JP2003227319A - 動弁装置におけるラッシュアジャスタ - Google Patents

動弁装置におけるラッシュアジャスタ

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JP2003227319A
JP2003227319A JP2002029896A JP2002029896A JP2003227319A JP 2003227319 A JP2003227319 A JP 2003227319A JP 2002029896 A JP2002029896 A JP 2002029896A JP 2002029896 A JP2002029896 A JP 2002029896A JP 2003227319 A JP2003227319 A JP 2003227319A
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screw
adjusting screw
valve
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valve stem
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Ken Yamamoto
山本  憲
Eiji Maeno
栄二 前野
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定したバルブリフト量を維持することがで
きるラッシュアジャスタを提供することである。 【解決手段】 リフタボディ11の端板12下面に設け
られたねじ孔14にアジャストスクリュ15をねじ係合
し、そのアジャスタスクリュ15を弾性体16によって
軸方向に押圧する。ねじ孔14の雌ねじ14aおよびア
ジャストスクリュ15の外周の雄ねじ15aのねじ山を
鋸歯状とする。アジャストスクリュ15とバルブステム
2間にスライド部材19を組込み、そのスライド部材1
9をリフタボディ11に対して回り止めし、かつ軸方向
に移動自在として、バルブステム2とリフタボディ11
が相対的に回転しても、その回転がアジャストスクリュ
15に伝達されないようにしてバルブリフト量の安定化
を図る。また、スライド部材19の上面中央部に形成さ
れた球面突部22をアジャストスクリュ15の下面に形
成されたテーパ凹部23のテーパ面に接触させ、バルブ
ステム2からの押し込み力がアジャストスクリュ15の
軸心上に常に作用するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関におけ
る動弁装置のバルブクリアランスを自動調整するラッシ
ュアジャスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カムの回転によって吸気バルブあるいは
排気バルブ(以下、単にバルブという)を開閉させる動
弁装置においては、ラッシュアジャスタの組込みによっ
てバルブクリアランスを自動調整している。
【0003】この種のラッシュアジャスタとして、動弁
装置の軸方向長さのコンパクト化を図ることができる部
品点数の少ない組立ての容易なねじ式のラッシュアジャ
スタを本件出願人は既に提案している(特開平11−6
2519号公報)。
【0004】上記公報に記載されたラッシュアジャスタ
は、図6に示すように、リフタボディ11’の上側に設
けられた端板12’の下面にナット部材13’をロウ付
け等の手段で固着し、そのナット部材13’のねじ孔1
4’にねじ係合されたアジャストスクリュ15’を前記
ねじ孔14’の閉塞端部内に組込まれた弾性体16’に
よって軸方向に押圧し、前記ねじ孔14’の雌ねじ14
a’とアジャストスクリュ15’の外周に形成された雄
ねじ15a’のねじ山を、アジャストスクリュ15’に
負荷される押し込み荷重を受ける圧力側フランク17’
のフランク角を遊び側フランク18’のフランク角より
大きい鋸歯状とし、その鋸歯状ねじ山に、前記弾性体1
6’の押圧によってアジャストスクリュ15’が回転し
つつ軸方向に移動するリード角を設けている。
【0005】上記の構成から成るラッシュアジャスタ
は、例えば、同図で示すように、カム1’とバルブ5’
に設けられたバルブステム2’間に組み込み、上記バル
ブステム2’をカム1’側に押圧するバルブスプリング
4’の弾力によってバルブステム2’の端面をアジャス
