JP2003213366A - 母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材 - Google Patents

母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材

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JP2003213366A
JP2003213366A JP2002015881A JP2002015881A JP2003213366A JP 2003213366 A JP2003213366 A JP 2003213366A JP 2002015881 A JP2002015881 A JP 2002015881A JP 2002015881 A JP2002015881 A JP 2002015881A JP 2003213366 A JP2003213366 A JP 2003213366A
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太朗 廣角
Akito Kiyose
明人 清瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性に優
れた鋼材を提供する。 【解決手段】 質量%で、C:0.03〜0.2%、S
i:0.5%以下、Mn:0.5〜2.0%、P:0.
02%以下、S:0.006%以下、Al:0.01%
以下、Ti:0.005〜0.02%、Zr:0.00
5〜0.02%、O:0.003〜0.012%、N:
0.003〜0.012%を含有し、残部が鉄及び不可
避不純物からなり、平均粒径が0.002〜3.0μm
のZr酸化物が鋼材断面中心部に102〜5×106個/
mm2分散し、かつ、平均粒径が0.002〜0.5μ
mのTi窒化物、Zr窒化物が併せて鋼材断面中心部に
10 3〜5×106個/mm2分散していることを特徴と
する母材および大小入熱両方の溶接熱影響部の靭性に優
れた鋼材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母材靭性、溶接熱
影響部(Heat Affected Zone:HAZ)靭性の両方に優
れた鋼材に関するものである。本発明の鋼材は、小入熱
溶接から大入熱溶接までの広範囲な溶接条件において良
好な母材及びHAZ靭性を有するもので、建築、橋梁、
造船、ラインパイプ、建設機械、海洋構造物、タンクな
どの各種溶接鋼構造物に用いられる。
【0002】
【従来の技術】造船、建築など溶接構造物の脆性破壊防
止の観点から、溶接部からの脆性破壊の発生抑制、すな
わち、使用される鋼板のHAZ靭性の向上に関する研究
が数多くなされてきた。さらに近年では、HAZ以外を
起点とする破壊の発生抑制のため、母材そのものの靭性
向上に関しても研究がなされてきている。
【0003】一般に、結晶粒の粗大化は鋼板のHAZに
おける脆性低下の原因となる。この結晶粒の粗大化に対
し、例えば特開昭55−26164号公報にて開示され
ているように、微細なTiNや、また特開昭52−17
314号公報にて開示されているように、微細なZrN
を、いずれも鋼中に微細分散させることで、それらによ
る旧オーステナイト粒(以下、旧γ粒)のピンニング効
果により、結晶粒の粗大化を防止する対策がとられてい
る。
【0004】しかしながら、このような窒化物は、熱影
響が小さい母相あるいは溶接入熱量の小さい溶接方法の
HAZでは結晶粒の粗大化抑制に寄与するが、溶接入熱
量が20kJ/mmを超えるような大入熱溶接において
は、旧γ粒のピンニングに寄与する微細な窒化物が溶解
しやすく、消滅してしまうという問題点がある。
【0005】一方、特開昭60−245768号公報、
特開昭60−152626号公報、特開昭63−210
235号公報、特開平2−250917号公報にて開示
されているように、粗大なγ粒の内部に、Ti酸化物や
TiNとMnSの複合析出物を核とした粒内変態フェラ
イトを積極的に生成させ、HAZ靭性の向上を図る方法
が知られている。
【0006】しかしながら、これらの技術によって製造
される鋼も、溶接入熱量が20kJ/mmを超えるよう
な大入熱溶接においては十分な靭性を得ることは困難で
ある。さらに、上述の鋼中非金属析出物は数ミクロンの
比較的大きなものが主であり、十分な母相靭性の向上も
