JP2003218666A - 圧電振動子およびその製造方法 - Google Patents

圧電振動子およびその製造方法

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JP2003218666A
JP2003218666A JP2002013457A JP2002013457A JP2003218666A JP 2003218666 A JP2003218666 A JP 2003218666A JP 2002013457 A JP2002013457 A JP 2002013457A JP 2002013457 A JP2002013457 A JP 2002013457A JP 2003218666 A JP2003218666 A JP 2003218666A
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岳夫 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に高いキュリー点をもち、しかも、優れ
た圧電特性を示す圧電基板を有する圧電振動子を提供す
る。 【解決手段】 ビスマス層状化合物を含有する圧電基板
と、この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極
とを有する圧電振動子であって、前記圧電基板の振動電
極形成面に加工変質層が実質的に存在せず、前記圧電基
板の振動電極形成面において、ビスマス層状化合物のa
軸の配向度が12.8%未満である圧電振動子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レゾネータなどに
用いられる圧電振動子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電体は、外部から応力を受けることに
よって電気分極が変化する圧電効果と、電界を印加する
ことにより歪みを発生する逆圧電効果とを有する材料で
ある。圧電体は、センサ、レゾネータ、アクチュエータ
などに応用されている。
【0003】現在実用化されている圧電材料の大部分
は、正方晶系または菱面体晶系のPZT(PbZrO3
−PbTiO3固溶体)系や、正方晶系のPT(PbT
iO3)系などのペロブスカイト構造を有する強誘電体
が一般的である。そして、これらに様々な副成分を添加
することにより、様々な要求特性への対応がはかられて
いる。
【0004】しかし、PZT系やPT系の圧電材料は、
実用的な組成ではキュリー点が200〜400℃程度の
ものが多く、それ以上の温度では常誘電体となり圧電性
が消失してしまうため、高温で使用される用途には適用
しにくい。また、これら鉛系圧電材料は、低温でも揮発
性の極めて高い酸化鉛(PbO)を多量(60〜70質
量%程度)に含んでいるため、生態学的な見地および公
害防止の面からも好ましくない。具体的には、これら鉛
系圧電材料をセラミックスや単結晶として製造する際に
は、焼成、溶融等の熱処理が不可避であり、工業レベル
で考えた場合、揮発性成分である酸化鉛の大気中への揮
発、拡散量は極めて多量となる。また、製造段階で放出
される酸化鉛は回収可能であるが、工業製品として市場
に出された圧電材料に含有される酸化鉛は、現状ではそ
の殆どが回収不能であり、これらが広く環境中に放出さ
れた場合、公害の原因となることは避けられない。
【0005】鉛を全く含有しない圧電材料としては、例
えば、正方晶系に属するペロブスカイト構造のBaTi
3がよく知られているが、これはキュリー点が120
℃と低いため、実用的ではない。
【0006】キュリー点が比較的高い圧電材料として
は、例えばビスマス層状化合物が知られている。ビスマ
ス層状化合物の多くはキュリー点が高いため、高温用セ
ンサとして十分な特性が得られる。しかし、鉛を全く含
有しないビスマス層状化合物は、レゾネータに適用する
場合に重要となるQmaxが小さいという問題がある。Qm
axとは、位相角の最大値をθmaxとしたときのtanθmax
である。すなわち、Xをリアクタンス、Rをレジスタン
スとしたとき、共振周波数と反共振周波数との間におけ
るQ(=|X|/R)の最大値である。Qmaxが大きい
ほど、すなわちθm axが90°に近いほど発振が安定
