JP2003213539A - 簾織物、ゴム付き布、それを用いたタイヤ用プライ材料の製造方法、及びそのプライ材料を用いたタイヤ - Google Patents

簾織物、ゴム付き布、それを用いたタイヤ用プライ材料の製造方法、及びそのプライ材料を用いたタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ね継ぎに起因するコード密度の不均一を減
じタイヤのユニフォミティーを向上させる。 【解決手段】 縦糸を配列した縦糸配列体を横糸により
簾織りした簾織物であって、縦糸配列体は、両側の側縁
領域のうちの少なくとも一方の側縁領域を、前記タイヤ
コードと放射線崩壊型ポリマーからなる補助コードとが
混在して配列する混合配列域とするとともに、他の領域
を、前記タイヤコードのみが配列するタイヤコード配列
域とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤの
カーカスプライやベルトプライなどへのプライ材料とし
て好適に使用でき、重ね継ぎによるタイヤコード密度の
不均一を軽減し、タイヤのユニフォミティーを向上しう
る簾織物、ゴム付き布、それを用いたタイヤ用プライ材
料の製造方法、及びそのプライ材料を用いたタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】前記タイヤ用のプライ材料として、従
来、図6(A)に示すように、タイヤコードaを縦糸と
して互いに平行に配列した配列体を、細い横糸bにより
簾織りした簾織物cの表裏を、トッピングゴムgにより
被覆したゴム付き布dが一般に使用されている。
【0003】このゴム付き布dは、いったん前記タイヤ
コードaに対して角度α(ラジアルタイヤのカーカスプ
ライでは略75〜90度)で順次裁断片d1に裁断され
る。そして、各裁断片d1の非裁断側の側縁領域de、
deを順次重ね継ぎすることによって、タイヤコードa
をタイヤ赤道COに対して前記角度αで配列させた長尺
なプライ材料fを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ゴ
ム付き布dを用いて形成したプライ材料fでは、図6
(B)に示すように、前記重ね継ぎ部jにおいて、タイ
ヤコードaが二重に積層されるため、他の部分に比べて
コード密度が高くなる。その結果、コードの伸びや張力
が不均一となるなど、タイヤのユニフォミティーが損な
われるとともに、例えばカーカスプライの場合には、所
謂ジョイントデントと呼ばれる外観不良が発生するとい
う問題を招いていた。
【0005】なお、この問題を解決するため、特開昭5
6−154532号公報には、重ね継ぎされる側縁領域
deの少なくとも一方において、タイヤコードと高伸度
の縦糸とを交互に配列することが提案されている。しか
し、タイヤの高性能化が促進される今日、前記重ね継ぎ
に起因するユニフォミティーの低下をさらに抑制するこ
とが強く望まれている。
【0006】そこで本発明は、前記側縁領域の少なくと
も一方に、タイヤコードと放射線崩壊型ポリマーからな
る補助コードとを混在して配列させることを基本とし
て、放射線の照射処理によって補助コードを崩壊させる
ことができ、重ね継ぎによるユニフォミティーの低下を
より効果的に抑制しうる簾織物、ゴム付き布、それを用
いたタイヤ用プライ材料の製造方法、及びそのプライ材
料を用いたタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の請求項1の発明は、互いに平行に縦糸を配列
した縦糸配列体を横糸により簾織りした簾織物であっ
て、前記縦糸は、放射線によって崩壊しない素材からな
るタイヤコードと、放射線の照射によって崩壊する放射
線崩壊型ポリマーからなる補助コードとを含み、かつ前
記縦糸配列体は、両側の側縁領域のうちの少なくとも一
方の側縁領域を、前記タイヤコードと補助コードとが混
在して配列する混合配列域とするとともに、他の領域
を、前記タイヤコードのみが配列するタイヤコード配列
域としたことを特徴としている。
【0008】又請求項2の発明は、ゴム付き布であっ
て、前記請求項1に記載の簾織物の少なくとも一面をト
ッピングゴムにより被覆したことを特徴としている。
【0009】又請求項3の発明は、タイヤ用プライ材料
の製造方法であって、前記請求項2のゴム付き布が縦糸
に交わる向きに裁断された各裁断片の前記側縁領域を、
順次重ね継ぎしてタイヤ用プライ材料を形成するととも
に、この重ね継ぎしたタイヤ用プライ材料に、又は裁断
前の前記ゴム付き布に、放射線の照射処理をおこなうこ
とにより、前記補助コードを崩壊させたことを特徴とし
ている。
【0010】なお前記放射線の照射処理は、1〜6Mr
adの電子線照射処理であることが好ましい。
【0011】又請求項5の発明は、タイヤであって、前
記請求項3又は4に記載の製造方法によって製造された
