JP2003225242A - 内視鏡用止血具 - Google Patents

内視鏡用止血具

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JP2003225242A
JP2003225242A JP2002026064A JP2002026064A JP2003225242A JP 2003225242 A JP2003225242 A JP 2003225242A JP 2002026064 A JP2002026064 A JP 2002026064A JP 2002026064 A JP2002026064 A JP 2002026064A JP 2003225242 A JP2003225242 A JP 2003225242A
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Tsutomu Okada
勉 岡田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は異なる種類の止血具を交換する
ことなく、かつ止血具が相互に干渉することなく使用で
きるようにした内視鏡用止血具を提供することにある。 【解決手段】本発明の内視鏡用止血具は注射針部14
と、これとは異なるクリップ部16とを具備し、上記注
射針部14とクリップ部16を互いに並んで設け、干渉
することなく使用できるように挿入部2に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡と併せて使
用される内視鏡用止血具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡と併せて使用され、体腔内の出血
部位を止血する止血具としては実公平4−26091号
公報に示されるクリップ装置や特開2001−5800
6号公報に示される注射針または高周波凝固子などがあ
る。また、特開2000−254143号公報のように
クリップ装置に高周波電流を通電するものやWO94/
26189号公報に示されるような止血用電極の中心に
突没式に注射針を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の止血具で止血を
行う際、1種類の止血具だけでは止血効果が十分でない
場合がある。また、止血具を使用する前に、より止血効
果を発揮させるため、事前に別の止血具を用いて出血を
抑制しておくことがある。これらの場合、実公平4−2
6091号公報に示されるクリップ装置や特開2001
−58006号公報に示される注射針ような止血具を使
用するが、このようなものでは内視鏡のチャンネルから
止血具の出し入れを繰り返さなければならないため、作
業が非常に面倒であった。
【0004】WO94/26189号公報に示されるよ
うな止血用電極の中心に突没式に注射針を設けた止血具
では凝固と注入を一度に行なうことができるが、注射針
が止血電極の中心軸上に設けられているため、電極によ
る凝固の際、血液などの凝結塊が注射針に固着してその
機能を損なうことがあった。
【0005】本発明は前述した課題に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは異なる種類の止血
具を交換することなく、かつ止血具が相互に干渉するこ
となく使用できるようにした内視鏡用止血具を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1に係
る発明は、第1止血具と、この第1止血具とは異なる種
類の第2止血具とを具備し、上記第1止血具と第2止血
具は、互いに並んで干渉することなく使用できるように
挿入部に配置されたことを特徴とする内視鏡用止血具で
ある。
【0007】請求項2に係る発明は、上記第1止血具お
よび第2止血具の少なくとも一方は、上記挿入部に形成
された内孔と、この内孔の先端開口から突没する止血機
能部を有して構成されていることを特徴とする請求項1
に記載の内視鏡用止血具である。
【0008】請求項3に係る発明は、上記第1止血具お
よび第2止血具の一方の先端は他方のものの先端はより
も前方に配置され、先端が後方にある止血具は止血機能
部を先端開口から突没する内孔を形成し、先端が前方に
配置された止血具の先端よりも上記止血機能部の先端を
前方に位置し得ることを特徴とする請求項1に記載の内
視鏡用止血具である。
【0009】本発明によれば、止血効果を高めるために