し、また、低電圧での発振が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
に高いキュリー点をもち、しかも、優れた圧電特性を示
す圧電基板を有する圧電振動子を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(8)の本発明により達成される。 (1) ビスマス層状化合物を含有する圧電基板と、こ
の圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極とを有
する圧電振動子であって、前記圧電基板の振動電極形成
面に加工変質層が実質的に存在しない圧電振動子。 (2) ビスマス層状化合物を含有する圧電基板と、こ
の圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極とを有
する圧電振動子であって、前記圧電基板の振動電極形成
面において、ビスマス層状化合物のa軸の配向度が1
2.8%未満である圧電振動子。 (3) 前記圧電基板の中心線平均粗さRaが0.27
μm未満である上記(2)の圧電振動子。 (4) 前記ビスマス層状化合物が、MII(MIIはS
r、BaおよびCaから選択される元素)、Bi、T
i、Oおよびランタノイド酸化物を含有し、MIIBi4
Ti415型結晶を含み、ランタノイドをLnで表した
とき、原子比Ln/(Ln+MII)が 0<Ln/(Ln+MII)<0.5 である上記(1)〜(3)のいずれかの圧電振動子。 (5) ビスマス層状化合物を含有する圧電基板と、こ
の圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極とを有
する圧電振動子を製造する方法であって、ビスマス層状
化合物を含有する焼結体を研磨して焼結体薄板を得る1
次研磨工程と、1次研磨工程における研磨面に仮電極を
形成して分極処理を施した後、仮電極を除去する分極工
程と、焼結体薄板の仮電極を形成してあった面を研磨す
る2次研磨工程と、2次研磨工程で用いた砥粒よりも粒
度の小さい砥粒を用いて2次研磨工程における研磨面を
研磨する仕上げ研磨工程と、仕上げ研磨工程における研
磨面に振動電極を形成する工程とを有する圧電振動子の
製造方法。 (6) ビスマス層状化合物を含有する圧電基板と、こ
の圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極とを有
する圧電振動子を製造する方法であって、ビスマス層状
化合物を含有する焼結体を研磨して焼結体薄板を得る1
次研磨工程と、1次研磨工程における研磨面に仮電極を
形成して分極処理を施した後、仮電極を除去する分極工
程と、1次研磨工程で用いた砥粒よりも粒度の小さい砥
粒を用いて、焼結体薄板の仮電極を形成してあった面を
研磨する仕上げ研磨工程と、仕上げ研磨工程における研
磨面に振動電極を形成する工程とを有する圧電振動子の
製造方法。 (7) 前記仕上げ研磨工程において、平均粒径6.7
μm未満の砥粒を用いる上記(5)または(6)の圧電
振動子の製造方法。 (8) 前記仕上げ研磨工程において、焼結体薄板表面
のビスマス層状化合物のa軸の配向度が12.8%未満
となるように研磨する上記(5)〜(7)のいずれかの
圧電振動子の製造方法。
【0009】
【作用および効果】従来の圧電振動子を製造する際の工
程経路図を、図1(C)に示す。まず、焼結体製造工程
において、ビスマス層状化合物の焼結体を製造する。次
いで、1次研磨工程において、表面が平滑となり、か
つ、分極処理に適した厚さとなるまで焼結体を研磨する
ことにより、焼結体薄板を得る。次いで、焼結体薄板の
研磨面に仮電極を形成し、この仮電極を使用して直流電
界を印加することにより分極した後、仮電極を除去す
る。次いで、2次研磨工程において、振動子として適切
な厚さとなるまで、仮電極を形成してあった面を研磨す
ることにより、圧電基板とする。次いで、圧電基板の研
磨面に振動電極を形成して圧電振動子とする。
【0010】このような工程の流れにおいて、1次研磨
工程および2次研磨工程では、十分なスループットを確
保するために比較的粗い砥粒を用いている。
【0011】本発明の発明者らは、以下に説明する実験
から、2次研磨工程において圧電基板の研磨面に加工変
