JP2003221658A - プレコートAl合金板の製造方法、その方法で製造された意匠性と曲げ加工性に富むプレコートAl合金板、そのプレコートAl合金板を用いた筺体、およびその筺体を用いた測定機器 - Google Patents

プレコートAl合金板の製造方法、その方法で製造された意匠性と曲げ加工性に富むプレコートAl合金板、そのプレコートAl合金板を用いた筺体、およびその筺体を用いた測定機器

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JP2003221658A
JP2003221658A JP2002242127A JP2002242127A JP2003221658A JP 2003221658 A JP2003221658 A JP 2003221658A JP 2002242127 A JP2002242127 A JP 2002242127A JP 2002242127 A JP2002242127 A JP 2002242127A JP 2003221658 A JP2003221658 A JP 2003221658A
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啓介 八木
Hitoshi Kozai
仁志 小▲材▼
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ加工性と意匠性に富むプレコートAl合
金板とその製造方法を提供する。 【解決手段】 Al合金の鋳塊に均熱処理を施したの
ち、圧延終了時の温度が300℃以上である熱間圧延を
行い、ついで、圧下率10〜30%の冷間圧延を行った
のち、温度200〜260℃の熱処理を行ってAl合金
板1を製造し、前記Al合金板1に、下地処理と樹脂下
塗り処理を順次行い、ついで、平均粒径20μm以上で
かつ最大粒径160μm以下の樹脂骨材4を8〜42体
積%含有する樹脂塗料を焼き付け塗装して塗膜5を形成
することを特徴とするプレコートAl合金板の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレコートAl合
金板の製造方法と、その方法で製造された、意匠性と曲
げ加工性に富むプレコートAl合金板、そのプレコート
Al合金板を用いた筺体、およびその筺体を用いた測定
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の計測機器や精密機器の筺体には、
内部に収容する機器類を長期に亘って保護できること、
軽量であること、低コストで製造できること、更には外
観の意匠性に優れることなどの特性が要求されている。
例えば意匠性に関しては、外観を縮み模様風にして高級
感を印象づけることや、また筺体の角部を鋭角に曲げ加
工したものが求められている。
【0003】また最近では、環境問題との関係で次のよ
うな要求も社会的に強まっている。例えば、廃棄対象の
製品をそのまま別の新規製品として使用するリユースの
要求、同じ製品として再利用するリサイクルの要求、使
用されていた有害物質などの使用を抑制するリデュース
の3Rである。ところで従来、前記した筺体としては、
筺体の基材としては軽量なAl板を使用し、Al板で製
造した筺体に塩ビや各種の塗料を塗装して製造した塩ビ
アルミの筺体や後塗装アルミの筺体が使用されている。
【0004】しかしながら、例えば塩ビアルミの筺体の
場合、リユースするためには古い塩ビ塗膜を剥離除去し
たのち再塗装することが必要であるが、塩ビ塗膜を完全
に剥離除去することは難しく、そのため、再塗装後にあ
っては新品と同等の外観が得られずに意匠性の劣化を招
くということがある。しかも、塩ビは焼却時におけるダ
イオキシンの発生源とみなされているため、前記したリ
デュースの要求を満たすことはない。
【0005】また、後塗装アルミの筺体の場合、その製
造コストは比較的高く、最近の低コスト化の要求を満た
すものにはなっていない。このようなことから、最近で
は、プレコートAl板の使用が検討され、一部では筺体
として実用に供されている。この筺体は、軽量なAl板
またはAl合金板の表面に、予め塩ビ塗料以外の樹脂塗
料、例えばポリエステル系樹脂塗料を焼き付け塗装して
所定厚みの塗膜を形成したプレコート板に、直接、曲げ
加工や絞り加工を行って製造したものである。その場
合、例えば塗料に樹脂ビースのような骨材を含有させる
ことにより、形成した塗膜の表面に陰影模様や色彩模様
