JP2016063437A - PLL(PhaseLockedLoop)回路および半導体装置 - Google Patents

PLL(PhaseLockedLoop)回路および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チャージポンプ動作停止中のチャージポンプ回路に流れるリーク電流を低減する。
【解決手段】ローパスフィルタに接続された共通の出力ノードにチャージポンプ電流を発生させる複数のチャージポンプ回路を備えており、チャージポンプ回路はそれぞれ、出力ノードに対する吐き出し型の定電流源としての第1電流源と、第1電流源と出力ノードとの接続を切り替える第1スイッチと、出力ノードに対する吸い込み型の定電流源としての第2電流源と、第2電流源と出力ノードとの接続を切り替える第2スイッチと、を有し、チャージポンプ回路の少なくとも1つは、当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、第1電流源と第1スイッチとの間の第1ノードと、第2電流源と第2スイッチとの間の第2ノードと、出力ノードと、を等電位に調整する等電位化手段を有する。
【選択図】図2

Description

本技術は、PLL回路および半導体装置に関する。
従来、PLL回路においては、基準クロックの周波数帯域が広い場合、又は、発振周波数帯域が広い場合に、オープンループゲインを一定の範囲内に抑えて位相余裕を確保する必要がある。このため、特許文献1には、チャージポンプ電流を調整可能とする技術が開示されている。
特許文献1には、チャージポンプ電流の調整範囲が広い場合は、出大電流用のチャージポンプと小電流用のチャージポンプと並列配置して切り替え可能にすることで回路特性を最適化する技術も開示されている。これにより、各チャージポンプに流れる電流範囲を2〜3倍程度に限定することにより、チャージポンプを構成するMOSトランジスタの最適化も容易になる。
また、特許文献2には、チャージポンプ回路のチャージポンプ動作中に、チャージポンプが電流出力をオフしている期間も捨て電流を流すパスを設けてチャージポンプの過渡的特性の向上を図る技術について開示されている。
特開2001−160752号公報 特開2004−208142号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、小電流用のチャージポンプのみを使用している時にも、使用していない大電流用のチャージポンプが出力ノードに接続されていることになる。
このとき、大電流用のチャージポンプは、全てのMOSトランジスタをオフ状態に制御してもリーク電流が流れてしまい、このリーク電流が出力ノードに流れてしまう。特に、大電流用のチャージポンプはトランジスタサイズが大きいため、チャージポンプ出力電流に対するリーク電流の割合が大きくなる。
このチャージポンプ動作停止中のチャージポンプに流れるリーク電流は、後段のループフィルタの電圧を少しずつ変えていく。チャージポンプは、PLLのクロック周期毎にしかパルスを出さないため、例えばクロック周期が10MHzの場合には100nsecの期間においてリーク電流を出し続けることになり、それをチャージポンプで元に戻すという電圧の上下動がループフィルタの電圧揺らぎになる。その電圧揺らぎが周波数変換されて出力クロックのジッタ特性を悪化させる。
また、チャージポンプ動作停止中のチャージポンプに流れるリーク電流は、熱雑音やフリッカー等のノイズを出して出力クロックに影響を与える。すなわち、本来はチャージポンプ動作中のチャージポンプだけのノイズで済むはずが、チャージポンプ動作停止中のチャージポンプのオフリークにより発生するノイズまで重畳されてしまう。
本技術は、前記課題に鑑みてなされたもので、複数のチャージポンプ回路でループフィルタの充電を行うPLL回路において、チャージポンプ動作停止中のチャージポンプ回路に流れるリーク電流を低減し、リーク電流に起因する出力クロックのジッタ特性の悪化を抑制することを目的とする。
本技術の態様の1つは、基準信号と被比較信号との位相・周波数を比較する位相周波数比較器と、当該位相周波数比較器の比較結果に従ってローパスフィルタに電流を供給するチャージポンプ部と、を備えるPLL回路であって、前記チャージポンプ部は、前記ローパスフィルタに接続された共通の出力ノードにチャージポンプ電流を発生させる複数のチャージポンプ回路を備えており、前記チャージポンプ回路はそれぞれ、前記出力ノードに対する吐き出し型の定電流源としての第1電流源と、前記第1電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第1スイッチと、前記出力ノードに対する吸い込み型の定電流源としての第2電流源と、前記第2電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第2スイッチと、を有し、前記チャージポンプ回路の少なくとも1つは、当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、前記第1電流源と前記第1スイッチとの間の第1ノードと、前記第2電流源と前記第2スイッチとの間の第2ノードと、前記出力ノードと、を等電位に調整する等電位化手段を有する、PLL回路である。
なお、このようなPLL回路は、他の機器やシステムに組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本技術は、上述したPLL回路の構成に対応した工程を有する制御方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させる制御プログラム、当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
本技術によれば、複数のチャージポンプ回路でループフィルタの充電を行うPLL回路において、チャージポンプ動作停止中のチャージポンプ回路に流れるリーク電流を低減し、リーク電流に起因する出力クロックのジッタ特性の悪化を抑制することができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また付加的な効果があってもよい。
