蔵タンク14の温度を求
め、昇温中であるかを以前の温度データと比較し判断す
る(S64)。温度が上昇中であれば(S64のye
s)、充填が始まったばかりであるので再びS64に戻
り温度が下がるまで待つ。温度が下がり始めれば(S6
4のno)燃料貯蔵タンク14の温度が既定値以下であ
るかを判断する(S65)。ここで、既定値はS56で
記憶した充填開始時の燃料貯蔵タンク14の温度+10
℃とした。燃料貯蔵タンク14の温度が既定値以下であ
れば(S65のyes)、充填終了動作に進む(結合子
3)。また既定値より高い温度であれば(S65のn
o)再びS64に戻り既定値以下になるまで待つ。
【0110】なお、本実施の形態では充填時の最高温度
は80℃弱であったため、この熱で内蔵二次電池34を
始めとする回路基板30上の部品が劣化してしまう可能
性がある。これを防ぐため、充填中にS62でファン3
1をONして回路基板30を冷却するようにしている。
【0111】次に、燃料電池システムの水素充填後の処
理動作について図12を用いて説明する。
【0112】水素充填が完了するとその旨を表示部33
に表示する(S66)。この段階で人的または機械的手
段で配管の水素圧力を抜き、水素配管ノズルを外しテト
ラフルオロエチレン製のシールテープを巻回した燃料供
給口ネジ22を鍵形状のネジ回しで締め込む。
【0113】但し、新品の水素吸蔵合金13に水素充填
した場合は、燃料貯蔵タンク14の内圧が2MPaと、
法規制値(1MPa)を上回るため、上記操作を行う前
に燃料貯蔵タンク14の内圧を1MPaまで下げる必要
がある。これは、水素タンクの弁を閉めた後水素配管ノ
ズルを燃料供給口20から外す前にパージ口ネジ23を
緩め、徐々に燃料貯蔵タンク14の内圧を下げ、水素タ
ンクの弁に付属の圧力計が1MPaになったときパージ
口ネジ23を閉めることで減圧できる。以後の操作は上
記の通りである。
【0114】次に、内蔵二次電池34の充電状態を内蔵
二次電池充電制御部59に問い合わせる(S67)。フ
ル充電状態でなければ(S67のno)、電源コネクタ
54に接続されている外部電源から内蔵二次電池34へ
充電を行う(S68)。フル充電状態になれば(S67
のyes)内蔵二次電池34への充電を停止し(S6
9)、水素貯蔵回数を1回積算した(S70)後、ファ
ン31およびヒーター28をOFFにするようファン制
御部60およびヒーター制御部61にそれぞれ指示を出
して(S71)水素充填動作を終了する。
【0115】次に、水素充填時用の一定時間割り込み処
理動作について図13を用いて説明する。なお、割り込
みの一定時間は図9で説明したものと同様に0.5秒と
した。
【0116】0.5秒毎の割り込みが発生すると、ま
ず、ヒーター温度センサ29の出力から換算したヒータ
ー温度が0℃以下であれば(S72のyes)ヒーター
28をONにするようヒーター制御部61に指示を出し
(S73)、0℃以下でなければ(S72のno)ヒー
ター28をOFFにするようヒーター制御部61に指示
を出す(S74)。
【0117】いずれの場合も、次に燃料供給部11に内
蔵した圧力センサ16の出力から水素圧力を求め(S7
5)、既定値以上であれば異常に加圧されていることに
なるので、その旨を表示部33に表示するとともに(S
76)終了動作へジャンプする(結合子4)。なお、既
定値はS37と同様に100kPaとした。
【0118】水素圧力が既定値を超えていなければ(S
75のno)水素充填時の燃料貯蔵タンク14に設けた
温度センサ21から換算した温度が既定値以上かを判断
する(S77)。ここで、既定値は100℃とした。こ
れは、水素充填時の発熱反応による燃料貯蔵タンク14
の温度は前記のように最高でも80℃弱であったので、
それ以上の温度は異常となるが、水素充填時の周囲温度
により前記の最高温度は変動するのでマージンをみて既
定値を100℃とした。
【0119】燃料貯蔵タンク14の温度が既定値以上で
あれば(S77のyes)、まず全体を冷却するために
ファン31を最大回転数で駆動するようファン制御部6
0に指示を出す(S78)とともに、温度が異常である
ことを表示部33に表示して(S79)終了動作へジャ
ンプする(結合子4)。燃料貯蔵タンク14の温度が既
定値に達していなければ(S77のno)正常動作をし
ていることになるので、一定時間割り込み処理を終わり
割り込み直前の動作に戻る。
【0120】次に、水素充填時用の外部入力割り込み処
理動作について図14を用いて説明する。
【0121】この処理は、メーカーから消費者に対して
主に携帯機器の制御プログラム改修、またはバージョン
アップに対応する際に行われる。これは、例えば、携帯
機器の制御プログラムにバグがあったとき、その改修プ
ログラムを燃料電池システムに保存しておくと、消費者
が燃料充填済み燃料電池システムを購入し携帯機器に接
続することでバグ補修が完了するため、従来のように携
帯機器回収等の膨大な費用を削減することができる。
【0122】まず、メーカーで燃料電池システムに記憶
させておく必要のある上記ソフトウエアがある場合、あ
らかじめ水素充填中に出力コネクタ40に充填機のコネ
