JP2003217197A - 光磁気ディスク記録再生装置 - Google Patents

光磁気ディスク記録再生装置

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JP2003217197A
JP2003217197A JP2002014745A JP2002014745A JP2003217197A JP 2003217197 A JP2003217197 A JP 2003217197A JP 2002014745 A JP2002014745 A JP 2002014745A JP 2002014745 A JP2002014745 A JP 2002014745A JP 2003217197 A JP2003217197 A JP 2003217197A
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magneto
optical disk
tilt
lever
magnetic head
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Application number
JP2002014745A
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English (en)
Inventor
光伸 ▲吉▼田
Mitsunobu Yoshida
Masanobu Furukawa
正信 古川
Kyoji Kasuga
恭二 春日
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光磁気ディスク記録再生装置において従来必
要とされていた、磁気ヘッド昇降用のモータを不要とす
る。 【解決手段】 光磁気ディスク記録再生装置1は、磁気
ヘッド12を取り付けたサスペンション13を昇降する
昇降レバー21と、昇降レバー21を駆動するアップレ
バー28と、アップレバー28を保持する保持レバー6
0と、チルト補正を行うためのチルト駆動カムに備えら
れた操作部33cおよび33dとを含んでいる。チルト
駆動カムを所定の方向に駆動して、操作部33cがアッ
プレバー28を操作すると、磁気ヘッド12とカートリ
ッジ2内の光磁気ディスクとを離間させることができ
る。また、チルト駆動カムを所定の方向と反対に移動さ
せると、磁気ヘッド12を光磁気ディスクに付勢させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光磁気ディスク記録
再生装置に関するものであり、より詳しくは、レーザ光
が光磁気ディスクに垂直に入射するようにピックアップ
ユニットを移動させるチルト補正機構を備えた光磁気デ
ィスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク記録再生装置には、従来
から、光磁気を利用して光磁気ディスクへの記録を行う
ための、ピックアップユニットおよび磁気ヘッドが備え
られている。
【0003】ピックアップユニットは、レーザ光を光磁
気ディスクに照射して、記録や再生を行うためのもので
ある。また、磁気ヘッドは、光磁気ディスクに情報を記
録、または消去する際に、光磁気ディスクに磁気を印加
するためのものである。
【0004】光磁気ディスクに記録をする際には、ピッ
クアップユニットおよび磁気ヘッドの位置を、光磁気デ
ィスクに対して調節する必要がある。これは、光磁気デ
ィスクに入射する光が光磁気ディスク表面に対して垂直
でない場合には、光磁気ディスク上に光スポットの分布
が生じたり、コマ収差を生じたりするといった問題があ
るためである。
【0005】ここで、光磁気ディスク記録再生装置にお
いては、通常、製造時に光磁気ディスクと光軸とが垂直
になるようにそれぞれの部品は精度良く加工される。し
かし、最終的にすべての部品を組み立てた時に、例えば
部品の公差等のため、その装置において、光磁気ディス
クと光軸とが垂直にならない場合がある。また、装置使
用中において、熱などによる変形で、光磁気ディスクと
光軸とが垂直にならない場合もある。
【0006】このため、従来から、光磁気ディスク記録
再生装置には、光磁気ディスクに入射する光が光磁気デ
ィスク表面に対して垂直となるようにチルト補正を行
う、チルト補正機構が備えられている。そして、従来の
光磁気ディスク記録再生装置においては、このチルト補
正機構の一部として、ピックアップユニットを移動させ
るためのモータが備えられている。
【0007】また、上述のように、光磁気を用いた記録
において磁気ヘッドは光磁気ディスクに磁気を印加する
必要があるが、一方、再生時には磁気ヘッドは光磁気デ
ィスクから離れている必要がある。このため、従来の光
磁気ディスク記録再生装置には、磁気ヘッドを移動させ
るためのモータも備えられている。
【0008】ここで、上述したチルト補正機構を備えた
光磁気ディスク記録再生装置(以下、光磁気ディスク装
置とする。)の構成の一例について、図12ないし図1
6に基づいて説明する。以下では、まず光磁気ディスク
装置の概略構成および動作の概略について説明した後
に、チルト補正動作や磁気ヘッドの移動動作などについ
て説明する。
【0009】図12(a)(b)に示すように、光磁気
ディスク装置101下部のペースシャーシ103は、光
磁気ディスク装置101内部の筐体である。ベースシャ
ーシ103には、後述するスピンドルモータ、ピックア
ップユニット、磁気ヘッド、及びチルト補正機構などが
取り付けられている。
【0010】また、ベースシャーシ103上には、カー
トリッジホルダ126が備えられている。そして、カー
トリッジホルダ126が保持するカートリッジ102の
中に、図示しない光磁気ディスクが備えられている。
【0011】カートリッジホルダ126は、カートリッ
ジホルダ回転支点127を中心として、回転可能となっ
ている。カートリッジ102は、カートリッジホルダ1
26が上がった状態で、カートリッジ挿入方向Iに移動
してカートリッジホルダ126に挿入される。カートリ
ッジホルダ126は、カートリッジ102の挿入後、カ
ートリッジホルダ回転支点127を中心に回転し、ベー
スシャーシ103の所定の位置に着脱される。
【0012】なお、図示しないスピンドルモータは、ベ
ースシャーシ103のほぼ中央に配置されている。情報
の記録または再生時には、ベースシャーシ103上に突
出しているスピンドルモータ軸に取り付けられた図示し
ないハブにて光磁気ディスクをチャッキングし、所定の
回転速度で回転させるようになっている。
【0013】また、図13に示すように、ピックアップ
