JP2003212722A - 新規化粧料用粉体及びこれを配合した化粧料 - Google Patents

新規化粧料用粉体及びこれを配合した化粧料

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JP2003212722A JP2002005513A JP2002005513A JP2003212722A JP 2003212722 A JP2003212722 A JP 2003212722A JP 2002005513 A JP2002005513 A JP 2002005513A JP 2002005513 A JP2002005513 A JP 2002005513A JP 2003212722 A JP2003212722 A JP 2003212722A
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田中博和
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巧 宮崎
Hirochika Nishimura
博睦 西村
Masami Ikeuchi
将巳 池内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上がりの自然さを失わない艶を付与する化
粧料用の粉体及び艶を付与する化粧料を提供する。 【解決手段】 チタンマイカの表面をアルミナ及びシリ
カで順次コートしてなる化粧料用の粉体で、チタンマイ
カのチタン量とアルミナコート量の比が、1:1〜1
5:1であることを特徴とする。更に20〜70度の任
意の入入射角に対する反射強度の安定域が少なくとも1
0度の広がりを有することを特徴とする化粧料用粉体を
作成し、化粧料に含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料用の粉体及
びそれを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】メークアップ化粧料において、化粧効果
と仕上がりの自然さの釣り合いを取ることは美しさを創
出する上で重要な課題となっている。即ち、カバー力を
追求したメークアップ化粧料においては、べったりした
白さ、厚ぼったさが不自然な、能面のような印象を作る
し、パール剤などによる過度の艶の付与は、不自然なて
かりとなり、仕上がりに人工的なイメージが強く残るこ
とを避けられない。この内、カバー力と自然さの課題に
ついては、チタンセリサイトに多層にシリカをコートし
た粉体及びWO99/49834で提案した鱗片状基材
に屈折率の高いものから低いものへと順次積層被覆した
粉体により、カバー力がありながら自然に見えるメーク
を具現化することに成功したが、艶の付与においてはこ
の様なバランシングは未解決と言わざるを得ない状況に
あった。
【0003】従来、メークアップ化粧料に於ける艶の付
与は、チタンマイカの干渉パール様光沢によるものが多
く、かかるチタンマイカのパール様光沢の不自然さを緩
和するためには、チタンマイカに対して等量乃至は2倍
量のシリカなどの半透明粉体を含有させることが必要で
あった。この様なシリカ類の大量の配合は、処方の自由
度を大きく損なうばかりか、化粧動作時の感触低下にも
つながり、処方設計上は好ましいものとは言い難かっ
た。又、その効果も充分とは言えず、あえてこの様な危
険を冒して処方組みすることもあまりやられていないの
が現状であった。
【0004】一方、この様な艶の自然さを持たせる技術
にアルミナを用いることは全くなされていなかったし、
チタンマイカの表面をアルミナ及びシリカでコートした
化粧料用の粉体も全く知られていなかった。従って、化
粧料において、チタンマイカの表面をアルミナ及びシリ
カで順次コートしたものが、自然な艶を付与するのに有
用であることも全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、仕上がりの自然さを失わない
艶を付与する化粧料用の粉体及び艶を付与する化粧料を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、仕上がりの自然さを失わない艶を付与する化粧料用
の粉体及び艶を付与する化粧料を求めて、鋭意研究を重
ねた結果、チタンマイカの表面をアルミナ及びシリカで
順次コートしてなる、化粧料用の粉体が艶を付与しつつ
も自然さを失わない特性を有しており、このものを含有
する化粧料に仕上がりの自然さを失わない艶を付与する
作用を有することを見出し、発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものであ
る。 (1)チタンマイカの表面をアルミナ及びシリカで順次
コートしてなる化粧料用の粉体で、チタンマイカのチタ
ン量とアルミナコート量の比が、1:1〜15:1であ
ることを特徴とする。更に20〜70度の任意の入入射
角に対する反射強度の安定域が少なくとも10度の広が
りを有することを特徴とする化粧料用粉体。 (2)アルミナ及びシリカのコート量が、粉体全体に対
して、10〜30重量%であることを特徴とする、
(1)に記載の化粧料用の粉体。 (3)(1)記載のの化粧料用粉体が、シルバー色のパ
ール光沢を有することを特徴とする(1)又は(2)記
載の化粧料用粉体。 (4)(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料用の粉
