JP2003226000A - 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法

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JP2003226000A
JP2003226000A JP2002027112A JP2002027112A JP2003226000A JP 2003226000 A JP2003226000 A JP 2003226000A JP 2002027112 A JP2002027112 A JP 2002027112A JP 2002027112 A JP2002027112 A JP 2002027112A JP 2003226000 A JP2003226000 A JP 2003226000A
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printing
unit
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JP2002027112A
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Hiroichi Nunokawa
博一 布川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク収容器ユニット、被印刷体ユニット、
印刷ヘッドユニットを装着することにより、印刷制御プ
ログラムを電気通信回線を通じて取得することができる
印刷装置等を実現する。 【解決手段】 インクが収容されたインク収容器、該イ
ンク収容器のインクによって印刷される被印刷体、及
び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッドの
少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニット化
されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続される
印刷装置において、前記記憶手段には、入力された画像
データに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐出
させて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログラ
ムを、電気通信回線を通じて取得するための取得プログ
ラムが記憶されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、コンピ
ュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷
方法に関する。
【0002】
【背景技術】コンピュータシステムにおいて使用されて
いるインクジェットプリンタ等の印刷装置には、印刷装
置本体と、この印刷装置本体に着脱可能であって該印刷
装置本体に供給されるインクを収容したインク収容器
と、このインク収容器が装着されるとともに前記印刷装
置本体に着脱可能であってインク吐出部を備えた印刷ヘ
ッドと、前記印刷装置本体に着脱可能であってロール紙
等の被印刷体と、を備えたものがある。
【0003】近年、このような印刷装置によって印刷さ
れる印刷物には、文字や線画等の単なる印刷ばかりでは
なく、より高画質な銀塩写真なみの画質が要求されるよ
うになり、インクや被印刷媒体の特性、及び、印刷ヘッ
ドに備えられるインク吐出部の配置などには改良が繰り
返されている。また、これら各種のインク、被印刷体、
印刷ヘッドの間には適合関係があり、互いに適合するも
の同士を用いて印刷することが好ましい。このため、イ
ンク種容器、被印刷体、印刷ヘッドには、それらの特性
や仕様等の情報を記憶した記憶素子が備えられてユニッ
ト化され、装着されたユニットの記憶素子から情報を読
み取って、それらが適合するものであれば印刷が可能と
なり、適合しない場合には、適合しない旨をユーザに報
知している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高画質
画像への要求の高まりに伴い、インク、被印刷媒体、印
刷ヘッドなどの改良が短期間で行われるとともに、それ
ら各々を適合させることは、印刷装置に格納されたプロ
グラムだけでは対応しきれない状況が発生するようにな
った。例えば、ドット間隔が狭く高密度な印刷をするた
めにインク吐出部の間隔が狭いの印刷ヘッドを用いる場
合には、にじみの少ないインクや被印刷体が用いられる
だけでなく、例えば1本の線を印刷する場合に、隣接す
るドットを順次印刷せず、印刷動作を2回に分け、1回
目は間隔を隔ててドットを印刷し、2回目に前記ドット
間を繋ぐように印刷するように、印刷制御を行うプリン
タドライバを含む印刷制御プログラムも変更が必要とな
る場合がある。この場合には、ユーザは、インクユニッ
ト、被印刷体ユニット、印刷ヘッドユニットを交換する
とともに、これに適した印刷制御プログラムを入手し、
インストールしなければならず、ユーザは煩雑な作業を
余儀なくされるという課題があった。
【0005】一方、本願の発明者は、パーソナルコンピ
ュータや通信ネットワークの急速な普及に注目し、技術
の進歩に伴って短期間で更新され続ける印刷制御プログ
ラムを、プリンタが接続される電気通信回線を通じて提
供することができないかと考えた。
【0006】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、インク収容器ユニ
ット、被印刷体ユニット、印刷ヘッドユニットを装着す
ることにより、印刷制御プログラムを電気通信回線を通
じて取得することができる印刷装置、コンピュータプロ
グラム、コンピュータシステム、又は、印刷方法を実現
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】主たる本発明は、インク
が収容されたインク収容器、該インク収容器のインクに
よって印刷される被印刷体、及び、前記被印刷体に前記
インクを吐出する印刷ヘッドの少なくともいずれか1つ
が記憶手段とともにユニット化されて着脱可能に構成さ
れ、電気通信回線に接続される印刷装置において、前記
記憶手段には、入力された画像データに基づいて前記印
刷ヘッドから前記インクを吐出させて前記被印刷体に印
刷するための印刷制御プログラムを、電気通信回線を通
じて取得するための取得プログラムが記憶されており、
該取得プログラムにより取得された印刷制御プログラム
を用いて印刷することを特徴とする印刷装置、この印刷
装置に印刷させるコンピュータプログラム、この印刷装
置を備えたコンピュータシステム、この印刷装置を用い
て印刷する印刷方法である。
【0008】本発明の他の特徴については、添付図面及
び以下の記載により明らかにする。
【0009】
【発明の実施の形態】===開示の概要=== 本明細書における発明の詳細な説明の項の記載により、
少なくとも次のことが明らかにされる。
【0010】インクが収容されたインク収容器、該イン
ク収容器のインクによって印刷される被印刷体、及び、
前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッドの少な
くともいずれか1つが記憶手段とともにユニット化され
て着脱可能に構成され、電気通信回線に接続される印刷
装置において、前記記憶手段には、入力された画像デー
タに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐出させ
て前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログラム
を、電気通信回線を通じて取得するための取得プログラ
ムが記憶されており、該取得プログラムにより取得され
た印刷制御プログラムを用いて印刷することを特徴とす
る印刷装置。
【0011】このような印刷装置によれば、着脱可能な
ユニットに印刷制御プログラムを、電気通信回線を通じ
て取得するための取得プログラムが記憶されているの
で、ユーザはユニットを交換することにより、印刷制御
プログラムを、電気回線を通じて取得することが可能と
なる。
【0012】さらに、前記取得プログラムは前記電気通
信回線に接続された所定のサーバに格納されており、前
記取得プログラムは前記サーバから印刷制御プログラム
を取得することが望ましい。このような印刷装置によれ
ば、印刷制御プログラムをサーバに格納しておき、各印
刷装置側からこのサーバにアクセスしプログラムを取得
するので、新たなプログラムを提供したい場合であって
も、そのプログラムはサーバに記憶しておくだけで、ユ
ーザに提供することが可能となる。また、印刷制御プロ
グラムは電気回線に接続されたサーバに格納されている
ので、各ユニットが多種類の形態を備えていても、それ
