JP2003213592A - 積層板用不織布の製造方法および不織布 - Google Patents

積層板用不織布の製造方法および不織布

Info

Publication number
JP2003213592A
JP2003213592A JP2002009616A JP2002009616A JP2003213592A JP 2003213592 A JP2003213592 A JP 2003213592A JP 2002009616 A JP2002009616 A JP 2002009616A JP 2002009616 A JP2002009616 A JP 2002009616A JP 2003213592 A JP2003213592 A JP 2003213592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
producing
laminated
fibers
woven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002009616A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Ueno
浩義 上野
Yoshihisa Kato
由久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP2002009616A priority Critical patent/JP2003213592A/ja
Publication of JP2003213592A publication Critical patent/JP2003213592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パラ系アラミド短繊維を主成分とする積層板
基材用不織布の製造において、製造過程で発生する損紙
あるいは製造後の不織布を利用し、経済的且つ環境負荷
が少ない積層板用基材の製造方法を提供する。 【解決手段】 パラ系アラミド短繊維を主成分とする原
料スラリーから湿式法で抄造する積層板用不織布の製造
方法において、抄造時に発生する損紙を再離解して再生
スラリーとし、該再生スラリーを前記原料スラリーに混
合して使用する。また、パラ系アラミド短繊維を主成分
とし、且つ、蒸留水に5分間浸漬した後の裂断長が4km以
下である回収不織布もしくは損紙を、水中に投入し再離
解して再生スラリーとし、該再生スラリーを前記原料ス
ラリーと混合して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント基板の基材
シートとして使用される積層板用不織布およびその製造
方法に関する。更に詳細には、パラ系アラミド短繊維を
主成分とし、湿式抄造法により積層板用不織布を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層板用不織布として、ガラス繊
維を主体としたものが使用されてきた。これは、エポキ
シ樹脂等のマトリックス樹脂を含浸しFRPとした場合、
耐熱性・吸湿性・加熱時の変形(反り等)及び電気特性
等に優れ、価格も比較的安価であることから広く使用さ
れている。
【0003】一方、近年、環境問題への配慮から、産業
廃棄物の減少、また、焼却処理等によるCO2発生量の
減少が強く求められている。
【0004】しかし、ガラス繊維は耐衝撃強度が低く、
マトリックス樹脂含浸前の不織布であっても、不織布製
造工程で発生する損紙等を再度離解し、原料として利用
することは極めて難しかった。すなわち、ガラス繊維不
織布は、離解するために、繊維同士の結合点を剥がすだ
けのシェアをかけると、繊維自体も折れ、短繊維化が進
行する。このようなガラス繊維を用いて不織布を製造す
ると、著しく強度が低下する。
【0005】また、古くから積層板用基材として使用さ
れてきた木材パルプを主原料とした積層板基材用不織布
は、不織布製造工程で発生する損紙等を再度離解して利
用することは可能であるが、吸湿率が高く、加熱時の変
形が大きく、細密な配線パターンを要求される多層板基
材用や耐熱性積層板用としては採用されていない。
【0006】一方、低誘電率・低線膨張率・レーザー加
工性の観点から、近年アラミド繊維を主原料とした不織
布が積層板基材用として採用され、その優れた特性によ
り生産量は増加する傾向にある。しかし、このアラミド
繊維は従来使用されてきた木材パルプやガラス繊維に比
べ、非常に高価であり、これの損紙等の発生は環境負荷
増大のみならず、製造コストの面でも大きな損失とな
る。
【0007】これらアラミドを主原料とする不織布の損
紙等の再利用については、特開平7-286061号公報「アラ
ミドドープの製造方法及びそれを用いるフィブリッドの
製造方法」に開示されている。
