JP2007030723A - ダンパーユニットおよび空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外気フィルターを室内側からアクセスできるダンパーユニットを提供する。
【解決手段】 屋根2の室外側に装着されるダンパーユニットであって、室内に連通した内気吸込口21と室外に連通した外気吸込口22とを切り換えて開閉するためのダンパー23と、外気吸込口22の室外側に設置される外気フィルター25と、外気フィルター25の引き抜き方向が内気吸込口21を向くように、外気フィルター25を支持するダンパーケース26とを有するダンパーユニット20を提供する。ダンパー23により、外気吸込口22を閉じると、開いた内気吸込口21から外気フィルター25を室内4の側へ抜き差しできる。
【選択図】 図6
【解決手段】 屋根2の室外側に装着されるダンパーユニットであって、室内に連通した内気吸込口21と室外に連通した外気吸込口22とを切り換えて開閉するためのダンパー23と、外気吸込口22の室外側に設置される外気フィルター25と、外気フィルター25の引き抜き方向が内気吸込口21を向くように、外気フィルター25を支持するダンパーケース26とを有するダンパーユニット20を提供する。ダンパー23により、外気吸込口22を閉じると、開いた内気吸込口21から外気フィルター25を室内4の側へ抜き差しできる。
【選択図】 図6
Description
本発明は、吸気の少なくとも一部を内気と外気とに切り換えることが可能なダンパーユニット、およびそれを用いた空調装置に関するものである。
特許文献1には、コンデンサやエバポレータなどを含む空調システムの少なくとも一部をバスの車体の天井(屋根上)に設置する車両用空気調和装置が開示されている。
特開2001−71738号公報
空調システムにおいては、冷風を効率良く得たい、フレッシュエアーを導入したいなどの要望により、車内の空気を循環する系統と、車外の空気を導入する系統とを切り換えできるようになっているものが多い。このような系統の切り換えは、エバポレータに供給される空気の入力元を、ダンパーにより、車外と、車内とに切り換えることにより行われる。エバポレータを屋根上に搭載したシステムにおいては、室内外の切り換えダンパーは、エバポレータの上流の屋根上に配置される。このような配置を採用することにより、ダンパーユニットが室内に張り出すことを防止できる。また、ダンパーユニットと共に屋根上に外気の取り入れ口を配置できるので、雨水の進入を防ぐのも容易になる。
しかしながら、ダンパーユニットおよびその上流の系統を屋根上に配置することにより、それらの維持および管理に必要な作業を屋根上において行うことが要求される。ダンパーユニットの外気側には、塵、ゴミといった異物の侵入を防止するために外気フィルターが設置され、この外気フィルターの点検および交換を含むメンテナンスを、屋根に登って行う必要がある。さらに、外気フィルターのメンテナンスのために、天井搭載型の空調システムの外側を覆うエアコンカバーを外す必要があると、メンテナンスに費やされる時間はさらに増大する。
本発明の一形態は、室内外を区切る仕切り壁の室外側に装着されるダンパーユニットであり、このダンパーユニットは、室内に連通した第1の開口と室外に連通した第2の開口とを切り換えて開閉するためのダンパーと、第2の開口の室外側に設置される外気フィルターと、この外気フィルターの引き抜き方向が第1の開口を向くように、外気フィルターを支持可能なダンパーケースとを有する。
室外(屋外)に設置されている外気フィルターに対し、室内(屋内)からアクセスできれば、室外、特に屋根上などのアクセスの困難な場所に作業員が乗り降りする必要がなくなる。しかしながら、室内外を区切る仕切り壁に外気フィルターにアクセスするための開口を設けると、仕切り壁の構造を複雑にする。さらに、その開口に対し、防水あるいは止水などの室外からの影響を防ぐための機能を付加する必要がある。ダンパーにより開閉される第1の開口は、室外からの影響を防ぐための機能が付加された開口である。したがって、この第1の開口を介して、室外の外気フィルターに対してアクセス可能とすることにより、仕切り壁の構造を複雑にしたり、仕切り壁の機能が低下することは防止できる。
