JP2003213732A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003213732A
JP2003213732A JP2002008970A JP2002008970A JP2003213732A JP 2003213732 A JP2003213732 A JP 2003213732A JP 2002008970 A JP2002008970 A JP 2002008970A JP 2002008970 A JP2002008970 A JP 2002008970A JP 2003213732 A JP2003213732 A JP 2003213732A
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seat
driver
offset
canopy
display device
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JP2002008970A
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English (en)
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Tomoyuki Tanaka
友幸 田中
Toshio Katayama
寿男 片山
Shingo Kishimoto
新吾 岸本
Tsutomu Fukumoto
務 福本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット状態表示装置をキャノピの前側支
柱に取付けることにより、その視認性を確保し、土木作
業時の作業性を向上させる。 【解決手段】 上部旋回体2には、3本の支柱23A,
23B,23Cを有する3柱型のキャノピ23を設け、
その右前側支柱23Aには、フロント6のオフセット状
態を表示する表示装置28を取付ける。これにより、例
えば運転席17の前側に操作レバー19用のレバースタ
ンド等を設けていない油圧ショベルにおいても、前側ガ
ード部材25等を利用することなく、表示装置28の取
付部位を容易に確保することができる。そして、土木作
業中には、運転席17のオペレータが視線を前方のフロ
ント6等から手前側に少し移動させるだけで、表示装置
28の内容を確認できるから、オペレータの負担を軽減
でき、フロント6をスムーズに作動させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車体の左側
または右側で掘削作業等を行うのに好適に用いられるオ
フセット式のフロントを備えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフセット式のフロントを備え
た建設機械としては、フロントのアーム、バケット等を
車体の左側または右側にオフセットできるように構成し
たオフセットブーム式の油圧ショベルが知られている
(例えば特開2001−115487号、特開平9−1
11811号公報等)。
【0003】この種の従来技術による油圧ショベルは、
下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に搭載されてい
る。そして、上部旋回体の前部側には、運転席を上方か
ら覆う3柱型のキャノピが設けられ、該キャノピは、例
えば運転席の前側と後側とに立設した3本の支柱により
ルーフを支持する構成としている。
【0004】また、運転席の前側には、フロント用の操
作レバーを備えたレバースタンドと、運転席に着座した
オペレータを保護する手摺り状の前側ガード部材とが設
けられている。この場合、例えば特開2001−214
467号公報に記載された従来技術では、リストコント
ロール方式と呼ばれる仕様を採用することによりレバー
スタンドを廃止し、操作レバーが取付けられたコンソー
ルを運転席の左,右両側に配置する構成としている。
【0005】また、上部旋回体の前部側には、これらの
操作レバーを用いて操作されるオフセット式のフロント
が俯仰動可能に設けられ、該フロントは、ロアブーム、
アッパブーム、アームステー、アーム、バケットと、こ
れらを作動させる各シリンダとにより構成されている。
【0006】そして、例えば側溝等の掘削作業を行うと
きには、ロアブームの先端側でアッパブームを左,右方
向に揺動させることにより、アームステー、アーム及び
バケットを車体の左側または右側にオフセットし、側溝
掘り等を行うものである。
【0007】この場合、オペレータは、掘削作業中にフ
ロントが中立位置に対してどのようにオフセットしてい
