JP2003011392A - 印刷装置、印刷装置制御プログラムおよび印刷制御方法 - Google Patents

印刷装置、印刷装置制御プログラムおよび印刷制御方法

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JP2003011392A
JP2003011392A JP2001201044A JP2001201044A JP2003011392A JP 2003011392 A JP2003011392 A JP 2003011392A JP 2001201044 A JP2001201044 A JP 2001201044A JP 2001201044 A JP2001201044 A JP 2001201044A JP 2003011392 A JP2003011392 A JP 2003011392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置にて使用しうる印刷媒体の総てにお
いて最良の発色を得ることができなかった。 【解決手段】 印刷装置40のインクカートリッジ着脱
部にて異なる種類のインクを充填したインクカートリッ
ジを着脱可能に構成する。各インクカートリッジには記
憶素子80が取り付けられており、当該記憶素子80に
記憶されたインク情報によってカートリッジに充填され
たインクの種類が判別される。この判別によって印刷装
置40においてはインク種変更後に強いクリーニング動
作を実施可能であるし、コンピュータ10においてはイ
ンクの種類と印刷媒体との種類が最適な組みとなるよう
にして印刷を実行させる。従って、多くの印刷媒体にお
いて良好な発色が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、印刷装
置制御プログラムおよび印刷制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタ等のイン
クとしては、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエ
ロー),K(ブラック)等の色が使用されている。ま
た、成分としては様々であり、大きく顔料系インクと染
料系インクとに分けられるが、同系統のインクであって
も成分の差異から種々の特性差を有している。例えば、
同じ顔料系インクであっても顔料色材同士の凝集を防止
するために顔料色材中に親水基を持たせたものや顔料色
材に表面電荷を持たせたもの等種々のものが存在する。
これらのインクは印刷媒体付着時の発色特性が異なって
おり、例えば、前者の黒インクは光沢紙,マット紙,普
通紙の総てに対して使用されるが、マット紙と普通紙と
に対しては黒の締まりが悪くこれらの用紙に対して最適
とは言えない。
【0003】また、後者の黒インクはマット紙,普通紙
に対して使用されたときには黒のはりが良いが光沢紙に
対しては定着性が悪く使用に適さない。従来のインクジ
ェットプリンタにおいては一種類の黒インクを使用する
ことを前提としていたため、3種類の用紙に対して使用
に耐える前者を選択していた。一方、特開平10−11
9257号公報に開示された技術においては、インクジ
ェットプリンタにおいて着色成分を含まない画質向上液
を吐出可能に構成し、着色剤を含むインクを吐出する前
に印刷媒体に上記画質向上液を吐出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットプリンタにおいては以下の課題があった。すな
わち、前者のインクジェットプリンタにおいては3種類
の用紙総てに使用可能なインクを選択しているため、総
ての印刷媒体である程度の満足が得られるのみであり特
定の印刷媒体において最良の発色を得ることができなか
った。また、後者のインクジェットプリンタにおいては
画質向上液を吐出する必要があるため当該画質向上液用
のノズルや液供給経路等が必要である。また、着色剤付
着前に画質向上液を吐出するため画質向上液用のノズル
が1列であれば一方向印刷しかできないし、双方向印刷
を実現するためには画質向上液用のノズルを2列設ける
必要がある。従って、インクジェットプリンタのコスト
が増加したり、または、印刷速度が遅くなってしまって
いた。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもの
で、多くの印刷媒体において良好な発色が得られるとと
もに、印刷速度を低下させることなく低コストで提供可
能な印刷装置、印刷装置制御プログラムおよび印刷制御
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、インクが充填されるとと
もに同充填されたインクを特定するインク情報を記録し
た不揮発性メモリを備えたインクカートリッジを着脱可
能なインクカートリッジ着脱部と、上記不揮発性メモリ
に接続されて上記インク情報を取得するインク情報取得
手段と、上記インクカートリッジから上記インクの供給
を受けて当該インクを吐出するノズルを備えるヘッド
と、所定のインタフェースを介して制御データを取得す
るとともに同制御データに基づいてヘッドを駆動するヘ
ッド駆動制御手段とを具備し、上記インクカートリッジ
着脱部に対しては、少なくとも一色のインクが色毎に充
填されたインクカートリッジを着脱することによって同
一色の異種インクを使用可能であり、上記ヘッド駆動制
御手段は上記インク情報取得手段が取得したインク情報
に基づいてインクの種類毎に生成された上記制御データ
を取得して同一色インクであってもインクの種類別にヘ
ッドを駆動する構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、インクカートリッジ着脱部に対してイン
クが充填されたインクカートリッジを着脱可能である。
また、このインクカートリッジは充填インクを特定する
インク情報を記録した不揮発性メモリを備えている。こ
の不揮発性メモリにはインク情報取得手段が接続されて
おり、上記記録されているインク情報が取得される。ま
た、上記インクカートリッジのインクはヘッドに備えら
れたノズルに供給され、吐出されるよう構成され、ヘッ
ド駆動制御手段は所定のインタフェースを介して取得し
た制御データに基づいて上記ヘッドを駆動する。すなわ
ち、ノズルからのインク吐出やキャリッジの駆動等を制
御する。
【0007】ここで、上記インクカートリッジに対して
は、少なくとも一色のインクが色毎に充填されたインク
カートリッジを着脱可能である。従って、異種かつ同色
のインクが充填された複数のインクカートリッジを用意
し、これらのインクカートリッジを変更すると同一色イ
ンクで異種のインクを使用することができる。また、上
記制御データはインク情報取得手段が取得したインク情
報に基づいてインクの種類毎に生成され、ヘッド駆動制
御手段はインクの種類毎に異なる制御データに基づいて
ヘッドを駆動する。この結果、同一色インクであっても
インクの種類別にヘッドを駆動することができる。すな
わち、印刷装置において同色異種インクを使用可能であ
り同色インクであっても異種インクであれば異なるシー
ケンスでヘッドが駆動されるので、最良の結果が得られ
るインクを印刷媒体毎に選択することが可能であり、多
くの印刷媒体において良好な発色が得られる。さらに、
この発明において印刷装置のハードウェアに対してノズ
ル列を増加するなど大きな変更は必要なく、低コストで
実現可能であるとともに従来の双方向印刷をそのまま使
用することができ、印刷速度を低下させることがない。
【0008】インクカートリッジ着脱部は、少なくとも
一色のインクが色毎に交換可能に構成されていればよ
く、複数色のインクがユニット単位で交換可能に構成し
ても良いが、インクの種類を色毎に変更するという意味
では単色でインクカートリッジを交換可能な構成が好ま
しい。また、使用インクの色数は特に限定されず、CM
YKの4色を使用するものであっても良いし、これにラ
イトシアン(LC),ライトマゼンタ(LM)やダーク
イエロー(DY)を加えたものであっても良い。むろ
ん、CMY系の色に限定されることはない。ヘッドにお
いてはインクカートリッジからインクの供給を受けてイ
ンクを吐出することができればよく、色毎に複数のノズ
ル列を設ける構成が好ましい。ノズルからインクを吐出
させるための構成は種々のものを採用可能であり、例え
ば、ピエゾ素子の伸縮を利用するものや、バブルの膨張
圧力を利用するもの等を採用可能である。
【0009】ヘッド駆動制御手段においては制御データ
に基づいてヘッドを駆動できれば良い。ヘッドの駆動と
しては種々の駆動動作が含まれ、例えばノズルに対して
所定の電圧を印加してインク滴の吐出を制御したり、キ
ャリッジに搭載されたヘッドを主走査方向に往復動させ
たり、ノズルへのインク供給経路やノズル周りのインク
を洗浄する動作等を含む。従って、上記制御データはこ
れらインク滴の吐出やヘッドの往復動作や洗浄動作等を
実行させるための種々の情報を含む。また、この制御デ
ータは所定のインタフェースを介して取得されれば良
く、同制御データを印刷装置内で生成する場合には印刷
装置内のバス等がこのインタフェースに該当するし、制
御データを外部コンピュータ内、例えば外部コンピュー
タのドライバが生成する場合にはこの外部コンピュータ
を接続するUSB等がこのインタフェースに該当する。
【0010】このように、同一色インクであってもイン
クの種類別にヘッドを駆動する構成を採用するに当たり
特に好適な一例として請求項2にかかる発明では、上記
請求項1に記載の印刷装置において、上記ヘッド駆動制
御手段は、黒色インク同士であっても異種インクである
ときには異なる制御データに基づいて上記ヘッドを駆動
する構成としてある。すなわち、黒色インクで同一色で
あってもインクの種類が異なれば異なる駆動シーケンス
でヘッドを駆動する。このように黒色インクが可換であ
ってインクの種類別にヘッドが駆動される場合には、一
種類の黒色インクのみを使用する構成と比較して印刷後
の画質に下記のように際だって好ましい影響を与える。
【0011】インクの種類が異なれば印刷媒体に対して
印刷されたときに発色が異なるので、各印刷媒体におい
て最良の発色が得られる。さらに、黒色インクと他の有
彩色インクとを同時に使用したときには、黒色インク同
