JP2003214830A - 半田高さ計測装置およびその方法 - Google Patents

半田高さ計測装置およびその方法

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晴子 窪田
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信治 吉野
Hiroyuki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の元素を有する実装部品によって構成さ
れる実装基板において、目視確認できない実装部品の接
合部の半田高さを、容易に高精度に計測する半田高さ計
測装置およびその方法を提供する。 【解決手段】 画像処理装置5は、X線が被計測物を透
過した透過画像に対して、球形半田2cを透過した領域
abcを含む四辺形の処理対象エリアを設定し、切り出
し画像を作成する(ステップS12)。そして、画像処
理装置5は、領域abc周辺の平均画像輝度Dmを算出
し(ステップS16)、計測ラインLおよび計測ポジシ
ョンL0〜Lnを設定した(ステップS17)後、計測ポ
ジションL 0〜Ln毎の画像輝度および半田の減衰係数を
用いて、高さHhxを算出する(ステップS19)。次
に、画像処理装置5は、高さHh0〜Hhnの中から、最
大値を検出して球形半田2cの最大高さHhmaxとする
(ステップS22)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田高さ計測装置
およびその方法に関し、より特定的には、実装部品によ
って構成される実装基板において、実装部品の接合部の
半田高さ計測する計測装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器に使用される電子部品実
装基板の小型化に伴い、電子部品の小型化、高密度実装
化等が進んでいる。これに伴って、電子部品のパッケー
ジ部品は、SOP(Small Outline Pa
ckage)やQFP(Quad Flat Pack
age)等の狭ピッチのリード形状から、BGA(Ba
ll Grid Array)やCSP(Chip S
ize Package)等のボール形状の半田を用い
るパッケージ部品に移行している。このようなボール形
状の半田を用いるパッケージの部品では、当該部品の裏
面に球形半田を用いて実装するため、基板上での実装状
態が目視において確認できない。したがって、このよう
なパッケージの部品の実装状態を検査するために、イン
ライン化された工場設備等では、透過画像発生装置に代
表されるX線検査装置等が導入されている。
【0003】ここで、従来の上記X線検査装置の計測原
理について説明する。図10は、上記X線検査装置の計
測原理の構成を示す概略図である。図10において、X
線検査装置は、X線発生器101、被計測物102、シ
ンチレータ103、およびCCD(Charge Co
upled Device)104から構成されてい
る。被計測物102としては、実装基板102aおよび
実装部品102bで構成し、実装部品102bは、その
裏面に球形半田102cを用いて実装基板102aに実
装されている。また、シンチレータ103は、X線発生
器101から発生したX線エネルギを、光エネルギに変
換させる蛍光物質である。
【0004】X線発生部101は、被計測物102およ
びシンチレータ103を介してCCD104の撮像レン
ズ向けてX線を発生させる。X線発生部101で発生し
たX線は、被計測物102を透過し、シンチレータ10
3において光エネルギに変換され、CCD104にて撮
像されるが、被計測物102を透過する際にX線エネル
ギが減衰する。このため、CCD104は、被計測物1
02の透過画像を撮像することができる。CCD104
で撮像された画像において、ある位置における画像輝度
Dは、 D=γ・Io・EXP(−μ・H)・t で算出できる。ただし、 γ :X線エネルギからCCD電荷エネルギへの変換係
数 Io:被計測物102を透過前のX線エネルギ(X線発
生部101のX線発生エネルギ) μ :減衰係数(単位高さ当たりに減衰によって除去さ
れるX線の割合。被計測物102の構成元素に依存) H :被計測物102の高さ(厚み) t :CCD104の蓄積時間 である。ここで、被計測物102が単一部品において構
成されている場合、減衰係数μは既知であり、以下の式
で表される。 μ=μ1+μ2+…+μn =λ(ρ1・C1・Z1+ρ2・C2・Z2+…+ρn・Cn・Zn) ただし、 μn:その部品を構成する元素の減衰係数 λ :照射されるX線の波長 ρn:その部品を構成する元素の密度 Cn:定数 Zn:その部品を構成する元素の原子番号 である。したがって、被計測物102が単一部品で構成
されている場合、予め上記式を用いて減衰係数μを算出
することによって、被計測物102の高さHは、 H=−ln(D/(γ・Io・t))/μ で算出することができる。
【0005】このような計測原理に基づいて、実装基板
102a、実装部品102b、および球形半田102c
で構成される被計測物102の球形半田102cの高さ
Hhを計測する場合、実装基板102aおよび実装部品
102bのみを透過したX線エネルギをIbとすると、
球形半田102cの高さHhは、 Hh=−ln(D/(γ・Ib・t))/μh で算出できる。ただし、 μh:球形半田102cの減衰係数であり、実装基板1
02aおよび実装部品102bのみを透過したX線エネ
ルギIbは、 Ib=Io・EXP(−μb・Hb) で算出できる。ただし、 μb:実装基板102a、実装部品102bの減衰係数 Hb:実装基板102a、実装部品102bの高さ となる。このため、実装基板102aおよび実装部品1
