JP2003213958A - タンク屋根骨組施工法 - Google Patents

タンク屋根骨組施工法

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JP2003213958A
JP2003213958A JP2002018624A JP2002018624A JP2003213958A JP 2003213958 A JP2003213958 A JP 2003213958A JP 2002018624 A JP2002018624 A JP 2002018624A JP 2002018624 A JP2002018624 A JP 2002018624A JP 2003213958 A JP2003213958 A JP 2003213958A
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Japan
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roof frame
temporary
roof
tank
construction method
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JP2002018624A
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English (en)
Inventor
Shinya Sagawa
慎也 寒川
Noboru Higuchi
昇 樋口
Yukiro Taketomi
幸郎 武冨
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Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク本体部の内側に全面足場を設置するこ
となく、敷地の広狭、屋根骨組の規模の大小に拘らず幅
広く適用することができる、タンク本体部の上に金属製
の屋根骨組を架設することのできる、タンク屋根骨組施
工法を提供する。 【解決手段】 中央部に位置する仮設中央支持部41
と、周縁部に位置する仮設周縁支持部49とからなる仮
設支持構造体4を構築し、屋根骨組21を予め複数の屋
根骨組ブロック22に形成し、1つの屋根骨組ブロック
22を、仮設支持構造体4の仮置き位置Pに載せ、この
屋根骨組ブロック22に加える横方向強制力Fにより、
屋根平面の中心を回動軸Cとして水平移動させた後、他
の屋根骨組ブロック22を順次仮置き位置Pに載せると
ともに、水平移動させ、複数の屋根骨組ブロック22同
士を接合して屋根骨組21の全体を組立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート造
のタンク本体部に金属製の屋根骨組を架設する、タンク
屋根骨組施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば農業用水、水道用水などを
貯蔵する貯水タンクは、プレストレストコンクリート造
のタンク本体部に、ドーム状の屋根を架設した構成とさ
れている。そして、タンク本体部は、円形の底版と、こ
の底版の周縁に平面視円環状に形成された、所要の厚さ
を有する円筒状の側壁とで、内部に内容物としての水を
貯蔵する貯蔵空間を有するように構成されている。ま
た、ドーム状の屋根は、タンク本体部に架設された金属
製の屋根骨組と、この屋根骨組の上に設置された屋根葺
き材とで構成されている。
【0003】上記した屋根骨組を架設する施工方法とし
て、タンク本体部の内側に、略円形の屋根平面の全体に
相当する範囲に足場(全面足場)を設置し、足場の上方
空間で屋根骨組を構成する多数の骨組構成部材を順次組
立てることにより、屋根骨組の全体を構築する方法があ
る。また、屋根骨組の全体の吊り上げてタンク本体部に
架設する方法として、次の2つが有る。まず、小規模の
屋根骨組を架設する施工方法として、タンク本体部の外
部で予め組立てた屋根骨組の全体を、クレーン作業車で
吊り上げてタンク本体部の上に架設する方法がある。次
に、大スパンの屋根骨組を架設する施工方法として、タ
ンク本体部の底版の上で、屋根骨組の全体を仮組し、タ
ンク本体部の側壁の頂部に設置された複数のジャッキで
持ち上げる方法がある(リフトアップ工法)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タンク
本体部の内側に全面足場を設置して屋根骨組を架設する
方法は、全面足場の設置の問題のみならず、足場の上方
空間で多数の骨組構成部材を順次組立てて屋根骨組の全
体を構築するので、工期が長くなり、施工コストが高く
なる。次に、予め組立てた屋根骨組の全体を、クレーン
作業車で吊り上げて架設する方法は、軽量かつ小規模の
屋根骨組に制約されるばかりでなく、大型のクレーン作
業車をタンク本体部の周囲に自由に移動させて設置する
ことができない狭い敷地の場合、利用できなくなる。ま
た、リフトアップ工法は、中小規模の屋根骨組を架設す
る場合、施工期間、施工コストが高くなる。