質層が生成し、その結果、Qmaxが劣化することを見い
だした。この実験では、まず、配向していない多結晶体
である焼結体薄板を、平均粒径6.7μmの砥粒により
研磨し、圧電基板とした。この研磨後に、後述するロッ
トゲーリング(Lotgering)法により研磨面の結晶配向
を測定した。その結果、圧電基板表面の結晶配向度が研
磨によって高くなることがわかった。この結晶配向度の
上昇は、研磨面に加工変質層が生成したためである。こ
の加工変質層は、微小なクラックや結晶配向が生じてい
る領域と考えられる。これに対し、焼結体薄板の研磨に
平均粒径2.0μmの砥粒を用いたところ、研磨面の結
晶配向度がより低くなり、それに伴ってQmaxが2倍以
上に向上した。
【0012】このような実験結果に基づき、本発明の第
1の態様では、図1(A)に示すように、2次研磨後
に、2次研磨に用いた砥粒よりも粒度の小さい砥粒を用
いて2次研磨面を研磨する仕上げ研磨工程を設ける。こ
れにより、2次研磨面に存在していた加工変質層が実質
的に除去される結果、従来に比べQmaxが向上し、特
に、厚み縦振動において20〜70MHz程度の高周波域
で従来より著しく大きなQm axが得られる。また、微細
な砥粒を用いるのは仕上げ研磨工程だけであるため、ス
ループットを大きく低下させることもない。
【0013】また、本発明の第2の態様では、図1
(B)に示すように、従来の2次研磨工程に替えて仕上
げ研磨工程を設ける。従来、1次研磨と2次研磨とで同
等の粒度の砥粒を用いていたが、第2の態様における仕
上げ研磨工程では、1次研磨に用いた砥粒よりも粒度の
小さい砥粒を用いて1次研磨面を研磨する。この仕上げ
研磨工程において、1次研磨面に存在していた加工変質
層が実質的に除去される結果、第1の態様と同様に大き
なQmaxが得られる。
【0014】なお、加工変質層の除去の程度は、研磨面
の結晶配向度によって判定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明により製造される圧電振動
子は、ビスマス層状化合物を含有する圧電基板を有し、
この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極とを
有する。
【0016】ビスマス層状化合物は、一般式が (Bi222+(Am-1m3m+12- で表されるペロブスカイト型化合物である。上記一般式
において、元素Aは1〜3価の金属元素の少なくとも1
種であり、元素Bは2〜6価の金属元素の少なくとも1
種である。元素Aとしては、例えば、Na、K等のアル
カリ金属元素、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属
元素、Y、La、Gd、Nd等の希土類元素、Pb、C
d、Bi等の重金属から選択される金属元素が好まし
い。また、元素Bとしては、例えばTi、Zr、V、N
b、Ta、Mo、W、Mg、Zn、Mn、Fe、Co、
Ni、Cr等の遷移金属元素が好ましく、特に、元素B
としてTi、NbおよびTaの少なくとも1種を用いる
ことが好ましい。
【0017】ビスマス層状化合物としては、例えばSr
Bi2Nb29、SrBi2Ta29、BaBi2Nb2
9、BaBi2Ta29、PbBi2Nb29、PbBi2
Ta 29、BaBi3Ti2NbO12、PbBi4Ti4
15、SrBi4Ti415、CaBi4Ti415、BaB
4Ti415、Na0.5Bi4.5Ti415、K0.5Bi
4.5Ti415、Sr2Bi4Ti518、Ba2Bi4Ti5
18、Pb2Bi4Ti518およびこれらの2種以上を
含有する固溶体が挙げられ、これらのうちでは環境負荷
が小さいことからPbを含有しないものが好ましい。
【0018】また、これらのうち、大きなQmaxが得ら
れ、かつ、本発明によるQmax向上効果が特に高いの
は、MII(MIIはSr、BaおよびCaから選択される
少なくとも1種の元素)、Bi、Ti、Oおよびランタ
ノイド酸化物を含有し、MIIBi 4Ti415型結晶を含
み、ランタノイドをLnで表したとき、原子比Ln/
(Ln+MII)が 0<Ln/(Ln+MII)<0.5、好ましくは 0.03≦Ln/(Ln+MII)≦0.3 であるビスマス層状化合物である。ランタノイドとは、
