JP2003227685A - コンテナ式穀粒乾燥設備 - Google Patents

コンテナ式穀粒乾燥設備

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JP2003227685A
JP2003227685A JP2002028337A JP2002028337A JP2003227685A JP 2003227685 A JP2003227685 A JP 2003227685A JP 2002028337 A JP2002028337 A JP 2002028337A JP 2002028337 A JP2002028337 A JP 2002028337A JP 2003227685 A JP2003227685 A JP 2003227685A
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container
grain
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drying
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JP2002028337A
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Hidenori Mizuno
英則 水野
Akihiro Motochika
明弘 本近
Yasuo Shintani
康夫 新谷
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Satake Engineering Co Ltd
Satake Corp
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
Satake Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、穀物品質に悪影響を与えることな
く、各コンテナの穀物を効率よく乾燥できるコンテナ式
穀粒乾燥設備を提供することを技術的課題とするもので
ある。 【解決手段】 投入装置5に備えた計量機7による測定
重量データを基に制御装置34は各コンテナ内に投入さ
れる穀物の穀物量(堆積高さ)を推測するとともに、投
入される穀物量が少ないコンテナKほど移し替え時間を
短くすることにより、穀物量が少ないコンテナにおいて
穀物の過乾燥が防止できる。また、乾燥中のコンテナK
に供給されている熱風の風量を測定し、該風量測定値を
基にして移し替え時間を算出し、これを新たな移し替え
時間とすることによって、過乾燥を生じさせることのな
いより正確な移し替え時間の制御が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通風乾燥可能に形
成されたコンテナに穀粒を投入し、各コンテナごとに乾
燥処理を行なうコンテナ式穀粒乾燥設備に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンテナ式穀粒乾燥設備
は、荷受ホッパーからなる荷受装置と、該荷受装置から
搬送された荷受穀物に混入した夾雑物を除去する粗選機
と、通風乾燥可能に形成されたコンテナに前記粗選機か
ら搬送された穀物を投入する投入装置とを備え、穀物が
投入されたコンテナを搬送装置によって乾燥装置に収納
し、乾燥するものである。前記投入装置には穀物のサン
プリング装置が設けてあるとともに、該サンプリング装
置で採取した穀物サンプルの水分値を測定する水分計が
設けてある。そして、この水分計で測定された穀物水分
値に基き、制御装置は、当該穀物サンプルが投入された
コンテナの移し替え時間を決定するようしてある。この
移し替え時間が経過すると、該当コンテナは前記搬送装
置によって前記投入装置の上方に設けられた反転機に搬
送・反転され、当該コンテナの穀物は攪拌・混合されな
がら別のコンテナに移し替えられる。この移し替え(ロ
ーテーション)の際に水分計によって穀物水分値が再度
測定され、この測定水分値に基き、前記制御装置によっ
て移し替え時間が再決定され、コンテナは、再び乾燥装
置内に搬入されて乾燥が続行される。このようにしてコ
ンテナ内の穀物は、前記移し替え(ローテーション)の
