JP2003224369A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003224369A
JP2003224369A JP2002020172A JP2002020172A JP2003224369A JP 2003224369 A JP2003224369 A JP 2003224369A JP 2002020172 A JP2002020172 A JP 2002020172A JP 2002020172 A JP2002020172 A JP 2002020172A JP 2003224369 A JP2003224369 A JP 2003224369A
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康幸 飛島
Kenjiro Ido
健二郎 井土
Akira Shimizu
章 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を向上できる電子機器を提供する。 【解決手段】 多機能電子機器1は機器本体2と操作表
示ユニット3と駆動機構を備えている。操作表示ユニッ
ト3は機器本体2の前面を覆う状態と前面の少なくとも
一部を開放する位置とに亘って駆動機構などにより機器
本体2にスライド自在に支持される。駆動機構は前面を
覆う状態で上端部3bを中心として操作表示ユニットを
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部や各種操作
ボタン等を有する操作パネルを備えた移動体としての自
動車などに装着される電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車のインストルメン
トパネル(以下インパネと呼ぶ)には、電子機器として
のカーステレオ100(図12ないし図15に示す)が
取り付けられる。図12ないし図15に例示されたカー
ステレオ100は、前記インパネに取り付けられる機器
本体101と液晶ディスプレイ等の表示部102やタッ
チスイッチや押圧ボタン等の操作ボタン103を有する
操作パネル104とを備えている。
【0003】機器本体101は、CDプレーヤ、MD
(Mini disc)プレーヤやナビゲーション装置を構成す
るCD−ROMプレーヤなどの再生装置を内蔵してい
る。操作パネル104は、液晶ディスプレイ等の表示部
102に前記ナビゲーション装置における地図情報や、
CDプレーヤ及びMDプレーヤの再生状況を示す情報な
どを表示する。また、操作パネル104の操作ボタン1
03は、前記ナビゲーション装置、CDプレーヤ、MD
プレーヤの各種機能の動作指令を行う際に操作される。
また、操作ボタン103は、前記表示部102即ち操作
パネル104の角度を調整する際にも用いられる。
【0004】前述したカーステレオ100は、インパネ
に装着する際にかかる設置スペースを抑制するために、
図13に示すように、機器本体101の使用者に相対す
る面105(以下前面と称する)に前記CD、MD、C
D−ROMなどのディスクを機器本体内に出し入れ自在
とする挿入口を設けている。さらに、カーステレオ10
0は、図12及び図14中に実線で示す前面105を覆
う位置と、図13及び図15中に実線で示す前面105
の少なくとも一部を開放する位置とに亘って、操作パネ
ル104をスライド移動可能としている。
【0005】このとき、操作パネル104の下端部が前
記前面105から前方に移動され、またはその前方に移
動された下端部が機器本体101の内部方向に移動され
ることで操作パネル104の上端部が前記前面105に
沿ってスライドする。このように、操作パネル104を
スライドさせて、表示部102即ち操作パネル104の
角度を調整する。尚、操作パネル104が前面105を
覆う位置にあるときは、その前面105を囲むフレーム
枠内に収容される。
【0006】前述したカーステレオ100は、アーム部
材106と、ローラ107などを備えて、前記操作パネ
ル104をスライドさせている。前記アーム部材106
は、モータなどの駆動源からの駆動力により前記前面1
05から前方に移動し、その前方に移動した状態から機
器本体101の内部方向に移動するとともに前記操作パ
ネル104の下端部を回転自在に支持している。アーム
部材106は、前記モータの出力軸の回転数と比例した
距離、前記前面105から前方に移動したり機器本体1
01の内部方向に移動する。ローラ107は、操作パネ
ル104の上端部に回転自在に設けられかつ機器本体1
01のフレーム枠の両側内壁に形成された溝108内に
侵入している。前記溝108は、鉛直方向に沿って延び
ている。
【0007】前述したカーステレオ100は、図13及
び図15中に実線で示す位置で、CD、MD、CD−R
OMなどのディスクを機器本体101内に出し入れさせ
る。CD、MD、CD−ROMなどのディスクを機器本
体101内に挿入した後、アーム部材106を機器本体
101の内部方向に移動する。図12及び図14に示す
前面105を覆う位置に操作パネル104を移動させ
る。そして、タッチスイッチや各種の押圧ボタンなどの
前述した操作ボタン103が操作されると、CDプレー
ヤ、MDプレーヤ、CD−ROMプレーヤなどの再生装
置を動作させる。これらプレーヤの再生状況を示す情報
を液晶ディスプレイなどの表示部102に表示する。
又、表示部102に表示される情報を見易くするため、
使用者は、操作ボタン103を1又は複数回操作して図
14の実線で示す位置と図15の実線で示す位置との間
で操作パネル104を1又は複数ステップ傾かせて所望
する角度(向き)に調整する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のカース
テレオ100では、操作ボタン103などを操作して、
前記操作パネル104の角度(向き)を調整する。前記
前面105を覆う位置から前記前面105の少なくとも
一部を開放する位置に向かって、操作パネル104を移
動させる。このとき、操作パネル104が傾くにしたが
い使用者の指先から操作ボタン103が徐々に離れるこ
とになる。
【0009】このため、前記操作パネル104の向きを
調整する際には、操作パネル104の表面が水平に近づ
くにしたがって、使用者の指先から前記操作ボタン10
3が徐々に離れる。そうなると、操作パネル104の表
面が水平に近づくにしたがって、指先を徐々に操作パネ
ル104に向って動かす(例えば、腕を伸ばす、または
体全体を動かす)必要があり、決して利便性の良いもの
ではなかった。
【0010】また、前述した従来のカーステレオ100
は、前記操作パネル104にばねなどの付勢手段を取り
付けている。この付勢手段は、前記前面105を覆う位
置と該前面105の一部を開放する位置とに亘って、前
記ローラ107を前記溝108の内縁に向かって付勢し
ている。この付勢手段が、前記ローラ107を付勢する
ことによって、前記自動車の走行中などの振動などによ
り前記操作パネル104が前記機器本体101に対して
振動することを防止している。
【0011】しかしながら、前述した従来のカーステレ
オ100は、付勢手段が前記前面105を覆う位置と該
前面105の一部を開放する位置とに亘って、常にロー
ラ107を付勢している。このため、前記ローラ107
が溝108内を移動する際に生じる摩擦力が大きくなっ
ている。このため、前記駆動源に必要とされるトルクが
大きくなる傾向であった。このため、消費電力が多くな
るとともに前記駆動源自体が大型化して、コストが高騰
する傾向であった。
【0012】上記した問題点を鑑みてなされた本発明の
第1の目的は、操作パネルがスライド自在となる電子機
器において、その操作性を向上させることにあり、ま
た、第2の目的は、消費電力を抑制できかつ低コスト化