らすべての形態に対応する多くの印刷制御プログラムを
サーバに格納しておくことが可能となる。
【0013】さらに、前記印刷装置は、ホストコンピュ
ータを介して前記電気通信回線に接続され、前記取得プ
ログラムは前記ホストコンピュータを介して前記印刷制
御プログラムを取得してもよい。このような印刷装置に
よれば、取得プログラムを実行したり、所望の印刷制御
プログラムをサーバから取得する処置をホストコンピュ
ータで実行することができるので、印刷装置には特段の
機能を追加することなく、電気通信回線を通じて印刷制
御プログラムを取得することが可能となる。
【0014】さらに、前記印刷制御プログラムは、この
取得プログラムが記憶されている記憶手段が備えられた
ユニットの特性に応じたプログラムであることが望まし
い。このような印刷装置によれば、インク収容器ユニッ
ト、被印刷体ユニット、及び、印刷ヘッドユニットを交
換するだけで、そのユニットの特性に応じたプログラム
を実行することが可能となり、良好な画像を得ることが
可能となる。
【0015】さらに、前記記憶手段に記憶された印刷制
御プログラムは、ラスターロウ変換処理をするためのプ
ログラムとしてもよい。このような印刷装置によれば、
ユニットを交換するだけで、異なるアルゴリズムに基づ
いて生成されたラスターロウ変換プログラムによって印
刷することが可能となる。ここで、ラスターロウ変換プ
ログラムとは、前記ラスタライズ処理された画像データ
を、副走査方向に並ぶノズル列の使用するノズルの数に
対応させて各ラスタデータの先頭側から順次中間バッフ
ァに書き込んでいくプログラムをいう。
【0016】さらに、前記記憶手段に記憶された印刷制
御プログラムは、ラスタライズ処理をするためのプログ
ラムとしてもよい。このような印刷装置によれば、ユニ
ットを交換するだけで、異なるアルゴリズムに基づいて
生成されたラスタライズ処理プログラムによって印刷す
ることが可能となる。ここで、ラスタライズ処理プログ
ラムとは、印刷すべきデータをノズル毎に、該ノズルに
よってドットを形成すべき位置を示すデータに変換する
ためのプログラムをいう。
【0017】また、前記記憶手段と、インク収容器とが
ユニット化されている場合には、前記ユニットの特性は
インクのにじみ易さであることが望ましく、この場合に
は、装着されたインク収容器のインクに応じた印刷制御
プログラムを用いて、にじみを抑えた良好な画像を印刷
することが可能となる。
【0018】また、前記記憶手段と、被印刷体とがユニ
ット化されている場合には、前記ユニットの特性は、被
印刷体の摩擦係数に基づく送り精度、若しくは、被印刷
体の送り量を適正化するための補正情報、又は、インク
の吸収性能であることが望ましい望ましい。記憶手段に
送り精度、若しくは、被印刷体の送り量を最適化するた
めの補正情報が記憶されている場合には、装着された被
印刷体に応じた印刷制御プログラムを用いて、被印刷媒
体が正確に送られて、被印刷体に対するインクの吐出位
置精度が向上し、高画質の画像を印刷ことが可能とな
り、記憶手段にインクの吸収性能が記憶されている場合
には、にじみを抑えた良好な画像を印刷することが可能
となる。
【0019】また、前記記憶手段と、印刷ヘッドとがユ
ニット化されている場合には、前記ユニットの特性は印
刷ヘッドに設けられたインク吐出部の数、又は、インク
吐出部の距離であることが望ましい。このような印刷装
置によれば、装着された印刷ヘッドのインク吐出部の数
やインク吐出部の距離に応じた印刷制御プログラムを用
いて、良好な画像を印刷することが可能となる。
【0020】また、前記インク収容器、前記被印刷体、
前記印刷ヘッドのうち少なくとも2つが記憶手段ととも
にそれぞれユニット化され、各記憶手段に、これが備え
られた前記ユニットを識別するユニット情報が記憶され
ている場合には、それらユニットの相互の適合性を示す
適合データテーブルを参照し、前記各ユニット情報に基
づいていずれかの前記印刷制御プログラムを特定するこ
とが望ましい。このような印刷装置によれば、2つ以上
のユニットが装着された場合であっても、各ユニットに
相互に適合する印刷制御プログラムが特定され、特定さ
れた最適な印刷制御プログラムを用いて良好な画像を印
刷することが可能となる。
【0021】また、インクが収容されたインク収容器、
該インク収容器のインクによって印刷される被印刷体、
及び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッド
の少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニット
化されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続され
る印刷装置に用いられる取得プログラムにおいて、前記
記憶手段に記憶され、前記印刷装置が、入力された画像
データに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐出
させて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログラ
ムを、電気通信回線を通じて取得するための取得プログ
ラムも実現可能となる。
【0022】また、コンピュータ本体、このコンピュー
タ本体に接続される表示装置、及び、インクが収容され
たインク収容器、該インク収容器のインクによって印刷
される被印刷体、及び、前記被印刷体に前記インクを吐
出する印刷ヘッドの少なくともいずれか1つが記憶手段
とともにユニット化されて着脱可能に構成され、電気通
信回線に接続される印刷装置を有するコンピュータシス
テムにおいて、前記印刷装置の記憶手段には、入力され
た画像データに基づいて前記印刷ヘッドから前記インク
を吐出させて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プ
ログラムを、電気通信回線を通じて取得するための取得
プログラムが記憶されているコンピュータシステムも実
現可能となる。
【0023】さらに、インクが収容されたインク収容
器、該インク収容器のインクによって印刷される被印刷
体、及び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘ
ッドの少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニ
ット化されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続
された印刷装置による印刷方法において、入力された画
像データに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐
出させて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログ
ラムを、電気通信回線を通じて取得するための取得プロ
グラムによって取得するステップと、取得した印刷制御
プログラムによって印刷するステップとを有する印刷方
法である。
【0024】このような印刷方法によれば、例えば、既
にユーザの手に渡った印刷装置を回収することなく、電
気通信回線を通じて新たな印刷制御プログラムを提供す
ることができ、提供したプログラムによる異なるシーケ
ンスの印刷動作によって印刷する印刷方法を実現するこ
とが可能となる。
【0025】===印刷装置を用いたコンピュータシス
テムの概略構成=== まず、図1、図2を参照して本実施の形態に係る印刷装
置を用いたコンピュータシステムの概略構成について説
明する。図1は本実施の形態に係るコンピュータシステ
ムの概略構成を示した図あり、図2は図1に示したコン
ピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0026】図1に示したコンピュータシステム2は、
印刷装置の一例としてのカラープリンタCPと、このカ
ラープリンタCPが接続され画像データを送信し印刷を
実行させるホストコンピュータ3とで構成されている。
ホストコンピュータ3は、コンピュータ本体4と、表示
手段としてのCRTディスプレイ6と、入力装置として
のキーボード4a及びマウス4bと、フレキシブルディ
スク装置7と、CD-ROMドライブ装置8とを備えて
いる。
【0027】図2は、コンピュータシステムの構成を示
したブロック図であり、コンピュータ本体4が収納され
た筐体内には、RAM(Random Access Memory)等の
内部メモリ9と、ハードディスクユニット2等の外部メ
モリとが設けられ、さらに、通信インターフェイス15
(以下、I/Fとする)を有し、このI/F15を介し
て電気通信回線16に接続されている。前記ホストコン
ピュータ3には、前記電気通信回線16を通じて、例え
ばインターネット等のネットワークに接続されたサーバ
17からプログラムファイルを取得するための、アプリ
