JP2003214505A - 伝動装置用可動ガイド - Google Patents
伝動装置用可動ガイドInfo
- Publication number
- JP2003214505A JP2003214505A JP2002014389A JP2002014389A JP2003214505A JP 2003214505 A JP2003214505 A JP 2003214505A JP 2002014389 A JP2002014389 A JP 2002014389A JP 2002014389 A JP2002014389 A JP 2002014389A JP 2003214505 A JP2003214505 A JP 2003214505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- transmission
- transmission device
- movable guide
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/18—Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0872—Sliding members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗
性を大幅に向上させてガイド倒れやガイド捩れを防止
し、伝動媒体が幅方向に横振れなどの無い安定した伝動
走行を達成でき、伝動装置の高負荷化、コンパクト化を
実現できる伝動装置用可動ガイドを提供すること。 【解決手段】 走行する伝動媒体Cが接触摺動するシュ
ー部分111と前記シュー部分111の裏側にガイド長
手方向に亘って延設している垂直板状部分112とを備
えた合成樹脂ガイド本体110と、前記垂直板状部分1
12の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って並列
配置している複数のスリット112aにそれぞれ嵌め込
んだ複数枚の補強板120とで構成され、ガイド全体の
曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させてガ
イド倒れやガイド捩れを防止した伝動装置用可動ガイド
100。
性を大幅に向上させてガイド倒れやガイド捩れを防止
し、伝動媒体が幅方向に横振れなどの無い安定した伝動
走行を達成でき、伝動装置の高負荷化、コンパクト化を
実現できる伝動装置用可動ガイドを提供すること。 【解決手段】 走行する伝動媒体Cが接触摺動するシュ
ー部分111と前記シュー部分111の裏側にガイド長
手方向に亘って延設している垂直板状部分112とを備
えた合成樹脂ガイド本体110と、前記垂直板状部分1
12の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って並列
配置している複数のスリット112aにそれぞれ嵌め込
んだ複数枚の補強板120とで構成され、ガイド全体の
曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させてガ
イド倒れやガイド捩れを防止した伝動装置用可動ガイド
100。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側スプロケッ
ト、従動側スプロケット及びこれらスプロケットに捲回
されて循環走行するチェーンによって駆動側から従動側
へ動力を伝達するチェーン伝動装置、あるいは、駆動側
プーリ、従動側プーリ及びこれらプーリに捲回されて循
環走行するベルトによって駆動側から従動側へ動力を伝
達するベルト伝動装置に用いられる滑り機能を備えた伝
動装置用可動ガイドに関するものである。
ト、従動側スプロケット及びこれらスプロケットに捲回
されて循環走行するチェーンによって駆動側から従動側
へ動力を伝達するチェーン伝動装置、あるいは、駆動側
プーリ、従動側プーリ及びこれらプーリに捲回されて循
環走行するベルトによって駆動側から従動側へ動力を伝
達するベルト伝動装置に用いられる滑り機能を備えた伝
動装置用可動ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図6に示すように、エンジン、
駆動装置等には、循環走行する伝動媒体Cのチェーンに
より動力を伝達する伝動装置が備えられ、この伝動装置
には、テンショナTと協動して、伝動媒体Cに摺接した
状態でチェーン張力を調整する伝動装置用可動ガイドG
aが用いられている。そして、この伝動装置用可動ガイ
ドGaは、エンジンEの躯体に取付ボルト、取付ピン等
の軸支手段Pで取り付けられている。なお、図6中の符
号S1は、駆動側スプロケット、S2は従動側スプロケ
ットを示している。
駆動装置等には、循環走行する伝動媒体Cのチェーンに
より動力を伝達する伝動装置が備えられ、この伝動装置
には、テンショナTと協動して、伝動媒体Cに摺接した
状態でチェーン張力を調整する伝動装置用可動ガイドG
aが用いられている。そして、この伝動装置用可動ガイ
ドGaは、エンジンEの躯体に取付ボルト、取付ピン等
の軸支手段Pで取り付けられている。なお、図6中の符
号S1は、駆動側スプロケット、S2は従動側スプロケ
ットを示している。
【0003】そこで、この出願の出願人が先に出願した
特願2000−382798号の明細書に開示されてい
る伝動装置用プラスチック製可動ガイド500は、図7
に示すように、走行する伝動媒体Cのチェーンが表面に
接触摺動するシュー部分511と、前記シュー部分51
1の裏側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直板状
部分512とを備えたガイド本体510が合成樹脂で一
体成形され、前記ガイド本体510を補強する圧延鋼
材、繊維強化樹脂などの剛性材料からなる一枚の補強板
520が前記垂直板状部分512の垂直端部に開口して
ガイド長手方向に亘って形成された一筋のスリット51
2aに嵌め込まれている。そして、前記垂直板状部分5
12の一端部側には、エンジンEの躯体に取り付ける躯
体取付孔512bが設けられているとともに、前記補強
板520の一端部側には、前記スリット512aに嵌め
込まれてガイド本体510の躯体取付孔512bととも
に位置決めされ、前述したような取付ボルト、取付ピン
等の軸支手段Pで共締めされる挿通孔521が設けられ
ている。なお、図7における符号512cは、エンジン
Eの躯体に取り付けるための躯体取付孔512bを有す
るボス部であり、符号512dは、ガイド本体構造を補
強する複数の補強リブであり、符号512eは、エンジ
ンEの躯体に取り付けられたテンショナTに当接してチ
ェーン張力を調整するテンショナ当接部である。
特願2000−382798号の明細書に開示されてい
る伝動装置用プラスチック製可動ガイド500は、図7
に示すように、走行する伝動媒体Cのチェーンが表面に
接触摺動するシュー部分511と、前記シュー部分51
1の裏側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直板状
部分512とを備えたガイド本体510が合成樹脂で一
体成形され、前記ガイド本体510を補強する圧延鋼
材、繊維強化樹脂などの剛性材料からなる一枚の補強板
520が前記垂直板状部分512の垂直端部に開口して
ガイド長手方向に亘って形成された一筋のスリット51
2aに嵌め込まれている。そして、前記垂直板状部分5
12の一端部側には、エンジンEの躯体に取り付ける躯
体取付孔512bが設けられているとともに、前記補強
板520の一端部側には、前記スリット512aに嵌め
込まれてガイド本体510の躯体取付孔512bととも
に位置決めされ、前述したような取付ボルト、取付ピン
等の軸支手段Pで共締めされる挿通孔521が設けられ
ている。なお、図7における符号512cは、エンジン
Eの躯体に取り付けるための躯体取付孔512bを有す
るボス部であり、符号512dは、ガイド本体構造を補