クタを接続しておく。なお、充填機にはあらかじめ上記
ソフトウエアが記憶されている。
【0123】この状態で充填機から燃料電池システム
に、これからソフトウエアを送信する旨の信号を送信す
る。この信号を燃料電池システムが受信すると、図14
に示す外部入力割り込み処理にジャンプする。
【0124】燃料電池システムは、まず自身のメモリー
56の容量を充填機に対して送信する(S80)。これ
により、充填機はこれから送信しようとしているソフト
ウエアの容量と比較し、メモリー56の容量が十分な場
合は送信可能信号を、不足している場合には送信キャン
セル信号をそれぞれ燃料電池システムに返信する。
【0125】燃料電池システムはこの返信を待ち、送信
可能信号を受信すれば(S81のyes)充填機から出
力コネクタ40を通して送られてくるソフトウエアを受
信し、メモリー56に記憶した後(S82)割り込み直
前の動作に戻る。
【0126】送信可能信号を受信しなければ(S81の
no)、送信キャンセル信号を受信したかを判断する
(S83)。受信していれば(S83のyes)ソフト
ウエアを受け入れる必要がなくなったため、そのまま割
り込み直前の動作に戻る。受信していなければ(S83
のno)充填機からの返信がまだ発せられていないこと
になるので、再度S81に戻り返信が発せられるまで待
つ。
【0127】このようにして、携帯機器に保存する必要
のあるソフトウエアを燃料電池システムを介してメーカ
ーから消費者に頒布することができる。なお、バージョ
ンアップや機能強化など有償で頒布するものについては
その代金を合計して販売すればよい。
【0128】以上のようにして、燃料電池システムに水
素を充填するとともにソフトウエアを取り込む動作を行
っている。
【0129】次に、燃料電池システムの販売店での動作
について説明する。
【0130】販売店では単に使用済み燃料電池システム
を回収し、燃料充填済み燃料電池システムを販売するだ
けではなく、消費者の好みに応じたソフトウエアを燃料
電池システムのメモリー56に記憶して販売する役割も
ある。そこで、この際の燃料電池システムの動作につい
て図15を用いて説明する。
【0131】まず、販売店にてソフトウエア販売のため
の販売店機器を燃料電池システムの出力コネクタ40に
接続する。次に燃料電池システムの電源をONにする
と、図6に示した主動作を行うプログラムが起動する。
ここでは、販売店機器のコネクタが接続されているの
で、図6のS7でyesに従って結合子5にジャンプす
る。
【0132】結合子5から後の、すなわち、販売店にお
ける販売時および回収時の主動作を図15に示す。ま
ず、販売店機器のコネクタが接続された燃料電池システ
ムが回収品であるかを判断する(S84)。これは、燃
料電池システムのメモリー56の中に新品フラッグがあ
り、燃料電池システムを携帯機器に接続すると新品フラ
ッグがクリアされるようになっているので、この新品フ
ラッグを参照することで回収品か否かを判断できる。
【0133】燃料電池システムが回収品であれば(S8
4のyes)、消費者がすでに燃料電池システムのメモ
リー56に記憶した応用プログラムや各種データ等のソ
フトウエアを新しい燃料電池システムに複写するか否か
を販売店機器を通して選択する。消費者がソフトウエア
複写を希望すると、ソフトウエアを一旦販売店機器に取
り込むために、販売店機器はメモリー56の内容送信要
求信号を発する。これにより、燃料電池システムはメモ
リー送信要求がありと判断し(S85のyes)、メモ
リー内容を販売店機器に送信する(S86)。
【0134】一方、消費者がソフトウエア複写を希望し
なかった場合は、販売店機器が複写不用信号を発し、こ
れを受けて燃料電池システムはメモリー送信要求なしと
判断する(S85のno)。
【0135】いずれの場合も、次に回収された燃料電池
システムのメモリー56の内容を全て消去する(S8
7)。これにより、個人データの流出やプログラムの無
断複製を防止する。その後、燃料電池システムの動作を
終了する。この状態でメーカーに回収されていく。
【0136】燃料電池システムが新品であった場合は
(S84のno)、次に、一旦販売店機器に取り込まれ
た消費者のソフトウエアがあれば(S88のyes)そ
れを販売店機器から受信し、新品の燃料電池システムの
メモリー56に記憶させる(S89)。この際、記憶完
了後販売店機器内に取り込んだ消費者のソフトウエアは
消去される。消費者のソフトウエアがなければ次のステ
ップ(S90)に進む。
【0137】次に、消費者は新たに購入したいソフトウ
エアを販売店機器から選択する。販売店機器はソフトウ
エアを蓄積しているサーバーにネットで接続されている
ため、常に最新のソフトウエアをリアルタイムで販売す
ることができる。
【0138】新たな購入ソフトウエアがなければ(S9
0のno)、そのまま燃料電池システムの動作を終了し
その状態で消費者に手渡される。
【0139】新たな購入ソフトウエアがある場合は(S
90のyes)、販売店機器を通してその旨を燃料電池
システムに送信する。これを受けて、燃料電池システム