しかしながら、ダンパーの外側にある外気フィルターに対し第1の開口を介して室内からアクセスするために、ダンパーを分解したり、取り外したりすることが必要になると、逆に、第1の開口を通した狭い領域での作業が増え、外気フィルターのメンテナンスが面倒になる。これに対し、外気フィルターを引き抜くタイプとし、その引き抜き方向を第1の開口を向くように設定することにより、ダンパーを分解したり、取り外したりすることなく、第1の開口を介して室内から外気フィルターを取り外し、メンテナンスすることが可能となる。
さらに、このダンパーユニットにおいて、第2の開口から外気を吸い込む場合は、外気フィルターに対して室内側が負圧になり、雨水などの室外側の影響が、室内側に及び易い条件となる。しかしながら、その場合は、ダンパーにより室内側の第1の開口は閉じられる。このため、外気フィルターが室内側に引き出される構成としても、それによる止水性能の低下を未然に防止できる。
本発明の一形態は、上記のダンパーユニットと、このダンパーユニットを介して第1の開口および/または第2の開口から吸い込まれた空気を温度調整して室内に供給する熱交換ユニットとを有する空調装置である。特に、ダンパーユニットと熱交換ユニットとを含んで車両の屋根に搭載するためのエアコンカバーとを有する車載空調装置は、本発明の好適な一形態であり、外気フィルターをメンテナンスするために屋根上に作業員が乗ったり、エアコンカバーを取り外す手間を省くことができる。
また、本発明の一形態は、室内外を区切る仕切り壁の室外側に装着される空調装置であって、室内に連通した第1の開口と、室外に連通した第2の開口とを切り換えて開閉するためのダンパーと、第2の開口の室外側に設置される外気フィルターと、この外気フィルターの引き抜き方向が第1の開口を向くように、外気フィルターを支持可能な支持機構と、第1の開口および/または第2の開口から吸い込まれた空気を温度調整して室内に供給する熱交換ユニットとを有する空調装置である。第1の開口から室内側に外気フィルターを引き出すことができるので、外気フィルターをメンテナンスするために屋外から作業員が作業したり、エアコンカバーを取り外す手間を省くことができる。
第1の開口に対して外気フィルターを90度から180度の範囲で傾いた状態で支持することが望ましい。この範囲で外気フィルターを傾けることにより、外気フィルターの引き抜き口が第1の開口の端近傍あるいは外側に位置していても、第1の開口の方向に直に外気フィルターを引き抜くことができる。さらに、第1の開口が仕切り壁、例えば、屋根(天井)に設けられている場合、第1の開口に対して外気フィルターを90度から180度の範囲で傾けることは、外気フィルターが屋根に面するように傾いた状態で設置されることを意味する。したがって、外気フィルターの外面に着いた雨水あるいはゴミなどの異物は、室外側に排除されやすく、室内側に侵入し難くなる。
また、第2の開口に対して外気フィルターを傾いた状態で支持することにより、外気フィルターを引き抜くときに第2の開口との干渉を防止できる。したがって、第1の開口から外気フィルターを引き抜くときに、第2の開口をダンパーで閉めても、ダンパーとの干渉を避けて外気フィルターを引き抜くことができる。
ダンパーが第1の開口と第2の開口との間を旋回するタイプの場合は、ダンパーの旋回中心の側、すなわち、旋回の内側に、外気フィルターを引き抜くための引き抜き口を設けておくことが望ましい。外気フィルターを、ダンパーの旋回方向に傾けて配置することにより、第1の開口に対し、外気フィルターを引き抜きやすい角度で設置でき、また、外気フィルターと第2の開口とをコンパクトに纏めて配置できる。
