JP2003218694A - チャージポンプ回路およびこれを用いたpll回路 - Google Patents

チャージポンプ回路およびこれを用いたpll回路

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JP2003218694A
JP2003218694A JP2002017866A JP2002017866A JP2003218694A JP 2003218694 A JP2003218694 A JP 2003218694A JP 2002017866 A JP2002017866 A JP 2002017866A JP 2002017866 A JP2002017866 A JP 2002017866A JP 2003218694 A JP2003218694 A JP 2003218694A
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Shingo Harada
真吾 原田
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Bootstrap方式のチャージポンプ回
路の場合、多大な数のトランジスタが必要となるため、
回路規模が複雑且つ大きくなる。 【解決手段】 グランドと出力ノードN21との間に電
流源トランジスタQn21、スイッチトランジスタQn
22およびカスコードトランジスタQn23を直列に接
続し、さらに電流源トランジスタQn24、スイッチト
ランジスタQn25およびカスコードトランジスタQn
26を直列に接続する。また、電源VDDと出力ノード
N21との間に電流源トランジスタQp21およびカス
コードトランジスタQp22を直列に接続する。さら
に、電流源トランジスタQn21と電源VDDとの間に
スイッチトランジスタQn27およびカスコードトラン
ジスタQn28を直列に接続し、電流源トランジスタQ
n24と電源VDDとの間にスイッチトランジスタQn
29およびカスコードQn30を直列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージポンプ回
路およびこれを用いたPLL(Phase Locked Loop;位相
ロックループ)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】チャージポンプ回路は、PLL回路にお
いて、位相比較器より出力される位相差信号に基づいて
その位相差に比例した電流を流出/流入する、具体的に
は位相差信号であるUP信号/DOWN信号(以下、D
N信号と略記する)が入力されている期間、任意の電流
を出力ノードに対して流し込む/引き込むという動作を
担う回路である。このチャージポンプ回路としては、理
想的には、図6に示すように、電流源IA,IBおよび
理想スイッチSWA,SWBからなる構成のものが望ま
しい。
【0003】この理想回路を単純にMOSトランジスタ
に置き換えた具体的な回路例を図7に示す。同図におい
て、電源VDDとグランドとの間に電流源I101およ
びNMOSトランジスタQn101が直列に接続され、
さらに電流源I102およびPMOSトランジスタQp
101が直列に接続されている。MOSトランジスタQ
n101,Qp101は共に、ゲートとドレインとが共
通に接続されたダイオード接続となっている。
【0004】NMOSトランジスタQn101は、ソー
スが接地されたNMOSトランジスタQn102とゲー
トが共通に接続されてカレントミラー回路を構成してい
る。PMOSトランジスタQp101も同様に、ソース
が電源VDDに接続されたPMOSトランジスタQp1
02とゲートが共通に接続されてカレントミラー回路を
構成している。
【0005】MOSトランジスタQp102,Qn10
2の各ドレイン間には、PMOSトランジスタQp10
3およびNMOSトランジスタQn103がスイッチト
ランジスタとして直列に接続されている。PMOSトラ
ンジスタQp103のゲートにはXUP信号が与えら
れ、NMOSトランジスタQn103のゲートにはDN
信号が与えられる。ここで、「XUP信号」とは、負論
理、即ちLoアクティブのUP信号を表しており、以
降、「X」を付した信号名は断りがない限り負論理の信
号を示すものとする。
【0006】PMOSトランジスタQp103とNMO
SトランジスタQn103とのドレイン共通接続点が出
力ノードN101となる。この出力ノードN101とグ
ランドとの間にはLPF(ローパスフィルタ)101が
接続されている。このLPF101は、ノードN101
とグランドとの間に直列に接続された抵抗R101およ
びキャパシタC101からなり、本チャージポンプ回路
の出力電流を積分して電圧に変換する積分器として作用
する。
【0007】図8に、理想的なチャージポンプ回路(図
6)における各部の信号波形、即ちUP信号、DN信
号、出力電流Ioutの波形を示す。なお、基準クロッ
クCKは、当該チャージポンプ回路を用いたPLL回路
において、位相比較器の比較基準となるクロック信号で
ある。
【0008】上記構成の典型的なチャージポンプ回路に
おいては、次のような問題がある。先ず、MOSトラン
ジスタQn102,Qp102を電流源トランジスタと
して動作させるためには、これらトランジスタQn10
2,Qp102のゲート-ソース間電圧をVgs、閾値
電圧をVthとすると、ドレイン電圧Vdsを|Vds
|≧|Vgs−Vth|以上にして、MOSトランジス
タQn102,Qp102を飽和領域で使用する必要が
ある。
【0009】しかし、スイッチトランジスタQn10
3,Qp103がオフしている間はこれらドレイン電圧
