JP2003225015A - コンバインのキャビン - Google Patents

コンバインのキャビン

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JP2003225015A
JP2003225015A JP2002028203A JP2002028203A JP2003225015A JP 2003225015 A JP2003225015 A JP 2003225015A JP 2002028203 A JP2002028203 A JP 2002028203A JP 2002028203 A JP2002028203 A JP 2002028203A JP 2003225015 A JP2003225015 A JP 2003225015A
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Japan
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cabin
frame
roof
wiper
view
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JP2002028203A
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English (en)
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Kazunori Doi
一紀 土居
Takeshi Hagiyama
丈士 萩山
Koji Ochi
孝司 越智
Masahiko Yoshino
正彦 芳野
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のキャビンは、各種のホ−スやハ−ネス
類を、後壁を利用してその外側に沿わせて設けていた。
そのため、従来装置は、外観上の美観が損なわれ、更
に、グレンタンクオ−プン構成の場合、前記ホ−ス等が
オ−プン回動に支障となる課題があった。 【解決手段】 各支柱1、1’と2、2’の上端を連結
する上部連結枠5は、左側の前後支柱1、2の間に、空
調機器7の搭載スペ−ス8を形成するために横外側方へ
張り出した拡張部9を構成した。そして、前記上部連結
枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部と後部左
側支柱2との間に形成した段状に凹んだ空間部10に、
縦方向に配置したホ−ス11やハ−ネス12を配索して
構成したコンバインのキャビンとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのキャ
ビンに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、農作業機や土木、建設作業機
等の移動車輌は、車体上にオペレ−タ−が座るキャビン
が装備され、外部と遮断してその室内を快適な状態に保
って作業能率を上げる工夫がされた構成となっている。
そして、空調機器は、通常の場合、キャビンの天井に設
置され、その空調機器から空気流(熱・冷気)をキャビ
ン室内に吹き出すグリルを操縦者の頭上に開口して構成
し、更に、空調作用に伴う除湿により気中の水分を凝縮
して生じる排水のドレンホ−スを、天井からキャビンの
後部に配管して構成され、キャビン室内を快適に空気調
整する技術が実用化されている。
【0003】そして、上記キャビンは、軽量化を図り、
強度を確保するために、軽くて強い金属や合成樹脂等の
素材によって製作したキャビンフレ−ムやル−フが利用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からコンバインに
搭載するキャビンは、空調機器、その他の電装品を装備
しているため、車体(機体)側と接続するドレンホ−
ス、ヒ−タホ−ス、A/Cホ−ス、ハ−ネス類を車体と
の間に配索する必要があり、従来装置は、これらをキャ
ビンの後壁を利用してその外側に沿わせて上下方向に設
