JP2003221117A - エア・コンベヤ用の経路変更装置 - Google Patents

エア・コンベヤ用の経路変更装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトルや事前成形品などを各搬入路から選択
的に各搬出路へ移すことができ、かつできるだけ高い運
送速度と高い搬送量を有する経路変更装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ボトルやプレフォームをそのつばでぶら
下げて搬送することができるエア・コンベヤ用の経路変
更装置は、定置搬送路セクションを有する。この経路変
更装置は、定置搬送路セクションに対して可動な少なく
とも１つの変位装置が少なくとも１つの搬送路セクショ
ンを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エア・コンベヤ用
の経路変更装置であって、エア・コンベヤが特にプラス
チック・ボトルをそのつばでぶら下げて搬送することが
でき、かつエア・コンベヤが定置搬送路セクションを有
する、経路変更装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この形式のエア・コンベヤは、ＰＥＴボ
トルを搬送するために据え付けられている。ボトルのさ
まざまな加工処理場から出るかまたは入る経路において
は、場合によってはボトルが取る経路を変更する必要が
ある。
【０００３】これについては、欧州特許ＥＰ０６４９８
０４から、３つの搬送路を備えた回転テーブル式切替器
が知られており、この場合、回転テーブルの設定に応じ
て、入ってゆく搬送路から向かい合っている搬送路への
ボトルの通り抜け、またはある搬送路から別の斜めに向
かい合っている搬送路へのボトルの移し替えが可能であ
る。
【０００４】しかしこの場合、ボトルが取る経路に関係
なく、ボトルはゆがんだ曲路を通過しなければならず、
これによってボトルの動揺が生じ、搬送路が交差されて
いなくても最高搬送速度とボトル搬送量は限られるとい
う不利な面がある。
【０００５】
【特許文献１】欧州特許ＥＰ０６４９８０４
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、ボトルを各搬入路から選択的に各搬出路へ移すこ
とができ、それもできるだけ高い運送速度と高いスルー
プットを有する経路変更装置を作り出すことである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
る経路変更装置によって解決される。定置した搬送路セ
クション間の任意の連結は、可動の搬送路セクションを
計画することによって達成される。こうして、搬入路と
向かい合う搬出路との間に直線状の通過連絡部を作り出
して、曲線状の弧状セクションによる搬送速度の制限を
なくすことが可能である。これによって、ボトルが移し
替えられることなく直線状に通過する経路変更装置の設
置では、経路変更装置による速度制限と容量制限はな
い。
【０００８】定置の搬送路セクションに対して可動の搬
送路セクションを位置決めするためには、定置の搬送路
セクションから可動の搬送路セクションへ、および可動
の搬送路セクションから定置の搬送路セクションへのボ
トルの容易な移行を達成するために、十分に高い正確度
を達成しなければならない。位置決めが不正確な場合に
は、ボトルの搬送を妨げる可能性のある段部または縁部
が生じる。
【０００９】この正確な位置決めの可能性は、ストッパ
によって有利に達成され、これらのストッパによって予
め調節されたストッパでの可動部分の正確な位置決めが
可能になる。
【００１０】２つの変位装置と１つの回転可能な回転式
搬送路セクションとを有する経路変更装置においては、
場合によっては調節可能なストッパによって設けること
ができるちょうど２つの異なる位置の間でのみ各可動部
分が往復移動する、すべての必要な搬送路構成が実現可
能である。したがってこの形式の装置は、コスト的にも
好ましく少ない製造コストで高精度の位置決めを達成す
ることができ、経路変更装置は全体的に非常にコンパク
トになるので、特に有利である。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、本発明の有利な実施形態を
添付の図面によって説明する。図１において、経路変更
装置は参照番号１によって示されている。経路変更装置
１には、定置の搬送路セクション５を有するエア・コン
ベヤ２ａ、２ｂが通じている。エア・コンベヤは、チャ