Vdsはほぼ0Vになっている。そのため、スイッチト
ランジスタQn103,Qp103がオンする瞬間に
は、MOSトランジスタQn102,Qp102は線形
領域で動作してしまうため所望の電流源とならず、ドレ
イン電圧Vdsが飽和領域動作を満たす条件までチャー
ジされる間エラー成分を出力してしまう(以下、これを
問題点1と称す)。
【0010】また、MOSトランジスタQn102,Q
p102のドレインノードには、図7に示すように、有
限の寄生容量Cx,Cyが生じることから、これら寄生
容量Cx,Cyが原因となってスイッチトランジスタQ
n103,Qp103のオフ→オン変化時に出力先のL
PF101とチャージシェアを引き起こし、これもエラ
ー成分となる(以下、これを問題点2と称す)。
【0011】これらの問題点1,2を解決するために、
従来、種々のチャージポンプ回路が提案されている。先
ず、問題点1を解決する方策を採るチャージポンプ回路
として、Current Steering方式の回路
が知られている。図9は、当該方式のチャージポンプ回
路の回路例を示す回路図であり、図中、図7と同等部分
には同一符号を付して示している。
【0012】本回路例に係るチャージポンプ回路におい
ては、スイッチトランジスタQp103のソースとグラ
ンドとの間にPMOSトランジスタQp104を、電源
VDDとスイッチトランジスタQn103のソースとの
間にNMOSトランジスタQn104をそれぞれ接続
し、PMOSトランジスタQp104のゲートにUP信
号を、NMOSトランジスタQn104のゲートにXD
N信号をそれぞれ与える構成となっている。
【0013】このチャージポンプ回路のポイントとする
ところは、スイッチトランジスタQn103,Qp10
3がオフ時でも、MOSトランジスタQn104,Qp
104を含む別経路を使って常に電流源トランジスタQ
n102,Qp102に電流を流しておくことにより、
電流源トランジスタQn102,Qp102の飽和領域
動作を保っておくようにしている点にある。
【0014】また、問題点1,2を解決する方策を採る
チャージポンプ回路として、Bootstrap方式の
回路が知られている。図10は、当該方式のチャージポ
ンプ回路の回路例を示す回路図であり、図中、図7と同
等部分には同一符号を付して示している。
【0015】本回路例に係るチャージポンプ回路におい
ては、ボルテージフォロワアンプ102を用い、その入
力端を出力ノードN101に接続するとともに、その出
力端をスイッチトランジスタQn103,Qp103の
各ソースノードにそれぞれ接続した構成となっている。
【0016】このチャージポンプ回路のポイントとする
ところは、ボルテージフォロワアンプ102を用いて、
スイッチトランジスタQn103,Qp103の各ソー
ス・ドレインノードの電位差を常に“0”にしておくこ
とでチャージシェアを抑え、さらに電流源トランジスタ
Qn102,Qp102についても飽和領域動作を保っ
ておくようにしている点にある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Cur
rent Steering方式のチャージポンプ回路
の場合は、NMOSトランジスタQn104の閾値電圧
をVthn、PMOSトランジスタQn104の閾値電
圧をVthpとすると、スイッチトランジスタQn10
3,Qp103のオフ時に電流源トランジスタQn10
2のドレイン電圧がほぼ(VDD−Vthn)まで上昇
し、電流源トランジスタQp102ではほぼVthpま
で降下し、その結果、スイッチトランジスタQn10
3,Qp103の両端の電位差が出力電圧Voutに依
存し且つ相対的に大きい場合が多いため、問題点2につ
いては解決することができない。
【0018】一方、Bootstrap方式のチャージ
ポンプ回路の場合は、ボルテージフォロワアンプ102
を構成するのに出力レンジの広いオペアンプを用いる必
要があるため、回路規模が複雑且つ大きくなってしまう
という課題がある。因みに、ボルテージフォロワアンプ
102を構成するオペアンプの回路構成の具体例を図1
1に示す。ここでは、Rail−to−Rail(登録
商標)オペアンプを例に採って示している。
【0019】図11において、ソースが共通に接続され
たPMOSからなる第1の差動対トランジスタQp20
1,Qp202と、ソースが共通に接続されたNMOS
からなる第2の差動対トランジスタQn201,Qn2
02とが設けられている。そして、PMOSトランジス
タQp201およびNMOSトランジスタQn201の
各ゲートが回路入力端子201に共通に接続され、PM
OSトランジスタQp202およびNMOSトランジス
タQn202の各ゲートが回路出力端子202に共通に
接続されている。
【0020】電源VDDと第1の差動対トランジスタQ
p201,Qp202のソース共通接続点との間にはP
MOSトランジスタQp203が、第2の差動対トラン
ジスタQn201,Qn202のソース共通接続点とグ
ランドとの間にはNMOSトランジスタQn203がそ
れぞれ接続されている。PMOSトランジスタQp20
3のゲートには第1のバイアス電圧(Bias1)が与
えられる。NMOSトランジスタQn203のゲートに
は第4のバイアス電圧(Bias4)が与えられる。
【0021】また、電源VDDとグランドとの間には、
PMOSトランジスタQp204,Qp205およびN
MOSトランジスタQn204,Qn205が直列に接
続され、さらにPMOSトランジスタQp206,Qp
207およびNMOSトランジスタQn206,Qn2
07が直列に接続されている。これらMOS直列接続回
路において、PMOSトランジスタQp204,Qp2
06の各ゲートとPMOSトランジスタQp207のド