は自身のメモリー56の容量を販売店機器に対して送信
する(S91)。これにより、販売店機器はこれから送
信しようとしているソフトウエアの容量と比較し、メモ
リー56の容量が十分な場合は送信可能信号を、不足し
ている場合には送信キャンセル信号をそれぞれ燃料電池
システムに返信する。
【0140】燃料電池システムはこの返信を待ち、送信
可能信号を受信すれば(S92のyes)販売店機器か
ら出力コネクタ40を通して送られてくるソフトウエア
を受信し、メモリー56に記憶した後(S93)燃料電
池システムの動作を終了し、その状態で消費者に手渡さ
れる。
【0141】送信可能信号を受信しなければ(S92の
no)送信キャンセル信号を受信したかを判断する(S
94)。受信していれば(S94のyes)ソフトウエ
アを受け入れる必要がなくなったため、そのまま燃料電
池システムの動作を終了しその状態で消費者に手渡され
る。受信していなければ(S94のno)販売店機器か
らの返信がまだ発せられていないことになるので再度S
92に戻り、返信が発せられるまで待つ。
【0142】このようにして、消費者はこれまで使用し
ていたソフトウエアをそのまま引き継げるだけでなく、
携帯機器のメモリー容量に関係なく新たなソフトウエア
も入手できるようになる。なお、新たなソフトウエアに
ついてはその代金を合計して販売する。
【0143】以上が販売店での燃料電池システムの動作
である。
【0144】次に、燃料電池システムの販売方法につい
て説明する。
【0145】本発明の燃料電池システムは、前記のよう
に燃料に水素を用いるため、使用済み燃料電池システム
を回収して水素を再充填した後再販する販売方法が必要
となる。この際、使用済み燃料電池システムの回収率を
上げるために、販売時に保証金を徴収し、回収時に返金
する販売方法とすることにより回収率が上昇する上、燃
料電池システム1台当たりの価格が売り切りに比べて極
めて安価に設定できる長所が得られる。さらに、燃料電
池システム本体および燃料の価格を携帯機器の通信料に
上乗せすることで、戦略的に店頭で実質無料(保証金の
み徴収)にすることもでき、この場合はさらなる燃料電
池システムの普及が期待できる。
【0146】このような燃料電池システムの販売方法に
ついて具体的に図16を用いて説明する。
【0147】図16は本実施の形態における燃料電池シ
ステムの販売方法を示す模式図である。
【0148】消費者101は携帯機器102に接続する
燃料充填済み燃料電池システム103を購入する際に、
希望するソフトウエアがあれば販売店A106にて燃料
電池システムのメモリーに記憶してもらい、燃料および
ソフトウエアの合計代金104と燃料電池システム10
3の保証金105を販売店A106に支払う。
【0149】燃料を使い切れば、使用済み燃料電池シス
テム107を販売店B108に持参することで消費者1
01に保証金109が返金される。このように、使用済
み燃料電池システム107を持参する販売店は必ずしも
燃料充填済み燃料電池システム103の購入店(販売店
A106)でなくてもよい(販売店B108でもよ
い)。これは、販売店B108は消費者101に使用済
み燃料電池システム107の保証金109を支払わなけ
ればならないが、保証金109は他に回収した使用済み
燃料電池システム110と合わせてメーカー111に返
品する際に、数量に応じてメーカー111から保証金1
12を受け取ることができ、販売店B108にとって何
ら不利益がないためである。
【0150】こうして回収された使用済み燃料電池シス
テム110はメーカー111により燃料(水素)が充填
されるとともに、携帯機器の制御プログラム改修やバー
ジョンアップ等のソフトウエアがメモリーに記憶され、
新品フラッグを立てた上で再度販売されていく。また、
燃料電池システム103の故障や水素吸蔵合金、内蔵二
次電池の寿命表示があった場合、メーカー111にて交
換、修理を行う。さらに、ICチップの集積技術が向上
することによる携帯機器搭載メモリー容量の拡大に応じ
て、燃料電池システムのメモリー容量も拡大する場合は
メーカー111にて回路基板の交換で容易に対応でき
る。
【0151】なお、燃料電池システム103の外部容器
は不特定多数の消費者にさらされるため最も傷つきやす
くなるが、この場合は例えば容器に設けた空気導入口に
沿って容器を切断開封し、燃料電池セルおよび回路基板
部分のみを取り出して新しい容器に入れかえることで極
めて簡単に修復可能となる。
【0152】このように保証金を徴収する販売方法とす
ることで、高い回収率で燃料電池システムを流通させる
ことができる。
【0153】次に本発明の特許請求の範囲の請求項2〜
請求項38にそれぞれ対応した特徴部分について列挙す
る。
【0154】1.ソフトウエアは携帯機器の改修ソフト
ウエアまたは応用ソフトウエアの少なくともいずれか一
方とした。これにより燃料電池システムを携帯機器に接
続するだけで、容易に携帯機器のプログラムバグやバー
ジョンアップができるだけでなく、消費者の好みの応用
ソフトウエアにより独自の携帯機器機能をカスタマイズ
できるという効果が得られる。