ケーションプログラムが搭載され、電気通信回線16に
接続された膨大な量のサーバ17と通信可能に構成され
ている。
【0028】なお、以上の説明において、コンピュータ
システム1は、被印刷体に印刷を行うための機能と、電
気通信回線16を通じてサーバ17と接続してサーバに
格納されたファイルを取得する機能とを実現可能な最小
限度の構成を有していればよい。したがって、既述した
表示手段としてのCRTディスプレイ6と、入力装置と
してのキーボード10a及びマウス10bと、フレキシ
ブルディスク装置11と、CD-ROMドライブ装置1
2は必須構成要素ではない。
【0029】===印刷装置の概略構成=== 図3を参照して上記印刷装置の主として外部の概略構成
について説明する。図3は印刷装置の一例としてのカラ
ープリンタCPを示した。なお、このカラープリンタC
Pは、印刷装置本体としてのプリンタ本体10と、この
プリンタ本体10に取り外し可能に装着された、被印刷
体ユニットとしてのロール紙ユニット30とを有してい
る。
【0030】カラープリンタCPは、カラー画像の出力
が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色
インクを、ロール紙を始めとする被印刷体上に吐出して
ドットを形成することによって画像を形成するインクジ
ェット方式のプリンタである。なお、色インクとして、
上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、L
C)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダーク
イエロ(暗いイエロ、DY)を用いてもよい。
【0031】図3に示すように、カラープリンタCP
は、背面から供給された印刷用紙等の被印刷体を前面か
ら排出する構造を備えており、プリンタ本体10の前面
には操作パネル11、排紙部12が備えられ、背面には
給紙部13が備えられている。操作パネル11には、各
種操作ボタン111、表示ランプ112が設けられてい
る。排紙部12は、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー
121が備えられている。給紙部13には、カット紙
(図示しない)を保持する給紙ホルダ131、ロール紙
ユニット30を保持するロール紙ユニットホルダ20、
21が備えられている。
【0032】===カラープリンタCPの内部構成==
= 次に、図4を参照してカラープリンタCPの内部構成に
ついて説明する。図4は本実施の形態に係るカラープリ
ンタCPの内部構成を示した図である。
【0033】カラープリンタCPは、図示するように、
キャリッジ40に搭載され取り外し可能に装着された印
刷ヘッドユニットの印刷ヘッドIH1〜IH4を駆動し
てインクの吐出及びドット形成を行う機構と、このキャ
リッジ40をキャリッジモータ41によってプラテン4
2の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ43に
よってロール紙ユニット30から供給される印刷用ロー
ル紙32を搬送する機構と、制御回路50とを有してい
る。
【0034】キャリッジ40をプラテン42の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン42の軸と並行に架設さ
れ、キャリッジ40を摺動可能に保持する摺動軸44
と、キャリッジモータ41との間に無端の駆動ベルト4
5を張設するプーリ46等から構成されている。
【0035】ロール紙ユニット30から供給される印刷
用ロール紙32を搬送する機構は、プラテン42と、プ
ラテン42を回転させる紙送りモータ43と、図示しな
い給紙補助ローラと、紙送りモータ43の回転をプラテ
ン42及び給紙補助ローラに伝えるギヤ機構48と、プ
ラテン42の回転角度を検出するエンコーダ47とを有
している。また、ロール紙ユニットホルダ20に設けら
れた接点201に対向して、プリンタ本体10に接点1
01が設けられている。
【0036】制御回路50は、プリンタの操作パネル1
1や接続されたホストコンピュータ3から印刷指令信号
が入力されると、紙送りモータ43やキャリッジモータ
41、印刷ヘッドIH1〜IH4の動きを適切に制御す
る。カラープリンタCPのロール紙ユニットホルダ2
0、21に保持されたロール紙ユニット30の印刷用ロ
ール紙32は、プラテン42と給紙補助ローラの間に挟
み込まれるようにセットされ、プラテン42の回転角度
に応じて所定量だけ送られる。
【0037】キャリッジ40には、印刷ヘッドユニット
60と、この印刷ヘッドユニット60と一体に設けられ
たカートリッジ装着部18が固定され、このカートリッ
ジ装着部18にインク収容器ユニットとしてのインクカ
ートリッジINC1とインクカートリッジINC2とが
装着される。各インクカートリッジINC1、INC2
には、インクの種類、インク残量等と共に、後述するプ
ログラムを記憶する記憶素子80(図6参照)が備えら
れている。インクカートリッジINC2には黒(K)イ
ンクが収容され、インクカートリッジINC1には他の
インク、すなわち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロ(Y)の3色インクが収容されている。ライトシア
ン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロ
(DY)のインクも収容可能であることは既述の通りで
ある。
【0038】===制御回路50の内部構造=== 次に図5を参照してカラープリンタCPの制御回路50
の内部構成について説明する。図5は本実施の形態に係
るカラープリンタCPの制御回路50の内部構成を示し
たブロック図である。
【0039】図3に示すように、制御回路50の内部に
は、CPU51、PROM52、RAM53、EEPR
OM61、周辺機器入出力部(PIO)54、タイマ5
5、駆動バッファ56等が設けられている。
【0040】EEPROM61には各種の情報が記憶さ
れているが、本実施の形態では、特に、ロール紙32と
インクと印刷ヘッドIH1〜IH4との組合せに適した
印刷制御プログラムを示すデータテーブルが記憶されて
おり、必要に応じて書き換えられる。また、EEPRO
M61は印刷制御プログラムが適宜書き込まれる記憶領
域を備えている。このデータテーブル及び印刷制御プロ
グラムについては、後で詳述する。
【0041】PIO54には、パーソナルコンピュータ
PC、インクカートリッジINC1、INC2の記憶素
子80とのコネクタ186、印刷ヘッドユニット60の
記憶素子95とのコネクタ200、キャリッジモータ4
1、紙送りモータ43、エンコーダ47、及び接点10
1と201を介して送受信部202が接続されている。
駆動バッファ56は、印刷ヘッドIH1〜IH4にドッ
ト形成のためのオン・オフ信号を供給するバッファとし
て使用される。これらは互いにバス57で接続され、相
互にデータのやり取りが可能となっている。
【0042】制御回路50には、所定周波数で駆動波形
を出力する発振器58、及び発振器58からの出力を印
刷ヘッドIH1〜IH4に所定のタイミングで分配する
分配出力器59も設けられている。
【0043】制御回路50は、例えば、電源投入時、ロ
ール紙ユニット30、インクカートリッジINC1、I
NC2、及び、印刷ヘッドユニット60の交換時、電源
遮断時のタイミングに、ロール紙ユニット30の芯材3
1に設けられている記憶素子33、インクカートリッジ
INC1、INC2に設けられている記憶素子80、及
び、印刷ヘッドユニット60に設けられた記憶素子95
に対してアクセスする。ロール紙ユニット30設けられ
ている記憶素子33、インクカートリッジINC1、I
NC2に設けられている記憶素子80、及び、印刷ヘッ
ドIH1〜IH4に設けられている記憶素子95から読
み出された情報は、RAM53に記憶される。
【0044】制御回路50は、記憶素子33、記憶素子
80、及び、記憶素子95から取得した各情報を反映し
て、印刷処理を制御する。制御回路50は、紙送りモー
タ43やキャリッジモータ42の動きと同期をとりなが
ら、所定のタイミングでドットデータを駆動バッファ5
6に出力する。各記憶素子33、80、95から取得し
た情報を利用した処理の詳細については、後述する。
【0045】===ロール紙ユニット30及びこれに備
えられた記憶素子33の構成=== ロール紙ユニット30は、芯材31と、芯材31の外周
に巻き付けられた印刷用ロール紙32と、芯材31の内
周面に設けられた記憶手段としての記憶素子33とを備
えている。なお、記憶素子33には、このロール紙32
の吸水性等の特性や被印刷面の摩擦係数等のユニット情
報と、このユニット情報に基づくとともに、このロール
紙を用いて印刷した場合における各種印刷ヘッドや各種
インクとの組合せに適した複数の印刷制御プログラムを