【0008】しかし、この方法は、主にはメタアラミド
の再利用方法であり、アラミドドープより一旦繊維に紡
糸したものを再び溶解した後、更に紡糸し、その後抄造
するという多くの工程を必要とする。また、これにより
得られるアラミドの形態はフィブリッドのみである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況を鑑み、本
発明の目的は、パラ系アラミド短繊維を主成分とする積
層板基材用不織布の製造において、製造過程で発生する
損紙あるいは製造後の不織布を利用し、経済的且つ環境
負荷が少ない積層板用基材の製造方法を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、耐水強度が一定以下となるよう調整された、パ
ラ系アラミド短繊維を主体とした不織布が、水中で水流
による剪断力を与えることにより再離解可能であること
を見出し、本発明に到達した。
【0011】すなわち、前記課題を解決するため、本発
明は以下の手段を採用した。本発明の第1は、「パラ系
アラミド短繊維を主成分とする原料スラリーから湿式法
で抄造する積層板用不織布の製造方法において、抄造時
に発生する損紙を再離解して再生スラリーとし、該再生
スラリーを前記原料スラリーに混合して使用することを
特徴とする積層板用不織布の製造方法」である。
【0012】本発明の第2は、「パラ系アラミド短繊維
を主成分とする原料スラリーから湿式法で抄造する積層
板用不織布の製造方法において、パラ系アラミド短繊維
を主成分とし、且つ、蒸留水に5分間浸漬した後の裂断
長が4km以下である回収不織布または損紙を、水中に投
入し再離解して再生スラリーとし、該再生スラリーを前
記原料スラリーと混合して使用することを特徴とする積
層板用不織布の製造方法」である。
【0013】本発明の第3は、前記第1または第2発明
において、前記再離解は高速離解機により行われること
を特徴とする記載積層板用不織布の製造方法である。
【0014】本発明の第4は、前記第1〜第3発明にお
いて、前記再離解に際して界面活性剤を添加することを
特徴とする積層板用不織布の製造方法である。
【0015】本発明の第5は、「パラ系アラミド短繊維
を主成分とする原料スラリーから湿式法で抄造された積
層板用不織布であり、不織布シートを再離解して得た繊
維を含有することを特徴とする積層板用不織布」であ
る。
【0016】本発明の第6は、上記第5発明において、
不織布の全繊維の乾燥質量に対して該再離解して得た繊
維の乾燥質量が1〜30質量%であることを特徴とする不
織布である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。本発明において、「パラ系アラミド短繊維」
とはポリp−フェニレンテレフタラミド繊維、ポリp−
フェニレンジフェニールエーテルテレフタラミド繊維
等、芳香族環のパラ位にカルボン酸を有する芳香族ジカ
ルボン酸と、芳香族環のパラ位にアミノ基を有する芳香
族ジアミンが重縮合した形態のパラ系全芳香族ポリアミ
ド繊維であって、チョップ状にカットされた短繊維をい
う。
【0018】本発明ではパラ系アラミド短繊維を主成分
とするが、ここで主成分とは、全繊維材料中、パラ系ア
ラミド短繊維が50質量%以上を意味する。パラ系アラミ
ド短繊維は、積層板用不織布としての強度、耐熱性など
の要求から繊維径は0.1〜10デニール、好ましくは0.3〜
5デニールである。繊維長は0.5〜80mm好ましくは1〜60m
mである。
【0019】本発明の不織布を構成する他の繊維成分と
しては、メタ系アラミド短繊維、パラ系アラミド繊維パ
ルプなどが挙げられる。パルプはパラ系アラミド繊維を
叩解して得られるもので、繊維形状は一定していない
が、平均繊維長で0.6〜2mm程度、JIS P-8121に規定され
るカナダ標準ろ水試験方法による値で0〜200cc程度のも
のが使用できる。
【0020】パルプはそれ自体が抄造時に結合し、ま
た、パラ系アラミド短繊維間を結合してシート強度を発
現するものである。パルプの使用量は、パラ系アラミド
短繊維に対して0〜50質量%が好ましく、より好ましく
は5〜30質量%である。
【0021】パルプを使用しない場合、シート強度を発
現させるために熱硬化性樹脂バインダーが必要となる。
パルプを使用する場合でも熱硬化性バインダーを併用す
ることが多い。熱硬化性樹脂バインダーとしては、エポ
キシ樹脂が代表的なもので、アミン化合物、アミド化合
物、イソシアネート化合物などの硬化剤を使用する。
【0022】次に、本発明に関する積層板基材用アラミ
ド系繊維不織布を製造する方法について説明する。ま
ず、パラ系アラミド短繊維を主成分とする原料繊維を水
に分散してスラリーとする。スラリーの濃度は、高すぎ
ると離解に長時間を要したり、一旦分散した繊維同士が
絡み合い、結束を生じる等の不具合が発生する。そのた