期待できないという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、母材の良好な靭性と、大小入熱溶接におい
ても良好なHAZ靭性を併せ持つ鋼材を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、良好な母材
およびHAZ靭性を有する鋼材の開発を狙いとして、
(a)加熱γ粒成長抑制、および、(b)適正な酸化物
および窒化物の存在形態について鋭意検討し、新たな金
属学的効果を知見して本発明に至った。
【0009】本発明の要旨は、以下のとおりである。
【0010】(1)質量%で、 C:0.03〜0.2% Si:0.5%以下 Mn:0.5〜2.0% P:0.02%以下 S:0.006%以下 Al:0.01%以下 Ti:0.005〜0.02% Zr:0.005〜0.02% O:0.003〜0.012% N:0.003〜0.012% を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、平均
粒径が0.002〜3.0μmのZr酸化物が鋼材断面
中心部に102〜5×106個/mm2分散し、かつ、平
均粒径が0.002〜0.5μmのTi窒化物、Zr窒
化物が併せて鋼材断面中心部に103〜5×106個/m
2分散していることを特徴とする母材および大小入熱
溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材。
【0011】(2)質量%で、さらに Cu:1.5%以下 Ni:1.5%以下 Mo:1.0%以下 Cr:1.0%以下 Nb:0.05%以下 V:0.05%以下 B:0.002%以下 の1種または2種以上を含有することを特徴とする上記
(1)に記載の母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性
に優れた鋼材。
【0012】(3)質量%で、さらに Ca:0.0005〜0.005% REM:0.0005〜0.005% の1種または2種を含有することを特徴とする上記
(1)または(2)に記載の母材および大小入熱溶接熱
影響部の靭性に優れた鋼材。
【0013】(4)質量%を用いて下記(1)式で計算
される有効酸化物指数が正であり、かつ、下記(2)式
で計算される有効窒化物指数が−0.008〜+0.0
05の範囲にあることを特徴とする上記(1)〜(3)
のいずれかに記載の母材および大小入熱溶接熱影響部の
靭性に優れた鋼材。
【0014】 (有効酸化物指数)=[%Zr]−2.85×([%O]−0.17 ×[%REM]−0.4×[%Ca]) …(1) (有効窒化物指数)=[%Ti]+0.51×(有効酸化物指数) −3.4×[%N] …(2)
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で知見した新たな金属学的
効果について以下に説明する。
【0016】まず、加熱γ粒径成長抑制について、溶接
入熱量が20kJ/mmを超えるような大入熱溶接の場
合を例にとり説明する。この場合は、加熱温度が130
0〜1400℃にも及ぶため、窒化物が溶解、粗大化す
ることでγ粒界の移動をピンニングする力が著しく低下
し、γ粒の成長を抑制することは困難であった。
【0017】そこで、上記の高温下でも熱的に安定であ
る酸化物によるピンニングによってγ粒成長を抑制する
ことを検討した。
【0018】その結果、TiとZrをこの順番で溶鋼中
に含有させることにより、平均粒径が0.3〜3.0μ
m、さらにその大部分が0.3〜1.5μmの微細なZ
r酸化物が多量に生成することを見出した。加えて、鋳
造後、平均粒径が0.002〜0.5μmの微細なTi
Nが多量に生成することも見出した。
【0019】以下に、Zr酸化物が粗大化せず、微細な
状態で存在する理由を説明する。
【0020】Tiを脱酸元素として用いた場合、一旦T
iを主成分とする酸化物が生成する。この状態でZrが
添加されるとTi酸化物が還元され、収縮する。この時
放出される酸素分は、新たにZr酸化物が生成するため
の酸素分供給源となるが、その供給速度は小さく、Zr
酸化反応の過飽和度が低く抑えられるため、新たに生成
するZr酸化物は微細なものとなる。
【0021】この微細なZr酸化物は、1300〜14
00℃の高温でも安定に存在するため、溶接入熱量が2
0kJ/mmを超えるような大入熱溶接においても、H
AZ靭性の向上に寄与する。
【0022】また、Zr酸化物内にはTi酸化物がほと
んど複合せず、Ti酸化物を還元するのに十分な量のZ
