JP2003224128A - 配線形成方法及び装置 - Google Patents

配線形成方法及び装置

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JP2003224128A JP2002022190A JP2002022190A JP2003224128A JP 2003224128 A JP2003224128 A JP 2003224128A JP 2002022190 A JP2002022190 A JP 2002022190A JP 2002022190 A JP2002022190 A JP 2002022190A JP 2003224128 A JP2003224128 A JP 2003224128A
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裕章 井上
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憲二 中村
Moriharu Matsumoto
守治 松本
Makoto Kanayama
真 金山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例え高アスペスト比な凹部であっても、この
凹部内に欠陥のない健全な導電性金属からなる埋込み配
線を形成できるようにする。 【解決手段】 基板の表面に設けた微細な凹部に湿式め
っきにより導電性金属を埋込んで配線を形成するにあた
り、基板の表面に形成したバリアメタルに無電解めっき
のための触媒を付与し、この触媒を付与したバリアメタ
ルの表面に無電解めっきにより金属膜を形成し、この金
属膜を形成した基板をアニールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線形成方法及び
装置に関し、特に半導体基板等の基板の表面に設けた配
線用の微細な凹部に銅(Cu)等の導電性金属を埋込ん
で配線を形成する配線形成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に配線回路を形成するため
の金属材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム
合金が一般に用いられているが、近年、銅を用いる動き
が顕著となっている。これは、銅の電気抵抗率は、1.
72μΩcmとアルミニウムの電気抵抗率より40%近
く低いので、信号遅延現象に対して有利となるばかりで
なく、銅のエレクトロマイグレーション耐性が現用のア
ルミニウムより遙かに高く、しかもアルミニウムの場合
よりもデュアルダマシンプロセスを採用し易いので、複
雑で微細な多層配線構造を相対的に安価に製造できる可
能性が高い等の理由による。
【0003】ここで、デュアルダマシン法によって配線
溝とビアホールに同時に銅等の金属を埋込む方法として
は、CVD、スパッタリング、めっきの3つの手
法がある。これらの手法のうち、めっき法は、微細な凹
部内への埋込み性が比較的良く、相対的に容易で安価な
プロセスによって導電性の良い線路形成を可能とする傾
向が強いので、少なくとも0.18μmのデザインルー
ル世代でこれを半導体量産ラインに組み込むことは常識
化しつつある。
【0004】図7は、半導体基板の表面に銅めっきを施
して、銅からなる埋込み配線を有する半導体装置を得る
のに使用される配線形成方法の基本工程を工程順に示
す。即ち、図7(a)に示すように、半導体素子を形成
した半導体基材1上の導電層1aの上にSiOやlo
w−k材等からなる絶縁膜2を堆積し、この絶縁膜2の
内部にリソグラフィ・エッチング技術によりコンタクト
ホール3と配線用溝4とからなる微細な凹部5を形成
し、その上にTaN等からなる拡散抑制用のバリアメタ
ル6を形成する。そして、図7(b)に示すように、半
導体基板Wに形成したバリアメタル6の表面に、例えば
スパッタリングやCVDで給電層となる銅等からなるシ
ード層7を形成する。
【0005】次に、図7(c)に示すように、半導体基
板Wの表面に銅めっきを施すことによって、半導体基材
1の凹部(ホール)5内に銅膜8を充填するとともに、
バリアメタル6上に銅膜8を堆積する。その後、化学機
械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅膜8、シー
ド層7及びバリアメタル6を除去して、凹部5の内部に
充填した銅膜8の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平
面にする。これにより、図7(d)に示すように銅膜8
からなる埋込み配線を形成する。
【0006】ここに、半導体基板Wの表面に設けた微細
な凹部5の内部に、例えば電解めっき法で銅膜8を埋込
む場合に、銅めっきに先だって、バリアメタル6の表面
にシード層7を形成する主たる目的は、シード層7の表
面を電気的カソードとしてめっき液中の金属イオンを還
元し、金属固体として析出するために十分な電流を供給
することにある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】配線の高密度化に伴っ
て埋込み配線が微細化し、コンタクトホールおよびビア
ホールのアスペクト比が高くなる傾向にある。このた
め、高アスペスト比の微細な凹部(ホール)の内部に、
電解めっきを使用したデュアルダマシン法で銅等を埋込
もうとすると、凹部の内部にめっき液が流入しにくく、
めっき効率が悪いばかりでなく、凹部の開口部縁部に近
い箇所でのめっき成長により、めっき金属が凹部の開口
部を閉ざしてしまい、最終的に空孔(ボイド)ができや
すい等の問題があった。
【0008】更に、バリアメタルの表面にスパッタリン
グでシード層を形成しようとすると、配線の微細化に伴
って、凹部内部を含む基板の表面の全面に亘って均一な
膜厚のシード層を形成することが徐々に困難となるばか
りでなく、このシード層の存在で凹部の幅が更に狭くな
って、この凹部の実質的なアスペスト比が更に大きくな
り、このため、凹部の内部へのめっき液の流入が更に困
難となって、めっき効率の低下やボイドの生成といった
問題が一層大きくなってしまう。また、CVDでシード
層を形成しようとすると、凹部の幅を狭くして、アスペ
クト比を大きくしてしまう問題は解決されるが、超高真
空系の装置が必要とされるため、装置費用が高価にな
り、更に次工程の埋め込み用のめっき装置とのユニット
化が困難であるため、装置全体が大きくなるという欠点
がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、例え高アスペスト比な凹部であっても、この凹部内
に欠陥のない健全な導電性金属からなる埋込み配線を形
成できるようにした配線形成方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板の表面に設けた微細な凹部に湿式めっきにより
導電性金属を埋込んで配線を形成するにあたり、基板の
表面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっきのた
めの触媒を付与し、この触媒を付与したバリアメタルの
表面に無電解めっきにより金属膜を形成し、この金属膜
を形成した基板をアニールすることを特徴とする配線形
成方法である。
【0011】これにより、例えばCVDやスパッタリン
グによって、バリアメタルの表面にシード層を形成する
ことなく、埋込み性が一般に良好で比較的安価な無電解
めっきによって凹部内に直接金属膜を埋込むことで、凹
部内に欠陥のない健全な導電性材料からなる埋込み配線
を形成することができる。しかも、金属膜を形成した基
板をアニールすることで、バリアメタルと金属膜との界
面におけるバリアメタルの金属成分と金属膜の金属成分
との間に接合層を形成して、金属膜のバリアメタルに対
する密着性を良くすることができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、基板の表面に設
けた微細な凹部に湿式めっきにより導電性金属を埋込ん
で配線を形成するにあたり、基板の表面に形成したバリ
アメタルの表面に無電解めっきのための触媒を付与し、
この触媒を付与したバリアメタルの表面に無電解めっき
により第1の金属膜を形成し、この第1の金属膜の表面
に電解めっきにより第2の金属膜を形成し、この第1及
び第2の金属膜を形成した基板をアニールすることを特
徴とする配線形成方法である。
【0013】これにより、例えばCVDやスパッタリン
グによることなく、一般に埋込み性の良好で比較的安価
な無電解めっきによって、バリアメタルの表面にシード
層としての役割を果たす第1の金属膜を形成し、この金
属膜を使用した電解めっきによって凹部内に金属膜を埋
込むことで、凹部内に欠陥のない健全な導電性材料から
なる埋込み配線を形成することができる。つまり、無電
解めっきは、一様にめっき対象物が濡れていれば、等速
度に反応が起こるため、均一の膜(第1の金属膜)を形
成することができ、スパッタリングのように凹部のアス
