JP2003227904A - 光学素子の製造方法および光学素子 - Google Patents

光学素子の製造方法および光学素子

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JP2003227904A JP2002029319A JP2002029319A JP2003227904A JP 2003227904 A JP2003227904 A JP 2003227904A JP 2002029319 A JP2002029319 A JP 2002029319A JP 2002029319 A JP2002029319 A JP 2002029319A JP 2003227904 A JP2003227904 A JP 2003227904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易で両端面に高精度に形成され
たレンズ部を有する光学素子とその製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 レンズ素子100は,実装用溝を有する
支持基板上に実装される光学素子である。レンズ素子1
00は,取扱部120と,取扱部120から延設された
薄厚部140と,取扱部120と薄厚部140の境界面
131aに突設された張出部160a,160bを有す
る。張出部160aは取扱部120の側面121aと同
一平面にある端面161aと,端面161aを一端とし
他端が薄厚部140の側面141aに位置し且つ実装用
溝に当接する側壁162aを有する。端面161aと側
面121aの境界部周辺にその中心部が位置するよう,
端面161aから側面121aにわたってレンズ部18
0aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,光通信機器等に適
用するのに好適なレンズ素子等の光学素子,およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信等に用いられる光モジュールを安
価に大量生産する技術の1つとして,表面実装が広く知
られている。これは例えば,光モジュールを構成する半
導体レーザやレンズ素子等の部品の外形をあらかじめ高
精度に製作して,これらの実装部品をシリコン基板上に
形成されたV溝上にサブミクロン精度で配置する,ある
いは実装部品に位置決め用のアライメントマークを高精
度に設けておき,そのマークをCCD等で取り込み,画
像認識技術を応用して配置する技術である。この技術を
用いた場合には,アライメントの際に以前に行われてい
た,半導体レーザを発光させて光ファイバに入射させ,
その入射光量をモニタするという作業が不要になり,高
精度に各部品のアライメントが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような表面実装で
利用可能なレンズ素子は,その外形寸法が直径1mm程
度と大きい。このため,レンズ素子の光軸と,シリコン
基板上に配置された光ファイバや半導体レーザの光軸と
が合うようにレンズ素子を位置決めするには,V溝の深
さを非常に深くする必要がある。また,このようなレン
ズ素子は一般に,金型を用いた型押し成型により製作さ
れる。このため,例えばロッド形状のレンズ素子では,
本来合致しているべきである,レンズ部分の光軸と,レ
ンズ素子の外形より得られる中心とに数μm程度の誤差
が生じ,光結合の効率が低下する。このようなことか
ら,上記のレンズ素子は,高効率が要求される表面実装
には適さないという欠点がある。
【0004】そこで,近年,上記分野のレンズとして,
フォトリソ・エッチングプロセスを用いて作製され,端
面にレンズ部を有するロッド型のマイクロレンズが考案
されている。これは,シリコン基板上に所望の形状をフ
ォトリソグラフィ工程で形成した後,エッチングを行っ
てシリコンの不要な部分を除去して素子状のレンズを形
成したものである。この製法によれば,レンズの光軸と
レンズの側壁とが高精度に係合された多数のレンズが一
括して製造できる。基板としては,製造後にレンズの取
り外しを容易に行うために,SOI(Silicon
(Si) onInsulator)基板を採用してい
る。
【0005】しかしながら,一般にSOI基板における
シリコン層の厚さは最大でも100μm程度である。レ
ンズの側壁を精度良く基板表面に垂直にエッチングする
反応性イオンエッチング法(RIE法)等の技術を用い
ても,エッチングの深さは100〜200μm程度が限
界である。これらのことから,フォトリソ・エッチング
プロセスを用いて形成されたマイクロレンズは,光軸方
向の寸法が100μm程度に制限されて小サイズとな
り,実装時の取り扱いが難しいという問題がある。
【0006】また,SOI基板を用いた製法では,製造
工程中はレンズの裏面が常に石英層等に覆われ,レンズ
素子を個別に分離する最終工程で初めてこの石英層が除
去される。このため,このロッド型のマイクロレンズの
両方の端面に高精度に光軸を一致させてレンズ部を形成
することが非常に困難である。
【0007】本発明は,このような問題に鑑みてなされ
たものであり,その目的とするところは,取り扱いが容
易で両端面にレンズ部を高精度に形成可能な光学素子の
製造方法,および取り扱いが容易で両端面に高精度に形
成されたレンズ部を有する光学素子を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の観点によれば,光学素子を実装する
ための実装用溝を有する支持基板上に実装される光学素
子の製造方法であって,光学基板の一面の表面に少なく
とも1つの光束変換部を形成する工程と,前記光束変換
部の周辺の一側の所定領域をその表面から所定深さまで
除去して第1の溝部を設けることにより,前記光束変換
部の外周の一部に沿った縁部と,前記縁部に囲まれた前
記光束変換部の一部および前記縁部からなる端面と,前
記端面の外周を一端とし前記第1の溝部の側壁の一部か
らなり前記実装用溝に当接する形状を有する第1の側壁
と,を形成する工程と,前記光学基板の他面の所定領域
をその表面から所定深さまで除去して第2の溝部を設け
ることにより,前記光学基板の表面の一部からなる端面
と,前記端面の外周を一端とし前記第2の溝部の側壁の
一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有する第2
の側壁と,を形成する工程と,前記光学基板の所定位置
を切断して,少なくとも1つの前記光束変換部およびそ
れに対応する前記第1の側壁と,少なくとも1つの前記
第2の側壁と,前記第1の溝部の底面の一部からなる側
面と,前記第2の溝部の底面の一部からなる側面と,前
記光学基板の表面の一部からなる側面とを具えた光学素
子を得る工程と,を含むことを特徴とする光学素子の製
造方法が提供される。
【0009】ここで光束変換部とは光束を変換する機能
を有するものであり,例えば光束を収束,発散,反射,
偏向等するものである。また,光束変換部は,配置条件
により入射光束を平行光に変換するものや,入射光束を
複数に分波するものも含む。光束変換部の具体例として
は,レンズや,回折光学素子からなる素子等が挙げられ
る。
【0010】光学基板は結晶基板により構成してもよ
く,例えばシリコン結晶基板を用いることができる。ま
た,その他の結晶基板としては,GaAs,Inp,G
aP,SiC,Ge等を材料とする基板が挙げられる。
【0011】かかる構成によれば,光束変換部の表面に
垂直な方向に任意の厚さを有する光学素子を製造するこ
とができる。
【0012】また,本発明の第2の観点によれば,光学
素子を実装するための実装用溝を有する支持基板上に実
装される光学素子の製造方法であって,光学基板の一面
の表面に少なくとも1つの第1の光束変換部を形成する
工程と,前記第1の光束変換部の周辺の一側の所定領域
をその表面から所定深さまで除去して第1の溝部を設け
ることにより,前記第1の光束変換部の外周の一部に沿
った縁部と,前記縁部に囲まれた前記第1の光束変換部
の一部および前記縁部からなる端面と,前記端面の外周
を一端とし前記第1の溝部の側壁の一部からなり前記実
装用溝に当接する形状を有する第1の側壁と,を形成す
る工程と,前記光学基板の他面の表面に少なくとも1つ
の第2の光束変換部を形成する工程と,前記第2の光束
変換部の周辺の一側の所定領域を他面の表面から所定深
さまで除去して第2の溝部を設けることにより,前記第
2の光束変換部の外周の一部に沿った縁部と,前記縁部
に囲まれた前記第2の光束変換部の一部および前記縁部
からなる端面と,前記端面の外周を一端とし前記第2の
溝部の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状
を有する第2の側壁と,を形成する工程と,前記光学基
板の所定位置を切断して,少なくとも1つの前記第1の
光束変換部およびそれに対応する前記第1の側壁と,少
なくとも1つの前記第2の光束変換部およびそれに対応
する前記第2の側壁と,前記第1の溝部の底面の一部か
