JP2004303300A - 光ディスク装置 - Google Patents

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JP2004303300A
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Abstract

【課題】ディスクに対する光軸の傾きの微少な調整が可能であると共に、装置の小型化を図ることができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置7は、光源、該光源から出射されローディングされたディスク4にて反射された光ビームを集光する対物レンズ71、および、対物レンズ71に対するディスク4の傾きを検出するチルトセンサ72を有する。光ディスク装置は、ディスク4を回転させるためのターンテーブル51をメインスライド板11を介してスライドさせて昇降させることによりローディングされたディスク4に対してターンテーブル51を着脱させると共に、チルトセンサ72により検出された傾きに基づいて、光ピックアップ装置7をサブスライド板12を介してスライドさせることにより、対物レンズ71に対するディスク4の傾きを調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクのトラックに光ビームを照射する光ピックアップを、ディスク径方向に移動させて、信号の再生や記録を行う光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク再生装置等のディスク再生装置においては、高精細な動画及び静止画を取り扱う為に、ディスクの大容量化及び装置の小型化が望まれ、更なる高密度記録が必要とされている。
【0003】
そこで、情報信号を記録及び再生する光ピックアップ装置のレーザ光源を短波長化させ、かつ対物レンズの開口数を大きくすることで、光スポット径を絞り込み、トラックピッチ及び記録ピットの縮小化を図っている。
【0004】
しかしながら、光スポット径を縮小化することは、隣接トラック及び同一トラック上の前後信号からのクロストーク量を増大させる。このため、高記録密度の記録装置においては、光ピックアップ装置のビーム光軸(ピックアップ光軸)がディスク記録面に対してわずかに傾斜した場合でも、コマ収差を主体とする波面収差によって波形歪が生じて、記録再生特性を劣化させていた。
【0005】
そこで、ディスク記録面に垂直にピックアップ光軸を高精度に照射させて、ディスク記録面とピックアック光軸との相対的な位置誤差を極力抑え込む必要がある。このディスク記録面とピックアップ光軸の相対位置を劣化させる要因としては、光学ディスクの変形による傾き、スピンドルモータの垂直度、対物レンズの垂直度等の影響が挙げられる。
【0006】
その解決策として、上記基幹部品の部品精度及び調整精度をより一層向上させることが重要ではあるが、製造コストの観点から必然的に限界がある。また、仮に、限界まで部品精度及び調整精度を追求しても、それぞれのディスクによって反り及び自重等で生じる変形状態が異なる為に、ピックアップ光軸は全てのディスク及びその記録再生位置に対して必ずしも最適な位置関係を確保できるとは限らない。
【0007】
このような場合、使用しているディスクの変形状態及び記録再生位置に応じてピックアップ光軸角度を調整して、ディスク変形状態による記録再生特性の劣化を抑えることが、装置の信頼性を向上させる観点からも有効な手段である。
【0008】
上述した状況から、ディスク記録面に対してピックアップの光軸の傾き調整を行う光ディスク装置のチルト調整機構が提案されている。また、傾き調整(チルト調整)用の専用モータを廃止したものが提案されている。
【0009】
例えば、ローディングモータの駆動によってスライド板をスライドさせることにより、光ディスクのローディング、および、スピンドルモータの昇降を行い、その後さらにローディングモータの駆動によって上記スライド板をスライドさせることにより、スピンドルモータを傾き調整することによって、光ピックアップの対物レンズに対する光ディスクの傾き調整を行っている光ディスク装置がある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0010】
また、光ディスクをローディングさせるスライド板を設け、光ピックアップを取付けたシャーシの傾きを、スライド板に設けた傾斜部により調整することによって、光ディスクに対する光ピックアップの対物レンズの傾き調整を行う光ディスク装置もある。またこの際ローディングモータによって上記傾き調整を行っている(例えば、特許文献3参照)。
【0011】
また、ローディングモータへの印加電圧を変化させる光ディスク装置もある。例えば、トレイを移動させるローディングモータを駆動する際、積分回路にて徐々に大きくなる電圧を発生させ、この電圧をローディングモータに印加する構成の光ディスク装置がある。この光ディスク装置は、さらに、トレイの移動開始時にはローディングモータの回転数を小さくして、そのトレイの加速度がディスクとトレイとの間の摩擦力以上にならないようにする。そして、時間経過とともにそのローディングモータの印加電圧を大きくし、この印加電圧を最終的に一定電圧にする(引用文献4参照)。
【0012】
これにより、トレイを機器本体内部から送り出す時、あるいは機器本体内部に引き込む際のトレイの移動開始時に、そのトレイに載置したディスクに、擦れによる傷が生じないようにすることができる。
【0013】
また、アンローディング時におけるチャッキング解除時の最大負荷時にだけ、ローディングモータを通常電圧より高い大電圧で駆動し、その後のアンローディング完了まで及びローディング時にはローディングモータを通常電圧で駆動するようにした光ディスクもある(特許文献5参照)。この光ディスク装置は、1つのローディングモータによって、光ディスクをディスクトレイでローディング位置へローディングした後、スピンドルモータと一体のターンテーブルをチャッキング位置へ上昇して、クランパで光ディスクをターンテーブル上にマグネット・チャッキングするものである。これにより、ローディングモータに、低トルクモータを使用することができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平9−120565号公報(1997年5月6日公開)
【0015】
【特許文献2】
特開平9−120566号公報(1997年5月6日公開)
【0016】
【特許文献3】
実開平2−80349号公報(1990年6月20日公開)
【0017】
【特許文献4】
特開平4−345960号公報(1992年12月1日公開)
【0018】
【特許文献5】
特開2000−306308号公報(2000年11月2日公開)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の構成はすべて、1つのスライド板により光ディスクのローディング、スピンドルモータの上昇、および、傾き調整を行うものである。
【0020】
従って、チルト調整時には常にスライド板にシャーシの荷重がかかった状態となるため、ローディングモータに負荷がかかり、微少な動作をさせる必要のある傾き調整は困難である。
【0021】
また、シャーシの荷重を常に受けながら傾き調整を行うことにより、消費電力の増大を招来する。
【0022】
さらに、光ディスクのローディングおよびスピンドルモータの上昇に続いて傾き調整を行うため、スライド板のスライド長さが大きく必要であり、装置の小型化を妨げるものであった。
【0023】
また、特許文献1、2に記載の構成においては、傾き調整のためにスピンドルモータを傾けることにより、スピンドルモータに保持された光ディスクを傾けている。
【0024】
通常、カートリッジに収納された光ディスクを用いた場合カートリッジは傾斜させないため、光ディスクがカートリッジ内でカートリッジ内壁との干渉を避けるよう、スピンドルモータの傾き角度が制限される。例えば、ディスク直径が120mmの場合、傾斜時にディスクとカートリッジとの隙間を0.2mm取るとすると、カートリッジ内部の隙間を1mmとして傾き角度は約0.8°、隙間が0.8mmであれば傾き角度は約0.6°しか取れない。
【0025】
しかしながら、装置の薄型化に対応するのに、スピンドルモータを傾ける構成では、内部の隙間が小さい薄型のカートリッジが開発された場合に対応できないという問題がある。
【0026】
また、特許文献4、5に記載の構成は、単に、トレイの移動開始時及びアンローディングのチャッキング解除時のみに、ローディングモータへの印加電圧を変更したものである。