けていた。このように構成した従来のキャビンは、外観
上の意匠的な価値、美観を損なうばかりでなく、コンバ
インのグレンタンクオ−プン構成の場合、前記ホ−ス等
がタンクのオ−プン回動に支障となる課題があった。
【0005】そして、従来からキャビンの作業灯(前照
灯)は、外側に取り付けて前方を照射する構成であった
から、キャビンの外側機枠が複雑となって外観を損なう
課題と共に、実作業においても降雨による雨水がレンズ
を汚して曇らせ、本来の明るさを発揮できず機能を低下
する課題があった。
【0006】更に、従来装置のフロントワイパ−は、フ
ロントガラスの上部位置にワイパ−モ−タ等の関連装置
を外側に露出した状態で取り付けていたから、操縦座席
からの前方視界を著しく制限し、その上に加えてキャビ
ンの美観を損なう課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
型の課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずる
ものである。まず、請求項1の発明は、前後の左右両側
にそれぞれ配置した少なくとも4本の支柱1、1’と
2、2’を、横方向の連結杆3と、前後方向の連結杆4
と、上部連結枠5とによって枠組みしてキャビンフレ−
ム6を構成し、前記上部連結枠5は、前記各支柱1、
1’と2、2’の上部を連結するにあたり、左側の前後
支柱1、2の間に、空調機器7の搭載スペ−ス8を形成
するために横外側方へ張り出した拡張部9を構成し、前
記上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基
部と後部左側支柱2との間に形成した段状に凹んだ空間
部10に、縦方向に配置したホ−ス11やハ−ネス12
を配索して構成したコンバインのキャビンであるから、
ホ−スやハ−ネス類が外観上露出しておらず、キャビン
の意匠的な価値(美観)が著しく向上した。そして、ホ
−スやハ−ネスは、上記構成の場合、平面視においてキ
ャビンの外側枠内に納まっているから、周辺装置の邪魔
にならず、特に、グレンタンクをオ−プン回動しても何
らの支障もなくなった。
【0008】つぎに、請求項2の発明は、キャビンフレ
−ム6を構成する上部連結枠5上に、前側に庇部13を
有するル−フ14を載置してキャビン15を構成し、前
記庇部13の下面側に前方を照射する作業灯16を内装
して構成した請求項1記載のコンバインのキャビンであ
るから、キャビンの正面視、及び側面視において、スッ
キリした形となって美観を起こさせるものとなった。更
に、作業灯(前照灯)は、ル−フの庇部の下面側に内装
しているから、降雨の際に雨水が当たることはほとんど
なくなって、レンズの汚れを未然に防止でき、本来の明
るさを保持できるものとなっている。
【0009】つぎに、請求項3の発明は、ル−フ14の
前側にワイパ−モ−タ17を格納して設け、該ワイパ−
モ−タ17に、基部を接続して外部に露出したワイパ−
ア−ム18を、フロントガラス19に沿わせて延長して
先端部分にワイパ−20を取り付けて構成した請求項
1、又は請求項2記載のコンバインのキャビンであるか
ら、ワイパ−、及びその関連機器によってキャビン室内
から前方視界が制限されることがなくなり、安全な操縦
ができる。更に、キャビンは、ワイパ−に関する機器を
ル−フに格納し、ワイパ−ア−ムとワイパ−部分のみを
露出した構成によってキャビンの外観を整えて美観を起
こさせるものとなっている。
【0010】
【発明の効果】まず、請求項1の発明は、ホ−スやハ−
ネス類が外観上露出しておらず、キャビンの意匠的な美
観を著しく向上した効果を有する。そして、ホ−スやハ
−ネスは、本案の構成では、平面視においてキャビンの
枠内(外枠より内部側)に納まっているから、グレンタ
ンクをオ−プンしてもその回動軌跡上にはなく、何らの
支障も起きない利点がある。
【0011】そして、請求項2の発明は、作業灯が露出
していないから、外観上スッキリした形状となって、意
匠的な価値を高めて美観を起こさせるものとなった効果
がある。更に、作業灯は、ル−フの庇部の下面側に内装
しているから、雨水が当たることはほとんどなくなっ
