JP2003227532A - 二輪車用フロントフォーク - Google Patents
二輪車用フロントフォークInfo
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- JP2003227532A JP2003227532A JP2002027812A JP2002027812A JP2003227532A JP 2003227532 A JP2003227532 A JP 2003227532A JP 2002027812 A JP2002027812 A JP 2002027812A JP 2002027812 A JP2002027812 A JP 2002027812A JP 2003227532 A JP2003227532 A JP 2003227532A
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- JP
- Japan
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- front fork
- spring
- pressure regulator
- pressing member
- piston
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキ操作と同時に圧力レギュレータを速
やかに動作させると共に圧側減衰力を上昇させてアンチ
ノーズダイブの作用効果をより高めること 【解決手段】 ブレーキ力を圧力レギュレ‐タ21で油
圧に変換し、この油圧で懸架スプリング13のイニシャ
ル荷重を高めることでノーズダイブ量を抑えると共に圧
側減衰バルブVを設けて圧側減衰力を上昇させ。
やかに動作させると共に圧側減衰力を上昇させてアンチ
ノーズダイブの作用効果をより高めること 【解決手段】 ブレーキ力を圧力レギュレ‐タ21で油
圧に変換し、この油圧で懸架スプリング13のイニシャ
ル荷重を高めることでノーズダイブ量を抑えると共に圧
側減衰バルブVを設けて圧側減衰力を上昇させ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オートバイ等の
エンジン付き自動二輪車の前輪を車体に対して弾性的に
支持するフロントフォークに関し、さらに詳しくは、ブ
レーキ操作に伴う慣性によって車体前部の沈み込み現象
即ち車体の前傾姿勢を抑制するアンチノーズダイブ機構
を備えた二輪車用フロントフォークに間する。
エンジン付き自動二輪車の前輪を車体に対して弾性的に
支持するフロントフォークに関し、さらに詳しくは、ブ
レーキ操作に伴う慣性によって車体前部の沈み込み現象
即ち車体の前傾姿勢を抑制するアンチノーズダイブ機構
を備えた二輪車用フロントフォークに間する。
【0002】
【従来の技術】この種、従来の二輪車用フロントフォー
クとしては、例えば、特開2001-16328号公報
に開示されているものが開発されている。
クとしては、例えば、特開2001-16328号公報
に開示されているものが開発されている。
【0003】このフロントフォークは、図5に示すよう
に、インナーチューブ1とアウターチューブ3の間に介
装した懸架スプリング13の端部を油圧駆動式の押圧部
材14で支持、ブレーキ操作時にブレーキディスク17
を通してブレーキキャリパ18に加わる車軸回りのブレ
ーキ力をリンク20を介して圧力レギュレータ21に伝
え、圧力レギュレータ21でブレーキ力を油圧に変換
し、この油圧を上記押圧部材14に加えることにより押
圧部材14を介して懸架スプリン13を圧縮しつつイニ
シャル荷重を高めることでインナ―チューブ2をアウタ
ーチューブ3の圧縮作動を抑制してノーズダイブ量を抑
えるようにしたものである。
に、インナーチューブ1とアウターチューブ3の間に介
装した懸架スプリング13の端部を油圧駆動式の押圧部
材14で支持、ブレーキ操作時にブレーキディスク17
を通してブレーキキャリパ18に加わる車軸回りのブレ
ーキ力をリンク20を介して圧力レギュレータ21に伝
え、圧力レギュレータ21でブレーキ力を油圧に変換
し、この油圧を上記押圧部材14に加えることにより押
圧部材14を介して懸架スプリン13を圧縮しつつイニ
シャル荷重を高めることでインナ―チューブ2をアウタ
ーチューブ3の圧縮作動を抑制してノーズダイブ量を抑
えるようにしたものである。
【0004】そして、上記圧力レギュレータ21は、図
6に示すように、シリンダ22と、シリンダ22内にピ
ストン23を介して移動自在に挿入したピストンロッド
29と、シリンダ22内にピストン23を介して区画し
た油室24と気室25と上方油室24内に設けられてピ
ストンロッド29を伸び方向に付勢するスプリング34
とで構成され、上記上方油室24を配管33を介して上
記押圧部材14側に蓮通すると共にピストンロッド29
を上記リンクに接続させているものである。
6に示すように、シリンダ22と、シリンダ22内にピ
ストン23を介して移動自在に挿入したピストンロッド
29と、シリンダ22内にピストン23を介して区画し
た油室24と気室25と上方油室24内に設けられてピ
ストンロッド29を伸び方向に付勢するスプリング34
とで構成され、上記上方油室24を配管33を介して上
記押圧部材14側に蓮通すると共にピストンロッド29
を上記リンクに接続させているものである。
【0005】上記従来のフロントフォークによれば、前
輪ブレーキの操作時に発生するブレーキ油圧をプレーキ