らなる側面と,前記第2の溝部の底面の一部からなる側
面と,前記光学基板の表面の一部からなる側面とを具え
た光学素子を得る工程と,を含むことを特徴とする光学
素子の製造方法が提供される。
【0013】かかる構成によれば,光束変換部の表面に
垂直な方向に任意の厚さを有する光学素子を製造するこ
とができる。また,素子の両端面に光束変換部を形成可
能である。
【0014】また,本発明の第3の観点によれば,光学
素子を実装するための実装用溝を有する支持基板上に実
装される光学素子の製造方法であって,光学基板の一面
の表面に列状に第1の光束変換部を形成する工程と,前
記第1の光束変換部の周辺の一側を含み前記第1の光束
変換部の列方向に沿う所定領域をその表面から所定深さ
まで除去して第1の溝部を設けることにより,前記第1
の光束変換部の外周の一部に沿った第1の縁部と,前記
第1の縁部に囲まれた前記第1の光束変換部の一部およ
び前記第1の縁部からなる第1の端面と,前記第1の端
面の外周を一端とし前記第1の溝部の側壁の一部からな
り前記実装用溝に当接する形状を有する第1の側壁とを
形成すると共に,前記光学基板の一面の表面の一部から
なる第2の端面と,前記第2の端面の外周を一端とし前
記第1の溝部の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接
する形状を有する第2の側壁と,を形成する工程と,前
記光学基板の他面の表面に列状に第2の光束変換部を形
成する工程と,前記第2の光束変換部の周辺の一側を含
み前記第2の光束変換部の列方向に沿う所定領域を他面
の表面から所定深さまで除去して第2の溝部を設けるこ
とにより,前記第2の光束変換部の外周の一部に沿った
第2の縁部と,前記第2の縁部に囲まれた前記第2の光
束変換部の一部および前記第2の縁部からなる第3の端
面と,前記第3の端面の外周を一端とし前記第2の溝部
の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有
する第3の側壁を形成すると共に,前記光学基板の他面
の表面の一部からなる第4の端面と,前記第4の端面の
外周を一端とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前
記実装用溝に当接する形状を有する第4の側壁と,を形
成する工程と,前記光学基板の所定位置を切断して,少
なくとも1つの前記第1の光束変換部およびそれに対応
する前記第1の側壁と,少なくとも1つの前記第2の側
壁と,少なくとも1つの前記第2の光束変換部およびそ
れに対応する前記第3の側壁と,少なくとも1つの前記
第4の側壁と,前記第1の溝部の底面の一部からなる側
面と,前記第2の溝部の底面の一部からなる側面と,前
記光学基板の表面の一部からなる側面とを具えた光学素
子を得る工程と,を含むことを特徴とする光学素子の製
造方法が提供される。
【0015】かかる構成によれば,光束変換部の表面に
垂直な方向に任意の厚さを有する光学素子を製造するこ
とができる。また,素子の両端面に光束変換部を形成可
能である。
【0016】また,本発明の第4の観点によれば,光学
素子を実装するための実装用溝を有する支持基板上に実
装される光学素子の製造方法であって,光学基板の一面
の表面に列状に第1の光束変換部を形成する工程と,前
記第1の光束変換部の周辺の一側を含み前記第1の光束
変換部の列方向に沿う所定領域をその表面から所定深さ
まで除去して第1の溝部を設けることにより,前記第1
の光束変換部の外周の一部に沿った第1の縁部と,前記
第1の縁部に囲まれた前記第1の光束変換部の一部およ
び前記第1の縁部からなる第1の端面と,前記第1の端
面の外周を一端とし前記第1の溝部の側壁の一部からな
り前記実装用溝に当接する形状を有する第1の側壁と,
を形成する工程と,前記光学基板の他面の表面に列状に
第2の光束変換部を形成する工程と,前記第2の光束変
換部の周辺の一側を含み前記第2の光束変換部の列方向
に沿う所定領域を他面の表面から所定深さまで除去して
第2の溝部を設けることにより,前記第2の光束変換部
の外周の一部に沿った第2の縁部と,前記第2の縁部に
囲まれた前記第2の光束変換部の一部および前記第2の
縁部からなる第2の端面と,前記第3の端面の外周を一
端とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前記実装用
溝に当接する形状を有する第2の側壁を形成すると共
に,前記光学基板の他面の表面の一部からなる第3の端
面と,前記第3の端面の外周を一端とし前記第2の溝部
の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有
する第3の側壁と,を形成する工程と,前記光学基板の
所定位置を切断して,少なくとも1つの前記第1の光束
変換部およびそれに対応する前記第1の側壁と,少なく
とも1つの前記第2の光束変換部およびそれに対応する
前記第2の側壁と,少なくとも1つの前記第3の側壁
と,前記第1の溝部の底面の一部からなる側面と,前記
第2の溝部の底面の一部からなる側面と,前記光学基板
の表面の一部からなる側面とを具えた光学素子を得る工
程と,を含むことを特徴とする光学素子の製造方法が提
供される。
【0017】かかる構成によれば,光束変換部の表面に
垂直な方向に任意の厚さを有する光学素子を製造するこ
とができる。また,素子の両端面に光束変換部を形成可
能である。
【0018】なお,その際に,前記光束変換部と,前記
第1の溝部と,前記第2の溝部とはエッチングにより形
成されることが好ましい。かかる構成によれば,実装用
溝に当接する側壁と,光束変換部が高精度に形成可能で
きる。
【0019】また,本発明の第5の観点によれば,第1
の側面と,前記第1の側面に対向する第2の側面と,を
有する取扱部と,前記第1の側面に対し内側に段差をも
つ第1の段差面と,前記第2の側面に対し内側に段差を
もつ第2の段差面と,を側面として有し,前記取扱部か
ら延設された薄厚部と,前記第1の側面と前記第1の段
差面との境界面に突設され,前記第1の側面から延設さ
れた第1の端面と,前記第1の端面上に一端をもち前記
第1の段差面上に他端をもつ第1の側壁と,を有する第
1の張出部と,前記第2の側面と前記第2の段差面との
境界面に突設され,前記第2の側面から延設された第2
の端面と,前記第2の端面上に一端をもち前記第2の段
差面上に他端をもつ第2の側壁と,を有する第2の張出
部と,を具え,前記第1の端面とその近傍の前記第1の
側面部分にわたる領域における所定領域に光束変換部が
形成されていることを特徴とする光学素子が提供され
る。
【0020】かかる構成によれば,上記光学素子は取扱
部を有するため,実装工程における取り扱いが容易とな
る。また,上記光学素子は両端面に光束変換部を有する
ことができる。
【0021】その際に,前記第2の端面とその近傍の前
記第2の側面部分にわたる領域における所定領域にも光
束変換部が形成されているよう構成してもよい。
【0022】また,前記第1の張出部および前記第2の
張出部をそれぞれ複数具え,前記複数の第1の張出部の
各々に対応する複数の前記第1の端面のうちの少なくと
も1つとその近傍の前記第1の側面部分にわたる領域に
おける所定領域に光束変換部が形成されているよう構成
してもよい。
【0023】その際に,前記複数の第2の張出部の各々
に対応する複数の前記第2の端面のうちの少なくとも1
つとその近傍の前記第2の側面部分にわたる領域におけ
る所定領域に光束変換部が形成されているよう構成して
もよい。
【0024】そして上記構成において,前記第1の端面
とその近傍の前記第1の側面部分にわたる領域における
所定領域に形成された前記光束変換部の1つに入射した
光は,前記第2の端面とその近傍の前記第2の側面部分
にわたる領域における所定領域に形成された前記光束変
換部の少なくとも1つから出射するよう構成され,入射
側の前記光束変換部と出射側の前記光束変換部は正対す
る位置にあるよう構成してもよい。
【0025】あるいは上記構成において,前記第1の端
面とその近傍の前記第1の側面部分にわたる領域におけ
る所定領域に形成された前記光束変換部の1つに入射し
た光は,前記第2の端面とその近傍の前記第2の側面部
分にわたる領域における所定領域に形成された前記光束
変換部の少なくとも1つから出射するよう構成され,入
射側の前記光束変換部と出射側の前記光束変換部は正対
する位置にないよう構成してもよい。
【0026】さらに,前記第1の側壁と第2の側壁は略
同一の形状を有し,前記第1の端面とその近傍の前記第
1の側面部分にわたる領域における所定領域に形成され
た前記光束変換部の光軸から前記第1の側壁までの距離
と,前記光軸から第2の側壁までの距離とは異なるよう
構成してもよい。
【0027】かかる構成によれば,第1の側壁および第
2の側壁を支持基板の実装用溝に当接させて光学素子を
配置する際に,支持基板上の光源や光ファイバ等の光軸
に対して,光学素子が有する光束変換部の光軸を微小に
傾けて配置することができる。これより,光学素子の入