るかを把握し難いことがあるため、例えば特開平9−1
11811号公報に記載された従来技術では、フロント
のオフセット状態を表示する表示装置を油圧ショベルに
搭載している。そして、このような表示装置は、例えば
運転席の前側に位置するレバースタンドの上面部等、オ
ペレータから確認し易い位置に取付けられるものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば掘削作業中にオペレータがフロント
から視線を外すことなく表示装置を確認できるように、
表示装置を運転席の前側に取付けたいという要求があ
る。
【0009】しかし、例えばリストコントロール方式の
油圧ショベルにおいては、レバースタンドが設けられて
いないため、表示装置を運転席の前側で適切な位置に取
付けるのが難しいという問題がある。
【0010】一方、例えば運転席の前側に前側ガード部
材が立設されている場合には、この前側ガード部材に表
示装置を取付ける方法が考えられる。しかし、この場合
には、表示装置の配線が前側ガード部材の位置から運転
席の床板等を介して車体の内部に引込まれ、表示制御用
のコントローラ等に接続されるようになる。
【0011】このため、例えばメンテナンス作業等によ
り前側ガード部材を車体側から取外すときには、配線の
接続も一緒に外さなければならず、これらの作業に手間
がかかるばかりでなく、配線をコントローラ側に接続し
た状態で前側ガード部材を誤って取外すと、配線の損傷
等を招くという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、前側ガード部材等を利
用することなく、オフセット動作用の表示装置をオペレ
ータの前方に容易に配置でき、フロントのオフセット動
作をスムーズに実行できるようにした建設機械を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、下部走行体と、該下部走行体
上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体
の一部を構成し運転席の前側と後側とを含めて立設され
た複数本の支柱によりルーフを支持するキャノピと、基
端側が前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられ先端側が
左,右方向にオフセット可能となったオフセット式のフ
ロントとを備えた建設機械において、前記キャノピの各
支柱のうち前記運転席の前側に位置する前側支柱には、
前記フロントのオフセット状態を表示するオフセット状
態表示装置を設ける構成としたことにある。
【0014】このように構成することにより、オフセッ
ト状態表示装置を、キャノピの各支柱のうち運転席のオ
ペレータから見やすい前側支柱に取付けることができ、
土木作業時には、オペレータが前方のフロントや作業部
位から視線を手前側に少し移動させるだけで、オフセッ
ト状態表示装置の表示内容を確認することができる。
【0015】また、請求項2の発明によると、下部走行
体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回
体と、該上部旋回体の一部を構成し運転席の前側と後側
とを含めて立設された複数本の支柱によりルーフを支持
するキャノピと、基端側が前記上部旋回体に俯仰動可能
に設けられ先端側が左,右方向にオフセット可能となっ
たオフセット式のフロントとを備え、前記運転席の左,
右両側には前記フロントを作動させる操作レバーを有す
るコンソールを設けてなる建設機械において、前記キャ
ノピの各支柱のうち前記運転席の前側に位置する前側支
柱には、前記フロントのオフセット状態を表示するオフ
セット状態表示装置を設ける構成としたことにある。
【0016】これにより、例えば運転席の前側にレバー
スタンド等を設けていないリストコントロール方式の建
設機械においても、キャノピの前側支柱を利用してオフ
セット状態表示装置を運転席のオペレータから見やすい
前方の位置に取付けることができ、その取付部位を容易
に確保することができる。
【0017】また、請求項3の発明によると、オフセッ
ト状態表示装置に接続する配線はキャノピの前側支柱に
沿って運転席の床板まで伸長させる構成としている。
【0018】これにより、オフセット状態表示装置に接
続された配線をキャノピの角隅部位の窪み等に沿って
上,下方向に伸長させることができる。そして、この角
隅部位で配線を運転席の床板から車体の内部に引込み、
表示制御用のコントローラ等に接続できるから、表示装
置の配線がキャノピ内で邪魔になるのを防止でき、キャ
ノピ内の空間を有効に活用することができる。
【0019】また、請求項4の発明によると、オフセッ