02bのそれぞれの減衰係数μbおよび高さHbを予め
算出することによって、目視で確認できない球形半田1
02cの高さHhを計測することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被計測
物が実装基板である場合、使用される実装部品の種類お
よび個数は非常に多い。また、実装基板に実装される各
々の実装部品も、その実装部品の構成元素および密度を
全て割り出すことは、非常に困難であり不可能である。
そのため、実装基板に実装される各々の実装部品の減衰
係数を算出し、それらをマスターデータとして、上記球
形半田の高さを計測することは不可能である。
【0007】それ故に、本発明の目的は、複数の元素を
有する実装部品によって構成される実装基板において、
目視確認できない実装部品の接合部の半田高さを、容易
に高精度に計測する半田高さ計測装置およびその方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特
徴を有している。第1の発明は、被計測物に形成された
半田の高さを計測する半田高さ計測装置であって、被計
測物にX線を照射する第1のX線発生部と、第1のX線
発生部から照射され被計測物を透過したX線を検出し、
被計測物の第1の透過画像を作成するX線検出部と、第
1の透過画像に対して画像処理を行うことによって、被
計測物に形成された半田の高さを算出する画像処理部と
を備え、画像処理部は、第1の透過画像に基づいて、半
田の領域を透過した画像に対する半田透過画像輝度およ
び半田の周辺領域を透過した画像に対する周辺画像輝度
を検出する画像輝度検出部と、周辺画像輝度に対する半
田透過輝度の割合から半田のみをX線が透過することに
よって生成される画像の輝度を算出し、その画像の輝度
および半田が単位高さ当たりに減衰によって除去するX
線の割合を示す減衰係数を用いて、半田に対する半田高
さを算出する半田高さ算出部とを含む。
【0009】第1の発明によれば、半田のみをX線が透
過することによって生成される画像輝度を算出すること
によって、複数の元素を有する被計測物でも、各構成部
品の構成元素および密度等を割り出すことなく、該被計
測物の接合部の半田高さを容易に高精度に計測すること
ができる。したがって、被計測物に使用される部品数が
極端に多い場合においても、その被計測物の画像を撮像
し、半田部の領域およびその周辺領域の画像輝度を計測
することにより、容易にその被計測物の半田部の高さを
高精度に計測することができる。
【0010】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、画像処理部は、半田高さ算出部で算出された
半田に対する半田高さから、最大値を検出することによ
って最大半田高さを算出する最大半田高さ算出部をさら
に含む。
【0011】第2の発明によれば、半田高さ算出部で算
出される半田高さから、最大値を掲出するため、被計測
物に形成された半田の最大高さを算出することができ、
被計測物の計測で最も必要な最大半田高さを容易に検出
することができる。
【0012】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、画像輝度検出部は、周辺画像輝度を半田の周
辺を透過した複数の画像の輝度を平均することによって
算出し、半田高さ算出部は、周辺画像輝度Dm、半田透
過画像輝度Dx、および減衰係数μhを用いて、半田に
対する半田高さHhを、 Hh=−ln(Dx/Dm)/μh によって算出することを特徴とする。
【0013】第3の発明によれば、半田高さHhを簡単
な算出式を用いて算出することができる。
【0014】第4の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、第1のX線発生部とは異なった方向から被計
測物にX線を照射し、被計測物を透過した当該X線をX
線検出部に入射させる第2のX線発生部をさらに備え、
X線検出部は、第2のX線発生部から照射され被計測物
を透過したX線を検出し、被計測物の第2の透過画像を
作成し、画像処理部は、第1の透過画像に基づいた半田
の領域を透過した画像に対して、第2の透過画像に基づ
いた半田の領域を透過した画像の形状変化が最も大きい
方向に対する変化量、および第1のX線発生部から照射
されるX線と第2のX線発生部から照射されるX線とが
成す角度を用いて、半田に対する絶対高さを算出する絶
対高さ算出部をさらに含み、画像処理部は、最大半田高
さ算出部で算出される最大半田高さと絶対高さ算出部で
算出される絶対高さとの差が、所定の基準値以内か否か
判定することによって、最大半田高さの数値信頼度を確
認することを特徴とする。
【0015】第4の発明によれば、被計測物に形成され
た半田に亀裂や浮き等によるすき間が形成されていて
も、そのすき間の有無を検出することができるため、さ
らにこれらの製造不良を精度良く検出することが可能で
ある。
【0016】第5の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、被計測物は、実装部品を実装した実装基板で
あり、被計測物に形成される半田は、実装基板に実装部
品を接合するために、実装基板と実装部品との間に配置
されていることを特徴とする。
【0017】第5の発明によれば、複数の元素を有する
実装部品によって構成される実装基板でも、各構成部品
の構成元素および密度等を割り出すことなく、目視確認
できない該実装部品の接合部の半田高さを容易に高精度
に計測することができる。したがって、実装基板の実装
状態を検査する実装工場のインライン設備等において、
検査される実装基板に使用される部品数が極端に多い場
合においても、その基板の画像を撮像し、検査対象接合