士の発色の差異は黒色と周りの有彩色とを比較すること
によってより明確になる。従って、黒色インク同士で黒
濃度に差異がある場合にはその差異がより顕著に表れ、
黒色インク一色のみを印刷媒体に適合した種類のインク
に変更するのみで、有彩色インクをも変更したような画
質向上効果が得られる。例えば、ある黒色インクから黒
濃度が濃いインクに変更すると周りの有彩色とのコント
ラストが増大し、画像全体の画質が向上する。
【0012】上記インク情報は、インクカートリッジに
充填されているインクを特定することができればよく、
その構成例として請求項3にかかる発明では、上記請求
項1または請求項2のいずれかに記載の印刷装置におい
て、上記インク情報は、印刷媒体に吐出されたときの発
色特性が異なるインク同士が異種インクであることを示
す情報を含む構成としてある。すなわち、インクの成分
が異なればインクの種類が異なると言えるが、本発明に
おいて印刷媒体毎に最適な発色を得るためには印刷媒体
に吐出されたときの発色特性によってインク種別を規定
し、その特性毎にインク種別を特定するインク情報とす
ればよい。発色特性としては単なるインク濃度等の他印
刷媒体に対する定着性の良否に基づく発色の良否も含
む。むろん、インクの種類別にヘッドを駆動するにはイ
ンクの種類に応じた制御データが生成されればよいの
で、当該制御データを作成する主体においてインク種類
を判定可能な総ての態様の情報が採用可能である。ま
た、インク情報としてインクの色やその残量等、他の種
々の情報を含むように構成することも可能である。
【0013】また、複数種類のインクを使用可能にする
構成としては、インクの種類毎にインクカートリッジを
着脱可能にする構成の他にも種々の構成が採用可能であ
り、その具体例として請求項4にかかる発明では、上記
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置におい
て、上記インクカートリッジ着脱部は、同一色の異種イ
ンクが充填された複数のインクカートリッジを着脱可能
である構成としてある。すなわち、インクカートリッジ
を複数搭載可能であってこの中には同一色の異種インク
が含まれるので、インクカートリッジを着脱することな
くインクの種類を変更可能であるし、一印刷媒体内で異
種の同色インクを併用することなども可能であり、より
多様な印刷を実現可能である。
【0014】さらに、異種のインクを一台の印刷装置で
使用する場合の構成として好適な一例として請求項5に
かかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の印刷装置において、当該印刷装置は上記インクカー
トリッジからヘッドのノズルまでのインク供給経路とノ
ズル周りとを洗浄して印刷可能状態にするクリーニング
機構を備え、同クリーニング機構は上記インク情報取得
手段が取得したインク情報にて使用インクが異種インク
に変更されたことが示される場合に、通常時より強く洗
浄を実行する構成としてある。
【0015】すなわち、通常の印刷装置においてはイン
クカートリッジ着脱時や電源オン時等に良好な状態でイ
ンク吐出を行わせるなどのためにクリーニング機構によ
って洗浄を行うが、インク種類を変更したときに強く洗
浄を実行すると異種インクを共通のインク経路によって
供給する構成において異種インクが混ざり合うのを確実
に防止することができる。ここで、クリーニング機構に
おいては印刷可能状態を確保するための洗浄動作を実行
できれば良く、上記インク経路の洗浄やノズル周りの洗
浄の他、メニスカス回復等のために印刷と無関係にノズ
ルを駆動するフラッシング等の動作も含む。また、洗浄
の手法も様々なものが採用可能であり、負圧を作用させ
てインクを吸引したり、ノズル周りをゴム等でワイピン
グしたりすることなど種々のものを含む。
【0016】さらに、本発明においては同一色かつ異種
インクであるときにインク種類別にヘッドを駆動するた
めに、インク種類毎の制御データによって印刷装置を制
御する。この制御データを生成する上で好適な構成の一
例として請求項6にかかる発明では、所定の制御データ
によって印刷装置の駆動を制御する印刷装置制御プログ
ラムであって、所定のインタフェースを介して上記印刷
装置から同印刷装置が使用しているインクを特定するイ
ンク情報を取得するインク情報取得機能と、同インク情
報取得機能によって取得したインク情報に基づいてイン
クの色と種類を判別し、同一色インクであってもインク
の種類が異なる場合には異なる制御データを生成する制
御データ生成機能と、同生成された制御データを所定の
インタフェースを介して出力する制御データ出力機能と
をコンピュータに実現させる構成としてある。
【0017】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、インク情報取得機能にて所定のインタフ
ェースを介して印刷装置からインク情報を取得する。そ
して、制御データ生成機能にて上記取得したインク情報
に基づいてインクの色と種類を判別し、同一色インクで
あってもインクの種類が異なる場合には異なる制御デー
タを生成する。この生成された制御データは制御データ
出力機能によって所定のインタフェースを介して出力さ
れる。すなわち、印刷装置を制御する制御データは印刷
装置制御プログラムによって生成され、印刷装置におい
てはインク種別にヘッドが駆動される。
【0018】この印刷装置制御プログラムは、通常の印
刷装置では印刷データを生成するコンピュータにいわゆ
るドライバプログラムをインストールして同印刷装置を
制御するので、このドライバプログラムの機能の一部と
して本発明にかかる印刷装置制御プログラムを実行可能
にする構成が好ましい。むろん、本発明の実施態様とし
てはこのようなものに限られず、印刷装置内に備えるC
PUやROM,RAM等のプログラム実行環境によって
スタンドアロンで実行されるように構成することも可能
である。
【0019】さらに、請求項7にかかる発明は、上記請
求項6に記載の印刷装置制御プログラムにおいて、上記
制御データ生成機能は、所定の画像機器にて使用する印
刷にかかるカラー画像データを取得し、上記印刷にかか
るカラー画像データと上記印刷装置にて使用するカラー
画像データとの対応関係を規定した色変換データを参照
して色変換するに当たり、上記判別したインクが同一色
インクであってもインクの種類が異なる場合には異なる
色変換データを参照して色変換を行うとともに印刷にか
かるカラー画像を印刷させるための制御データを生成す
る構成としてある。
【0020】すなわち、印刷装置においては印刷装置以
外の画像機器で作成されたカラー画像データに基づいて
印刷を実行するのが通常であり、この画像機器にて使用
されるカラー画像データを印刷装置で使用するカラー画
像データに変換するなどして印刷を実行する。この変換
は印刷媒体や印刷装置毎に規定された色変換データを参
照して実行され、インクの種類が異なる場合に異なる色
変換データを参照することによって各種インクにおける
発色を最適化することができる。ここで、色変換データ
としては種々のものが採用できる。例えば、印刷装置と
他の画像機器とで使用するカラー画像データを所定の代
表点にて対応づけたルックアップテーブルを使用するこ
とができる。当該ルックアップテーブルによれば、代表
点以外の任意のカラー画像データを補間演算で算出する
ことができる。この他にも、印刷装置のカラー画像デー
タと絶対色空間中の座標値とを対応づけたプロファイル
を使用して変換を実行することもできる。むろん、所定
の代表点から任意のカラー画像データの絶対色空間中の
座標値を求める態様の他、トーンカーブを使用して任意
のカラー画像データの絶対色空間中の座標値を求める態
様も採用可能である。
【0021】本発明のように同一色異種インクを使用す
る場合には、一色のインクの変更であっても印刷装置の
色域が変化するし、単位インク量による色の濃度等も変
化する。従って、同一色であってもインクの種類毎に異
なる色変換データを参照して色変換を行うのが好適であ
り、かかる構成によって各種インクにおける発色を最適
化することができる。また、印刷を実行させるためには
色変換の他にもカラー画像データの階調をドットの大小
あるいは記録密度に変換するハーフトーン処理や、印刷
装置が使用する順番にデータを並べ替えるラスタライズ
処理等を行う必要があり、制御データ生成機能はこの処
理を行って印刷実行可能な制御データを生成する。
【0022】さらに、請求項8にかかる発明は、上記請
求項6または請求項7のいずれかに記載の印刷装置制御
プログラムにおいて、上記制御データ生成機能は、上記
インク情報取得機能が取得したインク情報にて使用イン
クが異種インクに変更されたことが示される場合に、上
記印刷装置が備えるクリーニング機構を駆動する制御デ
ータであって通常時より強く洗浄を実行するための制御
データを生成する構成としてある。すなわち、上記請求
項5に記載の印刷装置のようにクリーニング機構を有す
るものにおいて異種インクが混ざり合うのを確実に防止
するための制御データを生成することができる。
【0023】さらに、請求項9にかかる発明は、上記請
求項7または請求項8のいずれかに記載の印刷装置制御
プログラムにおいて、上記色変換データは上記インクの
種類毎に規定されるとともに各インクの種類にて使用可
能な印刷媒体毎に規定されており、上記制御データ生成
機能は上記インク情報を参照してそのインクの種類にて
使用可能な印刷媒体を提示するとともにその選択を受け
付け、選択された印刷媒体用の色変換データを参照する
構成としてある。
【0024】すなわち、異種インクのそれぞれに一種類
の印刷媒体が適しているとは限らず、ある種のインクが
複数の印刷媒体に適している場合もある。そのような場
合において、インクの種類は上記インク情報によって判
明するので使用中のインク種に適した印刷媒体を利用者
に提示して選択させれば、その印刷媒体に対応した色変
換データを参照可能になる。ここで、ある印刷媒体があ
るインクの種類に対して使用可能であるか否かは、種々
の指標にて規定することができる。例えば、ある印刷媒
体とインク種との組みで印刷を実行した場合に、インク
の定着性が悪くインクが剥がれやすいような組みに関し
ては実用上好ましくないので当該インク種にて当該印刷