【0155】2.燃料電池セルは、電解質と、この電解
質の両面に配置された触媒電極と、この触媒電極の両外
側に配置された燃料供給用および空気供給用のガス流路
をそれぞれ内蔵した一対の集電板とからなる構成とし
た。これにより燃料および空気がまんべんなく触媒電極
に拡散するので、各燃料電池セルが効率よく発電できる
という効果が得られる。
【0156】3.燃料電池セルが発電した電力の一部を
充電する二次電池を有する構成とした。これにより起動
直後から空気供給手段を駆動できるため、高効率に発電
できる上に起動時に0℃以下であった場合のヒーター動
作も可能となるため、低温時から発電できるという効果
が得られる。
【0157】4.二次電池、ICチップおよび表示部を
有する回路基板と、燃料電池セルと、燃料貯蔵部とが一
体化され、前記燃料貯蔵部への燃料供給口を有する容器
内に収納された構成とした。これにより、容器が破損し
ても容器のみを交換することができるようになるため、
燃料電池システムをその寿命が来るまで無駄なく再利用
できるという効果が得られる。
【0158】5.燃料は水素とした。これにより室温動
作を行う燃料電池セルとして最も発電効率が高くなるの
で、少ない燃料電池セルで必要な電力を得ることができ
るという効果が得られる。
【0159】6.水素は燃料貯蔵部出口に設けた減圧弁
で10kPa以上100kPa以下の範囲に減圧された
状態で燃料供給用のガス流路に導入する構成とした。こ
れにより、電解質膜での空気極への水素漏れが少なく、
かつ、水素の触媒電極への拡散を促すため、必要十分な
電力が発電できるという効果が得られる。
【0160】7.燃料貯蔵部には圧力センサが配置さ
れ、ICチップにて圧力センサ出力から換算した圧力に
応じて燃料貯蔵部の水素残量を表示部に表示するととも
に、前記水素残量の信号を容器に設けた出力コネクタを
通して出力する構成とした。これにより燃料切れによる
発電不能を事前に予測できるため、早めに燃料電池シス
テムを交換できるという効果が得られる。
【0161】8.圧力センサは半導体式とした。これに
より小型かつ高感度に水素圧力を検出することができる
という効果が得られる。
【0162】9.燃料貯蔵部は水素吸蔵合金を有する構
成とした。これによりガスボンベのように高圧力をかけ
ることなく小体積の燃料貯蔵部に必要量の水素を貯蔵で
きるので、携帯したときに安全性が高まるという効果が
得られる。
【0163】10.燃料貯蔵部には温度センサが配置さ
れ、水素吸蔵合金へ水素を吸蔵充填する際にICチップ
にて温度センサの出力から換算した温度が最大値を超え
て既定温度に戻った時に水素充填完了を表示部に表示す
る構成とした。これにより容易かつ確実に水素充填完了
を知ることができるという効果が得られる。
【0164】11.水素吸蔵合金に水素を充填する際
は、回路基板上に設けた空気供給手段で前記回路基板の
周辺を冷却する構成とした。これにより充填時に発生す
る熱で回路基板上の部品が劣化するのを防止できるとい
う効果が得られる。
【0165】12.ICチップは水素吸蔵合金の水素貯
蔵回数を記録し、その水素貯蔵回数から予想される水素
吸蔵合金の寿命を表示部に表示する構成とした。これに
よりメーカーは、回収した燃料電池システムの水素吸蔵
合金の寿命を容易に知ることができるため、確実に新し
い水素吸蔵合金と交換できるという効果が得られる。
【0166】13.ICチップは二次電池の充放電状態
を記録し、この充放電状態から予想される二次電池の寿
命を表示部に表示する構成とした。これによりメーカー
は、回収した燃料電池システムの二次電池の寿命を容易
に知ることができるため、確実に新しい二次電池と交換
できるという効果が得られる。
【0167】14.二次電池はリチウムイオン電池とし
た。これにより低温時の起動性が優れるため、低温起動
時から空気供給手段やヒーター等の補機類を駆動するこ
とができるという効果が得られる。
【0168】15.ICチップ、表示部および二次電池
は回路基板上に半田で固定され、前記回路基板に取り付
けられた部品全体に渡って耐湿性樹脂でモールドされた
構成とした。これにより燃料電池セルの空気極から生成
する水分が回路基板に付着しても部品類は耐湿性樹脂で
保護されるため、信頼性が高まるという効果が得られ
る。
【0169】16.燃料供給口には逆止弁が配置された
構成とした。これにより万一燃料供給口が開いても燃料
貯蔵タンク内の水素が漏れることがなくなるため、安全
性が高まるという効果が得られる。
【0170】17.燃料供給用のガス流路に開閉可能な
パージ口が設けられた構成とした。これにより新品の燃
料電池システムに初めて水素を充填する際に、パージ口
を開けておけば燃料供給用のガス流路に存在する空気を
容易に追い出すことができるという効果が得られる。
【0171】18.燃料供給口およびパージ口には鍵付
きのネジが取り付けられた構成とした。これにより消費
者が容易に燃料供給口やパージ口を開けることができな
くなるため、それらからの水素漏れを防ぐことができ、
安全性が高まるという効果が得られる。
【0172】19.空気供給用のガス流路を有する集電
