JP2003218964A - 受信機及びそれに用いるエラーカウントフィードバック方法 - Google Patents

受信機及びそれに用いるエラーカウントフィードバック方法

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JP2003218964A
JP2003218964A JP2002013623A JP2002013623A JP2003218964A JP 2003218964 A JP2003218964 A JP 2003218964A JP 2002013623 A JP2002013623 A JP 2002013623A JP 2002013623 A JP2002013623 A JP 2002013623A JP 2003218964 A JP2003218964 A JP 2003218964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運用中における伝送パラメータの自動調整を
可能とするエラーカウントフィードバック回路を提供す
る。 【解決手段】 エラーカウントn秒積算部51は誤り訂
正回路4からのエラーカウント値をn秒積算する。積算
値メモリ52はその積算値を一時的に格納し、調整実施
判定部53はその積算値から制御電圧の調整のON/O
FFを判断する。差分回路54は時刻tにおける入力と
n秒前の積算値との差分を計算し、電圧調整方向判定部
55はその差分値から制御電圧の調整方向を判定する。
調整ON/OFFスイッチ56は調整実施時に電圧調整
方向判定部55からの制御電圧を出力し、未調整時に固
定値を出力する。制御電圧調整部57は電圧調整方向を
示す値から制御電圧を求め、オフセット調整部58はそ
の制御電圧にオフセット電圧を加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信機及びそれに用
いるエラーカウントフィードバック方法に関し、特に長
距離光伝送システムに導入される誤り訂正処理部で訂正
したエラー数を示すエラーカウント値を伝送路または送
受信機の状態や特性を示す一つの指標として用いる方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、長距離光伝送システムにおいて
は、伝送距離の拡大、システムマージンの確保、伝送品
質の向上等を目的として、誤り訂正処理が導入されてい
る。一般的に、誤り訂正処理部では誤り訂正処理に加
え、訂正したエラー数を示すエラーカウント値を出力す
ることが可能である。エラーカウント値は伝送路または
送受信機の状態や特性を示す一つの指標となる。
【0003】よって、エラーカウント情報を基に各種の
伝送パラメータを制御することで、環境条件の変化やデ
バイスの経年劣化による伝送特性の変動等に対して適応
的に対応することが可能となる。
【0004】一般的な光伝送システムの受信機の構成を
図12に示す。図12に示す例では、受信した光信号を
O/E(Optic/Electro)変換部1にて電
気信号に変換した後、クロック再生回路2でクロックを
再生して0/1識別回路3で0/1の識別を行うが、0
/1の識別閾値は、図13(a)に示すように、固定値
が設定されている。誤り訂正回路4は0/1識別回路3
で識別された0/1の識別閾値(データ)の誤り訂正処
理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の長距離光伝送システムでは、伝送路や受信機の
劣化または環境条件の変化等で、図13(b)に示すよ
うに、信号波形が劣化した場合、0/1の識別点が適切
な位置からずれているため、誤りが生じる可能性が高く
なり、結果として受信機の特性が劣化することになる。
【0006】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、運用中における伝送パラメータの自動調整を行う
ことができる受信機及びそれに用いるエラーカウントフ
ィードバック方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による受信機は、
誤り訂正処理部で訂正したエラー数を示すエラーカウン
ト値を伝送路及び送受信機のいずれかの状態や特性を示
す一つの指標として用いる長距離光伝送システムのエラ
ーカウントフィードバック回路であって、前記エラーカ
ウント値を用いて制御対象の回路の閾値を逐次調整する
調整手段を備えている。
【0008】本発明による他の受信機は、受信した光信
号が電気信号に変換された信号を分配する分配手段を含
