JP2003214419A - 締結部材 - Google Patents

締結部材

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JP2003214419A
JP2003214419A JP2002015162A JP2002015162A JP2003214419A JP 2003214419 A JP2003214419 A JP 2003214419A JP 2002015162 A JP2002015162 A JP 2002015162A JP 2002015162 A JP2002015162 A JP 2002015162A JP 2003214419 A JP2003214419 A JP 2003214419A
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JP
Japan
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screw
fastening
reinforcement
heating
fastening member
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002015162A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Uchiyama
博昭 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な締結力を有し、その上、容易に解体で
きる締結部材を提供する。 【解決手段】 板材10,20を締結して保持する締結
部材であり、ねじ1と、このねじ1と組み合わせて締結
力を向上させる締結補強具2とで構成する。ねじ1およ
び締結補強具2のうち少なくとも一方が形状記憶合金か
らなる。常温時に締結機能を維持し、加熱又は冷却によ
り締結機能を喪失する。ねじ1の少なくとも一端にねじ
部を設け、このねじ部に切り込みを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を組み付ける
等、物と物とを締結するために使用する結合保持部品、
分離用部品等に使用される締結部材に関し、特に、ねじ
および締結補強具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電化製品は、部品相互の組み合わせや部
品相互を結合させるねじなどの締結が機械化されること
により容易に、しかも大量に組み立てられている。最
近、家電リサイクル法により電子機器や家電製品につい
ては、環境保護の点から再利用が行われるようになり、
より容易に分解できるねじの開発が進んでいるが、締結
力やコスト面でまだ実用化はなされていない(特願20
00−183178)。
【0003】電化製品の部品をリサイクルして資源を有
効利用する際に、分解が容易でないだけでなく、分解に
多くの人手をかける必要がある。実際に廃棄された家電
製品に共通の分解方法を用いることは極めて困難であ
り、これにより、分解の機械化、設備のシステム化が困
難であるという問題があった。また、容易に解体可能な
ねじは十分な締結力が得られないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決し、十分な締結力を有し、その上、容易に
解体できる締結部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の部材を
締結して保持する締結部材であって、ねじと、該ねじと
組み合わせて締結力を向上させる締結補強具とで構成さ
れ、前記ねじおよび締結補強具のうち少なくとも一方が
形状記憶合金からなり、常温時に締結機能を維持し、加
熱又は冷却により締結機能を喪失することを特徴とする
締結部材である。
【0006】また、本発明は、前記ねじの少なくとも一
端にねじ部を設け、該ねじ部に切り込みを設けたことを
特徴とする上記の締結部材である。
【0007】また、本発明は、加熱又は冷却により前記
ねじおよび締結補強具の少なくとも一方が形状変化する
ことで、締結機能を喪失することを特徴とする上記の締
結部材である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の締結部材は、例えば、ね
じと締結補強具からなり、少なくとも一方が形状記憶合
金で形成される。また、ねじはねじ部に切り込みを有
し、常温時には締結補強具により適度な強度の結合保持
力を有し、加熱又は冷却によって、締結保持力が低下す
ることで、ねじ固定機能を喪失する。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に述べる。
【0010】本発明のねじおよび締結補強具を次のよう
にして作製した。Ti−Ni系あるいはFe−Mn−S
i系形状記憶合金からなる外径5mmのパイプを用い
て、図1および図3に示すように、ねじ1、ねじ4(M
5)を作製し、ねじ部に切り込みを対称に施した。この
切り込みは三角状であり、深さ(高さ)はねじ部の2倍
とし、底面は、例えば、図3(a)に示すように、外径
5mmに対して40%となるa=2mmとした。切り込
みによりねじが内側に変形でき、径の縮小を行うもので
あり、これにより図3(b)に示すように、径が18%
〜20%減少する。また、熱可塑性の樹脂でも同様に図
2に示すようにねじ3を作製した。
【0011】また、図1に示すように、締結補強具2
は、Fe−Mn−Si系およびTi−Ni系形状記憶合
金のシートを作製した後、カットし、コイリングして形
成した。
【0012】上記の通り作製した部材の形状を記憶させ
るため、Ti−Ni系形状記憶合金では800℃で20
分間、溶体化した後水冷し、さらに400℃で24時間
時効処理を行い、Fe−Mn−Si系では950℃にお
いて形状記憶処理を施した。この間、材料の酸化を防ぐ
ため窒素雰囲気とした。形状を記憶させたねじは、所定
の温度で塑性変形し、変形前の状態に戻ることから、形
状記憶ねじはねじ径を縮小させ、締結補強具は小径の金