ペクト比を高めるおそれがない。また、スパッタリン
グ、CVDはともに超高真空系の装置を要するため、装
置全体が高価で大きくなり、次工程の埋め込み用めっき
装置とのユニット化が困難であるが、無電解めっきは大
気圧下で行えるため、安価であり、次工程に埋め込み用
めっき装置を用いる場合でも、同じウェットプロセスな
のでユニット化が容易である。しかも、金属膜を形成し
た基板をアニールすることで、金属膜のバリアメタルに
対する密着性を良くするとともに、無電解めっきによっ
て形成した第1の金属膜と電解めっきによって形成した
金属膜を再結晶させて、電気抵抗率を更に低下させるこ
とができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記第1の金属
膜は、膜厚が0.1nm〜100nmであることを特徴
とする請求項2記載の配線形成方法である。このよう
に、第2の金属膜の膜厚を0.1nm〜100nmに設
定することで、この金属膜がストレスで剥がれ易くなる
ことを防止することができる。この金属膜の膜厚は、1
〜50nmであることが好ましく、5nm〜20nmで
あることが更に好ましい。請求項4に記載の発明は、前
記無電解めっきのための触媒がパラジウムであることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配線形成
方法である。このように、例えば、Ti,TaまたはW
を金属成分としたバリアメタルの表面にパラジウム触媒
を付与することで、このパラジウム触媒を付与したバリ
アメタルの表面に無電解銅めっきによる銅膜等のめっき
膜を安定的に成長させることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記無電解めっ
きのための触媒が銀であることを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載の配線形成方法である。このよう
に、例えば、Ti,TaまたはWを金属成分としたバリ
アメタルの表面に銀触媒を付与することで、この銀触媒
を付与したバリアメタルの表面に無電解銅めっきによる
銅膜等のめっき膜を安定的に成長させることができる。
しかも、基板にアニールを行って、触媒である銀を銅膜
等の金属膜の内部に拡散させることで、エレクトロンマ
イグレーション耐性を更に向上させることができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記触媒の核密
度が、100個/μm〜100000個/μmであ
ることを特徴とする請求項4または5記載の配線形成方
法である。無電解めっきは、触媒核を反応の起点とする
ので、均一な連続膜を得るためには充分な核密度が必要
となるが、このように、触媒の核密度を100個/μm
〜100000個/μmに設定することで、この要
請に応えることができる。請求項7に記載の発明は、前
記基板のアニールを還元雰囲気下で行うことを特徴とす
る請求項1乃至6のいずれかに記載の配線形成方法であ
る。例えば、Taを金属成分としたバリアメタルにあっ
ては、空気に触れた直後に、表面に自然酸化膜(Ta
)が形成され、この自然酸化膜が電気抵抗率の増大
をもたらすが、アニールを還元雰囲気下で行うことで、
このアニールの際にバリアメタル表面の自然酸化膜を容
易且つ確実に還元することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記還元雰囲気
は、水素ガス雰囲気であることを特徴とする請求項7記
載の配線形成方法である。この水素ガス雰囲気には、水
素ガス100%の雰囲気の他、例えばNガス等の不活
性ガスの中に数%〜数十%の水素ガスを混合した混合ガ
ス雰囲気も含まれる。請求項9に記載の発明は、前記ア
ニール後の基板の表面を化学機械的研磨することを特徴
とする請求項1乃至8のいずれかに記載の配線形成方法
である。請求項10に記載の発明は、前記化学機械的研
磨によって基板の表面に露出した前記金属膜の表面に保
護膜を選択的に形成することを特徴とする請求項1乃至
9のいずれかに記載の配線形成方法である。このよう
に、配線を構成する金属膜の表面に保護膜を選択的に形
成することで、配線金属の熱拡散や酸化を防止すること
ができる。
【0018】請求項11に記載の発明は、基板の表面に
設けた微細な凹部に湿式めっきにより導電性金属を埋込
んで配線を形成する配線形成装置であって、基板の表面
に形成したバリアメタルの表面に無電解めっきのための
触媒を付与する触媒付与装置と、この触媒付与装置で触
媒を付与したバリアメタルの表面に無電解めっきにより
金属膜を形成する無電解めっき装置と、この無電解めっ
き装置で金属膜を形成した基板をアニールするアニール
装置とを有することを特徴とする配線形成装置である。
請求項12に記載の発明は、前記無電解めっき装置は、
前記触媒付与装置を兼用していることを特徴とする請求
項11記載の配線形成装置である。
【0019】請求項13に記載の発明は、前記無電解め
っき装置で形成した金属膜の表面に更に金属膜を形成す
る電解めっき装置を更に有することを特徴とする請求項
11または12記載の配線形成装置である。請求項14
に記載の発明は、前記基板の表面に形成した金属膜を化
学機械的研磨するCMP装置を更に有することを特徴と
する請求項11乃至13のいずれかに記載の配線形成装
置である。
【0020】請求項15に記載の発明は、前記化学機械
的研磨によって基板の表面に露出した前記金属膜の表面
に保護膜を選択的に形成する蓋めっき装置を更に有する
ことを特徴とする請求項14記載の配線形成装置であ
る。請求項16に記載の発明は、微細な凹部を設けた基
板の表面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっき
のための銀触媒を付与し、この銀触媒を付与したバリア
メタルの表面に無電解めっきで成膜した金属膜で埋込み
配線を形成したことを特徴とする半導体装置である。請
求項17に記載の発明は、微細な凹部を設けた基板の表
面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっきのため
の銀触媒を付与し、この銀触媒を付与したバリアメタル
の表面に無電解めっきで成膜した第1の金属膜と、この
第1の金属膜の表面に電解めっきで成膜した第2の金属
膜で埋込み配線を形成したことを特徴とする半導体装置
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の配
線形成装置の平面配置図を示す。この配線形成装置は、
同一設備内に、内部に複数の基板Wを収納する2基のロ
ード・アンロード部10、基板の表面に形成したバリア
メタルや基板の表面に露出した金属膜の表面に無電解の
ための触媒、例えばPd触媒またはAg触媒を付与する
触媒付与装置12、触媒を付与したバリアメタルの表面
に金属膜を形成する第1の無電解めっき装置14、表面
に金属膜を形成した基板の外周部(ベベル)及び裏面に
成膜乃至付着した余分な金属膜を除去するベベル・裏面
洗浄を行うベベル・裏面洗浄装置16、金属膜を形成し
た基板をアニールするアニール装置18、基板の表面に
形成した余分な金属膜を研磨除去して平坦化するCMP
装置20、研磨によって基板の表面に露出した金属膜の
表面に保護膜を選択的に形成する第2の無電解めっき装
置(蓋めっき装置)22、基板の洗浄を行う洗浄装置2
4及びこれらの装置の間で基板の受渡しを行う走行自在
な搬送ロボット26を収納して構成されている。
【0022】次に、この基板処理装置を使用して、銅か
らなる埋込み配線を有する半導体装置を形成する一連の
配線形成例を図2及び図3を参照して説明する。先ず、
図2(a)に示すように、半導体素子を形成した半導体
基材1上の導電層1aの上にSiOやlow−k材等
からなる絶縁膜2を堆積し、この絶縁膜2の内部にリソ
グラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と
配線用の溝4とからなる微細な凹部5を形成し、その上
にTaN等からなる拡散抑制用のバリアメタル6を形成
した基板Wをロード・アンロード部10に収納する。
【0023】そして、この基板Wをロード・アンロード
部10から搬送ロボット26で取出して触媒付与装置1
2に搬送し、この触媒付与装置12で基板Wの表面に形
成したバリアメタル6の表面に無電解めっきのための触
媒を付与する。すなわち、触媒として、Pd触媒を使用
する場合には、基板Wの表面のバリアメタル6をSnC
のHCl溶液に浸漬等により接液させ、水洗後、P
dClのHCl溶液に浸漬等により接液させる。これ
によって、Sn2+を基板Wの表面に吸着させ、更にP
dClのHCl溶液に接液させることで、このイオン
を酸化させてSn4+となし、逆にPd2+を還元させ
て金属Pdとなして基板Wの表面に析出させる。このS
nClの濃度は、一般には、0.0001mol/L
〜1.0mol/L、好ましくは、0.01〜0.5m
ol/Lで、またPdClの濃度は、一般には、0.