rを添加した場合には、Tiは酸化物としては不安定な
状態となる。一方、TiはZrと比較して窒素との親和
力が大きく、鋼中においても窒化物を生成しやすい。す
なわち、鋼中に添加したTiが効率よくTiNとなり、
酸化物生成で過剰となったZrによるZrNと相俟っ
て、母材靭性および溶接入熱量が20kJ/mm以下で
あるような小入熱溶接におけるHAZ靭性向上に大きく
寄与する。
【0023】以上述べたとおり、TiとZrの組み合わ
せは、微細な酸化物および窒化物を効率よく生成し、母
材およびHAZの靭性を向上するのに非常に優れた方法
である。
【0024】本発明で規定した析出物の分散状態は、例
えば、以下のような方法で定量的に測定される。
【0025】TiNあるいはZrNの分散状態は、母相
鋼板の任意の位置、好ましくは鋼材断面中心部の位置か
ら抽出レプリカ試料を作成し、これを透過型電子顕微鏡
(TEM)を用いて10000〜50000倍の倍率で
少なくとも1000μm2以上の領域にわたって観察
し、対象となる大きさの窒化物を測定し、単位面積当た
りの個数に換算する。
【0026】次に、Zr酸化物の測定方法の例を示す。
母材鋼板の任意の場所、好ましくは鋼材断面1/4厚み
の位置から小片試料を切り出し、これを1400℃〜1
450℃で10分間以上保持することで酸化物以外の介
在物を溶体化させ、その後水冷する。これを鏡面研磨
し、光学顕微鏡を用いて1000倍の倍率で少なくとも
1mm2以上の面積にわたって観察する。
【0027】対象となる酸化物のうち少なくとも10個
以上についてX線マイクロアナライザー(EPMA)に
付属の波長分散型分光法(WDS)を用いて組成を分析
し、酸化物の平均組成を求める。この時、酸化物組成の
分析値に地鉄のFeが検出される場合は、分析値からF
eを除外して酸化物の平均組成を求める。
【0028】Tiの添加量が0.005〜0.02%、
Zrの添加量が0.005〜0.02%の範囲内であれ
ば、Zr酸化物の平均粒径は3.0μm以下の範囲内に
入り、1mm2あたり1.0×102〜1.0×104
程度の分散状態が得られる。また、Ti系窒化物、Zr
系窒化物の平均粒径は0.5μm以下の範囲内に入り、
1mm2あたり1.0×104個以上の分散状態が得られ
る。
【0029】大入熱HAZ靭性の向上に寄与するZr酸
化物粒子は、適切な範囲内で小さく高密度に分散するほ
ど靭性向上効果が大きい。しかし、平均粒径が0.00
2μm未満の場合、γ粒ピンニング効果が十分でない。
よって、平均粒径の下限を0.002μmとする。ま
た、平均粒径が3μmを超えると、酸化物そのものが破
壊の起点となり、靭性の低下を招くので好ましくない。
よって、上限は3μmとする。
【0030】一方、酸化物の数密度は1mm2あたり1
2個未満であると十分な靭性向上効果が得られない。
よって、下限を102個/mm2とする。また、数密度が
1mm 2あたり5×106個を超えると、脆性破壊の起点
が増加し、靭性に不利な要因も増えるため、靭性向上効
果が飽和し、延性の劣化も招くことから好ましくない。
よって、上限を5×106個/mm2とする。
【0031】TiおよびZrの窒化物に関しても同様に
小さく高密度に分散するほど靭性向上効果が大きく、平
均粒径の下限は酸化物の場合と同様0.002μmと
し、数密度の上限を5×106個/mm2とする。一方、
平均粒径が0.5μmを超えるか、あるいは分散状態が
1mm2あたり103個未満になると十分な靭性向上効果
が得られない。よって、窒化物の平均粒径の上限を0.
5μm、粒子数の下限を103個/mm2とする。
【0032】次に、各々の化学成分の限定理由について
説明する。なお、%は質量%を意味する。
【0033】Cの下限である0.03%は、母材および
溶接部の強度、靭性を確保するための最小値である。し
かし、Cが多すぎると母材およびHAZの靭性を低下さ
せるとともに、溶接性を劣化させるため、その上限を
0.2%とする。
【0034】Siは脱酸のために鋼に含有されるが、多
すぎると溶接性およびHAZ靭性が劣化するため、上限
を0.5%とする。本発明の脱酸はTiだけでも十分可
能であり、良好なHAZ靭性を得るためには、Siを
0.3%以下にするのが望ましい。また下限は0%であ
る。
【0035】Mnは母材およびHAZ部の強度、靭性の
確保に不可欠であり、下限を0.5%とする。しかし、
Mnが多すぎるとHAZ靭性の劣化や、スラブの中心偏
析助長による溶接性劣化などがおこるため、上限を2.
