JP2005192359A - ハイブリッド型多相ステッピングモータ - Google Patents

ハイブリッド型多相ステッピングモータ Download PDF

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弘毅 礒崎
Tadashi Sato
正 佐藤
Hiroshi Nakabayashi
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Abstract

【課題】 複数の単位固定子を軸方向に並列する場合にも、モータの軸方向のサイズを小さくすることができるハイブリッド型多相ステッピングモータを提供する。
【解決手段】 固定子Sは、軸方向に並んで配置された第1、第2の単位固定子SA、SBから構成され、第1の単位固定子SAは、円筒状のヨーク部2と、ヨーク部2の内周面に、等角度間隔で求心状に設けられた6つの磁極3Aとを備えている。各磁極は、内周面に所定数の極歯が形成された極歯部3Aaと、この極歯部を支持してヨーク部に接続された支持部3Abとから構成される。支持部には、軸方向の両方に凹部3Acが形成され、コイル4は、軸方向については両側に形成された凹部3Acから突出しないように支持部に巻回され、コイルの干渉を防ぎ、第1、第2の単位固定子を密着させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボットや半導体製造装置などの高速で高精度の位置決め機能を必要とする産業機器に最適な高分解能のハイブリッド型多相ステッピングモータの改良に関する。
永久磁石形ステッピングモータに、可変リラクタンス形ステッピングモータの構造を組み合わせたハイブリッド型ステッピングモータは高精度、高トルク、小ステップ角が得られるため、この種の用途には従来から使用されている。
図16は、従来のハイブリッド型2相ステッピングモータ(以下モータと略称する)の一例を示す縦断側面図、図17は図16のXVI−XVI線に沿う断面図である。
図16、図17に示すように、円筒状のケーシング21は、磁性体によって成型したリング状のヨーク22と一体に結合されている。
ヨーク22の内方向には、2相モータに必要な8本の磁極23が等角度間隔で求心状に形成されている。
各磁極23には磁極23を順次磁化するためのコイル24が巻回されている。
また、各磁極23の先端部には、このモータの構造特性に対応した数の極歯23aが等ピッチで形成されている。ヨーク22と磁極23とは、一枚の磁性体板からプレスの打抜きにより成型した成型板を所定枚数積層して構成されており、積層して形成された磁極23にコイル24を巻回して固定子を構成している。
ケーシング21の両端にはエンドカバー25、26が一体に結合されている。エンドカバー25、26の中央部には夫々に軸受27a、27bが嵌合し、これら一対の軸受27a、27bにより回転軸28を回転自在に軸支している。回転軸28には、夫々円板状の第1の回転子磁極30Aと第2の回転子磁極30Bとが固定されると共に、これらの磁極の間に軸方向に着磁された永久磁石29が固定されている。
第1、第2の回転子磁極30Aと30Bの外周には、固定子の磁極23に形成した極歯23aの形状とピッチに対応した形状とピッチで、極歯30aが形成されており、第1の回転子磁極30Aの極歯30aと第2の回転子磁極30Bの極歯30aとは、相互に極歯を形成するピッチの1/2回転変位して結合されている。回転子磁極も、一枚の磁性体板からプレスの打抜きにより成型した成型板を所定枚数積層して形成されている。
上記のように構成されたモータは、固定子のコイル24に順次所定の順序で通電して極歯23aを順次回転磁化することにより、この固定子の各極歯23aと永久磁石29によって磁化されている回転子の各極歯30aとの相互磁気作用により、回転子を回転させる。
図18には、上述した従来の2相モータと同様に固定子磁極が同一の円周上に並んだ6相モータのコイルをモノファイラ(ユニファイラ)巻にし、12本のリード線を引出した結線例を示している。従来の構成で6相とするためには、固定子磁極が24個必要となり、モノファイラ巻でコイルが24本必要になる。
図18では、固定子の各磁極に巻回されたコイルを1C〜24Cとして表している。電流は各入力端子組A、A′間、B、B′間、C、C′間、D、D′間、E、E′間、F、F′間に流れるように順次印加される。各入力端子組間には、2つのコイルが同相に2つのコイルが逆相になるよう4本のコイルが直列に接続されている。
図19は、図18に記載した結線における単相励磁の場合の各入力端子に供給される励磁電流の波形を示す励磁シーケンス図である。
図19において、縦方向には励磁電流を流す入力端子の組別を記し、横方向には励磁ステップを記している。また、各入力端子組の横に引かれた線の上側の四辺形は、その入力端子組に所定方向に電流を流すことを示し、下側の四辺形は上記とは反対方向に電流を流すことを示している。
即ち、ステップ1では、図18に記した固定子のコイル1C、13Cが巻回された磁極が同相に、コイル7C、19Cが巻回された磁極が逆相になるように入力端子A−A′に電流を流す。
ステップ2では、コイル2C、14Cが巻回された磁極が同相に、コイル8C、20Cが巻回された磁極が逆相になるように入力端子B−B′に電流を流す。
以下、同様にステップ6まで電流を流し、ステップ7からステップ12までは各入力端子組に対して、ステップ1〜6とは逆方向に順次電流を流して固定子の各磁極を励磁する。これにより、各固定子の磁極に順次現れる磁気極性が変動し、対応する回転子の磁極(極歯)を吸引するため、モータの回転軸28が回転する。
次に、図18に示すように結線されたコイルに電源を供給する励磁回路を図20を参照して説明する。
図20の励磁回路は、単相励磁により駆動する場合の回路であり、直流電源Vが供給されるプラス側、マイナス側の電源ライン間に、スイッチングトランジスタを2個直列に接続した回路を12回路並列させ、各直列回路内で2個のスイッチングトランジスタの接続点に各入力端子A〜F、A′〜F′を接続している。
図20において、T1〜T24は各コイルをオンオフするためのスイッチングトランジスタであり、各スイッチングトランジスタの制御回路は、図示を省略している。
例えば、スイッチングトランジスタT1とT13とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点に4つのコイル1C、7C、13C、19Cを直列に接続した回路の一方の端子Aが接続され、直列接続されたスイッチングトランジスタT2とT14との接続点に他方の端子A′が接続されている。
また、スイッチングトランジスタT3とT15とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点にコイル2C、8C、14C、20Cを直列に接続した回路の一方の端子Bが接続され、スイッチングトランジスタT4とT16との接続点に他方の端子B′が接続されている。
以下説明は省略するが、同様に、ブリッジ接続した4個のスイッチング素子の接続点に、同一巻方向に直列に接続したコイルの端子が接続されている。
上述したような固定子磁極が同一の円周上に並んだハイブリッド型ステッピングモータのステップ角θは、下記(1)式によって決定される。
θ=180°/(M×Z)・・・(1)
但し、Mは固定子の相数、Zは回転子の極歯の数である。分解能の高いモータを得るためには、ステップ角を小さくする必要がある。そして、ステップ角を小さくするには、相数Mを多くするか、回転子の極歯の数Zを多くしなければならない。
但し、回転子は一般に前述したようにプレスの打ち抜きにより成型しているため、回転子の極歯数はプレス型の精度能力等の工作技術によって決まる。従って、極歯の数は無制限に多くすることはできず、100程度が上限である。
また、相数を多くする場合、6相モータを得るには上記のように24極の固定子磁極、10相モータを得るには40極の固定子磁極が夫々必要となる。
このように磁極が多くなると必然的にスロット面積が小さくなるので、小型のモータを得るには巻線の断面積、即ち、銅量が多くとれないという問題があるほか、巻線工程に複雑な作業を必要とすると共に加工工数が多くなって製造原価が高くつくという問題があった。反対に、スロット面積を確保しようとすると、モータ径を大きくしなければならなかった。
上記の(1)式で決まるステップ角より小さな分解能を得るためには、コイルに流す電流を階段状に変化させるマイクロステップ駆動という方法がある。
しかしながら、マイクロステップ駆動によると、回転子の静止位置は各相に流す電流の相対値で決まるため、各巻線に供給する電流値のばらつき、スイッチング素子の特性のばらつき等によって、分解能の精度向上は困難であった。
また、マイクロステップ駆動のためには、複雑な駆動回路が必要であって高価になるという問題があった。
特許文献1には、固定子を軸方向に並列した2つの単位固定子から構成し、第1の単位固定子の磁極と第2の単位固定子の磁極とを軸方向に離して配置すると共に、回転子も夫々の単位固定子に対向する2つの単位回転子から構成することにより、磁極数を増加させず、従って、モータを大径化することなく、しかも、各固定子磁極のスロット面積を確保しつつ、ステップ角を小さくしたハイブリッド型多相ステッピングモータが開示されている。
特開平08−275485号公報 図1
しかしながら、特許文献1に記載されたステッピングモータは、図16に示したモータと同様に、固定子磁極に巻回されたコイルが軸方向の両側に突出しており、2つの単位固定子間のコイルの干渉を避けるためには、単位固定子を軸方向に離して配置する必要があり、これがモータの軸方向のサイズを大型化するという問題点があった。
本発明は、従来のステッピングモータの上記課題(問題点)を解決し、複数の単位固定子を軸方向に並列する場合にも、モータの軸方向のサイズを小さくすることができるハイブリッド型多相ステッピングモータを提供することを目的とする。
本発明にかかるハイブリッド型多相ステッピングモータは、上記の目的を達成させるため、固定子を軸方向に分離された2つの単位固定子から構成することを前提として、各固定子磁極の極歯部を支持する支持部の軸方向の少なくとも一方側に凹部を形成し、この凹部から軸方向に突出しないようコイルを巻回し、凹部が向き合うように2つの単位固定子を密着させたことを特徴とする。
即ち、本発明のハイブリッド型多相ステッピングモータは、円筒状のヨーク部の内周に、内周面に所定数の極歯が形成された極歯部と、この極歯部を支持してヨーク部に接続された支持部とを備える磁極を円周方向に沿って等角度間隔で求心状に複数形成し、各支持部の軸方向の少なくとも一方側に凹部を形成し、該凹部から軸方向に突出しないよう支持部に励磁用コイルを巻回して構成される第1の単位固定子と、第1の単位固定子と同一構造の第2の単位固定子とを相互に固定子磁極ピッチの1/2回転変位させ、凹部が向き合うように密着させて構成される固定子と、固定子の極歯に対応して外周に極歯が形成された複数の回転子磁極の間に軸方向に着磁された永久磁石を配置し、固定子の磁極に囲まれた内部空間に回転可能に配置された回転子とを備えることを特徴とする。
なお、固定子磁極の支持部に形成する凹部は、軸方向の一方側にのみ形成してもよいし、軸方向の両側に形成してもよい。
上記の回転子は、一対の回転子磁極をこの回転子磁極の極歯ピッチの1/2回転変位させ、永久磁石を狭持して固定した第1の単位回転子と、第1の単位回転子と同一構造の第2の単位回転子と、これらの第1、第2の単位回転子の間に配置された非磁性体とから構成することができる。
この場合には、第1の単位回転子を第1の単位固定子の磁極に対向させて設けると共に、第2の単位回転子を第1の単位固定子に対して回転子磁極の極歯ピッチの1/4回転変位させて第2の単位固定子の磁極に対向するように設けることが望ましい。
なお、回転子を上記のように第1、第2の単位回転子を備えるように構成した場合には、第1、第2の単位固定子の磁極を夫々6極とすることにより、6相モータを構成することができる。
請求項1に記載した発明によれば、固定子磁極の支持部に軸方向に凹部を形成し、コイルを凹部から突出しないよう巻回し、凹部を向かい合わせて各単位固定子を固定することにより、コイルの干渉を防ぎ、2つの単位固定子を密着して配置することができる。
従って、モータの軸方向のサイズを特許文献1に記載された従来例より小さくし、図16に示したような単一固定子のモータと同程度のモータ長とすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、各固定子磁極の支持部の軸方向の両側に凹部を形成することにより、コイルが極歯部より軸方向に突出することがないため、2つの単位固定子を密着させることができるのみでなく、モータ両端のエンドカバーも固定子に近接させることができ、更にモータ長を短くすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、上述した請求項1の発明の効果に加え、固定子磁極数を増やさずに、モータを大径化することなく、しかも、各固定子磁極のスロット面積を確保しつつ、ステップ角を小さくしたハイブリッド型ステッピングモータを提供することができる。
また、磁極数が少ないため、各コイルへの通電を制御するスイッチング素子の数も少なくすることができる。複数相励磁の場合、従来の固定子磁極が同一の円周上に並んだN相モータには4N個のスイッチング素子が必要であるが、請求項3の構成では2N個のスイッチング素子で駆動が可能であり、大幅にコスト低減が可能である。
請求項4に記載した発明によれば、各単位固定子に6極、合わせて12極の固定子磁極を設けることにより、6相モータを実現することができる。
固定子磁極が同一の円周上に並んだ6相ステッピングモータには24個の固定子磁極が必要であったため、従来の半分の固定子磁極数で同一相数のモータを実現することができる。
以下、本発明にかかるハイブリッド型多相ステッピングモータの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるハイブリッド型6相ステッピングモータの縦断側面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は、図1のモータの第1の単位固定子を示す平面図、図4は、図1のモータの固定子磁極を拡大して示す斜視図、図5は、図1のモータの固定子磁極にコイルを巻回した状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態にかかるハイブリッド型ステッピングモータは、円筒状のケーシング1内に固定子Sを設け、ケーシング1の両端を円板状のエンドカバー5、6によって塞ぎ、各エンドカバーの中心に固定されたベアリング7a、7bを介して回転軸8を回転自在に支持し、回転軸8に回転子Rを固定して構成されている。
固定子Sは、軸方向に並んで配置された第1の単位固定子SAと、第2の単位固定子SBとから構成されている。
第1の単位固定子SAは、図3に示すように、円筒状のヨーク部2と、このヨーク部2の内周面に、等角度(60°)間隔で求心状に設けられた6つの磁極3Aとを備えている。各磁極3Aは、図4に拡大して示すように、内周面に所定数(この例では3本)の極歯が形成された極歯部3Aaと、この極歯部3Aaを支持してヨーク部2に接続された支持部3Abとから構成されている。
支持部3Abには、軸方向の少なくとも一方、この例では両方に凹部3Acが形成され、軸方向の幅が極歯部3Aaより狭くなるよう形成されている。
各磁極3Aを励磁するコイル4は、この支持部3Abの周囲に巻回される。
なお、第1の単位固定子SAのヨーク部2と磁極3Aとは、磁性体を焼結して一体に成形されている。
第2の単位固定子SBは、第1の単位固定子SAと同一構造であり、ヨーク部2の内周面に6個の磁極3Bが等角度間隔で求心状に設けられている。
各磁極3Bも、図4に拡大した例と同様に、極歯部3Baと支持部3Bbとを備えると共に、軸方向の両側に凹部3Bcが形成されており、コイル4が各支持部3Bbに巻回されている。第2の単位固定子SBのヨーク部2と磁極3Bとは、磁性体を焼結して一体に成形されている。
第1の単位固定子SAと第2の単位固定子SBとは、図2に示すように、固定子磁極3A、3Bのピッチの1/2回転変位させてケーシング1内に固定されている。
これにより、第1の単位固定子SAの磁極3Aと、第2の単位固定子SBの磁極3Bとが交互に配置され、円周方向には極歯部の一部を重複させて配置される。
コイル4は、図1及び図5に示すように、各磁極3A、3Bの支持部3Ab、3Bbの周囲に巻回されており、軸方向については両側に形成された凹部3Ac、3Bcから突出しないように巻回されている。
このように、コイル4を凹部内に収納することにより、単位固定子間のコイル4の干渉を防ぎ、図1に示すように第1、第2の単位固定子SA、SBを凹部を向かい合わせにして密着させることができ、モータの軸方向のサイズを特許文献1に記載された従来例より小さくすることができる。
また、本実施の形態では、凹部3Ac、3Bcが夫々軸方向の両側に形成されているため、エンドカバー5、6側にもコイル4が突出せず、他の機械的な構成が許せば、エンドカバー5、6を図1に示した状態より固定子Sに近接させることができ、更にモータ長を短くすることができる。
なお、図2では、コイル4を象徴的に記し、巻方向を示すため夫々丸で囲んだ「・」マークと「×」マークを記し、例えば、「×」マーク側から電流を流せば、「・」マーク側に流出されることを示している。同図に示すように、コイル4に同一方向に電流を流すと、180°ずれた位置にある磁極は同一極性に励磁される。
一方、回転子Rは、非磁性体11を挟んで夫々回転軸8に固定された第1の単位回転子RAと第2の単位回転子RBとを備え、固定子の磁極に囲まれた内部空間に回転可能に配置されている。
第1の単位回転子RAは、第1の単位固定子SAの磁極3Aに対向して設けられ、第2の単位回転子RBは、第2の単位固定子SBの磁極3Bに対向して設けられている。
そして、第1の単位固定子SAは、夫々外周に極歯が形成された一対の回転子磁極10AA、10ABをこれらの回転子磁極の極歯ピッチの1/2回転変位させ、その間に軸方向に着磁された永久磁石9を挟持した状態で回転軸8に固定されている。
永久磁石9が図1中の左側がN極、右側がS極となるよう磁化されているとすると、一方の回転子磁極10AAの極歯は全てN極、他方の回転子磁極10ABの極歯は全てS極に磁化される。
第2の単位回転子RBも、第1の単位回転子RAと同一構成であり、夫々外周に極歯が形成された一対の回転子磁極10BA、10BBをこれらの回転子磁極の極歯ピッチの1/2回転変位させ、その間に軸方向に着磁された永久磁石9を挟持した状態で回転軸8に固定されている。
上記と同様、永久磁石9が図1中の左側がN極、右側がS極となるよう磁化されているとすると、一方の回転子磁極10BAの極歯は全てN極、他方の回転子磁極10BBの極歯は全てS極に磁化される。
第2の単位回転子RBは、第1の単位回転子RAに対して、回転子磁極の極歯ピッチの1/4回転変位させて回転軸8に固定されている。
上記のような構成により、各単位固定子に6極、合計12極の固定子磁極を設けるのみで6相ステッピングモータを構成することができ、固定子磁極数を増やさずに、モータを大径化することなく、しかも、各固定子磁極のスロット面積を確保しつつ、ステップ角を小さくしたハイブリッド型ステッピングモータを提供することができる。
次に、回転子Rに形成された極歯の位置関係を図6に基づいて説明し、回転子Rの極歯と固定子Sの各磁極に形成された極歯との位置関係を図7、図8に基づいて説明する。
図6は、各単位回転子RA、RBの極歯の相互位置関係を示す拡大図である。
図6に示すように、同一磁極の極歯のピッチをτRとすると、第1の回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯の中心部と第1の回転子RAの第2の回転子磁極10ABの極歯10aの中心部とのピッチはτR/2となる。
また、第2の回転子RBにおいても、第1の回転子磁極10BAの極歯10aの中心部とその第2の回転子磁極10BBの極歯10aの中心部とのピッチはτR/2である。
また、第1の回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯10aの中心部と、第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯10aの中心部との変位角度はτR/4である。
図7、図8は、夫々本実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型6相ステッピングモータにおける固定子と回転子との相互関係を示している。
なお、図7、図8中の各符号θSは、第1、第2の各単位固定子SA、SBの磁極ピッチの1/2を示しており、図7は固定子の極歯間のピッチτSと回転子の極歯間のピッチτRとが下記(2)式に等しい場合を示し、また図8は固定子の極歯間のピッチτSと回転子の極歯間のピッチτRとの関係が下記(3)式及び(4)式で表わされ、τS>τRの場合を示している。
τS=τR・・・(2)
τS=360°/(Z±2)・・・(3)
τR=360°/Z・・・(4)
但し、Zは1個の回転子磁極に形成した極歯の数である。
図7、図8の各図において、3A1、3A2は、60°のピッチで形成された第1の単位固定子SAの6個の磁極の内の2個を示しており、3B1は、同じく60°のピッチで形成された第2の単位固定子SBの6個の磁極の内の1個を示している。
各磁極の形成ピッチ(磁極間角度)θSは30°に等しい。
また、3Aa1は第1の単位固定子SAの磁極3A1の中央部の極歯、3Aa2は磁極3A1に隣接する磁極3A2の中央部の極歯、3Ba1は磁極3A1に隣接する位置関係にある第2の単位固定子SBの磁極3B1の中央部の極歯を示す。
図7、図8は、いずれも第1の単位固定子SAの磁極3A1を励磁することによって、第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AAの3つの極歯が固定子磁極3A1の3つの極歯と対向する位置に吸引された状態を示す。
この状態で、固定子磁極3A1の中心の極歯3Aa1に対向する回転子磁極10AAの極歯を10AAa1、この極歯10AAa1から偏位角度τR/4にある第2の単位回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯を10BAa1、第2の単位固定子SBの磁極3B1の中心の極歯3Ba1に最も近い位置にある第2の単位回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯を10BAaj、この極歯10BAajから偏位角度τR/4にある第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯を10AAaj、第1の単位固定子SAの磁極3A2の中心の極歯3Aa2に最も近い位置にある第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯を10AAan、この極歯10AAanから偏位角度τR/4にある第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯を10BAanとする。
本構成においては、図7、図8は、いずれの場合も、第2の単位固定子SBの磁極3B1の極歯3Ba1と第2の単位回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯10BAajとの変位角度が−τR/12(図においては角度の方向を示すために図におけるセンターから左方向は正の符号を、また右方向のものを負の符号−を付す)になるように設定している。
従って、図に示す第2の単位固定子SBの磁極3B1の極歯3Ba1と第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯10AAajとの変位角度はτR/6となり、第1の単位固定子SAの磁極3A2の極歯3Aa2と第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AAの極歯10AAanとの変位角度はτR/3となり、第1の単位固定子SAの2番目の磁極3A2の極歯3Aa2と第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯10BAanとの変位角度はτR/12となる。
即ち、図7、図8のいずれの場合にも、次に、第2の単位固定子SBの磁極3B1を励磁すると、第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの極歯10BAajが吸引されてτR/12回転する。
以下後述するように順次第1の単位固定子SAの磁極と第2の単位固定子SBの磁極を励磁することによってτR/12ずつ歩進する。
即ち、τR/12がステップ角になる。
続いて図9に、実施の形態に基づいて製作したモータの特性例として、固定子の磁極を線対称にした場合において、回転子の極歯の数を下記(5)式、又は(6)式を満足する条件で変化させた場合の3相モータと6相モータのステップ角を図表にして示している。
Z=6n−4・・・(5)
Z=6n+4・・・(6)
但し、nは1以上の整数である。
次に、図10、図11によって、実施の形態に基づいて製作したモータの励磁方法の例を示す。
図10は、図1、図2に示した構造のモータにおいて、各励磁用のコイルをモノファイラ(ユニファイラ)巻とし、12本リードでバイポーラ駆動をする場合の結線を示している。同図において、符号1C〜12Cは、コイル4を示し、A〜F、A′〜F′は入力端子を示す。
即ち、A、A′は第1の単位固定子SAにおける180°離れた第1磁極と第4磁極とに巻回されたコイル1Cと7Cを同一方向に直列に接続した回路の入力端子、同様にD、D′は第2の単位固定子SBにおける第1磁極と第4磁極とに巻回されたコイルコイル2Cと8Cを、B、B′は第1の単位固定子SAにおける第2磁極と第5磁極とに巻回されたコイルコイル3Cと9Cを、E、E′は第2の単位固定子SBにおける第2磁極と第5磁極とに巻回されたコイル4Cと10Cを、C、C′は第1の単位固定子SAにおける第3磁極と第6磁極とに巻回されたコイル5Cと11Cを、F、F′は第2の単位固定子SBにおける第3磁極と第6磁極とに巻回されたコイル6Cと12Cを同一方向に直列に接続した回路の入力端子を示している。
図11は、図10に示した結線においてモータを単相励磁する場合に各入力端子に電流を供給する励磁シーケンスを示している。
図11において、縦方向には励磁電流を流す入力端子の組別を記し、横方向には励磁ステップを記している。
また、各入力端子組の横に引かれた線の上側の四辺形は、例えばAからA′方向に電流を流すことを示し、下側の四辺形は上記とは反対にA′からA方向に電流を流すことを示している。
図12は、上述した6相モータを図11に示す励磁シーケンスに従って駆動した場合の固定子Sの極歯と回転子Rの極歯との位置関係を説明する展開図である。
図12の横方向にはモータを展開して示し、最上段には第1の単位固定子SAの磁極3A1、3A2、3A3、3A4と、第2の単位固定子SBの磁極3B1、3B2、3B3とを交互に示している。
図10に示したコイルの符号を図12に示す各固定子磁極の符号に合わせると、第1の単位固定子SAの磁極3A1にはコイル1Cが巻回され、3A2にはコイル3C、3A3にはコイル5C、3A4にはコイル7C、また、第2の単位固定子SBの磁極3B1にはコイル2C、3B2にはコイル4C、3B3にはコイル6C、3B4にはコイル8Cが巻回されている。
最上段の磁極の配置図の下からは、所定の磁極を励磁するステップ順に各回転子の磁極の位置を示している。
即ち、各ステップにおいて、上段から第1の単位回転子RAの第1の回転子磁極10AA、第2の回転子磁極10AB、第2の単位回転子RBの第1の回転子磁極10BA、第2の回転子磁極10BBを夫々示している。
各回転子の極歯に記したNは永久磁石9によってその極歯にはN極が、Sは永久磁石9によってその極歯にはS極が現れていることを示している。
また、各ステップの上部に記した(N)又は(S)はそのステップにおいて、その列の最上段に記した固定子の磁極が励磁されて現れている磁気極性を示している。
上記のように固定子の磁極を順次励磁することによって回転子が回転する状況を示すために、上述した回転子の所定の磁極にN又はSを丸で囲んで示しており、固定子によって吸引される回転子の磁極部を破線で囲って記している。
但し、ステップ1の欄に記す各回転子の磁極にはステップ2以降に吸引される磁極部を下の欄で示すタイミングに対応させて破線で囲っている。
次に、図12に示すタイムシーケンスによって本モータの動作を説明する。所定のタイミングで、第1の単位固定子SAの磁極3A1と磁極3A4にS極が現れるようにコイル1C、7Cに通電する(図11においては入力端子AからA′方向に電流を流す)と、N極である第1の回転子RAの第1の回転子磁極10AAの近傍の極歯10AAa1が吸引され、図12のステップ1に示す位置関係になる。
次に、第2の単位固定子SBの磁極3B1と磁極3B4(図示せず)にS極が現れるようにコイル2C、8Cに通電する(図11においては入力端子DからD′方向に電流を流す)と、N極である第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの近傍の極歯が吸引され、図12のステップ2に示す位置になる。
次に、第1の単位固定子SAの磁極3A2と磁極3A5(図示せず)にN極が現れるようにコイル3C、9Cに通電する(図11においては入力端子B′からB方向に電流を流す)と、S極である第1の回転子RAの第2の回転子磁極10ABの近傍の極歯が吸引され、図12のステップ3に示す位置になる。
次に、第2の単位固定子SBの磁極3B2と磁極3B5(図示せず)にN極が現れるようにコイル4C、10Cに通電する(図11においては入力端子E′からE方向に電流を流す)と、S極である第2の回転子RBの第2の回転子磁極10BBの近傍の極歯が吸引され、図12のステップ4に示す位置になる。
次に、第1の単位固定子SAの磁極3A3と磁極3A6(図示せず)にS極が現れるようにコイル5C、11Cに通電する(図11においては入力端子CからC′方向に電流を流す)と、N極である第1の回転子RAの第1の回転子磁極10AAの近傍の極歯が吸引され、図12のステップ5に示す位置になる。
次に、第2の単位固定子SBの磁極3B3と磁極3B6(図示せず)にS極が現れるようにコイル6C、12Cに通電する(図11においては入力端子FからF′方向に電流を流す)と、N極である第2の回転子RBの第1の回転子磁極10BAの近傍の極歯が吸引され、図12のステップ6に示す位置になる。
このように順次、第1の単位固定子SAの磁極と第2の単位固定子SBの磁極に対し、N極又はS極が現れるように交互に励磁することによって、この励磁された磁極に対応する回転子の磁極が吸引され、回転子Rが回転軸8と共に回転する。
上記の図11の例では、単相励磁の場合について説明したが、次に、実施の形態の6相ハイブリッド型ステッピングモータを複数相励磁により駆動する場合について図13〜図15に基づいて説明する。
複数相励磁の場合も、コイルの結線は図10に示す通りであり、異なるのは励磁回路の構成のみである。
図13は、複数相励磁により駆動する場合の励磁回路の一例であり、直流電源Vが供給されるプラス側、マイナス側の電源ライン間に、スイッチングトランジスタを2個直列に接続した回路を6回路並列させ、各直列回路内で2個のスイッチングトランジスタの接続点に各端子A〜Fを接続し、端子A′、B′、C′を互いに接続し、端子D′、E′、F′を互いに接続している。
例えば、スイッチングトランジスタT1とT4とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点に第1の単位固定子SAのコイル1Cと7Cとを直列に接続した回路の一方の端子Aが接続されている。
同様にして、スイッチングトランジスタT2とT5との接続点には第1の単位固定子SAのコイル3C、9Cを直列に接続した回路の一方の端子Bが接続され、スイッチングトランジスタT3とT6との接続点には第1の単位固定子SAのコイル5C、11Cを直列に接続した回路の一方の端子Cが接続されている。
これらの直列接続されたコイルの反対側の端子A′、B′、C′は互いに接続されている。
同様に、スイッチングトランジスタT9とT12とは電源ライン間に直列に接続され、その接続点に第2の単位固定子SBの2C、8Cとを直列に接続した回路の一方の端子Dが接続されている。
同様にして、スイッチングトランジスタT8とT11との接続点には第2の単位固定子SBのコイル4Cと10Cとを直列に接続した回路の一方の端子Eが接続され、スイッチングトランジスタT7とT10との接続点には第2の単位固定子SBのコイル6C、12Cを直列に接続した回路の一方の端子Fが接続されている。
これらの直列接続されたコイルの反対側の端子D′、E′、F′は互いに接続されている。
即ち、図13の駆動回路では第1の単位固定子SAの3組のコイル回路と、第2の単位固定子SBの3組のコイル回路とが、夫々独立してスター結線により接続されている。
図14は、複数相励磁により駆動する場合の励磁回路の他の例であり、電源、スイッチングトランジスタの接続は図13の回路と同一である。
相違点は、図13の回路では第1、第2の単位固定子のコイル回路が夫々独立してスター結線により接続されていたのに対し、図14の回路では、第1、第2の単位固定子の6組のコイル回路が全てスター結線により接続されている点である。
即ち、図14の回路では、各コイル回路の一方の端子A〜Fは図13の励磁回路と同様にスイッチングトランジスタの接続点に接続され、他方の端子A′〜F′が互いに接続されている。
次に、図13または図14に示した励磁回路を用いて第1の実施の形態の6相PM形ステッピングモータを4相励磁により駆動する場合の励磁シーケンスを図15に基づいて説明する。
図15の横軸は、励磁シーケンスにおける第1ステップから第16ステップまでの時間推移を示し、縦軸には、励磁電流を供給する各入力端子組名を示している。各端子に対応する直線上下の四角形の意味は図11と同一である。
ステップ1では、スイッチングトランジスタT2とT6とを導通させ、端子Bから端子B′へ正方向の電流を流すと共に、端子C′から端子Cに逆方向に電流を流す。
同時に、スイッチングトランジスタT8とT10とを導通させ、端子Eから端子E′へ正方向の電流を流すと共に、端子F′から端子Fに逆方向に電流を流す。
これにより、第1の単位固定子SAのコイル3C、9C及び第2の単位固定子SBのコイル4C、10Cに正方向に電流が流れ、第1の単位固定子SAの磁極3A2と3A5及び第2の単位固定子SBの磁極3B2と3B5が所定極性(この例ではS極性)に励磁される。同時に、第1の単位固定子SAのコイル5C、11C及び第2の単位固定子SBの6C、12Cに逆方向に電流が流れ、第1の単位固定子SAの磁極3A3と3A6及び第2の単位固定子SB部の磁極3B3と3B6がN極性に励磁される。
このように、1つのステップで4相のコイル回路が同時に励磁される。
ステップ2では、スイッチングトランジスタT1とT6とを導通させ、端子Aから端子A′へ正方向の電流を流すと共に、端子C′から端子Cに逆方向に電流を流す。同時に、スイッチングトランジスタT8とT10とをステップ1から継続して導通させ、端子Eから端子E′へ正方向の電流を流すと共に、端子F′から端子Fに逆方向の電流を流す。
これにより、第1の単位固定子SAのコイル3C、9Cに流れる電流が切られて、コイル1C、7Cに正方向に電流が流され、その他のコイルの電流は、前のステップから継続して流される。
従って、第1の単位固定子SAの磁極3A1と3A4及び第2の単位固定子SBの磁極3B2と3B5がS極に励磁されると共に、第1の単位固定子SAの磁極3A3と3A6及び第2の固定子SBの磁極3B3と3B6がN極で継続して励磁される。
ステップ3には、スイッチングトランジスタT1とT6とをステップ2から継続して導通させ、端子Aから端子A′へ正方向の電流を流すと共に、端子C′から端子Cに逆方向に電流を流す。同時に、スイッチングトランジスタT9とT10とを導通させ、端子Dから端子D′へ正方向の電流を流すと共に、端子F′から端子Fに逆方向に電流を流す。
これにより、第2の単位固定子SBのコイル4C、10Cに流れる電流が切られて、コイル2C、8Cに正方向に電流が流され、その他のコイルの電流は、前のステップから継続して流される。
従って、第1の単位固定子SAの磁極3A1と3A4及び第2の単位固定子SBの磁極3B1と3B4がS極に励磁されると共に、第1の単位固定子SAの磁極3A3と3A6及び第2の固定子SBの磁極3B3と3B6がN極で継続して励磁される。
以下、図15に示すように各スイッチングトランジスタの導通を切り替えて励磁シーケンスを継続する。ステップ1から12まで回転子Rは単位回転子の磁極ピッチτRだけ回転し、ステップ13以降はステップ1からと同様の励磁を繰り返す。図15の励磁シーケンスに従って励磁されることにより、回転子はステップ毎に角度τR/12ずつ回転する。
図21は、上記の実施の形態にかかるハイブリッド型多相ステッピングモータの変形例を示す縦断正面図であり、図22は、固定子磁極を拡大して示す斜視図である。
図21のモータも、図1に示したモータと同様に、ケーシング1内に第1、第2の単位固定子SA′、SB′を備える固定子S′を固定すると共に、回転軸8には第1、第2の単位回転子RA、RBを固定して構成されている。
図1に示したモータとの違いは、固定子磁極3A′、3B′の極歯部3Aa′、3Ba′を支持する支持部3Ab′、3Bb′に対して軸方向の一方側にのみ凹部3Ac′、3Bc′が形成され、他方側がヨーク部2、極歯部3Aa′、3Ba′と同一の平面を構成している点である。
図21に示すように、第1、第2の単位固定子SA′、SB′は、互いに凹部3Ac′、3Bc′が向き合うように配置される。
各固定子磁極3A′、3B′の支持部3Ab′、3Bb′にコイル4を巻回すると、コイル4は凹部が形成された軸方向の内側については、凹部から軸方向に突出しないため、第1、第2の単位固定子SA′、SB′を密着させて配置することができる。一方、凹部が形成されていない軸方向の外側については、コイル4が磁極3A′、3B′から軸方向に突出した状態となるため、エンドカバー5、6を固定子S′に密着させることはできない。但し、ベアリング7a、7bを配置するため、あるいは他の要請から、もともとエンドカバー5、6と固定子S′との間にスペースが生じる場合には、コイル4が軸方向の外側で突出していても問題はない。
本発明のハイブリッド型多相ステッピングモータは、ロボットや半導体製造装置などの高速で高精度の位置決め機能を必要とする産業機器に最適である。
本発明の実施の形態にかかるハイブリッド型6相ステッピングモータの縦断側面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のモータの第1の単位固定子を示す平面図である。 図1のモータの固定子磁極を拡大して示す斜視図である。 図1のモータの固定子磁極にコイルを巻回した状態を示す斜視図である。 図1のモータの回転子を構成する4つの回転子磁極に設けた極歯の位置関係を拡大して示す展開図である。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータの固定子磁極の極歯と、回転子磁極の極歯との位置関係を示す展開図で、固定子のピッチ(間隔角度)と回転子のピッチ(間隔角度)が等しい場合を示す。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータの固定子磁極の極歯と、回転子磁極の極歯との位置関係を示す展開図で、固定子のピッチ(間隔角度)が回転子のピッチ(間隔角度)よりも大きい場合を示す。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータにおける回転子磁極の極歯数とステップ角との関係を示す図表である。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータのコイルをモノファイラ巻とした場合の接続状態を示す結線図である。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータにおける単相励磁の場合の励磁シーケンス図である。 図11に示す励磁シーケンスに従って駆動した場合の固定子の極歯と回転子の極歯との位置関係を説明する展開図である。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータを複相励磁する場合の励磁回路の回路図であり、各単位固定子のコイルを独立させた場合を示す。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータを複相励磁する場合の励磁回路の回路図であり、各単位固定子のコイルを1点に集めた場合を示す。 本発明の実施の形態に基づいて構成したハイブリッド型ステッピングモータにおける4相励磁の場合の励磁シーケンス図である。 従来例のハイブリッド型2相ステッピングモータの縦断側面図である。 図16におけるXVI−XVI線に沿う断面図である。 従来構造のハイブリッド型6相ステッピングモータのコイルをモノファイラ巻とした場合の接続状態を示す結線図である。 従来構造のハイブリッド型6相ステッピングモータの励磁シーケンス図である。 従来構造のハイブリッド型6相ステッピングモータを単相励磁する場合の励磁回路の回路図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかるインナー形ハイブリッド型ステッピングモータの縦断側面図である。 図21に示すモータの固定子磁極を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1:ケーシング
2:ヨーク部
3A、3B:固定子の磁極
3Aa、3Ba:極歯部
3Ab、3Bb:支持部
3Ac、3Bc:凹部
4:コイル
8:回転軸
9:永久磁石
10AA、10AB、10BA、10BB:回転子磁極
10a:回転子磁極の極歯
11:非磁性体
R:回転子
RA、RB:単位回転子
S:固定子
SA、SB:単位固定子

Claims (4)

  1. 円筒状のヨーク部の内周に、内周面に所定数の極歯が形成された極歯部と、
    該極歯部を支持して前記ヨーク部に接続された支持部とを備える磁極を円周方向に沿って等角度間隔で求心状に複数形成し、前記各支持部の軸方向の少なくとも一方側に凹部を形成し、該凹部から軸方向に突出しないよう前記支持部に励磁用コイルを巻回して構成される第1の単位固定子と、
    前記第1の単位固定子と同一構造の第2の単位固定子とを相互に固定子磁極ピッチの1/2回転変位させ、前記凹部が向き合うように密着させて構成される固定子と、
    前記固定子の極歯に対応して外周に極歯が形成された複数の回転子磁極の間に軸方向に着磁された永久磁石を配置し、前記固定子の磁極に囲まれた内部空間に回転可能に配置された回転子とを備えることを特徴とするハイブリッド型多相ステッピングモータ。
  2. 前記支持部は、軸方向の両側に前記凹部を備え、前記コイルは、軸方向に対して前記極歯部より突出しないように巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド型多相ステッピングモータ。
  3. 前記回転子は、一対の前記回転子磁極を該回転子磁極の極歯ピッチの1/2回転変位させ、前記永久磁石を狭持して固定した第1の単位回転子と、
    該第1の単位回転子と同一構造の第2の単位回転子と、
    これらの第1、第2の単位回転子の間に配置された非磁性体とを備え、
    前記第1の単位回転子を前記第1の単位固定子の磁極に対向させて設けると共に、前記第2の単位回転子を前記第1の単位固定子に対して前記回転子磁極の極歯ピッチの1/4回転変位させて前記第2の単位固定子の磁極に対向するように設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリット形多相ステッピングモータ。
  4. 前記第1、第2の単位固定子の磁極をそれぞれ6極とし、6相モータとしたことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド型多相ステッピングモータ。
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