第1の実施形態にかかるPLL回路を示すブロック図である。 第1の実施形態にかかるチャージポンプ回路の構成を説明する図である。 第2の実施形態のPLL回路が備えるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 チャージポンプ動作中における各種制御信号の一例を示す図である。 チャージポンプ動作中における各種制御信号の一例を示す図である。 チャージポンプ動作停止中における各種制御信号の一例を示す図である。 チャージポンプ動作停止中における各種制御信号の一例を示す図である。 変形例1にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 変形例2にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 変形例3にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 変形例4にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 変形例5にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。 変形例6にかかるチャージポンプ回路の構成を示す図である。
以下、下記の順序に従って本技術を説明する。
(A)第1の実施形態:
(B)第2の実施形態:
(C)変形例:
(A)第1の実施形態:
図1は本実施形態にかかる電子機器としてのPLL(Phase Locked Loop)回路1を示すブロック図である。PLL回路1は、例えば半導体装置のチップ上に1個の回路ブロックとして形成される。
PLL回路1は、位相周波数比較部(PFD)10、チャージポンプ部(CP)20、ループフィルタ(LPF)30、電圧制御発振部(VCO)40及び分周器(1/N)50を備えている。
位相周波数比較部10は、複数の位相周波数比較部としての位相周波数比較部10A,10Bを有している。なお、位相周波数比較部10は、1つの位相周波数比較部で構成してもよく、この場合、位相周波数比較部10はチャージポンプ動作を行わせるチャージポンプ回路に対しては後述する図4や図5に示す制御信号を生成して出力し、チャージポンプ動作を停止させるチャージポンプ回路に対しては後述する図6や図7に示す制御信号をロジック回路等で生成して入力する。
各位相周波数比較部10A,10Bは、半導体装置の内部又は外部から供給される基準信号としての基準クロックCKrと、分周器50から供給される被比較信号としての分周クロックCKvとの間の位相又は周波数を比較し、当該比較の結果、基準クロックCKrと分周クロックCKvとの位相差又は周波数差に応じたパルス幅で生成した制御信号を後段のチャージポンプ部20へ供給する。
図2は、本実施形態にかかるチャージポンプ部20の構成を説明する図である。チャージポンプ部20は、複数のチャージポンプ回路としてのチャージポンプ回路20A,20Bを有している。なお、本実施形態では、チャージポンプ回路20Aを大電流用の第1チャージポンプ回路とし、チャージポンプ回路20Bを小電流用の第2チャージポンプ回路とする。
チャージポンプ回路20Aは、位相周波数比較部10から入力される制御信号Ctl11及び制御信号Ctl12に応じて、チャージ電流Iup1またはディスチャージ電流Idn1を出力ノードNoutへ供給する。出力ノードNoutはループフィルタ30を介して電圧制御発振部40に接続されている。
同様に、チャージポンプ回路20Bは、位相周波数比較部10から入力される制御信号Ctl21及び制御信号Ctl22に応じて、チャージ電流Iup2またはディスチャージ電流Idn2を出力ノードNoutへ供給する。
チャージポンプ回路20Aが出力ノードNoutに供給するチャージ電流Iup1とチャージポンプ回路20Bが出力ノードNoutに供給するチャージ電流Iup2は互いに異なる電流値となるように調整されており、またチャージポンプ回路20Aが出力ノードNoutに供給するディスチャージ電流Idn1とチャージポンプ回路20Bが出力ノードNoutに供給するディスチャージ電流Idn2も互いに異なる電流値となるように調整されている。これにより、チャージポンプ回路20A,20Bを使い分けることにより、出力ノードNoutへ供給するチャージポンプ電流を調整することが可能となる。なお、チャージ電流Iup1とチャージ電流Iup2、ディスチャージ電流Idn1とディスチャージ電流Idn2は同じ値としてもよく、この場合、チャージポンプ回路20Aとチャージポンプ回路20Bの双方からのチャージ電流やディスチャージ電流を出力と、チャージポンプ回路20Aとチャージポンプ回路20Bの一方からのチャージ電流やディスチャージ電流を出力とを使い分けることにより、出力ノードNoutへ供給するチャージポンプ電流を調整することができる。
複数のチャージポンプ回路は排他的に動作することができる。すなわち、PLL回路1において、チャージポンプ回路20Aが選択されてチャージポンプ動作中は、チャージポンプ回路20Bがチャージポンプ動作を停止し、チャージポンプ回路20Bが選択されてチャージポンプ動作中は、チャージポンプ回路20Aがチャージポンプ動作を停止するという排他的な動作が可能である。
なお、位相周波数比較部10A,10Bについても排他的に動作可能であり、チャージポンプ動作中のチャージポンプ回路に対応する位相周波数比較部が動作するように構成されている。すなわち、チャージポンプ回路20Aのチャージポンプ動作中は位相周波数比較部10Aが動作し、チャージポンプ回路20Aのチャージポンプ動作停止中は位相周波数比較部10Aも停止する。一方、チャージポンプ回路20Bのチャージポンプ動作中は位相周波数比較部10Bが動作し、チャージポンプ回路20Bのチャージポンプ動作停止中は位相周波数比較部10Bも停止する。
チャージポンプ回路20Aは、高電位側の定電流源Is11、低電位側の定電流源Is12、高電位側のスイッチ回路SW11、低電位側のスイッチ回路SW12、及び等電位化手段21を備えている。
定電流源Is11は、スイッチ回路SW11を介して出力ノードNoutに接続されており、出力ノードNoutに対する吐き出し型の定電流源として機能する。
定電流源Is12は、スイッチ回路SW12を介して出力ノードNoutに接続されており、出力ノードNoutに対する吸い込み型の定電流源として機能する。
定電流源Is11及び定電流源Is12は、制御信号Ctl10によって電流供給のオン/オフが制御される。
