JP2003219864A - 好熱性種菌pta−1773、生態環境改良資材、有機肥料、生物農薬、植物、飼料・飼料添加物、動物、生薬、水質浄化剤、土質浄化剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進・消臭剤、ファイトレメディエーション用調整剤、抗菌剤、発酵食品、発酵飲料、薬剤、及び生分解性プラスチック製造用製剤 - Google Patents

好熱性種菌pta−1773、生態環境改良資材、有機肥料、生物農薬、植物、飼料・飼料添加物、動物、生薬、水質浄化剤、土質浄化剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進・消臭剤、ファイトレメディエーション用調整剤、抗菌剤、発酵食品、発酵飲料、薬剤、及び生分解性プラスチック製造用製剤

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JP2003219864A JP2002286366A JP2002286366A JP2003219864A JP 2003219864 A JP2003219864 A JP 2003219864A JP 2002286366 A JP2002286366 A JP 2002286366A JP 2002286366 A JP2002286366 A JP 2002286366A JP 2003219864 A JP2003219864 A JP 2003219864A
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久 宮本
Hirokuni Miyamoto
浩邦 宮本
Kenichi Mori
健一 森
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SABUROKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生態系に好影響をもたらす環境浄化能を有
し、安全な農作物や畜産物等を生産可能とすると共に、
廃水浄化後における糸状菌等の残存や余剰汚泥の発生等
を防止できる生態環境改良資材、有機肥料、生物農薬、
植物、飼料・飼料添加物、動物、生薬、水質浄化剤、土
質浄化剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進・消臭剤、ファ
イトレメディエーション用調整剤、抗菌剤、発酵食品、
発酵飲料、薬剤、及び生分解性プラスチック製造用製
剤、並びにこれらの製造等に使用される好熱性種菌PT
A−1773を提供する。 【解決手段】 好熱性種菌PTA−1773をエビ及び
/又はカニの残渣等の有機素材に添加し、好気条件下か
つ50乃至90℃で発酵させることにより得られる生態
環境改良資材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、環境浄化能を有
する好熱性種菌PTA−1773、並びにこの好熱性種
菌PTA−1773による発酵によって得られる生態環
境改良資材、有機肥料、生物農薬、植物、飼料・飼料添
加物、動物(人を除く)、生薬、水質浄化剤、土質浄化
剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進・消臭剤、ファイトレ
メディエーション用調整剤、抗菌剤、発酵食品、発酵飲
料、薬剤、及び生分解性プラスチック製造用製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、農作物に対する消費者の
ニーズや時代の流れを見ると、安全な食の流行が徐々に
広がっており、化学肥料から有機肥料への転換や、農薬
漬けの栽培から無農薬栽培への転換等が急務となってい
る(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】また、家畜等に給与される飼料とは、家畜
等の成長、繁殖、産乳、産肉、産卵、産毛、畜力の供給
等を可能にする栄養素を1種以上含む物質であり、家畜
等に経口的に給与される(例えば、非特許文献2参
照。)。
【0004】更に、有機物を含む廃水の生物浄化法とし
ては、例えば活性汚泥法が知られている(例えば、非特
許文献3参照。)。この活性汚泥法は、廃水と活性汚泥
を加えた曝気層内に空気又は酸素を吹き込み、好気性微
生物の働きにより有機物を酸化分解するものである。
【0005】
【非特許文献1】嫌気性微生物研究会編「未熟有機物を
生かす 嫌気性微生物農法−カルス・サルパー・バイオ
サット−」社団法人農山漁村文化協会,昭和62年2月
10日,p.10−16
【非特許文献2】高原義昌編・著「産業をひらく微生物
−バイオテクノロジーの主役−」株式会社白亜書房,昭
和58年12月25日,p.192
【非特許文献3】中塩真喜夫著「廃水の活性汚泥処理」
株式会社恒星社厚生閣,改訂版,昭和53年9月30
日,p.172−187
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
肥料・農薬業界等においては、上記のようなニーズに対
処するだけの技術的な裏付けがなく、世界的に見ても模
索している段階である。即ち、劣悪化した土壌を修復し
ながら、また現在の酸性雨等の悪影響を回避しながら、
良質な有機農産品を生産する技術は見当たらないと共
に、農薬を減らす技術も模索段階にある。更に、微生物
農薬は一般化しておらず、複合微生物系による生物農薬
は少ない。
【0007】また、従来の飼料を給与した家畜等から
は、悪臭を放つ糞尿が排泄されることが多い。この場
合、糞尿の悪臭により生育環境が劣悪となって家畜等に
ストレスが溜まることも多く、家畜等が病弱又は病気に
なりがちである。このように、家畜等は閉鎖空間で飼育
され、生態系との関与が少ないため、ワクチンや抗生物
質に頼る傾向がある。そのため、このような家畜等から
生産される畜産物等の安全性が問題となっている。そし
て、循環型社会の視点からは、堆肥の完熟化が遅く、良
質化しないという問題点がある。
【0008】更に、上記のような活性汚泥法による従来
の廃水浄化システムにおいては、浄化後でも糸状菌等が
残ると共に、余剰汚泥も発生するという問題点がある。
即ち、従来の廃水浄化システムは常温微生物を利用する
技術であるため、浄化槽内の微生物叢が糸状菌等の廃水
浄化に対する悪玉菌に取って代わられることがあり、廃
水を浄化するべき微生物の優先環境を安定化することが
できなかった。
【0009】加えて、従来の生ゴミ処理技術において
は、堆肥の良質化や安全性の吟味が希薄である。また、
生ゴミ処理物を利用した生分解性プラスチックの製造技
術においては、生ゴミの処理過程で生分解性プラスチッ
クを製造し易いL型乳酸の生産を可能にする形の処理と
はなっていない。
【0010】また、従来では一般に、単一の事象に対す
る効能を謳うことが先行し、その後の生態系への影響に
ついて吟味した技術が極めて少ない。特に、環境浄化剤
においては、汚染対象を修復した後における外部環境へ
の負荷についての吟味が希薄である。
【0011】この発明は、以上のような事情や問題点に
鑑みてなされたものであり、生態系に好影響をもたらす
環境浄化能を有し、安全な農作物や畜産物等を生産可能
とすると共に、廃水浄化後における糸状菌等の残存や余
剰汚泥の発生等を防止できる生態環境改良資材、有機肥
料、生物農薬、植物、飼料・飼料添加物、動物、生薬、
水質浄化剤、土質浄化剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進
・消臭剤、ファイトレメディエーション用調整剤、抗菌
剤、発酵食品、発酵飲料、薬剤、及び生分解性プラスチ
ック製造用製剤、並びにこれらの製造等に使用される好
熱性種菌PTA−1773を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の好熱性種菌PTA−1773は、バチル
ス・ブレビスの近縁の種である好熱性細菌C−1と、バ
チルス・ブレビスの近縁の種である好熱性細菌C−3
と、好熱性バチルス・ステアロサーモフィラスCH−4
と、好熱性放線菌MH−1と、好熱性又は耐熱性乳酸菌
LM−1と、好熱性又は耐熱性乳酸菌LM−2と、未知
の細菌及び/又は放線菌との混合菌であって、環境浄化
能を有するものである。
【0013】請求項2の好熱性種菌PTA−1773
は、バチルス・ブレビスの近縁の種である好熱性細菌C
−1と、バチルス・ブレビスの近縁の種である好熱性細
菌C−3と、好熱性バチルス・ステアロサーモフィラス
CH−4と、好熱性放線菌MH−1と、好熱性又は耐熱
性乳酸菌LM−1と、好熱性又は耐熱性乳酸菌LM−2
と、未知の細菌及び/又は放線菌との混合菌であって、
好気条件下でエビ及び/又はカニの残渣の分解能、並び
に耐熱性酵素及び分子シャぺロンの生産能を有するもの
である。
【0014】請求項3の生態環境改良資材は、請求項1
又は2記載の好熱性種菌PTA−1773を有機素材に
添加し、好気条件下かつ50乃至90℃で発酵させるこ
とにより得られるものである。
【0015】請求項4の生態環境改良資材は、請求項3
記載の生態環境改良資材を有機素材に添加し、好気条件
下かつ50乃至90℃で発酵させることにより得られる
ものである。
【0016】請求項5の生態環境改良資材においては、
前記有機素材がエビ及び/又はカニの残渣である。
【0017】請求項6の生態環境改良資材は、前記有機
素材に多孔体を添加したものである。
【0018】請求項7の液状の生態環境改良資材は、請
求項3乃至6のいずれか記載の生態環境改良資材を水に
添加し、好気条件下かつ5乃至70℃で培養することに
より得られるものである。
【0019】請求項8の液状の生態環境改良資材は、請
求項3乃至6のいずれか記載の生態環境改良資材を、こ
の生態環境改良資材の製造の際に採取された蒸留液を含
む水に添加し、好気条件下かつ5乃至70℃で培養する
ことにより得られるものである。
【0020】請求項9の生態環境改良資材は、請求項3
乃至8のいずれか記載の生態環境改良資材から分離又は
単離された分離物又は単離物からなるものである。
【0021】請求項10の生態環境改良資材は、請求項
3乃至9のいずれか記載の生態環境改良資材を培養する
ことにより得られるものである。
【0022】請求項11の生態環境改良資材は、請求項