強する複数の補強リブであり、符号512eは、エンジ
ンEの躯体に取り付けられたテンショナTに当接してチ
ェーン張力を調整するテンショナ当接部である。
【0004】上述したような従来の伝動装置用プラスチ
ック製可動ガイド500は、シュー部分511と垂直板
状部分512とから構成されるガイド本体510を合成
樹脂で一体に成形加工した、所謂、プラスチック製品と
したことにより、ガイド本体510自身が滑り機能を有
するものとなり、別にシュー部材を設ける必要がなくな
り、部品点数、製造工程数の増加を抑制することを可能
とし、前記ガイド本体510の垂直板状部分512に
は、その垂直端部に開口するスリット512aがガイド
長手方向に亘って形成され、このスリット512a内に
補強板520が嵌め込まれるので、プラスチック製可動
ガイドの摺動方向に対する強度(断面係数)が大きくな
って、ガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度に反映される
ようになっている。
ック製可動ガイド500は、シュー部分511と垂直板
状部分512とから構成されるガイド本体510を合成
樹脂で一体に成形加工した、所謂、プラスチック製品と
したことにより、ガイド本体510自身が滑り機能を有
するものとなり、別にシュー部材を設ける必要がなくな
り、部品点数、製造工程数の増加を抑制することを可能
とし、前記ガイド本体510の垂直板状部分512に
は、その垂直端部に開口するスリット512aがガイド
長手方向に亘って形成され、このスリット512a内に
補強板520が嵌め込まれるので、プラスチック製可動
ガイドの摺動方向に対する強度(断面係数)が大きくな
って、ガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度に反映される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような伝動装置用プラスチック製可動ガイド500
は、前記補強板520として圧延鋼材などをプレス加工
したもの、繊維強化樹脂を成型加工したものなどを採用
しているが、これらの素材からなる補強板520の板厚
は、加工形態やコストなどの都合上、大凡4.5ミリメ
ートル(mm)程度の板厚に制限されるので、ガイド全
体の曲げ剛性、靱性、強度を充分に向上させることがで
きず、伝動装置用可動ガイドとして許容できる最大負荷
を増大させる余地がなく、伝動装置への適用範囲にガイ
ド設計上の制約があるという問題があった。
たような伝動装置用プラスチック製可動ガイド500
は、前記補強板520として圧延鋼材などをプレス加工
したもの、繊維強化樹脂を成型加工したものなどを採用
しているが、これらの素材からなる補強板520の板厚
は、加工形態やコストなどの都合上、大凡4.5ミリメ
ートル(mm)程度の板厚に制限されるので、ガイド全
体の曲げ剛性、靱性、強度を充分に向上させることがで
きず、伝動装置用可動ガイドとして許容できる最大負荷
を増大させる余地がなく、伝動装置への適用範囲にガイ
ド設計上の制約があるという問題があった。
【0006】また、前記ガイド本体510を補強する補
強板520は、伝動時に循環走行するチェーンCからガ
イド本体510が受けるチェーン張力荷重を単独の一枚
で実質的に負担することになるため、図8に示すよう
に、ガイド幅方向に不安定であって、しかも、ガイド長
手方向に発生する力に比べるとガイド幅方向に発生する
力に対して弱く、図9に示すような「ガイド倒れ」や、
図10に示すような「ガイド捩れ」が発生し易く、チェ
ーン走行が不安定になる恐れがあるという問題があっ
た。
強板520は、伝動時に循環走行するチェーンCからガ
イド本体510が受けるチェーン張力荷重を単独の一枚
で実質的に負担することになるため、図8に示すよう
に、ガイド幅方向に不安定であって、しかも、ガイド長
手方向に発生する力に比べるとガイド幅方向に発生する
力に対して弱く、図9に示すような「ガイド倒れ」や、
図10に示すような「ガイド捩れ」が発生し易く、チェ
ーン走行が不安定になる恐れがあるという問題があっ
た。
【0007】特に、前記補強板520が圧延鋼材などを
プレス加工したものである場合は、プレス加工時にどう
しても直角度に劣る破断面F1ができ易く、その残りの
僅かな剪断面F2でチェーン張力荷重を受けなくてはな
らないため、前記剪断面F2に過度に集中した面圧が生
じて、チェーン走行が幅方向に横振れするなど一段と不
安定になり、補強板520のテンショナ当接部522が
早期に摩耗したり、ガイド本体510の躯体取付孔51
2bや補強板520の挿通孔521が摩耗したりするな
どの恐れがあり、ディーゼルエンジンのような2本のタ
イミングチェーンを並列配置して循環走行させる高負荷
型エンジンにはガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度の観
点から使用できないという問題があった。
プレス加工したものである場合は、プレス加工時にどう
しても直角度に劣る破断面F1ができ易く、その残りの
僅かな剪断面F2でチェーン張力荷重を受けなくてはな
らないため、前記剪断面F2に過度に集中した面圧が生
じて、チェーン走行が幅方向に横振れするなど一段と不
安定になり、補強板520のテンショナ当接部522が
早期に摩耗したり、ガイド本体510の躯体取付孔51
2bや補強板520の挿通孔521が摩耗したりするな
どの恐れがあり、ディーゼルエンジンのような2本のタ
イミングチェーンを並列配置して循環走行させる高負荷
型エンジンにはガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度の観
点から使用できないという問題があった。
【0008】しかも、エンジンの苛酷な伝動状態におけ
るチェーン張力荷重の高負荷に対応するためには、図6
に示すようなガイド本体510と補強板520の寸法H
を同図に示す二点鎖線の位置まで拡大することによって
ガイド断面係数を稼がなくてはならないが、エンジン内
のスペースには限りがあるため、前記寸法Hを拡大する
ことができず、近年の高負荷化、コンパクト化を指向す
るエンジンに適用することができないという問題があっ
た。
るチェーン張力荷重の高負荷に対応するためには、図6
に示すようなガイド本体510と補強板520の寸法H
を同図に示す二点鎖線の位置まで拡大することによって
ガイド断面係数を稼がなくてはならないが、エンジン内
のスペースには限りがあるため、前記寸法Hを拡大する
ことができず、近年の高負荷化、コンパクト化を指向す
るエンジンに適用することができないという問題があっ
た。
【0009】そこで、本発明の目的は、前述したような
従来技術の問題点を解消するものであって、ガイド全体
の曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させて
ガイド倒れやガイド捩れを防止し、伝動媒体が幅方向に
横振れなどの無い安定した伝動走行を達成することがで
きるとともに、伝動装置の高負荷化、コンパクト化を実
現することができる伝動装置用可動ガイドを提供するこ
とである。
従来技術の問題点を解消するものであって、ガイド全体
の曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させて
ガイド倒れやガイド捩れを防止し、伝動媒体が幅方向に
横振れなどの無い安定した伝動走行を達成することがで
きるとともに、伝動装置の高負荷化、コンパクト化を実
現することができる伝動装置用可動ガイドを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1に係る発明の
伝動装置用可動ガイドは、走行するチェーン、ベルト等
の伝動媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュ
ー部分の裏側にガイド長手方向に亘って延設している垂
直板状部分とを備えた合成樹脂ガイド本体と、前記垂直
板状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って
