JP2003219624A - 多相永久磁石形ステッピングモータ - Google Patents

多相永久磁石形ステッピングモータ

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JP2003219624A
JP2003219624A JP2002016041A JP2002016041A JP2003219624A JP 2003219624 A JP2003219624 A JP 2003219624A JP 2002016041 A JP2002016041 A JP 2002016041A JP 2002016041 A JP2002016041 A JP 2002016041A JP 2003219624 A JP2003219624 A JP 2003219624A
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stator
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magnetic
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Koki Isozaki
弘毅 礒崎
Yoji Unoki
洋治 鵜木
Masahito Matsuoka
雅人 松岡
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Nidec Advanced Motor Corp
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Japan Servo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁極数を増やさずに相数を増やし、駆動回路
が簡単で、高分解能、高精度で小型の多相永久磁石形ス
テッピングモータを提供する。 【解決手段】 固定子S1は、夫々内周に向けて求心状
に等ピッチで形成された6個の磁極3A1〜3A6、3
B1〜3B6を有し、軸方向に密着する第1、第2の単
位固定子SA、SBを備える。各磁極の先端部には3個
の極歯3a、3bが形成されており、根本部分には、平
角若しくはシート状のコイル4が設けられている。各単
位固定子SA、SBは、磁極ピッチの1/2だけ回転偏
位している。回転子R1を構成する第1、第2の単位回
転子RA、RBは、円筒形の永久磁石9とこの永久磁石
9を回転子軸8に固定する磁性体より成る保持部材10
とを備える。各永久磁石9は、軸方向に着磁されたN
極、S極を有し、互いに同一磁性極ピッチの1/4だけ
回転変位した状態で回転子軸8に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットや半導体
製造装置などの高速回転と精密な位置決め精度とが要求
される産業機器に最適な高分解能の多相永久磁石形ステ
ッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータには、回転子に永久
磁石を使用しないバリアブル・レラクタンス形(VR形)
と、回転子を永久磁石で構成した永久磁石形(PM形)
と、両者を混合したハイブリッド形(HB形)とがある。
PM形、HB形は、小型化が容易であるため、比較的小
型の産業機器に用いられる。中でもHB形は、高精度、
高トルク、微小ステップ角等に優れた特性を示すため、
多くの分野で活用されている。一方、PM形は、回転子
に円筒状の永久磁石を使用しているため、低騒音で高速
回転を得られるという、HB形にない特徴を備えてい
る。
【0003】図17は、従来のインナーロータ形PM形
ステッピングモータの構造を示す縦断正面図、図18は
図17のX―X′断面図である。このモータは、内周に
向けて求心状に複数の磁極103が形成された固定子1
01と、固定子101の内周に位置して回転子軸8に固
定された永久磁石形の回転子100とを備える。固定子
101は、円筒状のケーシング1の内周に固定されてい
る。ケーシング1の両開口にはエンドプレート5、6が
取り付けられ、これらのエンドプレート5、6の中央に
装着された軸受7a、7bによって回転子軸8に支承さ
れている。なお、回転子100は支持体102を介して
回転子軸8に回転自在に支持されている。
【0004】固定子101の磁極103は、リング状の
固定子鉄心101Aから内周に向けて等ピッチで6個形
成され、夫々の内周側の先端部には3個の極歯103a
が形成されている。各磁極103には、励磁用のコイル
104が設けられている。
【0005】回転子100は、軸方向に着磁されたN
極、S極を固定子101の極歯103aのピッチに合わ
せて回転方向に交互に配列した円筒形の永久磁石100
Aを備え、その外周面と固定子101の極歯103aの
先端との間に所定のエアギャップを有する。なお、固定
子101の磁極103の数と極歯103aの数、回転子
100のN極及びS極の数は、モータの相数等の条件に
よって異なる。
【0006】ところで、ステッピングモータの基本特性
であるステップ角θsは、下記の式(1)により求めら
れる。 θs=360°/(M×Pr)・・・・(1) 但し、Mは固定子の相数、Prは回転子の磁極(N極、S
極)の数である。ステップ角θsは、入力信号1パルスに
対応する回転子軸の回転角度である。例えば、回転子の