0%とする。
【0036】Pは本発明方法においては不純物元素であ
り、0.02%以下とする。Pの低減はスラブ中心偏析
の軽減を通じて母材およびHAZの機械的性質を改善
し、さらにはHAZの粒界破壊を抑制する。したがっ
て、下限は0%である。
【0037】Sは多すぎると中心偏析を助長したり、延
伸したMnSが多量に生成したりするため、母材および
HAZの機械的性質が劣化する。また、Ceとの親和力
が大きく、微細な複合酸化物の生成を阻害するため、S
濃度は低いほど望ましい。したがって、上限を0.00
6%とする。また下限は0%である。
【0038】Alは多すぎると脱酸生成物がクラスター
化し、粗大な介在物を作る原因になる。したがって、A
l量は少ない程よく、上限を0.01%とする。また下
限は0%である。
【0039】Tiはピンニング粒子であるTiNの分散
状態を制御する上で重要であり、後述する有効窒化物指
数の適性範囲と相俟って、狭い範囲に限定されなければ
ならない。Tiが0.005%未満の場合、単独析出す
るTiNの量が103個/mm2未満となり、母材靭性向
上に必要なγ粒ピンニング効果が得られない。
【0040】一方、Tiが0.02%を超える場合、有
効Ti量が適正範囲内にあっても実質的にTiCが過剰
に生成し、母材およびHAZの靭性が低下する。このた
め、上限を0.02%、下限を0.005%とした。好
ましくは、0.007〜0.02%である。
【0041】ZrはTi酸化物を還元し、母材の靭性向
上に有効なTiNを効率よく生成する上で重要であり、
後述する有効Ti濃度の適性範囲と相俟って、狭い範囲
に限定されなければならない。Zrが0.005%未満
の場合、Zr酸化物の個数が1.0×102個/mm2
満となり、大入熱HAZ靭性向上に必要なγ粒成長抑制
効果が得られない。
【0042】一方、Zrが0.02%を超える場合、後
述する有効酸化物指数が適正範囲内にあっても実質的に
ZrCが過剰に生成し、母材およびHAZの靭性が低下
する。このため、上限を0.02%、下限を0.005
%とする。
【0043】Oは、高温でも安定なピンニング粒子とし
ての酸化物を確保する上で必要である。Oが0.003
%未満の場合、酸化物の個数が不足し、HAZ靭性が劣
化する。一方、Oが0.012%を超える場合、鋼材の
清浄度の悪さが機械的性質に悪影響を及ぼすようにな
る。よって、上限を0.012%、下限を0.003%
とする。
【0044】Nはピンニング粒子であるTiNを生成さ
せるための必須元素であり、その個数を確保する上でも
重要である。Nが0.003%未満の場合、TiNある
いはZrNの個数が確保できない。また、Nが0.01
2%を超える場合は、固溶Nが過剰となり、靭性の低下
を引き起こす。よって、上限を0.012%、下限を
0.003%とする。
【0045】本発明においては、製品に求める特性を発
現させるため、さらに以下の元素を1種または2種以上
溶鋼に添加してもよい。
【0046】Cu、Niは溶接性およびHAZ靭性に悪
影響を及ぼすことなく母材の強度、靭性を向上させる。
しかし、1.5%を超えると溶接性およびHAZ靭性が
劣化する。よって、上限を1.5%とする。
【0047】Mo、Crは母材の強度、靭性を向上させ
る。しかし、1.0%を超えると母材の靭性、溶接性お
よびHAZ靭性が劣化する。よって、上限を1.0%と
する。
【0048】Nbは母材組織の微細化に有効な元素であ
り、母材の機械的性質を向上させる。しかし、0.05
%を超えるとHAZ靭性が劣化する。よって、上限を
0.05%とする。
【0049】Vは母材の靭性を向上させる。しかし、
0.05%を超えると溶接性およびHAZ靭性が劣化す
る。よって、上限を0.05%とする。
【0050】Bは焼入れ性を高めて母材やHAZの機械
的性質を向上させる。しかし、0.002%を超えて添
加すると、HAZ靭性や溶接性が劣化する。よって、上
限を0.002%とする。
【0051】すべての元素について下限値は0%を超え
る値とする。
【0052】なお、本発明においては、酸化物をさらに
微細化し、そして多量化し、HAZ靭性を向上させる元
素として、さらに以下の元素を1種または2種以上溶鋼
に添加してもよい。その際、以下の元素をZr添加から
鋳造までの間に添加するのが望ましい。
【0053】Ca、REM(希土類元素を示す)は硫化
物を生成することにより伸長MnSの生成を抑制し、鋼
材の板厚方向の特性、特に耐ラメラティア性(厚板に継
手を溶接した時、鋼板表面で溶接部を中心にして層状に
なって剥離する現象)を改善する。
【0054】Ca、REMはともに0.0005%未満
ではこの効果が得られないので、下限値を0.0005
%とする。逆に、0.005%を超えるとCa、REM