複数の止血具を併用する場合、内視鏡等のチャンネルか
ら各止血具の出し入れすることなく複数の止血処理を必
要な回数続けて行うことができる。例えば、止血効果を
高めるために第1止血具を使用して出血を抑制してお
き、次に第2止血具で止血を行う。さらに、必要であれ
ば、再度、第1止血具を使用する。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1乃至図12
を参照して、本発明の第1実施形態に係る内視鏡用止血
具を説明する。図1に示されるように、内視鏡用止血具
1は体腔内に挿入されるべき挿入部2と体腔外に配置さ
れるべき操作部3を有する。挿入部2は内孔4aを有す
る第1シース4と、内孔5aを有する第2シース5を並
列させてなるものである。両シース4,5は先端及び先
端から距離をおいて後方に設けられた固定部材6a,6
bにより固定的に連結されている。先端側に位置する固
定部材6aは第2シース5の先端と略一致して配置され
ている。第1シース4の先端はその前方の固定部材6a
を越えて5mm程度さらに前方へ延び、第1シース4の
先端部4cを形成している。このような配置により、第
1シース4の先端開口4bと第2シース5の先端開口5
bの位置が前後にずれ、その先端開口4bと先端開口5
bは互いに異なる位置に配置させられる。
【0011】また、後方の固定部材6bは図2に示すよ
うに挿入部2を内視鏡7のチャンネル内に挿入し、挿入
部2の先端から突出した状態において内視鏡7の湾曲部
7aの領域内に位置しないような距離だけ後方に位置し
ている。これにより、挿入部2は内視鏡7の湾曲部7a
の部分をスムーズに通過することができる。
【0012】各固定部材6a,6bはいずれも図3に示
すように2つの孔8a,8bを並設した部材から成る。
先端側に配置される固定部材6aの孔8a,8bには第
1シース4と第2シース5がそれぞれ挿嵌され固定され
ている。後方の固定部材6bの孔8a,8bにもそれぞ
れ第1シース4と第2シース5が挿嵌されている。第2
シース5は固定部材6bに固定されるが、第1シース4
は固定部材6bに固定されていない。これにより、挿入
部2が湾曲した際に現れる、第1シース4と第2シース
5の特性の差による両者のずれを吸収できる。
【0013】挿入部2の基端には分岐9が設けられてい
る。この分岐9の後方には第1操作部10と第2操作部
11が設けられている。第1操作部10は分岐9内で上
記第1シース4の基端に固定された保持部10aと、こ
の保持部10aに進退自在な口金部10bとから成る。
一方、第2操作部11は第2シース5の基端部分に進退
自在な本体部11aと、この本体部11aに摺動可能な
スライダ11bとから成る。第2シース5は分岐9内を
通過して第2操作部11まで延出し、その延出部分で延
出部5cを形成している。本体部11aは第2シース5
の分岐9後方の延出部5c上を覆うようにして進退でき
るように構築されている。
【0014】第1シース4には第1止血具が構築されて
いる。すなわち、第1シース4の内孔には図4に示すよ
うに、可撓性チューブ12の先端に針13を有してなる
止血機能部としての注射針部14が挿通され、この注射
針部14の基端は図5に示す第1操作部10の口金部1
0bに接続されている。上記針13の基端付近部には針
13より大径のストッパ15が設けられ、この大径のス
トッパ15は針13を前進させたとき、第1シース4の
先端に形成された細径部4dに当り、それに係止するよ
うになっている。
【0015】第2シース5には第2止血具が構築されて
いる。すなわち、上記第2シース5の内孔には第2止血
具のクリップ部16が挿通されている。このクリップ部
16は止血機能部としてのクリップユニット20とコイ
ル21を有して成り、クリップユニット20はコイル2
1の先端に位置して設置されている。クリップユニット
20は連結板17とクリップ18および押え管19を構
成部材とする。クリップ18はその楕円ループ状に形成
した基端部18aに連結板17を引掛け、連結板17に
着脱自在に係合するように組み立てられる。クリップユ
ニット20の連結板17はコイル21内に挿通された操
作ワイヤ22の先端を固定することで接続されている。
クリップ部16のコイル21は図5に示される第2操作
部11の本体部11aに接続され、操作ワイヤ22はそ
の第2操作部11のスライダ11bに接続されている。
【0016】次に、本実施形態に係る内視鏡用止血具1
