JP7148272B2 - パネル開閉機構 - Google Patents

パネル開閉機構 Download PDF

Info

Publication number
JP7148272B2
JP7148272B2 JP2018096272A JP2018096272A JP7148272B2 JP 7148272 B2 JP7148272 B2 JP 7148272B2 JP 2018096272 A JP2018096272 A JP 2018096272A JP 2018096272 A JP2018096272 A JP 2018096272A JP 7148272 B2 JP7148272 B2 JP 7148272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
rotating body
closing mechanism
elastic body
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018096272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019201175A (ja
Inventor
哲也 加藤
宏樹 灘
昌志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2018096272A priority Critical patent/JP7148272B2/ja
Publication of JP2019201175A publication Critical patent/JP2019201175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7148272B2 publication Critical patent/JP7148272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、パネル開閉機構に関する。
機器の一面に配置されたパネルの開閉機構に係る技術が種々提案されている。例えば、特許文献1で提案された表示パネル装置は、機器本体の前側に配置される表示パネルユニットの下部を前後に移動させる移動機構と、表示パネルユニットの上部に配置された上下方向に延びるガイド部材に摺動自在にピボット結合する軸体と、を備える。移動機構が表示パネルユニットの下部を前後に移動させると、表示パネルユニットは、ピボット結合された箇所を中心として前後に傾斜する。そして、表示パネルユニットとピボット結合する軸体の先端のボール体が、弾性体で形成されたガイド部材の溝部に嵌合するので、がたつきを少なくなり、異音の発生を防止することができる。
特開2007-261393号公報
しかしながら、特許文献1で提案された従来技術では、表示パネルユニットの傾斜が大きい場合、溝部とこれに嵌合するボール体との間で摩擦力が大きくなり、表示パネルユニットの傾斜動作における駆動負荷が増大することが課題であった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、パネル開閉機構において、パネルのがたつきを抑制し、且つ円滑な開閉動作を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係るパネル開閉機構は、機器の一面に沿って配置され、回転体を有するパネルと、前記回転体が挿入される溝部を有し、前記パネルを収容する枠体と、前記パネルに接続され、前記回転体を前記溝部に沿って移動させて、前記パネルを、前記一面に隣接した直立状態と、前記一面に対して傾斜した傾斜状態とに変位させる駆動部と、前記枠体に配置され、前記パネルの直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち所定範囲で前記回転体に接触する弾性体と、を備える構成(第1の構成)である。
また、上記第1の構成のパネル開閉機構において、前記回転体は、互いの中心軸線が一致する第1円筒部及び第2円筒部を備え、前記第1円筒部は、前記溝部に挿入され、前記第2円筒部は、前記弾性体に接触する構成(第2の構成)であっても良い。
また、上記第1または第2の構成のパネル開閉機構において、前記溝部は、互いに対向する、前記回転体よりも前記弾性体に近い位置で前記回転体の移動方向に沿って延びる第1側壁と、前記回転体を隔てて前記弾性体から離れた位置で前記回転体の移動方向に沿って延びる第2側壁と、を備え、前記第2側壁は、前記所定範囲において前記第1側壁に向かって突出する凸部を備える構成(第3の構成)であっても良い。
また、上記第1から第3の構成のパネル開閉機構において、前記パネルの前記変位範囲の全体は、前記パネルを任意の傾斜角度で止めることが可能である前記所定範囲と、前記パネルを任意の傾斜角度で止めることが不可である前記所定範囲以外の範囲と、を含む構成(第4の構成)であっても良い。