の粗大な酸化物が増加し、HAZ靭性に寄与する酸化物
個数が減少するため、上限を0.005%とする。
【0055】ここで、適正なTi、ZrとO、Nの存在
形態について説明する。
【0056】鋼中のTiおよびZrはOと結合して酸化
物を生成しうるが、Zr酸化物が優先的に生成する。O
に対してZrが不足した場合、Ti酸化物が生成する
が、これはZrに還元されないため比較的径が大きい。
したがって、ZrはTi酸化物をすべて還元しうる量以
上の添加が望ましい。
【0057】次に、残ったTi、ZrはNと結合して窒
化物を生成しうるが、TiNが優先的に生成し、残りの
NはZrと結合する。さらに残ったTi、Zrが存在す
れば、Cと結合してTiCあるいはZrCを形成する
が、これらの炭化物は析出脆化をもたらす。Ti、Zr
のいずれとも結合できなかった過剰なNが存在する場合
は、固溶Nとして地鉄中に残存し、脆化をもたらす。
【0058】以上の考え方に基づき、本発明では、以下
の(1)式の「有効酸化物指数」と、(2)式の「有効
窒化物指数」を定義する。
【0059】 (有効酸化物指数)=[%Zr]−2.85×([%O]−0.17 ×[%REM]−0.4×[%Ca]) …(1) (有効窒化物指数)=[%Ti]+0.51×(有効酸化物指数) −3.4×[%N] …(2) (1)式および(2)式の各元素の係数は、想定される
酸化物および窒化物から化学量論的に決定された値であ
る。溶接温度が1300〜1400℃に至るような大入
熱溶接においては、Ti、Zr、Nの存在形態はさらに
複雑である。
【0060】その理由は、溶接加熱時にTiC、Ti
N、ZrC、ZrNの多くが一旦地鉄中に固溶し、固溶
したTi、Zr、C、Nが溶接冷却中にTiC、Ti
N、ZrC、ZrNとして再析出するとともに、一部は
固溶のまま存在するからである。
【0061】このようなTi、ZrとNの存在状態を制
御してHAZ靭性の向上を目指すためには、Ti、Z
r、Nそれぞれの量を規定するとともに、有効酸化物
量、有効窒化物量を用いて他の成分とのバランスをとる
ことが重要である。
【0062】図1および図2は、溶接入熱量が30kJ
/mmの場合をシミュレートした、1400℃に加熱し
た時のHAZ靭性に及ぼす有効酸化物指数および有効窒
化物指数の影響を示す。有効酸化物指数が0以上かつ有
効窒化物指数が−0.008〜+0.005の範囲で良
好な靭性を示す。
【0063】すなわち、この範囲がHAZ組織の細粒化
と同時に、炭化物析出ならびに固溶Nによる脆化を回避
できる適正な成分範囲であることを示している。有効酸
化物指数が0未満の場合はHAZ靭性の向上に有効な微
細酸化物の個数が不足する。一方、有効窒化物指数が−
0.008未満の場合は固溶Nが過剰となり、有効窒化
物指数が0.005を超える場合、炭化物析出量が過剰
となることにより、それぞれHAZ靭性が劣化する。v
E(−10℃)が65J以上を本発明の範囲とする。
【0064】このように、有効酸化物指数と有効窒化物
指数を考慮することにより、さらに良好な母材およびH
AZの靭性が得られる。
【0065】本発明鋼材は、鉄鋼業の製鋼工程において
所定の化学成分に調整し、連続鋳造を行い、鋳片を再加
熱した後に厚板圧延によって形状と母材材質を付与する
ことで製造される。必要に応じ、鋼材に各種の熱処理を
施して母材の材質が制御される。鋳片を再加熱すること
なく、ホットチャージ圧延することも可能である。
【0066】さらに、適切な鋳造設備を用い、板厚50
〜150mmのスラブを連続鋳造する際においても、本
発明を適用することにより、母材および溶接熱影響部の
靭性に優れた鋼材を製造することができる。
【0067】
【実施例】(実施例)表1に示す組成の鋼を真空溶解炉
で溶製し、分塊圧延により70〜120mm厚のスラブ
とした。ついで、これらスラブを1200℃に加熱し、
熱間圧延により板厚20mmの厚鋼板とし、圧延後空冷
した。これら圧延のまま材を用いて、以下(1)〜
(3)の方法を用いて、それぞれ酸化物および窒化物の
数密度、母材およびHAZの靭性を調査した。
【0068】その結果を表2に示す。なお、2つの表に
おける鋼A1〜A12が本発明例、鋼B1〜B12およ
び鋼C1〜C6が比較例である。
【0069】(1)酸化物および窒化物の数密度調査 酸化物および窒化物粒子の個数測定は、母材断面の板厚
中心部から抽出レプリカ試料を作成し、これを3000
0倍の倍率で2000μm2の面積にわたってTEM観
察することで行った。
【0070】また、表2の0.5〜3.0μmの大きさ
の酸化物の個数の測定は、同じく、母材断面の板厚中心
部から小片を切り出して1400℃で20分間保定した
後に水冷し、鏡面研磨面を1000倍の倍率で4mm2