め、スラリーの濃度は3質量%以下であることが好まし
く、特に、0.1〜1質量%が好ましい。
【0023】繊維原料を水に分散する際に必要に応じ
て、界面活性剤、粘剤などを添加しても良く、界面活性
剤により、積層板用基材として使用される不織布への水
の浸透が早まり、また分散した後の繊維同士の凝集など
を抑制することができる。
【0024】前記スラリーを通常の抄紙機により抄紙網
上で脱水してウェブを形成し、必要に応じて熱硬化性樹
脂バインダーを塗布し、熱風や赤外線などにより加熱し
て、バインダーによりある程度のシート強度を発現させ
る。この際のシート強度は、その後のカレンダー工程な
どに必要な強度があれば良い。
【0025】前記で得られた不織布を通常は熱カレンダ
ーに掛け、厚さを薄くすると同時に不織布としてのシー
ト強度を発現させる。
【0026】次に、本発明の損紙を再離解する工程につ
いて説明する。ここで言う損紙とは、不織布の製造工程
で発生した、製品にならない不織布を言う。損紙は不織
布製造の各工程で発生する。特に抄造の開始時期、紙切
れの時に抄造条件が安定するまでの間に多く発生する。
また、寸法を揃えるために断裁された耳部も損紙であ
る。ウェッブ形成後でバインダーを塗布する前の損紙、
あるいはバインダーを塗布してもバインダーによりシー
ト強度が発現していない損紙は、通常の抄紙用パルパー
に投入して水中で攪拌することにより離解できる。
【0027】バインダーを塗布し加熱乾燥した後の不織
布シートは、バインダーによりある程度のシート強度が
発現している。この段階で発生する損紙は、強度が弱い
場合には前記と同様に通常の抄紙用パルパーに投入して
水中で攪拌することにより離解できる。再離解可能なシ
ート強度の目安としては、蒸留水中に5分間浸析した後
のシートの裂断長を採用する。裂断長はJIS P-8113に規
定されており、本発明では、シートのマシン方向に測定
した裂断長とマシン方向と直角方向に測定した裂断長の
相乗平均値を裂断長として採用する。シートのマシン方
向に測定した裂断長とマシン方向と直角方向に測定した
裂断長(水中5分浸析後)の相乗平均値が4km以下であれ
ば通常のパルパー若しくは高速離解機で離解することが
できる。裂断長が1km以上の場合、両者を併用すること
で速やかに且つ良質な(繊維結束などの少ない)再生スラ
リーを得ることができる。
【0028】高速離解機とは、ある一定の間隔をもって
向かい合った一対の歯が回転することにより、強い水流
を発生させる離解機である。この場合、歯の間隔が狭い
方が解繊の効果は高まるが、狭すぎると繊維が切断され
る、若しくは繊維の表面が削られて強度が低下する等の
弊害が生じるため、適宜調整することが必要である。本
発明においては0.5mm〜5mmで良好な結果が得られる。
【0029】前記したように、一般にパラアラミド繊維
を主体とした積層板基材は、不織布抄造後、熱カレンダ
ー等により加熱加圧処理される。この段階で発生する損
紙もある。加熱加圧処理を施された不織布は、水中での
強度は加熱加圧処理前に比べ強くなる傾向があるが、そ
の場合であっても水中5分間浸析した後の裂断長が4km以
下であれば、前記した高速離解機などのように、高いせ
ん断力を与えて再離解することが可能である。
【0030】水中5分間浸析した後の裂断長を4km以下と
する方法は、繊維間を接合し、不織布形態を保持させる
ために配合される熱硬化性樹脂バインダーの添加量を減
少させる、若しくは硬化度を調整するなどが挙げられ
る。一般に、不織布製造時に加えられる乾燥熱量が少な
いほど、硬化度が低くなり、水中での強度は低くなる。
しかし、一般にパラアラミド繊維を主体とした積層板基
材は、不織布抄造後、熱カレンダー等により加熱加圧処
理工程を経る。熱硬化性樹脂バインダーの硬化度が低す
ぎるとこの工程で、樹脂バインダーの熱ロールへの焼き
付き等が生じるおそれがあるので、適宜硬化度は調整す
る必要がある。また、熱硬化性樹脂バインダーの量を例
えば不織布中で0〜20質量%と少なくし、前記したパル
プを5〜30質量%使用した不織布は再離解しやすいので
好ましい。
【0031】本発明では以上のような損紙の他、工場内
にストツクされていた不織布、返品された不織布なども
対象とし、これを回収不織布と称する。回収不織布につ
いても、再離解可能性は、損紙と同様に水に浸析した後
の裂断長により判断できる。損紙あるいは回収不織布の
うち、熱硬化性樹脂の量が多く充分に硬化して再離解し
難くなった不織布については、有機溶剤を使用して繊維
とバインダーの接着強度を下げたり、叩解機により軽く
叩解処理するなどの前処理を行ない、その後再離解する
ことも可能である。これらの際にはスクリーンで樹脂固
形分を除去することも有効である。
【0032】再離解する際の水中における繊維濃度は全
繊維分の乾燥質量で0.1〜5質量%程度で行なうことがで