む光伝送システムの受信機であって、各々段階的に異な
るバイアス電圧に設定されかつ前記分配手段で分配され
た信号を増幅する複数の増幅手段と、前記複数の増幅手
段で増幅された信号に対する処理を行う複数の制御対象
の回路とを備えている。
【0009】本発明による別の受信機は、受信した光信
号が電気信号に変換された信号を分配する分配手段を含
む光伝送システムの受信機であって、各々同一のバイア
ス電圧と段階的に異なるゲインとが設定されかつ前記分
配手段で分配された信号を増幅する複数の増幅手段と、
前記複数の増幅手段で増幅された信号に対する処理を行
う複数の制御対象の回路とを備えている。
【0010】本発明によるエラーカウントフィードバッ
ク方法は、誤り訂正処理部で訂正したエラー数を示すエ
ラーカウント値を伝送路及び送受信機のいずれかの状態
や特性を示す一つの指標として用いる長距離光伝送シス
テムのエラーカウントフィードバック方法であって、前
記エラーカウント値を用いて制御対象の回路の閾値を逐
次調整するステップを備えている。
【0011】すなわち、本発明のエラーカウントフィー
ドバック回路は、積算エラーカウント値の差分情報を用
いた逐次自動制御、エラー数の閾値判定による無用な調
整動作の抑圧、小規模な回路で実現可能な簡潔なロジッ
クとメモリとによる構成をとることで、伝送特性の劣化
に対して自動的にかつ安定して動作することが可能とな
り、また通常運用時における伝送パラメータの制御が現
状よりも特性を悪化させる危険性をなくすことが可能に
なるとともに、装置の小型化の要求(簡潔な構成の要
求)を実現することが可能となる。
【0012】また、本発明のエラーカウントフィードバ
ック回路では、エラーフィードバックの一般的な回路構
成であるため、上記の0/1識別の閾値調整以外にも、
0/1識別の位相調整、分散補償量調整や送信側のプリ
エンファシス量調整等、エラーカウント値を必要とする
フィードバック系に汎用的に組み込むことが可能とな
る。
【0013】つまり、上記のエラーカウント値を用いた
制御には、エラーカウント値から制御電圧を生成するエ
ラーカウントフィードバック回路が必要となるので、本
発明では伝送路や受信機のパラメータを制御対象とした
エラーカウントフィードバック回路の構成を提案してい
る。
【0014】より具体的に説明すると、本発明のエラー
カウントフィードバック回路では、誤り訂正処理部から
のエラーカウント値を用いて0/1識別回路の閾値を逐
次調整する構成とすることで、初期状態から波形の劣化
状態に遷移した場合でも適切な閾値を保つことが可能と
なる。
【0015】また、本発明のエラーカウントフィードバ
ック回路では、受信機の識別回路の閾値設定にエラーカ
ウント値のフィードバックを適用した例以外にも、分散
補償量や識別回路の位相、送信側のプリエンファシス量
の自動調整等も同様に行うことが可能となり、伝送シス
テムにおいてエラーカウントのフィードバック処理を広
範囲に渡って適用することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に
よる光伝送システムの受信機の構成を示すブロック図で
ある。図1において、本発明の第1の実施例による光伝
送システムは、導入される誤り訂正処理部で訂正したエ
ラー数を示すエラーカウント値を伝送路または送受信機
の状態や特性を示す一つの指標として用いる長距離光伝
送システムを示している。
【0017】本発明の第1の実施例による光伝送システ
ムの受信機はO/E(Optic/Electro)変
換部1と、クロック再生回路2と、0/1識別回路3
と、誤り訂正回路4と、エラーカウントフィードバック
回路5とから構成されている。
【0018】O/E変換部1は受信した光信号を電気信
号に変換し、クロック再生回路2はO/E変換部1で変
換された電気信号からクロックを再生する。0/1識別
回路3はクロック再生回路2で再生されたクロックを基
にO/E変換部1で変換された電気信号に対して0/1
の識別を行う。
【0019】誤り訂正回路4はクロック再生回路2で再
生されたクロックを基に0/1識別回路3で識別された
0/1の識別閾値(データ)の誤り訂正処理を行う。エ
ラーカウントフィードバック回路5は誤り訂正回路4か
らのエラーカウント値を制御電圧値として0/1識別回
路3に出力し、0/1識別回路3の閾値設定にエラーカ
ウント値のフィードバックを適用する。
【0020】図2(a)は本発明の第1の実施例による
光伝送システムにおける初期設定時の受信波形と可変閾
値との関係を示す図であり、図2(b)は本発明の第1