部およびその周辺の画像輝度を計測することにより、容
易にその実装基板のそれぞれの部品の接合部の半田高さ
を高精度に計測することができる。
【0018】第6の発明は、被計測物に形成された半田
の高さを計測する半田高さ計測方法であって、被計測物
にX線を照射する第1のX線発生ステップと、第1のX
線発生ステップによって照射され被計測物を透過したX
線を検出し、被計測物の第1の透過画像を作成するX線
検出ステップと、第1の透過画像に対して画像処理を行
うことによって、被計測物に形成された半田の高さを算
出する画像処理ステップとを含み、画像処理ステップ
は、第1の透過画像に基づいて、半田の領域を透過した
画像に対する半田透過画像輝度および半田の周辺領域を
透過した画像に対する周辺画像輝度を検出する画像輝度
検出ステップと、周辺画像輝度に対する半田透過輝度の
割合から半田のみをX線が透過することによって生成さ
れる画像の輝度を算出し、その画像の輝度および半田が
単位高さ当たりに減衰によって除去するX線の割合を示
す減衰係数を用いて、半田に対する半田高さを算出する
半田高さ算出ステップとを含む。
【0019】第7の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、画像処理ステップは、半田高さ算出ステップ
で算出された半田に対する半田高さから、最大値を検出
することによって最大半田高さを算出する最大半田高さ
算出ステップをさらに含む。
【0020】第8の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、画像輝度検出ステップは、周辺画像輝度を半
田の周辺を透過した複数の画像の輝度を平均することに
よって算出し、半田高さ算出ステップは、周辺画像輝度
Dm、半田透過画像輝度Dx、および減衰係数μhを用
いて、半田に対する半田高さHhを、 Hh=−ln(Dx/Dm)/μh によって算出することを特徴とする。
【0021】第9の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、第1のX線発生ステップとは異なった方向か
ら被計測物にX線を照射し、被計測物を透過した当該X
線をX線検出ステップに入射させる第2のX線発生ステ
ップをさらに含み、X線検出ステップは、第2のX線発
生ステップによって照射され被計測物を透過したX線を
検出し、被計測物の第2の透過画像を作成し、画像処理
ステップは、第1の透過画像に基づいた半田の領域を透
過した画像に対して、第2の透過画像に基づいた半田の
領域を透過した画像の形状変化が最も大きい方向に対す
る変化量、および第1のX線発生ステップから照射され
るX線と第2のX線発生ステップから照射されるX線と
が成す角度を用いて、半田に対する絶対高さを算出する
絶対高さ算出ステップをさらに含み、画像処理ステップ
は、最大半田高さ算出ステップで算出される最大半田高
さと絶対高さ算出ステップで算出される絶対高さとの差
が、所定の基準値以内か否か判定することによって、最
大半田高さの数値信頼度を確認することを特徴とする。
【0022】第10の発明は、第6の発明に従属する発
明であって、被計測物は、実装部品を実装した実装基板
であり、被計測物に形成される半田は、実装基板に実装
部品を接合するために、実装基板と実装部品との間に配
置されていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、第1
の実施形態に係る計測装置の構成を示す概略図である。
図1において、当該計測装置は、X線発生器1、被計測
物2、シンチレータ3、CCD(Charge Cou
pled Device)4、および画像処理装置5か
ら構成されている。被計測物2としては、実装基板2a
および実装部品2bで構成し、実装部品2bは、その裏
面に球形半田2cを用いて実装基板2aに実装されてい
る。また、シンチレータ3は、X線発生器1から発生し
たX線エネルギを、光エネルギに変換させる蛍光物質で
ある。
【0024】X線発生部1は、被計測物2およびシンチ
レータ3を介してCCD4の撮像レンズ向けてX線を発
生させる。X線発生部1で発生したX線は、被計測物2
に対して直交方向で透過し、シンチレータ3において光
エネルギに変換され、CCD4にて撮像されるが、被計
測物2を透過する際にX線エネルギが減衰する。このた
め、CCD4は、被計測物2の直交方向の透過画像を撮
像することができる。またCCD4で撮像された上記透
過画像は、画像処理装置5に出力される。画像処理装置
5は、典型的にはパーソナルコンピュータであり、後述
する計測処理手順に基づいて、上記透過画像に対して画
像処理を行う。
【0025】次に、当該計測装置で行われる計測原理に
ついて説明する。図2は当該計測装置の画像処理装置5
で処理される計測処理手順を示すフローチャートであ
り、図3は当該計測装置で計測される被計測物2の詳細
を示す概略図および被計測物が撮像された画像を示す概
略図である。なお、図3(a)は被計測物2を拡大した
側面図であり、図3(b)は図3(a)の被計測物2を
図示A方向からX線を透過させて得られるCCD4で撮
像された画像を示す概略図であり、図3(c)は図3
(b)の画像のB部を切り出して拡大した切り出し画像
を示す概略図である。以下、図2および図3を用いて当
該計測装置で行われる計測原理について説明する。
【0026】図3(a)において、当該計測装置で計測
される被計測物2は、上述したように実装基板2a、実
装部品2b、および球形半田2cで構成されている。例
えば、実装部品2bは、BGA(Ball Grid
Array)パッケージ部品であり、その一方面が球形
半田2cを用いて実装基板2aと接合されている。この
ような被計測物2に対して、上記X線発生部1で発生し
たX線が図示A方向から被計測物2の直交方向に透過さ
れ、CCD4で透過画像が撮像される。このように構成
された被計測物2の球形半田2cの高さを計測する手順
を説明する。
【0027】図2において、上述のようにCCD4で撮
像された透過画像が、画像処理装置5に入力する(ステ
ップS11)。図3(b)は、画像処理装置5に入力す
る透過画像の一例である。被計測物2を透過して撮像さ
れる透過画像Pは、被計測物2を透過する際にX線エネ
ルギが減衰するため、透過する被計測物2を構成する各
々の材質、形状、厚さに基づいて画像輝度が変化し、そ
の画像輝度に応じて複数の領域が撮像される。大略的に
は、被計測物2の透過画像Pは、上記X線が実装基板2
aのみを透過した領域a、上記X線が実装基板2aおよ
び実装部品2bを透過した領域ab、および上記X線が
実装基板2a、球形半田2c、および実装部品2bを透
過した領域abcに大別することができる。
【0028】次に、画像処理装置5は、上記ステップS
11で取得した透過画像Pから所定の設計値を用いた基
準によって、球形半田2cを透過した領域abcを含む
四辺形の処理対象エリアを設定し、切り出し画像を作成
する(ステップS12)。例えば、図3(b)で示した
透過画像Pでは、画像処理装置5は、複数ある球形半田
2cを透過した領域abcから、所定の基準で一つの領
域abcを選択し、予め設定されている設計値を用いて
上記領域abcが含まれる四辺形の処理対象エリアBを
切り出し画像として作成する。図3(c)は、このよう
にして作成された処理対象エリアBの切り出し画像を示
している。
【0029】次に、画像処理装置5は、処理対象エリア
Bの切り出し画像に撮像されている球形半田2cを透過
した領域abcの位置(重心)および面積を算出する
(ステップS13)。そして、画像処理装置5は、上記
ステップS13で算出された位置および面積が、処理対
象エリアBに対して所定の基準値を満足しているか否か
を判断する(ステップS14)。これは、上記ステップ
S12で作成される処理対象エリアBの切り出し画像
は、所定の設計値を用いて作成されているため、製造条
件によって処理対象となっている球形半田2cの位置が
ずれたり、面積が大きくなった場合、上記領域abcが
処理対象エリアBの中央からずれたりはみ出したりする
ことが考えられる。このため、画像処理装置5は、上記
ステップS14において、処理対象エリアBに対して領
域abcの位置(重心)ずれ、または面積が所定値以上
を示す場合、再度処理対象エリアBを上記位置(重心)
および面積に基づいて新たに領域abcを中央付近に配
置するように設定し(ステップS15)、次のステップ
S16に処理を進める。なお、上記ステップS13で
は、領域abcの面積を算出しなくてもかまわない。上
記ステップS13において、領域abcの輪郭や縦横の
最大長さを算出しても、同様に上記ステップS14で所
定の基準値を満足しているか否かを判定することが可能
であることは言うまでもない。一方、画像処理装置5
は、上記ステップS14において、処理対象エリアBに
対して領域abcの位置(重心)および面積が所定値を
満足する場合、そのまま次のステップS16に処理を進
める。
【0030】次に、画像処理装置5は、処理対象エリア
Bの切り出し画像から、実装基板2aおよび実装部品2
bを透過した領域abに含まれる4つの角領域C1〜C
4を抽出し、それぞれの画像輝度を平均することによっ
て平均画像輝度Dmを算出する(ステップS16)。そ
して、画像処理装置5は、処理対象エリアBの切り出し
画像に、上記ステップS13で算出した領域abcの位
置データを用いて、上記領域abcの重心を通る直線を
計測ラインLとして設定し、処理対象エリアBに含まれ
る計測ラインL上に、所定の間隔で計測ポジションL0
〜Ln(nは自然数)を設定する(ステップS17)。
そして、画像処理装置5は、選択される計測ポジション
0〜Lnを示す値x(0≦x≦n)を、x=0に設定す
る(ステップS18)。
【0031】次に、画像処理装置5は、上記ステップS
17で設定された計測ポジションL 0〜Lnから選択され
た計測ポジションLxに対して、球形半田2cの高さH
xを算出する(ステップS19)。ここで、計測ポジ
ションLxにおける球形半田2cの高さHhxは、以下の
式で算出する。 Hhx=−ln(Dx/Dm)/μh ただし、 Dx :選択された計測ポジションLxの画像輝度 μh:球形半田2cの減衰係数(単位高さ当たりに減衰
によって除去されるX線の割合) である。ここで、平均画像輝度Dmは、球形半田2cの
周辺領域の画像輝度の平均であり、平均画像輝度Dmに
対する半田の画像輝度Dxの割合を算出することによっ
て、球形半田2cのみをX線が透過することによって生
成される画像の輝度が影響している割合(Dx/Dm)
を算出している。つまり、この割合を算出することによ
って、球形半田2c以外の被計測物2(実装基板2aお
よび実装部品2c)によって吸収されるX線のエネルギ
を除外することができる。そして、その球形半田2cの
みをX線が透過することによって生成される画像の輝度
が影響している割合(Dx/Dm)および球形半田2c
の減衰係数を用いることによって、簡単に計測ポジショ
ンLxにおける球形半田2cの高さHhxを算出すること
ができる。
【0032】なお、半田の減衰係数μhは、予め球形半
田2cの構成元素等を成分計測することによって、次の
式を用いて算出することができる。 μh=μ1+μ2+…+μn =λ(ρ1・C1・Z1+ρ2・C2・Z2+…+ρn・Cn・Zn) ただし、 μn:球形半田2cを構成する元素の減衰係数 λ :照射されるX線の波長 ρn:球形半田2cを構成する元素の密度 Cn:定数 Zn:球形半田2cを構成する元素の原子番号 である。また、当該計測装置を用いて、予め高さ既知で
