JP2008137344A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の向上を図る。
【解決手段】印刷装置は、印刷ヘッド(ヘッド41)と、駆動信号生成部(駆動信号生成回路70)と、コントローラ(ヘッド制御部50)とを有する。印刷ヘッドは、ドット形成用の単位信号が駆動素子へ印加されることでインクを吐出する。駆動信号生成部は、単位信号を含む第1駆動信号(COM_A)と単位信号を含む第2駆動信号(COM_B)とを、所定期間毎に繰り返し生成し、かつ、所定期間を3以上の複数区間から構成するとともに、複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を生成する。コントローラは、ドットサイズを示す情報に基づいて第1駆動信号と第2駆動信号の必要部分を区間毎に選択し、駆動素子へ印加する。
【選択図】図3A

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
駆動信号を選択的に駆動素子に印加することで、印刷ヘッドからインクを吐出させる印刷装置がある。この種の印刷装置には、第1駆動信号と第2駆動信号のそれぞれに2つずつ駆動パルスを含ませ、これら4つの駆動パルスを選択的に駆動素子に印加することで、量の異なる複数種類のインク滴を吐出させるものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−52570号公報
ところで、この種の印刷装置では、粒状感が画質に大きな影響を与える。そして、きめ細かな画像を印刷するためには、1つのドットが形成され得る仮想領域内において、形成されるドットの位置ができるだけ揃っていることが望まれる。すなわち、単位領域の面積よりも小さい大きさのドットは、仮想領域内における中心に近い位置に形成されることが望ましい。
しかしながら、前述の印刷装置では、最大ドット以外のドットに関し、仮想領域内における形成位置が中心からずれがちであった。これに伴い、隣り合うドット同士の間隔がばらついて、画質が損なわれてしまう可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画質の向上を図ることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)ドット形成用の単位信号が駆動素子へ印加されることでインクを吐出する印刷ヘッドと、
(B)前記単位信号を含む第1駆動信号と前記単位信号を含む第2駆動信号とを、所定期間毎に繰り返し生成する駆動信号生成部であって、
前記所定期間を3以上の複数区間から構成するとともに、前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を生成する駆動信号生成部と、
(C)ドットサイズを示す情報に基づいて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加するコントローラと、
(D)を有する印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、(A)ドット形成用の単位信号が駆動素子へ印加されることでインクを吐出する印刷ヘッドと、(B)前記単位信号を含む第1駆動信号と前記単位信号を含む第2駆動信号とを、所定期間毎に繰り返し生成する駆動信号生成部であって、前記所定期間を3以上の複数区間から構成するとともに、前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を生成する駆動信号生成部と、(C)ドットサイズを示す情報に基づいて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加するコントローラと、(D)を有する印刷装置を実現できることが明らかとされる。
このような印刷装置によれば、他のドットを形成するための単位信号は、所定期間内の開始区間と終了区間との間の区間で駆動素子に印加される。これに伴い、他のドットは、1つのドットが形成され得る仮想領域の、中心寄りの位置に形成される。これにより、画質を向上させることができる。
また、(A)ドット形成用の単位信号が駆動素子へ印加されることでインクを吐出する印刷ヘッドと、(B)前記単位信号を含む第1駆動信号と前記単位信号を含む第2駆動信号とを、所定期間毎に繰り返し生成する駆動信号生成部であって、前記所定期間を3以上の奇数区間から構成するとともに、前記奇数区間のうちの中央の区間で、最大ドット形成用の単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を生成する駆動信号生成部と、(C)ドットサイズを示す情報に基づいて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加するコントローラと、(D)を有する印刷装置を実現できることも明らかとされる。
このような印刷装置によれば、他のドットを形成するための単位信号は、所定期間内における中央の区間で駆動素子に印加される。これに伴い、他のドットは、1つのドットが形成され得る仮想領域の、中心の位置に形成される。これにより、画質を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記駆動信号生成部は、前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間、及び、前記第2駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間のそれぞれで、前記他のドット形成用の単位信号を生成し、前記第2駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号は、前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量が、前記第1駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号によって前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量と異なることが好ましい。
このような印刷装置によれば、大きさの異なる複数種類の他のドットについて、それぞれの形成位置を仮想領域における中心寄りにすることができる。これにより、画質を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記駆動信号生成部は、前記第1駆動信号が有する前記中央の区間、及び、前記第2駆動信号が有する前記中央の区間のそれぞれで、前記他のドット形成用の単位信号を生成し、前記第2駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号は、前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量が、前記第1駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号によって前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量と異なることが好ましい。
このような印刷装置によれば、大きさの異なる複数種類の他のドットについて、それぞれの形成位置を仮想領域における中心にすることができる。これにより、画質を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記駆動素子は、印加される単位信号の電圧の変化に応じて変形するものであって、インクを貯留した圧力室の容積を変化させることにより、前記圧力室に連通されたノズルからインクを吐出させるものであることが好ましい。特に、ピエゾ素子であることが好ましい。
このような印刷装置によれば、単位信号の波形を定めることで、吐出されるインクの量を精度良く制御できる。
かかる印刷装置であって、前記駆動信号生成部は、前記第2駆動信号側の他のドット形成用の単位信号における電圧変化部分であってインクを吐出させるべく前記圧力室を収縮させる電圧変化部分の生成開始タイミングを、前記第1駆動信号側の他のドット形成用の単位信号における電圧変化部分であってインクを吐出させるべく前記圧力室を収縮させる電圧変化部分の生成開始タイミングに揃えることが好ましい。