を発現させたり、または全体が例えば梨地模様やシボ模
様となるように塗料を塗装して、所望する意匠性を付与
している。この筺体の場合、製造コストは塩ビアルミ筺
体の場合と同等以下であり、塗膜の剥離除去は容易であ
り、また塩ビアルミ筺体の場合のような有害物質の排除
が可能であるなどの利点を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したプ
レコート板を例えば曲げ加工して筺体を製造する場合、
その曲げ部分では、基材であるAl(合金)板も曲げ加
工され、同時に塗膜もまた曲げ加工され、その部分の外
側は加工前に比べて延びる。そのため、例えば内R0で
90°程度の曲げ加工を行うと、基材の曲げ部分には割
れが発生したり、または肌荒れを起こすことがあり、そ
れらが起点となって塗膜に微細なクラックの発生するこ
とがある。
【0007】また、基材の曲げ部分に割れや肌荒れが発
生していない場合であっても、例えば塗膜に比較的大き
な骨材などが含有されていて、曲げ部分にこの骨材が位
置する場合には、この骨材が起点となって塗膜にクラッ
クの発生することがある。いずれにしても、このような
事態が発生すると、筺体としての強度低下が引き起こさ
れたり、塗膜のクラックから腐食性物質が侵入したりな
どして、長期間の使用時には筺体が浸食されるなどの不
都合が生ずる。
【0008】仮に、塗膜にクラック発生が起こらない場
合でも、基材の曲げ部分に割れや肌荒れが生ずると、そ
れらに左右されて、塗膜に形成されている模様などにゆ
がみが生じて、当初に目標とした意匠性が得られないこ
ともある。このような問題の発生を回避するためには、
曲げ加工時のRを大きくしたり、塗膜を平坦な意匠性の
ものにする方法もある。しかしながら、このような処理
は、筺体の意匠性を阻害するだけではなく、コストアッ
プを招くので好ましいことであるとはいいがたい。
【0009】本発明は、プレコートAl合金板に鋭角的
な曲げ加工を行った場合でも、曲げ部分での割れや肌荒
れを起こさないAl合金板と、また同じく曲げ部分でク
ラックを発生しないとともに、当初の意匠性が保持され
る塗膜を備えたプレコートAl合金板、その製造方法の
提供を目的とする。また、このプレコートAl合金板を
用いた筺体、測定機器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、Al合金の鋳塊に均熱処理
を施したのち、圧延終了時の温度が300℃以上である
熱間圧延を行い、ついで、圧下率10〜30%の冷間圧
延を行ったのち、温度200〜260℃の熱処理を行っ
てAl合金板を製造し、前記Al合金板に、下地処理と
樹脂下塗り処理を順次行い、ついで、平均粒径20μm
以上でかつ最大粒径160μm以下の樹脂骨材を8〜4
2体積%含有する樹脂塗料を焼き付け塗装することを特
徴とするプレコートAl合金板の製造方法が提供され
る。
【0011】その場合、Al合金としては、Mgを1.
5〜4.0質量%含有し、残部がAlと不可避的不純物
から成るものが使用され、また上記方法で製造されたA
l合金板の場合、その導電率は35%IACS以上にな
っている。また、本発明においては、導電率が35%以
上のAl合金板の表面に、下地処理層と樹脂下塗り層を
介して、平均粒径20μm以上でかつ最大粒径160μ
m以下の樹脂骨材を8〜42体積%含有する塗膜が形成
されているプレコートAl合金板であって、前記塗膜の
表面は凹凸形状になっていて、凹部に対して10μm以
上突出する凸部の表面面積が、測定面積の10〜80%
を占有していることを特徴とする、意匠性と曲げ加工性
に富むプレコートAl合金板が提供される。
【0012】また、本発明においては、上面と両側の側
面とを覆う巻カバーと、前記巻カバーの底面を覆う底面
板とを含む筺体であって、前記巻カバーおよび前記底面
板のうち少なくとも1つが、前記プレコートAl合金板
から成ることを特徴とする筺体や、前記巻カバーおよび
前記底面板のうち、プレコートAl合金板を用いた方の
板材における曲げ部分が、内R0〜0.2で90°曲げ
加工されている上記筺体を用いたことを特徴とする測定
機器が提供される。
【0013】また、本発明においては、上面板と側面板
と底面板とを含む筺体であって、前記上面板、前記側面
板、および前記底面板のうち少なくとも1つが、上記プ
レコートAl合金板から成ることを特徴とする筺体や、
前記上面板、前記側面板、および前記底面板のうち、プ
レコートAl合金板を用いた方の板材における曲げ部分