の作用を説明する。図4に示されるように、止血機能部
としての注射針部14及びクリップ部16をそれぞれ第
1シース4と第2シース5内に収容する。また、第1操
作部10の口金部10bには例えばエタノールなどの止
血薬剤を満たしたシリンジ(図示せず)を取り付け、注
射針部14の可撓性チューブ12内を止血薬剤で満たし
ておく。
【0017】内視鏡7のチャンネルを通じて内視鏡用止
血具1の挿入部2を体内に導入する。挿入部2の先端を
体内の出血部23に誘導した後、口金部10bを保持部
10aに対して押し込むと、図5に示すように、第1シ
ース4の先端から針13が突出する。このとき、第1シ
ース4の先端部4cは細径であるため、針13の先端が
見えにくくなることはない。
【0018】そして、図6に示すように、針13を出血
部23に穿刺し、その出血部23に止血薬剤を注入す
る。その後、口金部10bを保持部10aに対して引
き、針13を第1シース4内に引き込み収容する。
【0019】次に、第2操作部11の本体部11aを、
延出部5c上を覆うように分岐9に向かって押し込み、
分岐9に当接させる。すると、図7に示すように、第2
シース5の先端からクリップ部16の先端が突出する。
このとき、クリップ部16の先端の少なくともクリップ
18は第1シース4の先端部4cよりも前方まで突出す
るため、これ以降のクリップ18を使用する処置作業の
際に第1シース4の先端部4cが邪魔になることがな
い。
【0020】そして、図8に示すように、クリップ18
を出血部23に誘導し、出血部23を挟み得る位置近く
までクリップ18を誘導した後、第2操作部11のスラ
イダ11bを基端側に引く。これにより操作ワイヤ22
が基端側へ後退させるように引かれ、クリップ18の楕
円状の基端部18aに押え管19が嵌り込み、基端部1
8aはその押え管19によって潰される。このため、ク
リップ18は図9に示されるように、外側方向に大きく
拡開する。この状態で、クリップ18を、図10に示す
ように、出血部23に当て付ける。
【0021】さらに、スライダ11bを基端側へ引き、
さらに操作ワイヤ22を後退させると、クリップ18が
押え管19内に引き込まれ、図11に示すように、クリ
ップ18は閉じられ、出血部23を把持し、止血する。
【0022】出血部23をクリップ18で確実に挟んだ
状態で、さらにスライダ11bを基端側に引込むように
操作ワイヤ22を後退させると、連結板17が変形して
伸び、クリップ18は連結板17との係合を解かれ、ク
リップ部16から離脱し、図12に示すように、出血部
23を止血したまま体内に留置される。さらに、必要で
あれば、再度、別の止血機能部としての注射針部14を
使用することができる。
【0023】本実施形態によれば、異なる止血機能部と
しての注射針とクリップ装置が挿入部2に並設されてい
るので、注射針による止血薬剤の注入とクリップによる
止血を、内視鏡等のチャンネルから止血具1を出し入れ
せずに行うことができる。また、クリップで止血する前
に薬剤の注入により出血の程度を抑制でき、クリップに
よる止血がより確実になる。さらに注射針とクリップ装
置それぞれの先端が互いに干渉しないように配設されて
いるので、注射針とクリップ装置が干渉してそれぞれの
機能を損なうということがない。すなわち、本発明によ
れば、止血効果を高めるために複数の止血具を併用する
場合、内視鏡等のチャンネルから各止血具を出し入れす
ることなく、複数の止血処理を必要回数続けて行うこと
ができる。
【0024】[第2実施形態]図13乃至図14は本発明
の第2実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具24は以下の構成を有
するが、上述した第1実施形態の場合と同様な部分には
同一の符号を付して説明する。
【0025】本実施形態の内視鏡用止血具24の挿入部
2は並設された第1シース4と第2シース5を有して成
り、両シース4,5は、第1シース4の先端が第2シー
ス5の先端より前方に延びた状態で、挿入部2の全長に
亘って溶着部25で固定されている。これにより、挿入
部2上に段差が少なくなり、挿入部2の体腔内への挿入
が容易になる。それ以外の構成は第1実施形態と同様で
ある。また、作用についても第1実施形態と同様であ
る。
【0026】[第3実施形態]図15乃至図19は本発明
の第3実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具26は以下の構成を有
