JP2003221391A - ブテノリド類の新規製造法 - Google Patents

ブテノリド類の新規製造法

Info

Publication number
JP2003221391A
JP2003221391A JP2002019845A JP2002019845A JP2003221391A JP 2003221391 A JP2003221391 A JP 2003221391A JP 2002019845 A JP2002019845 A JP 2002019845A JP 2002019845 A JP2002019845 A JP 2002019845A JP 2003221391 A JP2003221391 A JP 2003221391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituent
group
acid
represented
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002019845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4170628B2 (ja
Inventor
Mitsuru Shindo
充 新藤
Kozo Shishido
宏造 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2002019845A priority Critical patent/JP4170628B2/ja
Publication of JP2003221391A publication Critical patent/JP2003221391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4170628B2 publication Critical patent/JP4170628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、短工程で選択性が高く、且つ収率
の高いブテノリド類の製造法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、α−オキシケトンをイノラー
トアニオンと反応させ、次いでこの生成物を直接酸で処
理するか、又はアルキル化剤で処理した後、酸で処理す
ることを特徴とするブテノリド類の製造法に関する。ま
た、本発明は、α−オキシケトンとイノラートアニオン
とを反応させるか、又はα−オキシケトンとイノラート
アニオンとを反応させた後、これをアルキル化剤で処理
することを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸又はそ
のエステル体の製造法に関する。更に、本発明は、α,
β−不飽和カルボン酸又はそのエステル体を酸で処理す
ることを特徴とするブテノリド類の製造法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品や農薬等の
構成ユニットとして有用なブテノリド類(α,β−不飽
和−γ−ラクトン)の新規で、効率的且つ短工程の製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブテノリド(α,β−不飽和−γ−ラク
トン)は生物活性物質や医薬品に頻繁に見られる構成ユ
ニットである。また、ブテノリドを還元することにより
得られるγ−ブチロラクトンも同様に重要なユニットで
ある。それだけでなくブテノリドは、ビルディングブロ
ックとして有機合成で汎用されている。従って、ブテノ
リドの高効率、短工程合成法の開発は重要な研究課題の
一つである。ブテノリドの合成法としては、例えばTetr
ahedron Lett. 1990, 31, 6789 に記載されているよう
に、α,β−不飽和エステルをγ,δ−不飽和エステル
に異性化させた後、エポキシ化し、酸で処理して閉環さ
せる方法が知られているが、基質に制限があり工程数も
多い。また、Tetrahedron 1995, 51, 5831 に記載され
ているように、β−ヒドロキシエステルから7工程で必
要とされる炭素骨格を整えた後、閉環し、更に二重結合
を異性化させることでブテノリドに導く方法も知られて
いるが工程数が極めて多い。また、Tetrahedron Lett.,
1992, 33, 4589 に記載されているようにニトリルオキ
シドとアルケンとの双極子環化付加反応の後、還元し、
いくつかの工程を経てブテノリドに導く方法も知られて
いるが、縮合環に限られると共に工程が長い。また、Te
trahedron Lett. 1992, 33, 4605 に記載されているよ
うに、ケトンに対しリフォルマツキー試薬を反応させた
後、脱水し、次いで四酸化オスミウムでジヒドロキシル
化し最後に酸処理してブテノリドを合成する方法も知ら
れているが、脱水の際の位置選択性が問題となり汎用性
に欠ける。更に、α−ヒドロキシケトンやα−オキシケ
トンを原料にホーナーエモンズ反応によるオレフィン化