3乃至10のいずれか記載の生態環境改良資材から抽出
された遺伝子又はこの遺伝子を増幅した増幅物からなる
ものである。
【0023】請求項12の生態環境改良資材は、請求項
3乃至11のいずれか記載の生態環境改良資材から抽出
された成分を精製又は増幅することにより得られるもの
である。
【0024】請求項13の有機肥料は、請求項3乃至1
2のいずれか記載の生態環境改良資材を含むものであ
る。
【0025】請求項14の生物農薬は、請求項3乃至1
2のいずれか記載の生態環境改良資材を含むものであ
る。
【0026】請求項15の植物は、請求項1又は2記載
の好熱性種菌PTA−1773、請求項13記載の有機
肥料、あるいは請求項14記載の生物農薬を添加した土
壌又は水で栽培することにより得られるものである。
【0027】請求項16の飼料・飼料添加物は、請求項
3乃至12のいずれか記載の生態環境改良資材を含むも
のである。
【0028】請求項17の動物(人を除く)は、請求項
1又は2記載の好熱性種菌PTA−1773、あるいは
請求項16記載の飼料・飼料添加物を給与することによ
り得られるものである。
【0029】請求項18の生薬は、請求項15記載の植
物及び/又は請求項17記載の動物を原料として得られ
るものである。
【0030】請求項19の水質浄化剤は、請求項3乃至
12のいずれか記載の生態環境改良資材を含むものであ
る。
【0031】請求項20の土質浄化剤は、請求項3乃至
12のいずれか記載の生態環境改良資材を含むものであ
る。
【0032】請求項21の生ゴミ処理剤は、請求項3乃
至12のいずれか記載の生態環境改良資材を含むもので
ある。
【0033】請求項22の堆肥発酵促進・消臭剤は、請
求項3乃至12のいずれか記載の生態環境改良資材を含
むものである。
【0034】請求項23のファイトレメディエーション
用調整剤は、請求項3乃至12のいずれか記載の生態環
境改良資材を含むものである。
【0035】請求項24の抗菌剤は、請求項3乃至12
のいずれか記載の生態環境改良資材を含むものである。
【0036】請求項25の発酵食品は、請求項1又は2
記載の好熱性種菌PTA−1773、あるいは請求項3
乃至12のいずれか記載の生態環境改良資材を添加した
食品原料を、この食品原料の発酵能を有する発酵菌の存
在下で発酵させることにより得られるものである。
【0037】請求項26の発酵飲料は、請求項1又は2
記載の好熱性種菌PTA−1773、あるいは請求項3
乃至12のいずれか記載の生態環境改良資材を添加した
飲料原料を、この飲料原料の発酵能を有する発酵菌の存
在下で発酵させることにより得られるものである。
【0038】請求項27の薬剤は、薬剤の生産能を有す
る薬剤生産菌を、請求項1又は2記載の好熱性種菌PT
A−1773、あるいは請求項3乃至12のいずれか記
載の生態環境改良資材の存在下で培養し、この培養物か
ら採取することにより得られるものである。
【0039】請求項28の生分解性プラスチック製造用
製剤は、請求項3乃至12のいずれか記載の生態環境改
良資材を含むものである。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て説明する。第1実施形態に係る生態環境改良資材は、
好熱性種菌PTA−1773を資材原料に添加し、好気
条件下かつ50〜90℃で発酵させることにより得られ
るものである。
【0041】好熱性種菌PTA−1773は、バチルス
・ブレビス(Bacillus brevis)の近縁の種である好熱
性細菌C−1(以下、「C−1」という。)と、バチル
ス・ブレビス(Bacillus brevis)の近縁の種である好
熱性細菌C−3(以下、「C−3」という。)と、好熱
性バチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stear
othermophilus)CH−4(以下、「CH−4」とい
う。)と、好熱性放線菌MH−1(以下、「MH−1」
という。)と、好熱性又は耐熱性乳酸菌LM−1〔バチ
ルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)の近縁の
種。以下、「LM−1」という。)と、好熱性又は耐熱
性乳酸菌LM−2〔バチルス・コアギュランス(Bacill
us coagulans)の近縁の種。以下、「LM−2」とい
う。)と、未知の細菌及び/又は放線菌との混合菌であ
って、生態系に好影響をもたらす生物の活性化能を有
し、直接的又は間接的に環境浄化能を有している。ま
た、好熱性種菌PTA−1773は、好気条件下でエビ
やカニの残渣の分解能、並びに耐熱性酵素及び分子シャ
ぺロンの生産能を有している。
【0042】この好熱性種菌PTA−1773は、大分
県杵築市三光坊の山中の土壌と別府湾の海底エビとの混
合発酵物から採取、分離された混合菌である。混合菌を
構成する各菌の同定結果等を表1〜表3、図1〜図3に
示すが、その他にも同定不能な未知の細菌及び/又は放
線菌が含まれている。なお、表中の生育温度や耐熱性は
単離菌のものであり、混合菌としての好熱性種菌PTA
−1773の生育は−10〜90℃で確認されている。
ここで、好熱性種菌PTA−1773は、2000年5
月1日付けでATCC(American Type Culture Collec
tion, 10801 University Boulevard Manassas, Virgini
a 20110-2209 U.S.A.)に国際寄託されている(受託番
号:PTA−1773)。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】MH−1の細胞壁には、メソ−ジアミノピ
メル酸、グルタミン酸又はグルタミン(Glx)、グリシ
ン(Gly)、アラニン(Ala)、グルコサミンが含まれて
いた。MH−1の全菌体には、マンノース、キシロー
ス、リボース、アラビノース、ラムノースが含まれてい
た。MH−1のDNA中のグアニン(G)とシトシン
(C)の合計比率は、54.6%であった。
【0046】MH−1については、16S rRNA遺
伝子塩基配列(配列の長さ:1020)を調べた。具体
的には、自動DNAシークエンサー(ABI 300)を用
い、操作はLaneらのダイ−ターミネーター法(Lane, D,
J., B. Pace, G. J. Olsen, D. A. Stahl, M. L. Sogi
n, and N. R. Pace. 1985. Rapid determunation of 16
S ribosomal RNA sequences for phylogenetic analysi
s. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 82:6855-6959)に従っ
た。DNA解析は「CLUSTAL W(Thompson, J. D., D.
G. Higgins, and T. J. Gibson. 1994. CLUSTAL W:impr
oving the sensitivity of progressive multiple sequ
ence alignment through sequence weighting, positio
n-specific gap penalties and weight matrix choice.
Nucleic Acids Res. 22:4673-4680)」に従い、「Ribo
somal Database Project(http://rdp.life.uiuc.edu
/)」及び「GenBank(http://ww.ucbi.ulm.nih.gov
/)」のデータベースにより照合検索を行った。分離株
と近縁株との近隣結合法による系統樹を図1に示す。
【0047】LM−1及びLM−2の好熱性種菌PTA
−1773からの分離に際しては、1gの検体を無菌的
に分取し、9mLの滅菌蒸留水に添加して10倍希釈水
とした。この希釈水に対しては、80℃、15分間の加
熱処理を行った。このようにして加熱処理した希釈水を
もとに順次希釈操作を繰り返して10〜106倍の希釈
系列を作製した。その後、各希釈検水の0.1mLを乳
酸菌選択(MRS)寒天培地に塗抹し、37℃、48時
間、嫌気条件下で培養したところ、2種類の異なるコロ
ニー(LM−1及びLM−2)が観察された。なお、L
M−1については、MRS培地では芽胞非形成であった
が、一般寒天培地では芽胞形成であった。LM−2につ
いても同様であった。これらLM−1及びLM−2の同
定結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】また、LM−1及びLM−2について、そ
れぞれ16S rRNA遺伝子塩基配列を調べた。具体
的には、分離株をMRS培地(OXOID)に植菌し、37
℃での培養物を供試菌体とした。DNA抽出、PCR、
PCR産物の精製、サイクルシークエンスは「MicroSeq
TM 500 16S rDNA Bacterial Sequencing Kit(Applied
Biosystems社製)」を用い、操作はApplied Biosystems
社のプロトコルに従った。DNA解析は「ABI PRISMTM
377 DNA Sequencer(Applied Biosystems社製)」を用
い、MicroSeqTM のデータベースにより照合検索を行っ
た。その結果を配列表(配列番号1及び配列番号2)に
示す。更に、分離株と近縁株との近隣結合法による系統
樹を図2及び図3に示す。
【0050】ここで、キチン濃度を変えて(0、0.05、
0.1、0.2%)培養したC−1、C−3、及びCH−4に
ついて、p−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−
グルコサミン(p−NP−β−D−GlcNAc)を基質とし
て耐熱性キチナーゼの比活性をそれぞれ測定した。その
結果を表4に示す。測定は、グルコース(Glc)−ペプ
トン培地(Broth)条件及び無細胞(Cell-free)条件で
それぞれ行った。CH−4については、更に酢酸ナトリ
ウム(AcONa)−ペプトン培地(Broth)条件及び無細胞
(Cell-free)条件でも行った。
【0051】
【表4】
【0052】また、C−1、C−3、及びCH−4を、
0.2%のコロイダルキチンを含むグルコース−ペプト