の実施例による光伝送システムにおける劣化時の受信波
形と可変閾値との関係を示す図である。
【0021】上述したように、エラーカウントフィード
バック回路5が誤り訂正回路4からのエラーカウント値
を用いて0/1識別回路3の閾値を逐次調整する構成と
することで、図2(a)に示す初期状態から図2(b)
に示すように波形が劣化した場合でも適切な閾値を保つ
ことが可能となる。
【0022】図3は図1のエラーカウントフィードバッ
ク回路5の構成例を示すブロック図である。図3におい
て、エラーカウントフィードバック回路5はエラーカウ
ントn秒積算部51と、積算値メモリ52と、調整実施
判定部53と、差分回路54と、電圧調整方向判定部5
5と、調整ON/OFFスイッチ56と、制御電圧調整
部57と、オフセット調整部58とから構成されてい
る。
【0023】誤り訂正回路4からのエラーカウント値出
力はエラーカウントn秒積算部51の入力に接続され、
エラーカウントn秒積算部51で積算される。エラーカ
ウントn秒積算部51の積算値出力は3分岐され、積算
値メモリ52と調整実施判定部53と差分回路54とに
それぞれ入力される。
【0024】積算値メモリ52はエラーカウントn秒積
算部51の積算値を一時的に格納し、その出力は差分回
路54の入力に接続される。調整実施判定部53はエラ
ーカウントn秒積算部51の積算値から制御電圧の調整
のON/OFFを判断し、その制御出力は調整ON/O
FFスイッチ56のスイッチ制御信号入力に接続され
る。
【0025】差分回路54はエラーカウントn秒積算部
51の積算値と積算値メモリ52に一時的に格納された
積算値との差分をとり、その差分値出力は電圧調整方向
判定部55の入力に接続される。電圧調整方向判定部5
5は差分回路54の差分値から制御電圧の調整方向を判
定し、その電圧調整方向出力は調整ON/OFFスイッ
チ56に接続される。
【0026】調整ON/OFFスイッチ56は調整実施
判定部53の制御出力を基に、調整実施時に電圧調整方
向判定部55の電圧調整方向出力を選択し、未調整時に
固定値を選択し、その出力は制御電圧調整部57に接続
される。
【0027】制御電圧調整部57は調整ON/OFFス
イッチ56の電圧調整方向を示す値から制御電圧を求
め、その出力はオフセット調整部58の入力に接続され
る。オフセット調整部58は制御電圧調整部57の制御
電圧に外部から入力されるオフセット電圧(制御電圧の
初期値)を加算し、その出力は最終的な制御電圧値とし
て制御対象の回路(本実施例の場合、0/1識別回路
3)へ出力される。
【0028】図4は本発明の第1の実施例による光伝送
システムにおける電圧調整方向V(t)の決定方法の一
例を示す図であり、図5は本発明の第1の実施例による
光伝送システムにおける電圧調整動作を示すフローチャ
ートである。これら図1〜図5を参照して本発明の第1
の実施例による光伝送システムにおける電圧調整動作に
ついて説明する。
【0029】エラーカウントフィードバック回路5は誤
り訂正回路4から出力されるエラーカウント値を基に、
制御対象の回路(本実施例の場合、0/1識別回路3)
のコントロール電圧を生成する機能を有している。
【0030】まず、エラーカウントn秒積算部51は誤
り訂正回路4からのエラーカウント値を積算する(図5
ステップS1,S2)。誤り訂正回路4からは誤り訂正
の処理周期(一般的に、数十KHzから数十MHz)で
エラーカウント値が出力されており、エラーカウントn
秒積算部51ではこのエラーカウント値を収集してn秒
間の積算を行う。積算秒数nの値は制御対象の要求する
時間間隔を考慮して設定するものとする。
【0031】ここで、時刻tにおける積算値出力をK
(t)と呼ぶことにする。K(t)の値は積算間隔n秒
毎に更新されるため、tはnの倍数となる。積算値メモ
リ52ではK(t)を一時的に格納し、n秒間保持した
後に出力する。よって、時刻tにおける積算値メモリ5
2の出力はk(t)に対して、n秒前の(前回処理し
た)積算値となり、K(t−n)と表せる。
【0032】差分回路54では時刻tにおける入力K
(t)とn秒前の積算値K(t−n)との差分を計算
し、差分値ΔK(t)を出力する(図5ステップS
3)。つまり、 ΔK(t)=K(t)−K(t−n) となる。
【0033】電圧調整方向判定部55では差分値ΔK
(t)がプラスの値か、マイナスの値かを判定し、制御
電圧を「−ΔV」または「+ΔV」のどちらに変動させ
るかを決定する(図5ステップS4)。ここで、ΔVは
制御電圧の変動幅を表し、制御対象の調整精度に合わせ
て設定するものとする。エラーが「0」で差分値が