並列配置している複数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ
複数枚の補強板とで構成されていることによって、前記
課題を解決するものである。
伝動装置用可動ガイドは、走行するチェーン、ベルト等
の伝動媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュ
ー部分の裏側にガイド長手方向に亘って延設している垂
直板状部分とを備えた合成樹脂ガイド本体と、前記垂直
板状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って
並列配置している複数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ
複数枚の補強板とで構成されていることによって、前記
課題を解決するものである。
【0011】また、本請求項2に係る発明の伝動装置用
可動ガイドは、前述した請求項1記載の伝動装置用可動
ガイドが有する構成に加えて、前記補強板が前記スリッ
トの開口側において相互に連接されていることによっ
て、前記課題をさらに解決するものである。
可動ガイドは、前述した請求項1記載の伝動装置用可動
ガイドが有する構成に加えて、前記補強板が前記スリッ
トの開口側において相互に連接されていることによっ
て、前記課題をさらに解決するものである。
【0012】また、本請求項3に係る発明の伝動装置用
可動ガイドは、前述した請求項1または請求項2記載の
伝動装置用可動ガイドが有する構成に加えて、前記補強
板には、前記合成樹脂ガイド本体の躯体取付孔と共締め
して嵌め込み位置決めする挿通孔がガイド長手方向の少
なくとも一端部側に穿設されていることによって、前記
課題をより一段と解決するものである。
可動ガイドは、前述した請求項1または請求項2記載の
伝動装置用可動ガイドが有する構成に加えて、前記補強
板には、前記合成樹脂ガイド本体の躯体取付孔と共締め
して嵌め込み位置決めする挿通孔がガイド長手方向の少
なくとも一端部側に穿設されていることによって、前記
課題をより一段と解決するものである。
【0013】ここで、本発明における合成樹脂ガイド本
体は、その材質について格別限定されるものではない
が、チェーン、ベルト等の伝動媒体との接触摺動面がシ
ューとしての機能を有する耐摩耗性、潤滑性に優れた、
例えば、商品名ナイロンで市販されているナイロン6、
ナイロン66、ナイロン46、全芳香族ナイロンなどの
所謂、エンジニアリングプラスチックが好ましく、更
に、曲げ剛性、靱性、強度が要求される場合には繊維強
化プラスチックが良い。
体は、その材質について格別限定されるものではない
が、チェーン、ベルト等の伝動媒体との接触摺動面がシ
ューとしての機能を有する耐摩耗性、潤滑性に優れた、
例えば、商品名ナイロンで市販されているナイロン6、
ナイロン66、ナイロン46、全芳香族ナイロンなどの
所謂、エンジニアリングプラスチックが好ましく、更
に、曲げ剛性、靱性、強度が要求される場合には繊維強
化プラスチックが良い。
【0014】また、前記補強板は、その材質について格
別限定されるものではないが、鉄系金属、アルミニウ
ム、マグネシウム、チタン等の非鉄金属、曲げ剛性、強
度に優れたエンジニアリングプラスチック、繊維強化プ
ラスチック等が好ましい。更に、前記補強板の形態は、
合成樹脂ガイド本体のスリットから嵌め込まれて補強す
ることができるものであれば格別限定されるものではな
く、例えば、板厚方向に開口して肉抜き、すなわち、減
量化された窓部を設けたものであっても何ら差し支えな
い。
別限定されるものではないが、鉄系金属、アルミニウ
ム、マグネシウム、チタン等の非鉄金属、曲げ剛性、強
度に優れたエンジニアリングプラスチック、繊維強化プ
ラスチック等が好ましい。更に、前記補強板の形態は、
合成樹脂ガイド本体のスリットから嵌め込まれて補強す
ることができるものであれば格別限定されるものではな
く、例えば、板厚方向に開口して肉抜き、すなわち、減
量化された窓部を設けたものであっても何ら差し支えな
い。
【0015】
【作用】本発明の伝動装置用可動ガイドは、上述したよ
うな装置構成を備えているため、以下のような本発明に
特有の作用を奏する。まず、チェーン、ベルト等の伝動
媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュー部分
の裏側にガイド長手方向に亘って延設している垂直板状
部分とを備えた合成樹脂ガイド本体と、前記垂直板状部
分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って並列配
置している複数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ複数枚
の補強板とで構成されていることによって、エンジン、
駆動装置等の伝動装置に取り付けられて伝動媒体が合成
樹脂ガイド本体のシュー部分に接触してガイド長手方向
に摺動する、所謂、滑走機能を発揮するため、走行中の
チェーン、ベルト等に適切な張力を付与したり、走行中
のチェーン、ベルト等に発生する振動、横振れを抑制す
る。
うな装置構成を備えているため、以下のような本発明に
特有の作用を奏する。まず、チェーン、ベルト等の伝動
媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュー部分
の裏側にガイド長手方向に亘って延設している垂直板状
部分とを備えた合成樹脂ガイド本体と、前記垂直板状部
分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って並列配
置している複数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ複数枚
の補強板とで構成されていることによって、エンジン、
駆動装置等の伝動装置に取り付けられて伝動媒体が合成
樹脂ガイド本体のシュー部分に接触してガイド長手方向
に摺動する、所謂、滑走機能を発揮するため、走行中の
チェーン、ベルト等に適切な張力を付与したり、走行中
のチェーン、ベルト等に発生する振動、横振れを抑制す
る。
【0016】そして、前記補強板が前記スリットの開口
側において相互に連接されていることによって、ガイド
幅方向に発生する力に対して強くなって安定したガイド
姿勢を確保することができるので、ガイド捩れやガイド
倒れを解消して安定したチェーン走行を達成する。
側において相互に連接されていることによって、ガイド
幅方向に発生する力に対して強くなって安定したガイド
姿勢を確保することができるので、ガイド捩れやガイド
倒れを解消して安定したチェーン走行を達成する。
【0017】また、前記補強板には、前記合成樹脂ガイ
ド本体の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする
挿通孔がガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設さ
れていることによって、補強板が合成樹脂ガイド本体か
ら外れることがなく、走行中のチェーン、ベルト等に起
因して発生する合成樹脂ガイド本体と補強板との間の接
触振動を抑制する。
ド本体の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする
挿通孔がガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設さ
れていることによって、補強板が合成樹脂ガイド本体か
ら外れることがなく、走行中のチェーン、ベルト等に起
因して発生する合成樹脂ガイド本体と補強板との間の接
触振動を抑制する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の伝動装置用可動ガイドの
好ましい実施の形態である実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の第1実施例である伝動装置用可動