また、上記第1から第4の構成のパネル開閉機構において、前記回転体は、前記パネルの上端部に配置され、前記溝部は、上下方向に沿って延び、前記駆動部は、前記パネルの下部に接続され、前記パネルの下部を前記機器の前記一面から押し出すことで、前記パネルを傾斜状態とし、前記弾性体は、前記パネルの直立状態における前記回転体の位置を上端として下方に所定長さで延びる構成(第5の構成)であっても良い。
本発明の構成によれば、パネルの直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち必要に応じて所定範囲で回転体を弾性体に接触させることができる。したがって、パネル開閉機構において、パネルのがたつきを抑制し、且つ円滑な開閉動作を行うことが可能になる。
実施形態のパネル開閉機構を備える機器の一例を示す外観斜視図 パネル開閉機構のパネルの傾斜状態を示す外観斜視図 パネル開閉機構の回転体、溝部及び弾性体の周辺を示す水平断面図 パネル開閉機構の回転体を示す斜視図 パネル開閉機構の溝部及び弾性体を示す斜視図 パネル開閉機構のパネルの直立状態を示す垂直断面図 パネル開閉機構のパネルの傾斜状態を示す垂直断面図 パネル開閉機構の変形例を示す垂直断面図 パネル開閉機構の変形例に対する比較例を示す第1の垂直断面図 パネル開閉機構の変形例に対する比較例を示す第2の垂直断面図 パネル開閉機構の変形例の詳細を説明するための垂直断面図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<1.パネル開閉機構の概略>
図1は、実施形態のパネル開閉機構1を備える機器Eの一例を示す外観斜視図である。図2は、パネル開閉機構1のパネル2の傾斜状態を示す外観斜視図である。なお、図1及び図2に示したx方向がパネル開閉機構1の前後方向であり、y方向がパネル開閉機構1の左右横方向であり、z方向がパネル開閉機構1の上下方向である。さらに、図1及び図2における+x側がパネル開閉機構1の正面側(前方)であり、-x側がパネル開閉機構1の背面側(後方)である。これらの方向は以下の図においても同様である。
パネル開閉機構1は機器Eの正面に配置される。機器Eは、例えば車両に搭載され、車室内で使用されるナビゲーション装置、オーディオ装置、テレビ装置などの車載装置である。パネル開閉機構1はパネル2を、機器Eの本体部Eaの正面側全体を覆う閉鎖状態と、本体部Eaの正面側の少なくとも一部を前方からアクセス可能に開放する開放状態とに開閉する機構である。
パネル開閉機構1は、パネル2と、枠体3と、ベース部4と、駆動部5と、を有する。
パネル2は機器Eの正面に沿って配置される。パネル2は、例えば表示パネルであって、正面から見て矩形の直方体形状で構成される。表示パネルは正面に配置された画面に映像や各種情報を表示する。また、表示パネルの正面にタッチパネルを配置しても良い。これにより、機器Eに対する操作入力を行うことができる。
枠体3はパネル2の背面側に配置される。枠体3は正面から見て矩形の、正面が開口する箱形状で構成される。枠体3の内部の上下方向及び左右横方向のサイズは、パネル2のの外形の上下方向及び左右横方向のサイズよりも大きい。枠体3は開口する正面からパネル2を収容する。なお、枠体3には、後に詳述する溝部31及び回転体21を介して、パネル2の上部が上下方向に移動可能に接続される。
ベース部4は枠体3の背面側であって、枠体3と、機器Eの本体部Eaとの間に配置される。ベース部4は正面から見て矩形の、上下方向及び左右横方向に延びる板形状で構成される。ベース部4は本体部Eaの正面に固定され、枠体3を支持する。
駆動部5はパネル2の下部に接続される。駆動部5は左右一対で配置される。駆動部5は、例えば前後方向に延びるレバー5aを含む。レバー5aはモータ等の駆動源(不図示)によって前後方向に移動される。これにより、レバー5aは機器Eの正面側から前方に出没する。
駆動部5は、レバー5aを機器Eの正面側から出没させることで、パネル2を機器Eの正面に隣接した直立状態(図1参照)と、正面に対して傾斜した傾斜状態(図2参照)とに変位させる。これにより、本実施形態では、パネル開閉機構1はパネル2を、機器Eの本体部Eaの正面側、すなわち枠体3の背面側の壁部3bの全体を覆う閉鎖状態(図1参照)と、壁部3bの少なくとも一部を前方からアクセス可能に開放する開放状態(図2参照)とに開閉する機構である。
なお、パネル2を直立状態と、傾斜状態とに変位させる駆動部5の機構は、レバー5aを前後方向に移動させるという機構に限定されるわけではなく、他の機構であっても良い。例えば、駆動部5はカム機構、リンク機構などを用いてパネル2を変位させても良い。駆動部5はパネル2が好適に開閉動作を行うように適宜設計される。
<2.パネル開閉機構の詳細>
図3は、パネル開閉機構1の回転体21、溝部31及び弾性体32の周辺を示す水平断面図である。図4は、パネル開閉機構1の回転体21を示す斜視図である。図5は、パネル開閉機構1の溝部31及び弾性体32を示す斜視図である。パネル2は、回転体21を有する。枠体3は、溝部31と、弾性体32と、を有する。