際に測定される穀物水分値が仕上水分値になるまで上記
の工程が繰り返されて乾燥される。
【0003】また、前記乾燥装置には、複数の前記コン
テナを収容する乾燥棚及び熱風発生装置が備えてあり、
前記乾燥棚に収納された各コンテナの底部から、前記熱
風発生装置で生成された熱風が分岐送風管を介してそれ
ぞれ供給するように構成してある。
【0004】さらに、このコンテナ式の穀粒乾燥におい
ては、前述ようにコンテナの底部から開放上部に向け、
穀粒間に熱風を通風させて穀物を乾燥する乾燥方式であ
る。このため、コンテナ内においては底部の穀物の方が
上部の穀物よりも早く乾燥されるので、各コンテナの移
し替え時間は、底部の穀物が過乾燥とならない安全な移
し替え時間に設定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンテナ式の穀粒乾燥には以下の問題点がある。各コンテ
ナ内に投入される穀物量(堆積高さ)は、コンテナごと
に異なることがある。これは、例えば、荷受穀物が他農
家の穀物と混じらないように農家ごとにコンテナを分け
て乾燥することがあるが、この場合、コンテナ内の穀物
量(堆積高さ)が標準の穀物量よりも少なくなってしま
うことがある。このため、穀物量が少ないコンテナにお
いては、コンテナ内の穀物による通風抵抗が小さくなる
ため通風量が増加して乾燥の進行が早くなり、穀物が過
乾燥になり、穀物品質に悪影響を与える懸念がある。本
発明は、上記課題にかんがみ、穀物品質に悪影響を与え
ることなく、各コンテナの穀物を効率よく乾燥できるコ
ンテナ式穀粒乾燥設備を提供することを技術的課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のコンテナ式穀粒乾燥設備では、請求項1の
発明は、制御装置は、投入される穀物量が少ないコンテ
ナほど移し替え時間を短くするという技術的手段を講じ
るものである。投入される穀物量が少ないコンテナは、
熱風風量が増大して乾燥速度が早くなるが、当該コンテ
ナの移し替え時間を短くするので、穀物の過乾燥を防止
することができる。また、請求項2の発明によれば、前
記各コンテナ内に投入される穀物量は、穀物をコンテナ
に投入する投入装置に設けた計量機によって測定し、こ
の測定した重量データに基いて制御装置が推測するよう
にしたので、センサーなどの新たな穀物量を測定する装
置を設ける必要がない。
【0007】また、請求項3の発明は、乾燥中のコンテ
ナに供給されている熱風の風量を測定する風量測定装置
を備え、該風量測定装置で測定した風量データを基にし
て制御装置は前記移し替え時間を算出し、これを新たな
移し替え時間とする技術的手段を講じるものである。該
請求項3の発明は、乾燥中のコンテナに供給されている
熱風の風量データに基いて時間当たりの乾減率を算出
し、さらに、この算出した乾減率を基にして移し替え時
間の算出を行なうが、該移し替え時間は、乾燥中のコン
テナに供給されている熱風の風量に基いて算出するの
で、過乾燥を生じさせることのない正確な移し替え時間
の制御が可能となる。
【0008】さらに、請求項4の発明は、乾燥中のコン
テナに供給されている熱風の風量を測定する前記風量測
定装置を備え、該風量測定装置で測定した風量データを
基にして制御装置は前記移し替え時間を算出し、さら
に、この算出した移し替え時間と設定中の移し替え時間
とを比較し、何れか短い移し替え時間の方を新たな移し
替え時間とする技術的手段を講じるものである。これに
より、過乾燥を生じさせることのないより安全な移し替
え時間の制御となる。
【0009】また、請求項5の発明は、前記制御装置に
よる各コンテナの移し替え時間の制御は、設定された移
し替え時間よりも短い任意の時間間隔で行なうというも
のである。前記乾燥装置においては、収容されるコンテ
ナの数は随時増減するので、乾燥中の各コンテナに供給
される熱風の風量が増減する。しかし、移し替え時間の
制御(変更)を、設定された移し替え時間よりも短い任
意の時間間隔で行なうことにより、この風量の増減変化
に対しても過乾燥にならない的確な移し替え時間の制御
が行えることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1はコンテナ式穀粒乾燥設備1の構成を示した
図である。該コンテナ式穀粒乾燥設備1には、搬入され