【0005】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、タンク本体部の内側に全面
足場を設置することなく、敷地の広狭、屋根骨組の規模
の大小に拘らず幅広く適用することができる、タンク本
体部の上に金属製の屋根骨組を架設することのできる、
タンク屋根骨組施工法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、略円
形の屋根平面を形成する金属製の屋根骨組を、タンク本
体部に架設するタンク屋根骨組施工法である。まず、屋
根平面の略中央部に位置する仮設中央支持部と、タンク
本体部の周縁部近傍に位置する平面視リング状の仮設周
縁支持部とからなる仮設支持構造体をタンク本体部に構
築する。そして、屋根骨組を、予め屋根平面の中心を通
る線で平面視略扇状に分割した、複数の屋根骨組ブロッ
クを個別に形成する。次に、1つの屋根骨組ブロック
を、仮設支持構造体の仮置き位置に載せ、この屋根骨組
ブロックに加える横方向強制力により、この屋根骨組ブ
ロックを屋根平面の中心を回動軸として、仮設支持構造
体上を走行させて屋根平面の円周方向に水平移動させ
る。そして、他の屋根骨組ブロックを順次仮置き位置に
載せるとともに、仮置き位置から水平移動させて、複数
の屋根骨組ブロック同士を接合して屋根骨組を組立て
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のタンク屋根
骨組施工法において、仮設中央支持部が、屋根平面の中
心に位置し、単一の支持部材によって構成されているこ
とを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1のタンク
屋根骨組施工法において、仮設中央支持部が、平面視リ
ング状の走行支持部材と、この走行支持部材を支える複
数の支持部材とによって構成されていることを特徴とす
る。請求項4の発明は、請求項1のタンク屋根骨組施工
法において、仮設周縁支持部が、タンク本体部の周縁に
沿う平面視リング状のレール部材によって構成されてい
ることを特徴とする。請求項5の発明は、請求項1のタ
ンク屋根骨組施工法において、仮設支持構造体が、仮設
中央支持部と仮設周縁支持部との間に、平面視リング状
の走行支持部材と、この走行支持部材を支える複数の支
持部材とによって構成される少なくとも1つの仮設中間
支持部を備えていることを特徴とする。
【0008】請求項6の発明は、請求項1のタンク屋根
骨組施工法において、屋根骨組を、屋根平面の中心に位
置する略円形の屋根骨組中央部と、この屋根骨組中央部
を除いた屋根平面を、屋根平面の中心を通る線で複数の
屋根骨組ブロックとに分割したことを特徴とする。請求
項7の発明は、請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
において、横方向強制力が、人力、タンク本体部に設置
された駆動装置による機械力、屋根骨組ブロックに設置
された自走式駆動装置による機械力のいずれかであるこ
とを特徴とする。請求項8は、請求項1のタンク屋根骨
組施工法において、屋根骨組が、アルミニウム合金製の
ドーム状の立体トラスを形成していることを特徴とす
る。
【0009】この発明の特徴を、図1を参照して説明す
る。複数の屋根骨組ブロック22は、屋根骨組を、予め
屋根平面の中心を通る線で平面視略扇状に分割して個別
に形成されたものである。屋根骨組を複数の屋根骨組ブ
ロック22に分割して構成することにより、1個の屋根
骨組ブロック22の平面形を小さくし、その自重を軽量
化する。複数の屋根骨組ブロック22を予め個別に地上
で仮に組立て(仮組み)、クレーン作業車などで1個ず
つ吊り上げ、所定の搬入ルートINでタンク本体部1の
内部へ搬入し、仮設支持構造体の仮置き位置Pに載せ
る。この屋根骨組ブロック22を、屋根平面の中心を回
動軸Cとして仮設支持構造体上を走行させて屋根平面の
円周方向に水平移動(回動水平移動)させる。そして、
全ての屋根骨組ブロック22を所定の骨組ブロック位置
まで水平移動させた後、全ての屋根骨組ブロック22同
士を仮設支持構造体の上で接合して屋根骨組の全体を組
立てる。
【0010】この発明は、貯蔵空間の上方に設置された
仮設支持構造体の上で、複数の屋根骨組ブロック22
(屋根骨組の部分)を回動水平移動させて複数の屋根骨
組ブロック22を接合し、屋根骨組の全体(完成品)を
組立てて構築する。
【0011】この発明は、屋根骨組を複数の屋根骨組ブ
ロック22に分割して軽量化しているので、屋根骨組ブ
ロック22をクレーン作業車などで容易に吊り上げてタ
ンク本体部1に搬入することができる。屋根骨組ブロッ
ク22を仮設支持構造体の所定の仮置き位置Pに載せる
ので、屋根骨組ブロック22をタンク本体部1の内部に
建て込む搬入ルートINを固定することができる。した
がって、屋根骨組ブロック22をクレーン作業車でタン
ク本体部1の周囲に移動させて架設する必要がない。さ
らに、タンク本体部1の内側には、1つの屋根骨組ブロ
ック22の平面に相当する範囲に足場を部分的に設置す
れば足りる(部分足場)。なお、この発明は、屋根骨組