を図ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明の電子機器は、機器本体
の一つの面に対しスライド移動自在に取り付けられかつ
前記一つの面を覆う状態と前記一つの面の少なくとも一
部を開放する状態とに亘って移動自在な操作パネルを備
えた電子機器において、前記一つの面を覆う状態におい
て、前記操作パネルの上端部を中心として回転させて該
操作パネルの向きを変更可能とする駆動手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0014】第1の目的を達成するために、請求項2に
記載の本発明の電子機器は、請求項1記載の電子機器に
おいて、前記駆動手段は、駆動源と、長手方向の中央部
を中心として回転自在であり、その一端部が前記操作パ
ネルの下端部を支持し、かつ前記駆動源の駆動力により
前記一つの面から前方に移動する支持アームと、前記機
器本体に設けられかつ前記支持アームの他端部を前記支
持アームの移動方向に案内する第1のガイド部と、前記
機器本体に設けられかつ操作パネルの上端部を鉛直方向
に案内する第2のガイド部と、を備え、前記第1のガイ
ド部は、前記支持アームが前記一つの面から前方に移動
するにしたがってその他端部を徐々に降下させる第1の
傾斜部を有し、前記操作パネルは、前記支持アームの他
端部が前記第1の傾斜部により案内されることで、その
上端部を中心として回転自在に支持されることを特徴と
している。
【0015】第1の目的を達成するために、請求項3に
記載の本発明の電子機器は、請求項2記載の電子機器に
おいて、前記第1のガイド部は、前記第1の傾斜部より
前記機器本体の内部側に設けられ、かつ前記支持アーム
が前記一つの面から前方に移動する際にその他端部を水
平方向に案内する水平部を備えたことを特徴としてい
る。
【0016】第1の目的を達成するために、請求項4に
記載の本発明の電子機器は、請求項2又は3に記載の電
子機器において、前記第1のガイド部は、前記第1の傾
斜部より前記一つの面寄りに設けられ、かつ前記支持ア
ームが前記一つの面から前方に移動するにしたがって前
記他端部を徐々に上昇させる第2の傾斜部を有し、前記
操作パネルは、前記支持アームの他端部が前記第2の傾
斜部により案内されることで、前記一つの面を覆う状態
から前記一つの面の少なくとも一部を開放する状態とす
べく移動されることを特徴としている。
【0017】前記第1の目的に加え第2の目的を達成す
るために、請求項5に記載の本発明の電子機器は、請求
項1乃至4のうちいずれか一項に記載の電子機器におい
て、前記操作パネルが前記一つの面を覆う状態にあると
きのみ前記操作パネルを付勢する付勢手段を備えたこと
を特徴としている。
【0018】請求項1に記載した本発明の電子機器によ
れば、駆動手段により、機器本体の一つの面を覆う状態
では操作パネルが上端部を中心として回転自在とされ
る。このため、操作パネルの向き(角度)を調整する際
に、操作パネルの表面を使用者の指先に近づかせること
ができる。
【0019】なお、本明細書に記した前方とは、前記一
つの面に対し直交しかつ前記一つの面から操作パネルを
操作する使用者に向かう方向である。さらに、本明細書
に記した機器本体の内部方向とは、前記一つの面に対し
直交しかつ前記使用者即ち一つの面から離れる方向であ
る。
【0020】請求項2に記載した本発明の電子機器によ
れば、一端部が操作パネルの下端部を支持する支持アー
ムが、中央部を中心として回転自在に支持されている。
また、支持アームは、駆動源により一つの面から前方に
移動される。一つの面を覆う状態では、操作パネルが上
端部を中心として回転自在とされる。支持アームの他端
部を案内する第1のガイド部が、支持アームが一つの面
から前方に移動するにしたがって支持アームの他端部を
徐々に降下させる第1の傾斜部を備えている。
【0021】このため、機器本体の一つの面を覆う状態
で、支持アームを一つの面から前方に移動させると、支
持アームの他端部が徐々に降下して一端部が徐々に上昇
する。このため、簡易な構成により、操作パネルを上端
部を中心として回転させることができる。
【0022】請求項3に記載した本発明の電子機器によ
れば、水平部が第1の傾斜部より機器本体の内部側に設
けられかつ支持アームの他端部を水平方向に案内する。
このため、操作パネルを傾ける際に、操作パネルが一旦
機器本体から水平前方に移動され、操作パネルの上端部
が若干鉛直方向に降下される。このため、操作パネルの
上端部を中心として回転する際に、該上端部と機器本体
とが干渉することを防止できる。
【0023】請求項4に記載した本発明の電子機器によ
れば、一つの面を覆う状態から該一つの面の少なくとも
一部を開放する状態に向かって操作パネルが移動する際
に、操作パネルの上端部が一つの面に沿ってスライド自
在となる。支持アームの他端部を案内する第1のガイド
部が、支持アームが一つの面から前方に移動するにした
がって支持アームの他端部を徐々に上昇させる第2の傾
斜部を備えている。この第2の傾斜部は、第1の傾斜部
より機器本体の一つの面寄りに配されている。
【0024】このため、操作パネルが機器本体の一つの
面を覆う状態から該一つの面の少なくとも一部を開放す
る状態に向かって、支持アームを一つの面から前方に移
動させると、支持アームの他端部が徐々に上昇して一端
部が徐々に降下する。このため、操作パネルの下端部が
一つの面から前方に移動するにしたがって徐々に降下す
るとともに、操作パネルの上端部が一つの面に沿って徐
々に降下する。このため、操作パネルは、一つの面の少
なくとも一部を確実に開放できる。
【0025】請求項5に記載した本発明の電子機器によ
れば、付勢手段が一つの面を覆う状態の操作パネルを付
勢する。このため、操作パネルなどに設けられる表示部
などに各種の情報を表示したり操作パネルなどに設けら
れる各種のスイッチなどを操作する際に、自動車の走行
中などに生じる振動により、操作パネルが機器本体に対
して振動することを防止できる。
【0026】また、操作パネルが一つの面を覆う状態に
あるときのみ、付勢手段が操作パネルを付勢する。この
ため、操作パネルが一つの面を覆う状態から該一つの面
の少なくとも一部を開放する状態に向かって移動する際
に、該操作パネルの移動を妨げる摩擦力を抑制できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態にかかる電子
機器としての多機能電子機器1を図1乃至図11を参照
して説明する。図1などに示す多機能電子機器1は、移
動体としての自動車のインストルメントパネルに装着さ
れる。
【0028】多機能電子機器1は、図1ないし図3に示
すように、機器本体2と、操作パネルとしての操作表示
ユニット3と、操作表示ユニット3を図1に示す第1の
位置と図2に示す第2の位置と図3に示す第3の位置と
に亘って移動させる駆動手段としての駆動機構4(図4
などに示す)と、を備えている。なお、以下図1中矢印
Zで示す方向を機器本体2の前方と呼ぶ。この矢印Z
は、後述の前面10aに直交しかつ前記前面10aから
操作表示ユニット3などを操作する自動車の乗員(以下
使用者と呼ぶ)に向かう方向である。
【0029】機器本体2は、図4に示す箱状に形成され
たシャーシ10と、図3中手前に位置するシャーシ10
の前方に設けられた一つの面としての前面10aと、こ
のシャーシ10内に収容されるCDプレーヤ6等の再生
装置とを備え、操作表示ユニット3を前面10aに対し
スライド移動させる駆動機構4(図4に示す)を収容し
ている。
【0030】シャーシ10は、図4に示すように、底壁
11と、該底壁11の周縁から立設しかつ前記前面10
aに連なる一対の側壁12などを備えている。一対の側
壁12は、シャーシ10の幅方向に沿って、互いに相対
する。
【0031】また、シャーシ10は、前面10aにはそ