板の近傍に温度センサとヒーターを配置し、ICチップ
にて温度センサの出力から換算した温度が0℃以下の
時、二次電池の電力により前記ヒーターで温度が0℃以
上になるまで加熱する構成とした。これにより万一空気
極側で生成水が凍ってしまってもヒーターで解凍するこ
とが可能となるため、低温時でも燃料電池システムを使
用できるという効果が得られる。
【0173】20.ヒーターの有効面積は集電板の面積
より小さくい構成とした。これによりヒーターの熱が集
電板のみに集中して加熱されるため、その他部材への熱
引けを低減でき、効率よく加熱できるという効果が得ら
れる。
【0174】21.温度センサはサーミスタとした。こ
れにより温度検出感度が大きくなるので、検出回路が簡
易化できるという効果が得られる。
【0175】22.電解質はプロトン伝導性固体高分子
膜とした。これにより、室温付近での発電が可能となる
ため、携帯機器に適用できるという効果が得られる。
【0176】23.触媒電極は白金の微粒子を含む構成
とした。これは、燃料を水素にしたことでメタノール等
の他の燃料に見られる一酸化炭素の被毒を配慮した、例
えば白金ルテニウム合金触媒を使用する必要がなくなっ
たため、白金のみの触媒電極の構成が可能となった。こ
れにより触媒電極中の白金含有量をルテニウムを使用し
ない分相対的に多くすることができるため、効率よく発
電できるという効果が得られる。
【0177】24.一対の集電板に内蔵したガス流路
は、触媒電極に対して互いに対向する位置に配置される
構成とした。これにより触媒電極と集電板が確実に接触
するため、接触抵抗を減らすことができ発電効率が高ま
るという効果が得られる。
【0178】25.集電板のガス流路を除く触媒電極に
接する部分の面積は、触媒電極の全面積の40%以上6
0%以下とした。これは発明者が様々な面積比で検討し
た結果、前記面積比の範囲内で集電効率およびガスの拡
散効率が最も良化することがわかった。このため、結果
として高い発電効率になるという効果が得られる。
【0179】26.空気供給用のガス流路には空気供給
手段で空気を流した状態で供給する構成とした。これに
より空気極で生成した水が空気供給用のガス流路中で詰
まることなく排出されるため、発電中に急に電力が低下
するという不具合を防止できるという効果が得られる。
【0180】27.空気供給手段から流れる空気は各燃
料電池セルの空気供給用のガス流路に並列的に導入され
る構成とした。これにより万一1つの燃料電池セルの空
気供給用のガス流路が生成水で詰まっても、空気は並列
的に導入されるため残りの燃料電池セルは発電を続ける
ことができるという効果が得られる。
【0181】28.発電終了後も二次電池の電力により
空気供給手段を既定時間動作させる構成とした。これに
より発電終了時に空気供給用のガス流路内の生成水を取
り除くことができるため、次回起動時にスムースに発電
を開始できるという効果が得られる。
【0182】29.各温度センサおよび圧力センサの出
力がいずれか既定値以上になれば燃料電池セルの出力を
オフにするとともに、空気供給手段を最大回転数で動作
させる構成とした。これにより万一燃料電池システムか
ら水素が漏れても空気供給手段で薄めることができる
上、異常高温になっても燃料電池システム全体を冷却で
きるため、安全性が高まるという効果が得られる。
【0183】30.容器の空気供給手段と対向する位置
には空気導入口が設けられ、前記空気導入口には金属網
が取り付けられた構成とした。これにより万一水素が引
火しても金属網で熱が吸収され容器外部に火炎が出なく
なるため、安全性が高まるという効果が得られる。
【0184】31.接続された携帯機器の電力仕様が不
適切であれば、前記携帯機器に電力を供給しない構成と
した。これにより誤って燃料電池システムを仕様の異な
る携帯機器に接続しても、携帯機器の電気的破損を防止
できるという効果が得られる。
【0185】32.定常状態で発電を終了する前に、充
電が完了するまで二次電池を充電し続ける構成とした。
これにより次回起動時に二次電池の残容量不足で起動で
きなくなる可能性を低減できるという効果が得られる。
【0186】33.ソフトウエアを取り込む際、記憶容
量が不足する場合は以前に取り込んだソフトウエアを消
去する構成とした。これにより携帯機器のメモリーを増
やさずに様々なソフトウエアを使用できるので、メモリ
ー容量増大に伴う携帯機器の大型化を避けることができ
るという効果が得られる。
【0187】34.携帯機器はインターネットを含む無
線通信機能を有する構成とした。これにより無線通信の
ように大電力を必要とする携帯機器であっても、燃料電
池システムで長時間駆動することができるという効果が
得られる。
【0188】35.燃料電池システムより水素残量の信
号を取り込み、前記水素残量が既定値以下になると、そ
の事実を画面に表示するとともに、無線通信機能により
最寄の水素充填済燃料電池システムの販売店情報をイン
ターネット上のデータベースから取り寄せて前記画面に
表示する構成とした。これにより地理に不案内な場所で
燃料電池システムの燃料がなくなっても、すぐに表示さ