の全体を、地上またはタンク本体部1の底版上で仮に組
立て(仮組み)、その全体をタンク本体部1の頂部まで
吊り上げるものではない。
【0012】各用語を説明する。屋根骨組とは、貯蔵空
間の上方水平面を閉塞するためにタンク本体部の頂部に
架設される屋根を構成する金属製の屋根骨組で、自重
(鉛直荷重)、水平力に対し、それ自体で独立して抵抗
し得る骨組である。なお、屋根骨組は、鋼、アルミニウ
ム合金などの金属で構成されている。屋根骨組の型式
は、立体トラス構造、平面トラス構造などのトラス構造
が一般的である。略円形の屋根平面とは、屋根骨組を水
平面に投射した周縁部の外形線が略円形であることをい
う。略円形とは、屋根骨組ブロックが屋根平面の中心を
回動軸として水平移動することができる形状であればよ
く、正円の場合に限定されず、多角形でもよい。
【0013】複数の屋根骨組ブロックは、屋根骨組を、
予め屋根平面の中心を通る放射状の線で平面視略扇状に
分割して個別に形成されたものである。複数の屋根骨組
ブロックの平面形および構造は、仮設支持構造体の上を
水平移動することができるとともに、各々所定の骨組ブ
ロック位置に水平移動した全ての屋根骨組ブロック同士
を接合すると、屋根骨組が構成されるように形成する。
ここで、所定の骨組ブロック位置とは、屋根骨組の全体
が組立てられた時、各屋根骨組ブロックが設置されてい
る各々の屋根面上の平面的位置をいう。屋根骨組ブロッ
クは、仮設支持構造体上を走行することができる構造で
あればよい。
【0014】仮設支持構造体とは、外部からタンク本体
部の内部に搬入した屋根骨組ブロックを一旦所定の仮置
き位置に置き、所定の仮置き位置から所定の骨組ブロッ
ク位置まで水平移動するための仮設の構造体である。仮
設支持構造体の仮設中央支持部、仮設周縁支持部は、屋
根骨組を複数の屋根骨組ブロックに分割する方法に対応
して構成される。仮設支持構造体上の仮置き位置とは、
屋根骨組ブロックを、例えばクレーン作業車で吊り上げ
て仮設支持構造体の上に一旦載せて置く仮設支持構造体
の平面的範囲をいう。仮置き位置の平面的範囲および仮
置き位置の下方に設置される足場の平面的範囲は、1つ
の屋根骨組ブロックの平面形と略同じ大きさに構成され
る。仮置き位置は1箇所以上設置すればよく、屋根骨組
の規模、道路および敷地からタンク本体部への進入経路
等の諸条件によって自由に設定することができる。
【0015】屋根平面の中心を通る線で平面視略扇状に
分割するとは、屋根平面の中心を通る放射状の線(直
線、屈曲した線、曲線など)で屋根平面を分割し、屋根
平面の中心を回動軸として水平移動することができる形
状に屋根骨組ブロックの平面形を形成することを意味す
る。屋根骨組ブロックの平面形は、半径方向の側辺の長
さが屋根平面の半径以下に形成され、屋根平面の中心に
対して分割数に応じた中心角を有する略扇状に形成され
る。屋根骨組ブロックの分割数を、屋根平面の円周方
向、半径方向のいずれにも任意に設定することができる
ので、屋根骨組ブロックの分割方法によって屋根骨組ブ
ロックの平面形が自由に設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図2〜図11に基づいて詳細に説明する。図2におい
て、農業用水または工業用などの水を貯蔵するタンクT
は、コンクリート造のタンク本体部1に、金属製の屋根
骨組21が架設されている。まず、タンク本体部1は、
円形の底版11と、この底版11の周縁に周回して平面
視円環状に形成された、所要の壁厚を有する円筒状の側
壁12とで構成されている。そして、側壁12の頂部に
は、タンク本体部1の内側に向かって張り出した張出し
部13が側壁12と一体的に形成されている。そして、
張出し部13の先端部には、立ち上がり部13bが設け
られている。次に、屋根骨組21は、タンク本体部1の
張出し部13の上端に架設され、貯蔵空間の上側を閉塞
するドーム状の屋根2を構成している。なお、張出し部
13を設けずに、屋根骨組21を側壁12の頂部に直接
に接合する構造としてもよい。
【0017】次に、屋根2を構成する屋根骨組21は、
平面視略円形のドーム状の立体トラス構造で構成されて
いる(図3参照)。図3(a)は屋根骨組21の屋根面
を示したもので、この屋根骨組21は、点線で示すよう
に、屋根面の中心を通る放射状の直線で、予め6等分に
区画して屋根骨組ブロック22(22a〜22f)に分
割される。図3(b)は屋根骨組21を示したもので、
屋根骨組21は、図4に示すように、例えば3m位のア
ルミニウ合金製のトラス部材25aと、この複数のトラ
ス部材25aを、立体トラスを形成するように連結する
複数のジョイント部25bと、屋根骨組ブロック22の
下端部に位置し、張出し部13の立ち上がり部13bへ
固定するための複数の連結部25cとからなる骨組構成
部材25で構成されている。
【0018】図4は1つの屋根骨組ブロック22の平面
図を示したもので、1つの屋根骨組ブロック22は、中
心角が60度、半径方向の側辺の長さBLが屋根面の半
径と略同一で、周縁部が円弧状である、全体として略扇
状の平面形を形成している。なお、6角形に形成した屋
根骨組21の屋根面を6分割すれば、1つの屋根骨組ブ