このような印刷装置によれば、第2駆動信号側の単位信号で形成される他のドットの形成位置を、第1駆動信号側の単位信号で形成される他のドットの形成位置に揃えることができる。
かかる印刷装置であって、前記駆動信号生成部は、前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号を生成し、前記最後の区間で生成される前記最大ドットの形成に用いられる単位信号は、前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量が、前記最初の区間で生成される前記最大ドットの形成に用いられる単位信号によって前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量と同じであることが好ましい。
このような印刷装置によれば、他のドットの形成位置を最大ドットの形成位置の中心付近に定めることができる。その結果、画質を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記第2駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間は、その時間幅が、前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間の時間幅と異なっていることが好ましい。また、前記第2駆動信号が有する前記中央の区間は、その時間幅が、前記第1駆動信号が有する前記中央の区間の時間幅と異なっていることが好ましい。
このような印刷装置によれば、第2駆動信号側の他の単位信号の時間幅を、第1駆動信号側の他の単位信号に関わりなく定めることができる。その結果、それぞれの単位信号について波形選択の自由度が増す。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記ドットサイズを示す情報から区間毎の選択情報を生成し、前記区間毎の選択情報に応じて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加することが好ましい。
このような印刷装置によれば、ドットサイズを示す情報から区間毎の選択情報を生成して、各駆動信号の必要部分を選択する構成であるので、選択情報の設定次第で種々の駆動信号に適用することができる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号に同期して生成されるタイミング信号に基づき、前記第1駆動信号が有する複数区間、及び、前記第2駆動信号が有する複数区間を認識する構成が好ましい。
このような印刷装置によれば、第1駆動信号が有する複数区間や第2駆動信号が有する複数区間を確実に認識できる。
かかる印刷装置であって、前記印刷ヘッドを往路方向と復路方向とに移動させる移動機構を有することが好ましい。
このような印刷装置によれば、印刷ヘッドの往路方向への移動時に形成された他のドットと復路方向への移動時に形成された他のドットとの着弾位置の差が小さくなる。これにより、画質を高めることができる。
また、次の印刷方法を実現することができることも明らかにされる。
すなわち、(A)ドット形成用の単位信号を含む第1駆動信号とドット形成用の単位信号を含む第2駆動信号であって、3以上の複数区間で構成される所定期間における最初の区間と最後の区間を除いた区間に、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を有する第1駆動信号と第2駆動信号とを、前記所定期間毎に繰り返し生成すること、(B)ドットサイズを示す情報に基づいて、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択すること、(C)選択された必要部分を印刷ヘッドの駆動素子へ印加することで、前記必要部分に含まれる前記ドット形成用の単位信号に応じてインクを吐出させること、(D)を有する印刷方法が実現できることも明らかにされる。
また、(A)ドット形成用の単位信号を含む第1駆動信号とドット形成用の単位信号を含む第2駆動信号であって、3以上の奇数区間で構成される所定期間における中央の区間に、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を有する第1駆動信号と第2駆動信号とを、前記所定期間毎に繰り返し生成すること、(B)ドットサイズを示す情報に基づいて、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択すること、(C)選択された必要部分を印刷ヘッドの駆動素子へ印加することで、前記必要部分に含まれる前記ドット形成用の単位信号に応じてインクを吐出させること、(D)を有する印刷方法が実現できることも明らかにされる。
===第1実施形態===
<印刷システムの構成>
図1に示すように、印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有している。プリンタ1は印刷装置に相当し、用紙S、布、フィルム等の媒体に向けてインクを吐出し、この媒体に画像を印刷する。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されている。コンピュータ110には、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータプログラムがインストールされている。そして、コンピュータ110は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、液晶表示装置等で構成される。入力装置130は、情報を入力するための装置である。記録再生装置140は、フレキシブルディスクドライブ装置等である。
<コンピュータ110の構成>
コンピュータ110は、ホスト側コントローラ111を有している。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものであり、表示装置120、入力装置130、及び、記録再生装置140が通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間でデータの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保する。CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
印刷データは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータ及びドット形成データSI(図2を参照。)を有する。コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、ドット形成データSIは、用紙Sの上に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)であり、単位領域毎に定められる。ここで、単位領域とは、用紙S等の媒体上に仮想的に定められた矩形状の領域を指す。すなわち、1つのドットが形成され得る仮想領域に相当する。そして、この単位領域は、印刷解像度に応じて大きさや形が定められる。ドット形成データSIは、ドットの大きさを示すドット階調データによって構成されている。従って、ドット形成データSIは、ドットサイズを示す情報に相当する。本実施形態のドット形成データSIは、2ビットのデータによって構成されている。例えば、ドット形成データSIは、ドット無し(インクの非吐出)に対応するデータ[00]と、小ドットDS(図5を参照。)の形成に対応するデータ[01]と、中ドットDM(図5を参照。)の形成に対応するデータ[10]と、大ドットDL(図4を参照。)の形成に対応するデータ[11]からなる4種類の階調データによって構成される。従って、プリンタ1は、1つの単位領域に対して、大きさの異なる3種類のドットDS,DM,DLを形成できる。そして、ドット無しを含め、1つの単位領域あたり4階調で画像の印刷ができる。