ユニット107と磁気ヘッド112とは、点線で示す光
磁気ディスクDを間に挟んで、互いに向かい合うように
配置されている。
【0014】ここで、磁気ヘッド112は、ヘッド取り
付けアングル114を介して、ピックアップユニット1
07に取り付けられている。
【0015】また、ピックアップユニット107は、後
述する送り機構115を介して、チルト調整ホルダ13
0に取り付けられている。そして、図14に示すよう
に、チルト調整ホルダ130は、支点軸134を介して
ベースシャーシ103に取り付けられている。なお、チ
ルト調整ホルダ130は、支点軸134を中心として矢
印Aに示すように回転可能となっている。
【0016】送り機構115は、ピックアップユニット
107を移動させて、ピックアップユニット107によ
る光の照射位置を、光磁気ディスクDの半径方向全体に
及ばせるためのものである。
【0017】送り機構115は、送りモータ116、伝
達ギア117及びガイド軸118を含んでいる。送りモ
ータ116が回転することによって、伝達ギア117に
力を伝達し、送りネジ一体型のガイド軸118を回転さ
せる。そして、ガイド軸118に噛み合ったピックアッ
プユニット107を、ガイド軸118に沿ってスライド
移動させるようになっている。
【0018】ここで、ピックアップユニット107に
は、グリップバネ120が取り付けられている。グリッ
プバネ120の先端部には、上記送りネジ一体型のガイ
ド軸118にガタ無く噛み合うような形状の突起部が設
けられている。そして、グリップバネ120全体はバネ
性を有しており、上記突起部は上記送りネジ一体型のガ
イド軸118に押し付けられるように固定されている。
このため、ビックアッブユニット107は、前起送りネ
ジ一体型のガイド軸118の回転においても振動したり
することはない。したがって、上記構成によって、スム
ースにピックアップユニット107を移動させることが
できる。
【0019】また、ガイド軸118は、図示しない軸受
を介して、ガイド軸押さえバネ150・151を用い
て、上記のチルト調整ホルダ130に取り付けられてい
る。このガイド軸118は、ガイド軸押さえバネ150
・151を用いることによって、上記と同様の理由で、
チルト調整ホルダ130に対して回転可能となってい
る。
【0020】上記構成において、ピックアップユニット
107は、図示しないレーザ光源からレーザ光を照射
し、ミラー109にてレーザ光を反射させ、図13に示
すように、対物レンズ111によって光磁気ディスクD
の記録層上に集光させる。
【0021】また、磁気ヘッド112は、記録時または
消去時に、光磁気ディスクDを挟んでピックアップユニ
ット107と対向する位置において、光磁気ディスクD
に磁気を印加するようになっている。このため、光磁気
を用いた記録または消去が可能となっている。
【0022】以上に説明した光磁気ディスク装置101
の概略動作において、上記チルト調整ホルダ130は、
チルト補正を行うために、ピックアップユニット107
及び磁気ヘッド112とともに光磁気ディスクDに対し
て移動するようになっている。
【0023】そこで、以下では、まずチルト補正機構の
構成およびチルト補正のための動作を説明する。そし
て、その後に磁気ヘッド112を移動させるための構成
および動作を説明する。
【0024】図15(a)に示すように、チルト駆動カ
ム133には、カム溝133a・133bが設けられて
いる。このチルト駆動カム133に対して、上記チルト
調整ホルダ130に形成された駆動ピン130aが、カ
ム溝133aに沿って動くように嵌合されている。ま
た、チルト駆動カム133には、もう一方のカム溝13
3bに、サブガイド駆動レバー140に形成された駆動
ピン140aが嵌合されている。
【0025】ここで、図13に示すように、サブガイド
駆動レバー140は、図示しないベースシャーシ103
に固定されたサブガイド用ガイド139の支点139a
において、ボス140bにガイドされて、回転可能に取
り付けられている。そして、サブガイド駆動レバー14
0は、支点139aをテコの支点として、上記駆動ピン
140aとは反対側の長穴部140cにおいて、サブガ
イド135の一端を支えるようになっている。
【0026】サブガイド135は、一端をサブガイド用
ガイド139に、他端を図示しないサブガイドホルダ1
36にガイドされている。サブガイド135のサブガイ
ド用ガイド139側は、サブガイド駆動レバー140の
長穴部140cに挿入固定されている。一方、サブガイ
ド135の図示しないサブガイドホルダ136側は、支
点ネジ137に押し付けられるようにサブガイドバネ1
52で固定されている。上記構成によって、サブガイド
135は、チルト動作時に、チルト調整ホルダ130と
同じ方向にチルト駆動されるようになっている。
【0027】なお、図16(a)に示すように、上記チ
ルト駆動カム133はベースシャーシ103の内側に取
り付けられている。そして、図13に示すように、チル
ト駆動カム133は、カートリッジ102の挿入方向I
と平行な方向にスライド移動が可能となっている。
【0028】上記構成において、チルトモータ131が
回転することによって、チルト操作レバー132に力を
伝達する。そして、チルト操作レバー132は、伝達さ
れた力によってチルト駆動カム133を動かす。図13
に示すように、チルト駆動カム133は、チルト操作レ
バー132からの力を受けると、方向Iと平行に移動さ
れる。チルト駆動カム133の移動の結果、カム溝13
3aにおいて嵌合されている駆動ピン130aが移動さ
れる。
【0029】ここで、上述のように、チルト調整ホルダ
130は、上記支点軸134を中心に回転可能となって
いる。このため、チルト駆動カム133の移動に伴い駆
動ピン130aが移動すると、チルト調整ホルダ130
は、支点軸134を中心に回転するようになっている。
【0030】また、チルト駆動カム133の移動の結
果、カム溝133bにおいて嵌合されている駆動ピン1
40aも移動される。上述のように、駆動ピン140a
が形成されているサブガイド駆動レバー140は、支点
140bを支点とするテコであり、駆動ピン140aの
移動によって、サブガイド駆動レバー140の他端のサ
ブガイド135も移動される。
【0031】以上のように、チルト駆動カム133が移
動されると、それに伴い、チルト調整ホルダ130およ
びサブガイド135も移動され、チルト調整ホルダ13
0の光磁気ディスクDに対する傾きを調節する。このよ
うにして、チルト調整ホルダ130に備えられたピック
アップユニット107を光磁気ディスクDに対して傾け
て、チルト補正を行う。すなわち、例えば、図示しない
チルトセンサやピックアップユニット7の図示しない検