タイヤ用プライ材料を用いたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、タイヤ用プライ材料
1を形成するためのゴム付き布2を示す正面図である。
【0013】図1において、前記該ゴム付き布2は、簾
織物3の少なくとも一面、本例では両面をトッピングゴ
ムGにより被覆することによって形成される。
【0014】又前記簾織物3は、互いに平行に縦糸4を
配列した縦糸配列体5を、横糸6によって簾織りしてな
り、本発明では、図2にその断面を示すように、 前記縦糸4を、放射線によって崩壊しない素材から
なるタイヤコード4Aと、放射線の照射によって崩壊す
る放射線崩壊型ポリマーからなる補助コード4Bとで構
成すること、および 前記縦糸配列体5において、その両側の側縁領域Y
eのうちの少なくとも一方を、前記タイヤコード4Aと
補助コード4Bとが混在して配列する混合配列域7とす
るとともに、他の領域を、前記タイヤコード4Aのみが
配列するタイヤコード配列域8としたこと、 に大きな特徴を有している。
【0015】ここで、前記簾織物3では、本例の如く、
両側の側縁領域Ye、Yeを、前記混合配列域7として
形成することが好ましく、このとき、他の領域をなす側
縁領域Ye、Ye間の中央領域Ycを、タイヤコード配
列域8として形成する。又、一方の側縁領域Yeのみが
混合配列域7として形成される場合には、他の領域をな
す他方の側縁領域Yeと中央領域Ycとをタイヤコード
配列域8として形成する。
【0016】なお前記混合配列域7は、重ね継ぎ部J
(図5に示す)における重なり巾WJを考慮し、20m
m以下、好ましくは10mm以下の巾Wで形成するのが
好ましく、特に前記重なり巾WJと同等又は多少せまい
範囲に設定するのが好ましい。なお混合配列域7の前記
巾Wは、前記簾織物3の側縁から、最も内方に配される
補助コード4Bまでの距離を意味する。
【0017】また混合配列域7では、例えば、図3に例
示するように、タイヤコード4Aの1本と補助コード4
Bのm本とを交互に(図3(A)にはm=1、図3
(B)にはm=3の場合が例示されている)配列させ
る、或いは逆に、タイヤコード4Aのm本と補助コード
4Bの1本とを交互に(図示しない)配列させることも
できる。さらには、タイヤコード4Aのn本と補助コー
ド4Bのn本とを交互に(図3(C)にはn=2の場合
が例示されている)に配列させる他、図3(D)に示す
ように規則性を有することなくランダム配列させること
もできる。
【0018】しかし、両側の側縁領域Yeを混合配列域
7とする場合には、タイヤコード4Aのn本と補助コー
ド4Bのn本とを交互に配列する、即ち各コード4A、
4Bを同数とするのが好ましく、このとき、前記整数n
は5以下とするのが望ましい。又、一方の側縁領域Ye
のみを、混合配列域7とする場合には、補助コード4B
の本数をタイヤコード4Aの本数よりも多く配置するの
が好ましい。
【0019】次に、前記タイヤコード4Aとしては、従
来的なタイヤコードのうち、放射線によって崩壊しない
素材、例えば、有機繊維コードであれば放射線架橋型ポ
リマーからなるものが使用できる。この放射線架橋型ポ
リマーとして、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン、及びそれらの誘導体が挙げられ、これらから選択さ
れるものであるならば、その材質、撚り構造、太さなど
は、要求するタイヤ性能、及び使用する部位、目的等に
応じて自在に設定できる。
【0020】又前記補助コード4Bは、放射線によって
崩壊する放射線崩壊型ポリマーからなり、この放射線崩
壊型ポリマーとして、セルロース及びその誘導体、ポリ
イソブチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリメタクリ
レート、ポリメタクリルアミド、ポリビニリデンクロラ
イド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロ
クロロエチレン、ポリアクリロニトリル、イソブチレン
−イソプレン共重合ゴム等からなる群から選択すること
ができる。
【0021】この補助コード4Bは、前記群から選択さ
れる放射線崩壊型ポリマーのフィラメントの複数本を互
いに撚り合わせて形成する所謂マルチフィラメントコー
ド、或いは1本のフィラメントによるモノフィラメント
コードが使用できる。なおマルチフィラメントコードの
時、異なる種類の放射線崩壊型ポリマーのフィラメント
を組み合わせた複合コードとすることもできる。又要求
により、放射線崩壊型ポリマーのフィラメントと放射線
架橋型ポリマーのフィラメントとを組み合わせた複合コ
ードとすることもできるが、係る場合には、放射線崩壊
型ポリマーのフィラメントを、50%以上でできるだけ
多く用いるのが好ましい。
【0022】なお補助コード4Bでは、簾織物3を製織
する際の作業性、及び簾織物3の形状安定性などの観点
から、前記タイヤコード4Aと略同じ太さ、具体的に
