JP2003224794A - 画像受信システム - Google Patents

画像受信システム

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JP2003224794A
JP2003224794A JP2002019345A JP2002019345A JP2003224794A JP 2003224794 A JP2003224794 A JP 2003224794A JP 2002019345 A JP2002019345 A JP 2002019345A JP 2002019345 A JP2002019345 A JP 2002019345A JP 2003224794 A JP2003224794 A JP 2003224794A
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Japan
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video
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JP2002019345A
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Kazuyuki Ebihara
一之 海老原
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 録画したデータを高速に各受信機に転送する
ことができ、コピープロテクションなどの著作権問題も
同時に解決可能となる画像受信システムを得る。 【解決手段】 ディジタル伝送路(家庭内伝送路5)に
よって接続された複数の受信機11〜14と、各受信機
にそれぞれ接続されて受信機により受信された放送番組
を録画する複数の映像録画装置21〜24とを備え、前
記受信機は、放送番組を受信し、受信機内部あるいは接
続された映像録画装置に付加情報を追加して蓄積し、蓄
積された映像データを伝送路を用いて受信機相互に移動
し、付加情報によって移動先の受信機での視聴を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ放送、デ
ジタル放送、ネットワーク(ブロードバンド)経由のデ
ィジタル放送を受信可能な画像受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】家庭内の各部屋毎に受信機が設置される
場合が多く想定される。例えば、図9の画像受信システ
ムに示すように、家庭内の各部屋R1〜R4に1台ずつ
計4台の受信機11〜14が存在すると仮定し、さら
に、この4台の受信機11〜14にはそれぞれ映像録画
装置(VTR)21〜24が接続されているとする。
【0003】図9において、視聴者が部屋R1において
受信機11を用いて映像を楽しむ場合には何ら不都合は
無いが、映像録画装置21を用いて放送されている番組
を録画している最中に、部屋R2に移動すると、移動す
る間は映像が途切れてしまい、見たい番組が終了するの
を待ち、録画された映像を見る以外は、継続して見るこ
とは不可能となる。
【0004】ここで、視聴者が、部屋R3において、視
聴したい番組を録画し、他の部屋で再生して視聴する場
合は、図10に示すような行動と録画した記録媒体の移
動が考えられ、それぞれ以下のケースが考えられる。な
お、このときの放送スケジュールは図11に示すものと
する。
【0005】(番組終了まで録画を行った場合)視聴者
は、図10及び図11に示すように、部屋R3の受信機
13及び映像録画装置23を用いて放送局Aで放送され
ている番組Aを放送開始時刻5時から視聴及び録画す
る。この後、番組Aの視聴を中断し、部屋R4の受信機
14を用いて放送局Bで放送されている番組Dを視聴す
る。その後、初めに録画した番組である、番組Aを視聴
できるのは、番組が終了し録画完了となった時点からで
ある。すなわち、図11に示すように、番組Aが終了す
る時刻7時である。
【0006】録画終了した記録媒体(ビデオテープ)3
は、視聴者自身の手によって、部屋R4の受信機14に
セットされ、番組Aの冒頭から視聴することが可能とな
る。番組再生時刻は、その後、図10に示すように、視
聴者の移動に伴って、記録媒体3を持参しながら、その
都度録画された番組Aを他の部屋で視聴することとな
る。
【0007】したがって、上述した従来例では、番組録
画が終了しない限り、番組Aを冒頭から視聴することは
不可能であるとともに、録画指定を行った受信機に拘束
されてしまう問題点がある。また、録画された番組を他
の部屋で視聴する場合においては、部屋R3から録画済
みの記録媒体3を部屋R4へ移動する必要がある。
【0008】このとき、視聴したい番組が終了し、録画
完了状態であれば、記録媒体3の移動は容易であるが、