0001mol/L〜1.0mol/L、好ましくは、
0.01〜0.5mol/Lである。更に、PdCl
の濃度の方がSnClの濃度より高く設定される。ま
た、触媒としてAg触媒を使用する場合は、基板Wの表
面のバリアメタル6をAgFとHFとの混合液に接液さ
せてAgを基板Wの表面に析出させる。なお、例えば基
板の被処理面にSnClのHCl溶液及び/又はPd
ClのHCl溶液等の処理液を滴下して基板を高速回
転させる、いわゆるスピンコートによって、処理液を基
板処理面の全面に接液させるようにしてもよい。
【0024】このように、例えば、Ti,TaまたはW
を金属成分としたバリアメタルの表面にPd触媒または
Ag触媒を付与し、しかもPd触媒またはAg触媒の核
密度を100個/μm〜100000個/μmとす
ることで、Pd触媒またはAg触媒を付与したバリアメ
タルの表面に無電解銅めっきによる銅膜を安定的に成長
させることができることが確かめられている。これは、
無電解めっきは、触媒核を反応の起点とするので、均一
な連続膜を得るためには充分な核密度が必要となり、こ
のように、触媒の核密度を100個/μm〜1000
00個/μmに設定することで、この要請に応えるこ
とができるためであると考えられる。
【0025】この触媒を付与した基板を洗浄装置24に
搬送して水洗し、必要に応じて乾燥させた後、第1の無
電解めっき装置14に搬送する。そして、ここで、所定
の還元剤と所定のめっき液を用いて無電解めっきを行
い、これによって、図2(b)に示すように、バリアメ
タル6の表面に銅膜からなる金属膜8aを形成し、同時
に凹部5の内部に金属膜8aを埋込む。この場合、固液
界面で還元剤の分解によって生じた電子が、バリアメタ
ル6の表面の触媒を経由してCu2+に与えられ、金属
Cuとして触媒上に析出して銅めっき膜(金属膜8a)
が形成される。このめっき液の組成及びめっき条件は、
以下の通りである。
【0026】(めっき液組成) CuSO・5HO 10 g/L EDTA・2Na 20 g/L HCHO(37%) 10 ml/L NaOHにてpH12 (めっき条件) 70℃,10minで膜厚1500nmのめっき膜を成
【0027】このように、例えばCVDやスパッタリン
グによって、バリアメタル6の表面にシード層7(図7
(a)参照)を形成することなく、埋込み性の良好な無
電解めっきによって凹部5内に直接金属膜8aを埋込む
ことで、凹部5内に欠陥のない健全な金属膜8aを埋込
むことができる。
【0028】この表面に金属膜8aを形成した基板Wを
水洗し、必要に応じて乾燥させた後、ベベル・裏面洗浄
装置16に搬送し、ここで、予め設定された時間でベベ
ルのエッチングを行うとともに、基板Wの裏面に付着し
た銅をフッ酸等の薬液により洗浄する。なお、ベベルエ
ッチングによりエッチングされる領域は、基板Wの周縁
部であって回路が形成されない領域、または回路が形成
されていても最終的にチップとして利用されない領域で
ある。この領域にはベベル部分が含まれる。
【0029】このベベル・裏面洗浄後の基板Wをアニー
ル装置18へ搬送し、ここで、例えば、N−H(3
%以下)ガス雰囲気で、一般には200〜600℃、好
ましくは350〜500℃、更に好ましくは450℃前
後の温度で、1〜60分、好ましくは3〜30分、更に
好ましくは5〜10分間に亘って基板Wをアニールす
る。このように基板Wをアニールすることで、バリアメ
タル6と金属膜8aとの界面におけるバリアメタル6の
金属成分(例えばTa)と金属膜8aの金属成分(例え
ば銅)との間に接合層を形成して、金属膜8aのバリア
メタル6に対する密着性を良くすることができる。しか
も、銀触媒を使用した場合には、触媒である銀を銅膜等
の金属膜8aの内部に拡散させることで、エレクトロン
マイグレーション耐性を更に向上させることができる。
更に、例えば、Taを金属成分としたバリアメタルにあ
っては、空気に触れた直後に、表面に自然酸化膜(Ta
)が形成され、この自然酸化膜が電気抵抗率の増
大をもたらすが、アニールを水素ガス等の還元雰囲気下
で行うことで、このアニールの際にバリアメタル表面の
自然酸化膜(Ta)を容易且つ確実に還元するこ
とができる。
【0030】なお、前記Nガスの代わりArガス等の
不活性ガスを使用しても良く、またアニール装置とし
て、気密性に優れた、いわゆるファーネス炉を使用する
ことで、アニール装置(ファーネス炉)内を100%の
水素ガス雰囲気にしたり、5%以上、更には数十%の水
素ガスを含む混合ガス雰囲気としたりしてもよい。この
アニール後の基板WをCMP装置20に搬送し、ここ
で、基板Wの表面を化学機械的研磨(CMP)して、絶
縁膜2上に金属膜8a及びバリアメタル6を除去し、こ
れによって、図2(c)に示すように、凹部5の内部に
充填した金属膜8aの表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同
一平面にする。
【0031】このCMP処理後の基板Wを洗浄装置24
に搬送し水洗し、必要に応じて乾燥させた後、触媒付与
装置12に搬送し、ここで金属膜8aの表面にPd触媒
等の触媒を付与した後、第2の無電解めっき装置(蓋め
っき装置)22に搬送する。そして、ここで、基板Wの
表面に無電解めっきを行うことで、図2(d)に示すよ
うに、露出した金属膜8aの表面に、例えば無電解めっ
きによって得られる、Co−W−P合金膜やCo−W−
B合金膜からなる保護膜9を選択的に形成して金属膜
(配線)8aを保護する。つまり、前述と同様にして、
金属膜8aの表面にPd触媒等の触媒を付与し、しかる
後、基板Wの表面を、例えば下記の表1に示す組成のC
o−W−Pめっき液または表2に示す組成のCo−W−
Bめっき液に所定時間接液させる。
【0032】
【表1】
【表2】 この保護膜9を形成する合金として、Co−W−P合金
やCo−W−B合金の他に、Ni−P,Ni−B,Ni
−W−P,Ni−W−B,Co−P,Co−B合金等が
挙げられる。
【0033】また、この例では、Pd触媒等の触媒を付
与する触媒付与装置12と無電解めっき装置14,22
とを別々に備えた例を示しているが、各無電解めっき装
置14,22に触媒付与装置としての役割を兼用させ、
各無電解めっき装置14,22のめっき槽(処理槽)を
使用して、触媒の付与と無電解めっき処理を同一の処理
槽(めっき槽)で連続して行うようにしても良い。そし
て、この蓋めっき後の基板Wを洗浄装置24に搬送して
水洗し、必要に応じて乾燥させた後、乾燥の終了した基
板Wを配線の形成の終了した基板としてロード・アンロ
ード部10のカセットに戻す。
【0034】図4は、本発明の他の実施の形態の配線形
成装置を示す。この配線形成装置の図1に示す例と異な
る点は、第2の洗浄装置28と電解めっき装置30を備
えた点である。この配線形成装置で銅からなる埋込み配
線を有する半導体装置を形成する際の一連の配線形成例
を図5及び図6を参照して説明すると、この配線形成例
の図2及び図3に示す例と異なる点は、以下の通りであ
る。
【0035】つまり、前述と同様にして、表面に形成し
たバリアメタル6に無電解めっきのためのPd触媒やA
g触媒を付与して水洗し、必要に応じて乾燥させた基板
Wを第1の無電解めっき装置14に搬送する。そして、
ここで、所定の還元剤と所定のめっき液を用いて無電解
めっきを行い、これによって、図5に示すように、バリ
アメタル6の表面に、銅膜からなり、シード層としての
役割を果たす金属膜7aを形成する。つまり、凹部5の
内部に金属膜7aを完全に埋込むことなく、バリアメタ
ル6の表面に金属膜7aを薄く堆積させる。この時に使
用するめっき液の組成及びめっき条件は、以下の通りで
ある。
【0036】(めっき液組成) CuSO・5HO 5 g/L EDTA・2Na 14 g/L グリオキシル酸 18 g/L TMAHにてpH12.5 (めっき条件) 60℃,30秒で膜厚10nmのめっき膜を成膜 ここで、この例では、金属膜7aの膜厚を10nmに設
定した例を示しているが、この膜厚は、ストレスで剥が
れ易くなることを防止するため、一般には、0.1nm
〜100nm、好ましくは1〜50nm、更に好ましく
は、5nm〜20nmに設定される。
【0037】そして、この金属膜(シード層)7aを形
成した基板を電解めっき装置30に搬送し、ここで、所
定のめっき液を用いて電解めっきを行い、これによっ
て、図5の仮想線に示すように、金属膜7aの表面に銅
膜からなる金属膜8bを形成し、同時に凹部5の内部に
金属膜8bを埋込む。このめっき液の組成及びめっき条
件は、以下の通りである。
【0038】(めっき液組成) CuSO・5HO 200 g/L HSO 55 g/L Cl 60 mg/L 添加剤 少々 (めっき条件) 2.5A/dm,5min,25℃で膜厚1500n
mのめっき膜を成膜
【0039】そして、この表面に金属膜7a,8bを形
成した基板Wに、ベベル・裏面洗浄処理、アニール処
理、化学機械的研磨(CMP)処理、更には第2の無電
解めっき(蓋めっき)処理を順次施し、蓋めっき後の基
板Wを水洗・乾燥させた後、基板Wを配線の形成の終了
した基板としてロード・アンロード部10のカセットに
戻すことは前述と同様である。
【0040】この例によれば、無電解めっきでシード層
としての役割を果たす金属膜7aを形成することで、高
アスペクト比で微細な凹部5を有する基板であっても、
この凹部5の内部を含む基板Wの表面に金属膜(めっき
膜)7aを全面に亘ってより均一に成膜し、しかも、こ
の金属膜7aをシード層として利用した電解めっきを行
うことで、凹部5内に欠陥のない健全な導電性材料から
なる埋込み配線をより迅速に形成することができる。し
かも、金属膜7a,8bを形成した基板をアニールする
ことで、金属膜7aのバリアメタル6に対する密着性を
良くするとともに、無電解めっきによって形成した第1
の金属膜7aと電解めっきによって形成した金属膜8b
を再結晶させて、電気抵抗率を更に低下させることがで
きる。
【0041】なお、上記の例では、埋込み配線の材料
