JP2003219448A - 位置補正情報配信システム - Google Patents

位置補正情報配信システム

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JP2003219448A
JP2003219448A JP2002017159A JP2002017159A JP2003219448A JP 2003219448 A JP2003219448 A JP 2003219448A JP 2002017159 A JP2002017159 A JP 2002017159A JP 2002017159 A JP2002017159 A JP 2002017159A JP 2003219448 A JP2003219448 A JP 2003219448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広域にかつ安価に位置補正情報の配信を可能と
し、しかもリアルタイムに高精度位置測位を実現するこ
とを目的とする。 【解決手段】まず携帯基地局103を基準点102とし
て利用する。携帯の基地局103は基本的に通信環境が
良い場所に設置されている場合が多く、その機能の性質
から電源や通信網,廃熱環境が整っている。また、通信
方式によっては携帯基地局にGPSが搭載されている場
合もあり、基地局103を利用して一からインフラを整
備するよりも安価にインフラ整備が行える。位置補正情
報の提供方法は、携帯基地局が各移動端末が存在するセ
ルを特定するのに利用している通信帯域若しくは移動局
104の通信帯域の一部を位置補正情報の提供用に固定
的に割り当て、セルエリア内の移動局104に対し放送
型でデータを送信することによりデータ伝送の無駄と通
信費用を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、GPS(Global P
ositioning System),GLONASS,Galileo等の測位衛星を
用いた位置測位システム、特に位置補正情報配信による
高精度位置測位システムとその利用方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に衛星測位システムとは、航空機や
船舶,自動車などの位置を特定(測位)する航法システム
である。測位には宇宙空間に浮かぶ測位衛星からの電波
を受信することで実現される。測位方式は、単独測位
方式,相対測位方式の2種類に大きく大別することが
できる。
【0003】の単独測位方式は、単独の衛星電波受信
装置を用いて少なくとも同時に4個以上の測位衛星から
電波を受信し、各々の衛星と受信装置との距離から絶対
位置(緯度,経度,高さ)を決定する。具体的な測位方
法としては、まず各々の衛星からの電波の到達時間に高
速を乗じることにより受信装置から各測位衛星までの距
離を求める。しかし、測位衛星には誤差が非常に少ない
原子時計が用いられているので電波の発射時刻は正確な
のだが、受信装置側では測位衛星から送られてくる時刻
信号によって時刻を合わせているものの測位衛星程の時
刻精度を持ってはいない。
【0004】また、電波が受信装置に到達する迄に電離
層や対流圏,マルチパス等の影響を受けるため誤差が生
じる。これらの誤差要因のため、受信装置から各測位衛
星までの正確な距離は分からない。その為、受信装置か
ら各測位衛星までの距離を一般に疑似距離と呼ぶ。未知
の変数は、絶対位置(緯度,経度,高さ)に時刻を加え
た4個となるため、少なくとも4個以上の測位衛星の観
測量により位置が決定される。
【0005】単独測位による精度は、2000年5月に
SA(Selectable Averabirity)が解除されるまで数十
mの誤差があり、SAが解除された現在でも数mから5
m程度の誤差がある。
【0006】一方、の相対測位方式は複数の衛星電波
受信装置を用いる方式であり、原理的には、複数地点で
同時刻の単独測位を行い、各々の地点で得られた位置情
報を差し引くことで相対いちを求める方式である。この
方法では、共通誤差要因として考えられる衛星軌道の誤
差や電離層,対流圏等による電波遅延誤差等を相殺され
ることになるため、単独測位よりも精度良く測位する事
が可能となる。相対測位方式は、a.ディファレンシャ
ル測位方式(DGPS),b.干渉測位方式の2方式に
大別できる。
【0007】aのディファレンシャル測位の基本原理
は、基準点と呼ばれる参照点に衛星電波受信装置を設置
した受信装置で測位した絶対位置と既知の絶対位置との
差を算出し、それを補正量として放送波や通信網を利用
して位置補正情報を提供することで測位精度を向上させ
るものである。国内では、MCA(Multi ChannelAcces
s)無線により補正情報を提供する方法とFM放送波に
より位置補正情報を提供する方法が一般的であり、衛星
通信を利用した補正情報配信方法も存在する。
【0008】尚、DGPSによる測位精度は、50cmか
ら数m程度の誤差がある。ディファレンシャル測位方式
の詳細については、例えば、特開平6−342054号
公報に開示されている。
【0009】bの干渉測位方式は、これまでに述べた単
独測位方式やディファレンシャル測位方式の様に測位衛
星から受信装置までの時間の差で距離を求め位置を割り
出すのではなく、測位衛星から送信されてくる電波の位
相(波の数)を利用して測位衛星と受信装置との距離を
算出する。それ以外の基本原理はディファレンシャル測
位方式に類似しており、基準点と呼ばれる参照点に衛星
電波受信装置を設置し、受信装置で測位した絶対位置と
既知の絶対座標から位置補正情報を生成し、位置補正情
報を放送波や通信網を利用して提供する。
【0010】位置補正情報を受けた衛星電波受信装置
は、測位衛星からの受信情報と位置補正情報を利用する
ことで測位精度を向上させると言うものである。干渉測
位方式には、長時間測位により誤差の平均化を図り最精
密な測位を実現する静的干渉測位方式と移動しながらリ
アルタイムに干渉測位を実現する事が可能なRTK(Rea
l Time Kinematic)測位方式が存在する。各々の方式の
精度は、静的干渉測位方式が数mmの誤差、RTK測位方
式が数cmの誤差である。干渉測位方式の詳細について
は、例えば特開2000−304843号公報に開示さ
れている。
【0011】前述した相対測位方式は、複数の受信装置
(方式によっては加えて既知絶対位置)で得られた測位
データから位置補正情報を生成し、共通誤差要因を相殺
することで測位精度を高めている。しかし、各々の方式
は夫々幾つかの課題を抱えている。ディファレンシャル
測位の場合、測位方法そのものは単独測位と同じである
ため、複雑な処理が少なく実現が容易である。しかし、
測位精度は50cmから数m程度であるため、精密な測量
や精密なナビゲーション(例えば歩行者向けITS)を
必要とする用途には向かない。
【0012】一方、静的干渉測位方式は、数mmの誤差で
高精度測位が実現可能な反面、測位に数時間から数十時
間を要し、その間移動する事ができないため、移動体の
位置測位用途には向かない。しかし、静的干渉測位方式
と同じ干渉測位方式のRTK測位方式は、リアルタイム
に数cmの誤差で測位が可能なことから、移動体の高精度
な測位用途への応用が期待されている。ただし、RTK
方式にも課題は存在し、高精度な測位を実現するために
は基準点が測位位置の近傍に存在し、その既知絶対位置
が極めて正確に決まっている必要がある。高精度測位を
実現するためには数Km圏内に基準点が必要となるが、
現実的には数kmに1個所、高精度な既知絶対位置を持っ
た基準点が存在している訳ではない。
【0013】そこで、広域で高精度な測位をリアルタイ
ムに実現するべく、近年、仮想基準点方式と呼ばれる位