ガイド100は、エンジンの取付軸を中心に揺動自在に
取り付けられて、循環走行するチェーンCを摺接状態で
走行させながら適切なチェーン張力を調整するための、
所謂、テンショナレバーであって、図1および図2に示
すように、一体成形で樹脂加工した合成樹脂ガイド本体
110と、鋼板より打ち抜き加工した金属製の補強板1
20とで構成される2ピース構造を備え、この合成樹脂
ガイド本体110に対して前記補強板120を矢印方向
から組み込んで補強したものである。
好ましい実施の形態である実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の第1実施例である伝動装置用可動
ガイド100は、エンジンの取付軸を中心に揺動自在に
取り付けられて、循環走行するチェーンCを摺接状態で
走行させながら適切なチェーン張力を調整するための、
所謂、テンショナレバーであって、図1および図2に示
すように、一体成形で樹脂加工した合成樹脂ガイド本体
110と、鋼板より打ち抜き加工した金属製の補強板1
20とで構成される2ピース構造を備え、この合成樹脂
ガイド本体110に対して前記補強板120を矢印方向
から組み込んで補強したものである。
【0019】ここで、前記合成樹脂ガイド本体110
は、走行するチェーンが接触摺動する摺動面を表面に有
するシュー部分111と、シュー部分111の裏側にガ
イド長手方向に亘って垂直に設けられた垂直板状部分1
12とで構成され、さらに、この垂直板状部分112に
は、ガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口して並列
配置した二筋のスリット112a、112aと、エンジ
ンの躯体に取り付けるための躯体取付孔112bを有す
るボス部112cと、ガイド本体構造を補強する複数の
補強リブ112dと、テンショナ当接部112eとがそ
れぞれ設けられている。
は、走行するチェーンが接触摺動する摺動面を表面に有
するシュー部分111と、シュー部分111の裏側にガ
イド長手方向に亘って垂直に設けられた垂直板状部分1
12とで構成され、さらに、この垂直板状部分112に
は、ガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口して並列
配置した二筋のスリット112a、112aと、エンジ
ンの躯体に取り付けるための躯体取付孔112bを有す
るボス部112cと、ガイド本体構造を補強する複数の
補強リブ112dと、テンショナ当接部112eとがそ
れぞれ設けられている。
【0020】他方、前記補強板120は、図2に示すよ
うに、前記合成樹脂ガイド本体110のシュー部分11
1と反対側に形成されたスリット112a、112aか
らそれぞれ嵌め込まれて合成樹脂ガイド本体110を補
強するものであって、これらの補強板120、120に
は、図示しない取付ボルトによって合成樹脂ガイド本体
110の躯体取付孔112bと共締めされて嵌め込み位
置決めされる挿通孔121と、エンジン躯体に取り付け
られたテンショナTに当接してチェーン張力を調整する
テンショナ当接部122が設けられているので、エンジ
ン躯体に取り付けた場合に、これら二枚の補強板12
0、120は合成樹脂ガイド本体110から外れること
がない。なお、前記補強板120は、合成樹脂ガイド本
体110に対して若干の露出状態で嵌め込まれている
が、二枚の補強板120、120が嵌め込まれているた
め、前述したような補強板120の露出状態を呈するテ
ンショナ当接部122が粗い破断面と平滑な剪断面とで
形成されているか、全て平滑な剪断面で形成されている
か、これらのいずれであっても、安定したチェーン走行
を確保することができるので何ら差し支えない。
うに、前記合成樹脂ガイド本体110のシュー部分11
1と反対側に形成されたスリット112a、112aか
らそれぞれ嵌め込まれて合成樹脂ガイド本体110を補
強するものであって、これらの補強板120、120に
は、図示しない取付ボルトによって合成樹脂ガイド本体
110の躯体取付孔112bと共締めされて嵌め込み位
置決めされる挿通孔121と、エンジン躯体に取り付け
られたテンショナTに当接してチェーン張力を調整する
テンショナ当接部122が設けられているので、エンジ
ン躯体に取り付けた場合に、これら二枚の補強板12
0、120は合成樹脂ガイド本体110から外れること
がない。なお、前記補強板120は、合成樹脂ガイド本
体110に対して若干の露出状態で嵌め込まれている
が、二枚の補強板120、120が嵌め込まれているた
め、前述したような補強板120の露出状態を呈するテ
ンショナ当接部122が粗い破断面と平滑な剪断面とで
形成されているか、全て平滑な剪断面で形成されている
か、これらのいずれであっても、安定したチェーン走行
を確保することができるので何ら差し支えない。
【0021】しかも、前記合成樹脂ガイド本体110と
補強板120とは、相互の熱膨張率に差があっても、補
強板120は一端部側の挿通孔121が取付ボルトまた
は取付ピンで位置決めされてスリット112aに嵌め込
まれているだけなので、両者は、相互にガイド長手方向
に自由状態となって、形状変形が吸収され、破損するよ
うなことはない。
補強板120とは、相互の熱膨張率に差があっても、補
強板120は一端部側の挿通孔121が取付ボルトまた
は取付ピンで位置決めされてスリット112aに嵌め込
まれているだけなので、両者は、相互にガイド長手方向
に自由状態となって、形状変形が吸収され、破損するよ
うなことはない。
【0022】このようにして得られた本第1実施例の伝
動装置用可動ガイド100は、二枚の補強板120、1
20が垂直板状部分112に形成された二筋のスリット
112a、112aにそれぞれ嵌め込まれていることに
よって、図2に示すように、二枚の補強板120、12
0に均等にチェーン張力荷重が分散負荷されるため、ガ
イド全体の曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向
上させて「ガイド倒れ」や「ガイド捩れ」を防止するこ
とができるので、エンジンの伝動装置に取り付けられて
伝動走行中のチェーンCに対して適切な伝動張力に調整
したり、伝動走行中のチェーンCに発生する幅方向の振
動、横振れなどが無い安定した伝動走行を確保すること
ができ、従来のアルミダイキャスト製可動ガイドや伝動
装置用可動ガイド510よりも優れたガイド曲げ剛性、
ガイド強度、耐摩耗性を発揮することができる。
動装置用可動ガイド100は、二枚の補強板120、1
20が垂直板状部分112に形成された二筋のスリット
112a、112aにそれぞれ嵌め込まれていることに
よって、図2に示すように、二枚の補強板120、12
0に均等にチェーン張力荷重が分散負荷されるため、ガ
イド全体の曲げ剛性、靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向
上させて「ガイド倒れ」や「ガイド捩れ」を防止するこ
とができるので、エンジンの伝動装置に取り付けられて
伝動走行中のチェーンCに対して適切な伝動張力に調整
したり、伝動走行中のチェーンCに発生する幅方向の振
動、横振れなどが無い安定した伝動走行を確保すること
ができ、従来のアルミダイキャスト製可動ガイドや伝動
装置用可動ガイド510よりも優れたガイド曲げ剛性、
ガイド強度、耐摩耗性を発揮することができる。
【0023】また、本第1実施例の伝動装置用可動ガイ
ド100は、前述したようにガイド全体の曲げ剛性、靱
性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させて「ガイド倒れ」
や「ガイド捩れ」を防止することができるので、前記合
成樹脂ガイド本体110の躯体取付孔112bや前記補
強板120の挿通孔121に対する過度の摩耗を抑制す
ることができ、また、伝動装置の高負荷化、コンパクト
化を実現することができるなど、その効果は甚大であ
る。
ド100は、前述したようにガイド全体の曲げ剛性、靱