出素子から得られるチルト量信号がゼロとなるように制
御することによってチルト補正する。
【0032】なお、上記カム溝133a・133bやサ
ブガイド駆動レバー140のレバー比は、ガイド軸11
8とサブガイド135とが、上記チルト補正のための移
動において、平行な関係を保つように設計されている。
【0033】次に、磁気ヘッド112を移動させるため
の構成および動作について説明する。磁気ヘッド112
は、フェライトにて一体に形成されたコアを取り囲むよ
うにコイルが挿入されている構成である。
【0034】図13に示すように、磁気ヘッド112
は、光磁気ディスクD表面と垂直方向に荷重が掛かるば
ね構成のサスペンション113に取り付けられている。
そして、サスペンション113はヘッド取付アングル1
14に固定されている。
【0035】ヘッド取付アングル114は、光磁気ディ
スクDへの記録時において、対物レンズ111による集
光スポットと磁気ヘッド112とが最適な状態となるよ
う設計されている。ヘッド取付アングル114は、ピッ
クアップユニット107に固定されている。
【0036】このため、ピックアップユニット107が
上述の送り機構115によってスライド移動する際に
は、ピックアップユニット107に対して固定された磁
気ヘッド112も連動してスライド移動する。
【0037】また、磁気ヘッド112は、以下の構成に
よって、光磁気ディスクDへの記録時に光磁気ディスク
Dに付勢され、または、光磁気ディスクDの再生時に光
磁気ディスクDと離間されるようになっている。
【0038】図14に示すように、減速機構付ヘッド昇
降モータ123は、ベースシャーシ103下面に配置さ
れており、スライドレバー124を駆動するようになっ
ている。スライドレバー124は、上記減速機構付ヘッ
ド昇降モータ123によって駆動され、力を回転レバー
125に伝達する。図12に示すように、回転レバー1
25は、カートリッジ102側面からスライドレバー1
24によって駆動され、スライドレバー124の駆動力
をヘッド昇降レバー121に伝達する。
【0039】ヘッド昇降レバー121は、磁気ヘッド1
12のサスペンション113とカートリッジ102との
間に設けられ、回転自在となっている。ヘッド昇降レバ
ー121は、回転レバー125によって駆動されると、
サスペンション113と磁気ヘッド112とを、再生時
または停止時に光磁気ディスクDから所定量離間させる
ようになっている。
【0040】ここで、上記磁気ヘッド112の動作およ
び光磁気ディスク装置1の動作について、図15(a)
〜(c)に基づいて説明する。
【0041】まず、図15(b)に示すように、光磁気
ディスクDの再生時、または停止時においては、磁気ヘ
ッド112は光磁気ディスクD表面から離間される。す
なわち、上記したように、ヘッド昇降レバー121によ
って、サスペンション113と磁気ヘッド112とを光
磁気ディスクDから所定量離間させる。
【0042】再生時には、この状態でレーザ光によって
情報を読み出す。そして、送り機構115によって、ピ
ックアップユニット117を送り軸118上で移動させ
ながら、順次再生していくようになっている。この場合
もチルト補正信号が検出されれば、随時チルトを補正す
るようになっている。
【0043】次に、図15(a)に示すように、光磁気
ディスクDの取り出し時には、磁気ヘッド112は、光
磁気ディスクDすなわちカートリッジ102よりも離れ
た位置となるよう設定される。これは、カートリッジホ
ルダ126に設けられたアップレバー128が、一端を
ベースシャーシ103のガイド部103aに当接するこ
とによって自身を回転させ、もう一端でサスペンション
113を持ち上げるようにしているためである。この
際、カートリッジホルダ126は、回転支点127で回
転してベースシャーシ103から離れるようになってい
る。
【0044】また、光磁気ディスクDの取り出し時だけ
でなく、挿入時も、磁気ヘッド112およびカートリッ
ジホルダ126は、同様の状態となる。
【0045】以上の構成によって、上述の再生時の状態
と比較して、サスペンション113と磁気ヘッド112
とを、光磁気ディスクDから、より多く離間させること
ができる。すなわち、光磁気ディスクDの取り出し時に
は、磁気ヘッド112との接触による磁気ヘッド112
の破損を防ぐ必要がある。そこで、上述のようにすれ
ば、磁気ヘッド112とカートリッジ102とを十分な
高さ以上に離間させることができる。また、このように
再生時と取り出し時とにおいて、磁気ヘッド112に2
種類の駆動方式を備えることによって、再生時の磁気ヘ
ッド112の駆動量を減らすことができる。
【0046】次に、図15(c)に示すように、光磁気
ディスクDへの記録時、または消去時においては、磁気
ヘッド112は光磁気ディスクD表面に近づき、磁気を
印加するようになっている。すなわち、磁気ヘッド11
2は、上述のヘッド昇降レバー121からの駆動力がな
くなると、サスペンション113によって光磁気ディス
ク面に付勢される。
【0047】そして、光磁気ディスクDへの記録を行う
ために、光磁気ディスクDをスピンドルモータにて所定
の回転速度で回転させる。光磁気ディスクDに形成され
た記録層にピックアップユニット117からレーザ光を
入射させるとともに、上記チルト補正機構にて光磁気デ
ィスクDと上記入射光の光軸とが垂直となるよう調整す
る。
【0048】これによって、記録層中でレーザ光の入射
を受けた部分は、レーザ光によって温度上昇し、外部磁
界の向きに応じて磁化変化する。記録信号に応じて外部
磁界を変化させるという磁界変調方式によって、記録層
に所定のパターンをもって磁化方向反転領域を形成でき
る。
【0049】この状態において、上記送り機構115に
よってピックアップユニット117を光磁気ディスクD
の半径方向に渡るように移動させながら、順次記録して
いくようになっている。また、記録途中でもチルト補正
信号が検出された場合は、随時チルトを補正するような
構成となっている。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光磁気ディスク記録再生装置においては、記録および再
生を行うために、ピックアップユニット107を傾ける
チルト補正機構用のチルトモータ131と、磁気ヘッド
112を昇降させるヘッド昇降モータ123との、2つ
のモータを搭載する必要があった。
【0051】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、磁気ヘッドの移動のみに用い
るモータを不要とする光磁気ディスク記録再生装置を提