磁極数32の3相PM形ステッピングモータのステップ
角θsは、θs=360°/3×32=3.75°とな
る。
【0007】分解能が高く制御性の良いモータを得よう
とすると、ステップ角を小さくする必要があり、そのた
めには回転子の磁極数Prを多くするか、相数Mを多く
しなければならない。PM形ステッピングモータの回転
子は、上記のように円周方向に交互にN極とS極とを着
磁した円筒状の永久磁石により構成されるため、回転子
の磁極数Prの最大値は、回転子の外径と、着磁装置の
精度によって決まり、小型のモータでは100極程度が
上限となる。そこで、より高い分解能を得ようとする
と、相数Mを増やす必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のPM形ステッピングモータは、分解能を高める
ために相数を増やそうとすると、固定子の磁極数が多く
なるため、小型のモータではコイルを巻くスロットの断
面積が小さくなり、コイルの銅量が少なくなると共に、
巻線作業が複雑になり工数が増えるため、製造コストが
高くなるという問題を有している。
【0009】図19は、従来のPM形ステッピングモー
タを6相にしてコイルをモノファイラ巻きにした結線例
を示す。図19において、1E乃至24Eは固定子の各
磁極に設けたコイル、A乃至F、及び、A′乃至F′は
各コイルから引き出された引出線の端子を示す。コイル
1E、7E、13E、19Eは、コイル1E、13Eが
コイル7E、19Eに対して逆相になるように端子A、
A′間に直列に接続されている。同様にして、コイル2
E、8E、14E、20Eは端子B、B′間、コイル3
E、9E、15E、21Eは端子C、C′間、コイル4
E、10E、16E、22Eは端子D、D′間、コイル
5E、11E、17E、23Eは端子E、E′間、コイ
ル6E、12E、18E、24Eは端子F、F′間に夫
々直列に接続されている。
【0010】図19の結線に対する単相励磁のバイポー
ラ駆動の励磁シーケンスを図20に示す。図20の横軸
は、励磁シーケンスの第1ステップから第15ステップ
までの時間推移を示し、縦軸には励磁電流を供給する端
子名を記している。各端子に対応する直線上下の四角形
は、該当する端子に対して励磁電流を流すタイミングを
示し、直線の上側の四角形は、正方向、例えばAから
A′方向に電流を流すことを示し、下側の四辺形は、逆
方向、例えばA′からA方向に電流を流すことを示す。
【0011】図19に示すように、従来のPM形ステッ
ピングモータを6相にすると、固定子の磁極が24極と
なり、小型のモータでは前記のようにコイルの銅量、製
造コストの面から実用が難しく、固定子の磁極が12極
の3相構造が小型PMステッピングモータの実用上の限
界であった。従って、回転子の磁極数を100とする
と、従来のPM形ステッピングモータのステップ角θs
は1.2°が限界である。
【0012】なお、マイクロステップ駆動によれば、ス
テップ角以下の分解能を得ることも可能であるが、マイ
クロステップ駆動の場合は回転子の静止位置が各相に流
す電流の相対値で決められるため、各コイルに供給する
電流値のバラツキ、スイッチング素子の特性のバラツキ
等により、高い精度を得るのが困難である。また、マイ
クロステップ駆動のためには、複雑な駆動回路が必要と
なるため、駆動回路が高価になるという問題がある。
【0013】本発明は、上述した従来技術の課題(問題
点)を解決し、磁極数を増やさずに相数を増やし、よっ
て、モータのサイズを大きくすることなく、また、複雑
な駆動回路を必要とせずに、高分解能で高精度のPM形
ステッピングモータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明に基づくインナーロータ形
のPM形ステッピングモータは、内周に向けて求心状に
複数の磁極が形成された固定子と、固定子の内周に位置
して回転子軸に固定された永久磁石形の回転子とを備え
る構成において、固定子は、軸方向に密着して並列する
同一構造の第1、第2の単位固定子を備え、各単位固定
子は、内周に向けて求心状に等ピッチで形成されて平角
若しくはシート状のコイルが設けられた複数の磁極を有
し、磁極の内周側の先端には、夫々所定数の極歯が形成
され、第1、第2の単位固定子は、各単位固定子の磁極
ピッチの1/2だけ回転偏位して配置され、回転子は、
第1、第2の単位固定子に対向する位置に配置される同
一構造の第1、第2の単位回転子を備え、各単位回転子
は、軸方向に着磁されたN極、S極を極歯のピッチに合
わせて回転方向に交互に配列した円筒形の永久磁石とこ
の永久磁石を回転子軸に固定する磁性体より成る保持部
材とを備え、第1、第2の単位回転子は、永久磁石の同
一磁性極ピッチ(隣接するN極とN極、若しくはS極と
S極とのピッチ)の1/4だけ回転変位した状態で、中
間に非磁性体を挟んで軸方向に並列しているように構成
した。
【0015】また、請求項2に記載の本発明に基づくア
ウターロータ形のPM形ステッピングモータは、外周に
向けて放射状に複数の磁極が形成された固定子と、該固
定子の外周を囲んで配置され回転子軸に固定された永久
磁石形の回転子とを備えるアウターロータ形の永久磁石
形ステッピングモータにおいて、固定子は、軸方向に密
着して並列する同一構造の第1、第2の単位固定子を備
え、各単位固定子は、外周に向けて放射状に等ピッチで