La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuである。
これらのうちでは、La、Nd、Sm、Gd、Dy、H
o、ErおよびYbの少なくとも1種が好ましく、La
が最も好ましい。Ln/(Ln+MII)が大きすぎる
と、Qmaxがかえって低くなってしまう。
【0019】また、MIIBi4Ti415型結晶を含むビ
スマス層状化合物では、Mn酸化物を含有させることに
よってもQmaxを向上させることができる。特に、Mn
酸化物とLn酸化物とを複合添加することにより、Q
maxを著しく向上させることができる。ただし、Mn酸
化物の含有量が多すぎると絶縁抵抗が低くなって分極処
理が困難となることから、Mn酸化物の含有量はMnO
に換算して好ましくは0.62質量%未満、より好まし
くは0.60質量%以下、さらに好ましくは0.43質
量%以下とする。一方、Mn酸化物の添加による効果を
十分に発揮させるためには、Mn酸化物はMnOに換算
して0.02質量%以上、特に0.03質量%以上含有
されることが好ましい。また、Co酸化物を含有させる
ことによってもQmaxを向上させることができる。Qmax
向上効果を十分に発揮させるためには、CoO換算の含
有量を0.1質量%以上とすることが好ましい。ただ
し、Co酸化物の含有量が多すぎると、絶縁抵抗が低く
なって分極が難しくなる。そのため、CoO換算の含有
量は、好ましくは0.7質量%未満とし、より好ましく
は0.5質量%以下とする。また、Y酸化物をLn酸化
物と複合添加することにより、共振周波数の温度特性が
向上し、しかも、十分に大きいQmaxが得られる。Y酸
化物の含有量は、Y23に換算して好ましくは0.5質
量%以下、より好ましくは0.4質量%以下である。Y
酸化物の含有量が多すぎると、Qmaxが低くなってしま
う。一方、Y酸化物の添加による効果を十分に発揮させ
るためには、Y酸化物はY23に換算して0.05質量
%以上含有されることが好ましい。
【0020】MIIBi4Ti415型結晶およびLn酸化
物を含有するビスマス層状化合物の全体組成は、一般に
(MII 1-aLna)Bi4Ti415とすればよく、また、
Mn酸化物やCo酸化物、Y酸化物を含有する場合に
は、これにMnOやCoO、Y 23が付加されたものと
すればよいが、これらから偏倚していてもよい。例え
ば、Tiに対するMII+Lnの比率や、Tiに対するB
iの比率が、化学量論組成から±5%程度ずれていても
よい。例えば、Tiに対するBiの比率をより高くする
ことで、Qmaxをより高くすることが可能である。ま
た、酸素量も、金属元素の価数や酸素欠陥などに応じて
変化し得る。
【0021】次に、本発明の製造方法を説明する。
【0022】図1(A)および図1(B)に、本発明の
第1の態様および第2の態様において圧電振動子を製造
する際の工程の流れをそれぞれ示す。
【0023】第1の態様では、ビスマス層状化合物を含
有する焼結体を製造する工程と、焼結体を研磨して焼結
体薄板を得る1次研磨工程と、1次研磨工程における研
磨面に仮電極を形成して分極処理を施した後、仮電極を
除去する分極工程、焼結体薄板の仮電極を形成してあっ
た面を研磨する2次研磨工程と、2次研磨工程で用いた
砥粒よりも粒度の小さい砥粒を用いて2次研磨工程にお
ける研磨面を研磨する仕上げ研磨工程と、圧電基板を所
定の形状および寸法となるように形状加工し、さらに、
仕上げ研磨工程における研磨面に振動電極を形成して圧
電振動子を得る工程とを設ける。
【0024】一方、第2の態様では、2次研磨工程に替
えて仕上げ研磨工程を設ける。第2の態様における仕上
げ研磨工程では、1次研磨工程で用いた砥粒よりも粒度
の小さい砥粒を用いて1次研磨工程における研磨面を研
磨する。
【0025】以下、各工程を詳細に説明する。
【0026】焼結体製造工程 ビスマス層状化合物を含有する焼結体は、従来と同様に
製造すればよく、製造条件は組成に応じて適宜決定すれ
ばよい。以下に説明する条件は、MIIBi4Ti415
主成分とする組成をもつ圧電基板を製造する場合のもの
である。この工程では、まず、出発原料として、酸化
物、または、焼成により酸化物に変わりうる化合物、例
えば、炭酸塩、水酸化物、シュウ酸塩、硝酸塩等、具体
的にはSrCO3、BaCO3、CaCO3、La23