番組が完了していない場合においては、番組終了まで記
録媒体3を移動できず、録画をその時点で中断する以外
に方法は無い。録画済みの記録媒体3を部屋R4の受信
機14で視聴する場合には、視聴者本人が持参し、受信
機14にセットする必要がある。
【0009】(録画中断の場合)録画を中断した場合に
おいては、視聴中の番組Aに関しては、現在放送中の番
組の途中以降を先に視聴し、番組終了後にあらかじめ映
像録画装置23で録画した番組の冒頭部分から視聴する
形となる。
【0010】次に、上述した従来例に係る問題点を克服
するために、図12に示す構成の画像受信システムを用
いた手法が従来から提案されている。この画像受信シス
テムは、映像を録画するための小型のホームサーバー4
を設置し、各部屋の受信機11〜14の指示に従って録
画再生を集中的に行うことを可能にするシステムであ
る。
【0011】本画像受信システムにおいて、全ての番組
はホームサーバー4に蓄えられる。したがって、各部屋
の受信機11〜14に対して映像録画装置を備える必要
は無い。視聴者が録画したいときにはホームサーバー4
に対して指示を行うことによって録画が開始される。ま
たは、実際には、受信可能な全てのチャンネルを録画し
つつ各視聴者に伝送する手段をとる場合も考えられる。
【0012】図12で用いられる本システムの伝送手段
は、アナログ伝送(映像信号の伝送)でも、ディジタル
化した伝送でもよいが、多チャンネルを同時に伝送する
ことを考えると、ディジタル伝送で行われる場合が多
い。この場合、最悪のケースにおいては、各部屋の受信
機から同時に録画再生の指示が発生する可能性があるた
め、高速な伝送路が要求される。また、図12における
ホームサーバー4においては、録画と再生が同時に行え
るものとし、現在放送中の番組を録画しながら、視聴者
は任意の点を選んで再生可能とする。
【0013】(録画指示の場合)本システムにおける録
画の場合の行動を前述の条件と同様に考えると、図1
3、図14で示されるように、視聴者は任意の場所に移
動し、家庭内の全ての受信機を用いて、番組を視聴する
ことが可能となる。しかも、ホームサーバー4側に放送
されている番組は録画されているため、途切れることな
く番組を視聴することが可能となる。
【0014】すなわち、図13及び図14に示されるよ
うに、部屋R3において、受信機13からホームサーバ
ー4に対し、放送局Aから放送されている番組Aの録画
指示を行い、その後、番組Aの視聴を中断し、部屋R4
の受信機14を用いて放送局Bで放送されている番組D
を視聴する。その後、部屋R4の受信機14を用いて番
組Aを視聴できるのは、番組が終了し録画完了となった
時点からであり、図14に示すように、番組Aが終了す
る時刻7時以降である。部屋R4の受信機14からホー
ムサーバー4に対し番組Aの再生を指示することで、録
画番組Aを冒頭から視聴することが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す画像受信システムを用いて家庭内においてシーム
レスに放送を受信しようとする場合には以下のような問
題点が発生する。
【0016】(受信設備の大型化)放送される番組を全
て受信する必要があるため、ホームサーバー4は、各部
屋の受信機の台数に無関係で全チャンネル受信機を装備
する必要があり、家庭内に端末(受信機)が増えるに比
例して、ホームサーバー4に要求される能力も大きくな
る。
【0017】(高速伝送路の必要性)ホームサーバー4
に映像が集中しているため、各部屋に配信するためには
実時間で映像、音声を途切れさせずに配信する必要があ
るため、各部屋への伝送路は平等に確保する必要があ
る。したがって、全受信機使用中においても、全ての映
像配信を行い、映像、音声を途切れさせないだけのバン
ド幅が必要となる。
【0018】(拡張性の困難さ)図12に示す受信機を
各部屋から移動する場合、ホームサーバー4に受信機の
移動を通知し、かつ、伝送路が十分に確保できることが
重要となる。したがって、容易に受信機の移動や増設を
することが困難となる欠点を持っている。
【0019】(集中による危険性)映像は全てホームサ
ーバー4が管理するため、ホームサーバー4に問題が発
生すると、他の機器では録画や再生が不可能となる。ま
た、ホームサーバー4においては、大きな映像録画装置
を内蔵する必要があるため、録画データに異常が発生す
ると、全ての映像が見られなくなる危険性がある。
【0020】本発明は、前述した問題点を解決するため
になされたもので、録画したデータを高速に各受信機に
転送することができ、コピープロテクションなどの著作
権問題も同時に解決可能となる画像受信システムを得る
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
には、本発明に係る画像受信システムは、ディジタル伝
送路によって接続された複数の受信機と、各受信機にそ