きる。また、再離解に際しても界面活性剤を添加するこ
とも前記と同様の理由で有効である。界面活性剤として
は、ポリエーテル系、ポリエステル系、アルキルベタイ
ン系など一般的に分散剤や乳化剤に使用されているもの
が利用できるが、電気的な影響を勘案すると非イオン系
のものが好ましい。以上のようにして再離解された繊維
スラリーは、通常の原料(バージン原料)と同様の濃度
に調整し、通常の原料スラリーと混合し、通常の湿式法
で抄造することで、バージン原料のみで製造されたもの
と同等の性能を有する積層板基材用不織布を得ることが
できる。
【0033】なお、特に限定されるわけではないが、不
織布全体の繊維質量に対して、損紙あるいは回収不織布
を再離解した繊維の質量は1〜30%程度とすることが好
ましい。30質量%を越えると、再離解した繊維に付随し
て硬化したバインダーが混入し、不織布の強度、耐熱性
等に悪影響を及ぼす恐れがある。同様の理由で、より好
ましくは、3〜20%である。
【0034】得られた積層板基材用不織布は、通常250
℃〜390℃の一対の熱ロールにより、加熱加圧処理さ
れ、必要に応じて更に高温のロールに接触させる等の方
法で熱処理が施され、積層板用基材とされる。
【0035】得られた積層板用基材に、高純度のエポキ
シ樹脂、ポリイミド樹脂等を含浸し、適宜乾燥させてプ
リプレグを製造する。このプリプレグを用いて得られた
積層板は、バージン原料のみで製造した積層板基材用不
織布を使用した場合と同等の性能を有する。
【0036】
【実施例】<実施例1〜13、比較例1>表1〜表6の「不
織布原料配合」欄に記載した配合により湿式法にて抄造
した不織布を、表1〜表6の「離解方法」欄に記載した
方法にて離解した。得られたスラリーをバージン原料に
混合し、湿式法にて抄造した。不織布を離解して得られ
た繊維の配合量/バージン繊維の配合量の比率を2/8と
した。なお、実施例1、2、3、4、7、8、9、はバインダ
ーを塗布して乾燥した後の損紙を使用し、実施例6はバ
インダー塗布し乾燥後の耳部の断裁片を使用した。実施
例5、10は操業開始時期にカレンダー掛けが安定するま
でに発生したカレンダー掛け後の損紙を使用した。比較
例1は実施例5と同様であるが、カレンダー後に更に高
温カレンダー処理して密度を高めた後の損紙を使用し
た。また、実施例5、7、8、9、11では、抄紙用パルパー
で離解した後に高速離解機で離解した。高速離解機は新
浜ポンプ社製で、向かい合った一対の歯が回転すること
により、強い水流を発生させるタイプである。実施例
4,5,11ではポリエーテル系界面活性剤を再生スラ
リー固形分に対し0.05%添加した。実施例12は実施例1
と同様であるが、再離解繊維とバージン繊維の比率を1
/9とした。実施例13は実施例3と同様であるが、再離
解繊維とバージン繊維の比率を3/97とした。実施例14
は実施例3と同様であるが、再離解繊維とバージン繊維
の比率を3/7とした。得られた積層板基材用不織布の外
観・強度を表1〜表6に示す。
【0037】得られた湿式不織布を、325℃の1対の熱ロ
ールにて加熱加圧処理し、密度0.65g/cm3となるよう線
圧を適宜調整し、積層板用基材を得た。
【0038】得られた積層板用基材に高純度のエポキシ
樹脂を含浸し、150℃で乾燥させてプリプレグを得た。
そのプリプレグを5枚重ね、更にその表裏に銅箔を配
し、180℃でプレスして積層板を得た。
【0039】ペーパー外観の評価 参考例と同様全く問題がないものを○とした。少し繊維
結束が見られるが実用的には問題ないものを△とした。
未離解の損紙が存在する、若しくは繊維結束が非常に多
く問題があるものを×とした。
【0040】積層板の評価 <ハンダ耐熱性>得られた積層板を3cm角に切断し、沸
騰水中で1時間処理した後、260℃のハンダ浴に20秒間浸
漬した。そして、銅箔に膨れ等外観不良が生じたものを
×、生じなかったものを○とした。 <絶縁性>得られた積層板をJIS C6481「プリント配線
板用銅貼り積層板試験方法」に準拠した方法で沿層絶縁
抵抗試験用試料を切り出し、プレッシャークッカ−にて
200時間処理した後、JIS C6481「プリント配線板用銅
貼り積層板試験方法」に準拠した方法で測定し、測定値
が1.0×1013Ω以上のものを○、それに満たないものを
×とした。
【0041】<参考例1〜5>表1〜表5で、同一表内の
実施例と同様の原料配合にて、バージン原料のみで抄造
した場合の強度・ペーパー外観及びはんだ耐熱性・絶縁
性を示す。実施例においては、いずれの場合も強度・不
織布外観・ハンダ耐熱性・絶縁性ともバージン原料のみ
で抄造したものに遜色ないものであった。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【発明の効果】本発明により、高価な繊維を有効に利用