て、レンズの汚れを未然に解消できた利点がある。
【0012】そして、請求項3の発明は、ワイパ−、及
びその関連機器をフロントガラスより上側のル−フ前部
に納めた構成であるから、キャビン内からの前方視界を
制限するものがなくなり、前方の確認が充分にできるも
のとなって安全な運転ができる効果がある。更に、キャ
ビンは、ワイパ−に関する機器をル−フ内に格納しワイ
パ−ア−ムとワイパ−部分が露出するのみであるから、
キャビンの外観が整って意匠的美観を起こさせる特徴が
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。まず、コンバインは、図
26、乃至図28に示すように、車体25上に脱穀装置
26を搭載し、その前方側には、刈取装置や穀稈搬送装
置からなる刈取前処理装置27を連結して構成してい
る。そして、キャビン15は、操縦座席28を内部に装
置して、前記車体25の進行方向に向かって前部右側に
配置し、オペレ−タが着席して運転ができる構成として
いる。
【0014】つぎに、上記キャビン15について、具体
的に述べる。まず、キャビンフレ−ム6は、図2に示す
ように、前の左右両側に前部左右支柱1、1’を配置
し、後の左右両側に後部左右支柱2、2’を配置して、
これら四本の支柱を横方向の連結杆3と、前後方向の連
結杆4と、上部連結枠5とによって一体に枠組みした構
成としている。そして、キャビンフレ−ム6は、図2に
示すように、前部右支柱1’を前部左支柱1や後部左右
支柱2、2’より長く形成して、その後側に乗降口29
を開口して構成している。
【0015】なお、本明細書における左側、又は右側の
記載は、コンバインから前方に向かって見た状態を基準
にしたものである。そして、前記上部連結枠5は、図2
に示すように、各支柱1、1’と2、2’の上部を連結
するにあたり、左側に位置する前後支柱1、2の間に、
空調機器7の搭載スペ−ス8(図3参照)を形成するた
めに横外側方へ張り出した拡張部9を構成している。そ
して、空調機器7は、図3で解るように、上記搭載スペ
−ス8に支持機構を設けて搭載している。そして、上記
上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部
(後側部)と後部左側支柱2との間に、段状に凹んだ空
間部10を形成している。
【0016】そして、キャビン15の天井にあたる上記
搭載スペ−ス8に装備した前記空調機器7や、その他キ
ャビン15に装置した電装品(コントロ−ラ、リレ−、
ヒュ−ズ)、各種モ−タ類、照明等と、車体25側に装
備しているコンデンサ、エンジン、バッテリ−等との間
に配索するハ−ネス12、ドレンホ−ス11a、ヒ−タ
ホ−ス11b、A/Cホ−ス11cを、上記空間部10
に内装した状態にして上下に配索した構成としている。
なお、ヒ−タホ−ス11bとA/Cホ−ス11cとは、
前者は温水、後者は冷媒の循環用であって、それぞれ2
本を1組としている。
【0017】従来のこの種キャビンにおけるハ−ネスや
ホ−ス類は、キャビンから外部に出して後壁の外側に沿
わせて配索していたから、外観形状が煩雑に見える構成
となって、意匠上の美観を損なう形を呈していた。更
に、ハ−ネスやホ−ス類は、グレンタンクのオ−プン回
動の軌跡近くに位置するため、グレンタンクオ−プン時
に障害となるおそれがあった。
【0018】それに対して、上記した本案に係る構成
は、従来型の欠陥を解決して意匠的な価値を高めるよう
に、外観上スッキリした構成とし、グレンタンクのオ−
プン回動に何らの支障を与えることのないものとなっ
た。つぎに、キャビン15の空調関係について、冷暖房
風を送る送風ダクト30、及びその吹出し口31の配置
を、図3、及び図4に基づいて説明する。
【0019】まず、空調機器7は、既に説明したよう
に、キャビン15の上部(左外側に張り出した搭載スペ
−ス8、図26参照))を利用して装置され、車体25
上のエンジンとコンデンサとにそれぞれホ−ス11(ヒ
−タホ−ス11b、A/Cホ−ス11c)によって接続
され、冷媒と温水が循環して冷暖房が可能に構成されて
いる。そして、送風ダクト30は、図3に示すように、