示す適合データテーブル、及び、各種の印刷制御プログ
ラムを、電気通信回線16を通じて所定のサーバ17か
ら取得するための取得プログラムが記憶されている。
【0046】このロール紙32を保持するロール紙ユニ
ットホルダ20、21は、プリンタ本体10の背面の両
側に対をなすように配置される。ロール紙ユニットホル
ダ20、21のうちの一方には(本実施の形態では、ロ
ール紙ユニットホルダ20)、プリンタ本体10との電
気的接点201、及び、この電気的接点201と電気的
に接続し、ロール紙ユニット30の記憶素子33に対し
てデータの送受信を行うための送受信部202が備えら
れている。なお、図3では、ロール紙ユニットホルダ2
0に備えられている接点201、送受信部202を示す
ために、ロール紙ユニットホルダ20、21は、プリン
タ本体10及びロール紙ユニット30から取り外された
状態にて示されている。ここで、記憶素子33には、前
記取得プログラム等の他に、普通紙やフォト用紙等の別
を示す用紙種類情報、用紙厚さ情報、用紙色情報、用紙
幅情報、用紙面質情報、及び、製造年月日情報等のロー
ル紙情報が適宜記憶されてもよい。
【0047】===記憶素子33と送受信部202との
位置関係=== 次に、図6及び図7を参照して、ロール紙ユニット30
の記憶素子33とロール紙ユニットホルダ20の送受信
部202との位置関係について説明する。図6はロール
紙ユニット30がロール紙ユニットホルダ20、21に
よって保持されている状態における記憶素子33と送受
信部202との位置関係を示した図である。図7は図6
をロール紙ユニットホルダ20側から見た側面図であ
る。
【0048】本実施の形態では、記憶素子33として非
接触型の記憶素子が用いられており、データの送受信に
際して記憶素子33と送受信部202とが互いに接触す
る必要はない。したがって、図6及び図7に示すよう
に、送受信部202と記憶素子33との間には隙間があ
る。また、非接触型の記憶素子では、外部の送受信回路
から送信される搬送波を整流して必要な電力を生成す
る。
【0049】ロール紙ユニット30の記憶素子33はロ
ール紙ユニット30が一回転する毎に、ロール紙ユニッ
トホルダ20の送受信部202と最接近する。記憶素子
33として、送受信可能距離が2mm程度の密接型の記
憶素子が用いられる場合には、記憶素子33と送受信部
202とが最近接するタイミングでデータの送受信が実
行される。また、送受信距離が10mm程度の近接型の
記憶素子が用いられる場合には、記憶素子32と送受信
部202との相対位置とは無関係にデータの送受信が実
行される。なお、記憶素子33として、接触型の記憶素
子を用いることができるのはいうまでもない。かかる場
合には、ロール紙ユニットホルダ20には、送受信部2
02に代えて接点が設けられ、ロール紙ユニット30が
回転して、ロール紙ユニットホルダ20側の接点と記憶
素子の接点とが接触する際に、データの送受信が実行さ
れる。
【0050】===インクカートリッジおよびカートリ
ッジ装着部18の構成=== カラープリンタCPにおいて、インク収容器ユニットと
してのインクカートリッジINC1、INC2の基本的
な構造は共通する。そこで、図8および図9を参照し
て、黒用のインクカートリッジINC2を例にインクカ
ートリッジの構造、およびこのカートリッジをプリンタ
本体10に装着するための構造を説明する。
【0051】図8は、インクカートリッジおよびプリン
タ本体10のカートリッジ装着部18の概略構造を示す
斜視図である。図9は、このインクカートリッジの内部
構造、キャリッジ40上のカートリッジ装着部18の内
部構造、およびカートリッジ装着部18にカートリッジ
を装着する様子を示す断面図である。
【0052】図8において、インクカートリッジINC
2は、内部にインクを収容するインク収容部117Kを
構成する合成樹脂製のカートリッジ本体171と、この
カートリッジ本体171の側枠部172に内蔵された記
憶素子80(記憶手段)とを備えている。この記憶素子
80は、インクカートリッジINC2をプリンタ本体1
0のカートリッジ装着部18に装着したときに、プリン
タ本体10との間で各種のデータを授受する。この記憶
素子80は、インクカートリッジINC2の側枠部17
2に対して下側が開放状態にある凹部173に装着され
ているので、複数の接続端子174のみが露出してい
る。
【0053】これに対して、カートリッジ装着部18に
は、インクカートリッジINC2を装着する空間の底部
187に設けられた開孔183から、このカートリッジ
装着部の下側に装着される印刷ヘッドIH1のインク導
入管181が上向きに突出されることになる。前記開孔
183には、インクカートリッジINC2に形成されて
いるインク供給部175が挿入され、その内壁には、カ
ートリッジガイド182が3箇所に形成されている。カ
ートリッジ装着部18の内壁184には、コネクタ18
6が配置され、このコネクタ186には、カートリッジ
装着部18にインクカートリッジINC2を装着したと
きに記憶素子80の複数の接続端子174がそれぞれ電
気的に接続する複数の電極185が形成されている。
【0054】次に、カートリッジ装着部18に対してイ
ンクカートリッジINC2を装着する手順を説明する。
まず、カートリッジ装着部18にインクカートリッジI
NC2を配置する。カートリッジ装着部18の後壁部1
88には、支持軸191を介して固定レバー192が取
り付けられており、この固定レバー192をインクカー
トリッジINC2に被さるように倒すと、インクカート
リッジINC2が下方に押されてインク供給部175が
開孔183に嵌る。このとき、インクカートリッジ装着
部18に装着されている印刷ヘッドユニット60のイン
ク導入管181がインク供給部175に突き刺さってイ
ンクの供給が可能になる。さらに、固定レバー192を
倒すと、固定レバー192の先端に形成した係止部19
3がカートリッジ装着部18に形成した係合具189に
係合し、インクカートリッジINC2が固定される。こ
の状態で、インクカートリッジINC2の記憶素子80
の複数の接続端子174と、カートリッジ装着部18の
複数の電極185とがそれぞれ電気的に接続し、プリン
タ本体10と記憶素子80の間においてデータの授受が
可能となる。
【0055】インクカートリッジINC2の構造は、基
本的にはカラー用のインクカートリッジINC1でも同
様であるため、その説明を省略する。ただし、カラー用
のインクカートリッジINC1では、3色分のインクが
各インク収容室に充填され、かつ、これらのインクはそ
れぞれ別々の経路を辿って印刷ヘッドに供給される必要
がある。したがって、カラー用のインクカートリッジI
NC1では、インク供給部175がインクの色数分だけ
形成されている。なお、インクカートリッジINC1で
は、3色分のインクが収容されているが、そこに内蔵さ
れている記憶素子80は1つだけであり、この一つの記
憶素子80に、インクカートリッジINC1の情報およ
び各色のインクの情報が一括して記憶される。
【0056】===インクカートリッジに備えられた記
憶素子80の構成=== 記憶素子80には、このインクカートリッジに収容され
ているインクの濃度、粘性や揮発性等の特性を示すユニ
ット情報と、このユニット情報に基づくとともに、この
インクを用いて印刷した場合における各種印刷ヘッドや
各種用紙との組合せに適した複数の印刷制御プログラム
を示す適合データテーブル、及び、各種の印刷制御プロ
グラムを、電気通信回線16を通じて所定のサーバ17
から取得するための取得プログラムが記憶されている。
また、ユニット情報としては、前記印刷制御プログラム
の他に、染料インクであるか又は顔料インクであるかと
いうインクの種類に関する情報、インクの濃度、粘性や
揮発性等のインク特性情報、残量情報、製造年月日等の
インク情報が適宜記憶されてもよい。
【0057】===印刷ヘッドユニット60の構成==
= 図10は前記インクカートリッジ装着部18の下側に設
けられている印刷ヘッドユニット60の断面を示す概略
図であり、図11は印刷ヘッドIH1〜IH4に設けら
れたノズルの配列を示す説明図である。印刷ヘッドユニ
ット60は前記インクカートリッジ装着部18と一体に
組み立てられ、図4に示す前記キャリッジ40に固定さ
れている。
【0058】印刷ヘッドユニット60は、インク吐出部
をなしインク色毎に一列に配置された複数のノズルN
と、各ノズルNに設けられたピエゾ素子PEと、ヘッド
の駆動信号に応じてピエゾ素子PEを動作させるアクチ
ュエータ回路90と、この印刷ヘッドユニット60の上
部に設けられた記憶素子95(記憶手段)とを備えてい
る。この記憶素子95は、印刷ヘッドユニット60をプ
リンタ本体10のキャリッジ40に装着したときに、キ
ャリッジ40のインクカートリッジ装着部18に設けら
れたコネクタ200と接続し、キャリッジ40と制御回
路50とを接続するフレキシブルケーブルを介してプリ
ンタ本体10との間で各種のデータを授受する。
【0059】図11に示すように、印刷ヘッドIH1〜
IH4は各色毎に設けられ、各印刷ヘッドには副走査方
向、即ち、紙送り方向に96個のノズルが一定のノズル
ピッチ(吐出部間隔)kで一列に配置されている。ノズ
ルピッチkは、副走査方向における印刷画像の解像度
(ドットピッチともいう)の整数倍に設定され、ここで
は180dpiに相当し、約141μmに設定されてい
る。
【0060】前記インクカートリッジINC1、INC
2が装着されると、印刷ヘッドユニット60には前記イ
ンク導入管181からインクカートリッジINC1、I
NC2内のインクが毛管現象を利用して供給される。一
方、制御回路50内の印刷ヘッド駆動回路では、すべて
のノズルNに共通して適用される共通駆動信号が生成さ
れ、印刷ヘッドIH1〜IH4に供給される。アクチュ
エータ回路90は、パーソナルコンピュータPCから供
給された印刷信号PSに従って、各ノズルNに関して、
オン(インクを吐出する)またはオフ(インクを吐出し
ない)を示すデータをラッチし、オンのノズルNについ
てのみ、印刷ヘッド駆動回路から与えられた共通駆動信
号をインク通路に接して配置されているピエゾ素子PE
に伝達する。ピエゾ素子PEは、共通駆動信号により電
圧が印加されて、周知のように結晶構造が歪み急速に伸
張し、インク通路の体積を収縮させ、収縮分に相当する
インクをノズルNから吐出させる。
【0061】前記記憶素子95には、この印刷ヘッドI
H1〜IH4に設けられているノズルの密度、数や直径
等のユニット情報と、このユニット情報に基づくととも
に、この印刷ヘッドIH1〜IH4を用いて印刷した場
合における各種インクや各種用紙との組合せに適した複
数の印刷制御プログラムを示す適合データテーブル、及
び、各種の印刷制御プログラムを、電気通信回線16を
通じて所定のサーバ17から取得するための取得プログ
ラムが記憶されている。
【0062】===取得プログラム=== 前記ロール紙ユニット30の記憶素子33、インクカー
トリッジINC1,INC2の記憶素子80、印刷ヘッ
ドユニット60の記憶素子95に記憶された前記取得プ
ログラムは、カラープリンタCPが接続されているホス
トコンピュータ3に、電気通信回線16を通じて所定の
印刷処理プログラムを取得させるためのプログラムであ
る。
【0063】取得プログラムは、カラープリンタCPの
制御回路50により、ホストコンピュータ3に宛てて、
例えばFTP(File Transfer Protocol)コマンド等のフ
ァイル転送を行うコマンドを実行させる実行信号を送出
し、FTPコマンドを実行したホストコンピュータ3
が、所定の印刷制御プログラムを取得した後に、当該ホ
ストコンピュータ3に、カラープリンタCPに対して取
得した印刷制御プログラムを送出させる機能を有してい
る。ホストコンピュータ3に宛てて、コマンドの実行信
号を送出する際には、取得すべき印刷制御プログラムに
対応するサーバアドレス、及び、データファイル名も送
出される。
【0064】そして、ホストコンピュータ3では、カラ
ープリンタCPから送られたFTPコマンドの実行信号
に基づいてFTPコマンドが実行され、受信したサーバ
アドレス、及び、データファイル名に対応する印刷制御
プロラムを、電気通信回線16を通じて取得することに
なる。
【0065】===印刷制御プログラム=== 前記印刷制御プログラムは、ホストコンピュータ3側に
インストールされているプリンタドライバで作成された
画像データに基づいて前記印刷ヘッドユニット60の所
定のノズルNから適宜インクを吐出させるためのプログ
ラムであり、主に、ラスタライズ処理プログラム、及
び、ラスターロウ変換プログラムを示しているが、周知
のハーフトーン処理、色変換処理、多値化処理等の画像
処理プログラムも含まれ、必要に応じてプリンタドライ
バが記憶されていてもよい。
【0066】入力される画像データは、ユーザによって
指定された解像度に対応する主走査方向のドット数と副
走査方向のドット数でなるマトリックス状に展開される
とともに、インク色毎に色分解されてバッファ内に記憶
される。この画像データにおける主走査方向のライン毎
のデータ(ラスタデータという)に基づいて、主走査方
向に走査する印刷ヘッドIH1〜IH4の所定のノズル
Nからインクが吐出され、画像が形成される。従って、
各印刷ヘッドIH1〜IH4には96個のノズルが副走
査方向に一列に並べられているため、印刷ヘッドIH1
〜IH4を一度走査することによって、96本の主走査
ラインを印刷することが可能である。
【0067】ラスタライズ処理プログラムとは、上述し
たように、印刷すべきデータをノズル毎に、該ノズルに
よってドットを形成すべき位置を示すデータに変換する
処理を実行するプログラムをいう。このラスタライズ処
理プログラムによって、例えば、主走査の往復動双方向
で画像を印刷する場合には、主走査の方向に応じて画像
データの配列が逆転される。また、各ラスタを2 本の
ノズルを用いて形成する、いわゆるオーバラップ記録を
行う場合には、一方のノズルに奇数番目の画素のデー
タ、他方のノズルに偶数番目の画素のデータが供給され
るように画像データの並べ替えが行われる。このとき奇
数番目の画素のみを形成するノズルに対しては、偶数番
目の画素にマスクデータが挿入される。
【0068】本実施形態のラスタライズ処理プログラム
としては、例えば、前記バッファ内に記憶された画像デ
ータの解像度に対応するドットピッチが、搭載されてい
る印刷ヘッドIH1〜IH4のノズルピッチkと相違す
る場合に、その画像データを当該印刷ヘッドIH1〜I
H4で印刷可能とするためにラスタデータを並べ替える
プログラムと、1行分のラスタデータを印刷ヘッドIH
1〜IH4の1回の走査によって印刷せずに、複数回の
走査に分けて印刷する場合における、各走査の際に印刷
するドットの位置を制御するプログラムとする。
【0069】具体的には、ユーザが画像解像度を360
dpi(ドットピッチ約70.6μm)と設定し、これ
に対応した画像データが入力された場合、この画像デー
タにおける1行目のラスタデータを、ノズルピッチ14
1μmの印刷ヘッドの先頭ノズルで印刷し、2行目のラ
スタデータを同印刷ヘッドの2番目のノズルで印刷する
と、副走査方向に長さが2倍に伸長されるとともに、画
像解像度が180dpiとなり、要求された画像を出力
することができない。このため、ラスタデータを並べ替
えるプログラムは、例えば副走査方向に4つのノズルを
有する印刷ヘッドを用いて印刷する場合には、1,3,
5,7行目のラスタデータをノズル列の先頭から順次対
応させ、印刷ヘッドを1回目に走査する際に印刷する。
次に、紙送りモータにより、約70.6μmだけ紙を副
走査方向に移動させた後に、2,4,6,8行目のラス
タデータをノズル列の先頭から順次対応させ、印刷ヘッ
ドIH1〜IH4を2回目に走査する際に印刷するため
にラスタデータを並べ替えるプログラムである。前記ド
ットの位置を制御するプログラムは、例えば、インクと
用紙との特性によって、吐出して乾燥していないドット
と近接した位置にインクを吐出させると、にじみが発生
し、画質が低下する虞がある場合などに適用される。即
ち、1回目の印刷ヘッドIH1〜IH4の走査時に主走
査方向にドットの間隔を隔てて印刷し、その後用紙を送
ることなく印刷ヘッドIH1〜IH4の走査を繰り返す
間に、前記ドット間を印刷して、1行分のラスタデータ
を印刷する場合に、印刷ヘッドIH1〜IH4の各走査
において、該当するラスタデータを印刷する順に並べ替
えるプログラムである。
【0070】前記ラスターロウ変換プログラムは、上述
したように前記ラスタライズ処理された画像データを、
副走査方向に並ぶノズル列の使用するノズルの数に対応
させて各ラスタデータの先頭側から順次中間バッファに
書き込んでいくプログラムである。即ち、ラスター(走
査線)データをロウ(列)データに変換するプログラム
である。ここで、前記記憶素子に記憶されるラスターロ
ウ変換プログラムとしては、例えば、印刷ヘッドのノズ
ル列の1列分に対応する画素データ数と、印刷ヘッドが
有するノズル列の1列分のノズル数とが相違する場合
に、1列分の画素データを印刷する際に、印刷モード
や、搭載されている印刷ヘッドの仕様に基づいて、前記
画像データをラスターロウ変換するプログラムなどがあ
る。このとき、前記ラスタライズ処理プログラムのう
ち、例えばノズル数に関連するプログラムの一部をラス
ターロウ変換プログラムに含ませてもよい。
【0071】これらラスタライズプログラム、及び、ラ
スターロウ変換プログラムは、印刷ヘッドのノズルピッ
チ、及び、インクや用紙の特性等によって、また、ユー
ザの要求が印刷速度と画質とのいずれを優先するかによ
って、それぞれ適切なプログラムが異なり、印刷ヘッ
ド、インク、用紙の組合せと、それらに対する適正なプ
ログラムが設定されている。
【0072】===印刷ヘッド、インク、用紙の組合せ
と印刷制御プログラムの設定=== 図12は、PROM52に予め記憶されているデータテ
ーブルの例を示した図である。図12においては、3種
類の用紙(用紙α、用紙β、用紙γ)と、3種類のイン
ク(インクa、インクb、インクc)と、及び、このプ
リンタ本体10に搭載されているタイプAの印刷ヘッド
IH1〜IH4との組合せに適した印刷制御プログラム
を3つのタイプ(タイプP1、タイプP2、タイプP
3)から選択するタイプ選択データテーブルを示してい
る。例えば、インクaが収容されたインクカートリッジ
INC1、INC2が装着され、用紙αのロール紙ユニ
ット30がセットされた場合には、搭載されている印刷
ヘッドIH1〜IH4に適した印刷制御プログラムとし
てタイプP1が選択される。
【0073】図13は、前記タイプ選択テーブルにより
選択された印刷制御プログラムのタイプに対応するラス
タライズ処理プログラムとラスターロウ変換プログラム
との組合せを示すプログラム特定データテーブルであ
る。前記の例のように、タイプP1が選択されると、こ
のプログラム特定データテーブルに基づいてラスタライ
ズ処理プログラムとラスターロウ変換プログラムが
特定され、これらプログラムによって印刷が実行され
る。
【0074】例えば、用紙αにインクaを用いて印刷す
ると、にじみが発生しやすく、用紙γにインクcを用い
て印刷すると、にじみが発生しにくい傾向があるとす
る。このとき、タイプP1によって特定されたラスタラ
イズプログラムは、1行のラスタデータを、例えば、
印刷ヘッドが4回走査する間に印刷するような3ドット
おきに印刷するプログラムとなり、ラスターロウ変換プ
ログラムとは、ラスタデータをノズル列のノズルの数
に合わせての先頭ノズルから順次対応させるプログラム
となる。一方、タイプP3によって特定されるラスタラ
イズプログラムは、例えば隣接するドットを順次印刷
するプログラムであり、スターロウ変換プログラム
は、印刷ヘッドが同じであるため前記と同じプログラム
が使用される。
【0075】これらのデータテーブルは、印刷ヘッドユ
ニット60、インクカートリッジINC1、INC2、
ロール紙ユニット30にそれぞれ設けられた記憶素子3
3、80、95とアクセスした際に、その記憶素子3
3、80、95内に記憶されたデータテーブルが読み込
まれ、必要に応じて書き換えられていく。このとき、デ
ータテーブルに対応する印刷制御プログラムがROM5
2に記憶されていない場合には、印刷ヘッドユニット6
0、インクカートリッジINC1、INC2、ロール紙
ユニット30の各記憶素子33、80、95に記憶され
ている取得プログラムが実行され、電気通信回線16を
通じて取得された印刷制御プログラムが記憶される。
【0076】===カラープリンタCPを用いた印刷動
作=== 次に、図14、図15を参照して、本実施の形態に係る
カラープリンタCPとホストコンピュータとで構成され
るコンピュータシステムにより印刷制御プログラムを取
得する動作を説明する。図14は各記憶素子に記憶され
た取得プログラムの動作を示すフローチャートであり、
図15は、ホストコンピュータ3の制御手段によって実
行されるプログラム取得処理を示すフローチャートであ
る。
【0077】カラープリンタCPは、電源投入時や、ユ
ーザによって、ロール紙ユニット30、インクカートリ
ッジINC1、INC2、及び、印刷ヘッドユニット6
0の交換操作がされた後に(S101)、ロール紙ユニ
ット30に備えられた記憶素子33、インクユニットI
NC1、INC2に備えられた記憶素子80、及び、印
刷ヘッドユニット60に備えられた記憶素子95に記憶
されている各々のユニット情報を読み取る(S10
2)。このとき、すべての記憶素子33、80、95の
ユニット情報が、EEPROM61に既に記憶されてい
た情報と一致するときには、所定の初期化動作の後に、
外部のPC等からの印刷指令を待つ待機状態となる(S
117)。
【0078】一方、いずれかの記憶素子33、80、9
5のユニット情報に、EEPROM61に既に記憶され
ていた情報と相違する情報が含まれていた場合には(S
103,S106,S109)、その情報が記憶されて
いる記憶素子から、ユニット情報と、このユニットを用
いて印刷した場合における各ユニットとの組合せに適し
た複数の印刷制御プログラムを示す適合データテーブル
とを読み取 り(S104,S107,S110)、読
み取った適合データテーブルに基づいて、既に記憶され
ているデータテーブルを書き換える(S105,S10
8,S111)。書き換えたデータテーブルを参照し、
装着されているロール紙ユニット30、インクカートリ
ッジINC1〜INC4、印刷ヘッドユニット60の組
合せに適した印刷制御プログラムを特定する(S11
2)。そして、特定した印刷制御プログラムが、プリン
タ本体10のメモリに記憶されていない場合には(S1
13)、新たに装着されたユニットの記憶素子に記憶さ
れている取得プログラムが制御回路50により実行され
る(S114)。
【0079】取得プログラムが実行されると、制御回路
50は、例えばFTP(File Transfer Protocol)コマン
ド等のファイル転送を行うコマンドの実行信号ととも
に、特定された印刷制御プログラムが格納されているサ
ーバのアドレスと、ファイル名とを、ホストコンピュー
タ3に宛てて送出する。
【0080】ホストコンピュータ3は前記FTPコマン
ドの実行信号を受信し(S201)、FTPコマンドを
実行し(S202)、前記アドレスのサーバ17との間
でコネクションを確立する(S203)。その後、ホス
トコンピュータ3から、前記特定されたプログラムのフ
ァイル名とともにそのプログラムファイルを取得するた
めの取得要求リクエストが前記サーバ17に宛てて送出
される(S204)。取得要求リクエストを受信したサ
ーバ17からは、指定されたファイル名のプログラムフ
ァイルがホストコンピュータ3にレスポンスとして送出
される(S205)。
【0081】前記レスポンスを受信したホストコンピュ
ータ3は、プログラムファイルを受信すると(S11
5)、このプログラムファイルをカラープリンタCPに
送出する(S116)。カラープリンタCPは、ホスト
コンピュータから送信されたプログラムをEEPROM
61に記憶して、所定の初期化動作の後に、外部のPC
等からの印刷指令を待つ待機状態となる(S117)。
【0082】例えば、ユーザによって、ノズルピッチが
約141μm(180dpi相当)の前記タイプの印刷
ヘッドユニットから、ノズルピッチが約70.6μm
(360dpi相当)のタイプBに交換された場合につ
いて説明する。ユーザが印刷ヘッドユニットの交換作業
を終了し、外部カバーを閉じる等によって、印刷ヘッド
ユニットの交換が終了したことを示す信号を制御回路5
0が受信すると(S101)、印刷ヘッドユニットの記
憶素子95からユニット情報を読み取る(S102)。
これにより、新たな印刷ヘッドユニット(タイプB)が
装着されたことを認識すると(S109)、この印刷ヘ
ッドユニットの記憶素子95からタイプBの印刷ヘッド
ユニットを用いて印刷した場合における各種インクや各
種用紙との組合せに適した複数の印刷制御プログラムを
示す適合データテーブルをなすタイプ選択データテーブ
ルと、プログラム特定データテーブルとを取得し(S1
10)、既に記憶されているデータテーブルを書き換え
る(S111)。図16、17にBタイプの印刷ヘッド
ユニットに記憶されている適合データテーブルの一例を
示す。
【0083】カラープリンタCPに装着されているロー
ル紙ユニット30のロール紙が用紙α又は用紙βであ
り、インクカートリッジINC1〜INC4のインクが
インクa又はインクbの場合には、既に記憶されている
印刷制御プログラムP1〜P3によって印刷が可能なの
で、印刷指令を待つ待機状態になる(S117)。
【0084】一方、カラープリンタCPに装着されてい
るロール紙ユニット30のロール紙が用紙γであるか、
又は、インクカートリッジINC1〜INC4のインク
がインクcの場合には、図16に示す適合データテーブ
ルに示す通り、新た印刷制御プログラムP4が適してい
る。印刷制御プログラムP4は、ラスタライズ処理プロ
グラムとラスターロウ変換プログラムであり、タイ
プAの印刷ヘッドユニット60を装着していたときには
記憶されていなかったラスタライズ処理プログラムが
必要となる(S113)。このため、制御回路50は、
新たに装着された印刷ヘッドユニットの記憶素子95に
アクセスし、特定された印刷制御プログラムが格納され
ているサーバ17のアドレスと、ファイル名とを記憶素
子95から読み取り、前述した方法で、電気通信回線を
通じてラスタライズ処理プログラムを取得し、EEP
ROM61に記憶してカラープリンタCPは待機状態と
なる(S117)。ここで、ラスタライズ処理プログラ
ムは、タイプbの印刷ヘッドユニットのノズルピッチ
70.6μmと、ユーザが指定した画像解像度360d
piのドット間隔が一致する場合のラスターロウ変換プ
ログラムであり、画像の先頭にあたる1行目のラスタデ
ータを印刷ヘッドの先頭ノズルで印刷し、2行目のラス
タデータを同印刷ヘッドの2番目のノズルで印刷するよ
うに、ラスタデータを順次、ノズル列の先頭側のノズル
に対応するようにデータを変換するプログラムになる。
ここでは、印刷ヘッドを交換した例を示したが、インク
カートリッジ、ロール紙ユニット、及び、それらを組合
せて交換した場合であっても、印刷制御プログラムの特
定、及び、取得は同様に実行される。
【0085】本実施形態の印刷装置によれば、ロール紙
ユニット30、インクカートリッジINC1、INC
2、及び、印刷ヘッドユニット60のいずれかが交換さ
れ、それらに適した印刷制御プログラムをカラープリン
タCPが有していない場合であっても、それらに備えら
れた記憶素子33、80、95に記憶されたユニット情
報と、適合データテーブルとに基づいて、最適な印刷制
御プログラムが特定され、特定された印刷制御プログラ
ムを、記憶素子33、80、95に記憶された取得プロ
グラムによって電気通信回線16を通じて取得すること
が可能となる。このため、最良の画像を出力することが
可能となる。
【0086】また、印刷制御プログラムをサーバ17に
格納しておき、ホストコンピュータがこのサーバ17に
アクセスしプログラムを取得するので、例えば製造元の
メーカ等が新たなプログラムを提供したい場合には、そ
のプログラムをサーバ17に記憶しておくだけで、ユー
ザに提供することが可能となる。即ち、各ユーザに対し
個別にプログラムを配布する必要が無く、煩雑な手続き
が大幅に削減されて、メーカ及びユーザの双方の利便性
が向上する。また、印刷制御プログラムは電気通信回線
16に接続されたサーバ17に格納されているので、各
ユニットが多種類の形態を備えていても、それらすべて
の形態に対応する多くの印刷制御プログラムをサーバ1
7に格納しておくことが可能となる。
【0087】前記ロール紙ユニット30の記憶素子33
にロール紙32の摩擦係数に基づいて、このロール紙3
2を用いた場合にロール紙32の送り量を適正化する補
正情報と、このロール紙ユニットを装着するプリンタと
の適合データテーブルと、この適合データテーブルに基
づいて選択される印刷制御プログラムとして、ロール紙
32の送り量を変更したプリンタドライバとするように
設定しておくと、このロール紙を装着した際に、このロ
ール紙に対する適正な紙送りをするプリンタドライバ
が、プリンタ本体10に読み込まれ、装着されたロール
紙に合わせた紙送りが行われることによって、正確な位
置にインクが吐出されるので、より高画質の画像を出力
することが可能となる。
【0088】本実施形態においては、新たな印刷ヘッド
ユニットが装着されたことによって、必要となったラス
タライズ処理プログラムのみを、電気通信回線16を通
じて取得する例を示したが、印刷に必要なすべての印刷
制御プログラムをサーバ17読み込んでもよい。また、
印刷制御プログラムは、必ずしもプリンタ本体10側に
読み込む必要はなく、ホストコンピュータ3のメモリに
記憶してもよい。
【0089】さらに、カラープリンタCPに印刷させる
ために必要なすべての印刷制御プログラムを記憶してお
くと、画像データがプリンタに入力された後は、プリン
タのみの制御によって印刷を実行することが可能とな
る。これにより、ホストコンピュータ3のCPUの負担
を軽減し、ホストコンピュータ3の処理速度を速めるこ
とが可能となる。
【0090】上記実施形態においては、被印刷体ユニッ
トは、ロール紙ユニットとしたが、カット紙を収容した
用紙カセットや、カット紙に記憶素子を備えた形態でも
構わない。
【0091】===その他の実施の形態=== 以上、一実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を
説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明
の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定す
るものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することな
く、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物
が含まれることはもちろんである。
【0092】また、インクジェット方式のカラープリン
タを例にとって印刷装置について説明したが、印刷装置
として着脱可能なユニットを有する他の方式のプリンタ
であってもよく、また、プリンタとそれに接続されたコ
ンピュータを含めて印刷装置を構成してもよい。
【0093】上記実施形態においては、カラープリンタ
CPがホストコンピュータ3を介して電気通信回線に接
続されているコンピュータシステムを例に説明したが、
カラープリンタが電気通信回線に直接接続されて、当該
プリンタが備える制御回路50によってFTPコマンド
が実行されてサーバから印刷制御プログラムを取得する
形態でも構わない。
【0094】前述の実施形態に係るプリンタ本体と該プ
リンタ本体に取り外し可能に装着された被印刷体ユニッ
トを有するプリンタに、コンピュータ本体、表示装置、
入力装置、フレキシブルディスクドライブ装置、及び、
CD−ROMドライブ装置がそれぞれ有する機能又は機
構の一部を持たせてもよい。例えば、プリンタが、画像
処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及
び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記
録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱
部を有する構成としてもよい。
【0095】前述の実施の形態では、カット紙とロール
紙ユニット30の双方を用いることができるカラープリ
ンタCPを例にとって説明したが、本発明に係る印刷装
置は、ロール紙専用のプリンタに対しても適用できる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、インク収容器ユニッ
ト、被印刷体ユニット、印刷ヘッドユニットを装着する
ことにより、印刷制御プログラムを、電気通信回線を通
じて取得することができる印刷装置、コンピュータプロ
グラム、コンピュータシステム、又は、印刷方法を実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るコンピュータシステムの概
略構成を示した図ある。
【図2】図1に示したコンピュータシステムの構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るカラープリンタCPの概略
構成を示した図である。
【図4】本実施の形態に係るカラープリンタCPの内部
構成を示した図である。
【図5】本実施の形態に係るカラープリンタCPの制御
回路50の内部構成を示すブロック図である。
【図6】ロール紙ユニット30がロール紙ユニットホル
ダ20、21によって保持されている状態における記憶
素子33と送受信部202との位置関係を示す説明図で
ある。
【図7】図6をロール紙ユニットホルダ20側から見た
側面図である。
【図8】インクカートリッジおよびプリンタ本体10の
カートリッジ装着部の概略構造を示す斜視図である。
【図9】インクカートリッジの内部構造、キャリッジ4
0上のカートリッジ装着部18の内部構造、およびカー
トリッジ装着部18にカートリッジを装着する様子を示
す断面図である。
【図10】印刷ヘッドユニット60の概略構造を示す断
面図である。
【図11】本実施形態におけるノズルNの配列を示す説
明図である。
【図12】タイプAの印刷ヘッドユニット60の記憶素
子95に記憶され、適切な印刷制御プログラムのタイプ
を特定するデータテーブルを説明する図である。
【図13】タイプAの印刷ヘッドユニット60の記憶素
子95に記憶され、適切な印刷制御プログラムを説明す
る図である。
【図14】各記憶素子に記憶された取得プログラムの動
作を示すフローチャートである。
【図15】ホストコンピュータ3の制御手段によって実
行されるプログラム取得処理を示すフローチャートであ
る。
【図16】タイプBの印刷ヘッドユニット60の記憶素
子95に記憶され、適切な印刷制御プログラムのタイプ
を特定する適合データテーブルを説明する図である。
【図17】タイプBの印刷ヘッドユニット60の記憶素
子95に記憶され、適切な印刷制御プログラムを説明す
る図である。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム 2 ハードディ
スクユニット 3 ホストコンピュータ 4 コンピュー