レインとが共通に接続されている。
【0022】また、ノードN201にMOSトランジス
タQn201のドレインが、ノードN202にMOSト
ランジスタQn202のドレインが、ノードN203に
MOSトランジスタQp201のドレインが、ノードN
204にMOSトランジスタQp202のドレインがそ
れぞれ接続されている。そして、PMOSトランジスタ
Qp205,Qp207の各ゲートには第2のバイアス
電圧(Bias2)が与えられる。また、NMOSトラ
ンジスタQn204,Qn206の各ゲートには第3の
バイアス電圧(Bias3)が与えられる。
【0023】電源VDDとグランドとの間にはさらに、
PMOSトランジスタQp208およびNMOSトラン
ジスタQn208が直列に接続されている。これらMO
SトランジスタQp208,Qn208はゲートが共通
に接続されてインバータを構成しており、そのゲート共
通接続点が上記MOS直列接続回路のノードN205に
接続され、そのドレイン共通接続点が回路出力端子20
2に接続されている。また、NMOSトランジスタQn
208に対して、位相補償用のキャパシタC201が並
列に接続されている。
【0024】上記回路構成の説明から明らかなように、
ボルテージフォロワアンプ102として用いるオペアン
プ、本例ではRail−to−Rail(登録商標)オ
ペアンプを構成するには多大な数のトランジスタが必要
となるため、ボルテージフォロワアンプ102を用いて
なるBootstrap方式のチャージポンプ回路で
は、回路規模が複雑且つ大きくなるとともに、消費電力
も増大し、しかも位相補償用のキャパシタC201が必
要であるため、これも回路規模が増大する要因になる。
【0025】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、非常に簡単な回路構
成にてエラー成分の少ない出力電流の生成が可能なチャ
ージポンプ回路およびこれを用いたPLL回路を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明によるチャージポ
ンプ回路は、出力ノードから引き込む電流を決める第1
の電流源トランジスタと、第1の信号に応答して前記第
1の電流源トランジスタに電流を流す第1のスイッチト
ランジスタと、第1のスイッチトランジスタと出力ノー
ドとの間に接続された第1のカスコードトランジスタ
と、第1の信号が与えられないときに第1の電流源トラ
ンジスタに電流を供給する第1の電流供給経路と、出力
ノードに流し込む電流を決める第2の電流源トランジス
タと、第2の信号に応答して第2の電流源トランジスタ
に電流を流す第2のスイッチトランジスタと、第2のス
イッチトランジスタと出力ノードとの間に接続された第
2のカスコードトランジスタと、第2の信号が与えられ
ないときに第2の電流源トランジスタに電流を供給する
第2の電流供給経路とを備えた構成となっている。この
チャージポンプ回路は、RFシンセサイザー、クロック
シンセサイザーあるいはクロックリカバリー回路等を構
成するPLL回路において、そのチャージポンプ回路と
して用いられる。
【0027】上記構成のチャージポンプ回路またはこれ
を用いてなるPLL回路において、第1,第2の信号が
与えられず、第1,第2のスイッチトランジスタがオフ
状態のとき、出力ノードへの経路は遮断状態にあるが、
第1,第2の電流源トランジスタには第1,第2の電流
供給経路を通って電流が流れる。これにより、第1,第
2の電流源トランジスタの飽和領域動作が保証される。
またこのとき、出力ノードと第1,第2のスイッチトラ
ンジスタとの間に第1,第2のカスコードトランジスタ
が介在することで、第1,第2のスイッチトランジスタ
のドレイン電位が出力ノードの電位変動の影響を受けな
いため、これらスイッチトランジスタの両端(ソース・
ドレイン)間の電位差が小さく抑えられる。その結果、
出力先のローパスフィルタとの間で発生するチャージシ
ェアが抑制される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0029】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態に係るチャージポンプ回路の構成例を示す回路図
である。
【0030】図1において、第1電源、例えばグランド
と出力ノードN11との間には、NMOSトランジスタ
Qn11,Qn12,Qn13が直列に接続されてい
る。また、グランドと共通ノードN12との間には、N
MOSトランジスタQn14,Qn15,Qn16が直
列に接続されている。さらに、NMOSトランジスタQ
n11のドレイン(NMOSトランジスタQn12のソ
ース)と共通共通ノードとN12の間には、NMOSト
ランジスタQn17,Qn18が直列に接続されてい
る。
【0031】第2電源、例えば正電源VDD(以下、単
に電源VDDと記す)と出力ノードN11との間には、
PMOSトランジスタQp11,Qp12,Qp13が
直列に接続されている。また、電源VDDと共通ノード
N12との間には、PMOSトランジスタQp14,Q
p15,Qp16が直列に接続されている。さらに、P
MOSトランジスタQp11のドレイン(PMOSトラ
ンジスタQp12のソース)と共通ノードN12との間
には、PMOSトランジスタQp17,Qp18が直列
に接続されている。
【0032】ここで、NMOSトランジスタQn11,
Qn14は各ゲートに第1のバイアス電圧(Bias
1)Vbi1 が与えられることで電流源トランジスタとし
て動作し、PMOSトランジスタQp11,Qp14は
各ゲートに第2のバイアス電圧(Bias2)Vbi2 が