た穀粒を荷受する荷受装置(荷受ホッパー)2が備えて
あり、該荷受装置2には、昇降機などからなる搬送装置
3を介して夾雑物を除去する粗選機4に接続してある。
該粗選機4は、昇降機などからなる搬送装置3aを介し
てコンテナに穀物を投入する投入装置5におけるタンク
6に接続してある。
【0011】前記投入装置5は、前記タンク6、該タン
ク6の下部に設けた計量機7及び該計量機7から排出さ
れる穀物を搬出する搬出路8から構成してある。該搬出
路8の途中には切換弁8aを設け、待機中の複数のコン
テナKに対して順次投入できるようにしてある。また、
前記計量機7にはサンプル採取部7a及び水分計7bが
設けてある。前記サンプル採取部7aで採取される穀物
は、前記水分計7bに投入して水分測定用として用いら
れる一方、空気搬送方式によって包装装置9に搬送され
るようにしてある。該包装装置9には、搬送されてきた
穀物サンプルを袋詰めする包装部と、当該穀物サンプル
が投入されるコンテナの番号や穀物水分値などを袋に印
字する印字部とから構成する。これにより、荷受された
穀物サンプルを自動的に袋詰めすることができるので、
オペレーターなどが各コンテナに投入される穀物サンプ
ルを適宜採取して袋詰めする必要がない。なお、前記タ
ンク6の上方には、コンテナKを反転させて該コンテナ
内の穀物をタンク6内に投入する反転機10が備えてあ
る。
【0012】次に、穀物が投入されたコンテナを収容し
て乾燥する乾燥装置11を説明する。該乾燥装置11
は、図2に示すように前記コンテナKを収容する多段の
乾燥棚12を有する。この多段の前記乾燥棚12は、各
コンテナKを収容する乾燥ラック12aを有し、該コン
テナ収容部12aには熱風が導かれた熱風供給管14が
臨ませてある。該各熱風供給管14は、熱風発生装置1
3と管路15を介して接続してある。図2に記載したよ
うに、前記乾燥棚12は任意の間隔をおいて一対設けて
ある。この乾燥棚12の間には、コンテナを前記乾燥ラ
ック12aに搬入したり、前記乾燥ラック12aに収容
されたコンテナを搬出したりするための昇降搬送手段
(搬送装置)16が備えてある。なお、該昇降搬送手段
16は、左右方向に移動し、かつ、上下方向に昇降する
クレーン部17、及びコンテナの前記乾燥ラック12a
内外の出し入れを行なうリフト部18から構成してあ
る。
【0013】次に、各乾燥ラック12a内において接続
される、前記熱風供給管14とコンテナKとの接続構造
について説明する(図3参照)。コンテナKは上方を開
口した箱型に形成してあり、底部には穀物を堆積し、か
つ、通風を可能にした有孔板19が設けてある。このコ
ンテナKの底部における前記熱風供給管14が臨んだ側
面部20には、前記熱風供給管14の端部と接続するた
めの開口部21が設けてある。該開口部21の中央位置
には固定板22が設けてある。一方、前記熱風供給管1
4には、端部近傍において、管の径を小さく絞るために
形成した段部面23が形成してある。該段部面23の中
央位置には管の径を小さくした開口部24が形成してあ
る。この開口部24は、弁体25によって開閉されるよ
うにしてある。該弁体25の中心位置には、該中央位置
から前記熱風供給管14の端部14aに向ってスライド
軸25aが延設してあり、該スライド軸25aの端部は
前記端部14aから突出させてある。該スライド軸25
aは、前記開口部24から先の先端管14b内に設けた
2つの軸受部26によって軸受してある。この軸受部2
6の間には、スプリングなどから構成した付勢部材27
が設けてあり、該付勢部材27の弾性的な付勢作用によ
り、前記弁体25が前記開口部24を塞いだ状態にして
ある。そして、図3に示したように、コンテナKを乾燥
ラック12a内のAの位置まで入れると、前記先端管1
4bの端部14aがコンテナの開口部21に接続すると
ともに、前記スライド軸25aの先端が前記コンテナK
の前記固定板22に当接する。これにより、スライド軸
25a及び弁体25は反付勢方向にスライドし、前記開
口部24が開状態となり、熱風がコンテナ内に前記先端
管14bを介して供給されるようになっている。なお、
図3に示したように、乾燥ラック12a内へのコンテナ
Kの搬入をBの位置で止めた場合には、前記先端管14
bの端部14aがコンテナの開口部21に接続されない
ので、コンテナは乾燥ラック12a内において熱風が供
給されない状態で待機中となる。