基部を前記空調機器7の吹出し部に連通し、キャビン1
5の左上部に沿わせて前後方向に配管している。
【0020】そして、送風ダクト30は、図3に示すよ
うに、前後方向の前端部分と、その位置から略90度折
り曲がって、キャビン15の前部に横向きに配管してい
る前部ダクト30bの始端部との間を、蛇腹ホ−ス30
aを彎曲して接続し冷暖房風を送る構成としている。そ
して、吹出し口31は、実施例の場合、図3に示すよう
に、上記送風ダクト30(30b)の後部に後部吹出し
口31aを開口し、更に、側部で前記空調機器7の下側
位置に横吹出し口31b、31c、31dの3か所を開
口して設け、そして、前側上部に前吹出し口31e、3
1fの2か所をそれぞれ開口してキャビン15室内に吹
き出しができる構成としている。
【0021】本案の実施例は、以上のように、キャビン
15室内に6個の吹出し口31a〜31fを開口してい
るから、空調された空気が室内に充分に供給できて性能
を大幅に向上し、室内を快適な状態に保つことができる
ものとなった。そして、横吹き出し口31b、31c、
31dは、図4に示すように、同一形状に製作した吹出
し口を利用できるから製造コストを低減でき、更に、コ
−ナ部分に蛇腹ホ−ス30aを利用したから、組立て誤
差が吸収され、組立てが容易になった特徴がある。
【0022】つぎに、ル−フハッチ33とキャビン15
とのシ−ル(ウエザ−ストリップ34)について述べ
る。まず、キャビン15は、図3、及び図5に示すよう
に、前端縁をル−フ14の上方後部に蝶番32によって
枢着して上方へ開閉自由に取り付けたル−フハッチ33
を設け、作業中、開いて後方確認が充分にできる構成と
している。この場合、ウエザ−ストリップ34は、図6
に示すように、キャビン15側(固定側)のアルミフレ
−ム35の端縁部に沿わせて嵌合して取り付けており、
上側から回動して降りてくるル−フハッチ33の縁枠3
6を載置して受け止める構成としている。そして、ウエ
ザ−ストリップ34は、図6で解るように、ル−フハッ
チ33を閉めたとき、ハッチの縁枠36との間が密閉状
態を保って充分なる防水機能を持たせており、室内側に
は、装飾用のリップ37を形成して、内装材38の端末
部を包み込むように覆った構成としている。
【0023】このように、ウエザ−ストリップ34は、
キャビン15のアルミフレ−ム34側に取り付けること
によって、本来の防水機能のほかに、内装材38の端末
部を包み込むように覆う装飾用のリップ37を形成で
き、キャビン15室内を整然とまとめた状態にすること
ができたものである。この場合、内装材38は、端末部
を折り曲げて段状に形成し、ウエザ−ストリップ34の
装飾用のリップ37内に挿入し易くする工夫をしてい
る。
【0024】つぎに、作業灯16は、図7、及び図8に
示すように、ル−フ14の前部に形成している庇部13
の下面側に、左右2器を内装した状態に装置し、前方を
下部照射する角度に構成している。実施例の場合、ル−
フ14、及び庇部13は、真空成型した樹脂製の上側プ
レ−トに、アルミ製の下側プレ−トを下面に装着して
「もなか状」に構成しており、その両者の間に左右2器
の作業灯16を内装している。
【0025】以上のように、作業灯16は、大部分を庇
部13の内部に装備して、キャビン15の前側にレンズ
部分を下側前方に向けて露出した構成であるから、ハ−
ネスを外側に配索することもなく、外観上スッキリした
形状となって意匠的価値を高めるものとなった。更に、
作業灯16は、上述の構成によって、雨水が当たること
はほとんどなくなって、レンズの汚れを未然に解消でき
た。
【0026】つぎに、ワイパ−モ−タ17、及び減速機
等の関連機器17aは、図9、及び図10に示すよう
に、上記ル−フ14の前部位置に格納し、フロントガラ
ス19の範囲から上方に離れた部位に装置して構成して
いる。そして、ワイパ−ア−ム18は、図面に示すよう
に、その基部をル−フ14の内部において前記ワイパ−
モ−タ17の関連機器17aから前に突出した左右往復
回動軸40に連結し、外側に露出させて、フロントガラ
ス19に沿わせて下方に延長して先端部分にワイパ−2
0を取り付けた構成としている。実施例の場合、ル−フ