れぞれ接続されて受信機により受信された放送番組を録
画する複数の映像録画装置とを備え、前記受信機は、放
送番組を受信し、受信機内部あるいは接続された映像録
画装置に付加情報を追加して蓄積し、蓄積された映像デ
ータを伝送路を用いて受信機相互に移動し、付加情報に
よって移動先の受信機での視聴を制御することを特徴と
するものである。これによって、録画したデータを高速
に各受信機に転送することができ、移動先の受信機での
視聴が可能となり、また、録画した番組の視聴回数やコ
ピー制限などのコピープロテクションなどの著作権問題
も同時に解決可能となる。
【0022】また、前記受信機は、伝送路の転送速度に
よって録画済み画像データの伝送を変更制御することに
より途切れない映像視聴を可能にすることを特徴とする
ものである。これによって、視聴者に途切れない映像視
聴を可能にすることができる。
【0023】さらに、前記受信機は、前記付加情報に基
づいて移動先の受信機で視聴をする際に前回の視聴時間
を確認し、すでに視聴済みのデータは転送しないことを
特徴とするものである。これによって、素早いデータ転
送を実現する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る画像受信システムの全体構成を示すブロック図であ
る。図1に示す画像受信システムにおいて、各部屋R1
〜R4に設置された受信機11〜14には、映像録画装
置21〜24がそれぞれ接続され、各受信機11〜14
及び映像録画装置21〜24は家庭内伝送路5によって
接続されている。この家庭内伝送路5は、ディジタルで
映像の送受信を行うためのものであり、図1で示すよう
に、スター型に配線するタイプのものでも、ディージー
チェーンで接続するタイプのものでもよい。
【0025】受信機11〜14は、放送番組を受信し、
受信機内部あるいは接続された映像録画装置に付加情報
を追加して蓄積し、蓄積された映像データを家庭内伝送
路5を用いて受信機相互に移動し、付加情報によって移
動先の受信機での視聴を制御する。
【0026】また、各部屋における受信機11〜14と
接続された映像録画装置21〜24は、単体でも動作可
能であり、単独動作の場合には家庭内伝送路5にデータ
は何も重畳されない。また、家庭内伝送路5に要求され
る速度は、前述のホームサーバー4に比べれば低速でも
問題なく、最大で各部屋毎に相互に映像伝送が可能であ
れば問題ない。一般的には、録画した映像を受信時間の
2倍程度の速度で各端末間がデータ伝送可能であれば十
分にシステムは稼動する。
【0027】(画像の録画と再生)次に、画像の録画と
再生動作について図2及び図3を用いて説明する。図2
及び図3に示すように、部屋R1〜R4を次々に移動し
ながら、番組Aを録画・視聴しようとする。便宜的に部
屋を順番に移動しているが、適宜ランダムで行っても、
また、部屋R1から移動しなくても問題は無い。
【0028】まず、視聴者は、部屋R1で番組Aの録画
を受信機11に付属した映像録画装置21に指示し(A
1録画)、本人は番組を実時間で視聴せずに他のことを
行い、部屋R2に移動して、受信機12に付属した映像
録画装置22を用いて、先程部屋R1の受信機11で指
示した番組Aの再生を開始する(A1再生)。受信機1
2は、受信機11の映像録画装置21から既に録画して
ある画像データの移動を命令し、家庭内伝送路5を用い
て録画データを映像録画装置22に移動する。
【0029】このときに、番組Aが途切れないように、
受信機12に付属する映像録画装置22で同時に録画も
開始する(A2録画)。転送された録画データはすみや
かに再生を開始するが、家庭内伝送路5は再生速度より
も高速であるため、実時間よりも早くデータの移動が終
了する。終了後は、受信機11の映像録画装置21の映
像データは削除される。録画データは、全て受信機12
に蓄積されることになる。
【0030】視聴者は、あたかも、部屋R2において録
画したごとく、番組の途切れが無しで視聴することが可
能となる。同様に、部屋R2から部屋R3に移動した場
合においても、同じような動作を繰り返すことで、視聴
者は途切れることなく番組を楽しむことが可能となる。
全ての視聴が終了すると、図2においては、録画したデ
ータは削除されるが、削除せずに、各装置毎にデータを
残し、録画終了時点で最後に視聴していた部屋に全ての
データを移動し、番組全体のデータを再構築することも
可能であることは、容易に類推できる。
【0031】(データの移動)以後説明を簡略に行うた
めに、図4で示すような単純な受信機(a)から受信機
(b)への転送に限定して記述するが、一対多、あるい
は、多対多においても、考え方と原理は同一のものとし
て拡張可能である。
【0032】a.データ伝送条件 データ転送における条件は、家庭内における速度と再生
速度の関係は非常に重要となる。通常、再生速度よりも
早い場合には録画済みの画像データを伝送するだけで、
視聴する受信機への蓄積は不要となる。しかし、このた