キャリパ18へと送り込んでブレーキディスク17を挟
み付け、当該ブレーキキャリパ18とブレーキディスク
17の摩擦により二輪車の前輪に対して制動力を加え
る。
輪ブレーキの操作時に発生するブレーキ油圧をプレーキ
キャリパ18へと送り込んでブレーキディスク17を挟
み付け、当該ブレーキキャリパ18とブレーキディスク
17の摩擦により二輪車の前輪に対して制動力を加え
る。
【0006】一方、上記ブレーキディスク17との摩擦
により制動力の大きさに応じて生じたブレーキキャリパ
の車軸回りの回転力は、圧力レギュレータ21を通して
そのときの制動力に応じた油圧に変換されて、フロント
フォーク側に設置された押圧部材14に送られ、前輪に
対するブレーキ力に応じて押圧部材14を押し進めつつ
懸架スプリング13を圧縮する。
により制動力の大きさに応じて生じたブレーキキャリパ
の車軸回りの回転力は、圧力レギュレータ21を通して
そのときの制動力に応じた油圧に変換されて、フロント
フォーク側に設置された押圧部材14に送られ、前輪に
対するブレーキ力に応じて押圧部材14を押し進めつつ
懸架スプリング13を圧縮する。
【0007】これにより、前輪ブレーキの操作力に応じ
て懸架スプリング13のイニシャル荷重が増大し、この
イニシャル荷重の増大でフロントフォークの伸長力を強
め、前輪のブレーキ操作に伴う車体前部の沈み込み量
(ノーズダイブ量)を補正して車体姿勢の変化を抑制す
る。
て懸架スプリング13のイニシャル荷重が増大し、この
イニシャル荷重の増大でフロントフォークの伸長力を強
め、前輪のブレーキ操作に伴う車体前部の沈み込み量
(ノーズダイブ量)を補正して車体姿勢の変化を抑制す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のフロントフォー
クにおける圧力レギュレータ21は、スプリング34が
押圧部材14側に連通する上方の油室24内に設けら
れ、且つ、ピストンロッド29と対向して配置されてい
るから、このスプリング34は、常時ピストンロッド2
9を伸長方向に付勢している。
クにおける圧力レギュレータ21は、スプリング34が
押圧部材14側に連通する上方の油室24内に設けら
れ、且つ、ピストンロッド29と対向して配置されてい
るから、このスプリング34は、常時ピストンロッド2
9を伸長方向に付勢している。
【0009】又、懸架スプリング13には、車体を支え
る反力か生じ、この反力は同じくピストンロッド29を
伸長させる方向に作用する。
る反力か生じ、この反力は同じくピストンロッド29を
伸長させる方向に作用する。
【0010】更に、懸架スプリング13にはガタの発生
防止と車体支持位置安定のためプリロードが与えられて
おり、同じく圧力レギュレ‐タ21側のスプリング34
にもガタの発生防止と荷重安定化のためにプリロートが
与えられている。
防止と車体支持位置安定のためプリロードが与えられて
おり、同じく圧力レギュレ‐タ21側のスプリング34
にもガタの発生防止と荷重安定化のためにプリロートが
与えられている。
【0011】このため、フロントフォークの支持反力と
スプリング34のプリロードの力の和が圧力レギュレー
タ21を圧縮方向に動作させる最小の力となる。
スプリング34のプリロードの力の和が圧力レギュレー
タ21を圧縮方向に動作させる最小の力となる。
【0012】つまり、ブレーキを操作させても、ブレー
キ力が圧力レギュレータ21を圧縮動作させる力になる
までは圧力レギュレータ21は作動しない。
キ力が圧力レギュレータ21を圧縮動作させる力になる
までは圧力レギュレータ21は作動しない。
【0013】このため、アンチノーズダイブの始動が遅
れ、上記圧力レギュレータ21を動作させる力が発生す
るまでの間のブレーキ操作初期ではアンチノーズダイブ
の作用が効かないという不具合がある。
れ、上記圧力レギュレータ21を動作させる力が発生す
るまでの間のブレーキ操作初期ではアンチノーズダイブ
の作用が効かないという不具合がある。
【0014】つまり、ブレーキ操作初期でのアンチノー
ズダイブが抑制出来ないことによって車体にピッチ慣性
が作用して、アンチノ‐ズダイブの作用効果が減じられ
てしまう不具合がある。
ズダイブが抑制出来ないことによって車体にピッチ慣性
が作用して、アンチノ‐ズダイブの作用効果が減じられ
てしまう不具合がある。
【0015】更に、図6のフロントフォークでは圧縮時
に油孔11による圧側減衰力を発生させているが、この
減衰力のみではノーズダイブを抑えるには充分でない場
合もある。
に油孔11による圧側減衰力を発生させているが、この
減衰力のみではノーズダイブを抑えるには充分でない場
合もある。
【0016】そこで、本発明の目的は、ブレーキ操作と
同時に圧力レギュレ‐タを速やかに動作させると共に圧
側減衰力を上昇させてアンチノ‐ズダイブの作用効果を
より高めることができる二輪車用フロントフォークを提
供することである。
同時に圧力レギュレ‐タを速やかに動作させると共に圧
側減衰力を上昇させてアンチノ‐ズダイブの作用効果を
より高めることができる二輪車用フロントフォークを提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、アウターチューブ内にインナーチ
ューブをテレスコープ状に挿入し、アウターチューブの
底部から起立するセンターチューブをインナーチューブ
内に挿入し、センターチューブはアウターチューブ内の
油室とインナーチューブ内の油室をリザーバ側に連通さ
せ、センターチューブ上に起立する懸架スプリングの端