トスクリュ15’の端面に押し付け、その押し付け力を
リフタボディ11’を通してカム1’に伝え、カム1’
の回転によってバルブ5’が開閉するようにする。
【0006】上記のようなラッシュアジャスタの組込み
において、バルブステム2’とアジャストスクリュ1
5’間にバルブクリアランスが生じると、弾性体16’
の押圧力によりアジャストスクリュ15’が遊び側フラ
ンク18’に沿って回転しつつ軸方向に移動して上記バ
ルブクリアランスを吸収する。
【0007】また、アジャストスクリュ15’がバルブ
ステム2’によって押し込み力を受けると、雌ねじ14
a’と雄ねじ15a’のねじ係合部に形成された軸方向
のねじ隙間を詰めるまでアジャストスクリュ15’が後
退し、さらに、押し込み力がかかると、互に圧接する圧
力側フランク16’により上記押し込み力を受けてアジ
ャストスクリュ15’が回転しつつ後退動するのを防止
する。
【0008】ここで、バルブステム2’からアジャスト
スクリュ15’に負荷される押し込み荷重が継続的に作
用する変動荷重の場合、アジャストスクリュ15’は変
動荷重の最小値が零になる位置まで回転しつつ軸方向に
後退してバルブクリアランスを一定に保つように作用す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラッシュア
ジャスタが図6に示すダイレクト型動弁装置に組込まれ
た使用においては、カム1’とバルブリフタ11’の相
対的な位置のずれ等に起因して、バルブリフタ11’は
カム1’との接触により回転力を受けて回転する場合が
ある。また、これとは独立して、バルブ5’も運転条件
により回転する場合がある。これらの回転は、その回転
方向および回転速度が一定でない。これらの回転が生じ
るとき、カム1’とバルブステム2’間に組込まれた前
記ラッシュアジャスタのねじ孔14’とアジャストスク
リュ15’のねじ係合部に、リフタボディ11’とバル
ブ5’の相対回転差により生じる捩りモーメントを受け
る。
【0010】上記捩りモーメントが比較的小さい場合
は、例えこれがアジャストスクリュ15’を押し込む方
向への回転力であっても、圧力側フランク17’間の摩
擦力によりアジャストスクリュ15’が滑り回転を起こ
すことはない。
【0011】一方で、アジャストスクリュ15’とねじ
孔14’のねじ係合部に掛かる捩りモーメントは、リフ
タボディ11’とバルブ5’の相対回転速度やバルブス
テム2’とアジャストスクリュ15’端面間の摩擦力な
どに左右されるため、エンジンの種類や気筒および回転
数などの条件によってその大きさや方向が異なる。
【0012】仮に、上記捩りモーメントがアジャストス
クリュ15’を押し込む方向へ、圧力側フランク17’
間の摩擦力に打ち勝つ大きさで入力されるようなことが
あれば、アジャストスクリュ15’は後退し、バルブリ
フト量が変動することになる。さらに後退量がカム1’
のランプ高さを超えると、バルブ5’がバルブシート
6’に衝撃的に着座して異音を生じるおそれがある。
【0013】この発明の課題は、上記鋸歯状ねじを用い
たラッシュアジャスタにおいて、リフタボディとバルブ
ステムの相対回転速度や各当接部の摩擦係数に因らず、
あらゆる条件においても安定したバルブリフト量を維持
できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、カムとバルブステム間にお
いて軸方向にスライド自在に組込まれ、カムと接触する
端板の下面に閉塞端を有するねじ孔が設けられたリフタ
ボディと、そのリフタボディの前記ねじ孔にねじ係合さ
れたアジャストスクリュと、前記ねじ孔の閉塞端部内に
組込まれて前記アジャストスクリュを軸方向に押圧する
弾性体とから成り、前記ねじ孔の雌ねじとアジャストス
クリュの外周に形成された雄ねじのねじ山を、アジャス
トスクリュに負荷される軸方向の押込み荷重を受ける圧
力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク
角より大きい鋸歯状とした動弁装置におけるラッシュア
ジャスタにおいて、前記アジャストスクリュとバルブス
テム間に、前記リフタボディに対して回り止めされ、か
つ軸方向に移動自在に設けられたスライド部材を組込
み、そのスライド部材とアジャストスクリュの対向面に
おける一方にテーパ凹部を形成し、他方にそのテーパ凹
部のテーパ面と接触する球面突部を設けた構成を採用し