ト状態表示装置は、運転席の前側に位置し、かつフロン
ト側に位置する前側支柱に取付ける構成としている。
【0020】これにより、例えばフロントがキャノピの
右側に配置されているときには、キャノピの右前側に位
置する前側支柱にオフセット状態表示装置を取付けるこ
とができ、オペレータ等がキャノピに左側から出入りす
るときに、表示装置が邪魔になるのを防止できる。ま
た、運転席に着座したオペレータがフロントを見るとき
の視線に近い位置に表示装置を配置できるから、例えば
フロントと表示装置とを交互に見るときに、視線の移動
を小さく抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として、オフセットブーム式の油圧ショベルを
例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該
上部旋回体2は、図1ないし図3に示す如く、その下部
側を構成する旋回フレーム3と、該旋回フレーム3の後
端側に設けられ、後述するフロント6との重量バランス
をとるカウンタウェイト4と、該カウンタウェイト4と
後述するキャノピ23との間に設けられ、旋回フレーム
3上に搭載されたエンジン、油圧ポンプ(図示せず)等
の機器を収容したエンジンカバー5と、後述の運転席1
7、キャノピ23とを含んで構成されている。
【0023】6はキャノピ23の右側に位置して上部旋
回体2に俯仰動可能に設けられたオフセット式のフロン
トで、該フロント6は、図1に示す如く、基端側が旋回
フレーム3に俯仰動可能に取付けられたロアブーム7
と、該ロアブーム7の先端側に左,右方向に揺動可能に
取付けられたアッパブーム8と、該アッパブーム8の先
端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアームステ
ー9と、該アームステー9に上,下方向に回動可能に取
付けられたアーム10と、該アーム10の先端側に回動
可能に取付けられた作業具としてのバケット11と、後
述の各シリンダ12,13,14,15、リンク16と
を含んで構成されている。
【0024】また、旋回フレーム3とロアブーム7との
間には、ロアブーム7を俯仰動させるブームシリンダ1
2が設けられ、ロアブーム7とアッパブーム8との間に
は、アッパブーム8を左,右方向に揺動させるオフセッ
トシリンダ13が設けられている。また、アームステー
9とアーム10との間には、アーム10を回動させるア
ームシリンダ14が設けられ、アーム10とバケット1
1との間には、バケット11を回動させるバケットシリ
ンダ15が設けられている。さらに、ロアブーム7とア
ームステー9との間には、アームステー9、アーム10
及びバケット11をロアブーム7と平行に保持するリン
ク16が回動可能に設けられている。
【0025】そして、油圧ショベルによる土木作業時に
は、オフセットシリンダ13を伸縮させることにより、
ロアブーム7の先端側でアッパブーム8を左,右方向に
揺動し、これによってアームステー9、アーム10及び
バケット11をロアブーム7の前方から左側または右側
にオフセットする構成となっている。
【0026】17は例えばフロント6の左側に位置して
上部旋回体2に設けられた運転席で、該運転席17は、
旋回フレーム3の前部側に設けられた床板18上に取付
けられている。また、床板18上には、運転席17の前
側に位置して下部走行体1を走行させるための走行用操
作レバー19,19と、操作ペダル20,20等とが設
けられている。また、運転席17の左,右両側にはコン
ソール21,21が設けられ、該各コンソール21に
は、フロント6を作動させるフロント用操作レバー22
が取付けられている。これにより、本実施の形態の油圧
ショベルは、所謂リストコントロール方式の油圧ショベ
ルとして構成されている。
【0027】23は上部旋回体2の前部左側に設けられ
た設けられたキャノピで、該キャノピ23は、運転席1
7の前側と後側とを含めて立設された複数本の支柱によ
りルーフを支持しており、本実施の形態では、例えば3
本の支柱を有する3柱型のキャノピとして構成されてい
る。
【0028】そして、キャノピ23は、図1ないし図3
に示す如く、運転席17の前部右側に立設された右前側
支柱23Aと、運転席17の後側で左,右に離間して立
設された後側支柱23B,23Cと、これら3本の支柱
23A,23B,23Cにより支持され、運転席17を
上方から覆うルーフ23Dと、右前側支柱23A、右側
の後側支柱23Cおよびルーフ23Dの間に設けられ、
キャノピ23の右側面部を形成する側面パネル23Eと
を含んで構成されている。
【0029】ここで、右前側支柱23Aの長さ方向途中