に引き続いての環化(TetrahedronLett. 1995, 36, 283
9)や、イナミンをルイス酸と共に反応させてから酸で
環化させる方法(Tetrahedron Lett. 1980, 21, 657)
等も知られているが十分な例が示されておらずその汎用
性は明らかでない。以上のように、これまで多くの合成
例が報告されているが、α−オキシケトンに対するZ選
択的なオレフィン化反応が知られていないことから1〜
2工程でブテノリドを合成する効果的な方法は未だ見出
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き現状に鑑みなされたもので、短工程で選択性が高く、
且つ収率の高いブテノリド類の製造法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、α−オキシケ
トンをイノラートアニオンと反応させ、次いでこの生成
物を直接酸で処理するか、又はアルキル化剤で処理した
後、酸で処理することを特徴とするブテノリド類の製造
法に関する。
【0005】また、本発明は、α−オキシケトンとイノ
ラートアニオンとを反応させるか、又はα−オキシケト
ンとイノラートアニオンとを反応させた後、これをアル
キル化剤で処理することを特徴とするα,β−不飽和カ
ルボン酸又はそのエステル体の製造法に関する。
【0006】更に、本発明は、α,β−不飽和カルボン
酸又はそのエステル体を酸で処理することを特徴とする
ブテノリド類の製造法に関する。
【0007】即ち、本発明者らは、ブテノリド類の短工
程で選択性が高く、且つ収率の高い製造法を求めて鋭意
研究を重ねた結果、α−オキシケトンにイノラートアニ
オンを反応させ、次いでこの反応液を酸処理するだけ
で、或いは一旦アルキル化剤で処理した後、酸処理する
だけで容易に且つ収率良く所望のブテノリドを合成し得
ることを見出し本発明を完成するに到った。原料となる
α−オキシケトンは、α位にシロキシ基やアルコキシ基
等の酸により容易に脱離し得る基を有するケトンであ
り、その合成は一般に容易である。この原料に対し、イ
ノラートアニオンを室温で反応させると30分以内にケ
トンの高Z選択的オレフィン化反応が終結し、この反応
液に酸を加えて濃縮するだけで(或いはアルキル化剤で
処理した後、酸処理するだけで)、所望のブテノリドが
高収率で得られる。イノラートアニオンは、例えば、本
発明者らが先に開発し特許出願しているジブロモエステ
ルを原料とする簡便法(特願2001−308642
号、Tetrahedron Lett.,2001,42,8357)により生成させ
たもの等を用いればより効果的である。本発明の製造法
は、従来法に比べて工程数が少なく簡便であり、収率、
選択性も高く、また原料の合成も容易である。また、従
来の方法では効率的合成が困難であった多置換ブテノリ
ドの合成にも適用可能である。従って、本発明の製造法
は、医薬品、農薬等の短工程合成法として極めて有用で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の製造法において用いられ
るイノラートアニオンとしては、例えば下記一般式
[2]で示される化合物が挙げられる。
【化9】 (式中、Rは、置換基を有していても良いアルキル
基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有
していても良いアラルキル基、置換基を有していても良
いシリル基、水素原子又はリチウム原子を表す。)
【0009】本発明の製造法において用いられるα−オ
キシケトンとしては、例えば下記一般式[3]で示され
る化合物が挙げられる。
【化10】 (式中、Rは、酸により容易に脱離し得る基を表し、
,R及びRは、それぞれ独立して、置換基を有
していても良いアルキル基、置換基を有していても良い
アリール基、置換基を有していても良いアラルキル基又
は水素原子を表す。また、R,R、Rの何れか2
つが互いに結合して隣接する炭素原子と一緒になって環
を形成していても良い。)
【0010】本発明の製造法により得られるブテノリド
類としては、例えば下記一般式[1]で示される化合物
が挙げられる。
【化11】 (式中、R,R,R及びRは前記と同じ。)
【0011】また、本発明の製造法により得られるα,
β−不飽和カルボン酸又はそのエステル体としては、例
えば下記一般式[4]で示される化合物が挙げられる。
【化12】 (式中、R,R,R及びRは前記と同じ。R
は水素原子又は酸により容易に脱離し得る基を表す。)
【0012】上記一般式[1]〜[4]のそれぞれにお
いて、R並びにR〜Rで表される、置換基を有し
ていても良いアルキル基のアルキル基としては、例え
ば、炭素数が1〜20、好ましくは1〜10、より好ま
しくは1〜6の直鎖状、分枝状又は環状の低級アルキル
基が挙げられ、より具体的には、例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等が挙げられる。また、置換基を
有していても良いアリール基のアリール基としては、例