与えられることで電流源トランジスタとして動作する。
カスコードトランジスタであるNMOSトランジスタQ
n13,Qn16,Qn18の各ゲートには第3のバイ
アス電圧(Bias3)Vbi3 が与えられ、PMOSト
ランジスタQp13,Qp16,Qp18の各ゲートに
は第4のバイアス電圧(Bias4)Vbi4 が与えられ
る。
【0033】NMOSトランジスタQn12およびPO
MOSトランジスタQp15は各ゲートにDN信号が与
えられることでスイッチトランジスタとして動作し、N
MOSトランジスタQn17はゲートにXDN信号が与
えられることでスイッチトランジスタとして動作し、P
MOSトランジスタQp12およびNOMOSトランジ
スタQn15は各ゲートにXUP信号が与えられること
でスイッチトランジスタとして動作し、PMOSトラン
ジスタQp17はゲートにUP信号が与えられることで
スイッチトランジスタとして動作する。ここで、DN信
号は位相を遅らせる制御をなすための信号であり、UP
信号は位相を進める制御をなすための信号である。
【0034】出力ノードN11とグランドとの間にはL
PF11が接続されている。このLPF11は、ノード
N11とグランドとの間に直列に接続された抵抗R11
およびキャパシタC11からなり、本実施形態に係るチ
ャージポンプ回路の出力電流を積分して電圧に変換する
積分回路としての機能を持つ。
【0035】上記構成の第1実施形態に係るチャージポ
ンプ回路において、電源VDDと共通ノードN12との
間に直列に接続されたPMOSトランジスタQp14,
Qp15,Qp16、即ち電流源トランジスタQp1
4、スイッチトランジスタQp15およびカスコードト
ランジスタQp16と、共通ノードN12と電流源トラ
ンジスタQn11のドレインとの間に直列に接続された
NMOSトランジスタQn18,Qn17、即ちカスコ
ードトランジスタQn18およびスイッチトランジスタ
Qn17とは、DN信号が与えられないときに電流源ト
ランジスタQn11に電流を供給する電流供給経路を構
成している。
【0036】また、グランドと共通ノードN12との間
に直列に接続されたNMOSトランジスタQn14,Q
n15,Qn16、即ち電流源トランジスタQn14、
スイッチトランジスタQn15およびカスコードトラン
ジスタQn16と、共通ノードN12と電流源トランジ
スタQp11のドレインとの間に直列に接続されたPM
OSトランジスタQp18,Qp17、即ちカスコード
トランジスタQp18およびスイッチトランジスタQp
17とは、UP信号が与えられないときに電流源トラン
ジスタQp11に電流を供給する電流供給経路を構成し
ている。
【0037】次に、第1実施形態に係るチャージポンプ
回路の回路動作について、DN信号の変化時の動作に絞
って説明する。ここで、DN信号とXDN信号とは互い
に逆相(即ち、DN=“Hi”ならXDN=“Lo”、
DN=“Lo”ならXDN=“Hi”)の信号である。
なお、“Hi”は論理“1”(高レベル)、“Lo”は
論理“0”(低レベル)を意味している。
【0038】まず、DN=“Lo”(XDN=“H
i”)時には、NMOSトランジスタQn12がオフ状
態、NMOSトランジスタQn17およびPMOSトラ
ンジスタQp15がオン状態にあるため、出力ノードN
11への経路は遮断状態となっている。ただしこのと
き、電源VDD→Qp14→Qp15→Qp16→共通
ノードN12→Qn18→Qn17→Qn11の電流供
給経路を通って電流が流れるため、電流源トランジスタ
Qn11の飽和領域動作は保証される。
【0039】またこのとき、スイッチトランジスタQn
12のソース電圧Vs12(off) はバイアス電圧(Bia
s3)Vbi3 からNMOSトランジスタQn18のゲー
ト-ソース間電圧Vgs(Vgs18 )を引いた値{Vs12(o
ff) =Vbi3 −Vgs18 }であり、ドレイン電圧Vd12
(off) はバイアス電圧Vbi3 からNMOSトランジスタ
Qn13の閾値電圧Vth(Vth13 )を引いた値{Vd1
2(off) =Vbi3 −Vth13 }となる。
【0040】次に、DN=“Lo”→“Hi”変化時に
は、NMOSトランジスタQn12がオン状態、NMO
SトランジスタQn17およびPMOSトランジスタQ
p15がオフ状態になるため、Qn13→Qn12→Q
n11の経路を通って電流が流れることになる。この
際、スイッチトランジスタQn12がオンすることによ
り、電流源トランジスタQn11の寄生容量(図示せ
ず)と出力先のLPF11のキャパシタC11との間で
のチャージシェア問題の発生が懸念される。
【0041】ここで、カスコードトランジスタQn1
3,Qn18に対して適切なトランジスタサイズやバイ
アス電圧Vbi3 を設定してやることで、スイッチトラン
ジスタQn12のソース電圧Vs12(off) とドレイン電
圧Vd12(off) との差を、出力ノードN11の電圧Vo
utに依らず常に200mV程度以下に抑えることが可
能となる。これにより、図7に示した理想回路例におけ
るスイッチトランジスタ(Qn103,Qp103)の
オフ時の電流源トランジスタ(Qn102,Qp10
2)のドレイン電圧Vdsよりも相対的に小さくなる。
その結果、チャージシェア問題についても大幅に軽減で
きる。
【0042】ここでは、DN信号変化時の回路動作につ
いて説明したが、UP信号変化時についても、PMOS
トランジスタとNMOSトランジスタとが入れ替わるだ
けで基本的な回路動作についてはDN信号変化時と同様
であり、その動作説明については重複するので省略する
ものとする。
【0043】上述したように、第1実施形態に係るチャ
ージポンプ回路によれば、Bootstrap方式のチ