属棒に巻きつけ記憶処理を行った。
【0013】形状記憶ねじにおいては、図1に示すよう
に、常温時は図1(a)の状態であり、加熱により図1
(b)へと自発的に変形する。図1(a)に示すよう
に、締結補強具2を変形させ、ねじ1へ挿入すること
で、ねじの締め付けを補強することができる。補強具も
加熱により径が縮小し、解体が容易である。
【0014】樹脂製ねじにおいては、図2に示すよう
に、常温時は図2(b)の状態であるが、補強具により
図2(a)の形状とし使用した。径の拡張においては、
樹脂の弾性変形域で行うことで、加熱により補強具の径
が自発的に減少し、樹脂製ねじも元の形状である図2
(b)の形状へと戻り、ねじ部に隙間が生じることで解
体できる。また、弾性域が大きい金属製のねじでも同等
に利用可能である。
【0015】(実施例1)図1に示すように、前述の手
順で作製したNi−Ti系ねじ1と締結補強具2を用い
て、雌ねじを有する板材10と、穴を開けた板材20を
締結した。これは、押さえボルトと同等の働きを有す
る。2つの物体を締結した際の強度は、締結補強具2を
用いることで10%前後の締めつけトルクが上がり十分
な締め付けが得られた。なお、締結補強具がない場合も
締結が可能である。締結した板材10、20を所定温度
に加熱したところ、形状記憶合金からなるねじ1は、自
発形状変化によりねじ部の径が縮小し、補強具2も径が
縮小し、ねじ1の保持機能が喪失して、容易に分解する
ことができた。
【0016】(実施例2)同様に、図2に示す樹脂系ね
じ3と締結補強具を用いて、雌ねじを有する板材と、穴
を開けた板材を締結した。図2(a)に示すように、締
結力も十分であり、加熱によって締結補強具が減径する
と同時に樹脂系ねじも弾性により図2(b)の元の形状
へ戻り容易に解体できた。また、500℃で10分間熱
処理して超弾性処理を施した、Ti−Ni合金でも同等
に行った。また、その他金属でも弾性変形域を用いて同
等の働きが可能と思われる。
【0017】(実施例3)同様に、図3に示すように、
板材を2つ用いて、Ti−Ni系ねじ4、締結補強具2
およびナット5により、板材20を締結した。この場合
は通しボルトと同等の働きをした。所定温度に加熱した
ところ、補強具2の径が縮小し、ねじ4も径が縮小し、
ねじ機能が喪失した。この補強具2は、スリットを設け
たねじの締めつけ補強にも応用できる。
【0018】(実施例4)Fe−Mn−Si系ねじにお
いては、自発形状変化が起こる温度がTi−Ni系より
高く、約90℃付近から起こり始め、実施例1および実
施例3と同様に、容易に分解が可能であった。Fe−M
n−Si系ねじでは、自発形状変化が起こる温度が高い
ため、家電などの熱が発生する部品の締結に有用であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明のねじおよび
締結補強具によれば、常温時には、複数の部材を結合保
持する結合部保持機能を有し、加熱又は冷却によって、
そのねじおよび補強具が自発形状変化することで固定機
能を喪失する。よって、本発明の易解体ねじおよび締結
補強具は電子機器や家電製品に適用することにより、こ
れらの廃棄やリサイクル時に、解体が迅速かつ容易に効
率よく行うことができ、従来に比べ人手がいらず、大量
の家電製品を解体できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の締結部材を使用して板材を
締結した状態を示す斜視図。図1(a)は、常温時の状
態を示す斜視図。図1(b)は、加熱時の状態を示す斜
視図。
【図2】本発明の樹脂製ねじの側面図。図2(a)は、
加熱時の状態を示す側面図。図2(b)は、常温時の状
態を示す側面図。
【図3】本発明の他の実施例の締結部材を使用して板材
を締結した状態を示す説明図。図3(a)は、常温時の
ねじの状態を示す平面図。図3(b)は、加熱時のねじ
の状態を示す平面図。図3(c)は、常温時の状態を示
す斜視図。図3(d)は、加熱時の状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1,3,4 ねじ 2 (締結)補強具 5 ナット 10,20 板材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材を締結して保持する締結部材
    であって、ねじと、該ねじと組み合わせて締結力を向上
    させる締結補強具とで構成され、前記ねじおよび締結補
    強具のうち少なくとも一方が形状記憶合金からなり、常
    温時に締結機能を維持し、加熱又は冷却により締結機能
    を喪失することを特徴とする締結部材。
  2. 【請求項2】 前記ねじの少なくとも一端にねじ部を設
    け、該ねじ部に切り込みを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の締結部材。
  3. 【請求項3】 加熱又は冷却により前記ねじおよび締結
    補強具の少なくとも一方が形状変化することで、締結機
    能を喪失することを特徴とする請求項1または2記載の
    締結部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9837694B2 (en) 2015-03-11 2017-12-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter characteristic tuning apparatus, tunable filter apparatus and control method for tunable filter apparatus
CN107605913A (zh) * 2017-10-30 2018-01-19 安徽凯瑞汽配制造有限公司 一种调节式防脱落螺栓
CN111520381A (zh) * 2020-04-30 2020-08-11 广东电网有限责任公司东莞供电局 螺栓组件及一次设备

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