えば、炭素数6〜30、好ましくは6〜20、より好ま
しくは6〜14の単環、多環又は縮合環式の芳香族炭化
水素基が挙げられ、より具体的には、例えば、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチ
ル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基
等が挙げられる。更に、置換基を有していても良いアラ
ルキル基のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜
30、好ましくは7〜20、より好ましくは7〜15の
単環、多環又は縮合環式のアラルキル基が挙げられ、よ
り具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナ
フチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。こ
れらアルキル基、アリール基及びアラルキル基の置換基
としては、本発明に係る反応の進行に支障を来さないも
のであればどのような置換基でも良いが、例えば、アル
ケニル基、アルキニル基、アルコシ基、ハロゲン原子等
が挙げられる。
【0013】一般式[1]、[2]及び[4]におい
て、Rで表される置換基を有していてもよいシリル基
の置換シリル基としては、シリル基の水素原子の1〜3
個がアルキル基、アリール基等に置き換わったものが挙
げられ、中でもトリ置換体が好ましく、より具体的に
は、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブ
チルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げ
られる。
【0014】一般式[3]において、Rで表される酸
により容易に脱離し得る基、及び一般式[4]におい
て、Rで表される酸により容易に脱離し得る基として
は、例えば、置換基を有していても良いアルキル基、置
換基を有していても良いアリール基、置換基を有してい
ても良いアラルキル基、置換基を有していても良いシリ
ル基等が挙げられる。これら置換基を有していても良い
アルキル基、置換基を有していても良いアリール基、置
換基を有していても良いアラルキル基及び置換基を有し
ていても良いシリル基の定義及び具体例は、上記R
びにR〜Rのそれらと全く同じである。
【0015】一般式[1]、[3]及び[4]におい
て、R,R、Rの何れか2つが互いに結合して隣
接する炭素原子と一緒になって環を形成している場合の
環の員数に制限はなく、具体例としては、例えばトリメ
チレン環、テトラメチレン環、ペンタメチレン環、ヘキ
サメチレン環、ヘプタメチレン環等のポリメチレン環や
例えばベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等の
芳香環等が挙げられる。
【0016】本発明のブテノリド類の製造法において、
α−オキシケトンをイノラートアニオンと反応させた後
の酸処理、或いはアルキル化剤で処理した後の酸処理に
用いられる酸としては、例えば、塩酸、硫酸、トシル酸
等が挙げられ、また、このときの溶媒としては例えば、
エタノール、メタノール、テトラヒドラフラン(TH
F)、水等が挙げられる。
【0017】本発明のブテノリド類の製造法並びにα,
β−不飽和カルボン酸又はそのエステル体の製造法にお
いて用いられるアルキル化剤としては、例えば、沃化メ
チル、沃化エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベ
ンジル、臭化アリル等のハロゲン化アルキル等が挙げら
れる。
【0018】本発明の製造法において用いられるイノラ
ートアニオンは、例えば 、本発明者らが開発した、Tet
rahedron Lett.,2001,42,8357 に記載の方法、即ち、
α,α−ジブロモエステルとリチウム金属とをナフタレ
ン類又はビフェニル類の存在下に反応させる方法により
容易に合成することが出来る。しかしながら、本発明の
製造法において用いられるイノラートアニオンは、上記
方法により製造されたものに限定されるものではなく、
例えばAngew. Chem. Int. Ed. Engle. 1975, 14, 765に
記載の3,4−ジフェニルイソキサゾールをリチオ化し
たのち解裂させる方法、J. Org. Chem. 1978, 43, 376
に記載のシリルケテンをリチオ化する方法、J. Am. Che
m. Soc., 1980, 107, 321やJ. Org. Chem. 1992, 57, 7
194に記載のα−ケトジアニオンの転位による方法、Tet
rahedron, 1997, 53, 7843に記載のα−ケトジアニオン
の転位による方法、J. Am. Chem.Soc., 1987, 109, 228
に記載のイノールトシラートをメチルリチウムで処理す
る方法、Synlett, 1993, 233に記載のリチウムアセチリ
ドをリチオt−ブチルパーオキシドで酸化する方法、J.