れた販売店で交換することができるという効果が得られ
る。
【0189】36.燃料電池システムの販売方法とし
て、燃料電池システムはメーカーにて燃料が燃料貯蔵部
に充填されるとともに、前記メーカーまたは販売店でI
Cチップにソフトウエアが記録された状態で、前記燃料
および前記ソフトウエアの代金と保証金を合計した金額
にて消費者に販売され、前記燃料がなくなった燃料電池
システムは、前記販売店にて前記消費者に前記保証金を
返却すると同時に前記ソフトウエアが消去された状態で
前記メーカーに回収されるようにした。これにより燃料
電池システムの回収率が上がるため、漏れると危険な水
素を含む燃料電池システムを消費者から確実に回収でき
る可能性が高まるという効果が得られる。
【0190】37.燃料電池システムの販売方法とし
て、消費者が使用済み燃料電池システムと引き換えに燃
料充填済み燃料電池システムを購入する際、販売店にて
前記使用済み燃料電池システムのICチップに記憶され
たソフトウエアを前記燃料充填済み燃料電池システムの
ICチップに複写するとともに、前記消費者の好みのソ
フトウエアをICチップに記憶するようにした。これに
より、これまで消費者がカスタマイズした機能やデータ
をそのまま新しい燃料電池システムに引き継げるだけで
なく、燃料電池システム交換毎に最新のソフトウエアを
入手できるという効果が得られる。
【0191】以上の構成、動作により、携帯機器の大き
さを変えずに様々な機能に対応したソフトウエアが使用
できるようになる。
【0192】
【発明の効果】以上のように本発明は複数の燃料電池セ
ルと、この燃料電池セルに燃料を供給する燃料貯蔵部
と、ソフトウエアの記憶機能を含むICチップとからな
り、前記燃料電池セルより電力の供給を受けるとともに
前記ソフトウエアの内消費者の指定したソフトウエアを
取り込む携帯機器が接続されたものであるので、携帯機
器のメモリー容量を増大させる必要がなくなるため、携
帯機器を大きくすることなく各種ソフトウエアに対応す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における燃料電池システム
を示す一部断面図
【図2】本発明の実施の形態における燃料電池システム
の一体型集電板を示す平面図
【図3】本発明の実施の形態における燃料電池システム
の一体型空気供給流路を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態における燃料電池システム
の概略組立図
【図5】本発明の実施の形態における燃料電池システム
および携帯機器の回路構成を説明するブロック回路図
【図6】本実施の形態における燃料電池システムの初期
設定動作を示すフローチャート
【図7】同燃料電池システムの主動作を示すフローチャ
ート
【図8】同燃料電池システムの電源スイッチ割り込み処
理動作を示すフローチャート
【図9】同燃料電池システムの一定時間毎割り込み処理
動作および本実施の形態における携帯機器の販売店情報
表示信号受信割り込み処理動作を示すフローチャート
【図10】同燃料電池システムの外部入力割り込み処理
動作を示すフローチャート
【図11】同燃料電池システムの水素充填時における主
動作を示すフローチャート
【図12】同燃料電池システムの水素充填後の処理動作
を示すフローチャート
【図13】同燃料電池システムの水素充填時における一
定時間毎割り込み処理動作を示すフローチャート
【図14】同燃料電池システムの水素充填時における外
部入力割り込み処理動作を示すフローチャート
【図15】同燃料電池システムの販売店における販売時
および回収時の主動作を示すフローチャート
【図16】本実施の形態における燃料電池システムの販
売方法を示す模式図
【符号の説明】
1 燃料電池セル 2 電解質 3 触媒電極 4 集電板 5 シールゴム 6 燃料供給用のガス流路 7 空気供給用のガス流路 8 絶縁部材 9 集電板端子 10 一体型集電板 10a 燃料極側一体型集電板 10b 空気極側一体型集電板 11 燃料供給部 12 減圧弁 13 水素吸蔵合金 14 燃料貯蔵タンク 15 パージ口 16 圧力センサ 17 圧力調整用バネ 18 フィルター 19 逆止弁 20 燃料供給口 21 温度センサ 22 燃料供給口ネジ 23 パージ口ネジ 24 一体型空気供給流路 25 空気導入路 26 耐熱性樹脂板 27 空気排出路 28 ヒーター 29 ヒーター温度センサ 30 回路基板 31 ファン 32 ICチップ 33 表示部 34 内蔵二次電池 35 回路基板コネクタ 36 容器 37 空気導入口 38 金属網 39 表示窓 40 出力コネクタ 41 容器フタ 42 水素導入穴 43 減圧弁挿入穴 44 減圧弁取付ネジ部 45 温度センサコネクタ 46 圧力センサコネクタ 47 電解質/触媒電極複合体 48 ヒーターコネクタ 49 取付ネジ 50 携帯機器 51 Oリング 52 マイクロコンピュータ 53 電源スイッチ 54 電源コネクタ 55 電源コネクタスイッチ 56 メモリー 57 ブザー 58 インターフェース部 59 内蔵二次電池充電制御部 60 ファン制御部 