供することにある。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁気ディ
スク記録再生装置は、上記課題を解決するために、レー
ザ光を光磁気ディスクに照射するピックアップと、上記
レーザ光を上記光磁気ディスクに垂直に入射させるため
のチルト補正をチルト駆動部材を用いて上記ピックアッ
プを傾斜させることにより行うチルト補正機構と、上記
光磁気ディスクに付勢させて記録を行うための磁気ヘッ
ドとを有する光磁気ディスク記録再生装置において、上
記磁気ヘッドと上記チルト駆動部材とを連結可能とし、
上記磁気ヘッドを駆動する連結駆動手段を備えており、
上記チルト補正機構は、上記チルト駆動部材を駆動する
ことによって上記連結駆動手段を移動させることによ
り、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクに付勢させ、
または上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクから離間さ
せることを特徴としている。
【0053】上記構成によれば、上記チルト補正機構が
上記チルト駆動部材を駆動することによって、上記磁気
ヘッドを上記光磁気ディスクに付勢させて光磁気ディス
クへの記録が可能な状態とし、または上記磁気ヘッドを
上記光磁気ディスクから離間させて光磁気ディスクの再
生が可能な状態とすることができる。
【0054】したがって、例えば磁気ヘッドの移動のみ
に用いるモータを不要にできる。また、この場合、磁気
ヘッドの移動のためのモータを不要にして、光磁気ディ
スク記録再生装置をコンパクトにできる。また、光磁気
ディスク記録再生装置のコストを削減できる。
【0055】また、チルト駆動部材と磁気ヘッドとを連
結する連結駆動手段を設けることによって、磁気ヘッド
の移動のみに用いるモータを不要とするので、例えばチ
ルト駆動部材を駆動するためのモータと磁気ヘッドとを
直接連結する部材を新たに設ける場合と比較して、簡単
な構成で磁気ヘッドの移動のみに用いるモータを不要に
できる。
【0056】したがって、磁気ヘッドの移動のみに用い
るモータを不要とする光磁気ディスク記録再生装置を提
供することができる。
【0057】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、上記課題を解決するために、上記構成におい
て、上記チルト補正機構は、上記チルト駆動部材を所定
の範囲内で駆動することによって上記チルト補正を行う
とともに、上記チルト駆動部材を上記所定の範囲外へ移
動させることによって上記連結駆動手段を移動させるこ
とを特徴としている。
【0058】上記構成によれば、光磁気ディスクへの記
録中または再生中にはチルト駆動部材を所定の範囲内の
みで移動させるので、記録中または再生中に誤って磁気
ヘッドを移動させてしまうことを防げる。
【0059】また、上記構成において、上記チルト補正
機構は、上記チルト駆動部材を所定の方向または上記所
定の方向とは反対の方向に上記所定の範囲で移動させる
ことによってチルト補正を行い、上記磁気ヘッドを上記
光磁気ディスクに付勢させる場合には、上記チルト補正
機構は上記チルト駆動部材を上記所定の方向に上記所定
の範囲外へ移動させ、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディ
スクから離間させる場合には、上記チルト駆動部材を上
記所定の方向とは反対の方向に上記所定の範囲外へ移動
させる構成も好ましい。
【0060】上記構成によれば、簡単に本発明に係る光
磁気ディスク記録再生装置を実現できる。
【0061】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、上記課題を解決するために、上記構成におい
て、上記チルト駆動部材は、上記ピックアップを傾斜さ
せるカムからなっていることを特徴としている。
【0062】したがって、カムを用いた簡単な構成によ
って、本発明に係る光磁気ディスク記録再生装置を実現
できる。
【0063】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、上記課題を解決するために、上記構成におい
て、上記磁気ヘッドは上記光磁気ディスクへ付勢される
力を受けている一方、上記連結駆動手段は、上記磁気ヘ
ッドを上記光磁気ディスクから離間させるアップレバー
と、上記アップレバーを保持することによって上記磁気
ヘッドを上記光磁気ディスクから離間させる状態を維持
する保持レバーとを備えており、上記磁気ヘッドを上記
光磁気ディスクから離間させる場合には、上記チルト駆
動部材は上記アップレバーを駆動して上記磁気ヘッドを
上記光磁気ディスクから離間させるとともに、上記アッ
プレバーは上記保持レバーを駆動して上記アップレバー
を保持させ、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクに付
勢させる場合には、上記チルト駆動部材は上記保持レバ
ーを駆動させて上記アップレバーの保持を解除させるこ
とを特徴としている。
【0064】上記構成によれば、本発明に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置を、さらに簡単な構成によって実現
できる。
【0065】なお、上記構成において、弾性部材を備え
ており、上記磁気ヘッドは上記弾性部材によって上記光
磁気ディスクへ付勢されるような力を受けている構成も
好ましい。
【0066】この構成によれば、さらに簡単に本発明に
係る光磁気ディスク記録再生装置を実現できる。
【0067】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、図
1ないし図11に基づいて説明すると以下の通りであ
る。
【0068】光磁気ディスク記録再生装置(以下、光磁
気ディスク装置とする。)1は、図1に示すように、下
部に内部の筐体であるべースシャーシ3を備え、上部に
カートリッジホルダ26を備えている。
【0069】筐体であるベースシャーシ3には、光磁気
ディスクを駆動するためのスピンドルモータや、その他
にピックアップユニット(ピックアップ)、磁気ヘッ
ド、及びチルト補正機構などが取り付けられている。こ
れらの部材については後述する。
【0070】また、カートリッジホルダ26は、カート
リッジ2を保持するためのものである。カートリッジホ
ルダ26が保持するカートリッジ2の中には、図示しな
い光磁気ディスクが備えられている。
【0071】このカートリッジホルダ26は、カートリ
ッジホルダ回転支点27を中心として回転できる。カー
トリッジ2は、カートリッジホルダ26が上がった状態