の面積にわたって光学顕微鏡観察することで行った。
【0071】(2)母材の靭性試験 上記圧延のまま材の板厚T/2部から圧延方向と直角方
向にJIS Z 2202に規定する4号試験片を採取
し、JIS Z 2242に準拠して、破面遷移温度
(vTrs)を求めた。
【0072】(3)HAZの靭性試験 上記圧延のまま材の板厚T/2部から、所定の寸法の溶
接熱サイクル再現試験片を採取し、入熱5kJ/mmの
小入熱HAZ相当、もしくは、入熱30kJ/mmの大
入熱HAZ相当のいずれかの熱サイクルを付与した後、
シャルピー衝撃試験片とし、−10℃におけるシャルピ
ー吸収エネルギー(vE−10)によりHAZ靭性を評
価した。
【0073】表2から、本発明例(鋼A1〜A12)で
は、母材のvTrsは−35℃以下であり高靭性であ
る。しかも、溶接熱影響部の靭性も、入熱5kJ/mm
でvE−10が80J以上、入熱30kJ/mmでもv
E−10で65J以上と、大入熱溶接でも高い吸収エネ
ルギーを示し、溶接熱影響部の靭性も優れている。
【0074】一方、鋼組成が本発明の範囲から外れる比
較例をB1〜B12およびC1〜C6に示す。鋼B1〜
B12は基本成分のうちTiおよびZrを除くいずれか
の元素が、発明の要件を満たさない例である。また、鋼
C1〜C4は、TiあるいはZrが発明の要件を満たさ
ない例であり、C5〜C6は、有効酸化物指数、有効窒
化物指数が発明の要件を満たさない例であり、これら
は、酸化物および窒化物の形態が適切に制御されていな
いため、もしくは、炭化物の過剰析出により、本発明と
比較して母材靭性、または/および、HAZ靭性が劣
る。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、母材および大小入熱溶
接熱影響部の靭性に優れた鋼材を提供することができ、
溶接鋼構造物用の鋼材の範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】HAZ靭性と有効酸化物指数の関係を示す図で
ある。
【図2】HAZ靭性と有効窒化物指数の関係を示す図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、 C:0.03〜0.2% Si:0.5%以下 Mn:0.5〜2.0% P:0.02%以下 S:0.006%以下 Al:0.01%以下 Ti:0.005〜0.02% Zr:0.005〜0.02% O:0.003〜0.012% N:0.003〜0.012% を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、平均
    粒径が0.002〜3.0μmのZr酸化物が鋼材断面
    中心部に102〜5×106個/mm2分散し、かつ、平
    均粒径が0.002〜0.5μmのTi窒化物、Zr窒
    化物が併せて鋼材断面中心部に103〜5×106個/m
    2分散していることを特徴とする母材および大小入熱
    溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材。
  2. 【請求項2】 質量%で、さらに Cu:1.5%以下 Ni:1.5%以下 Mo:1.0%以下 Cr:1.0%以下 Nb:0.05%以下 V:0.05%以下 B:0.002%以下 の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求
    項1に記載の母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性に
    優れた鋼材。
  3. 【請求項3】 質量%で、さらに Ca:0.0005〜0.005% REM:0.0005〜0.005% の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1
    または2に記載の母材および大小入熱溶接熱影響部の靭
    性に優れた鋼材。
  4. 【請求項4】 質量%を用いて下記(1)式で計算され
    る有効酸化物指数が正であり、かつ、下記(2)式で計
    算される有効窒化物指数が−0.008〜+0.005
    の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の母材および大小入熱溶接熱影響部の靭性に
    優れた鋼材。 (有効酸化物指数)=[%Zr]−2.85×([%O]−0.17 ×[%REM]−0.4×[%Ca]) …(1) (有効窒化物指数)=[%Ti]+0.51×(有効酸化物指数) −3.4×[%N] …(2)
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