JP4138322B2 - 5−イソキサゾリジノン類の新規製造法 - Google Patents
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品や農薬の原料等として広く用いられているβ−アミノ酸類やβ−ラクタム類の前駆体として有用な5−イソキサゾリジノン類の新規で且つ効率的な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
5−イソキサゾリジノン類は、窒素原子と酸素原子及びカルボニル基を有する複素5員環である。これを還元すると1工程でβ−アミノ酸に変換でき、更にβ−ラクタムへも変換可能である。
β−アミノ酸は生物活性天然物や医薬品等に含まれる異常アミノ酸であり、極めて有用な化合物である。また、β−ラクタムは抗菌剤の基本要素として有用且つ重要である。それ故、5−イソキサゾリジノン類の効率的な製造法の開発は、これら有用化合物の効率的な製造に大きく貢献することが期待できる。
イソキサゾリジノンの合成法としては例えばTetrahedron 1984, 40, 4363に記載のヒドロキシルアミンをα、β―不飽和エステルにマイケル付加させた後に強塩基で処理することで閉環させる方法が知られている。本方法は2段階を要し、多置換イソキサゾリジノンの合成にはさらに1段階要する。また、マイケル反応の段階は室温で12時間以上と長時間を要する。
またJ. C. S., Perkin Trans 1, 1984, 1241に記載のケテンとニトロンとの双極子環化付加反応による合成法が知れれているが、基質特異性が高く汎用性は低い。
またChem. Commun., 1998, 493に記載の酢酸エステルエノラートとニトロンとの双極子環化付加反応による合成法も知られているが、酢酸エステル以外のエノラートに関して報告が無く、特に多置換イソキサゾリジノンの合成に関しては汎用性に欠ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した如き現状に鑑みなされたもので、短工程で立体選択性が高く、且つ収率の高い5−イソキサゾリジノン類の製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、イノラートアニオンとニトロンとを反応させ、次いで、得られた生成物をプロトン源と反応させるか、又は求電子剤と反応させることを特徴とする、5−イソキサゾリジノン類の製造法に関する。
【0005】
また、本発明は、イノラートアニオンとニトロンとを反応させ、得られた生成物を0℃乃至室温でt−ブタノールで処理することを特徴とする、5−イソキサゾリジノン類のアンチ体の製造法に関する。
【0006】
即ち、本発明者らは、5−イソキサゾリジノン類の短工程で立体選択性が高く、且つ収率の高い製造法を求めて鋭意研究を重ねた結果、イノラートアニオンとニトロンとを反応させることで緩和な条件で速やかにイソキサゾリジノンエノラートが生成し、これをプロトン源と反応させるか、又は求電子剤と反応させれば容易に且つ収率良く所望の5−イソキサゾリジノン類が得られることを見出し本発明を完成するに到った。
イノラートアニオンは、本発明者らが先に開発し特許出願しているジブロモエステルを原料とする簡便法(特願2001−308642号、Tetrahedron Lett.,2001,42,8357)により生成させ、これに例えば−78℃〜0℃という緩和な条件でニトロンを加えることにより、1時間以内に反応は終結する。この反応を、最後に比較的高温、例えば0℃乃至室温でt−ブタノールで処理するとアンチ体が立体選択的に生成する。
本発明の製造法は、従来法に比べて操作が簡便であり、収率、立体選択性も高く、また原料の合成も容易で安定性にも優れている。従って、本発明の方法を利用することでβ−アミノ酸やβ−ラクタムのより効率的な製造法の開発が期待される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の製造法において用いられるイノラートアニオンとしては、例えば下記一般式[1]で示される化合物が挙げられる。
【化4】
(式中、R3は、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、置換基を有していても良いシリル基、水素原子又はリチウム原子を表す。)
【0008】
本発明の製造法において用いられるニトロンとしては、例えば下記一般式[2]で示される化合物が挙げられる。
【化5】
(式中、R1、R2は、それぞれ独立して、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアラルキル基、置換基を有していても良いアルケニル基又はアルコキシカルボニル基を表す。また、R1とR2とが互いに結合して、隣接するN原子と一緒になって環を形成していても良く、更に、その環は縮合若しくは非縮合の多環を形成していても良い。)
【0009】
本発明の製造法により得られる5−イソキサゾリジノン類としては、例えば下記一般式[3]で示される化合物が挙げられる。
【化6】
(式中、R1,R2及びR3は前記と同じ。R4は水素原子、置換基を有していても良いアルキル基又は置換基を有していても良いアラルキル基を表す。)
【0010】
上記一般式[1]〜[3]のそれぞれにおいて、R1〜R4で表される、置換基を有していても良いアルキル基のアルキル基としては、例えば、炭素数が1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の直鎖状、分枝状又は環状の低級アルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
また、置換基を有していても良いアラルキル基のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜30、好ましくは7〜20、より好ましくは7〜15の単環、多環又は縮合環式のアラルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
これらアルキル基及びアラルキル基の置換基としては、本発明に係る反応の進行に支障を来さないものであればどのような置換基でも良いが、例えば、アルケニル基、アルキニル基、アルコシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
なお、一般式[2]及び[3]において、R1で表される置換基を有するアルキル基の中には、例えば、1,3−ジオキサニル基、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサニル基等の如き環状アセタール基等も含まれる。
また、一般式[3]において、R4で表される置換基を有するアルキル基の置換基の中には、水酸基、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基等も含まれる。
【0011】