媒体は使用可能でないとするのが好適である。
【0025】また、異種インクのそれぞれが所定印刷媒
体に対して良好に定着する場合、インク種の差異により
発色が異なるが、この定着性と発色性をどのように考え
るかによって各インク種類にて印刷媒体が使用可能か否
かは異なってくる。すなわち、発色性に差異があっても
インクが印刷媒体に定着する限りにおいてはそのインク
がその印刷媒体に使用可能と考えることができる。この
場合、異種インクで共通の印刷媒体を使用可能であり、
利用者に選択させる。発色性に関しては、例えば、黒濃
度はどちらのインクの方が濃いなどを明示すると好適で
ある。かかる構成においてはある印刷媒体に対して異種
のインクを変更可能になり、種々の選択肢の中から利用
者が適宜インクを選択してより画質の良いインクの種類
で印刷することが可能であるし、画質にこだわらない場
合、例えばテキスト文字を印刷する場合にインクの種類
を変更することなく印刷を実行することも可能になる。
また、複数種類のインクのストックがない場合に、スト
ックのあるインクで印刷を実行させることができる。
【0026】一方、最良の発色となるインク種類と印刷
媒体との組みである場合のみにそのインク種に対してそ
の印刷媒体が使用可能であると考えることもできる。す
なわち、最良の発色の組みでのみ使用可能であると考え
ると、利用者に対して常に最良の発色になる組みが選択
肢として提示され、その選択に基づいて制御データを生
成することによって最適な発色で印刷されるように印刷
装置を制御することができる。また、使用中のインク種
に適さない印刷媒体を選択肢から除外することによっ
て、印刷媒体選択の誤りを防止することができる。尚、
印刷媒体の種類を検出可能なセンサ、例えば、発光体か
ら光を照射してその反射によって印刷媒体の種類を検出
するものを備える印刷装置においては、当該センサの検
出結果を利用して印刷媒体とインク種とが好ましい組み
である場合のみに印刷を実行するように構成すること等
も可能である。
【0027】さらに、インクの種類と印刷媒体の種類と
の組みを適切なものとして、最良の発色等を得るための
構成は、上述のようにインク情報に基づいて使用中のイ
ンク種類を判別し、使用可能な印刷媒体を決定する手法
の他にも種々の構成が採用可能である。かかる構成の一
例として請求項10にかかる発明では、同一色の異種イ
ンクが充填された複数のインクカートリッジを着脱可能
なインクカートリッジ着脱部と、上記インクカートリッ
ジから上記インクの供給を受けて当該インクを吐出する
ノズルを備えるヘッドと、所定のインタフェースを介し
て制御データを取得するとともに同制御データに基づい
てヘッドを駆動するヘッド駆動制御手段とを備える印刷
装置を所定の制御データによって駆動制御する印刷装置
制御プログラムであって、所定の画像機器にて使用する
印刷にかかるカラー画像データを取得するカラー画像デ
ータ取得機能と、上記印刷装置で使用可能な印刷媒体の
選択肢を提示するとともにその選択を受け付ける印刷媒
体選択受付機能と、上記印刷媒体毎に規定された色変換
データの中から上記印刷媒体選択受付機能にて受け付け
た印刷媒体について規定された色変換データを選択参照
して上記取得したカラー画像データを上記印刷装置にて
使用するカラー画像データに変換する色変換機能と、上
記印刷媒体にて使用されるインクの種類は予め規定され
ており、上記印刷媒体選択受付機能にて受け付けた印刷
媒体にて使用される種類のインクで画像を印刷させるた
めの制御データを生成する制御データ生成機能と、同生
成された制御データを所定のインタフェースを介して出
力する制御データ出力機能とをコンピュータに実現させ
る構成としてある。
【0028】すなわち、印刷媒体にて使用されるインク
の種類が予め規定されている状況において、同一色の異
種インクをそれぞれ充填した複数のインクカートリッジ
を同時に搭載可能な印刷装置においては、印刷装置にて
使用中の印刷媒体を利用者に選択させることにより、印
刷装置にて使用可能な複数種のインクの中から当該印刷
媒体に適したインクの種類を適宜選択して、印刷を実行
させることができる。ここで、上記色変換データを印刷
媒体毎に規定しておくことによって、最適な発色になる
ように印刷を実行させることができる。すなわち、所定
の印刷媒体に適したインクの種類は予め規定されている
ので、当該印刷媒体使用時に規定されたインクの種類で
印刷することを前提とすれば、最適な発色となるように
色変換データを予め作成することができ、当該色変換デ
ータを選択することによって発色を最適化することがで
きる。
【0029】このように、同一色インクであっても異種
インクであれば別シーケンスでヘッドを駆動する手法は
必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方
法としても機能することは容易に理解できる。このた
め、請求項11にかかる発明は、前記印刷装置を制御す
る制御方法に対応した構成としてある。すなわち、必ず
しも実体のある装置に限らず、その方法としても有効で
あることに相違はない。ところで、このような印刷装置
は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれ
た状態で利用されることもあるなど、発明の思想として
はこれに限らず、各種の態様を含むものである。
【0030】また、印刷装置制御プログラムの記録媒体
は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であ
ってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体におい
ても全く同様に考えることができる。また、一次複製
品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地
無く同等である。上記媒体とは異なるが、供給方法とし
て通信回線を利用して行なう場合であれば通信回線が伝
送媒体となって本発明が利用されることになる。さら
に、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェア
で実現されている場合においても発明の思想において全
く異なるものはなく、一部を記録媒体上に記憶しておい
て必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとし
てあってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、最良の結果が得られるインクを印刷媒体毎
に選択することが可能であり、多くの印刷媒体において
良好な発色が得られる印刷装置を提供することができ
る。さらに、印刷装置のハードウェアに対してノズル列
を増加するなど大きな変更は必要なく、低コストで実現
可能であるとともに従来の双方向印刷をそのまま使用す
ることができ、印刷速度を低下させることがない。ま
た、請求項2にかかる発明によれば、各印刷媒体におい
て最良の発色が得られるとともに、黒色インク一色のみ
を印刷媒体に適合した種類のインクに変更するのみで、
有彩色インクをも変更したような画質向上効果が得られ
る。
【0032】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
容易にインク種別を特定可能なインク情報を提供するこ
とができる。さらに、請求項4にかかる発明によれば、
インクカートリッジを着脱することなくインクの種類を
変更可能になり、一印刷媒体内で異種の同色インクを併
用することなども可能であり、より多様な印刷を実現可
能である。さらに、請求項5にかかる発明によれば、異
種インクが混ざり合うのを確実に防止することができ
る。さらに、請求項6にかかる発明によれば、印刷装置
においてインク種別にヘッドを駆動させることが可能な
印刷装置制御プログラムを提供することができる。
【0033】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
各種インクにおける発色を最適化することができる。さ
らに、請求項8にかかる発明によれば、異種インクが混
ざり合うのを確実に防止することができる。さらに、請
求項9にかかる発明によれば、種々の選択肢から利用者
が所望のインク種と印刷媒体との組みを選択可能にな
る。また、最適な発色で印刷されるように印刷装置を制
御することもできる。さらに、請求項10にかかる発明
によれば、最適な発色で印刷されるように印刷装置を制
御することができる。さらに、請求項11にかかる発明
によれば、最良の結果が得られるインクを印刷媒体毎に
選択することが可能であり、多くの印刷媒体において良
好な発色が得られる印刷制御方法を提供することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施の形態について説明する。 (1)本発明の構成: (2)印刷装置の構成: (3)インクカートリッジ着脱部の構成: (4)使用インクの特性: (5)本発明の概略動作: (6)クリーニング動作: (7)印刷処理: (8)他の実施形態:
【0035】(1)本発明の構成:図1は本発明にかか
る印刷装置および本発明にかかる印刷装置制御プログラ
ムを実行するコンピュータからなるシステム構成図であ
り、図2は当該印刷装置制御プログラムが同コンピュー
タのOSに組み込まれたプリンタドライバとして実現さ
れた場合における概略構成図である。コンピュータ10
は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、この
CPU11はシステムバス12を介してBIOSなどの
記載されたROM13やRAM14にアクセス可能とな
っている。
【0036】また、システムバス12には外部記憶装置
としてのハードディスクドライブ(HDD)15とフレ
キシブルディスクドライブ16とCD−ROMドライブ
17とが接続されており、HDD15に記憶されたOS
20やアプリケーションプログラム(APL)25等が
RAM14に転送され、CPU11はROM13とRA
M14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。す
なわち、RAM14を一時的なワークエリアとして種々