めには、画像再生中は再生に必要な伝送速度を常に維持
する必要がある。図4において、受信機(a)と受信機
(b)間は、家庭内伝送路5で接続されている。まだ番
組が放送中で現在も放映されているとき、受信機(a)
で既に受信して録画した同一番組を冒頭部分から受信機
(b)にて再生して視聴する場合を考えると、再生を指
示した時点からの録画を受信機(b)にて開始し、番組
を全て途切れずに録画する必要がある。こうすることに
よって、受信機(a)で録画した映像データを開放する
ことが可能となり、受信機(a)は電源切断や他の人の
利用が可能となる。
【0033】ここで、受信機(a)と受信機(b)間の
伝送速度に関し、最大転送速度をT max、最低転送速度
をTmin、平均転送速度をTavgとし、途切れなく映像再
生するのに必要な伝送速度をTnとすると、以下の場合
が考えられる。 Tn≧Tminを満たす場合(図5(a)) 完全に、伝送速度が再生速度を上回る場合がこれに該当
する。この場合は、どのようなときにも家庭内伝送路5
上を画像データが再生よりも高速に伝送可能である場合
を示している。したがって、伝送するデータを受信機
(b)においてバッファリングする必要性は全く無い。
ただし、視聴中は受信機(a)の画像記録装置を占有す
ることになるため、高速に伝送することによって、受信
機(a)を開放することが可能となる。転送時において
は、最低転送速度Tminが十分に大きいため、高速に伝
送終了し受信機(a)は短時間に開放される。
【0034】Tn≧Tavgを満たすが、Tn<Tminである
場合(図5(b)) 平均的な伝送速度は、再生速度を十分に満たすが、連続
再生時においては、T n<Tminである場合が存在する場
合においては、上記の場合と考え方が異なる。すなわ
ち、連続して伝送再生が行えないため、Tn<Tminの状
態が発生しても問題の無い容量まで伝送が終了してか
ら、再生を開始する必要がある。問題の無い容量はT
avgを下回る時間によって決定されるが、録画されてい
る時間により必要とされる記録容量は変化する。
【0035】Tn<Tavgである場合(図5(c)) この場合には、伝送しながらの連続再生は不可能である
ことを意味しているため、実際には伝送完了後に再生す
る必要がある。実際にはTavgの値の時間が問題となる
が、前述のように、再生しても映像が途切れないところ
まで映像伝送が完了した場合には映像を再生することが
可能となる。
【0036】受信機は、伝送路の転送速度によって録画
済み画像データの伝送方法を変更制御することにより途
切れない映像視聴を可能にする。
【0037】次に、制御ソフトについて述べる。前述し
た視聴と録画を同時に行う場合においては、データが移
動可能であるため、コピーが複数存在する可能性が生じ
る。また、各受信機に接続されている録画装置の記録容
量を減らし、全体で効率良く使用するために、図6及び
図7で示すようなソフトウェアによって制御を行う。ま
ず、図6において、転送先の記録装置の残容量(テープ
やHDDの残容量)が十分か否かを検出する(ステップ
S61)。ここでの容量とは、録画済みの番組録画時間
の2倍以上あればよい。これは、録画した番組を視聴す
る時間分だけ実時間の放送を引き続き録画可能であれば
よいため、録画済みの時間によって制限を受ける。ただ
し、録画済みの番組を残容量に併せて分割して転送すれ
ば、容量がより少なくて済むことは容易に類推できる。
【0038】容量が不十分であった場合には、他の端末
の容量が空いているか否かをチェックし(ステップS6
2)、空いている場合は、とりあえず、録画済みのデー
タの最後からの部分を継続録画する(ステップS6
4)。このステップS64での録画開始とは、必ずしも
自分の視聴する端末で録画する必要の無いことを示して
いる。どの端末も空きが無い場合には、継続録画不可能
であるため、記録領域無しのメッセージを出力して転送
処理は行わない(ステップS66)。
【0039】上記ステップS61で記録容量が十分であ
るならば、録画が引き継がれる(ステップS63)。こ
の処理は、データ再生停止処理が終わるまで繰り返され
るが、実際には、前述のように伝送速度によってあらか
じめ全てのデータが伝送終了した時点で処理は終了す
る。
【0040】録画済部分の伝送が終了するか、再生のた
めのバッファ分が蓄積されると再生を開始する(ステッ
プS65)。再生中も同時に放送されている番組の録画
は継続する。このため、他の受信機で録画された部分の
再生が終了すると、同時に、現在の受信機で録画を継続
した部分から再生が開始され、視聴者はシームレスに番
組を視聴することが可能となる(追っかけ再生機能と称
されている機能を分散化したシステムの上で実現してい
る)。
【0041】移動済みのデータに関しては、削除可能か
否かによって処理が異なるが、これについては後述する
ヘッダファイルによって規定されており、削除可であれ