タ本体 4a キーボード 4b マウス 6 CRTディスプレイ 7 フレキシブ
ルディスク装置 8 CD−ROMドライブ装置 9 内部メモリ 10 プリンタ本体 11 操作パネ
ル 111 操作ボタン 112 表示ラ
ンプ 12 排紙部 121 排紙ト
レー 13 給紙部 131 給紙ホ
ルダ 16 電気通信回線 17 サーバ 18 カートリッジ装着部 181 インク
導入管 182 カートリッジガイド 183 開孔 184 内壁 185 電極 186 コネクタ 187 底部 188 後壁部 189 係合具 191 支持軸 192 固定レ
バー 193 係止部 20、21 ロ
ール紙ユニットホルダ 201 接点 202 送受信
部 23 ロール紙支持軸 24 ロール紙
ユニットホルダ 30 ロール紙ユニット 31 芯材 32 印刷用ロール紙 33 記憶素子 40 キャリッジ 42 プラテン 43 紙送りモータ 44 摺動軸 45 駆動ベルト 46 プーリ 47 エンコーダ 48 ギヤ機構 50 制御回路 51 CPU 52 PROM 53 RAM 54 周辺機器入出力部(PIO) 55 タイマ 56 駆動バッ
ファ 57 バス 58 発振器 59 分配出力器 60 印刷ヘッ
ドユニット 61 EEPROM 80 記憶素子 90 アクチュエータ回路 95 記憶素子 117K インク収容部 171 カート
リッジ本体 172 側枠部 173 凹部 174 接続端子 175 インク
供給部 200 コネクタ PC パーソナ
ルコンピュータ INC1、INC2 インクカートリッジ IH1、IH2、IH3、IH4 印刷ヘッド N ノズル PE ピエゾ素子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが収容されたインク収容器、該イ
    ンク収容器のインクによって印刷される被印刷体、及
    び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッドの
    少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニット化
    されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続される
    印刷装置において、 前記記憶手段には、入力された画像データに基づいて前
    記印刷ヘッドから前記インクを吐出させて前記被印刷体
    に印刷するための印刷制御プログラムを、電気通信回線
    を通じて取得するための取得プログラムが記憶されてお
    り、該取得プログラムにより取得された印刷制御プログ
    ラムを用いて印刷することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記印刷制御プログラムは前記電気通信回線に接続され
    た所定のサーバに格納されており、前記取得プログラム
    は前記サーバから印刷制御プログラムを取得することを
    特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置
    において、 前記印刷装置は、ホストコンピュータを介して前記電気
    通信回線に接続され、前記取得プログラムは前記ホスト
    コンピュータを介して前記印刷制御プログラムを取得す
    ることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記印刷制御プログラムは、この取得プログラムが記憶
    されている記憶手段が備えられたユニットの特性に応じ
    たプログラムであることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかにに記
    載の印刷装置において、 前記印刷制御プログラムは、ラスターロウ変換処理をす
    るためのプログラムであることを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかにに記
    載の印刷装置において、 前記印刷制御プログラムは、ラスタライズ処理をするた
    めのプログラムであることを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の印刷装置において、 前記記憶手段と、インク収容器とがユニット化されてい
    る場合には、前記ユニットの特性はインクのにじみ易さ
    であることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の印刷装置において、 前記記憶手段と、被印刷体とがユニット化されている場
    合には、前記ユニットの特性は、被印刷体の摩擦係数に
    基づく送り精度、若しくは、被印刷体の送り量を最適化
    するための補正情報、又は、インクの吸収性能であるこ
    とを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の印刷装置において、 前記記憶手段と、印刷ヘッドとがユニット化されている
    場合には、前記ユニットの特性は印刷ヘッドに設けられ
    たインク吐出部の数、又は、インク吐出部間の距離であ
    ることを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項9のいずれかに記
    載の印刷装置において、 前記インク収容器、前記被印刷体、前記印刷ヘッドのう
    ち少なくとも2つが記憶手段とともにそれぞれユニット
    化され、各記憶手段に、これが備えられた前記ユニット
    を識別するユニット情報が記憶されている場合には、そ
    れらユニットの相互の適合性を示す適合データテーブル
    を参照し、前記各ユニット情報に基づいていずれかの前
    記印刷制御プログラムを特定することを特徴とする印刷
    装置。
  11. 【請求項11】 インクが収容されたインク収容器、該
    インク収容器のインクによって印刷される被印刷体、及
    び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッドの
    少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニット化
    されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続される
    印刷装置に用いられる取得プログラムにおいて、前記記
    憶手段に記憶され、前記印刷装置が、入力された画像デ
    ータに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐出さ
    せて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログラム
    を、電気通信回線を通じて取得する機能を実現するため
    の取得プログラム。
  12. 【請求項12】 コンピュータ本体、このコンピュータ
    本体に接続される表示装置、及び、インクが収容された
    インク収容器、該インク収容器のインクによって印刷さ
    れる被印刷体、及び、前記被印刷体に前記インクを吐出
    する印刷ヘッドの少なくともいずれか1つが記憶手段と
    ともにユニット化されて着脱可能に構成され、電気通信
    回線に接続される印刷装置を有するコンピュータシステ
    ムにおいて、前記印刷装置の記憶手段には、入力された
    画像データに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを
    吐出させて前記被印刷体に印刷するための印刷制御プロ
    グラムを、電気通信回線を通じて取得するための取得プ
    ログラムが記憶されていることを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  13. 【請求項13】 インクが収容されたインク収容器、該
    インク収容器のインクによって印刷される被印刷体、及
    び、前記被印刷体に前記インクを吐出する印刷ヘッドの
    少なくともいずれか1つが記憶手段とともにユニット化
    されて着脱可能に構成され、電気通信回線に接続された
    印刷装置による印刷方法において、入力された画像デー
    タに基づいて前記印刷ヘッドから前記インクを吐出させ
    て前記被印刷体に印刷するための印刷制御プログラム
    を、電気通信回線を通じて取得するための取得プログラ
    ムによって取得するステップと、取得した印刷制御プロ
    グラムによって印刷するステップとを有することを特徴
    とする印刷方法。
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