図1に、バスの屋根上(天井)に空調装置が搭載された状態を示してある。この空調装置10は、コンデンサを含んだコンデンサユニット11と、エバポレータを含んだエバポレータユニット12とを備えており、これらのユニット11および12がバス1の屋根(天井)2の上の前後に配置された天井搭載タイプのバスエアコンと称されるシステムである。コンデンサおよびエバポレータを含めた冷凍サイクルに冷媒を循環するためのコンプレッサ(不図示)は、エンジン駆動されるために車体後方のエンジン部分に搭載される。屋根2の上に搭載されるユニット11および12は、エアコンカバー14により覆われることによりパッケージ化されており、この空調装置10は、車載のパッケージ型エアコンでもある。エアコンカバー14は、さらに、屋根カバー15により覆われたり、あるいは屋根カバー15と繋がることにより、屋根2の上部構造として一体感のある外観が得られるようになっている。以下において、屋根2とは、空調装置10、屋根カバー15などを含めた屋根上の構造物を支持することができる壁体であって、室内との境界を形成する天井を兼ねた部材あるいは構造体を示す。
図2に、バス1の屋根2に搭載された空調装置10により温度調整した空気をバス1の車内4に供給する様子を示してある。この空調装置10は、エバポレータユニット12に含まれるエバポレータ13を熱交換ユニットとし、室外5から吸い込んだ外気Aおよび/または室内4から吸い込んだ内気Bを、エバポレータ13により温度調節して室内4に供給する。温度調整された空気Cは、まず、車内4の両側の窓際に沿って車両の前後方向に延びた供給ダクト6に供給され、ダクト6を通って複数の吹出口6aから車内4に吹き出される。したがって、エバポレータユニット12は、左右対称な位置に配置された複数のエバポレータ13を備えており、エバポレータユニット12は、左右対称な配置のユニットに分けてデザインされている。
図3に、バス1の前方から見て左側のエバポレータユニット12の概略構成を断面図により示してある。エバポレータユニット12は、ダンパー23により吸気の方向を室外と室内とに切り換えるためのダンパーユニット20と、外気Aおよび/または内気Bを温度調整するためのエバポレータ(熱交換ユニット)13と、温度調整された空気Cを吹出口18を介して室内4の供給ダクト6に供給するための送風機17とを備えている。これらダンパーユニット20、エバポレータ13および送風機17は、断熱材16が内張りされたエアコンカバー14により覆われており、室内4または室外5から吸気した空気を冷却して室内4に戻すための空気経路30が形成されている。
図4および図5に、ダンパーユニット20およびその近傍の構成を拡大して示してある。図4は、ダンパー23により外気Aが選択された様子を示し、図5は、ダンパー23により内気Bが選択された様子を示してある。ダンパーユニット20は、図7および図8に抜き出して示すように、ダンパーケース26をベースとして、ダンパー23およびその他の付属物をアセンブルできるようになっている。なお、図7は、ダンパー23の側(室内側)からダンパーユニット20を見た斜視図であり、図8は、室外側からダンパーユニット20を見た斜視図である。
このダンパーユニット20は、室内外を区切る仕切り壁である屋根2の上に設置される。したがって、ダンパーユニット20は、室内4の側に対して、屋根2を挟んで室外5の側に装着されるアウトドアタイプのダンパーユニットである。ダンパーケース26は、略三角形の側壁26sを備えており、その頂点26tの側を屋根2に向け、反対側の上辺26uの側をエアコンカバー14の側に向けて、屋根2を貫通するように設けられた内気吸込口(第1の開口)21の近傍に設置される。したがって、ダンパーケース26とエアコンカバー14とにより、外気Aを取り入れるための断面が略三角形のチェンバー29が形成される。このチェンバー29の内気吸込口21の側に面する部分が、室外5に連通した外気吸込口(第2の開口)22となり、反対側の屋根2を向いた部分に外気フィルター25が設置され、外気フィルター25を通った外気Aが空調装置(エアコンユニット)10の空気経路30に供給される。