回転体21はパネル2の左右の側壁2aの上端部の背面側に配置される。回転体21は左右一対で配置される。回転体21はパネル2の軸部22に回転可能に支持される。軸部22はパネル2の左右の側壁2aそれぞれから外側に向かって略水平方向に延びる。回転体21は軸部22の略水平方向に延びる中心軸線回りに回転する。
回転体21は互いの中心軸線が一致する第1円筒部21a及び第2円筒部21bを備える。第1円筒部21aは第2円筒部21bよりも直径が小さく、第2円筒部21bよりも左右横方向の外側、すなわちパネル2の側壁2aから離れた側に配置される。第2円筒部21bは第1円筒部21aよりも直径が大きく、第1円筒部21aよりも左右横方向の内側、すなわちパネル2の側壁2aに近い側に配置される。
溝部31は枠体3の左右の側壁3aの上部に配置される。溝部31は左右一対で配置される。溝部31は枠体3の左右の側壁3aそれぞれの内面から左右横方向の外側に向かって窪んだ凹状に構成される。溝部31は上下方向に沿って、例えば直線状に所定長さで延びる。溝部31の上端は枠体3の左右の側壁3aの上端に近接する。溝部31には回転体21の第1円筒部21aが挿入される。すなわち、溝部31の前後方向の幅は第1円筒部21aの直径よりもやや広い。
なお、溝部31は直線状であることに限定されるわけではなく、他の形状であっても良い。例えば、溝部31は全体または一部が湾曲していても良いし、S字状、ジグザグ状、波線状、クランク状などであっても良い。溝部31はパネル2が好適に開閉動作を行うように適宜設計される。
弾性体32は枠体3の背面側の壁部3bの上部であって、枠体3の左右の側壁3aに隣接して配置される。弾性体32は左右一対で配置される。2つの弾性体32はパネル2の2つの回転体21それぞれの後方に個別に配置される。弾性体32は、例えばシリコンゴムの棒状に構成され、枠体3の背面側の壁部3bから正面側に突出する。弾性体32は枠体3の背面側の壁部3bの上端から下方に向かって、上下方向に沿って延びる。すなわち、弾性体32はパネル2の直立状態における回転体21の位置を上端として下方に所定長さで延びる。弾性体32には回転体21の第2円筒部21bが接触する。
<3.パネル開閉機構の動作>
図6は、パネル開閉機構1のパネル2の直立状態を示す垂直断面図である。図7は、パネル開閉機構1のパネル2の傾斜状態を示す垂直断面図である。
駆動部5のレバー5aを後方に向かって移動させると、図6に示すように、パネル2は直立状態となる。パネル2は枠体3の背面側の壁部3bに隣接して直立する。回転体21は、第1円筒部21aが溝部31に挿入されており、溝部31の上端部に位置している。回転体21の第2円筒部21bは弾性体32に接触している。パネル開閉機構1はパネル2が枠体3の背面側の壁部3bの全体を覆う閉鎖状態である。
続いて、レバー5aを前方に向かって移動させると、パネル2の下部が機器Eの正面から押し出され、図7に示すように、パネル2は傾斜状態となる。パネル2はその上部が回転体21及び溝部31を介して枠体3に接続され、その下部がレバー5aによって前方に移動されて枠体3から離隔し、傾斜する。このとき、回転体21は溝部31の上端部から下方に向かって移動する。すなわち、駆動部5は回転体21を溝部31に沿って移動させる。パネル開閉機構1はパネル2が枠体3の背面側の壁部3bの少なくとも一部を前方からアクセス可能に開放する開放状態である。
弾性体32は枠体3の背面側の壁部3bの上端から下方に所定長さで延びる。回転体21は溝部31の上端部から下方に向かう移動範囲の全体のうち上端側の所定範囲でのみ弾性体32に接触する。すなわち、図7に示した状態からパネル2をさらに傾斜させると、回転体21は弾性体32と接触しなくなる。例えば、図2に示したパネル2の傾斜状態では回転体21は弾性体32と接触していない。このように、弾性体32はパネル2の直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち所定範囲で回転体21に接触する。
パネル開閉機構1のパネル2は、例えば垂直に対する傾斜角θが0度である直立状態から傾斜角θが80度である傾斜状態までが変位範囲の全体である。弾性体32は、例えばパネル2の直立状態から垂直に対する傾斜角θが30度である傾斜状態までの変位範囲で回転体21に接触する。
機器Eは、ユーザーの操作等によって、例えばパネル2の垂直に対する傾斜角θが30度を超え、傾斜角θが80度である傾斜状態までの変位範囲において、パネル2を任意の傾斜角度で止めることが不可である。すなわち、パネル2は垂直に対する傾斜角θが30度を超え、傾斜角θが80度である傾斜状態までの変位範囲において、連続的に姿勢を変更する変位動作を行う。
これに対して、機器Eは、ユーザーの操作等によって、例えばパネル2を直立状態から垂直に対する傾斜角θが30度である傾斜状態までの変位範囲、すなわち回転体21が弾性体32に接触する変位範囲のうち任意の傾斜角度で止めて、定常的な使用状態に設定することが可能である。これにより、パネル2の画面における光の反射や映り込みなどといった画面が見難くなる影響を回避することができる。
