JP4487538B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
このような印刷装置によれば、画素が形成されるべき目標位置と、インク吐出部からインクが吐出されて形成される画素の位置とのズレ量に基づいて、駆動信号を変更するので、前記ズレ量に応じて、駆動信号を変更することが可能である。また、駆動信号を変更するため、1つの画素を形成する期間内において、インクを吐出させるタイミングを変更することも可能である。このため、画素と画素との間隔、所謂画素ピッチより小さな高い分解能にて画素を形成する位置を変更することが可能である。よって、インク吐出部から吐出されたインクにて、目標位置により精度良く画素を形成することが可能であるため、良好な画像を印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、各インク吐出部から吐出されたインクにより形成される画素同士の位置を一致させることが可能である。
このような印刷装置によれば、移動体が往復移動しつつ、その往路、及び、復路にてそれぞれ画素を形成しても、同じインク吐出部から吐出するインクにて、往路で形成する画素と、復路で形成する画素とをいずれも目標位置に形成することが可能である。このため、移動体の移動方向が異なる移動動作中において、往路にて形成される画素の位置と、復路にて形成される画素の位置とを一致させることが可能であるため、良好な画像を印刷することが可能である。また、往路、復路のいずれの移動動作においても印刷するので、良好な画像を短時間にて印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、画素を形成する複数のドットのうち、いずれかのドットの位置のみ変更することが可能である。すなわち、1つの画素を構成するドットの位置を各々より高い精度にて調整して印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、各々の吐出タイミング信号が供給されてからインクが吐出されるまでの時間が変更されるので、1つの画素を形成する複数のドットを各々形成するための各吐出タイミング信号を基準として、それぞれ正確に且つ確実に変更することが可能である。
このような印刷装置によれば、ドット形成信号が所定の電位に保たれた状態から変化し始めるタイミングを調節するので、インクを吐出させるための電位の変化を保ったままで、ドットが形成される位置のみを変更することが可能である。
このような印刷装置によれば、引込動作と、押出動作とを規定するための電位パターンを維持しつつ、電位が変化し始めるタイミングを調節するので、インクが吐出するタイミングが変更されても、電位パターンが維持されており、インクの吐出量が変わることなくインクの吐出タイミングを変更することが可能である。
このような印刷装置によれば、インクの吐出量が変更されるので、インクの量が多い場合には重量が大きいため早く媒体に到達し、インクの量が少ない場合には重量が小さいため遅く媒体に到達することになる。このため、吐出されるインクの量を変更することにより、ドットが形成される位置を調整し、ズレ量を小さくすることが可能である。
このような印刷装置によれば、ドット形成信号における最高電位を調節することにより、容易に且つ、確実にインクの吐出量を変更することが可能である。
最大サイズのドットは、サイズが大きいため、形成される位置にズレが生じても、画質への影響は小さいが、最大サイズのドットを除くドットは、画像の低階調部分に形成されることが多く、低階調部分に形成されたドットの位置にズレが生じると、形成される画像の色調が異なったり粒状性が目立つ場合があり、画質が低下する場合がある。上記印刷装置によれば、低階調部分に形成される、最大サイズのドットを除くドットを形成するドット形成信号を変更するので、低階調部分を有する画像を良好に印刷することが可能である。
濃度が低いインクにより形成されるドットは、画像の低階調部分に形成されることが多く、低階調部分に形成されたドットの位置にズレが生じると、形成される画像の色調が異なったり、粒状性が目立つことがあり、画質が低下する場合がある。上記印刷装置によれば、低階調部分に形成される濃度が低いインクによるドットを形成するドット形成信号を変更するので、低階調部分を有する画像を良好に印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、駆動素子の固有振動周期に基づいて駆動信号が変更されるので、変更された駆動信号に基づいて駆動素子をなめらかに効率よく動作させ、所望のタイミングにてインクを吐出させることが可能である。
このような印刷装置によれば、駆動信号情報をズレ量に対応させて複数有し、ズレ量に基づいて選択された駆動信号情報に基づいて駆動信号が生成されるので、制御が容易であり制御部等に対する負担が低減されるため、スループットを低下させずに良好な画像を印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、上述した効果を奏するため、本発明の目的を最も有効に達成することが可能である。
図1〜図4は、本発明における印刷装置としてのインクジェットプリンタの一実施形態を説明するための図である。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの外観を示す図、図2は、インクジェットプリンタの構成を示すブロック図、図3は、インクジェットプリンタのキャリッジ及びその周辺部を示す図、図4は、インクジェットプリンタの搬送部及びその周辺部を示す図である。