するが、上述した第1実施形態の場合と同様な部分には
同一の符号を付して説明する。
【0027】内視鏡用止血具26の挿入部2は一本のシ
ース27を有する。このシース27は図16に示すよう
な断面形状を有するチューブ部材によって形成される。
つまり、チューブ部材は2つの内孔27a,27bを有
し、かつ内孔27a,27bを確定する円形の壁27
c,27dはその内孔27a,27bの径より小さい幅
のブリッジ27fで一体につながっている。シース27
の先端では図17に示すように、一方の内孔27aの壁
27cを残して壁27d及びブリッジ27fが削り取ら
れ、延長した先端部27eを形成している。
【0028】また、シース27の基端における分岐9内
では図18に示すように、ブリッジ27fと壁27dが
切り離され、その壁27dは分岐9の外まで延出して延
出部27gを形成している。このようなシース27を使
用することにより両端部での、先端部27e、延出部2
7gの加工が容易に行える。
【0029】また、シース27の断面形状は図19に示
すような、ブリッジ27fが短く、またはブリッジ27
fが無いものでもよい。つまり、ブリッジ27fを設け
る場合、そのブリッジ27fの幅をF1とすると、0≦
F1であればよい。
【0030】そして、シース27の内孔27aには第1
実施形態と同様の注射針部14が挿通され、他方の内孔
27bには第1実施形態と同様のクリップ部16が挿通
されるようになっている。それ以外の構成は上述した第
1実施形態と同様である。また、本実施形態の作用につ
いても第1実施形態の場合と同様である。
【0031】[第4実施形態]図20乃至図22は本発明
の第4実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具28は前述した第3実
施形態におけるシース27のブリッジ27fの個所に少
なくとも1つの孔29を設けたものである。この孔29
の形態は図20に示すような長孔のものでも図22に示
すような円形孔のものでも構わない。本実施形態ではブ
リッジ27fの個所に孔29を設けたことにより、シー
ス27の可撓性が大きくなり、挿入部2の挿入性が向上
する。上記以外の構成は前述した第1実施形態と同様で
ある。また、その作用についても第1実施形態と同様で
ある。
【0032】[第5実施形態]図23乃至図24は本発明
の第5実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具30は以下の構成を有
するが、上述した第1実施形態の場合と同様な部分には
同一の符号を付して説明する。
【0033】本実施形態の内視鏡用止血具30は第1シ
ース4の先端部4cの先端に電極31を設け、第1シー
ス4の内孔4a内には電極31に電気的に接続されたコ
ード32が挿通され、基端の分岐9でプラグ33に電気
的に接続されている。プラグ33はコード(図示せず)
を介して高周波電流供給電源装置(図示せず)に接続さ
れる。上記以外の構成は上述した第1実施形態と同様で
ある。
【0034】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、第1実施形態の場合と同様に体内に挿入し、
先端部を出血部23に誘導する。そして、電極31を出
血部23に押し付け、プラグ33およびコード32を介
して高周波電流を電極31に流し、出血部23を高周波
電流で凝固し、止血する。
【0035】次に、操作部34の本体部34aを、延出
部5c上を覆うように分岐9に向かって分岐9に当接す
るまで押し込む。すると、図24のように、第2シース
5の先端からクリップ部16の先端が突出する。このと
き、クリップ部16の先端の少なくともクリップ18は
図24に示すように、電極31より前方まで突出する。
そのため、これ以降の、クリップ18の作用の際に、電
極31が邪魔になることがない。また、これ以降の作用
は前述した第1実施形態の場合と同様である。
【0036】本実施形態によれば、高周波凝固電極とク
リップ装置が並設されているので、高周波凝固電極によ
る熱的止血とクリップ18による止血を、止血具を内視
鏡等のチャンネルに出し入れせずに行うことができる。
また、クリップ18で止血する前に凝固により出血の程
度を抑制でき、クリップ18による止血が、より確実に
なる。さらに、機能部それぞれの先端が互いに干渉しな
いように配設されているので、機能部が互いに干渉して
それぞれの機能を損なうということがない。
【0037】[第6実施形態]図25乃至図27は本発