ロック22は、鋭角な三角形の平面形になる。
【0019】そして、架設支持構造体4は、図2、図
5、図6に示すように、仮設中央支持部41と、仮設周
縁支持部49とを備えている。次に、仮設中央支持部4
1は、屋根平面の中央部(中心)に位置させて建てた単
一の支持部材42で構成されている。ここでは、屋根平
面の中央部(回動軸C)は、タンク本体部1の底版11
の中心と一致している。そして、仮設中央支持部41
は、円形の底版11の平面視中央部に設置されているの
で、屋根骨組ブロック22の平面視中央部と連結して屋
根骨組ブロック22の自重を支持するとともに、屋根骨
組ブロック22の水平移動の回動軸Cとして機能する。
【0020】次に、単一の支持部材42は、図7に示す
ように、例えば円形の鋼管柱を使用した支柱42aによ
って構成されている。そして、支柱42aには、その頂
部に取り付けられた押さえテーブル42bと、この押さ
えテーブル42bとの間に所定の間隔、すなわちトラス
部材25aを挟み込める間隔を保つように、支柱42a
の上端に押さえテーブル42bよりも低く取り付けられ
た回転テーブル42cと、この回転テーブル42cに取
り付けられ、支柱42aの上面を転動する複数のローラ
42dとが付設されている。
【0021】そして、仮設周縁支持部49は、図2、図
6、図8に示すように、タンク本体部1の周縁部に、平
面視リング(円環)状のレール部材によって構成され、
張出し部13の立ち上がり部13bの上に直接敷設され
ている。この仮設周縁支持部49は、屋根骨組ブロック
22の平面視周縁部側を支持するもので、屋根骨組ブロ
ック22の自重を支持するとともに、屋根骨組ブロック
22が水平移動するための走行用レールとして機能す
る。
【0022】次に、各屋根骨組ブロック22の連結部2
5cには、図8に示すように、屋根骨組ブロック22を
水平移動させるためのガイド治具6が取り付けられてい
る。そして、ガイド治具6は、屋根骨組ブロック22の
連結部25cを上部に固定する固定プレート61と、こ
の固定プレート61に取り付けられ、仮設周縁支持部4
9の上を走行する複数の車輪62と、固定プレート61
に取り付けられ、車輪62が仮設周縁支持部49から脱
輪しないように、張出し部13の立ち上がり部13b
(または仮設周縁支持部49)の内周に当接するガイド
部材63とで構成されている。
【0023】次に、タンク本体部1の内側に設置する足
場5は、図6に示すように、1つの屋根骨組ブロック2
2に対応する仮置き位置Pに対応させて組立てられてい
る。この足場5は、タンクT(タンク本体部1)の外部
(周辺)の空き地に合わせて、例えば短管パイプを3.
6m×3.6m×3.6m程度の足場ブロックに組立
て、この足場ブロックをクレーン作業車でタンク本体部
1の内側へ搬入して所定の大きさに組立てることによ
り、構築する。
【0024】次に、屋根骨組21の架設方法の一例につ
いて説明する。まず、タンク本体部1の中心に仮設中央
支持部41を建て、張出し部13の立ち上がり部13b
の上端に仮設周縁支持部(レール部材)49を円環状に
敷設(固定)し、仮設支持構造体4を構築する(図2参
照)。そして、足場5を、仮設支持構造体4の仮置き位
置Pに対応する平面的範囲で、タンク本体部1の底版1
1上に構築する(図2参照)。
【0025】次に、タンク本体部1の外部の空き地で、
予め、トラス部材25a、ジョイント部25b、連結部
25cで組立てて置いた1つ目の屋根骨組ブロック22
aを、クレーン作業車で吊り上げて仮置き位置Pに搬入
し、仮設中央支持部41と、仮設周縁支持部49とに載
せる(図9参照)。この場合、屋根骨組ブロック22a
の中央(内周)側は仮設中央支持部41の押さえテーブ
ル42bと回転テーブル42cとに挟持させ(図7参
照)、屋根骨組ブロック22aの外(外周)側は、仮設
周縁支持部49に載せた複数の固定プレート61に載
せ、屋根骨組ブロック22aの自重を支持する(図8参
照)。
【0026】そして、1つ目の屋根骨組ブロック22a
の周縁部を横方向強制力Fで水平移動させるように牽引
することにより、ローラ42d、車輪62を転動させ、
仮置き位置Pの作業空間が空くように、屋根骨組ブロッ
ク22aに相当する長さだけ回動させて水平移動させる
(図9参照)。次に、仮置き位置Pへ搬入した2つ目の
屋根骨組ブロック22bを仮設支持構造体4に載せ(図
10参照)、1つ目の屋根骨組ブロック22aと2つ目
の屋根骨組ブロック22bとを連結した後、1つ目の屋
根骨組ブロック22aに加えた横方向強制力Fにより、
連結した2つの屋根骨組ブロック22a、22bを同時
に回動させて水平移動させる。
【0027】なお、アルミニウ合金製の屋根骨組ブロッ
ク22は自重が小さいので、小さな横方向強制力Fで屋
根骨組ブロック22を水平移動させることができる。以
後は、前述した同一手順を繰り返すことにより、3つ目
の屋根骨組ブロック22cから5つ目の屋根骨組ブロッ
ク22eまでを仮置き位置Pに搬入するが、図面は省略
する。図11は最後(6つ目)の屋根骨組ブロック22
fを、仮設支持構造体4の仮置き位置Pに載せる場合を
示している。最後に、複数の屋根骨組ブロック同士(2