が、内R0〜0.2で90°曲げ加工されている上記筺
体を用いたことを特徴とする測定機器が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のプレコートAl合金板
は、まず、曲げ加工性に富むAl合金板を製造し、つい
で、その表面に、曲げ加工性に富むと同時に意匠性も良
好な後述する塗膜を形成して製造される。最初に、Al
合金板の製造方法について説明する。
【0015】まず、Al合金の鋳塊に均熱処理を施した
のち熱間圧延を行う。ここで、Al合金としては、格別
限定されるものではないが、筺体材料として使用した場
合の強度が適正であり、入手しやすく、またコスト面や
プレコート作業性の点から、JIS A 5052のよう
なAl−Mg系Al合金が好適である。
【0016】鋳塊の均熱処理は、Al合金の種類によっ
て変化するが、概ね500〜620℃の温度域で1〜1
2時間程度実施することが好ましい。均熱処理後の鋳塊
は、次に熱間圧延されるが、この熱間圧延の過程で、鋳
造組織はファイバ組織を主体とする加工組織に変化す
る。しかしながら、このファイバ組織は鋭角的な曲げ加
工を受けるとその曲げ部分にクラックの発生することが
ある。
【0017】そこで、本発明で実施する熱間圧延では、
圧延終了時の温度を300℃以上の高温とすることによ
り、上記した加工組織を再結晶粒組織に変化させる。再
結晶粒組織とすることにより、その圧延材は軟質化し、
後述する冷間圧延後の板材の加工硬化性も低減して曲げ
加工性が向上する。ここで、圧延終了時の温度が300
℃より低い場合は、圧延材には加工組織が残存していて
曲げ加工性が劣化する。しかし、圧延終了時の温度をあ
まり高くしても、冷却に時間を要し、生産性を低下させ
るので、圧延終了時の温度は300〜360℃の範囲内
で管理することが好ましい。
【0018】圧延終了時の温度を300℃以上とするた
めには、圧延対象の鋳塊の大きさにもよるが、圧延開始
時の温度は、概ね、450℃以上となるように管理すれ
ばよい。ついで、圧延材は、中間焼鈍を行うことなく、
直接、冷間圧延して所定の板厚にする。このときの圧下
率は10〜30%に設定される。
【0019】圧延材に中間焼鈍を行うと、結晶粒は微細
化するが、例えばAl−Mg系Al合金板の場合、Mg
の固溶量が増加して曲げ加工時に加工硬化度が高くなっ
て曲げ部分に割れなどが発生しやすくなる。このような
ことから本発明においては、中間焼鈍を省略する。得ら
れた冷間圧延材に対しては、次に、温度200〜260
℃で熱処理(焼鈍)を行い、これまでの工程で蓄積され
た加工歪みを解放・除去する。
【0020】ここで、冷間圧延時の圧下率が10%より
小さい場合、熱処理時の温度を200℃より低くする
と、加工歪みは充分に除去されず、また260℃より高
くすると、粗大な結晶粒が成長して曲げ加工時に肌荒れ
が生じ、塗膜にクラック発生が起こるようになる。冷間
圧延時の圧下率が30%より大きい場合、熱処理時の温
度を200℃より低くすると、やはり加工歪みは充分に
除去されず、また260℃より高くしても、材料の性能
はあまり変わらず、熱エネルギー的に無駄である。
【0021】この熱処理の温度をあまり高温にすると、
Mgが再固溶してAl合金板の曲げ加工性が低下する。
なお、Mgが固溶すると、Al合金板の強度は向上す
る。しかし、本発明においては、曲げ加工性を向上させ
るために、Mgの固溶量を必要量以下に規制するように
温度設定がなされる。具体的には、熱処理後のAl合金
板の導電率が35%IACS以上となるように熱処理時
の温度が選定される。
【0022】上記工程を経て製造されたAl合金板の表
面に次のような塗膜形成を行って本発明のプレコートA
l合金板が製造される。まず、Al合金板の表面に下地
処理を行って下地処理層を形成することにより、後述す
る塗膜とAl合金板との密着性の確保が企図される。下
地処理としては、格別限定されるものではないが、例え
ば、リン酸クロメート処理などをあげることができる。
【0023】ついで、形成された下地処理層の上に樹脂
下塗り処理を行って樹脂下塗り層を形成する。塗膜との
密着性を確保するためである。この樹脂下塗り処理とし
ては、格別限定されるものではないが、例えば塗膜を構
成する樹脂との相溶性があり、また焼却しても有害物質
を発生しないというような樹脂を塗布すればよい。
【0024】ついで、上記した樹脂下塗り層の上に樹脂
塗料が焼き付け塗装されて塗膜が形成される。樹脂塗料
としては、ベース樹脂に樹脂骨材が含有されているもの