置補正方式が実用化されつつある。仮想基準点方式には
幾つかの方式が存在するが、基本原理としては複数の基
準点(冗長性を確保するため少なくとも4個以上)によ
って囲まれるエリア内に仮想的な基準点(仮想基準点と
呼ぶ)が存在すると仮定し、その仮想基準点での観測量
を実際に観測した基準点の観測量から補完計算によって
算出する。
【0014】この方式により、実際に必要な基準点の数
は数十kmから100kmに1個で良くなり、測位点の極近
傍に基準点がある状態と同じ環境を作り出すことが可能
となる。仮想基準点方式を用いることで、広域に高精度
な測位を実現する事が可能となる。ちなみに、仮想基準
点方式は、必ずしも干渉測位方式にのみ適用される技術
ではなく、ディファレンシャル測位方式にも適用するこ
とが可能である。仮想基準点方式の詳細については、例
えば、「RTK−GPS測位に関する研究発表会−仮想
基準点方式等による−資料集」(社団法人 日本測量協
会)にて示されている。
【0015】次に携帯電話やPHS(Personal Handy P
hone)などに用いられるセルラー方式のデジタル移動通
信網について説明する。セルラー方式におけるデジタル
移動通信網は、数多くの無線基地局から構成される。移
動局への電波の発信と移動局からの電波を受信するのが
無線基地局の役割である。一つの基地局が移動局と通信
できる電波エリアをセル(Cell)と呼び、サービス
エリアは多数のセルによってカバーされる。現在のセル
半径は、携帯電話で1.5km から数kmであり、PHSの
場合は100mから数100mである。移動通信網によ
り、移動局は無線基地局を介して移動体同士、或いは別
の通信サービスとの間で情報通信を行うことがができ
る。
【0016】また、セルと無線基地局の電波特性を利用
し、移動局の位置を特定する方法もPHS,携帯電話共
にいくつか存在するが、その精度は極めて低く、良くて
数十mから数百m程度である。
【0017】現在の携帯電話の方式では、基地局間や移
動局間での時刻同期を正確に行うため、GPSを基地局
に搭載している通信方式も存在する。現在のところは、
このGPSは時刻同期の目的にのみ搭載されており、位
置測位とは直接関係していない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】仮想基準点方式を用い
ることにより広域で高精度にリアルタイムな位置測位が
可能であることは先にも述べた通りである。しかし、位
置補正情報を配信するために新たにインフラを整備する
には多額の設備投資が必要なため事業者にとって負担と
なる。結果として設備投資を回収するため、事業者はユ
ーザから徴収する位置補正情報配信サービス料を高く設
定することになる。しかしながらユーザに多額の費用負
担が発生したのでは利用者としての増加は見込めず、事
業の実現が難しくなってしまう。
【0019】現在の仮想基準点方式による位置補正情報
の提供には、放送型,双方向型の2つの方式が考え
られている。
【0020】の放送型の場合は、広域に位置補正情報
を提供できる反面、移動局との通信手段が無いため、情
報料の回収が難しい。BS放送などに代表されるよう
に、月々で放送料を徴収する手段も考えられるが、利用
者が必要としているのは位置補正情報ではなく、補正さ
れた結果得られる正確な位置情報であるため、常に位置
補正情報を確実に得られるかどうか分からない(例え
ば、位置を測位した場所が、放送エリア外だった場合な
ど)状況で、利用者から定額で費用を回収するのは難し
い。また、位置補正情報の利用頻度も人によって個人差
があるため、定額制の課金方法は必ずしも利用者にとっ
て望ましい形では無い。放送型の場合、提供する位置補
正情報も対象となるエリアが1つの放送会社の放送エリ
アとなるため、エリア内の基準点情報を収集し、解析
し、まとめて提供する必要があるため、情報の収集,解
析,配信に遅延が生じるばかりでなく、無駄なデータ伝
送がシステム全体で発生する。
【0021】一方、の双方向型の場合、位置補正情報
を得るために、位置補正情報を提供するサイトとの通信
が何度も発生するので、利用者の通信費用負担が増加す
ると言う問題を抱えている。また、の放送型と同様
に、現在の双方向型の位置補正情報配信では広いエリア
の基準点情報を一個所に集め解析を行い提供するため、
やはりデータ伝送に無駄が生じることになった。
【0022】,の両方式に関して言える問題とし
て、現在の方式では、基準点の情報を一個所に一度集め
てから位置補正情報を生成し、配信すると言う流れをと
っているため、基準点情報を収集,解析,配信するサー
バに問題が生じた場合には、サービスエリア全域でサー
ビスが停止することとなる。仮想基準点方式が一般的と
なれば、実時間で連続的に高精度測位が行われることが
考えられる。例えば、自動車の自動走行が衛星測位と仮
想基準点方式による高精度測位によって実現されること
が考えられる。この様な状況で、若し位置補正情報の配
信が停止したり、位置補正情報の信頼性が低下すれば、
多くの人命に影響を及ぼすことにもなりかねない。
【0023】基準点の設置場所に関しても幾つかの問題
が存在する。基準点として機能させるためには、なるべ
く位置測位衛星が補足し易い環境が必要であり、器材を
設置するにあたり、電源の確保や通信網の整備,廃熱
(空調)環境の整備が必須となる。
【0024】特開平9−72951号公報の記載による
と、前述したディファレンシャル測位方式における位置
補正情報の配信に移動体通信システムの基地局及びシス
テムの制御チャネルを用いることで、センターにアクセ
スすること無くディファレンシャル測位を実現する方法
がある。しかしこの方式ではディファレンシャル測位方
式を用いているため、測位精度が低く、また100km間
隔程度で設置された基準点により生成された位置補正情
報を複数の基地局がシェアし、提供しているため位置補
正情報自体の精度も低い。
【0025】そこで本願発明の目的は、携帯電話などの
無線基地局に電子基準点としての機能と位置補正情報の
配信機能とを持たせることにより、広域にかつ安価に位
置補正情報の配信を可能とし、しかもリアルタイムに高
精度位置測位を実現するシステムと方法、及び端末類を
提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本願発明の位置補正情報
配信システムは、人工衛星からの情報を受信する無線基
地局が電子基準点を付設(基地局と基準点とは一体には
限定されない。以下同様)となるものであって、次のい
ずれかを特徴とする。つまり、(1)電子基準点が前記
受信情報から位置補正情報を生成する位置補正情報生成
装置と、通信網内の移動局に向けて当該位置補正情報を
配信する配信装置とを備える、(2)電子基準点が前記
受信情報と当該基準点が設置されている既知の緯度経度
座標の情報を結合する機能を備え、更に通信網内の移動
局に向けて当該基準点情報を配信する配信装置とを備え
る、或いは(3)電子基準点が前記受信情報と通信網内
の移動局から受信した該移動局の位置測位情報とから位
置補正情報を生成する位置補正情報生成装置と、前記移
動局に向けて当該位置補正情報を配信する配信装置とを
備えてなる。または他の本願発明の位置補正情報配信シ
ステムは、(4)人工衛星からの情報を受信する無線基
地局が、電子基準点の測位結果を所定期間保存する記憶
部と、該測位結果から測位状況を解析する解析手段と、
該解析結果に異常が発生した場合に監視サーバに異常を
発報する発報装置と、該異常が発生した前後の測位結果
を監視サーバに送信する送信手段とを備え、通信網内の
移動局に向けて情報を配信すること、(5)人工衛星か
らの情報を受信する無線基地局が電子基準点を備え、通
信網に接続された監視サーバは該無線基地局から送られ