ある球形半田2cを計測マスタとして画像輝度を計測す
ることによって、上記半田の減衰係数μhを求めること
もできる。
【0033】次に、画像処理装置5は、x=nか否かを
判断する(ステップS20)。そして、画像処理装置5
は、x≠nの場合、x=x+1に変更して(ステップS
21)、上記ステップS19に戻って処理動作を繰り返
す。一方、画像処理装置5は、x=nの場合、処理を次
のステップS22に進める。
【0034】次に、画像処理装置5は、上記ステップS
19で算出された球形半田2cの高さHh0〜Hhnの中
から、最大値を検出して球形半田2cの最大高さHh
maxとする(ステップS22)。
【0035】図4は、計測ラインL上に設定された計測
ポジションL0〜Lnと、算出された球形半田2cの高さ
Hhxおよび最大高さHhmaxとの関係を示す図である。
図4(a)は上述した被計測物2の球形半田2c付近を
拡大した側面図であり、図4(b)はその球形半田2c
付近を透過して得られた透過画像Pの処理対象エリアB
の切り出し画像を示している。そして、図4(c)は、
図4(b)で示された切り出し画像に設定された計測ポ
ジションL0〜Lnと、算出された球形半田2cの高さH
xおよび最大高さHhmaxとの関係を示すグラフであ
る。図4(b)に示すように、計測ポジションL0〜Ln
は計測ラインL上に設定されている。ここでは、計測ポ
ジションL0が処理対象エリアBの一方辺に、計測ポジ
ションLnが処理対象エリアBの他方辺に設定されてお
り、計測ポジションL3が領域abcと領域abとの境
界に設定されている。このように設定された計測ポジシ
ョンL 0〜Lnに対して、球形半田2cの高さHhxを算
出した結果をグラフに整理すると、図4(c)で示され
るグラフになる。ここで、上記ステップS19の高さH
xの算出式で、球形半田2cがない領域abは、領域
abの画像輝度が平均画像輝度Dmと概ね等しくなるた
め、Hhx≒0が算出される。つまり、図4(c)のグ
ラフで示されるように、計測ポジションL0〜L3までの
期間は、球形半田2cがない領域(すなわち領域ab)
であるため、球形半田2cの高さHhx≒0となる。計
測ポジションL3以降は、領域abcに対する算出とな
り、球形半田2cの形状に合わせて高さHhxが増加
し、やがて最大高さHhmaxに到達する。これは、球形
半田2cの形状に合わせて、球形半田2cがX線を吸収
するエネルギが増加するため、その領域の画像輝度が変
化するためである。そして、最大高さHhmax到達以
降、球形半田2cの形状に合わせて高さHhxが減少
し、領域abではHhx≒0となり、計測ポジションLn
で高さHhxの算出が終了する。
【0036】図2に戻り、画像処理装置5は、上記ステ
ップS11で取得した透過画像Pに撮像されている全て
の領域abcに対して、球形半田2cの最大高さHh
maxが算出されたか否かを判断する(ステップS2
3)。そして、画像処理装置5は、全ての領域abcに
対して最大高さHhmaxの算出が終了していない場合、
所定の基準によって、最大高さHhmaxが算出されてい
ない別の領域abcを新たに処理対象に設定し(ステッ
プS24)、上記ステップS12に戻って処理を継続す
る。一方、画像処理装置5は、全ての領域abcに対し
て最大高さHhmaxの算出が終了している場合、当該フ
ローによる処理を終了する。
【0037】このように、本発明によれば、半田のみを
X線が透過することによって生成される画像輝度を算出
することによって、複数の元素を有する実装部品によっ
て構成される実装基板でも、各構成部品の構成元素およ
び密度等を割り出すことなく、目視確認できない上記実
装部品の接合部の半田高さを容易に高精度に計測するこ
とができる。したがって、実装基板の実装状態を検査す
る実装工場のインライン設備等において、検査される実
装基板に使用される部品数が極端に多い場合において
も、その基板の画像を撮像し、検査対象接合部およびそ
の周辺の画像輝度を計測することにより、容易にその実
装基板のそれぞれの部品の接合部の半田高さを高精度に
計測することができる。
【0038】(第2の実施形態)第1の実施形態にかか
る計測装置では、目視確認できない実装部品の接合部の
半田高さを、容易に高精度に計測する方法を説明した
が、上記接合部の半田に亀裂等の空間が存在する場合、
その亀裂を計測できないことがある。図5は、上記半田
の亀裂によって、その亀裂が計測できない一例を示す概
略図である。図5(a)は、上述したように当該計測装
置で計測される実装基板2a、実装部品2b、および球
形半田2cで構成された被計測物2であり、図5(b)
は、同様に構成された被計測物2に対して、球形半田2
cの内部にすき間Gの亀裂が形成された被計測物2gを
示している。なお、図5(a)で示した被計測物2の最
大高さHhmaxに対して、図5(b)で示した被計測物
2gは、球形半田2cにすき間Gが形成されているた
め、最大高さHhmax+Gとなっている。このような被
計測物2および2gに対して、上述した計測装置で半田
高さを計測した結果を、図5(c)および図5(d)に
示す。図5(c)は、上述したように被計測物2に対し
て、最大高さHhmaxが算出される。これに対して、図
5(d)に示すように、被計測物2gでは、上記すき間
Gでは透過する際にX線エネルギが減衰しないため、当
該計測装置では図5(c)と同様に最大高さHhmax
算出されてしまう。つまり、当該計測装置では、上述し
た被計測物2および2gとの算出結果が同じとなり、球
形半田2cに生じた亀裂によるすき間Gを検出できな
い。このような球形半田2cの亀裂の検出を可能にし
た、第2の実施形態に係る計測装置を説明する。
【0039】図6は、第2の実施形態に係る計測装置の