上記実施形態の構成によれば、パネル開閉機構1は、パネル2の直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち必要に応じて所定範囲で回転体21を弾性体32に接触させることができる。例えば、パネル2の直立状態から垂直に対する傾斜角θが30度である傾斜状態までの変位範囲において、弾性体32によって回転体21に付勢力を生じさせ、回転体21を溝部31に押し付けることができる。これにより、パネル2の傾斜角θが30度になるまでの変位範囲において、パネル2のがたつきを抑制することが可能である。さらに、パネル2の傾斜角θが30度を超える傾斜状態になった場合、回転体21が弾性体32に接触しないので、回転体21と溝部31との間の摩擦力を低減させることができる。これにより、パネル2の変位動作における駆動負荷を低減させることができる。なお、パネル2の垂直に対する傾斜角θが30度から80度までの傾斜状態の変位範囲では、弾性体32による付勢力が無く、パネル2にがたつきが生じる虞があるが、パネル2はこの範囲を短時間で通過するので、がたつきが問題にならない。したがって、パネル開閉機構1において、パネル2のがたつきを抑制し、且つ円滑な開閉動作を行うことが可能になる。
そして、回転体21は第1円筒部21aが溝部31に挿入され、第2円筒部21bが弾性体32に接触するので、溝部31によって上下方向に案内される部分と、弾性体32によって付勢力が作用する部分とを別々にすることができる。これにより、回転体21が弾性体32によって付勢力を受けても、回転体21を溝部31に沿って高精度に案内することが可能になる。
また、パネル2の変位範囲の全体は、パネル2を任意の傾斜角度で止めることが可能である上記所定範囲(傾斜角θ=0度~30度)と、パネル2を任意の傾斜角度で止めることが不可である上記所定範囲以外の範囲(傾斜角θ=30度~80度)と、を含む。これにより、パネル2の変位範囲の全体のうち所定範囲において、パネル2の画面を見易くして定常的に使用することができ、且つパネル2のがたつきを抑制することができる。さらに上記所定範囲以外の範囲において、パネル2を迅速に移動させることができ、円滑な開閉動作を行うことが可能になる。
なお、パネル2を任意の傾斜角度で止めることが可能である所定範囲は、傾斜角θ=0度~30度の範囲に限定されるわけでなく、他の範囲であっても良く、任意の範囲に設定することができる。
また、弾性体32は背面側に突起部32aを備える。突起部32aは枠体3の背面側の壁部3bから後方に、ベース部4に向かって突出する。そして、突起部32aはベース部4の正面側の一面に接触する。これにより、枠体3とベース部4との間のがたつきを抑制することが可能になる。
<4.パネル開閉機構の変形例>
図8は、パネル開閉機構1の変形例を示す垂直断面図である。なお、説明の便宜上、図8では説明に必要な部分以外の構成の描画を省略した。
溝部33は枠体3の左右の側壁3aの上部に配置される。溝部33は上下方向に沿って直線状に所定長さで延びる。溝部33は第1側壁33a及び第2側壁33bを備える。第1側壁33aは回転体21よりも弾性体32に近い位置で回転体21の移動方向である上下方向に沿って延びる。第2側壁33bは回転体21を隔てて弾性体32から離れた位置で回転体21の移動方向である上下方向に沿って延びる。第1側壁33aと、第2側壁33bとは互いに前後方向に対向する。
第2側壁33bは凸部33cを備える。凸部33cは溝部33の上端から下方に所定長さで延びる。凸部33cは溝部33の上端側の所定範囲において第1側壁33aに向かって突出する。詳細に言い換えれば、凸部33cは溝部33の延伸方向の全体のうち弾性体32が存在する上端側の所定範囲において第1側壁33aに向かって突出する。
さらに詳細に言えば、第2側壁33bは凸部33cが存在しない下部と、凸部33cが存在する上部との境界部において上下方向に滑らかに延伸する。すなわち、溝部33の前後方向の間隔は凸部33cが存在しない下部と、凸部33cが存在する上部との境界部において滑らかに変化する。溝部33の上部における前後方向の間隔は下部における前後方向の間隔よりも狭い。
上記変形例の構成によれば、溝部33の延伸方向の全体のうち弾性体32が存在する上端側の所定範囲において、弾性体32によって回転体21を溝部33に押し付ける作用を高めることができる。したがって、パネル2が直立状態から所定の傾斜状態(例えば30度)になるまでの変位範囲において、パネル2のがたつきを効果的に抑制することが可能になる。さらに、パネル2の傾斜が所定の傾斜状態(例えば30度)を越えた場合、第1側壁33aと第2側壁33bとの間隔は十分に広くなり、回転体21と溝部33との間の摩擦力を低減させることができる。
さらに、パネル開閉機構1の変形例の作用、効果を、比較例を用いて詳細に説明する。図9及び図10は、パネル開閉機構1の変形例に対する比較例を示す第1及び第2の垂直断面図である。図9及び図10に示した比較例のパネル開閉機構101は、パネル開閉機構1の変形例と同様に、回転体121と、弾性体132と、溝部133と、を有する。
回転体121は互いの中心軸線が一致する第1円筒部121a及び第2円筒部121bを備える。弾性体132はパネルの直立状態における回転体121の位置を上端として下方に所定長さで延びる。溝部133は第1側壁133a及び第2側壁133bを備える。