部位には、後述のオフセット状態表示装置28を取付け
るねじ座24(図5参照)が運転席17側に面した部位
に固着されている。また、キャノピ23の前側には、略
四角形の枠状に形成された前側ガード部材25が床板1
8上に立設され、該前側ガード部材25は、運転席17
に着座したオペレータ等を前方の障害物等から保護する
ものである。
【0030】26はキャノピ23の右前側支柱23Aに
設けられたオフセット状態表示装置28用のブラケット
で、該ブラケット26は、図4、図5に示す如く、例え
ば金属板等を折曲げることにより一体に形成され、取付
ねじ27を用いて右前側支柱23Aのねじ座24にねじ
止めされる取付板26Aと、該取付板26Aに設けら
れ、取付板26Aから運転席17側に突出するように略
コ字状に屈曲した屈曲板26Bとを含んで構成されてい
る。そして、屈曲板26Bには、その上部側にオフセッ
ト状態表示装置28が取付けられ、下部側に後述のコネ
クタ30が取付けられている。
【0031】28はフロント6のオフセット状態を表示
するオフセット状態表示装置(以下、表示装置28とい
う)で、該表示装置28は、キャノピ23の支柱23
A,23B,23Cのうち運転席17の前側に位置し、
かつフロント6側(右側)に位置する右前側支柱23A
の長さ方向途中部位にブラケット26を用いて取付けら
れている。これにより、運転席17に着座したオペレー
タがフロント6を見ながら視線を斜め下方に向けたとき
には、僅かな視線の移動により表示装置28が視界に入
る構成となっている。また、右前側支柱23Aと側面パ
ネル23Eとの間に形成された角隅の窪みに配置されて
いる。
【0032】そして、表示装置28には、例えばフロン
ト6がオフセットしているか否かを表示したり、そのオ
フセット量やフロント6とキャノピ23との距離等を表
示するための表示部28Aが設けられている。これによ
り、土木作業時には、運転席17に着座したオペレータ
が表示装置28の表示内容を確認しつつ、フロント6を
作動させるものである。
【0033】29は表示装置28に付設された配線で、
該配線29は、図5に示す如く、その一端側がブラケッ
ト26の屈曲板26Bに取付けられたコネクタ30等を
介して表示装置28に接続されている。また、配線29
は、その長さ方向途中部位がキャノピ23の前側角隅の
窪みに配置され、この窪みで右前側支柱23Aに沿って
上,下方向に伸長している。
【0034】また、配線29の他端側は、床板18の角
隅近傍で上部旋回体2の内部に引込まれ、この部位でコ
ントローラ(図示せず)等に接続されている。そして、
コントローラは、フロント6のオフセット状態に関連し
た各種の情報を演算し、これらの情報を配線29を介し
て表示装置28に送信すると共に、表示部28Aに表示
させるものである。
【0035】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0036】まず、油圧ショベルによる土木作業時に
は、例えばオフセットシリンダ13を伸縮させ、ロアブ
ーム7の先端側でアッパブーム8を左,右方向に揺動さ
せることにより、アームステー9、アーム10及びバケ
ット11を車体の左側または右側にオフセットし、この
位置でロアブーム7、アーム10、バケット11等を作
動させることにより、側溝等の掘削作業を行う。
【0037】このとき、オペレータは、その視線を前方
のフロント6や掘削部位等から手前側に少し移動させる
だけで、表示装置28の内容を容易に確認でき、この表
示内容に応じてフロント6をスムーズに作動させること
ができる。
【0038】かくして、本実施の形態によれば、オフセ
ット状態表示装置28をキャノピ23の右前側支柱23
Aに設ける構成としたので、例えば運転席17の前側に
レバースタンド等を設けていないリストコントロール方
式の油圧ショベルにおいても、表示装置28を運転席1
7のオペレータから見やすい右前側支柱23Aに取付け
ることができ、その取付部位を容易に確保することがで
きる。
【0039】そして、表示装置28を、運転席17のオ
ペレータに対して右前方で、かつオペレータが視線を斜
め下方に向けたときに視界に入るような位置に配設でき
るから、オペレータは、前方のフロント6等から視線を
外すことなく、その作動状態を表示装置28によって容
易に確認できるようになり、オペレータの負担を軽減で
きると共に、土木作業を安全に行うことができる。
【0040】この場合、右前側支柱23Aは、運転席1
7の前側に位置し、かつフロント6側に位置する右前側
支柱23Aに位置しているので、オペレータ等がキャノ
ピ23に左側から出入りするときに、表示装置28が邪
魔になるのを防止することができる。また、運転席17