【0027】
即ち、共通のローディングモータで駆動する場合において、負荷の高い動作(特に、ターンテーブルを上昇させる動作)と、負荷の小さい動作(特に、チルト調整動作)とを考慮するものではない。
【0028】
従って、負荷の高い動作時に合わせた駆動電圧をローディングモータに印加した場合、負荷の小さい動作時にはスピードが速くなり、動作の制御が困難となる。このため、ディスクに対する光軸の傾きの微少な調整は困難である。また、この場合、動作スピードが速いため、光ピックアップが損傷することもある。
【0029】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ディスクに対する光軸の傾きの微少な調整が可能であると共に、装置の小型化を図ることができる光ディスク装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク装置は、上記の課題を解決するために、光源、該光源から出射されローディングされたディスクにて反射された光ビームを集光する集光光学系、および、上記ディスクに対する上記光ビームの光軸の傾きを検出するチルト検出手段を有する光ピックアップ装置と、第1スライド手段を有し、上記ディスクを回転させるためのターンテーブルを、上記第1スライド手段を介してスライドさせて昇降させることにより上記ローディングされたディスクに対して上記ターンテーブルを着脱させる昇降機構と、第2スライド手段を有し、上記チルト検出手段により検出された傾きに基づいて、上記光ピックアップ装置を上記第2スライド手段を介してスライドさせることにより、上記傾きを調整するチルト調整機構とを備えることを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、ディスクに対する光ビームの光軸の傾きの調整を第2スライド手段により、ターンテーブルの昇降を第1スライド手段により行っている。
【0032】
このように、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを別個のスライド手段を用いて行っているため、傾きの調整時に昇降機構による負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0033】
また、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを1つのスライド手段により行う場合と比較すると、各スライド手段の長さを短くすることができる。従って、光ディスク装置の小型化を図ることができる。
【0034】
さらに、ディスクに対する光軸の傾き調整を、光ピックアップ装置をスライドさせることで行うことにより、スライドがカートリッジ内部の隙間に制限されることがない。従って、薄型のカートリッジに対応することができ、光ディスク装置の小型化を図ることができる。
【0035】
上記の光ディスク装置は、挿入されたディスクを光ビームが照射可能な位置に引き込むと共に、該ディスクの排出の際には光ディスク装置からディスクを引き出して露出させるローディング機構を備え、昇降機構とチルト調整機構とローディング機構とが、共通の駆動源により駆動されることが好ましい。
【0036】
上記の構成によれば、モータ数を削減することができ、部品点数の削減等により、大幅なコストダウンと共に、光ディスク装置の小型化を図ることができる。
【0037】
上記の光ディスク装置は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路と、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路との切り換えを行う切換手段を備えることが好ましい。
【0038】
具体的には、上記の光ディスク装置は、第1スライド手段によるスライドによりターンテーブルが所定の高さまで上昇したときに、切換手段により、第2スライド手段による光ピックアップ装置のスライドが開始されることが好ましい。
【0039】
また、上記の光ディスク装置は、第2スライド手段により上記光ピックアップ装置が所定の位置までスライドしたときに、切換手段により、第1スライド手段によるスライドによりターンテーブルの下降が開始されることが好ましい。
【0040】
上記の構成によれば、1つの動力源により簡単な構成で、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを行うことができる。
【0041】
また、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを分離して行うことができる。従って、精度良く傾き調整をすることができる。
【0042】
上記の光ディスク装置は、昇降機構が、ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することによりターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、チルト調整機構が、光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、第1スライド手段と第1シャーシとの係合によりターンテーブルが所定の高さまで上昇した後、切換手段は、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断することが好ましい。
【0043】
上記の構成によれば、切換手段が、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させ(第2スライド手段と第2シャーシとを係合させ)た後、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断する(第1スライド手段と第1シャーシとの係合を外す)ことにより、スムーズに駆動力の伝達の切り換えを行うことができると共に、ディスクに対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブルの上昇時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0044】
上記の光ディスク装置は、昇降機構が、ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することにより上記ターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、チルト調整機構が、光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、第2スライド手段と第2シャーシとの係合により光ピックアップ装置がスライドした後、切換手段は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断することが好ましい。
【0045】
上記の構成によれば、切換手段が、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた(第1スライド手段と第1シャーシとを係合させた)後、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断する(第2スライド手段と第2シャーシとの係合を外す)ことにより、ディスクに対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブルの降下時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0046】
上記の光ディスク装置は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路、および、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路のうち、いずれか一方が連通しているとき、他方が連通しない位置に、第1スライド手段または第2スライド手段を保持するための保持手段を備えていることが好ましい。
【0047】
上記の構成によれば、昇降機構の動作とチルト調整機構の動作を完全に分離することができ、両動作を、他方の負荷の影響を受けずに確実に行うことができる光ディスク装置を提供することができる。
【0048】
上記の光ディスク装置は、第1シャーシは回動によりターンテーブルをスライドさせ、第2シャーシは回動により光ピックアップ装置をスライドさせ、第2シャーシの回動支点は第1シャーシ上に配されていることが好ましい。
【0049】