体を含有する、化粧料。 以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
【0007】(1)本発明の化粧料用の粉体 本発明の化粧料用の粉体は、チタンマイカの表面をアル
ミナ及びシリカで順次コートしてなることを特徴とす
る。この様な粉体は、チタンマイカ上に塩化アルミニウ
ムなどを中和し水酸化アルミニウムを析出させ、しかる
後、珪酸ナトリウムなどを中和しシリカゲルなどを析出
させ、チタンマイカ上に水酸化アルミニウムとシリカの
コート層を作成し、これを焼成することにより製造する
ことができる。又、アルミナ、シリカゲルをメカノケミ
カルにコーティングし、焼成して結合固定して製造する
こともできる。かかるアルミナ・シリカコートチタンマ
イカに於ける、アルミナのコート量はチタンマイカの酸
化チタンに対して、TiO:Alの重量比とし
てとして1:1〜15:1であり、アルミナ或いはシリ
カのコートの形態としてはこれらの比が等量程度、具体
的な数値としてはコートに於ける重量比として、1:2
〜2:1が好ましく、2:3〜3:2が更に好ましい。
又、アルミナ・シリカのコート量は粉体全量に対して1
0〜30重量%が好ましく、更に好ましくは15〜25
重量%である。又、かかる粉体の粒子径は1〜100μ
mが好ましく、更に好ましくは5〜50μmである。本
発明の化粧料用の粉体はそのまま化粧料に含有させるこ
ともできるし、ハイドロジェンメチルポリシロキサン処
理、ジメチルポリシロキサン処理、シランカップリング
処理、脂肪酸金属石けん処理、アシル化アミノ酸塩処理
などの表面処理を施した後、化粧料に含有させることも
できる。この様な表面処理された粉体も本発明の化粧料
用の粉体の技術範囲に属する。本発明の化粧料用の粉体
は艶を有しつつもてかり感を感じさせない。この様な特
徴は光学的物性として、低角度での光に対して角度依存
性の低い反射特性域を有することで表現される。かかる
反射角に依存しない反射強度の安定域は、反射角にして
10度以上存在する。この様に反射光の強度が反射角が
依存しない部分が広く存在することにより、人工的なパ
ール感を感じることを抑制できる。本発明の化粧料用の
粉体を化粧料に含有させる場合、好ましい含有量は、1
〜40重量%であり、更に好ましくは5〜25重量%で
ある。これは、少なすぎると艶付与効果を発揮しない場
合があり、多すぎると不自然さが出現する場合があるか
らである。
【0008】(2)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記本発明の粉体を含有することを
特徴とする。本発明の化粧料は、上記本発明の化粧料用
の粉体の効果により、艶を付与する作用に優れつつも、
前記付与された艶により不自然な装いの印象を形成しな
い。この為、顔色の優れない人などが使用すると、輝く
ような明るい装いのメークとすることが出来、以て他人
に対する印象形成を著しく向上することができる。本発
明の化粧料としては、粉体を含有するものであれば特段
の限定無く適用することができるが、メークアップ化粧
料、取り分け、アンダーメークアップ化粧料、ファンデ
ーション、フェースパウダー、プレストパウダーなどの
ベースメークアップ化粧料に適用されることが特に好ま
しい。本発明の化粧料は、上記本発明の化粧料用の粉体
以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有するこ
とができる。この様な任意成分としては、例えば、ワセ
リンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水
素類、ホホバ油やセチルイソオクタネート等のエステル
類、オリーブ油等のトリグリセライド類、オクタデシル
アルコールやオレイルアルコール等の高級アルコール
類、グリセリンや1,3−ブタンジオール、1,2−ペ
ンタンジオール、イソプレングリコール、ジプロピレン
グリコール等の多価アルコール類、非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤類等が例示できる。これら
の内、特に好ましい成分としては、隠蔽力があり、且
つ、比較的厚ぼったさの少ない微粒子二酸化チタンであ
る。更に好ましい形態としては、ステアリン酸アルミニ
ウムなどの脂肪酸金属石けん1〜10重量%で表面を処
理された微粒子二酸化チタンである。このものの含有量
は、10〜40重量%が好ましい。本発明の化粧料は、
これら必須の成分と任意の成分とを常法に従って処理す
ることにより製造することができる。かくして得られた
本発明の化粧料は自然な艶を付与する作用に優れる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0010】<実施例1>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)90gを500
mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとして1
0%濃度の塩化アルミニウム水溶液100g及び尿素7
0gを水280mLに溶かした水溶液の混合物に加え、
良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その後室
温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾燥後
更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化アル