構成を示す概略図である。図6において、当該計測装置
は、第1の実施形態で説明した計測装置を構成していた
X線発生器を2つ有している。第2の実施形態に係る計
測装置は、第1の実施形態で説明した被計測物2に対し
て直交方向に設けられていたX線発生器1aに加えて、
上記方向に対して角度θ斜め方向に照射するX線発生器
1bを備えている。なお、それぞれのX線発生器1aお
よび1bのX線照射方向は、シンチレータ3上において
角度θで交差するように配置されている。また、当該計
測装置は、被計測物2を図示Z方向に移動させることに
よって、X線発生器1bからのX線照射に合わせた所定
の位置に移動させる被計測物搬送部(図示せず)を備え
ている。他の構成部については、第1の実施形態で説明
した計測装置を同様であるので、同一構成部には同一参
照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0040】次に、当該計測装置で行われる計測原理に
ついて説明する。図7および図8は当該計測装置の画像
処理装置5で処理される計測処理手順を示すフローチャ
ートであり、図9は当該計測装置で計測される被計測物
2gおよびその透過画像を示す概略図である。なお、図
9は被計測物2gを拡大した側面図、および被計測物2
gにX線を透過させて得られるCCD4で撮像された画
像から切り出した処理対象エリアBおよびDを示す概略
図である。以下、図7〜図9を用いて当該計測装置で行
われる計測原理について説明する。
【0041】図9において、当該計測装置で計測される
被計測物2gは、上述したように実装基板2a、実装部
品2b、および球形半田2cで構成されており、球形半
田2cの中間部には亀裂等によってすき間Gが形成され
ている。例えば、実装部品2bは、BGAパッケージ部
品であり、その一方面が球形半田2cを用いて実装基板
2aと接合されている。このような被計測物2gに対し
て、上記X線発生部1aで発生したX線が図示A方向か
ら被計測物2の直交方向に透過し、CCD4で透過画像
αが撮像される。また、上記X線発生部1bで発生した
X線が図示A方向から角度θ斜めに被計測物2gを透過
し、CCD4で透過画像βが撮像される。このように構
成された被計測物2gの球形半田2cの高さを計測する
手順を説明する。
【0042】図7において、上述のようにCCD4で撮
像された透過画像αが、画像処理装置5に入力した(ス
テップS31)後、透過画像βが画像処理装置5に入力
する(ステップS32)。上記ステップS31およびS
32で入力する透過画像αおよびβの構成は、第1の実
施形態で説明した透過画像Pと同様であるため、詳細な
説明を省略する。
【0043】次に、上記ステップS31で入力した透過
画像αに対して、ステップS33〜S43の手順によっ
て、透過画像αの処理対象エリアBに含まれる球形半田
2cの最大高さHhmaxが算出される。このステップS
33〜S43の手順は、上述した第1の実施形態の図2
で示したフローチャートのステップS12〜S22と同
様であるので、詳細な説明を省略する。
【0044】図8において、画像処理装置5は、上記ス
テップS32で取得した透過画像βから所定の設計値を
用いた基準によって、上記ステップS33で処理対象に
した球形半田2cと同じ球形半田2cを透過した領域a
bcを含む四辺形の処理対象エリアDを設定し、切り出
し画像を作成する(ステップS44)。例えば、図5で
は、画像処理装置5が上記ステップS33で処理対象に
した球形半田2cを透過した領域abcに対して、予め
設定されている設計値を用いて上記領域abcが含まれ
る四辺形の処理対象エリアDを切り出し画像として作成
する。
【0045】次に、画像処理装置5は、処理対象エリア
Dの切り出し画像に撮像されている球形半田2cを透過
した領域abcの位置(重心)、および面積を算出する
(ステップS45)。そして、画像処理装置5は、上記
ステップS45で算出された位置(重心)および面積
が、処理対象エリアDに対して所定の基準値を満足して
いるか否かを判断する(ステップS46)。これは、上
述したステップS12と同様に、上記ステップS44で
作成される処理対象エリアDの切り出し画像は、所定の
設計値を用いて作成されているため、製造条件によって
処理対象となっている球形半田2cの位置がずれたり、
面積が大きくなった場合、上記領域abcが処理対象エ
リアDの中央からずれたりはみ出したりすることが考え
られる。このため、画像処理装置5は、上記ステップS
46において、処理対象エリアDに対して領域abcの
位置(重心)ずれ、および面積が所定値以上を示す場
合、再度処理対象エリアDを上記位置および面積に基づ
いて新たに領域abcを中央付近に配置するように設定
し(ステップS47)、次のステップS48に処理を進
める。なお、上記ステップS45では、領域abcの面
積を算出しなくてもかまわない。上記ステップS45に
おいて、領域abcの縦横の長さあるいは輪郭を算出し
ても、同様に上記ステップS46で所定の基準値を満足
しているか否かを判定することが可能であることは言う
までもない。一方、画像処理装置5は、上記ステップS
46において、処理対象エリアDに対して領域abcの
位置(重心)および面積が所定値を満足する場合、その
まま次のステップS48に処理を進める。
【0046】次に、画像処理装置5は、球形半田2cの
半田高さとして、絶対高さHaを算出する(ステップS
48)。画像処理装置5は、絶対高さHaを算出するに
あたり、まず処理対象エリアBの領域abcの幅Woお
よび処理対象エリアDの領域abcの幅Waを算出す
る。この幅WoおよびWaは、それぞれの領域abcに
対して上記ステップS45で算出した重心を通り、水平
方向(X線発生器1aを基準に、X線発生器1bが配置