てきた基準点の異常通知から該基準点の異常発生前後の
測位結果を解析する解析手段と、該基準点に対して遠隔
により診断する機能とを備え、該診断結果に従い問題解
決する機能を備えるか及び/または保守作業者か保守作
業事業者の端末へ診断結果若しくは現地への出動要請を
連絡する発信手段を備えてなり、更に通信網内の移動局
に向けて情報を配信すること、(6)人工衛星からの情
報を無線基地局にて受信して通信網内の移動局に向けて
情報を配信するものであって、電子基準点若しくは無線
基地局が何らかの障害によって位置補正情報の配信に支
障をきたした場合に、他の無線基地局が位置補正情報を
提供し補完すること、(7)人工衛星からの情報を無線
基地局にて受信して通信網内の移動局に向けて情報を配
信するシステムであって、前記無線基地局は、自局の通
信エリア内に対し、無線の周波数帯域の一部を利用し常
に位置補正情報を提供し続けること、或いは(8)無線
基地局は、自局のエリア内に存在する移動局の位置を把
握する機能を具備し、該無線基地局のエリアに存在する
移動局の所有者の身に危険が及ぶ緊急事態が発生した場
合、該無線基地局エリア内の全ての移動局に対し、現在
位置情報を送信するよう命令する機能を具備し、移動局
より送られてきた移動局の現在位置情報をもとに非難情
報を作成し、移動局の表示装置に強制的に避難方向を表
示することを特徴とする。
【0027】また、本願発明の補正位置情報配信システ
ムは、人工衛星からの情報を受信する無線基地局が電子
基準点を付設し、該電子基準点が前記受信情報と通信網
内の移動局から受信した該移動局の位置測位情報とから
補正位置情報を生成する補正位置情報生成装置と、前記
移動局に向けて当該補正位置情報を配信する配信装置と
を備えてなることを特徴とする。尚、本願において、位
置補正情報は位置を補正する情報のことであり、補正位
置は補正された位置を意味する。
【0028】更に本願発明の位置補正情報配信方法や補
正位置情報配信方法は、上記各本願発明システムを実施
する方法そのものを意味するが、この他、人工衛星から
の情報を無線基地局にて受信して通信網内の移動局に向
けて情報を配信する方法であって、前記通信網に接続さ
れた課金管理サーバから移動局に対し一定期間ごとにポ
ーリングをかけ、該移動局から送られてきた位置補正情
報の利用頻度に応じて当該移動局ごとに課金することも
本願発明の範囲である。
【0029】更に、本願発明に用いる移動局端末装置は
例えば携帯電話であって、前記の本願発明各システムや
方法に用いられるものであり、かつ該移動局は非難移動
履歴を記録する記録部を備えると共に非難移動履歴を表
示する機能と現在の進行方向を示す機能とを有すること
が望ましい。また、他の本願発明の移動局端末は、人工
衛星からの情報を受信した無線基地局から情報の配信を
受ける移動局端末装置であって、位置測位手段と、位置
補正情報の受信手段と、測位した位置情報と位置補正情
報とから補正位置情報を生成する補正位置情報生成手段
と、位置補正情報を使用した頻度を所定の期間保存する
記憶部と、課金管理サーバからのポーリングに対し位置
補正情報を使用した頻度を送信する送信手段とを具備す
ることを特徴とするか、或いは、人工衛星からの情報を
受信した無線基地局から情報の配信を受ける移動局端末
装置であって、位置測位手段と、電子基準点情報の受信
手段と、測位した位置情報と基準点情報とから位置補正
情報を生成する位置補正情報生成手段と、位置情報と位
置補正情報とから補正位置情報を生成する補正位置情報
生成手段と、位置補正情報を使用した頻度を所定の期間
保存する記憶部と、課金管理サーバからのポーリングに
対し位置補正情報を使用した頻度を送信する送信手段と
を具備することを特徴とする。
【0030】その他本願各発明の特徴は本願特許請求の
範囲に記載の通りである。
【0031】既に整備されている無線基地局、特に全国
に整備されている携帯基地局を基準点として利用するこ
とで、先に述べた問題点を解決することは可能である。
携帯基地局は、基本的に通信環境が良い場所に設置され
ている場合が多く、その機能の性質から、電源や通信
網,廃熱環境が整っている。また、携帯の通信方式によ
っては基地局にGPSが搭載されている場合もあり、基
地局に後からGPSの機能を付加することなく、基準点
として利用することが可能である。更に、携帯基地局を
利用することで、一からインフラを整備するよりも安価
にインフラ整備が行えることになる。
【0032】また位置補正情報を各携帯基地局から独立
して提供するならば、位置補正情報配信システム全体の
無駄なデータ伝送を減らすことが可能となり、不可分
散,データ遅延の問題解決,通信費用の低減に繋がる。
そして各携帯基地局が自立分散的に位置補正情報を提供
することにより、若し、1つの基地局が故障などのトラ
ブルで停止したとしても、位置補正情報配信システム全
体には何ら影響を与えることは無く、利用者も変わらず
に高精度測位が可能である。更に、各基地局に所定期間
の基準点情報の記録機能と、基準点の測位結果の解析機
能を搭載することにより、基準点に問題が生じた場合
も、問題の特定と問題解決を素早く行うことが可能であ
る。
【0033】位置補正情報の提供方法は、携帯基地局が
各移動端末が存在するセルを特定するのに利用している
通信帯域、若しくは携帯電話の通信帯域の一部を位置補
正情報の提供用に固定的に割り当て、セルエリア内の移
動局に対し放送型でデータを送信することによりデータ
伝送の無駄と通信費用を削減することが可能となる。利
用者に対する課金は、位置補正情報によって実際に位置
を測位した回数や時間等の基準に従い所定期間分記録
し、携帯基地局からの定期的なポーリングにより課金サ
ーバに情報が蓄積され、携帯電話の使用料と合わせて請
求される。利用者にとっては、使用した分に対して課金
されるだけでなく、費用の清算を携帯電話とまとめて行
えるため、清算の回数を2回から1回に減らすことが可
能になる。
【0034】尚、携帯基地局を基準点として利用する
と、携帯の基地局は基本的に通信環境が良い場所に設置
されている場合が多く、その機能の性質から電源や通信
網,廃熱環境が整っている。また、通信方式によっては
携帯基地局にGPSが搭載されている場合もあり、基地
局を利用して一からインフラを整備するよりも安価にイ
ンフラ整備が行える。
【0035】以上本発明により、安定した高精度位置測
位システムを従来よりも安価な投資で実現することがで
き、利用者に対して使用に応じた課金を行うことが可能
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき図面
を用いて説明する。まず図1〜図10は第1の実施例を
説明するものである。
【0037】第1の実施例の位置補正情報配信方法を図
1を用いて説明する。本実施例は携帯電話網とGPS人
工衛星を例とするが、携帯電話網の変わりにPHSやそ
の他の無線通信網を適用することも可能であり、位置測
位に利用する衛星はGPS衛星以外の位置測位衛星であ
っても差し支えない。
【0038】本実施例の位置補正情報配信システムは、
GPS衛星101,既知絶対位置を持つ電子基準点10
2,携帯電話の基地局103,移動局104,課金サー
バ105,監視サーバ106、並びに移動体通信網10
7からなる通信システムに組み込まれ、移動局を所有す
る利用者に対して、位置補正情報を提供することにな
る。
【0039】GPS衛星101は衛星軌道上から地上に
向けて定期的に信号を発信する。地上に設置された基準
点102は、GPS受信アンテナ108,このアンテナ
108に接続されたGPS受信部109,この受信部10
9に接続された制御部110,この制御部110に接続
されたGPSデータ処理部111から構成されており、