「0」の場合には変動幅を「0」とする。
【0034】時刻tにおける制御電圧の調整方向をV
(t)とすれば、V(t)は「−ΔV」、「+ΔV」、
「0」の3値のいずれかとなる。電圧調整方向は、図4
に示すように、差分値ΔK(t)がプラスの場合には前
回(n秒前)の調整方向を反転させ、差分値ΔK(t)
がマイナスの場合には前回(n秒前)の調整方向をその
まま保持することとする(図5ステップS5)。
【0035】つまり、n秒前に制御電圧をある方向に調
整した結果、エラーが増加している場合には調整方向を
逆へ切り換え、エラーが減少する場合にはそのままの方
向を保持することで、制御電圧を適切な値へ収束させ
る。
【0036】前回(n秒前)のV(t−n)が「0」の
場合には、差分値ΔK(t)がプラス、マイナスにかか
わらず、一旦、「+ΔV」方向に調整する。次段の調整
ON/OFFスイッチ56は調整実施時にONとなり、
電圧調整方向判定部55からのV(t)が制御電圧調整
部57に入力されるが、未調整時にOFFとなり、制御
電圧調整部57にはV(t)=0の固定値が入力され、
制御電圧の調整が抑止される。調整のON/OFFの判
断は調整実施判定部53で行う。
【0037】時刻tのエラー積算値K(t)を常時監視
し、設定した閾値Aよりもエラー積算値が上回った際に
電圧調整をONとする。電圧調整を継続した結果、エラ
ー数が閾値Bを下回った場合には、再び電圧調整をOF
Fとする。
【0038】制御電圧調整部57では電圧調整方向を示
すV(t)から制御電圧Vs’(t)を求める(図5ス
テップS6)。制御電圧Vs’(t)は、 Vs’(t)=Vs’(t―n)+V(t) として、n秒毎に出力されるV(t)を逐次加算したも
のが制御電圧となる。尚、Vs’(t)の初期値は
「0」とする。
【0039】最終段のオフセット調整部58に入力する
オフセット電圧αは、初期段階で制御対象に対して制御
電圧が最適となるように設定しておく。制御対象への最
終的な制御電圧出力Vs(t)は、 Vs(t)=Vs’(t)+α となる。制御対象では、制御電圧の初期値αから逐次更
新されるVs(t)の出力に応じてパラメータを変動さ
せる(図5ステップS7,S8)。
【0040】すなわち、エラーカウントフィードバック
回路5では何らかの原因でエラー積算値が増加し、閾値
Aを超えた時点で制御電圧Vs(t)の調整が開始され
る。制御電圧Vs(t)の調整はn秒毎に継続して行わ
れ、それに伴って制御対象のパラメータが変更され、そ
の結果、エラーカウント値が変化する。
【0041】制御電圧Vs(t)の調整が進み、適切な
値に近づくと、エラー積算値が減少し、閾値Bよりも下
がった時点で制御電圧Vs(t)の調整が抑止される。
調整開始判定の閾値Aと調整停止判定の閾値Bとは、A
>Bの関係としてヒステリシスを持たせ、切り換え動作
の安定化を図る。エラーカウントフィードバック回路5
はこの動作を逐次繰り返すことで、制御対象に対する制
御電圧Vs(t)を適正値に保つことができる。
【0042】このように、本実施例では積算エラーカウ
ント値の差分情報を用いた逐次制御を行うことによっ
て、運用中における伝送パラメータを自動調整すること
ができる。また、本実施例の構成は簡潔なロジックとメ
モリとで構成することができるため、小規模な回路で実
現することができ、搭載する装置の小型化を図ることが
できる。
【0043】さらに、本実施例はエラーカウントフィー
ドバックの一般的な回路構成であるため、0/1識別の
閾値調整、位相調整、分散補償量調整や送信側のプリエ
ンファシス量調整等、エラーカウント値を必要とする伝
送路パラメータ調整フィードバック系に汎用的に組み込
むことができる。
【0044】図6は本発明の第2の実施例によるエラー
カウントフィードバック回路の構成例を示すブロック図
である。図6において、エラーカウントフィードバック
回路6は調整実施判定部61の制御出力を差分回路54
のリセット入力に接続するようにし、調整ON/OFF
スイッチ56を削除した以外は図3に示す本発明の第1
の実施例によるエラーカウントフィードバック回路5と
同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を
付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1
の実施例と同様である。
【0045】調整実施判定部61は調整ONと判断した
場合、リセット信号を発出せず、本発明の一実施例と同
様の動作を行う。調整実施判定部61は調整OFFと判
断した場合、差分回路54の出力にリセットをかけ、Δ
