JP2002343022A - 再生装置及び適応等化方法 - Google Patents

再生装置及び適応等化方法

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JP2002343022A
JP2002343022A JP2001145038A JP2001145038A JP2002343022A JP 2002343022 A JP2002343022 A JP 2002343022A JP 2001145038 A JP2001145038 A JP 2001145038A JP 2001145038 A JP2001145038 A JP 2001145038A JP 2002343022 A JP2002343022 A JP 2002343022A
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signal
equalization
waveform equalizer
analog waveform
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JP2001145038A
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Kazuyuki Yasaka
一行 家坂
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Sony Corp
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  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生動作時の等化誤差に対して精度の高い適
応等化を行う。 【解決手段】 ステップ〔21〕でアナログ波形等化器
の等化パラメータが初期値にプリセットされる。ステッ
プ〔22〕で初期値とその前後に等化パラメータを振っ
て分散値σ2 による評価値が求められる。ステップ〔2
3〕で3者の評価値が比較されて少ない方向が山登り方
向とされる。ステップ〔24〕で上述の山登り方向に等
化パラメータが1ステップ振られる。ステップ〔25〕
でその状態での分散値σ2 が求められて評価値が決定さ
れる。ステップ〔26〕でその評価値が変更前の評価値
と比較される。そして変更後の評価値の方が小さいとき
はステップ〔24〕に戻される。また変更後の評価値の
方が大きいときは、ステップ〔27〕で変更前の等化パ
ラメータが最適の等化パラメータとされる。これにより
アナログ波形等化器に対する等化パラメータの自動調整
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル磁
気記録再生装置に適用される再生装置及び適応等化方法
に関する。詳しくは、再生された直後の信号に対するア
ナログ波形等化器の適応等化を良好に行うことができる
ようにするものである。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル記録再生装置において
は、記録時に記録信号系列に対してトレリスエンコード
を施すと共に、再生時に再生信号をトレリスデコードす
ることによって、信号対雑音比を向上させることが行わ
れている(特開平11−186917号公報等参照)。
一方、磁気記録を利用するデジタル記録再生装置におい
ては、例えばデジタル信号による再生処理を行う前に、
記録再生系の信号特性等を補償する目的で再生信号に対
するアナログ波形等化が行われる。
【0003】すなわちデジタル再生装置においても、例
えば磁気ヘッドで再生される再生信号はアナログであ
り、この再生信号をA/D変換した後にデジタルによる
再生処理が行われるものである。そこで例えば位相同期
手段(PLL)を用いて再生信号からクロック信号成分
を抽出し、この抽出されたクロック信号を用いてA/D
変換が行われる。またこのクロック信号は、例えばデジ
タルによる再生処理においても用いられるものである。
【0004】ここで例えば位相同期手段に供給される再
生信号の波形等化に等化誤差が有ると、抽出されるクロ
ック信号のジッター成分が増えエラーレートを悪化させ
る。そのためA/D変換及び位相同期手段に供給される
再生信号に対して、アナログ波形等化器を用いて等化誤
差を抑える処理が行われている。すなわちこのようなア
ナログ波形等化器は、記録再生系の信号特性等に応じて
等化パラメータが変化されるものであり、個々の装置に
ついてその設定が行われるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでアナログ波形
等化器の等化誤差は、基本的にはランダム性エラーと考
えて良く、再生信号の信号対雑音比を劣化させることと
等価と考えられる。そこでこのようなランダム性エラー