2a〜22f)を接合して屋根骨組21の全体を組立て
る。
【0028】次に、屋根骨組21の連結部25cを所定
の結合手段(例えば、アンカーボルト)を使用してタン
ク本体部1に固定する。屋根骨組21をタンク本体部1
に本設構造(仮設構造ではない)として一体的に接合す
ることにより、屋根骨組21の架設作業は完了する。
【0029】次に、ジャッキなどを利用して各屋根骨組
ブロック22の外側(仮設周縁支持部49側)を持ち上
げてガイド治具6を取り外す。そして、屋根骨組ブロッ
ク22の隙間を利用し、足場5、仮設中央支持部41、
仮設周縁支持部49を解体して搬出し、さらに、屋根骨
組21の上に屋根葺き材を葺いて、屋根2の構築が完了
する。
【0030】上述した実施形態では、仮設中央支持部4
1を、単一の支持部材42で構成したので、仮設中央支
持部41を簡単で、安価な構成とすることができる。ま
た、仮設周縁支持部49を、タンク本体部1の周縁に沿
う平面視リング(円環)状のレール部材で構成したの
で、仮設周縁支持部41を簡単で、安価な構成とするこ
とができる。さらに、屋根骨組ブロック22を、タンク
本体部1の外部で予め組立てた後、仮置き位置Pに載せ
るので、工期の短縮を計ることができる。そして、仮置
き位置Pの屋根骨組ブロック22を水平移動させる横方
向強制力Fを、人力としたので、横方向強制力発生源
(機構)を用意する必要がなく、タンクTを安価に構築
することができる。また、屋根骨組21は、アルミニウ
ム合金製のドーム状の立体トラスを形成しているので、
耐腐蝕性に優れ、軽量なものとすることができる。
【0031】次に、この発明の第2実施形態を図12〜
図17に基づき説明する。図12〜図17において、図
1〜図11と同一または相当部分に同一符号を付して、
第1実施形態と同一部分の説明を省略する。
【0032】屋根骨組21は、その屋根平面の直径D
(図12参照)は大スパンを形成していることが第1実
施形態と異なる。大スパンの屋根骨組21は自重が重く
なるので、屋根骨組21から複数の屋根骨組ブロック2
4を分割形成する方法が異なること、および、屋根骨組
ブロック24の分割方法に連動して仮設支持構造体4の
構成が異なることが第1実施形態との主な相違点であ
る。
【0033】屋根骨組21は、平面視略円形のドーム状
の立体トラス構造で構成されているが、大スパンである
ことが第1実施形態と異なる。屋根骨組21は、図12
に点線で示すように、平面視中心に位置する略円形の屋
根骨組中央部23と、この屋根骨組中央部23を除いた
部分を、屋根平面の中心を通る半径方向の直線で、予め
8等分に分割した複数の屋根骨組ブロック24(24a
〜24h)を個別に形成する。1つの屋根骨組ブロック
24は、図13に示すように、中心角が45度、半径方
向の側辺の長さBLが屋根面の半径から屋根骨組中央部
23の半径を控除した長さに形成され、円周方向の中央
部側および周縁部側は弧状に形成された、全体として略
扇状の平面形を形成している。なお、1つの屋根骨組ブ
ロック24の円周方向の中央部側および周縁部側を直線
状に形成すると、1つの屋根骨組ブロック24の平面形
は略台形になる。
【0034】仮設支持構造体4は、図14〜図16に示
すように、屋根平面の中心(回動軸)の周囲に、中央部
側から周縁部側に向かって同心円状に平面的に配置され
た、仮設中央支持部43、少なくとも1つの仮設中間支
持部46、仮設周縁支持部49で構成されている。そし
て、複数の屋根骨組ブロック24(24a〜24h)
は、平面視内側が仮設中央支持部43、中間部が仮設中
間支持部46、外側が仮設周縁支持部49の上に載置さ
れ、各々の走行支持部材44(仮設中央支持部43)、
走行支持部材47(仮設中間支持部46)、仮設周縁支
持部49の上を水平移動する。
【0035】仮設中央支持部43は、平面視リング(円
環)状のレール部材からなる走行支持部材44と、この
走行支持部材44を支持する複数の支持部材45とで構
成されている(図14〜図16参照)。そして、仮設中
央支持部43の走行支持部材44の上を、屋根骨組ブロ
ック24(24a〜24h)の中央部側が水平移動す
る。走行支持部材44が平面視リング状を形成している
ので、その内部空間を平面視略円形の屋根骨組中央部2
3によって塞ぐ構造とすることができる。したがって、
走行支持部材44の内部空間を利用して屋根骨組ブロッ
ク24(24a〜24h)の半径方向の側辺の長さBL
を短くしたり、仮設支持構造体4の解体搬出作業を容易
にすることができる。なお、支持部材45は、リング状
の走行支持部材44の円周方向に一定の間隔で複数箇所
(図15では8箇所)配置され、屋根骨組ブロック24
が走行する走行支持部材44を支持する縦方向部材であ
る。
【0036】仮設中間支持部46は、仮設中央支持部4
3と同様に、平面視リング(円環)状のレール部材から
なる走行支持部材47と、この走行支持部材47を支持
する複数の支持部材48とで構成されている(図14〜
図16参照)。そして、支持部材48は、リング状の走
行支持部材47の円周方向に一定の間隔で複数箇所(図
15では12箇所)配置され、屋根骨組ブロック24が
走行する走行支持部材47を支持する縦方向部材であ
る。仮設中間支持部46によって屋根骨組ブロック24
の中間部を支持しているので、大スパンの屋根骨組21
の仮設作業の効率が向上する。したがって、屋根骨組ブ
ロック24(24a〜24h)の半径方向の側辺のスパ
ン長さが大きくなっても、自重によるスパン中央部の鉛
直変形(撓み)を小さく抑えることができ、屋根骨組ブ
ロック24の水平移動の作業効率を高めることができ
る。さらに、仮設支持構造体4に大きな負荷をかけるこ
とがないので、仮設中央支持部43および仮設周縁支持
部49の構造が簡易になる。
【0037】次に、屋根骨組21の架設方法を簡単に説
明する。まず、仮設中央支持部43と、仮設中間支持部
46と、仮設周縁支持部49とからなる仮設支持構造体
4を構築する(図15、図16参照)。仮設支持構造体
4の仮置き位置P、タンク本体部1の内側に設置する足
場5を仮置き位置Pの下方にそれぞれ2箇所設置する。
そして、タンク本体部1の外部の空き地で、予め、仮組
みした2つの屋根骨組ブロック24d、屋根骨組ブロッ
ク24hをクレーン作業車で吊り上げて2つの仮置き位
置P、Pに搬入し、仮設中央支持部43と、仮設中間支
持部46と、仮設周縁支持部49とに載せる(図17参
照)。
【0038】次に、一方の屋根骨組ブロック24d、他
方の屋根骨組ブロック24hをそれぞれ個別の横方向強
制力Fで牽引することにより、各々を所定の骨組ブロッ
ク位置まで反時計方向に水平移動させる。ここで、所定
の骨組ブロック位置は屋根骨組21の全体が組立てられ
た時、各屋根骨組ブロック24(24a〜24h)が設
置されている位置をいう(図12参照)。以後は、前述
した同一手順を、残りの各屋根骨組ブロック24(24
c〜24h)について繰り返す(図示省略)。最後に、複
数の屋根骨組ブロック同士(24a〜24h)を接合し
た後、屋根骨組中央部23をクレーン作業車で建て込
み、屋根骨組21の全体を組立てる(図12参照)。
【0039】なお、この実施形態の場合、側壁12の頂
部に内側に向かって突設する張出し部13が設けられて
いないので、屋根骨組21は、タンク本体部1の側壁1
2の頂部に直接接合する構造となっている(図16参
照)。そして、足場5は、第1実施形態と同様に1個所
とし、屋根骨組ブロック24を架設してもよい。また、
屋根骨組中央部23と屋根骨組ブロック24との架設
は、どちらを先に行ってもよい。さらに、仮設周縁支持
部49を、走行支持部材47と支持部材48とを備えた
仮設中間支持部材46と同一の構成とし、タンク本体部
1の内部(側壁12の近傍)に設置してもよい。
【0040】次に、屋根骨組ブロックを水平移動させる
駆動装置の一例を、図18、図19に基づいて説明す
る。図18または図19において、屋根骨組ブロック、
例えば屋根骨組ブロック22を仮置き位置Pから水平移
動させるための駆動装置7は、1つの連結部25cの外
側端が取り外し可能に固定される載置テーブル71と、
この載置テーブル71に取り付けられ、張出し部13の
水平部分13aを走行する複数の車輪72と、水平部分
13aに設置され、載置テーブル71を牽引して屋根骨
組ブロック22を仮置き位置Pから水平移動させる手動
式のウインチ73とで構成されている。
【0041】この駆動装置7の利用の一例について説明
する。まず、仮置き位置Pへ搬入した屋根骨組ブロック
22を、仮置き位置Pから水平移動させるため、張出し
部13の水平部分13aの所定の位置に、図18、図1
9に示すように、載置テーブル71を配置するととも
に、ウインチ73を設置する。そして、図18に示すよ
うに、人力で作動させるウインチ73で載置テーブル7
1を牽引することにより、屋根骨組ブロック22を仮置
き位置Pから水平移動させる。
【0042】このように、屋根骨組ブロック22を仮置
き位置Pから水平移動させたならば、載置テーブル71
を、支承部25cから取り外し、元の位置、すなわち次
に仮置き位置Pへ搬入した屋根骨組ブロック22を仮置
き位置Pから水平移動させるための位置へ戻すととも
に、連結部25cとレール部材49との間にガイド治具
6を挿着する。以後は、同様な手順を繰り返すことによ
り、仮置き位置Pへ搬入した屋根骨組ブロック22を順
次仮置き位置Pから水平移動させる。
【0043】このように屋根骨組ブロック22を仮置き
位置Pから水平移動させる場合、連結部25cとレール
部材49との間にガイド治具6を前もって挿着しておい
たり、水平部分13aの幅が十分で、走行する載置テー
ブル71がウインチ73に接触せず、屋根骨組ブロック
22を水平移動させるのに障害とならなければ、利用し
た載置テーブル71を取り外すことなく、新たな載置テ
ーブル71を使用して屋根骨組ブロック22を水平移動
させてもよい。
【0044】上記したように、人力で作動させるウイン
チ73で載置テーブル71を水平移動させる機械力の駆
動装置7で屋根骨組ブロック22を水平移動させるの
で、重い屋根骨組ブロック22でも容易に水平移動させ
ることができる。なお、ウインチ73をモータで駆動さ
せると、より一層重い屋根骨組ブロック22を容易に水
平移動させることができる。
【0045】次に、屋根骨組ブロックを水平移動させる
駆動装置の他の例、自走式駆動装置の例を、図20、図
21に基づいて説明する。図20または図21におい
て、屋根骨組ブロック、例えば屋根骨組ブロック22を
仮置き位置Pから水平移動させるための自走式駆動装置
8は、1つの連結部25cの外側端が取り外し可能に固
定される載置テーブル81と、この載置テーブル81に
取り付けられ、張出し部13の水平部分13aを走行す
る複数の車輪82と、載置テーブル81に取り付けら
れ、チェーンなどを介して車輪82を駆動するモータ8
3とで構成されている。
【0046】この自走式駆動装置8の利用の一例につい
て説明する。まず、仮置き位置Pへ搬入した屋根骨組ブ
ロック22の連結部25cを載置テーブル81に取り付
け、自走式駆動装置8を、図20、図21に示すよう
に、張出し部13の水平部分13aの所定の位置に設置
する。そして、モータ83を作動させる車輪82を回転
させることにより、屋根骨組ブロック22を仮置き位置
Pから水平移動させる。
【0047】なお、1台の自走式駆動装置8で順次多く
なる屋根骨組ブロック22を水平移動させることができ
れば、1台の自走式駆動装置8で屋根骨組ブロック22
を水平移動させてもよい。そして、支承部25cとレー
ル部材49との間にガイド治具6を挿着するのが望まし
い。
【0048】上記したように、自走式駆動装置8で屋根
骨組ブロック22を水平移動させるので、重い屋根骨組
ブロック22でも容易に水平移動させることができる。
【0049】以上、この発明を図面の実施形態に基づい
て説明したが、この発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更し
ない限りどのようにでも実施することができる。例え
ば、屋根骨組ブロック22、24、および屋根骨組中央
部23を、タンク本体部1の外部の空き地で組立てて置
いたが、足場5へ骨組構成部材25を搬入し、足場5を
使用して屋根骨組ブロック22、24および屋根骨組中
央部23を組立ててもよい。また、新たに屋根骨組21
を架設する例で説明したが、屋根2を取り替える際の屋
根骨組21の架設にも適用できることは言うまでもな
い。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
タンク本体部の内側に屋根平面の全体に相当する範囲に
足場(全面足場)を設置することなく、敷地の広狭、屋
根骨組の規模(スパン長さ)の大小に拘らず幅広く適用
することができ、工期を短縮し、施工コストを低減する
ことのできる、タンク屋根骨組施工法を提供することが
できる。特に、クレーン作業車をタンク本体部の周囲に
設置する場所の制約がある狭い敷地であっても、全面足
場を設置することなく、屋根骨組ブロックをタンク本体
部の内部に建て込む搬入ルートを敷地条件に合わせて固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタンク屋根骨組施工法の原理図であ
る。
【図2】この発明の第1実施形態に係るタンクの縦断面
図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る屋根骨組の屋根
面を示す平面図である。
【図4】図3の1つの屋根骨組ブロックを示す平面図で
ある。
【図5】この発明の第1実施形態に係る仮設支持構造体
の平面図である。
【図6】この発明の第1実施形態に係る仮設支持構造体
の平面図である。
【図7】この発明の第1実施形態に係る屋根骨組ブロッ
クと仮設中央支持部との接合部を示す説明図である。
【図8】この発明の第1実施形態に係る屋根骨組ブロッ
クと仮設周縁支持部との接合部を示す説明図である。
【図9】この発明の第1実施形態に係る1つ目の屋根骨
組ブロックを載せた工程を示す説明図である。
【図10】この発明の第1実施形態に係る2つ目の屋根
骨組ブロックを載せた工程を示す説明図である。
【図11】この発明の第1実施形態に係る6つ目の屋根
骨組ブロックを載せた工程を示す説明図である。
【図12】この発明の第2実施形態の屋根骨組の屋根面
を示す平面図である。
【図13】図12の1つの屋根骨組ブロックを示す平面
図である。
【図14】この発明の第2実施形態に係る仮設支持構造
体の平面図である。
【図15】この発明の第2実施形態に係る仮設支持構造
体の平面図である。
【図16】この発明の第2実施形態に係るタンクの縦断
面図である。
【図17】この発明の第2実施形態に係る2つの屋根骨
組ブロックを載せた工程を示す説明図である。
【図18】駆動装置の設置状態を示す平面図である。
【図19】駆動装置とガイド治具との設置状態を示す側
面図に相当する説明図である。
【図20】自走式駆動装置の設置状態を示す平面図であ
る。
【図21】自走式駆動装置の設置状態を示す側面図に相
当する説明図である。
【符号の説明】