ン培地でそれぞれ培養し、キチン分解活性を測定した。
その結果を表5に示す。測定は、グルコース−ペプトン
培地(Broth)条件及び無細胞(Cell-free)条件でそれ
ぞれ行った。CH−4については、更に酢酸ナトリウム
(AcONa)−ペプトン培地(Broth)条件及び無細胞(Ce
ll-free)条件でも行った。活性は、コロイダルキチン
懸濁液を60℃で反応させ、1時間後の濁度低下を蛋白
mg当りで表示した。
【0053】
【表5】
【0054】更に、C−1、C−3、及びCH−4につ
いて、p−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グ
ルコサミン(p−NP−β−D−GlcNAc)を基質とし
た、pH及び温度に対するエキソ(exo)の分解活性を
測定した。その結果を図4及び図5に示す。温度に対す
る分解活性では、CH−4の菌体外酵素(extra)につ
いても測定した。
【0055】また、p−ニトロフェニル−N−アセチル
−β−D−グルコサミン誘導体を用いて分解活性の基質
特異性を調べた。その結果を表6(p−NP−β−D−
GalNAcはp−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−
ガラクトサミン)に示す。
【0056】
【表6】
【0057】加えて、MH−1には3種類の耐熱性キチ
ナーゼ(L,M,Sという)が含まれていたので、これ
らを常法により単離した後、p−NP−β−D−diGlcN
Acを基質として耐熱性キチナーゼの比活性をそれぞれ測
定した。その結果を表7に示す。
【0058】
【表7】
【0059】資材原料としては、海産物残渣、昆虫類、
動物類、珈琲粕、麦わら、もみ殻、稲わら、茶粕、食用
廃油、大豆・小豆・落花生等の豆類の種皮等、落ち葉、
樹皮、家畜の糞尿、これら海産物残渣等を食べた微生物
類等の各種の有機物やこれらの適当な組合せの混合物等
の有機素材を使用すればよいが、これらのうち、エビや
カニの残渣が好適である。エビやカニの残渣としては、
例えば、エビやカニから可食部を除いた不可食部や、あ
るいは食用には適さない小エビや小カニが挙げられる。
【0060】ここで、エビやカニの残渣等の有機素材に
は、多孔体を添加するのが望ましい。多孔体としては、
例えば粉末状、粒子状、チップ状等の珈琲粕、炭、多孔
質セラミック、フラーレン、グラファイトシリカ等が挙
げられる。このような多孔体は多孔質で高温下でも分解
されにくく、好熱性種菌PTA−1773の担体となる
ので、好熱性種菌PTA−1773の活性がより高くな
るという利点がある。有機素材と多孔体との混合割合と
しては、重量比で7対3程度が望ましい。
【0061】このような資材原料は、全重量の数十%の
水分を含んだ生の状態で使用すればよい。発酵は、資材
原料に適当量の好熱性種菌PTA−1773を添加し、
空気雰囲気下での攪拌等によって好気条件下で行えばよ
いが、エビやカニの残渣に含まれる良質の抗酸化成分や
ミネラル成分等のために好熱性種菌PTA−1773の
活性は高いので、保熱条件下で自家発酵熱によって50
〜90℃に昇温すると共に、発酵も長時間持続する。こ
の場合、必要に応じて、ヒータ等により加熱したり、遠
赤外線を照射したりすれば、50〜90℃により短時間
で昇温できるという利点がある。
【0062】混合物の水分は発酵の進行に伴って低下し
てくるので、含水率が20重量%以下になるまで発酵を
数十時間〜1カ月程度続けて好熱性種菌PTA−177
3を固定化すればよい。この際、蒸留液が生成するの
で、これを別に採取しておくのが望ましい。この蒸留液
の利用法については後述する。
【0063】上記のようにして一般の微生物には過酷な
高温環境で発酵させれば、好熱性種菌PTA−1773
のみが活発に増殖するので、この好熱性種菌PTA−1
773由来の安定性・持続力等に優れた耐熱性キチナー
ゼ(例えば耐熱性N−アセチル−β−D−ヘキソサミニ
ダーゼ等)・耐熱性SOD(スーパーオキシドジスムタ
ーゼ)等の耐熱性酵素、分子シャぺロン、及び耐熱性S
OD・ビタミンE・セレニウム(Se)・不飽和脂肪酸・
各種ミネラル成分等の抗酸化機能性成分を多く含む粉体
状の生態環境改良資材が得られるという利点がある。ま
た、50〜90℃の高温で発酵させるので、混合物の含
水率を24時間〜1カ月という短期間で20重量%以下
まで低減化して好熱性種菌PTA−1773を固定化で
きるという利点がある。
【0064】なお、得られた生態環境改良資材には好熱
性種菌PTA−1773が固定化されているので、この
生態環境改良資材の一部又は全部と既述の資材原料とを
所定割合で混合し、上記と同様にして発酵させれば、好
熱性種菌PTA−1773を別に添加しなくても更に生
態環境改良資材が得られるという利点がある。この場合
の生態環境改良資材と資材原料との混合割合としては、
重量比で7対3程度が好適である。また、この操作を繰
り返せば、好熱性種菌PTA−1773を添加しないで
も生態環境改良資材が連続的に得られるという利点があ
る。
【0065】このようにして得られる生態環境改良資材
は、既述のように、好熱性種菌PTA−1773由来の
耐熱性酵素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を
多く含んでいる。前記耐熱性酵素の常温下における活性
の持続力は、常温微生物由来の酵素が1週間以内である
のに対し、半年〜1年程度と長い。また、この耐熱性酵
素は、エタノール等の有機溶媒や界面活性剤等によって
も失活しない。ここで、分子シャぺロンとは、酵素の構
造を保持等させることによって、酵素が安定な活性を示
すことができるように手助けをするタンパク質である
が、常温微生物由来の分子シャぺロンではATP(アデ
ノシン−5’−三リン酸)のエネルギーが必要であるの
に対し、好熱性種菌PTA−1773由来の分子シャぺ
ロンではATPのエネルギーがなくても働く性質があ
る。そのため、この好熱性種菌PTA−1773由来の
分子シャぺロンは、各種の環境で前記耐熱性酵素や常温
微生物由来の酵素等の変性を防止し、その働きを助ける
ことができる。これにより、生態環境改良資材は、各種
の環境で生育する、生態系に好影響をもたらす常温微生
物を活性化(安定化)することができる。
【0066】なお、好熱性種菌PTA−1773自体が
前記耐熱性酵素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成
分を発現しているので、この好熱性種菌PTA−177
3を単体で使用する場合でも上記と同様の効果がある。
【0067】第2実施形態に係る液状の生態環境改良資
材は、第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材を水に
添加し、好気条件下かつ5〜70℃で培養することによ
り得られるものである。
【0068】培養は、水に適当量の生態環境改良資材を
添加し、曝気等による好気条件下において5〜70℃で
行えばよい。生態環境改良資材の添加割合としては、水
100Lに対して1L〜数L程度が適当である。この場
合も、必要に応じて遠赤外線を照射すれば、より短時間
で昇温できるという利点がある。
【0069】上記のようにして培養すれば、生態環境改
良資材に固定化されている好熱性種菌PTA−1773
が活発に増殖するので、この好熱性種菌PTA−177
3由来の耐熱性酵素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能
性成分を多く含む液状の生態環境改良資材を製造できる
という利点がある。
【0070】ここで、粉体状の生態環境改良資材の製造
時に採取された既述の蒸留液を水に添加しておけば、こ
の蒸留液に好熱性種菌PTA−1773由来の耐熱性酵
素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分が含まれて
いるために生態環境改良資材が溶解又はなじみ易いの
で、より効率良く培養できるという利点がある。
【0071】このようにして得られる液状の生態環境改
良資材は、粉体状の生態環境改良資材と同様の効果を有
すると共に、液状であるので、取り扱い易いという利点
がある。
【0072】第3実施形態に係る生態環境改良資材は、
第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実
施形態の液状の生態環境改良資材から分離又は単離され
た分離物又は単離物からなるものである。
【0073】分離や単離は、従来公知の適宜の方法や条
件等で行うことができる。このようにして生態環境改良
資材から分離又は単離された分離物又は単離物を調製す
れば、元の生態環境改良資材とは異なる特性を有する生
態環境改良資材や特定の微生物を含有する生態環境改良
資材を得ることもできるという利点がある。
【0074】第4実施形態に係る生態環境改良資材は、
第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実
施形態の液状の生態環境改良資材を培養することにより
得られるものである。
【0075】培養は、好気条件下又は嫌気条件下、適宜
の培地条件や温度条件等で行うことができる。このよう
にして生態環境改良資材を更に培養すれば、第3実施形
態と同様、元の生態環境改良資材とは異なる特性を有す
る生態環境改良資材や特定の微生物を含有する生態環境
改良資材を得ることもできるという利点がある。
【0076】第5実施形態に係る生態環境改良資材は、
第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実
施形態の液状の生態環境改良資材から抽出された遺伝子
又はこの遺伝子を増幅した増幅物からなるものである。
【0077】抽出や増幅は、従来公知の適宜の方法や条
件等で行うことができる。このようにして生態環境改良
資材から抽出された遺伝子又はこの遺伝子を増幅した増
幅物を調製すれば、第3実施形態と同様、元の生態環境
改良資材とは異なる特性を有する生態環境改良資材や特
定の微生物を含有する生態環境改良資材を得ることもで
きるという利点がある。
【0078】第6実施形態に係る生態環境改良資材は、
第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実
施形態の液状の生態環境改良資材から抽出された成分を