射面で反射した光が戻り光となって光源や光ファイバ等
に入射するのを防ぐことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下,図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付
図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素
については,同一符号を付すことにより,重複説明を省
略する。図1は,本発明の第1の実施の形態にかかるレ
ンズ素子100の構成を示す図であり,図1(a)は斜
視図,図1(b)は側面図,図1(c)は下面図であ
る。
【0029】レンズ素子100は光学基板からなり,光
学素子を実装するための実装用溝を有する支持基板上に
実装されるものである。レンズ素子100は,図1に示
すように,その幅をW,高さをHとし,厚さはDおよび
となり段階的に変化している。レンズ素子100を
幅W方向から見た側面の形状は図1(b)に示すように
略T字形となっている。レンズ素子100は,略直方体
形状の取扱部120と,取扱部120より厚さの薄い薄
厚部140と,張出部160a,160bと,光学基板
の表面に形成されたレンズ部180aとから主に構成さ
れる。
【0030】取扱部120は,図1に示すように幅W,
高さH,厚さD,を有する略直方体形状をしており,
厚さDの方向に垂直な正対する2つの側面121a,1
21bを有する。取扱部120はレンズ素子100の実
装時等の取り扱いを容易にするために設けられている。
取扱部120の下方には薄厚部140が延設されてい
る。
【0031】薄厚部140は,幅W,高さH,厚さD
を有する略直方体形状をしている。薄厚部140は側
面141a,141bを有し,側面141a,141b
はそれぞれ側面121a,121bと段差D,D
もつ段差面である。段差D,Dは共に内側に形成さ
れ,薄厚部140は取扱部120よりも厚さが薄くなっ
ており,薄厚部140の厚さDはD=D−D−D
である。幅Wの方向から見た,取扱部120および薄
厚部140より構成されるレンズ素子100の側面形状
は略T字形をしている。側面141a,141bの形状
は共に,後述の張出部160a,160bのために,略
長方形から,その長方形の一辺の中央に中心を有し且つ
その一辺上に直径を有する略半円形を除いた形状となっ
ている。
【0032】段差を有する側面121aと側面141a
の境界には,側面121aに略垂直な境界面131aが
形成され,側面121bと側面141bの境界には,側
面121bに略垂直な境界面131bが形成されてい
る。境界面131a,境界面131bの中央付近には,
それぞれ張出部160a,160bが取扱部120から
突設されている。
【0033】張出部160aは,端面161aと側壁1
62aを有し,略蒲鉾形の形状をしている。端面161
aは側面121aから延設され側面121aと同一面上
にあり略半円形状を有する。側壁162aは,端面16
1aに略垂直で端面161aの円弧形状の外周を一端と
し,この円弧形状がほぼ一様の寸法のまま厚さDの方向
に長さDだけ内側に延びた形状を有し,側面141a
上に他端が位置するよう構成されている。ただし,必要
に応じ,側壁162aの円弧形状の寸法は,厚さD
方向にわたり,勾配をもってわずかに異なる寸法とする
こともできる。
【0034】張出部160bは,端面161bと側壁1
62bを有し,略蒲鉾形の形状をしている。端面161
bは側面121bから延設され側面121bと同一面上
にあり略半円形状を有する。側壁162bは,端面16
1bに略垂直で端面161bの円弧形状の外周を一端と
し,この円弧形状がほぼ一様の寸法のまま厚さDの方向
に長さDだけ内側に延びた形状を有し,側面141b
上に他端が位置するよう構成されている。ただし,必要
に応じ,側壁162bの円弧形状の寸法は,厚さD
方向にわたり,勾配をもってわずかに異なる寸法とする
こともできる。
【0035】側壁162a,162bは共に,実装用溝
を有する支持基板上にレンズ素子100を実装する際
に,この実装用溝に当接する部分となり,位置合わせに
用いられる。側壁162a,162bの寸法は,レンズ
素子100を支持基板上に実装する際にレンズ素子10
0と結合される光ファイバの外径寸法と一致するように
すると実装時に好都合であり,例えばφ125μmの光
ファイバに適合するよう構成してもよい。
【0036】レンズ部180aは,ここでは円形形状を
しており,レンズ部180aの円形の上半分が側面12
1aに形成され,下半分が端面161aに形成されるよ
う,端面161aから側面121aにわたって形成され
ている。より詳しくは,レンズ部180aの外周の上部
側を取り巻き,その両端間の中間部にレンズ部180a
が位置するように,取扱部120が設けられ,側面12
1aはレンズ部180a表面に略平行でレンズ部180
aよりも広い幅を有する。レンズ部180aの外周の下
部側にはレンズ部180aの外周に沿った円弧形状を有
する縁部181aが設けられており,レンズ部180a
の下部側と縁部181aが端面161aを構成してい
る。
【0037】なお,上述の説明では,端面161aと側
面121aの境界部周辺にレンズ部180aの円の中心
が位置するようになっているが,これに限定するもので
はない。レンズ部180aの円の中心位置は上記例よ
り,上方あるいは下方に位置していてもよい。また,上
述の説明では,縁部181aはレンズ部180aを囲む
ように設けられているが,レンズ部180aの外周が縁
部181aを構成するようになっていてもよい。
【0038】レンズ部180aは光学基板の表面に形成
され,回折光学素子からなる。レンズ部180aは,回
折光学素子の1つであるCGH(Computer G
enerated Hologram)素子により形成
してもよい。CGH素子は,所望の光学特性を示す光学
素子の光路差関数から所望の光学特性を得るに必要なフ
ォトマスクのパターンをコンピュータを用いて求め,そ
のマスクパターンを用いて光学基板の表面の所望箇所に
エッチング処理を施すことにより,所望の光学特性を有
する回折型光学素子を形成したものである。
【0039】レンズ素子100を形成する光学基板とし
ては,結晶基板を用いることができる。特に,レンズ素
子100を適用する光学系の光源の波長が1.3μmま
たは1.5μmである場合には,シリコン結晶基板を用
いることができる。
【0040】以下に,レンズ素子100の製造方法の例
について図2および図3を参照しながら説明する。図2
は製造工程を説明するための模式的な図であり,図3は
図2のA−A’断面における断面図である。まず,光学
基板として厚さDを有するシリコン基板10を準備す
る。例えば,直径が4インチのシリコン基板10を用い
る。シリコン基板10の厚さDは任意に決められるが,
例えば500〜600μmとすることができる。以降,
以下に述べる(イ)〜(ニ)の工程によりレンズ素子1
00が製造される。
【0041】(イ)最初に,図2(a)に示すように,
シリコン基板10の表面10aに複数のレンズ部180
aを列状に所定の間隔をおいて形成する。図2(a)は
シリコン基板10を表面10a側からみた図である。図
3(a)は図2(a)のA−A’断面における断面図で
ある。レンズ部180aの形成では,例えば半導体技術
で用いられるフォトリソ・エッチング技術を用いて,シ
リコン基板10の表面10aにエッチング処理を施すこ
とにより,所望の光学特性を示す多数のレンズ部180
aを一括的かつ高精度に形成することができる。
【0042】(ロ)次に,図2(b)および図3(b)
に示すように,各レンズ部180aの周辺の一側に表面
10aからの深さがDの溝部14aを形成する。図2
(b)はシリコン基板10を表面10a側からみた図で
ある。図3(b)は図2(b)のA−A’断面における
断面図である。
【0043】溝部14aの底面の一部は側面141aを
構成するものである。溝部14aの表面10aにおける
形状は,長方形の一辺の中央に中心を有し且つその一辺
上に直径を有する略半円形を考えたとき,この半円形の
円弧形状部と,この略半円形と重合しない長方形の外形
形状とからなる形状となっている。溝部14aは,表面
10aから深さDまで上記形状の領域を基板から除去
することにより形成される。なお,溝部14aはここで
は,後工程を容易にするため,前記長方形の辺方向とレ
ンズ部180aの列方向を一致させている。
【0044】溝部14aは上記円弧形状部が深さ方向に
延びて形成される側壁を有する。この側壁は,側壁16
2aを構成するものである。この円弧形状はレンズ部1
80aの外周から所定間隔をもってレンズ部180aの
円周に沿って構成され,レンズ部180aと溝部14a
の間のこの所定間隔の領域が縁部181aを構成する。
縁部181aとレンズ部180aの一部は上述のよう
に,端面161aを構成する。側壁162aと端面16
1aは上述のように,張出部160aを構成する。ま
た,溝部14aにおける,側壁162aとなる側壁に隣
接する略平面状の側壁は,境界面131aを構成する。