ャージポンプ回路のように、多大な数のトランジスタを
必要とするボルテージフォロワアンプ(例えば、図11
の回路例)を用いなくても先述した従来技術の問題点
1,2を共に解決できるため、非常に簡単な回路構成且
つ低消費電力にてエラー成分の少ない出力電流を生成す
ることができる。
【0044】[第2実施形態]図2は、本発明の第2実
施形態に係るチャージポンプ回路の構成例を示す回路図
である。
【0045】図2において、グランドと出力ノードN2
1との間には、NMOSトランジスタQn21,Qn2
2,Qn23が直列に接続され、さらにNMOSトラン
ジスタQn24,Qn25,Qn26が直列に接続され
ている。MOSトランジスタQn21のドレイン(MO
SトランジスタQn22のソース)と電源VDDとの間
には、NMOSトランジスタQn27,Qn28が直列
に接続されている。MOSトランジスタQn24のドレ
イン(MOSトランジスタQn25のソース)と電源V
DDとの間には、NMOSトランジスタQn29,Qn
30が直列に接続されている。電源VDDと出力ノード
N21との間には、PMOSトランジスタQp21,Q
p22が直列に接続されている。
【0046】ここで、NMOSトランジスタQn21,
Qn24は各ゲートに第1のバイアス電圧(Bias
1)Vbi1 が与えられることで電流源トランジスタとし
て動作し、PMOSトランジスタQp21はゲートに第
2のバイアス電圧(Bias2)Vbi2 が与えられるこ
とで電流源トランジスタとして動作する。カスコードト
ランジスタであるNMOSトランジスタQn23,Qn
26,Qn28,Qn30の各ゲートには第3のバイア
ス電圧(Bias3)Vbi3 が与えられ、PMOSトラ
ンジスタQp22のゲートには第4のバイアス電圧(B
ias4)Vbi4が与えられる。
【0047】NMOSトランジスタQn22はゲートに
DN信号が与えられることでスイッチトランジスタとし
て動作し、NMOSトランジスタQn27はゲートにX
DN信号が与えられることでスイッチトランジスタとし
て動作し、NMOSトランジスタQn25はゲートにX
UP信号が与えられることでスイッチトランジスタとし
て動作し、NMOSトランジスタQn29はゲートにU
P信号が与えられることでスイッチトランジスタとして
動作する。
【0048】出力ノードN21とグランドとの間にはL
PF21が接続されている。このLPF21は、ノード
N21とグランドとの間に直列に接続された抵抗R21
およびキャパシタC21からなり、本実施形態に係るチ
ャージポンプ回路の出力電流を積分して電圧に変換する
積分回路としての機能を持つ。
【0049】上記構成の第2実施形態に係るチャージポ
ンプ回路において、電源VDDと電流源トランジスタQ
n21のドレインとの間に直列に接続されたNMOSト
ランジスタQn28,Qn27、即ちカスコードトラン
ジスタQn28およびスイッチトランジスタQn27
は、DN信号が与えられないときに電流源トランジスタ
Qn21に電流を供給する電流供給経路を構成してい
る。また、電源VDDと電流源トランジスタQn24の
ドレインとの間に直列に接続されたNMOSトランジス
タQn30,Qn29、即ちカスコードトランジスタQ
n30およびスイッチトランジスタQn29は、UP信
号が与えられないときに電流源トランジスタQn24に
電流を供給する電流供給経路を構成している。
【0050】上記構成の第2実施形態に係るチャージポ
ンプ回路の特徴とするところは、チャージシェアの問題
を引き起こすスイッチトランジスタをNMOS側だけで
実現するようにしている点にある。この点について、第
1実施形態に係るチャージポンプ回路の場合と対比して
説明する。
【0051】先ず、通常、NMOSの電流能力が同サイ
ズのPMOSの2倍〜2.5倍程度であるため、第1実
施形態に係るチャージポンプ回路において、電源VDD
側電流源トランジスタ(Qp11,Qp14)にグラン
ド側電流源トランジスタ(Qn11,Qn14)と同じ
電流を流そうとすると、より大きな|Vgs|をかける
か、トランジスタサイズを大きくする必要がある。この
内大きな|Vgs|をかける手法を採った場合、出力ノ
ードN11の電圧レンジを狭める結果を招くため、一般
的に、トランジスタサイズを大きくする手法を採ること
が多い。
【0052】しかしながら、トランジスタサイズを大き
くする手法を採ると、電流源トランジスタだけでなく、
スイッチトランジスタおよびカスコードトランジスタに
ついてもトランジスタサイズを大きくする必要があるた
め、PMOSの電流源トランジスタQp11,Qp14
のドレイン端子の寄生容量も大きくなってしまう。ここ
で、チャージシェア問題は寄生容量の値に比例するの
で、PMOS側はNMOS側と比較して相対的にチャー
ジシェア問題が大きくなる懸念がある。
【0053】これに対して、第2実施形態に係るチャー
ジポンプ回路においては、チャージシェアの問題を引き
起こすスイッチトランジスタをNMOS側だけで実現す
る構成を採ることで、NMOSとの電流能力の差を埋め
ることを目的として、電源VDD側の電流源トランジス
タQp21およびカスコードトランジスタQp22のサ
イズを大きく設定した際に、それに伴って電流源トラン
ジスタQp21のドレイン端子の寄生容量が大きくなっ
たとしても、PMOS側にはスイッチトランジスタが存
在しないため、第1実施形態に係るチャージポンプ回路
の場合よりも大なるチャージシェア抑制の効果を得るこ
とができる。
【0054】また、第1実施形態に係るチャージポンプ
回路においては、電源VDD側電流源トランジスタ(Q
p11又はQp14)とグランド側電流源トランジスタ
(Qn11又はQn14)の電流値に少しでも差がある
と、共通ノードN12の電位が一気に変動する可能性が
あり、そのため電流源トランジスタのドレイン電圧に悪
影響を及ぼすおそれがある。これに対して、第2実施形
態に係るチャージポンプ回路においては、上記電流値の
電源VDD側とグランド側との間でのアンバランスが原
因で電位が不安定となるノードが存在しないため、第1
実施形態に係るチャージポンプ回路に比べて、回路全体
が安定的に動作することになる。
【0055】しかも、図1の回路と図2の回路の対比か
らも明らかなように、第1実施形態に係るチャージポン
プ回路の場合には計16個のトランジスタが必要である
のに対して、第2実施形態に係るチャージポンプ回路の
場合には計12個のトランジスタで実現できるため、回
路規模的にも、消費電力的にも第2実施形態に係るチャ
ージポンプ回路の方が有利である。
【0056】ここで、0.18μmプロセスを使用して
電源電圧1.8Vの条件下で、図7に示す従来回路例に
係るチャージポンプ回路と、図2に示す第2実施形態に
係るチャージポンプ回路(実施形態回路例)の出力電流
を100クロックに亘って積分したシミュレーション結
果を図3および図4に示す。図3は入力クロック周波数
が10MHzのとき、図4は200MHzのときのシミ
ュレーション結果をそれぞれ示している。
【0057】図3および図4において、点線は理想回路
での結果であり、リファレンスとして示している。な
お、後述するように、実施形態回路例の出力波形は、理
想回路の出力波形とほぼ重なっているので、ここでは両
者を区別せずに点線で共通に示している。また、一点鎖
線は従来回路例の出力波形を示している。
【0058】このシミュレーション結果から明らかなよ
うに、従来回路例では、クロック周波数が比較的低い場
合(図3)は、リファレンスの結果波形と比べてまたエ
ラーが少ないが、クロック周波数が高い場合(図4)
は、100クロック後には大きく外れてしまっている。
それと比べて、実施形態回路例の出力波形は、10MH
z時および200MHz時共にほとんど理想回路の出力
波形(点線)と重なっており、ほぼ理想の振る舞いをし
ている。
【0059】以上説明した第1,第2実施形態に係るチ
ャージポンプ回路は、例えば、RFシンセサイザー、ク
ロックシンセサイザーあるいはクロックリカバリー回路
などを構成するPLL回路において、位相比較器より出
力される位相差信号(UP/DN信号)に基づいてその
位相差に比例した電流を流出/流入するチャージポンプ
回路として用いて好適なものである。
【0060】図5は、本発明に係るPLL回路の構成の
一例を示すブロック図である。図5から明らかなよう
に、本回路例に係るPLL回路は、位相周波数比較回路
(PhaseFrequency Detector;PFD)31、チャージポン
プ回路32、ローパスフィルタ(ループフィルタ)3
3、VCO(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御
発振回路)34および分周器35を有する構成となって
いる。
【0061】このPLL回路において、位相周波数比較
回路31は、外部から入力される基準クロックと、VC
O34で生成され、分周器35で分周されて得られる内
部クロックとの位相を比較し、その位相差信号としてU
P/DN信号を出力する。具体的には、基準クロックに
対して内部クロックの位相が遅れているときは、VCO
34の発振クロックの位相を進める制御をなすためのU
P信号を出力し、基準クロックに対して内部クロックの
位相が進んでいるときは、VCO34の発振クロックの
位相を遅らせる制御をなすためのDN信号を出力する。
【0062】チャージポンプ回路32は、UP/DN信
号が入力されている期間、任意の電流を出力ノードに対
して流し込んだり、引き込むことにより、その位相差を
電流に変換する。このチャージポンプ回路32として、
先述した第1,第2実施形態に係るチャージポンプ回路
が用いられる。ローパスフィルタ33は、チャージポン
プ回路32の出力電流を積分して電圧信号に変換し、V
CO34にその制御電圧として与える。VCO34はそ
の制御電圧、即ちローパスフィルタ33の出力電圧に応
じて発振周波数が変化する。このVCO34の発振クロ
ックは外部に出力されるとともに、分周器35で分周さ
れて位相周波数比較回路31に供給される。
【0063】このように、RFシンセサイザー、クロッ
クシンセサイザーあるいはクロックリカバリー回路等を
構成するPLL回路において、チャージポンプ回路32
として、非常に簡単な回路構成且つ低消費電力にてエラ
ー成分の少ない出力電流の生成が可能な先述した第1,
第2実施形態に係るチャージポンプ回路を用いること
で、PLL回路全体の回路規模の縮小化および低消費電
力化が図れるとともに、非常に精度の良い位相制御が実
現可能となる。
【0064】因みに、出力電流にエラー成分を多く含む
従来型チャージポンプ回路を用いたPLL回路では、そ
のエラー成分量に応じて少し位相がずれたポイントにて
位相がロックしてしまう。これに対して、先述した第
1,第2実施形態に係るチャージポンプ回路を用いた本
発明に係るPLL回路では、これらチャージポンプ回路
がエラー成分の少ない出力電流を生成できるため、非常
に精度良く位相を一致させることが可能となる。
【0065】また、チャージポンプ回路の出力電流に含
まれるエラー成分は、主に、UP信号又はDN信号のエ
ッジ部分で発生する。したがって、比較周波数(クロッ
ク周波数)が数MHzと低い場合は1周期中のエラー成
分は相対的に小さく無視できるレベルである場合も多い
が、数百MHz以上というような高周波数になると次第
に1周期中の出力電流に占めるエラー成分の割合が増大
し、その影響が見えてくる。これに対して、本実施形態