明の第6実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具35は図25に示され
るように、前述した第1実施形態と同様の第2シース5
内に焼灼止血プローブ36が突没自在に挿通されてい
る。
【0038】焼灼止血プローブ36はチューブ37の先
端に発熱体38を有して成り、発熱体38にチューブ3
7内に配されたコードを介して手元から通電することに
より発熱体38を発熱させるようになっている。それ以
外の構成は前述した第1実施形態と同様である。
【0039】次に、本実施形態の内視鏡用止血具35の
作用について説明する。まず、図25に示されているよ
うに、注射針部14及び焼灼止血プローブ36をそれぞ
れ第1シース4と第2シース5内に別々に収容した状態
にする。そして、第1実施形態と同様に注射針部14の
針13を突出させ(図26参照)、注射針部14の針1
3を出血部23に穿刺し、出血部23に止血薬剤を注入
する。この後、針13を引き込み、第1シース4内に収
容した後に、焼灼止血プローブ36を突出させる。この
とき、発熱体38は図27に示すように、第1シース4
の先端部4cより前方まで突出する。そのため、焼灼止
血時に第1シース4の先端部4cが邪魔になることがな
い。
【0040】そして、焼灼止血プローブ36の発熱体3
8を出血部23に押し付けた状態で通電し、発熱体38
を発熱させて、出血部23を焼灼止血する。
【0041】本実施形態によれば、注射針部14と焼灼
止血プローブ36が並設されているので、注射針部14
による止血薬剤の注入と焼灼止血プローブ36による止
血処理を、止血具35を内視鏡等のチャンネルから出し
入れせずに行うことができる。また、焼灼止血プローブ
36で止血する前に止血薬剤の注入により出血の程度を
抑制でき、焼灼止血プローブ36による止血がより確実
になる。さらに、注射針部14と焼灼止血プローブ36
それぞれの先端が互いに干渉しないように配設されるの
で、それらが互いに干渉してそれぞれの機能を損なうと
いうことがない。
【0042】[第7実施形態]図28乃至図29は本発
明の第7実施形態に係る内視鏡用止血具を示すものであ
る。本実施形態の内視鏡用止血具39は図28に示され
るように、第1実施形態のものにおける第1シース4の
先端部4cの先端にノズル40を設け、また、第1シー
ス4の内孔4aは基端の分岐9に設けられたコック41
と連通している。それ以外の構成は前述した第1実施形
態と同様である。
【0043】次に、本実施形態の作用について説明す
る。前述した第1実施形態と同様に止血具39を体内に
挿入し、先端を出血部23に誘導する。そして、コック
41に生理食塩水などの入ったシリンジ(図示せず)を
取り付け、第1シース4の内孔4a内に注入し、先端の
ノズル40から噴出させ、出血部23を洗浄する。
【0044】次に、操作部34の本体部34aを、延出
部5c上を覆うように分岐9に向かって分岐9に当接す
るまで押し込む。すると、図29に示すように、第2シ
ース5の先端からクリップ部16の先端が突出する。こ
のとき、クリップ部16の先端の少なくともクリップ1
8は図29に示すように、ノズル40より前方まで突出
する。そのため、これ以降の、クリップ18を用いた処
置作用の際にノズル40が邪魔になることがない。これ
以降の作用は前述した第1実施形態と同様である。
【0045】本実施形態によれば、洗浄用チューブとク
リップ装置が並設されているので、クリップ18による
止血を行う前に出血部の洗浄を、止血具39を出し入れ
せずに行うことができ、出血部の特定がより確実にな
る。さらに、それぞれの先端が互いに干渉しないように
配設されているので、干渉してそれぞれの機能を損なう
ということがない。
【0046】尚、本発明は前述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
【0047】[付記]前述した説明によれば以下に列挙
する事項および以下に列挙した事項を任意に組み合わせ
た事項が得られる。
【0048】1.第1止血具と、上記第1止血具に並ん
で設けられ、上記第1止血具とは異なる種類の第2止血
具と、を具備することを特徴とする内視鏡用止血具。 2.上記第1止血具または第2止血具の少なくとも一方
は、内孔と、上記内孔から突没する止血機能部とから構
成されていることを特徴とする付記第1項に記載の内視
鏡用止血具。 3.上記内視鏡用止血具は挿入部を有し、上記挿入部は