(金属膜)として、銅を使用した例を示しているが、こ
の銅の他に銅合金、銀、銀合金、金または金合金等を使
用することができる。また、無電解めっきでシード層と
しての役割を果たす第1の金属膜7aを形成した例を示
しているが、この金属膜7aをCVDによって形成して
もよい。
【0042】ベベル・裏面洗浄装置16は、エッジ(ベ
ベル)銅エッチングと裏面洗浄が同時に行える。図8
に、ベベル・裏面洗浄装置16の概略図を示す。図8に
示すように、ベベル・裏面洗浄装置16は、有底円筒状
の防水カバー920の内部に位置して基板Wをフェイス
アップでその周縁部の円周方向に沿った複数箇所でスピ
ンチャック921により水平に保持して高速回転させる
基板保持部922と、この基板保持部922で保持され
た基板Wの表面側のほぼ中央部上方に配置されたセンタ
ノズル924と、基板Wの周縁部の上方に配置されたエ
ッジノズル926とを備えている。センタノズル924
及びエッジノズル926は、それぞれ下向きで配置され
ている。また基板Wの裏面側のほぼ中央部の下方に位置
して、バックノズル928が上向きで配置されている。
前記エッジノズル926は、基板Wの直径方向及び高さ
方向を移動自在に構成されている。
【0043】このエッジノズル926の移動幅Lは、基
板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能に
なっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、
設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲で
エッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り
込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定
されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
【0044】次に、この洗浄装置による洗浄方法につい
て説明する。まず、スピンチャック921を介して基板
を基板保持部922で水平に保持した状態で、半導体基
板Wを基板保持部922と一体に水平回転させる。この
状態で、センタノズル924から基板Wの表面側の中央
部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の
酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン
酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル926から基
板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給
する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素
水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかを用
いるか、またはそれらの組み合わせを用いる。
【0045】これにより、半導体基板Wの周縁部のエッ
ジカット幅Cの領域では上面及び端面に成膜された銅膜
等は酸化剤溶液で急速に酸化され、同時にセンタノズル
924から供給されて基板の表面全面に拡がる酸溶液に
よってエッチングされ溶解除去される。このように、基
板周縁部で酸溶液と酸化剤溶液を混合させることで、予
めそれらの混合水をノズルから供給するのに比べて急峻
なエッチングプロフィールを得ることができる。このと
きそれらの濃度により銅のエッチングレートが決定され
る。また、基板の表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が
形成されていた場合、この自然酸化物は基板の回転に伴
って基板の表面全面に亘って広がる酸溶液で直ちに除去
されて成長することはない。なお、センタノズル924
からの酸溶液の供給を停止した後、エッジノズル926
からの酸化剤溶液の供給を停止することで、表面に露出
しているシリコンを酸化して、銅の付着を抑制すること
ができる。
【0046】一方、バックノズル928から基板の裏面
中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを
同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの
裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンご
と酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエ
ッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶
液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする
方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコ
ン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることが
でき、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の
種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供
給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液
を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後
のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもでき
る。
【0047】このように酸溶液すなわちエッチング液を
基板に供給して、基板Wの表面に残留する金属イオンを
除去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエ
ッチング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。この
ようにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C
内の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、こ
の処理を、例えば80秒以内に完了させることができ
る。なお、エッジのエッジカット幅を任意(2mm〜5
mm)に設定することが可能であるが、エッチングに要
する時間はカット幅に依存しない。
【0048】図9は、無電解めっき装置14,22の一
例を示す。図9に示すように、この無電解めっき装置1
4,22は、被めっき部材である半導体基板Wをその上
面に保持する保持手段911と、保持手段911に保持
された半導体基板Wの被めっき面(上面)の周縁部に当
接して該周縁部をシールする堰部材931と、堰部材9
31でその周縁部をシールされた半導体基板Wの被めっ
き面にめっき液を供給するシャワーヘッド941を備え
ている。無電解めっき装置は、さらに保持手段911の
上部外周近傍に設置されて半導体基板Wの被めっき面に
洗浄液を供給する洗浄液供給手段951と、排出された
洗浄液等(めっき廃液)を回収する回収容器961と、
半導体基板W上に保持しためっき液を吸引して回収する
めっき液回収ノズル965と、前記保持手段911を回
転駆動するモータMとを備えている。
【0049】保持手段911は、その上面に半導体基板
Wを載置して保持する基板載置部913を設けている。
この基板載置部913は、半導体基板Wを載置して固定
するように構成されており、具体的には半導体基板Wを
その裏面側に真空吸着する図示しない真空吸着機構を設
置している。一方、基板載置部913の裏面側には、面
状であって半導体基板Wの被めっき面を下面側から暖め
て保温する裏面ヒータ915が設置されている。この裏
面ヒータ915は、例えばラバーヒータによって構成さ
れている。この保持手段911は、モータMによって回
転駆動されると共に、図示しない昇降手段によって上下
動できるように構成されている。
【0050】堰部材931は、筒状であってその下部に
半導体基板Wの外周縁をシールするシール部933を設
け、図示の位置から上下動しないように設置されてい
る。シャワーヘッド941は、先端に多数のノズルを設
けることで、供給されためっき液をシャワー状に分散し
て半導体基板Wの被めっき面に略均一に供給する構造の
ものである。また洗浄液供給手段951は、ノズル95
3から洗浄液を噴出する構造である。
【0051】めっき液回収ノズル965は、上下動且つ
旋回できるように構成されていて、その先端が半導体基
板Wの上面周縁部の堰部材931の内側に下降して半導
体基板W上のめっき液を吸引するように構成されてい
る。次に、この無電解めっき装置14,22の動作を説
明する。まず図示の状態よりも保持手段911を下降し
て堰部材931との間に所定寸法の隙間を設け、基板載
置部913に半導体基板Wを載置・固定する。半導体基
板Wとしては例えばφ8インチ基板を用いる。次に、保
持手段911を上昇して図示のようにその上面を堰部材
931の下面に当接させ、同時に半導体基板Wの外周を
堰部材931のシール部933によってシールする。こ
のとき半導体基板Wの表面は開放された状態となってい
る。
【0052】次に、裏面ヒータ915によって半導体基
板W自体を直接加熱して、例えば半導体基板Wの温度を
70℃にし(めっき終了まで維持する)、次に、シャワ
ーヘッド941から、例えば50℃に加熱されためっき
液を噴出して半導体基板Wの表面の略全体にめっき液を
降り注ぐ。半導体基板Wの表面は、堰部材931によっ
て囲まれているので、注入しためっき液は全て半導体基