形成されて平角若しくはシート状のコイルが設けられた
複数の磁極を有し、該磁極の外周側の先端には、夫々所
定数の極歯が形成され、第1、第2の単位固定子は、各
単位固定子の磁極ピッチの1/2だけ回転偏位して配置
され、回転子は、第1、第2の単位固定子に対向する位
置に配置される同一構造の第1、第2の単位回転子を備
え、各単位回転子は、軸方向に着磁されたN極、S極を
極歯のピッチに合わせて回転方向に交互に配列した円筒
形の永久磁石を備え、これらの永久磁石は、回転子軸に
磁性体より成る保持部材により固定され、第1、第2の
単位回転子は、永久磁石の同一磁性極ピッチの1/4だ
け回転変位した状態で、中間に非磁性体を挟んで軸方向
に並列しているように構成した。
【0016】上記の各構成によれば、固定子の磁極数を
増加させることなく相数を増やすことができ、高分解能
のステッピングモータを提供することができる。また、
コイルの干渉がないため、第1、第2の単位固定子を密
着させることができ、モータ長が延びるのを抑えること
ができる。なお、請求項3に記載のように、第1、第2
の単位固定子の磁極を夫々6極とすれば、6相モータを
適正に構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる多相PM形
ステッピングモータの各実施の形態について説明する。
第1の実施の形態はインナーロータ形、第2の実施の形
態はアウターロータ形の6相PM形ステッピングモータ
である。
【0018】第1の実施の形態:図1は、本発明の第1
の実施の形態であるインナーロータ形の多相PMステッ
ピングモータの例示として示した6相PMステッピング
モータの縦断正面図、図2は図1のX−X′の方向の断
面図である。第1の実施の形態のステッピングモータ
は、内周に向けて求心状に6個の磁極が形成された固定
子S1と、固定子S1の内周に位置して回転子軸8に固
定された永久磁石形の回転子R1とを備える。固定子S
1は、円筒状のケーシング1の内周に固定されている。
ケーシング1の両開口にはエンドプレート5、6が取り
付けられ、これらのエンドプレート5、6は、その中央
に装着された軸受7a、7bを介して回転子軸8によっ
て支持されている。一方、回転子R1は磁性体より成る
保持部材10を介して回転子軸8に固定される。
【0019】固定子S1は、軸方向に密着して並列する
同一構造の第1、第2の単位固定子SA、SBを備え
る。第1の単位固定子SAは、図2に示すように、リン
グ状の固定子鉄心2から内周に向けて求心状に等ピッチ
で形成された6個の磁極3A1〜3A6を有し、第2の
単位固定子SBは、同様に6個の磁極3B1〜3B6を
有する。各磁極3A1〜3A6、3B1〜3B6の内周
側の先端部には、複数個例えば3個の極歯3a、3bが
形成されており、根本部分には、平角若しくはシート状
のコイル4A1〜4A6、4B1〜4B6が設けられて
いる。各単位固定子SA、SBは、図3に示すような磁
性材板SPを所定枚数積層、圧着して構成される。磁性
材板SPは、プレスによる打ち抜き加工により作成され
る。
【0020】各単位固定子SA、SBは6個の磁極を有
するため、磁極のピッチは60°である。第1、第2の
単位固定子SA、SBは、各単位固定子の磁極ピッチの
1/2、即ち、30°だけ回転偏位して配置されるた
め、第1の単位固定子SAの任意の磁極、例えば磁極3
A1と隣接する第2の単位固定子SBの磁極3B1との
角度間隔は30°となる。
【0021】また、平角若しくはシート状のコイルを用
いているため、コイルエンド及びコイルのクロスによる
巻き太りが発生せず、磁極の一部を内側から見た斜視図
である図4に示すように、第1の単位固定子SAと第2
の単位固定子SBとを密着させてもコイルは互いに干渉
しない。
【0022】回転子R1は、図1に示すように、第1、
第2の単位固定子SA、SBに内周側から対向する位置
に配置される同一構造の第1、第2の単位回転子RA、
RBを備える。各単位回転子RA、RBは、円筒形の永
久磁石9とこの永久磁石9を回転子軸8に固定する磁性
体より成る保持部材10とを備え、中間に非磁性体11
を挟んで軸方向に並列・配置するように構成している。
【0023】第1、第2の単位回転子RA、RBの永久
磁石9は、図2及び回転子の斜視図である図5(A)に示
すように、軸方向に着磁されたN極、S極を固定子の極
歯3a、3bのピッチに合わせて回転方向に交互に配列
して構成される。回転子の永久磁石を展開して示す図5
(B)に示すように、各単位回転子RA、RBの永久磁石
9の同一磁性極ピッチ(隣接するN極とN極、若しくは
S極とS極とのピッチ)をτRとすると、隣接する異性
極のピッチは、τR/2であり、第1の単位回転子RA
の永久磁石と、第2の単位回転子RBの永久磁石とは、
同一磁性極ピッチτRの1/4、即ち、τR/4だけ回
転変位した状態で回転子軸8に固定されている。
【0024】次に、各単位固定子SA、SBの磁極の極
歯と、各単位回転子RA、RBの磁極との関係を図6に
基づいて説明する。図6は、固定子の磁極と回転子の永
久磁石とを展開して示す説明図である。図6において、
3A1、3A2は第1の単位固定子SAに構成された6
極の磁極のうちの隣接する2極、3B1は第2の単位固
定子SBに形成された6極の磁極のうちの1極を示す。
なお、図6では磁極3A1、3A2、3B1を同列に示