性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させて「ガイド倒れ」
や「ガイド捩れ」を防止することができるので、前記合
成樹脂ガイド本体110の躯体取付孔112bや前記補
強板120の挿通孔121に対する過度の摩耗を抑制す
ることができ、また、伝動装置の高負荷化、コンパクト
化を実現することができるなど、その効果は甚大であ
る。
【0024】つぎに、図3に示すように、本発明の第2
実施例である伝動装置用可動ガイド200は、前述した
第1実施例と同様なガイド基本構造を備えているため、
その概略的な説明を省略するが、合成樹脂ガイド本体2
10の垂直板状部分212にガイド長手方向に亘って垂
直端部側に開口して並列配置した三筋のスリット212
a、212a、212aが形成されており、これらのス
リット212a、212a、212aにそれぞれ対応し
て補強板220が合計3枚嵌め込まれている。
実施例である伝動装置用可動ガイド200は、前述した
第1実施例と同様なガイド基本構造を備えているため、
その概略的な説明を省略するが、合成樹脂ガイド本体2
10の垂直板状部分212にガイド長手方向に亘って垂
直端部側に開口して並列配置した三筋のスリット212
a、212a、212aが形成されており、これらのス
リット212a、212a、212aにそれぞれ対応し
て補強板220が合計3枚嵌め込まれている。
【0025】したがって、本実施例の伝動装置用可動ガ
イド200は、前述した第1実施例の伝動装置用可動ガ
イド100よりも更にガイド全体の曲げ剛性、靱性、強
度、耐摩耗性を向上させて「ガイド倒れ」や「ガイド捩
れ」を完全に防止することができるので、伝動装置の高
負荷化、コンパクト化をより一段と達成することができ
る。
イド200は、前述した第1実施例の伝動装置用可動ガ
イド100よりも更にガイド全体の曲げ剛性、靱性、強
度、耐摩耗性を向上させて「ガイド倒れ」や「ガイド捩
れ」を完全に防止することができるので、伝動装置の高
負荷化、コンパクト化をより一段と達成することができ
る。
【0026】また、図4に示す本発明の第3実施例であ
る伝動装置用可動ガイド300は、前述した第2実施例
と同様に、合成樹脂ガイド本体310の垂直板状部分3
12にガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口して並
列配置した三筋のスリット312a、312a、312
aが形成されており、これらのスリット312a、31
2a、312aにそれぞれ対応して補強板320が合計
3枚嵌め込まれたガイド基本構造を備えているため、そ
の概略的な説明を省略するが、前述した第2実施例の伝
動装置用可動ガイド200における合成樹脂ガイド本体
210のガイド幅寸法W1を幅寸法W2に拡大させるこ
とによって、ガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度をディ
ーゼルエンジンのような2本のタイミングチェーンを並
列配置して循環走行させる高負荷型エンジンであっても
適用することができる。
る伝動装置用可動ガイド300は、前述した第2実施例
と同様に、合成樹脂ガイド本体310の垂直板状部分3
12にガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口して並
列配置した三筋のスリット312a、312a、312
aが形成されており、これらのスリット312a、31
2a、312aにそれぞれ対応して補強板320が合計
3枚嵌め込まれたガイド基本構造を備えているため、そ
の概略的な説明を省略するが、前述した第2実施例の伝
動装置用可動ガイド200における合成樹脂ガイド本体
210のガイド幅寸法W1を幅寸法W2に拡大させるこ
とによって、ガイド全体の曲げ剛性、靱性、強度をディ
ーゼルエンジンのような2本のタイミングチェーンを並
列配置して循環走行させる高負荷型エンジンであっても
適用することができる。
【0027】さらに、図5に示す本発明の第4実施例で
ある伝動装置用可動ガイド400は、前述した第1実施
例の伝動装置用可動ガイド100と同様なガイド基本構
造を備えているため、その概略的な説明を省略するが、
伝動装置用可動ガイド100が有する構成に加えて、本
実施例では補強板420がスリット412aの開口側に
おいて相互に連接されていることによって、コの字状断
面形態を呈する補強板420の底面422が合成樹脂ガ
イド本体410に対して若干の露出状態で嵌め込まれる
ため、ガイド幅方向に発生する力に対して強くなって安
定したガイド姿勢を確保できるので、「ガイド捩れ」や
「ガイド倒れ」を完全に解消してより一段と安定したチ
ェーン走行を達成することができるとともに、伝動装置
の高負荷化、コンパクト化をより一段と達成してエンジ
ンをより小型化、省スペース化することができる。
ある伝動装置用可動ガイド400は、前述した第1実施
例の伝動装置用可動ガイド100と同様なガイド基本構
造を備えているため、その概略的な説明を省略するが、
伝動装置用可動ガイド100が有する構成に加えて、本
実施例では補強板420がスリット412aの開口側に
おいて相互に連接されていることによって、コの字状断
面形態を呈する補強板420の底面422が合成樹脂ガ
イド本体410に対して若干の露出状態で嵌め込まれる
ため、ガイド幅方向に発生する力に対して強くなって安
定したガイド姿勢を確保できるので、「ガイド捩れ」や
「ガイド倒れ」を完全に解消してより一段と安定したチ
ェーン走行を達成することができるとともに、伝動装置
の高負荷化、コンパクト化をより一段と達成してエンジ
ンをより小型化、省スペース化することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の伝動装置用可動ガイドは、上述
したような装置構成を備えているため、以下のような本
発明に特有の効果を奏する。まず、本発明の伝動装置用
可動ガイドは、チェーン、ベルト等の伝動媒体が表面に
接触摺動するシュー部分と前記シュー部分の裏側にガイ
ド長手方向に亘って延設している垂直板状部分とを備え
た合成樹脂ガイド本体と、前記垂直板状部分の垂直端部
に開口してガイド長手方向に亘って並列配置している複
数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ複数枚の補強板とで
構成されていることによって、ガイド全体の曲げ剛性、
靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させてガイド倒れや
ガイド捩れを防止することができるので、エンジン、駆
動装置等の伝動装置に取り付けられて伝動走行中の伝動
媒体に対して適切な伝動張力を付与したり、伝動走行中
の伝動媒体に発生する幅方向の振動、横振れなどが無い
安定した伝動走行を達成させることができ、しかも、伝
動装置の高負荷化、コンパクト化を実現することができ
る。
したような装置構成を備えているため、以下のような本
発明に特有の効果を奏する。まず、本発明の伝動装置用
可動ガイドは、チェーン、ベルト等の伝動媒体が表面に
接触摺動するシュー部分と前記シュー部分の裏側にガイ
ド長手方向に亘って延設している垂直板状部分とを備え
た合成樹脂ガイド本体と、前記垂直板状部分の垂直端部
に開口してガイド長手方向に亘って並列配置している複
数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ複数枚の補強板とで
構成されていることによって、ガイド全体の曲げ剛性、
靱性、強度、耐摩耗性を大幅に向上させてガイド倒れや
ガイド捩れを防止することができるので、エンジン、駆
動装置等の伝動装置に取り付けられて伝動走行中の伝動
媒体に対して適切な伝動張力を付与したり、伝動走行中
の伝動媒体に発生する幅方向の振動、横振れなどが無い
安定した伝動走行を達成させることができ、しかも、伝
動装置の高負荷化、コンパクト化を実現することができ
る。
【0029】そして、前記補強板が前記スリットの開口
側において相互に連接されていることによって、ガイド