で、方向Iからカートリッジホルダ26に挿入される。
カートリッジホルダ26は、カートリッジ2の挿入後、
カートリッジホルダ回転支点27を中心に回転し、ベー
スシャーシ3の所定の位置に着脱される。
【0072】なお、図示しないスピンドルモータは、ベ
ースシャーシ3のほぼ中央に配置されている。情報の記
録時または再生時には、ベースシャーシ3上に突出して
いるスピンドルモータ軸に取り付けられた図示しないハ
ブにて光磁気ディスクをチャッキングし、所定の回転速
度で回転させるようになっている。
【0073】また、図2に示すように、ピックアップユ
ニット7と磁気ヘッド12とは、点線で示す光磁気ディ
スクDを間に挟んで、互いに向かい合うように配置され
ている。
【0074】ここで、磁気ヘッド12は、ヘッド取り付
けアングル14を介してピックアップユニット7に取り
付けられている。この磁気ヘッド12は、フェライトに
て一体に形成されたコアを取り囲むようにコイルが挿入
されている構成である。また、磁気ヘッド12は、サス
ペンション13によって光磁気ディスクDに付勢される
力を受けている。
【0075】また、ピックアップユニット7は、後述す
る送り機構15を介して、チルト調整ホルダ30に取り
付けられている。また、図3に示すように、チルト調整
ホルダ30は、支点軸34においてベースシャーシ3に
取り付けられている。そして、チルト調整ホルダ30は
支点軸34を中心として矢印Aに示すように回転可能と
なっている。
【0076】すなわち、このチルト調整ホルダ30に
は、送り機構15を介してピックアップユニット7が取
り付けられており、またピックアップユニット7はヘッ
ド取り付けアングル14を介して磁気ヘッド12とつな
がっている。このため、後述するチルト補正の動作によ
って支点軸34を中心としてチルト調整ホルダ30を移
動させることによって、光磁気ディスクDとピックアッ
プユニット7との相対位置を変化させ、チルト補正を行
うことができる。
【0077】送り機構15は、ピックアップユニット7
全体を移動させて、ピックアップユニット7によるレー
ザ光の照射位置を光磁気ディスクDの半径方向全体に渡
って変化させるためのものである。送り機構15は、送
りモータ16、伝達ギア17及びガイド軸18等からな
る。送りモータ16が回転することによって、伝達ギア
17に力を伝達し、送りネジ一体型のガイド軸18を回
転させる。そして、ガイド軸18に噛み合ったピックア
ップユニット7を、ガイド軸18に沿ってスライド移動
させるようになっている。
【0078】ここで、ピックアップユニット7にはグリ
ップバネ20が取り付けられている。グリップバネ20
の先端部には、上記送りネジ一体型のガイド軸18にガ
タ無く噛み合うような形状の突起部が設けられている。
そして、グリップバネ20全体はバネ性を有しており、
上記突起部は上記送りネジ一体型のガイド軸18に押し
付けられるように固定されている。これによって、ビッ
クアッブユニット7は、前起送りネジ一体型のガイド軸
18の回転においてもがたつくことはなく、スムースに
光磁気ディスクDの半径方向にスライドすることができ
る。
【0079】また、ガイド軸18は、軸受19を介し
て、ガイド軸押さえバネ50・51によってチルト調整
ホルダ30に取り付けられている。
【0080】ここで、光磁気ディスク装置1において
は、チルト補正機構が後述するチルト駆動カムを移動さ
せることによって、磁気ヘッド12の位置を移動させる
ようになっている。
【0081】チルト補正機構は、チルト調整ホルダ3
0、チルト駆動カム(チルト駆動部材)33、サブガイ
ド駆動レバー40、サブガイド35などからなる。
【0082】図4に示すように、チルト駆動カム33に
は、カム溝33a・33bが設けられている。カム溝3
3a・33bには、それぞれその両側端部分に、チルト
駆動カム33の移動方向である方向Bまたは方向Cと平
行となる領域が形成されている。後述のように、この領
域は、チルト補正のためには用いず、磁気ヘッド12の
移動のために用いるようになっている。
【0083】このチルト駆動カム33に対して、図4に
示すように、上記チルト調整ホルダ30の駆動ピン30
aが、カム溝33aに沿って動くように嵌合されてい
る。また、チルト駆動カム33の他方のカム溝33bに
は、サブガイド駆動レバー40の駆動ピン40aが嵌合
されている。
【0084】ここで、図2に示すように、サブガイド駆
動レバー40は、図示しないベースシャーシ3に固定さ
れたサブガイド用ガイド39の支点39aにおいて、ボ
ス40bにガイドされて、回転可能に取り付けられてい
る。そして、サブガイド駆動レバー40は、支点39a
をテコの支点として、上記駆動ピン40aとは反対側の
長穴部40cにおいて、サブガイド35の一端を支える
ようになっている。
【0085】サブガイド35は、一端をサブガイド用ガ
イド39に、他端を図示しないサブガイドホルダ36に
ガイドされている。サブガイド35のサブガイド用ガイ
ド39側は、サブガイド駆動レバー40の長穴部40c
に挿入固定されている。一方、サブガイド35の図示し
ないサブガイドホルダ36側は、支点ネジ37に押し付
けられるようにサブガイドバネ52で固定されている。
上記構成によって、サブガイド35は、チルト動作時
に、チルト調整ホルダ30と同じ方向にチルト駆動され
るようになっている。
【0086】図5に示すように、チルト駆動カム33は
ベースシャーシ3に取り付けられている。そして、図4
に示すように、チルト駆動カム33は、方向Bまたは方
向Cに平行にスライド移動可能となっている。
【0087】そして、図2に示すように、チルト駆動カ
ム33は、チルトモータ31の回転によって動作するチ
ルト操作レバー32によって移動される。チルト駆動カ
ム33は、チルト操作レバー32からの力を受けると、
図4に示すように、方向Bまたは方向Cに移動する。
【0088】そして、図6に示すように、チルト駆動カ
ム33が移動すると、カム溝33aにおいて嵌合されて
いる駆動ピン30aを介して、チルト調整ホルダ30も
移動される。また、カム溝33bにおいて嵌合されてい
る駆動ピン40aを介し、さらにサブガイド駆動レバー
40によって、サブガイド35も移動される。
【0089】ここで、図7(a)(b)に示すように、
光磁気ディスク装置1には、連結駆動手段として、ヘッ
ド昇降レバー21、アップレバー28、アップレバー保
持レバー(保持レバー)60およびチルト駆動カム33
に形成された操作部33c、33dが備えられている。
また、アップレバー保持レバー60には、アップレバー
28を保持する保持部60aとチルト駆動カム33の操
作部33dに操作されるカム部60bとが設けられてい
