JP2003220173A - 装飾表示体および遊技機 - Google Patents
装飾表示体および遊技機Info
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Abstract
少ない静的な状態で、立体的な図柄の拡大像が見える装
飾表示体を提供する。 【解決手段】 装飾表示体は、シート状の透明素材41
の裏面に、着色された複数の画素42を各画素42の並
びに方向性を持たせて2次元的に等配列して画像パター
ンが形成される。透明素材41の表面には、複数の凸レ
ンズ状の集光素44を各集光素44の並びに前記画像パ
ターンと同じ方向性を持たせて2次元的に等配列して集
光素パターンが形成される。各画素42の配列ピッチと
各集光素44の配列ピッチとが異なるように、前記画像
パターン43と集光素パターンとが形成される。
Description
の遊技機の前面を構成する外装パネルなどに用いられる
装飾表示体に関し、特に、この発明は、装飾または表示
のための文字、図形、模様など(以下、「図柄」とい
う。)が浮き上がって見える装飾表示体と、その装飾表
示体が用いられた遊技機とに関する。
械の前面が複数の外装パネルを組み合わせて構成されて
いる。外装パネルは、通常、正面、上部、下部に配置さ
れ、特に、下部の外装パネルには、機種名などを表す図
柄が印刷される。この種の外装パネルは、アクリル板の
ような透明基板の裏面にシルクスクリーン印刷を施すこ
とにより、図柄やその背景が表されている。ところが、
上記構成の外装パネルは、図柄が平面的に表現されてい
るので、遊技者の視覚を刺激する効果に欠け、機械に対
する遊技者の興味を引くには限界がある。
て、図柄が立体的に見え、かつ見る方向によってその図
柄が変化する装飾シートが提案されている(特開平9−
207254号)。この装飾シートは、透明シートの表
面に複数の凸レンズ状の突起を連続的に配列し、透明シ
ートの裏面には、表面と同じ配列の画素を表面の突起の
配列方向に対して配列方向を回転変位させて印刷したも
のである。
装パネルに適用することを検討したところ、凸レンズ状
の突起による各画素の拡大像が立体的に見える上に、凸
レンズ状の突起のパターンと画素のパターンとが全域に
わたってずれるため、見る角度が変わると、各画素の像
が連続的に変動するというモアレ縞現象による図柄の揺
らぎが生じ、従来の外装パネルと比較して、遊技者の視
覚を刺激する効果が高められる。
ネルに表される図柄によっては、前記した揺らぎの少な
い静的な状態で、立体的な図柄の拡大像が見える方が望
ましい場合があり、上記した構成の装飾シートでは、そ
のような要望に応えることができない。
るのに、レンチキュラー方式と呼ばれる蒲鉾型レンズを
用いる方法を採用することもできるが、この方法では、
見る位置を左右に動かすと、逆視現象が生じるため、見
る位置に制限を受けるという問題がある。
もので、見る位置に制限を受けず、揺らぎの少ない静的
な状態で、立体的な図柄の拡大像が見える装飾表示体
と、その装飾表示体が用いられた遊技機とを提供するこ
とを目的とする。
示体は、シート状または板状の透明素材の裏面に、着色
された複数の画素を各画素の並びに方向性を持たせて2
次元的に配列して形成された画像パターンを少なくとも
一層備え、透明素材の表面には、複数の凸レンズ状の集
光素を各集光素の並びに画像パターンと同じ方向性を持
たせて2次元的に配列して形成された集光素パターンを
備えたものであり、各画素の配列ピッチと各集光素の配
列ピッチとが各方向について異なるように、画像パター
ンと集光素パターンとが形成されて成る。
複数種の集光素を含んでいるものであってもよい。
数種の画素を含んでいてもよい。
る印刷層を介して着色された透明または不透明インキに
よる背景の印刷層が形成されていてもよい。
消し表面形成用のインキにより形成されていてもよい。
または不透明インキによる背景の印刷層が形成されてい
てもよい。
透明樹脂に混合して成るインキにより形成されていても
よい。
着色された透明インキによる凸レンズ状の集光素により
形成されていてもよい。
チが互いに異なる複数層の画像パターンが設けられてい
てもよい。
の外装パネルに用いることも可能である。
光素とが同じ方向へ配列ピッチを変えて2次元的に配列
されているので、集光素と画素とが重なる部分と位置ず
れする部分とが繰り返し生ずることになり、見る位置に
制限を受けることなく、揺らぎの少ない静的な状態で、
立体的な図柄の拡大像が見える。
集光素が含まれ、または、画像パターンに大きさが異な
る複数種の画素が含まれる場合は、集光素と画素との位