ダンパーユニット20は、内気吸込口21と、外気吸込口22との間を、側壁26sの頂点26tの側に配置されたシャフト23sを中心に旋回するダンパー23を備えている。内気吸込口21は、室内4に連通し、室内4から空気を吸い込めるように開いており、外気吸込口22は、室外5に連通し、室外5から空気を吸い込めるように開いている。したがって、図4に示すように、ダンパー23を内気吸込口21の側へ旋回して内気吸込口21を塞ぐと、外気吸込口22が開き、外気Aが選択され、空気経路30に外気Aが供給される。一方、図5に示すように、ダンパー23を外気吸込口22の側へ旋回して外気吸込口22を塞ぐと、内気吸込口21が開き、内気Bが選択され、空気経路30に内気Bが供給される。ダンパー23は、吸込口21および22を閉鎖するためのダンパープレート23pと、その両端からシャフト23sに向かって延びたアーム23aとを備えている。
ダンパーユニット20は、さらに、ダンパーケース26の外気吸込口22と反対側に着脱可能に取り付けられたプレートタイプの外気フィルター25を備えている。ダンパーケース26の略三角形の側壁26sは、外気吸込口22と反対側の端に、頂点26tの方向に向いて延びた溝27を備えている。また、ダンパーケース26は、頂点26tの近傍に、ダンパー23のアーム23aの間で、アーム23aと干渉しないように、ダンパーケース26の幅方向に延びたスリット28を備えている。したがって、図6に示すように、プレートタイプの外気フィルター25を、スリット28を通して溝27に挿入することにより、溝27を介してフィルター25はダンパーケース26に支持され、ダンパーケース26にフィルター25を装着できる。また、外気フィルター25の一方の端には、外気フィルター25がダンパーケース26に装着された状態で下側に突き出る、操作用のノブ25aが設けられている。したがって、ノブ25aを引っ張ることにより、外気フィルター25をダンパーケース26から取り外しできる。
このエバポレータユニット12においては、ダンパー23により内気吸込口21を開閉できるように、ダンパーユニット20を内気吸込口21の近傍に配置することにより、ダンパー23により外気吸込口22と内気吸込口21とを切り換えて開閉できる。さらに、ダンパー23により外気吸込口22を閉じ、内気吸込口21が開いたときに、室内4から内気吸込口21を通して外気フィルター25の操作部25aが見え、外気フィルター25を内気吸込口21の方向に引き抜ける。このため、内気吸込口21を介して、室内4から外気フィルター25をダンパーユニット20に着脱できる。したがって、外気フィルター25のメンテナンスは室内4から行うことができ、メンテナンスのために作業員が屋根2に上がり、屋根カバー15およびエアコンカバー14を外す必要はない。
ダンパーユニット20は、図5に示すように、内気吸込口21に対して外気吸込口22が、頂点26tの近傍のダンパーシャフト23sを中心として角度θ1、傾いた状態となるように配置される。このため、旋回タイプのダンパー23により、内気吸込口21と、外気吸込口22とを切り換えて開閉できる。外気フィルター25は、外気吸込口22に対して、頂点26tの回りに、室外5の側にさらに角度θ2、傾いた状態で配置されている。したがって、外気フィルター25は、内気吸込口21に対して、頂点26tの回りに、ほぼ角度θ1と角度θ2の和となる角度θ3ほど傾いた状態になる。このダンパーユニット20においては、角度θ3は、130度程度になっている。外気フィルター25を、内気吸込口21に対して、頂点26tの回りに、角度θ3が90度から180度の範囲で傾けることにより、外気フィルター25を着脱するためのスリット28が内気吸込口21の端に位置しても、外気フィルター25の引き抜き方向Lは、内気吸込口21の内側を向く。このため、外気フィルター25の操作ノブ25aが内気吸込口21の端に見える状態で、開放された内気吸込口21を介して外気フィルター25を室内4の側から抜き差しすることができる。
したがって、旋回タイプのダンパー23では、内気吸込口21の端に位置するダンパーシャフト23sの側に配置されたスリット28を介して外気フィルター25を室内側から抜き差しできる。さらに、スリット28をダンパーアーム23aの間に配置することにより、スリット28を介して外気フィルター25を引き抜く際の、外気フィルター25とダンパー23との干渉を防止できる。したがって、ダンパー23を、内気Bを取り入れるモードにセットして、内気吸込口21をオープンすることにより、ダンパー23と干渉することなく室内4の側から外気フィルター25にアクセスでき、ダンパー23を分解することなく、外気フィルター25を着脱できる。