図5は本実施形態のコントローラを説明するためのブロック図である。
コントローラ60は、外部インターフェース(外部I/F)25と、各種データを一時的に記憶するRAM26と、制御プログラム等を記憶したROM27と、CPU等を含んで構成された制御部28と、クロック信号(CK)を発生する発振回路29と、印刷ヘッド21へ供給するための駆動信号(COM)を生成する駆動信号生成回路221(詳細は後述する)と、駆動信号や、印刷データ(記録データ)に基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等を、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、キャリッジ駆動ユニット40等に送信する内部インターフェース(内部I/F)31と、を備えている。
インク吐出ユニット20は、印刷ヘッド21とヘッドドライバ22とを有している。
図6は、印刷ヘッド21を下面側から見た図である。印刷ヘッド21の下面には、ブラックインクを吐出するインク吐出部としてのブラックインクノズル列KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル列CDと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル列CLと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル列MDと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル列MLと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル列YDと、が設けられている。
各ノズル列の複数のノズルは搬送方向に沿って整列している。印刷時には、キャリッジ41(図2)とともに印刷ヘッド21がCR移動方向に移動しつつ、各ノズル列からインクが吐出される。各ノズルからは例えば滴状のインクが吐出される。また、この例では用紙の搬送方向の上流側に1番ノズル#1が配置されている。
印刷ヘッド21は、図7に示すように、インクカートリッジ48,49(図3参照)からのインクが供給されるインク室62と、複数(例えば64個)のノズルnが搬送方向に列設されたノズルプレート64と、ノズルnのそれぞれに対応して複数設けられた圧力室66と、を主に備える。圧力室66は、駆動素子としてのピエゾ素子65の変形によって膨張・収縮するようになっている。
インク室62と圧力室66とは、インク供給口67及び供給側連通孔68を介して連通されている。また、圧力室66とノズルnとは、第1ノズル連通孔69及び第2ノズル連通孔61を介して連通されている。即ち、インク室62から圧力室66を通ってノズルnに至る一連のインク流路が、ノズルn毎に形成されている。
ノズルnは、印刷用紙と対向するノズルプレート64の外側の表面に、比較的小さい口径で開口している一方、第2ノズル連通孔61側であるノズルプレートの裏側に、比較的大きい口径で開口している。このため、ノズルnの内側壁面は、漏斗状、あるいは、コーン状となる。
すなわち、印刷ヘッド21では、ピエゾ素子65に対する充放電に伴って、対応する圧力室66の容量が変化する。このような圧力室66の圧力変動を利用して、ノズルnからインク滴を吐出させることができる。
ヘッドドライバ22は、図5に示すように、第1シフトレジスタ(第1SR)32及び第2シフトレジスタ(第2SR)33からなるシフトレジスタ回路と、第1ラッチ回路37及び第2ラッチ回路38からなるラッチ回路と、デコーダ39と、制御ロジック54と、レベルシフタ34と、スイッチ回路55とを備えている。
図8は、ヘッドドライバを説明するためのブロック図である。
デコーダ39によって翻訳されたパルス選択データは、上位ビット側から順に、タイミング信号によって規定されるタイミングが到来する毎にレベルシフタ34に入力される。例えば、記録周期における最初のタイミングではパルス選択データの最上位ビットのデータがレベルシフタ34に入力され、2番目のタイミングではパルス選択データにおける2番目のビットのデータがレベルシフタ34に入力される。
レベルシフタ34は、電圧増幅器として機能し、パルス選択データが「1」の場合には、スイッチ回路55を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力する。
本発明では、キャリッジ41が移動しつつ、各ノズル列からインクを吐出する際に、吐出したインクにて画素を形成すべき目標位置と、当該ノズル列から実際にインクを吐出して形成された画素の位置とのズレ量に基づいて駆動信号を変更するため、駆動信号は1種類ではないが、互いに異なる複数種類の駆動信号の基準となる基準駆動信号について、まず説明する。
図9に示すように、駆動信号Wは、1画素期間内に3滴のインクにてドットを形成可能な3つのドット形成信号を有している。このドット形成信号は、期間T1に出力される第1パルス信号PS1と、期間T2に出力される第2パルス信号PS2と、期間T3に出力される第3パルス信号PS3とであり、1つの画素を形成する周期TWにて繰り返し発生するパルス列波形信号である。
上述した駆動信号は、ROM27に記憶されているズレ量情報と、駆動データテーブルとに基づいて、駆動信号生成部にて生成される。