部を油圧駆動式の押圧部材で支持し、ブレーキ操作時に
ブレーキディスクを通してブレーキキャリパに加わる車
軸回りのブレーキ力をリンクを介して圧力レギュレータ
に伝え、圧力レギュレータでブレーキ力を油圧に変換
し、この油圧を上記押圧部材に加えることにより押圧部
材を介して懸架スプリングを圧縮しつつイニシャル荷重
を高めることでインナーチューブとアウターチューブの
圧縮動作を抑制してノーズダイブ量を抑える二輪車用フ
ロントフォークにおいて、上記センターチューブの任意
の位置に圧側減衰バルブを設け、この圧側減衰バルブと
上記押圧部材との間に減衰力調整スプリング介在させた
ことを特徴とする。
め、本発明の手段は、アウターチューブ内にインナーチ
ューブをテレスコープ状に挿入し、アウターチューブの
底部から起立するセンターチューブをインナーチューブ
内に挿入し、センターチューブはアウターチューブ内の
油室とインナーチューブ内の油室をリザーバ側に連通さ
せ、センターチューブ上に起立する懸架スプリングの端
部を油圧駆動式の押圧部材で支持し、ブレーキ操作時に
ブレーキディスクを通してブレーキキャリパに加わる車
軸回りのブレーキ力をリンクを介して圧力レギュレータ
に伝え、圧力レギュレータでブレーキ力を油圧に変換
し、この油圧を上記押圧部材に加えることにより押圧部
材を介して懸架スプリングを圧縮しつつイニシャル荷重
を高めることでインナーチューブとアウターチューブの
圧縮動作を抑制してノーズダイブ量を抑える二輪車用フ
ロントフォークにおいて、上記センターチューブの任意
の位置に圧側減衰バルブを設け、この圧側減衰バルブと
上記押圧部材との間に減衰力調整スプリング介在させた
ことを特徴とする。
【0018】この場合、センターチューブがピストンを
介してインナーチューブ内に挿入され、このピストン上
にバルブボディを設け、バルブボディで懸架スプリング
を担持すると共にバルブボディ内に圧側減衰バルブとチ
ェック弁とを設けているのが好ましい。
介してインナーチューブ内に挿入され、このピストン上
にバルブボディを設け、バルブボディで懸架スプリング
を担持すると共にバルブボディ内に圧側減衰バルブとチ
ェック弁とを設けているのが好ましい。
【0019】同じく、圧力レギュレータを、シリンダ
と、シリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入した
ピストンロッドと、シリンダ内にピストンを介して区画
した油室及び大気側気室と、気室内に設けられてピスト
ンロッドを圧縮方向に付勢するスプリングとで構成し、
上記油室を上記押圧部材側に連通すると共にピストンロ
ッドを上記リンクに接続させているのが好ましい。
と、シリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入した
ピストンロッドと、シリンダ内にピストンを介して区画
した油室及び大気側気室と、気室内に設けられてピスト
ンロッドを圧縮方向に付勢するスプリングとで構成し、
上記油室を上記押圧部材側に連通すると共にピストンロ
ッドを上記リンクに接続させているのが好ましい。
【0020】しかも、この場合、押圧部材の断面積より
ピストンの断面積を大きくさせているのが好ましい。
ピストンの断面積を大きくさせているのが好ましい。
【0021】同じく、スプリングは、懸架スプリングの
1名乗車時の等価反力と概略等しい最圧縮反力を有して
いてもよい。
1名乗車時の等価反力と概略等しい最圧縮反力を有して
いてもよい。
【0022】同じく、スプリングは、懸架スプリングの
1名乗車時の等価反力と圧力レギュレータやリンクの機
動フリクションを加算した等価反力と概略等しい最圧縮
反力を有していてもよい。
1名乗車時の等価反力と圧力レギュレータやリンクの機
動フリクションを加算した等価反力と概略等しい最圧縮
反力を有していてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,図2,図3にもとづいて説明するが、本発明に係る
フロントフォークの基本構造は、図3の従来例と同じで
あり、これに圧側減衰バルブVを追加すると共に圧力レ
ギュレータ21の構造を改良したものである。
1,図2,図3にもとづいて説明するが、本発明に係る
フロントフォークの基本構造は、図3の従来例と同じで
あり、これに圧側減衰バルブVを追加すると共に圧力レ
ギュレータ21の構造を改良したものである。
【0024】フロントフォークの基本構造は、図6の従
来例と同じであり、同一の構造は同一の符号を付すもの
とする。
来例と同じであり、同一の構造は同一の符号を付すもの
とする。
【0025】即ち、本発明のフロントフォークは、アウ
ターチューブ3内にインナーチューブ2をテレスコープ
状に挿入し、アウターチューブ3の底部から起立するセ
ンターチューブ7をインナーチューブ2内に挿入し、セ
ンターチューブ7は、アウターチューブ3内の油室5と
インナーチューブ2内の油室10をリザーバ9側に連通
させ、センターチューブ7上に起立する懸架スプリング
13の端部を油圧駆動式の押圧部材14で支持し、ブレ
ーキ操作時にブレーキディスク17を通してブレーキキ
ャリパ18に加わる車軸回りのブレーキ力をリンク20
を介して圧力レギュレータ21に伝え、圧力レギュレー
タ21でブレーキ力を油圧に変換し、この油圧を上記押
圧部材14に加えることにより押圧部材14を介して懸
架スプリング13を圧縮しつつイニシャル荷重を高める
ことでインナーチューブ2とアウターチューブ3の圧縮