<プリンタ1の構成>
次に、プリンタ1の構成について説明する。プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40(ヘッド41,ヘッド制御部50)、プリンタ側コントローラ60、及び、駆動信号生成回路70を有する。
用紙搬送機構20は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に搬送させたりするものである。従って、用紙搬送機構20は、媒体を搬送方向へ搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、例えば、用紙Sを搬送するための搬送ローラ21と、搬送ローラ21を回転させるための搬送モータ22を有する。なお、用紙搬送機構20に関し、用紙Sを搬送できればこの構成に限定されない。
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。ここで、キャリッジ移動方向は、用紙Sの搬送方向と直交する方向であり、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれる。キャリッジ移動機構30は、例えば、キャリッジCRに接続されたタイミングベルト31と、タイミングベルト31を移動させるための一対のプーリー32と、一方のプーリー32に回転軸が接続された駆動モータ33とを有する。そして、ヘッドユニット40は、ヘッド41(印刷ヘッドに相当する。)を有するので、キャリッジ移動機構30はヘッド41を移動させる移動機構に相当し、キャリッジ移動方向はヘッド41が移動するヘッド移動方向に相当する。なお、キャリッジ移動機構30に関し、キャリッジCR(ヘッド41)を移動できれば、この構成に限定されない。
ヘッドユニット40は、用紙Sへ向けてインクを吐出するヘッド41と、このヘッド41の動作を制御するヘッド制御部50とを有する。ヘッド41は、図2に模式的に示すように、ピエゾ素子411と、インクを貯留する圧力室412と、圧力室412に連通したノズル413とを有する。ピエゾ素子411には、駆動信号生成回路70からの駆動信号COM(第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_B,図3Aを参照。)の必要部分が、ドット形成データSIに応じて選択的に印加される。そして、ピエゾ素子411は、印加された部分に応じて変形する。本実施形態のピエゾ素子411は、印加された駆動信号COMの電圧が高いほど圧力室412の容積を増やすように変形する。ピエゾ素子411の変形によって圧力室412の容積を変化させると、圧力室412内のインクに圧力の変化が生じ、ノズル413からインクが吐出される。このようなピエゾ素子411は、インクを吐出させるための動作をする駆動素子に相当する。なお、ヘッド制御部50については、後で説明する。
プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1が有する各部を制御する。例えば、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッド41、ヘッド制御部50、及び、駆動信号生成回路70を制御する。このプリンタ側コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、コンピュータ110との間でデータの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を制御する。また、CPU62は、ヘッド41の動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部50に出力したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号生成回路70に出力したりする。この制御信号はDAC値とも呼ばれ、駆動信号COMの波形を定めるための波形情報に相当する。
駆動信号生成回路70は、プリンタ側コントローラ60からの制御信号(DAC値)に基づき、駆動信号COMを生成する。図3Aに示すように、本実施形態の駆動信号生成回路70は、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bを、繰り返し期間毎に繰り返し生成する。この駆動信号生成回路70は、駆動信号生成部に相当する。なお、駆動信号生成回路70が生成する第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bについては、後で説明する。
<ヘッド制御部50について>
次にヘッド制御部50について説明する。ヘッド制御部50は、ドット形成データSIに基づいてインクの吐出を制御する。すなわち、ドット形成データSIに応じて駆動信号COMの必要部分を選択し、選択した部分をピエゾ素子411に印加することで、インクの吐出を制御する。このようなヘッド制御部50は、ドット形成データSIに基づいて第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの必要部分を選択し、ピエゾ素子411へ印加するコントローラに相当する。
図2に示すように、ヘッド制御部50は、第1シフトレジスタ51Aと、第2シフトレジスタ51Bと、第1ラッチ回路52Aと、第2ラッチ回路52Bと、制御ロジック53と、デコーダ54と、第1スイッチ55Aと、第2スイッチ55Bとを有する。このヘッド制御部50では、制御ロジック53を除いた各部が、それぞれピエゾ素子411毎(つまりノズル413毎)に設けられる。
第1シフトレジスタ51A及び第2シフトレジスタ51Bにはドット形成データSIがセットされる。例えば、第1シフトレジスタ51Aにはドット形成データSIの上位ビットがセットされ、第2シフトレジスタ51Bにはドット形成データSIの下位ビットがセットされる。
第1ラッチ回路52A及び第2ラッチ回路52Bは、第1シフトレジスタ51A及び第2シフトレジスタ51Bにセットされたドット形成データSIをラッチする。すなわち、第1ラッチ回路52Aは、第1シフトレジスタ51Aにセットされたドット形成データSIの上位ビットをラッチする。第2ラッチ回路52Bは、第2シフトレジスタ51Bにセットされたドット形成データSIの下位ビットをラッチする。これらの第1ラッチ回路52A及び第2ラッチ回路52Bでラッチされることにより、ドット形成データSIはノズル413毎の組とされ、デコーダ54に入力される。
制御ロジック53は、第1スイッチ55A用のスイッチ制御情報q0〜q3と第2スイッチ55B用のスイッチ制御情報q4〜q7とを記憶する。図3Bに示すように、これらのスイッチ制御情報q0〜q7は、階調毎に定められるものであり、第1スイッチ55Aを動作させるための第1スイッチ動作情報及び第2スイッチ55Bを動作させるための第2スイッチ動作情報の基となる情報である。第1スイッチ55A用のスイッチ制御情報q0〜q3としては、ドット無しに対応するスイッチ制御情報q0と、小ドットDSの形成に対応するスイッチ制御情報q1と、中ドットDMの形成に対応するスイッチ制御情報q2と、大ドットDLの形成に対応するスイッチ制御情報q3とが用意されている。また、第2スイッチ55B用のスイッチ制御情報q4〜q7としては、ドット無しに対応するスイッチ制御情報q4と、小ドットDSの形成に対応するスイッチ制御情報q5と、中ドットDMの形成に対応するスイッチ制御情報q6と、大ドットDLの形成に対応するスイッチ制御情報q7とが用意されている。そして、各スイッチ制御情報q0〜q7の内容は、ラッチ信号LATで規定されるタイミング、第1チェンジ信号CH_Aで規定されるタイミング、及び、第2チェンジ信号CH_Bで規定されるタイミングで更新される。なお、スイッチ制御情報q0〜q7の具体的な内容については、後で説明する。
デコーダ54は、制御ロジック53から出力されるスイッチ制御情報q0〜q7を、各ラッチ回路52A,52Bでラッチされたドット形成データSIの内容に応じて選択し、選択したスイッチ制御情報を、第1スイッチ55Aと第2スイッチ55Bのそれぞれに出力する。そして、第1スイッチ55A用に選択されたスイッチ制御情報は第1スイッチ動作情報となり、第2スイッチ55B用に選択されたスイッチ制御情報は第2スイッチ動作情報となる。