されている方向)の幅が算出される。典型的には、処理
対象エリアDの幅Waは、球形半田2cに対して角度θ
斜めに撮像した画像に基づいているため、処理対象エリ
アBの幅Woに対して長くなり、上記水平方向の幅であ
るためその伸び率が最も高くなる。そこで、画像処理装
置5は、幅Waが幅Woに対して長くなった伸び長さΔ
Wを、 ΔW=Wa−Wo で算出する。そして、画像処理装置5は、絶対長さHa
を、 Ha=ΔW/tanθ で算出する。この絶対長さHaは、球形半田2cのすき
間Gの長さも含んだ長さとして算出される。
【0047】次に、画像処理装置5は、上記ステップS
48で算出した絶対高さHaと上記ステップS43で算
出した最大高さHhmaxとの差異Ha−Hhmaxを算出
し、所定の基準値未満であるか判定する(ステップS4
9)。画像処理装置5は、この差異Ha−Hhmaxが所
定の基準値以上を示す場合、現在処理対象としている球
形半田2cに対して亀裂や浮き等によるすき間が形成さ
れていると判断することができる。
【0048】次に、画像処理装置5は、上記ステップS
31およびS32で取得した透過画像αおよびβに撮像
されている全ての領域abcに対して、球形半田2cの
最大高さHhmaxおよび絶対高さHaが算出されたか否
かを判断する(ステップS50)。そして、画像処理装
置5は、全ての領域abcに対して最大高さHhmax
よび絶対高さHaの算出が終了していない場合、所定の
基準によって、処理されていない別の領域abcを新た
に処理対象に設定し(ステップS51)、上記ステップ
S33に戻って処理を継続する。一方、画像処理装置5
は、全ての領域abcに対して最大高さHhmaxおよび
絶対高さHaの算出が終了している場合、当該フローに
よる処理を終了する。
【0049】このように、第2の実施形態に係る計測装
置では、被計測物に形成された球形半田に亀裂や浮き等
によるすき間が形成されていても、そのすき間の有無を
検出することができるため、さらにこれらの製造不良を
精度良く検出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る計測装置の構成
を示す概略図である。
【図2】図1の画像処理装置5で処理される計測処理手
順を示すフローチャートである。
【図3】図1の被計測物2の詳細を示す概略図および被
計測物が撮像された画像を示す概略図である。
【図4】図3の処理対象エリアBの計測ラインL上に設
定された計測ポジションL0〜Lnと、算出された球形半
田2cの高さHhxおよび最大高さHhmaxとの関係を示
す図である。
【図5】図1の球状半田2cの亀裂によって、その亀裂
が計測できない一例を示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る計測装置の構成
を示す概略図である。
【図7】図6の画像処理装置5で処理される計測処理手
順を示すフローチャートである。
【図8】図6の画像処理装置5で処理される計測処理手
順を示すフローチャートである。
【図9】図6の被計測物2gおよびその透過画像を示す
概略図である。
【図10】従来のX線検査装置の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…X線発生器 2…被計測物 2a…実装基板 2b…実装部品 2c…球状半田 3…シンチレータ 4…CCD 5…画像処理装置 a、ab、abc…領域 B、D…処理対象エリア C…角領域 G…すき間 L…計測ライン P…透過画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F067 AA12 AA23 CC14 DD03 DD05 GG00 HH04 JJ03 KK06 LL14 LL16 RR24 RR30 RR35 5B057 AA03 BA03 DA03 DA07 DA08 DA15 DA16 DB02 DB05 DB09 DC03 DC04 DC06 DC22 5E319 AC01 CD53 GG15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計測物に形成された半田の高さを計測
    する半田高さ計測装置であって、 被計測物にX線を照射する第1のX線発生部と、 前記第1のX線発生部から照射され被計測物を透過した
    X線を検出し、被計測物の第1の透過画像を作成するX
    線検出部と、 前記第1の透過画像に対して画像処理を行うことによっ
    て、被計測物に形成された半田の高さを算出する画像処
    理部とを備え、 前記画像処理部は、 前記第1の透過画像に基づいて、前記半田の領域を透過
    した画像に対する半田透過画像輝度および前記半田の周
    辺領域を透過した画像に対する周辺画像輝度を検出する
    画像輝度検出部と、 前記周辺画像輝度に対する前記半田透過輝度の割合から
    前記半田のみを前記X線が透過することによって生成さ
    れる画像の輝度を算出し、その画像の輝度および前記半
    田が単位高さ当たりに減衰によって除去するX線の割合
    を示す減衰係数を用いて、前記半田に対する半田高さを
    算出する半田高さ算出部とを含む、半田高さ計測装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理部は、前記半田高さ算出部
    で算出された前記半田に対する半田高さから、最大値を
    検出することによって最大半田高さを算出する最大半田
    高さ算出部をさらに含む、請求項1に記載の半田高さ計
    測装置。
  3. 【請求項3】 前記画像輝度検出部は、前記周辺画像輝
    度を前記半田の周辺を透過した複数の画像の輝度を平均