のプログラムを実行する。
【0037】コンピュータ10にはシリアル通信用I/
O19aを介してキーボード31やマウス32等の操作
用入力機器が接続されており、図示しないビデオボード
を介して表示用のディスプレイ18も接続されている。
さらに、印刷装置40とはパラレル通信用I/O19b
を介して接続が可能である。尚、本コンピュータ10の
構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュ
ータとして一般的な構成を有するものを採用することが
できる。むろん、本発明が適用されるコンピュータはパ
ーソナルコンピュータに限定されるものではない。この
実施形態はいわゆるデスクトップ型コンピュータである
が、ノート型であるとか、モバイル対応のものであって
も良い。また、コンピュータ10と印刷装置40の接続
インタフェースも上述のものに限る必要はなくシリアル
インタフェースやSCSI,USB接続など種々の接続
態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続
態様であっても同様である。
【0038】この例では各プログラムの類はHDD15
に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるもの
ではない。例えば、フレキシブルディスク16aである
とか、CD−ROM17aであってもよい。これらの記
録媒体に記録されたプログラムはフレキシブルディスク
ドライブ16やCD−ROMドライブ17を介してコン
ピュータ10にて読み込まれ、HDD15にインストー
ルされる。そして、HDD15を介してRAM14上に
読み込まれてコンピュータを制御することになる。ま
た、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであ
ってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカ
ードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能で
あるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサー
バにアクセスしてダウンロードする場合には通信回線が
伝送媒体となって本発明が利用される。
【0039】一方、図2に示すように本実施形態にかか
るコンピュータ10では、プリンタドライバ(PRTD
RV)21と入力機器ドライバ(DRV)22とディス
プレイドライバ(DRV)23とがOS20に組み込ま
れている。ディスプレイDRV23はディスプレイ18
における画像データ等の表示を制御するドライバであ
り、入力機器DRV22はシリアル通信用I/O19a
を介して入力される上記キーボード31やマウス32か
らのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付ける
ドライバである。
【0040】APL25は、カラー画像のレタッチ等を
実行可能なアプリケーションプログラムであり、利用者
は当該APL25の実行下において上記操作用入力機器
を操作して当該カラー画像を印刷装置40にて印刷させ
ることができる。すなわち、APL25はHDD15に
記録された画像データ15aをRAM14に読み出して
レタッチ等の処理を実行可能であり、ディスプレイDR
V23はRAM14に読み出された画像データ15aに
基づいてディスプレイ18上に画像を表示させる。利用
者が上記入力機器を操作するとその操作内容が入力機器
DRV22を介して取得されて内容が解釈されるように
なっており、APL25はその操作内容に応じて印刷実
行やレタッチなど種々の処理を行う。
【0041】上記PRTDRV21は印刷を実行するた
めに画像データ取得モジュール21aと色変換モジュー
ル21bとハーフトーン処理モジュール21cと印刷デ
ータ生成モジュール21dとを備えている。APL25
実行時に利用者が印刷実行指示を行うと、印刷にかかる
画像データ15aが画像データ取得モジュール21aに
取得され、画像データ取得モジュール21aは上記色変
換モジュール21bを起動する。色変換モジュール21
bは、RGB階調値をCMYK階調値に変換するモジュ
ールであり、上記画像データ15aの各ドットデータを
CMYKのドットデータに変換する。
【0042】このとき色変換モジュール21bはHDD
15に保存されたルックアップテーブル(LUT)を参
照して任意の色座標への補間演算を行うようになってお
り、後述するインク情報に基づいて設定されたLUT1
5b〜15nのいずれかを参照して色変換を行う。尚、
LUT15b〜15nはインクの種類および印刷媒体毎
に規定されており、印刷装置40にて使用可能なインク
の種類と印刷媒体との組み合わせの数だけ予め用意され
ている。色変換モジュール21bが色変換を行ってCM
YKの階調データを生成すると、当該CMYKの階調デ
ータは上記ハーフトーン処理モジュール21cに受け渡
される。
【0043】ハーフトーン処理モジュール21cは、各
ドットのCMYK階調値を変換してインク滴の記録密度
で表現するためのハーフトーン処理を行うモジュールで
あり、変換後の記録密度でインクを付着させるためのヘ
ッド駆動データを生成する。印刷データ生成モジュール
21dはかかるヘッド駆動データを受け取って、印刷装
置40で使用される順番に並べ替える。すなわち、印刷
装置40においてはインク吐出デバイスとして図示しな
い吐出ノズルアレイが搭載されており、当該ノズルアレ
イでは副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるた
め、副走査方向に数ドット分間離れたデータが同時に使
用される。
【0044】そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同
時に使用されるべきものが印刷装置40にて同時にバッ
ファリングされるように順番に並べ替えるラスタライズ
を行う。このラスタライズの後、画像の解像度などの所
定の情報を付加して印刷データを生成し、上記パラレル
通信用I/O19bを介して印刷装置40に出力する。
印刷装置40においては当該印刷データに基づいて上記
ディスプレイ18に表示された画像を印刷する。
【0045】(2)印刷装置の構成:次に本発明にかか
る印刷装置40の構成を説明する。図3は印刷装置の要
部斜視図であり、図4は印刷装置の要部ブロック図であ
る。キャリッジ50は、タイミングベルト51aを介し
てキャリッジ機構51のキャリッジモータ51bに接続
されており、ガイド部材52に案内されて印刷用紙の紙
幅方向に往復動する。印刷装置40は、紙送りローラ5
3aを用いた紙送り機構53も有している。キャリッジ
50には印刷用紙と対向する面、この図に示す例では下
面にインクジェット式の印刷ヘッド54が取り付けられ
ている。印刷ヘッド54は、キャリッジ50の上に保持
されているインクカートリッジ50K,50Fからイン
クの供給を受け、キャリッジ50の移動に合わせて印刷
用紙にインク滴を吐出してドットを形成し、印刷用紙に
画像や文字を印刷する。
【0046】インクカートリッジ50Kのインク収容室
には、黒(K)のインクが充填されている。また、イン
クカートリッジ50Fには、複数のインク収容室50
C,50LC,50M,50LM,50Yがそれぞれ独
立して形成されている。これらのインク収容室50C,
50LC,50M,50LM,50Yには、シアン
(C),ライトシアン(LC),マゼンダ(M),ライ
トマゼンダ(LM),イエロー(Y)のインクがそれぞ
れ充填されている。これらの各インクはそれぞれ印刷ヘ
ッド54から各色のインク滴として吐出されてカラー印
刷が実現される。尚、インクカートリッジ50K,50
Fはそれぞれ独立であり、個別に交換可能である。従っ
て、黒インクは単色で異種インクに変更することができ
る。
【0047】印刷装置40において上記タイミングベル
ト51aの一方端直下には、上記印刷ヘッド54と対向
するようにしてクリーニング機構55が配置されてい
る。クリーニング機構55は印刷ヘッド54に備えられ
た吐出ノズルアレイを封止可能に構成されるとともに、
吸引ポンプによって上記封止した内部空間に負圧を作用
させてインク供給経路内のインクを吸引することが可能
である。図5は当該吸引ポンプの要部構成を示してい
る。吸引ポンプ55aは紙送りローラ53aを回転駆動
する図示しない紙送りモータの駆動力を利用して駆動さ
れるようになっており、モータ正転時は紙送りローラ5
3aが回転駆動され、モータ逆転時は吸引ポンプ55a
が駆動される。同図において、吸引ポンプ55aはポン
プチューブ55bを案内した状態で収容するケーシング
55cと、紙送りモータによって図示しない歯車機構を
介して同図の矢印A方向に回転可能なポンプホイール5
5dと、ポンプチューブ55bの表面上に沿って回転可
能な2つのローラ55e,55eとを備えている。
【0048】ポンプホイール55dには、ローラ55e
と相対する位置に同ポンプホイール55dの回転方向と
略同一方向に延びるガイド溝55fがそれぞれ形成され
ている。各ガイド溝55fはポンプホイール55dの一
方向回転時(紙送りモータ逆転時)にローラ55eが同
ポンプホイール55dの中心Oに近づくことが可能とな
るような溝形状となっている。よって紙送りモータの逆
転時、ポンプホイール55dの回転に伴うローラ55e
の移動によってポンプチューブ55bにしごき作用が働
いて吸引ポンプ55aが作動する。一方、紙送りモータ
の正転時、ローラ55eによるしごき作用が働かなくな
り、ポンプチューブ55bはリリース状態となって吸引
ポンプ55aの作動が停止する。ポンプチューブ55b
内の廃液は、図示しない廃液トレイ内の廃液吸収材に吸
収される。
【0049】このクリーニング機構55は、印刷装置4
0のメンテナンス機能の一環としてクリーニング動作を
実行するようになっており、最後のクリーニング動作か
ら所定の設定時間(例えば2〜3日)以上経過している
場合に、印刷装置40の電源投入時に自動で実施される
他、印刷装置40に備えるパネルスイッチや上記PRT
DRV21が生成する制御データに基づいて利用者所望
の時点でクリーニング動作を実行可能である。また、ク