Am. Chem. Soc., 1996, 118, 7634に記載のトリメチル
シリルジアゾメタンをリチオ化した後に一酸化炭素を反
応させる方法、或いはまた、同じく本発明者らが開発し
たα,α−ジブロモエステルを−78℃冷却下t−ブチル
リチウムで処理し、3時間後0℃に昇温することでイノ
ラートアニオンを簡便に合成する方法(Tetrahedron 19
98, 54, 2411)等、何れの方法で製造されたものであっ
ても良い。
【0019】本発明の製造法において用いられるα−オ
キシケトンの製造法としては、例えば、ケトンのシリル
エノールエーテルを過酸などでエポキシ化後、転位させ
る方法、ケトンエノラートをオキサジリジンなどで酸化
する方法、1,2−ジオールの一方のアルコールを酸化
する方法等が挙げられるが、勿論これらに限定されるも
のではない。
【0020】本発明のブテノリド類の製造法を反応スキ
ームで示すと以下のようになる。
【化13】
【0021】即ち、イノラートアニオンとα−オキシケ
トンを室温(−20℃〜+30℃位まで可能)にてTH
F中(エーテルでも可)で反応させることにより10分
から1時間で(通常は30分位)Z−α,β−不飽和カ
ルボキシラートが生成する。この反応液に例えば塩酸の
エタノール溶液(3%)を加え、加熱して濃縮するとブ
テノリドが生成する。このとき塩酸の代わりに硫酸、ト
シル酸などの他の酸を用いてもよい。また、このときの
溶媒としてはエタノール、メタノール、THF、水など
が用いられる。本反応の幾つかの例についてその結果を
以下の表1に示す。なお、表中のTBSはt−ブチルジ
メチルシリル基を表す。
【0022】
【表1】
【0023】また、本発明の他のブテノリド類の製造法
の反応スキームを示すと以下のようになる。
【化14】
【0024】即ち、イノラートアニオンとα−オキシケ
トンを室温(−20℃〜+30℃位まで可能)にてTH
F中(エーテルでも可)で反応させることにより10分
から1時間で(通常は30分位)Z−α、β−不飽和カ
ルボキシラートが生成する。この反応液にヨウ化メチル
を過剰量(2当量以上、通常10等量)加え、更にHM
PA(ヘキサメチルホスホリックトリアミド)若しくは
DMF(ジメチルホルムアミド)を過剰量(通常10等
量)加えて、室温で8時間から12時間攪拌する。ここ
で生成したメチルエステル(ヨウ化メチルの代わりにそ
の他のアルキル化剤、例えばヨウ化エチル、ベンジルブ
ロミドを用いて他のエステルにしてもよい。)を精製せ
ずに塩酸で処理することによりブテノリドが得られる。
このとき塩酸の代わりに硫酸、トシル酸などの他の酸を
用いてもよい。また、このときの溶媒としてはエタノー
ル、メタノール、THF、水などが用いられる。本反応
の幾つかの例についてその結果を以下の表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定される
ものではない。
【0027】実施例1 3,5,5−トリメチル−4−フ
ェニル−2(5H)−フラノンの合成 2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(1.0mmol)
の無水THF溶液(6mL)に、−78℃冷却下、t−
ブチルリチウム(4.0mmol,n−ペンタン溶液)
を加えて3時間攪拌した。次いで、この反応液を0℃に
昇温して更に30分間攪拌し、室温まで昇温した。この
溶液に2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−メチ
ル−1−フェニル−1−プロパノン(0.8mmol)
の無水THF溶液(2mL)を室温で加え、30分間攪
拌した後、3%塩酸−エタノール(10mL)を室温で
加え、攪拌下に減圧濃縮した。残渣を飽和重曹水(10
mL)を加えて処理した後、酢酸エチル(20mL×
2)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去して得られた油状物と固体をカラムクロマトグラフ
ィー(SiO,10v/v%AcOEt−ヘキサン)に
付し、標題のブテノリド(141mg,収率:86%)
を淡黄色固体として得た。
【0028】実施例2 3,4,5,5−テトラメチル−
2(5H)−フラノンの合成 2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(1.2mmol)
の無水THF溶液(6mL)に、−78℃冷却下、t−
ブチルリチウム(4.8mmol,n−ペンタン溶液)
を加えて3時間攪拌した。次いで、この反応液を0℃に
昇温して更に30分間攪拌し、室温まで昇温した。この
溶液に3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−3−メチ
ル−2−ブタノン(1.0mmol)の無水THF溶液
(2mL)を室温で加え、30分間攪拌した後、3%塩
酸−エタノール(10mL)を室温で加え、110℃で
1時間還流した。室温に戻した後、攪拌下に減圧濃縮し
た。残渣を飽和重曹水(10mL)を加えて処理した
後、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出した。有機層
を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた油状物
をカラムクロマトグラフィー(SiO,30v/v%A
cOEt−ヘキサン)に付し、標題のブテノリド(13
4mg,収率:96%)を黄色油状物として得た。得ら
れた化合物の各種スペクトルデータを以下に示す。 H−NMR(400MHz,CDCl,TMS)
δ: 1.41(s,6H),1.79(dd,J=1.