第1スイッチ55Aは、第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子411への印加を制御する。例えば、第1スイッチ動作情報がデータ[1]の期間に亘り、第1スイッチ55Aは、第1駆動信号COM_Aをピエゾ素子411へ印加させる。第1スイッチ動作情報がデータ[0]の場合、第1スイッチ55Aは、第1駆動信号COM_Aをピエゾ素子411へ印加しない。第2スイッチ55Bは、第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子411への印加を制御する。例えば、第2スイッチ動作情報がデータ[1]の期間に亘り、第2スイッチ55Bは、第2駆動信号COM_Bをピエゾ素子411へ印加させる。また、第2スイッチ動作情報がデータ[0]の場合、第2スイッチ55Bは、第2駆動信号COM_Bをピエゾ素子411へ印加しない。このため、第1スイッチ動作情報を構成する各データ、及び、第2スイッチ動作情報を構成する各データの内容を定めることで、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bの必要部分をピエゾ素子411へ選択的に印加することができる。
図3Aに示すように、本実施形態における第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bは、ラッチ信号LATで規定されるタイミングと同期して生成が開始される。そして、第1チェンジ信号CH_A及び第2チェンジ信号CH_Bもまた、ラッチ信号LATを基準に生成タイミングが定められる。このように、ラッチ信号LAT、第1チェンジ信号CH_A、及び、第2チェンジ信号CH_Bをタイミング信号として用いて各区間T11〜T13,T21〜T23を認識しているので、各駆動信号COM_A,COM_Bを精度良く複数の区間に分けることができる(後述する。)。
以上説明したように、ヘッド制御部50は、受信したドット形成データSIに基づいて第1スイッチ動作情報及び第2スイッチ動作情報を生成する。そして、これらのスイッチ動作情報に基づいて、第1駆動信号COM_Aの必要部分、及び、第2駆動信号COM_Bの必要部分をピエゾ素子411へ印加している。
前述したように、ドット形成データSIがドットサイズを示す情報に相当し、各スイッチ動作情報が区間毎の選択情報に相当する。また、ピエゾ素子411は、インクを吐出させるための動作をする駆動素子に相当する。このため、ヘッド制御部50は、ドットサイズを示す情報から区間毎の選択情報を生成し、区間毎の選択情報に応じて第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの必要部分を区間毎に選択し、駆動素子へ印加するコントローラに相当する。
<駆動信号COMについて>
図3Aに示すように、第1駆動信号COM_Aは、繰り返し期間T(所定期間に相当する。)における最初の区間T11で生成される波形部SS11と、2番目の区間T12で生成される波形部SS12と、3番目の区間T13で生成される波形部SS13とを有する。そして、波形部SS11は、第1駆動パルスPS1を有する。また、波形部SS12は第2駆動パルスPS2を、波形部SS13は第3駆動パルスPS3をそれぞれ有する。一方、第2駆動信号COM_Bは、区間T21で生成される波形部SS21と、区間T22で生成される波形部SS22と、区間T23で生成される波形部SS23とを有する。そして、波形部SS21は、第4駆動パルスPS4を有する。同様に、波形部SS22は第5駆動パルスPS5を、波形部SS23は第6駆動パルスPS6をそれぞれ有する。駆動信号生成回路70は、これらの第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bを、繰り返し期間T毎に繰り返し生成する。これらの駆動信号COMは、繰り返し期間Tを奇数の複数区間に分割したものであって、それぞれの区間に駆動パルスを有するものといえる。
本実施形態では、ドット形成データSIの内容に応じて、各波形部SS11〜SS13,SS21〜SS23を選択的にピエゾ素子411へ印加している。従って、各波形部SS11〜SS13,SS21〜SS23の内、ドット形成データSIの内容に応じて選択されたものが、駆動信号COMにおける必要部分に相当する。
各波形部SS11〜SS23が有する駆動パルスPS1〜PS6の電圧波形は、ピエゾ素子411に行わせる動作に応じて、その変化パターンが定められている。これらの駆動パルスPS1〜PS6の内、第1駆動パルスPS1〜第3駆動パルスPS3、及び、第5駆動パルスPS5は、インクを吐出させるための駆動パルスである。これらの駆動パルスPS1〜PS3,PS5がピエゾ素子411へ印加されると、ピエゾ素子411は駆動パルスの電圧に応じた度合いで変形する。ピエゾ素子411の変形により、圧力室412内のインクに圧力の変化が生じる。これに伴い、ノズル413からインクが吐出される。
図3Aの駆動信号COMでは、第1駆動パルスPS1と第3駆動パルスPS3が同じ電圧波形をしている。すなわち、同じ量のインクを吐出させるための駆動パルスとなっている。そして、これらの駆動パルスPS1,PS3は、各駆動パルスPS1〜PS3,PS5の中で最も多い量のインクを吐出させる。具体的には、第1駆動パルスPS1と第3駆動パルスPS3の一方がピエゾ素子411に印加されると、ヘッド41のノズル413からは約10plのインクが吐出される。従って、第1駆動パルスPS1と第3駆動パルスPS3の両方がピエゾ素子411に印加されると、ノズル413からは合計で約20plのインクが吐出される。これらの駆動パルスPS1,PS3を構成する電圧変化部分の内、最高電圧から最低電圧まで一定の勾配で電圧を変化させている部分が、インクを吐出させるための部分PS1a,PS3aとなっている。この実施形態のピエゾ素子411は、電圧が高くなるほど圧力室412の容積を増やすように変形する。従って、最高電圧から最低電圧まで電圧を変化させている部分PS1a,PS3aは、最大容積まで膨張させた圧力室412を最小容積まで収縮させることで、圧力室412内のインクを加圧する部分といえる。便宜上、以下の説明では、この部分のことをインク吐出部分ともいう。
第2駆動パルスPS2は、各駆動パルスPS1〜PS3,PS5の中で最も少ない量のインクを吐出させるためのものである。具体的には、第2駆動パルスPS2がピエゾ素子411に印加されると、ノズル413からは約2plのインクが吐出される。この第2駆動パルスPS2における電圧の変化部分であって、最高電圧から最低電圧まで一定の勾配で電圧を変化させている部分PS2aが、インクを吐出させるための部分、すなわちインク吐出部分となっている。第5駆動パルスPS5は、第1駆動パルスPS1と第3駆動パルスPS3よりも少ない量であって、第2駆動パルスPS2よりも多い量のインクを吐出させるためのものである。具体的には、第5駆動パルスPS5が印加されると、ノズル413からは約7plのインクが吐出される。この第5駆動パルスPS5における電圧の変化部分であって、第5駆動パルスPS5の中で最も電圧の変化幅が大きい部分PS5aがインク吐出部分となっている。
第4駆動パルスPS4、及び、第6駆動パルスPS6は、ノズル413付近におけるインクの増粘を防止するための駆動パルスである。これらの駆動パルスPS4,PS6は、何れも同じ電圧波形をしている。具体的には、台形波によって構成されている。これらの駆動パルスPS4,PS6がピエゾ素子411に印加されると、台形波に倣ってピエゾ素子411が変形し、圧力室412内のインクに弱い圧力の変化を生じさせる。この圧力の変化により、ノズル413から露出しているインクの自由表面(以下、メニスカスともいう。)が僅かに振動し、ノズル413付近のインクが攪拌される。その結果、インクの過度な増粘が抑制される。