各ノズル列に対応するズレ量情報とは、例えば、キャリッジ41が一方向に移動する際に、所定の目標位置に画素列を形成すべく、異なるノズル列から各々インクを吐出して画素列を形成した際に、各ノズル列から吐出されたインクにより形成された画素列の位置のずれ量、及び、キャリッジ41が往復移動する際において、所定の目標位置に画素列を形成すべく、往路にて所定のノズル列からインクを吐出して形成した画素列と、復路にて往路と同じノズル列からインクを吐出して形成した画素列との位置のズレ量を測定した値であったり、その測定した値を示す情報である。
図14において、中段の信号は基準駆動信号であり、上段に示した信号はズレ量「15μm」に対応する駆動信号であり、下段に示した信号はズレ量「−15μm」に対応する駆動信号である。また、各駆動信号の下は、各々の駆動信号にて形成されるドット形成位置の相違を示すイメージを示している。ズレ量「0」に対応する駆動信号となる基準駆動信号については上述したとおりである。
プリンタ1は、電源が投入されると(S101)、ROM27に記憶されているズレ量情報と、駆動データテーブルとに基づいて、各ノズル列と、各ノズル列に適した駆動信号とを対応付ける(S102)
プリンタ1は、プリンタ1に接続されたコンピュータから印刷指令信号とともに印刷データを受信する(S103)、各ノズル列に対応付けられた駆動信号を駆動信号生成部221にて生成し(S104)、PTS信号に基づいて、生成した駆動信号をスイッチに供給する(S105)。制御部は、キャリッジ41を移動させつつ、印刷データに基づいてスイッチを動作させ、駆動信号の駆動パルスを適宜ピエゾ素子65に供給することにより画像を印刷する(S106)。
図18は、本発明における駆動信号の変形例を示す図である。
この変形例における駆動信号は、図示するように、第1ホールド要素P1の時間を変更することなく、第1及び第2最高電位VH1,VH2、第1及び第2最低電位VL1,VL2を変更している点において上述した実施形態と相違する。
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
次に、本発明に係る実施形態の一例である印刷システム、コンピュータプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレー、8 給紙トレー、
10 紙搬送ユニット、13 給紙ローラ、14 プラテン、
15 紙搬送モータ(PFモータ)、16 紙搬送モータドライバ(PFモータドライバ)
17A 搬送ローラ、17B 排紙ローラ、18A・18B フリーローラ
20 インク吐出ユニット、21 印刷ヘッド、22 ヘッドドライバ、
221 駆動信号生成部、222 セレクタ、223 DAC回路、25 外部I/F、
26 RAM、27 ROM、28 制御部、29 発振回路、30 ロール紙ユニット、
31 内部I/F、32 第1シフトレジスタ(第1SR)、
33 第2シフトレジスタ(第2SR)、34 レベルシフタ、35、
36 ロール紙ユニットホルダ、37 第1ラッチ回路、38 第2ラッチ回路、
39 デコーダ、40 キャリッジユニット、41 キャリッジ、
42 キャリッジモータ(CRモータ)、
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)、
44 プーリ、 45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ(黒)、49 インクカートリッジ(カラー)
50 計測器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、55 スイッチ回路、60 制御ユニット、
61 第2ノズル連通孔、62 インク室、64 ノズルプレート、
65 ピエゾ素子、66 圧力室、67 インク供給口、68 供給側連通孔、
69 第1ノズル連通孔、700 印刷システム、 702 コンピュータ本体、
704 表示装置、 706 プリンタ、 708 入力装置、
708A キーボード、 708B マウス、 710 読取装置、
710A フレキシブルディスクドライブ装置、
710B CD−ROMドライブ装置、 802 内部メモリ、
804 ハードディスクドライブユニット、
n ノズル
Claims (1)
- 複数のインク吐出部を備えて所定方向に移動可能な移動体と、
1つの画素を形成することが可能な期間内に前記インク吐出部から複数回インク滴を吐出させて、各々のインク滴にてドットを形成可能とするためのドット形成信号を複数有する駆動信号を、前記ドット形成信号を個々に変更することにより複数種類生成する駆動信号生成回路と、
を有し、
前記移動体が移動しつつ、
基準タイミング信号をトリガとして前記駆動信号生成回路から供給される駆動信号に基づいて、前記複数のインク吐出部から各々インクを吐出して媒体に画素を形成する印刷装置において、
前記インク吐出部から吐出したインクにて形成されるべき画素の目標位置と、当該インク吐出部からインクが吐出されて形成される画素の位置とのズレ量に基づいて、前記供給される駆動信号を、複数種類の前記駆動信号から選択するとともに、
前記インク吐出部は、インクを吐出して異なるサイズの複数種類のドットを形成可能であり、
変更する前記ドット形成信号は、前記複数種類のドットのうち、最小サイズのドットを形成するための前記ドット形成信号のみであることを特徴とする印刷装置。
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