2Hz,2.0Hz,3H),1.92(dd,J=1.
2Hz,2.0Hz,3H)。 IR(neat):1748cm−1
【0029】実施例3 3,5−ジメチル−4−フェニ
ル−2(5H)−フラノンの合成 2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(1.0mmol)
の無水THF溶液(6mL)に、−78℃冷却下、t−
ブチルリチウム(4.0mmol,n−ペンタン溶液)
を加えて3時間攪拌した。次いで、この反応液を0℃に
昇温して更に30分間攪拌し、室温まで昇温した。この
溶液に2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−フェ
ニル−1−プロパノン(0.8mmol)の無水THF
溶液(2mL)を室温で加え、30分間攪拌した後、3
%塩酸−エタノール(10mL)を室温で加え、攪拌下
に減圧濃縮した。残渣を飽和重曹水(10mL)を加え
て処理した後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し
た。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得ら
れた油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO,5
v/v%AcOEt−ヘキサン)に付し、標題のブテノリ
ド(114mg,収率:75%)を淡黄色油状物として
得た。得られた化合物の各種スペクトルデータを以下に
示す。 H−NMR(400MHz,CDCl,TMS)
δ:1.38(d,J=6.8Hz,3H),2.00
(d,J=1.6Hz,3H),5.42(qd,J=
1.6Hz,6.8Hz,1H),7.35(t,1.6H
z,1H),7.37(d,1.6Hz,1H),7.44
−7.52(m,3H)。 IR(neat):1749cm−1
【0030】実施例4 3−メチル−4,5−ジフェニ
ル−2(5H)−フラノンの合成 2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(1.0mmol)
の無水THF溶液(6mL)に、−78℃冷却下、t−
ブチルリチウム(4.0mmol,n−ペンタン溶液)
を加えて3時間攪拌した。次いで、この反応液を0℃に
昇温して更に30分間攪拌し、室温まで昇温した。この
溶液に2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,2−
ジフェニルエタノン(0.8mmol)の無水THF溶
液(2mL)を室温で加え、30分間攪拌した後、3%
塩酸−エタノール(10mL)を室温で加え、攪拌下に
減圧濃縮した。残渣に飽和重曹水(10mL)を加えて
処理した後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた
油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO,2v/v
%AcOEt−ヘキサン)に付し、標題のブテノリド
(174mg,収率:85%)を無色油状物として得
た。得られた化合物の各種スペクトルデータを以下に示
す。 H−NMR(400MHz,CDCl,TMS)
δ:2.17(d,J=1.6Hz,3H),6.20
(dd,J=1.6Hz,3.2Hz,1H),7.21
−7.38(m,10H)。 IR(neat):1748cm−1
【0031】実施例5 メチル(Z)−4−(t−ブチ
ルジメチルシロキシ)−2,3,4−トリメチル−2−ペ
ンテノエートの合成 2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(1.2mmol)
の無水THF溶液(6mL)に、−78℃冷却下、t−
ブチルリチウム(4.8mmol,n−ペンタン溶液)
を加えて3時間攪拌した。次いで、この反応液を0℃に
昇温して更に30分間攪拌し、室温まで昇温した。この
溶液に3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−ブタ
ノン(1.0mmol)の無水THF溶液(2mL)を
室温で加え、30分間攪拌した後、ヨウ化メチル(10
mmol)及びHMPA(10mmol)を室温で加
え、一晩撹拌した。反応後、反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(10mL)を加えて処理した後、酢酸エチ
ル(20 mL×2)で抽出した。有機層を水(×
3)、飽和重曹水、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去して得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(S
iO,5v/v%AcOEt−ヘキサン)に付し、標題
のメチルエステル(280mg,収率:98%)を無色
油状物として得た。これを更にHPLC(SiO,1
v/v%AcOEt−ヘキサン,10ml/min)に付
し、精製した。得られた化合物の各種スペクトルデータ
を以下に示す。 H−NMR(400MHz,CDCl,TMS)
δ:0.09(s,6H),0.87(s,9H),1.