が用いられる。ベース樹脂としては、格別限定されるも
のではないが、例えば、ポリエステル系樹脂が好適であ
る。鋭角的な曲げ加工時にクラック発生が起こりずら
く、コスト面でも、また塗装時の作業性も良好であるか
らである。
【0025】樹脂骨材は、形成した塗膜に所望の意匠性
を付与するために使用される。例えば、ナイロンビーズ
などを使用することができる。その場合、樹脂骨材とし
ては、その平均粒径が20μm以上でかつ最大粒径が1
60μm以下のものが用いられ、かつ、その樹脂骨材の
樹脂塗料中における含有量は体積%で8〜40%に設定
される。
【0026】平均粒径が20μmより小さい樹脂骨材の
場合、それは小さすぎるので、豊かな模様変化と、意図
する意匠性を備えた塗膜の形成が困難であり、また、最
大粒径が160μmより大きい樹脂骨材が含まれている
場合は、樹脂塗料の塗装作業が非常に劣悪となり、同時
に、曲げ加工時にその骨材とベース樹脂の間に割れが発
生しやすくなる。このようなことから、用いる樹脂骨材
の形状特性は上記のように設定される。好ましい平均粒
径は40μm以上である。その場合でも、最大粒径は1
60μm以下でなければならない。
【0027】また、この樹脂骨材の塗料中における含有
量が8体積%より小さい場合は、塗膜の意匠性を所望の
模様に設計することが困難であり、また42体積%より
多くすると、塗装作業が非常に劣悪になるとともに、曲
げ加工時に塗膜における樹脂骨材とベース樹脂の間に多
数の割れが発生するようになる。このようにして製造さ
れた本発明のプレコートAl合金板は、図1で示したよ
うに、Al合金板1の上に、下地処理層2と樹脂下塗り
層3を介して、樹脂骨材4が分散している塗膜5が形成
された層構造を有している。
【0028】そして、このプレコートAl合金板におい
ては、塗膜を上記した態様で形成したことにより、その
表面が次のような凹凸形状になっている。すなわち、図
1で示したように、塗膜5の表面には、凸部Aと凹部B
が互いに隣接した状態でランダムに形成されている。そ
して、凸部Aの高さ、およびその頂部の面積(SA)も
各凸部でそれぞれ互いに異なっているが、凹部Bの表面
から凸部Aの頂部までの高さ(H)が10μm以上にな
っている凸部Aの頂部の面積SAを、ある視野の面積内
で集積したときの面積をSとしたとき、そのS値の測定
面積(視野面積)に対する面積比率は10〜80%にな
っている。塗膜表面が上記したような凹凸形状になって
いるので、このプレコートAl合金板の場合、例えば斜
上方から光を投射すると、全体の表面は微妙な陰影を呈
する意匠効果を発揮する。
【0029】なお、上記した凸部Aの高さ(H)、凸部
の面積比率などは、樹脂骨材の粒度とその分布、ベース
樹脂への含有量などの因子を適宜に調整して変化させる
ことができる。図2は、本発明のプレコートAl合金板
を用いた筺体の1例を示す外観斜視図である。この筺体
の中には例えば各種の計測装置が収容されて例えば測定
機器として使用される。
【0030】図3は、上面と両側の側面とを覆う巻カバ
ー11と、底面板12とを有する筺体の分解斜視図であ
る。この筺体においては、上記した巻カバー11と底面
板12のいずれか一方または両方に本発明のプレコート
Al合金板が使用されている。図4は、上面板13と側
面板14と底面板15とを有する筺体の分解斜視図であ
り、この筺体の場合は、上記した上面板13、側面板1
4、底面板15の1つまたは2つ以上に本発明のプレコ
ートAl合金板が使用されている。
【0031】上記した各部品の製造に際しては、プレコ
ートAl合金板をそれぞれの部品の外形に合わせて、例
えばターレットパンチプレス、シャーリング、レーザー
加工などを適用して外形抜きする。ついで、先端が例え
ば内0.2以下のヤゲンを用いて90°曲げ加工を行う
ベンダー加工、プレス加工などの方法で、部品形状を整
形して、上面板13、底面板12,15、側面板14、
巻カバー11が製造される。
【0032】ここで、各部品を曲げ加工する理由は、そ
の曲げ加工した個所でネジ固定することにより、筺体の
シールド効果などを高めるためである。例えば、図4に
示した上面板の場合、その塗装面と反対側に90°曲げ
加工を行い、その曲げ加工した部分をネジしろ個所に
し、そしてそこにネジを取りつけるための貫通穴があけ
られる。
【0033】そして、上面板13の貫通穴と背面板16
のネジ穴が合致するように、上面板13の曲げ加工箇所
の内側に背面板16を挿入し、上面板13と背面板16
とをネジで固定する。
【0034】