上記一般式[1]〜[3]のそれぞれにおいて、R1〜R3で表される、置換基を有していても良いアリール基のアリール基としては、例えば、炭素数6〜30、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜14の単環、多環又は縮合環式の芳香族炭化水素基が挙げられ、より具体的には、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。
これらアリール基の置換基としては、本発明に係る反応の進行に支障を来さないものであればどのような置換基でも良いが、例えば、アルケニル基、アルキニル基、アルコシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
【0012】
一般式[1]及び[3]において、R3で表される置換基を有していてもよいシリル基の置換シリル基としては、シリル基の水素原子の1〜3個がアルキル基、アリール基等に置き換わったものが挙げられ、中でもトリ置換体が好ましく、より具体的には、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
【0013】
一般式[2]及び[3]において、R1及びR2で表される置換基を有していても良いアルケニル基のアルケニル基としては、例えば、前記した炭素数2以上のアルキル基に1個以上の二重結合などの不飽和基を有するものが挙げられ、より具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等が挙げられる。
また、これらアリケニル基の置換基としては、本発明に係る反応の進行に支障を来さないものであればどのような置換基でも良いが、例えば、アルキニル基、アルコシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
【0014】
一般式[2]及び[3]において、R1及びR2で表されるアルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等が具体例として挙げられる。
【0015】
一般式[2]において、R1とR2とが互いに結合して、隣接するN原子と一緒になって環を形成している場合の環の具体例としては、例えば下記の如きもの等が挙げられる。
【化7】
【0016】
本発明の製造法において用いられるプロトン源としては、例えばメタノール、エタノール、t−ブタノール等のアルコール類、例えばフェノール、2,6−ジメチルフェノール等のフェノール類、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸類、水、飽和重曹水、例えば塩酸のエタノール溶液若しくは水溶液等の鉱酸のアルコール溶液若しくは水溶液等が挙げられる。
【0017】
本発明の製造法において用いられる求電子剤としては、例えばアルキル化剤やアルデヒド、ケトン、α、β―不飽和エステル等が挙げられる。
アルキル化剤としては、例えば、沃化メチル、沃化エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベンジル、臭化アリル等のハロゲン化アルキル等が挙げられる。
【0018】
本発明の製造法において用いられるイノラートアニオンは、例えば 、本発明者らが開発した、Tetrahedron Lett.,2001,42,8357 に記載の方法、即ち、α,α−ジブロモエステルとリチウム金属とをナフタレン類又はビフェニル類の存在下に反応させる方法により容易に合成することが出来る。
しかしながら、本発明の製造法において用いられるイノラートアニオンは、上記方法により製造されたものに限定されるものではなく、例えばAngew. Chem. Int. Ed. Engle. 1975, 14, 765に記載の3,4−ジフェニルイソキサゾールをリチオ化したのち解裂させる方法、J. Org. Chem. 1978, 43, 376に記載のシリルケテンをリチオ化する方法、J. Am. Chem. Soc., 1980, 107, 321やJ. Org. Chem. 1992, 57, 7194に記載のα−ケトジアニオンの転位による方法、Tetrahedron, 1997, 53, 7843に記載のα−ケトジアニオンの転位による方法、J. Am. Chem. Soc., 1987, 109, 228に記載のイノールトシラートをメチルリチウムで処理する方法、Synlett, 1993, 233に記載のリチウムアセチリドをリチオt−ブチルパーオキシドで酸化する方法、J. Am. Chem. Soc., 1996, 118, 7634に記載のトリメチルシリルジアゾメタンをリチオ化した後に一酸化炭素を反応させる方法、或いはまた、同じく本発明者らが開発したα,α−ジブロモエステルを−78℃冷却下t−ブチルリチウムで処理し、3時間後0℃に昇温することでイノラートアニオンを簡便に合成する方法(Tetrahedron 1998, 54, 2411)等、何れの方法で製造されたものであっても良い。
【0019】
本発明の製造法において用いられるニトロンは、アルデヒドと置換ヒドロキシルアミンの脱水縮合、オキシムのハロゲン化アルキルなどによるN−アルキル化、ニトロソ化合物とジアゾアルカンとの反応による方法等、通常ニトロンの製造法として知られている何れの方法により製造されたものであっても、また、他の何れの方法で製造されたものであっても良い。
【0020】
本発明の、5−イソキサゾリジノン類の製造法(一般式[3]において、R4が水素原子の場合)を反応スキームで示すと以下のようになる。
【化8】
【0021】
イノラートアニオンとニトロンとの反応温度は、−78℃から室温まで可能であるが、一般的には0℃前後が好ましい。上記スキーム中、中間体であるイソキサゾリジノンエノラートに対してアルコール類、フェノール類、カルボン酸類、水、飽和重曹水、鉱酸のアルコール溶液若しくは水溶液などのプロトン源を加えるとプロトン化されて2,3,4−三置換イソキサゾリジノンが得られる。このとき得られる化合物(syn-1,anti-1)の相対立体配置の比率はプロトン源の種類とその反応条件に依る。プロトン化の温度は、一般的には、収率の面から−78℃が好ましいが、これ以上でも良く、例えば室温ぐらいでも良い。
例えば下記の式1に示す如く、R1がフェニル基、R2がベンジル基、R3がメチル基の場合は、表1に示すような結果となる。
【化9】
【0022】
【表1】
【0023】
表1から明らかなように、この場合はおおむねアンチ体が主生成物となっている。
【0024】
次に、飽和重曹水をプロトン源として用いた場合の、種々のイノラートアニオン及びニトロンを用いた反応の結果を以下の表2に示す。なお、その他の反応条件は上記式1におけるそれと同じである。
【0025】
【表2】
【0026】
本反応で用いられるニトロンは環状のものでもよく(例えば、一般式[2]において、R1とR2とが互いに結合して、隣接するN原子と一緒になって環を形成している場合)、そのような場合の例を反応式で示すと以下のようになる。
【化10】
【0027】
また、以下のような光学活性なニトロンを用いるとラセミ化させることなく高立体選択的に生成物を得ることができる。
【化11】
【0028】