上記の構成によれば、第2シャーシを第1シャーシ上に配することにより、第1シャーシの回動によりターンテーブルを上昇させた後に、第2シャーシを回動させることができる。従って、第2シャーシの上下方向のスライド量が少なくてすみ、微少な傾き調整をすることができる。
【0050】
上記の光ディスク装置は、共通の駆動源への印加電圧は複数種類の電圧が切り換え可能であり、昇降機構、チルト調整機構、ローディング機構の各動作時に、駆動源への印加電圧を切り換えて動作させる電圧切換手段を備えることが好ましい。
【0051】
上記の構成によれば、各動作スピードを最適にすることができる。
【0052】
上記の光ディスク装置は、昇降機構が、ターンテーブルを第1スライド手段を介してスライドさせて上昇させることにより、ローディングされたディスクに対してターンテーブルを装着させる上昇動作と、ターンテーブルを第1スライド手段を介してスライドさせて下降させることにより、ローディングされたディスクに対してターンテーブルを離脱させる下降動作とを行い、電圧切換手段は、昇降機構の上昇動作時と下降動作時とで、駆動源への印加電圧を切り換えることが好ましい。
【0053】
上記の構成によれば、負荷が異なる第1シャーシの上昇動作・下降動作において、高負荷である上昇動作時と低負荷である下降動作時の駆動源への印加電圧を切り換えることができる。従って、各動作のスピードを最適にすることができる。
【0054】
上記の光ディスク装置は、電圧切換手段が、昇降機構の上昇動作時と下降動作時とで、駆動源への印加電圧を、光ディスク装置の姿勢に応じて切り換えることが好ましい。
【0055】
上記の構成によれば、光ディスク装置の姿勢(水平置きの場合と垂直置きの場合)に応じて、駆動源に印加する電圧を最適に切り換えることができ、動作スピードを最適にすることができる。例えば、特に負荷が異なる第1シャーシの上昇動作・下降動作において、高負荷である水平置きの場合の上昇動作と低負荷である水平置きの場合の下降動作、および上昇動作と下降動作の負荷の変化が小さい垂直置きの場合について、動作スピードを最適にすることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0057】
図1は、本実施の形態に係る記録再生装置(光ディスク装置)の要部の構成を示すものであり、ディスク4のローディング時の平面図である。また、図2は、本記録再生装置を、図1に示すB方向に側面からみた場合の、内部の構成を示す図である。図5は、本記録再生装置を、ローディング方向から(図1に示すC方向に)みた場合の構成を示す図である。
【0058】
本記録再生装置は、ディスク4に対するレーザ光の入反射を用いて、ディスク4に情報の記録、再生、および消去を行う。ディスク4は、中心孔が形成されたディスク状の記録媒体(例えばCD、DVD(Digital Video Disc, Digital Versatile Disc))であり、その直径は120mmである。本記録再生装置は、光学ヘッド1を用いてレーザ光をディスク(光ディスク)4に照射することにより、ディスク4上の情報を再生または消去、あるいは、ディスク4に情報を記録(ディスク4に対して情報を再生・消去・記録)する。
【0059】
なお、ディスク4は特に限定されるものではなく、例えば、ディスク4の大きさや、その記録、再生、または消去を行う方法が異なる(例えば、磁界を用いる)ディスクや、再生専用ディスク、追記型ディスク、記録再生用ディスクなどを用いてもかまわない。
【0060】
まず、本記録再生装置の構成を、図1〜図7を用いて説明する。
【0061】
図1・2に示すように、記録再生装置は、筐体の一部であり、筐体の底面および側面を構成するベース2の底面上に、略全面にわたってメインシャーシ3が配設されている。
【0062】
メインシャーシ3上には、スピンドルモータ5が設けられている。スピンドルモータ5は、ディスク4を保持して回転させるターンテーブル51を備えている。
【0063】
また、メインシャーシ3上には、サブシャーシ6が配設され、さらにサブシャーシ6上には光ピックアップ7が設けられている。
【0064】
光ピックアップ7は、内部に配された光源から出射されるレーザ光を、ディスク4に照射させるものである。光ピックアップ7は、ディスク4に対向するように配されディスク4にレーザ光を集光する対物レンズ71と、対物レンズ71を保持すると共に、フォーカシング方向およびトラッキング方向に集光するレーザ光の軌道を補正するよう対物レンズ71を駆動する図示しない対物レンズ駆動装置と、ディスク4からの反射光に基づく情報の記録再生を行う図示しない光学ブロックとを備えている。
【0065】
さらに、光ピックアップ7は、対物レンズ71に対するディスク4の傾きを検出するチルトセンサ72を備えている。チルトセンサ72は、光反射型のセンサであり、センサ部がディスク4に対向するように配されている。
【0066】
また、光ピックアップ7は、サブシャーシ6により支持されるためのガイド孔73・73を有する。ガイド孔73には、サブシャーシ6に備えられたガイド軸61が挿通される。これにより、光ピックアップ7は図中C・D方向に案内されるようになる。即ち、光ピックアップ7は、ガイド軸61・61により、スピンドルモータ5に保持した状態のディスク4の半径方向に走査される。
【0067】
さらに、ベース2には、図1に示すように、トレイ排出位置検出スイッチ171、トレイ挿入位置検出スイッチ172、メインシャーシ上昇位置検出スイッチ173、およびサブシャーシ下降位置検出スイッチ174が設けられている。
【0068】
また、図2に示すように、筐体の上面を構成しベース2の底面に対向するように、天板8が設けられている。天板8は、スピンドルモータ5の直上にあたる部分に、内部に磁性体が内蔵されたクランパ81を備えている。
【0069】
スピンドルモータ5のターンテーブル51には、その内部に図示しないチャッキングマグネットが設けられており、チャッキングマグネットにクランパ81が吸着する。ディスク4はクランパ81とターンテーブル51の間に挟まれることにより、ターンテーブル51上に保持される。
【0070】
サブシャーシ6の両側面には、支点軸62・62が設けられている。一方、メインシャーシ3の両側面には、軸受31・31が設けられている。図1・2に示すように、この軸受31により支点軸62・62が支持されることにより、サブシャーシ6は、メインシャーシ3により、支点軸62・62を中心として上下に揺動可能に保持されている。
【0071】
また、サブシャーシ6は、メインシャーシ3上に設けられた図1に示す板バネ32により下方向(ディスク4に垂直な方向)に付勢されている。
【0072】
ベース2上には、ディスク4を記録再生装置にローディングさせるための駆動源であるローディングモータ9と、ローディングモータ9によって正逆回転されるギアトレイン10・トレイ駆動ギア101・メインスライド板駆動ギア102・サブスライド板駆動ギア103とが設けられている。
【0073】
ベース2のディスク挿入側には、メインスライド板11が設けられている。図6は、記録再生装置のディスク挿入側から(図1中C方向に)見たメインスライド板11の構成を示す図である。
【0074】
メインスライド板11は、ベース2においてディスク挿入側に立設された側面である挿入側側面21に設けられた2つのガイド孔22・22に挿入可能な2つのガイドピン111・111を備え、ディスク4の挿入方向と直角方向(図1中A・B方向)にスライド可能に保持されている(図5参照)。
【0075】
また、メインスライド板11にはラック112が設けられている。ラック112は、ギアトレイン10のメインスライド板駆動ギア102に噛合する位置に設けられている。ラック112のスライド方向の長さは、メインスライド板11がA・B方向に移動完了した位置ではメインスライド板駆動ギア102との噛合が外れるような長さになっている。さらに、メインスライド板11にはメインシャーシ上昇位置検出スイッチ173を動作させるための突起116が設けられている。
【0076】
ベース2には、メインスライド板11と対向するようにサブスライド板12が設けられている。図7は、記録再生装置のディスク挿入側から見たサブスライド板12の構成を示す図である。
【0077】
サブスライド板12は、ベース2の底面に設けられた2つのガイド孔23・23に挿入可能な2つのガイドピン121・121を備え、メインスライド板11と同様、ディスク4の挿入方向と直角方向(図1中A・B方向)にスライド可能に保持されている。
【0078】
また、サブスライド板12にはラック122が設けられている。ラック122はギアトレイン10のサブスライド板駆動ギア103に噛合する位置に設けられている。ラック122のスライド方向の長さは、サブスライド板12がA方向に移動完了した位置では噛合が外れるような長さになっている。
