JP2003220347A - タイヤ粉砕機 - Google Patents

タイヤ粉砕機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転刃の製造や再研磨等のコストを低減し、
小さなサイズのゴム片の粉砕処理能力の低下を防止し、
ゴム粉の軸受侵入を回避する。 【解決手段】 外周にバイト12を装着した回転板11
を、両端の回転板から中央の回転板に向って回転と逆方
向に、粉砕後のゴム片のサイズに適合する所定の回転ピ
ッチ角だけずらしつつ積層して回転刃部1を構成するこ
とにより、回転刃部の製造コスト等の低減と粉砕処理能
力低下の防止を可能とする。排出チャンバー61を設け
てゴム粉を収集排出することで、軸受15へのゴム粉の
侵入を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒ドラム形状
の回転刃部と平板形状の固定刃とによって、タイヤのゴ
ム片を微小片に剪断粉砕するタイヤ粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】廃タイヤをゴム製品に再利用する場合に
は、この廃タイヤを加熱成形等し易くするために、「特
開2000−334324号」等で提案した手段によ
り、廃タイヤを例えば30mm程度のゴム片に粉砕した
うえで、さらにこのゴム片を例えば3mm程度の微小片
に粉砕して使用する。ところで、この微小片に粉砕する
手段として、従来から「実用新案登録1845492
号」で提案されている粉砕機がある。この粉砕機は図5
〜図6に示すように、柱状形状のロータ本体111の外
周上に、このロータ本体の回転軸に平行な回転刃112
を脱着可能なように取り付け、この回転刃の刃先112
aを、両端部から中心に向って回転方向と逆向きに傾斜
させたものである。
【0003】すなわち、このように回転刃112の刃先
112aを傾斜することにより、第1に、この刃先が両
端から中央へ順に固定刃102と噛み合うために、ゴム
片110を微小片に粉砕する際に必要な力が低減でき、
第2に、粉砕片が刃先112a中央に集まり、ロータ本
体111の両側面とケースとの間から粉砕粉が洩れ出る
のを抑制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの従来の手
段を用いて廃タイヤのゴム片を粉砕する場合には、次の
問題があった。第1に、回転刃112はロータ本体11
1と脱着可能であり、磨耗時の修理や交換が可能ではあ
るが、このような長い傾斜部からなる刃先112aを、
成形したり再研磨するには多大なコストが掛かる。第2
に、回転刃112の両端部から中央部への刃先112a
の傾斜角度が一定のままでは、ゴムの粉砕後の粉砕片の
サイズによって、粉砕処理能力に大きな差が出ることが
判明した。したがって、刃先112aの傾斜角度が一定
のままで、大きなサイズのゴム片から、一度に細かいサ
イズのゴム片に粉砕しようとすると、粉砕処理能力が低
下する。このため、大きなサイズのゴム片から細かいサ
イズのゴム片まで効率的に粉砕するためには、粉砕後の
ゴム片のサイズに応じて、最適な粉砕処理能力が発揮さ
れる傾斜角度を変更して、順次段階的に粉砕処理を行な
う必要がある。
【0005】第3に、粉砕前のゴム片のサイズが小さく
なると、回転刃112と固定刃102の間隙からゴム片
が逃げてしまい、粉砕処理能力が低下してしまう。第4
に、ロータ本体111の両側面とケースとの間から、ゴ
ム粉砕粉が洩れ出るのを完全には防止できないため、こ
のゴム粉砕粉がロータ本体111を支持する軸受に押し
込まれて、グリース等の潤滑油を吸収してしまう。この
ため、頻繁に潤滑油の補給が必要になり、これを怠ると
軸受が破損する危険がある。
【0006】そこで本発明の目的は、回転刃の製造や再
研磨等のコストが低く、粉砕前のゴム片のサイズが小さ
くなっても、粉砕処理能力が低下することを防止でき、
さらにゴム粉砕粉の軸受侵入を回避できるタイヤ粉砕機
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明によるタイヤ粉砕機の第1の特徴は、回転刃部
と、この回転刃部に対向する固定刃と、これらの下方に
位置するスクリーンとを備え、この回転刃部は、所定の
厚さを有する複数個の回転板を同心状に積層して構成さ
れていることにある。回転板の外周上には、この回転板
の回転軸と平行な刃先を有する脱着可能なバイトが装着