ミニウムをコートしたものをえた。これを90g計量
し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1Lに
加えよく分散させた。これに知りかとして4重量%の正
ケイ酸エチルを含むエタノール溶液250gを加えて、
50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ過
し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し110
℃で乾燥し、本発明の化粧料用粉体1を得た。このもの
は蛍光X線分析によれば、チタンマイカ上にシリカ10
重量%とアルミナ9重量%がコートした粉体であること
が明らかになった。このものでタブレットを作成し、入
射角20度と40度でゴニオメーターを用い反射光の強
度分布を調べた。これを図1、2に示す。これより本発
明の化粧料用の粉体においては、20度でも、40度で
も反射角に依存しない反射強度の安定域は、反射角にし
て10度以上存在することがわかる。更に、このものの
表面の電子顕微鏡写真を図3に示す。これより、チタン
マイカの表面上にシリカ、アルミナが一様にコートされ
ていることが判る。又、このものを上腕内側上にパフで
塗布し、艶の変化を調べた。艶の変化は、艶の強さをス
コア5:非常に艶を感じる、スコア4:艶を感じる、ス
コア3:艶が増した、スコア2:艶は塗布前と変わらな
い、スコア1:塗布前より艶が少なくなったの基準に従
って、艶の自然さをスコア5:極めて自然な艶、スコア
4:自然な艶、スコア3:やや不自然な艶、スコア2:
不自然な艶、スコア1:人工的な艶(てかり)の基準で
評価した。同時に、チタンマイカのみ(対照例1)、シ
リカとアルミナの等量混合物(対照例2)、チタンマイ
カ80重量部、アルミナ(不定形、粒子径0.3μm)
10重量部、シリカ(不定形、粒子径0.3μm)10
重量部の混合物(比較例1)も同様に評価した。結果を
表1に示す。これより、本発明の粉体は、自然な艶を付
与する作用に優れることが判る。
【0011】
【表1】
【0012】<実施例2>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)85gを500
mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとして1
0%濃度の塩化アルミニウム水溶液150g及び尿素1
05gを水420mLに溶かした水溶液の混合物に加
え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その
後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾
燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化
アルミニウムをコートしたものをえた。これを93g計
量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1L
に加えよく分散させた。これにシリカとして4重量%の
正ケイ酸エチルを含むエタノール溶液175gを加え
て、50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ
過し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し11
0℃で乾燥し、本発明の化粧料用粉体2を得た。蛍光X
線分析の結果、この粉体はチタンマイカ79重量部に1
4重量部のアルミナと7重量部のシリカがコートした形
態であることが判った。
【0013】<実施例3>チタンマイカ(レッド系、酸
化チタン48%、平均粒径18μm)96.5gを50
0mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとして
10%濃度の塩化アルミニウム水溶液35g及び尿素2
4.5gを水98mLに溶かした水溶液の混合物に加
え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その
後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾
燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化
アルミニウムをコートしたものをえた。これを85g計
量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1L
に加えよく分散させた。これにシリカとして4重量%の
正ケイ酸エチルを含むエタノール溶液375gを加え
て、50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ
過し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し11
0℃で乾燥し、本発明の化粧料用粉体3を得た。蛍光X
線分析の結果、この粉体はチタンマイカ82重量部に3
重量部のアルミナと15重量部のシリカがコートした形
態であることが判った。ここで使用したチタンマイカ
(レッド系、酸化チタン48%、平均粒径20μm)を
比較例2として評価した。
【0014】<比較例3>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)85gを500
mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとして1
0%濃度の塩化アルミニウム水溶液150g及び尿素1
05gを水420mLに溶かした水溶液の混合物に加
え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その
後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾
燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化
アルミニウムをコートした比較例2の粉体を得た。
【0015】<比較例4>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)を85g計量
し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1Lに
加えよく分散させた。これにシリカとして4重量%の正
ケイ酸エチルを含むエタノール溶液375gを加えて、
50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ過
し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し110
℃で乾燥し、比較例3の粉体を得た。
【0016】<実施例4>チタンマイカ(ブルー系、酸
化チタン42%、平均粒径25μm)80.7gを50
0mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとして
10%濃度の塩化アルミニウム水溶液193g及び尿素
135.1gを水540mLに溶かした水溶液の混合物
に加え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、
その後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃
で乾燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに
酸化アルミニウムをコートしたものをえた。これを88
g計量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)
1Lに加えよく分散させた。これにシリカとして4重量
%の正ケイ酸エチルを含むエタノール溶液300gを加
えて、50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後
ろ過し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し1
10℃で乾燥し、本発明の化粧料用粉体3を得た。蛍光
X線分析の結果、この粉体はチタンマイカ71重量部に
17重量部のアルミナと12重量部のシリカがコートし
た形態であることが判った。
【0017】<実施例5>実施例1〜3の粉体、比較例
2、3の粉体を実施例1と同様に艶の変化を指標に評価
した。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料用
の粉体は優れた艶特性を有すること、及び、酸化チタン
とアルミナのコートに於ける重量比として、1:1〜1
5:1が好ましく、アルミナ及びシリカのコート量は、
粉体全体に対して、10〜30重量%が好ましいことが
わかる。
【0018】
【表2】
【0019】<比較例5>実施例4で使用したチタンマ
イカ(ブルー系、酸化チタン42%、平均粒径25μ
m)は実施例5の評価で、艶強度5、艶の自然さが1で
あった。
【0020】<実施例6>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)96.5gを5
00mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとし
て10%濃度の塩化アルミニウム水溶液35g及び尿素
24.5gを水98mLに溶かした水溶液の混合物に加
え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その
後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾
燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化
アルミニウムをコートしたものをえた。これを90g計
量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1L
に加えよく分散させた。これにシリカとして4重量%の
正ケイ酸エチルを含むエタノール溶液250gを加え
て、50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ
過し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し11
0℃で乾燥し、本発明の化粧料用粉体5を得た。蛍光X
線分析の結果、この粉体はチタンマイカ87重量部に3
重量部のアルミナと10重量部のシリカがコートした形
態であることが判った。このものは実施例5の評価で、
艶強度が5、艶の自然さが3であった。
【0021】<比較例6>チタンマイカ(シルバー系、
酸化チタン40%、平均粒径20μm)96.5gを5
00mLの水に分散させ、これを酸化アルミニウムとし
て10%濃度の塩化アルミニウム水溶液35g及び尿素
24.5gを水98mLに溶かした水溶液の混合物に加