しているが、第1の単位固定子SAの磁極3A1、3A
2は第1の単位回転子RAに対向し、第2の単位固定子
SBの磁極3B1は第2の単位回転子RBに対向する。
【0025】図6に示されるように、永久磁石9の同一
磁性極ピッチをτR、第1の単位固定子SAの磁極3A
1の極歯が第1の単位回転子RAの一方の磁極(この例
ではN極)と正対する際に第2の単位固定子SBの隣接
する磁極3B1の極歯と、第2の単位回転子RBの同一
磁性極(この例ではN極)との偏差角をαとすると、第1
の単位固定子SAの磁極と、隣接する第2の単位固定子
SBの磁極との間の偏位角θdは、下記(2)式で求め
られる。 θd=(1/4)τR+nτR±α・・・・・(2) 但し、nはモータの構造により定まる1以上の整数であ
る。同一単位回転子の異極間のピッチ角は、τRの1/
2であり、各単位回転子上のN、S両磁極の総数(磁極
数)Prを用いて(3)式のように表すことができる。 τR/2=360°/Pr ・・・・(3)
【0026】一方、モータの相数をmとすると、後述す
るように回転子磁極は2mステップで1ピッチ(τR)回
転するため、上記の偏差角α、偏位角θdは、夫々(4)
式、(5)式のように表される。 α=(1/2m)τR ・・・・(4) θd=360°/2m ・・・・(5) これらを(2)式に代入すると、(6)式のよう変形さ
れる。 360°/2m=(1/4)τR+nτR±(1/2m)τR ・・・(6) また、(3)式からτR=720°/Prであるから、
これを(6)式に代入すると、 180°/m=180°/Pr+720°×n/Pr±3
60°/(m×Pr) となり、これを整理すると、(7)式が得られる。 Pr=m(4n+1)±2 ・・・(7)
【0027】即ち、各単位回転子上のN、S両磁極の総
数Prは、上記(7)式により求められる。第1の実施
の形態のステッピングモータは6相であるため、m=6
であり、従って、 Pr=24n+4 または、 Pr=24n+8 となる。
【0028】また、(4)式、(5)式にm=6を代入
すると、 θd=30゜ α=τR/12 となる。同一の単位固定子における各磁極間のピッチ角
θsは偏位各θdの2倍、即ち60゜である。なお、特定
の磁極の極歯が対応する単位回転子の磁極と正対してい
る場合、両単位固定子を含めて隣の(偏位角30°の)磁
極の極歯の対応する単位回転子の磁極に対する偏差角は
αであるが、1つおいて隣の(偏位角60°の)磁極の極
歯の対応する単位回転子の磁極に対する偏差角は2α、
次の磁極の偏差角は3αというように、偏差角はαの倍
数で増加する。
【0029】次に、上記の6相モータのコイルのモノフ
ァイラ巻きによる結線例を図7に基づいて説明する。同
図において、実線で示す六角形は第1の単位固定子SA
の磁極に設けたコイル4A1乃至4A6を、点線で示す
六角形は第2の単位固定子SBの磁極に設けたコイル4
B1乃至4B6を夫々示している。第1の単位固定子S
Aのコイル4A1、4A4は、同一巻方向で端子A、
A′間に直列に接続されている。同様に、コイル4A
2、4A5は端子B、B′間、コイル4A3、4A6は
端子C、C′間に直列に接続されている。また、第2の
単位固定子SBのコイル4B1、4B4は、端子D、
D′間に同一巻方向で直列に接続されている。同様に、
コイル4B2、4B5は端子E、E′間、コイル4B
3、4B6は端子F、F′間に直列に接続されている。
【0030】上記のように、第1の実施の形態では、各
単位固定子の180°で対向する一対の磁極に設けられ
た2つのコイルが互いに接続されて1相を形成し、各単
位固定子毎に3相、合計6相の励磁回路を構成してい
る。
【0031】次に、図7に示すように結線されたコイル
に電源を供給する励磁回路を図8を参照して説明する。
図8の励磁回路は、単相励磁により駆動する場合の回路
であり、直流電源Vが供給されるプラス側、マイナス側
の電源ライン間に、スイッチングトランジスタを2個直
列に接続した回路を12回路並列させ、各直列回路内で
2個のスイッチングトランジスタの接続点に各端子A〜
F、A′〜F′を接続している。図8において、T1乃
至T24は各コイルを励磁するためのスイッチングトラ
ンジスタであり、各スイッチングトランジスタの制御回
路は、図示を省略している。
【0032】例えば、スイッチングトランジスタT1と
T13とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点
に第1の単位固定子SAのコイル4A1と4A4とを直
列に接続した回路の一方の端子Aが接続され、直列接続
されたスイッチングトランジスタT2とT14との接続
点に他方の端子A′が接続されている。また、スイッチ
ングトランジスタT3とT15とは電源ライン間に直列
に接続され、その接続点に第1の単位固定子SAのコイ
ル4A2と4A5とを直列に接続した回路の一方の端子
Bが接続され、スイッチングトランジスタT4とT16
との接続点に他方の端子B′が接続されている。以下説
明は省略するが、同様に、ブリッジ接続した4個のスイ
ッチング素子の接続点に、同一巻方向に直列に接続した
コイルの端子が接続されている。
【0033】次に、図8に示した励磁回路による単相励
磁の励磁シーケンスを図9に基づいて説明する。図9の
横軸は、励磁シーケンスにおける第1ステップから第1
5ステップまでの時間推移を示し、縦軸には、励磁電流