でき、また、廃棄物を減少することにも寄与する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラ系アラミド短繊維を主成分とする原
    料スラリーから湿式法で抄造する積層板用不織布の製造
    方法において、抄造時に発生する損紙を再離解して再生
    スラリーとし、該再生スラリーを前記原料スラリーに混
    合して使用することを特徴とする積層板用不織布の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 パラ系アラミド短繊維を主成分とする原
    料スラリーから湿式法で抄造する積層板用不織布の製造
    方法において、パラ系アラミド短繊維を主成分とし、且
    つ、蒸留水に5分間浸漬した後の裂断長が4km以下である
    回収不織布または損紙を、水中に投入し再離解して再生
    スラリーとし、該再生スラリーを前記原料スラリーと混
    合して使用することを特徴とする積層板用不織布の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記再離解は高速離解機により行われる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層
    板用不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記再離解に際して界面活性剤を添加す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の積層板用不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 パラ系アラミド短繊維を主成分とする原
    料スラリーから湿式法で抄造された積層板用不織布であ
    り、不織布シートを再離解して得た繊維を含有すること
    を特徴とする積層板用不織布。
  6. 【請求項6】 前記再離解して得た繊維の乾燥質量が、
    不織布の全繊維の乾燥質量に対して1〜30質量%である
    ことを特徴とする請求項5に記載の積層板用不織布。
JP2002009616A 2002-01-18 2002-01-18 積層板用不織布の製造方法および不織布 Pending JP2003213592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009616A JP2003213592A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 積層板用不織布の製造方法および不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009616A JP2003213592A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 積層板用不織布の製造方法および不織布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003213592A true JP2003213592A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27647584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009616A Pending JP2003213592A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 積層板用不織布の製造方法および不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003213592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101256706B1 (ko) * 2009-03-31 2013-04-19 코오롱인더스트리 주식회사 아라미드 펄프 및 그 제조방법
JP2019060044A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三菱製紙株式会社 湿式不織布の製造方法
WO2021166462A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 紙パルプの製造方法、および、再生アラミド紙の製造方法
WO2021166461A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 再生アラミド紙の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101256706B1 (ko) * 2009-03-31 2013-04-19 코오롱인더스트리 주식회사 아라미드 펄프 및 그 제조방법
JP2019060044A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三菱製紙株式会社 湿式不織布の製造方法
WO2021166462A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 紙パルプの製造方法、および、再生アラミド紙の製造方法
WO2021166461A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 再生アラミド紙の製造方法
JP2021130893A (ja) * 2020-02-21 2021-09-09 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 再生アラミド紙の製造方法
CN115087777A (zh) * 2020-02-21 2022-09-20 杜邦帝人先进纸(日本)有限公司 纸浆的制造方法和再生芳纶纸的制造方法
JP7373430B2 (ja) 2020-02-21 2023-11-02 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 再生アラミド紙の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1500743B1 (en) Heat-resistant synthetic fiber sheet
JP3401381B2 (ja) 芳香族ポリアミド繊維紙及び該芳香族ポリアミド繊維紙からなるプリプレグ並びに積層板
JPWO2006077789A1 (ja) ポリケトン繊維紙、プリント配線基板用ポリケトン繊維紙芯材およびプリント配線基板
JP6065315B2 (ja) 抄紙用原料の製造方法、得られた抄紙用原料、及び該原料を使用した耐熱性電気絶縁シート材料
EP0930393A1 (en) Heat-resistant fiber paper
JP5665690B2 (ja) 抄紙用原料の製造方法、得られた抄紙用原料、及び該原料を使用した耐熱性電気絶縁シート材料
JP4017769B2 (ja) プリント配線基板基材およびその製造方法
JP2003213592A (ja) 積層板用不織布の製造方法および不織布
EP1208267A1 (en) Wholly aromatic polyamide fiber paper and laminated sheet therefrom
KR100522480B1 (ko) 인쇄배선기판용부직보강재및그의제조방법
JP3484455B2 (ja) 芳香族ポリアミド繊維紙
JP2006022433A (ja) 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線用基板
JP4580704B2 (ja) 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線用基板
JP2002317392A (ja) ポリパラフェニレンテレフタルアミド紙の製造方法及びプリント回路基板の製造方法
JP2005306898A (ja) 電気絶縁用基材とその製造方法、それを用いたプリプレグおよびプリント配線板
JPH11117184A (ja) 積層板用基材及びその製造方法ならびにプリプレグ及び積層板
JP4778833B2 (ja) 積層板用基材及びプリプレグ、並びに積層板
JP2002348768A (ja) 全芳香族繊維不織布、プリプレグ、積層板及び多層プリント配線板
JP2001248091A (ja) 高耐熱・高難燃性有機繊維紙および該繊維紙を用いた複合材料
JP3475234B2 (ja) 芳香族ポリアミド繊維紙
JPH11222798A (ja) プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法
JP2003221794A (ja) 積層板用基材及びプリプレグ、並びに積層板
JP3588428B2 (ja) 積層板用基材並びにそれを用いたプリプレグ及び電気回路用積層板
JP2001192955A (ja) 耐熱性不織布およびその製造方法ならびに耐熱性不織布からなるプリント配線板用基材
JP2004149990A (ja) パラ型芳香族ポリアミドパルプおよび該パルプを含むパラ型芳香族ポリアミド繊維紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040716

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070710

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02