T タンク 1 タンク本体部 11 底版 12 側壁 13 張出し部 13a 水平部分 13b 立上がり部 2 屋根 21 屋根骨組 22、24 屋根骨組ブロック 23 屋根骨組中央部 25 骨組構成部材 25a トラス部材 25b ジョイント部 25c 連結部 4 仮設支持構造体 41 仮設中央支持部 42 支持部材 42a 支柱 42b 押さえテーブル 42c 回転テーブル 42d ローラ 43 仮設中央支持部 44 走行支持部材 45 支持部材 46 仮設中間支持部 47 走行支持部材 48 支持部材 49 仮設周縁支持部 5 足場 6 ガイド治具 61 固定プレート 62 車輪 63 ガイド部材 7 駆動装置 8 自走式駆動装置 71,81 載置テーブル 72,82 車輪 73 ウインチ 83 モータ IN 搬入ルート P 仮置き位置 C 回動軸(屋根平面の中心) BL 屋根骨組ブロックの半径方向の長さ F 横方向強制力 D 屋根平面の直径(スパン長さ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武冨 幸郎 千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目9番1号 三井建設株式会社幕張事務所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形の屋根平面を形成する金属製の屋
    根骨組を、タンク本体部に架設するタンク屋根骨組施工
    法であって、 屋根平面の略中央部に位置する仮設中央支持部と、タン
    ク本体部の周縁部近傍に位置する平面視リング状の仮設
    周縁支持部とからなる仮設支持構造体をタンク本体部に
    構築し、 屋根骨組を、予め屋根平面の中心を通る線で平面視略扇
    状に分割した、複数の屋根骨組ブロックを個別に形成
    し、 1つの屋根骨組ブロックを、仮設支持構造体の仮置き位
    置に載せ、 この屋根骨組ブロックに加える横方向強制力により、こ
    の屋根骨組ブロックを屋根平面の中心を回動軸として、
    仮設支持構造体上を走行させて屋根平面の円周方向に水
    平移動させた後、 他の屋根骨組ブロックを順次仮置き位置に載せるととも
    に、仮置き位置から水平移動させ、 複数の屋根骨組ブロック同士を接合して屋根骨組を組立
    てる、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 仮設中央支持部は、屋根平面の中心に位置し、単一の支
    持部材によって構成されている、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 仮設中央支持部は、平面視リング状の走行支持部材と、
    この走行支持部材を支える複数の支持部材とによって構
    成されている、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 仮設周縁支持部は、タンク本体部の周縁に沿う平面視リ
    ング状のレール部材によって構成されている、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 仮設支持構造体は、仮設中央支持部と仮設周縁支持部と
    の間に、平面視リング状の走行支持部材と、この走行支
    持部材を支える複数の支持部材とによって構成される少
    なくとも1つの仮設中間支持部を備えている、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 屋根骨組を、屋根平面の中心に位置する略円形の屋根骨
    組中央部と、この屋根骨組中央部を除いた屋根平面を、
    屋根平面の中心を通る線で複数の屋根骨組ブロックとに
    分割した、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 横方向強制力は、人力、タンク本体部に設置された駆動
    装置による機械力、屋根骨組ブロックに設置された自走
    式駆動装置による機械力のいずれかである、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のタンク屋根骨組施工法
    において、 屋根骨組は、アルミニウム合金製のドーム状の立体トラ
    スを形成している、 ことを特徴とするタンク屋根骨組施工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102605864A (zh) * 2012-03-23 2012-07-25 中石化第四建设有限公司 一种拱顶罐的倒装施工方法
CN104675171A (zh) * 2015-01-31 2015-06-03 陕西建工安装集团有限公司 大型立式储罐铝合金拱顶整体吊装施工方法
KR102067237B1 (ko) * 2019-05-24 2020-01-16 주식회사 영성위아 모듈조립식 원뿔형 지붕 트러스를 구비하는 물탱크

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CN104675171A (zh) * 2015-01-31 2015-06-03 陕西建工安装集团有限公司 大型立式储罐铝合金拱顶整体吊装施工方法
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