は、タイヤコード4Aの太さの0.5〜1.5倍の太さ
とするのが好ましい。
【0023】又前記横糸6としては、例えばポリエステ
ルPOY糸など、放射線架橋型ポリマーからなる従来的
な糸が使用できるが、例えばレーヨン(セルロース及び
その誘導体)等の放射線崩壊型ポリマーからなる糸を採
用するのが、加硫成型時におけるタイヤコード4Aのコ
ード乱れを防止する等の観点から好ましい。
【0024】そして、このような簾織物3に、トッピン
グゴムGとの接着力を強化するための接着剤塗布処理
(所謂ディップ処理)を施しかつ乾燥させたのち、少な
くともその一面、本例では両面をトッピングゴムGで被
覆することによって、前記ゴム付き布2を形成する。
【0025】ここでトッピングゴムGとしては、前記放
射線により崩壊しない放射線架橋型ゴムを用いることが
好ましい。この放射線架橋型ゴムとしては、例えばイソ
プレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SB
R)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴ
ム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリル
ゴム、シリコンゴム(Q)、フッ素系ゴム、塩素化ポリ
エチレン(CPE)などを挙げることができる。この中
で、特にIR、NR、BR、SBRから選択される1種
又は2種以上を混合したゴムは、タイヤ性能或いはタイ
ヤ構成部材との接着性等の観点から好適である。なお表
1に、トッピングゴムGとして好ましいゴム組成の一例
を示す。
【0026】
【表1】
【0027】又トッピングゴムGで被覆された前記ゴム
付き布2は、図4に示すように、いったん縦糸4に対し
て傾き角αで裁断され、各裁断片2Aをその非切断側と
なる前記側縁領域Yeで、順次重ね継ぎすることによっ
て、タイヤコード4Aをタイヤ赤道COに対して前記傾
き角αで配列させたバイアスジョイントのプライ材料1
を形成する。
【0028】そして、このプライ材料1では、この重ね
継ぎされたプライ材料1に対して、或いは裁断前のゴム
付き布2に対して放射線の照射処理をおこない、前記補
助コード4Bを崩壊させることに特徴を有する。
【0029】この放射線としては、X線、γ線、電子
線、陽子線、重陽子線、α線、β線等を挙げることがで
きるが、これらの中でも、電子線は放射線管理が容易で
操作しやすいことから好ましい。又電子線照射の照射量
もしくは吸収線量は、前記補助コード4Bが電子線照射
によってある程度崩壊してその引っ張り強度を低減させ
うるレベルであることが必要であり、好ましくは、吸収
線量は1.0Mrad以上とする。なお6.0Mrad
を越えての放射線照射は経済的にも非効率的であるし、
タイヤコード4Aが過度に架橋して硬化し、強度低下を
招く恐れがあるため好ましくない。従って、吸収線量の
上限は、6.0Mrad以下であり、好ましくは4.0
Mrad以下である。この時の加速電圧は、通常300
〜700kV程度である。
【0030】このように、前記プライ材料1は、前記放
射線の照射処理により、トッピングゴムGやタイヤコー
ド4Aにダメージを与えることなく、前記補助コード4
Bの引っ張り強度を著減せしめ、この補助コード4Bの
拘束力、即ち補強部材としての機能を実質的に喪失させ
ることができる。その結果、図5に示すように、前記重
ね継ぎ部Jとその他の部分との間のコード密度の差を、
実質的に減ずることができ、タイヤのユニフォミティー
を向上させるとともに、例えばカーカスプライとして使
用する際には、所謂ジョイントデントと呼ばれる外観不
良も抑制しうる。
【0031】又本例の如く、簾織物3の横糸6を放射線
崩壊型ポリマーを用いて形成した場合には、前記放射線
の照射処理によって、この横糸6の拘束力も同時に喪失
させることができ、加硫成型時のコード乱れを抑制しう
るなどユニフォミティーをさらに向上させることが可能
になる。なお前記放射線の照射処理により、前記トッピ
ングゴムGに架橋がある程度進行しモジュラスが適度に
上昇する。従って、横糸6による拘束力が喪失している
にも係わらず、以後の移送などの取り扱いに際しても、
このタイヤコード配列の乱れなどが防止され、品質精度
を高く維持できる。シ゛ョイントテ゛ント
【0032】なお、この放射線の照射処理は、プライ材
料1の形成後に行っても、或いは裁断前のゴム付き布2
に対して行っても良い。
【0033】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0034】
【実施例】簾織物の表裏をトッピングゴムで被覆してな
るゴム付き布を、表2の仕様に基づき試作するととも
に、試供のゴム付き布に放射線照射処理を行い、混合配
列域における補助コードの引っ張り強度を測定した。
【0035】又このゴム付き布から得たプライ材料をカ
ーカスプライとして使用した空気入りタイヤ(タイヤサ