幅方向に発生する力に対して強くなって安定したガイド
姿勢を確保することができるので、ガイド捩れやガイド
倒れを完全に解消してより一段と安定したチェーン走行
を達成することができる。
側において相互に連接されていることによって、ガイド
幅方向に発生する力に対して強くなって安定したガイド
姿勢を確保することができるので、ガイド捩れやガイド
倒れを完全に解消してより一段と安定したチェーン走行
を達成することができる。
【0030】さらに、前記補強板には、前記合成樹脂ガ
イド本体の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めす
る挿通孔がガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設
されていることによって、前述した請求項1または請求
項2記載の伝動装置用可動ガイドが奏する効果に加え
て、補強板が合成樹脂ガイド本体から外れることがな
く、また、伝動走行中のチェーン、ベルト等に起因して
発生する合成樹脂ガイド本体と補強板との間の振動を抑
制してこれに起因する振動騒音を抑制することができ
る。しかも、合成樹脂ガイド本体と補強板との間で熱膨
張率に差があっても、補強板がスリットに嵌め込まれて
いるだけなので、両者は、高温伝動状況下であっても相
互にガイド長手方向に自由状態となって、熱的形状変形
が吸収され、破損するようなことはない。
イド本体の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めす
る挿通孔がガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設
されていることによって、前述した請求項1または請求
項2記載の伝動装置用可動ガイドが奏する効果に加え
て、補強板が合成樹脂ガイド本体から外れることがな
く、また、伝動走行中のチェーン、ベルト等に起因して
発生する合成樹脂ガイド本体と補強板との間の振動を抑
制してこれに起因する振動騒音を抑制することができ
る。しかも、合成樹脂ガイド本体と補強板との間で熱膨
張率に差があっても、補強板がスリットに嵌め込まれて
いるだけなので、両者は、高温伝動状況下であっても相
互にガイド長手方向に自由状態となって、熱的形状変形
が吸収され、破損するようなことはない。
【図1】 本発明の第1実施例である伝動装置用可動ガ
イドの組み立て図。
イドの組み立て図。
【図2】 本発明の第1実施例である伝動装置用可動ガ
イドの使用態様図。
イドの使用態様図。
【図3】 本発明の第2実施例である伝動装置用可動ガ
イドの使用態様図。
イドの使用態様図。
【図4】 本発明の第3実施例である伝動装置用可動ガ
イドの使用態様図。
イドの使用態様図。
【図5】 本発明の第4実施例である伝動装置用可動ガ
イドの使用態様図。
イドの使用態様図。
【図6】 エンジンルーム内における従来の伝動装置用
ガイドの配置図。
ガイドの配置図。
【図7】 従来の伝動装置用可動ガイドの組み立て図。
【図8】 従来の伝動装置用可動ガイドの使用態様図。
【図9】 従来の伝動装置用可動ガイドに生じるガイド
倒れを模式的に示し、(a)はその上面図、(b)はそ
の断面図。
倒れを模式的に示し、(a)はその上面図、(b)はそ
の断面図。
【図10】従来の伝動装置用可動ガイドに生じるガイド
捩れを模式的に示し、(a)はその上面図、(b)はそ
の断面図。
捩れを模式的に示し、(a)はその上面図、(b)はそ
の断面図。
100,200,300,400,500 ・・・ 伝
動装置用可動ガイド 110,210,310,410,510 ・・・ ガ
イド本体 111,211,311,411,511 ・・・ シ
ュー部分 112,212,312,412,512 ・・・ 垂
直板状部分 112a,512a ・・・ スリット 112b,512b ・・・ 躯体取付孔 112c,512c ・・・ ボス部 112d,512d ・・・ 補強リブ 112e,512e ・・・ テンショナ当接部 120,220,320,420,520 ・・・ 補
強板 121,521 ・・・ 挿通孔 122,222,322,422,522 ・・・ テ
ンショナ当接部 C ・・・ チェーン、ベルト等の伝動媒体 E ・・・ エンジンの躯体 Ga ・・・ 可動ガイド Gb ・・・ 固定ガイド P ・・・ 軸支手段 T ・・・ テンショナ S1 ・・・ 駆動側スプロケット S2 ・・・ 従動側スプロケット
動装置用可動ガイド 110,210,310,410,510 ・・・ ガ
イド本体 111,211,311,411,511 ・・・ シ
ュー部分 112,212,312,412,512 ・・・ 垂
直板状部分 112a,512a ・・・ スリット 112b,512b ・・・ 躯体取付孔 112c,512c ・・・ ボス部 112d,512d ・・・ 補強リブ 112e,512e ・・・ テンショナ当接部 120,220,320,420,520 ・・・ 補
強板 121,521 ・・・ 挿通孔 122,222,322,422,522 ・・・ テ
ンショナ当接部 C ・・・ チェーン、ベルト等の伝動媒体 E ・・・ エンジンの躯体 Ga ・・・ 可動ガイド Gb ・・・ 固定ガイド P ・・・ 軸支手段 T ・・・ テンショナ S1 ・・・ 駆動側スプロケット S2 ・・・ 従動側スプロケット
Claims (3)
- 【請求項1】 走行するチェーン、ベルト等の伝動媒体
が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュー部分の裏
側にガイド長手方向に亘って延設している垂直板状部分
とを備えた合成樹脂ガイド本体と、前記垂直板状部分の
垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って並列配置し
ている複数のスリットにそれぞれ嵌め込んだ複数枚の補
強板とで構成されていることを特徴とする伝動装置用可
動ガイド。 - 【請求項2】 前記補強板が、前記スリットの開口側に
おいて相互に連接されていることを特徴とする請求項1
記載の伝動装置用可動ガイド。 - 【請求項3】 前記補強板には、前記合成樹脂ガイド本
体の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする挿通
孔がガイド長手方向の一端部側に穿設されていることを
特徴とする請求項1または請求項2記載の伝動装置用可
動ガイド。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014389A JP3359340B1 (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 伝動装置用可動ガイド |
US10/341,043 US6884192B2 (en) | 2002-01-23 | 2003-01-13 | Movable guide for transmission device |
DE10301427A DE10301427B4 (de) | 2002-01-23 | 2003-01-14 | Bewegliche Führung für eine Übertragungsvorrichtung |
GB0301037A GB2385404C (en) | 2002-01-23 | 2003-01-16 | Movable guide for transmission device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014389A JP3359340B1 (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 伝動装置用可動ガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3359340B1 JP3359340B1 (ja) | 2002-12-24 |
