JP2003215196A - 絶縁状態監視方法と装置 - Google Patents

絶縁状態監視方法と装置

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JP2003215196A
JP2003215196A JP2002011513A JP2002011513A JP2003215196A JP 2003215196 A JP2003215196 A JP 2003215196A JP 2002011513 A JP2002011513 A JP 2002011513A JP 2002011513 A JP2002011513 A JP 2002011513A JP 2003215196 A JP2003215196 A JP 2003215196A
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龍二 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 B種接地線から電路に絶縁劣化検出用の信号
を重畳させて、零相変流器を介して戻り信号を検出して
電路の絶縁状態を監視する場合、検出信号は系統周波数
による充電電流の影響を受けて変化し正確な絶縁状態の
監視ができない。 【解決手段】 零相変流器14の一次側に補正用信号通
電手段14aを設け、補正用信号出力手段155から検出
用信号とは異なる周波数で一定レベルの補正用信号を印
加し、補正用検出手段151cで検出して変化率を計測
し、この変化率で検出用信号を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はΔ又はV結線などの
一線B種接地工事を施した低圧電路の対地絶縁抵抗を監
視することで電路の絶縁抵抗状態を監視する技術に関
し、特に、絶縁劣化を検出するための検出用信号が系統
周波数による充電電流などの影響を受けて生ずる検出誤
差を補正する手段を備えた絶縁状態監視方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】低圧の一線接地電路において電路の絶縁
劣化が進行して漏電事故に至ると、変電所等に設置され
ている漏電継電器が動作して遮断器が遮断される。遮断
器が遮断すると広範囲に停電するばかりでなく、事後処
理として事故点の調査および復旧などに長時間を要す
る。このため事故の発生を未然に防止するための対策と
して電路の絶縁状態を常時監視するための絶縁状態監視
装置が用いられている。
【0003】図5は一般に知られている一線接地電路の
絶縁状態監視装置の説明図で、次のように構成されてい
る。即ち、同図において21は変圧器で、低圧配電線の
三相電路である被監視電路20に電力を供給している。
22はB種接地線、23は絶縁劣化検出用の信号(以下、
検出用信号と称す)を発生させ、B種接地線を介して電路
に重畳させる検出信号発生装置で、20Hz,0・5v程
度の低周波低電圧信号を発生させる発信器23aと重畳
用変成器23bからなる。24は検出信号発生装置23
からの戻りの検出用信号を検出する信号検出装置で零相
変流器24aと信号検出部24bとからなる。なお、図中
Cは電路の対地静電容量、rは電路の対地絶縁抵抗を示
している。
【0004】今、検出信号発生装置23から、検出用信
号を発生させB種接地線22に重畳すると、該検出用信
号は被監視電路20、電路の対地静電容量C、対地絶縁
抵抗r間を循環してI20として流れる。
【0005】図6は絶縁状態監視の説明図で、その(A)
は検出用信号の電流I20の流れる状態を等価的にあらわ
した回路図で、(B)はそのベクトル図を示し、(A)
と同じ符号を付してある。
【0006】即ち、検出信号発生装置23から印加された
検出用信号の電流I20は電路の対地静電容量C、対地絶
縁抵抗rによるインピーダンスをとおして流れる。この
検出用信号の電流I20は、対地静電容量Cに流れる静電
容量成分電流Iocと、絶縁劣化による抵抗成分電流Ig
rとの合成された電流で、これらの電流のベクトルは図6
(B)のようになる。
【0007】同図の位相θは、印加した検出用信号の電
圧(基準電圧)Vsと検出用信号の電流I20との位相差
で、絶縁劣化がない場合は90度となるが、絶縁劣化が進
むと抵抗成分電流Igrが大きくなり、それに伴って位相
差θが変化する。従って、この検出用信号の電流I20お
よび位相差θの変化を監視することで電路の絶縁状態を
監視することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような絶縁状態