各駆動パルスPS1〜PS6の開始電圧、及び、終了電圧は同じであり、これらの電圧が基準電圧となっている。従って、これらの駆動パルスPS1〜PS6は、基準電圧から開始され、ピエゾ素子411に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に基準電圧に戻る一連の信号といえる。そして、一連の電圧変化パターンがピエゾ素子411の動作単位となっているので、各駆動パルスPS1〜PS6は、ピエゾ素子411の動作単位に対応する単位信号に相当する。さらに、第1駆動パルスPS1〜第3駆動パルスPS3、及び、第5駆動パルスPS5は、インクを吐出させるための駆動パルスであるので、ドット形成用の単位信号に相当する。また、第4駆動パルスPS4、及び、第6駆動パルスPS6は、ノズル413付近におけるインクの増粘を防止するための駆動パルスであるので、増粘防止用の単位信号に相当する。
ここで、第1駆動パルスPS1〜第3駆動パルスPS3、及び、第5駆動パルスPS5(すなわち、ドット形成用の単位信号)は、圧力室412の容積を収縮することで圧力室412内のインクを加圧し、ノズル413からインクを吐出させている。このように、圧力変化を利用してインクを吐出させるヘッド41の場合、インクの用紙上における着弾位置(つまり、ドットの形成位置)は、圧力室412の収縮開始タイミングによる影響を受ける。これは、インクの慣性が影響するためと考えられる。この観点から、本実施形態では、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの開始タイミング(最高電圧から電圧を降下させるタイミング)を、第5駆動パルスPS5が有するインク吐出部分PS5aの開始タイミングに揃えている。なお、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの生成開始タイミングは、第1駆動パルスPS1が有するインク吐出部分PS1aの生成開始タイミングから、第3駆動パルスPS3が有するインク吐出部分PS3aの生成開始タイミングまでの間に定められる。
<インクの吐出制御について>
前述したように、このプリンタ1では、4種類のドット階調でドットの形成が行える。すなわち、ドット無し(ドット形成データSI[00])、小ドットDSの形成(ドット形成データSI[01])、中ドットDMの形成(ドット形成データSI[10])、及び、大ドットDLの形成(ドット形成データSI[11])のそれぞれに対応する4種類で階調を制御できる。
ドット無しのドット形成データSIの場合、対応するスイッチ制御情報q0はデータ[000]であり、スイッチ制御情報q4はデータ[101]である。スイッチ制御情報q0の最上位ビットは波形部SS11に対応し、区間T11に亘って出力される。そして、2番目のビットは波形部SS12に対応し、区間T12に亘って出力される。また、最下位ビットは波形部SS13に対応し、区間T13に亘って出力される。ここで、データ[0]は、波形部のピエゾ素子411への非印加を示し、データ[1]は波形部のピエゾ素子411への印加を示す。このため、スイッチ制御情報q0が第1スイッチ動作情報として選択された場合、第1駆動信号COM_A側の各波形部SS11〜SS13はピエゾ素子411へ印加されない。スイッチ制御情報q4の最上位ビットは波形部SS21に対応し、区間T21に亘って出力される。そして、2番目のビットは波形部SS22に対応し、区間T22に亘って出力される。また、最下位ビットは波形部SS23に対応し、区間T23に亘って出力される。このため、スイッチ制御情報q4が第2スイッチ動作情報として選択された場合、第2駆動信号COM_B側の波形部SS21,SS23はピエゾ素子411へ印加され、波形部SS22はピエゾ素子411へ印加されない。その結果、図3Cに示すように、ドット無しのドット形成データSIの場合、第4駆動パルスPS4及び第6駆動パルスPS6によってメニスカスが微振動される。
前述したように、ヘッド制御部50は、各区間T11〜T13,T21〜T23を、プリンタ側コントローラ60から出力されるラッチ信号LAT、第1チェンジ信号CH_A、及び、第2チェンジ信号CH_B(つまり、タイミング信号)によって認識する。例えば、ヘッド制御部50は、ラッチ信号LATが有するラッチパルスの立ち上がりで、繰り返し期間Tの開始を認識する。これに伴い、第1スイッチ動作情報及び第2スイッチ動作情報としての、各スイッチ制御情報q0,q4の最上位ビットを出力する。そして、第1チェンジ信号CH_Aが有する1番目のチェンジパルスの立ち上がりで、スイッチ制御情報q0の内容を2番目のビットの情報に切り替える。また、第2チェンジ信号CH_Bが有する1番目のチェンジパルスの立ち上がりで、スイッチ制御情報q4の内容を2番目のビットの情報に切り替える。さらに、第1チェンジ信号CH_Aが有する2番目のチェンジパルスの立ち上がりで、スイッチ制御情報q0の内容を最下位ビットの情報に切り替え、第2チェンジ信号CH_Bが有する2番目のチェンジパルスの立ち上がりで、スイッチ制御情報q4の内容を最下位ビットの情報に切り替える。このように、ヘッド制御部50では、各区間をタイミング信号によって認識しているので、各区間を確実に認識することができる。なお、他のドット形成データSIによる制御においても、ヘッド制御部50の動作は同じである。
小ドットDSのドット形成データSIの場合、対応するスイッチ制御情報q1はデータ[010]であり、スイッチ制御情報q5はデータ[000]である。ここで、スイッチ制御情報q1の最上位ビットは波形部SS11に対応し、2番目のビットは波形部SS12に対応し、最下位ビットは波形部SS13に対応する。そして、スイッチ制御情報q5の最上位ビットは波形部SS21に対応し、2番目のビットは波形部SS22に対応し、最下位ビットは波形部SS23に対応する。このため、小ドットDSのドット形成データSIの場合、第1駆動信号COM_A側の波形部SS12はピエゾ素子411へ印加され、他の波形部SS11,SS13はピエゾ素子411へ印加されない。そして、第2駆動信号COM_B側の波形部SS21〜SS23はいずれもピエゾ素子411へ印加されない。その結果、図3Cに示すように、第2駆動パルスPS2により、小ドットDSの形成に適する量(この例では約2pl)のインクがノズル413から吐出される。
中ドットDMのドット形成データSIの場合、対応するスイッチ制御情報q2はデータ[000]であり、スイッチ制御情報q6はデータ[010]である。ここで、スイッチ制御情報q2の最上位ビットは波形部SS11に対応し、2番目のビットは波形部SS12に対応し、最下位ビットは波形部SS13に対応する。そして、スイッチ制御情報q6の最上位ビットは波形部SS21に対応し、2番目のビットは波形部SS22に対応し、最下位ビットは波形部SS23に対応する。このため、中ドットDMのドット形成データSIの場合、第1駆動信号COM_A側の波形部SS11〜SS13はピエゾ素子411へ印加されない。一方、第2駆動信号COM_B側の波形部SS22はピエゾ素子411へ印加され、他の波形部SS21,SS23はピエゾ素子411へ印加されない。その結果、図3Cに示すように、第5駆動パルスPS5により、中ドットDMの形成に適する量(この例では約7pl)のインクがノズル413から吐出される。
大ドットDLのドット形成データSIの場合、対応するスイッチ制御情報q3はデータ[101]であり、スイッチ制御情報q7はデータ[000]である。ここで、スイッチ制御情報q3の最上位ビットは波形部SS11に対応し、2番目のビットは波形部SS12に対応し、最下位ビットは波形部SS13に対応する。そして、スイッチ制御情報q7の最上位ビットは波形部SS21に対応し、2番目のビットは波形部SS22に対応し、最下位ビットは波形部SS23に対応する。このため、大ドットDLのドット形成データSIの場合、第1駆動信号COM_A側の波形部SS11,SS13はピエゾ素子411へ印加され、波形部SS12はピエゾ素子411へ印加されない。一方、第2駆動信号COM_B側の各波形部SS21〜SS23はピエゾ素子411へ印加されない。その結果、図3Cに示すように、第1駆動パルスPS1及び第3駆動パルスPS3により、大ドットDLの形成に適する量(この例では約20pl)のインクがノズル413から吐出される。
<形成されるドットについて>