JP2003214505A true JP2003214505A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=19191870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002014389A Expired - Fee Related JP3359340B1 (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 伝動装置用可動ガイド |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6884192B2 (ja) |
JP (1) | JP3359340B1 (ja) |
DE (1) | DE10301427B4 (ja) |
GB (1) | GB2385404C (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200577A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動装置用ガイド |
JP2014105839A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Tsubakimoto Chain Co | チェーンガイド |
KR20150011312A (ko) * | 2013-07-22 | 2015-01-30 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 체인 가이드 |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5790514A (en) * | 1996-08-22 | 1998-08-04 | Tellabs Operations, Inc. | Multi-point OFDM/DMT digital communications system including remote service unit with improved receiver architecture |
US6771590B1 (en) * | 1996-08-22 | 2004-08-03 | Tellabs Operations, Inc. | Communication system clock synchronization techniques |
US6118758A (en) * | 1996-08-22 | 2000-09-12 | Tellabs Operations, Inc. | Multi-point OFDM/DMT digital communications system including remote service unit with improved transmitter architecture |
US7440498B2 (en) | 2002-12-17 | 2008-10-21 | Tellabs Operations, Inc. | Time domain equalization for discrete multi-tone systems |
ES2389626T3 (es) | 1998-04-03 | 2012-10-29 | Tellabs Operations, Inc. | Filtro para acortamiento de respuesta al impulso, con restricciones espectrales adicionales, para transmisión de múltiples portadoras |
DE20210758U1 (de) * | 2002-07-17 | 2002-11-28 | Lincoln Gmbh & Co Kg | Schmiereinrichtung |
JP2005048931A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動装置用レバー |
US20050239590A1 (en) * | 2004-04-22 | 2005-10-27 | Borgwarner Inc. | Energy absorbing chain guide |
JP4312107B2 (ja) * | 2004-06-15 | 2009-08-12 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用合成樹脂ガイド |
JP3962060B2 (ja) * | 2005-01-19 | 2007-08-22 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用ガイド |
JP4060320B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2008-03-12 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用可動ガイド |
DE102005018901A1 (de) * | 2005-04-22 | 2006-11-16 | Schaeffler Kg | Zugmitteltrieb mit zumindest einer Schiene zum Spannen und/oder Führen eines endlosen Zugmittels |
DE102006024082A1 (de) * | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Aft Atlas Fahrzeugtechnik Gmbh | Führungs- und Spannvorrichtung für Kettentriebe |
JP5190160B2 (ja) * | 2007-07-05 | 2013-04-24 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | チェーンテンショナまたはチェーンガイド、ならびにそれらの製造方法 |
DE102009004618A1 (de) * | 2009-01-15 | 2010-07-22 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Spannschiene für Zugmitteltriebe an Brennkraftmaschinen |
US8992358B2 (en) * | 2009-02-27 | 2015-03-31 | Borgwarner Inc. | Automotive timing chain system component and method thereof |
JP2012241739A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Tsubakimoto Chain Co | エンジン用固定ガイド |
JP5631825B2 (ja) * | 2011-09-07 | 2014-11-26 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用ガイド |
WO2014012741A1 (de) * | 2012-07-17 | 2014-01-23 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Führungseinrichtung für ein umschlingungsmittel eines kegelscheibenumschlingungsgetriebes |
JP2014145398A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Tsubakimoto Chain Co | チェーンガイド |
DE102013004456B3 (de) * | 2013-03-14 | 2014-09-18 | Iwis Motorsysteme Gmbh & Co. Kg | Spannschiene mit federndem Aufdrückbereich |