【実施例】実施例1〜14,比較例1〜12 JIS A 5052で規定するAl合金材の鋳塊に対
し、温度600℃で2時間の均熱処理を行ったのち、表
1、表2で示した条件の熱間圧延、冷間圧延、および熱
処理(焼鈍)を順次行って、板厚1.5mmの各種のAl
−Mg系Al合金板を製造した。実施例1〜14で示し
たAl合金板の場合、その導電率は36〜37%IAC
Sの範囲内にあった。また、熱間圧延後、温度480℃
で連続焼鈍を行った比較例2のAl合金板の場合、その
導電率は34.5%IACSであった。
【0035】一方、ベース樹脂としてポリエステル樹脂
を選定し、これに表1、表2で示した骨材を表示の割合
で含有させて樹脂塗料を調製し、この樹脂塗料をAl合
金板に焼き付け塗装して、図1で示したような塗膜を形
成し、プレコートAl合金板を製造した。なお、この塗
膜5において、骨材4のない箇所の厚みは約15μmに
なっている。
【0036】得られた各プレコートAl合金板につき、
内R0−90°曲げ試験を行い、曲げ部分における塗膜
の状態とAl合金板の状態を目視観察した。また、各プ
レコートAl合金板の塗膜につき、高さ(H)が10μ
m以上の凸部の面積を3次元形状測定器で測定し、その
面積比率を求めた。以上の結果を一括して表1、表2に
示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1、表2から次のことが明らかである。 1)圧延終了時の温度を280℃に設定した比較例1の
場合、冷間圧延時に割れが発生してしまい、プレコート
Al合金板の製造ができなくなる。したがって、熱間圧
延は、その圧延終了時の温度を300℃以上に設定して
行うべきである。
【0040】2)冷間圧延時の圧下率を35%にすると
(比較例4)、曲げ加工性と意匠性は良好であるが、強
度低下が大きく、筺体材料として不適となる。また、圧
下率が8%の場合(比較例3)、Al合金板の曲げ部分
に割れが発生している。このようなことから、冷間圧延
時の圧下率は10〜30%に設定すべきである。 3)熱処理(焼鈍)時の温度を180℃にすると(比較
例5)、曲げ加工時にAl合金板の曲げ部分に割れが発
生し、また280℃にすると(比較例6)、曲げ加工時
に肌荒れが生じて塗膜にクラックを発生させる。このよ
うなことから、熱処理温度は200〜260℃に設定す
べきである。
【0041】4)骨材としてシリカ粉やアルミナ粉のよ
うな無機質でかつ高硬度のものを用いると(比較例7,
8)、曲げ加工時に塗膜内には骨材とベース樹脂の間に
割れが発生する。したがって、骨材としては樹脂骨材を
用いるべきである。 5)しかし、樹脂骨材を用いた場合であっても、比較例
9の場合のように、その平均粒径が10μmのときは、
曲げ加工性は良好であるとはいえ、意匠性が劣化する。
【0042】また、平均粒径が20μm以上であって
も、比較例10のように最大粒径が200μmのものが
含まれていると、曲げ加工時に骨材とベース樹脂の間に
割れが発生する。そして塗装時にスジ引きが発生して意
匠性は劣化する。更に、比較例12のように、骨材の含
有率が55体積%である場合、また5体積%である場合
(比較例11)には、いずれも、塗膜に曲げ加工時の割
れが発生し、かつ意匠性も劣化する。
【0043】このようなことから、塗膜用の骨材として
は、平均粒径20μm以上でかつ最大粒径160μm以
下の樹脂骨材を用い、しかも塗料中の含有率を8〜42
体積%に設定すべきである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、鋭角的な曲げ加工を行っても、基材であるAl
合金板に割れや肌荒れは発生せず、また塗膜にクラック
も発生しないプレコートAl合金板を製造することがで
きる。したがって、本発明のプレコートAl合金板は、
3Rが可能な各種の計測機器や精密機器、更には建築用
資材など、外観のよさや意匠性が要求される材料として
その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレコートAl合金板を示す断面図で
ある。
【図2】本発明のプレコートAl合金板を用いた筺体の
1例を示す外観斜視図である。
【図3】本発明のプレコートAl合金板を用いた筺体の
分解斜視図である。