置ずれ状態に応じて集光素や画素の大きさを設定してお
けば、集光素と画素との重なり度合が調整できる。
る印刷層を介して着色された透明または不透明インキに
よる背景の印刷層を形成すれば、画像パターンが背景の
印刷層から浮き上がって見える。
し表面形成用のインキにより形成すれば、画像パターン
が背景の印刷層から浮き上がって見えるとともに、背後
からの照明光が背景の印刷層の微細な皺で拡散して光
る。
たは不透明インキによる背景の印刷層を形成すれば、画
像パターンと背景の印刷層とが浮き上がって見える。
明樹脂に混合して成るインキにより形成すれば、外部か
らの光が、透明樹脂と粉体または粒体との境界で反射し
て光る。
着色された透明インキによる凸レンズ状の集光素で形成
すれば、奥行き感のある画像パターンが得られる。
数層の画像パターンを有することにより、層数に応じた
個数だけ立体的な図柄の拡大像が見える。
前面の外装パネルに用いることにより、前面の外装パネ
ルにおいて上記した各作用が得られる。
スロットマシンの外観を示す。このスロットマシンは、
ボックス形状の本体部2の前面開口に扉部3を開閉可能
に取り付けて機体1が構成される。本体部2の中空内部
には、リールブロック、制御装置、メダル放出機などが
組み込まれる。リールブロックは、3個のリール8a,
8b,8cと各リール8a,8b,8cを駆動するステ
ッピングモータとが一体に組み付けられて成る。
ネル12、および下部パネル13により構成される。正
面パネル11の下方には、3個のリール8a,8b,8
cを一斉に始動させるための始動レバー14、対応する
リール8a,8b,8cを個別に停止させるための3個
の停止釦スイッチ15a,15b,15c、メダルを投
入するためのメダル投入口16などが設けられる。下部
パネル13の下方には、メダル放出口17より放出され
るメダルを収容するメダル受け皿18が配備される。
刷層で囲まれた無着色で透明のシンボル表示窓20が形
成される。シンボル表示窓20の背後位置には、3個の
リール8a,8b,8cが外周のシンボル表示面をシン
ボル表示窓20に向けて配置される。リール停止時、シ
ンボル表示窓20にはリール毎に3駒分のシンボルが見
える。
めの図柄30が表されている。この実施例では、下部パ
ネル13にこの発明の装飾表示体を用いているが、これ
に限らず、正面パネル11や上部パネル12にも用いる
ことができる。また、この発明の装飾表示体は、スロッ
トマシンなどの遊技機に限らず、装飾や表示を目的とす
るものであれば、その用途は問わない。
シート状の装飾表示体40をガラス板やアクリル板など
の透明基板の表面または裏面に貼着して下部パネル13
を形成しているが、例えば、アクリル板のような板状の
透明素材の表面に後述する集光素パターン45を、裏面
に画像パターン43を、それぞれ直接形成することも可
能である。なお、下部パネル13が透光性を有する場合
には、下部パネル13の背後に蛍光灯のような照明装置
を配備して、下部パネル13に表された図柄を明るく照
らし出すようにしてもよい。
スチックフィルムのようなシート状の透明素材41の裏
面に、着色された透明または不透明インキを用いて複数
の画素42を印刷して画像パターン43を形成するとと
もに、透明素材41の表面に、無着色または着色の透明
インキを用いて複数の凸レンズ状の集光素44を印刷し
て集光素パターン45を形成して成る。
を各画素42の並びに方向性を持たせて2次元的に配列
して形成される。この実施例では、図3に示すように、
x方向とこれに直交するy方向へ同じピッチpで各画素
42をマトリスク状に等配列して画像パターン43を形
成しているが、各画素42の配列は必ずしも等配列のマ
トリクス状である必要はなく、一方の配列方向に対する
他方の配列方向が90度より小さい角度または90度よ
り大きい角度をなすようにしてもよく、また、配列ピッ
チを例えば異なる値p1,p2,p3(ただし、p1≠
p2≠p3)が繰り返すように設定してもよい。なお、
画素42の形状(平面形状)は、図示例のような正方矩
形状に限らず、円形、楕円形、星形など、任意の形状を
採択できる。
ズ状の集光素44を各集光素44の並びに前記画像パタ
ーン43と同じ方向性を持たせて2次元的に配列して形
成される。この実施例では、x方向とこれに直交するy
方向へ画素42の配列ピッチpと異なる配列ピッチqで
各集光素44をマトリスク状に等配列して集光素パター
ン45を形成している。
よびy方向の各配列ピッチqを画素42の配列ピッチp
の5/4に設定することにより、xyの各方向につい
て、4個置きの集光素44aが画素42と完全に重な
り、その周囲の集光素44が画素42から順次位置ずれ