を供給する各端子名を記している。各端子に対応する直
線上下の四角形は、該当する端子に対して励磁電流を流
すタイミングを示し、直線の上側の四角形は、正方向、
例えばAからA′方向に電流を流すことを示し、下側の
四辺形は、逆方向、例えばA′からA方向に電流を流す
ことを示す。
【0034】ステップ1では、スイッチングトランジス
タT1とT14を導通させ、端子AからA′方向(正方
向)へ電流を流す。これにより、第1の単位固定子SA
のコイル4A1と4A4とに正方向に電流を流し、この
コイルが設けられた磁極SA1とSA4とを所定極性
(この例ではS極性)に励磁する。ステップ2では、スイ
ッチングトランジスタT7とT20とを導通させ、端子
DからD′方向(正方向)へ電流を流す。これにより、第
2の単位固定子SBのコイル4B1と4B4とに正方向
に電流を流し、このコイルが設けられた磁極3B1と3
B4とをS極性に励磁する。ステップ3では、スイッチ
ングトランジスタT4とT15とを導通させ、端子B′
からB方向(逆方向)へ電流を流す。これにより、第1の
単位固定子SAのコイル4A2と4A5とに逆方向に電
流を流し、このコイルが設けられた磁極3A2と3A5
とをN極性に励磁する。以下、図9に示すように、各ス
イッチングトランジスタを切り替えて励磁シーケンスを
継続する。
【0035】第1の実施の形態のモータの相数mは6で
あるため、2m=12ステップで回転子が1ピッチ(τ
R)回転する。即ち、ステップ1から12まで回転子R
1は単位回転子の磁極ピッチτRだけ回転し、ステップ
13以降はステップ1からと同様の励磁を繰り返す。
【0036】次に、図9に示す励磁シーケンスに従って
モータ(回転子)が回転する状況を図10に基づいて詳細
に説明する。図10は、固定子の磁極と回転子の永久磁
石とを展開し、図9に示すステップ毎の回転子の回転に
よる位置関係の変化を示す説明図である。なお、回転子
の回転位置のステップ毎の変化を示すため、第1の単位
回転子RAの特定のN極のものをNを丸で囲んで示して
いる。
【0037】ステップ1では、前記のように第1の単位
固定子SAの磁極3A1と3A4(図示せず)とがS極
に励磁されるため、第1の単位回転子RAのN極が極歯
に吸引されて正対する。ステップ2では、第2の単位固
定子SBの磁極3B1と3B4(図示せず)とがS極に
励磁されるため、第2の単位回転子RBのN極が極歯に
吸引されて正対する。ステップ1からステップ2への移
行により、回転子は角度αだけ回転する。
【0038】ステップ3では、第1の単位固定子SAの
磁極3A2と3A5(図示せず)とがN極に励磁される
ため、第1の単位回転子RAのS極が極歯に吸引されて
正対する。ステップ4では、第2の単位固定子SBの磁
極3B2と3B5(図示せず)とがN極に励磁されるた
め、第2の単位回転子RBのS極が極歯に吸引されて正
対する。ステップ2からステップ3への移行、ステップ
3からステップ4への移行によっても、回転子は角度α
ずつ回転する。以下、図9の励磁シーケンスに従って励
磁されることにより、回転子はステップ毎に角度αずつ
回転する。なお、図10では、作図の都合上、ステップ
2からステップ6における第1の単位固定子SAと第2
の単位固定子SBの各磁極の励磁により生じる磁極極性
を夫々のステップにおける対応位置に極性のみを記載し
て示している。
【0039】上記の図8乃至図10の例では、単相励磁
の場合について説明したが、次に、第1の実施の形態の
6相PM形ステッピングモータを複数相励磁により駆動
する場合について図11乃至図13に基づいて説明す
る。複数相励磁の場合も、コイルの結線は図7に示す通
りであり、異なるのは励磁回路の構成のみである。
【0040】図11は、複数相励磁により駆動する場合
の励磁回路の一例であり、直流電源Vが供給されるプラ
ス側、マイナス側の電源ライン間に、スイッチングトラ
ンジスタを2個直列に接続した回路を6回路並列させ、
各直列回路内で2個のスイッチングトランジスタの接続
点に各端子A〜Fを接続し、端子A′、B′、C′を互
いに接続し、端子D′、E′、F′を互いに接続してい
る。
【0041】例えば、スイッチングトランジスタT1と
T4とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点に
第1の単位固定子SAのコイル4A1と4A4とを直列
に接続した回路の一方の端子Aが接続されている。同様
にして、スイッチングトランジスタT3とT5との接続
点には第1の単位固定子SAのコイル4A2と4A5と
を直列に接続した回路の一方の端子Bが接続され、スイ
ッチングトランジスタT3とT6との接続点には第1の
単位固定子SAのコイル4A3と4A6とを直列に接続
した回路の一方の端子Cが接続されている。これらの直
列接続されたコイルの反対側の端子A′、B′、C′は
互いに接続されている。
【0042】同様に、スイッチングトランジスタT9と
T12とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点
に第2の単位固定子SBのコイル4B1と4B4とを直
列に接続した回路の一方の端子Dが接続されている。同
様にして、スイッチングトランジスタT8とT11との
接続点には第2の単位固定子SBのコイル4B2と4B
5とを直列に接続した回路の一方の端子Eが接続され、