リーニング動作はインクカートリッジ交換時にも実施さ
れるように構成されており、上記インク情報によってイ
ンク種が変更された判別したときには通常のクリーニン
グ動作より強い洗浄を行うようになっている。尚、クリ
ーニング機構55の近傍には洗浄動作の一種を実行する
ワイピング装置56が配設されており、印刷ヘッド54
の表面に付着したインク滓や紙粉はこのワイピング装置
56のブレード等でワイピング拭き取られるようになっ
ている。
【0050】図4は印刷装置40の制御系とハードウェ
アとの関係を示しており、同図において印刷装置40は
プリントコントローラ41とプリントエンジン57とか
ら構成されている。プリントコントローラ41は、コン
ピュータからの印刷データなどを受信するパラレル通信
用I/O43と、印刷データなどの各種データの記憶を
行うRAM44と、各種データ処理を行うためのルーチ
ンなどを記憶したROM45と、CPUなどからなる制
御部46と、印刷ヘッド54への駆動信号COMを発生
させる駆動信号発生回路48と、印刷データおよび駆動
信号をプリントエンジン57に送信するなどの機能を果
たすパラレル通信用I/O47とを備えている。また、
プリントコントローラ41にはパラレル通信用I/O4
7を介してパネルスイッチ62および電源61の制御線
も接続されている。
【0051】さらに、プリントコントローラ41には、
キャリッジ50上に搭載した黒用のインクカートリッジ
50Kおよびカラー用のインクカートリッジ50Fに関
する情報を記憶しておくEEPROM42も搭載されて
いる。このEEPROM42には、黒用のインクカート
リッジ50Kおよびカラー用のインクカートリッジ50
Fのそれぞれに搭載された記憶素子80に記憶されたイ
ンク量に関連する情報(インク残量またはインク消費
量)やインクを特定するためのインク情報などを制御部
46の制御によってパラレル通信用I/O47を介して
読み出して記憶しておく。すなわち、パラレル通信用I
/O47と制御部46とが上記インク情報取得手段を構
成する。
【0052】また、印刷時に上記パラレル通信用I/O
43を介して印刷データを受け取ると、当該印刷データ
はRAM44にバッファリングされ、印刷ヘッド54の
1走査分に相当するデータが得られると、制御部46は
ヘッド駆動タイミング等を指示するデータを上記パラレ
ル通信用I/O47を介して印刷ヘッド54に転送す
る。すなわち、制御部46とパラレル通信用I/O47
とが上記ヘッド駆動制御手段を構成する。プリントエン
ジン57は、上記印刷ヘッド54と紙送り機構53とキ
ャリッジ機構51とを備えている。紙送り機構53は印
刷紙などの印刷媒体を順次送り出して副走査を行うもの
であり、キャリッジ機構51は印刷ヘッド54を主走査
させるものである。
【0053】印刷ヘッド54は、生成されたドットパタ
ーンデータを印刷媒体上に形成すべく、所定のタイミン
グで各ノズル開口部から印刷媒体上に向けてインク滴を
吐出させる。上記駆動信号発生回路48で生成された駆
動信号COMは、パラレル通信用I/O47を介して印
刷ヘッド54のピエゾ素子駆動回路54aに出力され
る。ここで、印刷ヘッド54には、ノズル開口部54b
に連通する圧力発生室54cおよびピエゾ素子54dが
ノズル開口部54bの数だけ形成されており、ピエゾ素
子駆動回路54aから所定のピエゾ素子54dに駆動信
号COMが与えられると、圧力発生室54cが収縮し、
ノズル開口部54bからインク滴が吐出される。このノ
ズル開口部54bは各色毎に複数の開口部が併設されて
おり、上述のように吐出ノズルアレイを形成している。
【0054】尚、上記制御部46は、上記インク情報に
よってインク種が変更されたと判別したときに通常のク
リーニング動作より強い洗浄を行うため、上記紙送り機
構53とクリーニング機構55との制御も行うようにな
っている。このクリーニング時には上記印刷ヘッド54
を上記クリーニング機構55の配設位置まで移動させ、
ヘッドに負圧を作用させるという意味でヘッドを駆動し
ていると言え、このクリーニング動作においても制御部
46が上記ヘッド駆動制御手段を構成する。
【0055】(3)インクカートリッジ着脱部の構成:
次に、インクカートリッジ50F,50Kの構成を詳述
する。インクカートリッジ50F,50Kにおいては類
似の構成によってキャリッジ50に対して着脱可能に構
成されており、以下、例としてインクカートリッジ50
Kについて説明する。図6はインクカートリッジ50K
の概略構造を示す斜視図であり、図7はキャリッジ50
のインクカートリッジ着脱部の概略構造を示す斜視図で
ある。図8はインクカートリッジ50Kをキャリッジ5
0のインクカートリッジ着脱部に装着した状態を示す断
面図である。
【0056】図6において、インクカートリッジ50K
(50F)は内部にインクを充填可能に構成される合成
樹脂製のカートリッジ本体501と、このカートリッジ
本体501の側枠部502に内蔵された記憶素子80と
を備えている。この記憶素子80は、インクカートリッ
ジ50Kをインクカートリッジ着脱部550に装着した
ときに、上記制御部46の制御によって各種のデータの
授受を行う。また、この記憶素子80はインクカートリ
ッジ50Kの側枠部502に対して下側が開放状態にあ
る凹部503に装着され、複数の接続端子504が露出
するようになっている。
【0057】これに対して、インクカートリッジ着脱部
550にはインクカートリッジ50Kを装着する空間の
底部557に針551が上向きに配置されている。この
針551の周りは、インクカートリッジ50Kの底部に
形成されているインク供給部505を受け入れる凹部5
53になっている。この凹部553の内壁には、カート
リッジガイド552が3箇所に形成されている。インク
カートリッジ着脱部550の内壁554にはコネクタ5
56が配置され、このコネクタ556には、インクカー
トリッジ着脱部550にインクカートリッジ50Kを装
着したときに記憶素子80の複数の接続端子504がそ
れぞれ電気的に接続する複数の電極555が形成されて
いる。
【0058】次に、インクカートリッジ着脱部550に
対してインクカートリッジ50Kを装着する手順を説明
する。まず、インクカートリッジ着脱部550にインク
カートリッジ50Kを配置する。インクカートリッジ着
脱部550の一方の壁面にはには、支持軸561を介し
て固定レバー562が取り付けられており、この固定レ
バー562をインクカートリッジ50Kに被さるように
倒すと、インクカートリッジ50Kが下方に押されてイ
ンク供給部505が凹部553に嵌るとともに、針55
1がインク供給部505に突き刺さってインクの供給が
可能になる。さらに固定レバー562を倒すと、固定レ
バー562の先端に形成した係止部563がインクカー
トリッジ着脱部550に形成した係合具559に係合
し、インクカートリッジ50Kが固定される。この状態
で、インクカートリッジ50Kの記憶素子80の複数の
接続端子504と、インクカートリッジ着脱部550の
複数の電極555とがそれぞれ電気的に接続し、当該記
憶素子80と印刷装置40との間においてデータの授受
が可能となる。
【0059】インクカートリッジ50Kの構造は、基本
的にはカラー用のインクカートリッジ50Fでも同様で
あるため、その説明を省略する。ただし、カラー用のイ
ンクカートリッジ50Fでは、5色分のインクが各イン
ク収容室に充填され、かつ、これらのインクはそれぞれ
別々の経路を辿って印刷ヘッド54に供給される必要が
ある。したがって、カラー用のインクカートリッジ50
Fでは、インク供給部505がインクの色数分だけ形成
されている。なお、インクカートリッジ50Fでは、5
色分のインクが収容されているが、そこに内蔵されてい
る記憶素子80は1つだけであり、この1つの記憶素子
80に、インクカートリッジ50Fの情報および各色の
インクの情報が一括して記憶される。
【0060】(4)使用インクの特性:本実施形態にお
いては、上述のようにインクカートリッジ50Kを単独
で着脱できることによって黒インクを単色で異種インク
に変更することができる。すなわち、種類の異なるイン
クを充填したインクカートリッジ50Kを用意すること
によって、一台の印刷装置40にて異なる種類の黒イン
クを使用することができる。このとき、上記記憶素子8
0に記憶されるインク情報としては、これらのインク種
を識別可能な情報を含んでいる。この情報は、例えば、
記憶素子80の特定アドレスをインクの種類を示すアド
レスとして規定し、当該アドレスにインクの種類に対応
させたコードを予め記憶させておく構成等を採用可能で
ある。
【0061】このように、本発明においてはインクカー
トリッジ50Kの構成が共通であって記憶素子80のイ
ンク情報を変更することによって異種インクを使用可能
に構成するので、インクの成分やインク種類の数が限定
される訳ではないが、以下の実施形態においては2種類
の顔料系黒インクを使用可能な状態を想定する。顔料系
インク内では顔料色材同士が凝集しようとする傾向にあ
るが、ここではこの凝集の抑制手法が異なる2種類の黒
インクを使用する。
【0062】第1の黒インクとしては、インク液内の顔
料色材の周りに親水基を持たせて立体的障害を設けるこ
とによって凝集を押さえるタイプのインクを使用し、以
下インク1と呼ぶ。第2の黒インクとしては、顔料色材
に表面電荷を持たせて顔料色材同士に斥力を作用させる
ことによって凝集を押さえるタイプのインクを使用し、
以下インク2と呼ぶ。ここで、インク1としては例えば
特開平11−349876号公報,国際公開番号WO9
9/05230号公報に開示されたものがあり、インク
2としては例えば特開2000−319572号公報,
特開2000−319573号公報,特開2000−3
27973号公報に開示されたものがある。
【0063】図9および図10は、上記インク1とイン
ク2とのそれぞれが充填されたインクカートリッジ50
Kを使用し、同じ印刷装置40の機体で同じLUTを使
用していくつかの階調値について黒を印刷したものを測
色機によって測色した結果を示している。尚、図9は印
刷媒体として画材用紙を使用したものであり、図10は
印刷媒体としてマット紙を使用したものであり、双方と
も横軸がコンピュータ10にて入力する画像データの入
力階調値であって縦軸が明度の測色値である。図におい