動作を抑制してノーズダイブ量を抑えるものである。
ターチューブ3内にインナーチューブ2をテレスコープ
状に挿入し、アウターチューブ3の底部から起立するセ
ンターチューブ7をインナーチューブ2内に挿入し、セ
ンターチューブ7は、アウターチューブ3内の油室5と
インナーチューブ2内の油室10をリザーバ9側に連通
させ、センターチューブ7上に起立する懸架スプリング
13の端部を油圧駆動式の押圧部材14で支持し、ブレ
ーキ操作時にブレーキディスク17を通してブレーキキ
ャリパ18に加わる車軸回りのブレーキ力をリンク20
を介して圧力レギュレータ21に伝え、圧力レギュレー
タ21でブレーキ力を油圧に変換し、この油圧を上記押
圧部材14に加えることにより押圧部材14を介して懸
架スプリング13を圧縮しつつイニシャル荷重を高める
ことでインナーチューブ2とアウターチューブ3の圧縮
動作を抑制してノーズダイブ量を抑えるものである。
【0026】更に、本発明では、センターチューブ7の
任意の位置に圧側減衰バルブVを設け、この圧側減衰バ
ルブVと上記押圧部材14との間に減衰力調整スプリン
グ40を介在させている。
任意の位置に圧側減衰バルブVを設け、この圧側減衰バ
ルブVと上記押圧部材14との間に減衰力調整スプリン
グ40を介在させている。
【0027】即ち、センターチューブ7がピストン8を
介してインナーチューブ2内に挿入され、このピストン
8上にバルブボディ41を設け、バルブボディ41で懸
架スプリング13を担持すると共にバルブボディ41内
に圧側減衰バルブVとチェック弁V1とを設けている。
介してインナーチューブ2内に挿入され、このピストン
8上にバルブボディ41を設け、バルブボディ41で懸
架スプリング13を担持すると共にバルブボディ41内
に圧側減衰バルブVとチェック弁V1とを設けている。
【0028】更に、本発明に係る圧力レギュレータ21
は、図1に示すように、シリンダ22と、シリンダ22
内にピストン23を介して移動自在に挿入したピストン
ロット29と、シリンダ22内にピストン23を介して
区画した油室24及び大気側気室25aと、気室25a
内に設けられてピストンロッド29を圧縮方向に付勢す
るスプリング34aとで構成され、上記油室24を上記
押圧部材14側の油室16に連通すると共にピストンロ
ッド29を上記リンク20に接続させている。
は、図1に示すように、シリンダ22と、シリンダ22
内にピストン23を介して移動自在に挿入したピストン
ロット29と、シリンダ22内にピストン23を介して
区画した油室24及び大気側気室25aと、気室25a
内に設けられてピストンロッド29を圧縮方向に付勢す
るスプリング34aとで構成され、上記油室24を上記
押圧部材14側の油室16に連通すると共にピストンロ
ッド29を上記リンク20に接続させている。
【0029】この場合、スプリング34aの圧縮時の反
力は、1名乗車時の懸架スプリング13の反力に概略等
しいレベルである。尚、押圧部材14の断面積よりピス
トン23の断面積を大きくさせている。
力は、1名乗車時の懸架スプリング13の反力に概略等
しいレベルである。尚、押圧部材14の断面積よりピス
トン23の断面積を大きくさせている。
【0030】以下更に詳しく述べると、図1に示すよう
に、フロントフォークを構成する緩衝筒1は、テレスコ
ープ状に挿し込んだインナーチューブ2とアウターチュ
ーブ3とで伸縮自在の支柱4を構成し、かつ、インナー
チューブ2でアウターチューブ3の内部に下部油室5を
区画している。
に、フロントフォークを構成する緩衝筒1は、テレスコ
ープ状に挿し込んだインナーチューブ2とアウターチュ
ーブ3とで伸縮自在の支柱4を構成し、かつ、インナー
チューブ2でアウターチューブ3の内部に下部油室5を
区画している。
【0031】アウターチューブ3の底面中央部からは、
インナーチューブ2の内部に亙りフォークボルト6で下
端を固定した中空なセンターチューブ7が起立して延び
ており、このセンターチューブ7の上端に形成したピス
トン8でインナーチューブ2の内部をリザーバ9と上部
脂室10とに区画している。
インナーチューブ2の内部に亙りフォークボルト6で下
端を固定した中空なセンターチューブ7が起立して延び
ており、このセンターチューブ7の上端に形成したピス
トン8でインナーチューブ2の内部をリザーバ9と上部
脂室10とに区画している。
【0032】センターチューブ7のピストン8上にはバ
ルブボディ41が設けられ、このバルブボディ41にはセ
ンターチューブ7内の通路7aに連通するポート42と
油室43が形成されている。
ルブボディ41が設けられ、このバルブボディ41にはセ
ンターチューブ7内の通路7aに連通するポート42と
油室43が形成されている。
【0033】バルブボディ41には油孔44を備えた圧
側減衰バルブVと油室43を開閉するチェック弁V1と
が開閉自在に設けられている。
側減衰バルブVと油室43を開閉するチェック弁V1と
が開閉自在に設けられている。
【0034】下部油室5は、センターチューブ7に穿っ
た圧側減衰力発生用の油孔11を通して、同じく上部油
室10は、伸側減衰力発生用の油孔12を通してインナ
ーチューブ2内のリザーバ9にそれぞれ連通し、結果と
して上下部油室10,5は、圧側および伸側減衰力発生
用の油孔11,12を通して相互にも連通している。
た圧側減衰力発生用の油孔11を通して、同じく上部油
室10は、伸側減衰力発生用の油孔12を通してインナ
ーチューブ2内のリザーバ9にそれぞれ連通し、結果と
して上下部油室10,5は、圧側および伸側減衰力発生