GPS受信アンテナ108でGPS信号を受け、GPS
受信部109で信号の復調を行い、制御部110を通し
てGPSデータ処理部111で位置測位演算を行う。
【0040】携帯基地局103は、通信アンテナ11
2,このアンテナ112に接続された無線部113,こ
の無線部113に接続された制御部114,この制御部
114に接続されたデータ処理部115と記憶部116
とI/F117とから構成されており、基準点102よ
り送られてきたGPS測位データを制御部114で受
け、記憶部116に記録されている基準点の既知絶対位
置と合わせてデータ処理部115で位置補正データを生
成し、無線部113で変調を行った後、通信アンテナ1
12から位置補正情報を発信する。ここでは、基準点1
02と携帯基地局103が一体化した形式をとっている
が、携帯基地局側が基準点の正確な絶対位置を把握して
おり、基準点102と携帯基地局の距離が適切な距離で
あれば一体化している必要は無い。このような構成の基
準点102と基地局103は夫々複数あることになる。
【0041】移動局(正確には移動局端末装置。以下同
様)104は、通信アンテナ118,該アンテナ118
に接続された無線部119,該無線部119に接続され
た制御部120,該制御部120に接続された位置補正
処理部121と音声処理部122と記憶部123と操作
部124と表示部125とデータ処理部126及びGP
S受信部127、GPS受信部127が接続されたGP
S受信アンテナ128から構成されており、移動局104
の近傍にある複数の携帯基地局103、若しくは単独の
携帯基地局103より配信されてきた位置補正情報を通
信アンテナ118で受信し、無線部119で信号の復調
を行い、制御部120を通して記憶部123に保存され
る。
【0042】一方で、GPS衛星101からのGPS信
号をGPS受信アンテナ128で受け、GPS受信部1
27で信号の復調を行い、制御部120を通してデータ
処理部126で位置測位を行う。
【0043】データ処理部126で演算された測位デー
タとGPS信号,記憶部123に保存された位置補正情
報を位置補正処理部121で処理し、補正された位置情
報を生成する。補正された位置情報は、座標値や地図上
での位置を示すキャラクタと言った形で表示部125に
表示される。ここでは、移動局内に位置測位機能を搭載
した場合を例にとっているが、位置測位機能が独立した
装置であり、移動局と近距離無線やシリアルコネクタ等
の有線で接続さていても良い。
【0044】移動局104は、位置補正情報を用いて位
置測位を行った場合、測位に使用した位置補正情報数や
測位回数,測位時間,測位精度,測位した場所,電波の
受信状況等を利用尺度とし、記憶部123に記録されて
いるカウンタ情報を変更する。ここで、位置補正情報数
は、移動局104が近傍の携帯基地局103より受信
し、実際に位置の補正に使用した補正情報数を表わす。
測位回数は、位置補正情報を利用して何回測位を行った
かを表わす。測位精度は、実際に測位した位置の精度を
表わし、測位精度は、GPS衛星101の補足数やDo
P(Dilution ofPrecision )値,GPS信号の受信感
度,位置座標の標準偏差等の指標を利用する事で表現す
ることができる。精度を数値化する際は、これらの指標
の何れか若しくは幾つかを組み合わせることで数値化
し、位置補正情報の利用尺度の一つとして活用できる。
測位した場所は、移動局104が位置を測位した場所を
表わし、受信エリア(ここでは一つの携帯基地局のカバ
ーエリア129)によってカウンタのカウント数を変化
させることができる。これは例えば、位置測位の利用頻
度の高いエリアではカウンタのカウント数を少なくし、
低い場所ではカウント数を多くする等の方法が考えられ
る。
【0045】電波の受信状況は、先の測位場所によるカ
ウントとも関係が高いのであるが、電波の受信環境が良
く無い場所ではカウント数を少なくし、良い場所ではカ
ウント数を多くすることが考えられる。カウンタのカウ
ント数は、これらの何れかを用いるか、幾つかを組み合
わせることでカウント数若しくはカウントする単位が決
定される。
【0046】位置補正情報の課金サーバ105は、制御
部131と、この制御部131に繋がった記憶部13
0,I/F132,課金処理部133から構成されてお
り、記憶部130に蓄えられている顧客情報を元に、制
御部131,I/F132から移動体通信網107を利
用して、各携帯基地局103から移動局104に対し、
記憶部123に蓄えられているカウンタ情報を課金サー
バに送信するよう、ポーリングを行う。
【0047】課金サーバ105は、移動局104から送
られてきたカウンタ情報を課金処理部133で処理し、
処理結果を記憶部130に蓄積し利用者に対して課金を
行う。移動体通信網を利用している本実施例では、この
課金は携帯電話の使用料と合わせて利用者から徴収して
も良い。
【0048】監視サーバ106は、制御部135と、こ
の制御部135に繋がった記憶部134,I/F13
6,監視処理部137から構成されており、監視サーバ
106は、移動体通信網107,I/F136,制御部1
35を通して携帯基地局103より基準点102の位置測
位異常通知を受信する。監視サーバ106は監視処理部
137で異常の原因を解析し復旧処理を行い、解析結果
と復旧処理結果を記憶部134に記録する。
【0049】次に、図2を用いて携帯基地局が提供する
位置補正情報のデータ構造の概念を説明する。位置補正
情報201は、ヘッダ部202とデータ本体203とか
らなり、ヘッダ部202は、データ識別コード204,
基地局識別コード205,メッセージタイプ206,ス
テータス207,パリティ208で構成される。データ
識別コード204は、このデータが位置補正情報である
ことを示す。基地局識別コード205は、このデータが
どの基地局から送信されたデータであるかを示す。メッ
セージタイプ206はどの種類のデータを送るかを示
す。衛星の障害や基準点の障害,基地局の障害等である
基地局から位置補正情報を送信することができない事態
も考えられるため、ステータス207は位置補正情報の
配信状況を示す。そしてパリティ208は信号誤り訂正
用に用いる。データ本体203部分には、基準点測位デ
ータとして、衛星測位時間,基準点番号,エフェメリス
データ,アルマナックデータ,搬送波位相,擬似距離,
測位座標等のデータが、また、加えて基準点の既知絶対
位置データと基準点の測位データと既知絶対位置データ
との基準点差分データ等を格納する。これらのデータは
必要に応じて暗号化処理が施されている。このデータ
は、RTCM(Radio Technical Commission forMariti
me)SC−104として標準化された規格に基づいた情
報を配信することが望ましい。
【0050】図3を用いて、移動局104での位置測位
の流れについて説明する。端末の周辺基地局情報を受取
るステップ301では、移動局104は近傍にある携帯
基地局の位置情報を入手する。次に自分に最も近い基地
局までの概算距離を計算するステップ302で、移動局
104は位置補正を伴わない位置測位を行い、ステップ
301で得られた近傍の携帯基地局の位置情報を元に、
移動局104から最も近いと予想される携帯基地局まで
の概算距離を計算する。ステップ303では、移動局1
04が仮想基準点方式を採用しているかどうかの判定を
行っている。ステップ303で移動局104が仮想基準
点方式を採用して無い場合は、ステップ304に進み、
ステップ302で計算された最近傍基地局より位置補正
情報を入手し、ステップ305で、相対測位を実行し位
置測位を終了する。このときの測位方式は、単独の基準
点利用によるディファレンシャル方式やRTK方式が考
えられる。
【0051】ステップ303で移動局104が仮想基準