て、全入力階調値に渡ってインク1よりインク2の方が
低明度であるとともに、入力階調値「0」においては両
インクとも明度値がほぼ等しくなっている。すなわち、
画材用紙とマット紙においてはインク2の方が表現可能
な明度範囲が広く、色域が大きいことになる。
【0064】一方、インク2を使用して光沢紙に印刷し
た場合は印刷媒体に対する定着性が悪く表面の摩擦によ
って剥がれ易いため、光沢紙に対する使用に適さない。
これに対してインク1は上記画材用紙とマット紙の他、
光沢紙に対しても良く定着し、表面摩擦による剥がれは
インク2と比較して問題にならない。従って、画材用紙
とマット紙に対してはインク1よりインク2の方がより
良い画質が得られ、光沢紙に対してはインク2よりイン
ク1の方が使用に適している。実際の印刷装置40にお
いては、これらインク1,2の特性に基づいてインク1
を光沢紙印刷用インクとし、インク2をマット紙および
画材用紙用インクとしており、コンピュータ10のOS
20に組み込まれる上記PRTDRV21はインク1お
よび光沢紙用のLUT15bとインク2およびマット紙
用のLUT15cとインク2および画材用紙用のLUT
15dとのいずれかを適宜使用する。尚、上記画材用紙
は普通紙であっても良いし他の種々の印刷媒体を採用可
能である。以下、上記構成における本発明の動作を説明
する。
【0065】(5)本発明の概略動作:まず本発明の概
略動作を説明する。図11は本発明の動作を示す概略図
であり、同図に示すように印刷用紙40はインクカート
リッジ50Kをインクカートリッジ着脱部に装着するこ
とによって黒インクによる印刷が実施可能になり、イン
クカートリッジ50Kにインク1,2を充填することに
よって異種インクのインクカートリッジを装着し、使用
可能である。インクカートリッジ50Kには上述の記憶
素子80が設けられているので、この記憶素子80に記
憶されたインク情報を読みとることによって印刷装置4
0とコンピュータ10においては装着されているインク
カートリッジ50Kに充填されたインクの種類を適切に
把握することができる。
【0066】印刷装置40においてインク情報を判別す
ることによってインクの種類が変更されたときに通常よ
り強いクリーニングを実行することにより、的確にイン
クの混合を防止することができる。尚、ここではインク
カートリッジ50Kを交換したがインクの種類を変更し
ていない場合や、最後のクリーニング動作から所定の設
定時間経過後に実施されるクリーニング動作を通常のク
リーニングとしている。また、本実施形態においては種
類を変更したインクの吐出ノズルアレイを単独で封止可
能に上記クリーニング機構55を構成し、当該インクに
関して単独でクリーニングを実行可能に構成しても良
い。
【0067】印刷用紙40には、同図に示すように光沢
紙とマット紙と画材用紙とのいずれをも装填することが
できるが、後述するようにコンピュータ10にてインク
情報を判別することによって印刷媒体とインク種類が適
切な組みである場合に印刷を実行するようになってい
る。同図においては、各インクにおいて光沢紙およびマ
ット紙に複数の色パッチを印刷した場合について示して
いる。また、本実施形態においてはインク2を使用して
光沢紙に印刷したり、インク1を使用してマット紙に印
刷することはないが、同図では比較のためにこれらの印
刷結果についても示している。
【0068】色パッチを印刷して黒とともに他の有彩色
を近隣に配設するようにすれば、黒と他の有彩色との対
比によって黒の発色がよりよく分かる。マット紙におい
てインク1とインク2の発色を比較すると上記図9,1
0からも分かるようにインク2の方がより階調性の高
い、良い発色をし、常にこのインク2とマット紙とが組
みで使用されることによってマット紙において最良の発
色で印刷を行うことができる。この状況は、画材用紙に
おいても同様である。一方、光沢紙においては、インク
1は良く定着して良好な発色をするのに対し、インク2
は定着性が悪く表面が剥がれ、使用に適さない。すなわ
ち、常にインク1と光沢紙との組みで印刷されることに
よって使用に適さないインクで印刷を実行してしまうこ
とがない。
【0069】(6)クリーニング動作:次に、印刷装置
40における本発明にかかる動作をフローチャートに基
づいて詳細に説明する。図12は印刷装置40の電源投
入時や、パネルスイッチ62によってインクカートリッ
ジ50K,50Fの交換シーケンスが選択されたときに
実行される処理を示すフローチャートであり、クリーニ
ング動作に関連する処理を示している。この処理におい
て、印刷装置40の制御部46はステップS100で上
記インクカートリッジ50K,50Fの記憶素子80に
記憶されたインク情報を読み出す。続いてステップS1
10では、読み出したインク情報に基づいて上記インク
カートリッジ50K,50Fが印刷装置40に適合する
か否かを判別する。
【0070】同ステップS110にてインクカートリッ
ジ50K,50Fが印刷装置40に適合しないと判別さ
れたときには、ステップS115にて印刷不許可とし、
印刷処理ができない旨をパネルスイッチ62上に表示
し、あるいは、ディスプレイ18上に表示するためのデ
ータを上記パラレル通信用I/O43を介して出力す
る。ステップS110にてインクカートリッジ50K,
50Fが印刷装置40に適合すると判別されたときに
は、ステップS120にてさらに上記ステップS100
にて読み出したインク情報を参照し、黒インクの種類が
変更されたか否かを判別する。
【0071】同ステップS120にて黒インクの種類が
変更されたと判別しないときにはステップS125にて
上記紙送りモータを逆転させ、クリーニング機構55を
駆動して通常のクリーニング動作を実行する。一方、ス
テップS120にて黒インクの種類が変更されたと判別
したときには、ステップS130にて上記紙送りモータ
を通常時より長く逆転させ、クリーニング機構55を駆
動して通常より強いクリーニング動作を実行する。この
ようにして、クリーニング動作が行われると、インク種
類の変更があってもインクが混合した状態にはならず、
単一種類のインクのみが印刷媒体に対して吐出されるよ
うになる。
【0072】クリーニング実行後にはステップS135
にて上記読み出したインク情報をEEPROM42に書
き込む。すなわち、この後には上記コンピュータ10が
パラレル通信用I/O43を介してインク情報を読み出
すことが可能になる。そして、ステップS140では印
刷処理の許可状態となり、印刷準備が完了する。むろ
ん、インク情報にはインク残量等の情報を含ませること
ができるし、上記記憶素子80に製造時分データや製造
シリアルを含ませておいて、これらの情報をEEPRO
M42に書き込むことによってインク残量検出や、イン
クカートリッジが交換されたか否かの判別等を行うよう
に構成することもできる。
【0073】(7)印刷処理:次にコンピュータ10に
おける本発明にかかる動作をフローチャートに基づいて
詳細に説明する。図13はコンピュータ10において印
刷を実行する際に上記PRTDRV21が実行する処理
のゼネラルフローチャートであり、図14は印刷処理を
行う際に使用するLUTを選択するための処理を示すフ
ローチャートである。利用者は上記APL25を実行
し、HDD15に格納されている画像データ15aを読
み出してディスプレイ18上に表示させ、レタッチを行
うなどして印刷を実行する。すなわち、APL25で画
像データ15aを読み出すと当該画像データ15aがR
AM14に格納され、ディスプレイDRV23の処理に
よって画像データ15aに基づく画像がディスプレイ1
8上に表示される。利用者がマウス32のポインタ等に
よって印刷実行を指示すると、上記画像データ15aが
PRTDRV21を起動する。
【0074】このときPRTDRV21は図13に示す
印刷処理を開始し、ステップS200にて後述するUI
を表示して使用するLUTを示すフラグをオン/オフす
ることによって使用LUTを設定する。尚、このLUT
はPRTDRV21のプロパティ等によってデフォルト
設定するように構成し、印刷実行の度に設定処理を行う
ことなく次のステップを実行するようにしても良い。ス
テップS205においては上記画像データ所得モジュー
ル21aが上記RAM14に格納された印刷にかかる画
像データ15aを取得する。
【0075】すると、ステップS210にて上記色変換
モジュール21bが起動され、画像データ15aの各ド
ットのRGBデータがCMYKデータに変換される。こ
のとき、色変換モジュール21bは、上記LUT15b
〜15dの中から上記フラグによって選択されたLUT
を参照して補間演算によってCMYKデータを生成す
る。色変換処理がなされると、当該色変換後のドットマ
トリクスデータに対してハーフトーン処理モジュール2
1cがステップS220にてハーフトーン処理を施し、
印刷データ生成モジュール21dがステップS230に
てラスタライズ処理を行い印刷データを生成する。
【0076】そして、上記パラレル通信用I/O19b
を介してステップS240にて生成した印刷データを出
力する。ステップS250では、画像データ15aの全
ラスタに関して上述の色変換処理等を行ったか否かを判
別し、全ラスタに関して終了したと判別されるまで上記
ステップS205以降の処理を繰り返す。この結果、印
刷装置40では上記ステップS240で出力された印刷
データをRAM44にバッファリングし、1走査分のデ
ータ毎にヘッド駆動タイミング等を指示するデータが上
記パラレル通信用I/O47を介して印刷ヘッド54に
転送される。この結果、上記画像データ15aに基づく
画像が印刷されるが、この印刷はインク種と印刷媒体と
が適切な組みになるような状態で実行されるので、各印
刷媒体に対するインクの種類は発色の面でもインクの定
着性の面でも最適なものとなっている。
【0077】図14は、上記ステップS200に示すL
UT選択処理を示すフローチャートである。同図におい
てステップS300では、上記パラレル通信用I/O1
9bを介して上記印刷装置40と通信を行い、上記EE
PROM42に記憶されているインク情報を取得する。
このインク情報の取得処理が上記インク情報取得機能に
該当する。ステップS310では同取得したインク情報
に基づいて黒インクの種類を判別する。同ステップS3