【0014】前記先端管14bの側面には、当該先端管
14b内の空気を前記先端管14bに形成した開口部2
9から管路30を介して導入し、コンテナ内への熱風通
風時における当該先端管14b内の静圧を測定するデジ
タル式の静圧計28が接続してある。なお、該静圧計2
8での測定データは、後述する制御装置34に送るよう
にしてある。
【0015】図1に示すコンテナ式穀粒乾燥設備1に
は、前で説明した投入装置5、計量機7及び反転機10
などをもう一組設けてあるが、本発明の特徴事項ではな
く、また、構成も同一なのでここでの説明は省略するこ
ととする。
【0016】次に、前記制御装置34を説明する(図4
参照)。前記制御装置34は、中央演算処理部35(以
下、「CPU」という)を中心とし、該CPU35に
は、入出力回路36(以下、「I/O」という)、読み
取り専用の記憶部37(以下、「ROM」という)及び
読み取り書き込み用の記憶部38(以下、「RAM」と
いう)が電気的に接続してある。前記I/O36は、前
記静圧計28、水分計7b、計量機7及び昇降搬送装置
16と電気的に接続してある。なお、前記ROM37に
は、乾燥制御プログラムNO.1、乾燥制御プログラム
NO.2及び乾燥パターン(後述する表1)が記憶して
ある。なお、本実施の形態において、本発明でいう風量
測定装置は、前記静圧計28及び制御装置34からな
る。
【0017】次に、本発明のコンテナ式穀粒乾燥設備1
の作用について説明する(図5参照)。該コンテナ式穀
粒乾燥設備1に搬入された穀物は荷受装置2に投入さ
れ、前記搬送装置3を介して粗選機4に送られた後、搬
送装置3aを介して投入装置5のタンク6内に搬送され
る。該タンク6内の穀物は計量機7に順次送られ、所定
量の穀物が計量された後に排出され、排出され穀物は搬
出路8及び切換弁8aを介してコンテナに供給され、該
コンテナは前記昇降搬送手段16によって、任意の乾燥
ラック12a内に搬送される。
【0018】一方、前記制御装置34は、前記ROM3
7に記憶された乾燥制御プログラムNO.1の実行を開
始する(図5参照)。まず、前記計量機7から各コンテ
ナに供給される穀物の重量データを取得する(ステップ
1)。次に、前記計量機7において、サンプル採取部7
aによって計量中の穀物からサンプルを採取し、該サン
プルを水分計7b及びサンプル包装装置9のそれぞれに
供給する。前記水分計7bは穀物水分を測定し、測定し
た穀物水分値を前記制御装置34に送る(ステップ
2)。また、サンプル包装装置9においては、搬送され
た穀物サンプルを袋詰めするとともに、該穀物サンプル
が入るコンテナ番号及び穀物水分値などを袋に印刷す
る。この穀物サンプルの袋詰めは、各コンテナごとに採
取して行なう。
【0019】次に、取得された重量データ及び穀物水分
値(S)を基にして、予め設定された乾燥パターン(表
1)から、移し替え時間、すなわち反転機10に搬送し
て反転・攪拌させて別のコンテナに移し替える、いわゆ
る、ローテーションまでの時間が決定される(ステップ
3)。
【表1】
【0020】コンテナ式穀粒乾燥設備1では同一のコン
テナが使用されるので、コンテナ内の穀物量(堆積高
さ)は、前記計量機7によって測定された各コンテナに
投入される穀物重量(M)に基いて推測する。そして、
表1に示した穀物量(堆積高さ)に対応した移し替え時
間が決定される。表1には、複数の水分値域ごとに、複
数の穀物量(堆積高さ)が対応し、これらの各穀物量
(堆積高さ)に対して移し替え時間及び乾減率がそれぞ
れ設定してある。なお、前記移し替え時間は、コンテナ
内における下層穀物の過乾燥防止のために短めの時間と
してある。また、表1に記載の安全通風時間については
後述する。
【0021】任意の乾燥ラック12aに搬送されるコン
テナは、上記のように決定された移し替え時間が経過す
るまで乾燥されることになる。乾燥ラック12aに搬入
されたコンテナには、前記熱風発生装置13で生成され
る熱風が管路15及び熱風供給管14を介して開口部2
1から供給され、供給された熱風は前記有孔板19を通
過し、さらに穀粒間を通風してコンテナの上方に排風さ
れる。
【0022】乾燥ラック12aに搬入されたコンテナ内
の穀物はこのようにして乾燥され、前記制御装置34
は、乾燥中の各コンテナにおける移し替え時間の経過を
監視し、移し替え時間が経過したコンテナがあると、前