61 ヒーター制御部 81 マイクロコンピュータ 82 送受信部 83 キーボード 84 画面 85 インターフェース部 86 メモリー 87 携帯機器二次電池充電制御部 88 アンテナ 89 スピーカ 90 マイクロホン 91 D/A,A/D変換部 92 携帯機器コネクタ 93 携帯機器二次電池 101 消費者 102 携帯機器 103 燃料充填済み燃料電池システム+ソフトウエア 104 代金 105 保証金 106 販売店A 107 使用済み燃料電池システム 108 販売店B 109 保証金 110 使用済み燃料電池システム 111 メーカー 112 保証金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 10/48 10/48 P H04M 1/02 H04M 1/02 C 1/21 1/21 Z

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の燃料電池セルと、この燃料電池セ
    ルに燃料を供給する燃料貯蔵部と、ソフトウエアの記憶
    機能を含むICチップとからなり、前記燃料電池セルよ
    り電力の供給を受けるとともに前記ソフトウエアの内消
    費者の指定したソフトウエアを取り込む携帯機器が電気
    的に接続された携帯型または可搬型の燃料電池システ
    ム。
  2. 【請求項2】 ソフトウエアは携帯機器の改修ソフトウ
    エアまたは応用ソフトウエアの少なくともいずれか一方
    である請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 燃料電池セルは、電解質と、この電解質
    の両面に配置された触媒電極と、この触媒電極の両外側
    に配置された燃料供給用および空気供給用のガス流路を
    それぞれ内蔵した一対の集電板とからなる請求項1に記
    載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 燃料電池セルが発電した電力の一部を充
    電する二次電池を有する請求項1から3のいずれか1つ
    に記載の燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 二次電池、ICチップおよび表示部を有
    する回路基板と、燃料電池セルと、燃料貯蔵部とが一体
    化され、前記燃料貯蔵部への燃料供給口を有する容器内
    に収納された請求項1から4のいずれか1つに記載の燃
    料電池システム。
  6. 【請求項6】 燃料は水素である請求項1から5のいず
    れか1つに記載の燃料電池システム。
  7. 【請求項7】 水素は燃料貯蔵部の出口に設けた減圧弁
    で10kPa以上100kPa以下の範囲に減圧された
    状態で燃料供給用のガス流路に導入されるように構成し
    た請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 【請求項8】 燃料貯蔵部には圧力センサが配置され、
    ICチップにて圧力センサの出力から換算した圧力に応
    じて燃料貯蔵部の水素残量を表示部に表示するととも
    に、前記水素残量の信号を容器に設けた出力コネクタを
    通して出力するように構成した請求項6に記載の燃料電
    池システム。
  9. 【請求項9】 圧力センサは半導体式である請求項8に
    記載の燃料電池システム。
  10. 【請求項10】 燃料貯蔵部は水素吸蔵合金を有する請
    求項6に記載の燃料電池システム。
  11. 【請求項11】 燃料貯蔵部には温度センサが配置さ
    れ、水素吸蔵合金へ水素を吸蔵充填する際にICチップ
    にて温度センサの出力から換算した温度が最大値を超え
    て既定温度に戻った時に水素充填完了を表示部に表示す
    るように構成した請求項10に記載の燃料電池システ
    ム。
  12. 【請求項12】 水素吸蔵合金に水素を充填する際は、
    回路基板上に設けた空気供給手段で前記回路基板の周辺
    を冷却するように構成した請求項10または11に記載
    の燃料電池システム。
  13. 【請求項13】 ICチップは水素吸蔵合金の水素貯蔵
    回数を記録し、前記水素貯蔵回数から予想される水素吸
    蔵合金の寿命を表示部に表示するように構成した請求項
    10に記載の燃料電池システム。
  14. 【請求項14】 ICチップは二次電池の充放電状態を
    記録し、この充放電状態から予想される二次電池の寿命
    を表示部に表示するように構成した請求項5に記載の燃
    料電池システム。
  15. 【請求項15】 二次電池はリチウムイオン電池である
    請求項5に記載の燃料電池システム。
  16. 【請求項16】 ICチップ、表示部および二次電池は
    回路基板上に半田で固定され、前記回路基板に取り付け
    られた部品全体に渡って耐湿性樹脂でモールドされた請
    求項5に記載の燃料電池システム。