による雑音を検出して、このランダム性エラーによる雑
音が少なくなるようにアナログ波形等化器の等化パラメ
ータを設定することが考えられる。
【0006】ところが上述のように再生信号をトレリス
デコードすることによって、このような再生信号のラン
ダム性エラーによる雑音については、いわゆるビタビデ
コードに対して信号対雑音比の換算で約3dB程度の改
善が行われることが知られている。このため元々の再生
信号の信号対雑音比の良い部分では、上述の等化誤差に
よる信号対雑音比の劣化分がマスクされてしまい、例え
ばアナログ波形等化器の等化パラメータを設定する際の
検出されるべき雑音に等化誤差が反映され難くなってし
まう。
【0007】さらに記録媒体として磁気テープを用いて
いる場合には、テープ上に存在する突起などが原因で発
生するバースト性エラーがランダム性エラーに比べ相対
的に増加することになり、上述のアナログ波形等化器の
等化パラメータを設定する際の検出されるべき雑音に等
化誤差が一層反映され難くなってしまう。この結果、上
述のアナログ波形等化器の等化パラメータを設定する際
の制御の制御スピードが鈍り、最適な等化パラメータを
設定することが極めて困難になる。
【0008】これに対して本願発明者は、先に以下に述
べるような再生装置及び等化パラメータの設定方法を提
案(特願2001−144745号参照)した。すなわ
ち図3は、本願発明者が先に提案した再生装置及び等化
パラメータの設定方法を適用したデジタル磁気記録再生
装置の構成を示すブロック図である。
【0009】図3において、入力端子10に供給される
記録信号系列がトレリスエンコーダー11に供給されて
トレリスエンコードされる。このトレリスエンコードさ
れた記録信号系列が記録アンプ12を通じて記録ヘッド
21に供給され、磁気テープ22に記録される。さらに
磁気テープ22に記録された信号が再生ヘッド23で再
生される。そしてこの再生ヘッド23で再生された再生
信号が再生アンプ13を通じて取り出される。
【0010】さらに再生アンプ13からの再生信号(ア
ナログ信号)が、記録再生系の信号特性等を補償する目
的のアナログ波形等化器14に供給される。このアナロ
グ波形等化器14を通過した信号が位相同期手段(PL
L)15に供給されて再生信号からクロック信号成分が
抽出される。そしてアナログ波形等化器14を通過した
信号がA/D変換器16に供給され、このA/D変換器
16に位相同期手段15からのクロック信号が供給され
て再生信号のデジタル変換が行われる。
【0011】このデジタル変換された再生信号がデジタ
ル波形等化器17に供給される。そしてこのデジタル波
形等化器17を通過した信号がトレリスデコーダー18
に供給されてトレリスデコードが行われる。さらにトレ
リスデコーダー18からの信号が任意のエラー訂正符号
等を用いるエラー訂正回路19に供給される。これによ
ってエラー訂正回路19では、供給される再生信号中の
エラーの検出及び訂正が行われ、元の記録信号系列が復
元される。
【0012】それと共に、例えば工場出荷時において、
このエラー訂正回路19でのエラーの訂正数がエラー情
報として制御用のマイクロコンピュータ(CPU)20
に供給される。これによりマイクロコンピュータ20で
は、上述のエラー訂正回路19からのエラー情報を評価
値としてアナログ波形等化器14に対する等化パラメー
タの設定が行われる。すなわちこの調整はマイクロコン
ピュータ20において、例えば次の図4及び図5に示す
ようなフローチャートに従って行われる。
【0013】まず、図4は全体の処理の流れを示し、ス
タートされるとステップ〔1〕で信号を記録し、再生が
開始される。そしてステップ〔2〕でデジタル波形等化
器17のタップ係数を初期化し、ステップ〔3〕でアナ
ログ波形等化器14に対する等化パラメータの自動調整
が行われる。これによってアナログ波形等化器14に対
する等化パラメータの設定が行われ、さらにステップ
〔4〕でデジタル波形等化器17のタップ係数の自動調
整が行われて処理はストップされる。
【0014】また、図5には、いわゆる山登り制御によ
る自動調整のアルゴリズムを示す。この図5において処
理がスタートされると、まずステップ〔11〕でトレリ
スデコーダー18がオフされることで単なるスレッショ
ルドデコーダーにされると共に、アナログ波形等化器1
4の等化パラメータが初期化される。次にステップ〔1
2〕で初期値とその前後に等化パラメータを振ってエラ
ー数がサンプリングされる。そしてステップ〔13〕で
3者のエラー情報が比較されて少ない方向が山登り方向
とされる。
【0015】さらにステップ〔14〕で上述の山登り方
向に等化パラメータが1ステップ振られる。そしてステ
ップ〔15〕で、その状態でのエラー情報がサンプリン
グされて評価値が決定される。さらにこの決定された評
価値が、ステップ〔16〕で等化パラメータの変更前の
評価値と比較される。そしてこのステップ〔16〕で評