【0079】
ディスク4は、記録再生装置内にローディングされる際、トレイ13上に載置されている。また、トレイ13の裏面(ディスク4が載置される面の反対側の面)には、図1に示すように、突起136・137が設けられている。トレイ13において、突起136は、ディスク挿入口からみて奥側に、突起137は、ディスク挿入口からみて手前側(ディスク挿入側)に設けられている。
【0080】
トレイ13が排出位置にあるとき、トレイ13の突起136がトレイ排出位置検出スイッチ171を動作させる(図3の状態)。
【0081】
また、トレイ13が挿入位置にあるとき、トレイ13の突起137がトレイ挿入位置検出スイッチ172を動作させる(図1の状態)。
【0082】
また、メインスライド板11には突起116が設けられている。メインスライド板11がスライドし、メインシャーシ3が上昇完了位置にあるとき、メインスライド板11の突起116が、メインシャーシ上昇位置検出スイッチ173を動作させる(図5の状態)。
【0083】
さらに、サブスライド板12には突起126が設けられている。メインスライド板11からサブスライド板12への後述する切り換えが行われ、サブシャーシ6がサブスライド板12による上昇を開始する前の位置にある時に、サブスライド板12の突起126が、サブシャーシ下降検出スイッチ174を動作させる。
【0084】
図5に示すように、ベース2の両側立側面24・24の内側にはそれぞれレール溝25・25が設けられている。トレイ13の両外側面に設けられた凸状部131・131がレール溝25・25に嵌ることにより、トレイ13がベース2に対して入出可能に保持される。即ち、トレイ13は、ディスク4を載置可能なアンローディング位置(図3・図4参照)とディスク4を記録再生可能なローディング位置(図1・図2参照)との間をスライドする(ただし、図1はトレイを省略)。
【0085】
トレイ13は、図2に示すように、ディスク4を搭載可能とするディスク搭載面132を有し、ディスク搭載面132には、ディスク4に対する情報の記録再生が可能なように、光ピックアップ7がディスク4の記録面に臨むための孔133(図3参照)が設けられている。
【0086】
また、図3に示すように、トレイ13の裏面には、トレイ駆動ギア101に噛合可能な位置にラック134が設けられている。ローディング方向におけるラック134の長さは、トレイ13がローディング位置までローディングされるとトレイ駆動ギア101から噛合が外れる長さに設定されている。
【0087】
さらに、トレイ13の裏面にはスライドカム135が形成されており、メインスライド板11に設けられたトレイガイドピン113が挿通されている。
【0088】
図1・2に示すように、メインシャーシ3は、ディスク4の挿入方向奥側の2箇所を支持板バネ33・33を介して、ベース2に固定されている。
【0089】
また、メインシャーシ3は、ディスク4の挿入側端に2本の昇降軸34・34を有する。メインシャーシ3は、昇降軸34・34がメインスライド板11の2つの昇降カム114・114に挿通されることにより、メインスライド板11のスライド動作に応じて、支持板バネ33・33を介したベース2への固定部を支点として回転昇降動作を行う。
【0090】
メインスライド板11の昇降カム114・114は、それぞれ下水平部114aと傾斜部114bと上水平部114cとからなっている。
【0091】
サブシャーシ6は、ディスク4の挿入側端にチルト軸63を有する。チルト軸63がサブスライド板12のチルトカム123に挿通されることにより、サブシャーシ6はサブスライド板12のスライド動作に応じて支点軸62・62を中心に揺動する。
【0092】
ベース2には、ディスク挿入口近傍の端部に、円柱状のチェンジレバー支点26が設けられている。チェンジレバー支点26にはチェンジレバー14が回転自在に設けられている。チェンジレバー14の一端は、メインスライド板11の端部が当接する長さになっており、またチェンジレバー14の他端はサブスライド板12の端部に当接する長さになっている。
【0093】
さらに、ベース2には、チェンジレバー支点26の近傍に、円柱状の戻り防止レバー支点27が設けられている。戻り防止レバー支点27には、戻り防止レバー15が回転自在に設けられている。戻り防止レバー15の一端は、サブスライド板12の戻り防止レバーカム124に当接している(図3参照)。また戻り防止レバー15の他端は、メインスライド板11がA方向にスライドした時に、メインスライド板11の凹部115に嵌合する長さになっている(図1)。
【0094】
戻り防止レバー15は、付勢バネ16により反時計方向に付勢されている。サブスライド板12がA方向(図3)に移動完了した位置でラック122がサブスライド板駆動ギア103との噛合が外れている時、前記戻り防止レバー15が付勢バネ16により反時計方向に付勢されていることにより、サブスライド板12はA方向(図3)に付勢される。
【0095】
ところで、記録再生装置は、光ピックアップ7の対物レンズ71からディスク4に照射するレーザ光の光軸がディスク4に対して垂直(90°)となるように、対物レンズ71に対するディスク4の傾きを調整する必要がある。この調整は、チルト調整機構により行われる。チルト調整機構としては、サブスライド板12と、サブシャーシ6とを有する。
【0096】
例えば、光ピックアップ7の対物レンズ71及びチルトセンサ72がディスク4に対向し、スピンドルモータ5によってディスク4を回転しているとき、チルトセンサ72が対物レンズ71に対するディスク4の傾きを検出する。
【0097】
すると、チルトセンサ72からの検出出力に基づいて、ローディングモータ(駆動源)9によってサブスライド板12を矢印A・B方向に極微量のスライドストロークでスライド調整する。これにより、レーザ光の光軸がディスク4に対して垂直になるよう微調整をすることができる。
【0098】
以下、ディスク4の記録再生装置へのローディング動作およびローディング機構を、図3、図4を用いて説明する。
【0099】
まず、図3・図4に示すように、記録再生装置から突出した位置(アンローディング位置)にあるトレイ13の光ディスク搭載面132に、ディスク4が置かれる。そして、記録再生装置がローディング開始信号(図示せず)を検知すると、ローディングモータ9が回転し、ギアトレイン10を介して、トレイ駆動ギア101がトレイ13のラック134を矢印C方向にスライドさせる。
【0100】
この時、メインシャーシ3の昇降軸34・34はメインスライド板11の昇降カム114の下水平部114aの位置にあり、メインシャーシ3は支持板バネ33・33を支点に下降した位置にある。
【0101】
ここで、トレイ13がローディング方向(C方向)にスライドするに従い、メインスライド板11のトレイガイドピン113は、トレイ13のスライドカム135に倣ってA方向にスライドする。
【0102】
メインスライド板11がスライドすることにより、メインスライド板11のラック112とメインスライド板駆動ギア102が噛合を開始する。
【0103】
さらに、ローディングモータ9の回転によりトレイ13がスライドされることにより、トレイ13のラック134がトレイ駆動ギア101から離れ、トレイ13はローディング位置に至り、停止する。
【0104】
また、引き続きローディングモータ9が回転することにより、メインスライド板11がスライドし、メインスライド板11の昇降カム114・114に挿通されているメインシャーシ3の昇降軸34・34が、昇降カム114の傾斜部114bに達し、支持板バネ33・33を支点に上昇回転し、さらに。メインシャーシ3の昇降軸34・34が、昇降カム114の上水平部114cに達し、メインシャーシ3は停止する。
【0105】
これにより、メインシャーシ3に固定されているスピンドルモータ5のターンテーブル51が、ローディング位置に待機しているディスク4の中心孔に挿入され、ターンテーブル51上部に設けられたクランパ81がターンテーブル51に吸着されることにより、クランパ81とターンテーブル51の間にディスク4がクランプされ、ディスク4はターンテーブル51上に保持される。
【0106】
メインシャーシ3が上昇位置に達することにより、メインシャーシ3上に板バネ32により付勢された状態のサブシャーシ6のチルト軸63は、サブスライド板12のチルトカム123の導入部123aの高さに達する。
【0107】
ここで、メインスライド板11とサブスライド板12との切り換え動作について、図8(a)〜図8(d)を用いて説明する。
【0108】