するように構成している。同図中、黒塗りで表した各画
素42は、矩形状の図柄(図中、破線で示す。)を構成
するもので、図柄を構成する9個(3行×3列)の各画
素42は、集光素44との重なり度合が大きく設定され
ているので、十分なレンズ効果が得られる。なお、集光
素44の配列も、画素42の配列と同様、必ずしも等配
列のマトリクス状である必要はなく、配列ピッチを例え
ば異なる値が繰り返すように設定することもできる。
松模様に設定するとともに、破線で示す各ブロックの中
心および4隅に位置する各集光素44a,44cについ
て、画素42との重なり度合を増すために、それぞれの
径を他の集光素44bの径より大きく設定したものであ
る。この実施例によれば、集光素44と画素42との重
なり部分が多いので、その分、レンズ効果が向上する。
なお、図4の実施例の集光素パターン45には、大きさ
が異なる2種類の集光素44が含まれるが、これに限ら
ず、大きさが異なる3種類以上の集光素を混在させるよ
うに構成してもよい。また、集光素44に代えて画素4
2の大きさを変えることも可能であり、その場合に、画
像パターン43には、大きさが異なる複数種の画素42
が含まれることになる。
示す。図5に示す実施例は、前記画像パターン43上
に、無着色の透明インキによる印刷層46を介して着色
された透明または不透明インキによる背景の印刷層47
を形成したものである。
7を紫外線硬化型の艶消し表面形成用のインキを用いて
形成したものであり、前記画像パターン43上に無着色
の透明インキによる印刷層46を介して形成された前記
背景の印刷層47を、紫外線の照射により硬化させるこ
とにより、微細な皺50を発生させ、艶消し表面を形成
している。この印刷面へ背後より光が照射されると、照
射光は微細な皺50で拡散されるため、印刷面が光輝
き、美麗な装飾効果が得られる。
ンキとして、ウレタンアクリレートとアクリレート系反
応性希釈剤と光開始剤とを含んだものを用いるが、この
インキに透明なガラスまたは合成樹脂より成る微小球体
を多数混入させれば、背後より光を照射したとき、照射
光が各微小球体を透過しかつ各微小球体の球面で乱反射
するため、印刷面が一層光輝く。なお、上記した紫外線
硬化型の艶消し表面形成用のインキは公知であるので、
ここでは詳細な説明を省略する。
3上に、着色された透明または不透明インキによる背景
の印刷層48を形成したものである。
8を、雲母の表面が二酸化チタン皮膜で被覆された粒子
51を透明樹脂52に混合して成るインキを用いて形成
したものである。前記透明樹脂52としてポリ塩化ビニ
ルなどの熱可塑性樹脂が用いられ、この透明樹脂52を
ベヒクルとして前記粒子51が均一に分散される。各粒
子51に外部からに光が当たると、透明樹脂52と各粒
子51の二酸化チタン被膜との境界で反射する光と、二
酸化チタン被膜と雲母との境界で反射する光とが干渉
し、二酸化チタン被膜の膜厚と雲母の厚みとに応じた色
に発色する。なお、上記した粒子51に代えて、アルミ
ニウムの着色粉、純金または純銀の粉、アルミウムをフ
ィルムに蒸着させた粉体などを用いることもできる。
3を構成する各画素42が、着色された透明インキによ
る凸レンズ状の集光素をもって形成されたものである。
なお、図中、41Aは集光素パターン45が形成された
透明素材、41Bは画像パターン43が形成された透明
素材であり、両透明素材41A,41Bを貼着して装飾
表示体40が形成されている。
素材41の裏面に、着色された透明インキを用いて第1
の画像パターン43Aを形成するとともに、第1の画像
パターン43A上に重ねて、着色された透明または不透
明インキを用いて第2の画像パターン43Bを形成した
ものである。第1の画像パターン43Aは、x方向とこ
れに直交するy方向へ同じピッチp1で複数の画素42
Aをマトリクス状に等配列して形成され、第2の画像パ
ターン43Bは、x方向とこれに直交するy方向へ第1
の画像パターン43Aとは異なるピッチp2で複数の画
素42Bをマトリクス状に等配列して形成される。
×3列)の画素42Aで構成される第1の矩形状の図柄
(図11において一点鎖線aで示す。)を等配列して構
成される。また、第2の画像パターン43Bは、49個
(7行×7列)の画素42Bで構成される第2の矩形状
の図柄(図11において二点鎖線bで示す。)を等配列
して構成される。なお、画像パターンの層数は、上記し
た実施例のように2層である必要はなく、3層以上であ
ってもよい。また、画像パターン上に図8に示した背景
の印刷層48を形成してもよい。
3の各画素42と集光素パターン45の各集光素44と
が同じ方向へ配列ピッチを変えて2次元的に等配列され