K(t)=0に固定する。
【0046】図4に示すように、ΔK(t)=0の場合
には、電圧調整方向判定部85の出力V(t)も「0」
となるため、結果として制御電圧Vs’(t)及びVs
(t)は調整されない。よって、本発明の第2の実施例
では、図3に示す本発明の第1の実施例と同等の動作が
可能となる。
【0047】図7は本発明の第3の実施例によるエラー
カウントフィードバック回路の構成例を示すブロック図
である。図7において、エラーカウントフィードバック
回路7は調整実施判定部51及び調整ON/OFFスイ
ッチ56を削除した以外は図3に示す本発明の第1の実
施例によるエラーカウントフィードバック回路5と同様
の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付し
てある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1の実
施例と同様である。
【0048】本発明の第3の実施例ではエラー積算値の
閾値判定による調整のON/OFFを行わず、差分回路
54の出力のΔK(t)のみを調整条件として制御電圧
Vs’(t)、Vs(t)の調整を行う。
【0049】エラーが発生し、ΔK(t)≠0の時に
は、図3に示す本発明の第1の実施例と同様の動作を行
う。また、制御電圧Vs(t)が適正値に調整され、エ
ラーがない状態になると、エラーカウント値K(t)及
びn秒前の積算値K(t−n)がともに「0」となるた
め、ΔK(t)=0となる。
【0050】図4に示すように、ΔK(t)=0の際に
は、電圧調整方向判定部55の出力V(t)も「0」と
なるため、結果として制御電圧Vs’(t)及びVs
(t)は調整されない。よって、本発明の第3の実施例
では、図3に示す本発明の第1の実施例と同等の動作が
可能となる。
【0051】図8は本発明の第4の実施例による光伝送
システムの受信機の構成を示すブロック図であり、図9
は本発明の第4の実施例による光伝送システムにおける
受信波形と閾値との関係を示す図である。
【0052】図8において、受信機8はO/Eコンバー
タ81と、分配器82と、アンプ83−1〜83−(2
n −1)と、高速二値判定回路84−1〜84−(2n
−1)とから構成され、FEC回路9に接続されてい
る。
【0053】上述した本発明の第1〜第3の実施例では
O/E変換部1の出力を分配器(図示せず)によって分
岐し、0/1識別回路3に直接入力している。しかしな
がら、O/E変換処理後にアンプを用いて信号を増幅す
るケースが多々あり、これらのケースの場合には、図1
2に示すような従来の構成でも上述した本発明の第1〜
第3の実施例と同様の効果が得られる。
【0054】本実施例ではアンプ及び高速二値判定回路
をそれぞれnビット軟判定に必要な閾値の数2n −1個
だけ設け、それらアンプ83−1〜83−(2n −1)
及び高速二値判定回路84−1〜84−(2n −1)を
並列接続している。
【0055】高速二値判定回路84−1〜84−(2n
−1)の閾値は全て同じ値のα’に固定されているが、
アンプ83−1〜83−(2n −1)のバイアス電圧B
ias_1〜Bias_2n −1はそれぞれ段階的に異
なる値に設定されている。
【0056】本実施例の場合、受信波形と識別閾値α’
との関係は図9に示すようになり、固定の識別閾値α’
のレベルに対して受信信号のレベルが上下するため、等
価的に上述した本発明の第1〜第3の実施例と同様の効
果が得られる。
【0057】図10は本発明の第5の実施例による光伝
送システムの受信機の構成を示すブロック図であり、図
11は本発明の第5の実施例による光伝送システムにお
ける受信波形と閾値との関係を示す図である。
【0058】図10において、本発明の第5の実施例に
よる受信機10は、アンプ91−1〜91−(2n
1)の各バイアス電圧を一定とし、それぞれのゲインG
ain_1〜Gain_2n −1を段階的に設定するよ
うにした以外は図8に示す本発明の第4の実施例による
受信機8と同様の構成となっており、同一構成要素には
同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本
発明の第4の実施例と同様である。
【0059】本実施例の場合、受信波形と識別閾値α’
との関係は図11に示すようになり、固定の識別閾値
α’のレベルに対して受信信号のレベルは各アンプ91
−1〜91−(2n −1)のゲインGain_1〜Ga
in_2n −1の相違によって変化するため、等価的に
上述した本発明の第1〜第3の実施例と同様の効果が得