の全ての辺に立設するように一体成形された複数の立設
壁10cを備え、操作表示ユニット3が第1の位置にあ
るときには、複数の立設壁10cによって形成された空
間領域に収容されている。
【0032】図示例では、再生装置としてCDプレーヤ
6、MDプレーヤ7、ナビゲーション装置を構成するC
D−ROMプレーヤ8とがシャーシ10内に収容されて
いる。なお、図示してないが、ラジオ放送を受信するA
M/FMチューナ等やテレビ放送波を受信するテレビチ
ューナ等を収容しても良い。これらの再生装置や受信装
置は、例えば、操作表示ユニット3に設けられた後述す
る押しボタン19等を使用者が押圧することによって動
作する。
【0033】前面10aには、図3に示すように、前記
MDプレーヤ7にMDを挿入する挿入口20と、CDプ
レーヤ6及びCD−ROMプレーヤ8にCD及びCD―
ROMを挿入する挿入口21a及び挿入口21bとが設
けられている。
【0034】さらに、ガイド溝17が形成された立設壁
10cと前面10aとは、図10に示すように、互いに
別体に形成されている。立設壁10cと前面10aとが
互いに固定されるなどして、前述した機器本体2が組立
られる。立設壁10cと前面10aとの間には、ねじり
スプリング22が設けられている。ねじりスプリング2
2は、図7ないし図9に示すように、リング状の円環部
23と、この円環部23から外周方向に向って延びた付
勢手段としての一端部24と、円環部23から外周方向
に向って延びた他端部25とを一体に備えている。ねじ
りスプリング22は、ローラ18の背面側に配される。
ねじりスプリング22の一端部24は、ローラ18の後
述する凹溝26(図11に示す)内に侵入可能である。
【0035】ねじりスプリング22の一端部24は、操
作表示ユニット3が第1の位置と第2の位置、及び第1
の位置と第2の位置との間にあるときは、ローラ18の
凹溝26と接触して、該ローラ18即ち操作表示ユニッ
ト3を機器本体2の外方向に向って付勢する。また、ね
じりスプリング22は、操作表示ユニット3が第2の位
置と第3の位置の間、及び第3の位置にあるときは、ロ
ーラ18の凹溝26即ち操作表示ユニット3と間隔をあ
けて接触しないとともに、ローラ18即ち操作表示ユニ
ット3を付勢しない。
【0036】駆動機構4は、操作表示ユニット3の後述
の下端部3aを前面10aから前方に移動させかつ下端
部3aまたは後述の上端部3bを中心として、操作表示
ユニット3の後述の表示部5の表面5aが上方に向くよ
うに傾かせる(向きを変更する)機構である。駆動機構
4は、図4に示すように、駆動源としてのモータ27
と、複数の駆動歯車28と、回転部材としてのカム歯車
29と、アーム部材30と、スライド部材としてのスラ
イドフレーム31及び支持アーム32と、第1のガイド
部としてのガイド孔13を有するガイド部材40と、第
2のガイド部としてのガイド溝17(図1ないし図3な
どに示す)とを備えている。
【0037】モータ27は、シャーシ10の底壁11に
固定されている。モータ27の出力軸にはウォーム33
が取付けられている。複数の駆動歯車28は、それぞ
れ、シャーシ10の底壁11に回転自在に支持されてい
る。駆動歯車28は互いにかみ合っている。
【0038】駆動歯車28のうち一つは、ウォーム33
とかみ合っているとともに、他はカム歯車29とかみ合
っている。駆動歯車28は、モータ27の駆動力をカム
歯車29に伝える。カム歯車29は、円盤状に形成され
かつシャーシ10の底壁11に回転自在に設けられてい
る。このため、カム歯車29は、勿論モータ27の駆動
力により回転する。
【0039】カム歯車29には、所定の形状を有する孔
34が形成されている。孔34は、カム歯車29の表面
29aからその裏面に亘って貫通している。孔34は、
カム歯車29の回転中心から該カム歯車29の外縁に向
って延びて、平面形状が円弧状に形成されている。な
お、カム歯車29の回転中心から外縁に向って延びた円
弧状は、本明細書に記した所定の形状である。孔34
は、回転中心から外縁に向かうにしたがって曲率半径r
1,r2,r3(図5に示す)が徐々に大きくなってい
る。
【0040】孔34の内側にアーム部材30の後述する
突起部35が侵入する。孔34は、使用者による操作表
示ユニット3の角度調整のための操作に応じて操作表示
ユニット3が前述した第1の位置から第2の位置を経て
第3の位置に変位する際に、後述する表示部5の表面5
aと前面10aとのなす角度の変化率が一定となる形状
に形成されている。即ち、前記表面5aと前面10aと
のなす角の単位時間あたりの変化率(角速度)が、一定
となる形状に、孔34は形成されている。
【0041】カム歯車29の表面29aには、その外縁
近傍に角度調整部50が取付けられている。この角度調
整部50は、カム歯車29の表面29aから上方に延在
した複数の遮断部51,51…が設けられている。これ
らの複数の遮断部51はカム歯車29の周方向に沿って
所定の間隔をあけて配されている。角度調整部50は、
図示せぬ光センサからの光を遮断部51が遮断すること
によりカム歯車29の回転角度を調整する。つまり、使
用者が操作表示ユニット3の傾く角度を調整するための
操作を行う度に、モータ27からの駆動力を受けたカム
歯車29の回転角度を調整する。例えば、使用者が操作
表示ユニット3の角度を調整するための押しボタン19
のうちの操作ボタンを1回操作すると、光センサからの
光を遮断部51が2つ遮断したことを検出してその回転
を止める。そして、そのカム歯車29の回転角度に応じ
て、操作表示ユニット3を所定角度傾かせる。
【0042】アーム部材30は、板金などからなり帯状
に形成されている。アーム部材30は、一端がシャーシ
10の底壁11に回転自在に設けられている。アーム部
材30の他端には、長孔36が形成されている。長孔3
6の長手方向は、アーム部材30の長手方向と平行であ
る。アーム部材30の中央部は、カム歯車29の表面2
9aに重ねられる。アーム部材30の中央部には孔34
内に侵入する突起部35を設けている。アーム部材30
は、カム歯車29が回転すると一端を中心として回転す
る。又、長孔36内には、後述の突起37が侵入する。
このため、アーム部材30の他端はスライドフレーム3
1と連結されている。
【0043】スライドフレーム31は、シャーシ10の
底壁11に重ねられている。スライドフレーム31は、
前記前面10aを通して機器本体2から突出する方向と
前面10aに没する方向に沿って移動可能となるよう
に、シャーシ10即ち機器本体2に設けられている。な
お、前面10aを通して機器本体2から突出する方向と
は、前面10aから矢印Zに沿って前方に向かう方向で
ある。前面10aに没する方向とは、図1中の矢印Xに
沿って機器本体2の内部に向かう方向である。矢印X
は、前面10aに直交しかつ使用者即ち前面10aから
離れる方向である。矢印Xは、機器本体2の内部に向か
う方向(内部方向と呼ぶ)をなしている。
【0044】スライドフレーム31には、アーム部材3
0の長孔36内に侵入する突起37が設けられている。
スライドフレーム31は、カム歯車29が回転すると、
図5中実線で示す前記前面10aに没して機器本体2内
に収容された位置と、図6中実線で示す前記前面10a
を通して前面10aから前方に移動して機器本体2外に
突出した位置と、に亘ってスライドする。
【0045】一対の支持アーム32は、スライドフレー
ム31の幅方向の両縁に支持されている。支持アーム3
2の一端部32aは、操作表示ユニット3の下端部3a
を回転自在に支持している。
【0046】支持アーム32は、平面形状がく字状に形
成されている。支持アーム32は、長手方向の中央部を
中心として回転自在にスライドフレーム31の両縁に支
持されている。このため、支持アーム32は、スライド
フレーム31を介してシャーシ10即ち機器本体2に、