10にて黒インクの種類が上記インク1であると判別さ
れたときには、ステップS320にてインク1および光
沢紙用のLUT15bの使用を指示するフラグをオンに
する。従って、印刷装置40のインクカートリッジ50
Kにインク1が充填されているときには、インク1かつ
光沢紙用に作成されたLUT15bが使用され、インク
の種類と使用する紙の種類とが最適化される。
【0078】上記ステップS310にて黒インクの種類
が上記インク2であると判別されたときには、ステップ
S330にて図15に示すUIを表示して使用する印刷
媒体を利用者に選択させる。すなわち、インク2にて印
刷する印刷媒体としては上述のようにマット紙と画材用
紙とが存在するので、いずれの印刷媒体を使用している
のかを利用者に選択させてLUTを最適化する。このU
Iは図15に示すように「用紙種類を選択してくださ
い」というメッセージとともに用紙を「マット紙」と
「画材用紙」とのいずれかから選択するためのラジオボ
タンを表示するものである。
【0079】尚、図15に示すUIでは利用者に対して
より明確にインクの種類を示すため、上記インク情報に
基づいて判別したインクの種類を表示するようになって
いる。また、当該UIには「OK」ボタンも表示されて
おり、利用者が当該「OK」ボタンをクリックした時点
でラジオボタンにて指定される印刷媒体を判別する。す
なわち、ステップS340にて「OK」ボタンが選択さ
れたか否かを判別しており、「OK」ボタンが選択され
たと判別されるまで上記ステップS330以降の処理を
繰り返す。
【0080】ステップS340にて選択された印刷媒体
が「マット紙」であるときには、ステップS350にて
インク2およびマット紙用のLUT15cの使用を指示
するフラグをオンにする。従って、この後の色変換にお
いてはインク2かつマット紙用に作成されたLUT15
cが使用され、インクの種類と使用する紙の種類とが最
適化される。ステップS340にて選択された印刷媒体
が「画材用紙」であるときには、ステップS360にて
インク2および画材用紙用のLUT15dの使用を指示
するフラグをオンにする。従って、この後の色変換にお
いてはインク2かつ画材用紙用に作成されたLUT15
dが使用され、インクの種類と使用する紙の種類とが最
適化される。ここで、上記ステップS310〜S360
によってインク種および印刷媒体毎に適したLUTを生
成し、上記ステップS210にて当該LUTを使用して
それぞれの状態に適した色変換を行う処理が上記制御デ
ータ生成機能に該当し、上記ステップS240における
印刷データ出力処理が上記制御データ出力機能に該当す
る。
【0081】(8)他の実施形態:上記実施形態におい
ては、インクの定着性と発色性との双方の観点から好ま
しいインク種類と印刷媒体の組みになるように上記UI
にて利用者に選択させていたが、複数のインク種類が共
通の印刷媒体に良く定着する場合にはこの印刷媒体がこ
れらのインクの種類にて使用可能であるとして利用者の
選択肢を増やすように構成することもできる。上記実施
形態のインク1とインク2とを使用してマット紙や画材
用紙に印刷した場合を比較したときにインク2の方が良
い発色となるが、その発色特性差が微妙な場合もあるし
総ての利用者が常に最良の発色を望むとは限らない。例
えば、発色特性が画質にあまり影響しないようなテキス
ト文字の印刷においてはインクの種類をわざわざ変更す
ることなく印刷を実行したいことの方が多い。
【0082】そこで、本実施形態においてはインク1と
インク2との双方をマット紙や画材用紙に使用して印刷
実行可能に構成している。本実施形態においてシステム
構成やプリンタドライバの構成は上記図1,2に示す第
1実施形態の構成とほぼ同様であるが、本実施形態にお
いてはHDD15に図示しないLUT、すなわちインク
1およびマット紙用のLUT15eとインク1および画
材用紙用のLUT15fとが保存されている。
【0083】また、PRTDRV21における処理もほ
ぼ同様であり、ゼネラルフローは上記図13と同様であ
るが、図14に示すLUT選択処理においてインク1に
関する処理が異なっている。すなわち、本実施形態にお
いては印刷装置40のインクカートリッジ50Kにイン
ク1が充填されているときに、光沢紙とマット紙と画材
用紙との中から使用する印刷媒体を利用者に選択させる
ため、上記図14におけるS320の替わりに図16に
示す処理を実行する。
【0084】同図ステップS400は、上記図14に示
すステップS310にて黒インクの種類が上記インク1
であると判別されたときに実行され、図17に示すUI
を表示する。このUIは「用紙種類を選択してくださ
い」というメッセージとともに用紙を「光沢紙」と「マ
ット紙」と「画材用紙」とのいずれかから選択するため
のラジオボタンを表示するものであり、上記インク情報
に基づいて判別したインクの種類を表示するようにもな
っている。また、マット紙および画材用紙については上
述のようにインク2の方が良い発色をするため、その旨
を利用者に明示している。さらに、当該UIにも「O
K」ボタンが表示されており、利用者が当該「OK」ボ
タンをクリックした時点でラジオボタンにて指定される
印刷媒体を判別する。
【0085】ステップS410においては、上記UIに
て「OK」ボタンが選択されたか否かを判別しており、
「OK」ボタンが選択されたと判別されるまで上記ステ
ップS400以降の処理を繰り返す。ステップS410
にて選択された印刷媒体が「光沢紙」であるときには、
ステップS420にてインク1および光沢紙用のLUT
15bの使用を指示するフラグをオンにする。ステップ
S410にて選択された印刷媒体が「マット紙」である
ときにはステップS430にてインク1およびマット紙
用のLUT15eの使用を指示するフラグをオンにし、
ステップS410にて選択された印刷媒体が「画材用
紙」であるときにはステップS440にてインク1およ
び画材用紙用のLUT15fの使用を指示するフラグを
オンにする。
【0086】従って、利用者はインク1によって「マッ
ト紙」にも「画材用紙」にも印刷をすることができ、所
望のインクと印刷媒体との組みで印刷を行うことができ
る。かかる構成によれば、インク1とインク2とを共通
の印刷媒体に印刷して実際の発色を比較することもで
き、利用者は実際の発色に基づいて必要に応じてインク
種類を変更することができる。このため、上述のように
テキスト文字を印刷する場合など、用途に応じて所望の
選択をすることができるし、ストックしてあるインクの
種類や印刷媒体に応じて選択することや、インクと印刷
媒体とのコストを考慮して選択することなど種々の選択
をすることができる。尚、定着性の良否について問題に
しない場合やその度合を比較する用途に応じるため、他
の実施形態としてインク2にて光沢紙に印刷可能に構成
することも可能である。
【0087】上述の実施形態においては、インク情報に
基づいて使用しているインクの種類を判別し、当該イン
クの種類にて印刷を実行するに適した印刷媒体の種類を
自動で選択し、あるいは利用者に選択させていた。しか
し、逆に使用する印刷媒体を利用者に選択させ、適した
種類のインクを選択して印刷を実行することも可能であ
る。かかる構成は、印刷装置40において同一色の異種
インクを同時に搭載可能な場合に好適である。
【0088】例えば、上記インク1,2を同時に搭載可
能に構成した印刷装置において、上記図14に示すLU
T選択処理等で図示しないUIを表示して印刷媒体を選
択させ、光沢紙が選択されたときにはインク1および光
沢紙用LUTフラグをONにして、マット紙あるいは画
材用紙が選択されたときにはインク2およびマット紙用
LUTフラグあるいはインク2および画材用紙用LUT
フラグをオンにする。さらに、上記図13に示す印刷処
理においても当該フラグに基づいてインク1あるいはイ
ンク2を使用させる指示を含む印刷データを出力する。
この結果、最適なLUTにて色変換を実行しつつ、適切
な印刷媒体とインクの種類との組みにて印刷を実行する
ことが可能になる。
【0089】以上説明したように、本発明においては印
刷装置40のインクカートリッジ着脱部にて異なる種類
のインクを充填したインクカートリッジを着脱可能に構
成する。各インクカートリッジには記憶素子80が取り
付けられており、当該記憶素子80に記憶されたインク
情報によってカートリッジに充填されたインクの種類が
判別される。この判別によって印刷装置40においては
インク種変更後に強いクリーニング動作を実施可能であ
るし、コンピュータ10においてはインクの種類と印刷
媒体との種類が最適な組みとなるようにして印刷を実行
させる。従って、多くの印刷媒体において良好な発色が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷装置および本発明にかかる
印刷装置制御プログラムを実行するコンピュータからな
るシステム構成図である。
【図2】印刷装置制御プログラムがプリンタドライバと
して実現された場合における概略構成図である。
【図3】印刷装置の要部斜視図である。
【図4】印刷装置の要部ブロック図である。
【図5】吸引ポンプの要部構成図である。
【図6】インクカートリッジの概略構造を示す斜視図で
ある。
【図7】インクカートリッジ着脱部の概略構造を示す斜
視図である。
【図8】インクカートリッジをインクカートリッジ着脱
部に装着した状態を示す断面図である。
【図9】複数の階調値について黒を印刷したものを測色
した結果を示す図である。
【図10】複数の階調値について黒を印刷したものを測
色した結果を示す図である。
【図11】本発明の動作を示す概略図である。
【図12】電源投入時や、インクカートリッジの交換時
に実行される処理であってクリーニング動作に関連する
処理を示すフローチャートである。
【図13】印刷時のゼネラルフローチャートである。
【図14】LUTを選択するための処理を示すフローチ
ャートである。
【図15】LUTを選択する際のUI表示を示す図であ
る。
【図16】LUTを選択するための処理を示すフローチ
ャートである。