1つの内孔を有する第1止血具のシースと、1つの内孔
を有する第2止血具のシースとを並べて固定して形成さ
れることを特徴とする付記第1項に記載の内視鏡用止血
具。
【0049】4.上記第1止血具のシースと第2止血具
のシースの固定方法は、溶着であることを特徴とする付
記第3項に記載の内視鏡用止血具。 5.上記第1止血具のシースと第2止血具のシースの固
定は、軸方向の途中に設けられた固定部材によることを
特徴とする付記第3項に記載の内視鏡用止血具。 6.上記固定部材は第1止血具のシース及び第2止血具
のシースがそれぞれ通る通孔を有し、第1止血具のシー
スまたは第2止血具のシースの一方が上記固定部材に固
着され、他方は上記固定部材に固着されずに軸方向に移
動可能であることを特徴とする付記第5項に記載の内視
鏡用止血具 7.上記固定部材は上記挿入部を内視鏡のチャンネルに
挿入した際に、内視鏡の湾曲部に干渉しない位置に設け
られていることを特徴とする付記第5項に記載の内視鏡
用止血具。 8.上記内視鏡用止血具は挿入部を有し、上記挿入部は
2つの内孔と、上記内孔を確定する円形の壁をそれぞれ
有し、上記壁は上記壁の外径より小さな幅のブリッジ部
により一体に連結されていることを特徴とする付記第1
項に記載の内視鏡用止血具。 9.上記第1止血具と第2止血具の一方の先端は他方の
先端より前方にあり、上記先端が後方にある止血具の内
孔から突出した上記止血機能部の先端は上記先端が前方
にある止血具の先端より前方にあることを特徴とする付
記第2項に記載の内視鏡用止血具。
【0050】10.上記第1止血具と第2止血具のうち
一方はクリップ装置であることを特徴とする付記第1項
に記載の内視鏡用止血具。 11.上記第1止血具と第2止血具のうち一方は高周波
凝固子であることを特徴とする付記第1項または第10
項に記載の内視鏡用止血具。 12.上記第1止血具と第2止血具のうち一方は注射針
であることを特徴とする付記第1項または第10項に記
載の内視鏡用止血具。 13.上記第1止血具と第2止血具のうち一方は焼灼止
血プローブであることを特徴とする付記第1項または第
10項に記載の内視鏡用止血具。 14.上記第1止血具と第2止血具のうち一方は洗浄用
チューブであることを特徴とする付記第1項または第1
0項に記載の内視鏡用止血具。
【0051】(各付記項の目的、効果)第1項、第3項
の付記項についての目的、効果は、異なる種類の止血具
を交換することなく、かつ止血具が相互に干渉すること
なく使用でき、止血効果を向上させることである。第2
項、第9項の付記項についての目的、効果は、2つの止
血具の干渉を防止することである。第3項、第5項の付
記項についての目的、効果は、2つのシースを容易に固
定することである。第4項の付記項についての目的、効
果は、挿入部の段差を少なくし、挿入性を向上すること
である。
【0052】第6項の付記項についての目的、効果は、
挿入部が湾曲した際に現れる、2つのシース相互の特性
の違いによるずれを吸収することである。第7項の付記
項についての目的、効果は、内視鏡湾曲部の挿通性向上
し、湾曲部をスムーズに通過できるようにすることであ
る。第8項の付記項についての目的、効果は、2つの止
血具のシースを一体化し、シースの分離・切欠きの加工
性の向上することである。第10項の付記項についての
目的、効果は、機械的止血を達成することである。第1
1項、第12項、第13項の付記項についての目的、効
果は、出血レベルの抑制を達成することである。第14
項の付記項についての目的、効果は、出血部を事前に洗
浄できるようにすることで、出血部が明確になることで
ある。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、異なる種類の止血具を
並べて設け得るので、複数の止血具を交換することなく
併用することができ、かつ止血具が相互に干渉すること
なく使用でき、止血効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡用止血具の
構成を概略的に示す説明図。
【図2】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の挿入部
における湾曲部の湾曲状態を示す説明図。
【図3】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具のシース
を連結する固定部材の斜視図。
【図4】(a)は同第1実施形態に係る内視鏡用止血具