る。
【0090】そして、アップレバー保持レバー60は、
取付板62に回転自在に固定され、アップレバー保持レ
バーバネ61にて上方向に付勢されており、取付板62
に当接して停止している。
【0091】図8(a)に示すように、光磁気ディスク
Dを再生する場合には、磁気ヘッド12は光磁気ディス
クDから離間される。すなわち、図10(b)に示すよ
うに、磁気ヘッド12は光磁気ディスクDから離間され
る。
【0092】次に、上述の再生状態から記録状態に移行
する際の磁気ヘッド12の降下を、図8(b)(c)に
基づいて説明する。
【0093】図8(b)に示すように、B方向にチルト
駆動カム33が移動されると、チルト駆動カム33の操
作部33dがアップレバー保持レバー60のカム部60
bを押し下げ、アップレバー28の保持を解除する。
【0094】アップレバー28の保持が解除されると、
ヘッド昇降レバー21は、図示しない昇降レバーバネの
付勢力によって図示しないカートリッジホルダ26に当
接するまで押し下げられる。ここで、図5に示すよう
に、昇降レバーバネ53は、ヘッド昇降レバー21をカ
ートリッジホルダ26へ押し付けるようになっている。
【0095】結果として、図8(c)に示すように、ヘ
ッド昇降レバー21にて持ち上げていた磁気ヘッド12
は、光磁気ディスクDに付勢される(図9(a))。こ
の状態において、図5(c)または図10(c)に示す
ように、磁気ヘッド12を光磁気ディスクDに付勢させ
て記録を行うことができる。
【0096】次に、記録状態から再生状態に移行する際
の動作について説明する。
【0097】図9(b)に示すように、C方向にチルト
駆動カム33を移動させると、チルト駆動カム33の操
作部33cがアップレバー28を操作し、アップレバー
28がヘッド昇降レバー21を移動させ、ヘッド昇降レ
バー21が磁気ヘッド12とサスペンション13とを光
磁気ディスクDから離間させる。
【0098】一方アップレバー28は、アップレバー保
持レバー60を押し下げる。これによって、アップレバ
ー保持レバー60の保持部60aは、図9(c)に示す
ように、アップレバー28を保持する(図8(a))。
【0099】図8(a)または図10(b)に示すよう
に、上記動作によって光磁気ディスクDと磁気ヘッド1
2とが離間されると、停止状態あるいは再生状態とな
る。
【0100】以上のように、上記の再生状態から記録状
態への移行、および記録状態から再生状態への移行が終
了すると、図9(a)に示す記録状態または図8(a)
に示す再生状態となる。すなわち、図8(a)または図
9(a)に示すように、チルト駆動カム33は所定の位
置に戻る。
【0101】なお、図10(a)に示すように、光磁気
ディスクDの取り出し時に、磁気ヘッド12は再生状態
よりもさらに光磁気ディスクDから離間される。
【0102】なお、図8(b)(c)および図9(b)
(c)に示すように、磁気ヘッド12の移動において
は、カム溝33a・33bの、チルト駆動カム33の移
動方向である方向Bまたは方向Cと平行となる領域を用
いるようになっている。
【0103】上記記録状態または再生状態において、チ
ルト補正を行いつつレーザ光を照射して、記録または再
生を行うことができる。
【0104】ここで、チルト補正について簡単に説明す
る。上述のように、チルト駆動カム33が移動されるこ
とによって、チルト調整ホルダ30も移動される。すな
わち、チルト駆動カム33の移動によって、チルト調整
ホルダ30は上記支点軸34を中心に回転させられる。
また、チルト駆動カム33が移動されると、上記のよう
にサブガイド35の一端も移動され、サブガイド35は
上記支点軸34を中心に回転させられる。
【0105】ここで、図11に示すように、上記チルト
調整ホルダ30の回転は、所定の可動範囲内で可能とな
っている。これは、上述したように、チルト補正におい
ては、カム溝33a・33bの、チルト駆動カム33の
移動方向である方向Bまたは方向Cと平行となる領域
は、用いないためである。
【0106】以上のように、チルト駆動カム33を移動
させることによって、チルト調整ホルダ30を光磁気デ
ィスクDに対して傾けることができる。すなわち、チル
ト調整ホルダ30に備えられたピックアップユニット7
を光磁気ディスクDに対して傾けることができる。そし
て、例えば、図示しないチルトセンサやピックアップユ
ニット7の図示しない検出素子から得られるチルト量信
号がゼロとなるように制御することによって、チルトを
補正できる。
【0107】なお、上記カム溝33a・33bやサブガ
イド駆動レバー40のレバー比は、送りネジ一体型ガイ
ド軸18とサブガイド35とが平行な関係を保ってチル
トするように設計されている。
【0108】上記構成において、上記光磁気ディスクD
に対して情報の記録を行う場合は、上述のチルト補正機
構を利用した連結駆動手段を用いて上記磁気ヘッド12
を降下させ、サスペンション13によって光磁気ディス
クDに付勢する。それとともに、光磁気ディスクDをス
ピンドルモータにて所定の回転速度で回転させる。
【0109】そして、光磁気ディスクDに形成される記
録層にピックアップユニット7からレーザ光を入射しな
がら、上記チルト補正機構を用いて光磁気ディスクDと
レーザ光の入射軸とを垂直に調整する。
【0110】これによって、記録層中のレーザ光の入射
を受けた部分は、レーザ光によって温度上昇し、外部磁
界の向きに応じて磁化変化する。そして、記録信号に応
じて外部磁界を変化させるという所謂磁界変調方式によ
って、記録層に所定のパターンをもって磁化方向反転領
域を形成し、情報を記録することができる。
【0111】そして、上述の記録中に、送り機構15を
用いてピックアップユニット7をスライド移動させるこ
とによって、光磁気ディスクD上の記録位置を半径方向
に移動させながら、順次記録していくことができる。ま
た、記録途中でチルト補正信号が検出された場合は、随
時チルトを補正するようになっている。
【0112】また、上記光磁気ディスクDを用いて情報
の再生を行う場合には、上述のチルト補正機構を利用し
た連結駆動手段を用いて、サスペンション13と磁気ヘ
ッド12とを光磁気ディスクDから所定量離間させる。
【0113】そして、光磁気ディスクDにレーザ光を照
射し、反射光を検出することによって、情報を読み出す
ことができる。そして、記録の時と同様に、送り機構1
5によってピックアップユニット7を移動させながら、
順次再生してことができる。この場合もチルト補正信号
が検出されれば、随時チルトを補正する。
【0114】以上のように、本実施形態に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置1は、チルト駆動カム33を移動さ
せることによって、チルト補正機構に備えられた連結駆
動手段が、磁気ヘッド12を光磁気ディスクDから離間
させ、または、磁気ヘッド12を光磁気ディスクDに付
勢させる構成である。
【0115】したがって、磁気ヘッド12のみを移動さ
せるためのモータを不要にできる。
【0116】また、本実施形態に係る光磁気ディスク記
録再生装置1は、以上のように、カム溝33a・33b
中の駆動ピン30a・40aを、チルト駆動カム33の
移動方向である方向Bまたは方向Cと平行でない所定の
領域のみに位置するように移動させてチルト補正し、ま
た、チルト駆動カム33の移動方向である方向Bまたは
方向Cと平行である、所定の領域外に移動させて磁気ヘ
ッド12を昇降する構成である。
【0117】したがって、チルト補正中に磁気ヘッド1
2を誤って昇降することを防ぐことができる。
【0118】また、本実施形態に係る光磁気ディスク記
録再生装置1は、以上のように、連結駆動手段がアップ
レバー28とアップレバー保持レバー60とを備えてお
り、磁気ヘッド12を光磁気ディスクDから離間させる
場合には、チルト駆動カム33がアップレバー28を駆
動して磁気ヘッド12を光磁気ディスクDから離間させ
るとともに、アップレバー保持レバー60を駆動してア
ップレバー28を保持させ、磁気ヘッド12を光磁気デ
ィスクDに付勢させる場合には、チルト駆動カム33
は、アップレバー保持レバー60を移動させてアップレ
バー28の保持を解除させる構成である。
【0119】したがって、簡単な構成で本発明に係る光
磁気ディスク記録再生装置を実現できる。
【0120】なお、本発明は、上記した実施形態に限る
ものではない。別の実施例として、板バネを用いてアッ
プレバー保持レバー60を形成する構成も望ましい。こ
の構成によっても、アップレバー保持レバー60自身の
弾性を利用して、同様の効果を得ることができる。さら
に、用いるバネを減らすことができる。
【0121】
【発明の効果】本発明に係る光磁気ディスク記録再生装
置は、以上のように、上記磁気ヘッドと上記チルト駆動
部材とを連結可能とし、上記磁気ヘッドを駆動する連結
駆動手段を備えており、上記チルト補正機構は、上記チ
ルト駆動部材を駆動することによって上記連結駆動手段
を移動させることにより、上記磁気ヘッドを上記光磁気
ディスクに付勢させ、または上記磁気ヘッドを上記光磁
気ディスクから離間させる構成である。
【0122】それゆえ、磁気ヘッドの移動のみに用いる
モータを不要にできるという効果を奏する。
【0123】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、以上のように、上記構成において、上記チル
ト補正機構は、上記チルト駆動部材を所定の範囲内で駆
動することによって上記チルト補正を行うとともに、上
記チルト駆動部材を上記所定の範囲外へ移動させること
によって上記連結駆動手段を移動させる構成である。
【0124】それゆえ、記録中または再生中に誤って磁
気ヘッドを移動させてしまうことを防げるという効果を
奏する。
【0125】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、以上のように、上記構成において、上記チル
ト駆動部材は、上記ピックアップを傾斜させるカムから
なっている構成である。
【0126】それゆえ、カムを用いた簡単な構成によっ
て、本発明に係る光磁気ディスク記録再生装置を実現で
きるという効果を奏する。
【0127】また、本発明に係る光磁気ディスク記録再
生装置は、以上のように、上記構成において、上記磁気
ヘッドは上記光磁気ディスクへ付勢される力を受けてい
る一方、上記連結駆動手段は、上記磁気ヘッドを上記光
磁気ディスクから離間させるアップレバーと、上記アッ
プレバーを保持することによって上記磁気ヘッドを上記
光磁気ディスクから離間させる状態を維持する保持レバ
ーとを備えており、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディス
クから離間させる場合には、上記チルト駆動部材は上記
アップレバーを駆動して上記磁気ヘッドを上記光磁気デ
ィスクから離間させるとともに、上記アップレバーは上
記保持レバーを駆動して上記アップレバーを保持させ、
上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクに付勢させる場合
には、上記チルト駆動部材は上記保持レバーを駆動させ
て上記アップレバーの保持を解除させる構成である。
【0128】それゆえ、本発明に係る光磁気ディスク記
録再生装置を、さらに簡単な構成によって実現できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光磁気ディスク記録
再生装置の斜視図である。
【図2】上記光磁気ディスク記録再生装置において、一
部の部材を省略して示す斜視図である。
【図3】上記光磁気ディスク記録再生装置を、図1とは
反対の方向から示す斜視図である。
【図4】上記光磁気ディスク記録再生装置の側面図であ
る。
【図5】(a)は光磁気ディスク再生時の状態を示す上
記光磁気ディスク記録再生装置の側面図であり、(b)
および(c)は光磁気ディスクへの記録時の状態を示す
上記光磁気ディスク記録再生装置の側面図であり、
(d)は光磁気ディスクを取り出す際の状態を示す上記
光磁気ディスク記録再生装置の側面図である。
【図6】上記光磁気ディスク記録再生装置の、一部の部
材を省略して示す側面図である。
【図7】(a)は光磁気ディスク再生時の状態を一部の
部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生装置の
側面図であり、(b)は光磁気ディスクへの記録時の状
態を一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録
再生装置の側面図である。
【図8】(a)は光磁気ディスクの再生時の状態を示す
一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生
装置の側面図であり、(b)および(c)は光磁気ディ
スクの再生時から記録時への変化の様子を示す一部の部
材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生装置の側
面図である。
【図9】(a)は光磁気ディスクへの記録時の状態を一
部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生装
置の側面図であり、(b)および(c)は光磁気ディス
クへの記録時から再生時への変化の様子を一部の部材を
省略して示す上記光磁気ディスク記録再生装置の側面図
である。
【図10】(a)は光磁気ディスク取り出し時の状態を
一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生
装置の側面図であり、(b)は光磁気ディスクの再生時
の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク
記録再生装置の側面図であり、(c)は光磁気ディスク
への記録時の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁
気ディスク記録再生装置の側面図である。
【図11】上記光磁気ディスク記録再生装置を一部の部
材を省略して示す側面図である。
【図12】(a)は従来の光磁気ディスク記録再生装置
の一例を示す斜視図であり、(b)は(a)とは異なる
方向における上記光磁気ディスク記録再生装置を示す斜
視図である。
【図13】上記光磁気ディスク記録再生装置を一部の部
材を省略して示す斜視図である。
【図14】上記光磁気ディスク記録再生装置を図11と
は反対の方向から示す斜視図である。
【図15】(a)は光磁気ディスク取り出し時の状態を
一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生
装置の側面図であり、(b)は光磁気ディスクの再生時
の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク
記録再生装置の側面図であり、(c)は光磁気ディスク
への記録時の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁
気ディスク記録再生装置の側面図である。
【図16】(a)は光磁気ディスク取り出し時の状態を
一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク記録再生
装置の側面図であり、(b)は光磁気ディスクの再生時
の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁気ディスク
記録再生装置の側面図であり、(c)は光磁気ディスク
への記録時の状態を一部の部材を省略して示す上記光磁
気ディスク記録再生装置の側面図である。
【符号の説明】
7 ピックアップユニット(ピックアップ) 12 磁気ヘッド 21 ヘッド昇降レバー(連結駆動手段) 28 アップレバー(連結駆動手段) 30 チルト調整ホルダ(チルト補正機構) 33 チルト駆動カム(チルト駆動部材、チルト補正
機構、カム) 33c 操作部(連結駆動手段) 33d 操作部(連結駆動手段) 35 サブガイド(チルト補正機構) 40 サブガイド駆動レバー(チルト補正機構) 60 アップレバー保持レバー(保持レバー、連結駆
動手段) D 光磁気ディスク
フロントページの続き (72)発明者 春日 恭二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D075 AA03 CE01 CF07 5D117 AA02 KK08 KK20 5D118 AA02 AA03 AA13 BA01 BB06 EA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を光磁気ディスクに照射するピッ
    クアップと、上記レーザ光を上記光磁気ディスクに垂直
    に入射させるためのチルト補正をチルト駆動部材を用い
    て上記ピックアップを傾斜させることにより行うチルト
    補正機構と、上記光磁気ディスクに付勢させて記録を行
    うための磁気ヘッドとを有する光磁気ディスク記録再生
    装置において、 上記磁気ヘッドと上記チルト駆動部材とを連結可能と
    し、上記磁気ヘッドを駆動する連結駆動手段を備えてお
    り、 上記チルト補正機構は、上記チルト駆動部材を駆動する
    ことによって上記連結駆動手段を移動させることによ
    り、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクに付勢させ、
    または上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクから離間さ
    せることを特徴とする光磁気ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記チルト補正機構は、上記チルト駆動部
    材を所定の範囲内で駆動することによって上記チルト補
    正を行うとともに、上記チルト駆動部材を上記所定の範
    囲外へ移動させることによって上記連結駆動手段を移動
    させることを特徴とする請求項1記載の光磁気ディスク
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記チルト駆動部材は、上記ピックアップ
    を傾斜させるカムからなっていることを特徴とする請求
    項1または2記載の光磁気ディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記磁気ヘッドは上記光磁気ディスクへ付
    勢される力を受けている一方、 上記連結駆動手段は、上記磁気ヘッドを上記光磁気ディ
    スクから離間させるアップレバーと、上記アップレバー
    を保持することによって上記磁気ヘッドを上記光磁気デ
    ィスクから離間させる状態を維持する保持レバーとを備
    えており、 上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクから離間させる場
    合には、上記チルト駆動部材は上記アップレバーを駆動
    して上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクから離間させ
    るとともに、上記アップレバーは上記保持レバーを駆動
    して上記アップレバーを保持させ、 上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクに付勢させる場合
    には、上記チルト駆動部材は上記保持レバーを駆動させ
    て上記アップレバーの保持を解除させることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光磁気ディ
    スク記録再生装置。
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