監視装置では、絶縁監視用の検出信号は被監視電路に影
響を与えないようにするため極力小さくする必要があ
り、又被監視電路の系統周波数による充電電流が検出用
信号に比べてはるかに大きく、かつこれらが合成される
ため、抵抗成分電流に正確に比例した検出信号は得られ
ず、これを得るためには次のような課題があった。
【0009】(1)検出号発生装置23からの検出用信号
は極く小さいため、信号検出装置24の零相変流器24a
で検出する信号も極めて小さくなる。又、信号検出装置
24で検出する信号内には、検出用信号の他に系統周波数
電路電圧によって流れている充電電流も合成されて検出
され、この充電電流は被監視電路の長さや負荷によって
も変化するとともに、開閉器の開閉などによる負荷変動
によっても変化し、検出用信号もこれに影響されて変化
してしまう。従って、零相変流器の二次側から検出され
る信号は一次側を流れる充電電流などの大きさによって
検出用信号のレベル値が変化する現象がみられ、正確な
絶縁監視ができない。
【0010】(2)上記の現象は、充電電流の大小だけ
でなく、電路の対地絶縁劣化による系統周波数の抵抗成
分電流の大小によっても同様の現象が見られ、零相変流
器で検出された検出用信号のレベル値は、電路の対地絶
縁抵抗値に比例しない値となる。
【0011】(3)また上記の現象によるレベル値の変
化だけでなく、位相差も変化し、正確な抵抗成分電流が
得られない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は、零相変流器の一次側に、検
出用信号とは異なる周波数で一定レベルの補正用信号を
通電し、二次側から充電電流などによる変化分を検出し
て変化の割合を求めて、この変化の割合によって検出用
信号を補正することで正確な絶縁状態を監視するように
する。
【0013】補正用信号と検出用信号とは周波数が異な
るため同じ充電電流に対して各信号のレベル値および位
相値の変化の割合が異なる、この周波数差によって生じ
る変化の割合を補正用信号で得られた変化の割合自体を
あらかじめグラフ又は演算等で求めた検出用信号の変化
の割合と同じになるように補正しこの補正後の補正用信
号の変化の割合で検出用信号を補正する。装置として
は、次のように構成する。
【0014】低圧電路のB種接地線を介して被監視電路
に絶縁劣化を検出するための検出用信号を印加する検出
信号発生手段と、前記被監視電路又はB種接地線に設け
られ検出用信号を導出するための零相変流器と、該零相
変流器から導出した検出用信号を導入して対地静電容量
成分電流を分離して抵抗成分電流を求めこの抵抗成分電
流を監視する絶縁監視手段を備えた絶縁状態監視装置に
おいて、前記零相変流器は一次側に補正用信号を通電す
る補正用信号通電手段を備えるとともに、絶縁監視手段
は、補正用信号通電手段に補正用信号を送出する補正用
信号出力手段と、前記零相変流器から検出した検出用信
号および補正用信号を夫々検出する信号検出手段と、前
記検出用信号の電圧信号を検出する電圧信号検出手段
と、これら検出用信号、補正用信号および電圧信号をA
/D変換して各信号の絶対値、位相を演算する演算手段
を備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は本発明の実施の形態の概念図
を示し、同図において11は△結線の三相変圧器で、被
監視電路10に電力を供給する。12は三相変圧器11の一線
をB種接地するB種接地線で,EBはその接地部を示して
いる。13は絶縁劣化検出用の信号を発生する検出信号発
生手段で、発信部13aと重畳用変成器13bとからな
り、発信部13aで20HZ、10Vの検出用信号を発生
し重畳用変成器13bからB種接地線12を介して被監
視電路10に送信する。14は被監視電路10に設けた
零相変流器で、該零相変流器14には一次側に補正用信
号を通電するための補正用信号通電手段14aを設けて
いる。この補正用通電手段14aは、零相変流器の一次
側に設けた導体で、零相変流器にテスト用に巻き線を有
するときはこれを利用してもよい。
【0016】15は絶縁状態を監視する絶縁監視手段
で、その一実施例を図2に示してある。即ち、図2にも
示してあるように、零相変流器14からの出力信号を入
力するための入力端子Z1、Z2と、検出信号発生手段
13からの検出用信号の電圧成分を取り出して入力する
電圧信号入力端子N,Eと、後述する補正用信号を出力
する出力端子S1、S2を有する。尚、図中K、Lは重畳用変
成器13bおよび零相変流器14の極性を表し、Kt、Ltは補
正用信号通電手段14aの端子を示している。