記昇降搬送手段16に指令を出してコンテナを前記反転
機10に搬送させる(ステップ4、ステップ5)。そし
て、前記ステップ1及びステップ2で説明したように、
当該コンテナ内穀物の重量データ及び穀物水分値がそれ
ぞれ測定され(ステップ6、ステップ7)、測定された
穀物水分値が仕上水分値であるかを判定し(ステップ
8)、仕上水分値と一致すれば、当該コンテナ内の穀物
乾燥は終了とし、当該穀物は乾燥装置11から適宜排出
される(ステップ9)。また、仕上水分値と一致しなけ
れば、当該穀物が投入されたコンテナを再び任意の乾燥
ラック12aに搬入する指令を前記昇降搬送手段16に
出力する(ステップ10)。この後、前記ステップ3に
戻り、穀物の重量データと穀物水分値とを基に、前記乾
燥パターン(表1)から移し替え時間が再度決定され、
この移し替え時間が経過するまでコンテナ内の穀物は再
び乾燥が続行されることになる。
【0023】ところで、移し替え時間が経過してローテ
ーション待ちのコンテナは、乾燥棚12に設けられた待
機用の乾燥ラック12aに搬送されるか、又は、前述の
ように乾燥ラック12a内において当該コンテナKをB
の位置にする。この待機中においても、穀物を所定時間
乾燥するようにしてもよい。この所定時間は前記表1に
記載した前記安全通風時間のことであり、待機中の各コ
ンテナの安全通風時間は、ステップ1及びステップ2で
測定した穀物水分値及び重量データを基に決定される。
この安全通風時間は、穀物が過乾燥にならない程度の時
間としてある。この安全通風時間の利用は、ローテーシ
ョン待ちのコンテナが多数生じたときに効果的であり、
待機中コンテナ内の穀物を少しでも乾燥することで、そ
のコンテナの穀物が仕上がるまでの時間の短縮となり、
また、全コンテナの穀物乾燥時間の短縮にもつながるこ
とになる。
【0024】次に、前記乾燥制御プログラムNO.2の
実行について説明する。図6に示す該乾燥制御プログラ
ムNO.2は、図5に示した乾燥制御プログラムNO.
1を更に改良したものであり、図6に示したステップ2
0からステップ25を新たに追加したものであって、以
下、この追加したステップ20からステップ25につい
て説明する。その他、前述のステップについての説明は
ここでは省略する。
【0025】前記ステップ1からステップ3で説明した
ように、荷受した穀物が投入されたコンテナは、それぞ
れ前記表1に基いて移し替え時間が決定されて乾燥が行
われている。この状態において、前記制御装置34は、
設定された移し替え時間よりも短い任意の時間、例え
ば、30分が経過するごとに、乾燥中のコンテナ内に熱
風を供給している熱風供給管14内の静圧値を前記静圧
計28によって測定し、制御装置34に送る(ステップ
20、ステップ21)。そして、前記制御装置34は、
この測定した静圧値を基にして前記熱風供給管14内を
通風する熱風の風量を算出する(ステップ22)。この
熱風の風量の算出は、測定した静圧値と、このコンテナ
内に投入された穀物の堆積高さとを基に算出する。この
コンテナ内の穀物の堆積高さは、当該コンテナに投入さ
れた既に測定ずみの重量データから求める。
【0026】続いて、同コンテナ内穀物の時間当たりの
乾減率を算出する(ステップ23)。この乾減率の算出
は、前記ステップ22において算出した熱風の風量を基
に、厚層乾燥理論を用いて算出する。さらに、この算出
した乾減率を基に、穀物水分値が仕上水分値になるまで
の乾燥時間(移し替え時間)を算出する(ステップ2
4)。次に、ステップ24において算出した移し替え時
間と、当該コンテナに対して設定されている移し替え時
間とを比較し、いずれか短い方の移し替え時間を当該コ
ンテナの新たな移し替え時間とする決定を行ない(ステ
ップ25)、再び乾燥が行われる。このようにローテー
ションが移し替え時間の経過ごとに行なわれ、前記制御
装置34は、前記ステップ4で説明したように移し替え
時間が経過したコンテナの有無をチェックする。なお、
この乾燥プログラムNO.2においては、ステップ10
の後に、乾燥プログラムNO.1のようにステップ3に
戻るようにしてもよいが、ステップ20に戻るようにし
てもよい。
【0027】なお、上記では、ステップ25は、ステッ
プ24において算出した移し替え時間を当該コンテナに
対して設定されている移し替え時間と比較し、いずれか