ている。
【0015】上記のように、アジャストスクリュとバル
ブステム間にスライド部材を組込み、そのスライド部材
をリフタボディに対して回り止めし、かつ軸方向に移動
自在とすることにより、バルブステムがリフタボディに
対して相対回転しても、その回転力はアジャストスクリ
ュに伝達されず、軸方向への押し込み力のみが伝達され
る。この軸方向の押し込み力は、ねじ孔とアジャストス
クリュのねじ係合部における圧力側フランクにより受け
られるため、アジャストスクリュは回転しつつ後退動す
るのが防止され、また、アジャストクリュのテーパ部と
スライド部材の球面部を接触させたことにより接触部の
摩擦力が増加し、アジャスタスクリュの後退動が更にし
にくくなる。その結果、安定したバルブリフト量を維持
することができる。
【0016】この発明に係るラッシュアジャスタにおい
て、スライド部材をバルブステムに向けて押圧する弾性
部材を設けると、カムのベース内が端板と接触する状態
でバルブステムとスライド部材間にバルブクリアランス
が生じた際に、スライド部材は弾性部材の押圧力により
軸方向に移動してアジャストスクリュとの間に隙間を形
成するため、スライド部材がアジャストスクリュの回転
を阻害することはなく、上記アジャストスクリュを円滑
に回転させて上記隙間を詰める方向に直ちに移動させる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るラッシ
ュアジャスタAをダイレクト型動弁装置のカム1とバル
ブステム2間に組込んだ状態を示している。
【0018】バルブステム2は上端部にスプリングリテ
ナ3を有し、そのスプリングリテナ3に付与されるバル
ブスプリング4の弾力によってバルブステム2は下端の
バルブ5がバルブシート6に密着する方向に付勢されて
いる。
【0019】図2に示すように、ラッシュアジャスタA
は、図5に示すラッシュアジャスタと同様に、リフタボ
ディ11を有している。リフタボディ11は、図1に示
すように、シリンダヘッドBに形成されたガイド孔7内
においてスライド自在とされる。このリフタボディ11
はカム1と接触する端板12を上側に有し、その端板1
2の下面にナット部材13がロウ付け等の手段で固着さ
れている。
【0020】ナット部材13に形成されたねじ孔14は
端板12によって閉塞され、そのねじ孔14にねじ係合
されたアジャストスクリュ15はねじ孔14の閉塞端部
内に組込まれた弾性体16によって軸方向に押圧されて
いる。
【0021】ねじ孔14の雌ねじ14aとアジャストス
クリュ15の外周に形成された雄ねじ15aのねじ山
は、アジャストスクリュ15に負荷される押し込み力を
受ける圧力側フランク17のフランク角が遊び側フラン
ク18のフランク角より大きい鋸歯状とされ、その鋸歯
状ねじ山に前記弾性体16の押圧によってアジャストス
クリュ15が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設
けられている。
【0022】アジャストスクリュ15とバルブステム2
間にはスライド部材19が組込まれている。図3に示す
ように、スライド部材19は複数の突片20を外周に有
し、各突片20はリフタボディ11の内周に形成された
軸方向の溝21と係合し、その係合によってスライド部
材19はリフタボディ11に対して回り止めされ、かつ
軸方向に移動自在とされている。
【0023】図2に示すように、スライド部材19の上
面中央部には球面突部22が形成され、その球面突部2
2はアジャストスクリュ15の下面中央部に設けられた
テーパ凹部23のテーパ面と接触している。また、スラ
イド部材19には中央部にドライバ挿入用の孔24が形
成され、その孔24を介してアジャストスクリュ15を
回動操作し得るようになっている。
【0024】リフタボディ11の端板12とスライド部
材19との間にはスプリングから成る弾性部材25が組
込まれ、その弾性部材25によってスライド部材19は
バルブステム2に向けて押圧されている。
【0025】図2において、26はラッシュアジャスタ
Aの組立て状態において、スライド部材19がリフタボ
ディ11から抜け出るのを防止する止め輪を示す。
【0026】上記の構成から成るラッシュアジャスタA
において、バルブステム2とスライド部材19間にバル
ブクリアランスが生じると、弾性部材25の押圧によっ
てスライド部材19はバルブステム2に向けて移動する
と共に、弾性体16の押圧力によりアジャストスクリュ
15が遊び側フランク19に沿って回転しつつ軸方向に
移動してバルブクリアランスを吸収する。
【0027】ここで、アジャストスクリュ15が回転し
つつ軸方向に移動する際、スライド部材19は先に軸方
向に移動して球面突部22がテーパ凹部23から離れ、
アジャストスクリュ15はスライド部材19に対して非
接触の状態で回転する。このため、スライド部材19が
アジャストスクリュ15の回転を阻害するという不都合
の発生はなく、アジャストスクリュ15は円滑に回転し
てバルブクリアランスを直ちに吸収することになる。
【0028】また、アジャストスクリュ15がバルブス
テム2によって押し込み力を受けると、雌ねじ14aと
雄ねじ15aのねじ係合部に形成された軸方向のねじ隙
間を詰めるまでアジャストスクリュ15が後退し、さら
に押し込み力が付与されると、互に圧接する圧力側フラ
ンク17により上記押し込み力を受けてアジャストスク
リュ15が回転しつつ後退動するのを防止する。
【0029】さらに、バルブステム2からアジャストス
クリュ15に負荷される押し込み荷重が継続的に作用す
る変動荷重の場合、アジャストスクリュ15は変動荷重
の最小値が零になる位置まで回転しつつ軸方向に後退し
てバルブクリアランスを一定に保つように作用する。
【0030】実施の形態で示すように、スライド部材1
9に形成した球面突部22をアジャストスクリュ15の
テーパ凹部23のテーパ面に接触させることにより、接
触部の摩擦力が増加し、アジャストスクリュ15の後退
動がさらにしにくくなる。また、リフタボディ11とバ
ルブステム2の相互間に軸心にずれがあっても、バルブ
ステム2がスライド部材19を押圧する際の押し込み力
はアジャストスクリュ15の軸心上に作用することにな
り、上記押し込み力を圧力側フランク17の全体で安定
よく支持することができる。
【0031】また、アジャストスクリュ15とバルブス
テム2間にスライド部材19を組込み、そのスライド部
材19をリフタボディ11に対して回り止めし、かつ軸
方向にスライド自在とすることにより、バルブステム2
がリフタボディ11に対して相対回転しても、その回転
力はアジャストスクリュ15に伝わらず、軸方向への押
し込み力のみが伝達されることになる。このとき、その
軸方向への押し込み力はねじ孔14とアジャストスクリ
ュ15のねじ係合部における圧力側フランク17により
受けられ、アジャストスクリュ15は回転しつつ後退動
するのが防止される。その結果、安定したバルブリフト
量を維持することができる。
【0032】因みに、バルブステム2とリフタボディ1
1の間に相対回転が存在する条件下でスライド部材19
が組込まれたラッシュアジャスタと、スライド部材19
が組込まれていないラッシュアジャスタの回転数スイー
プ試験を行ったところ、図4および図5に示す結果を得
た。ここで、図4はスライド部材19を組込んだラッシ
ュアジャスタAの試験結果を示し、図5はスライド部材
19は組込まれていないラッシュアジャスタの試験結果
を示す。
【0033】図4および図5に示すグラフにおいて、グ
ラフ下側の折れ線A1 はクランクシャフトの回転数を示
しており、アイドリング回転の800(r/min)か
らMAX6000(r/min)まで直線状に加速し、
再び800(r/min)まで直線状に減速している。
【0034】グラフ上側はバルブ5のリフト曲線B1
示している。なお、グラフでは一つのリフト曲線のみを
拡大した形で示しているが、実際には、上記リフト曲線
がグラフの横軸(時間軸)方向に連続した形で表れ、ク
ランクシャフトの回転数が低い領域ではリフト曲線の密
度は粗く、クランクシャフトの回転数が高くなるに従っ
てリフト曲線の密度が高くなる。そのようなリフト曲線
の表示は困難であるため、ここでは、連続するリフト曲
線のバルブの閉位置およびバルブの開位置を線で結んで
表示しており、その表示において上側の線(イ)はバル
ブの閉位置を示し、下側の線(ロ)はバルブの開位置を
示している。
【0035】図4および図5に示す試験結果から明らか
なように、スライド部材19が組込まれていないラッシ
ュアジャスタにおいては、図5に示すように、バルブリ
フト量が0.2〜0.3mm程度変動しているが、スラ
イド部材19が組込まれたラッシュアジャスタにおいて
は、図4に示すように、バルブリフト曲線の下端はほぼ