【0017】図2は絶縁監視手段15の内部構成の一実
施例を示した図で、零相変流器端子Z1,Z2を介して
入力された検出用信号は、信号検出手段151に入力さ
れる。この信号検出手段151はフィルター回路151
aで系統周波数成分を除去し、検出用信号検出手段15
1bと補正用信号検出手段151cで検出用信号(20H
Z)、補正用信号(10HZ)に分離して検出し、各信
号を増幅回路で増幅し、A/D変換部152に入力し、
アナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0018】また、入力端子N,Eに入力された検出用
電圧信号は、電圧信号検出検出手段153に入力され、
フィルター回路153aを介して電圧検出部153bで
検出増幅され、A/D変換部152に入力される。
【0019】A/D変換部152に入力されデジタル信
号に変換された各信号は演算部154に入力される。演
算部154ではA/D変換部152の出力を処理し、各
信号の絶対値および位相を求め必要な演算処理を行う。
【0020】また、演算部154では検出用信号とは異
なる周波数で、あらかじめ定めた一定レベルの補正用信
号を作り、補正用信号発生手段155に送出する。補正
用信号発生手段155ではこの信号をD/A変換部15
5aでアナログ信号に変換した後、補正信号出力部15
5bから出力端子S1,S2を介して補正信号通電手段1
4aに送出する。
【0021】従って、零相変流器14の一次側には、補
正用信号と検出用信号と系統周波数による充電電流が流
れることになり、その二次側からはこれらの信号電流が
合成されて出力されることになる。従って検出された検
出用信号および補正用信号は、これらの信号よりはるか
に大きい充電電流の影響を同時に受けることになる。し
かし、補正用信号出力部155bからの補正用信号は、
あらかじめ設定した一定のレベルおよび位相の既知の信
号であり、補正用信号検出用手段151cで検出した信
号は充電電流の影響を受けて変化した値であるから、充
電電流の影響によって変化した割合が容易に計測でき
る。従ってこの変化の割合で検出用信号を補正(除算)
すれば、充電電流による影響を排除することができる。
【0022】即ち、補正用信号出力手段155の出力信
号と、補正用信号検出手段151cで検出した補正用信
号から、検出レベルと位相の変化の割合(変化率)を演
算部154で演算し、検出用信号検出手段151bで検
出した検出用信号レベルおよび位相をこの変化率で除算
して検出用信号レベルおよび位相を補正する。そして、
この補正された検出用信号のレベルおよび位相から演算
して求めた抵抗成分電流が、あらかじめ設定した値を超
えたとき、警報手段16で音による警報又は光による表
示等で警報を発し、電路の絶縁状態が劣化していること
を報知させる。
【0023】なお、補正用信号出力手段155は、一定
の信号レベルと位相の信号を発生すればよいので、必ず
しも演算部で作る必要はなく、他の信号の信号発生手段
から送信してもよい、ただし他の信号との同期を取る必
要がある。
【0024】又、零相変流器14は必ずしも被監視電路
10に設ける必要はなく、B種接地線12に設けてもよ
いことは勿論である。 以上の補正により絶縁劣化検出
の目的は達成されるが、検出用信号の周波数と補正用信
号の周波数は異なるため、同じ充電電流に対して変化の
割合が異なる。従って、実際の対地絶縁抵抗値に比例し
た抵抗成分電流値を正確に計測するには、補正用信号の
補正値自体を若干補正する必要がある。
【0025】図3は系統周波数による充電電流の変化に
対する検出用信号および補正用信号のレベル変化を表し
た信号レベル変化特性図で、横軸に系統周波数による充
電電流(A)、縦軸に信号レベルの増加の割合を(%)
で示している。図中、Aは10Hzの補正用信号レベル
変化曲線,Bは20Hz検出用信号レベル変化曲線を示
し、系統周波数信号0のときを信号レベル100パーセ
ントとしたときの検出用信号レベル(%)値をb、補正
用信号レベル(%)値をdとしている。
【0026】例えば、充電電流0.6(A)の時の補正
用信号レベル増加量をa(16%)、検出用信号レベル
の増加量をc(12%)とした場合、補正用信号変化の
割合は16%(a/b×100)、検出用信号の割合は
12%(c/d×100)、となり、増加する割合が異
なる。そこで、充電電流による補正用信号の増加の割合
と、検出用信号の増加の割合を装置固有の値としてあら
かじめ求めておき、補正用信号の増加の割合から検出用
信号の増加の割合を演算する。
【0027】即ち、図3のc/a=0.75を求めてお