なお、第2側壁133bはパネル開閉機構1の変形例(図8参照)に見られる凸部33cに相当する構造を備えていない。
図9に示すように、回転体121は、弾性体132が隣接していない範囲において溝部133を移動するとき、弾性体132による付勢力を受けない。これにより、回転体121は、例えば第1円筒部121aの前方、後方それぞれに、第1側壁133a、第2側壁133bとの間に隙間δ1、δ2が存在する状態で移動する。
続いて、図10に示すように、回転体121は、弾性体132が隣接する範囲まで溝部133を上昇すると、弾性体132による付勢力を受けることになる。これにより、回転体121は前方向(+x方向)に変位し、第1円筒部121aが第2側壁133bに衝突して衝撃音が発生する。
これに対して、パネル開閉機構1の変形例は、図11に示すように第2側壁33bが凸部33cを備える。図11は、パネル開閉機構1の変形例の詳細を説明するための垂直断面図である。
図11に示すように、回転体21は、弾性体32が隣接する範囲まで溝部33を上昇すると、第1円筒部21aが第2側壁33bの凸部33cに滑らかに接触する。これにより、回転体21は弾性体32による付勢力を受けても、第1円筒部21aが第2側壁33bに衝突しない。したがって、第1円筒部21aが第2側壁33bに衝突することによる衝撃音の発生を抑制することが可能になる。
<5.その他>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 パネル開閉機構
2 パネル
3 枠体
5 駆動部
21 回転体
21a 第1円筒部
21b 第2円筒部
31 溝部
32 弾性体
33 溝部
33a 第1側壁
33b 第2側壁
33c 凸部
E 機器

Claims (4)

  1. 機器の一面に沿って配置され、回転体を有するパネルと、
    前記回転体が挿入される溝部を有し、前記パネルを収容する枠体と、
    前記パネルに接続され、前記回転体を前記溝部に沿って移動させて、前記パネルを、前記一面に隣接した直立状態と、前記一面に対して傾斜した傾斜状態とに変位させる駆動部と、
    前記枠体に配置され、前記パネルの直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち所定範囲で前記回転体に接触する弾性体と、
    を備え
    前記溝部は、互いに対向する、前記回転体よりも前記弾性体に近い位置で前記回転体の移動方向に沿って延びる第1側壁と、前記回転体を隔てて前記弾性体から離れた位置で前記回転体の移動方向に沿って延びる第2側壁と、を備え、
    前記第2側壁は、前記回転体が前記弾性体に接触する範囲において前記弾性体に向かって突出する凸部を備えるパネル開閉機構。
  2. 前記回転体は、互いの中心軸線が一致する第1円筒部及び第2円筒部を備え、
    前記第1円筒部は、前記溝部に挿入され、
    前記第2円筒部は、前記弾性体に接触する請求項1に記載のパネル開閉機構。
  3. 前記回転体は、前記パネルの上端部に配置され、
    前記溝部は、上下方向に沿って延び、
    前記駆動部は、前記パネルの下部に接続され、前記パネルの下部を前記機器の前記一面から押し出すことで、前記パネルを傾斜状態とし、
    前記弾性体は、前記パネルの直立状態における前記回転体の位置を上端として下方に所定長さで延びる請求項1または請求項2に記載のパネル開閉機構。
  4. 機器の一面に沿って配置され、回転体を有するパネルと、
    前記回転体が挿入される溝部を有し、前記パネルを収容する枠体と、
    前記パネルに接続され、前記回転体を前記溝部に沿って移動させて、前記パネルを、前記一面に隣接した直立状態と、前記一面に対して傾斜した傾斜状態とに変位させる駆動部と、
    前記枠体に配置され、前記パネルの直立状態と傾斜状態との間の変位範囲の全体のうち所定範囲で前記回転体に接触する弾性体と、
    を備え、
    前記駆動部は、
    前記回転体が前記弾性体に接触する範囲内でのみ、前記パネルを任意の傾斜角度で止めることが可能であり、
    前記回転体が前記弾性体に接触しない範囲では、前記パネルを任意の傾斜角度で止めることが不可である、パネル開閉機構。
JP2018096272A 2018-05-18 2018-05-18 パネル開閉機構 Active JP7148272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096272A JP7148272B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 パネル開閉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096272A JP7148272B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 パネル開閉機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019201175A JP2019201175A (ja) 2019-11-21