上述したように、トレイ13が停止した後、引き続きローディングモータ9が回転し、メインスライド板11がA方向にスライドされる(図8(a))ことにより、メインスライド板11がチェンジレバー(切換手段)14の一端と当接し(図8(b))、チェンジレバー14をチェンジレバー支点26を中心に時計方向に回転させる。チェンジレバー14の他端がサブスライド板12と当接し押すことにより、メインスライド板11のスライド動作に応じて、サブスライド板12がB方向にスライドする。
【0109】
サブスライド板12がスライドすることにより、サブスライド板12のラック122とサブスライド板駆動ギア103が噛合を開始する。
【0110】
さらにローディングモータ9の回転によりメインスライド板11がスライドされることにより、メインスライド板11のラック112がメインスライド板駆動ギア102から離れ、メインスライド板11は停止する(図8(c))。
【0111】
この時、サブスライド板12の戻り防止レバーカム124に当接している戻り防止レバー15の他端が戻り防止レバーカム124に倣って、付勢バネ16に抗して時計回りに回転する。戻り防止レバー(保持手段)15の一端はメインスライド板11の凹部115に入り込む(図8(c))。さらにサブスライド板12がスライドすることにより、戻り防止レバー15の他端はサブスライド板12の側面部125を倣う(図8(d))。
【0112】
サブスライド板12のスライドにより、サブシャーシ6のチルト軸63はサブスライド板12のチルトカム123に嵌合し、さらにサブスライド板12がスライドすることにより、チルト軸63がチルトカム123の形状に倣い、サブシャーシ6の支点軸62・62を中心に、板バネ32の付勢力に抗して上昇する。
【0113】
なお、記録再生装置におけるディスク4のアンローディング動作は、上記したディスク4のローディング動作の工程と逆となる工程によって行われるため、その説明を省略する。
【0114】
以上のように、光源、該光源から出射されローディングされたディスク4にて反射された光ビームを集光する対物レンズ71、および、ディスク4に対する光ビームの光軸の傾きを検出するチルトセンサ72を有する光ピックアップ7と、メインスライド板11を有し、ディスク4を回転させるためのターンテーブル51を、メインスライド板11を介してスライドさせて昇降させることによりローディングされたディスク4に対してターンテーブル51を着脱させる昇降機構(メインシャーシ3とメインスライド板11とからなる機構)と、サブスライド板12を有し、チルトセンサ72により検出された傾きに基づいて、光ピックアップ7をサブスライド板12を介してスライドさせることにより、上記傾きを調整するチルト調整機構(サブシャーシ6とサブスライド板12とからなる機構)とを備えることを特徴としている。
【0115】
上記の構成によれば、ディスク4に対する光ビームの光軸の傾きの調整をサブスライド板12により、ターンテーブル51の昇降をメインスライド板11により行っている。
【0116】
このように、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを別個のスライド板を用いて行っているため、傾きの調整時に昇降機構による負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となる。また、記録再生装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0117】
また、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを1つのスライド板により行う場合と比較すると、各スライド板の長さを短くすることができる。従って、記録再生装置の小型化を図ることができる。
【0118】
さらに、ディスク4に対する光軸の傾き調整を、光ピックアップ7をスライドさせることで行うことにより、スライド範囲がカートリッジ内部の隙間に制限されることがない。従って、薄型のカートリッジに対応することができ、光ディスク装置の小型化を図ることができる。
【0119】
また、記録再生装置は、挿入されたディスク4を光ビームが照射可能な位置に引き込むと共に、該ディスク4の排出の際には記録再生装置からディスク4を引き出して露出させるローディング機構(トレイ13)を備え、昇降機構とチルト調整機構とローディング機構とが、共に、ローディングモータ9により駆動されることが好ましい。
【0120】
上記の構成によれば、モータ数を削減することができ、部品点数の削減等により、大幅なコストダウンと共に、記録再生装置の小型化を図ることができる。
【0121】
また、このとき、ローディングモータ9への印加電圧は、複数種類の電圧が切り換え可能であることが好ましい。この場合、昇降機構(メインシャーシ3とメインスライド板11とからなる機構)、チルト調整機構(サブシャーシ6とサブスライド板12とからなる機構)、ローディング機構(トレイ13)の各動作時に、ローディングモータ9への印加電圧を切り換えて動作させる図示しない電圧切換手段を備える。
【0122】
なお、この電圧切換手段による電圧の切り換え動作は、上述したスイッチ171〜174のON/OFFの切り換えに基づいて行うことができる。このスイッチ171〜174の切り換えについて、図9を用いて説明する。
【0123】
図9に示すように、トレイ排出位置検出スイッチ171がONからOFFに切り換わってから、トレイ挿入位置検出位置スイッチ172がONに切り換わるまでの期間は、トレイ13の挿入動作(トレイ挿入排出動作)が行われている。
【0124】
そして、トレイ挿入位置検出位置スイッチ172がONに切り換わってからメインシャーシ上昇位置検出スイッチ173がONに切り換わるまでの期間は、メインシャーシ3の上昇動作(メインシャーシ昇降動作)が行われている。
【0125】
続いて、メインシャーシ上昇位置検出スイッチ173がONに切り換わってから、サブシャーシ下降位置検出スイッチ174がOFFに切り換わるまでの期間は、メインスライド板11からサブスライド板12への切換動作が行われている。
【0126】
さらに、サブシャーシ下降位置検出スイッチ174がOFFに切り換わってからは、チルト調整動作が行われている。
【0127】
なお、ディスクを排出する際には、上記動作を逆に行うこととなる。これにより、サブスライド板12からメインスライド板11への切換動作、メインシャーシ下降動作(メインシャーシ昇降動作)、トレイ13の排出動作(トレイ挿入排出動作)が行われる。
【0128】
また、上述した説明においては、光ディスク装置が、図5に矢印Eで示す方向に重力が働いている状態、即ちメインシャーシ3の上昇方向が反重力方向である場合の姿勢(いわゆる、横置き又は水平置き(以下、横置きと称する))について説明したが、光ディスク装置が、図5に矢印Fで示す方向に重力が働いている状態、即ちメインシャーシ3の上昇方向が水平方向である場合の姿勢(いわゆる、縦置き又は垂直置き(以下、縦置きと称する))の場合について説明する。
【0129】
メインシャーシ3が反重力方向に上昇する場合(重力が矢印E方向にかかる場合)、メインスライド板11は、メインシャーシ3の自重による負荷を受けながらスライドする。一方、メインシャーシ3が水平方向にスライドする場合(重力が矢印F方向にかかる場合)、重力の影響を受けない為、メインスライド板11は、メインシャーシ3の自重による負荷を受けずにスライドする。
【0130】
このため、縦置きの場合に横置きの場合と同じ電圧を印加すると、メインシャーシ3の上昇スピードが速すぎて、光ピックアップ7が損傷したり、ディスク4のチャッキングが失敗することとなる。
【0131】
そこで、本実施の形態においては、縦置きの場合、図示しないセンサーに縦置きであることを検出させ、メインシャーシ3の上昇時の印加電圧を横置きの場合より小さくする。
【0132】
このように、図示しない電圧切換手段により、昇降機構(メインシャーシ3とメインスライド板11とからなる機構)の上昇動作時と下降動作時とで、ローディングモータ9への印加電圧を、光ディスク装置の姿勢(縦置き/横置き)に応じて切り換える。
【0133】
これにより、光ディスク装置の姿勢に応じて、ローディングモータ9に印加する電圧を最適に切り換えることができ、動作スピードを最適にすることができる。
【0134】
以上のように、本実施の形態における記録再生装置は、光源、該光源から出射されローディングされたディス4クにて反射されたレーザ光(光ビーム)を集光する対物レンズ71、および、ディスク4に対するレーザ光の光軸の傾きを検出するチルトセンサ72を有する光ピックアップ7と、メインスライド板11(第1スライド手段)を有し、ディスク4を回転させるためのターンテーブル51を、メインスライド板11を介してスライドさせて昇降させることによりローディングされたディスク4に対してターンテーブル51を着脱させる昇降機構と、サブスライド板12(第2スライド手段)を有し、チルトセンサ72により検出された傾きに基づいて、光ピックアップ7をサブスライド板12を介してスライドさせることにより、上記傾きを調整するチルト調整機構とを備える。
【0135】
これにより、ディスク4に対するレーザ光の光軸の傾きの調整をサブスライド板12により、ターンテーブル51の昇降をメインスライド板11により行っている。
【0136】
このように、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを別個のスライド板を用いて行っているため、傾きの調整時に昇降機構による負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となる。また、記録再生装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0137】
また、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを1つのスライド板により行う場合と比較すると、各スライド板の長さを短くすることができる。従って、記録再生装置の小型化を図ることができる。
【0138】
さらに、ディスク4に対する光軸の傾き調整を、光ピックアップ7をスライドさせることで行うことにより、スライドがカートリッジ内部の隙間に制限されることがない。従って、薄型のカートリッジに対応することができ、記録再生装置の小型化を図ることができる。
【0139】
また、記録再生装置は、挿入されたディスク4をレーザ光が照射可能な位置に引き込むと共に、該ディスク4の排出の際には記録再生装置からディスク4を引き出して露出させるトレイ13等のローディング機構を備え、昇降機構とチルト調整機構とローディング機構とが、共通の駆動源であるローディングモータ9により駆動される。
【0140】
これにより、モータ数を削減することができ、部品点数の削減等により、大幅なコストダウンと共に、記録再生装置の小型化を図ることができる。
【0141】
また、記録再生装置は、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路と、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路との切り換えを行うチェンジレバー14を備える。
【0142】
具体的には、メインスライド板11によるスライドによりターンテーブル51が所定の高さまで上昇したときに、チェンジレバー14により、サブスライド板12による記録再生装置のスライドが開始される。
【0143】
また、サブスライド板12により光ピックアップ7が所定の位置までスライドしたときに、チェンジレバー14により、メインスライド板11によるスライドによりターンテーブル51の下降が開始される。
【0144】
これにより、1つのチェンジレバー14により簡単な構成で、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを行うことができる。
【0145】
また、ディスク4に対する光軸の傾き調整とターンテーブル51の昇降とを分離して行うことができる。従って、精度良く傾き調整をすることができる。
【0146】
さらに、記録再生装置は、昇降機構が、ターンテーブル51を保持し、メインスライド板11と係合することによりターンテーブル51をスライドさせるメインシャーシ3を有し、チルト調整機構が、記録再生装置を保持し、サブスライド板12と係合することにより光ピックアップ7をスライドさせるサブシャーシ6を有し、メインスライド板11とメインシャーシ3との係合によりターンテーブル51が所定の高さまで上昇した後、チェンジレバー14は、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路を連通させた後、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路を遮断する。
【0147】
これにより、チェンジレバー14が、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路を連通させ(サブスライド板12とサブシャーシ6とを係合させ)た後、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路を遮断する(メインスライド板11とメインシャーシ3との係合を外す)ことにより、スムーズに駆動力の伝達の切り換えを行うことができると共に、ディスク4に対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブル51の上昇時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、記録再生装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0148】
また、昇降機構は、ターンテーブル51を保持し、メインスライド板11と係合することによりターンテーブル51をスライドさせるメインシャーシ3を有し、チルト調整機構は、記録再生装置を保持し、サブスライド板12と係合することにより光ピックアップ7をスライドさせるサブシャーシ6を有し、サブスライド板12とサブシャーシ6との係合により記録再生装置がスライドした後、チェンジレバー14は、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路を連通させた後、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路を遮断する。
【0149】
これにより、チェンジレバー14が、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路を連通させた(メインスライド板11とメインシャーシ3とを係合させた)後、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路を遮断する(サブスライド板12とサブシャーシ6との係合を外す)ことにより、ディスク4に対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブル51の降下時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、記録再生装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0150】
また、ローディングモータ9からメインスライド板11へ駆動力を伝える経路、および、ローディングモータ9からサブスライド板12へ駆動力を伝える経路のうち、いずれか一方が連通しているとき、他方が連通しない位置に、メインスライド板11またはサブスライド板12を保持するための戻り防止レバー15を備えている。
【0151】
これにより、昇降機構の動作とチルト調整機構の動作を完全に分離することができ、両動作を、他方の負荷の影響を受けずに確実に行うことができる記録再生装置を提供することができる。
【0152】
また、記録再生装置において、メインシャーシ3は回動によりターンテーブル51をスライドさせ、サブシャーシ6は回動により記録再生装置をスライドさせるものであり、サブシャーシ6の回動支点はメインシャーシ3上に配されている。
【0153】
これにより、サブシャーシ6をメインシャーシ3上に配することにより、メインシャーシ3の回動によりターンテーブル51を上昇させた後に、サブシャーシ6を回動させることができる。従って、サブシャーシ6の上下方向のスライド量が少なくてすみ、微少な傾き調整をすることができる。
【0154】
【発明の効果】
本発明の光ディスク装置は、以上のように、光源、該光源から出射されローディングされたディスクにて反射された光ビームを集光する集光光学系、および、上記ディスクに対する上記光ビームの光軸の傾きを検出するチルト検出手段を有する光ピックアップ装置と、第1スライド手段を有し、上記ディスクを回転させるためのターンテーブルを、上記第1スライド手段を介してスライドさせて昇降させることにより上記ローディングされたディスクに対して上記ターンテーブルを着脱させる昇降機構と、第2スライド手段を有し、上記チルト検出手段により検出された傾きに基づいて、上記光ピックアップ装置を上記第2スライド手段を介してスライドさせることにより、上記傾きを調整するチルト調整機構とを備える構成である。
【0155】
これにより、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを別個のスライド手段を用いて行うこととなり、傾きの調整時に昇降機構による負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0156】
また、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを1つのスライド手段により行う場合と比較すると、各スライド手段の長さを短くすることができる。従って、光ディスク装置の小型化を図ることができる。
【0157】
さらに、ディスクに対する光軸の傾き調整を、光ピックアップ装置をスライドさせることで行うことにより、スライドがカートリッジ内部の隙間に制限されることがない。従って、薄型のカートリッジに対応することができ、光ディスク装置の小型化を図ることができるといった効果を奏する。
【0158】
本発明の光ディスク装置は、挿入されたディスクを光ビームが照射可能な位置に引き込むと共に、該ディスクの排出の際には光ディスク装置からディスクを引き出して露出させるローディング機構を備え、昇降機構とチルト調整機構とローディング機構とが、共通の駆動源により駆動される構成である。
【0159】
これにより、モータ数を削減することができ、部品点数の削減等により、大幅なコストダウンと共に、光ディスク装置の小型化を図ることができるといった効果を奏する。
【0160】
本発明の光ディスク装置は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路と、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路との切り換えを行う切換手段を備える構成である。
【0161】
具体的には、第1スライド手段によるスライドによりターンテーブルが所定の高さまで上昇したときに、切換手段により、第2スライド手段により光ピックアップ装置のスライドが開始される構成である。
【0162】
また、第2スライド手段により上記光ピックアップ装置が所定の位置までスライドしたときに、切換手段により、第1スライド手段によるスライドによりターンテーブルの下降が開始される構成である。
【0163】
これにより、1つの動力源により簡単な構成で、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを行うことができる。
【0164】
また、ディスクに対する光軸の傾き調整とターンテーブルの昇降とを分離して行うことができる。従って、精度良く傾き調整をすることができるといった効果を奏する。
【0165】
本発明の光ディスク装置は、昇降機構が、ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することによりターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、チルト調整機構が、光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、第1スライド手段と第1シャーシとの係合によりターンテーブルが所定の高さまで上昇した後、切換手段は、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断する構成である。
【0166】
これにより、ディスクに対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブルの上昇時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができるといった効果を奏する。
【0167】
本発明の光ディスク装置は、昇降機構が、ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することにより上記ターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、チルト調整機構が、光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、第2スライド手段と第2シャーシとの係合により光ピックアップ装置がスライドした後、切換手段は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断する構成である。
【0168】
これにより、ディスクに対する光軸の傾き調整時に昇降機構の負荷を受けることがない。また、ターンテーブルの降下時にチルト調整機構の負荷を受けることがない。従って、微少な傾き調整が可能となり、精度の良い傾き調整をすることができる。また、光ディスク装置の消費電力の低減を図ることができるといった効果を奏する。
【0169】
本発明の光ディスク装置は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路、および、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路のうち、いずれか一方が連通しているとき、他方が連通しない位置に、第1スライド手段または第2スライド手段を保持するための保持手段を備えている構成である。
【0170】
これにより、昇降機構の動作とチルト調整機構の動作を完全に分離することができ、両動作を、他方の負荷の影響を受けずに確実に行うことができる光ディスク装置を提供することができるといった効果を奏する。
【0171】
本発明の光ディスク装置は、第1シャーシは回動によりターンテーブルをスライドさせ、第2シャーシは回動により光ピックアップ装置をスライドさせ、第2シャーシの回動支点は第1シャーシ上に配されている構成である。
【0172】
これにより、第2シャーシを第1シャーシ上に配することにより、第1シャーシの回動によりターンテーブルを上昇させた後に、第2シャーシを回動させることができる。従って、第2シャーシの上下方向のスライド量が少なくてすみ、微少な傾き調整をすることができるといった効果を奏する。
【0173】
本発明の光ディスク装置は、昇降機構、チルト調整機構、ローディング機構の各動作時に、駆動源への印加電圧を切り換えて動作させる電圧切換手段を備える構成である。これにより、各動作スピードを最適にすることができるといった効果を奏する。
【0174】
本発明の光ディスク装置は、電圧切換手段が、昇降機構の上昇動作時と下降動作時とで、駆動源への印加電圧を切り換える構成である。
【0175】
これにより、負荷が異なる第1シャーシの上昇動作・下降動作において、高負荷である上昇動作時と低負荷である下降動作時の駆動源への印加電圧を切り換えることができる。従って、各動作のスピードを最適にすることができるといった効果を奏する。
【0176】
本発明の光ディスク装置は、電圧切換手段が、昇降機構の上昇動作時と下降動作時とで、駆動源への印加電圧を、光ディスク装置の姿勢に応じて切り換える構成である。
【0177】
これにより、光ディスク装置の姿勢(水平置きの場合と垂直置きの場合)に応じて、駆動源に印加する電圧を最適に切り換えることができ、動作スピードを最適にすることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る記録再生装置のディスクローディング時における要部の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す記録再生装置を、側面からみた場合の内部の構成を示す図である。
【図3】上記記録再生装置のディスクアンローディング時における要部の構成を示す平面図である。
【図4】図3に示す記録再生装置を、側面からみた場合の内部の構成を示す図である。
【図5】図1に示す記録再生装置を、ローディング側からみた場合の構成を示す図である。
【図6】記録再生装置のディスク挿入側から見たメインスライド板の構成を示す図である。
【図7】記録再生装置のディスク挿入側から見たサブスライド板の構成を示す図である。
【図8】メインスライド板からサブスライド板への切り換え動作を示す図であり、(a)は、メインスライド板がA方向にスライドされているとき、(b)は、メインスライド板がチェンジレバーの一端と当接しているとき、(c)は、戻り防止レバーの一端がメインスライド板の凹部に入り込んだとき、(d)は、サブスライド板の側面部を戻り防止レバーの他端が倣うときの状態を示す図である。
【図9】トレイ挿入排出動作、メインシャーシ昇降動作、シャーシ切換動作、チルト調整動作の各動作と、スイッチの切り換えとの関係を示す図である。