られる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、誤り訂正
処理部で訂正したエラー数を示すエラーカウント値を伝
送路及び送受信機のいずれかの状態や特性を示す一つの
指標として用いる長距離光伝送システムにおいて、エラ
ーカウント値を用いて制御対象の回路の閾値を逐次調整
することによって、運用中における伝送パラメータの自
動調整を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光伝送システムの
受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施例による光伝送シ
ステムにおける初期設定時の受信波形と可変閾値との関
係を示す図、(b)は本発明の第1の実施例による光伝
送システムにおける劣化時の受信波形と可変閾値との関
係を示す図である。
【図3】図1のエラーカウントフィードバック回路の構
成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例による光伝送システムに
おける電圧調整方向の決定方法の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例による光伝送システムに
おける電圧調整動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例によるエラーカウントフ
ィードバック回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるエラーカウントフ
ィードバック回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例による光伝送システムの
受信機の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施例による光伝送システムに
おける受信波形と閾値との関係を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例による光伝送システム
の受信機の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例による光伝送システム
における受信波形と閾値との関係を示す図である。
【図12】従来例による光伝送システムの受信機の構成
を示すブロック図である。
【図13】(a)は従来例による光伝送システムにおけ
る初期設定時の受信波形と固定閾値との関係を示す図、
(b)は従来例による光伝送システムにおける劣化時の
受信波形と固定閾値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 O/E変換部 2 クロック再生回路 3 0/1識別回路 4 誤り訂正回路 5〜7 エラーカウントフィードバック回路 51 エラーカウントn秒積算部 52 積算値メモリ 53,61 調整実施判定部 54 差分回路 55 電圧調整方向判定部 56 調整ON/OFFスイッチ 57 制御電圧調整部 58 オフセット調整部 8,10 受信機 81 O/Eコンバータ 82 分配器 83−1〜83−(2n −1), 91−1〜91−(2n −1) アンプ 84−1〜84−(2n −1) 高速二値判定回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正処理部で訂正したエラー数を示
    すエラーカウント値を伝送路及び送受信機のいずれかの
    状態や特性を示す一つの指標として用いる光伝送システ
    ムの受信機であって、前記エラーカウント値を用いて制
    御対象の回路の閾値を逐次調整する調整手段を有するこ
    とを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、前記誤り訂正部からの
    エラーカウント値を積算する積算手段と、前記積算手段
    の積算値を一時的に格納する積算値メモリと、前記積算
    手段の積算値と前記積算値メモリに格納された積算値と
    の差分を算出する差分算出手段と、前記差分算出手段の
    差分値から前記制御対象の回路への制御電圧の調整方向
    を判定する電圧調整方向判定手段と、前記電圧調整方向
    判定手段の判定結果から制御電圧を求める制御電圧調整
    手段と、前記制御電圧調整手段で求めた制御電圧に外部
    から入力されるオフセット電圧を加算して前記制御対象