スイッチ回路SW11は、制御信号Ctl11によってオン/オフを制御されるものであり、例えば、MOSトランジスタ等の半導体スイッチ素子により構成される。
スイッチ回路SW12は、制御信号Ctl12によってオン/オフを制御されるものであり、例えば、MOSトランジスタ等の半導体スイッチ素子により構成される。
等電位化手段21は、ノードN11とノードN12と出力ノードNoutとを等電位化する。これにより、スイッチ回路SW11及びスイッチ回路SW12の両端にかかる電圧が同一となり、各スイッチ回路を流れるリーク電流が理想的にはゼロになる。
これにより、スイッチ回路SW11及びスイッチ回路SW12をオフ状態に制御した時に、他方のチャージポンプ回路20Bが出力ノードNoutへ供給するチャージ電流Iup2やディスチャージ電流Idn2にチャージポンプ回路20Aに起因するリーク電流を重畳させずに済む。
チャージポンプ回路20Bは、高電位側の定電流源Is21、低電位側の定電流源Is22、高電位側のスイッチ回路SW21、低電位側のスイッチ回路SW22、及び等電位化手段22を備えている。
定電流源Is21は、スイッチ回路SW21を介して出力ノードNoutに接続されており、出力ノードNoutに対する吐き出し型の定電流源として機能する。
定電流源Is22は、スイッチ回路SW22を介して出力ノードNoutに接続されており、出力ノードNoutに対する吸い込み型の定電流源として機能する。
定電流源Is21及び定電流源Is22は、制御信号Ctl20によって電流供給のオン/オフが制御される。
スイッチ回路SW21は、制御信号Ctl21によってオン/オフを制御されるものであり、例えば、MOSトランジスタ等の半導体スイッチ素子により構成される。
スイッチ回路SW22は、制御信号Ctl22によってオン/オフを制御されるものであり、例えば、MOSトランジスタ等の半導体スイッチ素子により構成される。
等電位化手段22は、ノードN21とノードN22と出力ノードNoutとを等電位化する。これにより、スイッチ回路SW21及びスイッチ回路SW22の両端にかかる電圧が同一となり、各スイッチを流れるリーク電流が理想的にはゼロになる。
これにより、スイッチ回路SW21及びスイッチ回路SW22をオフ状態に制御した時に、他方のチャージポンプ回路20Aが出力ノードNoutへ供給するチャージ電流Iup1やディスチャージ電流Idn1にチャージポンプ回路20Bに起因するリーク電流を重畳させずに済む。
ループフィルタ30は、チャージポンプ回路の出力ノードNoutと接地電位GNDとの間に接続されるループフィルタ容量としてのキャパシタを有する。このキャパシタは、チャージポンプ部20から出力されるチャージ電流Iup及びディスチャージ電流Idnに応じて充電または放電し、キャパシタの充電量に応じた制御電圧を発生して電圧制御発振部40に出力する。なお、キャパシタだけでなくループフィルタ抵抗としての抵抗素子を直列に接続することで、ループの安定性を高めてもよい。
ループフィルタ30は、チャージポンプ回路20A,20Bを介して位相周波数比較部10から出力される比較信号を平滑化する平滑化部として機能する。ループフィルタ30は、例えばローパスフィルタで構成され、チャージポンプ回路20A又はチャージポンプ回路20Bにより生成されたチャージポンプ電流を積分し、電圧制御発振部40の発振周波数を制御するためのループフィルタ出力電圧を生成する。このループフィルタ出力電圧は、電圧制御発振部40の発振制御信号として使用される。
ループフィルタ30では、チャージポンプ部20が出力するチャージポンプ電流に基づいてループフィルタの一方の端子(つまり電圧電流変換部の入力)に電圧信号(チャージポンプ電圧と称する)が生成される。コンデンサへの充放電動作となるので、ループフィルタ30は、位相周波数比較部10からの比較結果信号の所定のカットオフ周波数(ロールオフ周波数やポールともいう)以上の周波数成分を減衰させて、電圧制御発振部40に供給する制御電圧を平滑化するように、少なくとも1つのカットオフ周波数を呈する低域通過フィルタとして機能する。
電圧制御発振部40は、ループフィルタ30が生成した制御電圧に応じて発振周波数が制御される。すなわち、電圧制御発振部40は、制御電圧に応じた発振周波数の出力クロックを生成して分周器50へ供給する。
分周器50は、電圧制御発振部40から入力される出力クロックを、不図示の制御部から供給される逓倍率設定データに応じて設定される分周比Nで分周し、分周クロックCKvを位相周波数比較部10に供給する。
次に、チャージポンプ部20の動作について説明する。
チャージポンプ回路20A,20Bは、一方がチャージポンプ動作を行いつつ他方がチャージポンプ動作を停止する排他的な動作を行うとき、チャージポンプ動作停止中のチャージポンプ回路にリーク電流が発生する。このリーク電流がスイッチ回路に流れると、出力ノードNoutにリーク電流が流入して後段のループフィルタの電圧を変動させる。また、このようなリーク電流は、熱雑音やフリッカー等のノイズを出して、出力クロックに影響を与える。
そこで、チャージポンプ回路20Aのチャージポンプ動作停止中は、スイッチ回路SW11,SW12をオフするとともに定電流源Is11,Is12の電流出力を停止しつつ、等電位化手段21によりノードN11とノードN12と出力ノードNoutを等電位化する。
すなわち、スイッチ回路SW11の両端のノードN11と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW12の両端のノードN12と出力ノードNoutが同電位となる。これにより、スイッチ回路SW11から出力ノードNoutへのリーク電流が防止され、また、スイッチ回路SW12から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。
さらに、定電流源Is11及び定電流源Is12のリーク電流が等電位化手段21を介して流れるため、リーク電流の熱雑音やフリッカー等のノイズが出力ノードNoutに流れ込まず、出力クロックに影響を与えることが無い。
同様に、チャージポンプ回路20Bのチャージポンプ動作停止中は、スイッチ回路SW21,SW22をオフし、定電流源Is21,Is22の電流出力を停止しつつ、等電位化手段22によりノードN21とノードN22を等電位化する。