してある。そしてこの回転板は、バイトの刃先が、両端
に位置するこの回転板から中央に位置するこの回転板に
向って、回転と逆方向に所定の回転ピッチ角θだけずれ
るようにそれぞれ積層してある。
【0008】固定刃の刃先は、直線形状を有し、バイト
の刃先の回転軌跡面に対して所定の間隔を置いて設定し
てある。そしてスクリーンは、回転刃部の下方に設置さ
れ、この回転刃部と固定刃とによって粉砕したタイヤの
粉砕片を通過させる。
【0009】このように発明を構成することにより、次
の作用効果を奏することができる。第1に、バイトは、
回転板に脱着可能に装着されているため、刃先が磨耗あ
るいは破損した場合には、回転板を交換、修理すること
なく、バイトだけを交換あるいは修理するだけで足り
る。第2に、回転刃部は、所定の厚さの回転板を複数積
層して構成しているため、バイトの刃先は回転板の厚さ
分だけ直線形状に成形したもので足りる。したがって、
バイトの製作や刃先の再研磨等のコストが大幅に低減で
きる。
【0010】すなわち、図5に示した従来例のように、
回転軸方向に長い回転刃112を使用する場合は、傾斜
させた刃先112aの全ての部分が、直線状の刃先を有
する固定刃102と一定の間隔で噛み合うようにするた
めには、この回転刃の外周面を、刃先112aの回転軌
跡に一致するような円弧断面形状にする必要がある。し
たがって、このような回転刃112の製作や、刃先11
2aの再研磨はコストがかかる。一方本発明のように、
幅が狭いバイトを所定の回転ピッチ角θだけずらして積
層する構造では、このバイト外周面は、刃先の回転軌跡
面より回転中心側に傾斜していれば、直線断面形状で足
りる。したがって、このような形状のバイトの製作や、
刃先の再研磨は極めて容易になる。
【0011】第3に、回転板とバイトは、同じ形状のも
のをそれぞれ回転ピッチ角θをずらして積層する。した
がって、1種類の回転板とバイトを準備するだけで足り
ることになり、製作や修理コストの大幅な低減化が可能
になる。また後述するように、粉砕処理能力の低下を防
止するためには、粉砕後のゴム片のサイズに合わせて、
回転ピッチ角θのずらし量を変更する必要がある。この
場合に、例えば各回転板を細かい歯のスプライン軸で同
心状に積層する構造を採用すれば、1種類の回転板とバ
イトだけで回転ピッチ角θのずらし量を変更することが
できる。
【0012】第4に、各回転板は、両端に位置するもの
から中央に位置するものへと、回転と逆方向にそれぞれ
所定の回転ピッチ角θだけずらして積層してあるため、
固定刃とは、両端に位置するバイトの刃先から順々に噛
み合うことになる。したがって、破砕に要する力が大幅
に低減できる。また、粉砕片が中央部に集まり、両端に
位置する回転板の外側面と外部ケースとの摺動面から、
ゴムの粉砕粉が洩れ出ることを低減できる。
【0013】このタイヤ粉砕機の第2の特徴は、前記特
徴1に記載した回転ピッチ角θが、粉砕後のタイヤのゴ
ム片のサイズ(ミリメータ)を2乗した値を10で除し
た値±0.5度であることにある。
【0014】すなわち上述したように、回転ピッチ角θ
のずらし量が一定の場合には、粉砕後のゴム片のサイズ
が小さくなると、粉砕処理能力が低下する。したがって
粉砕後のゴム片のサイズに合わせて、回転ピッチ角θの
ずらし量を変更する必要がある。発明者は、この回転ピ
ッチ角θのずらし量について試行錯誤を繰り返し、上述
した実験式に基づく回転ピッチ角θのずらし量が、粉砕
処理能力の低下を防止することに有効であることを見出
した。
【0015】このタイヤ粉砕機の第3の特徴は、前記特
徴1〜2のいずれかに記載したタイヤのゴム片を、回転
刃部と固定刃とに導入する入口通路を備え、この入口通
路の壁面の一部が、この回転刃部の刃先の回転軌跡面に
沿うような形状に形成してあることにある。そして、こ
の壁面の一部と、回転刃部の刃先の回転軌跡面との間隔
が、固定刃に近づくにつれて狭くなっていくように構成
してある。
【0016】このように発明を構成することにより、ゴ
ム片のサイズが小さい場合であっても、固定刃に近づく
につれて狭くなっていく入口通路を通過する際に圧縮さ
れつつ固定刃に押し込まれるので、粉砕処理能力を向上
させることができる。
【0017】このタイヤ粉砕機の第4の特徴は、前記特
徴1〜3のいずれかの1に記載した回転刃部の両側面
は、これらと密接摺動する側壁にはさまれており、これ
らの側壁の外側と、回転刃部の回転軸を支える軸受との