JP2014177988A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Tsubakimoto Chain Co | チェーンガイド |
EP3175144B1 (en) * | 2014-08-01 | 2018-10-17 | PIAGGIO & C. S.p.A. | Chain-tensioning rod |
JP6353346B2 (ja) * | 2014-11-05 | 2018-07-04 | 株式会社椿本チエイン | 揺動レバー及びテンショナユニット |
JP6324359B2 (ja) * | 2015-10-21 | 2018-05-16 | 株式会社椿本チエイン | チェーンガイド |
JP6408974B2 (ja) * | 2015-10-21 | 2018-10-17 | 株式会社椿本チエイン | チェーンガイド |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4826468A (en) * | 1987-11-18 | 1989-05-02 | Klifa Fahrzeugteile Gmbh & Co. | Chain tensioner |
US5853341A (en) | 1997-03-26 | 1998-12-29 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Laminated chain tensioner arms or guides |
JP3755061B2 (ja) * | 1998-01-09 | 2006-03-15 | 大同工業株式会社 | テンショナーレバー |
JP3253951B1 (ja) * | 2000-12-15 | 2002-02-04 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用プラスチック製可動ガイド |
JP3336337B1 (ja) * | 2001-11-14 | 2002-10-21 | 株式会社椿本チエイン | 伝動装置用プラスチック製可動ガイド |
-
2002
- 2002-01-23 JP JP2002014389A patent/JP3359340B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-01-13 US US10/341,043 patent/US6884192B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-01-14 DE DE10301427A patent/DE10301427B4/de not_active Expired - Fee Related
- 2003-01-16 GB GB0301037A patent/GB2385404C/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200577A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動装置用ガイド |
JP2014105839A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Tsubakimoto Chain Co | チェーンガイド |
KR20150011312A (ko) * | 2013-07-22 | 2015-01-30 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 체인 가이드 |
JP2015021585A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | 株式会社椿本チエイン | チェーンガイド |
KR101659392B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2016-09-23 | 가부시기가이샤쯔바기모도체인 | 체인 가이드 |
US9568071B2 (en) | 2013-07-22 | 2017-02-14 | Tsubakimoto Chain Co. | Chain guide |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030139237A1 (en) | 2003-07-24 |
DE10301427A1 (de) | 2003-07-31 |
GB0301037D0 (en) | 2003-02-19 |
GB2385404A (en) | 2003-08-20 |
US6884192B2 (en) | 2005-04-26 |
GB2385404C (en) | 2005-09-19 |
DE10301427B4 (de) | 2009-04-23 |
GB2385404B (en) | 2005-05-11 |
JP3359340B1 (ja) | 2002-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003214505A (ja) | 伝動装置用可動ガイド | |
US6796917B2 (en) | Sliding contact guide for transmission device | |
US6645102B2 (en) | Pivotally movable plastic guide for power transmission device | |
EP0867639A1 (en) | Laminated chain tensioner arms or guides | |
US20060199689A1 (en) | Sliding contact guide for transmission | |
US7537533B2 (en) | Chain tensioning device linking two strands of a chain drive | |
JP2003222208A (ja) | 伝動媒体用テンショナレバー | |
EP1291553A2 (en) | Synthetic resin guide for transmission device | |
JP3384560B2 (ja) | 伝動装置用可動ガイド | |
WO2007021471A1 (en) | Pivoting mechanical tensioner with cross strand damping | |
EP1286083B1 (en) | Tensioner lever for transmission device | |
JP3516940B2 (ja) | 伝動装置用プラスチック製可動ガイド | |
JP3359339B1 (ja) | 伝動装置用摺接ガイド | |
JP4312107B2 (ja) | 伝動装置用合成樹脂ガイド | |
JP3357043B1 (ja) | 伝動装置用合成樹脂ガイド | |
US6843742B2 (en) | Sliding contact guide for transmitting medium | |
EP1306581B1 (en) | Plastic movable guide for transmission device | |
US20040147350A1 (en) | Movable guide for transmission device | |
JP3356766B1 (ja) | 伝動装置用摺接ガイド | |
JP2003214511A (ja) | 伝動装置用摺接ガイド | |
JP3357042B1 (ja) | 伝動装置用摺接ガイド | |
JP2003214510A (ja) | 伝動装置用摺接ガイド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |