JP2003215910A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003215910A
JP2003215910A JP2002011549A JP2002011549A JP2003215910A JP 2003215910 A JP2003215910 A JP 2003215910A JP 2002011549 A JP2002011549 A JP 2002011549A JP 2002011549 A JP2002011549 A JP 2002011549A JP 2003215910 A JP2003215910 A JP 2003215910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置停止後(放置後)の現像剤の嵩密度の上
昇による現像剤担持体や攪拌部材のロックを防止し、安
定した現像機能を長期に亘って維持できるようにする。 【解決手段】 前回の使用停止時におけるトナー濃度セ
ンサによる出力値をTb、次の使用における現像剤担持
体の回転前のトナー濃度センサによる出力値をTnとし
たとき、Tn/Tbの値に応じてリボルバ現像ユニット
の回転数を設定する。Tn/Tbが基準値を超えた場合
には、現像クラッチをオフした状態でリボルバ現像ユニ
ットを公転させ現像剤をほぐし、その後現像剤担持体を
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、ダイレクトデジタル製版機等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ、ファクシミ
リなどの電子写真方式の画像形成装置においては、感光
体ドラムや感光体ベルトからなる像担持体上に、画像情
報に対応した静電潜像が形成され、現像装置によって現
像動作が実行され、可視像が得られる。かかる電子写真
方式においては、従来より、現像剤がトナーのみからな
る一成分現像方式と、現像剤がトナーとキャリアを含む
2成分現像方式とが知られている。このうち、2成分現像
剤を用いたいわゆる磁気ブラシ現像方式は、転写性や温
度・湿度に対する現像特性の安定性が良好な優れた現像
方式として知られている。磁気ブラシ現像方式とは、現
像剤担持体(現像ローラ)上にブラシチェーン状に穂立
ちされて保持された2成分現像剤が、像担持体に対向す
る現像領域において現像剤中のトナーを像担持体上の静
電潜像部分に供給する方式である。
【0003】2成分現像方式においては、現像が行われ
る領域において像担持体と現像剤担持体との距離が近接
していた方が画像濃度が得られ、またエッジ効果が少な
いことが知られている。このため、像担持体と現像剤担
持体との距離を近接させることが望ましいが、反面、近
接させると黒ベタ画像やハーフトーンのベタ画像の後端
部が白く抜ける、いわゆる「後端白抜け」と呼ばれる画
質劣化現象が発生する。この後端白抜けの例を図12
(b)に示す。図12(a)は後端白抜けがない状態を
示している。後端白抜け現象は以下のメカニズムで起こ
ると考えられる。図13は、2成分現像剤を用いた磁気
ブラシ現像方式の一例であるネガポジ現像の現像部を示
している。図中右側には現像剤担持体である現像ローラ
が、図中左側には像担持体である感光体が示されてい
る。
【0004】現像ローラは方向Dへと移動する現像スリ
ーブと、内部に固定された現像磁極を有し、その表面を
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤が現
像スリーブの移動により感光体との対向部付近へと運ば
れている。2成分現像剤は感光体との対向部付近では現
像磁極の磁力によりキャリアが穂立ちし、磁気ブラシを
形成する。図13において小さな丸がトナー、大きな丸
がキャリアを意味しているが、図面の理解容易のために
感光体との対向部内の1本の磁気ブラシだけを実線で示
し、他の磁気ブラシは破線で示すと共にトナーも省略し
てある。
【0005】一方、感光体はその表面に静電潜像を保持
しつつ方向Cに回転している。静電潜像はAに示すように
非画像部が負に帯電しているものとする。感光体と現像
ローラとの対向部において磁気ブラシは感光体上の潜像
に摺擦され、画像部には現像電界によってトナーが付着
する。その結果、Bに示すように現像部の下流側では感
光体上の潜像の画像部にトナー像が形成される。以下、
感光体表面に沿って磁気ブラシが感光体に摺擦する感光
体の移動方向の長さをニップと呼ぶ。なお、感光体上の
一点に対し現像剤担持体の一点のみが摺擦すると画像濃
度が出ないので、感光体上の一点に対し現像剤担持体の
一点のみが摺擦するように感光体と現像スリーブの速度
に差を設けるのが一般的であるので、現像スリーブは感
光体よりも早く移動するものとする。
【0006】このような2成分現像方式を例にとり、図
14に後端白抜けのメカニズムを示す。図14において
(a)〜(c)はいずれも図13の感光体と現像スリーブの対
向部付近を拡大した図であり、左側の感光体に対し、右
側の磁気ブラシ先端が近づいてくる。(a)、(b)、(c)は
時系列な磁気ブラシの動きを表し、(a)、(b)、(c)の順
番で時間が経過していく。感光体と現像ローラの対向部
はちょうど非画像部と黒ベタ画像との境界を現像してい
る状態、すなわち後端白抜けが発生し得る状態にあり、
感光体の回転下流側には現像されたばかりのトナー像が
形成されている。この状態の感光体に向かい、現像スリ
ーブ上の1つの磁気ブラシが近づいてくる。ここで感光
体は実際には時計回りに回転しているが、上述のように
現像スリーブが感光体よりも早く移動しているため、磁
気ブラシは感光体を追い越していく。そのため、(a)〜
(c)においては感光体は静止しているものとしてモデル
を簡略化する。
【0007】(a)において感光体に近づいてくる磁気ブ
ラシは、現像すべき画像部位置Eに至るまでの間に非画
像部を通ることになり、このときマイナス電荷同士の反
発力Fによりトナーは次第に感光体から離れスリーブ側
に移動していく。この現象を以下「トナードリフト」と
呼ぶ。トナードリフト現象の結果、(b)のように磁気ブ
ラシが位置Eに到達する頃には感光体近くの磁気ブラシ
は正に帯電したキャリアが剥き出しの状態になってい
る。このため、位置Eの潜像に付着するトナーは存在せ
ず、位置Eは現像されない。さらに(c)において磁気ブ
ラシが位置Gに到達すると、トナーと感光体との付着力
が弱い場合には一度感光体に付着したトナーが静電気力
によりキャリアにより再付着することもある。この結
果、画像部と非画像との境界では現像が行なわれないこ
とがあり、これが後端白抜けの原因となる。
【0008】以上の説明は現像ローラと感光体との対向
部の1つの断面を図示して説明してきたが、現像ローラ
の長手方向に沿って観察すると磁気ブラシの長さは一定
ではなく、長手方向の位置により大きさの異なる磁気ブ
ラシが立ち上がっている。この様子を図15に示す。図
15は感光体が存在しないときの磁気ブラシの状態を模
式的に示しているが、(a)は長手方向に広がる磁気ブラ
シの状態を示し、(b)は(a)に示す磁気ブラシを長手方向
に対して垂直な面H−H'で切ったときの断面図を示し
ている。すなわち(b)は図13と同じ断面において磁気
ブラシを観察した図である。他の図との関係が分かるよ
うにするため、(b)には模式的に感光体との位置関係を
示した。
【0009】(a)に示すように、磁気ブラシの高さは
長手方向にばらつきが大きい。このため像担持体への接
触位置が長手方向に沿って不揃いにばらつく。この結
果、トナードリフトの度合も長手方向にばらつくために
後端白抜けの起こる度合は長手方向に一定ではなく、結
果として図12(b)に示すような長手方向にぎざぎざ
した形の後端白抜けが発生することになる。なお、同様
なメカニズムにより横細線が縦細線に比べて細る「横線
細り」現象や、孤立ドットの形成が不安定になる現象も
発生し、2成分磁気ブラシ現像の高画質化の妨げとなっ
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は上記後端白
抜けを解決するため、先に、ニップを狭くする2成分磁
気ブラシ現像装置及び磁気ブラシが像担持体に摺擦する
ニップ領域において磁気ブラシを密に形成する2成分磁
気ブラシ現像装置を提案した。ニップを狭くする2成分
磁気ブラシ現像装置及び磁気ブラシが像担持体に摺擦す
るニップ領域において磁気ブラシを密に形成する2成分
磁気ブラシ現像装置は共に、後端白抜けを低減する効果
を有していることが確認されているが、その原理は以下
に示すものであると考えられている。
【0011】まず、本発明者は、ニップを短くすること
で後端白抜けを改善できることを発見した。これは、現
像部でのニップを狭くすることにより磁気ブラシが非画
像部を摺擦する時間が短くなり、これによりトナードリ
フトを低減することがその原理であると考えられる。こ
のことを図16に示す。図16は図14においてニップ
を狭めたときの現象を示す図である。すなわち、図16
においては図14と異なり、(a)において磁気ブラシは
感光体に摺擦する時間が短いためにトナードリフトが低
減され、(b)においてトナードリフトが低減されている
ために位置Eにトナーが供給され、(c)においてもキャ
リアが剥き出しになっていないために感光体上のトナー
がキャリアに再付着することもない。
【0012】このため後端白抜けは低減される。ニップ
を狭めるためには現像磁極の半値幅を小さくすることが
効果的である。ここで半値幅とは、現像磁極の法線方向
の磁力分布曲線の最高法線磁力(頂点)の半分の値を指
す部分の角度幅のことであり、例えばN極によって作成
されている磁石の最高法線磁力が120mT(ミリテス
ラ)であれば60mTの値を指す部分の角度幅のことであ
る。しかしながら、現像磁極の半値幅を小さくするだけ
では後端白抜けの発生を完全に抑えることはできないこ
とが分かった。この原因は、長手方向に広がる全ての位
置においてニップを狭めることが困難なためと考えられ
る。すなわち、図15に示されるように磁気ブラシの高
さは通常長手方向にばらついており、長手方向で長い磁
気ブラシの穂が発生する部分があればその部分はニップ
が狭くならず、結果としてトナードリフトが発生してし
まうと考えられる。
【0013】そこで、本出願人はさらに後端白抜けを低
減させる現像装置として上記後者の現像装置を提案し
た。すなわち、磁気ブラシが像担持体に摺擦するニップ
領域において磁気ブラシを密に形成することで、磁気ブ
ラシの高さが長手方向にばらつくことを防止する現像装
置である。磁気ブラシを密に形成することで磁気ブラシ
の高さの長手方向におけるばらつきが防止されることを
図17に示す。図17において(a)は密に形成された磁
気ブラシを、(b)は従来の磁気ブラシを示している。(a)
では磁気ブラシが密に形成されており、このため磁気ブ
ラシの高さの長手方向におけるばらつきは低減されてい
るので、その結果(c)に示すように、後端白抜けのない
画像が得られている。一方、(b)は高さにばらつきがあ
る従来の磁気ブラシを示しており、この状態の磁気ブラ
シを用いると、(d)に示すように後端白抜けが発生す
る。このように磁気ブラシがニップに到達する時に十分
密に形成されていれば、磁気ブラシの長さの長手方向に
おけるばらつきは十分に低減される。
【0014】磁気ブラシが長手方向に十分均一な状態で
ニップに突入するため、長手方向の各位置においてトナ
ードリフトを十分に低減することができ、この結果、長
手方向の各位置において後端白抜けを十分に低減でき
る。磁気ブラシを密に形成するには、磁気ブラシを形成
する現像磁極の法線方向磁束密度の減衰率を高めれば良
い。ここで、現像磁極の法線方向磁束密度の減衰率と
は、現像ローラ表面の法線方向磁束密度xに対して現像
ローラ表面から1mm離れた部分での法線方向磁束密度yが
どの程度減衰したかを表す数値(x−y)÷ x×100 %
であり、例えば現像ローラ表面の法線方向磁束密度が10
0[mT]、現像ローラ表面から1mm離れた部分での法線方向
磁束密度が80[mT]のとき減衰率は20%となる。法線方向
磁束密度を測定する装置としては、例えばADS社製ガウ
スメータ(HGM−8300)並びにADS社製A1型アキシャ
ルプローブがある。
【0015】検討の結果、現像磁極の法線方向磁束密度
の減衰率が40%以上、好ましくは50%以上であれば、磁気
ブラシの長手方向のばらつきが十分低減できるほど密な
磁気ブラシが形成されることが分かった。減衰率が高ま
ると磁気ブラシが密になる理由は、減衰率が高い場合に
は現像ローラから離れるに従い磁力が急速に小さくなる
ために、磁気ブラシの先端位置における磁力が磁気ブラ
シを維持することができないほど弱まり、その結果磁気
ブラシ先端のキャリアが磁力の強い現像ローラ表面に引
き付けられるためと考えられる。
【0016】減衰率を高めるためには現像磁極を形成す
る磁石の材料を選択する手段や、現像磁極から出る磁力
力線の回り込みを強める手段が考えられる。このうち現
像磁極から出る磁力力線の回り込みを強める手段として
は、例えば現像磁極を、磁気ブラシを穂立ちさせる主磁
極および現像剤担持体の移動方向に沿って主磁極の上
流、下流に存在する主磁極と逆の極性を有する補助磁極
とから構成することが考えられる。また、現像磁極から
出る磁力力線の回り込みを強める別の手段としては、例
えば現像剤担持体に搬送磁極等、現像磁極以外の磁極が
存在する場合に、現像磁極の半値幅を狭めることで現像
磁極から出る磁力線の大部分を搬送磁極へ回り込ませる
ことが考えられる。
【0017】以上のように、ニップを狭くする2成分磁
気ブラシ現像装置によって後端白抜けを低減でき、ま
た、ニップ領域において磁気ブラシを密に形成すること
によって後端白抜けをさらに低減できることが確認され
た。ところで、このような現像装置で小粒径のトナーを
用いた場合に、画像形成装置の停止放置後に現像剤の嵩
密度が高くなり、現像剤担持体の回転トルクが大きくな
って駆動がロック(破損)するという新たな問題が発生
した。これは従来よりも現像剤の汲み上げ力が低いの
で、キャリアを攪拌する力が少なくなったものと考えら
れる。攪拌力の弱い攪拌スクリュー等を使用する装置で
は、ニップを狭くする方式、磁気ブラシが像担持体に摺
擦するニップ領域において磁気ブラシを密に形成する方
式に拘わらず上記不具合が生じる。
【0018】そこで、本発明は、小粒径のトナーを用い
た場合でも現像剤担持体のロックを招くことがなく、良
好な画質を安定して得ることができる画像形成装置の提
供を、その目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、現像剤担持体を具備した
現像器を色別に複数備えた回転型現像装置を有し、単一
の像担持体上に形成された静電潜像を上記回転型現像装
置の回転動作により上記現像器を切り替えて現像を行う
画像形成装置において、使用停止状態が続いたとき、次
に使用する際に上記回転型現像装置を回転させて上記現
像器内の現像剤を攪拌し、その後上記現像剤担持体を回
転させる、という構成を採っている。ここで、次に使用
する際とは、画像形成装置の立ち上げを含むものとす
る。
【0020】請求項2記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値と、次の使用に
おける上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検知
手段による出力値とを比較し、その結果に応じて上記回
転型現像装置を回転させて上記現像器内の現像剤を攪拌
し、その後上記現像剤担持体を回転させる、という構成
を採っている。
【0021】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前回の使用停止時における
上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使用
における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検
知手段による出力値をTnとしたとき、Tn/Tbの値
に応じて上記回転型現像装置の回転数を設定する、とい
う構成を採っている。
【0022】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前回の使用停止時における
上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使用
における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検
知手段による出力値をTnとしたとき、上記各現像器全
てのTn/Tbの値を算出し、それらの中で最も大きい
値に応じて上記回転型現像装置の回転数を設定する、と
いう構成を採っている。
【0023】請求項5記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使
用における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度
検知手段による出力値をTnとしたとき、該出力値Tn
を上記回転型現像装置の回転毎に把握してTn/Tbの
値を算出し、該値が基準値以下になったときに現像位置
に所定の現像器を移動させ、その後上記現像剤担持体を
回転させる、という構成を採っている。
【0024】請求項6記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使
用における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度
検知手段による出力値をTnとしたとき、該出力値Tn
を上記回転型現像装置の回転毎に把握してTn/Tbの
値を算出し、該値が上記全ての現像器で基準値以下にな
ったときに現像位置に所定の現像器を移動させ、その後
上記現像剤担持体を回転させる、という構成を採ってい
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図7に基づいて説明する。まず、図2乃至図5
に基づいて、ニップを狭くする構成、ニップ領域におい
て磁気ブラシを密に形成する構成を説明する。なお、分
かり易いように、非回転型の現像装置を有する一般的構
成において説明する。図2は画像形成装置の概要構成図
である。像担持体としての感光体ドラム1の周囲には、
感光体ドラム1の表面を一様に帯電する帯電手段として
の帯電ローラ2、レーザー光3により感光体ドラム1の
一様帯電処理面に静電潜像を形成する図示しない露光装
置、感光体ドラム1上において静電潜像に対し帯電した
トナーを付着させることでトナー像を形成する現像装置
4、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を記録紙に
転写する転写手段としての転写ベルト5、転写後に感光
体ドラム1上に残ったトナーを除去するクリーニング装
置7、感光体ドラム1上の残留電位を除去する除電装置
8、が順に配列されている。
【0026】このような構成において、帯電ローラ2に
よって表面を一様に帯電された感光体ドラム1は、露光
光3によって静電潜像を形成され、現像装置4によってト
ナー像を形成される。該トナー像は転写ベルト5によっ
て感光体ドラム1表面から、不図示の給紙トレイから搬
送された記録紙へ転写される。その後記録紙上のトナー
像は定着装置9によって記録紙に定着される。一方、転
写されずに感光体ドラム1上に残ったトナーはクリーニ
ング装置7によって回収される。残留トナーを除去され
た感光体ドラム1は除電ランプ8で初期化され、次回の
画像形成プロセスに供される。
【0027】現像装置4の構成を図3に基づき詳細に説
明する。現像剤担持体としての現像ローラ41は、感光
体ドラム1に近接するように配置されており、両者の対
向部分に現像領域が形成されるようになっている。現像
ローラ41には、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導
電性樹脂などの非磁性体を円筒状に形成してなる現像ス
リーブ43が図示しない回転駆動機構によって図2に示
す矢印方向すなわち時計回り方向に回転されるようにし
て備えられている。現像スリーブ43内には、該現像ス
リーブ43の表面上に現像剤を穂立ちさせるように磁界
を形成する磁石ローラ体44が固定状態で備えられてい
る。現像剤を構成するキャリアは、磁石ローラ体44か
ら発せられる磁力線に沿うようにして現像スリーブ43
上にチェーン状に穂立ちされるとともに、このチェーン
状に穂立ちされたキャリアに対して帯電トナーが付着さ
れて磁気ブラシが形成されるようになっている。
【0028】形成された磁気ブラシは、現像スリーブ4
3の回転移送にともなって現像スリーブ43と同方向、
すなわち時計回り方向に移送されることとなる。現像剤
の搬送方向、すなわち時計回り方向における前記現像領
域の上流側部分には、現像剤チェーン穂の穂高さ、すな
わち現像剤の量を規制するドクタブレード45が設置さ
れている。現像ローラ41の後方領域には、現像ケーシ
ング46内の現像剤を撹拌しながら現像ローラ41側に
汲み上げるスクリュ47が設置されている。
【0029】磁石ローラ体44は、複数の磁極を備えて
いる。具体的には、現像領域部分に現像剤を穂立ちさせ
る現像主磁極(P1b)と、現像主極磁力と極性の異な
る補助磁極(P1a,P1c)、現像スリーブ43上に
現像剤を汲み上げるための磁極P4、現像スリーブ43
上に現像剤を汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬送
させる磁極P5およびP6、現像後の領域で現像剤を搬
送させる磁極P2およびP3を備えている。これらの各
磁極P1b,P1a,P1c,P4,P5,P6,P2
およびP3は、現像スリーブ43の半径方向に向けて配
置されている。この磁石ローラ41は、8極の磁石によ
って構成されているが、汲み上げ性、黒ベタ画像追従性
を向上させるために、P3極からドクタブレード45間
に磁極を更に増やして10極や12極で構成される磁石
ローラとしても良い。
【0030】本実施形態では、図4に示すように、現像
主極P1群は、P1a,P1b,P1cともに横断面の
小さい磁石により構成されている。横断面が小さくなる
と一般に磁力は弱くなるが、現像ローラ表面の磁力が小
さくなりすぎるとキャリアを保持する力が充分ではなく
なるために感光体へのキャリア付着を生じることがあ
る。そこでこれらの磁石は磁力の強い希土類金属合金磁
石により作製した。希土類金属合金磁石のうち代表的な
鉄ネオジウムボロン合金磁石では最大エネルギー積で3
58kJ/m3であり、鉄ネオジウムボロン合金ボンド
磁石では最大エネルギー積で80kJ/m3前後であ
る。これにより、従来通常用いられていた、最大エネル
ギー積が36kJ/m3前後、20kJ/m3前後であ
るフェライト磁石、フェライトボンド磁石等と比べ強い
磁力を確保することが可能となった為、横断面の小さい
磁石を用いても現像ローラ表面の磁力を確保することが
可能となった。磁力を確保するためには、この他にサマ
リュウムコバルト金属合金磁石等を用いることもでき
る。
【0031】上記のような構成により、主磁極(P1
b)の半値幅が小さくなり、その結果ニップが短くなっ
た。このように本実施形態においては、感光体ドラム1
上を摺擦する磁気ブラシのニップが短くなる為、磁気ブ
ラシ先端部でトナードリフトが起こりにくくなり、結果
として、後端部白抜けを低減させることが可能となる。
また、補助磁極(P1a,P1c)の存在により主磁極
(P1b)の磁力線の回り込みが強くなり、その結果ニ
ップ部における法線方向の磁力密度の減衰率が高くなる
ためにニップ内で磁気ブラシが密に形成される。このた
め、磁気ブラシはニップ部において長手方向にばらつか
ず十分均一になり、長手方向に亘る全領域で後端白抜け
が低減される。
【0032】感光体ドラム1のドラム径を60mm、現
像スリーブ43のスリーブ径を20mmとし、また図5
に示すように、主磁極(P1b)の両側にある補助磁極
(P1a,P1c)を30°以下の角度、具体的には2
5゜としたところ、主磁極(P1b)の半値幅が22゜
以下、具体的には16°となった。さらに、補助磁極
(P1a、P1c)と補助磁極の外側にある磁極(P
2,P6)との変極点(0mT:磁力がN極からS極、
S極からN極に変わる点)間角度は120°以下で形成
し、この状態で感光体ドラム1を240mm/秒、現像
スリーブを600mm/秒の速度で現像した場合にはニ
ップが2mm以下となった。また、ADS社製ガウスメー
タ(HGM−8300)並びにADS社製A1型アキシャルプロ
ーブを用いて測定した主磁極(P1b)の現像スリーブ
表面での磁束密度は117[mT]であるのに対し、現像
スリーブ表面から1mm離れた位置での磁束密度は5
4.4[mT]であり、減衰率は53.5%であった。
【0033】なお、本実施形態では補助磁極を用いた例
を説明したが、補助磁極を用いず主磁極(P1b)のみ
を用いた場合でも、搬送磁極等(P2〜P6)への磁力
線の回り込みが強まる結果、ニップ部において法線方向
における磁束密度の減衰率が40%以上になれば磁気ブ
ラシは密に形成され、後端白抜けを充分に低減すること
ができる。
【0034】次に、図1に基づいて、本実施形態におけ
る回転型現像装置を有する画像形成装置としての電子写
真方式のカラー複写機(以下「カラー複写機」という)
を説明する。説明しないが、後端白抜け対策として上述
したニップを狭くする手法、ニップ領域において磁気ブ
ラシを密に形成する手法を適用している。図1は、カラ
ー複写機の主要部である画像形成部の概略構成図であ
る。このカラー複写機は、図1に示す画像形成部のほ
か、図示しないカラー画像読み取り部(以下「カラース
キャナ」という)、給紙部及びこれらを駆動制御する制
御部などによって構成されている。上記カラースキャナ
は、原稿のカラー画像情報を、例えばレッド、グリー
ン、ブルー(以下、それぞれ「R」、「G」、「B」と
いう)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変
換する。そして、このカラースキャナで得たR、G、B
の色分解画像信号の強度レベルをもとにして、図示しな
い画像処理部で色変換処理を行い、ブラック、シアン、
マゼンタ、イエロー(以下、それぞれ「Bk」、
「C」、「M」、「Y」という)の画像データを得る。
【0035】画像形成部は、像担持体としての感光体ド
ラム100、帯電手段としての帯電チャージャ200、
クリーニングブレード及びファーブラシからなる感光体
クリーニング装置300、露光手段としての図示しない
書き込み光学ユニット、回転型現像装置としてのリボル
バ現像ユニット400、中間転写ユニット500、2次
転写ユニット600、及び定着ローラ対を有する定着ユ
ニット700などで構成されている。感光体ドラム10
0は図中に矢印で示すように反時計回り方向に回転し、
その周囲には、帯電チャージャ200,感光体クリーニ
ング装置300,リボルバ現像ユニット400の選択さ
れた現像器、中間転写ユニット500の中間転写体とし
ての中間転写ベルト501などが配置されている。
【0036】書き込み光学ユニットは、カラースキャナ
からのカラー画像データを光信号に変換して、帯電チャ
ージャ200によって一様に帯電された感光体ドラム1
00の表面に、原稿の画像に対応したレーザ光Lを照射
して光書き込みを行い、感光体ドラム100の表面に静
電潜像を形成する。書き込み光学ユニットは、例えば、
光源としての半導体レーザ、レーザ発光駆動制御部、ポ
リゴンミラーとその回転用モータ、f/θレンズ、反射
ミラーなどによって構成することができる。リボルバ現
像ユニット400は、Bkトナーを用いるBk現像器4
01,Cトナーを用いるC現像器402、Mトナーを用
いるM現像器403,Yトナーを用いるY現像器40
4、及びユニット全体を反時計回り方向に回転させる現
像リボルバ駆動部などによって構成されている。
【0037】リボルバ現像ユニット400に設置された
各現像器401〜404は、静電潜像を現像するために
現像剤の穂を感光体ドラム100の表面に接触させて回
転する現像剤担持体としての現像スリーブと、現像剤を
汲み上げて攪拌するために回転する攪拌スクリュー、及
び現像スリーブを矢印で示す時計回り方向に回転させる
現像スリーブ駆動部などで構成されている。本実施形態
では、各現像器401〜404内のトナーはフェライト
キャリアとの攪拌によって負極性に帯電され、また、各
現像スリーブには図示しない現像バイアス印加手段とし
ての現像バイアス電源により負の直流電圧Vdc(直流
成分)に交流電圧Vac(交流成分)が重畳された現像
バイアス電圧が印可され、各現像スリーブが感光体ドラ
ム100の金属基体層に対して所定電圧にバイアスされ
ている。
【0038】カラー複写機本体の待機状態では、リボル
バ現像ユニット400はBk現像器401が現像位置に
位置するホームポジションで停止しており、コピースタ
ートキーが押されると、原稿画像データの読み取りを開
始し、そのカラー画像データに基づいて、レーザ光Lに
よる光書き込み、すなわち静電潜像形成が始まる(以
下、Bk画像データによる静電潜像を「Bk静電潜像」
という。C、M、Yについても同様)。このBk静電潜
像の先端部から現像可能にすべく、Bk現像位置に静電
潜像の先端部が到達する前に、Bk現像スリーブの回転
を開始してBk静電潜像をBkトナーで現像する。そし
て、以後Bk静電潜像の現像動作を続けるが、Bk静電
潜像の後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やか
に次の色の現像器が現像位置に来るまで、リボルバ現像
ユニット400が回転する。これは少なくとも、次の画
像データによる静電潜像の先端部が現像位置に到達する
前に完了させる。
【0039】中間転写ユニット500は、後述する複数
のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト
501などで構成されている。中間転写ベルト501の
周りには、2次転写ユニット600の転写材担持体であ
る2次転写ベルト601、2次転写電荷付与手段である
2次転写バイアスローラ605、中間転写体クリーニン
グ手段であるベルトクリーニングブレード504、潤滑
剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505などが対向す
るように配設されている。中間転写ベルト501は、1
次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ50
7、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ
509、2次転写対向ローラ510,クリーニング対向
ローラ511、及びアースローラ512に張架されてい
る。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイア
スローラ507以外の各ローラは接地されている。
【0040】1次転写バイアスローラ507には、定電
流または定電圧制御された1次転写電源801により、
トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又
は電圧に制御された転写バイアスが印可されている。ま
た、中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータに
よって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ50
8により、矢印方向に駆動される。また、中間転写ベル
ト501は、半導体、または絶縁体で、単層または多層
構造となっている。感光体ドラム100上のトナー像を
中間転写ベルト501に転写する転写部(以下「1次転
写部」という)では、1次転写バイアスローラ507及
びアースローラ512で中間転写ベルト501を感光体
ドラム100側に押し当てるように張架することによ
り、感光体ドラム100と中間転写ベルト501との間
に所定幅のニップ部を形成している。また、このニップ
部の中間転写ベルト501の内周面には、1次転写部除
電手段として接地したベルト除電ブラシ513を当接さ
せている。
【0041】潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成さ
れた潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、
この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布す
るものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中間転
写ベルト501に対して隣接可能に構成され、所定のタ
イミングで中間転写ベルト501に接触するように制御
される。2次転写ユニット600は、3つの支持ローラ
602、603、604に張架された2次転写ベルト6
01などで構成され、中間転写ベルト501の支持ロー
ラ602と603間の張架部が2次転写対向ローラ51
0に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ6
02,603,604の一つは、図示しない駆動手段に
よって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ロー
ラにより2次転写ベルト601が図中に矢印で示す方向
に駆動される。
【0042】2次転写バイアスローラ605は、2次転
写手段であり、2次転写対向ローラ510との間に中間
転写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持するよ
うに配設され、定電流制御される2次転写電源802に
よって所定電流の転写バイアスが印加されている。ま
た、上記2次転写ベルト601及び2次転写バイアスロ
ーラ605が、2次転写対向ローラ510に対して圧接
する位置と離間する位置とを取り得るように、支持ロー
ラ602及び2次転写バイアスローラ605を矢印方向
に駆動する図示しない離接機構が設けられている。その
離間位置にある2次転写ベルト601及び支持ローラ6
02を、図1に2点鎖線で示している。
【0043】符号650はレジストローラ対を示してお
り、2次転写バイアスローラ605と2次転写対向ロー
ラ510とに挟持された中間転写ベルト501と2次転
写ベルト601の間に、所定のタイミングで転写材であ
る転写紙Pを送り込む。2次転写ベルト601の定着ロ
ーラ対701側の支持ローラ603に張架されている部
分には、転写材除電手段である転写紙除電チャージャ6
06と、転写材担持体除電手段であるベルト除電チャー
ジャ607とが対向している。また、2次転写ベルト6
01の図中下側の支持ローラ604に張架されている部
分には、転写材担持体クリーニング手段であるクリーニ
ングブレード608が当接している。転写紙除電チャー
ジャ606は、転写紙に保持されている電荷を除電する
ことにより、転写紙自体のこしの強さで転写紙を2次転
写ベルト601から良好に分離できるようにするもので
ある。ベルト除電チャージャ607は、2次転写ベルト
601上に残留する電荷を除電するものである。また、
上記クリーニングブレード608は、2次転写ベルト6
01の表面に付着した付着物を除去してクリーニングす
るものである。
【0044】以上のように構成したカラー複写機におい
て、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム1
00は、図示しない駆動モータによって矢印で示す反時
計回り方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト
駆動ローラ508によって矢印で示す時計回り方向に回
転される。中間転写ベルト501の回転に伴ってBkト
ナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナ
ー像形成が1次転写バイアスローラ507に印可される
電圧による転写バイアスにより1次転写が行われ、最終
的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト501上に
重ねてトナー像が形成される。例えばBkトナー像形成
は次のように行われる。帯電チャージャ200は、コロ
ナ放電によって感光体ドラム100の表面を負電荷で所
定電位に一様に帯電する。そして、図示しない書き込み
光学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレ
ーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光さ
れたとき、当初一様帯電された感光体ドラム100の表
面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失
し、bk静電潜像が形成される。
【0045】このBk静電潜像に、Bk現像器401の
Bk現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触する
ことにより、感光体ドラム100の電荷が残っている部
分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光さ
れた部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkト
ナー像が形成される。この感光体ドラム100上に形成
されたBkトナー像は、感光体ドラム100と接触状態
で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に転写
される。以下、感光体ドラム100から中間転写ベルト
501へのトナー像の転写を「ベルト転写」という。上
記ベルト転写後の感光体ドラム100の表面に残留して
いる若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム100の
再使用に備えて、感光体クリーニング装置300で清掃
される。感光体ドラム100側ではBk画像形成工程の
次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラー
スキャナによるC画像データの読み取りが始まり、その
C画像データによるレーザ光書き込みによって、感光体
ドラム100の表面にC静電潜像を形成する。
【0046】そして、先のBk静電潜像の後端部が通過
した後で、且つC静電潜像の先端部が到達する前にリボ
ルバ現像ユニット400の回転動作が行われ、C現像器
402が現像位置にセットされ、C静電潜像がCトナー
で現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続ける
が、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現
像器401の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転
動作を行い、次のM現像器403を現像位置に移動させ
る。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に
到達する前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工
程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、
静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同
様であるので説明は省略する。
【0047】中間転写ベルト501上には、感光体ドラ
ム100上に順次形成されるBk、C、M、Yのトナー
像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それ
により、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね
合わされたトナー像が形成される。上記画像形成動作が
開始される時期に、転写紙Pは図示しない転写紙カセッ
ト又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジス
トローラ対650のニップで待機している。2次転写対
向ローラ510及び2次転写バイアスローラによりニッ
プが形成された2次転写部に中間転写ベルト501上の
トナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙P
の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジスト
ローラ対650が駆動され、転写紙Pとトナー像とのレ
ジスト合わせが行われる。
【0048】そして、転写紙Pが中間転写ベルト501
上のトナー像と重ねられて2次転写部を通過する。この
とき、2次転写電源802によって2次転写バイアスロ
ーラ605に印可される電圧による転写バイアスによ
り、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写
紙上に一括転写される。転写紙Pは、2次転写ベルト6
01の移動方向における2次転写部の下流側に配置した
転写紙除電チャージャ606との対向部を通過するとき
に除電され、2次転写ベルト601から剥離して定着ロ
ーラ対701に向けて送られる。この定着ローラ対70
1のニップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排
出ローラ対で装置本体外に送り出され、図示しないコピ
ートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを
得る。一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム100の
表面は、感光体クリーニング装置300でクリーニング
され、図示しない除電ランプで均一に除電される。ま
た、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト
501の表面に残留したトナーは、図示しない離接機構
によって中間転写ベルト501に押圧されるベルトクリ
ーニングブレード504によってクリーニングされる。
【0049】リピートコピーの時は、カラースキャナの
動作及び感光体ドラム100への画像形成は、1枚目の
4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミ
ングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。
また、中間転写ベルト501の方は、1枚目の4色重ね
トナー像の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面の
上記ベルトクリーニングブレード504でクリーニング
された領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写され
るようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。以
上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであっ
たが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、