長手方向の中央部を中心として回転自在に支持されてい
る。
【0047】また、支持アーム32は、前面10aから
矢印Zに沿って前方に移動したり、前方に移動した状態
から矢印Xに沿って機器本体2の内部方向にスライド自
在にシャーシ10即ち機器本体2に支持されている。さ
らに、支持アーム32は、モータ27の駆動力により、
後述するように前面10aから矢印Zに沿って前方に移
動されたり、前方に移動した状態から矢印Xに沿って機
器本体2の内部方向に移動される。支持アーム32は、
長手方向がスライドフレーム31のスライド方向に沿い
かつ長手方向の両端に近づくのにしたがって徐々に底壁
11から離れる状態で配される。
【0048】支持アーム32の他端部32bには、図7
ないし図9に示すように、ガイド孔13内に侵入するガ
イドローラ38が設けられている。ガイドローラ38
は、ガイド孔13内を移動自在である。このため、支持
アーム32の他端部32bは、ガイド孔13により前記
支持アーム32の移動方向に案内される。
【0049】なお、これらのカム歯車29と、孔34
と、アーム部材30と、突起部35と、スライド部材3
1などを備えて、駆動機構4は、操作表示ユニット3の
前面10aに対して傾く際の角度を一定とすべく、下端
部3aを前面10aから前方に移動させるにしたがって
その移動速度を徐々に遅くする構成となっている。
【0050】ガイド部材40は、一対設けられ(図4中
には一方のみ示す)、シャーシ10の側壁12に取り付
けられている。ガイド部材40は、シャーシ10の幅方
向に沿って、互いに間隔をあけて相対している。ガイド
部材40は、側壁12の内側に配されている。ガイド部
材40は、図7ないし図9に示す第1のガイド部として
のガイド孔13を備えている。このため、ガイド孔13
は、機器本体2に設けられている。ガイド孔13は、前
面10aから離れた側から前面10aに向って、水平部
としての直線部14と、第1の傾斜部15と、第2の傾
斜部16とを順に配している。
【0051】直線部14は、底壁11に沿って直線状に
延びた長孔形状に形成されている。このため、直線部1
4は、水平方向に沿って延びている。第1の傾斜部15
は、直線部14と連通している。第1の傾斜部15は、
直線部14より前面10a寄りに設けられている。この
ため、直線部14は、第1の傾斜部15より前面10a
から離れた側即ち機器本体2の内部側に設けられてい
る。直線部14は、支持アーム32が前面10aから前
方に移動する際に、ガイドローラ38即ち他端部32b
を水平方向に案内する。第1の傾斜部15は、直線部1
4から離れるのにしたがって即ち前面10aに近づくの
にしたがって徐々に底壁11に近づく方向に傾斜してい
る。このため、第1の傾斜部15は、支持アーム32が
前面10aから前方に移動するのしたがって、ガイドロ
ーラ38即ち支持アーム32の他端部32bを徐々に降
下させる。
【0052】第2の傾斜部16は、第1の傾斜部15よ
り前面10a寄りに設けられている。第2の傾斜部16
は、第1の傾斜部15に連通している。第2の傾斜部1
6は、第1の傾斜部15から離れるのにしたがって即ち
前面10aに近づくのにしたがって徐々に底壁11から
離れる方向に傾斜している。このため、第2の傾斜部1
6は、支持アーム32が前面10aから前方に移動する
にしたがってガイドローラ38即ち支持アーム32の他
端部32bを徐々に上昇させる。
【0053】ガイド溝17は、前述した空間領域内に収
容された操作表示ユニット3の両側に位置する立設壁1
0cの内面に形成されている。このため、ガイド溝17
は、シャーシ10即ち機器本体2に設けられている。ガ
イド溝17は、立設壁10cの内面から凹に形成されて
いる。ガイド溝17の長手方向は、前面10a即ち鉛直
方向に沿っている。このガイド溝17には、後述する操
作表示ユニット3の両側面上方に突設したローラ18が
摺動可能に係合される。このため、ガイド溝17は、操
作表示ユニット3のローラ18即ち上端部3bを鉛直方
向に案内する。
【0054】前述した構成の駆動機構4は、図1及び図
7に示す第1の位置では、図5中実線で示すように、突
起部35が孔34のカム歯車29の回転中心寄りの端部
に位置しかつスライドフレーム31が前面10aに没し
て機器本体2内に収容されている。さらに、支持アーム
32のガイドローラ38が、ガイド孔13の直線部14
の前面10aから離れた側の端部に位置している。
【0055】第1の位置から前述した第2の位置に向っ
て移動する際には、まず、モータ27がカム歯車29を
図5中の矢印Kに沿って回転させる。すると、カム歯車
29が回転するのに連動して、突起部35がカム歯車2
9の回転中心寄りの端部から外縁に向って孔34内を移
動する。すると、アーム部材30が一端を中心として、
他端が前面10aに近づく方向に回転する。そして、長
孔36内を突起37が移動するなどして、スライドフレ
ーム31が図5中に実線で示す位置から二点鎖線で示す
位置に向って、前面10aから矢印Zに沿って前方に移
動する。
【0056】すると、支持アーム32がスライドフレー
ム31とともに、前面10aから矢印Zに沿って前方に
移動する。このとき、まず、ガイドローラ38が直線部
14内を前面10aに向って移動する。その後、ガイド
ローラ38が第1の傾斜部15内を前面10aに向って
移動する。そして、図2及び図8に示す第2の位置に変
位する。第2の位置では、ガイドローラ38は、ガイド
孔13の第1の傾斜部15と第2の傾斜部16との間に
位置している。
【0057】さらに、モータ27が駆動して、カム歯車
29を矢印Kに向って回転すると、図6中に二点鎖線で
示す位置から実線で示す位置に向って、突起部35が孔
34のカム歯車29の回転中心寄りの端部から外縁寄り
の端部に向って移動する。そして、スライドフレーム3
1が前面10aからより前方に移動する。さらに、支持
アーム32のガイドローラ38が、ガイド孔13の第2
の傾斜部16内を移動して前面10aに近づく。こうし
て、駆動機構4は、第1の位置から前述した第2の位置
を経て第3の位置に変位する。また、第3の位置から第
2の位置を経て第1の位置に変位する際には、駆動機構
4は、モータ27を逆方向に回転させることにより、前
述の記載と逆の動きをする。
【0058】こうして、各支持アーム32が前面10a
から前方に移動したり、前面10aから前方に移動した
位置から機器本体2の内部方向に移動する。なお、前述
した第1の位置から第2の位置を経て第3の位置に移動
する際には、前記孔34内を突起部35が移動しかつ曲
率半径r1,r2,r3が前述したように形成されてい
るので、カム歯車29の回転に連動してアーム部材30
を回転させることで、前記スライドフレーム31即ち操
作表示ユニット3の下端部3aを前面10aから前方に
移動させる。カム歯車29の回転に伴い突起部35が孔
34内を移動することで、アーム部材30の回転速度を
徐々に遅くさせる。そして、カム歯車29の回転する角
度に対しスライドフレーム31即ち下端部3aが前方に
移動する距離が徐々に減少する。
【0059】例えば、図5中の実線で示す位置から二点
鎖線で示す位置に移動する際には、カム歯車29が角度
θ度回転すると、スライドフレーム31が距離L1移動
する。図6中の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置
に移動する際には、カム歯車29が角度θ度回転する
と、スライドフレーム31が距離L2移動する。距離L
1は距離L2より長い。このように、スライドフレーム
31即ち操作表示ユニット3の下端部3aが前面10a
から前方に移動するにしたがって、スライドフレーム3
1即ち操作表示ユニット3の下端部3aが移動する速度
が徐々に遅くなる。
【0060】また、各支持アーム32がシャーシ10の
内外方向に移動することで、操作表示ユニット3の両側