すなわち、スイッチ回路SW21の両端のノードN21と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW22の両端のノードN22と出力ノードNoutが同電位となる。これにより、スイッチ回路SW21から出力ノードNoutへのリーク電流が防止され、また、スイッチ回路SW22から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。
さらに、定電流源Is21及び定電流源Is22のリーク電流が等電位化手段22を介して流れるため、リーク電流の熱雑音やフリッカー等のノイズが出力ノードNoutに流れ込まず、出力クロックに影響を与えることが無い。
特に、大電流用のチャージポンプ回路20Aのチャージポンプ動作停止中に流れるリーク電流は、小電流用のチャージポンプ回路20Bのチャージポンプ電流に近い値になるため、そのリーク電流が出力ノードNoutへ流れ込むとPLL回路のジッタ特性に大きく影響する。従って、チャージポンプ回路20Aのリーク電流の出力ノードNoutへの流入を防止することによりPLL回路のジッタ特性を大きく改善することができる。
(B)第2の実施形態:
次に、第1の実施形態のPLL回路が備えるチャージポンプ回路をより具体化した例について説明する。図3は、本実施形態のPLL回路が備えるチャージポンプ回路120の構成を示す図である。なお、上述した第1の実施形態と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
チャージポンプ回路120は、大電流用のチャージポンプ回路120A、小電流用のチャージポンプ回路120B、後述する各定電流源にバイアス電圧を供給するためのカレントミラー回路130、後述する各定電流源とカレントミラー回路130との接続を切り替えるスイッチ回路SW30,SW31、後述する各定電流源回路のオン/オフを切り替えるスイッチ回路SW41,SW42,SW51,SW52、及び、アンプG1を備えている。
チャージポンプ回路120Aにおいては、吐き出し型の定電流源Is11と、スイッチ回路SW11、SW12と、吸い込み型の定電流源Is12とが定電圧源とグランドの間に直列接続され、スイッチ回路SW11、SW12の直列回路に、スイッチ回路SW13、SW14の直列回路が並列接続される。
本実施形態において、スイッチ回路SW11,SW13はpMOSトランジスタで構成され、スイッチ回路SW12,SW14はnMOSトランジスタで構成されている、
スイッチ回路SW11、SW12の接続点である出力ノードNoutは、ボルテージフォロワ、すなわち、利得が1倍のアンプG1を通じてスイッチ回路SW13、SW14の接続点であるノードN13に接続される。出力ノードNoutは次段のループフィルタ30に接続される。
定電流源Is11は、チャージ電流Iup1の供給源であり、定電流源Is12は、ディスチャージ電流Idn1の供給源である。これら定電流源Is11,Is12の出力電流(チャージ電流Iup1、ディスチャージ電流Idn1)の大きさは連動して制御される。
図4は、チャージポンプ回路120Aのチャージポンプ動作中における、位相周波数比較部10からスイッチ回路SW11,SW12,SW13,SW14に供給される制御信号up1,xup1,xdn1,dn1、および、定電流源Is11,Is12の制御信号TP1,TN1の一例を示す図である。
制御信号TP1,TN1は、チャージポンプ回路120Aのチャージポンプ動作中、定電流源Is11,Is12を常時オンするべく、定電流を流すための任意の電圧となる。
制御信号xup1,dn1は、基準クロックCKrと分周クロックCKvとの間の位相周波数差に応じたパルス幅を持つパルス信号であり、制御信号up1は、制御信号xup1の論理レベルを反転させた信号であり、制御信号xdn1は制御信号dnの論理レベルを反転させた信号である。
このため、スイッチ回路SW11がオンのときはスイッチ回路SW13がオフになり、スイッチ回路SW11がオフのときはスイッチ回路SW13がオンになる。
これにより、スイッチ回路SW11がオフのとき、定電流源Is11とスイッチ回路SW11との接続点であるノードN11の電位は、アンプG1により出力ノードNoutと等しい電位に保たれる。つまり、スイッチ回路SW11の両端が同電位となり、スイッチ回路SW11にリーク電流が流れない。
また、スイッチ回路SW12がオンのときはスイッチ回路SW14がオフになり、スイッチ回路SW12がオフのときはスイッチ回路SW14がオンになる。
これにより、スイッチ回路SW12がオフのとき、定電流源Is12とスイッチ回路SW12との接続点であるノードN12の電位は、アンプG1により出力ノードNoutと等しい電位に保たれる。つまり、スイッチ回路SW12の両端は同電位となり、スイッチ回路SW12にリーク電流が流れない。
また、出力ノードNoutとノードN13とがアンプG1により同電位に保持されるので、スイッチ回路SW11〜SW14が切り換わっても、出力ノードNoutおよびノードN13の電位が変化することがなく、したがって、いわゆるチャージ・シェアリング効果がなく、定電流源Is11の定電流と定電流源Is12の定電流とのマッチング特性がよくなる。さらに、定電流源Is11、Is12自身がオン/オフ動作をすることがないので、チャージポンプ回路として高速で動作をさせることができる。
チャージポンプ回路120Bにおいては、吐き出し型の定電流源Is21と、スイッチ回路SW21、SW22と、吸い込み型の定電流源Is22とが定電圧源とグランドの間に直列接続され、スイッチ回路SW21、SW22の直列回路に、スイッチ回路SW23、SW24の直列回路が並列接続される。
本実施形態において、スイッチ回路SW21,SW23はpMOSトランジスタで構成され、スイッチ回路SW22,SW24はnMOSトランジスタで構成されている、
スイッチ回路SW21、SW22の接続点である出力ノードNoutは、ボルテージフォロワのアンプG1を通じてスイッチ回路SW23、SW24のノードN23に接続されている。
定電流源Is21は、チャージ電流Iup2の供給源であり、定電流源Is22は、ディスチャージ電流Idn2の供給源である。これら定電流源Is21,Is22の出力電流(チャージ電流Iup2、ディスチャージ電流Idn2)の大きさは連動して制御される。