イズ165/SR13)を表3の仕様で試作した。そし
て、このタイヤの重ね継ぎ部及びその近傍におけるコー
ド乱れの有無、並びに、新品時及び走行試験後のタイヤ
表面の凹凸(外観不良)の発生の有無を確認した。
【0036】(1)コード乱れ;タイヤを解体し、重ね
継ぎ部及びその近傍におけるコード乱れの有無を、目視
によって確認した。 (2)新品時の凹凸;使用前のタイヤにJIS規定内圧
を充填し、ジョイントデントに起因するタイヤ表面の凹
凸(外観不良)の発生の有無を目視によって確認した。 (3)走行試験後の凹凸;ドラム試験機を用い、荷重
(560kgf)、速度(80km)の条件にて500
0kmの距離を走行した後の、タイヤ成長によるタイヤ
表面の凹凸(外観不良)の発生の有無を目視によって確
認した。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】実施例のタイヤには、コード乱れ、並びに
新品時及び走行試験後の凹凸(外観不良)の発生がな
く、ユニフォミティーを向上しうるのが確認できる。
【0040】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、プライ材料の簾織
物において、その側縁領域の少なくとも一方を、タイヤ
コードと放射線崩壊型ポリマーからなる補助コードとを
混在させた混合配列域としているため、放射線の照射処
理によって前記補助コードを崩壊させることができる。
その結果、重ね継ぎ部とその他の部分との間のタイヤコ
ード密度の差を、実質的に著減することができ、タイヤ
のユニフォミティー及び外観性能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプライ材料を形成するゴム引き布の一
実施例を簾織物とともに示す正面図である。
【図2】簾織物の断面図である。
【図3】(A)、(D)は、混合配列域におけるコード
配列を例示する線図である。
【図4】ゴム引き布からのプライ材料の形成を説明する
線図である。
【図5】その重ね継ぎ部を説明する断面図である。
【図6】(A)、(B)は、従来技術を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤ用プライ材料 2 ゴム付き布 2A 裁断片 3 簾織物 4 縦糸 4A タイヤコード 4B 補助コード 5 縦糸配列体 6 横糸 7 混合配列域 8 タイヤコード配列域 G トッピングゴム Ye 側縁領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 攻 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 (72)発明者 福本 徹 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F212 AH20 VA11 VD10 VD18 VL19 4L048 AA13 AA21 AA42 AA48 AB07 AC00 AC09 BA01 BA02 BA06 CA00 CA01 DA42 EB00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行に縦糸を配列した縦糸配列体を
    横糸により簾織りした簾織物であって、 前記縦糸は、放射線によって崩壊しない素材からなるタ
    イヤコードと、放射線の照射によって崩壊する放射線崩
    壊型ポリマーからなる補助コードとを含み、 かつ前記縦糸配列体は、両側の側縁領域のうちの少なく
    とも一方の側縁領域を、前記タイヤコードと補助コード
    とが混在して配列する混合配列域とするとともに、他の
    領域を、前記タイヤコードのみが配列するタイヤコード
    配列域としたことを特徴とする簾織物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の簾織物の少なくとも一面
    をトッピングゴムにより被覆してなるゴム付き布。
  3. 【請求項3】請求項2のゴム付き布が縦糸に交わる向き
    に裁断された各裁断片の前記側縁領域を、順次重ね継ぎ
    してタイヤ用プライ材料を形成するとともに、この重ね
    継ぎしたタイヤ用プライ材料に、又は裁断前の前記ゴム
    付き布に、放射線の照射処理をおこなうことにより、前
    記補助コードを崩壊させたことを特徴とするタイヤ用プ
    ライ材料の製造方法。
  4. 【請求項4】前記放射線の照射処理は、1〜6Mrad
    の電子線照射処理であることを特徴とする請求項3記載
    のタイヤ用プライ材料の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載の製造方法により製
    造されたタイヤ用プライ材料を用いてなるタイヤ。
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