JP2003223722A - 再生方法および装置 - Google Patents

再生方法および装置

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JP2003223722A JP2002336203A JP2002336203A JP2003223722A JP 2003223722 A JP2003223722 A JP 2003223722A JP 2002336203 A JP2002336203 A JP 2002336203A JP 2002336203 A JP2002336203 A JP 2002336203A JP 2003223722 A JP2003223722 A JP 2003223722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘテロダイン検波の際に、常に最適な状態で
情報を再生する。 【解決手段】 情報の内容が特定されている第1のウォ
ブル形状を有する参照ウォブルブロックと、参照ウォブ
ルブロックに続いて設けられ、第1のウォブルおよび第
2のウォブル形状の少なくとも一方を有する情報ウォブ
ルブロックとを備えた情報記録媒体から当該情報を再生
する方法を提供する。読み出した情報ウォブルブロック
のウォブル形状と、参照ウォブルブロックの第1のウォ
ブル形状とを比較し、情報ウォブルブロックのウォブル
形状が第1のウォブル形状と一致した場合には、情報ウ
ォブルブロックには、第1のウォブル形状の情報と同じ
情報が記録されていると判断する。情報ウォブルブロッ
クのウォブル形状が第1のウォブル形状と異なっていた
場合には、情報ウォブルブロックには、第1のウォブル
形状の情報と異なる情報が記録されていると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオ情
報等の情報を高密度で記録する情報記録媒体の再生に関
し、より具体的には、トラックのウォブルに情報が含ま
れる高密度の光ディスク媒体から、その情報を再生する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク媒体は高密度化の一途
を辿っている。一般に、記録可能な光ディスク媒体には
予めトラックグルーブが形成され、そのトラックグルー
ブに沿って、即ちトラックグルーブ上に、またはトラッ
クグルーブで挟まれた領域(ランド)に情報が記録され
る。トラックグルーブは正弦波状に蛇行して形成され、
情報はその蛇行周期に基づいて生成されたクロックと同
期して記録される。また、光ディスク記録面の所定の位
置に情報を記録するために、トラックグルーブに沿って
アドレスが設けられている。このアドレスの構成につい
て、以下、例を挙げて説明する。
【0003】まず、第1の例は、ウォブルが形成されて
いるトラックグルーブを局所的に断続形成し、いわゆる
プレピットとして再生可能にする技術である(特許文献
1参照)。この技術によれば、トラック上にアドレス専
用領域と(情報を記録するための)データ専用領域が併
存する構成をとる。第2の例は、ウォブルを周波数変調
してアドレス情報(副情報)を記述する技術である(特
許文献2参照)。この技術によれば、データ情報はアド
レス情報に上書きされる。さらに第3の例は、トラック
グルーブとこれに隣接するトラックグルーブ間にプレピ
ットを形成し、これによりアドレスを形成する技術であ
る(特許文献3参照)。
【0004】しかしながら、今後の高密度化を考えた場
合、上記のいずれの技術もそれぞれ課題を有する。まず
第1の例による構成では、アドレス領域を確保する分
(いわゆるオーバーヘッドの分)だけデータ領域を削る
ことになり、その分記録容量を減らさざるを得ない。
【0005】次に第2の例については、そもそもグルー
ブウォブルは、記録情報のクロックを生成することを主
目的としており、単一の周波数で形成されていることが
望ましい。単一周波数であれば、このウォブル再生信号
を位相ロックループ(PhaseLocked Loop; PLL)等を
用いて単に同期逓倍することによって、精度の高い記録
クロック信号を生成することができるからである。とこ
ろが、グルーブウォブルが複数の周波数成分を含む場
合、位相ロックループの疑似ロックを避けるためにはP
LL追従帯域を単一ウォブルの場合に比べて下げざるを
得ない。これでは、位相ロックループがディスクモータ
ージッタやディスク偏心によって生じるジッタに十分追
従できず、その結果、記録信号にジッタが残留する場合
がある。また、光ディスク記録面上に形成された記録膜
が、例えば相変化膜であるとすると、書換えを繰り返す
うちに記録膜のS/N比が低下することがある。S/N
比が低下しても、単一のウォブル周波数であれば狭い帯
域のバンドパスフィルターを用いてノイズ成分を除去で
きる。しかし周波数変調され複数の周波数を含む場合に
は、その分フィルターの帯域を拡げねばならない。これ
ではノイズ成分が混入し、さらにジッタを悪化させる。
高密度記録する程ジッタマージンが減るという観点から
は、このようなジッタ増加は好ましくない。
【0006】次に第3の例については、プレピットは当
然隣接トラックにも影響を及ぼすため、プレピットの長
さを十分長く、また個数を十分多くすることが困難であ
る。特に高密度化した場合、検出エラーが増える懸念が
ある。
【0007】本出願人は上記問題点に鑑み、内周向き変
位が急峻なウォブル形状を”1”、外周向き変位が急峻
なウォブルを”0”として情報を与え、アドレスを表記
する光ディスク媒体を提案している。上記光ディスク媒
体のアドレス情報を検出する一手段として、ウォブル周
波数の例えば2次高調波のキャリアを生成し、再生信号
に乗算、積算し、その符号によって”1”、”0”を判
定する方法がある。これは、立ち上がりまたは立ち下が
りの傾斜が異なる波形が偶数次高調波の位相極性の違い
に起因することを利用し、再生信号中に含まれる2次高
調波に対してヘテロダイン検波を行う技術である。乗算
するための2次高調波は、PLLを用いてウォブル周波
数を例えば2N逓倍(Nは有理数)したクロック生成
し、そのクロックをN分周することによって容易に生成
することができる。
【0008】
【特許文献1】 特開平6−309672号公報
【特許文献2】 特開平5−189934号公報
【特許文献3】 特開平9−326138号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにウォブル周波数を逓倍したクロックにより2次高
調波の参照波を生成した場合、ヘテロダイン検波による
検出の感度が低下するおそれがある。ウォブル自体が隣
接トラックのウォブルの干渉で位相シフトが発生し、検
出すべき信号中の2次高調波に対して位相がずれること
があるからである。
【0010】本発明の目的は、ヘテロダイン検波の際
に、常に最適な状態で情報を再生することである。より
具体的には、本発明の目的は、ヘテロダイン検波のため
の2次高調波キャリア信号を生成することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による再生方法
は、第1の情報を表した第1のウォブル形状を有する参
照ウォブルブロックと、該参照ウォブルブロックに続い
て設けられ、前記第1のウォブル形状、および、前記第
1のウォブル形状と異なる第2の情報を表した第2のウ
ォブル形状の少なくとも一方を有する情報ウォブルブロ
ックとを備えた情報記録媒体から当該情報を再生する方
法である。この方法は、前記参照ウォブルブロックを読
み出すステップと、前記情報ウォブルブロックを読み出
すステップと、読み出した前記情報ウォブルブロックの
ウォブル形状と、読み出した前記参照ウォブルブロック
の前記第1のウォブル形状とを比較するステップと、前
記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1のウ
ォブル形状と一致した場合には、前記情報ウォブルブロ
ックには、前記第1の情報と同じ情報が記録されている
と判断し、前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が
前記第1のウォブル形状と異なっていた場合には、前記
情報ウォブルブロックには、前記第2の情報が記録され
ていると判断するステップと、判断の結果に応じて、前
記第1の情報および前記第2の情報の一方を出力するス
テップとを有する。これにより上記目的が達成される。
【0012】前記第1のウォブル形状は、少なくともフ
ーリエ級数における1次基本波と2次高調波とを用いて
表され、前記第2のウォブル形状は、少なくともフーリ
エ級数における1次基本波と2次高調波とを用いて表さ
れ、かつ、前記2次高調波の極性は、前記第1のウォブ
ルパターンの2次高調波の極性と逆であってもよい。
【0013】前記比較するステップは、前記第1のウォ
ブル形状の周期に基づいて、前記2次高調波に相当する
周波数を有する2次高調波キャリアを生成するステップ
と、前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波
形から、前記2次高調波成分を抽出するステップと、前
記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成分
の位相を比較して位相誤差を検出するステップとを含
む。また前記判断するステップは、検出された前記位相
誤差に基づいて、前記2次高調波キャリアの位相を変更
するステップと、前記情報ウォブルブロックを読み出し
て得られた波形から、新たに2次高調波成分を抽出する
ステップと、新たに抽出した前記2次高調波成分、およ
び、位相を変更した前記2次高調波キャリアをヘテロダ
イン検波して検出信号を生成するステップと、前記検出
信号の符号が正であれば、前記情報ウォブルブロックの
ウォブル形状が前記第1のウォブル形状と一致したと判
断し、前記検出信号の符号が負であれば、前記情報ウォ
ブルブロックのウォブル形状が前記第1のウォブル形状
と異なっていたと判断してもよい。
【0014】前記位相誤差は、前記参照ウォブルブロッ
クの期間中の累積位相誤差の平均値であってもよい。
【0015】前記比較するステップは、前記第1のウォ
ブル形状の周期に基づいて、前記2次高調波に相当する
周波数を有する2次高調波キャリアを生成するステップ
と、前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波
形から、前記2次高調波成分を抽出するステップと、前
記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成分
の位相を比較して位相誤差を検出するステップとを含
む。前記判断するステップは、検出された前記位相誤差
に基づいて、前記2次高調波キャリアの位相を変更する
ステップと、前記第1のウォブル形状の周期に基づい
て、前記2次高調波に相当する周波数を有する2次高調
波キャリアを生成するステップと、前記参照ウォブルブ
ロックを読み出して得られた波形から、前記2次高調波
成分を抽出するステップと、前記2次高調波成分、およ
び、前記2次高調波キャリアをヘテロダイン検波して第
1の検出信号を生成するステップと、前記第1の検出信
号に基づいて、2次高調波キャリアの位相極性を判定す
るステップと、判定結果に基づいて2次高調波キャリア
の正転処理および反転処理の一方を行い、新たに2次高
調波キャリアを生成するステップと、前記情報ウォブル
ブロックを読み出して得られた波形から、新たに2次高
調波成分を抽出するステップと、新たに抽出した前記2
次高調波成分、および、新たに生成した前記2次高調波
キャリアをヘテロダイン検波して第2の検出信号を生成
するステップと、前記第2の検出信号の符号に応じて、
前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1の
ウォブル形状と一致したか否かを判断するステップとを
含んでもよい。
【0016】前記位相誤差を検出するステップは、前記
2次高調波キャリアの立ち上がりエッジおよび立ち下が
りエッジの位相、および、前記2次高調波成分の立ち上
がりエッジおよび立ち下がりエッジの位相を比較して位
相誤差を検出してもよい。
【0017】本発明による再生装置は、第1の情報を表
した第1のウォブル形状を有する参照ウォブルブロック
と、該参照ウォブルブロックに続いて設けられ、前記第
1のウォブル形状、および、前記第1のウォブル形状と
異なる第2の情報を表した第2のウォブル形状の少なく
とも一方を有する情報ウォブルブロックとを備えた情報
記録媒体から当該情報を再生する装置である。この装置
は、前記参照ウォブルブロックおよび前記情報ウォブル
ブロックを読み出すヘッドと、前記情報ウォブルブロッ
クに記録された情報を出力する情報検出回路を備える。
該情報検出回路は、ヘッドにより読み出した前記情報ウ
ォブルブロックのウォブル形状と、読み出した前記参照
ウォブルブロックの前記第1のウォブル形状とをヘテロ
ダイン検波するヘテロダイン検出器と、前記情報ウォブ
ルブロックのウォブル形状が前記第1のウォブル形状と
一致した場合には、前記情報ウォブルブロックには、前
記第1の情報と同じ情報が記録されていると判断し、前
記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1のウ
ォブル形状と異なっていた場合には、前記情報ウォブル
ブロックには、前記第2の情報が記録されていると判断
して、前記第1の情報および前記第2の情報の一方を出
力する2値化回路とを有する。これにより上記目的が達
成される。
【0018】前記第1のウォブル形状は、少なくともフ
ーリエ級数における1次基本波と2次高調波とを用いて
表され、前記第2のウォブル形状は、少なくともフーリ
エ級数における1次基本波と2次高調波とを用いて表さ
れ、かつ、前記2次高調波の極性は、前記第1のウォブ
ルパターンの2次高調波の極性と逆であってもよい。
【0019】前記情報検出回路は、前記第1のウォブル
形状の周期に基づいて、前記2次高調波に相当する周波
数を有する2次高調波キャリアを生成する分周器と、前
記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
ら、前記2次高調波成分を抽出するフィルタと、前記2
次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成分の位
相を比較して位相誤差を検出する位相比較器と、検出さ
れた前記位相誤差に基づいて、前記2次高調波キャリア
の位相を変更する位相制御回路とをさらに備えている。
前記ヘテロダイン検出器は、前記情報ウォブルブロック
を読み出して得られた波形から、前記フィルタを通して
新たに抽出された2次高調波成分、および、位相制御回
路により位相を変更された前記2次高調波キャリアをヘ
テロダイン検波して検出信号を生成する。前記2値化回
路は、前記検出信号の符号が正であれば、前記情報ウォ
ブルブロックのウォブル形状が前記第1のウォブル形状
と一致したと判断し、前記検出信号の符号が負であれ
ば、前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第
1のウォブル形状と異なっていたと判断して前記第1の
情報および前記第2の情報の一方を出力してもよい。
【0020】前記情報検出回路は、前記参照ウォブルブ
ロックの期間をカウントするカウンタと、前記参照ウォ
ブルブロックの期間中に前記位相比較器が検出した前記
位相誤差を累積する加算器と、カウンタのカウント結果
と、加算器の累積結果とに基づいて、累積位相誤差の平
均値を計算する除算器とをさらに有し、前記位相制御回
路は、前記除算器により計算された前記累積位相誤差の
平均値に応じて、前記2次高調波キャリアの位相を変更
してもよい。
【0021】前記情報検出回路は、前記第1のウォブル
形状の周期に基づいて、前記2次高調波に相当する周波
数を有する2次高調波キャリアを生成する分周器と、前
記参照ウォブルブロックおよび前記情報ウォブルブロッ
クの一方を読み出して得られた波形から、前記2次高調
波成分を抽出するフィルタと、前記2次高調波キャリア
の位相および前記2次高調波成分の位相を比較して位相
誤差を検出する位相比較器と、検出された前記位相誤差
に基づいて、前記2次高調波キャリアの位相を変更する
位相制御回路と、ヘテロダイン検出器が出力した第1の
検出信号に基づいて、前記2次高調波キャリアの位相極
性を判定する極性判定回路であって、前記第1の検出信
号は、前記分周器からの前記2次高調波成分、および、
前記参照ウォブルブロックに基づく前記フィルタからの
前記2次高調波キャリアをヘテロダイン検波して出力さ
れる極性判定回路と、前記極性判定回路の判定結果に基
づいて前記2次高調波キャリアの正転処理および反転処
理の一方を行い、新たに2次高調波キャリアを生成する
極性制御回路とをさらに備えている。前記ヘテロダイン
検出器は、前記フィルタが前記情報ウォブルブロックを
読み出して得られた波形から新たに抽出した2次高調波
成分、および、前記極性制御回路が新たに生成した2次
高調波キャリアをヘテロダイン検波して、第2の検出信
号を生成する。前記2値化回路は、前記第2の検出信号
の符号に応じて、前記情報ウォブルブロックのウォブル
形状が前記第1のウォブル形状と一致したか否かを判断
してもよい。
【0022】前記情報検出回路は、前記2次高調波キャ
リアの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの位
相、および、前記2次高調波成分の立ち上がりエッジお
よび立ち下がりエッジの位相を比較して位相誤差を検出
するエッジ位相比較器をさらに備えていてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に、まず本発明が対象とする光ディスク媒体の一例を説
明する。本明細書では、同様の構成および動作を行う要
素には、同じ参照符号を付している。
【0024】図1は、情報記録媒体3の上面図である。
情報記録媒体3は、DVD等の光ディスクである。情報
記録媒体3の記録面1にはスパイラル状にトラックグル
ーブ2が形成されている。情報記録媒体3では、トラッ
クグルーブに沿って情報が記録される。なお図では非常
に大きくトラック2を描いているが、トラック2のトラ
ックピッチは、例えば、0.32μmである。
【0025】図2は、トラックグルーブ2の要部の構造
を示す概略図である。トラックグルーブ2は複数のブロ
ックに分けられており、ブロックマーク101を先頭
に、参照ウォブルブロック102、副情報ウォブルブロ
ック103が続く。副情報ウォブルブロック103は、
所定長の領域を1単位とした単位ブロック104を複数
含む。
【0026】図から明らかなように、トラックグルーブ
2の大部分は、周期的にウォブル(蛇行)している。参
照ウォブルブロック102、および、副情報ウォブルブ
ロック103を構成する各単位ブロック104には、ウ
ォブル形状が連続して設けられている。それらのウォブ
ル形状は、ブロック毎に特徴づけられている。以下、各
ブロック101、102、103を具体的に説明する。
【0027】ブロックマーク101は、識別マークとも
称され、ブロックの先頭位置を特定する指標とされる。
ブロックマーク101のウォブル周期は他のブロックの
ウォブル周期よりも短い。これにより、短い周期が検出
された領域はブロックマーク101であることを特定で
きる。次に参照ウォブルブロック102は、後続の単位
ブロック104のウォブル形状が表す情報(”0”また
は”1”)を特定するための基準として用いられる。
【0028】副情報ウォブルブロック103は、情報記
録媒体3(図1)における物理的なアドレスに関連する
情報、例えば、アドレスにスクランブル、インターリー
ブ、エラー訂正符号の付加等を施した情報に基づいて形
成されている。
【0029】副情報ウォブルブロック103を構成する
単位ブロック104は、ウォブル形状に応じて一義的
に”0”または”1”の1ビットの情報(以下、「副情
報」という)を表す。換言すれば、単位ブロック104
には、副情報”0”を表すウォブル形状、または、副情
報”1” を表すウォブル形状が与えられている。単位
ブロック104を設ける数に応じて、1つの副情報ウォ
ブルブロック103が表す情報量(ビット数)を調整で
きる。例えば、単位ブロック104を4つ設けて、副情
報ウォブルブロック103が4ビットの情報を表すこと
ができる。また同じウォブル形状の単位ブロック104
を連続して複数設け、nビットの情報を、(n+1)個
以上の単位ブロック104で表してもよい。この構成に
よれば、特定の単位ブロック104の読み取りができな
い場合でも、上述したアドレスに関連する情報が特定で
きる。
【0030】1つの副情報ウォブルブロック103が4
ビットの情報を表し、かつ、アドレスに関連する情報が
60ビットを1情報処理単位とする場合には、上述した
ブロックマーク101、参照ウォブルブロック102、
および、副情報ウォブルブロック103の組を15組設
ければよい。
【0031】次に、副情報を表すウォブル形状をより具
体的に説明する。図2には副情報”1”を表すウォブル
形状、および副情報”0” を表すウォブル形状を示し
ている。図から理解されるように、副情報”1”を表す
ウォブル形状と副情報”0”を表すウォブル形状とはい
ずれも、いわゆる鋸波状に形成されている。副情報”
1”を表すウォブル形状は、情報記録媒体3の内周向き
の変位が急峻で、かつ外周向きの変位が緩やかになるよ
う構成されている。一方副情報”0”を表すウォブル形
状は、情報記録媒体3の内周向きの変位が緩やかで、か
つ外周向きの変位が急峻になるよう構成されている。こ
こでいう「内周向き」とは、図2においてブロック10
1を左端としたときの上方向を表し、「外周向き」とは
その反対方向を表す。
【0032】上述の関係にある2種類のウォブル形状
は、以下のように形成できる。すなわち、一方のウォブ
ル波形を1次基本波(sin(ω0t))とn次高調波(sin(n
ω0t))を用いたフーリエ級数として表現したとき、そ
の偶数次高調波の極性を反転させることにより、他方の
ウォブル波形を形成できる。この「偶数次高調波の極性
を反転させる」とは、偶数次高調波のフーリエ係数の正
負を逆転させること、換言すれば、偶数次高調波の波形
自体の正負を反転する、または、位相を半周期分ずらす
ことを意味する。
【0033】本明細書では、参照ウォブルブロック10
2のウォブル形状は、副情報”0”を有する単位ブロッ
ク104の形状と同じ形状で形成されている。後述する
情報記録媒体3の再生装置は、参照ウォブルブロック1
02のウォブル形状と単位区間104のウォブル形状と
を相対的に比較することにより、単位区間104のウォ
ブル形状が参照ウォブルと同一形状であると検出すれ
ば、単位ブロック104は副情報”0”を表すと特定す
る。同様に、単位ブロック104のウォブル形状が参照
ウォブルと異なる形状(すなわち極性が反転した形状)
であると検出すれば、単位ブロック104は副情報”
1”を表すと特定する。再生装置はこの処理を行うため
に、情報記録媒体3上にブロックマーク101、参照ウ
ォブルブロック102、副情報ウォブルブロック103
がこの順に配置されていることを予め設定されている。
【0034】なお上述の説明では、ブロックマーク10
1のウォブル周期は、他のブロックのウォブル周期より
も短いと説明したが、例えば周期は同じで位相を反転し
てもよい。または周期の短いウォブルと位相を反転した
ウォブルとを組み合わせてるようにしてもよい。
【0035】また上述の説明では、参照ウォブルブロッ
ク102および副情報ウォブルブロック103の複数の
単位ブロック104では、ウォブル形状が連続して設け
られているとしたが、ブロック内の位置を特定できれ
ば、連続である必要はない。
【0036】また、参照ウォブルブロック102は、ト
ラックグルーブ2の先頭付近に1区間設けているが、例
えば参照ウォブルブロック102も単位ブロック104
と同じ長さの1単位区間により構成されるとし、5単位
区間毎に先頭1単位区間を参照ウォブル、後続4単位区
間を副情報ウォブルというように、ブロック内に複数設
けてもよい。
【0037】以下、添付の図面を参照して、本発明の光
ディスク再生装置を説明する。上述した情報記録媒体3
はDVD等の光ディスクであるとする。
【0038】(実施の形態1)図3は、光ディスク3上
の副情報を検出する検出部300の構成を示すブロック
図である。検出部300は光ディスク再生装置に実装さ
れることから、図3に示す構成は光ディスク再生装置の
一部である。なお、光ディスク再生装置の構成のうち、
検出部300により副情報を検出した後の処理に必要な
部分は、本発明には直接関係しない。よって光ディスク
再生装置の全体は図示していない。
【0039】光ディスク再生装置の検出部300は、光
ヘッド301と、プッシュプル信号生成回路302と、
バンドパスフィルタ303と、クロック生成回路304
と、ブロックマーク検出回路305と、タイミング生成
回路306と、副情報検出回路307とを含む。参考の
ため、図には光ディスク3を記載している。
【0040】検出部300は、上述した情報記録媒体3
のトラックグルーブ2(図2)に設けられたウォブル形
状を検出して、そのウォブル形状が表す副情報の内容を
特定する。より具体的には、検出部300は、上述した
光ディスク3のブロックマーク101、参照ウォブルブ
ロック102および副情報ウォブルブロック103の組
を所定数読み出し、ブロックマーク101の位置、参照
ウォブルブロック102の開始位置および終了位置、単
位ブロック104の位置、単位ブロック104のメイン
キャリアの周波数等を特定する。その後再びそれらのブ
ロックを読み出して、ウォブル形状が表す副情報の内容
を特定する。
【0041】以下、各構成要素を具体的に説明する。光
ヘッド301は、光ディスク3にレーザの光スポットを
照射してその反射光を検出する。本明細書の光ヘッド3
01は、サーボ回路(図示せず)からの制御に基づいて
光スポットが光ディスク3のトラックグルーブにフォー
カスおよびトラッキング追従されているとする。光ヘッ
ド301は、トラックと直交する方向(ラジアル方向)
に分割された2つの受光素子(図示せず)において反射
光を検出し、信号をそれぞれ出力する。
【0042】プッシュプル信号生成回路302は、光ヘ
ッド301から出力された2信号を減算処理し、トラッ
クグルーブのウォブルに対応した電気信号をプッシュプ
ル信号として出力する。プッシュプル信号は、ウォブル
の周期に相当するメインキャリアを含む。プッシュプル
信号の立ち上がり変位は光ディスク3上のウォブル形状
の内周向き変位に対応し、立ち下がり変位は外周向き変
位に対応するとする。バンドパスフィルタ303は、プ
ッシュプル信号に含まれるメインキャリアのみを抽出し
クロック生成回路304に出力する。
【0043】クロック生成回路304はメインキャリア
を2値化する2値化回路、クロックを69分周する分周
回路、PLL回路を含み、メインキャリアの2値化信号
と、クロックの分周信号が同期するクロックを生成す
る。このクロックは、メインキャリアの周波数に対して
分周回路の分周分、つまり69逓倍されたクロックであ
る。以下では、このクロックを「ウォブルクロック」と
称する。ウォブルクロックは、例えば記録信号の生成の
ための基準クロックや、タイミング生成のための基準ク
ロックとして用いられる。本実施の形態ではこのウォブ
ルクロックを、副情報検出回路307において副情報を
検出するための基準クロックとして使用する。
【0044】ブロックマーク検出回路305は、メイン
キャリアとは異なる周波数で現れるブロックマーク10
1(図2)を検出し、ブロックの先頭位置を特定する。
タイミング生成回路306は、ブロックマーク検出回路
305が特定したブロック先頭位置から上述のウォブル
クロックをカウントすることにより必要な各種タイミン
グをゲート信号として生成する。図には、後述する2次
高調波のキャリブレーションの際に用いられるキャリブ
レーションゲート信号が、副情報検出回路307に出力
されていることを示している。キャリブレーションゲー
ト信号は、参照ウォブルブロック102(図2)の再生
が開始されるタイミングでハイレベルになり、その再生
が終了するタイミングでローレベルになる。
【0045】副情報検出回路307は、プッシュプル信
号、クロック生成回路304の生成したウォブルクロッ
ク、および、タイミング生成回路306の生成したゲー
ト信号に基づいて、光ディスク1の各単位ブロック10
4が表す副情報を出力する。副情報検出回路307は、
後述する処理により、参照ウォブルブロック102(図
2)の期間中にキャリブレーションを行い、その後の単
位ブロック104の副情報を検出できるので、常に最適
な状態で副情報を検出できる。
【0046】以下図4〜図6を参照して、副情報検出回
路307を詳細に説明する。副情報検出回路307で
は、プッシュプル信号PPの2次高調波成分を主な処理
の対象とする。その理由は、副情報検出回路307が検
出する副情報”0”および”1”は、上述のように単位
ブロック104(図2)の2種類のウォブル形状で表さ
れているところ、そのウォブル波形の相違は、偶数次高
調波の極性の相違に基づいて判断できるからである。そ
こで偶数次高調波のうち2次高調波を利用することとし
ている。
【0047】図4は、副情報検出回路307の構成を示
すブロック図である。図5は、副情報検出回路307に
おいて利用され、生成される各部の信号波形を示す図で
ある。図4を参照して、副情報検出回路307は、バン
ドパスフィルタ401と、2値化回路402と、位相比
較器403と、加算器404と、遅延器405と、除算
器406と、位相制御回路407と、分周器408と、
乗算器409と、積分器410と、サンプルホールド回
路411と、2値化回路412と、カウンタ413とを
含む。
【0048】以下、副情報検出回路307の各構成要素
を説明する。まずバンドパスフィルタ401は、プッシ
ュプル信号PPから2次高調波成分SBを抽出する。2
値化回路402は、2次高調波成分SBを2次高調波成
分の位相情報を有するデジタル信号に変換して、2値化
信号SCを出力する。すなわち2値化回路402は、2
次高調波成分SBと同位相の2値化信号SCを出力す
る。位相比較器403は、入力された2つの信号の位相
誤差を検出して位相誤差情報を出力する。加算器404
は、位相誤差情報をこれまでの位相誤差の累積値に加算
して、新たな位相誤差の累積値を出力する。遅延器40
5は、位相誤差の累積値を保持し、これまでの位相誤差
の累積値として出力する。除算器406は、位相誤差の
累積値を累積した期間を表すカウンタ値で除算して、位
相誤差の平均値を出力する。カウンタ413は、クロッ
ク数をカウントしてカウンタ値として保持する。
【0049】分周器408はウォブル周期を69逓倍し
て生成されたウォブルクロックを34.5分周し、2次
高調波に相当する周波数を持つ信号を生成する。位相制
御回路407は、2次高調波相当の信号の位相を、別途
入力された位相値(ここでは位相誤差の平均値)に基づ
いて変更する。この処理はキャリブレーションと呼ば
れ、位相制御回路407は、キャリブレーションされた
2次高調波キャリアSPを出力する。乗算器409は、
2次高調波成分SBと、2次高調波キャリアSPとを乗
算してその結果を出力する。積分器410は、入力値を
累積する。乗算器409および積分器410は、ヘテロ
ダイン検出器420と呼ばれ、その処理はいわゆるヘテ
ロダイン検波である。積分器410は、ヘテロダイン検
波された値HDを出力する。サンプルホールド回路41
1は、ヘテロダイン検波された値HDを保持する。2値
化回路412は、入力された値の符号を判定し、”0”
または”1”の副情報として出力する。
【0050】上述した各要素により行われる副情報検出
回路307の処理を説明する。図6は、副情報検出回路
307(図3)による副情報検出処理の手順を示すフロ
ーチャートである。先に説明したように、前提として、
既にプッシュプル信号生成回路302(図3)が光ディ
スク3の反射光からプッシュプル信号PPを生成してい
るとする(ステップS601)。また、プッシュプル信
号PPに基づいて、クロック生成回路304(図3)は
ウォブルクロックを生成し、タイミング生成回路306
(図3)はキャリブレーションゲート信号を生成してい
るとする(ステップS602)。
【0051】まず副情報検出回路307へ入力されたウ
ォブルクロックに基づいて、分周器408は、2次高調
波に相当する周波数を持つ信号を生成する。そして位相
制御回路407は、生成された信号に所定の位相を与
え、2次高調波キャリアSPを出力する(ステップS6
03)。与えられる位相の初期値としては、例えば先に
述べたクロック生成回路304(図3)内に有するウォ
ブルクロックの分周信号と同位相とする。
【0052】参照ウォブルブロック102(図2)の再
生が開始されるタイミングに達すると、タイミング生成
回路306(図3)により生成されたキャリブレーショ
ンゲートGCが立ち上がり、2次高調波キャリアSPの
位相キャリブレーションが開始される。
【0053】バンドパスフィルタ401は、副情報検出
回路307へ入力されたプッシュプル信号PPに基づい
て、2次高調波成分SBを抽出する(ステップS60
4)。そして2値化回路402は、バンドパスフィルタ
401が抽出した2次高調波成分SBを、位相情報を有
する2値化信号SCに変換して出力する。
【0054】位相比較器403は、2値化信号SCと、
2次高調波キャリアSPとの位相誤差を検出して位相誤
差情報を出力する。加算器404は、位相誤差情報によ
り表される位相誤差と遅延器405からのこれまでの位
相誤差の累積値とを、クロックのエッジ毎に累積加算
し、位相誤差積算値SIを出力する(S605)。この
位相誤差積算値SIは、再び遅延器405に保持され
る。この処理がキャリブレーションゲートGCがハイレ
ベルの状態、すなわちローレベルになるまで継続される
(ステップS606)。図5に示すように、キャリブレ
ーションゲートGCは概ね参照ウォブルブロック102
の再生中はハイレベルである。キャリブレーションゲー
トGCがハイレベルの間に、位相誤差積算値SIは積算
されて徐々に大きくなっていることが理解される。
【0055】再び図6を参照して、キャリブレーション
ゲートGCが立ち下がってローレベルになると(ステッ
プS606の”YES”)、累積加算処理を終了する。
除算器406は、位相誤差積算値SIをカウンタ413
が保持しているカウンタ値で除算して、位相誤差の平均
値を計算し、出力する(ステップS607)。
【0056】位相制御回路407は、除算器406から
出力される位相誤差の平均値(平均位相誤差)に基づい
て2次高調波キャリアSPの位相を更新する(ステップ
S608)。例えば、平均位相誤差が+3クロックであ
ったとすると、位相制御回路407は、2次高調波キャ
リアSPの位相を3クロック分進める。この処理によ
り、位相比較器403に再び入力される2次高調波キャ
リアSPの位相と2値化信号SCの位相を揃えることが
できる。なお「位相を揃える」とは、例えば2信号の立
ち上がりエッジの位相を揃えることを意味する。よって
2次高調波キャリアSPと2値化信号SCは同位相また
は逆位相になっている。上述のように2値化信号SC
は、プッシュプル信号PPに基づいて抽出した2次高調
波成分SBと同位相である。よって、平均位相誤差に基
づいて位相が更新された2次高調波キャリアSPは、2
次高調波成分SBとも位相が揃っている。
【0057】続いて、以上のようにして得られた2次高
調波キャリアSPと2次高調波成分SBとのヘテロダイ
ン検波を行う。具体的には、乗算器409は、2次高調
波キャリアSPと2次高調波成分SBとを乗算する。乗
算の対象となるのは、副情報を含むウォブル信号であ
る。それは、2信号の位相を揃えた時点で、参照ウォブ
ルブロック102(図2)の読み出し期間は終了し、副
情報ウォブルブロック103(図2)の単位ブロック1
04の読み出し期間が始まるからである。積分器410
は乗算結果を積算してヘテロダイン検出信号HDとして
出力する(ステップS609)。この処理を図5を参照
してより具体的に説明すると、第1の単位ブロック10
4の再生時には2次高調波成分SBと2次高調波キャリ
アSPとは逆位相であるため、その乗算値は負になる。
よって第1の単位ブロック104の再生が進むにつれ
て、ヘテロダイン検出信号HDは負方向に振れていく。
そのブロックの再生が終了するとヘテロダイン検出信号
HDはリセットされる。なお第2の単位ブロック104
の再生時には、2次高調波成分SBと2次高調波キャリ
アSPとは同位相であるため、乗算値は正になる。よっ
てヘテロダイン検出信号HDは正方向に振れていく。
【0058】再び図6を参照して、サンプルホールド回
路411はヘテロダイン検出信号HDをホールドし、2
値化回路412によりその符号を判定し、0または1の
値を出力する。例えば2値化回路412は、ホールドさ
れたヘテロダイン検出信号HDが正の場合には0を出力
し、負の場合には1を出力する(ステップS610)。
【0059】符号と出力値の対応関係は、参照ウォブル
ブロック102の再生波形が利用されている。すなわち
単位ブロック104の再生波形が参照ウォブルブロック
102の再生波形と一致した場合には、サンプルホール
ド回路411がホールドする値は正になる。よってその
場合には、2値化回路412に参照ウォブルブロック1
02が表すのと同じ値”0”を対応させるように処理さ
せている。逆に単位ブロック104の再生波形が参照ウ
ォブルブロック102の再生波形と異なっていた(一致
していない)場合には、サンプルホールド回路411が
ホールドする値は負になる。よってその場合には2値化
回路412に値”1”を対応させるように処理させてい
る。この処理は、参照ウォブルブロック102のウォブ
ル形状と単位区間104のウォブル形状とを相対的に比
較することにより、単位区間104のウォブル形状が参
照ウォブルと同一形状であると検出すれば、単位ブロッ
ク104は副情報”0”を表し、単位ブロック104の
ウォブル形状が参照ウォブルと異なる形状であると検出
すれば、単位ブロック104は副情報”1”を表すとす
る処理と実質的に同じである。このように参照ウォブル
を用いて副情報ウォブルにおける副情報を検出すること
により、クロストークによるウォブルクロックの位相ず
れがあった場合でも常に最適な状態での副情報の検出が
可能となる。
【0060】なお、本実施の形態では検出した位相情報
をそのまま用いて副情報の検出を行う構成としたが、現
状の位相と参照ウォブルで検出した位相の一定の比で加
算した値を用い、検出結果にローパスフィルタの効果を
加えてもよい。
【0061】ここで、分周器408(図4)の処理を説
明する。クロック生成回路304(図3)が生成するウ
ォブルクロックがウォブル周波数のちょうど4の倍数に
相当する場合には、分周器408が分周により2次高調
波を生成することに何ら問題はない。しかし、そうでな
い場合、例えば69倍の場合には問題が発生する。図7
の(a)は、”H”区間と”L”区間の長さが非対称の
クロック波形を示す図である。分周器408がウォブル
クロックを用いて2次高調波を生成すると、図7の
(a)で示すように、17T(Tはウォブルクロック周
期)区間”H”、17T区間”L”、17T区間”
H”、18T区間”L”というように”H”区間と”
L”区間の長さが異なっている。このような非対称な波
形を用いて位相比較やヘテロダイン検波を行った場合、
検出誤差を生じることになる。しかしウォブルクロック
は通常記録クロックとしても用いるため、ウォブルクロ
ックの逓倍比を4の倍数にすることもできない。
【0062】図7の(b)は、クロック波形の”H”区
間と”L”区間長の非対称性を相殺するクロック波形を
示す図である。検出誤差を回避するために、2次高調波
を4周期分生成し、前2周期と後ろ2周期で上記非対称
性を相殺すればよい。これにより位相検出やヘテロダイ
ン検波の誤差を総体的に排除できる。
【0063】以上のように本実施の形態の光ディスク再
生装置によれば、隣接トラックの干渉によるウォブルク
ロックの位相シフトが発生した場合でも、常に最適な状
態でヘテロダイン検波を行い副情報を再生できるように
なる。
【0064】(実施の形態2)次に、実施の形態2によ
る光ディスク再生装置を説明する。実施の形態2による
光ディスク再生装置の構成およびその動作は、副情報検
出回路307(図3)に代えて図8に示す副情報検出回
路807を設けたことを除いて、実施の形態1による光
ディスク再生装置(図3)の構成およびその動作と同じ
である。よって以下では、主として副情報検出回路80
7の構成要素および動作を説明する。
【0065】図8は、実施の形態2による副情報検出回
路807の構成を示すブロック図である。図9は、副情
報検出回路807において利用され、生成される各部の
信号波形を示す図である。図8を参照して、副情報検出
回路807は、バンドパスフィルタ401と、2値化回
路402と、エッジ位相比較器801と、積算器802
と、位相誤差判定回路803と、位相極性判定回路80
4と、位相極性制御回路805と、位相制御回路407
と、分周器408と、乗算器409と、積分器410
と、サンプルホールド回路411と、2値化回路412
とを有する。このうち、バンドパスフィルタ401と、
2値化回路402と、位相制御回路407、分周器40
8、乗算器409、積分器410、サンプルホールド回
路411、および、2値化回路412は、実施の形態1
で既に説明しているので、ここでは省略する。
【0066】エッジ位相比較器801は、位相制御ゲー
ト信号に基づいて、入力された2つの信号の位相誤差を
出力する。積算器802は、入力値である位相誤差を随
時累積加算する。位相誤差判定回路803は、位相誤差
に基づいて、位相のクロックを進め、または遅らせるた
めの位相値を出力する。位相極性判定回路804は、ヘ
テロダイン検出信号HDに基づいて、2次高調波分周が
0°に収束しているか180°に収束しているかを判定
する。位相極性制御回路805は、位相極性の判定値に
基づいて、位相制御回路407の出力を正転し、または
反転する。そして位相極性制御回路805は、2次高調
波キャリアSPを出力する。
【0067】次に上述した各要素により行われる副情報
検出回路807の処理を説明する。前提として、既にプ
ッシュプル信号生成回路302(図3)が光ディスク3
の反射光からプッシュプル信号PPを生成しているとす
る。また、プッシュプル信号PPに基づいて、クロック
生成回路304(図3)はウォブルクロックを生成して
いるとする。
【0068】実施の形態1と同様に、分周器408はウ
ォブルクロックに基づいて、2次高調波に相当する周波
数を持つ信号を生成し、位相制御回路407は、生成さ
れた信号に所定の位相を与え、2次高調波キャリアSP
1を出力する。バンドパスフィルタ401は、副情報検
出回路807へ入力されたプッシュプル信号PPに基づ
いて、2次高調波成分SBを抽出する。そして2値化回
路402は、バンドパスフィルタ401が抽出した2次
高調波成分SBを、位相情報を有する2値化信号SCに
変換して出力する。
【0069】続いて、2値化信号SCと2次高調波キャ
リアSP1のエッジを揃える処理を行う。エッジ位相比
較器801は、位相制御ゲート信号に基づいて、2値化
信号SCの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジ
と、位相制御回路407の出力した2次高調波キャリア
SP1の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジとの
位相誤差を出力する。位相制御ゲート信号とは、図9に
示すように、副情報ウォブルブロック103の単位ブロ
ック104再生中にハイレベルになり、非再生中はロー
レベルになる信号である。積算器802は、エッジ位相
比較器801が出力した位相誤差を随時累積加算する。
【0070】位相誤差判定回路803は、積算器802
により累積加算された位相誤差が正の所定値に達する
と、位相制御回路407の位相を1クロック進め、積算
器802の値を0にリセットする。また、逆に位相誤差
が負の所定値に達すると、位相制御回路407の位相を
1クロック遅らせ、積算器802の値を0にリセットす
る。これらの動作は位相制御ゲートが”H”の区間、つ
まり副情報ウォブルの再生中は随時行われ、位相制御ゲ
ートが”L”の区間では積算器802の値を保持してお
く。
【0071】以上の処理を行う理由を説明する。副情報
ウォブルの2次高調波成分SBは副情報の”0”、”
1”に基づいて位相極性が反転しているため位相は不確
定である。よって通常の位相誤差検出、例えば、立ち上
がりエッジ同士の位相誤差検出はできない。そこで、立
ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの両方を用いて
位相を比較することにより、副情報の”0”、”1”に
かかわらず、−90°から+90°または、+90°か
ら−90°(±180°を経由)の位相を検出すること
ができ、2信号の位相を揃えることができる。これによ
り、2信号の位相を0°または180°に収束させるこ
とができる。
【0072】但し2値化信号SCの位相と2次高調波キ
ャリアSP1の位相を揃えても、その位相が0°(正
転)に収束しているか、180°(反転)に収束してい
るかは判断できない。すなわち2値化信号SCと2次高
調波キャリアSP1とが同位相か、反転しているかは判
断できない。そこで本実施の形態では、予め参照ウォブ
ルブロック102(図2)のウォブルを用いて位相極性
を検出しておくことにより、2信号の位相が同位相か、
180°ずれているかを判断する。
【0073】参照ウォブルブロック102のウォブルを
用いた位相極性の検出の処理は以下のとおりである。参
照ウォブルの再生が開始されると、位相極性判定ゲート
が立ち上がり、現状の2次高調波キャリアSP1の位相
状態でヘテロダイン検波を行う。このとき2次高調波キ
ャリアSP1は、位相極性制御回路805を経て2次高
調波キャリアSP2して乗算器409に入力される。乗
算器409および積分器410におけるヘテロダイン検
波の結果、ヘテロダイン検出信号HDが出力され、位相
極性判定回路804へ入力される。位相極性判定回路8
04はヘテロダイン検出信号HDに基づいて、分周によ
り得られた2次高調波キャリアSP1が0°に収束して
いるか180°に収束しているかを判定する。位相極性
制御回路805はその判定結果に基づいて、2次高調波
キャリアSP1が0°に収束していると判定すれば、2
次高調波キャリアSP1に正転処理を行い、180°に
収束していると判定すれば反転処理を行って、2次高調
波キャリアSP2を生成する。2次高調波キャリアSP
2は、再び乗算器409に入力され、その位相極性でヘ
テロダイン検波される。そして実施の形態1で説明した
処理に基づいて、2値化回路412から副情報が出力さ
れる。
【0074】なお、上記位相極性の検出において、検波
結果の絶対値が小さい場合は上述の副情報ウォブルにお
ける位相制御が不確定であったり、または参照ウォブル
に何らかの欠陥があると判断できるため、上記結果にか
かわらず状態を保持しておくようにしてもよい。また、
位相制御による収束が完了し、トラックグルーブを連続
的に走査している場合には検出結果は変わらないはずで
ある。そこで検出結果の連続性によって判定したり、複
数の検出結果を加算したり、ローパスフィルタを通過さ
せるなどして、複数の検出結果に基づいて位相極性を判
定するようにしてもよい。
【0075】以上説明したように、実施の形態2の光デ
ィスク再生装置は、参照ウォブルを用いて0°または1
80°の位相極性の判定をし、詳細な±90°の位相を
副情報ウォブル自身を用いて自己同期している。これに
より、多数の情報を用いて実施の形態1よりもさらに精
細な制御を行うことができ、さらなる性能向上を図るこ
とができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、高調波の位相に副情報
を有する光ディスクから当該副情報を再生する際、予め
定められた参照ウォブル期間中の位相状態で高調波キャ
リアを生成し、検波に用いる。これにより、隣接トラッ
クの干渉によるウォブルクロックの位相シフトが発生し
た場合でも、常に最適な状態でヘテロダイン検波を行い
副情報を再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 情報記録媒体の上面図である。
【図2】 トラックグルーブの要部の構造を示す概略図
である。
【図3】 光ディスク3上の副情報を検出する検出部の
構成を示すブロック図である。
【図4】 副情報検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 副情報検出回路において利用され、生成され
る各部の信号波形を示す図である。
【図6】 副情報検出回路による副情報検出処理の手順
を示すフローチャートである。
【図7】 (a)は、”H”区間と”L”区間の長さが
非対称のクロック波形を示す図である。(b)は、クロ
ック波形の”H”区間と”L”区間長の非対称性を相殺
するクロック波形を示す図である。
【図8】 実施の形態2による副情報検出回路の構成を
示すブロック図である。
【図9】 副情報検出回路において利用され、生成され
る各部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
307 副情報検出回路 401 バンドパスフィルタ 402 2次高調波成分の2値化回路 403 位相比較器 404 積算器 405 遅延器 406 除算器 407 位相制御回路 408 分周器 409 乗算器 410 積分器 411 サンプルホールド回路 412 副情報の2値化回路 413 カウンタ 420 ヘテロダイン検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古宮 成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石橋 広通 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC02 DE33 DE38 DE57 FG18 5D090 AA01 CC04 CC14 DD03 EE13 GG03 GG09 GG27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の情報を表した第1のウォブル形状
    を有する参照ウォブルブロックと、該参照ウォブルブロ
    ックに続いて設けられ、前記第1のウォブル形状、およ
    び、前記第1のウォブル形状と異なる第2の情報を表し
    た第2のウォブル形状の少なくとも一方を有する情報ウ
    ォブルブロックとを備えた情報記録媒体から当該情報を
    再生する方法であって、 前記参照ウォブルブロックを読み出すステップと、 前記情報ウォブルブロックを読み出すステップと、 読み出した前記情報ウォブルブロックのウォブル形状
    と、読み出した前記参照ウォブルブロックの前記第1の
    ウォブル形状とを比較するステップと、 前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1の
    ウォブル形状と一致した場合には、前記情報ウォブルブ
    ロックには、前記第1の情報と同じ情報が記録されてい
    ると判断し、前記情報ウォブルブロックのウォブル形状
    が前記第1のウォブル形状と異なっていた場合には、前
    記情報ウォブルブロックには、前記第2の情報が記録さ
    れていると判断するステップと、 判断の結果に応じて、前記第1の情報および前記第2の
    情報の一方を出力するステップとを有する再生方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のウォブル形状は、少なくとも
    フーリエ級数における1次基本波と2次高調波とを用い
    て表され、 前記第2のウォブル形状は、少なくともフーリエ級数に
    おける1次基本波と2次高調波とを用いて表され、か
    つ、前記2次高調波の極性は、前記第1のウォブルパタ
    ーンの2次高調波の極性と逆である、請求項1に記載の
    再生方法。
  3. 【請求項3】 前記比較するステップは、 前記第1のウォブル形状の周期に基づいて、前記2次高
    調波に相当する周波数を有する2次高調波キャリアを生
    成するステップと、 前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、前記2次高調波成分を抽出するステップと、 前記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成
    分の位相を比較して位相誤差を検出するステップとを含
    み、 前記判断するステップは、 検出された前記位相誤差に基づいて、前記2次高調波キ
    ャリアの位相を変更するステップと、 前記情報ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、新たに2次高調波成分を抽出するステップと、 新たに抽出した前記2次高調波成分、および、位相を変
    更した前記2次高調波キャリアをヘテロダイン検波して
    検出信号を生成するステップと、 前記検出信号の符号が正であれば、前記情報ウォブルブ
    ロックのウォブル形状が前記第1のウォブル形状と一致
    したと判断し、前記検出信号の符号が負であれば、前記
    情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1のウォ
    ブル形状と異なっていたと判断する、請求項2に記載の
    再生方法。
  4. 【請求項4】 前記位相誤差は、前記参照ウォブルブロ
    ックの期間中の累積位相誤差の平均値である、請求項3
    に記載の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記比較するステップは、 前記第1のウォブル形状の周期に基づいて、前記2次高
    調波に相当する周波数を有する2次高調波キャリアを生
    成するステップと、 前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、前記2次高調波成分を抽出するステップと、 前記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成
    分の位相を比較して位相誤差を検出するステップとを含
    み、 前記判断するステップは、 検出された前記位相誤差に基づいて、前記2次高調波キ
    ャリアの位相を変更するステップと、 前記第1のウォブル形状の周期に基づいて、前記2次高
    調波に相当する周波数を有する2次高調波キャリアを生
    成するステップと、 前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、前記2次高調波成分を抽出するステップと、 前記2次高調波成分、および、前記2次高調波キャリア
    をヘテロダイン検波して第1の検出信号を生成するステ
    ップと、 前記第1の検出信号に基づいて、2次高調波キャリアの
    位相極性を判定するステップと、 判定結果に基づいて2次高調波キャリアの正転処理およ
    び反転処理の一方を行い、新たに2次高調波キャリアを
    生成するステップと、 前記情報ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、新たに2次高調波成分を抽出するステップと、 新たに抽出した前記2次高調波成分、および、新たに生
    成した前記2次高調波キャリアをヘテロダイン検波して
    第2の検出信号を生成するステップと、 前記第2の検出信号の符号に応じて、前記情報ウォブル
    ブロックのウォブル形状が前記第1のウォブル形状と一
    致したか否かを判断するステップとを含む、請求項2に
    記載の再生方法。
  6. 【請求項6】 前記位相誤差を検出するステップは、前
    記2次高調波キャリアの立ち上がりエッジおよび立ち下
    がりエッジの位相、および、前記2次高調波成分の立ち
    上がりエッジおよび立ち下がりエッジの位相を比較して
    位相誤差を検出する、請求項5に記載の再生方法。
  7. 【請求項7】 第1の情報を表した第1のウォブル形状
    を有する参照ウォブルブロックと、該参照ウォブルブロ
    ックに続いて設けられ、前記第1のウォブル形状、およ
    び、前記第1のウォブル形状と異なる第2の情報を表し
    た第2のウォブル形状の少なくとも一方を有する情報ウ
    ォブルブロックとを備えた情報記録媒体から当該情報を
    再生する装置であって、 前記参照ウォブルブロックおよび前記情報ウォブルブロ
    ックを読み出すヘッドと、 前記情報ウォブルブロックに記録された情報を出力する
    情報検出回路を備え、該情報検出回路は、 ヘッドにより読み出した前記情報ウォブルブロックのウ
    ォブル形状と、読み出した前記参照ウォブルブロックの
    前記第1のウォブル形状とをヘテロダイン検波するヘテ
    ロダイン検出器と、 前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1の
    ウォブル形状と一致した場合には、前記情報ウォブルブ
    ロックには、前記第1の情報と同じ情報が記録されてい
    ると判断し、前記情報ウォブルブロックのウォブル形状
    が前記第1のウォブル形状と異なっていた場合には、前
    記情報ウォブルブロックには、前記第2の情報が記録さ
    れていると判断して、前記第1の情報および前記第2の
    情報の一方を出力する2値化回路とを有する再生装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のウォブル形状は、少なくとも
    フーリエ級数における1次基本波と2次高調波とを用い
    て表され、 前記第2のウォブル形状は、少なくともフーリエ級数に
    おける1次基本波と2次高調波とを用いて表され、か
    つ、前記2次高調波の極性は、前記第1のウォブルパタ
    ーンの2次高調波の極性と逆である、請求項7に記載の
    再生装置。
  9. 【請求項9】 前記情報検出回路は、 前記第1のウォブル形状の周期に基づいて、前記2次高
    調波に相当する周波数を有する2次高調波キャリアを生
    成する分周器と、 前記参照ウォブルブロックを読み出して得られた波形か
    ら、前記2次高調波成分を抽出するフィルタと、 前記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成
    分の位相を比較して位相誤差を検出する位相比較器と、 検出された前記位相誤差に基づいて、前記2次高調波キ
    ャリアの位相を変更する位相制御回路とをさらに備え、 前記ヘテロダイン検出器は、前記情報ウォブルブロック
    を読み出して得られた波形から、前記フィルタを通して
    新たに抽出された2次高調波成分、および、位相制御回
    路により位相を変更された前記2次高調波キャリアをヘ
    テロダイン検波して検出信号を生成し、 前記2値化回路は、前記検出信号の符号が正であれば、
    前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第1の
    ウォブル形状と一致したと判断し、前記検出信号の符号
    が負であれば、前記情報ウォブルブロックのウォブル形
    状が前記第1のウォブル形状と異なっていたと判断して
    前記第1の情報および前記第2の情報の一方を出力す
    る、請求項8に記載の再生装置。
  10. 【請求項10】 前記情報検出回路は、 前記参照ウォブルブロックの期間をカウントするカウン
    タと、 前記参照ウォブルブロックの期間中に前記位相比較器が
    検出した前記位相誤差を累積する加算器と、 カウンタのカウント結果と、加算器の累積結果とに基づ
    いて、累積位相誤差の平均値を計算する除算器とをさら
    に有し、 前記位相制御回路は、前記除算器により計算された前記
    累積位相誤差の平均値に応じて、前記2次高調波キャリ
    アの位相を変更する、請求項9に記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 前記情報検出回路は、 前記第1のウォブル形状の周期に基づいて、前記2次高
    調波に相当する周波数を有する2次高調波キャリアを生
    成する分周器と、 前記参照ウォブルブロックおよび前記情報ウォブルブロ
    ックの一方を読み出して得られた波形から、前記2次高
    調波成分を抽出するフィルタと、 前記2次高調波キャリアの位相および前記2次高調波成
    分の位相を比較して位相誤差を検出する位相比較器と、 検出された前記位相誤差に基づいて、前記2次高調波キ
    ャリアの位相を変更する位相制御回路と、 ヘテロダイン検出器が出力した第1の検出信号に基づい
    て、前記2次高調波キャリアの位相極性を判定する極性
    判定回路であって、前記第1の検出信号は、前記分周器
    からの前記2次高調波成分、および、前記参照ウォブル
    ブロックに基づく前記フィルタからの前記2次高調波キ
    ャリアをヘテロダイン検波して出力される極性判定回路
    と、 前記極性判定回路の判定結果に基づいて前記2次高調波
    キャリアの正転処理および反転処理の一方を行い、新た
    に2次高調波キャリアを生成する極性制御回路とをさら
    に備え、 前記ヘテロダイン検出器は、前記フィルタが前記情報ウ
    ォブルブロックを読み出して得られた波形から新たに抽
    出した2次高調波成分、および、前記極性制御回路が新
    たに生成した2次高調波キャリアをヘテロダイン検波し
    て、第2の検出信号を生成し、 前記2値化回路は、前記第2の検出信号の符号に応じ
    て、前記情報ウォブルブロックのウォブル形状が前記第
    1のウォブル形状と一致したか否かを判断する、請求項
    8に記載の再生装置。
  12. 【請求項12】 前記情報検出回路は、前記2次高調波
    キャリアの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの
    位相、および、前記2次高調波成分の立ち上がりエッジ
    および立ち下がりエッジの位相を比較して位相誤差を検
    出するエッジ位相比較器をさらに備えている、請求項1
    1に記載の再生装置。
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CN102473427A (zh) * 2009-07-13 2012-05-23 索尼公司 信息记录装置、信息再现装置、记录介质制造装置、信息记录介质、方法及程序

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