JP2003220621A - 外観品質の良好な発泡成形品の製造方法 - Google Patents

外観品質の良好な発泡成形品の製造方法

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JP2003220621A JP2002020253A JP2002020253A JP2003220621A JP 2003220621 A JP2003220621 A JP 2003220621A JP 2002020253 A JP2002020253 A JP 2002020253A JP 2002020253 A JP2002020253 A JP 2002020253A JP 2003220621 A JP2003220621 A JP 2003220621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートを中心として発生するリング状のマー
クが発生しない、外観品質の良好な発泡成形品の製造方
法を提供する。 【解決手段】 ホットランナとキャビティとの連通口を
開閉するバルブゲートからの信号で成形機から金型への
射出が開始される発泡成形品の製造方法において、前記
キャビティを成形品用の主キャビティ1と捨てキャビテ
ィ2とよりなるものとして両キャビティ1、2ホットラ
ンナ7との連通口に各別のバルブゲート3、4を設けて
おき、先ず、捨てキャビティ2のバルブゲート4を開い
て成形機から樹脂の射出を開始し、捨てキャビティ2へ
の樹脂の充填が始まった後に主キャビティ1のバルブゲ
ート3が開かれて主キャビティ1に樹脂を充填して発泡
成形品を成形するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装等に
使用する外観品質の良好な発泡成形品の製造方法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】ドアトリム、ダッシュボード等の自動車
内装品には発泡成形品が多く使用されており、このよう
な自動車内装品においては、高級な車両に使用されるも
のでは成形品の表面を仕上げ材で覆うのでその表面の外
観品質が問題になることはないが、廉価な車両に使用さ
れるものではコストの点から一部のオーナメント部分等
を除いて表面を覆うことなく成形した肌のままとするの
が一般的であり、その外観品質が重視されるものであ
る。 【0003】従来の一般的な発泡成形品の成形方法にお
いては、ホットランナとキャビティとの連通口を開閉す
るバルブゲートが成形機からの開信号により開放され、
成形機側でバルブゲートの開放が確認されると成形機か
ら樹脂が射出されてキャビティにおいて発泡成形品が成
形されるようになっている。このため、バルブゲートの
解放後に成形機から樹脂が射出されるまでの間には遅れ
時間が生ずることとなり、樹脂が成形機から射出される
前にもバルブゲートの開放と同時に発泡圧力によって樹
脂がキャビティ内に注入されていた。 【0004】図3はキャビティ内に樹脂が注入される速
度の変化を示すものであって、Aの時点でバルブゲート
が開放されると発泡圧力により樹脂がキャビティ内に注
入され、成形機によるバルブゲートの開放の確認により
Bの時点で樹脂の射出が始まるのである。このような一
連の過程では、図4に示すように最初に発泡圧力により
キャビティ内に注入された樹脂が冷却されてスキン層を
形成し、その後成形機から射出された樹脂がキャビティ
内に注入されると、図5に示すように射出された樹脂に
よってスキン層が変形し、このスキン層の変形によりゲ
ート部分にリング状のマークを生じ、成形品の外観品質
を損ねるという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決し、ゲートを中心として発生するリング状のマー
クが発生しない、外観品質の良好な発泡成形品の製造方
法を提供するためになされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の外観品質の良好な発泡成形品の製
造方法は、ホットランナとキャビティとの連通口を開閉
するバルブゲートからの信号で成形機から金型への射出
が開始される発泡成形品の製造方法において、前記キャ
ビティを成形品用の主キャビティと捨てキャビティとよ
りなるものとして両キャビティとホットランナとの連通
口に各別のバルブゲートを設けておき、先ず、捨てキャ
ビティのバルブゲートを開いて成形機から樹脂の射出を
開始し、捨てキャビティへの樹脂の充填が始まった後に
主キャビティのバルブゲートが開かれて主キャビティに
樹脂を充填して発泡成形品を成形するようにしたことを
特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ、本発明
の実施形態を説明する。図1は本発明の外観品質の良好
な発泡成形品の製造方法を実施する際に使用する金型の
例を示すもので、成形品を成形する主キャビティ1と捨
てキャビティ2とが設けてあり、主キャビティ1には主
キャビティ用のバルブゲート3、3が、捨てキャビティ
2には捨てキャビティ用のバルブゲート4がそれぞれ付
設してある。バルブゲート3、3及びバルブゲート4
は、操作機構5、5及び操作機構6により開閉操作され
るようにしてあり、成形機から供給される樹脂をバルブ
ゲート3、3及びバルブゲート4に導くホットランナー
7が設けてある。なお、図示していないが、金型の開
閉、型締め機構、成形品の排出機構等を設けることは言
うまでもないが、この点は従来のこの種の装置における
ものと変わることがないので説明を省略する。 【0008】バルブゲート3、3及び4の操作機構5、
5及び6にはそれぞれ図示しない成形機から個別に操作
信号を受け取るようにしてあり、成形機からの操作信号
によって操作機構5、5又は6が動作し、バルブゲート
3、3又は4が開放した場合にはそれぞれのバルブゲー
ト3、3又は4の開放確認信号を成形機に返すようにし
てある。 【0009】このように構成されたものでは、成形機か
らは先ず成形機から操作機構6に信号が与えられ、この
操作機構6によって捨てキャビティ用のバルブゲート4
が開放される。図2は主キャビティ1及び捨てキャビテ
ィ2内に樹脂が注入される速度の変化を示すものであっ
て、Aの時点で捨てキャビティ用のバルブゲート4が開
放されると、ホットランナー7内の樹脂は発泡圧力によ
り捨てキャビティ用のバルブゲート4から捨てキャビテ
ィ2に注入される。そして、成形機が捨てキャビティ用
のバルブゲート4の開放を確認することによりBの時点
で樹脂の射出が始まり、これに続いて、成形機から操作
機構5、5に信号が与えられて主キャビティ用のバルブ
ゲート3、3が開放され、ホットランナー7内に射出さ
れた樹脂は主キャビティ用のバルブゲート3、3から主
キャビティ1に樹脂が注入されることとなる。 【0010】このように、従来法では前記したように、
発泡圧力によって最初にキャビティに注入される樹脂が
スキン層を形成し、このスキン層の変形によって発泡成
形品の外観品質を低下させるのであるが、本発明では発
泡圧力によって樹脂は先ず捨てキャビティ用のバルブゲ
ート4から捨てキャビティ2に注入されることとなっ
て、いきなり主キャビティ1に注入されることがないの
で、主キャビティ1で成形される発泡成形品には前記し
た変形したスキン層が形成されることがなくて外観品質
を低下させるおそれはない。なお、捨てキャビティ2内
に注入された樹脂はホットランナー7内に残された樹脂
などとともに再利用すればよい。 【0011】なお、前記実施の形態においては、主キャ
ビティ1と捨てキャビティ2とを独立させて設けた金型
を使用するものとしていたが、オーナメントを貼付する
部分等外観品質上問題にならない部分を同時精製する場
合には、オーナメント貼付部分に対応するキャビティを
捨てキャビティとしてもよく、そうした場合には、捨て
キャビティ部分に成形された樹脂はリサイクルすること
なくそのまま利用できることとなる。 【0012】 【発明の効果】本発明は以上説明したように、ホットラ
ンナとキャビティとの連通口を開閉するバルブゲートか
らの信号で成形機から金型への射出が開始される発泡成
形品の製造方法において、前記キャビティを成形品用の
主キャビティと捨てキャビティとよりなるものとして両
キャビティとホットランナとの連通口に各別のバルブゲ
ートを設けておき、先ず、捨てキャビティのバルブゲー
トを開いて成形機から樹脂の射出を開始し、捨てキャビ
ティへの樹脂の充填が始まった後に主キャビティのバル
ブゲートが開かれて主キャビティに樹脂を充填して発泡
成形品を成形するようにしたので、主キャビティで成形
される成形品の外観品質を低下させることはないものと
なる。従って、本発明は従来の問題を全て解決した外観
品質の良好な発泡成形品の製造方法を提供するものとし
て業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施する際に使用する金型の例を示す
断面図である。 【図2】本発明の成形方法により成形する際のキャビテ
ィ内に樹脂が注入される速度の変化を示す図である。 【図3】従来の成形方法により成形する際のキャビティ
内に樹脂が注入される速度の変化を示す図である。 【図4】従来の成形方法により成形する際に、発泡圧力
によって樹脂が注入された状態を示す断面図である。 【図5】従来の成形方法により成形する際に、射出によ
って樹脂が注入される状態を示す断面図である。 【符号の説明】 1 主キャビティ 2 捨てキャビティ 3 バルブゲート 4 バルブゲート 7 ホットランナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AB02 AG20 AH26 CA11 CA23 CB01 CK06 CK07 CK11 4F206 AB02 AG20 AH26 JA04 JL02 JM04 JN15 JQ81

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ホットランナとキャビティとの連通口を開
    閉するバルブゲートからの信号で成形機から金型への射
    出が開始される発泡成形品の製造方法において、前記キ
    ャビティを成形品用の主キャビティと捨てキャビティと
    よりなるものとして両キャビティとホットランナとの連
    通口に各別のバルブゲートを設けておき、先ず、捨てキ
    ャビティのバルブゲートを開いて成形機から樹脂の射出
    を開始し、捨てキャビティへの樹脂の充填が始まった後
    に主キャビティのバルブゲートが開かれて主キャビティ
    に樹脂を充填して発泡成形品を成形するようにしたこと
    を特徴とする外観品質の良好な発泡成形品の製造方法。
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