え、良く混合した。これを90℃で5時間加熱し、その
後室温まで冷却した。これをろ過水洗し、110℃で乾
燥後更に600℃で5時間加熱し、チタンマイカに酸化
アルミニウムをコートしたものをえた。これを90g計
量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1L
に加えよく分散させた。これにシリカとして4重量%の
正ケイ酸エチルを含むエタノール溶液125gを加え
て、50℃に加熱し10時間保持した。これを冷却後ろ
過し、エタノールで洗浄後、更に純水で十分洗浄し11
0℃で乾燥し、本発明の化粧料例6の粉体を得た。蛍光
X線分析の結果、この粉体はチタンマイカ91.7重量
部に3.3重量部のアルミナと5重量部のシリカがコー
トした形態であることが判った。このものは実施例5の
評価で、艶強度が5、艶の自然さが2であった。
【0022】<実施例7>実施例1の本発明の化粧料用
の粉体1を97重量部はかり、これに20重量部のジク
ロロメタンに溶解した、3重量部のハイドロジェンメチ
ルポリシロキサンをヘンシェル中で攪拌しながら噴霧
し、コートした。2時間室温で送風乾燥し、200℃で
10時間焼き付け、本発明の化粧料用の粉体6を得た。
このものは本発明の化粧料用の粉体1と同程度の光学特
性を有していた。
【0023】<実施例8>チタンマイカ80重量部、シ
リカ10重量部、アルミナ10重量部に100重量部の
水を加え、遊星ボールミルで10時間攪拌し、600℃
で焼成し、本発明の化粧料用の粉体7を得た。このもの
は本発明の化粧料用の粉体1には劣るものの、同様の効
果を有していた。
【0024】<実施例9>下記に示す処方に従って、本
発明の化粧料を作成した。即ち、イの成分をヘンシェル
ミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装
着したパルベライザーで粉砕し、辺シェルミキサーで混
合しながらロの成分をコートして0.1mmヘリングボ
ーンスクリーンを装着したパルベラーザーで粉砕し、金
皿に充填し、加圧成形してファンデーションを得た。フ
ァンデーションについて、その仕上がりの艶を専門パネ
ラーを用いて、次に示す基準で官能評価した。即ち、基
準とは、艶の強さについては、スコア5:非常に艶を感
じる、スコア4:艶を感じる、スコア3:艶は普通、ス
コア2:艶がやや足りない、、スコア1:艶が足りない
の基準であり、艶の自然さについては、スコア5:極め
て自然な艶、スコア4:自然な艶、スコア3:やや不自
然な艶、スコア2:不自然な艶、スコア1:人工的な艶
(てかり)の基準であった。結果を表3に示す。本発明
の化粧料は何れも艶特性に優れており、これは本発明の
化粧料用の粉体の特性によるものであることが判る。 イ 本発明の化粧料用の粉体* 30 重量部 二酸化チタン 20 重量部 酸化鉄 10 重量部 セリサイト 20 重量部 ロ ジメチコン(100mPascal/sec) 10 重量部 スクワラン 9 重量部 ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルへキシル 1 重量部 *表3に詳細を記す。
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、仕上がりの自然さを失
わない艶を付与する化粧料用の粉体及び艶を付与する化
粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のゴニオメーターの測定結果を示す
図である。
【図2】 実施例1のゴニオメーターの測定結果を示す
図である。
【図3】 実施例1の粉体の顕微鏡写真である。(図面
代用写真)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 博睦 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 池内 将巳 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB232 AB242 AB432 AC022 AC552 AD152 BB25 CC01 CC02 CC12 DD02 DD22 EE03 EE06 EE07 FF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パール光沢を有するチタンマイカ表面を
    アルミナ、シリカで順次被覆してなり、酸化チタン量と
    アルミナ量の比が1:1〜15:1であることを特徴
    し、20〜70度の任意の入射角に対する反射強度の安
    定域が少なくとも10度の広がりを有することを特徴と
    する化粧料用粉体。
  2. 【請求項2】 アルミナ及びシリカのコート量が、粉体
    全体に対して、10〜30重量%であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の化粧料用粉体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化粧料用粉体が、シルバ
    ー色のパール光沢を有することを特徴とする請求項1又
    は2記載の化粧料用粉体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料
    用粉体を含有する、化粧料。
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