ば録画データを削除する(ステップS67、S68)。
【0042】ここで、録画再生用のデータ伝送の送り出
しについては、図7に示すフローチャートに従って行
う。まず、視聴者が見ている受信機に転送・録画準備を
指示し(ステップS71)、準備完了であれば(ステッ
プS72)、記録済み画像データを伝送し、全データが
伝送終了するまで継続する(ステップS73、S7
4)。
【0043】次に、移動先の受信機での視聴を制御する
ための付加情報となる制御コントロール用ヘッダについ
て説明する。図4において説明した画像移動に伴う制御
を行うヘッダは、画像データの先頭部分などに含まれて
いるものとして、具体的な構成例を示すが、格納データ
の形式はどのような形式(テキスト、Binary(バ
イナリ))を用いても得られる結果は同一である。以
下、図8に示す移動制御テーブルの内容について説明す
る。
【0044】・録画機器番号(1) 録画を行った受信機を記述する部分で、どの受信機で録
画したかを記録しておき、画像生成元を確認するために
用いる。
【0045】・録画開始時間(2) 映像の録画時間を記述する部分で、この時間情報を用い
て放送時間との連係を取る。ただし、インターネット放
送の場合、ビデオオンデマンド形式で放送が開始される
と放映時間との連係は不可能となるため、この開始時間
の代わりにインターネットからの受信開始時間やディジ
タルコンテンツをエンコードした時間(ホストコンピュ
ータのタイムスタンプ)などを記述しておく。
【0046】・録画終了時間(3) 前述の、録画開始時間(2)と同じようにその端末での
録画終了時間を記述しておく。放送がまだ継続している
か否かはユーザーの意思も反映する必要があるため、予
約録画以外では終了時間を自動で規定するのは不可能で
ある。そこで、予約録画時以外は、録画停止時間=終了
時間として記録する。
【0047】・消去条件(4) 視聴済みのデータをどう扱うかに関しては、製作者側の
意向により決定される場合が多い。通常の無料の放送で
あるならば消去を行うのは視聴者側に操作がまかされて
いるが、有料放送やインターネット経由の放送について
は、コンテンツ送出サイドにおいて、コピー不可の条件
が発生する場合がある。本フラグは、一度、視聴し終わ
るとデータ自体を消去するという条件を設定する部分で
あり、コピーフラグとは異なり、視聴後は2度と見られ
なくなる。このことによって、録画は不可であるが、タ
イムシフトは可という使い方が可能となる。また、視聴
回数や期間を限定した再生の制限も可能となる。
【0048】・録画容量(5) 録画済みの画像データの容量を記述しておく。この部分
のデータは、転送先の受信機の空き容量の計算や、伝送
速度による伝送時間の計算、及び、画像保存時の利用に
ついて計算を行うために用いる。通常は、一度再生する
ごとに、転送来歴(10)が付加されるため、徐々に大
きくなる計算になる。
【0049】・録画日時(6) 録画が開始された日付を入れる。前述の録画開始時間
(2)と兼用しても問題ないが、日にちをまたいで録画
する場合も考えられるため、問題が発生しないように日
付も別管理で行う。
【0050】・コピー条件(7) 視聴のみ可という条件も考えられるため、再生時には、
この条件と消去条件を組合せ、コピーの許可・不許可を
決定する。ここでのコピーとは、ディジタル伝送路を用
いたコピーと、アナログ機器へのコピーの両方を指す。
【0051】・編集条件(8) CMを消去するなどの簡単な編集から、名場面の編集を
行うなどの様々なレベルの編集が考えられるが、何れの
編集も禁止する最も厳しいものもあり得る。この場合に
おいては、CMの早送りも禁止することが可能となる。
【0052】・入力ソース(9) 録画したソース媒体は何であるかを記述する領域であ
る。これは、受信機が受信するものは従来の放送に限定
しておらず、インターネットなどの有線系のメディアも
その受信対象として考慮すれば、従来のCH(チャンネ
ル)という概念以外に、入力ソースという概念で録画し
た映像の大元の情報を記述することによって、コピー可
・不可その他の編集を含めた統合的な処理を行う補助情
報として用いる。
【0053】・転送来歴(10)、(11) 受信し録画した映像の転送来歴(履歴)について、記録
を全て保存しておくことによって、録画・再生の中断や
コピー制限についての記録を全て保存しておく。具体例
は以下に示す。
【0054】−転送機器番号(12) 転送された受信・映像記録装置の番号を記憶しておくも
のであり、前回、どの端末で再生されたかが来歴として
残るようにする。これによって、装置毎の再生頻度を把
握することが可能となる。
【0055】−転送日時(13) 転送が開始された日付を記録しておく。録画日時(6)
と同じである。
【0056】−転送開始時間(14) 転送が開始された時間を記録しておく。録画開始時間
(2)と同じである。
【0057】−転送終了時間(15) 転送が終了された時間を記録しておく。録画終了時間