点方式を採用している場合は、ステップ306に進む。
ステップ306では、ステップ302で計算した最近傍
携帯基地局までの距離が、単独の基準点利用による相対
測位方式を用いた場合に、高精度な位置測位ができる距
離にあるかどうかの判定(つまり最近傍基地局距離が閾
値より大きいか否かの判定)を行う。高精度位置測位が
可能な距離に近傍携帯基地局が存在する場合は、ステッ
プ304に進み、先程述べた手順で位置測位が行われ
る。ステップ306の判定の結果、最近傍携帯基地局ま
での距離が単独の基準点利用による相対測位方式を用い
た場合に、高精度な位置測位ができる距離に無い場合は
ステップ307に進み、近傍の携帯基地局群から各々の
位置補正情報を入手する。ステップ308では、ステッ
プ307で得られた位置補正情報数が仮想基準点の生成
に必要な数・条件を満たしているかどうかの判断を行
う。ステップ308の判定結果で、位置補正情報数が仮
想基準点の生成に必要な数若しくは条件を満たしていな
い場合はステップ304に進み、移動局104に最も近
い携帯基地局から得られた位置補正情報を用いて、先に
述べたステップ304以降の手順で位置測位が行われ
る。ステップ308の判定結果で、位置補正情報数が仮
想基準点の生成に必要な数・条件を満たしている場合
は、ステップ309に進み、得られた複数の基準点情報
を用いて仮想基準点を生成し、その情報を元に位置測位
を行う。このときの測位方式は、仮想基準点方式によっ
て得られた位置補正データフォーマットに対応した方式
であれば、どの様な測位方式を用いても良い。
【0052】先に述べたステップ308で、仮想基準点
の生成に必要な条件と述べているが、これは例えば、得
られた携帯基地局間の距離が仮想基準点を生成するのに
適した距離であるか等の条件である。通常、移動局は数
kmから数十km圏内の携帯基地局と通信を行うので、携帯
基地局間の距離はそれ程気にする必要は無い。
【0053】またこのフローでは、基準点と携帯基地局
が一体化している前提で流れを説明しているが、先にも
述べた様に、携帯基地局側が基準点の正確な絶対位置を
把握しており、基準点と携帯基地局の距離がそれ程離れ
てなければ、この2つは必ずしも一体化している必要は
無い。そのときは、移動局と携帯基地局との距離判定の
際、移動局から携帯基地局の距離では無く、移動局から
携帯基地局が採用している基準点までの距離で判定を行
えば良い。
【0054】図4を用いて、移動局側での位置補正情報
の使用による課金の流れについて説明する。先ず基地局
より基準点データ若しくは位置補正データを入手するス
テップ401で、移動局104は近傍の携帯基地局より
位置補正情報を受信する。続くステップ402で、移動
局104は位置補正情報を元に位置測位を行う。次のス
テップ403では、入手した位置補正情報を元に、実際
に位置の測位が行えたかどうかの判定を行う。ステップ
403で、入手した位置補正情報を元に、実際に位置測
位が行えた場合は、課金カウンタ情報のカウントを増や
すステップ404に進み、測位に使用した位置補正情報数
や測位回数,測位時間,測位精度,測位した場所,電波
の受信状況等を課金の尺度とし、移動局104の記憶部
123に記憶されている課金カウンタ情報をデータ処理
部126でカウントアップした後、再び、課金カウンタ
情報を記憶部123に記憶する。
【0055】ここで、位置補正情報数は、移動局104
が近傍の携帯基地局より入手し、実際に使用した位置補
正方法数を表わす。測位回数は、位置補正情報を利用し
て何回測位を行ったかを表わす。測位精度は、実際に測
位した位置の精度を表わし、測位精度は、衛星の補足数
や、DoP値,受信感度,偏差等の指標を利用する事で
表現することができる。精度を数値化する際は、これら
の指標の何れか、若しくは幾つかを組み合わせること
で、数値化し表現できる。
【0056】測位した場所は、移動局104が位置を測
位した場所を表わし、エリアによって課金カウンタ情報
のカウント数を変化させることが可能である。これは例
えば、位置測位の利用頻度の高いエリアでは課金カウン
タ情報のカウント数を少なくし、低い場所ではカウント
数を多くする等の方法が考えられる。
【0057】電波の受信状況は、先の測位場所に応じた
カウント数の変更とも関係が高いのだが、電波の受信環
境が良く無い場所ではカウント数を少なくし、良い場所
ではカウント数を多くすることが考えられる。
【0058】課金カウンタ情報のカウント数は、これら
の何れかを用いるか、幾つかを組み合わせることでカウ
ント数もしくはカウント量が決定される。
【0059】ステップ403で、位置補正データの影響
若しくは移動局104の障害,移動局に組み込まれてい
る測位機能の障害等によって位置測位に失敗した場合に
は、ステップ405に進み、課金カウンタ情報はそのま
までカウントアップは行わない。ステップ406では、
測位を継続するかどうかの判断が行われ、継続する場合
は、先に述べたステップ401以下の処理を行う。継続
しない場合は、位置測位を終了する。
【0060】移動局104の記憶部123に保存されて
いる課金カウンタ情報は、課金サーバからの情報のアッ
プロード指示があるまで保存される。また、課金カウン
ト数が保存されているメモリ領域は、利用者がアクセス
することはできず、外部からの改竄等が行えないよう、
耐タンパ領域であることが望ましい。
【0061】図5を用いて、課金サーバ側での位置補正
情報の使用による課金の流れについて説明する。各補正
情報契約端末に対しポーリングを行うステップ501で
は、課金サーバ105から移動局に課金カウンタ情報を
上げるようポーリングをかける。次のステップ502
は、移動局(=端末)からの応答を判定している。応答
があった移動局に対しては、ステップ503で、課金カ
ウンタ情報の送信命令(=送信要求)を送信する。ステ
ップ504は、移動局からの課金カウンタ情報が受信さ
れたかどうかの判定をしている。受信している場合はス
テップ505に進み、課金カウンタ情報を送信してきた
移動局に対し、記憶部に記憶されている課金カウンタ情
報のクリア命令を送信する。
【0062】ステップ504で、移動局からの課金カウ
ンタ情報が受信されない場合は、ステップ506に進
む。また、ステップ502で移動局からの応答が無い場
合も、ステップ506に進む。ステップ506では、所
定時間後、再度、移動局に対しポーリングをかける。次
の判断ステップ507で、移動局から応答があった場合
は、ステップ503に進み、先に述べた手順でステップ
503以降の処理を行う。ステップ507で移動局から
の応答が無い場合、ステップ508に進み、現時点で料
金の集計期間を過ぎているかどうかの判定をしている。
期間を過ぎていない場合は、ステップ506に戻り、先
に述べた手順流で以降の処理を行う。締切りを過ぎてい
る場合は、ステップ509で、課金カウンタ情報の集計
を次の集計期間(つまり例えば翌月の支払い)にまわす
ことを、利用者(ユーザ)に対し、メール等の手段を用
いて通知し、終了する。
【0063】図6を用いて、携帯基地局側の基準点のメ
ンテナンスの流れについて説明する。位置測位衛星より
信号を受信するステップ601で、基準点102はGP
S衛星からのGPS信号を受信する。続くステップ(=
既知座標値と測位結果を比較するステップ)602で、
基準点が測位した位置座標と携帯基地局103の記憶部
116に記憶されている既知の位置座標をデータ処理部
115で比較する。比較結果が所定の基準を満たしてい
るかどうかの判断ステップ603では、基準点102が
測位した位置座標と既知の位置座標との比較結果が、所
定の基準値を満たしているかどうかの判定をしている。
ここでの基準とは、測位した位置座標と既知の位置座標
との差(距離),その時点迄に測位した位置座標と既知
の位置座標との差(距離)の平均値との差(距離),そ
の時点迄に測位した位置座標の平均との差(距離),G
PS衛星からの信号の受信感度,GoP値、等が基準と
して考えられる。ステップ603で、基準点102が測
位した位置座標と既知の位置座標との比較結果が、所定
の基準値を満たしておれば、ステップ604に進み、位
置補正情報の配信を継続する。
【0064】ステップ603で、基準点102が測位し
た位置座標と既知の位置座標との比較結果が、所定の基
準値を満たしていなければ、ステップ605に進み、位
置補正情報配信を一時的に中断する。このとき、位置補
正情報の配信は一時的に中断するが、位置測位自体は、
定められた時間内は継続して行われ、携帯基地局103の
記憶部116にログデータとして記録される。
【0065】また、異常が発生した前後のログデータ
は、問題が解決する迄凍結され、消去することができな
くなる。ステップ606では、携帯基地局103の移動
体通信網107を用いて監視サーバ106に位置測位の
異常通知を送信する。ステップ607では、監視サーバ
106に対して、異常が発生した前後のログデータを移
動体通信網107を用いて送信する。ステップ608で
は、監視サーバ106での診断結果(チェック結果)を
受信する。ステップ609では、監視サーバ106からの
診断結果を判定している。監視サーバ106の診断結果
に異常が無ければステップ601に戻り、先に述べた手
順でステップ601以降の処理を行う。ステップ609
で、監視サーバ106の診断結果に異常があれば、ステ
ップ610に進み、基準点102の位置測位及び携帯基
地局103による位置補正情報配信を停止し終了する。
【0066】図7を用いて、監視サーバ側の基準点のメ
ンテナンスの流れについて説明する。基地局より異常通
知を受信するステップ701で、監視サーバ106は携
帯基地局103より基準点102の位置測位異常通知を
受信する。次に、基地局に対してログデータの送信を要
求するステップ702で、監視サーバ106は携帯基地
局103に対し、異常が発生した前後のログデータの送
信を要求する。ステップ703では、携帯基地局103
より送られてきたログデータを監視処理部137で解析す
る。ステップ704では、解析の結果に問題が有るか無
いかを判定している。問題が無い場合は、ステップ70
5に進み、携帯基地局103に対し問題が無いことを通
知し終了する。ステップ704で問題がある場合は、ス
テップ706に進み、問題点の特定と遠隔による問題解
決が可能であるかどうかの判定をしている。遠隔からの
問題解決が可能であれば、ステップ707に進み、遠隔
操作によって問題を解決し、ステップ708でテストを
行った後、携帯基地局103に対し位置補正情報配信の
再開命令を送信する。ステップ707で遠隔操作による
問題解決が行え無い場合は、ステップ709で、問題の
携帯基地局103(基準点102)への保守作業員の派遣
を依頼する。このとき、保守作業員が通信機能と位置測
位機能を内蔵した携帯端末等を所持しているのであれ
ば、付近にいる作業員に対し、現地への移動と修理を指
示する。この様な端末を保守作業員が所持していない場
合は、問題のあった携帯基地局103(基準点102)
に最も近いサービスセンタの端末に対し、保守作業員の
派遣を要請することになる。
【0067】次に図8を用いて、本位置補正情報配信シ
ステムの特徴の1つである、分散型補正情報配信サービ
スの仕組みについて説明を行う。
【0068】移動局801は近傍に存在する複数の携帯
基地局802から位置補正情報を受信する。このとき、
携帯基地局802aが、基準点のトラブル若しくは携帯
基地局のトラブルにより、位置補正情報を配信すること
が不可能になったとする。この場合、移動局801は、
携帯基地局802aの代わりに、近傍基地局の一つであ
る携帯基地局802bより位置補正情報を得ることで、
必要数の位置補正情報を確保する。
【0069】次に、図9を用いて、災害等の緊急事体が
発生した場合の高精度位置情報と携帯電話網を利用した
避難誘導の流れについて説明する。
【0070】ステップ901で、携帯基地局103は中
央局より国,自治体,警察,消防等から該当エリアで非
常事態が発生した事を受信する。次いでステップ902
で、携帯基地局103は中央局より携帯基地局103の
カバーエリア129内に存在する移動局の正確な位置の
確認指令を受信する。次のステップ903では、携帯基
地局103はカバーエリア129内に存在する全ての移
動局に対し現在位置情報の送信命令を送信する。そして
続くステップ904では、携帯基地局103のカバーエ
リア内に存在する移動局は、携帯基地局103からの現
在位置情報送信命令を受信する。次のステップ905で
は携帯基地局103からの現在位置送信命令を受信した
移動局は強制的に現在位置情報を携帯基地局103に対
し送信する。そしてステップ906で、携帯基地局10
3は、カバーエリア内に存在する移動局からの現在位置
情報を受信する。続くステップ907では、ステップ90
6で受信した各々の移動局の現在位置に応じて個別の避
難情報を生成し、移動局に対しその避難情報を送信する
ことになる。このとき、避難情報の生成は必ずしも移動
体個別の情報である必要は無い。そしてステップ908
で、携帯基地局103のカバーエリア内に存在する移動局
は、携帯基地局103からの避難情報を強制的に受信
し、移動局の表示部に強制表示する。移動局の現在位置
は常に変化するため、以上の流れを繰り返し行うこと
で、リアルタイムに現在位置に応じた避難情報を提供す
る。
【0071】図10を用いて、移動体が存在するエリア
で、避難を必要とする非常事態が発生した場合に携帯基
地局から送られて来る情報の表示画面を説明する。地図
を表示する事が可能な表示装置を搭載している移動体で
あれば、非常事態が発生してからの移動軌跡が線100
1で、サンプリング地点が点1002で、現在の位置と
進行方向がキャラクタ1003等によって表示される。
また、現在位置に応じた避難方向が、大きく矢印などの
キャラクタ1004とテキスト情報1005で表示され
る。また、避難を容易にするため、地図上にランドマー
ク情報と方位が表示される。地図を表示できない表示装
置を搭載している移動体のとき、テキスト情報やビット
で構成された矢印等のキャラクタ画像を表示装置に表示
し、避難情報を提供する。勿論、進行方向を常に上に表
示するようにしても良い。
【0072】最後に、GPS衛星群など測位衛星を用い
た位置補正の手法について述べる。図11の例は携帯端
末104(=GPS,VRS搭載)の周囲に位置する、
複数の電子基準点付設携帯基地局1100(=VRS生
成)から位置補正情報を提供する分散補正の例を示して
いる。図12の例が図11と異なるのは、携帯端末10
4がGPSを搭載しVRSは搭載していない点であり、
この場合は移動局(例えば携帯端末)104から自己の
位置を最寄の一つの基地局1100へ送信し、そこから
補正位置を受信する分散補正の例である。図13は移動
局104はGPS衛星からの情報に加え、電子基準点1
100からの位置補正情報を得る概念を示している。
【0073】図13を説明する。位置測位衛星101に
よる位置の測位には、位置測位衛星101から発信され
る電波を用いることにより、衛星101と移動局110
3との距離を算出し、位置を特定する訳であるだが、前
述した通り、電離層や対流圏,マルチパスなどの影響に
より時間的な誤差を生じさせる為、衛星101と移動局
1103との距離に誤差が生まれ、その為に位置の測位
(特定)にも誤差が生じる。相対測位方式は、この誤差
を少なくするために、移動局1103とは別に、既に正
確な位置が分かっている点に基準点1102と呼ばれる
受信機を設置し、そこで測位した結果と既知座標とを比
較することにより誤差量を算出し、これを補正情報とし
て移動局1103に提供する。移動局1103側では位
置を測位する際、この補正量を考慮することにより、誤
差要因を相殺し、より正確な位置が測位可能となる。こ
のとき、誤差要因は時々刻々と変化する為、補正情報も
位置を測位している間は常に受信し続ける必要がある。
補正情報の提供手段として一般的なのは、DMCA無線
やFM放送波,中波ビーコンを使う方法である。
【0074】以上説明したように、既に全国に整備され
ている携帯基地局を基準点として利用することで、基準
点の設置条件を満たす場所を調査する必要が無く、一か
ら位置補正情報配信インフラを整備するよりも安価にイ
ンフラ整備が行える。また、携帯基地局が各移動端末が
存在するセルを特定するのに利用している通信帯域、若
しくは携帯電話の通信帯域の一部を位置補正情報の提供
用に固定的に割り当て、セルエリア内の移動局に対し放
送型でデータを送信することにより、データ伝送の無駄
と通信費用を削減する事が可能となる。
【0075】また位置補正情報を各携帯基地局から独立
して提供することにより、位置補正情報配信システム全
体の無駄なデータ伝送を減らすことができ、不可の分
散,データ遅延の短縮,通信費用の低減が可能である。
また、1つの基準点(基地局)が故障などのトラブルで
停止したとしても、利用者は変わらずに高精度測位を継
続する事が可能である。
【0076】更に各携帯基地局に所定期間の基準点情報
の記録機能と、基準点の測位結果の解析機能を搭載する
ことにより、基準点に問題が生じた場合も、問題の特定
と問題解決を素早く行うことが可能となる。
【0077】また位置補正情報によって実際に位置を測
位した回数や時間等の基準に従い所定期間分記録し、携
帯基地局からの定期的なポーリングにより課金サーバに
情報が蓄積され、携帯電話の使用料と合わせて請求する
ことで、利用者は使用した分に対して課金され、費用の
清算を携帯電話とまとめて行えるため、清算の回数を2
回から1回に減らすことが可能となる。
【0078】携帯電話の基地局を基準点として利用し、
かつ位置補正情報配信装置として利用することで、若し
災害等が発生した場合に、携帯基地局の通信エリア内に
居る人物等の位置を正確に特定することができ、適切な
避難誘導を行うことが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、携
帯電話などの無線基地局に電子基準点としての機能と位
置補正情報の配信機能とを持たせることにより、広域に
かつ安価に位置補正情報の配信を可能とし、しかもリア
ルタイムに高精度位置測位を実現することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る、位置補正情報配信シ
ステムの全体説明図である。
【図2】図1の実施例に使われる位置補正データ構造の
イメージ図である。
【図3】図1の実施例による移動局位置測位フロー図で
ある。
【図4】図1の実施例による移動局課金フロー図であ
る。
【図5】図1の実施例による課金サーバ課金フロー図で
ある。
【図6】図1の実施例による基地局(基準点)メンテナ
ンスフロー図である。
【図7】図1の実施例による監視サーバメンテナンスフ
ロー図である。
【図8】図1の実施例による分散型位置補正情報配信シ
ステムの説明図である。
【図9】図1の実施例による緊急避難誘導フロー図であ
る。
【図10】図1の実施例による緊急避難誘導表示イメー
ジ図である。
【図11】GPS衛星群など測位衛星を用いた位置補正
の手法例の概念説明図である。
【図12】GPS衛星群など測位衛星を用いた位置補正
の手法例の概念説明図である。
【図13】GPS衛星群など測位衛星を用いた位置補正
の手法例の概念説明図である。
【符号の説明】
101…GPS衛星、102…電子基準点、103…基
地局、104…移動局、105…課金サーバ、106…
監視サーバ、107…移動体通信網、108,128…
GPS受信アンテナ、109,127…GPS受信部、
110,114,120,131,135…制御部、1
11…GPSデータ処理部、112,118…通信アン
テナ、113,119…無線部、115,126…デー
タ処理部、116,123,130,134…記憶部、
117,132,136…I/F、121…位置補正処
理部、122…音声処理部、124…操作部、125…
表示部、129…カバーエリア、133…課金処理部、
137…監視処理部。
フロントページの続き (72)発明者 土肥 隆志 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 5J062 AA01 AA08 BB01 BB02 BB03 CC07 DD24 EE04 FF01 HH01 HH07 HH09 5K067 AA21 BB04 BB21 DD20 DD51 EE02 EE10 EE16 FF03 HH22 JJ52

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が電子基準点を付設し、該電子基準点が前記受信情報か
    ら位置補正情報を生成する位置補正情報生成装置と、通
    信網内の移動局に向けて当該位置補正情報を配信する配
    信装置とを備えてなることを特徴とする位置補正情報配
    信システム。
  2. 【請求項2】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が電子基準点を付設し、該電子基準点が前記受信情報と
    当該基準点が設置されている既知の緯度経度座標の情報
    を結合する機能を備え、更に通信網内の移動局に向けて
    当該基準点情報を配信する配信装置とを備えてなること
    を特徴とする位置補正情報配信システム。
  3. 【請求項3】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が電子基準点を付設し、該電子基準点が前記受信情報と
    通信網内の移動局から受信した該移動局の位置測位情報
    とから位置補正情報を生成する位置補正情報生成装置
    と、前記移動局に向けて当該位置補正情報を配信する配
    信装置とを備えてなることを特徴とする位置補正情報配
    信システム。
  4. 【請求項4】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が電子基準点を付設し、該電子基準点が前記受信情報と
    通信網内の移動局から受信した該移動局の位置測位情報
    とから補正位置情報を生成する補正位置情報生成装置
    と、前記移動局に向けて当該補正位置情報を配信する配
    信装置とを備えてなることを特徴とする補正位置情報配
    信システム。
  5. 【請求項5】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が、電子基準点の測位結果を所定期間保存する記憶部
    と、該測位結果から測位状況を解析する解析手段と、該
    解析結果に異常が発生した場合に監視サーバに異常を発
    報する発報装置と、該異常が発生した前後の測位結果を
    監視サーバに送信する送信手段とを備え、通信網内の移
    動局に向けて情報を配信することを特徴とする位置補正
    情報配信システム。
  6. 【請求項6】人工衛星からの情報を受信する無線基地局
    が電子基準点を付設し、通信網に接続された監視サーバ
    は該無線基地局から送られてきた基準点の異常通知から
    該基準点の異常発生前後の測位結果を解析する解析手段
    と、該基準点に対して遠隔により診断する機能とを備
    え、該診断結果に従い問題解決する機能を備えるか及び
    /または保守作業者か保守作業事業者の端末へ診断結果
    若しくは現地への出動要請を連絡する発信手段を備えて
    なり、更に通信網内の移動局に向けて情報を配信するこ
    とを特徴とする位置補正情報配信システム。
  7. 【請求項7】人工衛星からの情報を無線基地局にて受信
    して通信網内の移動局に向けて情報を配信するシステム
    であって、電子基準点若しくは無線基地局が何らかの障
    害によって位置補正情報の配信に支障をきたした場合
    に、他の無線基地局が位置補正情報を提供し補完するこ
    とを特徴とする位置補正情報配信システム。
  8. 【請求項8】人工衛星からの情報を無線基地局にて受信
    して通信網内の移動局に向けて情報を配信するシステム
    であって、前記無線基地局は、自局の通信エリア内に対
    し、無線の周波数帯域の一部を利用し常に位置補正情報
    を提供し続けることを特徴とする位置補正情報配信シス
    テム。
  9. 【請求項9】人工衛星からの情報を無線基地局にて受信
    して通信網内の移動局に向けて情報を配信するシステム
    であって、前記無線基地局は、自局のエリア内に存在す
    る移動局の位置を把握する機能を具備し、該無線基地局
    のエリアに存在する移動局の所有者の身に危険が及ぶ緊
    急事態が発生した場合、該無線基地局エリア内の全ての
    移動局に対し、現在位置情報を送信するよう命令する機
    能を具備し、移動局より送られてきた移動局の現在位置
    情報をもとに非難情報を作成し、移動局の表示装置に強
    制的に避難方向を表示することを特徴とする位置補正情
    報配信システム。
  10. 【請求項10】電子基準点を付設した無線基地局にて人
    工衛星からの情報を受信し、該電子基準点にて前記受信
    情報から位置補正情報を生成し、通信網内の移動局に向
    けて当該位置補正情報を配信することを特徴とする位置
    補正情報配信方法。
  11. 【請求項11】電子基準点を付設した無線基地局にて人
    工衛星からの情報を受信し、該電子基準点にて前記受信
    情報と当該基準点が設置されている既知の緯度経度座標
    の情報を結合し、更に通信網内の移動局に向けて当該基
    準点情報を配信することを特徴とする位置補正情報配信
    方法。
  12. 【請求項12】電子基準点を付設した無線基地局にて人
    工衛星からの情報を受信し、該電子基準点にて前記受信
    情報と通信網内の移動局から受信した該移動局の位置測
    位情報とから位置補正情報を生成し、前記移動局に向け
    て当該位置補正情報を配信することを特徴とする位置補
    正情報配信方法。
  13. 【請求項13】電子基準点を付設した無線基地局にて人
    工衛星からの情報を受信し、該電子基準点にて前記受信
    情報と通信網内の移動局から受信した該移動局の位置測
    位情報とから補正位置情報を生成し、前記移動局に向け
    て当該補正位置情報を配信することを特徴とする補正位
    置情報配信方法。
  14. 【請求項14】人工衛星からの情報を受信する無線基地
    局にて、電子基準点の測位結果を所定期間保存し、該測
    位結果から測位状況を解析し、該解析結果に異常が発生
    した場合に監視サーバに異常を発報し、該異常が発生し
    た前後の測位結果を監視サーバに送信すると共に、通信
    網内の移動局に向けて情報を配信することを特徴とする
    位置補正情報配信方法。
  15. 【請求項15】電子基準点を付設した無線基地局にて人
    工衛星からの情報を受信し、通信網に接続された監視サ
    ーバにて前記無線基地局から送られてきた基準点の異常
    通知から該基準点の異常発生前後の測位結果を解析し、
    該基準点に対して遠隔により診断し、該診断結果に従い
    問題解決するか及び/または保守作業者か保守作業事業
    者の端末へ診断結果若しくは現地への出動要請を連絡
    し、更に通信網内の移動局に向けて情報を配信すること
    を特徴とする位置補正情報配信方法。
  16. 【請求項16】人工衛星からの情報を無線基地局にて受
    信して通信網内の移動局に向けて情報を配信する方法で
    あって、電子基準点若しくは無線基地局が何らかの障害
    によって位置補正情報の配信に支障をきたした場合に、
    他の無線基地局が位置補正情報を提供し補完することを
    特徴とする位置補正情報配信方法。
  17. 【請求項17】人工衛星からの情報を無線基地局にて受
    信して通信網内の移動局に向けて情報を配信する方法で
    あって、前記無線基地局は自局の通信エリア内に対し、
    無線の周波数帯域の一部を利用し常に位置補正情報を提
    供し続けることを特徴とする位置補正情報配信方法。
  18. 【請求項18】人工衛星からの情報を無線基地局にて受
    信して通信網内の移動局に向けて情報を配信する方法で
    あって、前記無線基地局は自局のエリア内に存在する移
    動局の位置を把握し、該無線基地局のエリアに存在する
    移動局の所有者の身に危険が及ぶ緊急事態が発生した場
    合、該無線基地局エリア内の全ての移動局に対し現在位
    置情報を送信するよう命令し、移動局より送られてきた
    移動局の現在位置情報をもとに非難情報を作成し、移動
    局の表示装置に強制的に避難方向を表示することを特徴
    とする位置補正情報配信方法。
  19. 【請求項19】人工衛星からの情報を無線基地局にて受
    信して通信網内の移動局に向けて情報を配信する方法で
    あって、前記通信網に接続された課金管理サーバから移
    動局に対し一定期間ごとにポーリングをかけ、該移動局
    から送られてきた位置補正情報の利用頻度に応じて当該
    移動局ごとに課金することを特徴とする位置補正情報配
    信方法。
  20. 【請求項20】人工衛星からの情報を受信した無線基地
    局から情報の配信を受ける移動局端末装置であって、位
    置測位手段と、位置補正情報の受信手段と、測位した位
    置情報と位置補正情報とから補正位置情報を生成する補
    正位置情報生成手段と、位置補正情報を使用した頻度を
    所定の期間保存する記憶部と、課金管理サーバからのポ
    ーリングに対し位置補正情報を使用した頻度を送信する
    送信手段とを具備することを特徴とする移動局端末装
    置。
  21. 【請求項21】人工衛星からの情報を受信した無線基地
    局から情報の配信を受ける移動局端末装置であって、位
    置測位手段と、電子基準点情報の受信手段と、測位した
    位置情報と基準点情報とから位置補正情報を生成する位
    置補正情報生成手段と、位置情報と位置補正情報とから
    補正位置情報を生成する補正位置情報生成手段と、位置
    補正情報を使用した頻度を所定の期間保存する記憶部
    と、課金管理サーバからのポーリングに対し位置補正情
    報を使用した頻度を送信する送信手段とを具備すること
    を特徴とする移動局端末装置。
  22. 【請求項22】請求項1乃至9のいずれかのシステムに
    用いる前記移動局用の端末装置であって、該移動局は非
    難移動履歴を記録する記録部を備えると共に、該非難移
    動履歴を表示する機能と、現在の進行方向を示す機能と
    を有することを特徴とする移動局端末装置。
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