すなわち,溝部14aを形成することにより,側面14
1a,側壁162a,縁部181a,端面161a,張
出部160a,境界面131aの各面が形成される。
【0045】(ハ)次に,図2(c)および図3(c)
に示すように,シリコン基板10の裏面10bにその表
面からの深さがDの溝部14bを形成する。図2
(c)はシリコン基板10を裏面10b側からみた図で
ある。図3(c)は図2(c)のA−A’断面における
断面図である。溝部14bの裏面10bにおける形状は
溝部14aの表面10aにおける形状と同一であり,そ
の位置は溝部14aと正対する位置である。溝部14b
は,裏面10bから深さDまで上記形状の領域を基板
から除去することにより形成される。溝部14bを形成
することにより同様に,側面141b,側壁162b,
端面161b,張出部160b,境界面131bの各面
が形成される。
【0046】溝部14a,14bは,例えば半導体技術
で用いられるフォトリソ技術を用いて,シリコン基板に
溝部14a,14bに対応する形状のパターンをフォト
マスクパターンとして形成した後,RIE法等によりエ
ッチングを行うことにより高精度に作製可能である。ま
た,シリコン基板10の表面10a,裏面10bに位置
合わせ用のマークを記し,両面マスクアライナー等を使
用することにより,レンズ部180a,溝部14a,溝
部14bを高精度に位置を合わせて形成することができ
る。
【0047】上記工程において,溝部14aの深さ
,溝部14bの深さDは,D−D −D>0と
なる範囲内で任意に設定可能である。D,Dは例え
ば100〜150μmとすることができる。
【0048】(ニ)次に,図2(d)の点線で示す切断
位置で,シリコン基板10を切断することにより,図1
に示すレンズ素子100を製造する。図2(d)はシリ
コン基板10を表面10a側からみた図である。図2
(d)に示すように切断位置は,レンズ部180aの列
方向に沿い,1つのレンズ部180aの四辺を囲むよう
に,1つのレンズ部180aが図2(d)の水平,垂直
方向にそれぞれ2つの切断位置を有するよう構成されて
いる。水平方向の第1の切断位置は側壁162aと側壁
162aに正対する溝部14aの平面状の側壁の間に位
置し,第2の切断位置は第1の切断位置から図2(d)
における上方側に間隔H(これはレンズ素子100の高
さHと等しい)だけ離れて平行に位置する。垂直方向の
2つの切断位置は,レンズ部180aを間に挟み,側壁
162aに隣接する境界面131と交わる位置にある。
【0049】上記位置での切断により形成される切断面
は,レンズ素子100における側面121aおよび側面
141aに垂直な4つの側面を構成する。シリコン基板
10の切断には例えばダイシングを用いることができ
る。切断により形成されるレンズ素子100の外形は,
後述のように実装時の位置合わせに用いられることはな
いので,この切断には高精度な切断方法を用いる必要は
ない。
【0050】なお,溝部14a,14bの形状は上記例
に限定されるものではなく,例えば図4に斜線部で示す
溝部15のような形状でもよい。図4は図2(b)に相
当するものである。図2(b)の溝部14aは各レンズ
部180aに対し個別に形成されていたが,溝部15
は,レンズ部180a周辺の側壁162aとなる形状は
保持したまま,一水平方向に形成された溝部14aを連
結して水平方向に延びるバー状の形状を有する。シリコ
ン基板10の裏面の溝部も溝部15と同様に形成し,適
当な切断位置で切断することにより,図1に示すレンズ
素子100を製造できる。
【0051】以下に,レンズ素子100の実装例につい
て説明する。図5はレンズ素子100を実装する支持基
板20である。支持基板20は,その上面にV溝22と
凹溝24を有する。支持基板20は,例えばシリコン結
晶基板からなる。V溝22はレンズ素子100を実装す
るための実装用溝であり,V字状の断面形状を有し,後
述する凹溝24を間に挟んで,支持基板20の一端から
他端にわたって形成されている。V溝22はシリコン基
板の異方性エッチング技術を用いてサブミクロン精度で
形成され,レンズ素子100を実装する際の位置合わせ
に用いられる。凹溝24は長方形状の断面形状を有し,
V溝22に直交する方向に支持基板20の一端から他端
にわたって形成されている。凹溝24の深さ方向の長さ
hは薄厚部140の高さHより長く,凹溝24の断面
の幅方向の長さdは薄厚部の厚さDより長く,また最
大でもレンズ素子100の厚さD(=D+D
)よりも短くなるように構成されている。
【0052】図6に支持基板20にレンズ素子100を
実装した場合の側面図を示す。レンズ素子100の張出
部160a,160bの側壁162a,162bがV溝
22の側壁に当接して,レンズ素子100が支持基板2
0上に載置されている。側壁162a,162bとV溝
22は上述のようにエッチングを用いて高精度に形成さ
れているため,V溝22上に側壁162a,162bが
当接するよう配置するだけで,レンズ素子100は高さ
H方向,幅W方向に関して高精度に位置決めされる。レ
ンズ素子100の厚さD方向の位置決めは,支持基板2
0に位置決めマークを設けてそれに合わせてレンズ素子
100を配置することで高精度に達成できる。位置決め
が決定した時点で,樹脂等を用いて支持基板20とレン
ズ素子100を接合し固定する。
【0053】レンズ素子100を上記のように支持基板
20に実装すると,レンズ素子100の薄厚部140は
凹溝24内に挿入された状態となる。薄厚部140と凹
溝24は位置決めに用いないので,凹溝24は比較的精
度の低いダイシング等の方法を用いて形成することがで
きる。なお,図6において,V溝22の最深部22aを
支持基板20の底面に平行な点線で示す。
【0054】図7,図8それぞれに,レンズ素子100
を用いた光モジュールの斜視図,側面図を示す。この光
モジュールは支持基板30と,レーザダイオード等の光
源36と,2つのレンズ素子100と,光ファイバ38
とからなる。支持基板30はその上面にV溝32と,V
溝32に直交する2つの凹溝34a,34bを有する。
支持基板30は,例えばシリコン結晶基板からなる。V
溝32はレンズ素子100を実装するための実装用溝で
あり,V字状の断面形状を有し,凹溝34a,34bを
間に挟んで,支持基板30の一端から途中まで形成され
ている。凹溝34a,34bは図5に示す凹溝24と同
様の形状,寸法を有し,所定距離離れて平行に構成され
ている。
【0055】2つのレンズ素子100は前述の図5の場
合と同様に側壁162a,162bがV溝32の側壁に
当接して位置決めされている。2つのレンズ素子100
を支持基板30に実装した状態では,各レンズ素子10
0の薄厚部140は凹溝34a,34b内に挿入されて
いる。光ファイバ38はV溝32の側壁に当接して位置
決めされ配置されている。光源36と,2つのレンズ素
子100と,光ファイバ38とは所定の間隔をもち共通
の光軸を有するようこの順に配置され,光学的に結合し
ている。
【0056】図7,図8に示す例では,光源36側のレ
ンズ素子100のレンズ部180aが光源36側,光フ
ァイバ38側のレンズ素子100のレンズ部180aが
光ファイバ38側を向くように配置されている。ここで
は,光源36を広がり角をもって出射した光は,光源3
6側のレンズ素子100のレンズ部180aにより平行
光に変換されてレンズ部180aに垂直な方向に進行
し,光ファイバ38側のレンズ素子100のレンズ部1
80aにより集光され,光ファイバ38の端面に入射す
るよう構成されている。
【0057】図8において,V溝32の最深部32aを
支持基板20の底面に平行な点線で示す。なお,上記実
施の形態の光モジュールにおいては,光源36を用いて
いるが,これに代えて,フォトダイオード等の受光素子
を用いたモジュールを構成することもできる。この場合
は,光ファイバ38により伝搬されその端面から出射さ
れた光は2つのレンズ素子100を介して受光素子に入
射される。
【0058】以上より,本実施の形態によれば,以下に
述べる多数の効果が得られる。本実施の形態により,レ
ンズ部180aに垂直な方向に任意の厚さを有するレン
ズ素子100を提供できる。従来では,SOI基板やR
IE法によるエッチング側壁の深さに律則されて,レン
ズ素子の光軸方向の寸法は100μm程度に制限されて
いた。本実施の形態では,シリコン基板10の厚さを任
意に選択でき,レンズ素子の光軸方向の寸法を任意に設
定可能である。これより,従来のレンズ素子に比べより
大きな寸法のレンズ素子を作製でき,取扱が容易になる
と共に,設計の自由度が増す。また,上記(ニ)の切断
工程の前にシリコン基板10の両面に反射防止膜を形成
することは容易に可能であり,これより両端面に反射防
止膜を有するレンズ素子を容易に得ることができる。使
用する基板は単純なシリコン基板でよいため,製造コス
トを低減できる。さらにまた,基板から個々のレンズ素
子を形成するための切断には,高精度が要求されないた
め,ダイシング等の方法を採用でき,レンズ素子製造時
のコスト上昇の要因にはならない。レンズ素子100は
エッチングにより形成された張出部160a,160b