    の回路に出力するオフセット調整手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 【請求項3】 前記積算手段の積算値から前記制御電圧
    の調整の有無を判断する判断手段と、前記判断手段の判
    断結果が調整実施の時に前記電圧調整方向判定手段の電
    圧調整方向出力を選択しかつ前記判断手段の判断結果が
    未調整の時に予め設定された固定値を選択するスイッチ
    手段とを前記調整手段に含むことを特徴とする請求項2
    記載の受信機。
  4. 【請求項4】 前記積算手段の積算値から前記制御電圧
    の調整の有無を判断する判断手段と、前記判断手段の判
    断結果が未調整の時に前記差分手段の出力にリセットを
    かけて予め設定された固定値を出力する手段とを前記調
    整手段に含むことを特徴とする請求項2記載の受信機。
  5. 【請求項5】 受信した光信号が電気信号に変換された
    信号を分配する分配手段を含む光伝送システムの受信機
    であって、各々段階的に異なるバイアス電圧に設定され
    かつ前記分配手段で分配された信号を増幅する複数の増
    幅手段と、前記複数の増幅手段で増幅された信号に対す
    る処理を行う複数の制御対象の回路とを有することを特
    徴とする受信機。
  6. 【請求項6】 受信した光信号が電気信号に変換された
    信号を分配する分配手段を含む光伝送システムの受信機
    であって、各々同一のバイアス電圧と段階的に異なるゲ
    インとが設定されかつ前記分配手段で分配された信号を
    増幅する複数の増幅手段と、前記複数の増幅手段で増幅
    された信号に対する処理を行う複数の制御対象の回路と
    を有することを特徴とする受信機。
  7. 【請求項7】 誤り訂正処理部で訂正したエラー数を示
    すエラーカウント値を伝送路及び送受信機のいずれかの
    状態や特性を示す一つの指標として用いる光伝送システ
    ムのエラーカウントフィードバック方法であって、前記
    エラーカウント値を用いて制御対象の回路の閾値を逐次
    調整するステップを有することを特徴とするエラーカウ
    ントフィードバック方法。
  8. 【請求項8】 前記閾値を逐次調整するステップは、前
    記誤り訂正部からのエラーカウント値を積算するステッ
    プと、その積算値を一時的に積算値メモリに格納するス
    テップと、前記積算値と前記積算値メモリに格納された
    積算値との差分を算出するステップと、この差分値から
    前記制御対象の回路への制御電圧の調整方向を判定する
    ステップと、その判定結果から制御電圧を求めるステッ
    プと、この求めた制御電圧に外部から入力されるオフセ
    ット電圧を加算して前記制御対象の回路に出力するステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項7記載のエラーカ
    ウントフィードバック方法。
  9. 【請求項9】 前記閾値を逐次調整するステップは、前
    記積算値から前記制御電圧の調整の有無を判断するステ
    ップと、この判断結果が調整実施の時に前記電圧調整方
    向判定手段の電圧調整方向出力を選択しかつ前記判断結
    果が未調整の時に予め設定された固定値を選択するステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項8記載のエラーカ
    ウントフィードバック方法。
  10. 【請求項10】 前記閾値を逐次調整するステップは、
    前記積算値から前記制御電圧の調整の有無を判断するス
    テップと、この判断結果が未調整の時に前記差分値をリ
    セットして予め設定された固定値を出力するステップと
    を含むことを特徴とする請求項8記載のエラーカウント
    フィードバック方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004109957A1 (ja) * 2003-06-03 2004-12-16 Fujitsu Limited 光信号受信装置およびその二値化処理用識別点制御方法
JP2006060808A (ja) * 2004-08-16 2006-03-02 Samsung Electronics Co Ltd 適応型プリエンファシスデータ伝送をループバックするための方法、及び送信機

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