図5は、チャージポンプ回路120Bのチャージポンプ動作中に、位相周波数比較部10からスイッチ回路SW21,SW22,SW23,SW24に供給される制御信号up2,xup2,xdn2,dn2、および、定電流源Is21,Is22の制御信号TP2,TN2の一例を示す図である。
制御信号TP2,TN2は、チャージポンプ回路120Bのチャージポンプ動作中、定電流源Is21,Is22を常時オンするべく、定電流を流すための任意の電圧となる。
制御信号xup2,dn2は、基準クロックCKrと分周クロックCKvとの間の位相周波数差に応じたパルス幅を持つパルス信号であり、制御信号up2は、制御信号xup2の論理レベルを反転させた信号であり、制御信号xdn2は制御信号dn2の論理レベルを反転させた信号である。
このため、スイッチ回路SW21がオンのときはスイッチ回路SW23がオフになり、スイッチ回路SW21がオフのときはスイッチ回路SW23がオンになる。
これにより、スイッチ回路SW21がオフのとき、定電流源Is21とスイッチ回路SW21との接続点であるノードN21の電位は、アンプG1により出力ノードNoutと等しい電位に保たれる。つまり、スイッチ回路SW21の両端は同電位となり、スイッチ回路SW21にリーク電流が流れない。
また、スイッチ回路SW22がオンのときはスイッチ回路SW24がオフになり、スイッチ回路SW22がオフのときはスイッチ回路SW24がオンになる。
これにより、スイッチ回路SW22がオフのとき、定電流源Is22とスイッチ回路SW22との接続点であるノードN22の電位は、アンプG1により出力ノードNoutと等しい電位に保たれる。つまり、スイッチ回路SW22の両端は同電位となり、スイッチ回路SW22にリーク電流が流れない。
また、出力ノードNoutとノードN23とがアンプG1により同電位に保持されるので、スイッチ回路SW21〜SW24が切り換わっても、出力ノードNoutおよびノードN23の電位が変化することがなく、したがって、いわゆるチャージ・シェアリング効果がなく、定電流源Is21の定電流と定電流源Is22の定電流とのマッチング特性がよくなる。さらに、定電流源Is21、Is22自身がオンオフ動作をすることがないので、チャージポンプ回路として高速で動作をさせることができる。
以上説明したように、チャージポンプ回路120A,120Bは、チャージポンプ動作中のリーク電流を抑制可能に構成されている。次に、チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中の動作について説明する。
チャージポンプ動作停止中のチャージポンプ回路には、リーク電流が流れる。このリーク電流がスイッチ回路SW11,SW12に流れると、出力ノードNoutにリーク電流が流入して後段のループフィルタの電圧を変動させる。また、このようなリーク電流は、熱雑音やフリッカー等のノイズを出して、出力クロックに影響を与える。
そこで、チャージポンプ回路120Aのチャージポンプ動作停止中は、スイッチ回路SW11,SW12をオフし、定電流源Is11,Is12の電流出力を停止しつつも、スイッチ回路SW13,SW14をオンに維持する。
図6は、チャージポンプ回路120Aのチャージポンプ動作停止中に、位相周波数比較部10からスイッチ回路SW11,SW12,SW13,SW14に供給される制御信号up1,xup1,xdn1,dn1、および、定電流源Is11,Is12の制御信号TP1,TN1の一例を示す図である。
制御信号TP1は、pMOSトランジスタで構成される定電流源Is11をオフするべくHレベルの電圧となる。一方、制御信号TN1は、nMOSトランジスタで構成される定電流源Is12をオフするべくLレベルの電圧となる。
制御信号xup1は、pMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW11をオフさせるべくHレベルの電圧となり、制御信号dn1は、nMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW12をオフさせるべくLレベルの電圧となる。
一方、制御信号up1は、pMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW13をオンさせるべくLレベルの電圧となり、制御信号xdn1は、nMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW14をオンさせるべくHレベルの電圧となる。
これにより、スイッチ回路SW11,SW12をオフしつつ、これらと並列にノードN11,N12間を接続するスイッチ回路SW13,SW14をオンすることができる。そして、スイッチ回路SW13,SW14の間のノードN13と出力ノードNoutとは、アンプG1により接続されている。
これにより、スイッチ回路SW11の両端のノードN11と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW11から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。また、スイッチ回路SW12の両端のノードN12と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW12から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。
さらに、停止中の定電流源Is11及び定電流源Is12で発生するリーク電流は、スイッチ回路SW13からアンプG1を介してスイッチ回路SW14へ流れるため、リーク電流による熱雑音やフリッカー等のノイズが出力ノードNoutへ流れ込むことがなく、チャージポンプ回路120Aに起因する後段のループフィルタの電圧変動が抑制され、PLL回路のジッタ特性への影響を抑制できる。
同様に、チャージポンプ回路120Bのチャージポンプ動作停止中は、スイッチ回路SW21,SW22をオフし、定電流源Is21,Is22の電流出力を停止しつつも、スイッチ回路SW23,SW24をオンに維持する。
図7は、チャージポンプ回路120Bのチャージポンプ動作停止中に、位相周波数比較部10からスイッチ回路SW21,SW22,SW23,SW24に供給される制御信号up2,xup2,dn2,xdn2、および、定電流源Is21,Is22の制御信号TP2,TN2の一例を示す図である。
制御信号TP2は、pMOSトランジスタで構成される定電流源Is21をオフするべくHレベルの電圧となる。一方、制御信号TN2は、nMOSトランジスタで構成される定電流源Is22をオフするべくLレベルの電圧となる。