14の下面側(上述したアルミ製のプレ−ト部分)は、
ワイパ−ア−ム18が左右回動できる範囲の作動孔を形
成し、他の部分は塞いだ構成としている。
【0027】このように構成した実施例は、ワイパ−モ
−タ17、及びその関連機器17aは、フロントガラス
19より上側のル−フ14前部に格納されているから、
キャビン15内から前方視界を制限するものがなくな
り、前方の確認が充分にできるものとなって安全な運転
ができる効果がある。更に、キャビン15は、ワイパ−
に関するモ−タ17、関連機器17aをル−フ14に格
納し、ワイパ−ア−ム18とワイパ−20部分のみが露
出する構成であるから、キャビン15の正面における外
観が整って意匠的な価値を高めて美観を起こさせるもの
となっている。
【0028】そして、実施例のウォシャ−ノズル41
は、図7に示すように、庇部13の左右中央位置に設
け、フロントガラス19に向けて洗浄液を噴出して洗浄
する構成としている。このようにウォシャ−ノズル41
を配置すると、噴射角度が充分に確保できる利点があ
り、それに加えて、ウォシャ−液を送るホ−スをル−フ
14に内装できるから、外観上の美観を損ねることがな
くなった。
【0029】つぎに、キャビン15の乗降口29に開閉
自由に取り付けたドア42について説明する。まず、ド
ア42は、図11、図12、及び図27に示すように、
外周のドア枠43の内側に、前半部分には前部ガラス4
4を嵌め込み、その後部には鉄製のフレ−ム45を前記
ドア枠43の後半部分に装着し、更に、その内側に前縁
に蝶番46を設けて開閉自由とした後部ガラス47を設
けて構成している。実施例の場合、後部ガラス47は、
前側の上記フレ−ム45に蝶番46を支点にして約18
0度程度開閉できる構成としている。そして、蝶番46
は、図12に示すように、フレ−ム45に取り付けた固
定側46aに縦方向のピン孔48と、その下部に連続さ
せて水抜き孔49を貫通して設け、回動側46bの基部
の回動ピン50を上側からピン孔48に落し込んで開閉
自由に連結して構成している。
【0030】そして、ドア42は、乗降口29の内側後
部に回動支点を設けて開閉する構成にしている。すなわ
ち、ドア42は、図13に示すように、キャビン15の
内部機枠部で、乗降口29の後方位置に設けた支点軸5
1に、彎曲した回動腕52の基部を回動自由に枢着し、
その先端部をドア内側に固着して構成している。そし
て、ドア42は、図11に点線で示すように、上記の支
点軸51と回動腕52とを上下の2か所に設けて開閉自
由に支える構成としている。そして、回動腕52は、薄
く偏平な素材によって構成し、極力、場所を取らないも
のとして狭い取付け場所に装置できるものとした。
【0031】そして、上記ドア42は、図14、図1
5、及び図16に示すように、乗降口29の後部に設け
たハンドキャッチャ−53のすぐ横に基部を取り付けた
開閉用ダンパ−54を利用して開閉する構成としてい
る。この実施例の場合、開閉用ダンパ−54は、開放時
には伸長力によってドア42を軽く開けるものでありな
がら、ハンドキャッチャ−53に囲まれた構成になって
いるから、手をつめる心配がなくなった。
【0032】以上のように構成したドア42は、前部ガ
ラス44と後部ガラス47とに分けて構成し、後部ガラ
ス47を開閉式にした特徴があり、鉄製のフレ−ム45
を後部のみに使用して軽量化とコストダウンを図ってい
る。それと共に、上記鉄製のフレ−ム45は、図11に
示すように、前部ガラス44の取り付けと後部ガラス4
7の蝶番46の取り付けに共用してコストダウンを図
り、しかも、外側の美観を確保する効果を有する。
【0033】そして、ドア42の開閉機構は、支点軸5
1と薄くて偏平な回動腕52とによるものであるから、
キャビン15内の狭い取付場所に装置することができて
外観上もスッキリしている。そして、開閉用ダンパ−5
4は、ドア42の開閉時、及び閉った位置(縮んだ状
態)では後部のハンドキャッチャ−53の内側に納まる
関係位置になっており、障害とならず、安全なものとな
った利点もある。
【0034】つぎに、キャビン15の左側(図28参
照)に設けた開閉窓55について説明する。まず、キャ