ているので、集光素44と画素42とが重なる部分と位
置ずれする部分とが繰り返し生じることになる。その結
果、見る角度を少し変えても、重なる部分があるため
に、各画素42の像の変動が不連続となってモアレ縞現
象の発生がなく、見る位置に制限を受けることなく、揺
らぎの少ない静的な状態で、立体的な図柄の拡大像が見
える。この場合、立体的な図柄の拡大像は、画素42の
配列ピッチにより拡大率が変化する。
上に透明インキによる印刷層46を介して背景の印刷層
47が形成されているので、画像パターン43が背景の
印刷層47から浮き上がって見える。
を紫外線硬化型の艶消し表面形成用のインキにより形成
しているので、画像パターンが背景の印刷層47から浮
き上がって見えるとともに、背後からの照明光が背景の
印刷層47の微細な皺50で拡散されて光る。
上に背景の印刷層48が形成されているので、画像パタ
ーン43と画素42,42間の背景の印刷層48とが浮
き上がって見える。
を、雲母の表面が二酸化チタン皮膜で被覆された粒子5
1を透明樹脂52に混合して成るインキを用いて形成し
ているので、透明樹脂52と各粒子51の二酸化チタン
被膜との境界で反射する光と、二酸化チタン被膜と雲母
との境界で反射する光とが干渉し、二酸化チタン被膜の
膜厚と雲母の厚みとに応じた色に発色する。
を構成する各画素42が凸レンズ状の集光素44で形成
されているので、奥行き感のある画像パターン43が得
られる。
画素42Aより成る第1の画像パターン43Aと、前記
画素42Aと配列ピッチが異なる複数の画素42Bより
成る第2の画像パターン43Bとを上下2層に重ねて形
成されているので、2個の立体的な図柄の拡大像が重な
って見える。
の表裏両面へ直接印刷を施して画像パターン43および
集光素パターン45を形成しているが、別の透明素材に
画像パターン43を印刷したものや別の透明素材に集光
素パターン45を印刷したものを前記透明素材41の表
裏面に貼付するようにしてもよい。
両面に、画像パターンの各画素と集光素パターンの各集
光素とを同じ方向へ配列ピッチを変えて2次元的に配列
したから、見る位置に制限を受けることなく、揺らぎの
少ない静的な状態で、立体的な図柄の拡大像を見ること
ができる。
数種の集光素を含ませ、あるいは、画像パターンに大き
さが異なる複数種の画素を含ませた場合は、集光素と画
素との位置ずれ状態に応じて集光素や画素の大きさを設
定することにより、集光素と画素の重なり度合を調整す
ることができる。
印刷層を介して背景の印刷層を形成することにより、背
景の印刷層から浮き上がった画像パターンを見ることが
できる。
インキにより背景の印刷層を形成することにより、背景
の印刷層から浮き上がった画像パターンを見ることがで
きるうえに、背後からの照明光を背景の印刷層の微細な
皺で拡散させて光らせることができる。
成することにより、画像パターンと背景の印刷層とを浮
き上がらせて見ることができる。
て成るインキにより背景の印刷層を形成することによ
り、外部からの光を透明樹脂と粉体または粒体との境界
で反射させて光らせることができる。
レンズ状の集光素で形成することにより、奥行き感のあ
る画像パターンを得ることができる。
数層の画像パターンを設けることにより、層数に応じた
個数の立体的な図柄の拡大像を見ることができる。
前面の外装パネルに用いることにより、遊技機の外装パ
ネルにおいて上記した各効果を得ることができる。
ロットマシンの外観を示す斜視図である。
図である。
て示す平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 シート状または板状の透明素材の裏面
に、着色された複数の画素を各画素の並びに方向性を持
たせて2次元的に配列して形成された画像パターンを少
なくとも一層備え、前記透明素材の表面には、複数の凸
レンズ状の集光素を各集光素の並びに前記画像パターン
と同じ方向性を持たせて2次元的に配列して形成された
集光素パターンを備えており、各画素の配列ピッチと各
集光素の配列ピッチとが各方向について異なるように、
前記画像パターンと集光素パターンとが形成されて成る
装飾表示体。 - 【請求項2】 前記画像パターンを構成する各画素は、
着色された透明インキによる凸レンズ状の集光素により
形成されている請求項1に記載された装飾表示体。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載された装飾表示
体が前面の外装パネルに用いられて成る遊技機。
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