38(s,6H),1.71(q,J=1.2Hz,3
H),1.82(q,J=1.2Hz,3H),3.71
(s,3H)。13 C−NMR(100MHz,CDCl,TMS)
δ:−2.1(q×2),15.7(q),18.5
(q),25.8(q×3),29.3(q×2),5
1.6(q),76.4(s),121.2(s),14
2.3(s),173.3(s)。 IR(neat):1732cm−1
【0032】実施例6 3,4,5,5-テトラメチル-2
(5H)-フラノンの合成 実施例5で得られたメチルエステル(0.26mmo
l)のエタノール(2mL)溶液に6N−塩酸(2m
L)を室温で加え、一晩攪拌した。反応後、反応液に水
(10mL)を加え、塩化メチレン(10mL×3)で
抽出した。有機層を飽和重曹水(10mL×2)及び飽
和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた油状物
をカラムクロマトグラフィー(SiO,30v/v%A
cOEt−ヘキサン)に付し、標題のブテノリド(23
mg,65%)を淡黄色油状物として得た。得られた化
合物の各種スペクトルデータを以下に示す。 H−NMR(400MHz,CDCl,TMS)
δ:1.41(s,6H),1.79(dd,J=1.2
Hz,2.0Hz,3H),1.92(dd,J=1.2
Hz,2.0Hz,3H)。 IR(neat):1748cm−1
【0033】
【発明の効果】本発明は、医薬品や農薬等の構成ユニッ
トとして有用なブテノリド類(α,β−不飽和−γ−ラ
クトン)とその中間体であるα,β−不飽和カルボン酸
又はそのエステル体の新規で、且つ効率的な製造法を提
供するものであり、本発明の製造法の利点を挙げると以
下のようになる。 (1)本発明のブテノリドの製造法は、従来法に比べて
工程数が少なく簡便であり、且つ収率も高く、また原料
の合成も容易である。 (2)本発明の製造法によれば、高Z選択的にオレフィ
ン化反応が起こり、対応するα,β−不飽和カルボン酸
又はそのエステル体が高収率で得られる。 (3)本発明の製造法は、従来の方法では効率的合成が
困難であった多置換ブテノリドの合成にも適用可能であ
る。 従って、本発明の製造法は、医薬品、農薬等の短工程合
成法として極めて有用である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−オキシケトンをイノラートアニオン
    と反応させ、次いでこの生成物を直接酸で処理するか、
    又はアルキル化剤で処理した後、酸で処理することを特
    徴とするブテノリド類の製造法。
  2. 【請求項2】 α−オキシケトンとイノラートアニオン
    とを常温で反応させる請求項1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 イノラートアニオンが下記一般式[2] 【化1】 (式中、Rは、置換基を有していても良いアルキル
    基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有
    していても良いアラルキル基、置換基を有していても良
    いシリル基、水素原子又はリチウム原子を表す。)で示
    される化合物である請求項1又は2に記載の製造法。
  4. 【請求項4】 α−オキシケトンが下記一般式[3] 【化2】 (式中、Rは、酸により容易に脱離し得る基を表し、
    ,R及びRは、それぞれ独立して、置換基を有
    していても良いアルキル基、置換基を有していても良い
    アリール基、置換基を有していても良いアラルキル基又
    は水素原子を表す。また、R,R、Rの何れか2
    つが互いに結合して隣接する炭素原子と一緒になって環
    を形成していても良い。)で示される化合物である請求
    項1〜3の何れかに記載の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式[3]において、Rで表され
    る、酸により容易に脱離し得る基が置換基を有していて
    も良いアルキル基、置換基を有していても良いアリール
    基、置換基を有していても良いアラルキル基又は置換基
    を有していても良いシリル基である請求項4に記載の製
    造法。
  6. 【請求項6】 酸処理に用いる酸が塩酸、硫酸又はトシ
    ル酸である請求項1〜5の何れかに記載の製造法。
  7. 【請求項7】 アルキル化剤がハロゲン化アルキルであ
    る請求項1〜6の何れかに記載の製造法。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化アルキルが沃化メチル、沃化
    エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベンジル又は
    臭化アリルである請求項7に記載の製造法。
  9. 【請求項9】 ブテノリド類が下記一般式[1] 【化3】 (式中、R,R,R及びRは前記と同じ。)で
    示される化合物である請求項1〜8の何れかに記載の製
    造法。
  10. 【請求項10】 α−オキシケトンとイノラートアニオ
    ンとを反応させるか、又はα−オキシケトンとイノラー
    トアニオンとを反応させた後、これをアルキル化剤で処