に係るチャージポンプ回路を用いることで、数百MHz
以上というような高い比較周波数の場合でも対応可能と
なる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多大な数のトランジスタを必要とするボルテージフォロ
ワアンプを用いなくても従来の課題を解決できるため、
非常に簡単な回路構成且つ低消費電力にてエラー成分の
少ない出力電流を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るチャージポンプ回
路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るチャージポンプ回
路の構成を示す回路図である。
【図3】入力クロック周波数が10MHzのときのシミ
ュレーション結果を示す特性図である。
【図4】入力クロック周波数が200MHzのときのシ
ミュレーション結果を示す特性図である。
【図5】本発明に係るPLL回路の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】チャージポンプ回路の理想回路を示す回路図で
ある。
【図7】理想回路を単純にMOSトランジスタに置き換
えた具体的な回路例を示す回路図である。
【図8】図7の回路における各部の信号波形図である。
【図9】Current Steering方式のチャ
ージポンプ回路の回路例を示す回路図である。
【図10】Bootstrap方式のチャージポンプ回
路の回路例を示す回路図である。
【図11】Rail−to−Railオペアンプの構成
の具体例を示す回路図である。
【符号の説明】
11,21,33…ローパスフィルタ(LPF)、31
…位相周波数比較回路、32…チャージポンプ回路、3
4…VCO(電圧制御発振回路)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力ノードから引き込む電流を決める第
    1の電流源トランジスタと、 第1の信号に応答して前記第1の電流源トランジスタに
    電流を流す第1のスイッチトランジスタと、 前記第1のスイッチトランジスタと前記出力ノードとの
    間に接続された第1のカスコードトランジスタと、 前記第1の信号が与えられないときに前記第1の電流源
    トランジスタに電流を供給する第1の電流供給経路と、 前記出力ノードに流し込む電流を決める第2の電流源ト
    ランジスタと、 第2の信号に応答して前記第2の電流源トランジスタに
    電流を流す第2のスイッチトランジスタと、 前記第2のスイッチトランジスタと前記出力ノードとの
    間に接続された第2のカスコードトランジスタと、 前記第2の信号が与えられないときに前記第2の電流源
    トランジスタに電流を供給する第2の電流供給経路とを
    備えたことを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流源トランジスタ、前記第
    1のスイッチトランジスタおよび前記第1のカスコード
    トランジスタは第1電源と前記出力ノードとの間に直列
    に接続され、 前記第2の電流源トランジスタ、前記第2のスイッチト
    ランジスタおよび前記第2のカスコードトランジスタは
    第2電源と前記出力ノードとの間に直列に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のチャージポンプ回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流供給経路は、第2電源と
    共通ノードとの間に直列に接続された第3の電流源トラ
    ンジスタ、第3のスイッチトランジスタおよび第3のカ
    スコードトランジスタと、前記共通ノードと前記第1の
    電流源トランジスタとの間に直列に接続された第4のカ
    スコードトランジスタおよび第4スイッチトランジスタ
    とを有し、前記第3のスイッチトランジスタが前記第1
    の信号に応答してオンするとともに、前記第4のスイッ
    チトランジスタが前記第1の信号と逆相の信号に応答し
    てオンし、 前記第2の電流供給経路は、第1電源と共通ノードとの
    間に直列に接続された第4の電流源トランジスタ、第5
    のスイッチトランジスタおよび第5のカスコードトラン
    ジスタと、前記共通ノードと前記第2の電流源トランジ
    スタとの間に直列に接続された第6のカスコードトラン
    ジスタおよび第6スイッチトランジスタとを有し、前記
    第5のスイッチトランジスタが前記第2の信号に応答し
    てオンするとともに、前記第6のスイッチトランジスタ
    が前記第2の信号と逆相の信号に応答してオンすること
    を特徴とする請求項2記載のチャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の電流源トランジスタ、前記第
    1のスイッチトランジスタおよび前記第1のカスコード
    トランジスタ、並びに前記第2の電流源トランジスタ、
    前記第2のスイッチトランジスタおよび前記第2のカス
    コードトランジスタは、前記出力ノードと第1電源との
    間に直列に接続されており、 第2電源と前記出力ノードとの間に直列に接続された第
    3の電流源トランジスタおよび第3のカスコードトラン
    ジスタをさらに有することを特徴とする請求項1記載の
    チャージポンプ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の電流供給経路は、第2電源と