面上方に設けられたローラ18がガイド溝17に沿って
摺動する。すなわち、モータ27からの駆動力を受けて
各支持アーム32がシャーシ10の外方向に移動するこ
とにより操作表示ユニット3は、その表示部5の表面5
aが上方に向くように傾かされる。さらに、シャーシ1
0の前面10aの少なくとも一部を開放する位置(図3
に示す)に移動される。また、支持アーム32がシャー
シ10の内方向(機器本体2の内部方向)に移動するこ
とにより、傾かされた操作表示ユニット3は前面10a
を覆う位置(図1に示す)に移動され、ローラ18はガ
イド溝17の上端部に位置付けられる。
【0061】操作表示ユニット3は、液晶ディスプレイ
(LCD:Liquid Crystal Display)などからなる画像
情報等を表示する表示部5を備えている。表示部5の表
面5aは、操作表示ユニット3の前面をなしている。操
作表示ユニット3は、表示部5に、CD−ROMプレー
ヤによって再生された地図情報や、テレビチューナが受
信したテレビ放送波の映像等を表示する。
【0062】操作表示ユニット3は、駆動機構4により
前面10aに対してスライド自在に機器本体2に取り付
けられている。また、操作表示ユニット3は、その表面
に押しボタン19を複数設けている。押しボタン19
は、使用者により図1中矢印Xで示す方向に押圧される
ことにより操作される。これらの押しボタン19が操作
されることにより、シャーシ10の内部に収容された各
種再生装置等が動作するとともに、操作表示ユニット3
がスライド移動される。
【0063】例えば、押しボタン19のうちの選択ボタ
ン(例えば、CD、MD等を選択するためのボタン)や
OPENボタンが押圧操作されると、操作表示ユニット
3が駆動機構4により前面10aに対してスライド移動
される。すなわち、選択ボタンによりMDが選択される
と、駆動機構によって操作表示ユニット3がシャーシ1
0の前面10aに形成された挿入口20のみを開放する
位置までスライド移動される。また、OPENボタンが
押圧操作されることにより、シャーシ10の前面10a
に形成されたすべての挿入口(挿入口20、挿入口21
a及び挿入口21b)が開放される位置までスライド移
動される。
【0064】そして、CDやMD等の所望のディスクが
挿入口20及び挿入口21a,21bから挿入又は排出
されると、操作表示ユニット3は、駆動機構4により自
動的にシャーシ10の前面10aを覆う位置(挿入口2
0及び挿入口21a,21bを覆い隠す位置)まで移動
される。なお、シャーシ10の前面10aを開放した状
態で所望のディスクが挿入されると、操作表示ユニット
3は自動的にその前面10aを覆う位置に移動され、例
えば、使用者が押しボタン19のうち再生(プレイ)ボ
タンやサーチボタン等を操作することによりそのディス
クの再生や、サーチ動作等が行われる。
【0065】また、例えば、押しボタン19のうちアン
グルボタンが押圧操作されると、操作表示ユニット3の
傾く角度が調整される。使用者が所望する角度に操作表
示ユニット3を傾かせようとしてアングルボタンを1回
押圧操作すると、その操作に応じてモータ27の駆動力
によりカム歯車29が回転する。そして、角度調整部5
0における2つの遮断部51が光センサからの光を遮断
した場合、モータ27の駆動が停止し、カム歯車29の
回転が止まる。そして、その回転角度に応じて操作表示
ユニット3が所定角度傾く。続けて使用者がアングルボ
タンを押圧操作すると、カム歯車29が更に回転して2
つの遮断部51が光センサからの光を遮断し、その回転
角度に応じて操作表示ユニット3がさらに所定角度傾
く。
【0066】なお、これらのスライド移動は、図示せぬ
マイコン等が駆動機構4のモータ27の回転方向や回転
数を制御することにより行われる。このマイコンは、モ
ータ27に対し常に一定の駆動電圧を出力させるように
制御する。すなわち、使用者による選択ボタンの操作
や、OPENボタンの操作、及びアングルボタンの操作
の各々の操作毎にモータ27の回転数を変化させること
なく、常に一定の回転数となるように制御する。従っ
て、そのモータ27からの駆動力により回転されるカム
歯車29の回転速度も一定となり、操作表示ユニット3
はモータ27から出力される一定の駆動力により回転さ
れることになる。このため、モータ27は、一定の駆動
力を出力して、下端部3aを前面10aから前方に移動
させるための駆動力をカム歯車29などに与える。
【0067】操作表示ユニット3の両側面の下端部3a
は、支持アーム32に支持されている。支持アーム32
が前述したようにモータ27の駆動力により前面10a
から前方に移動し、その前方に移動した状態から機器本
体2の内部方向に移動するので、操作表示ユニット3の
下端部3aは前方に移動し、その前方に移動した状態か
ら機器本体2の内部方向に移動する。
【0068】ローラ18は、円盤状に形成されかつ操作
表示ユニット3の両側面の上端部3bに軸芯周りに回転
自在に設けられている。ローラ18は、前述したガイド
溝17に係合して、軸芯周りに回転することでガイド溝
17に沿って移動自在に設けられている。このため、操
作表示ユニット3の上端部3bは、前面10aに沿って
移動する。なお、ローラ18は、ガイド溝17に沿って
滑らかに摺動すべく該ガイド溝17に対して極僅かな隙
間をもって係合されている。また、ローラ18は、操作
表示ユニット3の側面から突出している。
【0069】また、ローラ18の外周面18aには、凹
溝26が形成されている。凹溝26は、ローラ18の外
周面18aから凹に形成されており、ローラ18の周方
向に沿って延びている。凹溝26は、ローラ18の全周
に亘って形成されている。凹溝26内には、ねじりスプ
リング22の一端部24が侵入可能である。
【0070】前述した構成の多機能電子機器1は、M
D、CDやCD−ROMを機器本体2内に挿入して、M
D、CDやCD−ROMの再生を行ったり、表示部5で
地図情報やテレビ放送波の映像を表示する。このとき、
使用者が図1に示す第1の位置と図2に示す第2の位置
とに亘って、操作表示ユニット3を変位させて表示部5
の向きを調整する。
【0071】図1に示す第1の位置では、操作表示ユニ
ット3が前面10aを覆っている。そして、図5中実線
で示すように、突起部35が孔34のカム歯車29の回
転中心寄りの端部に位置しかつスライドフレーム31が
前面10aに没して機器本体2内に収容されている。さ
らに、図7に示すように、支持アーム32のガイドロー
ラ38が、ガイド孔13の直線部14の前面10aから
離れた側の端部に位置している。
【0072】図1に示す第1の位置から図2に示す第2
の位置に向って操作表示ユニット3を移動する際には、
まず、モータ27がカム歯車29を回転させ、カム歯車
29が回転するのに連動して、突起部35がカム歯車2
9の外縁に向って孔34内を移動する。すると、アーム
部材30が一端を中心として、他端が前面10aに近づ
く方向に回転する。そして、長孔36内を突起37が移
動するなどして、スライドフレーム31が前面10aか
ら前方に移動する。
【0073】すると、支持アーム32がスライドフレー
ム31とともに、前面10aから前方に移動する。ま
ず、ガイドローラ38が直線部14内を前面10aに向
って移動する。このため、操作表示ユニット3の下端部
3aが底壁11に沿って移動して前面10aから前方に
移動するとともに、上端部3b即ちローラ18がガイド
溝17及び前面10a即ち鉛直方向に沿って、底壁11
に向って移動(降下)する。その後、ガイドローラ38
が第1の傾斜部15内を前面10aに向って移動する。
第1の傾斜部15が徐々に底壁11に近づく方向に傾斜
しているので、ガイドローラ38即ち他端部32bが徐
々に底壁11に近づいて、降下する。
【0074】支持アーム32が中央部を中心としてスラ
イドフレーム31に回転自在に支持されているので、支