き、補正用信号が16%増加したとき16×0.75=
12から検出用信号は12%増加したものとする。
【0028】この値を用い、系統周波数による充電電流
の影響を取り除いた真の検出レベル値は、検出(計測)
した検出用信号のレベル値を[(100+12)/100]
で除算することで求めることができる。
【0029】図4は系統周波数による充電電流に対する
補正用信号および検出用信号の位相変化特性図で、横軸
に系統周波数による充電電流(A)、縦軸に位相変化
(度)を示し、Cは補正用信号の位相変化曲線、Dは検
出用信号の位相変化曲線を示している。
【0030】例えば、充電電流0.6(A)のとき、補
正用信号の位相変化量aが61.6度、検出用信号の変
化量bは45度と位相の変化する割合が異なる。このた
め、補正用信号の位相変化率に、検出信号の変化率を補
正用信号の変化率で除算した値(0.73)を掛けて調
整する。即ち、61.6×0.73=45度の値を用
い、検出用信号位相検出値から、補正用信号位相変化値
に0.73を掛けた値を引き算することで、系統周波数
電流の影響を取り除いた真の検出用信号位相値をもとめ
ることができる。また、これらの調整値(0.75および
0.73)は、検出用および補正用信号の各レベル変化曲
線の傾きがことなるだけで、相似であり充電電流の値が
変わっても同じ値で求めることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。
【0032】(1)絶縁監視手段で得られる検出用信号
レベルおよび位相は、被監視電路の系統周波数による充
電電流などの影響のよる変化分を補正用信号で補正した
値となるので検出用信号の値は、実際の絶縁抵抗成分電
流に比例した値となる。
【0033】(2)零相変流器の特性、又は系統周波成
分除去用のフィルターなどの影響によって検出用信号が
変化することがあったとしても、その変化は、補正用信
号にも現れるので補正用信号で補正される。
【0034】(3)さらに、ノイズ、温度変化などの影
響で検出用信号が変化しても、その変化は補正用信号で
も検出して補正するので、精度の高い絶縁状態監視が可
能となる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】 本発明の一実施の形態の概念図
【0037】
【図2】 図1の絶縁監視手段の説明図
【0038】
【図3】 系統周波数による充電電流に対する信号レベ
ル変化の特性図
【0039】
【図4】 系統周波数による充電電流に対する信号の位
相変化の特性図
【0040】
【図5】 従来の絶縁状態監視装置の説明図
【0041】
【図6】 絶縁状態監視の原理説明図
【0042】
【符号の説明】 10・・被監視電路 11・・三相変圧器 12・・B種接地線 13・・検出信号発生手段 14・・零相変流器 14a・・補正用信号通電手段 15・・絶縁監視手段 16・・警報手段 151・・信号検出手段 152・・A/D変換部 153・・電圧信号検出部 154・・演算部 155・・補正用信号出力手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月12日(2002.12.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 絶縁状態監視方法と装置
【特許請求の範囲】
【請求項】 低圧電路のB種接地線を介して被監視電
路に、系統周波数と異なる周波数の絶縁劣化検出のため
の検出用信号を印加する検出信号発生手段と、前記被監
視電路又はB種接地線に設けられ検出用信号を導出する
ための零相変流器と、該零相変流器から導出した検出用
信号を導出して対地静電容量成分電流を分離して抵抗成
分電流を求めこの抵抗成分電流を監視する絶縁監視手段
を備えた絶縁状態監視装置において、 前記零相変流器は,一次側に補正用信号を通電する補正
用信号通電手段を備えるとともに、絶縁監視手段は、
出用信号及び被監視電路の周波数とは異なる周波数で一
定レベルおよび/又は位相の補正用信号を補正用信号通
電手段に送信する補正用信号出力手段と、前記零相変流
器から検出した検出用信号および補正用信号を夫々検出
する信号検出手段と、前記検出用信号の電圧を検出する
電圧信号検出手段と、これら検出用信号、補正用信号お
よび電圧信号をA/D変換して各信号の絶対値および位相
を演算する演算手段を備え、該演算手段で、補正用信号
と検出した補正用信号の変化を検出し、前記検出された
検出用信号のレベルは変化の割合で、位相は変化量で補
正するようにしたことを特徴とする絶縁状態監視装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明Δ又はV結線などの一
線B種接地工事を施した低圧電路の対地絶縁抵抗を監視
することで電路の絶縁抵抗状態を監視する技術に関し、
特に、絶縁劣化を検出するための検出用信号が系統周波
数による充電電流などの影響を受けて生ずる検出誤差を
補正する手段を備えた絶縁状態監視方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】低圧の一線接地電路において電路の絶縁
劣化が進行して漏電事故に至ると、変電所等に設置され
ている漏電継電器が動作して遮断器が遮断される。遮断
器が遮断すると広範囲に停電するばかりでなく、事後処
理として事故点の調査および復旧などに長時間を要す
る。このため事故の発生を未然に防止するための対策と
して電路の絶縁状態を常時監視するための絶縁状態監視
装置が用いられている。
【0003】図5は一般に知られている一線接地電路の
絶縁状態監視装置の説明図で、次のように構成されてい
る。即ち、同図において21は変圧器で、低圧配電線の
三相電路である被監視電路20に電力を供給している。
22はB種接地線、23は絶縁劣化検出用の信号(以下、
検出用信号と称す)を発生させ、B種接地線を介して電路
に重畳させる検出信号発生装置で、20Hz,0・5v程
度の低周波低電圧信号を発生させる発信器23aと重畳
用変成器23bからなる。24は検出信号発生装置23
からの戻りの検出用信号を検出する信号検出装置で零相
変流器24aと信号検出部24bとからなる。なお、図中
Cは電路の対地静電容量、rは電路の対地絶縁抵抗を示
している。
【0004】今、検出信号発生装置23から、検出用信
号を発生させB種接地線22に重畳すると、該検出用信
号は被監視電路20、電路の対地静電容量C、対地絶縁
抵抗r間を循環してI20として流れる。
【0005】図6は絶縁状態監視の説明図で、その(A)
は検出用信号の電流I20の流れる状態を等価的にあらわ
した回路図で、(B)はそのベクトル図を示し、(A)
と同じ符号を付してある。
【0006】即ち、検出信号発生装置23から印加された
検出用信号の電流I20は電路の対地静電容量C、対地絶
縁抵抗rによるインピーダンスをとおして流れる。この
検出用信号の電流I20は、対地静電容量Cに流れる静電
容量成分電流Iocと、絶縁劣化による抵抗成分電流Ig
rとの合成された電流で、これらの電流のベクトルは図6
(B)のようになる。
【0007】同図の位相θは、印加した検出用信号の電
圧(基準電圧)Vsと検出用信号の電流I20との位相差
で、絶縁劣化がない場合は90度となるが、絶縁劣化が
進むと抵抗成分電流Igrが大きくなり、それに伴って位
相差θが変化する。従って、この検出用信号の電流I20
および位相差θの変化を監視することで電路の絶縁状態
を監視することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような絶縁状態
監視装置では、絶縁監視用の検出信号は被監視電路に影
響を与えないようにするため極力小さくする必要があ
り、又被監視電路の系統周波数による充電電流が検出用
信号に比べてはるかに大きく、かつこれらが合成される
ため、抵抗成分電流に正確に比例した検出信号は得られ
ず、これを得るためには次のような課題があった。
【0009】(1)検出号発生装置23からの検出用
信号は極く小さいため、信号検出装置24の零相変流器
24aで検出する信号も極めて小さくなる。又、信号検
出装置24で検出する信号内には、検出用信号の他に系
統周波数電路電圧によって流れている充電電流も合成さ
れて検出され、この充電電流は被監視電路の長さや負荷
によっても変化するとともに、開閉器の開閉などによる
負荷変動によっても変化し、検出用信号もこれに影響さ
れて変化してしまう。従って、零相変流器の二次側から
検出される信号は一次側を流れる充電電流などの大きさ
によって検出用信号のレベル値が変化する現象がみら
れ、正確な絶縁監視ができない。
【0010】(2)上記の現象は、充電電流の大小だけ
でなく、電路の対地絶縁劣化による系統周波数の抵抗成
分電流の大小によっても同様の現象が見られ、零相変流
器で検出された検出用信号のレベル値は、電路の対地絶
縁抵抗値に比例しない値となる。
【0011】(3)また上記の現象によるレベル値の変
化だけでなく、位相差も変化し、正確な抵抗成分電流が
得られない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は、零相変流器の一次側に、検
出用信号とは異なる周波数で、あらかじめ設定した一定
レベル値および/又は位相の補正用信号を通電し、二次
側から充電電流などによる変化分を検出して変化の割合
を求めて、この変化の割合によって検出用信号を補正す
ることで正確な絶縁状態を監視するようにする。
【0013】補正用信号と検出用信号とは周波数が異な
るため同じ充電電流に対して各信号のレベル値および位
相値の変化の割合が異なる、この周波数差によって生じ
る変化の割合を補正用信号で得られた変化の割合自体を
あらかじめグラフ又は演算等で求めた調整値で検出用信
号の変化の割合と同じになるように補正しこの補正後
の補正用信号の変化の割合で検出用信号を補正する。装
置としては、次のように構成する。
【0014】低圧電路のB種接地線を介して被監視電路
に絶縁劣化を検出するための検出用信号を印加する検出
信号発生手段と、前記被監視電路又はB種接地線に設け
られ検出用信号を導出するための零相変流器と、該零相
変流器から導出した検出用信号を導入して対地静電容量
成分電流を分離して抵抗成分電流を求めこの抵抗成分電
流を監視する絶縁監視手段を備えた絶縁状態監視装置に
おいて、前記零相変流器は一次側に補正用信号を通電す
る補正用信号通電手段を備えるとともに、絶縁監視手段
は、検出用信号及び被監視電路の周波数とは異なる周波
数で一定レベルおよび/又は位相の補正用信号通電手段
に補正用信号を送出する補正用信号出力手段と、前記零
相変流器から検出した検出用信号および補正用信号を夫
々検出する信号検出手段と、前記検出用信号の電圧信号
を検出する電圧信号検出手段と、これら検出用信号、補
正用信号および電圧信号をA/D変換して各信号の絶対
値、位相を演算する演算手段を備え、該演算手段で、補
正用信号と検出用信号の変化を計測し、前記検出された
検出用信号のレベルは変化の割合で、位相は変化量で補
正するようにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は本発明の実施の形態の概念図
を示し、同図において11は△結線の三相変圧器で、被
監視電路10に電力を供給する。12は三相変圧器11
の一線をB種接地するB種接地線で、EBはその接地部を
示している。13は絶縁劣化検出用の信号を発生する検
出信号発生手段で、発信部13aと重畳用変成器13b
とからなり、発信部13aで20HZ、10Vの検出用信
号を発生し重畳用変成器13bからB種接地線12を介
して被監視電路10に送信する。
【0016】14は被監視電路10に設けた零相変流器
で、該零相変流器14には一次側に補正用信号を通電す
るための補正用信号通電手段14aを設けている。この
補正用通電手段14aは、零相変流器の一次側に設けた
導体で、零相変流器にテスト用に巻き線を有するときは
これを利用してもよい。
【0017】15は絶縁状態を監視する絶縁監視手段
で、その一実施例を図2に示してある。即ち、図2にも
示してあるように、零相変流器14からの出力信号を入
力するための入力端子Z1、Z2と、検出信号発生手段
13からの検出用信号の電圧成分を取り出して入力する
電圧信号入力端子N,Eと、後述する補正用信号を出力
する出力端子S1、S2を有する。尚、図中K、Lは重畳用変
成器13bおよび零相変流器14の極性を表し、Kt、Ltは補
正用信号通電手段14aの端子を示している。
【0018】図2は絶縁監視手段15の内部構成の一実
施例を示した図で、零相変流器端子Z1,Z2を介して
入力された検出用信号は、信号検出手段151に入力さ
れる。この信号検出手段151はフィルター回路151
aで系統周波数成分を除去し、検出用信号検出手段15
1bと補正用信号検出手段151cで検出用信号(20H
Z)、補正用信号(10HZ)に分離して検出し、各信
号を増幅回路で増幅し、A/D変換部152に入力し、
アナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0019】また、入力端子N,Eに入力された検出用
電圧信号は、電圧信号検出検出手段153に入力され、
フィルター回路153aを介して電圧検出部153bで
検出増幅され、A/D変換部152に入力される。
【0020】A/D変換部152に入力されデジタル信
号に変換された各信号は演算部154に入力される。演
算部154ではA/D変換部152の出力を処理し、各
信号の絶対値および位相を求め必要な演算処理を行う。
【0021】また、演算部154では検出用信号とは異
なる周波数で、あらかじめ定めた一定レベル,一定位相
の補正用信号を作り、補正用信号発生手段155に送出
する。補正用信号発生手段155ではこの信号をD/A