スイッチングトランジスタT7とT10との接続点には
第2の単位固定子SBのコイル4B3と4B6とを直列
に接続した回路の一方の端子Fが接続されている。これ
らの直列接続されたコイルの反対側の端子D′、E′、
F′は互いに接続されている。
【0043】即ち、図11の駆動回路では、第1の単位
固定子SAの3組のコイル回路と、第2の単位固定子S
Bの3組のコイル回路とが、夫々独立してスター結線に
より接続されている。
【0044】図12は、複数相励磁により駆動する場合
の励磁回路の他の例であり、電源、スイッチングトラン
ジスタの接続は図11の回路と同一である。相違点は、
図11の回路では第1、第2の単位固定子のコイル回路
が夫々独立してスター結線により接続されていたのに対
し、図12の回路では、第1、第2の単位固定子の6組
のコイル回路が全てスター結線により接続されている点
である。即ち、図12の回路では、各コイル回路の一方
の端子A乃至Fは図11の励磁回路と同様にスイッチン
グトランジスタの接続点に接続され、他方の端子A′乃
至F′が互いに接続されている。
【0045】次に、図11または図12に示した励磁回
路を用いて第1の実施の形態の6相PM形ステッピング
モータを4相励磁により駆動する場合の励磁シーケンス
を図13に基づいて説明する。図13の横軸は、励磁シ
ーケンスにおける第1ステップから第16ステップまで
の時間推移を示し、縦軸には、励磁電流を供給する各端
子名を記している。各端子に対応する直線上下の四角形
の意味は図9と同一である。
【0046】ステップ1では、スイッチングトランジス
タT2とT6とを導通させ、端子Bから端子B′へ正方
向の電流を流すと共に、端子C′から端子Cに逆方向に
電流を流す。同時に、スイッチングトランジスタT8と
T10とを導通させ、端子Eから端子E′へ正方向の電
流を流すと共に、端子F′から端子Fに逆方向に電流を
流す。これにより、第1の単位固定子SAのコイル4A
2と4A5及び第2の単位固定子SBのコイル4B2と
4B5に正方向に電流が流れ、第1の単位固定子SAの
磁極3A2と3A5及び第2の単位固定子SBの磁極3
B2と3B5が所定極性(この例ではS極性)に励磁され
る。同時に、第1の単位固定子SAのコイル4A3と4
A6及び第2の単位固定子SBのコイル4B3と4B6
に逆方向に電流が流れ、第1の単位固定子SAの磁極3
A3と3A6及び第2の単位固定子SB部の磁極3B3
と3B6がN極性に励磁される。このように、1つのス
テップで4相のコイル回路が同時に励磁される。
【0047】ステップ2では、スイッチングトランジス
タT1とT6とを導通させ、端子Aから端子A′へ正方
向の電流を流すと共に、端子C′から端子Cに逆方向に
電流を流す。同時に、スイッチングトランジスタT8と
T10とをステップ1から継続して導通させ、端子Eか
ら端子E′へ正方向の電流を流すと共に、端子F′から
端子Fに逆方向の電流を流す。これにより、第1の単位
固定子SAのコイル4A2と4A5に流れる電流が切ら
れて、コイル4A1と4A4に正方向に電流が流され、
その他のコイルの電流は、前のステップから継続して流
される。従って、第1の単位固定子SAの磁極3A1と
3A4及び第2の単位固定子SBの磁極3B2と3B5
がS極に励磁されると共に、第1の単位固定子SAの磁
極3A3と3A6及び第2の固定子SBの磁極3B3と
3B6がN極で継続して励磁される。
【0048】ステップ3には、スイッチングトランジス
タT1とT6とをステップ2から継続して導通させ、端
子Aから端子A′へ正方向の電流を流すと共に、端子
C′から端子Cに逆方向に電流を流す。同時に、スイッ
チングトランジスタT9とT10とを導通させ、端子D
から端子D′へ正方向の電流を流すと共に、端子F′か
ら端子Fに逆方向に電流を流す。これにより、第2の単
位固定子SBのコイル2B2と2B5に流れる電流が切
られて、コイル2B1と2B4とに正方向に電流が流さ
れ、その他のコイルの電流は、前のステップから継続し
て流される。従って、第1の単位固定子SAの磁極3A
1と3A4及び第2の単位固定子SBの磁極3B1と3
B4がS極に励磁されると共に、第1の単位固定子SA
の磁極3A3と3A6及び第2の固定子SBの磁極3B
3と3B6がN極で継続して励磁される。
【0049】以下、図13に示すように各スイッチング
トランジスタの導通を切り替えて励磁シーケンスを継続
する。ステップ1から12まで回転子R1は単位回転子
の磁極ピッチτRだけ回転し、ステップ13以降はステ
ップ1からと同様の励磁を繰り返す。図13の励磁シー
ケンスに従って励磁されることにより、回転子はステッ
プ毎に角度αずつ回転する。
【0050】第2の実施の形態:図14は、本発明の第
2の実施の形態であるアウターロータ形の6相PM形ス
テッピングモータを示す縦断正面図である。第2の実施
の形態のモータは、外周に向けて放射状に複数の磁極が
形成された固定子S2と、固定子S2の外周を囲んで配
置され回転子軸28に固定された永久磁石形の回転子R
2とを備える。また、モータは円筒部20aとこの円筒
部20aの一方の開放端に形成された円板状のフランジ
部20bとから構成されるベース部材20を備えてお
り、回転子R2は回転子軸28に対して固定され、一
方、固定子S2は円筒部20aの外周に固定され、円筒
部20aの中心穴を貫通し、その両端に取り付けられた