JP7148272B2 true JP7148272B2 (ja) 2022-10-05

Family

ID=68613205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096272A Active JP7148272B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 パネル開閉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7148272B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003224369A (ja) 2002-01-29 2003-08-08 Pioneer Electronic Corp 電子機器
JP2004217186A (ja) 2003-01-17 2004-08-05 Kenwood Corp 車載用音響装置のパネル部動作機構
JP2005059778A (ja) 2003-08-18 2005-03-10 Alpine Electronics Inc 車載用機器の前面パネル装置
JP2007026546A (ja) 2005-07-15 2007-02-01 Alpine Electronics Inc ディスク装置
JP2014177235A (ja) 2013-03-15 2014-09-25 Aisin Aw Co Ltd 車載用電子機器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003224369A (ja) 2002-01-29 2003-08-08 Pioneer Electronic Corp 電子機器
JP2004217186A (ja) 2003-01-17 2004-08-05 Kenwood Corp 車載用音響装置のパネル部動作機構
JP2005059778A (ja) 2003-08-18 2005-03-10 Alpine Electronics Inc 車載用機器の前面パネル装置
JP2007026546A (ja) 2005-07-15 2007-02-01 Alpine Electronics Inc ディスク装置
JP2014177235A (ja) 2013-03-15 2014-09-25 Aisin Aw Co Ltd 車載用電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019201175A (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170115493A1 (en) Head-up display device
JP4858892B2 (ja) 機器のパネル開閉装置
JP7148272B2 (ja) パネル開閉機構
JP6760220B2 (ja) 角度調整機構、反射鏡ユニット、および、表示装置
JP2019203528A (ja) 案内駆動装置および案内駆動装置を使用した表示装置
JP4334457B2 (ja) 電子機器の表示パネル駆動機構
JP6887331B2 (ja) パネル角度切り替え構造、およびパネル角度切り替え構造を備えた電子機器
JP6112561B2 (ja) コンソールボックス
JP2017171085A (ja) 車載装置
JP2010184506A (ja) モニタパネル装置
JP5938640B2 (ja) 車載モニタ支持装置
JP6840439B2 (ja) 車載用表示装置
JP6412823B2 (ja) 車載用電子機器
JP7067466B2 (ja) 表示パネル駆動機構、および、表示ユニット
JPWO2012164622A1 (ja) パネル駆動装置
JP2012071725A (ja) 車両用収納装置
JP6816491B2 (ja) 車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置
JP2013010461A (ja) カーナビゲーション装置及びそのディスプレイチルト調整部品
JP7234423B2 (ja) 案内駆動装置を使用した表示装置
JP5762242B2 (ja) モニタパネル装置
US9326405B2 (en) Electronic device
WO2017145732A1 (ja) 格納装置
JP6098428B2 (ja) 電子機器
JP2012225079A (ja) 窓装置
JP6984411B2 (ja) 表示パネル駆動機構および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210429

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7148272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150