用の油孔11,12を通して相互にも連通している。
【0035】リザーバ9の内部には、バルボディ41と
押圧部材14との間に位置して懸架スプリング13が介
装してあり、この懸架スプリング13のスプリング荷重
でインナーチューブ2とアウターチューブ3を伸長方向
に付勢している。
押圧部材14との間に位置して懸架スプリング13が介
装してあり、この懸架スプリング13のスプリング荷重
でインナーチューブ2とアウターチューブ3を伸長方向
に付勢している。
【0036】同じく、圧側減衰バルブVと押圧部材14と
の間に減衰力調整スプリング40が介装されて常時圧側
減衰バルブVを閉方向に附勢している。
の間に減衰力調整スプリング40が介装されて常時圧側
減衰バルブVを閉方向に附勢している。
【0037】そして、このように構成した緩衝筒1を二
本づつ一組としてインナーチューブ2の上方部分を図示
しないブラケットで結び、当該ブラケットに設けたステ
アリングシャフトを通して車体に対し操舵自在に枢着
し、また、左右のアウターチューブ3の下端で前輪の車
軸を支持し、前輪に対して伸縮自在の緩衝筒1を通して
車体前部を弾性的に支持する。
本づつ一組としてインナーチューブ2の上方部分を図示
しないブラケットで結び、当該ブラケットに設けたステ
アリングシャフトを通して車体に対し操舵自在に枢着
し、また、左右のアウターチューブ3の下端で前輪の車
軸を支持し、前輪に対して伸縮自在の緩衝筒1を通して
車体前部を弾性的に支持する。
【0038】この発明にとって特に重要な点は、懸架ス
プリング13の端部を油圧駆動式の押圧部材14で支持
し、前輪のブレーキ操作と並行してこの押圧部材14に
圧油を供給し、当該押圧部材14で懸架スプリング13
を圧縮しつつイニシャル荷重を高めることで、インナー
チューブ2とアウターチューブ3の圧縮動作を抑制して
ノーズダイブ量を最小限に抑えることである。
プリング13の端部を油圧駆動式の押圧部材14で支持
し、前輪のブレーキ操作と並行してこの押圧部材14に
圧油を供給し、当該押圧部材14で懸架スプリング13
を圧縮しつつイニシャル荷重を高めることで、インナー
チューブ2とアウターチューブ3の圧縮動作を抑制して
ノーズダイブ量を最小限に抑えることである。
【0039】同じく、押圧部材14で減衰力調整スプリン
グ40を圧縮して圧側減衰バルブVを閉方向に附勢し、
圧側減衰力を上昇させることでノーズダイブ量をさらに
抑えることである。
グ40を圧縮して圧側減衰バルブVを閉方向に附勢し、
圧側減衰力を上昇させることでノーズダイブ量をさらに
抑えることである。
【0040】そこで、図1の実施の形態にあっては、押
圧部材14としてフリーピストン15を用い、このフリ
ーピストン15をインナーチューブ2内のリザーバ9の
上端に油室16を形成して配置し、かつ、反対側の面で
懸架スプリング13と減衰力調整スプリング40との端
部を支持している。
圧部材14としてフリーピストン15を用い、このフリ
ーピストン15をインナーチューブ2内のリザーバ9の
上端に油室16を形成して配置し、かつ、反対側の面で
懸架スプリング13と減衰力調整スプリング40との端
部を支持している。
【0041】一方、ブレーキディスク17と共働して前
輪ブレーキを構成するブレーキキャリパ18は、車軸1
9回りに、即ち、車軸19を中心として一端を回転自在
に軸支したリンク20で支持し、当該リンク20の他端
を圧力レギュレータ21で車軸19の支持部をもつ緩衝
筒1の部分即ちアウターチューブ3の部分に連結してい
る。
輪ブレーキを構成するブレーキキャリパ18は、車軸1
9回りに、即ち、車軸19を中心として一端を回転自在
に軸支したリンク20で支持し、当該リンク20の他端
を圧力レギュレータ21で車軸19の支持部をもつ緩衝
筒1の部分即ちアウターチューブ3の部分に連結してい
る。
【0042】この実施の形態の場合、上記した圧力レギ
ュレータ21は、図3にみられるように、シリンダ22
とピストン23とから構成されており、シリンダ22の
内部をピストン23でヘッド側の作動油室24とロッド
側の大気側気室25aとに区画すると共に、後者の気室
25a内にはスプリング34aが介装されると共に潤滑
に必要な量の油をも封入してある。
ュレータ21は、図3にみられるように、シリンダ22
とピストン23とから構成されており、シリンダ22の
内部をピストン23でヘッド側の作動油室24とロッド
側の大気側気室25aとに区画すると共に、後者の気室
25a内にはスプリング34aが介装されると共に潤滑
に必要な量の油をも封入してある。
【0043】圧力レギュレータ21におけるシリンダ2
2の連結部26は、図1に示すように、連結ピン27で
車軸19の支架部28をもつ緩衝筒1の部分、即ち、こ
の実施の形態ではアウターチューブ3の上方外周部に、
また、ビストン23から外部へと伸びるピストンロッド
29の先端の連結部30は、連結ピン31でリンク20
の先端にそれぞれ回動自在に連結されている。
2の連結部26は、図1に示すように、連結ピン27で
車軸19の支架部28をもつ緩衝筒1の部分、即ち、こ
の実施の形態ではアウターチューブ3の上方外周部に、
また、ビストン23から外部へと伸びるピストンロッド
29の先端の連結部30は、連結ピン31でリンク20
の先端にそれぞれ回動自在に連結されている。
【0044】そして、圧力レギュレ‐タ21に作動油室
24へと通じて設置した油圧ポート32を配管33で緩
衝筒1における上端内部のフリーピストン15によって
区画された油室16へと連通している。