ビン15は、右側に上述のドア42が設けられ、左側に
は上部を回動支点にして下側が外側に開閉する開閉窓5
5を設けて構成している。そして、開閉窓55は、図2
6、乃至図28に示すように、コンバインの排出オ−ガ
56の側であるから、そのオ−ガ56の位置によって開
き角度を調節できる構成としている。そして、開閉窓5
5は、図18、及び図19に示すように、上端部を蝶番
57によってキャビン15の左上側の前後方向の外枠5
8に取り付けた上部窓55aの下部に回転する連結軸5
9によって下部窓55bを開閉自由に枢着した構成とし
ている。この場合、上記連結軸59は、図19、乃至図
21に示すように、下部窓55bの回動支点(蝶番60
の軸)となっており、その下部窓55bを、図19の仮
想線に示すように、上部窓55aに対して90度垂下状
態に変更して、ロックねじ61によって固定できる構成
としている。
【0035】更に、上記連結軸59は、図20、及び図
21に示すように、上記ロックねじ60を握って軸方向
に移動すれば、キャビンフレ−ム6のの凹部62に係合
してロックができる構成としている。実施例の開閉窓5
5は、連結軸59をロック軸として使用し、キャビンフ
レ−ム6の凹部62をロック時のストライカ部材として
それぞれ兼用した構成としている。
【0036】なお、63は窓の開閉用のダンパ−であ
る。つぎに、キャビン15内部における内装材65の取
付構成について説明する。まず、キャビン15は、室内
に内装材65を張って美観を保つ構成としているが、実
施例の場合、図22、及び図23に示すように、天井部
内装材65aと後部内装材65bとに分割して張り付
け、図24に示すように、それぞれの端末を差し込んで
ラップし外観上に配慮して取り付けた構成としている。
【0037】そして、後部内装材65bは、図23に示
すように、両方の角部分にはスピ−カ66を設け、更
に、図25に示すように、ドア42のフレ−ム42aま
で延長して覆い、前述した回動腕52を覆った状態にし
てドアカバ−を兼た構成にしている。
【0038】このように構成することによって、内装材
65は、固定クリップ数が従来に比して減少し、大幅に
コスト低減ができた。それに加えて、キャビン15室内
は、整然とし、オペレ−タが快適な気分で作業ができる
ものとなっている。以上述べたように、本発明の実施例
に係るキャビン15は、部品の共用化を随所で図って、
コストを低減したものであって、従来に比較して大幅に
安く製作できる特徴がある。更に、キャビン15は、室
内の空調が効果的に効くのは勿論であるが、室内の意匠
的価値を高めて、オペレ−タが快適な気分で作業ができ
るものとなっている。
【0039】そして、本案に係るキャビン15は、ル−
フ14や庇部13を有効に活用して前方視界を広げる工
夫をし安全な作業ができるものとしており、又、随所に
意匠的配慮を施しながら製作しているから、意匠的価値
が高くなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、キャビンの平面図
である。
【図2】本発明の一実施例であって、キャビンフレ−ム
の斜面図である。
【図3】本発明の一実施例であって、一部の内部構成を
示すル−フの平面図である。
【図4】本発明の一実施例であって、キャビン室内の前
方側を見た図面である。
【図5】本発明の一実施例であって、側面図である。
【図6】本発明の一実施例であって、断面図である。
【図7】本発明の一実施例であって、ル−フと庇部の下
面図である。
【図8】本発明の一実施例であって、側面図である。
【図9】本発明の一実施例であって、正面図である。
【図10】本発明の一実施例であって、内部を示す側面
図である。
【図11】本発明の一実施例であって、ドアの側面図で
ある。
【図12】本発明の一実施例であって、正面図である。
【図13】本発明の一実施例であって、作用を示す平面
図である。
【図14】本発明の一実施例であって、側面図である。
【図15】本発明の一実施例であって、側面図である。
【図16】本発明の一実施例であって、作用を示す斜面
図である。
【図17】本発明の一実施例であって、作用を示す正面