制御信号xup2は、pMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW21をオフさせるべくHレベルの電圧となり、制御信号dn2は、nMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW22をオフさせるべくLレベルの電圧となる。
一方、制御信号up2は、pMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW23をオンさせるべくLレベルの電圧となり、制御信号xdn2は、nMOSトランジスタで構成されるスイッチ回路SW24をオンさせるべくHレベルの電圧となる。
これにより、スイッチ回路SW21,SW22をオフしつつ、これらと並列にノードN21,N22間を接続するスイッチ回路SW23,SW24をオンする。そして、スイッチ回路SW23,SW24の間のノードN23と出力ノードNoutとは、アンプG1により接続されている。
これにより、スイッチ回路SW21の両端のノードN21と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW21から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。また、スイッチ回路SW22の両端のノードN22と出力ノードNoutが同電位となり、スイッチ回路SW22から出力ノードNoutへのリーク電流が防止される。
さらに、停止中の定電流源Is21及び定電流源Is22で発生するリーク電流は、スイッチ回路SW23からアンプG1を介してスイッチ回路SW24へ流れるため、リーク電流による熱雑音やフリッカー等のノイズが出力ノードNoutに流れ込むことがなく、チャージポンプ回路120Bに起因する後段のループフィルタの電圧変動が抑制され、PLL回路のジッタ特性への影響を抑制できる。
特に、大電流用のチャージポンプ回路120Aのチャージポンプ動作停止中に流れるリーク電流は、小電流用のチャージポンプ回路120Bのチャージポンプ電流に近い値になるため、そのリーク電流が出力ノードNoutへ流れ込むとPLL回路のジッタ特性に大きく影響する。従って、チャージポンプ回路120Aのリーク電流の出力ノードNoutへの流入を防止することにより、PLL回路のジッタ特性が大きく改善される。
なお、このようなリーク電流を低減させる方法として、スイッチ回路SW11,SW12,SW21,SW22を構成するトランジスタ素子のL長を大きくする対策も考えられるが、この対策では、スイッチ回路SW11,SW12,SW21,SW22のオン抵抗が増加してチャージポンプ回路の応答特性が悪化し、その結果、PLL回路の出力クロックのジッタ特性が悪化する等の不具合が生じる。また、ゲート容量が大きくなるため余分な寄生容量が増加してチャージポンプ回路の特性はさらに悪化する。
これに対し、本実施形態にかかるPLL回路では、チャージポンプ回路の特性悪化を抑制しながらリーク電流をなくせる。すなわち、大電流用のチャージポンプ回路120Aと小電流用のチャージポンプ回路120Bの併用により、基準クロックの周波数帯域あるいは発信周波数帯域を広げつつ、リーク電流を低減したチャージポンプ回路120を実現できる。そして、このようなチャージポンプ回路120を搭載したPLL回路において低ジッタを実現することができる。この結果、従来、基準クロックの周波数帯域あるいは発信周波数帯域を広げるために複数の低ジッタのPLL回路を搭載していたシステムにおいて、1つのPLL回路で同様の機能を実現できることとなり、回路面積やコストを削減できる。
(C)変形例:
次に、図8〜図13を参照して、チャージポンプ回路の各種変形例について説明する。なお、図8〜図13に示す変形例では、第2の実施形態と共通する構成については同じ符号を付して説明を行う。
[変形例1]
図8に示す変形例1では、チャージポンプ回路120AのノードN13と出力ノードNoutとを接続するアンプG1と、チャージポンプ回路120BのノードN23と出力ノードNoutとを接続するアンプG2とを、別体として設けてある。このように、チャージポンプ回路毎にアンプを設ける構成とした場合でも、リーク電流の出力ノードNoutへの流入を防止して、PLL回路のジッタ特性を改善することができる。
[変形例2]
図9に示す変形例2では、図8に示す変形例1と同様にチャージポンプ回路毎にアンプを設けつつ、スイッチ回路SW13、SW14とは別途に等電位化手段を構成するスイッチ回路を各チャージポンプ回路に設けてある。
すなわち、チャージポンプ回路120Aにおいては、ノードN11とノードN13との間に等電位化手段としてのスイッチ回路SW71を設け、ノードN12とノードN13の間に等電位化手段としてのスイッチ回路SW72を設けてある。
スイッチ回路SW71をオンに制御するとノードN11とノードN13との間が同電位となり、スイッチ回路SW72をオンに制御するとノードN12とノードN13の間が同電位となる。そして、アンプG1の作用により、ノードN13と出力ノードNoutが同電位となる。これにより、ノードN11、ノードN12、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
同様に、チャージポンプ回路120Bにおいては、ノードN21とノードN23との間に等電位化手段としてのスイッチ回路SW73を設け、ノードN22とノードN23との間に等電位化手段としてのスイッチ回路SW74を設けてある。
スイッチ回路SW73をオンに制御するとノードN21とノードN23との間が同電位となり、スイッチ回路SW74をオンに制御するとノードN22とノードN23の間が同電位となる。そして、アンプG2の作用により、ノードN23と出力ノードNoutが同電位となる。これにより、ノードN21、ノードN22、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
[変形例3]
図10に示す変形例3では、スイッチ回路SW13,SW14,SW23,SW24を設けない構成としてある。
すなわち、チャージポンプ回路120Aにおいては、出力ノードNoutと、ノードN11,N12と、の間がアンプG1を介して接続してあり、更に、アンプG1とノードN11の間はスイッチ回路SW81を介して接続され、アンプG1とノードN12の間はスイッチ回路SW82を介して接続されている。