【符号の説明】
2 ベース
21 挿入側側面
22 ガイド孔
23 ガイド孔
24 両側立側面
25 レール溝
26 チェンジレバー支点
27 戻り防止レバー支点
3 メインシャーシ(第1シャーシ、昇降機構)
31 軸受
32 板バネ
33 支持板バネ
34 昇降軸
4 ディスク
5 スピンドルモータ
51 ターンテーブル
6 サブシャーシ(第2シャーシ、チルト調整機構)
61 ガイド軸
62 支点軸
63 チルト軸
7 光ピックアップ(光ピックアップ装置)
71 対物レンズ(集光光学系)
72 チルトセンサ(チルト検出手段)
73 ガイド孔
8 天板
81 クランパ
9 ローディングモータ(駆動源)
10 ギアトレイン
101 トレイ駆動ギア
102 メインスライド板駆動ギア
103 サブスライド板駆動ギア
11 メインスライド板(第1スライド板、昇降機構)
111 ガイドピン
112 ラック
113 トレイガイドピン
114 昇降カム
114a 下水平部
114b 傾斜部
114c 上水平部
115 凹部
116 突起
12 サブスライド板(第2スライド板、チルト調整機構)
121 ガイドピン
122 ラック
123 チルトカム
123a チルトカム導入部
124 戻り防止レバーカム
125 側面部
126 突起
13 トレイ(ローディング機構)
131 凸状部
132 光ディスク搭載面
133 孔
134 ラック
135 スライドカム
136 突起
137 突起
14 チェンジレバー(切換手段)
15 戻り防止レバー(保持手段)
16 付勢バネ
171 トレイ排出位置検出スイッチ
172 トレイ挿入位置検出スイッチ
173 第1シャーシ上昇位置検出スイッチ
174 第2シャーシ下降位置検出スイッチ

Claims (12)

  1. 光源、該光源から出射されローディングされたディスクにて反射された光ビームを集光する集光光学系、および、該集光光学系に対する上記ディスクの傾きを検出するチルト検出手段を有する光ピックアップ装置と、
    第1スライド手段を有し、上記ディスクを回転させるためのターンテーブルを上記第1スライド手段を介してスライドさせて昇降させることにより上記ローディングされたディスクに対して上記ターンテーブルを着脱させる昇降機構と、
    第2スライド手段を有し、上記チルト検出手段により検出された傾きに基づいて、上記光ピックアップ装置を上記第2スライド手段を介してスライドさせることにより、上記傾きを調整するチルト調整機構とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 挿入されたディスクを上記光ビームが照射可能な位置に引き込むと共に、該ディスクの排出の際には光ディスク装置から上記ディスクを引き出して露出させるローディング機構を備え、
    上記昇降機構と上記チルト調整機構と上記ローディング機構とは、共通の駆動源により駆動されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 上記駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路と、上記駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路との切り換えを行う切換手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 上記第1スライド手段によるスライドにより上記ターンテーブルが所定の高さまで上昇したときに、上記切換手段により、上記第2スライド手段による上記光ピックアップ装置のスライドが開始されることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 上記第2スライド手段による上記光ピックアップ装置が所定の位置までスライドしたときに、上記切換手段により、上記第1スライド手段によるスライドにより上記ターンテーブルの下降が開始されることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  6. 上記昇降機構は、上記ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することにより上記ターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、
    上記チルト調整機構は、上記光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより上記光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、
    上記第1スライド手段と上記第1シャーシとの係合により上記ターンテーブルが所定の高さまで上昇した後、上記切換手段は、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  7. 上記昇降機構は、上記ターンテーブルを保持し、第1スライド手段と係合することにより上記ターンテーブルをスライドさせる第1シャーシを有し、
    上記チルト調整機構は、上記光ピックアップ装置を保持し、第2スライド手段と係合することにより上記光ピックアップ装置をスライドさせる第2シャーシを有し、
    上記第2スライド手段と上記第2シャーシとの係合により上記光ピックアップ装置がスライドした後、上記切換手段は、駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路を連通させた後、駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路を遮断することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
  8. 上記駆動源から第1スライド手段へ駆動力を伝える経路、および、上記駆動源から第2スライド手段へ駆動力を伝える経路のうち、いずれか一方が連通しているとき、他方が連通しない位置に、上記第1スライド手段または第2スライド手段を保持するための保持手段を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の光ディスク装置。
  9. 上記第1シャーシは回動により上記ターンテーブルをスライドさせ、上記第2シャーシは回動により上記光ピックアップ装置をスライドさせ、
    上記第2シャーシの回動支点は上記第1シャーシ上に配されていることを特徴とする請求項6または7に記載の光ディスク装置。
  10. 上記共通の駆動源への印加電圧は、複数種類の電圧が切り換え可能であり、
    上記昇降機構、上記チルト調整機構、上記ローディング機構の各動作時に、上記駆動源への印加電圧を切り換えて動作させる電圧切換手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  11. 上記昇降機構は、上記ターンテーブルを上記第1スライド手段を介してスライドさせて上昇させることにより、上記ローディングされたディスクに対して上記ターンテーブルを装着させる上昇動作と、上記ターンテーブルを上記第1スライド手段を介してスライドさせて下降させることにより、上記ローディングされたディスクに対して上記ターンテーブルを離脱させる下降動作とを行い、
    上記電圧切換手段は、上記昇降機構の上昇動作時と下降動作時とで、駆動源への印加電圧を切り換えることを特徴とする請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 上記電圧切換手段は、上記昇降機構の上記上昇動作時と上記下降動作時とで、駆動源への印加電圧を、光ディスク装置の姿勢に応じて切り換えることを特徴とする請求項11に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007213687A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Funai Electric Co Ltd ディスク装置

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JP2007213687A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Funai Electric Co Ltd ディスク装置

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