図である。
【図18】本発明の一実施例であって、側面図である。
【図19】本発明の一実施例であって、作用を示す正面
図である。
【図20】本発明の一実施例であって、断面した平面図
である。
【図21】本発明の一実施例であって、室内から見た開
閉窓の裏側を示す図面である。
【図22】本発明の一実施例であって、室内の側面図で
ある。
【図23】本発明の一実施例であって、室内の正面図で
ある。
【図24】本発明の一実施例であって、内装材の接合部
の側面図である。
【図25】本発明の一実施例であって、内装材の平面図
である。
【図26】本発明の一実施例であって、コンバインの正
面図である。
【図27】本発明の一実施例であって、コンバインの右
側面図である。
【図28】本発明の一実施例であって、コンバインの左
側面図である。
【符号の説明】
1、1’、2、2’ 支柱 3 横方向の連結杆 4 前後方向の連結杆 5 上部連結枠 6
キャビンフレ−ム 7 空調機器 8 搭載スペ−ス 9
拡張部 10 空間部 11 ホ−ス 11
a ドレンホ−ス 11b ヒ−タホ−ス 11c A/Cホ−ス 12
ハ−ネス 13 庇部 14 ル−フ 15
キャビン 16 作業灯 17 ワイパ−モ−タ 17
a 関連機器 18 ワイパ−ア−ム 19 フロントガラス 20
ワイパ−。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳野 正彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA05 BA06 BA08 BC08 3D003 AA19 BB12 CA09 DA11 DA12 DA13 DA15 3D025 AA01 AB08 AC01 AC02 AD02 AD09 AE01 AE02 3L011 BS01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後の左右両側にそれぞれ配置した少な
    くとも4本の支柱1、1’と2、2’を、横方向の連結
    杆3と、前後方向の連結杆4と、上部連結枠5とによっ
    て枠組みしてキャビンフレ−ム6を構成し、該上部連結
    枠5は、前記各支柱1、1’と2、2’の上部を連結す
    るにあたり、左側の前後支柱1、2の間に、空調機器7
    の搭載スペ−ス8を形成するために横外側方へ張り出し
    た拡張部9を構成し、前記上部連結枠5は、平面視にお
    いて、上記拡張部9の基部と後部左側支柱2との間に形
    成した段状に凹んだ空間部10に、縦方向に配置したホ
    −ス11やハ−ネス12を配索して構成したコンバイン
    のキャビン。
  2. 【請求項2】 キャビンフレ−ム6を構成する上部連結
    枠5上に、前側に庇部13を有するル−フ14を載置し
    てキャビン15を構成し、前記庇部13の下面側に前方
    を照射する作業灯16を内装して構成した請求項1記載
    のコンバインのキャビン。
  3. 【請求項3】 ル−フ14の前部に、ワイパ−モ−タ1
    7を格納して設け、該ワイパ−モ−タ17に基部を接続
    して外部に露出したワイパ−ア−ム18を、フロントガ
    ラス19に沿わせて延長して先端部分にワイパ−20を
    取り付けて構成した請求項1、又は請求項2記載のコン
    バインのキャビン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304336A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Seirei Ind Co Ltd コンバインのキャビン装置
JP2015065886A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社クボタ 自脱型コンバイン
JP2017123881A (ja) * 2017-04-26 2017-07-20 株式会社クボタ 自脱型コンバイン

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