板Wの表面に保持される。供給するめっき液の量は、半
導体基板Wの表面に1mm厚(約30ml)となる程度
の少量で良い。なお被めっき面上に保持するめっき液の
深さは10mm以下であれば良く、この例のように1m
mでも良い。この例のように供給するめっき液が少量で
済めばこれを加熱する加熱装置も小型のもので良くな
る。そしてこの例においては、半導体基板Wの温度を7
0℃に、めっき液の温度を50℃に加熱しているので、
半導体基板Wの被めっき面は例えば60℃になり、この
例におけるめっき反応に最適な温度にできる。このよう
に半導体基板W自体を加熱するように構成すれば、加熱
するのに大きな消費電力の必要なめっき液の温度をそれ
ほど高く昇温しなくても良いので、消費電力の低減化や
めっき液の材質変化の防止が図れ、好適である。なお半
導体基板W自体の加熱のための消費電力は小さくて良
く、また半導体基板W上に溜めるめっき液の量は少ない
ので、裏面ヒータ915による半導体基板Wの保温は容
易に行え、裏面ヒータ915の容量は小さくて良く装置
のコンパクト化を図ることができる。また半導体基板W
自体を直接冷却する手段を用いれば、めっき中に加熱・
冷却を切替えてめっき条件を変化させることも可能であ
る。半導体基板上に保持されているめっき液は少量なの
で、感度良く温度制御が行える。
【0053】そして、モータMによって半導体基板Wを
瞬時回転させて被めっき面の均一な液濡れを行い、その
後半導体基板Wを静止した状態で被めっき面のめっきを
行う。具体的には、半導体基板Wを1secだけ100
rpm以下で回転して半導体基板Wの被めっき面上をめ
っき液で均一に濡らし、その後静止させて、例えば図5
に示すシード層としての役割を果たす金属膜7aを形成
するのであれば、30秒間無電解めっきを行わせる。な
お瞬時回転時間は長くても10sec以下とする。
【0054】上記めっき処理が完了した後、めっき液回
収ノズル965の先端を半導体基板Wの表面周縁部の堰
部材931の内側近傍に下降し、めっき液を吸い込む。
このとき半導体基板Wを例えば100rpm以下の回転
速度で回転させれば、半導体基板W上に残っためっき液
を遠心力で半導体基板Wの周縁部の堰部材931の部分
に集めることができ、効率良く、且つ高い回収率でめっ
き液の回収ができる。そして保持手段911を下降させ
て半導体基板Wを堰部材931から離し、半導体基板W
の回転を開始して洗浄液供給手段951のノズル953
から洗浄液(超純水)を半導体基板Wの被めっき面に噴
射して被めっき面を冷却すると同時に希釈化・洗浄する
ことで無電解めっき反応を停止させる。このときノズル
953から噴射される洗浄液を堰部材931にも当てる
ことで堰部材931の洗浄を同時に行っても良い。この
ときのめっき廃液は、回収容器961に回収され、廃棄
される。
【0055】なお、一度使用しためっき液は再利用せ
ず、使い捨てとする。前述のようにこの装置において使
用されるめっき液の量は従来に比べて非常に少なくでき
るので、再利用しなくても廃棄するめっき液の量は少な
い。なお場合によってはめっき液回収ノズル965を設
置しないで、使用後のめっき液も洗浄液と共にめっき廃
液として回収容器961に回収しても良い。そしてモー
タMによって半導体基板Wを高速回転してスピン乾燥し
た後、保持手段911から取出す。
【0056】図10は、無電解めっき装置14,22の
他の例を示す。図10において、前記の例と相違する点
は、保持手段911内に裏面ヒータ915を設ける代わ
りに、保持手段911の上方にランプヒータ(加熱手
段)917を設置し、このランプヒータ917とシャワ
ーヘッド941−2とを一体化した点である。即ち、例
えば複数の半径の異なるリング状のランプヒータ917
を同心円状に設置し、ランプヒータ917の間の隙間か
らシャワーヘッド941−2の多数のノズル943−2
をリング状に開口させている。なおランプヒータ917
としては、渦巻状の一本のランプヒータで構成しても良
いし、さらにそれ以外の各種構造・配置のランプヒータ
で構成しても良い。
【0057】このように構成しても、めっき液は、各ノ
ズル943−2から半導体基板Wの被めっき面上にシャ
ワー状に略均等に供給でき、またランプヒータ917に
よって半導体基板Wの加熱・保温も直接均一に行える。
ランプヒータ917の場合、半導体基板Wとめっき液の
他に、その周囲の空気をも加熱するので半導体基板Wの
保温効果もある。
【0058】なおランプヒータ917によって半導体基
板Wを直接加熱するには、比較的大きい消費電力のラン
プヒータ917が必要になるので、その代わりに比較的
小さい消費電力のランプヒータ917と前記図9に示す
裏面ヒータ915とを併用して、半導体基板Wは主とし
て裏面ヒータ915によって加熱し、めっき液と周囲の
空気の保温は主としてランプヒータ917によって行う
ようにしても良い。また前述の実施例と同様に、半導体
基板Wを直接、または間接的に冷却する手段を設けて、
温度制御を行っても良い。
【0059】図11及び図12は、アニール装置18を
示す。このアニール装置18は、半導体基板Wを出し入
れするゲート1000を有するチャンバ1002の内部
に位置して、半導体基板Wを、例えば450℃に加熱す
るホットプレート1004と、例えば冷却水を流して半
導体基板Wを冷却するクールプレート1006が上下に
配置されている。また、クールプレート1006の内部
を貫通して上下方向に延び、上端に半導体基板Wを載置
保持する複数の昇降ピン1008が昇降自在に配置され
ている。更に、アニール時に半導体基板Wとホットプレ
ート1008との間に酸化防止用のガスを導入するガス
導入管1010と、該ガス導入管1010から導入さ
れ、半導体基板Wとホットプレート1004との間を流
れたガスを排気するガス排気管1012がホットプレー
ト1004を挟んで互いに対峙する位置に配置されてい
る。
【0060】ガス導入管1010は、内部にフィルタ1
014aを有するNガス導入路1016内を流れるN
ガスと、内部にフィルタ1014bを有するHガス
導入路1018内を流れるHガスとを混合器1020
で混合し、この混合器1020で混合したガスが流れる
混合ガス導入路1022に接続されている。
【0061】これにより、ゲート1000を通じてチャ
ンバ1002の内部に搬入した半導体基板Wを昇降ピン
1008で保持し、昇降ピン1008を該昇降ピン10
08で保持した半導体基板Wとホットプレート1004
との距離が、例えば0.1〜1.0mm程度となるまで
上昇させる。この状態で、ホットプレート1004を介
して半導体基板Wを、例えば350〜500℃、好まし
くは450℃前後となるように加熱し、同時にガス導入
管1010から酸化防止用のガスを導入して半導体基板
Wとホットプレート1004との間を流してガス排気管
1012から排気する。これによって、酸化を防止した
水素ガス雰囲気(還元雰囲気)で半導体基板Wをアニー
ルし、このアニールを、例えば3〜30分、好ましくは
5〜10分程度継続してアニールを終了する。基板の加
熱温度は100〜600℃が選択される。
【0062】アニール終了後、昇降ピン1008を該昇
降ピン1008で保持した半導体基板Wとクールプレー
ト1006との距離が、例えば0〜0.5mm程度とな
るまで下降させる。この状態で、クールプレート100
6内に冷却水を導入することで、半導体基板Wの温度が
100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度、半
導体基板を冷却し、この冷却終了後の半導体基板を次工
程に搬送する。なお、この例では、酸化防止用のガスと
して、Nガスと数%(例えば3%)のHガスを混合
した混合ガスを流すようにしているが、Nガスのみを
流すようにしてもよい。
【0063】図13乃至図21は、電解めっき装置30
の一例を示す。この電解めっき装置30は、図13に示
すように、略円筒状で内部にめっき液45を収容するめ
っき処理槽46と、このめっき処理槽46の上方に配置
されて基板Wを保持するヘッド部47とから主に構成さ
れている。なお、図13は、ヘッド部47で基板Wを保
持してめっき液45の液面を上昇させためっき位置にあ
る時の状態を示している。
【0064】前記めっき処理槽46には、上方に開放
し、アノード48を底部に配置しためっき室49を有
し、このめっき室49内にめっき液45を保有するめっ
き槽50が備えられている。前記めっき槽50の内周壁
には、めっき室49の中心に向かって水平に突出するめ
っき液噴出ノズル53が円周方向に沿って等間隔で配置
され、このめっき液噴出ノズル53は、めっき槽50の
内部を上下に延びるめっき液供給路に連通している。
【0065】更に、この例では、めっき室49内のアノ
ード48の上方位置に、例えば3mm程度の多数の穴を
設けたパンチプレート220が配置され、これによっ
て、アノード48の表面に形成されたブラックフィルム
がめっき液45によって巻き上げられ、流れ出すことを
防止するようになっている。また、めっき槽50には、
めっき室49内のめっき液45を該めっき室49の底部
周縁から引抜く第1めっき液排出口57と、めっき槽5
0の上端部に設けた堰部材58をオーバフローしためっ
き液45を排出する第2めっき液排出口59と、この堰
部材58をオーバフローする前のめっき液45を排出す
る第3めっき液排出口120が設けられ、更に、堰部材
58の下部には、図19に示すように、所定間隔毎に所
定幅の開口222が設けられている。
【0066】これによって、めっき処理時にあって、供
給めっき量が大きい時には、めっき液を第3めっき液排
出口120から外部に排出する共に、図19(a)に示
すように、堰部材58をオーバフローさせ、更に開口2
22を通過させて第2めっき液排出口59からも外部に
排出する。また、めっき処理時にあって、供給めっき量
が小さい時には、めっき液を第3めっき液排出口120
から外部に排出すると共に、図19(b)に示すよう
に、開口222を通過させて第2めっき液排出口59か
らも外部に排出し、これによって、めっき量の大小に容