【図17】LUTを選択する際のUI表示を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…コンピュータ 11…CPU 12…システムバス 13…ROM 14…RAM 15…ハードディスクドライブ 15a…画像データ 15b〜15n…LUT 16…フレキシブルディスクドライブ 16a…フレキシブルディスク 17…CD−ROMドライブ 17a…CD−ROM 18…ディスプレイ 20…OS 21…プリンタドライバ 21a…画像データ取得モジュール 21b…色変換モジュール 21c…ハーフトーン処理モジュール 21d…印刷データ生成モジュール 22…入力機器ドライバ 23…ディスプレイドライバ 25…アプリケーションプログラム 31…キーボード 32…マウス 40…印刷装置 41…プリントコントローラ 42…EEPROM 43,47…パラレル通信用I/O 44…RAM 45…ROM 46…制御部 48…駆動信号発生回路 50…キャリッジ 50K,50F…インクカートリッジ 501…カートリッジ本体 502…側枠部 503…凹部 504…接続端子 505…インク供給部 51…キャリッジ機構 51a…タイミングベルト 51b…キャリッジモータ 52…ガイド部材 53…紙送り機構 53a…紙送りローラ 54…印刷ヘッド 54a…ピエゾ素子駆動回路 54b…ノズル開口部 54c…圧力発生室 54d…ピエゾ素子 55…クリーニング機構 550…インクカートリッジ着脱部 551…針 552…カートリッジガイド 553…凹部 554…内壁 555…電極 556…コネクタ 557…底部 559…係合具 55a…吸引ポンプ 55b…ポンプチューブ 55c…ケーシング 55d…ポンプホイール 55e…ローラ 55f…ガイド溝 56…ワイピング装置 561…支持軸 562…固定レバー 563…係止部 57…プリントエンジン 61…電源 62…パネルスイッチ 80…記憶素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 101 H04N 1/46 Z 1/46 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA09 EA11 EB20 EB45 EB59 ED07 EE03 KB21 KC01 KC30 KD01 5B021 AA01 AA02 NN00 5C051 AA02 CA04 DA05 DB02 DB07 DC02 DC03 DC07 DE03 EA01 5C074 AA20 BB16 CC26 DD24 EE08 EE14 FF15 GG09 GG20 5C079 HB03 KA15 LA31 LB02 MA04 NA03 PA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填されるとともに同充填され
    たインクを特定するインク情報を記録した不揮発性メモ
    リを備えたインクカートリッジを着脱可能なインクカー
    トリッジ着脱部と、 上記不揮発性メモリに接続されて上記インク情報を取得
    するインク情報取得手段と、 上記インクカートリッジから上記インクの供給を受けて
    当該インクを吐出するノズルを備えるヘッドと、 所定のインタフェースを介して制御データを取得すると
    ともに同制御データに基づいてヘッドを駆動するヘッド
    駆動制御手段とを具備し、 上記インクカートリッジ着脱部に対しては、少なくとも
    一色のインクが色毎に充填されたインクカートリッジを
    着脱することによって同一色の異種インクを使用可能で
    あり、上記ヘッド駆動制御手段は上記インク情報取得手
    段が取得したインク情報に基づいてインクの種類毎に生
    成された上記制御データを取得して同一色インクであっ
    てもインクの種類別にヘッドを駆動することを特徴とす
    る印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷装置におい
    て、 上記ヘッド駆動制御手段は、黒色インク同士であっても
    異種インクであるときには異なる制御データに基づいて
    上記ヘッドを駆動することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の印刷装置において、 上記インク情報は、印刷媒体に吐出されたときの発色特
    性が異なるインク同士が異種インクであることを示す情
    報を含むことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の印刷装置において、 上記インクカートリッジ着脱部は、同一色の異種インク
    が充填された複数のインクカートリッジを着脱可能であ
    ることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の印刷装置において、 当該印刷装置は上記インクカートリッジからヘッドのノ
    ズルまでのインク供給経路とノズル周りとを洗浄して印
    刷可能状態にするクリーニング機構を備え、同クリーニ
    ング機構は上記インク情報取得手段が取得したインク情
    報にて使用インクが異種インクに変更されたことが示さ
    れる場合に、通常時より強く洗浄を実行することを特徴
    とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 所定の制御データによって印刷装置の駆
    動を制御する印刷装置制御プログラムであって、 所定のインタフェースを介して上記印刷装置から同印刷
    装置が使用しているインクを特定するインク情報を取得
    するインク情報取得機能と、 同インク情報取得機能によって取得したインク情報に基
    づいてインクの色と種類を判別し、同一色インクであっ
    てもインクの種類が異なる場合には異なる制御データを
    生成する制御データ生成機能と、 同生成された制御データを所定のインタフェースを介し
    て出力する制御データ出力機能とをコンピュータに実現
    させることを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の印刷装置制御プロ
    グラムにおいて、 上記制御データ生成機能は、所定の画像機器にて使用す
    る印刷にかかるカラー画像データを取得し、上記印刷に
    かかるカラー画像データと上記印刷装置にて使用するカ
    ラー画像データとの対応関係を規定した色変換データを
    参照して色変換するに当たり、上記判別したインクが同
    一色インクであってもインクの種類が異なる場合には異
    なる色変換データを参照して色変換を行うとともに印刷
    にかかるカラー画像を印刷させるための制御データを生
    成することを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  8. 【請求項8】 上記請求項6または請求項7のいずれか
    に記載の印刷装置制御プログラムにおいて、 上記制御データ生成機能は、上記インク情報取得機能が
    取得したインク情報にて使用インクが異種インクに変更
    されたことが示される場合に、上記印刷装置が備えるク
    リーニング機構を駆動する制御データであって通常時よ
    り強く洗浄を実行するための制御データを生成すること
    を特徴とする印刷装置制御プログラム。
  9. 【請求項9】 上記請求項7または請求項8のいずれか
    に記載の印刷装置制御プログラムにおいて、 上記色変換データは上記インクの種類毎に規定されると
    ともに各インクの種類にて使用可能な印刷媒体毎に規定
    されており、上記制御データ生成機能は上記インク情報
    を参照してそのインクの種類にて使用可能な印刷媒体を
    提示するとともにその選択を受け付け、選択された印刷
    媒体用の色変換データを参照することを特徴とする印刷
    装置制御プログラム。
  10. 【請求項10】 同一色の異種インクが充填された複数
    のインクカートリッジを着脱可能なインクカートリッジ
    着脱部と、 上記インクカートリッジから上記インクの供給を受けて
    当該インクを吐出するノズルを備えるヘッドと、 所定のインタフェースを介して制御データを取得すると
    ともに同制御データに基づいてヘッドを駆動するヘッド
    駆動制御手段とを備える印刷装置を所定の制御データに
    よって駆動制御する印刷装置制御プログラムであって、 所定の画像機器にて使用する印刷にかかるカラー画像デ
    ータを取得するカラー画像データ取得機能と、 上記印刷装置で使用可能な印刷媒体の選択肢を提示する
    とともにその選択を受け付ける印刷媒体選択受付機能
    と、 上記印刷媒体毎に規定された色変換データの中から上記
    印刷媒体選択受付機能にて受け付けた印刷媒体について
    規定された色変換データを選択参照して上記取得したカ
    ラー画像データを上記印刷装置にて使用するカラー画像
    データに変換する色変換機能と、 上記印刷媒体にて使用されるインクの種類は予め規定さ
    れており、上記印刷媒体選択受付機能にて受け付けた印
    刷媒体にて使用される種類のインクで画像を印刷させる
    ための制御データを生成する制御データ生成機能と、 同生成された制御データを所定のインタフェースを介し
    て出力する制御データ出力機能とをコンピュータに実現
    させることを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  11. 【請求項11】 所定の制御データによって印刷装置の
    駆動を制御する印刷装置制御方法であって、 所定のインタフェースを介して上記印刷装置から同印刷
    装置が使用しているインクを特定するインク情報を取得
    し、同インク情報に基づいてインクの色と種類を判別
    し、同一色インクであってもインクの種類が異なる場合
    には異なる制御データを生成するとともに生成された制
    御データを所定のインタフェースを介して出力して、同
    一色インクであってもインクの種類別にヘッドを駆動す
    るように印刷装置を制御することを特徴とする印刷装置
    制御方法。
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