軸受27a、27bによって回転子軸28に支承されて
いる。
【0051】固定子S2は、軸方向に密着して並列する
同一構造の第1、第2の単位固定子SA2、SB2を備
える。第1の単位固定子SA2は、図16に示すよう
に、リング状の固定子鉄心22から外周に向けて放射状
に等ピッチで形成された6個の磁極23Aを有し、第2
の単位固定子SB2は、同様に6個の磁極23Bを有す
る。各磁極23A、23Bの外周側の先端部には複数個
例えば3個の極歯23a、23bが形成されており、根
本部分には、平角若しくはシート状のコイル24が設け
られている。各単位固定子SA2、SB2は、図15に
示すような磁性材板SP2を所定枚数積層、圧着して構
成される。磁性材板SP2は、プレスによる打ち抜き加
工により作成される。
【0052】各単位固定子SA2、SB2は6個の磁極
を有するため、磁極のピッチは60°である。第1、第
2の単位固定子SA2、SB2は、各単位固定子の磁極
ピッチの1/2、即ち、30°だけ回転偏位して配置さ
れるため、任意の磁極23Aと隣接する磁極23Bとの
角度間隔は30°となる。
【0053】回転子R2は、回転子軸28の一端に固定
されたカップ状の磁性体から成る保持部材30と、第
1、第2の単位固定子SA2、SB2に外周側から対向
する位置で保持部材30の円筒面の内側に固定された同
一構造の第1、第2の単位回転子RA2、RB2とを備
える。各単位回転子RA2、RB2は、円筒形の永久磁
石29を備え、中間にリング状の非磁性体31を挟んで
軸方向に並列・配置されている。
【0054】第1、第2の単位回転子RA2、RB2の
永久磁石29は、軸方向に着磁されたN極、S極を固定
子の極歯23a、23bのピッチに合わせて回転方向に
交互に配列して構成される。各単位回転子の永久磁石2
9の同一磁性極ピッチをτRとすると、第1の単位回転
子RA2の永久磁石と、第2の単位回転子RB2の永久
磁石とは、同一磁性極ピッチτRの1/4だけ回転変位
した状態で保持部材30に固定されている。
【0055】第2の実施の形態で示したアウターロータ
形のPM形ステッピングモータの動作の原理は、第1の
実施の形態で説明したインナーロータ形のモータと同一
である。従って、各コイル24を図7に示すような結線
とし、図8あるいは図11、図12に示す励磁回路を用
いることにより、ステップ毎に所定角度ずつ回転させる
ことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明に基づくインナーロータ形、また
はアウターロータ形のPM形ステッピングモータは、上
述のように構成し作動するようにしたので、次のような
優れた効果を有する。まず、請求項1又は請求項2に記
載のインナーロータ形、またはアウターロータ形のPM
形ステッピングモータの基本構成のものでは、次のよう
な優れた効果を有する。 (1)固定子、回転子を夫々2つずつの単位固定子、単
位回転子から構成し、所定の角度差を持たせて配置する
ことにより、磁極数を増やすことなく相数を多くし、分
解能を向上させることができる。例えば6相ステッピン
グモータには従来24極の固定子磁極が必要であった
が、本発明によれば12極の固定子磁極で実現できる。 (2)上記のように固定子磁極の数を減らすことができ
るため、相数が多くとも小型化が可能である。 (3)回転子は、N極とS極を交互に着磁した円筒状の
永久磁石構造なので、磁歪音が少なく、ハイブリット形
より騒音を低減できる。また、渦電流損が少なく、熱損
失が低減できるので、ハイブリット形よりも温度上昇を
低く抑えることができる。 (4)回転子の表面は円筒形状なので、イナーシャを少
なくすることができ、ハイブリッド形よりも高速回転が
得られる。 (5)平角もしくはシート状のコイルを用いているた
め、固定子間のコイル干渉がなく、2つの単位固定子を
軸方向で密着させることができ、通常のコイルを用いる
場合よりモータ長を縮小できる。 (6)複数相励磁の場合、従来のm相の多相モータは4
m個のスイッチングトランジスタが必要であるが、本発
明のモータを駆動する場合、2m個のトランジスタで駆
動でき、励磁回路のコスト低減が可能である。また、請
求項3に記載のように構成すると、6相のステッピング
モータを適正に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に基づくインナーロ
ータ形のPM形ステッピングモータを示す縦断正面図で
ある。
【図2】図1のX−X′断面図である。
【図3】図1のモータの単位固定子を構成する磁性材板
の形状を示す平面図である。
【図4】図1のモータの固定子磁極を内周側から見た斜
視図である。
【図5】(A)は図1のモータの回転子の斜視図、
(B)はその永久磁石の展開図である。
【図6】図1のモータの固定子の磁極と回転子の永久磁
石とを展開して示す説明図である。
【図7】図1のモータのコイルのモノファイラ巻きによ
る結線例を示す説明図である。
【図8】図7の結線を有するモータを単相励磁により駆
動する場合に利用される励磁回路の回路図である。
【図9】図8の励磁回路により図7の結線を有するモー
タを駆動する際の励磁シーケンス図である。
【図10】図9に示す励磁シーケンスに従ってモータが
回転する際の固定子の極歯と回転子の磁極との位置関係
を説明する固定子と回転子の展開説明図である。
【図11】図7の結線を有するモータを多相励磁により