ネル状に形成された頭部領域１３を有し、この頭部領域
の中でボトル３の搬送環付き頭部が動くことができ、か
つ圧縮空気領域１４も有し、この圧縮空気領域中では図
示されていないポンプによって空気がポンプ輸送され、
ここから小さな開口部を通って搬送方向へ流出し、こう
してボトル３を動かす。経路変更装置１では、変位装置
６が設けられ、これはこの図においては本質的に板の形
に形成されている。変位装置６は経路変更装置１の下側
に設けられ、また取扱い可能に置かれている。変位装置
６の上には、変位装置６によって可動搬送路セクション
７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄがいっしょに図示されている。
搬送路セクション７ａ〜７ｄは、下から近づくことがで
き、下向きに開いており、かつ空気流出開口部を有する
誘導チャネルとして定置セクション５に対応して形成さ
れている。セクション７ｂ、７ｃは直線状に形成されて
おり、直線経路において経路変更装置１を通って搬入路
２ａから搬出路２ｃへ、また搬入路２ｂから搬出路２ｄ
への運搬を可能にする。
【００１２】Ｓ形に形成された搬送路セクション７ａ、
７ｄは、ボトルの路線交替を可能にするために使用され
る。ボトル３を搬入路２ａから搬出路２ｄへ転送しよう
とする場合には、図１における変位装置６を左後方に押
して、搬送路セクション７ｄの入口が搬入路２ａと重な
り、可動の搬送路セクション７ｄの出口が搬出路２ｄと
一列に並ぶようにすることができる。これに応じて、反
対向きに曲がった可動の搬送路セクション７ａは搬入路
２ｂから搬出路２ｃへの路線交替の役目をする。変位装
置６の外端部にはベローズ１２が配置されている。ベロ
ーズ１２は、変位装置６の移動の際にこれと基板１１と
の間に生じることがある開口部の気密閉鎖を可能にす
る。
【００１３】可動の搬送路セクションにおけるボトルの
運搬を確実にするために、搬送路セクション７ａ〜７ｄ
をそれぞれ単一に、またはさらにグループに集約して圧
縮空気領域で取り囲むことができる。これらは図１には
見やすくするために図示されていない。また、経路変更
装置１の内部空間全体に圧縮空気を供給して、この圧縮
空気が対応するスリットまたはノズルを通じて可動の搬
送路セクション７ａ〜７ｄの近くまたはそこにおけるボ
トル３の運搬を行うことが可能である。
【００１４】図１に示す実施形態では、変位装置６は、
搬送路２ａ〜２ｄに沿っている運搬方向を横切って変位
される。しかし、変位装置６の変位を運搬方向に斜めに
することも可能である。変位装置６を曲がった実施形態
にすることも可能である。
【００１５】変位装置６は、図１に示すように、基板１
１の切抜き部で受けられ、動作可能に案内される。基板
１１の上には定置の搬送路セクション５が配置されてい
る。ハウジングの内部に可動の搬送路セクション７ａ〜
７ｄのみを置くことも可能である。
【００１６】変位装置６の変位は、空気式、電気式、油
圧式、機械式、またはその他の形式の調整装置によって
行うことができる。この場合、調整装置が変位装置６の
正確な位置決め可能性を伴って可能であることは有利で
ある。
【００１７】図２には、図１の装置を下から見た概略図
が示されている。可動の搬送路セクション７ａ〜７ｄに
よって各搬入路から各搬出路へのボトルの移行が可能で
あることを、はっきり認識すべきである。
【００１８】図３には、２つの変位装置が設けられてい
る、本発明のさらに別の実施形態が示されている。これ
らの変位装置は運搬方向に前後に並んで配置され、その
つど可動の搬送路セクションの部分７ａ、７ｂ、７ｃ、
７ｄ、７ａ’、７ｂ’、７ｃ’、７ｄ’を含む。図示し
た配置では、ボトルは直線状に経路変更装置を通過する
ことができる。変位装置６ａ、６ｂの変位によって、図
３において左下から右上へまたはその反対のボトル運搬
が可能なように、搬送路セクション７ａ、７ａ’を重ね
合わせることが可能である。同じく可動の搬送路セクシ
ョン７ｃ、７ｃ’によって、図３において左上から右下
へまたはその反対のボトル運搬を達成することが可能で
ある。図３に示したものではなく、２基以上の、例えば
３基、４基、またはそれ以上の変位装置６を設けること
もできる。４つを超える搬送路セクション５を設けるこ
ともできる。
【００１９】本発明の特に有利な実施形態を図４ａ〜４
ｃに示す。この場合、２基の変位装置６ａ、６ｂが互い
に離れて、ボトルの運搬方向に前後に設けられている。
変位装置６ａ、６ｂの間に、回転可能な回転式搬送路セ
クション８が配置されている。回転式搬送路セクション
８は回転盤１０の上に配置されている。変位装置６ａ、
６ｂの変位と回転式搬送路セクション８の回転とによっ
て、搬送路セクションの必要な構成を図４ａ、４ｂ、４
ｃに示すように達成することができる。可動の搬送路セ
クション７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ、７ａ’、７ｂ’、７
ｃ’、７ｄ’を備える２基の変位装置６ａ、６ｂと１基
の回転式搬送路セクション８と、さらにこの間に置かれ
た連絡搬送路セクション１７とを配置することによっ
て、一方、変位装置６ａ、６ｂのずれ変位が実際に小さ
いので、小さな場所しか必要としないコンパクトな経路
変更装置が可能となる。他方、図４ａ〜４ｃに示す経路
変更装置は、変位装置６ａ、６ｂも回転式搬送路セクシ
ョン８もちょうど２つの位置にのみ配置されるはずで、
こうしてストッパによって画定されることが可能である
という利点を有する。これによって、経費的に好ましい
設定機構（圧気シリンダなど）によっても可動部分の正
確な位置決めが可能である。このために経費のかかる制
御は必要としない。
【００２０】その上、変位装置６ａ、６ｂを、両部分が
結合した場合には変位装置６ａ、６ｂのための調整装置
のみが必要であるように、常に平行に、すなわち互いに
同期して変位させることができる。
【００２１】回転盤１０に関して、図４ａ〜４ｃに回転
盤１０の回転とこれによる回転式搬送路セクション８の
回転を限定するストッパ９が示されている。変位装置６
ａ、６ｂについては図４ａ〜４ｃにはこの種のストッパ
は示されていない。
【００２２】図４ａ〜４ｃには、変位装置６ａ、６ｂの
上部と下部に、気密覆い装置として使用されるベローズ
１２が設けられている。経路変更装置１において図４ａ
〜４ｃに図示されているように、可動部分６ａ、６ｂ、
１０は常に２つの位置の間のみを往復しなければなら
ず、これらの位置をストッパによって画定することがで
きるので、可動部分６ａ、６ｂ、１０のそれぞれの止め
位置への急速な動きが可能となる。これによって、簡単
な方式によってさまざまな位置設定のために経路変更装
置の急速でかつ正確な切り換えを達成することができ
る。
【００２３】図５には、変位装置６が、図３または４に
おける装置において適用できるように示されている。図
５において、可動の搬送路セクション７ｄのために、側
部に配置された空気スリット１６が示されており、これ
によって空気が側方で搬送方向にボトル３の頭部に吹き
付けられ、ボトル３を駆動することができる。スリット
１６を通って流れる空気は圧縮空気領域１４から得るこ
とができる。この際、圧縮空気領域１４は可動の搬送路
セクション７ｄを一部分または全部取り囲んでいる。
【００２４】可動の搬送路セクション７ａ〜７ｄのそれ
ぞれ下端部には、運搬中にボトル３のつば４が載る支持
縁１５が示されている。図５には４つの単一圧縮空気領
域１４が示されているが、圧縮空気領域が複数の搬送路
セクションのための圧縮空気を得ることができるよう
に、圧縮空気領域をさまざまな可動の搬送路セクション
のためにも集約することができる。また、圧縮空気領域
を図５に示すものよりも本質的に大きくするかまたは本
質的に小さくすることができる。
【００２５】図５における可動の搬送路セクション７の
連結は１つのプレートによって保証されるが、この連結
はまた他の方法で、例えば支柱または類似物によって行
うことができる。
【００２６】１つまたは複数の変位装置６を、変位方向
にも（例えばボトルの運搬方向を横切る方向に）それぞ
れ１つまたは複数の可動の搬送路セクションを有する２
つまたはそれ以上の変位装置６に分割することもでき
る。単一変位装置６は互いに独立し互いに可動である。
さらに、変位装置６を本質的に搬送路セクションから構
成することができる。
【００２７】経路変更装置１においてはさらに、懸架さ
れた欄干またはすべり棒を設けることもでき、これらは
ボトル３を側方に導くためにボトル３のボトル本体の高
さに設けられている。欄干を、定置の搬送路セクション
および可動の搬送路セクション７ａ〜７ｄのために、ま
た回転式搬送路セクション８のためにも設けることがで
きる。欄干を定置式にも可動式にもすることができる。
【００２８】経路変更装置１のハウジングが広範囲に閉
鎖されていることは有利である。これによって経路変更
装置１内への粉塵の侵入と圧力の損失が回避される。こ
の閉鎖を、変位装置６において１つまたは複数のプレー
トを設けることによって、および／または回転式搬送路
セクション８における回転盤１０によって、および／ま
たはベローズ１２によって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の有利な実施形態を示す概略斜視図であ
る。
【図２】下から見た図１の実施形態の概略図である。
【図３】本発明の有利な一実施形態の下から見た概略図
である。
【図４】４ａは本発明の有利な一実施形態の下から見た
概略図である。４ｂは本発明の有利な一実施形態の下か
ら見た概略図である。４ｃは本発明の有利な一実施形態
の下から見た概略図である。
【図５】本発明の有利な一実施形態の一部分を示す概略
斜視図である。
【符号の説明】
１ 経路変更装置 ２ エア・コンベヤ ３ ボトル ４ ボトルのつば ５ 定置搬送路セクション ６ 変位装置 ７ 可動搬送路セクション ８ 回転式搬送路セクシ
ョン ９ ストッパ １０ 回転盤 １１ 基板 １２ ベローズ １３ 頭部領域 １４ 圧縮空気領域 １５ 支持縁 １６ 空気スリット １７ 連絡搬送路セクション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレーアス・ザイトル ドイツ国93093 ドナウシュタフ，ゲーア ハルディンガー・シュトラーセ 33

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 プラスチック・ボトル（３）をそのつば
    （４）でぶら下げて搬送することができ、前記エア・コ
    ンベヤが定置の搬送路セクション（５）を有するエア・
    コンベヤ（２）用の経路変更装置（１）であって、定置
    の搬送路セクション（５）に対して可動な少なくとも１
    つの変位装置（６）が少なくとも１つの搬送路セクショ
    ン（７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ）を備えることを特徴とす
    る経路変更装置。
  2. 【請求項２】 ２つの搬入路（２ａ、２ｂ）と２つの搬
    出路（２ｃ、２ｄ）を備えることを特徴とする請求項１
    に記載の経路変更装置。
  3. 【請求項３】 搬入路（２ａ、２ｂ）から相対する搬出
    路（２ｃ、２ｄ）へボトルが通り抜けるために、搬入路
    （２ａ、２ｂ）から搬出路（２ｃ、２ｄ）まで通る直線
    状の搬送路（７ｂ、７ｃ）を備えることを特徴とする請
    求項１または２に記載の経路変更装置。
  4. 【請求項４】 １つの回転可能な回転式搬送路セクショ
    ン（８）を備えることを特徴とする請求項１から３のい
    ずれか一項に記載の経路変更装置。
  5. 【請求項５】 回転式搬送路セクション（８）が２つの
    変位装置（６ａ、６ｂ）の間に配置されていること特徴
    とする請求項４に記載の経路変更装置。
  6. 【請求項６】 回転式搬送路セクション（８）が回転盤
    （１０）と連結されていることを特徴とする請求項４ま
    たは５に記載の経路変更装置。
  7. 【請求項７】 回転式搬送路セクション（８）の回転を
    制限する２つのストッパ（９）を備えることを特徴とす
    る請求項４から６までのいずれか一項に記載の経路変更
    装置。
  8. 【請求項８】 変位装置（６）、回転式搬送路セクショ
    ン（８）、回転盤（１０）の全て又はいずれか一つを受
    ける基板（１１）を備えていることを特徴とする請求項
    １から７までのいずれか一項に記載の経路変更装置。
  9. 【請求項９】 少なくとも１つの変位装置（６）がスト
    ッパを有することを特徴とする請求項１から８までのい
    ずれか一項に記載の経路変更装置。
  10. 【請求項１０】 変位装置（６）の変位方向にある端部
    に、覆い装置（１２）、特にベローズ（１２）を備える
    ことを特徴とする請求項１から９までのいずれか一項に
    記載の経路変更装置。
  11. 【請求項１１】 回転式搬送路セクション（８）および
    ／または変位装置（６）の変位調整が、空気式、電気
    式、油圧式、機械式、またはその他の形式の調整装置に
    よって行われることを特徴とする請求項１から１０まで
    のいずれか一項に記載の経路変更装置。
  12. 【請求項１２】 ボトル（３）や事前成形品の側方誘導
    のために、欄干を備えることを特徴とする請求項１から
    １１までのいずれか一項に記載の経路変更装置。
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