精製又は増幅することにより得られるものである。
【0079】抽出、精製、増幅は、従来公知の適宜の方
法や条件等で行うことができる。このようにして生態環
境改良資材から抽出された成分を精製又は増幅すれば、
第3実施形態と同様、元の生態環境改良資材とは異なる
特性を有する生態環境改良資材や特定の微生物を含有す
る生態環境改良資材を得ることもできるという利点があ
る。
【0080】第7実施形態に係る有機肥料は、第1実施
形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材からなるものである。この粉体
状又は液状の有機肥料によれば、施肥される土壌中又は
水耕栽培における水中の常温微生物の生育環境を整える
ことができるので、安全でしかも肥料効果に優れるとい
う利点がある。また、弱アルカリ性であるので、酸性雨
等による土壌の酸性化を防止できるという利点がある。
【0081】粉体状の有機肥料の場合は、粉体のまま定
期的に散布等すればよい。施肥割合としては、10a当
たり100〜150L程度が適当である。粉体状の有機
肥料を水耕栽培に使用する場合は、状態に応じて適当量
を施肥すればよい。
【0082】液状の有機肥料の場合は、培養後そのまま
又は適当量の水で希釈してから定期的に灌水、散布、葉
面散布等を行えばよい。施肥に際しては、例えば水10
0Lに粉体状の生態環境改良資材1Lを添加して培養し
た液状の生態環境改良資材からなる場合、この培養液
を、灌水用には10〜30倍(体積)程度、水耕栽培用
には10〜500倍(体積)程度、散布用又は葉面散布
用には100〜300倍(体積)程度に希釈して使用す
るのが適当である。
【0083】この有機肥料を施肥した土壌又は水で栽培
することにより得られる植物は、前記有機肥料によって
常温微生物の生育環境が整えられた土壌又は水で栽培さ
れるので、発育が良好であると共に、人体に対して安全
で栄養成分を豊富に含んでいるという利点がある。ま
た、この植物の一部又は全部を原料として得られる生薬
についても同様の利点がある。
【0084】このような植物としては、例えば、稲
(米)・大麦・小麦・ライ麦・トウモロコシ・豆類・根
菜類・野菜・果物等の農作物、オーチャードグラス・ア
ルファルファ等の飼料用作物、バラ・蘭・チューリップ
等の花卉、ベゴニア・ポインセチア等の観葉植物等が挙
げられる。また、植物には、血圧効果作用や抗癌作用等
を有すると考えられている機能性物質〔GABA(ギャ
バ,ガンマ−アミノ酪酸)やIP6(イノシトール6リ
ン酸)等〕を多量に含有する発芽玄米(例えば、品種名
「ハイミノリ」,農林水産省開発)等も含まれる。この
点、前記「ハイミノリ」等の通常の栽培条件では育苗が
困難で収穫量が少なくなり易い発芽玄米でも、前記有機
肥料を施肥した土壌又は水で栽培することにより得られ
る発芽玄米は、育苗が良好で収穫量が多いという利点が
ある。
【0085】なお、前記有機肥料に代えて、好熱性種菌
PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と同様
の効果はあるが、前記耐熱性酵素、分子シャぺロン、及
び抗酸化機能性成分を多く含んでいる有機肥料を使用す
る方が即効性があるという利点がある。
【0086】第8実施形態に係る生物農薬は、第1実施
形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材からなるものである。この生物
農薬によれば、植物病原菌(例えばフザリウム属菌・紋
羽病菌等の糸状菌等)に対して抗菌・溶菌効果を発揮す
るので、従来のような農薬が不要であると共に、人体に
対して安全な生物農薬として使用できるという利点があ
る。
【0087】この生物農薬を添加した土壌又は水で栽培
することにより得られる植物は、前記生物農薬によって
常温微生物の生育環境が整えられた土壌又は水で栽培さ
れるので、第7実施形態の有機肥料の場合と同様の効果
がある。また、この植物の一部又は全部を原料として得
られる生薬についても同様の利点がある。生物農薬の使
用量は特に限定されるものではなく、土壌又は水の状態
に応じて適当量を添加すればよい。
【0088】なお、前記生物農薬に代えて、好熱性種菌
PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と同様
の効果はあるが、前記耐熱性酵素、分子シャぺロン、及
び抗酸化機能性成分を多く含んでいる生物農薬を使用す
る方が即効性があるという利点がある。
【0089】第9実施形態に係る飼料・飼料添加物は、
第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実
施形態の液状の生態環境改良資材からなるものである。
この粉体状又は液状の飼料・飼料添加物によれば、飼料
・飼料添加物を添加した飼料を給与される家畜等が健康
になると共に、その糞尿も悪臭を放たなくなる。そのた
め、良好な環境で健康な家畜等を飼育できるという利点
がある。これは、好熱性種菌PTA−1773由来の分
子シャぺロンや抗酸化機能性成分が家畜等の体内にある
消化分解酵素等の変性を防止し、その働きを安定化する
ことによって、消化・吸収が良くなり、栄養補給を効率
的に促進するためであると考えられる。
【0090】この飼料・飼料添加物を添加した飼料を給
与することにより得られる動物は健康で発育が良好であ
るので、この動物からは、人体に対して安全で栄養成分
が豊富な畜産製品や生薬等を生産できるという利点があ
る。例えば、健康な乳牛から搾乳される牛乳等において
は、人体に対して糖尿病の誘発や免疫機能の抑制等の悪
影響を及ぼすグルココルチコイド等のステロイドホルモ
ンの濃度を低減化できる。また、健康な肉牛等からは、
安全な牛肉、豚肉、鶏卵、鶏肉等を生産できる。
【0091】このような動物(人を除く)としては、例
えば、乳牛・肉牛・馬・羊・山羊・豚・産卵鶏・ブロイ
ラー等の家畜・家きん類、養殖魚・養殖貝・養殖エビ・
養殖カニ等の養殖魚介類、犬・猫等のペット(愛玩動
物)、競走馬、動物園の動物等が挙げられる。
【0092】なお、既述の植物の場合と同様、前記飼料
・飼料添加物に代えて、好熱性種菌PTA−1773を
単体で使用する場合でも上記と同様の効果はあるが、前
記耐熱性酵素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分
を多く含んでいる飼料・飼料添加物を添加する方が即効
性があるという利点がある。また、この飼料・飼料添加
物は、必要に応じ、飼料として直接家畜等に給与しても
よい。
【0093】第10実施形態に係る水質浄化剤は、第1
実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形
態の液状の生態環境改良資材からなるものである。
【0094】この粉体状又は液状の水質浄化剤には、好
熱性種菌PTA−1773由来の耐熱性酵素等が含まれ
ており、この耐熱性酵素等は廃水等に含まれる例えば油
脂類等の有機物の分解能を有している。また、水質浄化
剤には好熱性種菌PTA−1773由来の分子シャぺロ
ンが含まれているので、有機物の分解能を有する常温微
生物の酵素等が前記分子シャぺロンによって安定化さ
れ、常温微生物が活性化される。これにより、常温微生
物の優先環境が安定化されると共に、前記分子シャぺロ
ンによって変性が防止されて安定化された前記耐熱性酵
素等も含まれているので、常温下においても分解処理が
効率良く進行する。
【0095】このような水質浄化剤によれば、好熱性種
菌PTA−1773が固定化された状態で長期保存が可
能であると共に、既に耐熱性酵素、分子シャぺロン、及
び抗酸化機能性成分を多く含んでいるので、好熱性種菌
PTA−1773等の好熱性菌を単体で添加する場合と
比べて即効性があるという利点がある。
【0096】なお、前記有機物としては、例えば、有機
酸、ペプチド、アミノ酸、油脂類等が挙げられる。この
ような有機物を含む浄化対象の水としては、例えば、水
質が汚濁した河川水や湖沼水、下水、し尿、水産加工品
・缶詰・食品工場や化学工場等から排出される廃水、家
庭や飲食店等から排出される炊事廃水等が挙げられる。
【0097】水質浄化に際しては、活性汚泥法等による
従来公知の各種の水質浄化装置を使用すると共に、有機
物を含む廃水等に適当量の水質浄化剤を添加し、曝気等
による好気条件下で有機物を分解処理すればよい。この
場合、ヒータ等による加熱や遠赤外線の照射等によって
50〜90℃の高温環境で行えば、更に糸状菌等を殺菌
して好熱性種菌PTA−1773等の優先環境を安定化
できるので、好熱性種菌PTA−1773等が活発に増
殖し、糸状菌等の死骸や有機物をより効率良く分解でき
る。そのため、糸状菌等の残存や余剰汚泥の発生を確実
に防止できるという利点がある。
【0098】ここで、有機物を含む廃水等に、第1実施
形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材を添加し、好気条件下かつ50
〜90℃で培養すれば、生態環境改良資材に固定化され
た好熱性種菌PTA−1773が活発に増殖するので、
この好熱性種菌PTA−1773由来の耐熱性酵素、分
子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を多く含む液状の
生態環境改良資材が得られる。このようにして得られた
液状の生態環境改良資材からなる水質浄化剤は、第2実
施形態の液状の生態環境改良資材からなる水質浄化剤に
比べ、廃水等に含まれる有機物の分解活性がより高いと
いう利点がある。これは、培養中においても前記耐熱性
酵素等により有機物が分解処理されるが、その分解処理
の間に好熱性種菌PTA−1773の突然変異によって
有機物の分解活性がより高い好熱性菌が発生するためで
あると考えられる。
【0099】第11実施形態に係る土質浄化剤は、第1
実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形
態の液状の生態環境改良資材からなるものである。
【0100】この土質浄化剤には、好熱性種菌PTA−
1773由来の耐熱性酵素等が含まれており、この耐熱
性酵素等は土壌等の汚染を浄化するバイオレメディエー
ション能、即ち、土壌等に含まれる汚染有機物の分解能
を有している。また、土質浄化剤には好熱性種菌PTA
−1773由来の分子シャぺロンが含まれているので、
第10実施形態の水質浄化剤の場合と同様の効果があ
る。分解可能な汚染有機物についても、水質浄化剤の場
合と同様である。土質浄化剤の使用量は特に限定される
ものではなく、土壌の状態に応じて適当量を添加すれば
よい。
【0101】なお、前記土質浄化剤に代えて、好熱性種
菌PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と同
様の効果はあるが、前記耐熱性酵素、分子シャぺロン、
及び抗酸化機能性成分を多く含んでいる土質浄化剤を使
用する方が即効性があるという利点がある。
【0102】第12実施形態に係る生ゴミ処理剤は、第
1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施
形態の液状の生態環境改良資材からなるものである。
【0103】この生ゴミ処理剤には、好熱性種菌PTA
−1773由来の耐熱性酵素等が含まれており、生ゴミ
を構成する有機物の分解能を有している。そのため、生
ゴミの堆肥化を促進できると共に、大腸菌O−157・
レジオネラ菌・赤痢菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌
等の人体に悪影響を与える日和見感染菌・病原菌、植物
病原菌、カビ等を殺菌できるという利点がある。また、
生ゴミ処理剤には好熱性種菌PTA−1773由来の分
子シャぺロンが含まれているので、第10実施形態の水
質浄化剤の場合と同様の効果がある。分解可能な有機物
についても、水質浄化剤の場合と同様である。生ゴミ処
理剤の使用量は特に限定されるものではなく、生ゴミの
状態に応じて適当量を添加すればよい。
【0104】なお、前記生ゴミ処理剤に代えて、好熱性
種菌PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と
同様の効果はあるが、前記耐熱性酵素、分子シャぺロ
ン、及び抗酸化機能性成分を多く含んでいる生ゴミ処理
剤を使用する方が即効性があるという利点がある。
【0105】第13実施形態に係る堆肥発酵促進・消臭
剤は、第1実施形態の粉体状の生態環境改良資材、又は
第2実施形態の液状の生態環境改良資材からなるもので
ある。
【0106】この堆肥発酵促進・消臭剤には、好熱性種
菌PTA−1773由来の耐熱性酵素等が含まれてお
り、堆肥に含まれる例えば有機酸等の悪臭成分等の分解
能を有している。そのため、堆肥の発酵を促進できると
共に、消臭化できるという利点がある。また、堆肥発酵
促進・消臭剤には好熱性種菌PTA−1773由来の分
子シャぺロンが含まれているので、第10実施形態の水
質浄化剤の場合と同様の効果がある。分解可能な有機物
についても、水質浄化剤の場合と同様である。堆肥発酵
促進・消臭剤の使用量は特に限定されるものではなく、
堆肥の状態に応じて適当量を添加すればよい。
【0107】なお、前記堆肥発酵促進・消臭剤に代え
て、好熱性種菌PTA−1773を単体で使用する場合
でも上記と同様の効果はあるが、前記耐熱性酵素、分子
シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を多く含んでいる堆
肥発酵促進・消臭剤を使用する方が即効性があるという
利点がある。
【0108】第14実施形態に係るファイトレメディエ
ーション用調整剤は、第1実施形態の粉体状の生態環境
改良資材、又は第2実施形態の液状の生態環境改良資材
からなるものである。
【0109】このファイトレメディエーション用調整剤
には、好熱性種菌PTA−1773由来の耐熱性酵素、
分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分が含まれている
ので、前記ファイトレメディエーション用調整剤を添加
した土壌又は水においては、常温微生物の生育環境が整
えられる。そのため、このような土壌又は水で栽培され
る植物の発育が良好となり、植物を利用した土壌等の汚
染浄化技術であるファイトレメディエーション用に土壌
又は水を好適に調整できるという利点がある。ファイト
レメディエーション用調整剤の使用量としては、第7実
施形態の有機肥料の場合に準じればよい。
【0110】なお、前記ファイトレメディエーション用
調整剤に代えて、好熱性種菌PTA−1773を単体で
使用する場合でも上記と同様の効果はあるが、前記耐熱
性酵素、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を多く
含んでいるファイトレメディエーション用調整剤を使用
する方が即効性があるという利点がある。
【0111】第15実施形態に係る抗菌剤は、第1実施
形態の粉体状の生態環境改良資材、又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材からなるものである。
【0112】この抗菌剤には、好熱性種菌PTA−17
73由来の耐熱性酵素等が含まれているので、病原菌等
に対して抗菌・溶菌効果を発揮すると共に、人体に対し
て安全であるという利点がある。
【0113】第16実施形態に係る発酵食品は、第1実
施形態の粉体状の生態環境改良資材又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材を添加した食品原料を、この食
品原料の発酵能を有する発酵菌の存在下で発酵させるこ
とにより得られるものである。
【0114】このような発酵食品としては、例えば、味
噌、醤油、納豆、ヨーグルト、パン等が挙げられる。発
酵菌としては、例えば麹菌、納豆菌、乳酸菌、パン酵母
等、発酵食品となる食品原料の発酵能を有する従来公知
の各種の菌が挙げられる。なお、食品原料には、好熱性
種菌PTA−1773、第7実施形態の有機肥料、ある
いは第8実施形態の生物農薬を添加した土壌又は水で栽
培することにより得られた植物や、好熱性種菌PTA−
1773あるいは第9実施形態の飼料・飼料添加物を給
与することにより得られた動物等も含まれる。
【0115】生態環境改良資材には好熱性種菌PTA−
1773由来の分子シャぺロンが含まれているので、常
温微生物である発酵菌の酵素等が前記分子シャぺロンに
よって安定化され、発酵菌が活性化される。これによ
り、発酵菌の優先環境が安定化されると共に、前記分子
シャぺロンによって変性が防止されて安定化された前記
耐熱性酵素等も含まれているので、常温下においても食
品原料の発酵が効率良く進行する。そのため、発酵菌だ
けが存在する場合に比べ、発酵期間を短縮化できるとい
う利点がある。
【0116】なお、生態環境改良資材に代えて、好熱性
種菌PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と
同様の効果はあるが、前記分子シャぺロン、耐熱性酵
素、及び抗酸化機能性成分を多く含んでいる生態環境改
良資材を使用する方が即効性があるという利点がある。
【0117】第17実施形態に係る発酵飲料は、第1実
施形態の粉体状の生態環境改良資材又は第2実施形態の
液状の生態環境改良資材を添加した飲料原料を、この飲
料原料の発酵能を有する発酵菌の存在下で発酵させるこ
とにより得られるものである。
【0118】このような発酵飲料としては、例えば、ワ
イン、清酒(醸造酒)、醸造酢、発酵乳等が挙げられ
る。発酵菌としては、例えばアルコール酵母や乳酸菌
等、発酵飲料となる飲料原料の発酵能を有する従来公知
の各種の菌が挙げられる。なお、飲料原料には、好熱性
種菌PTA−1773、第7実施形態の有機肥料、ある
いは第8実施形態の生物農薬を添加した土壌又は水で栽
培することにより得られた植物等も含まれる。また、発
酵飲料には、好熱性種菌PTA−1773、第7実施形
態の有機肥料、あるいは第8実施形態の生物農薬を添加
した土壌又は水で栽培することにより得られた発芽玄
米、又はこのような条件で栽培していない通常の発芽玄
米(従来品)を飲料原料として得られた発芽玄米醸造酒
や発芽玄米醸造酢等も含まれる。
【0119】生態環境改良資材には好熱性種菌PTA−
1773由来の分子シャぺロン、耐熱性酵素、及び抗酸
化機能性成分が含まれているので、第16実施形態の発
酵食品の場合と同様の効果がある。また、好熱性種菌P
TA−1773を単体で使用するよりは、生態環境改良
資材を使用する方が即効性があるという利点がある。
【0120】第18実施形態に係る薬剤は、薬剤の生産
能を有する薬剤生産菌を、第1実施形態の粉体状の生態
環境改良資材又は第2実施形態の液状の生態環境改良資
材の存在下で培養し、この培養物から採取することによ
り得られるものである。
【0121】このような薬剤としては、例えば、結核等
に対する薬効があるストレプトマイシン(アミノ配糖体
抗生物質)、化学療法剤としてのペニシリン系抗生物質
等が挙げられる。薬剤生産菌としては、例えばストレプ
トマイセス属の放線菌〔ストレプトマイセス・グリセウ
ス(Streptomyces griceus)等〕やペニシリウム・クリ
ソゲナム(Penicillium crysogenum)等、薬剤の生産能
を有する従来公知の各種の菌が挙げられる。
【0122】生態環境改良資材には好熱性種菌PTA−
1773由来の分子シャぺロン、耐熱性酵素、及び抗酸
化機能性成分が含まれているので、第16実施形態の発
酵食品や第17実施形態の発酵飲料の場合と同様の効果
がある。また、好熱性種菌PTA−1773を単体で使
用するよりは、生態環境改良資材を使用する方が即効性
があるという利点がある。
【0123】第19実施形態に係る生分解性プラスチッ
ク製造用製剤は、第1実施形態の粉体状の生態環境改良
資材、又は第2実施形態の液状の生態環境改良資材から
なるものである。
【0124】この生分解性プラスチック製造用製剤には
好熱性種菌PTA−1773が含まれていると共に、好
熱性種菌PTA−1773には、生ゴミから生分解性プ
ラスチックを製造する場合に必要なL型乳酸を生成する
LM−1やLM−2が含まれているので、生分解性プラ
スチックを効率良く製造できるという利点がある。生分
解性プラスチック製造用製剤の使用量は特に限定される
ものではなく、生ゴミの状態に応じて適当量を添加すれ
ばよい。
【0125】なお、生態環境改良資材に代えて、好熱性
種菌PTA−1773を単体で使用する場合でも上記と
同様の効果はあるが、LM−1やLM−2を多く含んで
いる生態環境改良資材を使用する方が即効性があるとい
う利点がある。
【0126】
【実施例】次に、実施例により更に詳細に説明するが、
この発明は係る実施例に限定されるものではない。 〔粉体状の生態環境改良資材の製造〕資材原料として
は、別府湾のエビやカニの残渣と小魚の混合物を使用し
た。この資材原料をそのまま市販の高温発酵装置に入れ
て好熱性種菌PTA−1773を適当量添加した後、空
気雰囲気下で攪拌しながら12時間発酵させて粉体状の
生態環境改良資材を得た。次いで、この生態環境改良資
材の30重量%を高温発酵装置から取り出し、その代わ
りにこれと同量の資材原料を再度添加して同様に12時
間発酵させた。なお、発酵中の温度は70〜90℃であ
った。この操作を複数回繰り返した後、得られた粉体状
の生態環境改良資材の成分を測定した。その結果を表8
に示す。
【0127】
【表8】
【0128】〔実施例1〜4(有機肥料としての使用
例)〕生態環境改良資材を使用してコマツナの幼植物試
験を行った。供試土壌としては、表層腐植質黒ボク土
(米神統・八街畑土壌)を使用した。具体的には、供試
土壌を充填した鉢に所定量の生態環境改良資材を施肥
し、適度に水分調節した後、コマツナの種を20粒/鉢
の割合で播種して温室中に放置した。このような鉢を各
施肥量について2鉢ずつ準備し、コマツナの発芽率及び
葉長をそれぞれ測定した。その結果を表9に示す(表中
の値は2鉢の平均値)。
【0129】
【表9】
【0130】〔比較例1〜4〕対照肥料として東京都知
事に登録済みの乾燥菌体肥料(有機質肥料)を使用した
他は、実施例1〜4と同様にしてコマツナの発芽率及び
葉長を測定した。その結果を表9に示す。
【0131】〔実施例5及び比較例5〜18(有機肥料
としての使用例)〕生態環境改良資材等の各肥料(表1
0参照)を使用してコウライシバの生育試験を行った。
具体的には、兵庫県内のゴルフ場の土壌に各肥料を施肥
(H3年11月下旬)してから約5カ月後(H4年4月
16日)にコウライシバの芝張りを行った。その後、3
〜7日の間隔で芝を刈り取り管理する中で、所定期間経
過後(H4年6月、H4年10月、H5年4月、H5年
7月、H5年9月、H5年11月)に一定面積(3.1
2m2)の芝を刈り取り、ゴミ等を水洗除去してから6
0℃で乾燥した後の重量(g/m2)を測定した。その
結果を図6に示す。
【0132】
【表10】
【0133】〔実施例6及び比較例19〜32(有機肥
料としての使用例)〕生態環境改良資材等の各肥料(表
10参照)を使用してベントグラスの生育試験を行っ
た。具体的には、上記のゴルフ場の土壌にベントグラス
の播種(H4年4月17日)を行った他は、実施例5等
と同様にしてベントグラスの乾物重(g/m2)を測定
した。その結果を図7に示す。
【0134】〔実施例7(有機肥料としての使用例)〕
生態環境改良資材を施肥した畑(徳島県)にナスを植
え、その栄養成分量に与える影響を調べた。その結果を
表11に示す。
【0135】
【表11】
【0136】〔比較例33〕ナスの栄養成分量の全国平
均値(「新編 食品成分表2000」一橋出版より抜
粋)を比較例10として表11に示す。
【0137】〔実施例8(有機肥料としての使用例)〕
長野県内の畑(1区の面積:3m2)2区に市販の化成
肥料を施肥(N:5kg/10a+5kg/10a追肥,P2O
5:15kg/10a, K2O:10kg/10a+5kg/1
0a追肥)すると共に、生態環境改良資材を施肥(N:
1.7kg/10a,P2O5:0.8kg/10a, K2O:
0.6kg/10a)し、各区にそれぞれトマト(品種
「桃太郎」)を植えてその平均1果重、全収穫個数、及
び全収量を調べた。その結果を表12に示す(表中の値
は2区の平均値)。収穫は、定植後、約45日経過して
から6〜8日間隔で5回行った。平均1果重は、収穫5
回分(全期間)の平均値をとった。
【0138】
【表12】
【0139】〔実施例9(有機肥料としての使用例)〕
上記化成肥料の施肥割合を変えると共に(N:0kg/1
0a+追肥なし,P2O5:10.4kg/10a, K2O:
6.2kg/10a+追肥なし)、生態環境改良資材の施
肥割合を変えた(N:10kg/10a,P2O5:4.6k
g/10a, K2O:3.8kg/10a)他は実施例 と同
様にして、トマトの平均1果重、全収穫個数、及び全収
量を調べた。その結果を表11に示す(表中の値は2区
の平均値)。
【0140】〔比較例34〕生態環境改良資材を施肥し
ない他は実施例8と同様にして、トマトの平均1果重、
全収穫個数、及び全収量を調べた。その結果を表12に
示す(表中の値は2区の平均値)。
【0141】〔実施例10及び比較例35(土質浄化剤
としての効果)〕実施例8及び比較例34でトマトを収
穫した後の跡地土壌の電気伝導度、pH(H2O)、及
びpH(KCl)をそれぞれ測定した。その結果を表13
に示す。
【0142】
【表13】
【0143】〔実施例11(有機肥料としての使用
例)〕四番茶(品種:藪北)の畑(静岡県)に生態環境
改良資材を施肥し(無農薬,有機栽培)、四番茶葉の栄
養成分量に与える影響を調べた。その結果を表14に示
す。
【0144】
【表14】
【0145】〔比較例36〕生態環境改良資材に代え
て、市販の化学肥料及び農薬を使用した他は、実施例1
1と同様にして四番茶葉の栄養成分量に与える影響を調
べた。その結果を表14に示す。
【0146】〔実施例12(飼料・飼料添加物としての
使用例)〕茨城県内の養鶏場で飼育されている鶏2万羽
に、通常の飼料に生態環境改良資材を約0.1重量%配
合したものを給与した。給与を開始してから約1カ月後
の鶏糞を採取し、その成分を測定した。その結果を表1
5に示す。
【0147】
【表15】
【0148】〔比較例37〕生態環境改良資材を配合し
ない他は、実施例12と同様に行った。その結果を表1
5に示す。
【0149】〔液状の生態環境改良資材の製造〕粉体状
の生態環境改良資材1Lを、市販の高温培養装置に入れ
た水100Lに添加し、空気雰囲気下で30〜70℃に
保持して12時間培養することによって、液状の生態環
境改良資材を得た。
【0150】〔実施例13〜15(液状の有機肥料又は
土質浄化剤としての使用例)〕液状の生態環境改良資材
を水で10倍(実施例13)、30倍(実施例14)、
又は50倍(実施例15)に希釈し、各希釈液をそれぞ
れ直径4mmの円状のろ紙に浸透させた。培地にフザリ
ウム属菌を塗株した後、この培地上に各ろ紙をそれぞれ
固定し、37℃で24時間培養した。その後、ろ紙の周
囲でフザリウム属菌の発育が抑制されている部分の直径
を測定した。その結果を表16に示す。なお、実施例1
5においては、測定不能であった。
【0151】
【表16】
【0152】〔実施例16(土質浄化剤としての使用
例)〕茨城県内の養鶏場で飼育されている鶏から排出さ
れた鶏糞10tに液状の生態環境改良資材の100倍
(体積率)希釈液を50L撒布し、鶏糞の発酵試験を行
った(屋根付き露地,好気条件下,外気温14〜20
℃)。その結果を表17に示す。
【0153】
【表17】
【0154】〔比較例38〕上記液状の生態環境改良資
材の100倍(体積率)希釈液を撒布しない他は実施例
16と同様にして、鶏糞の発酵試験を行った。その結果
を表17に示す。
【0155】〔実施例17(飼料添加物としての使用
例)〕島根県内の牧場で飼育されている慢性乳房炎の搾
乳牛4頭に、液状の生態環境改良資材を1頭当たり1日
2回、計1.6L添加したビートを給与し、12日後の
牛乳に含まれる体細胞数を測定した。その結果、体細胞
数(4頭の平均値)は、当初の153万個/Lから37
万個/Lまで減少していた。
【0156】〔実施例18(飼料・飼料添加物としての
使用例)〕茨城県内の養鶏場で飼育されている鶏2万羽
(15月令)に、通常の飼料に液状の生態環境改良資材
の100倍(体積率)希釈液を10%(体積率)配合し
たものを給与した。給与を開始してから約1カ月後の鶏
卵を採取し、その品質を調べた。その結果を表18に示
す。
【0157】
【表18】
【0158】〔比較例39〕上記液状の生態環境改良資
材の100倍(体積率)希釈液を添加しない他は実施例
18と同様にして、鶏卵の品質を調べた。その結果を表
18に示す。
【0159】〔実施例19(水質浄化剤としての使用
例)〕兵庫県内の蓮池(約12000m2,水深1.5
m)に液状の生態環境改良資材を1日当たり200L投
入し(H12年6月1日開始)、約2月後(H12年8
月1日〜10日の平均値,測定回数:1回/日)及び約
3月後(H12年9月1日〜10日の平均値,測定回
数:1回/日)の透視度を測定した。その結果を表19
に示す。なお、生態環境改良資材の投入を中止(H12
年9月11日から中止)してから約1カ月後にアオコの
原因となるミクロキスティスの量を測定したところ、生
態環境改良資材の投入中よりもミクロキスティスの量が
激増していた。
【0160】
【表19】
【0161】〔比較例40〕実施例19の前年の同時期
・同期間(H11年8月1日〜10日の平均値,H11
年9月1日〜10日の平均値,両期間中の測定回数:1
回/日)における蓮池の透視度を比較例40として表1
9に示す。
【0162】〔実施例20(水質浄化剤としての使用
例)〕茨城県谷和原村内の水田(約30a)に液状の生
態環境改良資材を1日当たり200L投入し、約4月後
に水田の水を採取して水質試験を行った。その結果を表
20に示す。なお、生態環境改良資材の投入を開始して
から約4カ月後においても、アオコはほとんど発生して
いなかった。
【0163】
【表20】
【0164】〔比較例41〕上記の生態環境改良資材を
投入しない他は実施例20と同様にして、水質試験を行
った。その結果を表20に示す。
【0165】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2の
好熱性種菌PTA−1773によれば、常温微生物の活
性化能、あるいは、好気条件下でエビ及び/又はカニの
残渣の分解能並びに耐熱性酵素及び分子シャぺロンの生
産能を有しているので、この好熱性種菌PTA−177
3由来の安定性・持続力等に優れた耐熱性キチナーゼ、
分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を多く含む生態
環境改良資材を製造できる。
【0166】請求項3及び請求項4の生態環境改良資材
によれば、好熱性種菌PTA−1773由来の耐熱性キ
チナーゼ、分子シャぺロン、及び抗酸化機能性成分を多
く含んでいるので、各種の環境で生育する、生態系に好
影響をもたらす常温微生物を活性化(安定化)できる。
【0167】請求項5の生態環境改良資材によれば、有
機素材がエビ及び/又はカニの残渣であるので、エビや
カニの残渣に含まれる良質の抗酸化成分やミネラル成分
等のために好熱性種菌PTA−1773の活性が高く、
保熱条件下で自家発酵熱によって50〜90℃に昇温す
ると共に、発酵も長時間持続する。
【0168】請求項6の生態環境改良資材によれば、有
機素材に、多孔質で高温下でも分解されにくく、好熱性
種菌PTA−1773の担体となる多孔体を添加してい
るので、好熱性種菌PTA−1773の活性がより高く
なる。
【0169】請求項7の液状の生態環境改良資材によれ
ば、粉体状の生態環境改良資材と同様の効果を有すると
共に、液状であるので、取り扱い易い。
【0170】請求項8の液状の生態環境改良資材によれ
ば、粉体状の生態環境改良資材の製造の際に採取された
蒸留液を水に添加した状態で培養するので、生態環境改
良資材が溶解又はなじみ易く、そのためより効率良く培
養できる。
【0171】請求項9〜12の生態環境改良資材によれ
ば、元の生態環境改良資材とは異なる特性を有する生態
環境改良資材や特定の微生物を含有する生態環境改良資
材を得ることもできる。
【0172】請求項13の有機肥料によれば、生態環境
改良資材を含むので、施肥される土壌中又は水耕栽培に
おける水中の常温微生物の生育環境を整えることがで
き、そのため安全でしかも肥料効果に優れる。また、弱
アルカリ性であるので、酸性雨等による土壌の酸性化を
防止できる。
【0173】請求項14の生物農薬によれば、生態環境
改良資材を含むので、植物病原菌(例えばフザリウム属
菌・紋羽病菌等の糸状菌等)に対して抗菌・溶菌効果を
発揮する。そのため、従来のような農薬が不要であると
共に、人体に対して安全な生物農薬として使用できる。
【0174】請求項15の植物によれば、前記有機肥料
によって常温微生物の生育環境が整えられた土壌又は水
で栽培されるので、発育が良好であると共に、人体に対
して安全で栄養成分を豊富に含んでいる。
【0175】請求項16の飼料・飼料添加物によれば、
生態環境改良資材を含むので、この飼料・飼料添加物を
給与される家畜等が健康になると共に、その糞尿も悪臭
を放たなくなる。そのため、良好な環境で健康な家畜等
を飼育できる。
【0176】請求項17の動物(人を除く)によれば、
前記飼料・飼料添加物を添加した飼料を給与することに
より得られるので、健康で発育が良好である。そのた
め、この動物からは、人体に対して安全で栄養成分が豊
富な畜産製品や生薬等を生産できる。
【0177】請求項18の生薬によれば、前記植物や前
記動物を原料として得られるので、人体に対して安全で
栄養成分を豊富に含んでいる。
【0178】請求項19の水質浄化剤によれば、生態環
境改良資材を含むので、好熱性種菌PTA−1773由
来の耐熱性酵素等が含まれており、この耐熱性酵素等は
廃水等に含まれる例えば油脂類等の有機物の分解能を有
している。また、好熱性種菌PTA−1773由来の分
子シャぺロンが含まれているので、有機物の分解能を有
する常温微生物の酵素等が前記分子シャぺロンによって
安定化され、常温微生物が活性化される。これにより、
常温微生物の優先環境が安定化されると共に、前記分子
シャぺロンによって変性が防止されて安定化された前記
耐熱性酵素等も含まれているので、常温下においても分
解処理が効率良く進行する。更に、この水質浄化剤によ
る水質浄化を50〜90℃の高温環境で行えば、更に糸
状菌等を殺菌して好熱性種菌PTA−1773等の優先
環境を安定化できるので、好熱性種菌PTA−1773
等が活発に増殖し、糸状菌等の死骸や有機物をより効率
良く分解できる。そのため、糸状菌等の残存や余剰汚泥
の発生を確実に防止できる。
【0179】請求項20の土質浄化剤によれば、生態環
境改良資材を含むので、好熱性種菌PTA−1773由
来の耐熱性酵素等が含まれており、この耐熱性酵素等は
土壌等に含まれる汚染有機物の分解能を有している。ま
た、好熱性種菌PTA−1773由来の分子シャぺロン
が含まれているので、前記水質浄化剤の場合と同様の効
果がある。
【0180】請求項21の生ゴミ処理剤によれば、生態
環境改良資材を含むので、好熱性種菌PTA−1773
由来の耐熱性酵素等が含まれており、生ゴミを構成する
有機物の分解能を有している。そのため、生ゴミの堆肥
化を促進できると共に、大腸菌O−157・レジオネラ
菌・赤痢菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌等の人体に
悪影響を与える日和見感染菌・病原菌、植物病原菌、カ
ビ等を殺菌できる。また、生ゴミ処理剤には好熱性種菌
PTA−1773由来の分子シャぺロンが含まれている
ので、前記水質浄化剤の場合と同様の効果がある。
【0181】請求項22の堆肥発酵促進・消臭剤によれ
ば、生態環境改良資材を含むので、好熱性種菌PTA−
1773由来の耐熱性酵素等が含まれており、堆肥に含
まれる例えば有機酸等の悪臭成分等の分解能を有してい
る。そのため、堆肥の発酵を促進できると共に、消臭化
できる。また、堆肥発酵促進・消臭剤には好熱性種菌P
TA−1773由来の分子シャぺロンが含まれているの
で、前記水質浄化剤の場合と同様の効果がある。
【0182】請求項23のファイトレメディエーション
用調整剤によれば、生態環境改良資材を含むので、好熱
性種菌PTA−1773由来の耐熱性酵素、分子シャぺ
ロン、及び抗酸化機能性成分が含まれているので、この
ファイトレメディエーション用調整剤を添加した土壌又
は水においては、常温微生物の生育環境が整えられる。
そのため、このような土壌又は水で栽培される植物の発
育が良好となり、植物を利用した土壌等の汚染浄化技術
であるファイトレメディエーション用に土壌又は水を好
適に調整できる。
【0183】請求項24の抗菌剤によれば、生態環境改
良資材を含むので、病原菌等に対して抗菌・溶菌効果を
発揮すると共に、人体に対して安全である。
【0184】請求項25の発酵食品によれば、好熱性種
菌PTA−1773や生態環境改良資材には前記分子シ
ャぺロンが含まれているので、常温微生物である発酵菌
の酵素等がこの分子シャぺロンによって安定化され、発
酵菌が活性化される。これにより、発酵菌の優先環境が
安定化されると共に、前記分子シャぺロンによって変性
が防止されて安定化された前記耐熱性酵素等も含まれて
いるので、常温下においても食品原料の発酵が効率良く
進行する。そのため、発酵菌だけが存在する場合に比
べ、発酵期間を短縮化できる。
【0185】請求項26の発酵飲料及び請求項27の薬
剤によれば、好熱性種菌PTA−1773や生態環境改
良資材には前記分子シャぺロン、耐熱性酵素、及び抗酸
化機能性成分が含まれているので、前記発酵食品の場合
と同様の効果がある。
【0186】請求項28の生分解性プラスチック製造用
製剤によれば、生態環境改良資材を含むので、好熱性種
菌PTA−1773が含まれていると共に、好熱性種菌
PTA−1773には、生ゴミから生分解性プラスチッ
クを製造する場合に必要なL型乳酸を生成するLM−1
やLM−2が含まれている。そのため、生分解性プラス
チックを効率良く製造できる。
【0187】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:537 配列の型:RNA 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 生物名:バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)の近縁の種である好 熱性又は耐熱性乳酸菌LM−1 配列の種類:16S rRNA 配列: TGGAGAGTTT GATCCTGGCT CAGGACGAAC GCTGGCGGCG TGCCTAATAC ATGCAAGTCG TGCGGACCTT TTAAAAGCTT GCTTTTAAAA GGTTAGCGGC GGACGGGTGA GTAACACGTG GGCAACCTGC CTGTAAGATC GGGATAACGC CGGGAAACCG GGGCTAATAC CGGATAGTTT TTTCCTCCGC ATGGAGGAAA AAGGAAAGAC GGCTTCTGCT GTCACTTACA GATGGGCCCG CGGCGCATTA GCTTGTTGGT GGGGTAACGG CTCACCAAGG CAACGATGCG TAGCCGACCT GAGAGGGTGA TCGGCCACAT TGGGACTGAG ACACGGCCCA AACTCCTACG GGAGGCAGCA GTAGGGAATC TTCCGCAATG GACGAAAGTC TGACGGAGCA ACGCCGCGTG AGTGAAGAAG GCCTTCGGGT CGTAAAACTC TGTTGCCGGG GAAGAACAAG TGCCGTTCGA ACAGGGCGGC GCCTTGACGG TACCCGGCCA GAAAGCCACG GCTAACTACG TGCCAGCAGC CGCGGTA
【0188】 配列番号:2 配列の長さ:537 配列の型:RNA 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 生物名:バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)の近縁の種である好 熱性又は耐熱性乳酸菌LM−2 配列の種類:16S rRNA 配列: TGGAGAGTTT GATCCTGGCT CAGGACGAAC GCTGGCGGCG TGCCTAATAC ATGCAAGTCG TGCGGACCTT TTAAAAGCTT GCTTTTAAAA GGTTAGCGGC GGACGGGTGA GTAACACGTG GGCAACCTGC CTGTAAGATC GGGATAACGC CGGGAAACCG GGGCTAATAC CGGATAGTTT TTTCCTCCGC ATGGAGGAAA AAGGAAAGAC GGCTTCTGCT GTCACTTACA GATGGGCCCG CGGCGCATTA GCTTGTTGGT GGGGTAACGG CTCACCAAGG CAACGATGCG TAGCCGACCT GAGAGGGTGA TCGGCCACAT TGGGACTGAG ACACGGCCCA AACTCCTACG GGAGGCAGCA GTAGGGAATC TTCCGCAATG GACGAAAGTC TGACGGAGCA ACGCCGCGTG AGTGAAGAAG GCCTTCGGGT CGTAAAACTC TGTTGCCGGG GAAGAACAAG TGCCGTTCGA ACAGGGCGGC GCCTTGACGG TACCCGGCCA GAAAGCCACG GCTAACTACG TGCCAGCAGC CGCGGTA