Bi23、TiO2、MnCO3、Y23等の粉末を用意
し、これらをボールミル等により湿式混合する。次い
で、650〜1000℃程度で1〜3時間程度仮焼し、
得られた仮焼物をスラリー化し、ボールミル等を用いて
湿式粉砕する。湿式粉砕後、仮焼物の粉末を乾燥し、乾
燥物に水を少量(4〜8質量%程度)添加し、5〜50
MPa程度の圧力で仮成形した後、200〜400MPa程度
の圧力で冷間等方プレスにより成形して、成形体を得
る。この際、ポリビニルアルコール等のバインダを添加
してもよい。次いで、成形体を焼成し、焼結体を得る。
焼成温度は、好ましくは950〜1250℃の範囲から
選択し、焼成時間は、好ましくは1〜5時間程度とす
る。焼成は大気中で行ってもよく、大気中よりも酸素分
圧の低い雰囲気や高い雰囲気、あるいは純酸素雰囲気中
で行ってもよい。
【0027】このようにして作製した焼結体は、結晶が
配向していない焼結体である。
【0028】1次研磨工程 1次研磨工程では、表面が平滑となり、また、分極処理
に適した厚さであってかつその後の取り扱いが容易とな
るように比較的高い剛性が得られる程度の厚さとなるま
で、焼結体を研磨することにより、焼結体薄板を得る。
1次研磨の後における焼結体の厚さは、通常、160〜
500μm程度であることが好ましい。なお、1次研磨
における研磨手段は特に限定されず、焼結体の研磨面
が、後述する仮電極の形成に支障を与えない程度まで平
滑化されるように適宜選択すればよいが、通常、ラッピ
ングを用いればよい。
【0029】1次研磨工程で用いる砥粒の粒度は、十分
な研磨速度を確保するために、仕上げ研磨工程で用いる
砥粒の粒度より大きくする。第1の態様および第2の態
様共に、1次研磨工程では、第1の態様の2次研磨工程
で用いる砥粒と同等の粒度をもつ砥粒を用いればよい。
【0030】図2に、両面同時ラッピング装置の概略構
成図を示す。この装置は、下定盤2、上定盤3、キャリ
ア4を有する。ラッピングに際しては、下定盤2の上
に、被加工物(焼結体)5を保持するキャリア4を配置
し、被加工物5と上下それぞれの定盤との間に研磨剤を
供給する。研磨剤は、砥粒6を水またはオイル中に分散
したものであり、分散媒に水を用いる場合には、必要に
応じて防錆剤が添加される。図中に矢印で示す方向に加
工圧力を加えながら被加工物5を定盤に対し相対的に回
転運動させると、砥粒6によって被加工物5が研磨され
る。ラッピング装置により研磨すると、被加工物の研磨
面の平面度が良好となり、また、両面同時ラッピング
は、レゾネータに用いる圧電基板のように薄く脆い被加
工物の研磨に特に適している。
【0031】分極工程 分極工程では、まず、必要に応じて焼結体薄板を所定の
寸法となるように切断した後、焼結体薄板の1次研磨に
おける研磨面に仮電極を形成する。仮電極の構成材料は
特に限定されないが、塩化第二鉄溶液によるエッチング
によって容易に除去できることから、Cuが好ましい。
仮電極の形成には、蒸着やスパッタリングを用いること
が好ましい。分極処理は従来と同様にして行えばよく、
具体的には焼結体の組成に応じて適宜条件を決定すれば
よいが、通常、分極温度は150〜250℃、分極時間
は1〜30分間、分極電界の強度は抗電界の1.1倍以
上とすればよい。
【0032】2次研磨工程 第1の態様において設ける2次研磨工程では、仮電極を
形成してあった面を研磨することにより、焼結体薄板
を、圧電振動子の圧電基板に要求される厚さに近づけ
る。2次研磨工程における研磨手段としては、前記した
ラッピングを用いることが好ましい。2次研磨工程では
焼結体薄板の厚さ調整を目的として高速で研磨し、仕上
げ研磨工程では2次研磨工程で生じた加工変質層の少な
くとも一部を除去する。そのため2次研磨工程では相対
的に大径の砥粒を用い、仕上げ研磨工程では相対的に小
径の砥粒を用いる。2次研磨工程で用いる砥粒の平均粒
径は、仕上げ研磨工程で用いる砥粒との関係で決定すれ
ばよいが、十分に速い研磨速度を得るためには、平均粒
径6.7μm以上であることが好ましい。ただし、2次
研磨工程で用いる砥粒の粒度が大きすぎると、焼結体薄
板に研磨スジ、クラック等の欠陥が発生しやすく、これ
らの欠陥は仕上げ研磨工程では除去することが困難であ
るため、2次研磨工程で用いる砥粒の平均粒径は11.