変換部155aでアナログ信号に変換した後、補正信号
出力部155bから出力端子S1,S2を介して補正信号
通電手段14aに送出する。
【0022】従って、零相変流器14の一次側には、補
正用信号と検出用信号と系統周波数による充電電流が流
れることになり、その二次側からはこれらの信号電流が
合成されて出力されることになる。従って検出された検
出用信号および補正用信号は、これらの信号よりはるか
に大きい充電電流の影響を同時に受けることになる。
【0023】しかし、補正用信号出力部155bからの
補正用信号は、あらかじめ設定した一定のレベルおよび
位相の既知の信号であり、補正用信号検出用手段151
cで検出した信号は充電電流の影響を受けて変化した値
であるから、充電電流の影響によって変化した割合が容
易に計測できる。従ってこの変化の割合で検出用信号を
補正(除算)すれば、充電電流による影響を排除するこ
とができる。
【0024】即ち、補正用信号出力手段155の出力信
号と、補正用信号検出手段151cで検出した補正用信
号から、検出レベル変化の割合(変化率)を演算部1
54で演算し、検出用信号検出手段151bで検出した
検出用信号レベルこの変化率で除算して検出用信号レ
ベル補正し、位相は、検出用信号位相から補正用信号
位相の変化量を差し引いて検出用信号位相を補正する。
そして、この補正された検出用信号のレベルおよび位相
から演算して求めた抵抗成分電流が、あらかじめ設定し
た値を超えたとき、警報手段16で音による警報又は光
による表示等で警報を発し、電路の絶縁状態が劣化して
いることを報知させる。
【0025】なお、補正用信号出力手段155は、一定
の信号レベルと位相の信号を発生すればよいので、必ず
しも演算部で作る必要はなく、他の信号の信号発生手段
から送信してもよい、ただし他の信号との同期を取る必
要がある。
【0026】又、零相変流器14は必ずしも被監視電路
10に設ける必要はなく、B種接地線12に設けてもよ
いことは勿論である。 以上の補正により絶縁劣化検出
の目的は達成されるが、検出用信号の周波数と補正用信
号の周波数は異なるため、同じ充電電流に対して変化の
割合が異なる。従って、実際の対地絶縁抵抗値に比例し
た抵抗成分電流値を正確に計測するには、補正用信号の
補正値自体を若干補正する必要がある。
【0027】図3は系統周波数による充電電流の変化に
対する検出用信号および補正用信号のレベル変化を表し
た信号レベル変化特性図で、横軸に系統周波数による充
電電流(A)、縦軸に信号レベルの増加の割合を(%)
で示している。図中、Aは10Hzの補正用信号レベル
変化曲線,Bは20Hz検出用信号レベル変化曲線を示
し、系統周波数信号0のときを信号レベル100パーセ
ントとしたときの検出用信号レベル(%)値をb、補正
用信号レベル(%)値をdとしている。
【0028】例えば、充電電流0.6(A)の時の補正
用信号レベル増加量をa(16%)、検出用信号レベル
の増加量をc(12%)とした場合、補正用信号変化の
割合は16%(a/b×100)、検出用信号の変化の
割合は12%(c/d×100)、となり、増加する割
合が異なる。そこで、充電電流による補正用信号の増加
の割合と、検出用信号の増加の割合を装置固有の値とし
てあらかじめ求めておき、補正用信号の増加の割合から
検出用信号の増加の割合を演算する。
【0029】即ち、図3のc/a=0.75を求めてお
き、補正用信号が16%増加したとき16×0.75=
12から検出用信号は12%増加したものとする。
【0030】この値を用い、系統周波数による充電電流
の影響を取り除いた真の検出レベル値は、検出(計測)
した検出用信号のレベル値を[(100+12)/100]
で除算することで求めることができる。
【0031】図4は系統周波数による充電電流に対する
補正用信号および検出用信号の位相変化特性図で、横軸
に系統周波数による充電電流(A)、縦軸に位相変化
(度)を示し、Cは補正用信号の位相変化曲線、Dは検
出用信号の位相変化曲線を示している。
【0032】例えば、充電電流0.6(A)のとき、補
正用信号の位相変化量aが61.6度、検出用信号の変
化量bは45度と位相の変化する割合が異なる。このた
め、補正用信号の位相変化に、検出信号の変化を補
正用信号の変化で除算した値(0.73)を掛けて調
整する。即ち、61.6×0.73=45度の値を用
い、検出用信号位相検出値から、補正用信号位相変化値
に0.73を掛けた値を引き算することで、系統周波数
電流の影響を取り除いた真の検出用信号位相値をもとめ
ることができる。また、これらの調整値(0.75および