に着座したオペレータがフロント6を見るときの視線に
近い位置に表示装置28を配置できるから、例えばフロ
ント6と表示装置28とを交互に見るときに視線の移動
をより小さく抑えることができ、フロント6の操作性を
高めることができる。
【0041】また、表示装置28を前側ガード部材25
に取付ける必要がないから、前側ガード部材25を床板
18から取外すときには、表示装置28、配線29等を
一緒に取外したり、これらを損傷しないように過度の注
意を払う必要がなく、前側ガード部材25の取外し作業
を容易に行うことができる。
【0042】また、表示装置28の配線29を右前側支
柱23Aに沿って上,下方向に伸長させることができる
から、配線29をキャノピ23の角隅の窪みに収容で
き、その端部側を床板18の角隅近傍から上部旋回体2
の内部へと容易に引込むことができる。従って、配線2
9をキャノピ23内で目立たない位置に配設でき、オペ
レータ等が配線29に引掛かってこれを損傷したり、配
線29が他の構造物等の邪魔になるのを防止できると共
に、キャノピ23内の空間を有効に活用することができ
る。
【0043】なお、前記実施の形態では、3柱型のキャ
ノピ23を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図6、図7に示す変形例のように、左,右の
前側支柱31A,31Bと左,右の後側支柱31C,3
1Dとからなる4本の支柱によりルーフ31Eを支持す
る構成とした4柱型のキャノピ31に適用する構成とし
てもよい。そして、この場合には、左前側支柱31Aに
オフセット状態表示装置28′を取付けてもよく、右前
側支柱31Bにオフセット状態表示装置28″を取付け
る構成としてもよい。
【0044】また、本発明が適用されるキャノピは上述
した3柱型、4柱型のキャノピに限るものではなく、例
えば運転席の前側と後側とを含て5本の支柱が立設され
た5柱型のキャノピや、6本以上の支柱が立設された多
柱型のキャノピにも適用できるのは勿論である。
【0045】一方、実施の形態では、運転席17の左,
右両側にフロント用操作レバー22を有するコンソール
21が設けられたリストコントロール方式の油圧ショベ
ルを例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば運転席17の前側に走行用操作レバーとフロント用操
作レバーとを有するレバースタンド等が設けられた建設
機械に適用してもよい。
【0046】また、実施の形態では、バケット11を装
着した油圧ショベルを例に挙げて述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えばブレーカ、加振機、グラップル等か
らなる各種の作業具をバケット11に代えて用いる構成
としてもよく、また油圧ショベルに限らず、各種の建設
機械に適用できるのは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、オフセット状態表示装置をキャノピの前側支柱に
設ける構成としたので、この表示装置を運転席のオペレ
ータから見やすい前側支柱に取付けることができる。そ
して、土木作業中には、オペレータが視線を前方のフロ
ント等から外すことなく、その作動状態を表示装置によ
って容易に確認でき、オペレータの負担を軽減できると
共に、土木作業を安全に行うことができる。また、例え
ば運転席の前側に設けられた前側ガード部材等を利用す
ることなく、オフセット状態表示装置の取付部位を容易
に確保できるから、前側ガード部材の取外し作業を円滑
に行うことができる。
【0048】また、請求項2の発明によれば、運転席の
左,右両側にフロント用操作レバーを有するコンソール
を設けてなる建設機械において、オフセット状態表示装
置をキャノピの前側支柱に設ける構成としたので、例え
ば運転席の前側にレバースタンド等を設けていない仕様
の建設機械においても、オフセット状態表示装置を運転
席のオペレータから見やすい前側支柱に取付けることが
でき、前側ガード部材等を利用することなく、表示装置
の取付部位を容易に確保することができる。そして、土
木作業中には、オペレータがフロントを目視しつつ、そ
の作動状態を表示装置によって容易に確認でき、土木作
業を安全に行うことができる。
【0049】また、請求項3の発明によれば、オフセッ
ト状態表示装置の配線をキャノピの前側支柱に沿って運
転席の床板まで伸長させる構成としたので、例えば配線
をキャノピの角隅の窪みに収容した状態で上,下方向に
伸長させ、床板の角隅近傍等から車体の内部へと容易に
引込むことができる。従って、配線をキャノピ内で目立
たない位置に配設でき、オペレータや他の構造物等に対