24へと通じて設置した油圧ポート32を配管33で緩
衝筒1における上端内部のフリーピストン15によって
区画された油室16へと連通している。
【0045】かくして、二輪車の走行中に前輪ブレーキ
を操作すると、ブレーキ油圧によりブレーキキャリパ1
8が前輪と共に回転しているブレーキディスク17とブ
レーキキャリパ18との摩擦によって二輪車の前輪に制
動力を加える。
を操作すると、ブレーキ油圧によりブレーキキャリパ1
8が前輪と共に回転しているブレーキディスク17とブ
レーキキャリパ18との摩擦によって二輪車の前輪に制
動力を加える。
【0046】その結果、二輪車は、この前輪ブレーキ操
作によって生じる車体の慣性で前輪に対しフロントフォ
ークを通して弾性的に支持した車体前部が沈み込み所謂
ノーズダイブ現象を引き起こす傾向となる。
作によって生じる車体の慣性で前輪に対しフロントフォ
ークを通して弾性的に支持した車体前部が沈み込み所謂
ノーズダイブ現象を引き起こす傾向となる。
【0047】しかし、上記したブレーキディスク17と
ブレーキキャリパ18との間の摩擦力、即ちそのときの
制動力は、常に車軸19の回りのリンク20の回転力と
して圧力レギュレータ21における作動油室24の油圧
に変換され、フロントフォークを構成する左右緩衝筒1
における各油室16へと送り込まれる。
ブレーキキャリパ18との間の摩擦力、即ちそのときの
制動力は、常に車軸19の回りのリンク20の回転力と
して圧力レギュレータ21における作動油室24の油圧
に変換され、フロントフォークを構成する左右緩衝筒1
における各油室16へと送り込まれる。
【0048】これら油室16へと送り込まれてきた油圧
は、フロントフォークを構成する左右緩衝筒1のフリー
ピストン15を下方へと向かって個々に押し下げ、左右
の懸架スプリング13と減衰力調整スプリング40を圧
縮してトータルとしてのスプリング力を増大させると共
に圧側減衰バルブVによる圧側減衰力を上昇させる。こ
れにより、前輪ブレーキ操作に伴う慣性力によって生じ
るフロントフォークの左右緩衝筒1の沈み込み量を補正
し、このようにして、車体姿勢の変化を抑制しつつノー
ズダイブ量を極力小さく抑えることが可能になるのであ
る。
は、フロントフォークを構成する左右緩衝筒1のフリー
ピストン15を下方へと向かって個々に押し下げ、左右
の懸架スプリング13と減衰力調整スプリング40を圧
縮してトータルとしてのスプリング力を増大させると共
に圧側減衰バルブVによる圧側減衰力を上昇させる。こ
れにより、前輪ブレーキ操作に伴う慣性力によって生じ
るフロントフォークの左右緩衝筒1の沈み込み量を補正
し、このようにして、車体姿勢の変化を抑制しつつノー
ズダイブ量を極力小さく抑えることが可能になるのであ
る。
【0049】ところで、緩衝筒1の伸縮作動時における
減衰力は油孔11,12によって達成されるが、圧縮時
には油室5の油が通路7a、ポート42より圧側減衰バ
ルブVを押し開き、この時この圧側減衰バルブVによっ
ても発生する。
減衰力は油孔11,12によって達成されるが、圧縮時
には油室5の油が通路7a、ポート42より圧側減衰バ
ルブVを押し開き、この時この圧側減衰バルブVによっ
ても発生する。
【0050】更に、伸長作動時にはチェック弁V1が開
き、リザーバ9より油孔44とポート42を介して油室
5に油が補給される。
き、リザーバ9より油孔44とポート42を介して油室
5に油が補給される。
【0051】尚、上記のように懸架スプリング13のイ
ニシャル荷重を変化させてフロントフォークの車体支持
力を増大させるようにしたことはスプリング定数は変ら
ず、フロントフォークとしての圧縮動作は確保されるこ
とから乗心地や走行安定性を低下させることはない。
ニシャル荷重を変化させてフロントフォークの車体支持
力を増大させるようにしたことはスプリング定数は変ら
ず、フロントフォークとしての圧縮動作は確保されるこ
とから乗心地や走行安定性を低下させることはない。
【0052】次に、上記圧力レギュレ‐タ21の作動に
ついて述べると、図4のグラフで示すように懸架スプリ
ング13の等価的反力をa、圧力レギュレータ21側の
スプリングの反力をb、両者の合成された圧力レギュレ
ータの反力をc、1名乗車時のフロントフォークの変位
位置をdとすると、最伸長時の圧力レギュレータ21に
作用するばね力が概略零になり、圧力レギュレータ21
にわずかなブレーキ力が作用するとスプリング34aが
ビストンロッド29を圧縮方向に付勢していることに鑑
みて圧力レギュレータ21はただちに動作することにな
る。
ついて述べると、図4のグラフで示すように懸架スプリ
ング13の等価的反力をa、圧力レギュレータ21側の
スプリングの反力をb、両者の合成された圧力レギュレ
ータの反力をc、1名乗車時のフロントフォークの変位
位置をdとすると、最伸長時の圧力レギュレータ21に
作用するばね力が概略零になり、圧力レギュレータ21
にわずかなブレーキ力が作用するとスプリング34aが
ビストンロッド29を圧縮方向に付勢していることに鑑
みて圧力レギュレータ21はただちに動作することにな
る。
【0053】従って、ブレーキ操作初期から圧力レギュ
レータ21が作動してアンチノーズダイブが有効に作用
する。
レータ21が作動してアンチノーズダイブが有効に作用
する。
【0054】尚、前記スプリング34aの反力を圧力レ
ギュレータ21や揺動リンクの機動フリクションを加算
して設定すると、動作を更に速やかにすることが出来、
初期のピッチング動作が抑制されるので、ピッチング量