5μm以下であることが好ましい。
【0033】なお、1次研磨工程で用いる砥粒の平均粒
径も、十分な研磨速度を確保する点から6.7μm以上
とすることが好ましく、研磨面における欠陥発生を防ぐ
点から11.5μm以下とすることが好ましい。
【0034】仕上げ研磨工程 仕上げ研磨工程では、その直前の研磨工程における研磨
面を研磨することにより、その直前の研磨工程において
生成した加工変質層の少なくとも一部、好ましくは実質
的に全部を除去する。それと共に、焼結体薄板を、圧電
振動子の圧電基板に要求される厚さとなるまで薄くす
る。圧電基板に要求される厚さは、圧電振動子の使用周
波数に応じて異なるが、厚み縦振動の3次高調波を周波
数20〜70MHzで使用する場合には、100〜400
μm程度である。
【0035】仕上げ研磨工程における研磨量は、厚さで
1μm以上、特に5μm以上とすることが好ましい。研磨
量が少なすぎると、直前の研磨工程で生じた加工変質層
の除去が不十分となる。一方、研磨量を多くするほど研
磨に時間を要し、また、仕上げ研磨工程では微細な砥粒
を用いるため研磨速度が遅くなるので、第1の態様で
は、仕上げ研磨工程における研磨量は50μm以下、特
に30μm以下とすることが好ましい。
【0036】仕上げ研磨終了後の焼結体薄板表面におい
て、ビスマス層状化合物のa軸の配向度は、12.8%
未満、好ましくは12.0%以下である。この配向度が
大きすぎると、圧電振動子のQmaxが小さくなってしま
う。一方、この配向度は0%であってもよいが、この配
向度を著しく小さくすることは困難であり、また、長時
間を要するので、この配向度を11.5%未満まで小さ
くする必要はない。
【0037】ここで、ビスマス層状化合物におけるa軸
の配向度について説明する。ビスマス層状化合物は、
(Am-1m3m+12-からなる擬ペロブスカイト層と
(Bi222+からなる酸化ビスマス層とが交互に積層
された構造をもつ。この積層構造において、積層方向が
c軸であり、a軸は積層面の面内方向にある。本明細書
における配向度は、ロットゲーリング法による結晶配向
度であり、これは下記式(1)で表される。
【0038】 (P−P0)/(1−P0)*100 (1)
【0039】上記式(I)において、PおよびP0は、 ΣI(HKL)/ΣI(hkl) (2) で表される。上記式(2)におけるΣI(hkl)は、
すべての結晶面のそれぞれに由来するX線回折強度の総
和である。また、ΣI(HKL)は、配向度の測定対象
となる特定の結晶面(HKL)のそれぞれに由来するX
線回折強度の総和である。a軸の配向度を調べる際の測
定対象面(HKL)は、(H00)である。(H00)
は、(100)、(200)等のa面およびこれと結晶
学的に等価な結晶面を意味する。Pは、圧電基板(仕上
げ研磨後の焼結体薄板)について測定された値であり、
0は、自然面について測定された値、すなわち、その
圧電基板と同組成でかつ配向していない焼結体(研磨前
の焼結体)について測定された値である。
【0040】仕上げ研磨終了後において、焼結体薄板表
面の中心線平均粗さRaは、好ましくは0.27μm未
満、より好ましくは0.15μm以下である。Raが大
きいと、圧電振動子のQmaxが小さくなってしまう。た
だし、Raを著しく小さくしてもそれに伴ってQmax
著しく向上するわけではないので、Raを0.06μm
未満とする必要はない。なお、中心線平均粗さRaは、
JIS B0601に規定されている。
【0041】仕上げ研磨工程で用いる砥粒は、その直前
の研磨工程で用いる砥粒よりも小さい必要がある。この
砥粒の平均粒径は、好ましくは6.7μm未満、より好
ましくは1.2〜5.5μmである。砥粒の平均粒径が
大きすぎると、仕上げ研磨工程において新たに加工変質
層が生じてしまう結果、圧電振動子のQmaxが小さくな
ってしまう。一方、砥粒の平均粒径が小さすぎると、研
磨速度が遅くなるため生産効率が低くなる。砥粒の構成
材料は特に限定されないが、研磨面を精密に仕上げるこ
とが容易であることから、ホワイトアルミナ(white fu
sed alumina)を用いることが好ましい。
【0042】加工・振動電極形成工程 加工・振動電極形成工程では、圧電振動子の圧電基板と
して適した平面寸法となるように、焼結体薄板を切断加
工して圧電基板とし、この圧電基板の仕上げ研磨におけ
る研磨面に、振動電極を形成して圧電振動子を得る。こ
の工程は、従来の圧電振動子の製造方法と同様である。
【0043】
【実施例】本発明の第1の態様に基づき、以下の手順で
圧電振動子の実施例サンプルを作製した。
【0044】出発原料として、CaCO3、Bi23
TiO2、La23、MnCO3、Y23の各粉末を、最
終組成が(Ca0.9La0.1)Bi4Ti415+MnO+
2 3となるように配合し、純水中でジルコニアボール
を利用したボールミルにより16時間湿式混合した。
(Ca0.9La0.1)Bi4Ti415に対するMnOおよ
びY23の添加量は、それぞれ0.43質量%および
0.1質量%とした。
【0045】次いで、混合物を十分に乾燥し、仮成形し
た後、空気中において2時間仮焼した。仮焼温度は80
0℃とした。得られた仮焼物を乳鉢で粗粉砕した後、さ
らに、らいかい機で粉砕した。次いで、ボールミルで1
6時間微粉砕した後、乾燥した。次いで、バインダとし
て純水を6質量%加えた後、49MPaで仮成形し、平面
寸法20mm×20mm、厚さ15mmの成形体を得た。この
成形体を真空パックした後、296MPaの圧力で静水圧
プレスにより成形した。
【0046】得られた成形体を焼成した。焼成は、Bi
の蒸発を防ぐためにMgO製の密閉容器中で行った。焼
成温度は1200℃とし、焼成時間は4時間とした。
【0047】得られた焼結体をスライスして厚さ450
μmとした後、ラッピングにより厚さ250μmとなるま
で研磨し、焼結体薄板を得た(1次研磨)。ラッピング
に用いた研磨剤は、水に#2000砥粒(white fused
alumina、平均粒径6.7μm)および防錆剤を添加した
ものである。
【0048】次いで、焼結体薄板の上下面に仮電極(C
u)を蒸着により形成した。次いで、200℃のシリコ
ーンオイルバス中において、15MV/mの電界を5分間印
加して分極処理を施した。次いで、塩化第二鉄溶液を用
いてエッチングすることにより仮電極を除去した。
【0049】次いで、焼結体薄板を厚さ150μmとな
るまでラッピングにより研磨した(2次研磨)。2次研
磨におけるラッピング条件は、1次研磨と同じとした。
【0050】次いで、焼結体薄板を厚さ120μmとな
るまでラッピングにより研磨した(仕上げ研磨)。仕上
げ研磨におけるラッピング条件は、#2000砥粒に替
えて#6000砥粒(white fused alumina、平均粒径
2.0μm)を用いたほかは1次研磨と同じとした。
【0051】仕上げ研磨後に、焼結体薄板表面における
a軸の配向度を前記した手順で測定した。
【0052】次いで、分極方向が厚さ方向となるよう
に、平面寸法7mm×4.5mmに切り出して圧電基板を得
た。この圧電基板の上下面に、厚み縦振動を評価するた
めの振動電極(Ag)を蒸着法により形成した。この振
動電極の寸法は、直径0.4mm、厚さ0.6μmとし
た。
【0053】また、仕上げ研磨を行わず2次研磨によっ
て厚さ120μmとした圧電基板を用いたほかは実施例
サンプルと同様にして、圧電振動子の比較例サンプルを
作製した。この比較例サンプル作製の際には、2次研磨
後に、焼結体薄板表面におけるa軸の配向度を前記した
手順で測定した。
【0054】各サンプルについて、ヒューレットパッカ
ード社製インピーダンスアナライザHP4194Aを用
いて、厚み縦振動の3次高調波モードにおいて60MHz
でのQmaxを測定した。その結果、Qmaxは実施例サンプ
ルで6.7、比較例サンプルで3.1であり、本発明に
よりQmaxが2倍以上となることがわかった。
【0055】焼結体薄板表面(研磨面)におけるa軸の
配向度は、仕上げ研磨後の実施例サンプルにおいて1
1.8%であったが、2次研磨後の比較例サンプルでは
12.8%であった。
【0056】各サンプルが有する結晶は擬正方晶であ
り、a軸の配向度はΣI(H00)を用いて求めた。X
線回折図において(H00)として観察されたピーク
は、(200)だけであった。また、 (P−P0)/(1−P0)*100 (1) における自然面での配向度P0には、1次研磨前の焼結
体における配向度を用いた。
【0057】また、焼結体薄板表面(研磨面)の中心線
平均粗さRaは、仕上げ研磨後の実施例サンプルにおい
て0.11μmであったが、2次研磨後の比較例サンプ
ルでは0.27μmであった。
【0058】なお、以上では第1の態様における効果を
具体的に確認したが、第2の態様に基づいて作製した圧
電振動子サンプルでも、製造に長時間を要したものの、
上記実施例サンプルと同等のQmaxが得られた。
【0059】以上の実施例の結果から、本発明の効果が
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の態様における工程経路
図であり、(B)は本発明の第2の態様における工程経
路図であり、(C)は従来の製造方法における工程経路
図である。
【図2】両面同時ラッピング装置の概略を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 下定盤 3 上定盤 4 キャリア 5 被加工物 6 砥粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀野 賢治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 七尾 勝 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5J108 AA06 BB08 KK01 KK02 MM08 MM12 MM14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスマス層状化合物を含有する圧電基板
    と、この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極
    とを有する圧電振動子であって、 前記圧電基板の振動電極形成面に加工変質層が実質的に
    存在しない圧電振動子。
  2. 【請求項2】 ビスマス層状化合物を含有する圧電基板
    と、この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極
    とを有する圧電振動子であって、 前記圧電基板の振動電極形成面において、ビスマス層状
    化合物のa軸の配向度が12.8%未満である圧電振動
    子。
  3. 【請求項3】 前記圧電基板の中心線平均粗さRaが
    0.27μm未満である請求項2の圧電振動子。
  4. 【請求項4】 前記ビスマス層状化合物が、MII(MII
    はSr、BaおよびCaから選択される元素)、Bi、
    Ti、Oおよびランタノイド酸化物を含有し、MIIBi
    4Ti415型結晶を含み、ランタノイドをLnで表した
    とき、原子比Ln/(Ln+MII)が 0<Ln/(Ln+MII)<0.5 である請求項1〜3のいずれかの圧電振動子。
  5. 【請求項5】 ビスマス層状化合物を含有する圧電基板
    と、この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極
    とを有する圧電振動子を製造する方法であって、 ビスマス層状化合物を含有する焼結体を研磨して焼結体
    薄板を得る1次研磨工程と、1次研磨工程における研磨
    面に仮電極を形成して分極処理を施した後、仮電極を除
    去する分極工程と、焼結体薄板の仮電極を形成してあっ
    た面を研磨する2次研磨工程と、2次研磨工程で用いた
    砥粒よりも粒度の小さい砥粒を用いて2次研磨工程にお
    ける研磨面を研磨する仕上げ研磨工程と、仕上げ研磨工
    程における研磨面に振動電極を形成する工程とを有する
    圧電振動子の製造方法。
  6. 【請求項6】 ビスマス層状化合物を含有する圧電基板
    と、この圧電基板の両面にそれぞれ形成された振動電極
    とを有する圧電振動子を製造する方法であって、 ビスマス層状化合物を含有する焼結体を研磨して焼結体
    薄板を得る1次研磨工程と、1次研磨工程における研磨
    面に仮電極を形成して分極処理を施した後、仮電極を除
    去する分極工程と、1次研磨工程で用いた砥粒よりも粒
    度の小さい砥粒を用いて、焼結体薄板の仮電極を形成し
    てあった面を研磨する仕上げ研磨工程と、仕上げ研磨工
    程における研磨面に振動電極を形成する工程とを有する
    圧電振動子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記仕上げ研磨工程において、平均粒径
    6.7μm未満の砥粒を用いる請求項5または6の圧電
    振動子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記仕上げ研磨工程において、焼結体薄
    板表面のビスマス層状化合物のa軸の配向度が12.8
    %未満となるように研磨する請求項5〜7のいずれかの
    圧電振動子の製造方法。
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