【図4】別の筺体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 Al合金板 2 下地処理層 3 樹脂下塗り層 4 樹脂骨材 5 塗膜 A 凸部 B 凹部 10 筺体 11 巻カバー 12 底面板 13 上面板 14 側面板 15 底面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 623 C22F 1/00 623 671 671 682 682 683 683 685 685Z 686 686A 691 691B 694 694A 694B (72)発明者 河合 清寛 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 本田 豊 神奈川県相模原市相模台2−11−3−303 (72)発明者 原 幸雄 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 川又 洋一 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 菊地 重弘 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 八木 啓介 栃木県宇都宮市平出工業団地20番の2 古 河カラーアルミ株式会社内 (72)発明者 小▲材▼ 仁志 栃木県宇都宮市平出工業団地20番の2 古 河カラーアルミ株式会社内 Fターム(参考) 4K044 AA06 AB02 BA21 BB03 BB11 BC05 BC09 CA53 CA62

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al合金の鋳塊に均熱処理を施したの
    ち、圧延終了時の温度が300℃以上である熱間圧延を
    行い、ついで、圧下率10〜30%の冷間圧延を行って
    所望の板厚としたのち、温度200〜260℃の熱処理
    を行ってAl合金板を製造し、 前記Al合金板に、下地処理と樹脂下塗り処理を順次行
    い、 ついで、平均粒径20μm以上でかつ最大粒径160μ
    m以下の樹脂骨材を8〜42体積%含有する樹脂塗料を
    焼き付け塗装することを特徴とするプレコートAl合金
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記Al合金が、Mgを1.5〜4.0質
    量%含有し、残部がAlと不可避的不純物から成り、ま
    た前記Al合金板の導電率が35%IACS以上である
    請求項1のプレコートAl合金板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂塗料がポリエステル系樹脂塗料
    であり、前記樹脂骨材がナイロン系骨材である請求項1
    のプレコートAl合金板の製造方法。
  4. 【請求項4】 導電率が35%IACS以上であるAl
    合金板の表面に、下地処理層と樹脂下塗り層を介して、
    平均粒径20μm以上でかつ最大粒径160μm以下の
    樹脂骨材を8〜42体積%含有する塗膜が形成されてい
    るプレコートAl合金板であって、 前記塗膜の表面は凹凸形状になっていて、凹部に対して
    10μm以上突出する凸部の表面面積が、測定面積の1
    0〜80%を占有していることを特徴とする、意匠性と
    曲げ加工性に富むプレコートAl合金板。
  5. 【請求項5】 上面と両側の側面とを覆う巻カバーと、
    前記巻カバーの底面を覆う底面板とを含む筺体であっ
    て、 前記巻カバーおよび前記底面板のうち少なくとも1つ
    が、請求項4のプレコートAl合金板から成ることを特
    徴とする筺体。
  6. 【請求項6】 上面板と側面板と底面板とを含む筺体で
    あって、 前記上面板、前記側面板、および前記底面板のうち少な
    くとも1つが、請求項4のプレコートAl合金板から成
    ることを特徴とする筺体。
  7. 【請求項7】 前記巻カバーおよび前記底面板のうち、
    プレコートAl合金板を用いた方の板材における曲げ部
    分が、内R0〜0.2で90°曲げ加工されている請求
    項5の筺体を用いたことを特徴とする測定機器。
  8. 【請求項8】 前記上面板、前記側面板、および前記底
    面板のうち、プレコートAl合金板を用いた方の板材に
    おける曲げ部分が、内R0〜0.2で90°曲げ加工さ
    れている請求項6の筺体を用いたことを特徴とする測定
    機器。
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