間には、これらの側壁と回転刃部の両側面の両端面との
摺動面から洩れ出るタイヤのゴムの粉砕粉を、収集して
排出する排出チャンバーを備えていることにある。
【0018】このように発明を構成することにより、ゴ
ム粉が軸受に侵入することを防止できる。すなわちゴム
片を粉砕する際に発生する細かいゴムの粉砕粉は、回転
刃部の両側面と、これに密接摺動するケースの側壁面と
の間隙から少量が洩れ出る。したがって、この洩れ出る
タイヤのゴムの粉砕粉が軸受に到達する前に、排出チャ
ンバーにおいて収集して排出することにより、潤滑油の
頻繁な交換や軸受の破損を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図4に示すタイヤ粉砕機
は、サイズが約30mmタイヤのゴム片10を、約8m
mのサイズの粉砕片20に粉砕するものである。このタ
イヤ粉砕機は、回転刃部1と、固定刃2と、スクリーン
3とを備えている。回転刃部1は、所定の厚さを有する
11個の鋳鉄製の回転板11を、それぞれ同心状に積層
して構成されている。それぞれの回転板11の外周上に
は、回転板11の回転軸14と平行な刃先12aを有す
る、脱着可能な高硬度鋼材からなるバイト12が装着し
てある。
【0020】図3を参照して、バイト12の回転板11
への装着を説明する。回転板11の外周には、回転軸を
中心として各々60度の間隔で、6個のバイト12を装
着する突起面11aが形成してある。そして突起面11
aには、ネジ穴11bが形成してある。バイト12は、
幅寸法が回転板11のリブ幅と同じである縦長形状を有
しており、突起面11aに形成したネジ穴11bに螺合
するボルト13により、この突起面に装着してある。バ
イト12の刃先12aは、回転軸14と平行な直線形状
に成形してあり、このバイトの外周面12bは、この刃
先から、この刃先の回転軌跡面の内側に向けて傾斜する
平面形状に形成してある。
【0021】そしてバイト12の底面は、回転板11の
外周に形成した突起面11aと垂直な支え面11cに接
している。したがって、後述するように回転板11を所
定の回転ピッチ角θだけずらして積層した場合には、バ
イト12の両端は相互に接触して回転軸方向の動きが拘
束され、回転方向の動きは突起面11aで拘束され、回
転中心方向の動きが支え面11cで拘束されるため、こ
のバイトをこの回転板に確実に固定しておくことができ
る。
【0022】図2に示すように回転板11は、バイト1
2の刃先12aが、両端に位置するこの回転板から中央
に位置するこの回転板に向って、回転と逆方向に所定の
回転ピッチ角θだけずれるように積層してある。このピ
ッチ角θは、θ=「粉砕後のタイヤの平均サイズ(m
m)の2乗」/10からなる実験式で計算する。この発
明の実施の形態では、粉砕後のタイヤの平均サイズは8
mmであるため、θ=8 /10=64/10=6.4
度となり、四捨五入して6度に設定してある。なお、更
にサイズを8から5mmへ、そして5から3mmに、順
次粉砕化する場合には、θは、それぞれ四捨五入して3
度、1度になる。ただし、θが2.4度以下、すなわち
四捨五入したθが3度以下になる場合には、粉砕処理能
力への影響が変化しないため、θは3度に設定する。し
たがって、サイズを5から3mmに粉砕化する場合に
は、θを3度に設定することになる。
【0023】固定刃2は、その刃先が直線形状からなる
高硬度鋼材で成形してあり、バイト12の刃先12aの
回転軌跡に対して所定の間隔を置いて、入口ケース4と
出口ケース5との水平合わせ面の間に、回転軸14を対
称として2個設置してある。したがって、固定刃2を交
換あるいは再研磨する場合には、入口ケース4と出口ケ
ース5とを分離すれば容易に脱着できる。なお、図示し
ていないが、固定刃2は、押しネジで水平方向に移動可
能になっており、バイト12の刃先12aと、この固定
刃の刃先との間隔を調整できるようになっている。
【0024】回転刃部1の下方には、ステンレス製の板
を半円形状に成形し、所定のサイズの貫通穴3aを一面
に配列したスクリーン3が、左右の回転刃部1の下面に
その両端部を密接させて装着してある。この貫通穴3a
の直径は、粉砕後の粉砕片20のサイズに応じて決めら
れており、この直径以下のサイズの粉砕片だけが下方に
通過し、通過しない粉砕片は、回転する回転刃部1によ
って、スクリーン3の内側半円面上を移動して、再度入
口通路4a内に戻される。なお、スクリーン3には、所
定のメッシュサイズを有する金属網を使用することもで
きる。
【0025】図3に示すように、タイヤのゴム片10
を、回転刃部1と固定刃2とに導入する入口ケース4の
入口通路4aの壁面4bには、ブラケット41が装着し
てある。そしてブラケット41の一側面41aは、回転
刃部1の刃先12aの回転軌跡面に沿うように形成して
あり、この一側面とこの回転軌跡面との間隔4cが、固
定刃2に近づくにつれて狭くなるように構成してある。
したがって、入口通路4aに投入されたタイヤのゴム片
10は、回転する回転刃部1によって、順次間隔4cに
押し込まれて、徐々に圧縮集合されて固定刃2に強制的
に供給される。このため、回転刃部1がゴム片を捕捉し
ないで空回りすることが回避され、破砕処理能力が大幅
に向上する。
【0026】回転刃部1は、上述したように回転板11
を同心状に積層して構成する。すなわち図2に示すよう
に、回転板11の中心には、細かい歯の雌スプライン1
1eが形成してあり、この雌スプラインと嵌合する雄ス
プラインを形成した回転軸14により、所定の回転ピッ
チ角だけずらして同心状に積層する。なお各回転板11
は、平行に機械加工したハブ部の両端で互いに接触し、
タイボルト(図示せず。)で軸方向を固定する。そし
て、このようにして積層した回転刃部1の両側面は、入
口ケース4と出口ケース5の側壁42,52の内側面に
密接して摺動する。
【0027】回転刃部1は、入口ケース4と出口ケース
5の側壁42,52を貫通する、回転軸14の両端に設
けたボールベアリング15,15によって支持されてい
る。入口ケース4と出口ケース5の側壁42,52の外
側面には、中心に回転軸14の貫通穴を開けた板金製の
排出チャンバー6,6がビスによって装着してある。排
出チャンバー6,6の底部には、排出管61,61が溶
接してある。そして、排出チャンバー6,6内には、側
壁42,52の内側面と、これと摺動する回転刃部1の
両側面との間隙から洩れ出るタイヤのゴム粉が収集さ
れ、排出管61,61から外部に放出される。したがっ
て、回転刃部1の両端面と側壁42,52の内側面との
摺動面から洩れ出るタイヤのゴム粉が、ボールベアリン
グ15,15に侵入するのを防止できる。
【0028】図4に、タイヤ粉砕機の全体構造を示す。
回転刃部1は、入口ケース4と出口ケース5に収納して
あり、この入口ケースと出口ケースとは、それぞれ水平
フランジ43と53とを有し、これらの水平フランジの
一端に設けた回転ジョイント54を中心として開閉す
る。入口ケース4の上部には、タイヤのゴム片を投入す
るホッパー7が連結してあり、出口ケース5の下部は、
粉砕片を収集し搬出する基台8に連結してある。なお粉
砕片は、基台8に設けた搬出口81から搬出される。
【0029】回転刃部1は、基台8に設けた駆動系9に
よって回転駆動される。すなわち、回転刃部1の回転軸
14の一端には、プーリー93が取り付けてあり、この
プーリーをベルト92を介してモーター91で回転させ
る。なお、駆動系9は、安全カバー94で覆ってある。
【0030】
【発明の効果】第1に、バイトは回転板に脱着可能に装
着されているため、バイトの刃先が磨耗あるいは破損し
た場合には、回転板を交換、修理することなく、バイト
だけを交換あるいは修理するだけで足りる。第2に、回
転刃部は、所定の厚さの回転板を複数積層して構成して
いるため、バイトの刃先を回転板の厚さの直線形状に形
成するだけでよい。したがって、バイトの製作や刃先の
再研磨等のコストが大幅に低減できる。
【0031】第3に、回転板とバイトは、同じ形状のも
のを回転ピッチ角θをずらして積層する。したがって、
一種類の回転板とバイトを準備するだけで足りることに
なり、製作や修理コストの低減化が可能になる。第4
に、回転刃部は、両端に位置するバイトの刃先から順々
に固定刃と噛み合うため、破砕に要する力が大幅に低減
できる。第5に、回転と逆方向に回転ピッチ角θをずら
した回転刃部の中央部に、粉砕片が集まり易くなるの
で、回転刃部の両端の摺動面から粉砕粉が洩れ出ること
を低減できる。
【0032】第6に、ゴムの粉砕後のサイズに合わせ
て、バイトの刃先を最適な回転ピッチ角θのずらし量で
積層することにより、粉砕処理能力の向上を図ることが
できる。第7に、タイヤのゴム片を回転刃部と固定刃と
に導入する通路面積を、固定刃に近づくにつれて狭くす
ることによって、ゴム片のサイズが小さい場合であって
も、粉砕処理能力を向上させることができる。
【0033】第8に、回転刃部の両側面と、これに密接
摺動する側壁の内側面との間隙から洩れ出る細かいゴム
の粉砕粉を、排出チャンバーにおいて、軸受に到達する
前に収集して排出することによって、潤滑油の頻繁な交
換や軸受の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転刃部の上面図である。
【図2】回転刃部の回転中心に垂直な断面図である。
【図3】回転刃部の回転中心に垂直な拡大断面図であ
る。
【図4】タイヤ粉砕機の全体図である。
【図5】従来例による回転刃部の回転中心に垂直な断面
である。
【図6】従来例による回転刃部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 回転刃部 11 回転板 12 バイト 12a 刃先 2 固定刃 3 スクリーン 4 入口ケース 4a 入口通路 4b 壁面 4c 間隔 6 排出チャンバー 10 ゴム片 14 回転軸 15 軸受 20 粉砕片 42,52 側壁
フロントページの続き (72)発明者 新田 儀昭 北海道北広島市大曲緑ヶ丘2丁目10番地3 (72)発明者 徳井 博樹 北海道札幌市西区発寒13条12丁目2番13号 寿産業株式会社発寒工場内 Fターム(参考) 4D021 AA12 AB02 CA01 EB01 4D065 CA16 CB01 CC01 DD05 DD18 DD26 EB14 EC09 ED06 ED16 ED23 ED27 EE02 EE19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤのゴム片を微小片に粉砕するタイヤ
    粉砕機であって、 回転刃部(1)とこの回転刃部に対向する固定刃(2)とこれ
    らの下方に位置するスクリーン(3)とを備え、 上記回転刃部(1)は、所定の厚さを有する複数個の回転
    板(11)を同心状に積層して構成され、 上記回転板(11)の外周上には、この回転板の回転軸(14)
    と平行な刃先(12a)を有する脱着可能なバイト(12)が装
    着してあり、 上記回転板(11)は、上記バイト(12)の刃先(12a)が、両
    端に位置するこの回転板から中央に位置するこの回転板
    に向って、回転と逆方向に所定の回転ピッチ角θだけず
    れるようにそれぞれ積層してあり、 上記固定刃(2)の刃先は直線形状を有し、上記バイト(1
    2)の刃先(12a)の回転軌跡面に対して所定の間隔を置い
    て設定してあり、 上記スクリーン(3)は、上記回転刃部(1)と上記固定刃
    (2)とによって粉砕した上記タイヤの粉砕片(20)を通過
    させることを特徴とするタイヤ粉砕機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記回転ピッチ角θ
    が、粉砕後のタイヤのゴム片のサイズ(ミリメータ)を
    2乗した値を10で除した値±0.5度となる角度であ
    ることを特徴とするタイヤ粉砕機。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、前記タ
    イヤのゴム片を前記回転刃部(1)と前記固定刃(2)とに導
    入する入口通路(4a)を備え、 上記入口通路(4a)は、この入口通路の壁面(4b)の一部が
    上記回転刃部(1)の刃先(12a)の回転軌跡面に沿うような
    形状に形成してあり、 上記壁面(4b)の一部と上記回転刃部(1)の刃先(12a)の回
    転軌跡面との間隔(4c)が前記固定刃(2)に近づくにつれ
    て狭くなっていくことを特徴とするタイヤ粉砕機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの1において、前
    記回転刃部(1)の両側面は、これらと密接摺動する側壁
    (42,52)に挟まれており、 上記側壁(42,52)の外側と上記回転刃部(1)の回転軸(14)
    を支える軸受(15)との間には、これらの側壁と上記回転
    刃部(1)の両側面との摺動面から洩れ出る前記タイヤの
    ゴム粉を収集して排出する排出チャンバー(6)を備えて
    いることを特徴とするタイヤ粉砕機。
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