このため、スイッチ回路SW81をオンに制御するとノードN11と出力ノードNoutとの間が同電位となり、スイッチ回路SW82をオンに制御するとノードN12と出力ノードNoutの間が同電位となる。そして、スイッチ回路SW81,SW82を双方ともオンに制御することにより、ノードN11とノードN12も同電位となる。これにより、ノードN11、ノードN12、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
同様に、チャージポンプ回路120Bにおいては、出力ノードNoutと、ノードN21,N22と、の間がアンプG2を介して接続してあり、更に、アンプG2とノードN21の間はスイッチ回路SW83を介して接続され、アンプG2とノードN22の間はスイッチ回路SW84を介して接続されている。
このため、スイッチ回路SW83をオンに制御するとノードN21と出力ノードNoutとの間が同電位となり、スイッチ回路SW84をオンに制御するとノードN22と出力ノードNoutの間が同電位となる。そして、スイッチ回路SW83,SW84を双方ともオンに制御することにより、ノードN21とノードN22も同電位となる。これにより、ノードN21、ノードN22、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
[変形例4]
図11に示す変形例4では、上述した第2の実施形態と同様の構成に加えて、スイッチ回路SW13,SW14とは別途に上述した変形例2と同様の等電位化手段を構成するスイッチ回路を各チャージポンプ回路に設けてある。
このような構成であっても、チャージポンプ回路120Aにおいては、ノードN11、ノードN12、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止し、チャージポンプ回路120Bにおいては、ノードN21、ノードN22、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
[変形例5]
図12に示す変形例5では、上述した変形例3と同様のスイッチ構成を採用しつつ、チャージポンプ回路120A,120Bとでアンプを共通化してある。
このような構成であっても、チャージポンプ回路120Aにおいては、ノードN11、ノードN12、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止し、チャージポンプ回路120Bにおいては、ノードN21、ノードN22、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
[変形例6]
図13に示す変形例6では、図12に示す変形例5の構成から、出力ノードNoutに対するスイッチ回路と定電流源の位置関係を入れ替えた例を示してある。
すなわち、チャージポンプ回路120Aにおいては、出力ノードNoutに近い位置に定電流源Is11,Is12を配置し、定電流源Is11よりも定電圧源に近い位置にスイッチ回路SW11を配置し、定電流源Is12よりもグランドに近い位置にスイッチ回路SW12を配置してある。また、チャージポンプ回路120Bにおいては、出力ノードNoutに近い位置に定電流源Is21,Is22を配置し、定電流源Is21よりも定電圧源に近い位置にスイッチ回路SW21を配置し、定電流源Is22よりもグランドに近い位置にスイッチ回路SW22を配置してある。
なお、この場合も、定電流源Is11とスイッチ回路SW11の接続点をノードN11とし、定電流源Is12とスイッチ回路SW12の接続点をノードN12とし、定電流源Is21とスイッチ回路SW21の接続点をノードN21とし、定電流源Is22とスイッチ回路SW22の接続点をノードN22として示してある。
このような構成であっても、チャージポンプ回路120Aにおいては、ノードN11、ノードN12、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止し、チャージポンプ回路120Bにおいては、ノードN21、ノードN22、及び出力ノードNoutを等電位にしてリーク電流を防止することができる。
なお、本技術は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本技術の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
そして、本技術は、以下のような構成を取ることができる。
(1)
基準信号と被比較信号との位相周波数を比較する位相周波数比較器と、当該位相周波数比較器の比較結果に従ってローパスフィルタに電流を供給するチャージポンプ部と、を備えるPLL(Phase Locked Loop)回路であって、
前記チャージポンプ部は、前記ローパスフィルタに接続された共通の出力ノードにチャージポンプ電流を発生させる複数のチャージポンプ回路を備えており、
前記チャージポンプ回路はそれぞれ、前記出力ノードに対する吐き出し型の定電流源としての第1電流源と、前記第1電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第1スイッチと、前記出力ノードに対する吸い込み型の定電流源としての第2電流源と、前記第2電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第2スイッチと、を有し、
前記チャージポンプ回路の少なくとも1つは、当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、前記第1電流源と前記第1スイッチとの間の第1ノードと、前記第2電流源と前記第2スイッチとの間の第2ノードと、前記出力ノードと、を等電位に調整する等電位化手段を有する、PLL回路。
(2)
前記複数のチャージポンプ部は、前記ローパスフィルタに大電流を供給するための第1チャージポンプ回路と小電流を供給するための第2チャージポンプ回路とを有し、
前記第1チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中であって前記第2チャージポンプ回路がチャージポンプ動作中に、前記第1チャージポンプ回路が有する前記等電位化手段が前記第1チャージポンプ回路の第1ノードと第2ノードと出力ノードとを等電位に調整する、前記(1)に記載のPLL回路。
(3)
前記チャージポンプ回路の少なくとも1つは、直列接続された第3スイッチと第4スイッチにより前記第1ノードと前記第2ノードの間を接続され、前記第3スイッチと前記第4スイッチの間の第3ノードと前記出力ノードとは電圧フォロアアンプにより接続されており、
前記等電位化手段は、前記チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、前記第3スイッチと前記第4スイッチをオンすることにより、前記第1ノードと前記第2ノードと前記出力ノードとを等電位に調整する、前記(1)又は前記(2)に記載のPLL回路。
(4)
前記チャージポンプ回路の少なくとも2つが前記等電位化手段を有し、これら2つのチャージポンプ回路において前記電圧フォロアアンプが共通化されている、前記(3)に記載のPLL回路。
(5)
前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを有するチャージポンプ回路において、前記第3スイッチと前記第1スイッチが前記第1ノードに接続され、前記第4スイッチと前記第2スイッチが前記第2ノードに接続されており、
当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作中において、前記第1スイッチと第3スイッチは一方がオンのとき他方がオフし、前記第2スイッチと第4スイッチも一方がオンのとき他方がオフする、前記(3)又は前記(4)に記載のPLL回路。
(6)
前記(1)〜前記(5)の何れか1つに記載のPLL回路を備えた半導体装置。
1…PLL回路、10…位相周波数比較部、10A…位相周波数比較部、10B…位相周波数比較部、20…チャージポンプ部、20A…チャージポンプ回路、20B…チャージポンプ回路、21…等電位化手段、22…等電位化手段、30…ループフィルタ、40…電圧制御発振部、50…分周器、120…チャージポンプ回路、120A…チャージポンプ回路、120B…チャージポンプ回路、130…カレントミラー回路、G1…アンプ、G2…アンプ、Is11…定電流源、Is12…定電流源、Is21…定電流源、Is22…定電流源、N11…ノード、N12…ノード、N13…ノード、N21…ノード、N22…ノード、N23…ノード、Nout…出力ノード、SW11…スイッチ回路、SW12…スイッチ回路、SW13…スイッチ回路、SW14…スイッチ回路、SW21…スイッチ回路、SW22…スイッチ回路、SW23…スイッチ回路、SW24…スイッチ回路、SW30…スイッチ回路、SW31…スイッチ回路、SW41…スイッチ回路、SW42…スイッチ回路、SW51…スイッチ回路、SW52…スイッチ回路、SW71…スイッチ回路、SW72…スイッチ回路、SW73…スイッチ回路、SW74…スイッチ回路、SW81…スイッチ回路、SW82…スイッチ回路、SW83…スイッチ回路、SW84…スイッチ回路

Claims (6)

  1. 基準信号と被比較信号との位相周波数を比較する位相周波数比較器と、当該位相周波数比較器の比較結果に従ってローパスフィルタに電流を供給するチャージポンプ部と、を備えるPLL(Phase Locked Loop)回路であって、
    前記チャージポンプ部は、前記ローパスフィルタに接続された共通の出力ノードにチャージポンプ電流を発生させる複数のチャージポンプ回路を備えており、
    前記チャージポンプ回路はそれぞれ、前記出力ノードに対する吐き出し型の定電流源としての第1電流源と、前記第1電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第1スイッチと、前記出力ノードに対する吸い込み型の定電流源としての第2電流源と、前記第2電流源と前記出力ノードとの接続を切り替える第2スイッチと、を有し、
    前記チャージポンプ回路の少なくとも1つは、当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、前記第1電流源と前記第1スイッチとの間の第1ノードと、前記第2電流源と前記第2スイッチとの間の第2ノードと、前記出力ノードと、を等電位に調整する等電位化手段を有する、PLL回路。
  2. 前記複数のチャージポンプ部は、前記ローパスフィルタに大電流を供給するための第1チャージポンプ回路と小電流を供給するための第2チャージポンプ回路とを有し、
    前記第1チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中であって前記第2チャージポンプ回路がチャージポンプ動作中に、前記第1チャージポンプ回路が有する前記等電位化手段が前記第1チャージポンプ回路の第1ノードと第2ノードと出力ノードとを等電位に調整する、請求項1に記載のPLL回路。
  3. 前記チャージポンプ回路の少なくとも1つは、直列接続された第3スイッチと第4スイッチにより前記第1ノードと前記第2ノードの間を接続され、前記第3スイッチと前記第4スイッチの間の第3ノードと前記出力ノードとは電圧フォロアアンプにより接続されており、
    前記等電位化手段は、前記チャージポンプ回路がチャージポンプ動作停止中に、前記第3スイッチと前記第4スイッチをオンすることにより、前記第1ノードと前記第2ノードと前記出力ノードとを等電位に調整する、請求項1に記載のPLL回路。
  4. 前記チャージポンプ回路の少なくとも2つが前記等電位化手段を有し、これら2つのチャージポンプ回路において前記電圧フォロアアンプが共通化されている、請求項3に記載のPLL回路。
  5. 前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを有するチャージポンプ回路において、前記第3スイッチと前記第1スイッチが前記第1ノードに接続され、前記第4スイッチと前記第2スイッチが前記第2ノードに接続されており、
    当該チャージポンプ回路がチャージポンプ動作中において、前記第1スイッチと第3スイッチは一方がオンのとき他方がオフし、前記第2スイッチと第4スイッチも一方がオンのとき他方がオフする、請求項3に記載のPLL回路。
  6. 請求項1に記載のPLL回路を備えた半導体装置。
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