  17. 【請求項17】 燃料供給口には逆止弁が配置された請
    求項5に記載の燃料電池システム。
  18. 【請求項18】 燃料供給用のガス流路に開閉可能なパ
    ージ口が設けられた請求項5に記載の燃料電池システ
    ム。
  19. 【請求項19】 燃料供給口およびパージ口には鍵付き
    のネジが取り付けられた請求項5に記載の燃料電池シス
    テム。
  20. 【請求項20】 空気供給用のガス流路を有する集電板
    の近傍に温度センサとヒーターを配置し、ICチップに
    て温度センサの出力から換算した温度が0℃以下の時、
    二次電池の電力により前記ヒーターで温度が0℃以上に
    なるまで加熱するように構成した請求項4に記載の燃料
    電池システム。
  21. 【請求項21】 ヒーターの有効面積は集電板の面積よ
    り小さくした請求項20に記載の燃料電池システム。
  22. 【請求項22】 温度センサはサーミスタで構成した請
    求項11または20に記載の燃料電池システム。
  23. 【請求項23】 電解質はプロトン伝導性固体高分子膜
    で構成した請求項3に記載の燃料電池システム。
  24. 【請求項24】 触媒電極は白金の微粒子を含む構成と
    した請求項3に記載の燃料電池システム。
  25. 【請求項25】 一対の集電板に内蔵したガス流路は触
    媒電極に対して互いに対向する位置に配置した請求項3
    に記載の燃料電池システム。
  26. 【請求項26】 集電板のガス流路を除く触媒電極に接
    する部分の面積は、触媒電極の全面積の40%以上60
    %以下とした請求項3に記載の燃料電池システム。
  27. 【請求項27】 空気供給用のガス流路には空気供給手
    段で空気を流した状態で供給するように構成した請求項
    3に記載の燃料電池システム。
  28. 【請求項28】 空気供給手段から流れる空気は各燃料
    電池セルの空気供給用のガス流路に並列的に導入される
    ように構成した請求項27に記載の燃料電池システム。
  29. 【請求項29】 発電終了後も二次電池の電力により空
    気供給手段を既定時間動作させるように構成した請求項
    27に記載の燃料電池システム。
  30. 【請求項30】 各温度センサおよび圧力センサの出力
    がいずれか既定値以上になれば燃料電池セルの出力をオ
    フにするとともに、空気供給手段を最大回転数で動作さ
    せるように構成した請求項27に記載の燃料電池システ
    ム。
  31. 【請求項31】 容器の空気供給手段と対向する位置に
    は空気導入口が設けられ、この空気導入口には金属網が
    取り付けられた請求項27に記載の燃料電池システム。
  32. 【請求項32】 接続された携帯機器の電力仕様が不適
    切であれば、前記携帯機器に電力を供給しないように構
    成した請求項1に記載の燃料電池システム。
  33. 【請求項33】 定常状態で発電を終了する前に充電が
    完了するまで二次電池を充電し続けるように構成した請
    求項1に記載の燃料電池システム。
  34. 【請求項34】 ソフトウエアを取り込む際、記憶容量
    が不足する場合は以前に取り込んだソフトウエアを消去
    する携帯機器が接続された請求項1に記載の燃料電池シ
    ステム。
  35. 【請求項35】 インターネットを含む無線通信機能を
    有する携帯機器が接続された請求項1に記載の燃料電池
    システム。
  36. 【請求項36】 水素残量の信号を取り込みこの水素残
    量が既定値以下になるとその事実を画面に表示するとと
    もに、無線通信機能により最寄の水素充填済燃料電池シ
    ステムの販売店情報をインターネット上のデータベース
    から取り寄せて前記画面に表示する携帯機器が接続され
    た請求項35に記載の燃料電池システム。
  37. 【請求項37】 燃料電池システムはメーカーにて燃料
    が燃料貯蔵部に充填されるとともに、前記メーカーまた
    は販売店でICチップにソフトウエアが記録された状態
    で、前記燃料および前記ソフトウエアの代金と保証金を
    合計した金額にて消費者に販売され、前記燃料がなくな
    った燃料電池システムは前記販売店にて消費者に保証金
    を返却すると同時に前記ソフトウエアが消去された状態
    で前記メーカーに回収される燃料電池システムの販売方
    法。
  38. 【請求項38】 消費者が使用済み燃料電池システムと
    引き換えに燃料充填済み燃料電池システムを購入する
    際、販売店にて前記使用済み燃料電池システムのICチ
    ップに記憶されたソフトウエアを前記燃料充填済み燃料
    電池システムのICチップに複写するとともに、前記消
    費者の好みのソフトウエアをICチップに記憶する請求
    項37に記載の燃料電池システムの販売方法。
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