を低減出来るだけでなく、ピッチング時の慣性力(G)
が下がり、官能的な感触も良好になる。
ギュレータ21や揺動リンクの機動フリクションを加算
して設定すると、動作を更に速やかにすることが出来、
初期のピッチング動作が抑制されるので、ピッチング量
を低減出来るだけでなく、ピッチング時の慣性力(G)
が下がり、官能的な感触も良好になる。
【0055】更に、スプリング34aの配設場所が気室
25a内であるので、スプリング34aの伸長収縮に伴
って発生する座面の摩擦で生じる摩耗粉などの発生が無
くなり、このため、作動油と汚れが減少してシールの傷
付きや摺動部でのカジリ等の機器故障が少なくなる。
25a内であるので、スプリング34aの伸長収縮に伴
って発生する座面の摩擦で生じる摩耗粉などの発生が無
くなり、このため、作動油と汚れが減少してシールの傷
付きや摺動部でのカジリ等の機器故障が少なくなる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0057】1)各請求項の発明によれば、懸架スプリ
ングの端部を油圧駆動式の押圧部材で支持し、この押圧
部材に対してブレーキ操作時にブレーキディスクを通し
てブレーキキャリパに加わる車軸回りのブレーキ力を圧
力レギュレータにより油圧に変換して加え、当該油圧に
より押圧部材を通して懸架スプリングを圧縮しつつイニ
シャル荷重を高めることで、インナーチューブとアウタ
ーチューブの圧縮動作を抑制してノーズダイブ量を抑え
ることができる。
ングの端部を油圧駆動式の押圧部材で支持し、この押圧
部材に対してブレーキ操作時にブレーキディスクを通し
てブレーキキャリパに加わる車軸回りのブレーキ力を圧
力レギュレータにより油圧に変換して加え、当該油圧に
より押圧部材を通して懸架スプリングを圧縮しつつイニ
シャル荷重を高めることで、インナーチューブとアウタ
ーチューブの圧縮動作を抑制してノーズダイブ量を抑え
ることができる。
【0058】しかも、沈み込み抑制力を増大して車体に
発生するノーズダイブを抑えたとしても、懸架スプリン
グのイニシャル荷重が増大するだけでスプリング定数は
変わらずにフロントフォークとしての圧縮動作が確保さ
れることから、二輪車としての乗心地や走行安定性を低
下させることなくノーズダイブの発生を抑えることが可
能になる。
発生するノーズダイブを抑えたとしても、懸架スプリン
グのイニシャル荷重が増大するだけでスプリング定数は
変わらずにフロントフォークとしての圧縮動作が確保さ
れることから、二輪車としての乗心地や走行安定性を低
下させることなくノーズダイブの発生を抑えることが可
能になる。
【0059】2)同じく、センターチューブの任意に位
置に圧側減衰バルブを設けたので圧側作動時の減衰力を
上昇でき、併せてアンチノーズダイブ量の作用効果をよ
り高めることが出来る. 3)請求項3の発明によれば、圧力レギュレータのスプ
リングは圧力レギュレータを圧縮する方向に配置されて
いるのでスプリングのプリロードに影響されることなく
圧力レギュレータが始動できる。
置に圧側減衰バルブを設けたので圧側作動時の減衰力を
上昇でき、併せてアンチノーズダイブ量の作用効果をよ
り高めることが出来る. 3)請求項3の発明によれば、圧力レギュレータのスプ
リングは圧力レギュレータを圧縮する方向に配置されて
いるのでスプリングのプリロードに影響されることなく
圧力レギュレータが始動できる。
【0060】このため、圧力レギュレータにわずかのブ
レーキ力が作用すると、圧力レギュレータがただちに作
動し、ブレーキ操作初期から圧力レギュレータが作動
し、アンチノーズダイブの始動遅れが無く、有効に作用
する。
レーキ力が作用すると、圧力レギュレータがただちに作
動し、ブレーキ操作初期から圧力レギュレータが作動
し、アンチノーズダイブの始動遅れが無く、有効に作用
する。
【0061】同じくスプリングが大気側気室内に配置さ
れているので、スプリングの伸縮に伴って発生する座面
の摩擦で生じる摩耗粉が油室内に侵入するのが防止さ
れ、シールの傷付きや摺動部でのカジリの発生を防止で
きる。
れているので、スプリングの伸縮に伴って発生する座面
の摩擦で生じる摩耗粉が油室内に侵入するのが防止さ
れ、シールの傷付きや摺動部でのカジリの発生を防止で
きる。
【0062】4)請求項4の発明によれば、圧力レギュ
レータのピストンの断面積を押圧部材の断面積より大き
くしているので、ピストンからの押圧力が大きく圧力レ
ギュレータの始動がスムースになる。
レータのピストンの断面積を押圧部材の断面積より大き
くしているので、ピストンからの押圧力が大きく圧力レ
ギュレータの始動がスムースになる。
【0063】5)請求項5,6の発明によれば、圧力レ
ギュレータの動作が速やかになり、初期のピッチング動
作が抑制される。これによりピッチング量を低減出来る
だけでなく、ピッチング時の慣性力が下がり、官能的な
感触も良好になる。
ギュレータの動作が速やかになり、初期のピッチング動
作が抑制される。これによりピッチング量を低減出来る
だけでなく、ピッチング時の慣性力が下がり、官能的な
感触も良好になる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るフロントフォーク
の縦断正面図である。
の縦断正面図である。
【図2】圧側減衰バルブ部の拡大断面図である。
【図3】圧力レギュレータの縦断正面図である。
【図4】圧力レギュレータの反力特性図である。
【図5】従来の二輪車用のフロントフォークの縦断正面