    前記第1の電流源トランジスタとの間に直列に接続され
    た第4のカスコードトランジスタおよび第3のスイッチ
    トランジスタを有し、前記第3のスイッチトランジスタ
    が前記第1の信号と逆相の信号に応答してオンし、 前記第2の電流供給経路は、第1電源と前記第2の電流
    源トランジスタとの間に直列に接続された第5のカスコ
    ードトランジスタおよび第4のスイッチトランジスタを
    有し、前記第4のスイッチトランジスタが前記第2の信
    号と逆相の信号に応答してオンすることを特徴とする請
    求項4記載のチャージポンプ回路。
  6. 【請求項6】 制御電圧に応じた周波数のクロックを出
    力する電圧制御発振回路と、基準クロックに対する前記
    電圧制御発振回路の発振クロックの位相を比較する位相
    比較回路と、前記位相比較回路で得られた位相差に応じ
    て動作するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ
    回路の出力を平滑化して前記電圧制御発振回路の制御電
    圧を得るループフィルタとを備えたPLL回路であっ
    て、 前記チャージポンプ回路は、 出力ノードから引き込む電流を決める第1の電流源トラ
    ンジスタと、 第1の信号に応答して前記第1の電流源トランジスタに
    電流を流す第1のスイッチトランジスタと、 前記第1のスイッチトランジスタと前記出力ノードとの
    間に接続された第1のカスコードトランジスタと、 前記第1の信号が与えられないときに前記第1の電流源
    トランジスタに電流を供給する第1の電流供給経路と、 前記出力ノードに流し込む電流を決める第2の電流源ト
    ランジスタと、 第2の信号に応答して前記第2の電流源トランジスタに
    電流を流す第2のスイッチトランジスタと、 前記第2のスイッチトランジスタと前記出力ノードとの
    間に接続された第2のカスコードトランジスタと、 前記第2の信号が与えられないときに前記第2の電流源
    トランジスタに電流を供給する第2の電流供給経路とを
    有することを特徴とするPLL回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の電流源トランジスタ、前記第
    1のスイッチトランジスタおよび前記第1のカスコード
    トランジスタは第1電源と前記出力ノードとの間に直列
    に接続され、 前記第2の電流源トランジスタ、前記第2のスイッチト
    ランジスタおよび前記第2のカスコードトランジスタは
    第2電源と前記出力ノードとの間に直列に接続されてい
    ることを特徴とする請求項6記載のPLL回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の電流供給経路は、第2電源と
    共通ノードとの間に直列に接続された第3の電流源トラ
    ンジスタ、第3のスイッチトランジスタおよび第3のカ
    スコードトランジスタと、前記共通ノードと前記第1の
    電流源トランジスタとの間に直列に接続された第4のカ
    スコードトランジスタおよび第4スイッチトランジスタ
    とを有し、前記第3のスイッチトランジスタが前記第1
    の信号に応答してオンするとともに、前記第4のスイッ
    チトランジスタが前記第1の信号と逆相の信号に応答し
    てオンし、 前記第2の電流供給経路は、第1電源と共通ノードとの
    間に直列に接続された第4の電流源トランジスタ、第5
    のスイッチトランジスタおよび第5のカスコードトラン
    ジスタと、前記共通ノードと前記第2の電流源トランジ
    スタとの間に直列に接続された第6のカスコードトラン
    ジスタおよび第6スイッチトランジスタとを有し、前記
    第5のスイッチトランジスタが前記第2の信号に応答し
    てオンするとともに、前記第6のスイッチトランジスタ
    が前記第2の信号と逆相の信号に応答してオンすること
    を特徴とする請求項7記載のPLL回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の電流源トランジスタ、前記第
    1のスイッチトランジスタおよび前記第1のカスコード
    トランジスタ、並びに前記第2の電流源トランジスタ、
    前記第2のスイッチトランジスタおよび前記第2のカス
    コードトランジスタは、前記出力ノードと第1電源との
    間に直列に接続されており、 第2電源と前記出力ノードとの間に直列に接続された第
    3の電流源トランジスタおよび第3のカスコードトラン
    ジスタをさらに有することを特徴とする請求項6記載の
    PLL回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の電流供給経路は、第2電源
    と前記第1の電流源トランジスタとの間に直列に接続さ
    れた第4のカスコードトランジスタおよび第3のスイッ
    チトランジスタを有し、前記第3のスイッチトランジス
    タが前記第1の信号と逆相の信号に応答してオンし、 前記第2の電流供給経路は、第1電源と前記第2の電流
    源トランジスタとの間に直列に接続された第5のカスコ
    ードトランジスタおよび第4のスイッチトランジスタを
    有し、前記第4のスイッチトランジスタが前記第2の信
    号と逆相の信号に応答してオンすることを特徴とする請
    求項9記載のPLL回路。
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