の挿入部における先端部付近の縦断面図、(b)はその
内視鏡用止血具の挿入部における先端部の正面図。
【図5】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具を使用す
るときの側面図。
【図6】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用状
態の作用説明図。
【図7】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用状
態の側面図。
【図8】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用状
態の作用説明図。
【図9】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用状
態の作用説明図。
【図10】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態の作用説明図。
【図11】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態の作用説明図。
【図12】同第1実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態の作用説明図。
【図13】本発明の第2実施形態に係る内視鏡用止血具
の構成を概略的に示す説明図。
【図14】図13中A−A線に沿う上記内視鏡用止血具
の挿入部の横断面図。
【図15】本発明の第3実施形態に係る内視鏡用止血具
の構成を概略的に示す説明図。
【図16】図13中B−B線に沿う上記内視鏡用止血具
の挿入部の横断面図。
【図17】同第3実施形態に係る内視鏡用止血具の先端
部分の斜視図。
【図18】同第3実施形態に係る内視鏡用止血具の基端
部分の縦断面図。
【図19】同第3実施形態に係る内視鏡用止血具の基端
部分の横断面図。
【図20】本発明の第4実施形態に係る内視鏡用止血具
の構成を概略的に示す説明図。
【図21】図13中C−C線に沿う上記内視鏡用止血具
の挿入部の横断面図。
【図22】同第4実施形態に係る内視鏡用止血具の挿入
部の側面図。
【図23】本発明の第5実施形態に係る内視鏡用止血具
の構成を概略的に示す説明図。
【図24】同第5実施形態に係る内視鏡用止血具の先端
部分の斜視図。
【図25】本発明の第6実施形態に係る内視鏡用止血具
の先端部を概略的に示す説明図。
【図26】同第6実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態での先端部分の斜視図。
【図27】同第6実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態での先端部分の斜視図。
【図28】本発明の第7実施形態に係る内視鏡用止血具
の先端部を概略的に示す説明図。
【図29】同第6実施形態に係る内視鏡用止血具の使用
状態での先端部分の斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡用止血具 2…挿入部 3…操作部 4…シース 5…シース 7…内視鏡 14…注射針部 16…クリップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1止血具と、この第1止血具とは異な
    る種類の第2止血具とを具備し、上記第1止血具と第2
    止血具は並んで挿入部に配置され、互いに干渉すること
    なく使用できるようにしたことを特徴とする内視鏡用止
    血具。
  2. 【請求項2】 上記第1止血具および第2止血具の少な
    くとも一方は、上記挿入部に形成された内孔と、この内
    孔の先端開口から突没する止血機能部を有して構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用止血
    具。
  3. 【請求項3】 上記第1止血具および第2止血具の一方
    の先端は他方のものの先端はよりも前方に配置され、先
    端が後方にある止血具は止血機能部を先端開口から突没
    する内孔を形成し、先端が前方に配置された止血具の先
    端よりも上記止血機能部の先端を前方に位置し得ること
    を特徴とする請求項1に記載の内視鏡用止血具。
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