次に、形成されるドットについて説明する。前述したように、ドットの形成位置は、第1駆動パルスPS1〜第3駆動パルスPS3、及び、第5駆動パルスPS5が有するインク吐出部分PS1a〜PS3a,PS5aの生成タイミングの影響を大きく受ける。例えば図4に示すように、大ドットDLは、第1駆動パルスPS1のピエゾ素子411への印加によって吐出されたインクと、第3駆動パルスPS3のピエゾ素子411への印加によって吐出されたインクとによって形成される。これらのインクの単位領域における着弾位置は、インク吐出部分PS1a〜PS3a,PS5aが生成されるタイミングに大きく依存する。また、単位領域の大きさは、キャリッジCRの移動速度と繰り返し期間Tとによって定められる。ここで、インクの吐出期間におけるキャリッジCRの移動速度は一定である。このため、図4や図5において、単位領域の大きさ(キャリッジ移動方向の幅)を繰り返し期間Tで示すことにする。
単位領域における各インクの着弾位置は、各駆動パルスPS1〜PS3,PS5が有するインク吐出部分PS1a〜PS3a,PS5aの生成タイミングで規定される。例えば、図3Aに示すように、第1駆動パルスPS1が有するインク吐出部分PS1aは、繰り返し期間Tの開始タイミングから時間t1の経過後に生成が開始される。ここで、インク吐出部分PS1aの印加開始からインクの着弾までの時間は極めて短い時間であるので無視できる。そうすると、第1駆動パルスPS1によって吐出されたインクは、単位領域において、時間t1と繰り返し期間Tの比率を単位領域の幅に乗じて得られた位置に着弾するといえる。
また、第3駆動パルスPS3が有するインク吐出部分PS3aは、繰り返し期間Tの開始タイミングから時間t3の経過後に生成が開始される。この場合、第3駆動パルスPS3によって吐出されたインクは、単位領域において、時間t3と繰り返し期間Tの比率を単位領域の幅に乗じて得られた位置に着弾する。その結果、図4に示すように、単位領域を埋める大きさの大ドットDLが形成される。
このプリンタ1では、ヘッド41の往路移動時と復路移動時のそれぞれでインクを吐出する構成になっている。ここで、ヘッド41の往路移動時(往路印刷時)には、例えば図4の上段に示すように、図中左側の縦線で示される単位領域の境界が基準となる。一方、ヘッド41の復路移動時(復路印刷時)には、例えば図4の下段に示すように、図中右側の縦線で示される単位領域の境界が基準となる。そして、ヘッド41の往路移動時に、大ドットDLの形成が指示されると、単位領域の境界よりも右側の位置であって時間t1に対応する位置に、第1駆動パルスPS1で吐出されたインクが着弾し、時間t3に対応する位置に、第3駆動パルスPS3で吐出されたインクが着弾する。一方、ヘッド41の復路移動時に、大ドットDLの形成が指示されると、単位領域の境界よりも左側の位置であって時間t1に対応する位置に、第1駆動パルスPS1で吐出されたインクが着弾し、時間t3に対応する位置に、第3駆動パルスPS3で吐出されたインクが着弾する。図4から判るように、大ドットDLの形成時において、第1駆動パルスPS1に対応するインクと第3駆動パルスPS3に対応するインクは、交互にほぼ等間隔で吐出される。その結果、各単位領域内に大ドットDLが等間隔で形成される。
次に、中ドットDMについて説明する。前述したように、中ドットDMは、第5駆動パルスPS5によって吐出されたインクによって形成される。このインクの単位領域における着弾位置もまた、大ドットDLと同様に、インク吐出部分が生成されるタイミングに大きく依存する。図3Aに示すように、中ドットDMに対応する第5駆動パルスPS5では、繰り返し期間Tの開始タイミングから時間t2の経過後に、インク吐出部分の生成が開始される。この場合、第5駆動パルスPS5によって吐出されたインクは、単位領域において、時間t2と繰り返し期間Tの比率を単位領域の幅に乗じて得られた位置に着弾する。その結果、図5に示すように、単位領域の中央付近に中ドットDMが形成される。なお、この実施形態では、第5駆動パルスPS5のインク吐出部分PS5aが繰り返し期間Tの中間から少し後側のタイミングで生成されている。このため、往路印刷時には、図5の上段に示すように、単位領域の中間よりも少し右側に寄った位置に中ドットDMが形成される。反対に、復路印刷時には、図5の下段に示すように、単位領域の中間よりも少し左側に寄った位置に中ドットDMが形成される。このため、中ドットDMに関しては、往路印刷時と復路印刷時との間で、形成位置に僅かなずれdxが生じている。
次に、小ドットDSについて説明する。前述したように、小ドットDSは、第2駆動パルスPS2のピエゾ素子411への印加によって吐出されたインクによって形成される。ここで、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aは、第5駆動パルスPS5が有するインク吐出部分PS5aと同様に、時間t2から生成が開始される。このため、第2駆動パルスPS2の印加によって吐出されたインクの、単位領域における着弾位置は、第5駆動パルスPS5の印加によって吐出されたインクの着弾位置と揃う。その結果、図5に示すように、中ドットDMの中心と小ドットDSの中心とが揃う。このように、単位領域内において、中ドットDMの中心と小ドットDSの中心とが揃うことで、中ドットDMと小ドットDSとが混在する画像において、ドット同士が局所的に集まることを防止できる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、このプリンタ1では、繰り返し期間T(所定期間に相当する。)を、それぞれの駆動信号COMに対応して3つの区間で構成している。すなわち、第1駆動信号COM_Aについては区間T11〜区間T13で構成し、第2駆動信号COM_Bについては区間T21〜区間T23で構成している。そして、大ドットDL(最大ドットに相当する。)以外の中ドットDM及び小ドットDS(他のドットに相当する。)を形成するための駆動パルスPS5,PS2(単位信号に相当する。)を、両端の区間以外の区間である区間T22及び区間T12で生成している。このため、これらの駆動パルスPS5,PS2で形成された中ドットDM及び小ドットDSは、単位領域(1つのドットが形成され得る仮想領域に相当する。)の中央寄りの位置に形成される。これにより、複数のドットDL,DM,DSで形成される画像においてドットの粗密感を軽減でき、画質を向上させることができる。特にこのプリンタ1では、繰り返し期間Tが3つの区間で構成されており、小ドットDSの第2駆動パルスPS2、及び、中ドットDMの第5駆動パルスPS5を、3つの区間における中央の区間である区間T12及び区間T22で生成している。このため、中ドットDM及び小ドットDSは、単位領域の中心位置に形成される。このため、画質を一層向上させることができる。
また、このプリンタ1では、第1駆動信号COM_Aが有する第2駆動パルスPS2によって小ドットDS用のインクを吐出させ、第2駆動信号COM_Bが有する第5駆動パルスPS5によって、小ドットDS用のインクよりも量の多い中ドットDM用のインクを吐出させている。この構成により、大きさの異なる複数種類のドットDS,DMを、単位領域の中央寄りの位置に形成することができる。これらのドットDS,DMは、単位領域よりも小さな面積で形成されるので、位置のズレが画質へ与える影響は大きい。このような小ドットDSや中ドットDMを単位領域の中央寄りの位置に形成できることから、画質の向上を図ることができる。特に、このプリンタ1では、中央の区間T12及び区間T22で、小ドットDS用のインク及び中ドットDM用のインクを吐出させさせているので、より一層画質の向上を図ることができる。
また、このプリンタ1では、インクを吐出させるための動作をする駆動素子としてピエゾ素子411を用いている。そして、このピエゾ素子411により、圧力室412の容積を変化させ、圧力室412内のインクを吐出させている。この構成により、駆動信号COM(すなわち、単位信号に相当する各駆動パルス)の電圧波形を定めることで、ピエゾ素子411の動作を細かに制御することができる。その結果、インクの吐出量や吐出速度などを精度良く制御することができる。