(3)と同様である。
【0058】−転送終了状況(16) データ転送が無事に終了したか否かも記録しておく。こ
れによって、エラー処理による再転送か否かを識別し、
一度のみ視聴可などの制御を行う。
【0059】−転送データ容量(17) 映像の転送容量を示す。録画容量(5)と同様である。
【0060】−再生時間(18) 前回転送時に視聴した部分までを記録し、次回転送時に
は未視聴部分のみを転送することによって、データ転送
時間を削減するために用いる。
【0061】以後、この来歴が再生される都度増えてい
く。したがって、消去されるまでの再生記録が全て残る
ことになるが、映像の再生回数は人間が視聴する時間に
比例するため、一般的には映像記録容量を妨げるほどに
大きくはならない。受信機は、付加情報となる転送来歴
に基づいて移動先の受信機で視聴をする際に前回の視聴
時間を確認し、すでに視聴済みのデータは転送しないよ
うにすることで、素早いデータ転送を実現する。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ディジ
タル伝送路によって接続された複数の受信機と、各受信
機にそれぞれ接続されて受信機により受信された放送番
組を録画する複数の映像録画装置とを備え、受信機は、
放送番組を受信し、受信機内部あるいは接続された映像
録画装置に付加情報を追加して蓄積し、蓄積された映像
データを伝送路を用いて受信機相互に移動し、付加情報
によって移動先の受信機での視聴を制御することによ
り、録画したデータを高速に各受信機に転送することが
でき、移動先の受信機での視聴が可能となり、また、録
画した番組の視聴回数やコピー制限などのコピープロテ
クションなどの著作権問題も同時に解決可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像受信システムの
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の画像受信システムの録画と再生時にお
ける視聴者の行動例を示す説明図である。
【図3】本発明の画像受信システムにおける画像の録画
と再生動作の関係を示す説明図である。
【図4】本発明の画像受信システムにおけるデータ転送
時条件の説明図である。
【図5】本発明の画像受信システムにおけるデータ転送
速度によるデータ転送条件の説明図である。
【図6】本発明の画像受信システムにおける録画データ
移動を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の画像受信システムにおける録画データ
移動を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の画像受信システムにおける移動制御エ
ーブルの説明図である。
【図9】従来の家庭内視聴システムの例を示す図であ
る。
【図10】従来の視聴システムにおける視聴者の行動例
を示す説明図である。
【図11】従来の視聴システムにおける番組と視聴者の
行動例を示す説明図である。
【図12】従来の家庭内視聴システムの他の例を示す図
である。
【図13】従来の他の例による視聴システムにおける視
聴者の行動例を示す説明図である。
【図14】従来の他の例による視聴システムにおける番
組と視聴者の行動例を示す説明図である。
【符号の説明】 5 家庭内伝送路 11〜14 受信機 21〜24 映像録画装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル伝送路によって接続された複
    数の受信機と、 前記各受信機にそれぞれ接続されて前記受信機により受
    信された放送番組を録画する複数の映像録画装置とを備
    え、 前記受信機は、放送番組を受信し、前記受信機内部ある
    いは接続された映像録画装置に付加情報を追加して蓄積
    し、蓄積された映像データを前記伝送路を用いて前記受
    信機相互に移動し、付加情報によって移動先の受信機で
    の視聴を制御するよう構成されている画像受信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像受信システムにお
    いて、 前記受信機は、前記伝送路の転送速度によって録画済み
    画像データの伝送を変更制御することにより途切れない
    映像視聴を可能にすることを特徴とする画像受信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像受信システ
    ムにおいて、 前記受信機は、前記付加情報に基づいて移動先の受信機
    で視聴をする際に前回の視聴時間を確認し、すでに視聴
    済みのデータは転送しないことを特徴とする画像受信シ
    ステム。
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