価値が小さい(エラーが少ない)ときは、ステップ〔1
4〕に戻されてステップ〔14〕〜〔16〕の動作が繰
り返される。
【0016】また、ステップ〔16〕で評価値が大きい
(エラーが多い)ときは、ステップ〔17〕で変更前の
等化パラメータが最適の等化パラメータとされる。そし
てステップ〔18〕でトレリスデコーダー18がオンさ
れて処理はストップされる。このようにして、評価値が
最も小さい(エラーが最も少ない)ときの等化パラメー
タが最適の等化パラメータとされ、アナログ波形等化器
14に対する等化パラメータの自動調整が行われる。
【0017】なお、上述の再生装置において、トレリス
デコーダー18がオンされているときの等化パラメータ
の変化に対するエラー数の状況は図6のAに示すように
なっている。これに対してトレリスデコーダー18がオ
フされたときの等化パラメータの変化に対するエラー数
の状況は図6のBに示すようになり、等化パラメータの
変化に対してエラー数が如実に変化して、アナログ波形
等化器14に対する等化パラメータの自動調整が正確、
且つ迅速に行われるものである。
【0018】従ってこの再生装置において、例えば工場
出荷時において、適応型デジタル波形等化器及びトレリ
スデコード回路を不動作にし、単なるスレッショルドデ
コーダーにした状態でエラー訂正回路のエラー訂正数を
評価値としてアナログ波形等化器の等化パラメータの設
定を行うようにしたことによって、アナログ波形等化器
の等化パラメータを設定する際の検出される雑音に等化
誤差が良好に反映され、最適な等化パラメータを正確、
且つ迅速に設定することができる。
【0019】ところがこの先願の再生装置及び等化パラ
メータの設定方法では、一部の回路を不動作にした状態
で等化パラメータの設定を行うので、例えば通常の再生
動作中は使用できないか、設定を行う間のエラーレート
が極端に劣化する。また、評価値を求める際の精度を考
慮すると、100万バイトの単位で数回しか評価値を求
めることができず、1評価値に数秒の時間が掛かって収
束が極めて遅い。このため、例えば工場出荷時等の調整
にしか使用することができないものである。
【0020】すなわち、例えば記録時に記録信号系列に
対してトレリスエンコードを施すと共に、再生時に再生
信号をトレリスデコードすることによって、信号対雑音
比を向上させることが行われているデジタル記録再生装
置においては、トレリスデコードが動作している状態で
は、エラー訂正数からは等化パラメータの設定に対して
適当な評価値を得ることができない。このため、例えば
トレリスデコードが動作している再生動作中は等化パラ
メータの設定を行うことができない。
【0021】これに対して、通常の再生動作中において
も、再生信号に対して適応的に等化を行うことが要望さ
れている。すなわちデジタル記録再生装置においても、
記録再生系の信号特性等は経時的に変化するものであ
る。従ってこのような変化する記録再生系の信号特性等
に対して、アナログ波形等化器の等化パラメータを適応
的に変化させて、等化誤差が常に減少するように適応等
化を行うことが要望されているものである。
【0022】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置
では、アナログ波形等化器の等化パラメータを設定する
際の検出されるべき雑音に等化誤差が反映され難く、そ
の結果、等化誤差の大きい信号を位相同期手段等に供給
することになって、システムのエラーレートの悪化を招
く恐れがある。また、本願発明者が先に提案した装置で
は、再生動作中の適応等化を行うことができなかったと
いうものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、A/D変換された信号の分散値を計算し、計算され
た分散値を評価値としてアナログ波形等化器の等化パラ
メータの設定を行うようにしたものであって、これによ
れば、再生動作中にも等化誤差に対する評価値の計算を
行うことができ、常に等化誤差が減少するように等化パ
ラメータの設定が行われて、等化誤差に対して精度の高
い適応等化を行うことができ、システムのエラーレート
の悪化を適応的に防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、トレリスエン
コードされた信号を再生し、再生された信号をアナログ
波形等化器を通じて位相同期手段に供給して再生された
信号に位相同期したクロック信号を生成すると共に、ク
ロック信号を用いて再生された信号のA/D変換を行
い、A/D変換された信号を適応型デジタル波形等化器
を通じてトレリスエンコードに対するトレリスデコード
回路に供給して再生出力信号を得る再生装置であって、
A/D変換された信号の分散値を計算する計算手段を有
し、計算された分散値を評価値としてアナログ波形等化
器の適応等化を行ってなるものである。
【0025】以下、図面を参照して本発明を説明する
に、図1は本発明による再生装置及び適応等化方法を適
用したデジタル磁気記録再生装置の一実施形態の構成を
示すブロック図である。なお、図1において、上述の図
3に掲げた先願の構成と対応する部分には同一の符号を
附して示す。
【0026】図1において、入力端子10に供給される
記録信号系列がトレリスエンコーダー11に供給されて
トレリスエンコードされる。このトレリスエンコードさ
れた記録信号系列が記録アンプ12を通じて記録ヘッド
21に供給され、磁気テープ22に記録される。さらに
磁気テープ22に記録された信号が再生ヘッド23で再
生される。そしてこの再生ヘッド23で再生された再生
信号が再生アンプ13を通じて取り出される。
【0027】さらに再生アンプ13からの再生信号(ア
ナログ信号)が、記録再生系の信号特性等を補償する目
的のアナログ波形等化器14に供給される。このアナロ
グ波形等化器14を通過した信号が位相同期手段(PL
L)15に供給されて再生信号からクロック信号成分が
抽出される。そしてアナログ波形等化器14を通過した
信号がA/D変換器16に供給され、このA/D変換器
16に位相同期手段15からのクロック信号が供給され
て再生信号のデジタル変換が行われる。
【0028】このデジタル変換された再生信号がデジタ
ル波形等化器17に供給される。そしてこのデジタル波
形等化器17を通過した信号がトレリスデコーダー18
に供給されてトレリスデコードが行われる。さらにトレ
リスデコーダー18からの信号が任意のエラー訂正符号
等を用いるエラー訂正回路(図示せず)に供給され、こ
れによって、供給される再生信号中のエラーの検出及び
訂正が行われて元の記録信号系列が復元される。
【0029】それと共に、A/D変換器16でデジタル
変換された再生信号が分散値の計算ブロック100に供
給される。ここで再生信号がトレリスコードの前提とな
るパーシャルレスポンスクラス4の信号であれば、この
デジタル変換された再生信号は「1」、「0」、「−
1」に収斂する。そこで例えば「1」と「0」の中間に
相当する「0.5」に閾値を設け、この閾値を越えるサ
ンプリング値を「1」と判定して、判定したサンプリン
グデータの分散を計算する。
【0030】すなわち 分散値σ2 =1/N・Σ(Xi−Avrg2 ) :Xiはサンプリング値/Avrgは理想的に等化された「1」のレベル =1/N・(Σ(Xi2 )−N・Avrg2 ) =1/N・(Σ(Xi2 )−1/N・(ΣXi)2 ) ・・・・ よってXiとXi2 だけをメモリに格納して累積すれ
ば、σ2 が求まる。
【0031】そこで、理想的に等化された「1」のレベ
ルと「0」のレベルとのちょうど中間値を閾値とし、取
り込んだサンプリングデータXiが閾値より大きいとき
には「1」、小さいときには「0」と判別し、「1」と
判別されたXiとXi2 を累積する。すなわち図1の計
算ブロック100では、A/D変換器16から読み込ま
れる所定量のサンプリングデータに対して累積計算を行
い、この累積値ΣXiとΣXi2 をマイクロコンピュー
タ(CPU)20に送る。
【0032】そしてマイクロコンピュータ20では、上
述の式に従って分散値σ2 が求められ、この分散値σ
2 を評価値としてアナログ波形等化器14に対する等化
パラメータの設定が行われる。ここで再生信号の信号対
雑音比SNRは、 SNR=20・log(Avrg/√(σ2 )) ・・・・ であるから、分散値σ2 が小さいほど信号対雑音比SN
Rは良く、等化誤差が少ないと判断できる。
【0033】すなわち上述の実施形態においては、アナ
ログ波形等化器の等化パラメータの最適点からのずれが
分散値の大小に呼応し、これを評価値として、いわゆる
山登り制御により等化パラメータを適応的に制御するこ
とが可能となる。そこでこのような制御は、マイクロコ
ンピュータ20において、例えば次の図2に示すような
フローチャートに従って行われる。
【0034】図2において、処理がスタートされると、
まずステップ〔21〕でアナログ波形等化器14の等化
パラメータが初期値にプリセットされる。次にステップ
〔22〕で初期値とその前後に等化パラメータを振って
上述の分散値σ2 による評価値が求められる。そしてス
テップ〔23〕で3者の評価値が比較されて少ない方向
が山登り方向とされる。
【0035】さらにステップ〔24〕で上述の山登り方
向に等化パラメータが1ステップ振られる。そしてステ
ップ〔25〕で、その状態での分散値σ2 が求められて
評価値が決定される。さらにこの決定された評価値が、
ステップ〔26〕で等化パラメータの変更前の評価値と
比較される。そしてこのステップ〔26〕で変更後の評
価値の方が小さいときは、ステップ〔24〕に戻されて
ステップ〔24〕〜〔26〕の動作が繰り返される。
【0036】また、ステップ〔26〕で変更後の評価値
の方が大きいときは、ステップ〔27〕で変更前の等化
パラメータが最適の等化パラメータとされる。このよう
にして、評価値が最も小さいときの等化パラメータが最
適の等化パラメータとされ、アナログ波形等化器14に
対する等化パラメータの自動調整が行われる。
【0037】このようにしてアナログ波形等化器の適応
等化が行われる。そして上述の実施形態によれば、先願
で示したエラー訂正数を用いる場合に比べて、 等化誤差による信号のSNR劣化がダイレクトに分散
に反映されるため、評価値としてのリニアリティに優
れ、山登り制御における精度が向上する。 通常再生時にも、トレリスデコーダー等をオフにする
必要がなく、再生信号のSNRを損なうことなく適応山
登り制御が可能になる。 テープ上のドロップアウトによる信号欠落もサンプリ
ング値としては「0」と判断される領域に入り、「1」
の領域の分散のみを評価値とすることで、評価値の信頼
性が向上し、山登り制御における精度が向上する。
【0038】エラー訂正回路からのエラー情報を評価
値とする場合、エラーレート10-6台近辺で山登り制御
を行おうとすると、1評価値を求めるのに精度を考慮す
れば100万バイトの単位で数回データをサンプリング
しなければならず、数秒程度を必要とする。そのため収
束までに時間が掛かる。これに対して本願の分散値を用
いる場合には、ビット単位の評価値であるためサンプリ
ング時間が短縮でき、収束時間が短くなって制御の応答
速度を迅速にすることができる。
【0039】従ってこの実施形態において、A/D変換
された信号の分散値を計算し、計算された分散値を評価
値としてアナログ波形等化器の等化パラメータの設定を
行うようにしたことによって、再生動作中にも等化誤差
に対する評価値の計算を行うことができ、常に等化誤差
が減少するように等化パラメータの設定が行われて、等
化誤差に対して精度の高い適応等化を行うことができ、
システムのエラーレートの悪化を適応的に防止すること
ができる。
【0040】これによって、従来の装置では、アナログ
波形等化器の等化パラメータを設定する際の検出される
べき雑音に等化誤差が反映され難く、その結果、等化誤
差の大きい信号を位相同期手段等に供給することになっ
て、システムのエラーレートの悪化を招く恐れがあり、
また、本願発明者が先に提案した装置では、再生動作中
の適応等化を行うことができなかったものを、本発明に
よればこれらの問題点を容易に解消することができるも
のである。
【0041】こうして上述の再生装置によれば、トレリ
スエンコードされた信号を再生し、再生された信号をア
ナログ波形等化器を通じて位相同期手段に供給して再生
された信号に位相同期したクロック信号を生成すると共
に、クロック信号を用いて再生された信号のA/D変換
を行い、A/D変換された信号を適応型デジタル波形等
化器を通じてトレリスエンコードに対するトレリスデコ
ード回路に供給して再生出力信号を得る再生装置であっ
て、A/D変換された信号の分散値を計算する計算手段
を有し、計算された分散値を評価値としてアナログ波形
等化器の適応等化を行うことにより、再生動作中にも等
化誤差に対する評価値の計算を行うことができ、常に等
化誤差が減少するように等化パラメータの設定が行われ
て、等化誤差に対して精度の高い適応等化を行うことが
でき、システムのエラーレートの悪化を適応的に防止す
ることができるものである。
【0042】また上述の適応等化方法によれば、トレリ
スエンコードされた信号を再生し、再生された信号をア
ナログ波形等化器を通じて位相同期手段に供給して再生
された信号に位相同期したクロック信号を生成すると共
に、クロック信号を用いて再生された信号のA/D変換
を行い、A/D変換された信号を適応型デジタル波形等
化器を通じてトレリスエンコードに対するトレリスデコ
ード回路に供給して再生出力信号を得る再生装置に対し
て、A/D変換された信号の分散値を計算し、計算され
た分散値を評価値としてアナログ波形等化器の適応等化
を行うことにより、再生動作中にも等化誤差に対する評
価値の計算を行うことができ、常に等化誤差が減少する
ように等化パラメータの設定が行われて、等化誤差に対
して精度の高い適応等化を行うことができ、システムの
エラーレートの悪化を適応的に防止することができるも
のである。
【0043】なお本発明は、上述の説明した実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱するこ
となく種々の変形が可能とされるものである。
【0044】
【発明の効果】従って請求項1の発明によれば、A/D
変換された信号の分散値を計算し、計算された分散値を
評価値としてアナログ波形等化器の等化パラメータの設
定を行うようにしたことによって、再生動作中にも等化
誤差に対する評価値の計算を行うことができ、常に等化
誤差が減少するように等化パラメータの設定が行われ
て、等化誤差に対して精度の高い適応等化を行うことが
でき、システムのエラーレートの悪化を適応的に防止す
ることができるものである。
【0045】また、請求項2の発明によれば、アナログ
波形等化器の適応等化は、内蔵されるマイクロコンピュ
ータでの山登り制御による自動調整によって行われるこ
とによって、最適な等化パラメータの設定を正確、且つ
迅速に行うことができるものである。
【0046】さらに請求項3の発明によれば、A/D変
換された信号の分散値を計算し、計算された分散値を評
価値としてアナログ波形等化器の等化パラメータの設定
を行うようにしたことによって、再生動作中にも等化誤
差に対する評価値の計算を行うことができ、常に等化誤
差が減少するように等化パラメータの設定が行われて、
等化誤差に対して精度の高い適応等化を行うことがで
き、システムのエラーレートの悪化を適応的に防止する
ことができるものである。
【0047】また、請求項4の発明によれば、内蔵され
るマイクロコンピュータでの山登り制御による自動調整
によって前記アナログ波形等化器の適応等化が行われる
ことによって、最適な等化パラメータの設定を正確、且
つ迅速に行うことができるものである。
【0048】これによって、従来の装置では、アナログ
波形等化器の等化パラメータを設定する際の検出される
べき雑音に等化誤差が反映され難く、その結果、等化誤
差の大きい信号を位相同期手段等に供給することになっ
て、システムのエラーレートの悪化を招く恐れがあり、
また、本願発明者が先に提案した装置では、再生動作中
の適応等化を行うことができなかったものを、本発明に
よればこれらの問題点を容易に解消することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再生装置及び適応等化方法を適用
したデジタル磁気記録再生装置の一実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】その動作の説明のためのフローチャート図であ
る。
【図3】本願発明者が先に提案した再生装置及び等化パ
ラメータの設定方法を適用したデジタル磁気記録再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】その動作の説明のためのフローチャート図であ
る。
【図5】その動作の説明のためのフローチャート図であ
る。
【図6】その説明のための図である。
【符号の説明】
10…入力端子、11…トレリスエンコーダー、12…
記録アンプ、13…再生アンプ、14…アナログ波形等
化器、15…位相同期手段(PLL)、16…A/D変
換器、17…デジタル波形等化器、18…トレリスデコ
ーダー、20…マイクロコンピュータ(CPU)、21
…記録ヘッド、22…磁気テープ、23…再生ヘッド、
100…分散値計算ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレリスエンコードされた信号を再生
    し、 前記再生された信号をアナログ波形等化器を通じて位相
    同期手段に供給して前記再生された信号に位相同期した
    クロック信号を生成すると共に、 前記クロック信号を用いて前記再生された信号のA/D
    変換を行い、 前記A/D変換された信号を適応型デジタル波形等化器
    を通じて前記トレリスエンコードに対するトレリスデコ
    ード回路に供給して再生出力信号を得る再生装置であっ
    て、 前記A/D変換された信号の分散値を計算する計算手段
    を有し、 前記計算された分散値を評価値として前記アナログ波形
    等化器の適応等化を行うことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記アナログ波形等化器の適応等化は、 内蔵されるマイクロコンピュータでの山登り制御による
    自動調整によって行われることを特徴とする請求項1記
    載の再生装置。
  3. 【請求項3】 トレリスエンコードされた信号を再生
    し、 前記再生された信号をアナログ波形等化器を通じて位相
    同期手段に供給して前記再生された信号に位相同期した
    クロック信号を生成すると共に、 前記クロック信号を用いて前記再生された信号のA/D
    変換を行い、 前記A/D変換された信号を適応型デジタル波形等化器
    を通じて前記トレリスエンコードに対するトレリスデコ
    ード回路に供給して再生出力信号を得る再生装置に対し
    て、 前記A/D変換された信号の分散値を計算し、 前記計算された分散値を評価値として前記アナログ波形
    等化器の適応等化を行うことを特徴とする適応等化方
    法。
  4. 【請求項4】 内蔵されるマイクロコンピュータでの山
    登り制御による自動調整によって前記アナログ波形等化
    器の適応等化が行われることを特徴とする請求項3記載
    の適応等化方法。
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