短い方の移し替え時間を当該コンテナの新たな移し替え
時間とする決定を行なうとしているが、これに換えて、
ステップ24において算出した移し替え時間をそのまま
新たな移し替え時間としてもよい。
【0028】本発明は、乾燥プログラムNO.1(表1
に基いた移し替え時間制御)のように、コンテナ内の穀
物量(堆積高さ)を把握し、該穀物量に応じた移し替え
時間を設定するので、コンテナ内に投入される荷受穀物
の穀物量が異なった場合であっても穀物が過乾燥になる
ことがない。また、ローテーションの際に、再び穀物量
を測定し、この測定した穀物量に応じた移し替え時間に
再設定するので、コンテナ内の穀物量が乾燥作用によっ
て減少していても穀物が過乾燥になることがないという
効果がある。
【0029】また、乾燥プログラムNO.2(実測熱風
風量に基いて算出した移し替え時間の利用)において
は、各コンテナに供給される熱風の実測風量から移し替
え時間を算出し、この移し替え時間と前記表1から設定
された移し替え時間とを比較して、短い方の移し替え時
間を新たな移し替え時間とするので、上記乾燥プログラ
ムNO.1の効果に加え、穀物が過乾燥を生じさせない
安全で、かつ、的確な移し替え時間の制御を行うことが
できるという効果がある。また、前述のステップ25の
変形例で示したように、実測熱風風量に基いて算出した
移し替え時間(ステップ24)をそのまま新たな移し替
え時間としても、上記乾燥プログラムNO.1の効果及
的確な移し替え時間の制御を行うことができるという効
果がある。さらに、乾燥装置に収容して乾燥するコンテ
ナの数は随時増減し、このコンテナ数の増減に応じて各
コンテナ内に供給される熱風風量は変化するが、本乾燥
プログラムNO.2のように、移し替え時間よりも短い
任意の間隔で移し替え時間の制御を行ない、しかも、設
定される移し替え時間は乾燥中の各コンテナに供給され
る熱風の風量を基にして求めてあるので、コンテナ数の
増減による過乾燥の発生はない。なお、上記実施の形態
では、各コンテナに供給される熱風の静圧値を測定し、
該熱風の風量を求めるようにしてあるが、該熱風の風量
は、各熱風供給管14にデジタル式の風量計(風量測定
装置)を設け、風量データを前記制御装置34に送るよ
うにしてもよい。
【0030】また、前記乾燥パターン(表1)は、一例
であって、穀物の種類や品種によって異なるが、各水分
値域における数値の増減傾向は同じである。
【0031】さらに、各コンテナ内の穀物量(穀物堆積
高さ)の検出は、上記のように計量機による重量測定で
はなく、レベルセンサーや超音波センサーなどによって
測定するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、制御装置は、投入さ
れる穀物量が少ないコンテナの移し替え時間が短くされ
るので、穀物量が少ないためにコンテナ内の通風量が増
大しても、当該コンテナ内穀物の過乾燥による品質低下
は生じることがなく、また、全コンテナ内の穀物を効率
的に乾燥することができる。請求項2の発明のように、
前記穀物量は、投入装置に設けた計量機によって測定し
た穀物重量データを基に制御装置が推測するようにする
ことで、前記穀物量を測定するための新たな装置を設け
る必要がない。
【0033】さらに、請求項3の発明は、乾燥中のコン
テナに供給されている熱風の風量を風量測定装置で測定
し、該測定データを基にして前記移し替え時間を算出
し、これを新たな移し替え時間とするので、過乾燥を生
じさせることのない正確な移し替え時間の制御が可能と
なる。
【0034】また、請求項4の発明では、乾燥中のコン
テナに供給されている熱風の風量を風量測定装置で測定
し、該測定データを基にして前記移し替え時間を算出
し、さらに、この算出した移し替え時間と設定中の移し
替え時間とを比較し、何れか短い移し替え時間の方を新
たな移し替え時間とするので、過乾燥を生じさせること
のないより安全な移し替え時間の制御を行うことができ
る。
【0035】請求項5の発明では、前記制御装置による
各コンテナの移し替え時間の制御は、設定された移し替
え時間よりも短い任意の時間間隔で行なうので、コンテ
ナの増減によって各コンテナ内に供給される熱風風量が
増減変化しても、変化した風量に応じた移し替え時間が