駆動する場合に利用される励磁回路の一例を示す回路図
である。
【図12】図7の結線を有するモータを多相励磁により
駆動する場合に利用される励磁回路の他の例を示す回路
図である。
【図13】図11または図12の励磁回路により図7の
結線を有するモータを駆動する際の励磁シーケンス図で
ある。
【図14】本発明の第2の実施の形態に基づくアウター
ロータ形のPM形ステッピングモータを示す縦断正面図
である。
【図15】図14のモータの単位固定子を構成する磁性
材板の形状を示す平面図である。
【図16】図14のモータの単位固定子を2個重ね合わ
せた状態を示す平面図である。
【図17】従来のインナーロータ形のPM形ステッピン
グモータを示す縦断正面図である。
【図18】図17におけるX−X′断面図である。
【図19】従来構造の6相形PM形ステッピングモータ
のコイルのモノファイラ巻きによる結線例を示す説明図
である。
【図20】図19の結線を有するモータを単相励磁によ
り駆動する際の励磁シーケンス図である。
【符号の説明】
3A1〜3A6、23A:第1の単位固定子の磁極 3B1〜3B6、23B:第2の単位固定子の磁極 3a、3b、23a、23b:極歯 4A1〜4A6、4B1〜4B6、24:コイル 8、28:回転子軸 9、29:永久磁石 10、30:保持部材 11、31:非磁性体 R1、R2,:回転子 RA、RA2:第1の単位回転子 RB、RB2:第2の単位回転子 S1、S2:固定子 SA、SA2:第1の単位固定子 SB、SB2:第2の単位固定子
フロントページの続き (72)発明者 松岡 雅人 群馬県桐生市相生町3−93番地 日本サー ボ株式会社桐生工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に向けて求心状に複数の磁極が形成
    された固定子と、該固定子の内周に位置して回転子軸に
    固定された永久磁石形の回転子とを備えるインナーロー
    タ形の永久磁石形ステッピングモータにおいて、 前記固定子は、軸方向に密着して並列する同一構造の第
    1、第2の単位固定子を備え、各単位固定子は、内周に
    向けて求心状に等ピッチで形成されて平角若しくはシー
    ト状のコイルが設けられた複数の磁極を有し、該磁極の
    内周側の先端には、夫々所定数の極歯が形成され、前記
    第1、第2の単位固定子は、各単位固定子の磁極ピッチ
    の1/2だけ回転偏位して配置され、 前記回転子は、前記第1、第2の単位固定子に対向する
    位置に配置される同一構造の第1、第2の単位回転子を
    備え、各単位回転子は、軸方向に着磁されたN極、S極
    を前記極歯のピッチに合わせて回転方向に交互に配列し
    た円筒形の永久磁石と該永久磁石を回転子軸に固定する
    磁性体より成る保持部材とを備え、前記第1、第2の単
    位回転子は、前記永久磁石の同一磁性極ピッチの1/4
    だけ回転変位した状態で、中間に非磁性体を挟んで軸方
    向に並列していることを特徴とするインナーロータ形の
    多相永久磁石形ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 外周に向けて放射状に複数の磁極が形成
    された固定子と、該固定子の外周を囲んで配置され回転
    子軸に固定された永久磁石形の回転子とを備えるアウタ
    ーロータ形の永久磁石形ステッピングモータにおいて、 前記固定子は、軸方向に密着して並列する同一構造の第
    1、第2の単位固定子を備え、各単位固定子は、外周に
    向けて放射状に等ピッチで形成されて平角若しくはシー
    ト状のコイルが設けられた複数の磁極を有し、該磁極の
    外周側の先端には、夫々所定数の極歯が形成され、前記
    第1、第2の単位固定子は、各単位固定子の磁極ピッチ
    の1/2だけ回転偏位して配置され、 前記回転子は、前記第1、第2の単位固定子に対向する
    位置に配置される同一構造の第1、第2の単位回転子を
    備え、各単位回転子は、軸方向に着磁されたN極、S極
    を前記極歯のピッチに合わせて回転方向に交互に配列し
    た円筒形の永久磁石を備え、該永久磁石は、前記回転子
    軸に磁性体より成る保持部材により固定され、前記第
    1、第2の単位回転子は、前記永久磁石の同一磁性極ピ
    ッチの1/4だけ回転変位した状態で、中間に非磁性体
    を挟んで軸方向に並列していることを特徴とするアウタ
    ーロータ形の多相永久磁石形ステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の単位固定子の磁極を夫
    々6極とし、6相モータとしたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の多相永久磁石形ステッピングモー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009100621A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Oki Micro Giken Kk ステッピングモータ
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