さらに、外気吸込口22に対して、外気フィルター25は、角度θ2ほど傾いているので、外気吸込口22の面に対して異なる方向に、外気フィルター25を外気吸込口22と干渉しないように着脱できる。このダンパーユニット20においては、旋回タイプのダンパー23で切り替えできるように、外気吸込口22は内気吸込口21に面しており、外気フィルター25の引き抜き方向Lは外気吸込口22の面に対して法線方向に大きく傾いていることが望ましい。したがって、角度θ2は、60度から120度程度が好ましく、本例では、角度θ2はほぼ90度に設定されている。
頂点26tの回りに、内気吸込口21と、外気吸込口22と、外気フィルター25とを室内4の側から順番に傾けて配置したデザインは、外気フィルター25をダンパー23および外気吸込口22に干渉しないで着脱できるだけではなく、幾つかのメリットをもたらす。まず、内気吸込口21と、外気吸込口22と、外気フィルター25が頂点26tの回りに配置されるので、これらをコンパクトに配置できることである。したがって、ダンパーユニット20をコンパクトにでき、それを含めたエバポレータユニット12をコンパクトに、薄くすることができる。このため、屋外、特に、屋根上に配置されるバスエアコン10としては、好ましいデザインとなる。
仕切り壁である屋根2に設けられた開口の内気吸込口21に対して、外気フィルター25を90度以上に傾いた状態で配置すると、外気フィルター25は、上方ではなく、屋根2に向くように下方に傾いた状態で設置される。フィルター25を外面25sがフェイスダウンの状態に配置すると、外面25sに捕らえられた水滴あるいはゴミなどの異物は、外面25sを下ると共に外側、すなわち、室外5の側に自律的に排出される。したがって、バスエアコン10が外気モードのときに、外気Aに巻き込まれて水滴などの異物が外気フィルター25を透過してエバポレータユニット12の内部に持ち込まれるのを抑制でき、フィルターとしての機能を十分に発揮させることができる。ダンパーケース26は、外気フィルター25により分離されて外側に落下した水滴などの異物Dを屋根2の方向に排出できるように、外気フィルター25の室外5の側に、屋根2に向かって下側に傾斜する面26dを備えている。
エバポレータユニット12は、ダンパーユニット20のさらに外側に、外気導入用の外部チャンバ40を備えている。この外部チャンバ40は、上方に向いた導入口41を備えている。屋根カバー15は、導入口41との間に隙間を開けて覆う形状になっており、図4に示すように、屋根カバー15と屋根2との間の隙間51から屋根カバー15の内部に導かれた外気Aは、屋根カバー15と外部チャンバ40との間の流路52を通って、いったん上方に向かう流れとなり、水滴およびゴミなどの異物Dが分離される。外部チャンバ40に入った外気Aは、チャンバ40の内部で流速が落ちるので、再び、水滴およびゴミなどの異物Dが分離され、チャンバ40の底に設けられた排出口42から屋根2の上に排出される。このように前処理された外気Aが外気フィルター25によりさらにフィルタリングされ、外気フィルター25で分離された異物は、チャンバ40の内部に戻されて排出口42から屋根2の上に排出される。
バスエアコン10が外気モードのときは、ファン17により外気Aが外気吸込口22から吸引される。したがって、外気フィルター25の前後では、室外側に対して室内側が負圧になり、激しい雨が降っている条件では、水滴が外気Aに巻き込まれて室内側に侵入しやすい。しかしながら、このダンパーユニット20を採用したエバポレータユニット12においては、上述したように、外部チャンバ40により水滴は分離され、さらに、外気フィルター25をフェイスダウンで配置することにより、外気フィルター25でも水滴を分離することができる。また、外気モードのときは、室内側に繋がる内気吸込口21は、ダンパー23により閉じられているので、万一、外気フィルター25を通して水滴が侵入したとしても直に室内4に影響を及ぼすことはない。また、少量の水滴を含んだ外気Aが吸い込まれたとしても、エバポレータ13により除湿された状態の空気Cが室内4に送風されるので、雨水の侵入によるトラブルは未然に防止できる。