易に対処できるようになっている。
【0067】更に、図19(d)に示すように、めっき
液噴出ノズル53の上方に位置して、めっき室49と第
2めっき液排出口59とを連通する液面制御用の貫通孔
224が円周方向に沿った所定のピッチで設けられ、こ
れによって、非めっき時にめっき液を貫通孔224を通
過させ第2めっき液排出口59から外部に排出すること
で、めっき液の液面を制御するようになっている。な
お、この貫通孔224は、めっき処理時にオリフィスの
如き役割を果たして、ここから流れ出すめっき液の量が
制限される。
【0068】図14に示すように、第1めっき液排出口
57は、めっき液排出管60aを介してリザーバ226
に接続され、このめっき液排出管60aの途中に流量調
整器61aが介装されている。第2めっき液排出口59
と第3めっき液排出口120は、めっき槽50の内部で
合流した後、めっき液排出管60bを介して直接リザー
バ226に接続されている。
【0069】このリザーバ226に入っためっき液45
は、リザーバ226からポンプ228によりめっき液調
整タンク40に入る。このめっき液調整タンク40に
は、温度コントローラ230や、サンプル液を取出して
分析するめっき液分析ユニット232が付設されてお
り、単一のポンプ234の駆動に伴って、めっき液調整
タンク40からフィルタ236を通して、めっき液45
が電解めっき装置30のめっき液噴出ノズル53に供給
されるようになっている。このめっき液調整タンク40
から電解めっき装置30に延びるめっき液供給管55の
途中に、二次側の圧力を一定にする制御弁56が備えら
れている。
【0070】図13に戻って、めっき室49の内部の周
辺近傍に位置して、該めっき室49内のめっき液45の
上下に分かれた上方の流れでめっき液面の中央部を上方
に押上げ、下方の流れをスムーズにするとともに、電流
密度の分布をより均一になるようにした鉛直整流リング
62と水平整流リング63が該水平整流リング63の外
周端をめっき槽50に固着して配置されている。
【0071】一方、ヘッド部47には、回転自在な下方
に開口した有底円筒状で周壁に開口94を有するハウジ
ング70と、下端に押圧リング240を取付けた上下動
自在な押圧ロッド242が備えられている。ハウジング
70の下端には、図17及び図18に示すように、内方
に突出するリング状の基板保持部72が設けられ、この
基板保持部72に、内方に突出し、上面の先端が上方に
尖塔状に突出するリング状のシール材244が取付けら
れている。更に、このシール材244の上方にカソード
電極用接点76が配置されている。また、基板保持部7
2には、水平方向に外方に延び、更に外方に向けて上方
に傾斜して延びる空気抜き穴75が円周方向に沿って等
間隔に設けられている。
【0072】これによって、図13に示すように、めっ
き液45の液面を下げた状態で、図17及び図18に示
すように、基板Wを吸着ハンドH等で保持してハウジン
グ70の内部に入れて基板保持部72のシール材244
の上面に載置し、吸着ハンドHをハウジング70から引
抜いた後、押圧リング240を下降させる。これによ
り、基板Wの周縁部をシール材244と押圧リング24
0の下面で挟持して基板Wを保持し、しかも基板Wを保
持した時に基板Wの下面とシール材244が圧接して、
ここを確実にシールし、同時に、基板Wとカソード電極
用接点76とが通電するようになっている。
【0073】図13に戻って、ハウジング70は、モー
タ246の出力軸248に連結されて、モータ246の
駆動によって回転するように構成されている。また、押
圧ロッド242は、モータ246を囲繞する支持体25
0に固着したガイド付きシリンダ252の作動によって
上下動するスライダ254の下端にベアリング256を
介して回転自在に支承したリング状の支持枠258の円
周方向に沿った所定位置に垂設され、これによって、シ
リンダ252の作動によって上下動し、しかも基板Wを
保持した時にハウジング70と一体に回転するようにな
っている。
【0074】支持体250は、モータ260の駆動に伴
って回転するボールねじ261と螺合して上下動するス
ライドベース262に取付けられ、更に上部ハウジング
264で囲繞されて、モータ260の駆動に伴って、上
部ハウジング264と共に上下動するようになってい
る。また、めっき槽50の上面には、めっき処理時にハ
ウジング70の周囲を囲繞する下部ハウジング257が
取付けられている。
【0075】これによって、図16に示すように、支持
体250と上部ハウジング264とを上昇させた状態
で、メンテナンスを行うことができるようになってい
る。また、堰部材58の内周面にはめっき液の結晶が付
着し易いが、このように、支持体250と上部ハウジン
グ264とを上昇させた状態で多量のめっき液を流して
堰部材58をオーバフローさせることで、堰部材58の
内周面へのめっき液の結晶の付着を防止することができ
る。また、めっき槽50には、めっき処理時にオーバフ
ローするめっき液の上方を覆うめっき液飛散防止カバー
50bが一体に設けられているが、このめっき液飛散防
止カバー50bの下面に、例えばHIREC(NTTア
ドバンステクノロジ社製)等の超撥水材をコーティング
することで、ここにめっき液の結晶が付着することを防
止することができる。
【0076】ハウジング70の基板保持部72の上方に
位置して、基板Wの芯出しを行う基板芯出し機構270
が、この例では円周方向に沿った4カ所に設けられてい
る。図20は、この基板芯出し機構270の詳細を示す
もので、これは、ハウジング70に固定した門形のブラ
ケット272と、このブラケット272内に配置した位
置決めブロック274とを有し、この位置決めブロック
274は、その上部において、ブラケット272に水平
方向に固定した枢軸276を介して揺動自在に支承さ
れ、更にハウジング70と位置決めブロック274との
間に圧縮コイルばね278が介装されている。これによ
って、位置決めブロック274は、圧縮コイルばね27
8を介して枢軸276を中心に下部が内方に突出するよ
うに付勢され、その上面274aがストッパとしての役
割を果たしブラケット272の上部下面272aに当接
することで、位置決めブロック274の動きが規制され
るようになっている。更に、位置決めブロック274の
内面は、上方に向けて外方に拡がるテーパ面274bと
なっている。
【0077】これによって、例えば搬送ロボット等の吸
着ハンドで基板を保持しハウジング70内に搬送して基
板保持部72の上に載置した際、基板の中心が基板保持
部72の中心からずれていると圧縮コイルばね278の
弾性力に抗して位置決めブロック274が外方に回動
し、搬送ロボット等の吸着ハンドによる把持を解くと、
圧縮コイルばね278の弾性力で位置決めブロック27
4が元の位置に復帰することで、基板の芯出しを行うこ
とができるようになっている。
【0078】図21は、カソード電極用接点76のカソ
ード電極板208に給電する給電接点(プローブ)77
を示すもので、この給電接点77は、プランジャで構成
されているとともに、カソード電極板208に達する円
筒状の保護体280で包囲されて、めっき液から保護さ
れている。
【0079】次に、この電解めっき装置30によるめっ
き処理について説明する。先ず、電解めっき装置30に
基板を受渡す時には、図17に示す搬送ロボット68の
吸着ハンドと該ハンドで表面を下に向けて吸着保持した
基板Wを、ハウジング70の開口94からこの内部に挿
入し、吸着ハンドを下方に移動させた後、真空吸着を解
除して、基板Wをハウジング70の基板保持部72上に
載置し、しかる後、吸着ハンドを上昇させてハウジング
70から引抜く。次に、押圧リング240を下降させ
て、基板Wの周縁部を基板保持部72と押圧リング24
0の下面で挟持して基板Wを保持する。
【0080】そして、めっき液噴出ノズル53からめっ
き液45を噴出させ、同時にハウジング70とそれに保
持された基板Wを中速で回転させ、めっき液45が所定
の量まで充たされ、更に数秒経過した時に、ハウジング
70の回転速度を低速回転(例えば、100mi
−1)に低下させ、アノード48を陽極、基板処理面
を陰極としてめっき電流を流して電解めっきを行う。
【0081】通電を終了した後、図19(d)に示すよ
うに、めっき液噴出ノズル53の上方に位置する液面制
御用の貫通孔224のみからめっき液が外部に流出する
ようにめっき液の供給量を減少させ、これにより、ハウ
ジング70及びそれに保持された基板をめっき液面上に
露出させる。このハウジング70とそれに保持された基
板Wが液面より上にある位置で、高速(例えば、500
〜800min−1)で回転させてめっき液を遠心力に
より液切りする。液切りが終了した後、ハウジング70
が所定の方向に向くようにしてハウジング70の回転を
停止させる。
【0082】ハウジング70が完全に停止した後、押圧
リング240を上昇させる。次に、搬送ロボットの吸着
ハンドを吸着面を下に向けて、ハウジング70の開口9
4からこの内部に挿入し、吸着ハンドが基板を吸着でき
る位置にまで吸着ハンドを下降させる。そして、基板を
吸着ハンドにより真空吸着し、吸着ハンドをハウジング
70の開口94の上部の位置にまで移動させて、ハウジ
ング70の開口94から吸着ハンドとそれに保持した基
板を取出す。
【0083】この電解めっき装置30によれば、ヘッド
部47の機構的な簡素化及びコンパクト化を図り、かつ
めっき処理槽46内のめっき液の液面がめっき時液面に
ある時にめっき処置を、基板受渡し時液面にある時に基
板の水切りと受渡しを行い、しかもアノード48の表面
に生成されたブラックフィルムの乾燥や酸化を防止する
ことができる。
【0084】図22乃至図27は、電解めっき装置30
の他の例を示す。この電解めっき装置30には、図22
に示すように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板
処理部2−1が設けられ、この基板処理部2−1に隣接