直線でバルブリフト量が非常に安定していることが理解
される。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るラッシュ
アジャスタにおいては、アジャストスクリュとバルブス
テム間に、リフタボディに対して回り止めされ、かつ軸
方向にスライド可能なスライド部材を組込んだことによ
り、バルブステムがリフタボディに対して相対回転して
も、その回転がアジャストスクリュに伝達されるのを防
止することができ、安定したバルブリフト量を維持する
ことができる。
【0037】また、スライド部材を弾性部材によってバ
ルブステムに向けて押圧したことにより、スライド部材
とバルブステム間にバルブクリアランスが形成される
と、スライド部材はバルブクリアランスを詰める方向に
移動してアジャストスクリュ2との間に隙間が形成され
るため、スライド部材がアジャストスクリュの回転を阻
害することはない。このため、上記隙間を詰める方向に
アジャストスクリュをスムーズに移動させることがで
き、バルブクリアランスを直ちに吸収することができ
る。
【0038】さらに、スライド部材の中央部に形成した
球面突部をアジャストスクリュの下端に形成したテーパ
凹部のテーパ面に接触させたことにより、接触部の摩擦
力が増加し、アジャストスクリュの後退動がさらにしに
くくなる。また、リフタボディとバルブステムの相互間
に軸心のずれがある組付けにおいても、バルブステムが
スライド部材を押圧する際の押し込み力をアジャストス
クリュの軸心上に作用させることができ、圧力側フラン
クの全体において押し込み力を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るラッシュアジャスタを組込んだ
動弁装置の縦断正面図
【図2】図1に示すラッシュアジャスタの断面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図2に示すラッシュアジャスタの回転数スイー
プ試験の試験結果を示すグラフ
【図5】スライド部材が組込まれていないラッシュアジ
ャスタの回転数スイープ試験の試験結果を示すグラフ
【図6】従来のラッシュアジャスタが組込まれた動弁装
置の縦断正面図
【符号の説明】
1 カム 2 バルブステム 11 リフタボディ 12 端板 14 ねじ孔 14a 雌ねじ 15 アジャストスクリュ 15a 雄ねじ 16 弾性体 17 圧力側フランク 18 遊び側フランク 19 スライド部材 22 球面突部 23 テーパ凹部 25 弾性部材
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BB04 CA01 CA04 CA13 CA27 CA45 CA46 DA13 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムとバルブステム間において軸方向に
    スライド自在に組込まれ、カムと接触する端板の下面に
    閉塞端を有するねじ孔が設けられたリフタボディと、そ
    のリフタボディの前記ねじ孔にねじ係合されたアジャス
    トスクリュと、前記ねじ孔の閉塞端部内に組込まれて前
    記アジャストスクリュを軸方向に押圧する弾性体とから
    成り、前記ねじ孔の雌ねじとアジャストスクリュの外周
    に形成された雄ねじのねじ山を、アジャストスクリュに
    負荷される軸方向の押込み荷重を受ける圧力側フランク
    のフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい
    鋸歯状とした動弁装置におけるラッシュアジャスタにお
    いて、前記アジャストスクリュとバルブステム間に、前
    記リフタボディに対して回り止めされ、かつ軸方向に移
    動自在に設けられたスライド部材を組込み、そのスライ
    ド部材とアジャストスクリュの対向面における一方にテ
    ーパ凹部を形成し、他方にそのテーパ凹部のテーパ面と
    接触する球面突部を設けたことを特徴とする動弁装置に
    おけるラッシュアジャスタ。
  2. 【請求項2】 前記スライド部材をバルブステムに向け
    て押圧する弾性部材を設けた請求項1に記載の動弁装置
    におけるラッシュアジャスタ。
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