図である。
図である。
【図6】従来のアンチノーズダイブ機構に用いられる圧
力レギュレータの縦断正面図である。
力レギュレータの縦断正面図である。
1 フロントフォークを構成する左右の緩衝筒
2 インナーチューブ
3 アウターチューブ
5 下部油室
7 センターチューブ
8 センターチューブのピストン
9 リザーバ
10 上部油室
11 圧側減衰力発生用の油孔
12 伸側減衰力発生用の油孔
13 懸架スプリング
14 押圧部材
15 フリーピストン
16 油室
17 ブレーキディスク
18 ブレーキキャリパ
19 車軸
20 リンク
21 圧力レギュレータ
22 シリンダ
23 ピストン
24 作動油室
25a 気室
26,30 連結部
29 ピストンロッド
32 油圧ポート
33 配管
34a スプリング
40 減衰力調整スプリング
41 バルブボディ
V 圧側減衰バルブ
V1 チェック弁
Claims (6)
- 【請求項1】 アウターチューブ内にインナーチューブ
をテレスコープ状に挿入し、アウターチューブの底部か
ら起立するセンターチューブをインナーチューブ内に挿
入し、センターチューブはアウターチューブ内の油室と
インナーチューブ内の油室をリザーバ側に連通させ、セ
ンターチューブ上に起立する懸架スプリングの端部を油
圧駆動式の押圧部材で支持し、ブレーキ操作時にブレー
キディスクを通してブレーキキャリパに加わる車軸回り
のブレーキ力をリンクを介して圧力レギュレータに伝
え、圧力レギュレータでブレーキ力を油圧に変換し、こ
の油圧を上記押圧部材に加えることにより押圧部材を介
して懸架スプリングを圧縮しつつイニシャル荷重を高め
ることでインナーチューブとアウターチューブの圧縮動
作を抑制してノーズダイブ量を抑える二輪車用フロント
フォークにおいて、上記センターチューブの任意の位置
に圧側減衰バルブを設け、この圧側減衰バルブと上記押
圧部材との間に減衰力調整スプリング介在させたことを
特徴とする二輪車用フロントフォーク - 【請求項2】 センターチューブがピストンを介してイ
ンナーチューブ内に挿入され、このピストン上にバルブ
ボディを設け、バルブボディで懸架スプリングを担持す
ると共にバルブボディ内に圧側減衰バルブとチェック弁
とを設けている請求項1の二輪車用フロントフォーク - 【請求項3】 圧力レギュレータを、シリンダと、シリ
ンダ内にピストンを介して移動自在に挿入したピストン
ロッドと、シリンダ内にピストンを介して区画した油室
及び大気側気室と、気室内に設けられてピストンロッド
を圧縮方向に付勢するスプリングとで構成し、上記油室
を上記押圧部材側に連通すると共にピストンロッドを上
記リンクに接続させている請求項1の二輪車用フロント
フォーク。 - 【請求項4】 押圧部材の斷面積よりピストンの断面積
を大きくさせている請求項3の二輪車用フロントフォー
ク。 - 【請求項5】 スプリングは懸架スプリングの1名乗車
時の等価反力と概略等しい最圧縮反力を有している請求
項3の二輪車用フロントフォーク。 - 【請求項6】 スプリングは懸架スプリングの1名乗車
時の等価反力と圧力レギュレータやリンクの機動フリク
ションを加算した等価反力と概略等しい最圧縮反力を有
する請求項3の二輪車用フロントフォーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027812A JP2003227532A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 二輪車用フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027812A JP2003227532A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 二輪車用フロントフォーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003227532A true JP2003227532A (ja) | 2003-08-15 |
Family
ID=27749218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002027812A Pending JP2003227532A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 二輪車用フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003227532A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109017150A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 浙江厚达智能科技股份有限公司 | 高度可变的脚轮连接器 |
-
2002
- 2002-02-05 JP JP2002027812A patent/JP2003227532A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109017150A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 浙江厚达智能科技股份有限公司 | 高度可变的脚轮连接器 |
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