指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行
うことになる。また、単色コピーモードの場合は、所定
枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット400
の所定色の現像器のみを現像動作状態にして、ベルトク
リーニングブレード504を中間転写ベルト501に押
圧させた状態のままの位置にしてコピー動作を行う。
【0050】上述のように、リボルバ現像ユニット40
0ではリボルバー回転軸の周りに4色の現像器が備えら
れ、現像する色に応じてリボルバ現像ユニット400が
回転(公転)して感光体ドラム100に近接し、現像が
行われる。リボルバ現像ユニット400の現像器は初め
どの色の現像スリーブも感光体ドラム100と近接して
いないホームポジションで待機している。そして現像時
はホームポジションである基準位置から、まず第1色目
の現像スリーブが感光体に近接する様に切り替わる。そ
の後4色の現像が行われる場合は、リボルバ現像ユニッ
ト400が90度づつ回転して現像器の切り替えが行わ
れ、4色の現像が完了する様になっている。
【0051】図6に示すように、Bk現像器401、C
現像器402、M現像器403、Y現像器404にはそ
れぞれ、トナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ
401a、402a、403a、404aが設けられて
おり、これらによる出力値は制御手段900に入力され
る。制御手段900は、出力値に基づいて現像リボルバ
駆動部901、現像スリーブ駆動部の現像クラッチ90
2等を制御する。制御手段900はカラー複写機のメイ
ンコントローラが兼ねることができる。
【0052】平均粒径が4〜6μmの小粒径トナーは、
帯電量が低くなると従来の7〜10μmのトナーよりも
嵩密度が高くなる傾向があり、これにより現像器の回転
トルクが大きくなる。実際のカラー複写機において、現
像剤が使われずに放置された場合、トナーの電荷は自己
放電により帯電量が低くなる。このような状態になる
と、現像剤の嵩密度が上がり、現像スリーブや攪拌スク
リューの負荷が増えて回転トルクが大きくなり、ギアの
破損や現像スリーブのロックが発生する。現像剤の嵩密
度の変化はトナー濃度センサ401a、402a、40
3a、404aで検知できる。すなわち、トナーの補給
や消費がないにも拘わらず、トナー濃度センサ401
a、402a、403a、404aの出力値が変化した
ら嵩密度が変わったと判断できる。トナー濃度センサ4
01a、402a、403a、404aは透磁率を測定
する方式であるので、現像剤の嵩密度に変化が生じたら
出力値は変化する。
【0053】従って、装置停止時のトナー濃度センサ4
01a、402a、403a、404aによる出力値と
現在の状況(次の使用の直前の出力値)とを比較するこ
とにより、嵩密度が高い状態を検知することができる。
リボルバ方式の現像装置では、現像スリーブを回さずに
リボルバを回転させると、回転の遠心力と重力により現
像剤は攪拌され、嵩密度を放置前の状態に戻すことがで
きることが本発明者の実験で確認された。本実施形態で
は、プリント動作が終わる直前に、リボルバ現像ユニッ
ト400を回転させ、各現像器401〜404のトナー
濃度を測定し、その後、次のプリントを行う前や、装置
立ち上げ時の現像剤の攪拌前にトナー濃度を測定し、両
測定値を比較して、基準値以内であれば現像スリーブを
回転させて作像を開始するものである。基準値以上の場
合には、リボルバ現像ユニット400を回転させて該回
転によって現像剤を攪拌した後に、現像スリーブを回転
させて作像を開始するものである。プリント動作が終わ
る直前のリボルバ現像ユニット400の回転は必ずしも
必要ではないが、回転させることによりトナー濃度セン
サ401a、402a、403a、404aの出力値の
精度(実際状態との一致度)を高めることができる。
【0054】通常、現像器のトナー濃度を測定する場合
には、現像スリーブや攪拌スクリュー等の攪拌部材を回
転させ、その時のトナー濃度センサの出力値を測定値と
している。しかしながら、本実施形態では、比較するた
めに前回のプリント終了時の現像スリーブ、攪拌部材が
回転していない場合のトナー濃度センサの出力値が必要
である。このため、プリント後で停止前に現像スリー
ブ、攪拌部材が停止した状態でトナー濃度を測定するモ
ードを有している。これにより、放置後の現像剤の嵩密
度を正確に測定することができる。本実施形態で用いた
トナー濃度センサ401a、402a、403a、40
4aは、トナー濃度が高い場合には出力値は小さくな
り、逆にトナー濃度が低い場合には出力値は大きくな
る。このようなトナー濃度センサを用いると、放置後は
トナーの電荷量が下がるので、トナー濃度センサの出力
値は放置前よりも大きくなる。
【0055】本実施形態では、前回の使用停止時におけ
るトナー濃度センサ(401a、402a、403a、
404a)による出力値をTb、次の使用における現像
スリーブの回転前のトナー濃度センサ(401a、40
2a、403a、404a)による出力値をTnとした
とき、Tn/Tbの値に応じてリボルバ現像ユニット4
00の回転数を設定するようにしている。この制御動作
を図7のフローチャートに基づいて説明する。制御手段
900は停止前のトナー濃度センサの出力値Tbを記録
(又は記憶)する(S1)。次の作像スタート命令がな
されると、すなわち、例えば次の使用開始スタートキー
が押されると(S2)、制御手段900は現在のトナー
濃度センサの出力値Tnを測定(把握)する(S3)。
次に、Tn/Tbを算出し、この値が基準値を超えたか
どうかをチェックする(S4)。ここでの基準値は1.
1に設定されている。この基準値はあくまでも一例であ
る(以下の実施形態において同じ)。Tn/Tbの値が
1.1を超えた場合には、現像クラッチ902をオフし
て現像スリーブや攪拌部材が回転しないようにし(S
5)、その状態で現像リボルバ駆動部901を制御して
リボルバ現像ユニット400を規定回数回転(公転)さ
せる(S6)。次に、現像すべき色の所定の現像器を作
像ポジションに位置付け(S7)、現像クラッチ902
をオンし(S8)、作像を開始する(S9)。S4で、
Tn/Tbの値が1.1を超えていない場合には、現像
剤の嵩密度が放置後上がっていないということになるの
で、S7に進む。
【0056】次に、図8のフロチャートに基づいて第2
の実施形態を説明する。本実施形態では、Tn/Tbの
値に応じてリボルバ現像ユニット400の回転数を設定
することを特徴とする。表1に、Tn/Tbの値とこれ
に対応したリボルバ現像ユニット400の回転数との関
係データテーブルを示す。このデータテーブルは予め実
験等(コンピュータシミュレーションを含む)により求
められ、制御手段900の図示しないROMに記憶され
ている。
【0057】
【表1】
【0058】制御手段900は停止前のトナー濃度セン
サの出力値Tbを記録(又は記憶)する(S1)。次の
作像スタート命令がなされると、すなわち、例えば次の
使用開始スタートキーが押されると(S2)、制御手段
900は現在のトナー濃度センサの出力値Tnを測定
(把握)する(S3)。次に、Tn/Tbを算出し、こ
の値が基準値を超えたかどうかをチェックする(S
4)。Tn/Tbの値が1.1を超えた場合には、デー
タテーブルから算出値に対応した回転数を選択し(S1
5)、現像クラッチ902をオフして現像スリーブや攪
拌部材が回転しないようにし、その状態で現像リボルバ
駆動部901を制御してリボルバ現像ユニット400を
選択された回数分回転(公転)させる(S16)。次
に、現像すべき色の所定の現像器を作像ポジションに位
置付け(S17)、現像クラッチ902をオンし(S1
8)、作像を開始する(S19)。S14で、Tn/T
bの値が1.1を超えていない場合には、現像剤の嵩密
度が放置後上がっていないということになるので、S1
7に進む。
【0059】次に、図9のフローチャートに基づいて第
3の実施形態を説明する。本実施形態では、各現像器全
てのTn/Tbの値を算出し、それらの中で最も大きい
値に応じてリボルバ現像ユニット400の回転数を設定
することを特徴とする。制御手段900は停止前のトナ
ー濃度センサの出力値Tbを記録(又は記憶)する(S
21)。次の作像スタート命令がなされると、すなわ
ち、例えば次の使用開始スタートキーが押されると(S
22)、制御手段900は現在のトナー濃度センサの出
力値Tnを全ての現像器で測定(把握)する(S2
3)。次に、これらのTn/Tbの値の中で最大のもの
を決定し(S24)、この値が基準値を超えたかどうか
をチェックする(S25)。Tn/Tbの値が1.1を
超えた場合には、データテーブルから算出値に対応した
回転数を選択し(S26)、現像クラッチ902をオフ
して現像スリーブや攪拌部材が回転しないようにし、そ
の状態で現像リボルバ駆動部901を制御してリボルバ
現像ユニット400を選択された回数分回転(公転)さ
せる(S27)。次に、現像すべき色の所定の現像器を
作像ポジションに位置付け(S28)、現像クラッチ9
02をオンし(S29)、作像を開始する(S30)。
S25で、Tn/Tbの値が1.1を超えていない場合
には、現像剤の嵩密度が放置後上がっていないというこ
とになるので、S28に進む。本実施形態では、Bk、
C、M、Yの4色のうち最も嵩密度の差の大きい測定値
に応じてリボルバ現像ユニット400の回転数を選択す
るので、各色の使用頻度によりトナーの状態が異なる場
合でも確実に現像スリーブのロックを防止することがで
きる。
【0060】次に、図10のフローチャートに基づいて
第4の実施形態を説明する。本実施形態では、出力値T
nをリボルバ現像ユニット400の回転毎に把握してT
n/Tbの値を算出し、該値が基準値以下になったとき
に現像位置に所定の現像器を移動させ、その後現像スリ
ーブを回転させることを特徴とする。換言すれば、リボ
ルバ現像ユニット400の1回転毎にトナー濃度センサ
の出力値を測定し、その測定値が前回値にほぼ等しくな
った場合に作像を始めるものである。制御手段900は
停止前のトナー濃度センサの出力値Tbを記録(又は記
憶)する(S31)。次の作像スタート命令がなされる
と、すなわち、例えば次の使用開始スタートキーが押さ
れると(S32)、制御手段900は現在のトナー濃度
センサの出力値Tnを測定(把握)する(S33)。次
に、所定の現像器のTn/Tbの値が基準値以下である
かどうかをチェックする(S34)。
【0061】Tn/Tbの値が基準値以下でない場合に
は、現像クラッチ902をオフして現像スリーブや攪拌
部材が回転しないようにし、その状態で現像リボルバ駆
動部901を制御してリボルバ現像ユニット400を1
回転(公転)させる(S35)。実際にはリボルバ現像
ユニット400は90°ずつ回転し、各色のトナー濃度
センサの出力値が読み込まれる。この動作が基準値以下
になるまで繰り返される。S34でTn/Tbの値が基
準値以下の場合には、現像すべき色の所定の現像器を作
像ポジションに位置付け(S36)、現像クラッチ90
2をオンし(S37)、作像を開始する(S38)。こ
れにより、最短時間で嵩密度が良好な状態を得ることが
できる。
【0062】次に、図11のフローチャートに基づいて
第5の実施形態を説明する。本実施形態では、出力値T
nをリボルバ現像ユニット400の回転毎に把握してT
n/Tbの値を算出し、該値が上記全ての現像器で基準
値以下になったときに現像位置に所定の現像器を移動さ
せ、その後現像スリーブを回転させることを特徴とす
る。制御手段900は停止前のトナー濃度センサの出力
値Tbを記録(又は記憶)する(S41)。次の作像ス
タート命令がなされると、すなわち、例えば次の使用開
始スタートキーが押されると(S42)、制御手段90
0は現在のトナー濃度センサの出力値Tnを測定(把
握)する(S43)。次に、全ての現像器におけるTn
/Tbの値が基準値以下であるかどうかをチェックする
(S44)。全ての現像器のTn/Tbの値が基準値以
下でない場合には、現像クラッチ902をオフして現像
スリーブや攪拌部材が回転しないようにし、その状態で
現像リボルバ駆動部901を制御してリボルバ現像ユニ
ット400を1回転(公転)させる(S45)。実際に
はリボルバ現像ユニット400は90°ずつ回転し、各
色のトナー濃度センサの出力値が読み込まれる。この動
作が全てのTn/Tbの値が基準値以下になるまで繰り
返される。S44で全ての現像器におけるTn/Tbの
値が基準値以下の場合には、現像すべき色の所定の現像
器を作像ポジションに位置付け(S46)、現像クラッ
チ902をオンし(S47)、作像を開始する(S4
8)。これにより、4色とも嵩密度が良好な状態を得る
ことができる。
【0063】上記各実施形態では、ニップを狭くする方
式、磁気ブラシが像担持体に摺擦するニップ領域におい
て磁気ブラシを密に形成する方式において新たな課題を
解消するものとして説明したが、本発明は、これに拘わ
らず、攪拌力の弱い攪拌スクリュー等を使用する画像形
成装置において同様の機能を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現像剤担
持体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装
置を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上
記回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替
えて現像を行う画像形成装置において、使用停止状態が
続いたとき、次に使用する際に上記回転型現像装置を回
転させて上記現像器内の現像剤を攪拌し、その後上記現
像剤担持体を回転させることとしたので、装置使用停止
後(放置後)の現像剤の嵩密度の上昇による現像剤担持
体や攪拌部材のロックを防止することができ、安定した
現像機能を長期に亘って得ることができる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値と、次の使用に
おける上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検知
手段による出力値とを比較し、その結果に応じて上記回
転型現像装置を回転させて上記現像器内の現像剤を攪拌
し、その後上記現像剤担持体を回転させることとしたの
で、装置使用停止後(放置後)の現像剤の嵩密度の上昇
による現像剤担持体や攪拌部材のロックを防止すること
ができ、安定した現像機能を長期に亘って得ることがで
きる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前回の使用停止時における
上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使用
における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検
知手段による出力値をTnとしたとき、Tn/Tbの値
に応じて上記回転型現像装置の回転数を設定することと
したので、装置使用停止後(放置後)の現像剤の嵩密度
の上昇による現像剤担持体や攪拌部材のロックをできる
だけ短い時間で防止することができ、安定した現像機能
を長期に亘って得ることができる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前回の使用停止時における
上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使用
における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度検
知手段による出力値をTnとしたとき、上記各現像器全
てのTn/Tbの値を算出し、それらの中で最も大きい
値に応じて上記回転型現像装置の回転数を設定すること
としたので、装置使用停止後(放置後)の現像剤の嵩密
度の上昇による現像剤担持体や攪拌部材のロックを確実
に防止することができ、安定した現像機能を長期に亘っ
て得ることができる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使
用における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度
検知手段による出力値をTnとしたとき、該出力値Tn
を上記回転型現像装置の回転毎に把握してTn/Tbの
値を算出し、該値が基準値以下になったときに現像位置
に所定の現像器を移動させ、その後上記現像剤担持体を
回転させることとしたので、装置使用停止後(放置後)
の現像剤の嵩密度の上昇による現像剤担持体や攪拌部材
のロックを防止することができ、安定した現像機能を長
期に亘って得ることができる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、現像剤担持
体を具備した現像器を色別に複数備えた回転型現像装置
を有し、単一の像担持体上に形成された静電潜像を上記
回転型現像装置の回転動作により上記現像器を切り替え
て現像を行う画像形成装置において、上記各現像器にト
ナー濃度検知手段が設けられ、前回の使用停止時におけ
る上記トナー濃度検知手段による出力値をTb、次の使
用における上記現像剤担持体の回転前の上記トナー濃度
検知手段による出力値をTnとしたとき、該出力値Tn
を上記回転型現像装置の回転毎に把握してTn/Tbの
値を算出し、該値が上記全ての現像器で基準値以下にな
ったときに現像位置に所定の現像器を移動させ、その後
上記現像剤担持体を回転させることとしたので、装置使
用停止後(放置後)の現像剤の嵩密度の上昇による現像
剤担持体や攪拌部材のロックを確実に防止することがで
き、安定した現像機能を長期に亘って得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
としてのカラー複写機の要部正面図である。
【図2】ニップを狭くする構成、ニップ領域において磁
気ブラシを密に形成する構成をを説明するための非回転
型現像装置を有する画像形成装置の要部正面図である。
【図3】図2で示した画像形成装置の現像装置の概要正
面図である。
【図4】図2で示した画像形成装置の現像装置における
現像ローラの磁力分布とその大きさの程度を示す図であ
る。
【図5】図2で示した画像形成装置の現像装置における
主磁極と主磁極磁力形成補助磁石の角度位置関係を示す
図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】第1の実施形態における制御動作のフロチャー
トである。
【図8】第2の実施形態における制御動作のフロチャー
トである。
【図9】第3の実施形態における制御動作のフロチャー
トである。
【図10】第4の実施形態における制御動作のフロチャ
ートである。
【図11】第5の実施形態における制御動作のフロチャ
ートである。
【図12】後端白抜けの概念を示す図で、(a)は後端
白抜けがない状態を示す図、(b)は後端白抜けが生じ
た状態を示す図である。
【図13】磁気ブラシ現像方式における現像部の様子を
示す図である。
【図14】後端白抜けのメカニズム段階的に示した図で
ある。
【図15】磁気ブラシの状態を示す図で、(a)は現像
ローラの長手方向における状態を示す図、(b)は
(a)におけるH−H'線での断面図である。
【図16】トナードリフトが低減される原理を段階的に
示した図である。
【図17】磁気ブラシのバラツキと後端白抜けとの関係
を示す図で、(a)は磁気ブラシが密に形成された状態
を示す図、(b)は磁気ブラシにバラツキがある従来の
状態を示す図、(c)は後端白抜けがない状態を示す
図、(d)は後端白抜けが生じた状態を示す図である。
【符号の説明】
100 像担持体としての感光体ドラム 400 回転型現像装置としてのリボルバ現像ユニット 401、402、403、404 現像器 401a、402a、403a、404a トナー濃度
検知手段としてのトナー濃度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DD07 DE04 DE07 DE09 EB04 EC06 EC08 ED08 EF13 EF15 EG02 2H030 AA03 AD17 BB02 BB24 BB36 2H077 AB02 AC02 AC12 AD02 AD06 AD13 AD36 DA10 DA42 DA52 DB21 EA03 EA15 GA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤担持体を具備した現像器を色別に複
    数備えた回転型現像装置を有し、単一の像担持体上に形
    成された静電潜像を上記回転型現像装置の回転動作によ
    り上記現像器を切り替えて現像を行う画像形成装置にお
    いて、 使用停止状態が続いたとき、次に使用する際に上記回転
    型現像装置を回転させて上記現像器内の現像剤を攪拌
    し、その後上記現像剤担持体を回転させることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】現像剤担持体を具備した現像器を色別に複
    数備えた回転型現像装置を有し、単一の像担持体上に形
    成された静電潜像を上記回転型現像装置の回転動作によ
    り上記現像器を切り替えて現像を行う画像形成装置にお
    いて、 上記各現像器にトナー濃度検知手段が設けられ、前回の
    使用停止時における上記トナー濃度検知手段による出力
    値と、次の使用における上記現像剤担持体の回転前の上
    記トナー濃度検知手段による出力値とを比較し、その結
    果に応じて上記回転型現像装置を回転させて上記現像器
    内の現像剤を攪拌し、その後上記現像剤担持体を回転さ
    せることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、 前回の使用停止時における上記トナー濃度検知手段によ
    る出力値をTb、次の使用における上記現像剤担持体の
    回転前の上記トナー濃度検知手段による出力値をTnと
    したとき、Tn/Tbの値に応じて上記回転型現像装置
    の回転数を設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の画像形成装置において、 前回の使用停止時における上記トナー濃度検知手段によ
    る出力値をTb、次の使用における上記現像剤担持体の
    回転前の上記トナー濃度検知手段による出力値をTnと
    したとき、上記各現像器全てのTn/Tbの値を算出
    し、それらの中で最も大きい値に応じて上記回転型現像
    装置の回転数を設定することを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】現像剤担持体を具備した現像器を色別に複
    数備えた回転型現像装置を有し、単一の像担持体上に形
    成された静電潜像を上記回転型現像装置の回転動作によ
    り上記現像器を切り替えて現像を行う画像形成装置にお
    いて、 上記各現像器にトナー濃度検知手段が設けられ、前回の
    使用停止時における上記トナー濃度検知手段による出力
    値をTb、次の使用における上記現像剤担持体の回転前
    の上記トナー濃度検知手段による出力値をTnとしたと
    き、該出力値Tnを上記回転型現像装置の回転毎に把握
    してTn/Tbの値を算出し、該値が基準値以下になっ
    たときに現像位置に所定の現像器を移動させ、その後上
    記現像剤担持体を回転させることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】現像剤担持体を具備した現像器を色別に複
    数備えた回転型現像装置を有し、単一の像担持体上に形
    成された静電潜像を上記回転型現像装置の回転動作によ
    り上記現像器を切り替えて現像を行う画像形成装置にお
    いて、 上記各現像器にトナー濃度検知手段が設けられ、前回の
    使用停止時における上記トナー濃度検知手段による出力
    値をTb、次の使用における上記現像剤担持体の回転前
    の上記トナー濃度検知手段による出力値をTnとしたと
    き、該出力値Tnを上記回転型現像装置の回転毎に把握
    してTn/Tbの値を算出し、該値が上記全ての現像器
    で基準値以下になったときに現像位置に所定の現像器を
    移動させ、その後上記現像剤担持体を回転させることを
    特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206426A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びその制御方法
US8260159B2 (en) 2009-07-06 2012-09-04 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with reduced deterioration of image quality
JP2017134336A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 株式会社リコー 粉体供給制御装置、粉体供給装置、粉体供給制御方法、画像形成装置

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US8260159B2 (en) 2009-07-06 2012-09-04 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with reduced deterioration of image quality
JP2017134336A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 株式会社リコー 粉体供給制御装置、粉体供給装置、粉体供給制御方法、画像形成装置

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