設定されるので、コンテナ数の増減による過乾燥は生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナ式穀粒乾燥設備の全体構成図
を示す。
【図2】乾燥装置を示した側面図である。
【図3】コンテナと熱風供給管との接続部分の側断面図
を示す。
【図4】制御装置のブロック図を示す。
【図5】乾燥プログラムNO.1のフローチャートを示
す。
【図6】乾燥プログラムNO.2のフローチャートを示
す。
【符号の説明】
1 コンテナ式穀粒乾燥設備 2 荷受装置 3 搬送装置 3a 搬送装置 4 粗選機 5 投入装置 6 タンク 7 計量機 7a サンプル採取部 7b 水分計 8 搬出路 8a 切換弁 9 サンプル包装装置 10 反転機 11 乾燥装置 12 乾燥棚 12a 乾燥ラック 13 熱風発生装置 14 熱風供給管 14a 端部 14b 先端管 15 管路 16 昇降搬送手段 17 クレーン部 18 リフト部 19 有孔板 20 側面部 21 開口部 22 固定板 23 段部面 24 開口部 25 弁体 25a スライド軸 26 軸受部 27 付勢部材 28 静圧計 29 開口部 30 管路 34 制御装置 35 中央演算処理部(CPU) 36 入出力回路(I/O) 37 読み取り専用記憶部(ROM) 38 読み取り書込み用記憶部(RAM) K コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AB03 AC67 BA03 CA02 CA03 CA05 CB35 DA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物を荷受する荷受装置と、 該荷受装置から搬送された穀物を、任意の重量を測定し
    て熱風通風乾燥が可能なコンテナに投入する投入装置
    と、 該投入装置によって穀物が投入されたコンテナを搬送す
    る搬送装置と、 該搬送装置によって搬送されてきたコンテナを収容し、
    収容した各コンテナ内に下方から熱風を供給する乾燥装
    置と、 コンテナを前記搬送装置によって前記乾燥装置から搬出
    し、該コンテナ内穀物の重量測定及び水分測定を行うと
    ともに別のコンテナに移し替え、該コンテナを再び前記
    乾燥装置に搬入する移し替え装置と、 前記乾燥装置において乾燥される各コンテナごとに設定
    されるとともに、前記乾燥装置に収容された後に前記移
    し替え装置によって移し替え作業を行なうまでの所定の
    移し替え時間の制御を行なう制御装置と、を備え、前記
    移し替え装置で測定されるコンテナ内の穀物の水分値が
    所定の水分値になるまで乾燥を行なうコンテナ式穀粒乾
    燥設備において、 前記制御装置は、投入される穀物量が少ないコンテナほ
    ど前記移し替え時間を短くすることを特徴とするコンテ
    ナ式穀粒乾燥設備。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、前記投入装置に設けた計
    量機によって測定した重量データに基いて各コンテナ内
    に投入される穀物量を推測する請求項1に記載のコンテ
    ナ式穀粒乾燥設備。
  3. 【請求項3】乾燥中のコンテナに供給されている熱風の
    風量を測定する風量測定装置を備え、前記制御装置は、
    前記風量測定装置が測定した風量測定データを基にして
    前記移し替え時間を算出してこれを新たな移し替え時間
    とする前記請求項2記載のコンテナ式穀粒乾燥設備。
  4. 【請求項4】乾燥中のコンテナに供給されている熱風の
    風量を測定する風量測定装置を備え、前記制御装置は、
    前記風量測定装置が測定した風量測定データを基にして
    前記移し替え時間を算出、さらに、この算出した移し替
    え時間と設定中の移し替え時間とを比較し、何れか短い
    移し替え時間の方を新たな移し替え時間とする前記請求
    項2記載のコンテナ式穀粒乾燥設備。
  5. 【請求項5】前記制御装置による各コンテナの移し替え
    時間の制御は、設定された移し替え時間よりも短い任意
    の時間間隔で行なう請求項3又は請求項4のいずれかに
    記載のコンテナ式穀粒乾燥設備。
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