【図面の簡単な説明】
【図1】分離株(MH−1)と近縁株との近隣結合法に
よる系統樹。
【図2】分離株(LM−1)と近縁株との近隣結合法に
よる系統樹。
【図3】分離株(LM−2)と近縁株との近隣結合法に
よる系統樹。
【図4】C−1、C−3、及びCH−4の最適pHを示
すグラフ。
【図5】C−1、C−3、CH−4、及びCH−4(ex
tra)の最適温度を示すグラフ。
【図6】実施例5及び比較例5〜18のコウライシバの
生育量を示す棒グラフ。
【図7】実施例6及び比較例19〜32のベントグラス
の生育量を示す棒グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/00 101 A23K 1/00 101 4C088 A23L 1/30 A23L 1/30 Z 4D004 A61K 35/12 A61K 35/12 4D040 35/66 35/66 4H011 35/78 35/78 Z 4H061 45/00 45/00 A61P 31/04 A61P 31/04 B09B 3/00 C02F 3/00 G B09C 1/10 3/34 Z C02F 3/00 C05F 11/08 3/34 C05G 3/02 C05F 11/08 B09B 3/00 D C05G 3/02 E (72)発明者 宮本 浩邦 千葉県船橋市宮本9−11−1 グリーンパ ーク内 日環科学株式会社内 (72)発明者 森 健一 千葉県船橋市宮本9−11−1 グリーンパ ーク内 日環科学株式会社内 Fターム(参考) 2B150 AB12 AC02 AC05 AD04 AD07 AD13 BB01 CD31 CH01 DD15 4B018 LB08 MD80 MD85 MD91 MF13 4B065 AA01X AA15X AA18X AC02 CA24 CA42 CA55 4C084 AA16 NA14 ZB352 4C087 AA01 AA03 BB28 NA07 4C088 AB99 NA07 4D004 AA03 AA41 CA19 CC07 4D040 DD03 DD31 4H011 AA02 AB02 BA01 BB21 BC18 DA13 DD01 DD04 4H061 AA01 CC32 CC36 CC41 CC42 EE01 EE61 FF01 FF07 GG49 HH08 HH42 HH44 (54)【発明の名称】 好熱性種菌PTA−1773、生態環境改良資材、有機肥料、生物農薬、植物、飼料・飼料添加物、 動物、生薬、水質浄化剤、土質浄化剤、生ゴミ処理剤、堆肥発酵促進・消臭剤、ファイトレメデ ィエーション用調整剤、抗菌剤、発酵食品、発酵飲料、薬剤、及び生分解性プラスチック製造用 製剤

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バチルス・ブレビスの近縁の種である好
    熱性細菌C−1と、バチルス・ブレビスの近縁の種であ
    る好熱性細菌C−3と、好熱性バチルス・ステアロサー
    モフィラスCH−4と、好熱性放線菌MH−1と、好熱
    性又は耐熱性乳酸菌LM−1と、好熱性又は耐熱性乳酸
    菌LM−2と、未知の細菌及び/又は放線菌との混合菌
    であって、 環境浄化能を有する好熱性種菌PTA−1773。
  2. 【請求項2】 バチルス・ブレビスの近縁の種である好
    熱性細菌C−1と、バチルス・ブレビスの近縁の種であ
    る好熱性細菌C−3と、好熱性バチルス・ステアロサー
    モフィラスCH−4と、好熱性放線菌MH−1と、好熱
    性又は耐熱性乳酸菌LM−1と、好熱性又は耐熱性乳酸
    菌LM−2と、未知の細菌及び/又は放線菌との混合菌
    であって、 好気条件下でエビ及び/又はカニの残渣の分解能、並び
    に耐熱性酵素及び分子シャぺロンの生産能を有する好熱
    性種菌PTA−1773。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の好熱性種菌PTA
    −1773を有機素材に添加し、好気条件下かつ50乃
    至90℃で発酵させることにより得られる生態環境改良
    資材。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の生態環境改良資材を有機
    素材に添加し、好気条件下かつ50乃至90℃で発酵さ
    せることにより得られる生態環境改良資材。
  5. 【請求項5】 前記有機素材がエビ及び/又はカニの残
    渣である請求項3又は4記載の生態環境改良資材。
  6. 【請求項6】 前記有機素材に多孔体を添加した請求項
    3乃至5のいずれか記載の生態環境改良資材。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれか記載の生態環
    境改良資材を水に添加し、好気条件下かつ5乃至70℃
    で培養することにより得られる液状の生態環境改良資
    材。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至6のいずれか記載の生態環
    境改良資材を、この生態環境改良資材の製造の際に採取
    された蒸留液を含む水に添加し、好気条件下かつ5乃至
    70℃で培養することにより得られる液状の生態環境改
    良資材。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至8のいずれか記載の生態環
    境改良資材から分離又は単離された分離物又は単離物か
    らなる生態環境改良資材。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至9のいずれか記載の生態
    環境改良資材を培養することにより得られる生態環境改
    良資材。
  11. 【請求項11】 請求項3乃至10のいずれか記載の生
    態環境改良資材から抽出された遺伝子又はこの遺伝子を
    増幅した増幅物からなる生態環境改良資材。
  12. 【請求項12】 請求項3乃至11のいずれか記載の生
    態環境改良資材から抽出された成分を精製又は増幅する
    ことにより得られる生態環境改良資材。
  13. 【請求項13】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む有機肥料。
  14. 【請求項14】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む生物農薬。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2記載の好熱性種菌PT
    A−1773、請求項13記載の有機肥料、あるいは請
    求項14記載の生物農薬を添加した土壌又は水で栽培す
    ることにより得られる植物。
  16. 【請求項16】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む飼料・飼料添加物。
  17. 【請求項17】 請求項1又は2記載の好熱性種菌PT
    A−1773、あるいは請求項16記載の飼料・飼料添
    加物を給与することにより得られる動物(人を除く)。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の植物及び/又は請求
    項17記載の動物を原料として得られる生薬。
  19. 【請求項19】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む水質浄化剤。
  20. 【請求項20】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む土質浄化剤。
  21. 【請求項21】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む生ゴミ処理剤。
  22. 【請求項22】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む堆肥発酵促進・消臭剤。
  23. 【請求項23】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含むファイトレメディエーション用調
    整剤。
  24. 【請求項24】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む抗菌剤。
  25. 【請求項25】 請求項1又は2記載の好熱性種菌PT
    A−1773、あるいは請求項3乃至12のいずれか記
    載の生態環境改良資材を添加した食品原料を、この食品
    原料の発酵能を有する発酵菌の存在下で発酵させること
    により得られる発酵食品。
  26. 【請求項26】 請求項1又は2記載の好熱性種菌PT
    A−1773、あるいは請求項3乃至12のいずれか記
    載の生態環境改良資材を添加した飲料原料を、この飲料
    原料の発酵能を有する発酵菌の存在下で発酵させること
    により得られる発酵飲料。
  27. 【請求項27】 薬剤の生産能を有する薬剤生産菌を、
    請求項1又は2記載の好熱性種菌PTA−1773、あ
    るいは請求項3乃至12のいずれか記載の生態環境改良
    資材の存在下で培養し、この培養物から採取することに
    より得られる薬剤。
  28. 【請求項28】 請求項3乃至12のいずれか記載の生
    態環境改良資材を含む生分解性プラスチック製造用製
    剤。
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