また、イノラートアニオンとニトロンとを−78℃で反応させた後、プロトン源としてt−ブタノールを用い、処理温度を初め−78℃、次いで、これを0℃に昇温すると、表3に示すように、ほぼアンチ体のイソキサゾリジノンのみを得ることができる。なお、このときの温度(プロトン源による処理温度)は、初めから0℃でもよく、また、室温でもよい。
【化12】
【0029】
【表3】
【0030】
イノラートアニオンとニトロンとを反応させた後、プロトン源の代わりにアルキル化剤を加えることで4位のアルキル化が可能であり、4置換のイソキサゾリジノン類が合成できる。このときの反応条件は−78℃から室温まで可能であるが、好ましくは−40℃前後で1時間程度攪拌するのがよい。
【化13】
【0031】
なお、アルキル化剤の代わりにアルデヒドやケトン、α、β―不飽和エステルなどの求電子剤を用いれば、下式に示す如くそれぞれ対応するイソキサゾリジノン類を合成することができる。
【化14】
【0032】
これらの反応で得られた5−イソキサゾリジノン類は、これを接触還元することにより容易に対応するβ―アミノ酸へ導くことができる。即ち、例えばTetrahedron 1984, 40, 4363等に記載の方法に従い、パラジウム触媒等の金属触媒を用いてこれに水素添加することにより、例えば下式の如く、高収率で対応するβ―アミノ酸へ導くことができる。
【化15】
即ち、上記一般式[3]において、R2がベンジル基等のアラルキル基の場合には、1級のβ−アミノ酸類が得られ、また、R2がアルキル基やアリール基等の場合には2級のβ−アミノ酸類が得られる。
【0033】
これらのβ―アミノ酸は、例えば J. Org. Chem., 1984, 59, 7292~7298 等に記載の方法に従い、例えば下式の如く、容易にβ―ラクタムへ導くことができる。
【化16】
【0034】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0035】
実施例1 2−ベンジル−3−エチル−4−メチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(320mg)のTHF溶液6mLに−78℃冷却下、t−ブチルリチウムのペンタン溶液(3.63mL,1.32M)を加え、3時間攪拌した後、引き続き0℃で30分間攪拌した。次いで、これに0℃にて、N−プロピリデンベンジルアミン−N−オキサイド(163mg)のTHF溶液を加え1時間攪拌した。この溶液を−78℃に冷却し、t−ブチルアルコール(0.956mL)を加え、10分後、徐々に0℃まで昇温して、30分後、これに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えた。反応後、反応液を酢酸エチルで抽出(3×20mL)し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮して溶媒を留去し、得られた粗生成物をNMRにて定量したところ、収率85%(アンチ:シン=89:11)であった。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン:ジエチルエーテル=3:2)で精製して無色針状結晶の目的化合物0.1493g(単離収率68%)を得た。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3)δ: 0.91 (1.02H, t, J=7.6 Hz), 1.03 (1.98H, t, J=7.6 Hz), 1.23 (1.02H, d, J=7.2 Hz), 1.25 (1.98H, d, J=7.2 Hz), 1.52 (0.68H, m), 1.73 (1.32H, m), 2.74 (0.66H, dq, J=7.2, 12.0 Hz), 2.93 (1H, m), 3.22 (0.34H, q, J=7.2 Hz), 3.91 (0.66H, d, J=14.8 Hz), 4.08 (0.34H, d, J=14.0 Hz), 4.17 (0.34H, d, J=14.0 Hz), 4.24 (0.66H, d, J=14.8 Hz) and 7.33 (5H, m) ppm。13C-NMR (100MHz; CDCl3)δ: 8.9 (q), 9.7 (q), 10.4 (q), 12.7 (q), 21.0 (t), 23.2 (t), 38.2 (d), 41.0 (d), 61.7 (t), 61.8 (t), 68.4 (d), 73.5 (d), 127.6 (d), 128.2 (d), 128.2 (d), 128.3 (d), 128.7 (d), 128.7 (d), 128.8 (d), 129.0 (d), 135.2 (s), 135.5 (s), 175.8 (s) and 177.7 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1772, 1456, 1186, 876 and 699 cm−1。 EI-MS; m/z: 219 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C13H17NO2 (M+) 219.1259, Found: 219.1280。
【0036】
実施例2 2−ベンジル−4−メチル−3−フェニル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとしてN−ベンジリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3)δ: 1.19 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.98 (1H, dq, J=6.8, 13.2 Hz), 3.84 (1H, d, J=13.2 Hz), 3.87 (1H, d, J=14.4 Hz), 4.15 (1H, d, J=14.4 Hz) and 7.29-7.48 (10H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3)δ: 11.2 (q), 46.0 (d), 60.9 (t), 77.8 (d), 127.6 (d), 127.7 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.0 (d), 129.1 (d), 135.3 (s), 135.6 (s) and 174.9 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1777, 1496, 1456, 1179, 753 and 701 cm−1。 EI-MS; m/z: 267 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C17H17NO2 (M+) 267.1259, Found: 267.1252。
【0037】
実施例3 2−ベンジル−4−イソプロピル−3−フェニル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモイソ吉草酸エチルを用い、ニトロンとしてN−ベンジリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.86 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.04 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.08 (1H, dqq, J=3.2, 6.8, 6.8 Hz), 3.01 (1H, dd, J=3.2, 12.4 Hz), 3.87 (1H, d, J=14.4 Hz), 4.11 (1H, d, J=14.4 Hz), 4.12 (1H, d, J=12.4 Hz) and 7.26-7.49 (10H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 19.1 (q), 19.7 (q), 26.0 (d), 55.8 (d), 60.6 (t), 72.8 (d), 127.6 (d), 128.1 (d), 128.2 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 135.3 (s), 135.4 (s) and 173.3 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1773, 1497, 1456, 1029 and 696 cm−1。 EI-MS; m/z: 295 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C19H21NO2 (M+) 295.1572, Found: 295.1587。
【0038】
実施例4 2−ベンジル−4−ブチル−3−フェニル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとしてN−ベンジリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.79 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.13-1.38 (4H, m), 1.53-1.57 (1H, m), 1.65-1.75 (1H, m), 2.98 (1H, dt, J=6.0, 12.0 Hz), 3.84 (1H, d, J=14.4 Hz), 3.95 (1H, d, J=12.0 Hz), 4.12 (1H, d, J=14.4 Hz) and 7.27-7.49 (10H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.8 (q), 22.6 (t), 26.6 (t), 28.5 (t), 50.3 (d), 60.7 (t), 76.0 (d), 127.6 (d), 127.9 (d), 127.9 (d), 128.2 (d), 128.3 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 129.0 (d), 135.3 (s), 135.8 (s) and 174.4 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1779, 1496, 1456, 1171, 760 and 699 cm−1。 EI-MS; m/z: 309 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C20H23NO2 (M+) 309.1728, Found: 309.1700。
【0039】
実施例5 2−ベンジル−3,4−ジメチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとしてN−エチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.22 (3H, d, J=7.2 Hz), 1.31 (3H, d, J=6.2 Hz), 2.59 (1H, dq, J=7.2, 12.0 Hz), 2.95 (1H, dq, J=6.2, 12.0 Hz), 3.95 (1H, d, J=14.4 Hz), 4.23 (1H, d, J=14.4 Hz) and 7.27-7.39 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 11.4 (q), 16.0 (q), 44.0 (d), 61.2 (t), 68.9 (d), 127.7 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 135.4 (s) and 175.6 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1770, 1455, 1178, 860 and 699 cm−1。 EI-MS; m/z: 205 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C12H15NO2 (M+) 205.1103, Found: 205.1073。
【0040】
実施例6 2−ベンジル−4−ブチル−3−メチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとしてN−エチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.92 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.31 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.33-1.40 (2H, m), 1.48-1.59 (3H, m), 1.71-1.77 (1H, m), 2.55 (1H, dt, J=5.6, 12.0 Hz), 3.07 (1H, dq, J=6.0, 12.0 Hz), 3.94 (1H, d, J=14.4 Hz), 4.22 (1H, d, J=14.4 Hz) and 7.28-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.9 (q), 20.8 (q), 22.8 (t), 26.9 (t), 28.7 (t), 48.7 (d), 61.5 (t), 67.3 (d), 127.8 (d), 128.4 (d), 128.4 (d), 129.0 (d), 129.0 (d), 135.4 (s) and 174.3 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1769, 1455, 1178, 740 and 698 cm−1。 EI-MS; m/z: 247 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C15H21NO2 (M+) 247.1572, Found: 247.1591。
【0041】
実施例7 2−ベンジル−4−ブチル−3−エチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.91 (1.6H, t, J=7.2 Hz), 0.92 (2.2H, t, J=7.2 Hz), 1.03 (2.2H, t, J=7.6 Hz), 1.29-1.40 (2H, m), 1.45-1.64 (4H, m), 1.68-1.76 (4H, m), 2.72 (0.73H, dt, J=5.6, 11.2 Hz), 2.83 (0.27H, q, J=7.6 Hz), 3.09 (0.73H, dt, J=4.8, 11.2 Hz), 3.25 (0.27H, q, J=7.6 Hz), 3.94 (0.73H, d, J=14.4 Hz), 4.15 (0.54H, s), 4.23 (0.73H, d, J=14.4 Hz) and 7.29-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 8.9 (q), 10.6 (q), 12.8 (q), 13.9 (q), 21.0 (t), 22.8 (t), 23.0 (t), 23.9 (t), 24.4 (t), 27.7 (t), 28.7 (t), 29.4 (t), 42.9 (d), 45.3 (d), 61.8 (t), 62.1 (t), 67.0 (d), 70.6 (d), 127.7 (d), 127.9 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 128.4 (d), 128.4 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 129.1 (d), 129.1 (d), 135.3 (s), 135.5 (s), 175.7 (s) and 177.8 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1771, 1455, 1177, 739 and 698 cm−1。 EI-MS; m/z: 261 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C16H23NO2 (M+) 261.1728, Found: 261.1725。
【0042】
実施例8 2−ベンジル−4−メチル−3−プロピル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとしてN−ブチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.86 (1.35H, t, J=7.2 Hz), 0.95 (1.65H, t, J=7.2 Hz), 1.21 (1.35H, d, J=7.6 Hz), 1.24 (1.65H, d, J=7.2 Hz), 1.39-1.49 (2.9H, m), 1.62-1.66 (1.1H, m), 2.72 (0.55H, dq, J=7.2, 11.6 Hz), 2.89-2.98 (1H, m), 3.30 (0.45H, q, J=7.2 Hz), 3.90 (0.55H, d, J=14.4 Hz), 4.09 (0.9H, abq, J=14.0 Hz), 4.23 (0.55H, d, J=14.4 Hz) and 7.27-7.37 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 9.8 (q), 12.7 (q), 13.9 (q), 14.4 (q), 18.1 (t), 19.1 (t), 29.9 (t), 33.0 (t), 38.1 (d), 41.8 (d), 61.5 (t), 61.8 (t), 66.5 (d), 72.5 (d), 127.4 (d), 127.5 (d), 128.1 (d), 128.1 (d), 128.2 (d), 128.2 (d), 128.7 (d), 128.7 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 135.1 (s), 135.5 (s), 175.7 (s) and 177.7 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1769, 1455, 1181, 883 and 698 cm−1。 EI-MS; m/z: 233 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C14H19NO2 (M+) 233.1416, Found: 233.1430。
【0043】
実施例9 2−ベンジル−4−ブチル−3−プロピル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとしてN−ブチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.85 (0.81H, t, J=7.2 Hz), 0.92 (3H, t, J=6.8 Hz), 0.95 (2.19H, t, J=7.2 Hz), 1.31-1.65 (10H, m), 2.69 (0.73H, dt, J=5.6, 11.2 Hz), 2.84 (0.27H, q, J=7.2 Hz), 3.12 (0.73H, dt, J=4.8, 11.2 Hz), 3.34 (0.27H, q, J=7.2 Hz), 4.09 (1.46H, abq, J=14.0 Hz), 4.14 (0.54H, s) and 7.27-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.8 (q), 13.8 (q), 14.3 (q), 14.3 (q), 18.1 (t), 19.1 (t), 22.5 (t), 22.7 (t), 24.4 (t), 27.7 (t), 28.6 (t), 29.3 (t), 29.7 (t), 33.5 (t), 42.4 (d), 46.2 (d), 61.6 (t), 62.2 (t), 65.6 (d), 69.6 (d), 127.6 (d), 127.8 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 128.9 (d), 128.9 (d), 129.1 (d), 129.1 (d), 135.2 (s), 135.5 (s), 175.7 (s) and 177.4 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1770, 1455, 1178, 888, 737 and 698 cm−1。 EI-MS; m/z: 275 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C17H25NO2 (M+) 275.1885, Found: 275.1851。
【0044】
実施例10 2−ベンジル−3−イソプロピル−4−メチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとしてN−イソブチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.04 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.06 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.29 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.95-2.04 (1H, m), 2.77-2.85 (1H, m), 2.92 (1H, dd, J=3.2, 3.6 Hz), 4.10 (2H, abq, J=14.0 Hz) and 7.28-7.37 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 9.8 (q), 17.0 (q), 20.4 (q), 27.8 (d), 35.8 (d), 63.0 (t), 68.7 (d), 127.8 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.4 (d), 129.4 (d), 135.0 (s) and 179.1 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1769, 1455, 1178, 847 and 699 cm−1。 EI-MS; m/z: 233 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C14H19NO2 (M+) 233.1416, Found: 233.1395。
【0045】
実施例11 2−ベンジル−4−ブチル−3−イソプロピル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとしてN−イソブチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.78 (1.98H, d, J=6.8 Hz), 0.87-0.94 (5.04H, m), 0.99 (1.98H, d, J=6.8 Hz), 1.29-1.86 (7H, m), 2.69 (0.34H, dt, J=6.0, 8.0 Hz), 2.83 (0.66H, dt, J=5.6, 8.8 Hz), 3.04 (0.34H, dd, J=4.4, 8.0 Hz), 3.31 (0.66H, dd, J=2.4, 8.8 Hz), 4.13 (0.68H, abq, J=14.0 Hz), 4.18 (1.32H, abq, J=12.8 Hz) and 7.29-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.7 (q), 13.7 (q), 16.6 (q), 18.0 (q), 18.4 (q), 20.4 (q), 22.5 (t), 22.5 (t), 24.6 (t), 27.4 (d), 28.6 (t), 29.9 (t), 30.3 (t), 30.6 (d), 40.3 (d), 43.5 (d), 62.7 (t), 63.7 (t), 67.6 (d), 72.8 (d), 127.6 (d), 127.8 (d), 128.2 (d), 128.2 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.0 (d), 129.0 (d), 129.3 (d), 129.3 (d), 135.0 (s), 135.3 (s), 176.9 (s) and 178.7 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1769, 1455, 1172, 844 and 697 cm−1。 EI-MS; m/z: 275 (M+) and 91 (Bn+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C17H25NO2 (M+) 275.1885, Found: 275.1924。
【0046】
実施例12 2−ベンジル−3−(t−ブチル)−4−メチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとしてN−ネオペンチリデンベンジルアミン−N−オキサイドを用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
anti-体) 1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.90 (9H, s), 1.21 (3H, d, J=7.6 Hz), 2.69 (1H, dq, J=5.2, 7.6 Hz), 2.83 (1H, d, J=5.2 Hz), 4.17 (2H, abq, J=13.6 Hz) and 7.28-7.36 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 18.4 (q), 25.6 (q), 34.7 (s), 37.7 (d), 66.2 (t), 77.8 (d), 127.8 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.6 (d), 129.6 (d), 134.9 (s) and 178.9 (s) ppm。syn-体) 1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.92 (9H, s), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz), 3.11 (1H, d, J=9.2 Hz), 3.18 (1H, dq, J=7.2 9.2 Hz), 4.16 (2H, abq, J=12.8 Hz) and 7.28-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 12.3 (q), 27.1 (q), 35.3 (s), 36.1 (d), 63.0 (t), 72.2 (d), 127.8 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.4 (d), 129.4 (d), 135.0 (s) and 179.2 (s) ppm。Mix) IR (CHCl3): 1775, 1455, 1181, 853 and 700 cm−1. EI-MS; m/z: 247 (M+) and 91 (Bn+,100%)。HRMS (EI): Calcd for C15H21NO2 (M+) 247.1572, Found: 247.1572。
【0047】
実施例13 2−ベンジル−4−メチル−5-オキソ−イソキサゾリジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
実施例1において、ニトロンとして下式
【化17】
で示される化合物を用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.32 (3H, d, J=7.2 Hz), 3.26 (1H, dq, J=7.2, 12.0 Hz), 3.60 (1H, d, J=12.0 Hz), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.27 (2H, abq, J=14.0 Hz) and 7.23-7.39 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 12.7 (q), 14.2 (q), 41.1 (d), 62.1 (t), 63.1 (t), 73.2 (d), 128.0 (d), 128.4 (d), 128.4 (d), 129.3 (d), 129.3 (d), 133.7 (s), 167.0 (s) and 173.6 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1775, 1731, 1455, 1378, 1195, 1105, 886, 754 and 700 cm−1。 EI-MS; m/z: 263 (M+) and 91 (Bn+,100%)。HRMS (EI): Calcd for C14H17NO4 (M+) 263.1158, Found: 263.1176。
【0048】
実施例14 2−ベンジル−4−ブチル−5-オキソ−イソキサゾリジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとして実施例13と同じ化合物を用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.25-1.85 (6H, m), 3.28 (1H, dt, J=6.4, 7.2 Hz), 3.68 (1H, d, J=7.2 Hz), 4.15 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.26 (2H, abq, J=13.6 Hz) and 7.29-7.38 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.7 (q), 14.0 (q), 22.4 (t), 27.6 (t), 28.4 (t), 45.7 (d), 62.1 (t), 63.1 (t), 71.7 (d), 128.1 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.6 (d), 129.6 (d), 133.6 (s), 167.6 (s) and 173.5 (s) ppm。IR (CHCl3): 1775, 1747, 1496, 1455, 1186, 1029, 751 and 699 cm−1。 EI-MS; m/z: 305 (M+) and 91 (Bn+,100%)。HRMS (EI): Calcd for C17H23NO4 (M+) 305.1627, Found: 305.1619。
【0049】
実施例15 1−メチル−1,5,6,10b−テトラヒドロ−イソキサゾロ[3,2-a]イソキノリン−2−オンの合成
実施例1において、ニトロンとして下式
【化18】
で示される化合物を用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.53 (3H, d, J=7.2 Hz), 2.88-3.10 (3H, m), 3.33-3.40 (1H, m), 3.53-3.59 (1H, m), 4.65 (1H, d, J=9.6 Hz), 7.10-7.13 (1H, m), 7.16-7.20 (1H, m) and 7.22-7.28 (2H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 14.1 (q), 27.2 (t), 41.7 (d), 50.2 (t), 67.6 (d), 126.5 (d), 126.6 (d), 127.5 (d), 128.5 (d), 132.4 (s), 132.7 (s) and 178.6 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1626, 1561, 1455, 1388, 1012 and 754 cm−1。 EI-MS; m/z: 203 (M+) and 147 (C9H9NO+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C12H13NO2 (M+) 203.0946, Found: 203.0943。
【0050】
実施例16 1−ブチル−1,5,6,10b−テトラヒドロ−イソキサゾロ[3,2-a]イソキノリン−2−オンの合成
実施例1において、2,2−ジブロモプロピオン酸エチルの代わりに2,2−ジブロモヘキサン酸エチルを用い、ニトロンとして実施例15と同じ化合物を用いて、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 0.96 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.42-1.49 (2H, m), 1.62-1.69 (2H, m), 1.93-2.03 (2H, m), 2.78 (1H, dt, J=4.8, 16.4 Hz), 2.86 (1H, q, J=6.4 Hz), 3.10 (1H, ddd, J=4.4, 4.8, 16.4 Hz), 3.34 (1H, ddd, J=4.4, 4.8, 13.2 Hz), 4.75 (1H, d, J=6.4 Hz), 7.04 (1H, m), 7.13 (1H, m) and 7.18-7.27 (2H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.9 (q), 22.5 (t), 24.2 (t), 28.6 (t), 29.1 (t), 49.7 (t), 49.9 (d), 65.0 (d), 126.4 (d), 127.0 (d), 127.2 (d), 128.6 (d), 132.9 (s), 133.1 (s) and 177.2 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1779, 1493, 1455, 1172, 1118 and 749 cm−1。 EI-MS; m/z: 245 (M+) and 147 (C9H9NO+,100%)。 HRMS (EI): Calcd for C15H19NO2 (M+) 245.1416, Found: 245.1409。
【0051】
実施例17 2−ベンジル−3−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−4−メチル−イソキサゾリジン−5−オンの合成
実施例1において、ニトロンとして下式
【化19】
で示される化合物を用い、実施例1と同様にして標題の化合物を合成した。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.24 (3H, d, J=7.2 Hz), 1.37 (3H, s), 1.45 (3H, s), 2.78 (1H, dq, J=7.2, 11.2 Hz), 3.18 (1H, dd, J=7.2, 11.2 Hz), 3.80 (1H, t, J=7.6 Hz), 4.07 (1H, m), 4.24 (1H, dd, J=7.6, 13.6 Hz), 4.32 (2H, abq, J=14.4 Hz) and 7.28-7.39 (5H, m) ppm。 13C-NMR (100MHz; CDCl3) δ: 13.9 (q), 25.3 (q), 26.4 (q), 39.4 (d), 63.3 (t), 65.9 (d), 109.7 (s), 127.8 (d), 128.3 (d), 128.3 (d), 129.3 (d), 129.3 (d), 135.2 (s) and 175.0 (s) ppm。 IR (CHCl3): 1774, 1455, 1383, 1190, 1073, 909 and 718 cm−1. EI-MS; m/z: 276 (M+) and 91 (Bn+,100%)。
【0052】
実施例18 2−ベンジル−4,4−ジメチル−3−フェニルイソキサゾリジノンの合成
2,2−ジブロモプロピオン酸エチル(320mg)のTHF溶液6mLに−78℃冷却下、t−ブチルリチウムのペンタン溶液(3.63mL,1.32M)を加え、3時間攪拌した後、引き続き0℃で30分間攪拌した。次いで、これに0℃にて、N−ベンジリデンベンジルアミン−N−オキサイド(191mg)のTHF溶液を加え1時間攪拌した。この溶液を−40℃に冷却し、ヨウ化メチル(0.3113mL)を加え、30分後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えた。反応後、反応液を酢酸エチルで抽出(3×20mL)し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮して溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して無色針状結晶の目的化合物0.1713g(収率61%)を得た。
得られた化合物の各種スペクトルデータ等を以下に示す。
1H-NMR (400MHz; CDCl3) δ: 1.01 (3H, s), 1.24 (3H, s), 4.02 (1H, s), 4.04 (2H, abq, J=14.8 Hz) and 7.29-7.40 (10H, m) ppm。 IR (CHCl3): 1770, 1497, 1274, 1140, 899 and 701 cm−1。 EI-MS; m/z: 281 (M+) and 91 (Bn+,100%)。
【0053】
参考例1 イソキサゾリジノン類からβ−アミノ酸類への変換
ジムロートを備え付けた50mLのナス型フラスコに、10%−パラジウムカーボン(約20mg)を加え、これに10%−水−ジオキサン混合溶媒(20mL)を注入し、次いでイソキサゾリジノン類(0.5mmol)を加えた。常圧下、反応系内に水素ガスを導入しながら、40℃にて16時間加熱攪拌した。反応終了後、セライトを用いて反応液を減圧濾過し、メタノール(50mL)で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて減圧濃縮し、溶媒を留去した後、残渣を減圧乾燥した。かくして得られた粗生成物を再結晶により精製し、所望の白色粉末状のβ−アミノ酸を得た。
【0054】
参考例2 β−アミノ酸類からβ−ラクタム類への変換
β−アミノ酸類(1.0mmol)のアセトニトリル溶液(10mL)に、2−クロロ−1−メチルピリジニウムアイオダイド(1.1mmol)とトリエチルアミン(2.3mmol)を加え、3時間加熱還流した。反応終了後、反応液を減圧濃縮して溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーにより単離精製して、所望のβ−ラクタム類を得た。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、医薬品や農薬の原料等として広く用いられているβ−アミノ酸類やβ−ラクタム類の前駆体として有用な5−イソキサゾリジノン類の新規で且つ効率的な製造法を提供するものであり、本発明の製造法の利点を挙げると以下のようになる。
(1)短工程で収率良く5−イソキサゾリジノン類を製造することが出来る。(2)立体選択性が高く、プロトン源とその処理温度を適宜選択することによりほぼアンチ体のイソキサゾリジノンのみを得ることができる。
(3)光学活性なニトロンを用いるとラセミ化させることなく高立体選択的に生成物を得ることができる。
(4) イノラートアニオンとニトロンとを反応させた後、プロトン源の代わりにアルキル化剤で処理することにより、4位のアルキル化が可能であり、また、アルキル化剤の代わりにアルデヒドやケトン、α、β―不飽和エステルなどの求電子剤を用いれば、それぞれ対応するイソキサゾリジノン類を合成することができ、種々の4置換のイソキサゾリジノン類が容易に合成できる。
Claims (12)
- イノラートアニオンとニトロンとを反応させ、次いで、得られた生成物をプロトン源と反応させることを特徴とする、5−イソキサゾリジノン類の製造法。
- プロトン源がアルコール類、フェノール類、カルボン酸類、水、飽和重曹水、又は鉱酸のアルコール溶液若しくは水溶液である請求項1に記載の製造法。
- イノラートアニオンとニトロンとを反応させ、次いで、得られた生成物を求電子剤と反応させることを特徴とする、5−イソキサゾリジノン類の製造法。
- 求電子剤がアルキル化剤である請求項3に記載の製造法。
- アルキル化剤がハロゲン化アルキルである請求項4に記載の製造法。
- ハロゲン化アルキルが沃化メチル、沃化エチル、沃化プロピル、沃化ブチル、臭化ベンジル又は臭化アリルである請求項5に記載の製造法。
- 一般式[2]において、R2が置換基を有していても良いアラルキル基であるニトロンを用いて反応させる請求項8又は9に記載の製造法。
- 置換基を有していても良いアラルキル基がベンジル基である請求項10に記載の製造法。
- イノラートアニオンとニトロンとを反応させ、得られた生成物を0℃乃至室温でt−ブタノールで処理することを特徴とする、5−イソキサゾリジノン類のアンチ体の製造法。
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