持アーム32の一端部32a即ち操作表示ユニット3の
下端部3aが徐々に上昇する。そして、操作表示ユニッ
ト3は、表示部5の表面5aを上方に向けて、あたかも
ローラ18即ち上端部3bを中心として回転する(傾
く)。このため、第1の位置と、第2の位置と、第1の
位置と第2の位置との間では、操作表示ユニット3は、
ガイドローラ38即ち支持アーム32の他端部32bが
第1の傾斜部15により案内されることで、ローラ18
即ち上端部3bを中心として回転自在に支持される。
【0075】そして、図2及び図8に第2の位置に変位
する。第2の位置では、図2中の矢印X(使用者)から
みて、操作表示ユニット3が前面10aを覆っている。
第2の位置では、ガイドローラ38は、第1の傾斜部1
5と第2の傾斜部16との間に位置している。こうし
て、第1の位置と第2の位置とに亘って、下端部3aが
前面10aから前方に移動又は前方に移動した状態から
機器本体2の内部方向に移動して、上端部3bが前面1
0aに沿ってスライドして、操作表示ユニット3が上端
部3bを中心として回転する。
【0076】このように、表示部5の表面5aが上方に
向くように、操作表示ユニット3が傾く。前述した第1
の位置と、第2の位置と、第1の位置と第2の位置との
間とに、操作表示ユニット3が位置する状態は、本明細
書に記した前面(一つの面)10aを覆う状態をなして
いる。
【0077】第1の位置と第2の位置の間では、ねじり
スプリング22の一端部24は、凹溝26に接触してい
るとともにローラ18即ち操作表示ユニット3を付勢し
ている。また、前述した第1の位置から第2の位置に向
って変位する(操作表示ユニット3が上端部3bを中心
として回転する)際には、スライドフレーム31が前面
10aから前方に移動する速度が徐々に遅くなってい
る。このため、表示部5の表面5aが傾く角度の変化率
が一定となる。
【0078】多機能電子機器1は、MD、CDやCD−
ROMを機器本体2内に挿入したり、これらを機器本体
2外に排出する際には、操作表示ユニット3を図3に示
す第3の位置に移動させる。
【0079】第2の位置から第3の位置に操作表示ユニ
ット3が移動する際には、モータ27が駆動して、カム
歯車29を更に矢印Kに向って回転する。突起部35が
孔34のカム歯車29の外縁寄りの端部に向って移動す
る。そして、アーム部材30が一端を中心として更に回
転して、スライドフレーム31即ち操作表示ユニット3
の下端部3aが前面10aから更に前方に移動する。
【0080】さらに、支持アーム32のガイドローラ3
8が、ガイド孔13の第2の傾斜部16内を移動して前
面10aに近づく。前面10aに近づくのにしたがっ
て、第2の傾斜部16が底壁11から徐々に離れる方向
に傾斜しているので、ガイドローラ38即ち他端部32
bが底壁11から徐々に離れて降下する。そして、支持
アーム32が中央部を中心として回転自在に支持されて
いるので、操作表示ユニット3の下端部3aが徐々に下
方に変位する。
【0081】さらに、操作表示ユニット3の下端部3a
が前面10aから前方に移動するので、ローラ18即ち
操作表示ユニット3の上端部3bが前面10aに沿って
移動して底壁11に近づいて降下する。このため、ガイ
ド溝17は、前記前面10aを覆う状態から、後述する
前面10aの少なくとも一部を開放する状態に向かって
操作表示ユニット3を移動させる際に、操作表示ユニッ
ト3の上端部3bを前面10aに沿ってスライド自在に
支持する。
【0082】こうして、操作表示ユニット3が第2の位
置から第3の位置に変位する際には、下端部3aを中心
として回転し、前記挿入口20及び挿入口21a,21
bを開放する。即ち、操作表示ユニット3は、前面10
aの一部を外部に露出させて開放する。前述した第2の
位置と第3の位置との間と、第3の位置とに、操作表示
ユニット3が位置する状態は、本明細書に記した前面
(一つの面)10aの少なくとも一部を開放する状態を
なしている。こうして、操作表示ユニット3は、ガイド
ローラ38すなわち支持アーム32の他端部32bが第
2の傾斜部16により案内されることで、前面10aを
覆う状態から前面10aの少なくとも一部を開放する状
態とすべく移動される。さらに、操作表示ユニット3が
第2の位置から第3の位置に変位すると、ねじりスプリ
ング22の一端部24がローラ18と間隔をあける。こ
のため、操作表示ユニット3が前面10aを覆う状態に
あるときのみ、ねじりスプリング22の一端部24はロ
ーラ18即ち操作表示ユニット3を付勢する。
【0083】駆動機構4は、下端部3a又は上端部3b
を中心として回転させて、表示部5の表面5aが上方に
向くように、操作表示ユニット3を傾かせる。また、第
3の位置から第2の位置を経て第1の位置に変位する際
には、モータ27を逆方向に回転させることにより、前
述の記載と逆の動きをする。こうして、前記前面10a
を覆う状態において、駆動機構4は、上端部3bを中心
として操作表示ユニット3を回転させて、該操作表示ユ
ニット3の向きを変更可能とする。また、アングルボタ
ンの操作により、操作表示ユニット3の向きが複数ステ
ップ変更(調整)される。駆動機構4は、前面10aを
覆う状態から前面10aの少なくとも一部を開放する状
態に向かって操作表示ユニット3を移動させる際に、操
作表示ユニット3の上端部3bと下端部3aとの双方を
降下させる。
【0084】本実施形態によれば、一端部32aで操作
表示ユニット3の下端部3aを支持する支持アーム32
が、中央部を中心として回転自在に支持されている。支
持アーム32は、モータ27により前面10aから前方
に移動されたり前方に移動した状態から機器本体2の内
部方向に移動される。前面10aを覆う状態では、操作
表示ユニット3が上端部3bを中心として回転自在とさ
れる。支持アーム32の他端部32bをその移動方向に
案内するガイド孔13には、支持アーム32が前面10
aから前方に移動するにしたがって支持アーム32の他
端部32bを徐々に降下させる第1の傾斜部15が備え
られている。
【0085】このため、機器本体2の前面10aを覆う
状態で、支持アーム32を前面10aから前方に移動さ
せると、支持アーム32の他端部32bが徐々に降下し
て一端部32aが徐々に上昇する。このため、簡易な構
成により、操作表示ユニット3を上端部3bを中心とし
て回転させることができる。
【0086】このため、操作表示ユニット3を向き(角
度)を調整する際に、操作表示ユニット3の表示部5の
表面5aを使用者の指先に近づかせることができる。こ
のため、操作表示ユニット3の向きを調整する際に、指
先を操作表示ユニット3に向かって動かす必要がなくな
る。従って、操作表示ユニット3の操作性が向上する。
【0087】また、直線部14が第1の傾斜部15より
機器本体2の内部側に設けられかつ支持アーム32の他
端部32bを水平方向に沿って移動させる。このため、
操作表示ユニット3を傾ける際に、操作表示ユニット3
の下端部3aが一旦機器本体2から水平前方に移動さ
れ、操作表示ユニット3の上端部3bが若干鉛直方向に
降下される。こうすることで、操作表示ユニット3の上
端部3bを中心として回転する際に、該上端部3bと機
器本体2とが干渉することを防止できる。したがって、
操作表示ユニット3の向きを容易に調整できることにく
わえ、操作表示ユニット3の向きを確実に変更できる。
【0088】さらに、前面10aを覆う状態から該前面
10aの少なくとも一部を開放する状態に向かって操作
表示ユニット3が移動する際に、操作表示ユニット3の
上端部3bが前面10aに沿ってスライド自在となる。
ガイド孔13が、支持アーム32が前面10aから前方
に移動するにしたがって支持アーム32の他端部32b
を徐々に上昇させる第2の傾斜部16を備えている。こ
の第2の傾斜部16は、第1の傾斜部15より機器本体
2の前面10a寄りに配されている。