また、駆動信号生成回路70は、第2駆動信号COM_B側の第5駆動パルスPS5(他のドット形成用の単位信号に相当する。)が有するインク吐出部分PS5aの生成開始タイミングを、第1駆動信号COM_A側の第2駆動パルスPS2(他のドット形成用の単位信号に相当する。)が有するインク吐出部分PS2aの生成開始タイミングに揃えている。前述の実施形態では、繰り返し期間Tの開始から時間t2の経過後に、それぞれのインク吐出部分PS2a,PS5aについて生成を開始している。この構成により、第2駆動パルスPS2で形成される小ドットDSと第5駆動パルスPS5で形成される中ドットDMについて、単位領域内での形成位置を揃えることができる。その結果、印刷画像の画質を高めることができる。
また、駆動信号生成回路70は、第1駆動信号COM_Aの最初の区間T11で大ドットDLの形成に用いられる第1駆動パルスPS1を生成し、最後の区間T13で大ドットDLの形成に用いられる第3駆動パルスPS3を生成している。これらの第1駆動パルスPS1と第3駆動パルスPS3に関し、これらの駆動パルスPS1,PS3をピエゾ素子411へ印加することで吐出されるインクの量は、それぞれ同じ量になっている。この構成により、中ドットDMや小ドットDSの形成位置を、大ドットDLの形成位置における中心付近に定めることができる。その結果、画質を向上させることができる。
また、繰り返し期間Tの途中に定められる区間T12及び区間T22に関し、これらの区間T12及び区間T22は、その時間幅がそれぞれ異なっている。この構成により、第5駆動パルスPS5の時間幅を、第2駆動パルスPS2の時間幅に関わりなく定めることができる。その結果、これらの駆動パルスPS2,PS5について波形の選択に自由度が増す。すなわち、それぞれの駆動パルスPS2,PS5が担当するドットDS,DMに応じたきめ細かな制御ができる。
また、ヘッド制御部50(コントローラに相当する。)は、ドット形成データSI(ドットサイズを示す情報に相当する。)からスイッチ動作情報(区間毎の選択情報に相当する。)を生成し、このスイッチ動作情報に応じて第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの必要部分を区間T11〜T13,T21〜T23毎に選択し、ピエゾ素子411へ印加している。この構成により、スイッチ動作情報の内容次第で種々の駆動信号COMに適用することができる。
===第2実施形態===
前述の実施形態で説明した駆動信号COMでは、繰り返し期間Tをできるだけ短くする観点から、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの生成開始タイミングは、第1駆動パルスPS1が有するインク吐出部分PS1aの生成開始タイミングから第3駆動パルスPS3が有するインク吐出部分PS3aの生成開始タイミングまでの期間における中間よりも少し後側に定められている。これに伴い、往路印刷時に形成される中ドットDM及び小ドットDSの中心位置と、復路印刷時に形成される中ドットDM及び小ドットDSの中心位置との間には、ズレdxが生じている。
ここで、さらなる画質の向上のためには、このズレdxをできるだけ小さくすることが求められる。図6の第2実施形態はこのような観点に基づくものである。この実施形態における駆動信号生成回路70は、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの開始タイミング、及び、第5駆動パルスPS5が有するインク吐出部分PS5aの開始タイミングを、繰り返し期間Tにおける中間のタイミングに定めている。この構成により、中ドットDM及び小ドットDSを単位領域における中央に形成することができ、画質の向上が図れる。
加えて、第1駆動パルスPS1が有するインク吐出部分PS1aの開始タイミングから第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの開始タイミングまでの期間と、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの開始タイミングから第3駆動パルスPS3が有するインク吐出部分PS3aの開始タイミングまでの期間とを同じ間隔に定めている。言い換えれば、第1駆動パルスPS1が有するインク吐出部分PS1aの開始タイミングから第3駆動パルスPS3が有するインク吐出部分PS3aの開始タイミングまでの期間における中間のタイミングで、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aの生成を開始している。この構成により、大ドットDLの中心位置に小ドットDSを形成することができる。さらに、第5駆動パルスPS5が有するインク吐出部分PS5aは、第2駆動パルスPS2が有するインク吐出部分PS2aと同じタイミングで生成が開始されている。このため、中ドットDMについても、大ドットDLの中心位置に形成することができる。これにより、ドットの粗密感を軽減でき、画質を向上させることができる。
===その他の実施形態===
前述の実施形態は、印刷装置としてのプリンタ1について記載されているが、その中には、印刷方法や制御用プログラムの開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<駆動信号COMの他の例について>
ところで、第1実施形態及び第2実施形態において、駆動信号生成回路70は、2種類の駆動信号を繰り返し期間Tに亘って繰り返し生成していた。この点に関し、駆動信号生成回路70に、3種類以上の駆動信号を生成させるように構成してもよい。例えば、図7Aに示す例では、第1駆動信号COM_A、第2駆動信号COM_B、及び、第3駆動信号COM_Cからなる3種類の駆動信号を、駆動信号生成回路70に生成させている。そして、第1駆動信号COM_Aは、区間T11〜区間T13にて、大ドットDLを形成するための3つの駆動パルスPS11〜PS13を有する。第2駆動信号COM_Bは、区間T22にて中ドットDMを形成するための駆動パルスPS14を有し、区間T23にてメニスカスを微振動させるための駆動パルスPS15を有する。第3駆動信号COMは、区間T32にて小ドットDSを形成するための駆動パルスPS16を有する。また、図7Bに示す例において、第1駆動信号COM_Aは、区間T11及び区間T12にて、大ドットDLの形成に用いられる2つの駆動パルスPS21,PS22を有する。第2駆動信号COM_Bは、区間T22にて中ドットDMの形成に用いられる駆動パルスPS23を有し、区間T23にてメニスカスを微振動させるための駆動パルスPS24を有する。第3駆動信号COMは、区間T32にて小ドットDSの形成に用いられる駆動パルスPS25を有し、区間T33にて大ドットDLの形成に用いられる駆動パルスPS26を有する。このような駆動信号であっても、前述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、前述した各実施形態において、繰り返し期間Tは、駆動信号毎に3つの区間で構成されていた。繰り返し期間Tを構成する区間の数は、3つに限定されるものではない。例えば、4つの区間で構成してもよいし、5つの区間で構成してもよい。そして、繰り返し期間Tを3以上の奇数区間で構成し、中ドットDMや小ドットDSを形成するための駆動パルスを中央の区間で生成した場合には、中ドットDMや小ドットDSを単位領域の中央に形成でき、画質の向上が図れる。また、中ドットDMや小ドットDSの形成を複数の駆動パルスで行うようにしたプリンタ1でも同様に構成できる。
<駆動信号生成部について>
前述した各実施形態では、駆動信号生成部として、駆動信号COMの波形を定めるための波形情報(DAC値)により、駆動信号COMの電圧波形を定める駆動信号生成回路70を例に挙げて説明した。しかし、駆動信号生成部は、この構成に限定されるものではない。例えば、トランジスタやコンデンサ等の回路素子で構成した駆動信号生成回路70であってもよい。
<駆動素子について>
前述した各実施形態では、インクを吐出させるための駆動素子として、ピエゾ素子411を用いていた。この駆動素子としては、インクを吐出させるための動作をするものであれば、ピエゾ素子411に限定されない。例えば、発熱素子であってもよい。