逆に、雨天であっても、このバスエアコン10は、内気吸込口21を通して室内4の側から外気フィルター25にアクセスできるので、天候に関わらず、安全に、室外に配置された外気フィルター25の点検、交換および清掃などを含めたメンテナンスを行なうことができる。
なお、バスの屋根に搭載される空調装置に限らず、列車、乗用車、トラックなどの車両の屋根に搭載されるエアコンに対し、上述した構成を適用できる。また、車両に限らず、コンテナや、住居の屋根あるいは外壁に取り付ける空調装置にも、上記の構成を適用可能である。また、板状のダンパープレートが旋回するタイプのダンパーは、上述したダンパーユニットおよびそれを備えたエアコンに最も適したものであるが、旋回タイプに限定されることはない。ダンパープレートは円弧状のものであっても良く、ダンパープレートが平行に移動するタイプであっても良い。
1 バス(車両)、 2 屋根、 4 室内、 5 室外
10 空調装置(バスエアコン)
12 エバポレータユニット、 13 エバポレータ(熱交換ユニット)
14 エアコンカバー、 15 屋根カバー
20 ダンパーユニット
21 内気吸込口(第1の開口)、 22 外気吸込口(第2の開口)
23 ダンパー、 25 外気フィルター、 26 ダンパーケース
27 外気フィルターの着脱用の溝、 28 スリット
10 空調装置(バスエアコン)
12 エバポレータユニット、 13 エバポレータ(熱交換ユニット)
14 エアコンカバー、 15 屋根カバー
20 ダンパーユニット
21 内気吸込口(第1の開口)、 22 外気吸込口(第2の開口)
23 ダンパー、 25 外気フィルター、 26 ダンパーケース
27 外気フィルターの着脱用の溝、 28 スリット
Claims (8)
- 室内外を区切る仕切り壁の室外側に装着されるダンパーユニットであって、
室内に連通した第1の開口と室外に連通した第2の開口とを切り換えて開閉するためのダンパーと、
前記第2の開口の前記室外側に設置される外気フィルターと、
この外気フィルターの引き抜き方向が前記第1の開口を向くように、前記外気フィルターを支持可能なダンパーケースとを有するダンパーユニット。 - 請求項1において、前記ダンパーケースは、前記第1の開口に対して前記外気フィルターを90度から180度の範囲で傾いた状態で支持する、ダンパーユニット。
- 請求項2において、前記外気フィルターは、前記仕切り壁の方向に傾いている、ダンパーユニット。
- 請求項1において、前記ダンパーケースは、前記第2の開口に対して前記外気フィルターを傾いた状態で支持する、ダンパーユニット。
- 請求項1において、前記ダンパーは、前記第1の開口と前記第2の開口との間を旋回し、
前記ダンパーケースは、前記ダンパーの旋回中心の側に前記外気フィルターを引き抜くための引き抜き口を備えているダンパーユニット。 - 請求項1に記載のダンパーユニットと、
このダンパーユニットを介して前記第1の開口および/または第2の開口から吸い込まれた空気を温度調整して前記室内に供給する熱交換ユニットとを有する空調装置。 - 請求項1に記載のダンパーユニットと、
このダンパーユニットを介して前記第1の開口および/または第2の開口から吸い込まれた空気を温度調整して前記室内に供給する熱交換ユニットと、
前記ダンパーユニットと前記熱交換ユニットとを含んで車両の屋根に搭載するためのエアコンカバーとを有する車載空調装置。 - 室内外を仕切る仕切り壁の室外側に装着される空調装置であって、
室内に連通した第1の開口と室外に連通した第2の開口とを切り換えて開閉するためのダンパーと、
前記第2の開口の前記室外側に設置される外気フィルターと、
この外気フィルターの引き抜き方向が前記第1の開口を向くように、前記外気フィルターを支持可能な支持機構と、
前記第1の開口および/または第2の開口から吸い込まれた空気を温度調整して前記室内に供給する熱交換ユニットとを有する空調装置。
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