    することによって算出し、 前記半田高さ算出部は、前記周辺画像輝度Dm、前記半
    田透過画像輝度Dx、および前記減衰係数μhを用い
    て、前記半田に対する半田高さHhを、 Hh=−ln(Dx/Dm)/μh によって算出することを特徴とする、請求項1に記載の
    半田高さ計測装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のX線発生部とは異なった方向
    から被計測物にX線を照射し、被計測物を透過した当該
    X線を前記X線検出部に入射させる第2のX線発生部を
    さらに備え、 前記X線検出部は、前記第2のX線発生部から照射され
    被計測物を透過したX線を検出し、被計測物の第2の透
    過画像を作成し、 前記画像処理部は、前記第1の透過画像に基づいた前記
    半田の領域を透過した画像に対して、前記第2の透過画
    像に基づいた前記半田の領域を透過した画像の形状変化
    が最も大きい方向に対する変化量、および前記第1のX
    線発生部から照射されるX線と前記第2のX線発生部か
    ら照射されるX線とが成す角度を用いて、前記半田に対
    する絶対高さを算出する絶対高さ算出部をさらに含み、 前記画像処理部は、前記最大半田高さ算出部で算出され
    る前記最大半田高さと前記絶対高さ算出部で算出される
    前記絶対高さとの差が、所定の基準値以内か否か判定す
    ることによって、前記最大半田高さの数値信頼度を確認
    することを特徴とする、請求項2に記載の半田高さ計測
    装置。
  5. 【請求項5】 前記被計測物は、実装部品を実装した実
    装基板であり、 前記被計測物に形成される前記半田は、前記実装基板に
    前記実装部品を接合するために、前記実装基板と前記実
    装部品との間に配置されていることを特徴とする、請求
    項1に記載の半田高さ計測装置。
  6. 【請求項6】 被計測物に形成された半田の高さを計測
    する半田高さ計測方法であって、 被計測物にX線を照射する第1のX線発生ステップと、 前記第1のX線発生ステップによって照射され被計測物
    を透過したX線を検出し、被計測物の第1の透過画像を
    作成するX線検出ステップと、 前記第1の透過画像に対して画像処理を行うことによっ
    て、被計測物に形成された半田の高さを算出する画像処
    理ステップとを含み、 前記画像処理ステップは、 前記第1の透過画像に基づいて、前記半田の領域を透過
    した画像に対する半田透過画像輝度および前記半田の周
    辺領域を透過した画像に対する周辺画像輝度を検出する
    画像輝度検出ステップと、 前記周辺画像輝度に対する前記半田透過輝度の割合から
    前記半田のみを前記X線が透過することによって生成さ
    れる画像の輝度を算出し、その画像の輝度および前記半
    田が単位高さ当たりに減衰によって除去するX線の割合
    を示す減衰係数を用いて、前記半田に対する半田高さを
    算出する半田高さ算出ステップとを含む、半田高さ計測
    方法。
  7. 【請求項7】 前記画像処理ステップは、前記半田高さ
    算出ステップで算出された前記半田に対する半田高さか
    ら、最大値を検出することによって最大半田高さを算出
    する最大半田高さ算出ステップをさらに含む、請求項6
    に記載の半田高さ計測方法。
  8. 【請求項8】 前記画像輝度検出ステップは、前記周辺
    画像輝度を前記半田の周辺を透過した複数の画像の輝度
    を平均することによって算出し、 前記半田高さ算出ステップは、前記周辺画像輝度Dm、
    前記半田透過画像輝度Dx、および前記減衰係数μhを
    用いて、前記半田に対する半田高さHhを、 Hh=−ln(Dx/Dm)/μh によって算出することを特徴とする、請求項6に記載の
    半田高さ計測方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のX線発生ステップとは異なっ
    た方向から被計測物にX線を照射し、被計測物を透過し
    た当該X線を前記X線検出ステップに入射させる第2の
    X線発生ステップをさらに含み、 前記X線検出ステップは、前記第2のX線発生ステップ
    によって照射され被計測物を透過したX線を検出し、被
    計測物の第2の透過画像を作成し、 前記画像処理ステップは、前記第1の透過画像に基づい
    た前記半田の領域を透過した画像に対して、前記第2の
    透過画像に基づいた前記半田の領域を透過した画像の形
    状変化が最も大きい方向に対する変化量、および前記第
    1のX線発生ステップから照射されるX線と前記第2の
    X線発生ステップから照射されるX線とが成す角度を用
    いて、前記半田に対する絶対高さを算出する絶対高さ算
    出ステップをさらに含み、 前記画像処理ステップは、前記最大半田高さ算出ステッ
    プで算出される前記最大半田高さと前記絶対高さ算出ス
    テップで算出される前記絶対高さとの差が、所定の基準
    値以内か否か判定することによって、前記最大半田高さ
    の数値信頼度を確認することを特徴とする、請求項7に
    記載の半田高さ計測方法。
  10. 【請求項10】 前記被計測物は、実装部品を実装した
    実装基板であり、 前記被計測物に形成される前記半田は、前記実装基板に
    前記実装部品を接合するために、前記実装基板と前記実
    装部品との間に配置されていることを特徴とする、請求
    項6に記載の半田高さ計測方法。
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