【0089】このため、操作表示ユニット3が機器本体
2の前面10aを覆う状態から該前面10aの少なくと
も一部を開放する状態に向かって、支持アーム32を前
面10aから前方に移動させると、支持アーム32の他
端部32bが徐々に上昇して一端部32aが徐々に降下
する。このため、操作表示ユニット3の下端部3aが前
面10aから前方に移動するにしたがって徐々に降下す
るとともに、操作表示ユニット3の上端部3bが前面1
0aに沿って徐々に降下する。したがって、操作表示ユ
ニット3は、前面10aの少なくとも一部をより一層確
実に開放でき、機器本体2内にCD、MD、CD―RO
Mを確実に挿入できるとともに、機器本体2内からC
D、MD、CD―ROMを確実に排出できる。
【0090】また、ねじりスプリング22の一端部24
が前面10aを覆う状態の操作表示ユニット3を付勢す
る。このため、操作表示ユニット3などに設けられる表
示部5などに各種の情報を表示したり押しボタン18を
操作する際に、自動車の走行中などに生じる振動によ
り、操作表示ユニット3が機器本体2に対し振動される
ことを防止できる。
【0091】また、操作表示ユニット3が前面10aを
覆う状態にあるときのみ、ねじりスプリング22の一端
部24が操作表示ユニット3を付勢する。このため、操
作表示ユニット3が前面10aを覆う状態から該前面1
0aの少なくとも一部を開放する状態に向かって移動す
る際に、該操作表示ユニット3の移動を妨げる摩擦力を
抑制できる。したがって、操作表示ユニット3を移動さ
せる際に必要となるモータ27のトルクを抑制でき、モ
ータ27の大型化を抑制できる。したがって、モータ2
7が消費する消費電力を抑制できるとともに低コスト化
を図ることができる。
【0092】さらに、駆動機構4が、操作表示ユニット
3の下端部3aが前面10aから前方に移動するにした
がって、該下端部3aの前方に移動する速度が徐々に遅
くなって、操作表示ユニット3の傾く際の角速度が一定
となる構成である。このため、操作表示ユニット3の第
1の位置から第2の位置に向かう際に傾く角速度が、第
1の位置から第2の位置に向かうにしたがって徐々に速
くなることを抑制できる。したがって、使用者のアング
ルボタンなどの操作毎に操作表示ユニット3の傾く角度
のバラツキをなくすことができ、使用者に不快感を与え
ることを防止でき、該使用者が容易に操作表示ユニット
3の向きを調整できるようになる。
【0093】駆動機構4が、スライドフレーム31と、
モータ27により回転されかつ円弧状の孔34が形成さ
れたカム歯車29と、機器本体2に一端が回転自在に支
持されかつ他端がスライドフレーム31と連結されてい
るとともに孔34に侵入する突起部35を設けたアーム
部材30とを備えている。このため、モータ27により
カム歯車29が回転すると、孔34内を突起部35が移
動してアーム部材30がシャーシ10に対して回転す
る。そして、スライドフレーム31が前面10aから前
方に移動したり機器本体2の内部方向に移動する。突起
部35が、孔34内を移動するので、カム歯車29の回
転する角度よりアーム部材30の回転する角度が小さく
なる。
【0094】また、孔34がカム歯車29の回転中心か
ら外縁まで延びた円弧状に形成されている。さらに、孔
34の曲率半径r1,r2,r3が外縁に向かうにした
がって徐々に大きくなっている。また、第1の位置で
は、突起部35が孔34の回転中心寄りに位置し、第2
の位置では突起部35が孔34の外縁寄りに位置する。
操作パネル3の下端部3aが前面10aから前方に移動
するにしたがって、突起部35がカム歯車29の回転中
心から外縁に向って徐々に移動する。このため、操作表
示ユニット3の下端部3aが前方に移動するのにしたが
って、突起部35の外縁に向かう速度が徐々に遅くな
り、アーム部材30の回転速度が徐々に遅くなる。
【0095】したがって、操作表示ユニット3の下端部
3aが前面10aから前方に移動するにしたがって、該
下端部3aの移動する速度が確実に徐々に遅くなる。こ
のため、操作表示ユニット3の第1の位置から第2の位
置に向かう際に傾く速度が、第1の位置から第2の位置
に向かうにしたがって徐々に速くなることを確実に抑制
できる。したがって、使用者のアングルボタンなどの操
作毎に操作表示ユニット3の傾く角度のバラツキをより
確実になくすことができ、使用者に不快感を与えること
をより確実に防止でき、該使用者がより容易に操作表示
ユニット3の向きを調整できるようになる。
【0096】また、モータ27に出力する駆動電圧が一
定であるので、簡便な構成で操作表示ユニット3の傾く
際の角速度が徐々に速くなることを防止でき、操作表示
ユニット3の傾く際の角速度を確実に一定にできる。し
たがって、モータ27の回転数を操作表示ユニット3の
傾きに応じて変化させる場合と比較して、多機能電子機
器1の低コスト化を図ることができる。
【0097】前述した実施形態では、多機能電子機器1
は、CDプレーヤ6とMDプレーヤ7とCD−ROMプ
レーヤ8とを内蔵して、CD、MD、CD−ROMを再
生する。しかしながら、本発明の電子機器は、CD、M
D、CD−ROM以外の他の記録媒体を再生可能な再生
装置を内蔵しても良いことは勿論である。
【0098】前述した実施形態では、操作表示ユニット
3の表示部5に押しボタン19を複数設けている。しか
しながら、本発明では、表示部5に所謂タッチスイッチ
(タッチパネルとも呼ぶ)を設けても良いことは勿論で
ある。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、機器本体の一つの面を覆う状態では操作
パネルが上端部を中心として回転自在とれる。このた
め、操作パネルの向き(角度)を調整する際に、操作パ
ネルの表面を使用者の指先に近づかせることができる。
このため、操作パネルの向きを調整する際に、指先を操
作パネルに向かって動かす必要がなくなり、操作性が向
上する。
【0100】請求項2に記載の本発明によれば、一端部
が操作パネルの下端部を支持する支持アームが、中央部
を中心として回転自在に支持されている。また、支持ア
ームは、駆動源により一つの面から前方に移動される。
一つの面を覆う状態では、操作パネルが上端部を中心と
して回転自在とされる。支持アームの他端部を案内する
第1のガイド部が、支持アームが一つの面から前方に移
動するにしたがって支持アームの他端部を徐々に降下さ
せる第1の傾斜部を備えている。
【0101】このため、機器本体の一つの面を覆う状態
で、支持アームを一つの面から前方に移動させると、支
持アームの他端部が徐々に降下して一端部が徐々に上昇
する。このため、簡易な構成により、操作パネルを上端
部を中心として回転させることができる。
【0102】請求項3に記載の本発明によれば、水平部
が第1の傾斜部より機器本体の内部側に設けられかつ支
持アームの他端部を水平方向に案内する。このため、操
作パネルを傾ける際に、操作パネルが一旦機器本体から
水平前方に移動され、操作パネルの上端部が若干鉛直方
向に降下される。このため、操作パネルの上端部を中心
として回転する際に、該上端部と機器本体とが干渉する
ことを防止できる。したがって、操作性を向上できるこ
とにくわえ、操作パネルの向きを確実に変更できる。
【0103】請求項4に記載の本発明によれば、一つの
面を覆う状態から該一つの面の少なくとも一部を開放す
る状態に向かって操作パネルが移動する際に、操作パネ
ルの上端部が一つの面に沿ってスライド自在となる。支
持アームの他端部を案内する第1のガイド部が、支持ア
ームが一つの面から前方に移動するにしたがって支持ア
ームの他端部を徐々に上昇させる第2の傾斜部を備えて
いる。この第2の傾斜部は、第1の傾斜部より機器本体
の一つの面寄りに配されている。
【0104】このため、操作パネルが機器本体の一つの
面を覆う状態から該一つの面の少なくとも一部を開放す