<他の応用例について>
また、前述の実施形態では、プリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置(印刷装置)に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
印刷システムの構成を説明するブロック図である。 ヘッド制御部の構成を説明するブロック図である。 第1実施形態の駆動信号を説明する図である。 スイッチ制御情報の内容を説明する図である。 ピエゾ素子に印加される駆動パルスとドット形成データとの関係を説明する図である。 大ドットの単位領域内での形成を説明する模式図である。 中ドット及び小ドットの単位領域内での形成を説明するための模式図である。 第2実施形態の駆動信号を説明する図である。 3種類の駆動信号の一例を説明する図である。 3種類の駆動信号の他の例を説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ,20 用紙搬送機構,21 搬送ローラ,
22 搬送モータ,30 キャリッジ移動機構,31 タイミングベルト,
32 プーリー,33 駆動モータ,40 ヘッドユニット,
41 ヘッド,411 ピエゾ素子,412 圧力室,413 ノズル,
50 ヘッド制御部,51A 第1シフトレジスタ,
51B 第2シフトレジスタ,52A 第1ラッチ回路,
52B 第2ラッチ回路,53 制御ロジック,54 デコーダ,
55A 第1スイッチ,55B 第2スイッチ,
60 プリンタ側コントローラ,61 インタフェース部,62 CPU,
63 メモリ,64 制御ユニット,70 駆動信号生成回路,
100 印刷システム,110 コンピュータ,
111 ホスト側コントローラ,112 インタフェース部,
113 CPU,114 メモリ,120 表示装置,130 入力装置,
140 記録再生装置,CR キャリッジ,S 用紙,
SI ドット形成データ,LAT ラッチ信号,CH_A 第1チェンジ信号,
CH_B 第2チェンジ信号,q0〜q7 スイッチ制御情報,
T 繰り返し期間,T11〜T13 区間,T21〜T23 区間,
COM 駆動信号,COM_A 第1駆動信号,COM_B 第2駆動信号,
SS11〜SS13 波形部,SS21〜SS23 波形部,
PS1 第1駆動パルス,PS1a インク吐出部分,
PS2 第2駆動パルス,PS2a インク吐出部分,
PS3 第3駆動パルス,PS3a インク吐出部分,
PS4 第4駆動パルス,PS5 第5駆動パルス,
PS5a インク吐出部分,PS6 第6駆動パルス,
DL 大ドット,DM 中ドット,DS 小ドット

Claims (11)

  1. (A)ドット形成用の単位信号が駆動素子へ印加されることでインクを吐出する印刷ヘッドと、
    (B)前記単位信号を含む第1駆動信号と前記単位信号を含む第2駆動信号とを、所定期間毎に繰り返し生成する駆動信号生成部であって、
    前記所定期間を3以上の複数区間から構成するとともに、前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を生成する駆動信号生成部と、
    (C)ドットサイズを示す情報に基づいて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加するコントローラと、
    (D)を有する印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間、及び、前記第2駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間のそれぞれで、前記他のドット形成用の単位信号を生成し、
    前記第2駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号は、
    前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量が、前記第1駆動信号が有する前記他のドット形成用の単位信号によって前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量と異なる、印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記駆動素子は、
    印加される単位信号の電圧の変化に応じて変形するものであって、インクを貯留した圧力室の容積を変化させることにより、前記圧力室に連通されたノズルからインクを吐出させるものである、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記駆動素子は、
    ピエゾ素子である、印刷装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記第2駆動信号側の他のドット形成用の単位信号における電圧変化部分であってインクを吐出させるべく前記圧力室を収縮させる電圧変化部分の生成開始タイミングを、前記第1駆動信号側の他のドット形成用の単位信号における電圧変化部分であってインクを吐出させるべく前記圧力室を収縮させる電圧変化部分の生成開始タイミングに揃える、印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間で、最大ドットの形成に用いられる単位信号を生成し、
    前記最後の区間で生成される前記最大ドットの形成に用いられる単位信号は、
    前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量が、前記最初の区間で生成される前記最大ドットの形成に用いられる単位信号によって前記印刷ヘッドから吐出させるインクの量と同じである、印刷装置。
  7. 請求項2から請求項6の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記第2駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間は、
    その時間幅が、前記第1駆動信号が有する前記複数区間における最初の区間と最後の区間を除いた区間の時間幅と異なっている、印刷装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、
    前記ドットサイズを示す情報から区間毎の選択情報を生成し、前記区間毎の選択情報に応じて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択し、前記駆動素子へ印加する、印刷装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、
    前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号に同期して生成されるタイミング信号に基づき、前記第1駆動信号が有する複数区間、及び、前記第2駆動信号が有する複数区間を認識する、印刷装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドを往路方向と復路方向とに移動させる移動機構を有する、印刷装置。
  11. (A)ドット形成用の単位信号を含む第1駆動信号とドット形成用の単位信号を含む第2駆動信号であって、3以上の複数区間で構成される所定期間における最初の区間と最後の区間を除いた区間に、最大ドットの形成に用いられる単位信号以外の、他のドット形成用の単位信号を有する第1駆動信号と第2駆動信号とを、前記所定期間毎に繰り返し生成すること、
    (B)ドットサイズを示す情報に基づいて、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の必要部分を前記区間毎に選択すること、
    (C)選択された必要部分を印刷ヘッドの駆動素子へ印加することで、前記必要部分に含まれる前記ドット形成用の単位信号に応じてインクを吐出させること、
    (D)を有する印刷方法。
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