    理することを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸又は
    そのエステル体の製造法。
  11. 【請求項11】 イノラートアニオンが下記一般式
    [2] 【化4】 (式中、Rは、置換基を有していても良いアルキル
    基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有
    していても良いアラルキル基、置換基を有していても良
    いシリル基、水素原子又はリチウム原子を表す。)で示
    される化合物である請求項10に記載の製造法。
  12. 【請求項12】 α−オキシケトンが下記一般式[3] 【化5】 (式中、Rは、酸により容易に脱離し得る基を表し、
    ,R及びRは、それぞれ独立して、置換基を有
    していても良いアルキル基、置換基を有していても良い
    アリール基、置換基を有していても良いアラルキル基又
    は水素原子を表す。また、R,R、Rの何れか2
    つが互いに結合して隣接する炭素原子と一緒になって環
    を形成していても良い。)で示される化合物である請求
    項10又は11の何れかに記載の製造法。
  13. 【請求項13】 一般式[3]において、Rで表され
    る、酸により容易に脱離し得る基が置換基を有していて
    も良いアルキル基、置換基を有していても良いアリール
    基、置換基を有していても良いアラルキル基又は置換基
    を有していても良いシリル基である請求項12に記載の
    製造法。
  14. 【請求項14】 α,β−不飽和カルボン酸又はそのエ
    ステル体が下記一般式[4] 【化6】 (式中、R,R,R及びRは前記と同じ。R
    は水素原子又は酸により容易に脱離し得る基を表す。)
    で示される化合物である請求項10〜13の何れかに記
    載の製造法。
  15. 【請求項15】 Rで表される、酸により容易に脱離
    し得る基が置換基を有していても良いアルキル基、置換
    基を有していても良いアリール基、置換基を有していて
    も良いアラルキル基又は置換基を有していても良いシリ
    ル基である請求項14に記載の製造法。
  16. 【請求項16】 アルキル化剤がハロゲン化アルキルで
    ある請求項10〜15の何れかに記載の製造法。
  17. 【請求項17】 ハロゲン化アルキルが沃化メチル、沃
    化エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベンジル又
    は臭化アリルである請求項16に記載の製造法。
  18. 【請求項18】 α,β−不飽和カルボン酸又はそのエ
    ステル体を酸で処理することを特徴とするブテノリド類
    の製造法
  19. 【請求項19】 α,β−不飽和カルボン酸又はそのエ
    ステル体が下記一般式[4] 【化7】 (式中、Rは、置換基を有していても良いアルキル
    基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有
    していても良いアラルキル基、置換基を有していても良
    いシリル基、水素原子又はリチウム原子を表し、R
    及びRは、それぞれ独立して、置換基を有してい
    ても良いアルキル基、置換基を有していても良いアリー
    ル基、置換基を有していても良いアラルキル基又は水素
    原子を表す。また、R,R、Rの何れか2つが互
    いに結合して隣接する炭素原子と一緒になって環を形成
    していても良い。Rは水素原子又は酸により容易に脱
    離し得る基を表す。)で示される化合物である請求項1
    8に記載の製造法。
  20. 【請求項20】 Rで表される、酸により容易に脱離
    し得る基が置換基を有していても良いアルキル基、置換
    基を有していても良いアリール基、置換基を有していて
    も良いアラルキル基又は置換基を有していても良いシリ
    ル基である請求項19に記載の製造法。
  21. 【請求項21】 ブテノリド類が下記一般式[1] 【化8】 (式中、R,R,R及びRは前記と同じ。)で
    示される化合物である請求項18〜20の何れかに記載
    の製造法。
JP2002019845A 2002-01-29 2002-01-29 ブテノリド類の新規製造法 Expired - Fee Related JP4170628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002019845A JP4170628B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 ブテノリド類の新規製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002019845A JP4170628B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 ブテノリド類の新規製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003221391A true JP2003221391A (ja) 2003-08-05