して配線が邪魔になるのを防止できると共に、キャノピ
内の空間を有効に活用することができる。
【0050】また、請求項4の発明によれば、オフセッ
ト状態表示装置は、運転席の前側に位置し、かつフロン
ト側に位置する前側支柱に取付ける構成としたので、オ
ペレータ等がフロントと反対側からキャノピに出入りす
るときに、表示装置が邪魔になるのを防止することがで
きる。また、運転席に着座したオペレータがフロントを
見るときの視線に近い位置に表示装置を配置できるか
ら、フロントと表示装置との間で視線の移動を小さく抑
えることができ、フロントの操作性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】油圧ショベルの車体を上側からみた図1の平面
図である。
【図3】油圧ショベルの車体を前側からみた図1の左側
面図である。
【図4】図2中のa部を拡大して示す要部拡大図であ
る。
【図5】オフセット状態表示装置、ブラケット等を図4
中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【図6】本発明の変形例による油圧ショベルを示す正面
図である。
【図7】油圧ショベルの車体を前側からみた図6の左側
面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム 4 カウンタウェイト 5 エンジンカバー 6 フロント 7 ロアブーム 8 アッパブーム 9 アームステー 10 アーム 11 バケット 12,13,14,15 各シリンダ 16 リンク 17 運転席 18 床板 19 走行用操作レバー 20 操作ペダル 21 コンソール 22 フロント用操作レバー 23 キャノピ 23A 右前側支柱(前側支柱) 23B,23C 後側支柱 23D ルーフ 23E 側面パネル 24 ねじ座 25 前側ガード部材 26 ブラケット 26A 取付板 26B 屈曲板 27 取付ねじ 28 オフセット状態表示装置 28A 表示部 29 配線 30 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 新吾 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 福本 務 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D012 AA02 2D015 HA03 HB04 HB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の一部を構
    成し運転席の前側と後側とを含めて立設された複数本の
    支柱によりルーフを支持するキャノピと、基端側が前記
    上部旋回体に俯仰動可能に設けられ先端側が左,右方向
    にオフセット可能となったオフセット式のフロントとを
    備えた建設機械において、 前記キャノピの各支柱のうち前記運転席の前側に位置す
    る前側支柱には、前記フロントのオフセット状態を表示
    するオフセット状態表示装置を設ける構成としたことを
    特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の一部を構
    成し運転席の前側と後側とを含めて立設された複数本の
    支柱によりルーフを支持するキャノピと、基端側が前記
    上部旋回体に俯仰動可能に設けられ先端側が左,右方向
    にオフセット可能となったオフセット式のフロントとを
    備え、前記運転席の左,右両側には前記フロントを作動
    させる操作レバーを有するコンソールを設けてなる建設
    機械において、 前記キャノピの各支柱のうち前記運転席の前側に位置す
    る前側支柱には、前記フロントのオフセット状態を表示
    するオフセット状態表示装置を設ける構成としたことを
    特徴とする建設機械。
  3. 【請求項3】 前記オフセット状態表示装置に接続する
    配線は前記キャノピの前側支柱に沿って前記運転席の床
    板まで伸長させる構成としてなる請求項1または2に記
    載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記オフセット状態表示装置は、前記運
    転席の前側に位置し、かつ前記フロント側に位置する前
    側支柱に取付ける構成としてなる請求項1,2または3
    に記載の建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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