0.73)は、検出用および補正用信号の各レベル変化曲
線の傾きがことなるだけで、相似であり充電電流の値が
変わっても同じ値で求めることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。
【0034】(1)絶縁監視手段で得られる検出用信号
レベルおよび位相は、被監視電路の系統周波数による充
電電流などの影響よる変化分を補正用信号で補正した
値となるので検出用信号の値は、実際の絶縁抵抗成分電
流に比例した値となる。
【0035】(2)零相変流器の特性、又は系統周波成
分除去用のフィルターなどの影響によって検出用信号が
変化することがあったとしても、その変化は、補正用信
号にも現れるので補正用信号で補正される。
【0036】(3)さらに、ノイズ、温度変化などの影
響で検出用信号が変化しても、その変化は補正用信号で
も検出して補正するので、精度の高い絶縁状態監視が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の概念図
【図2】 図1の絶縁監視手段の説明図
【図3】 系統周波数による充電電流に対する信号レベ
ル変化の特性図
【図4】 系統周波数による充電電流に対する信号の位
相変化の特性図
【図5】 従来の絶縁状態監視装置の説明図
【図6】 絶縁状態監視の原理説明図
【符号の説明】 10・・被監視電路 11・・三相変圧器 12・・B種接地線 13・・検出信号発生手段 14・・零相変流器 14a・・補正用信号通電手段 15・・絶縁監視手段 16・・警報手段 151・・信号検出手段 152・・A/D変換部 153・・電圧信号検出部 154・・演算部 155・・補正用信号出力手段
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA15 AA19 AB01 AB33 AC18 2G015 AA27 BA04 CA20 2G028 AA01 BF01 CG03 GL02 GL07 MS05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接接地低圧電路のB種接地線に被監視
    電路の系統周波数と異なる周波数の絶縁劣化検出のため
    の検出用信号を重畳させ、該検出用信号により通流する
    電流を零相変流器で検出し、検出された検出用信号から
    対地静電容量成分の電流を分離し、絶縁劣化による抵抗
    成分の電流を取り出し、この抵抗成分電流を監視し、所
    定値を超えたときに警報を発するようにした絶縁状態監
    視方法において、 前記零相変流器の一次側に、前記検出用信号および被監
    視電路の周波数とは異なる周波数で一定レベルの補正用
    信号を通電し、この通電した補正用信号と零相変流器を
    介して検出した補正用信号との変化の割合を計測し、こ
    の変化の割合で検出した検出用信号を補正するようにし
    たことを特徴とした絶縁状態監視方法。
  2. 【請求項2】 補正用信号と検出用信号の周波数差によ
    って生ずる補正用信号と検出用信号のレベル値および位
    相値の差を、計測した補正用信号の変化の割合にあらか
    じめ求めておいた値を掛けて検出用信号の変化の割合と
    同じ変化の割合となるように補正することを特徴とする
    請求項1記載の絶縁状態監視方法。
  3. 【請求項3】 低圧電路のB種接地線を介して被監視電
    路に、系統周波数と異なる周波数の絶縁劣化検出のため
    の検出用信号を印加する検出信号発生手段と、前記被監
    視電路又はB種接地線に設けられ検出用信号を導出する
    ための零相変流器と、該零相変流器から導出した検出用
    信号を導出して対地静電容量成分電流を分離して抵抗成
    分電流を求めこの抵抗成分電流を監視する絶縁監視手段
    を備えた絶縁状態監視装置において、 前記零相変流器は,一次側に補正用信号を通電する補正
    用信号通電手段を備えるとともに、絶縁監視手段は、補
    正用信号を補正用信号通電手段に送信する補正用信号出
    力手段と、前記零相変流器から検出した検出用信号およ
    び補正用信号を夫々検出する信号検出手段と、前記検出
    用信号の電圧を検出する電圧信号検出手段と、これら検
    出用信号、補正用信号および電圧信号をA/D変換して各
    信号の絶対値および位相を演算する演算手段を備えたこ
    とを特徴とする絶縁状態監視装置。
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