して、めっき液を溜めるめっき液トレー2−2が配置さ
れている。また、回転軸2−3を中心に揺動するアーム
2−4の先端に保持され、基板処理部2−1とめっき液
トレー2−2との間を揺動する電極部2−5を有する電
極アーム部2−6が備えられている。
【0085】更に、基板処理部2−1の側方に位置し
て、プレコート・回収アーム2−7と、純水やイオン水
等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射する固定ノ
ズル2−8が配置されている。ここでは、3個の固定ノ
ズル2−8が配置され、その内の1個を純水供給用に用
いている。基板処理部2−1は、図23及び図24に示
すように、めっき面を上にして基板Wを保持する基板保
持部2−9と、この基板保持部2−9の上方で該基板保
持部2−9の周縁部を囲むように配置されたカソード部
2−10が備えられている。更に基板保持部2−9の周
囲を囲んで処理中に用いる各種薬液の飛散を防止する有
底略円筒状のカップ2−11が、エアシリンダ2−12
を介して上下動自在に配置されている。
【0086】ここで、基板保持部2−9は、エアシリン
ダ2−12によって、下方の基板受け渡し位置Aと、上
方のめっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置
Cとの間を昇降するようになっている。また基板保持部
2−9は、回転モータ2−14及びベルト2−15を介
して任意の加速度及び速度で前記カソード部2−10と
一体に回転するように構成されている。この基板受け渡
し位置Aに対向して、電解めっき装置のフレーム側面の
搬送ロボット(図示せず)側には、基板搬出入口(図示
せず)が設けられ、基板保持部2−9がめっき位置Bま
で上昇したときに、基板保持部2−9で保持された基板
Wの周縁部に下記のカソード部2−10のシール部材2
−16とカソード電極2−17が当接するようになって
いる。一方、カップ2−11は、その上端が前記基板搬
出入口の下方に位置し、図24の仮想線で示すように、
上昇したときにカソード部2−10の上方に達するよう
になっている。
【0087】基板保持部2−9がめっき位置Bまで上昇
した時に、この基板保持部2−9で保持した基板Wの周
縁部にカソード電極2−17が押し付けられ基板Wに通
電される。これと同時にシール部材2−16の内周端部
が基板Wの周縁上面に圧接し、ここを水密的にシールし
て、基板Wの上面に供給されるめっき液が基板Wの端部
から染み出すのを防止すると共に、めっき液がカソード
電極2−17を汚染するのを防止している。
【0088】電極アーム部2−6の電極部2−5は、図
25に示すように、揺動アーム2−4の自由端に、ハウ
ジング2−18と、このハウジング2−18の周囲を囲
む中空の支持枠2−19と、ハウジング2−18と支持
枠2−19で周縁部を挟持して固定したアノード2−2
0とを有している。アノード2−20は、ハウジング2
−18の開口部を覆っており、ハウジング2−18の内
部には、吸引室2−21が形成されている。そして吸引
室2−21には、図26及び図27に示すように、めっ
き液を導入排出するめっき液導入管2−28及びめっき
液排出管(図示せず)が接続されている。さらにアノー
ド2−20には、その全面に亘って上下に連通する多数
の通孔2−20bが設けられている。
【0089】この例にあっては、アノード2−20の下
面に該アノード2−20の全面を覆う保水性材料からな
るめっき液含浸材2−22を取付け、このめっき液含浸
材2−22にめっき液を含ませて、アノード2−20の
表面を湿潤させることで、ブラックフィルムの基板のめ
っき面への脱落を防止し、同時に基板のめっき面とアノ
ード2−20との間にめっき液を注入する際に、空気を
外部に抜きやすくしている。このめっき液含浸材2−2
2は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、テフロン(登録商標)、ポリビ
ニルアルコール、ポリウレタン及びこれらの誘導体の少
なくとも1つの材料からなる織布、不織布またはスポン
ジ状の構造体、あるいはポーラスセラミックスからな
る。
【0090】めっき液含浸材2−22のアノード2−2
0への取付けは、次のように行っている。即ち、下端に
頭部を有する多数の固定ピン2−25を、この頭部をめ
っき液含浸材2−22の内部に上方に脱出不能に収納し
軸部をアノード2−20の内部を貫通させて配置し、こ
の固定ピン2−25をU字状の板ばね2−26を介して
上方に付勢させることで、アノード2−20の下面にめ
っき液含浸材2−22を板ばね2−26の弾性力を介し
て密着させて取付けている。このように構成することに
より、めっきの進行に伴って、アノード2−20の肉厚
が徐々に薄くなっても、アノード2−20の下面にめっ
き液含浸材2−22を確実に密着させることができる。
したがって、アノード2−20の下面とめっき液含浸材
2−22との間に空気が混入してめっき不良の原因とな
ることが防止される。
【0091】なお、アノードの上面側から、例えば径が
2mm程度の円柱状のPVC(ポリ塩化ビニル)または
PET(ポリエチレンテレフタレート)製のピンをアノ
ードを貫通させて配置し、アノード下面に現れた該ピン
の先端面に接着剤を付けてめっき液含浸材と接着固定す
るようにしても良い。アノードとめっき液含浸材は、接
触させて使用することもできるが、アノードとめっき液
含浸材との間に隙間を設け、この隙間にめっき液を保持
させた状態でめっき処理することもできる。この隙間は
20mm以下の範囲から選ばれるが、好ましくは0.1
〜10mm、より好ましくは1〜7mmの範囲から選ば
れる。特に、溶解性アノードを用いた場合には、下から
アノードが溶解していくので、アノードとめっき液含浸
材の間隙は時間を経るにつれて大きくなり、0〜20m
m程度の隙間ができる。
【0092】そして、前記電極部2−5は、基板保持部
2−9がめっき位置B(図24参照)にある時に、基板
保持部2−9で保持された基板Wとめっき液含浸材2−
22との隙間が、0.1〜10mm程度、好ましくは
0.3〜3mm、より好ましくは0.5〜1mm程度と
なるまで下降し、この状態で、めっき液供給管からめっ
き液を供給して、めっき液含浸材2−22にめっき液を
含ませながら、基板Wの上面(被めっき面)とアノード
2−20との間にめっき液を満たし、基板Wの上面(被
めっき面)とアノード2−20との間にめっき電源から
電圧を印加することで、基板Wの被めっき面にめっきが
施される。
【0093】次に、この電解めっき装置30によるめっ
き処理について説明する。先ず、基板受け渡し位置Aに
ある基板保持部2−9にめっき処理前の基板Wを搬送ロ
ボット68(図24参照)で搬入し、基板保持部2−9
上に載置する。次にカップ2−11を上昇させ、同時に
基板保持部2−9を前処理・洗浄位置Cに上昇させる。
この状態で退避位置にあったプレコート・回収アーム2
−7を基板Wの対峙位置へ移動させ、その先端に設けた
プレコートノズルから、例えば界面活性剤からなるプレ
コート液を基板Wの被めっき面に間欠的に吐出する。こ
の時、基板保持部2−9は回転しているため、プレコー
ト液は基板Wの全面に行き渡る。次に、プレコート・回
収アーム2−7を退避位置に戻し、基板保持部2−9の
回転速度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面の
プレコート液を振り切って乾燥させる。
【0094】続いて、電極アーム部2−6を水平方向に
旋回させ、電極部2−5がめっき液トレー2−2上方か
らめっきを施す位置の上方に位置させ、この位置で電極
2−5をカソード部2−10に向かって下降させる。電
極部2−5の下降が完了した時点で、アノード2−20
とカソード部2−10にめっき電圧を印加し、めっき液
を電極部2−5の内部に供給して、アノード2−20を
貫通しためっき液供給口よりめっき液含浸材2−22に
めっき液を供給する。この時、めっき液含浸材2−22
は基板Wの被めっき面に接触せず、0.1〜10mm程
度、好ましくは0.3〜3mm、より好ましくは0.5
〜1mm程度に接近した状態となっている。
【0095】めっき液の供給が続くと、めっき液含浸材
2−22から染み出したCuイオンを含んだめっき液
が、めっき液含浸材2−22と基板Wの被めっき面との
間の隙間に満たされ、基板Wの被めっき面にCuめっき
が施される。この時、基板保持部2−9を低速で回転さ
せても良い。
【0096】めっき処理が完了すると、電極アーム部2
−6を上昇させた後に旋回させて、電極部2−5をめっ
き液トレー2−2上方へ戻し、通常位置へ下降させる。
次に、プレコート・回収アーム2−7を退避位置から基
板Wに対峙する位置へ移動させて下降させ、めっき液回
収ノズル(図示せず)から基板W上のめっき液の残部を
回収する。このめっき液の残部の回収が終了した後、プ
レコート・回収アーム2−7を待避位置に戻し、基板W
の中央部に純水を吐出し、同時に基板保持部2−9をス
ピードを増して回転させ基板Wの表面のめっき液を純水
に置換する。
【0097】上記リンス終了後、基板保持部2−9をめ
っき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ下降させ、純水用
の固定ノズル2−8から純水を供給しつつ基板保持部2
−9及びカソード部2−10を回転させて水洗を実施す
る。この時、カソード部2−10に直接供給した純水、
又は基板Wの面から飛散した純水によってシール部材2
−16、カソード電極2−17も基板Wと同時に洗浄す
ることができる。
【0098】水洗完了後に、固定ノズル2−8からの純
水の供給を停止し、更に基板保持部2−9及びカソード
部2−10の回転スピードを増して、遠心力により基板
Wの表面の純水を振り切って乾燥させる。併せて、シー
ル部材2−16及びカソード電極2−17も乾燥され
る。上記乾燥が終了すると基板保持部2−9及びカソー
ド部2−10の回転を停止させ、基板保持部2−9を基
板受渡し位置Aまで下降させる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えアスペクト比の高いコンタクトホールやピアホール
等を有する微細配線構造であっても、例えばCVDやス
パッタリングによって、バリアメタルの表面にシード層
を形成することなく、一般に埋込み性の良好な無電解め
っきによって凹部内に直接金属膜を埋込むことで、埋込
み配線を安価な湿式めっきで歩留り良く形成することが
できる。しかも、無電解めっきで第1の金属膜(シード
層)を形成し、その後埋め込みを行うようにすること
で、凹部のアスペクト比を高めることなく、しかも例え
ばユニット化した電解めっき装置等で連続した処理が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の配線形成装置の平面配置
図である。
【図2】図1に示す配線形成装置で銅埋込み配線を形成
する配線形成例を工程順に示す図である。
【図3】図1に示す配線形成装置で銅埋込み配線を形成
する配線形成例を工程順に示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の配線形成装置の平面
配置図である。
【図5】図4に示す配線形成装置で銅埋め込み配線を形
成する際の無電解めっきで金属膜を形成した状態を示す
図である。
【図6】図4に示す配線形成装置で銅埋込み配線を形成
する配線形成例を工程順に示すブロック図である。
【図7】半導体基板の表面に銅埋め込み配線を形成する
従来の配線形成例を工程順に示す図である。
【図8】ベベル・裏面洗浄装置の一例を示す概要図であ
る。
【図9】無電解めっき装置の一例を示す概要図である。
【図10】無電解めっき装置の他の例を示す概要図であ
る。
【図11】アニール装置の一例を示す縦断正面図であ
る。
【図12】図11の平断面図である。
【図13】電解めっき装置の一例のめっき処理時におけ
る全体を示す断面図である。
【図14】同じく、めっき液の流れの状態を示すめっき
液フロー図である。
【図15】同じく、非めっき時(基板受渡し時)におけ
る全体を示す断面図である。
【図16】同じく、メンテナンス時における全体を示す
断面図である。
【図17】同じく、基板の受渡し時におけるハウジン
グ、押圧リング及び基板の関係の説明に付する断面図で
ある。
【図18】同じく、図17の一部拡大図である。
【図19】同じく、めっき処理時及び非めっき時におけ
るめっき液の流れの説明に付する図である。
【図20】同じく、芯出し機構の拡大断面図である。
【図21】同じく、給電接点(プローブ)を示す断面図
である。
【図22】電解めっき装置の他の例を示す平面図であ
る。
【図23】同じく、図22のA−A線断面図である。
【図24】同じく、基板保持部及びカソード部の断面図
である。
【図25】同じく、電極アーム部の断面図である。
【図26】同じく、電極アーム部のハウジングを除いた
平面図である。
【図27】同じく、アノードとめっき液含浸材を示す概
略図である。
【符号の説明】
2 絶縁膜 3 コンタクトホール 4 配線溝 5 凹部 6 バリアメタル 7a 金属膜 8a,8b 金属膜 9 保護膜 10 ロード・アンロード部 12 触媒付与装置 14,22 無電解めっき装置 16 ベベル・裏面洗浄装置 18 アニール装置 20 CMP装置 24,28 洗浄装置 26 搬送ロボット 30 電解めっき装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01L 21/304 643 H01L 21/88 R K (72)発明者 中村 憲二 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 松本 守治 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 金山 真 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 Fターム(参考) 4K022 AA05 BA08 BA31 CA07 CA09 CA27 DA01 DB01 4M104 BB04 BB36 DD21 DD53 DD75 DD78 DD83 FF17 FF18 FF22 HH08 5F033 HH11 HH15 HH18 HH19 HH21 HH32 JJ11 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 MM02 MM05 MM12 MM13 MM14 NN06 NN07 PP28 QQ08 QQ19 QQ48 QQ69 QQ73 WW02 WW04 XX13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に設けた微細な凹部に湿式め
    っきにより導電性金属を埋込んで配線を形成するにあた
    り、 基板の表面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっ
    きのための触媒を付与し、 この触媒を付与したバリアメタルの表面に無電解めっき
    により金属膜を形成し、 この金属膜を形成した基板をアニールすることを特徴と
    する配線形成方法。
  2. 【請求項2】 基板の表面に設けた微細な凹部に湿式め
    っきにより導電性金属を埋込んで配線を形成するにあた
    り、 基板の表面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっ
    きのための触媒を付与し、 この触媒を付与したバリアメタルの表面に無電解めっき
    により第1の金属膜を形成し、 この第1の金属膜の表面に電解めっきにより第2の金属
    膜を形成し、 この第1及び第2の金属膜を形成した基板をアニールす
    ることを特徴とする配線形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属膜は、膜厚が0.1nm
    〜100nmであることを特徴とする請求項2記載の配
    線形成方法。
  4. 【請求項4】 前記無電解めっきのための触媒がパラジ
    ウムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の配線形成方法。
  5. 【請求項5】 前記無電解めっきのための触媒が銀であ
    ることを特徴とする請求項1または3のいずれかに記載
    の配線形成方法。
  6. 【請求項6】 前記触媒の核密度が、100個/μm
    〜100000個/μmであることを特徴とする請求
    項4または5記載の配線形成方法。
  7. 【請求項7】 前記基板のアニールを還元雰囲気下で行
    うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    配線形成方法。
  8. 【請求項8】 前記還元雰囲気は、水素ガス雰囲気であ
    ることを特徴とする請求項7記載の配線形成方法。
  9. 【請求項9】 前記アニール後の基板の表面を化学機械
    的研磨することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載の配線形成方法。
  10. 【請求項10】 前記化学機械的研磨によって基板の表
    面に露出した前記金属膜の表面に保護膜を選択的に形成
    することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載
    の配線形成方法。
  11. 【請求項11】 基板の表面に設けた微細な凹部に湿式
    めっきにより導電性金属を埋込んで配線を形成する配線
    形成装置であって、 基板の表面に形成したバリアメタルの表面に無電解めっ
    きのための触媒を付与する触媒付与装置と、 この触媒付与装置で触媒を付与したバリアメタルの表面
    に無電解めっきにより金属膜を形成する無電解めっき装
    置と、 この無電解めっき装置で金属膜を形成した基板をアニー
    ルするアニール装置とを有することを特徴とする配線形
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記無電解めっき装置は、前記触媒付
    与装置を兼用していることを特徴とする請求項11記載
    の配線形成装置。
  13. 【請求項13】 前記無電解めっき装置で形成した金属
    膜の表面に更に金属膜を形成する電解めっき装置を更に
    有することを特徴とする請求項11または12記載の配
    線形成装置。
  14. 【請求項14】 前記基板の表面に形成した金属膜を化
    学機械的研磨するCMP装置を更に有することを特徴と
    する請求項11乃至13のいずれかに記載の配線形成装
    置。
  15. 【請求項15】 前記化学機械的研磨によって基板の表
    面に露出した前記金属膜の表面に保護膜を選択的に形成
    する蓋めっき装置を更に有することを特徴とする請求項
    14記載の配線形成装置。
  16. 【請求項16】 微細な凹部を設けた基板の表面に形成
    したバリアメタルの表面に無電解めっきのための銀触媒
    を付与し、この銀触媒を付与したバリアメタルの表面に
    無電解めっきで成膜した金属膜で埋込み配線を形成した
    ことを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 微細な凹部を設けた基板の表面に形成
    したバリアメタルの表面に無電解めっきのための銀触媒
    を付与し、この銀触媒を付与したバリアメタルの表面に
    無電解めっきで成膜した第1の金属膜と、この第1の金
    属膜の表面に電解めっきで成膜した第2の金属膜で埋込
    み配線を形成したことを特徴とする半導体装置。
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