の側壁162a,162bを有し,これらを用いて実装
時の位置決めが可能であるため,高精度な実装が容易に
可能となる。
【0059】図9は,本発明の第2の実施の形態にかか
るレンズ素子200の構成を示す側面図である。レンズ
素子200は,レンズ素子100にレンズ部180bと
縁部181bを設けたものであり,その他の構成はレン
ズ素子100と全く同じであるため,重複説明を省略す
る。図9においても,図1(c)と同構成の部分は一部
図示を省略している。レンズ部180bはレンズ部18
0aの正対位置にあり,端面161bから側面121b
にわたって形成されている。レンズ部180bの下部側
には縁部181bが設けられ,縁部181bは縁部18
1aの正対位置にある。レンズ部180bは,レンズ部
180aと同様の形状と構成を有し,回折光学素子から
なる。
【0060】以下に,レンズ素子200の製造方法の例
について説明する。図10は製造工程を説明するための
模式的な図であり,図11は図10のB−B’断面にお
ける断面図である。レンズ素子100の場合と同様に,
光学基板として厚さDを有するシリコン基板10を準備
する。例えば,直径を4インチのシリコン基板10を用
いる。シリコン基板10の厚さDは,任意に設定可能で
あるが,例えば500〜600μmとすることができ
る。
【0061】その後,上述のレンズ素子100の製造方
法の説明における(イ)の工程を行い,レンズ素子10
0の場合と同様にシリコン基板10の表面10aに複数
のレンズ部180aを形成する。図10(a)は,この
状態のシリコン基板10を表面10a側からみた図であ
り,図11(a)は図10(a)のB−B'断面におけ
る断面図である。
【0062】次に,上述の(ロ)の工程を行い,レンズ
素子100の場合と同様に表面10aに深さがDの溝
部14aを形成し,縁部181a,側壁162aを含む
張出部160a等を形成する。図10(b)は,この状
態のシリコン基板10を表面10a側からみた図であ
り,図11(b)は図10(b)のB−B'断面におけ
る断面図である。
【0063】次に,図10(c)に示すように,シリコ
ン基板10の裏面10bにおけるレンズ部180aに正
対する位置に,レンズ部180bを形成する。図10
(c)は,この状態のシリコン基板10を裏面10b側
からみた図であり,図11(c)は図10(c)のB−
B'断面における断面図である。レンズ部180bの形
成では,レンズ部180aの形成と同様に例えば半導体
技術で用いられるフォトリソ・エッチング技術を用い
て,裏面10bの表面にエッチング処理を施すことによ
り,所望の光学特性を示すレンズ部180bを一括的か
つ高精度に形成することができる。レンズ部180bの
位置は,上述の(ハ)の工程と同様に,シリコン基板1
0の表面10a,裏面10bに位置合わせ用のマークを
記し,両面マスクアライナー等を使用して,決めること
ができる。
【0064】次に,上述の(ハ)の工程を行い,レンズ
素子100の場合と同様に裏面10bにその表面からの
深さがDの溝部14bを形成する。レンズ部180b
の周辺に溝部14bを形成することにより,溝部14a
の形成の時と同様に,縁部181b,側壁162bを含
む張出部160b等が形成される。図10(d)は,こ
の状態のシリコン基板10を裏面10b側からみた図で
あり,図11(d)は図10(d)のB−B'断面にお
ける断面図である。
【0065】次に,上述の(ニ)の工程と同様に,図1
0(e)の点線で示す切断位置で,シリコン基板10を
切断して,レンズ素子200を製造する。なお,上記例
では,溝部14aを形成した後にレンズ部180bを形
成しているが,両者の形成順序を逆にしてもよい。
【0066】以下に,レンズ素子200の実装例につい
て説明する。図12はレンズ素子200を用いた光モジ
ュールの側面図を示す。この光モジュールは,図7,図
8に示す光モジュールの2つのレンズ素子100を1つ
のレンズ素子200に置換したものとほぼ同じ構成を有
する。この光モジュールは支持基板40と,レーザダイ
オード等の光源36と,レンズ素子200と,光ファイ
バ38とからなる。支持基板40はその上面にV溝42
と,V溝42に直交する凹溝44を有する。支持基板4
0は,例えばシリコン結晶基板からなる。V溝42はレ
ンズ素子200を実装するための実装用溝であり,V字
状の断面形状を有し,凹溝44を間に挟んで,支持基板
40の一端から途中まで形成されている。凹溝44は図
5に示す凹溝24と同様の形状,寸法を有する。
【0067】レンズ素子200は前述の図5の場合と同
様に張出部160a,160bの側壁162a,162
bがV溝42の側壁に当接して位置決めされている。薄
厚部140が凹溝44に挿入された状態になっている。
光ファイバ38はV溝32の側壁に当接して位置決めさ
れ配置されている。光源36と,レンズ素子200と,
光ファイバ38とは所定の間隔をもち共通の光軸を有す
るようこの順に配置され,光学的に結合している。
【0068】光源36を広がり角をもって出射した光
は,レンズ素子200のレンズ部180aにより平行光
に変換されてレンズ部180aに垂直な方向に進行し,
レンズ素子200内部を透過した後,レンズ部180b
により集光され,光ファイバ38の端面に入射する。図
12において,V溝42の最深部42aを支持基板40
の底面に平行な点線で示す。なお,この場合も光源36
の代わりにフォトダイオード等の受光素子を用いたモジ
ュールを構成することができる。
【0069】以上より,本実施の形態によれば,第1の
実施の形態の効果に加えて,レンズ素子の両面に高精度
にレンズ部が形成されたレンズ素子を提供できる。従来
では,SOI基板を使用していたのに対し,本実施の形
態では単純なシリコン基板を使用しているため,両面に
高精度に位置決めされたレンズ部を形成することが可能
となる。また,片面にのみレンズ部を有する従来例や第
1の実施の形態にかかるレンズ素子では,例えば半導体
レーザから光ファイバへの光結合系を構成するにはレン
ズ素子が2つ必要であったが,本実施の形態にかかるレ
ンズ素子では両面にレンズ部を有するので,1つのレン
ズ素子で十分である。これより,部品数を削減でき,実
装の手間やコストを低減できる。また,片面にのみレン
ズ部を有するレンズ素子では,レンズ部に正対するレン
ズ部が形成されていない平坦面で反射光が発生し,問題
となる場合があったが,本実施の形態のレンズ素子によ
れば,このような問題も解決できる。
【0070】図13は,本発明の第3の実施の形態にか
かるレンズ素子300の構成を示す下面図である。図1
3を第1の実施の形態の図1(c)と比較してわかるよ
うに,レンズ素子300では,第1の実施の形態のレン
ズ素子100の張出部160aと張出部160bに代わ
り,それぞれ2つの張出部360a,360cと,2つ
の張出部360b,360dが所定間隔をもって並設さ
れている。この部分以外の構成はレンズ素子100と同
様であるため,重複説明を省略する。
【0071】張出部360a,360b,360c,3
60dは全て,前述の張出部と同様の略蒲鉾型の外形形
状を有し,同様の形状の側壁と端面を有する。ただし,
張出部360a,360bの端面およびそれらに連なる
側面121a,121bの部分にはそれぞれレンズ部3
80a,380bが形成されているが,張出部360
c,360dの端面およびそれらに連なる側面121
a,121bの部分にはレンズ部は形成されていない,
すなわち,張出部360a,360bはレンズ素子10
0の張出部160aと同様の構成を有し,張出部360
c,360dはレンズ素子100の張出部160bと同
様の構成を有する。また,張出部360aと張出部36
0dの端面が正対する位置にあり,360bと張出部3
60cの端面が正対する位置にある。つまり,2つのレ
ンズ部380a,380bは正対する位置にない。
【0072】レンズ部380a,380bは,レンズ部
180aと同様の外形形状を有し,回折光学素子からな
る。ただし,レンズ部380aの表面に垂直に入射した
光は図13の一点鎖線で示す軸3に沿って進行し,レン
ズ部380bに入射してレンズ部380bの表面に垂直
な方向に出射するように構成されている。軸3はレンズ
部180aの中心とレンズ部180bの中心を結ぶ線上
にある。なお,ここで光の進行方向を逆に考え,380
bを入射側,レンズ部380aを出射側とした場合も光
路は同様になる。
【0073】以下に,レンズ素子300の製造方法の例
について説明する。図14は製造工程を説明するための
模式的な図である。レンズ素子100の場合と同様に,
光学基板として厚さDを有するシリコン基板10を準備
する。例えば,直径を4インチのシリコン基板10を用
いる。シリコン基板10の厚さDは,任意に設定可能で
あるが,例えば500〜600μmとすることができ
る。
【0074】図14(a)に示すように,シリコン基板
10の表面10aに複数のレンズ部380aを形成す
る。ここで,各レンズ部380aの間隔は,図2に示す
レンズ部180aの間隔の約2倍になっている。図14
(a)は,この状態のシリコン基板10を表面10a側
からみた図である。
【0075】次に,図14(b)に示すように,表面1
0aに深さがDの溝部16aを形成する。図14
(b)において溝部16aを斜線部で示す。溝部16a
は図4に示す溝部15と同様の水平方向に延びるバー状
の形状を有する。溝部16aは,円弧形状の側壁をレン
ズ部380a周辺と,レンズ部380aから水平方向に
所定距離離れた位置に有する。前述の場合と同様に,溝
部16aの形成により,張出部360a,張出部360
c等が形成される。図14(b)は,この状態のシリコ
ン基板10を表面10a側からみた図である。
【0076】次に,図14(c)に示すように,シリコ
ン基板10の裏面10bに複数のレンズ部380bを形
成する。レンズ部380bは,表面10aに形成された
各レンズ部380aの間に位置し,レンズ部380bの
外周の円弧形状が溝部16aが有する側壁の円弧形状と
沿うような位置とする。図14(c)は,この状態のシ
リコン基板10を裏面10b側からみた図である。図1
4(c)では表面10a側に形成されたレンズ部380
aを点線で示し,溝部16aを点線による斜線部で示
す。
【0077】レンズ部380a,380bの形成では,
例えば半導体技術で用いられるフォトリソ・エッチング
技術を用いて,シリコン基板10の表面(または裏面)
にエッチング処理を施すことにより,所望の光学特性を
示す多数のレンズ部380a(またはレンズ部380
b)を一括的かつ高精度に形成することができる。
【0078】次に,図14(d)に示すように,裏面1
0bにその表面からの深さがDの溝部16bを形成す
る。図14(d)において溝部16bを斜線部で示す。
溝部16bは溝部16aの正対位置にあり,裏面10b
上の溝部16bの形状は溝部16aと同一形状である。
前述の場合と同様に,溝部16bの形成により,張出部
360b,360dが形成される。図14(d)は,こ
の状態のシリコン基板10を裏面10b側からみた図で
ある。図14(d)では表面10a側に形成されたレン
ズ部380aを点線で示す。
【0079】溝部16a,16bは,例えば半導体技術
で用いられるフォトリソ技術を用いて,シリコン基板に
溝部16a,16bに対応する形状のパターンをフォト
マスクパターンとして形成した後,RIE法等によりエ
ッチングを行うことにより高精度に作製可能である。例
えば,シリコン基板10の表面10a,裏面10bに位
置合わせ用のマークを記し,両面マスクアライナー等を
使用することにより,レンズ部380a,レンズ部38
0b,溝部16a,溝部16bを高精度に位置を合わせ
て形成することができる。
【0080】次に,図14(e)の点線で示す切断位置
で,シリコン基板10を切断することにより,図13に
示すレンズ素子300を製造する。図14(e)は,こ
の状態のシリコン基板10を表面10a側からみた図で
あり,溝部16aを斜線部で示す。
【0081】図15はレンズ素子300を用いた光モジ
ュールの上面図を示す。この光モジュールは支持基板5
0と,レーザダイオード等の光源36と,レンズ素子3
00と,光ファイバ38とからなる。支持基板50はそ
の上面に2つのV溝52a,52bと,それらに直交す
る凹溝を有する。凹溝にはレンズ素子300の薄厚部1
40が挿入された状態になっているため,図15では凹
溝を図示していない。支持基板50は,例えばシリコン
結晶基板からなる。V溝52a,52bはレンズ素子3
00を実装するための実装用溝であり,エッチングによ
り形成され,V字状の断面形状を有し,凹溝を間に挟ん
で,支持基板50の一端から途中まで形成されている。
凹溝は図5に示す凹溝24と同様の形状,寸法を有す
る。凹溝は例えばダイシングにより形成可能である。
【0082】レンズ素子300の張出部360a,36
0dの側壁がV溝52aに当接し,張出部360b,3
60cの側壁がV溝52bに当接して,レンズ素子30
0が支持基板50上に載置されている。張出部360
a,360b,360c,360dの側壁とV溝52
a,52bは上述のようにエッチングを用いて高精度に
形成されているため,レンズ素子300は高精度に位置
決めされて配置される。また,レンズ部380aと光源
36が正対し,レンズ部380bと光ファイバ38が正
対するように配置されている。薄厚部140は凹溝に挿
入された状態になっている。
【0083】光源36から広がり角をもって出射した光
は,レンズ部380aに入射し,レンズ部380aによ
り平行光に変換され,この平行光は前述の軸3の方向に
沿ってレンズ素子300内を進行し,レンズ部380b
により集光され,光ファイバ38の端面に入射する。
【0084】本実施の形態では,レンズ部380a(ま
たは380b)に入射した光の進行方向がレンズ部38
0a(または380b)の表面に垂直な方向ではなく,
斜め方向になっている。以上より,本実施の形態によれ
ば,第2の実施の形態の効果に加えて,レンズ部380
a(または380b)の表面での反射光が直接光源36
や光ファイバ38に戻らないという効果が得られる。こ
れより,従来発生していた光結合系におけるレンズ部表
面での反射光に起因する光学的なノイズを低減できる。
【0085】なお,上記例では1側面に1つのレンズ部
が形成された例について説明したが,本発明はこれに限
定するものではない。1側面に複数のレンズ部を有する
構成も可能である。図16は,このような構成を有する
第4の実施の形態にかかるレンズ素子400の構成を示
す下面図である。レンズ素子400は形成されているレ
ンズ部,張出部の数が前述のレンズ素子と異なるだけで
あり,その他の構成は同じであるため,重複説明を省略
する。
【0086】レンズ素子400は1側面に3つのレンズ
部480a,480c,480eを有し,正対する他の
側面に2つのレンズ部480b,480dを有する。前
述のレンズ素子と同様に,レンズ部480a,480
c,480eはそれぞれ張出部460a,460c,4
60eが有する端面とそれらに連なる側面にわたって形
成され,レンズ部480b,480dはそれぞれ張出部
460b,460dが有する端面とそれらに連なる側面
にわたって形成されている。また,レンズ素子400
は,張出部460b,460dと並んでレンズ部が形成
されていない張出部460fが設けられている。
【0087】レンズ素子400の製造は,レンズ素子3
00と同様の製造方法を用いることができる。例えば,
レンズ素子300の製造工程を示す図14(a)の工程
において,レンズ素子400を製造する際は,レンズ素
子300の場合より多数のレンズ部380aを表面10
aに形成する。形成した各レンズ部380aに対応する
張出部を図14(b)に相当する工程で形成する。その
後の工程は,形成するレンズ部の位置,切断位置を適宜
設定し,レンズ素子300の場合と同様に行う。いじょ
うの方法により,レンズ素子400を製造することは容
易に可能である。
【0088】このように,本発明を適用して,1側面に
複数のレンズ部を有するレンズ素子を製造することは容
易に可能である。なお,1つのレンズ素子が有するレン
ズ部,張出部は上記例に限らず,さらに多数有するよう
構成することも可能である。また,各レンズ部の構成は
自由に設定でき,各レンズ部を通過した光の進行方向
が,レンズ部表面に垂直な方向,あるいは斜めの方向に
なる等,様々なものが考えられる。例えば,1側面に形
成された1つのレンズ部から入射した光が,他側面に形
成された複数のレンズ部から出射するように,1側面に
形成したレンズ部が分波および偏向機能を有するように
構成することも考えられる。
【0089】以上より,本実施の形態によれば,第2,
第3の実施の形態と同様の効果が得られ,さらに,これ
らの効果に加え,設計の自由度が大幅に広がるという効
果が得られる。
【0090】図17は,第1の実施の形態の変形例にか
かるレンズ素子500の構成を示す側面図である。レン
ズ素子500は,レンズ素子100の張出部160bに
代わり,張出部560bを有する。その他の構成はレン
ズ素子100と全く同じであるため,重複説明を省略す
る。図17においても,図1(c)と同構成の部分は一
部図示を省略している。
【0091】レンズ素子100では,張出部160aと
張出部160bは正対位置にあり,外形は同一の円弧形
状を有し,その最下部は同一であった。これに対し,本
変形例のレンズ素子500では,張出部160aと張出
部560bは,外形は同一の円弧形状を有するが,図1
7に示すように,張出部560bの最下部は張出部16
0aの最下部より微小距離ΔH高い位置にあり,レンズ
部180aの光軸2から張出部160aの側壁162a
と,張出部560bの側壁562bまでの距離が異な
る。
【0092】このような構成を有するレンズ素子500
を例えば図7のレンズ素子100の代わりに用いると,
レンズ素子500は光源36や光ファイバ38の光軸に
対して微小に傾けて配置できる。この配置により,レン
ズ素子500のレンズ部180aで反射した光が戻り光
となって光源36に入射するのを防ぐことができる。戻
り光は光源の出力を不安定にさせるため好ましくないも
のであるが,本変形例によれば,戻り光を低減すること
が可能である。
【0093】なお,本変形例における,正対する張出部
を同一の円弧形状を有したままその高さを変える構成
は,第2,第3,第4の実施の形態にも適用可能であ
り,その場合には上記と同様の効果が得られる。
【0094】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる好適な実施形態について説明したが,本発明はかか
る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であ
れば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内
において,各種の変更例または修正例に想到し得ること
は明らかであり,それらについても当然に本発明の技術
的範囲に属するものと了解される。
【0095】レンズ部,縁部,取扱部,薄厚部,張出
部,溝部等の形状は上記例に限定されず,様々な形状が
考えられる。例えば,レンズ部は,円形に限らず所望の
形状で形成可能であり,また,屈折型のレンズ部として
もよい。また,上記例では,光束変換部をレンズ部,ま
た光学素子における素子の例としてレンズ素子を例にと
り説明したが,これに限定するものではない。例えば,
光束変換部を光偏向部等とし,光学素子を光偏向素子等
とした場合にも本発明は適用可能である。
【0096】また,上記例では両側面に形成される張出
部は正対する位置に設けているが,必ずしも正対する位
置に設ける必要はなく,張出部の位置は境界面内におい
て自由に決めることができる。また,上記例では1側面
に設けられた張出部の数と,他側面に設けられた張出部
の数は同数であるが,これに限定するものではなく,異
なる数としてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上,詳細に説明したように本発明によ
れば,任意の厚さを有し,取り扱いが容易な光学素子の
製造方法および光学素子を提供できる。また,本発明の
別の観点によれば,両端面に光束変換部を高精度に形成
可能な光学素子の製造方法,およびに両端面に高精度に
形成された光束変換部を有する光学素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかるレンズ素
子の構成を示す図であり,図1(a)は斜視図,図1
(b)は側面図,図1(c)は下面図である。
【図2】 図1のレンズ素子の製造工程を説明するため
の模式的な図である。
【図3】 図2のA−A'断面における断面図である。
【図4】 溝部の変形例を説明するための模式図であ
る。
【図5】 支持基板の斜視図である。
【図6】 図1のレンズ素子を図5の支持基板に実装し
た場合の側面図である。
【図7】 図1のレンズ素子を用いた光モジュールの斜
視図である。
【図8】 図1のレンズ素子を用いた光モジュールの側
面図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態にかかるレンズ素
子の構成を示す側面図である。
【図10】 図9のレンズ素子の製造工程を説明するた
めの模式的な図である。
【図11】 図10のB−B'断面における断面図であ
る。
【図12】 図9のレンズ素子を用いた光モジュールの
側面図である。
【図13】 本発明の第3の実施の形態にかかるレンズ
素子の構成を示す下面図である。
【図14】 図13のレンズ素子の製造工程を説明する
ための模式的な図である。
【図15】 図13のレンズ素子を用いた光モジュール
の上面図である。
【図16】 本発明の第4の実施の形態にかかるレンズ
素子の構成を示す下面図である。
【図17】 図1のレンズ素子の変形例の構成を示す側
面図である。
【符号の説明】
2 光軸 3 軸 10 シリコン基板 10a 表面 10b 裏面 14a,14b,15,16a,16b 溝部 20,30,40,50 支持基板 22,32,42,52a,52b V溝 24,34a,34b,44 凹溝 36 光源 38 光ファイバ 100,200,300,400,500 レン
ズ素子 120 取扱部 121a,121b,141a,141b 側面 131a,131b 境界面 140 薄厚部 160a,160b,360a,360b,360c,
360d,460a,460b,460c,460d,
460e,460f,560b 張出部 161a,161b 端面 162a,162b,562b 側壁 180a,380a,380b,480a,480b,
480c,480d,480e レンズ部 181a,181b 縁部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を実装するための実装用溝を有
    する支持基板上に実装される光学素子の製造方法であっ
    て,光学基板の一面の表面に少なくとも1つの光束変換
    部を形成する工程と,前記光束変換部の周辺の一側の所
    定領域をその表面から所定深さまで除去して第1の溝部
    を設けることにより,前記光束変換部の外周の一部に沿
    った縁部と,前記縁部に囲まれた前記光束変換部の一部
    および前記縁部からなる端面と,前記端面の外周を一端
    とし前記第1の溝部の側壁の一部からなり前記実装用溝
    に当接する形状を有する第1の側壁と,を形成する工程
    と,前記光学基板の他面の所定領域をその表面から所定
    深さまで除去して第2の溝部を設けることにより,前記
    光学基板の表面の一部からなる端面と,前記端面の外周
    を一端とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前記実
    装用溝に当接する形状を有する第2の側壁と,を形成す
    る工程と,前記光学基板の所定位置を切断して,少なく
    とも1つの前記光束変換部およびそれに対応する前記第
    1の側壁と,少なくとも1つの前記第2の側壁と,前記
    第1の溝部の底面の一部からなる側面と,前記第2の溝
    部の底面の一部からなる側面と,前記光学基板の表面の
    一部からなる側面とを具えた光学素子を得る工程と,を
    含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 光学素子を実装するための実装用溝を有
    する支持基板上に実装される光学素子の製造方法であっ
    て,光学基板の一面の表面に少なくとも1つの第1の光
    束変換部を形成する工程と,前記第1の光束変換部の周
    辺の一側の所定領域をその表面から所定深さまで除去し
    て第1の溝部を設けることにより,前記第1の光束変換
    部の外周の一部に沿った縁部と,前記縁部に囲まれた前
    記第1の光束変換部の一部および前記縁部からなる端面
    と,前記端面の外周を一端とし前記第1の溝部の側壁の
    一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有する第1
    の側壁と,を形成する工程と,前記光学基板の他面の表
    面に少なくとも1つの第2の光束変換部を形成する工程
    と,前記第2の光束変換部の周辺の一側の所定領域を他
    面の表面から所定深さまで除去して第2の溝部を設ける
    ことにより,前記第2の光束変換部の外周の一部に沿っ
    た縁部と,前記縁部に囲まれた前記第2の光束変換部の
    一部および前記縁部からなる端面と,前記端面の外周を
    一端とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前記実装
    用溝に当接する形状を有する第2の側壁と,を形成する
    工程と,前記光学基板の所定位置を切断して,少なくと
    も1つの前記第1の光束変換部およびそれに対応する前
    記第1の側壁と,少なくとも1つの前記第2の光束変換
    部およびそれに対応する前記第2の側壁と,前記第1の
    溝部の底面の一部からなる側面と,前記第2の溝部の底
    面の一部からなる側面と,前記光学基板の表面の一部か
    らなる側面とを具えた光学素子を得る工程と,を含むこ
    とを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 光学素子を実装するための実装用溝を有
    する支持基板上に実装される光学素子の製造方法であっ
    て,光学基板の一面の表面に列状に第1の光束変換部を
    形成する工程と,前記第1の光束変換部の周辺の一側を
    含み前記第1の光束変換部の列方向に沿う所定領域をそ
    の表面から所定深さまで除去して第1の溝部を設けるこ
    とにより,前記第1の光束変換部の外周の一部に沿った
    第1の縁部と,前記第1の縁部に囲まれた前記第1の光
    束変換部の一部および前記第1の縁部からなる第1の端
    面と,前記第1の端面の外周を一端とし前記第1の溝部
    の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有
    する第1の側壁とを形成すると共に,前記光学基板の一
    面の表面の一部からなる第2の端面と,前記第2の端面
    の外周を一端とし前記第1の溝部の側壁の一部からなり
    前記実装用溝に当接する形状を有する第2の側壁と,を
    形成する工程と,前記光学基板の他面の表面に列状に第
    2の光束変換部を形成する工程と,前記第2の光束変換
    部の周辺の一側を含み前記第2の光束変換部の列方向に
    沿う所定領域を他面の表面から所定深さまで除去して第
    2の溝部を設けることにより,前記第2の光束変換部の
    外周の一部に沿った第2の縁部と,前記第2の縁部に囲
    まれた前記第2の光束変換部の一部および前記第2の縁
    部からなる第3の端面と,前記第3の端面の外周を一端
    とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前記実装用溝
    に当接する形状を有する第3の側壁を形成すると共に,
    前記光学基板の他面の表面の一部からなる第4の端面
    と,前記第4の端面の外周を一端とし前記第2の溝部の
    側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有す
    る第4の側壁と,を形成する工程と,前記光学基板の所
    定位置を切断して,少なくとも1つの前記第1の光束変
    換部およびそれに対応する前記第1の側壁と,少なくと
    も1つの前記第2の側壁と,少なくとも1つの前記第2
    の光束変換部およびそれに対応する前記第3の側壁と,
    少なくとも1つの前記第4の側壁と,前記第1の溝部の
    底面の一部からなる側面と,前記第2の溝部の底面の一
    部からなる側面と,前記光学基板の表面の一部からなる
    側面とを具えた光学素子を得る工程と,を含むことを特
    徴とする光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 光学素子を実装するための実装用溝を有
    する支持基板上に実装される光学素子の製造方法であっ
    て,光学基板の一面の表面に列状に第1の光束変換部を
    形成する工程と,前記第1の光束変換部の周辺の一側を
    含み前記第1の光束変換部の列方向に沿う所定領域をそ
    の表面から所定深さまで除去して第1の溝部を設けるこ
    とにより,前記第1の光束変換部の外周の一部に沿った
    第1の縁部と,前記第1の縁部に囲まれた前記第1の光
    束変換部の一部および前記第1の縁部からなる第1の端
    面と,前記第1の端面の外周を一端とし前記第1の溝部
    の側壁の一部からなり前記実装用溝に当接する形状を有
    する第1の側壁と,を形成する工程と,前記光学基板の
    他面の表面に列状に第2の光束変換部を形成する工程
    と,前記第2の光束変換部の周辺の一側を含み前記第2
    の光束変換部の列方向に沿う所定領域を他面の表面から
    所定深さまで除去して第2の溝部を設けることにより,
    前記第2の光束変換部の外周の一部に沿った第2の縁部
    と,前記第2の縁部に囲まれた前記第2の光束変換部の
    一部および前記第2の縁部からなる第2の端面と,前記
    第3の端面の外周を一端とし前記第2の溝部の側壁の一
    部からなり前記実装用溝に当接する形状を有する第2の
    側壁を形成すると共に,前記光学基板の他面の表面の一
    部からなる第3の端面と,前記第3の端面の外周を一端
    とし前記第2の溝部の側壁の一部からなり前記実装用溝
    に当接する形状を有する第3の側壁と,を形成する工程
    と,前記光学基板の所定位置を切断して,少なくとも1
    つの前記第1の光束変換部およびそれに対応する前記第
    1の側壁と,少なくとも1つの前記第2の光束変換部お
    よびそれに対応する前記第2の側壁と,少なくとも1つ
    の前記第3の側壁と,前記第1の溝部の底面の一部から
    なる側面と,前記第2の溝部の底面の一部からなる側面
    と,前記光学基板の表面の一部からなる側面とを具えた
    光学素子を得る工程と,を含むことを特徴とする光学素
    子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光束変換部と,前記第1の溝部と,
    前記第2の溝部とはエッチングにより形成されることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の
    光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の側面と,前記第1の側面に対向す
    る第2の側面と,を有する取扱部と,前記第1の側面に
    対し内側に段差をもつ第1の段差面と,前記第2の側面
    に対し内側に段差をもつ第2の段差面と,を側面として
    有し,前記取扱部から延設された薄厚部と,前記第1の
    側面と前記第1の段差面との境界面に突設され,前記第
    1の側面から延設された第1の端面と,前記第1の端面
    上に一端をもち前記第1の段差面上に他端をもつ第1の
    側壁と,を有する第1の張出部と,前記第2の側面と前
    記第2の段差面との境界面に突設され,前記第2の側面
    から延設された第2の端面と,前記第2の端面上に一端
    をもち前記第2の段差面上に他端をもつ第2の側壁と,
    を有する第2の張出部と,を具え,前記第1の端面とそ
    の近傍の前記第1の側面部分にわたる領域における所定
    領域に光束変換部が形成されていることを特徴とする光
    学素子。
  7. 【請求項7】 前記第2の端面とその近傍の前記第2の
    側面部分にわたる領域における所定領域にも光束変換部
    が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光
    学素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の張出部および前記第2の張出
    部をそれぞれ複数具え,前記複数の第1の張出部の各々
    に対応する複数の前記第1の端面のうちの少なくとも1
    つとその近傍の前記第1の側面部分にわたる領域におけ
    る所定領域に光束変換部が形成されていることを特徴と
    する請求項6に記載の光学素子。
  9. 【請求項9】 前記複数の第2の張出部の各々に対応す
    る複数の前記第2の端面のうちの少なくとも1つとその
    近傍の前記第2の側面部分にわたる領域における所定領
    域に光束変換部が形成されていることを特徴とする請求
    項8に記載の光学素子。
  10. 【請求項10】 前記第1の端面とその近傍の前記第1
    の側面部分にわたる領域における所定領域に形成された
    前記光束変換部の1つに入射した光は,前記第2の端面
    とその近傍の前記第2の側面部分にわたる領域における
    所定領域に形成された前記光束変換部の少なくとも1つ
    から出射するよう構成され,入射側の前記光束変換部と
    出射側の前記光束変換部は正対する位置にあることを特
    徴とする請求項7または9に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 前記第1の端面とその近傍の前記第1
    の側面部分にわたる領域における所定領域に形成された
    前記光束変換部の1つに入射した光は,前記第2の端面
    とその近傍の前記第2の側面部分にわたる領域における
    所定領域に形成された前記光束変換部の少なくとも1つ
    から出射するよう構成され,入射側の前記光束変換部と
    出射側の前記光束変換部は正対する位置にないことを特
    徴とする請求項7または9に記載の光学素子。
  12. 【請求項12】 前記第1の側壁と第2の側壁は略同一
    の形状を有し,前記第1の端面とその近傍の前記第1の
    側面部分にわたる領域における所定領域に形成された前
    記光束変換部の光軸から前記第1の側壁までの距離と,
    前記光軸から第2の側壁までの距離とは異なることを特
    徴とする請求項6乃至11のいずれかの請求項に記載の
    光学素子。
  13. 【請求項13】 前記光学素子はシリコン結晶基板から
    なることを特徴とする請求項6乃至12のいずれかの請
    求項に記載の光学素子。
  14. 【請求項14】 前記光束変換部は回折光学素子からな
    ることを特徴とする請求項6乃至13のいずれかの請求
    項に記載の光学素子。
  15. 【請求項15】 前記光束変換部はレンズであることを
    特徴とする請求項6乃至14のいずれかの請求項に記載
    の光学素子。
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