る状態に向かって、支持アームを一つの面から前方に移
動させると、支持アームの他端部が徐々に上昇して一端
部が徐々に降下する。このため、操作パネルの下端部が
一つの面から前方に移動するにしたがって徐々に降下す
るとともに、操作パネルの上端部が一つの面に沿って徐
々に降下する。このため、操作パネルは、一つの面の少
なくとも一部を確実に開放できる。したがって、操作性
を向上できることにくわえ、操作パネルは、一つの面の
少なくとも一部をより一層確実に開放できる。
【0105】請求項5に記載の本発明によれば、付勢手
段が一つの面を覆う状態の操作パネルを付勢する。この
ため、操作パネルなどに設けられる表示部などに各種の
情報を表示したり操作パネルなどに設けられる各種のス
イッチなどを操作する際に、自動車の走行中などに生じ
る振動により、操作パネルが機器本体に対して振動する
ことを防止できる。
【0106】また、操作パネルが一つの面を覆う状態に
あるときのみ、付勢手段が操作パネルを付勢する。この
ため、操作パネルが一つの面を覆う状態から該一つの面
の少なくとも一部を開放する状態に向かって移動する際
に、該操作パネルの移動を妨げる摩擦力を抑制できる。
したがって、操作性を向上できることにくわえ、操作パ
ネルを移動させる際に必要となるトルクを抑制でき、駆
動源の大型化を抑制できる。したがって、駆動源が消費
する消費電力を抑制できるとともに低コスト化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる多機能電子機器の
外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示された多機能電子機器の操作表示ユニ
ットが第2の位置に変位した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示された多機能電子機器の操作表示ユニ
ットが第3の位置に変位した状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示された多機能電子機器の駆動機構など
を示す斜視図である。
【図5】図1に示された位置に操作表示ユニットが位置
づけられた状態での駆動機構などの状態を示す平面図で
ある。
【図6】図3に示された位置に操作表示ユニットが位置
づけられた状態での駆動機構などの状態を示す平面図で
ある。
【図7】図1に示された位置に操作表示ユニットが位置
づけられた状態での支持アームなどの状態を示す側面図
である。
【図8】図2に示された位置に操作表示ユニットが位置
づけられた状態での支持アームなどの状態を示す側面図
である。
【図9】図3に示された位置に操作表示ユニットが位置
づけられた状態での支持アームなどの状態を示す側面図
である。
【図10】図1に示された多機能電子機器の前面と立設
壁とを分解して示す正面図である。
【図11】図7中の矢印XI方向からみた平面図であ
る。
【図12】従来の電子機器としてのカーステレオの外観
を示す斜視図である。
【図13】図12に示されたカーステレオの操作表示ユ
ニットが前面の一部を開放した状態を示す斜視図であ
る。
【図14】図12中のA−A線に沿った断面図である。
【図15】図13中のB−B線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 多機能電子機器(電子機器) 2 機器本体 3 操作表示ユニット(操作パネル) 3a 下端部 3b 上端部 4 駆動機構(駆動手段) 10a 前面(一つの面) 13 ガイド孔(第1のガイド部) 14 直線部(水平部) 15 第1の傾斜部 16 第2の傾斜部 17 ガイド溝(第2のガイド部) 24 一端部(付勢手段) 27 モータ(駆動源) 32 支持アーム 32a 一端部 32b 他端部 40 ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 33/02 G11B 33/02 501J 501T 503 503Q (72)発明者 井土 健二郎 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 清水 章 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 4E360 AB04 AB05 EA03 EA21 EC13 EC14 EC15 ED03 ED15 ED16 ED23 ED27 GA02 GA46 GB13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の一つの面に対しスライド移動
    自在に取り付けられかつ前記一つの面を覆う状態と前記
    一つの面の少なくとも一部を開放する状態とに亘って移
    動自在な操作パネルを備えた電子機器において、 前記一つの面を覆う状態において、前記操作パネルの上
    端部を中心として回転させて該操作パネルの向きを変更
    可能とする駆動手段を備えたことを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、 駆動源と、 長手方向の中央部を中心として回転自在であり、その一
    端部が前記操作パネルの下端部を支持し、かつ前記駆動
    源の駆動力により前記一つの面から前方に移動する支持
    アームと、 前記機器本体に設けられかつ前記支持アームの他端部を
    前記支持アームの移動方向に案内する第1のガイド部
    と、 前記機器本体に設けられかつ操作パネルの上端部を鉛直
    方向に案内する第2のガイド部と、を備え、 前記第1のガイド部は、前記支持アームが前記一つの面
    から前方に移動するにしたがってその他端部を徐々に降
    下させる第1の傾斜部を有し、 前記操作パネルは、前記支持アームの他端部が前記第1
    の傾斜部により案内されることで、その上端部を中心と
    して回転自在に支持されることを特徴とする請求項1に
    記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記第1のガイド部は、前記第1の傾斜
    部より前記機器本体の内部側に設けられ、かつ前記支持
    アームが前記一つの面から前方に移動する際にその他端
    部を水平方向に案内する水平部を備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記第1のガイド部は、前記第1の傾斜
    部より前記一つの面寄りに設けられ、かつ前記支持アー
    ムが前記一つの面から前方に移動するにしたがって前記
    他端部を徐々に上昇させる第2の傾斜部を有し、 前記操作パネルは、前記支持アームの他端部が前記第2
    の傾斜部により案内されることで、前記一つの面を覆う
    状態から前記一つの面の少なくとも一部を開放する状態
    とすべく移動されることを特徴とする請求項2又は3に
    記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記操作パネルが前記一つの面を覆う状
    態にあるときのみ前記操作パネルを付勢する付勢手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか
    一項に記載の電子機器。
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WO2008149494A1 (ja) * 2007-06-08 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corporation モニタパネル装置
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