JP4170628B2 JP4170628B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=27743540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002019845A Expired - Fee Related JP4170628B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 ブテノリド類の新規製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4170628B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015514740A (ja) * 2012-04-18 2015-05-21 サントレ ナスィヨナル ドゥ ラ ルシェルシュ スィヤンティフィック−セエヌエールエス 色素沈着阻害剤としてのリケステリン酸およびその誘導体
JP2016505548A (ja) * 2012-12-05 2016-02-25 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンHenkel AG & Co.KGaA シリコーン相溶性光開始剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015514740A (ja) * 2012-04-18 2015-05-21 サントレ ナスィヨナル ドゥ ラ ルシェルシュ スィヤンティフィック−セエヌエールエス 色素沈着阻害剤としてのリケステリン酸およびその誘導体
JP2016505548A (ja) * 2012-12-05 2016-02-25 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンHenkel AG & Co.KGaA シリコーン相溶性光開始剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4170628B2 (ja) 2008-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Elsevier et al. Synthesis and absolute configurations of halogenoallenes
JP4881298B2 (ja) インデノールエステルまたはエーテルの製造方法
Yoshida et al. Ruthenium-catalyzed ring expansion reaction of allenylcyclobutanols
Bunce et al. Tandem Michael reactions for the construction of highly functionalized five-membered rings
JP2003221391A (ja) ブテノリド類の新規製造法
JP3123137B2 (ja) 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法
JPS62201842A (ja) 3−ヒドロキシシクロペント−4−エン−1−オン類の製造法
Adams et al. New methods of formation of meta-substituted aromatic compounds
EP0407588B1 (en) Process for producing 2-oxo-3-aromatic carboxylic acid derivatives
JPH047346B2 (ja)
JP4138322B2 (ja) 5−イソキサゾリジノン類の新規製造法
US4235779A (en) Bicyclic lactones
JPS6313975B2 (ja)
JP2542503B2 (ja) シクロヘキサノン誘導体の合成法
JP2860506B2 (ja) ハロゲノアリルアルコール誘導体
JP6873488B2 (ja) カルボン酸又はその塩の製造方法
Hollingworth et al. Preparation of A Trifunctional Allylsilane for Use in Three-Bond Cascade Reactions
JPH0753681B2 (ja) トロポン誘導体の製造法
JP4064645B2 (ja) 多置換シクロアルケン類の新規製造法
KR100543172B1 (ko) 테레인 화합물의 제조방법
JP4649945B2 (ja) 3−アリールグルタル酸無水物の製造方法
JPH0243732B2 (ja) Shinkinaarudehidokagobutsuoyobisonoseizohoho
JPS6313982B2 (ja)
JPH1160513A (ja) シクロプロピルアセチレン誘導体の製造方法
JPS6218535B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080807

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees