JP2003212423A - 用紙処理装置および画像形成システム - Google Patents

用紙処理装置および画像形成システム

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JP2003212423A JP2002017508A JP2002017508A JP2003212423A JP 2003212423 A JP2003212423 A JP 2003212423A JP 2002017508 A JP2002017508 A JP 2002017508A JP 2002017508 A JP2002017508 A JP 2002017508A JP 2003212423 A JP2003212423 A JP 2003212423A
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秀也 永迫
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健次 山田
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Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Hiromoto Saito
広元 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙束の整合状態を確保した上で生産効率を
低下させることなく高品質な中折り製本が可能な用紙処
理装置およびこのような用紙処理装置を備えた画像形成
システムを提供する。 【解決手段】 画像形成後の用紙に対して所定の処理を
施す処理手段を有する用紙処理装置において、用紙をス
タックするスティプル処理トレイと、スタックされた用
紙束に対して中綴じ処理を行う中綴じスティプラと、ス
テイプラによって綴じられた用紙束に折り処理を施す折
りプレート及び折りローラと、スティプル処理トレイに
スタックされた用紙束をスティプル位置を通って折りロ
ーラ配設側に搬送する放出ベルトと、放出ベルトの搬送
(回転)速度を設定する制御装置とを備え、スティプル
処理トレイにスタックされた用紙束をスティプラ側に搬
送する搬送速度より綴じられた用紙束を折りローラ側に
搬送する搬送速度の方を高速に設定する。その際、前記
搬送速度は用紙サイズと用紙束の枚数に応じて設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設け
られ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の
処理、例えば仕分け、スタック、綴じ、中綴じ製本を行
って排紙する用紙処理装置およびこの用紙処理装置と前
記画像形成装置とからなる画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成(出力)
装置の下流側に配置され、出力される記録紙に綴じなど
の後処理装置は広く知られているが、昨今その機能は多
機能化され、従来の端面綴じに加えて中綴じ処理も可能
としたのもが考案されている。例えば、この種の用紙
(シート)処理装置では、特開2001−19269公
報に開示されているように折り手段としてローラ対を用
い、前記ローラ対の間に用紙束を通過させることによっ
て前記中綴じ部分で用紙束の半折り(中折り)を行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような折り処理を
行う装置では、この半折りを行う折り処理部まで用紙束
を搬送させる際、スティプルを施した用紙束では搬送可
能な速度でも、スティプルする前の用紙束では束が物理
的にまとまっていないので、搬送速度が速いと用紙がば
らけてしまうことがある。このようにばらけてしまう
と、用紙が揃った状態でスティプルができないという虞
があった。しかし、用紙束を搬送する搬送速度を落すと
次の束(ジョブ)の用紙を受け入れることが不可能な状
態となり、CPMがダウンしてしまい、画像形成装置側
の生産性を落とさなければならなかった。すなわち、画
像形成装置側で如何に高速で処理する機能を備えていた
としても、用紙処理装置側の能力によって生産能力が規
定されてしまう結果になっていた。
【0004】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、用紙束の整合状態を確保した上で
生産効率を低下させることなく高品質な中折り製本が可
能な用紙処理装置およびこのような用紙処理装置を備え
た画像形成システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処
理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、用紙
をスタックするスタック手段と、前記スタック手段によ
ってスタックされた用紙束に対して綴じ処理を行う綴じ
手段と、前記綴じ手段によって綴じられた用紙束に折り
処理を施す折り手段と、前記スタック手段にスタックさ
れた用紙束を前記綴じ手段によって綴じた後、前記折り
手段側に搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送速度
を設定する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ス
タック手段にスタックされた用紙束を前記綴じ手段側に
搬送する搬送速度より綴じられた用紙束を前記折り手段
側に搬送する搬送速度の方を高速に設定することを特徴
とする。
【0006】この第1の手段によれば、用紙束が綴じら
れた後は用紙束がばらける虞がないので、用紙束が綴じ
られていない場合よりも高速に設定することができ、高
速に設定すれば、その分、生産効率を落とさずに処理す
ることができる。また、用紙束の先端がばらけることが
ないので、用紙が揃った状態での中折りが可能となる。
【0007】第2の手段は、画像形成後の用紙に対して
所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置におい
て、用紙をスタックするスタック手段と、前記スタック
手段によってスタックされた用紙束に対して綴じ処理を
行う綴じ手段と、前記綴じ手段によって綴じられた用紙
束に折り処理を施す折り手段と、前記スタック手段にス
タックされた用紙束を前記綴じ手段によって綴じた後、
前記折り手段側に搬送する搬送手段と、前記搬送手段の
搬送速度を設定する制御手段とを備え、前記制御手段
は、綴じられた用紙束を前記折り手段側に搬送する際、
搬送過程で複数の異なる搬送速度に設定することを特徴
とする。
【0008】この第2の手段によれば、綴じられた後、
用紙自体はまとまってばらけることはないが、用紙束の
先端はまとまっていないので、用紙束の先端が纏められ
た状態で搬送できるときとそうでないときとで搬送速度
を変更し、より効率的な処理を可能にする。その際、用
紙束の先端がばらけることがないので、用紙が揃った状
態での中折りが可能となる。
【0009】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて、前記用紙束を折り手段側に偏向させて搬送する偏
向手段をさらに備え、前記制御手段は、前記偏向手段に
用紙束先端が達する前と達した後で搬送速度を変更する
ことを特徴とする。この第3の手段によれば、用紙束を
偏向させて折り手段側に搬送するので、空間効率よく各
部を配置することができるとともに、偏向手段で偏向さ
せるときの状態によって用紙束の先端部の状態が変化す
るので、この変化に応じて搬送速度を変更し、より効率
的な処理を可能にする。
【0010】第4の手段は、第3の手段において、前記
制御手段は、前記偏向手段に用紙束先端が達する前より
も達した後の方が高速になるように搬送速度を変更する
ことを特徴とする。この第4の手段によれば、偏向手段
に用紙束先端が達すると、用紙先端がまとまった状態で
搬送されるので、高速の搬送速度に設定し、より効率的
な処理を可能にする。
【0011】第5の手段は、第1ないし第4の手段にお
いて、前記制御手段は、用紙サイズと用紙束の枚数に応
じて搬送速度を設定することを特徴とする。この第5の
手段によれば、用紙サイズや用紙束の枚数に応じて用紙
束のばらけ易さや用紙先端のまとまりの良さなどが変化
するので、この変化に応じて搬送速度を設定し、より効
率的な処理を可能にする。
【0012】第6の手段は、第1ないし第5の手段に係
る用紙処理装置と、入力された画像情報に基づいて用紙
上に画像を形成する画像形成手段および前記画像形成手
段に用紙を供給する給紙手段とを備えた成画像形成装置
とから画像形成システムを構成したことを特徴とする。
この第6の手段によれば、第1ないし第5の手段に係る
用紙処理装置の効果を奏する画像形成システムを構成す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】1.機械的構成 1.1 全体構成 図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用
紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システ
ムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理
装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
【0015】図1において、用紙後処理装置PDは、画
像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装
置PRから排出された記録媒体、ここでは用紙は用紙後
処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後
処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段とし
てのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、
上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ
導く搬送路C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理
トレイF(以下スティプル処理トレイとも称する)へ導
く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16に
よって振り分けられるように構成されている。
【0016】搬送路AおよびDを経てスティプル処理ト
レイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合およびス
ティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイ
ド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202
へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中
折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構
成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は
搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送
路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バ
ネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを
通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ロー
ラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することで後
端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて
搬送することが可能なように構成されている。この動作
を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬
送することも可能である。
【0017】搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流
で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受
け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に
入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッ
パ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪16
が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示
しないバネにより図1の状態に保持されており、図示し
ないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上
方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによっ
て、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分け
る。
【0018】搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15
は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用
紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをON
することにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下
方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導
く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドは
OFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドを
ONすることにより、上方に回動した状態となる。
【0019】この用紙後処理装置では、用紙に対して、
穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ
(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、
用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じステ
ィプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、
中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)な
どの各処理を行うことができる。
【0020】1.2シフトトレイ部 この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトト
レイ排紙部Iは、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13
と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、
図2に示すシフト機構Jと、図3に示すシフトトレイ昇
降機構Kとにより構成される。なお、図2はシフト機構
Jの詳細を示す要部を拡大した斜視図、図3はシフトト
レイ昇降機構Kの要部を拡大した斜視図である。
【0021】図1および図3において、符号13はシフ
ト排紙ローラ6から排出された用紙と接して前記用紙の
後端を図2に示すエンドフェンス32に突き当てて揃え
るためのスポンジ製のコロを示す。この戻しコロ13
は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっ
ている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットス
イッチ333が設けられており、シフトトレイ202が
上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇
リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータ1
68が停止する。これによりシフトトレイ202のオー
バーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍に
は、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙さ
れた用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置
検知手段としての紙面検知センサ330が設けられてい
る。
【0022】図1に詳細には図示していないが、紙面検
知センサ330は、図3に示す紙面検知レバー30と、
紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知セ
ンサ(ノンスティプル用)330bとから構成されてい
る。紙面検知レバー30は、レバーの軸部を中心に回動
可能に設けられ、シフトトレイ202に積載された用紙
の後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30
bとを備えている。上方に位置する紙面検知センサ(ス
ティプル用)330aは主にスティプル排紙制御に用い
られ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは
主にシフト排紙制御に用いられる。
【0023】本実施形態では、紙面検知センサ(スティ
プル用)330aおよび紙面検知センサ(ノンスティプ
ル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたとき
にオンするようになっている。したがって、シフトトレ
イ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30a
が上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)
330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ
(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載
量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティ
プル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル
用)330bによって検知されると、シフトトレイ20
2はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降す
る。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一
定に保たれる。
【0024】1.2.1 シフトトレイの昇降機構 シフトトレイ202の昇降機構について詳細に説明す
る。
【0025】図3に示すようにシフトトレイ202は、
駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることによ
り昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミ
ングベルト23がタイミングプーリを介してテンション
をもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフト
トレイ202を支持する側板24が固定されている。こ
のように構成することにより、シフトトレイ202を含
むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下
げられている。
【0026】駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ16
8とウォームギア25とから構成され、駆動源としての
正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力
が、ウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定された
ギヤ列の最終ギヤに伝達され、シフトトレイ202を上
下方向に移動させるるようになっている。動力伝達系統
がウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ2
02を一定位置に保持することができ、このギア構成に
より、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止す
ることが可能となっている。
【0027】シフトトレイ202の側板24には、遮蔽
板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を
検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下
限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによっ
て満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・
オフされるようになっている。満杯検知センサ334と
下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24a
によって遮られたときにオンするようになっている。な
お、図3において、シフト排紙ローラ6は省略してい
る。
【0028】シフトトレイ202の揺動(シフト)機構
は図2に示すように、シフトモータ169とシフトカム
31とからなり、シフトモータ169を駆動源としてシ
フトカム31を回転させることにより、シフトトレイ2
02は用紙排紙方向と直交する方向に往復動する。シフ
トカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピン
31aが立てられ、そのピン31aの他端部がエンドフ
ェンス32の係合部材32aの長孔部32bに遊嵌され
ている。係合部材32aはエンドフェンス32の背面
(シフトトレイ202が位置しない側の面)に固定さ
れ、前記シフトカム31のピン31aの回動位置に応じ
て、用紙排紙方向と直交する方向に往復動し、これにと
もなってシフトトレイ202も用紙排紙方向と直交する
方向に移動する。シフトトレイ202は図1において手
前側と奥側の2つの位置で停止し(図2のシフトカム3
1の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム31の
切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この検出
信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF制御
することにより行われる。
【0029】エンドフェンス32の前面側には、前記シ
フトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シ
フトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自
在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下
動可能かつ用紙搬送方向と直交する方向に往復動可能に
エンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェン
ス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイド
し、後端を揃える機能を有する。
【0030】1.2.2 排紙部 図4はシフトトレイ202への排紙部の構造を示す斜視
図である。
【0031】図1および図4において、シフト排紙ロー
ラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動
ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下方向
に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回
転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重または
付勢力により駆動ローラ6aに当接し、用紙は両ローラ
6a、6b間に挟持されて排出される。綴じ処理された
用紙束が排出される時は、開閉ガイド板33が上方に引
き上げられ、所定のタイミングで戻されるようになって
おり、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知
信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド
板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排
紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。なお、
排紙ガイド板開閉モータ167は排紙ガイド板開閉リミ
ットスイッチ332のオンオフにより駆動制御される。
【0032】1.3 スティプル処理トレイ 1.3.1 スティプル処理トレイの全体構成 スティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を
詳細に説明する。
【0033】図5はこのスティプル処理トレイFを用紙
搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル
処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7は用紙
束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すよ
うに、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処
理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF
上に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ1
2で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガー
フェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する
方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブ
の切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先
頭紙までの間で、制御装置(図16参照)からのスティ
プル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴
じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただ
ちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシ
フト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされて
いるシフトトレイ202に排出される。
【0034】1.3.2 用紙放出機構 放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセ
ンサ311によりそのホームポジションが検知されるよ
うになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放
出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オ
フする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置
に2つの放出爪52aが配置され、スティプル処理トレ
イFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必
要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束
を移動するように待機している放出爪52aと対向側の
放出爪52a’の背面でスティプル処理トレイFに収容
された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることも
できる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙
搬送方向の揃え手段としても機能する。
【0035】また、図5に示すように、放出モータ15
7により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙
幅方向の整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ6
2とが配置され、駆動プーリ62に対して対称に放出ロ
ーラ56が配置、固定されている。さらに、これらの放
出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くな
るように設定されている。
【0036】1.3.3 処理機構 図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に
叩きSOL(ソレノイド)170によって振り子運動を
与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙
に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当て
る。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。
【0037】ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジ
ョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆
動され、用紙幅方向に往復移動する。
【0038】端面綴じスティプラS1は、図8のステイ
プラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるよう
に、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタ
イミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置
を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の
一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジショ
ンを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けら
れており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジシ
ョンからの端面綴じスティプラS1移動量により制御さ
れる。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示す
ように針の打ち込み角度を用紙端部と平行あるいは斜め
に変更できるように、さらには、前記ホームポジション
位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜め
に回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように
構成されている。スティプラS1は斜めモータ160に
よって斜め回転し、針交換位置センサ313によって所
定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達
したことが検出されると、斜めモータ160は停止す
る。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、
元の位置まで回転して次のスティプルに備える。
【0039】中綴じスティプラS2は図1および図5に
示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS
2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サ
イズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるよう
に配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称
に2つ配置され、ステー63に固定されている。中綴じ
スティプラS2自体は公知の構成なので、ここでは詳細
についての説明は省略するが、中綴じを行う場合、ジョ
ガーフェンス53で用紙の搬送方向に直交する方向が整
合され、後端フェンス51と叩きコロ5で用紙の搬送方
向が整合された後、放出ベルト52を駆動して放出爪5
2で用紙束の後端部を持ち上げ、中綴じスティプラS2
の綴じ位置に用紙束の搬送方向の中央部が位置するよう
にし、この位置で停止して、綴じ動作を実行させる。そ
して、綴じられた用紙束は、中折り処理トレイG側に搬
送され、中折りされる。詳細は後述する。
【0040】なお、図中符号64aは前側板、64bは
後側板であり、符号310はスティプル処理トレイF上
の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
【0041】1.4 用紙束偏向機構 前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束
は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処
理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を
中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形
態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側
に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側
に用紙束を搬送する。
【0042】用紙束偏向機構は、図1および図15のス
ティプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大
図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とか
らなる。分岐ガイド板54は図10ないし図12の動作
説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動
自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57
が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に
加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐
駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61の
カム面61aとの当接位置によって規定される。
【0043】可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸
に揺動自在に支持され、可動ガイド55の一端(分岐ガ
イド板54とは反対側の端部)には連結部60aで回動
自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。
リンクアーム60は図5に示す前側板64aに固定され
た軸と長孔部60bでされており、これにより可動ガイ
ド55の揺動範囲は規制される。また、スプリング59
により下方に付勢されることによって図10の位置に保
持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を
得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアー
ム60が押されると、連結されている可動ガイド55は
上方へ回動する。束分岐ガイドHPセンサ315はカム
61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジシ
ョンを検知する。これにより、カム61はそのホームポ
ジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パ
ルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行わ
れる。
【0044】図10は、カム61がホームポジションに
位置した時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置
関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド
面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、用紙
をガイドする機能を有する。図11は、カム61が回転
することにより、分岐ガイド板54が支点54aを中心
として図において反時計方向(下方)へ回動し、加圧コ
ロ57が放出ローラ56側に接触して加圧している状態
を示す動作説明図である。
【0045】図12は、カム61がさらに回転すること
により、可動ガイド55が図において時計方向(上方)
に回動し、スティプル処理トレイFから中折り処理トレ
イGに導く経路を分岐ガイド板54と可動ガイド55と
で形成した状態を示す動作説明図である。また、図5に
は奥行き方向の位置関係を示す。
【0046】この実施形態では、分岐ガイド板54と可
動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個
々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じ
て、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても
良い。
【0047】1.5 中折り処理トレイ 1.5.1 各部構成 図13および図14は中折りを行うための折りプレート
74の移動機構の動作説明図である。
【0048】折りプレート74は前後側板64a、64
bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌
することにより支持され、さらに、折りプレート74か
ら立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部7
6bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心
に揺動することにより、折りプレート74は図13およ
び図14中を左右に往復移動する。すなわち、リンクア
ーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の
軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム7
5の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに
応じて、図15において、折りプレート74は束搬送ガ
イド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動す
る。
【0049】折りプレート駆動カム75は折りプレート
駆動モータ166により図13中の矢印方向に回転す
る。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折
りプレートHPセンサ325により検知することで決定
される。
【0050】図13は、処理トレイGの用紙束収容領域
から完全に退避したホームポジション位置を示す。折り
プレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプ
レート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束
収容領域に突出する。図14は、処理トレイGの用紙束
中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。
折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折
りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用
紙束収容領域から退避する。
【0051】なお、この実施形態では、中折りについて
は用紙束を折ることを前提にしているが、この発明は1
枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚
だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中折
り処理取り柄G側に送り込み、折りプレート74と折り
ローラとによって折り処理を実行して下トレイに排紙す
るようにする。
【0052】2.制御装置 制御装置350は、図16に示すように、CPU36
0、I/Oインターフェース370等を有するマイクロ
コンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコント
ロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ30
1、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プ
レスタックセンサ304、スティプル排紙センサ30
5、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジション
センサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ
312、スティプラ斜めホームポジションセンサ31
3、ジョガーフェンスホームポジションセンサ314、
束分岐ガイドホームポジションセンサ315、束到達セ
ンサ321、可動後端フェンスホームポジションセンサ
322、折り部通過センサ323、下排紙センサ32
4、折りプレートホームポジションセンサ325、紙面
検知センサ330,330a,330b、排紙ガイド板
開閉センサ331等の各センサからの信号がI/Oイン
ターフェース370を介してCPU360へ入力され
る。
【0053】CPU360は、入力された信号に基づい
て、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、
開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ16
7、シフトトレイ202を移動するシフトモータ16
9、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモー
タ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラ
を駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モ
ータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端
面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ
159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜
めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョ
ガーモータ158、分岐ガイド板54および可動ガイド
55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送
する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可
動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェン
ス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレ
ート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する図示
しない折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。ステ
ィプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送
モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウン
トされ、このカウントに応じて叩きSOL170および
ジョガーモータ158が制御される。なお、折りローラ
駆動モータはステッピングモータからなり、CPU36
0からモータドライバを介して直接的に、あるいは、I
/O370とモータドライバを介して間接的に制御され
る。
【0054】また、パンチユニット100もクラッチや
モータを制御することによりCPU360の指示によっ
て穴明けを実行する。
【0055】なお、用紙後処理装置PDの制御は前記C
PU360が図示しないROMに書き込まれたプログラ
ムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しな
がら実行することにより行われる。
【0056】3.動作 以下、前記CPU360によって実行される本実施形態
に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
【0057】1.7.1 処理モードに応じた動作 本実施形態では、後処理モードに応じて下記の排出形態
をとる。
【0058】 ノンスティプルモードA:このモード
は、搬送路Aから搬送路Bを通り、上トレイ201へ用
紙を綴じないで排出するモードである。このモードで
は、分岐爪15が図1において時計方向に回動し、搬送
路B側が開放された状態になる。このときの処理手順を
図17のフローチャートに示す。
【0059】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Bの搬送ローラ3および上排紙ローラ
4がそれぞれ回転を開始する(ステップS101)。そ
して、入口センサ301のオン、オフ(ステップS10
2,S103)と上排紙センサ302のオン、オフ(ス
テップS104,S105)をチェックして、用紙の通
過を確認し、最終紙が通過し(ステップS107)、所
定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、入口ロー
ラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ3および上排紙ローラ
4の回転を停止させる。これにより、画像形成装置から
搬入されてきた用紙を全て上トレイ201に綴じること
なく排紙し、積載する。なお、この実施形態では、パン
チユニット100が入口ローラ1と搬送ローラ2間に設
けられているので、この間にパンチユニット100によ
って穴あけすることもできる。
【0060】 ノンスティプルモードB:このモード
は、用紙を綴じることなく搬送路Aから搬送路Cを経
て、シフトトレイ202へ排出するモードである。この
モードでは、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時
計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態に
なる。このときの処理手順を図18のフローチャートに
示す。
【0061】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS20
1)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノ
イドをオンにして(ステップS202)分岐爪15を反
時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させ
る。次いで、入口センサ301のオン、オフ(ステップ
S203,S204)とシフト排紙センサ303のオ
ン、オフ(ステップS205,S206)をチェックし
て、搬入されてきた用紙の通過を確認する。
【0062】そして、最終紙が通過し(ステップS20
7)、所定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、
入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフ
ト排紙ローラ6の回転を停止させ(ステップS20
8)、分岐爪15,16を駆動するソレノイドをオフに
する(ステップS209)。これにより、画像形成装置
PRから搬入されてきた用紙を全てシフトトレイ202
に綴じることなく排紙し、積載する。なお、この実施形
態では、パンチユニット100が入口ローラ1と搬送ロ
ーラ2間に設けられているので、この間にパンチユニッ
ト100によって穴あけすることもできる。
【0063】 ソート、スタックモード:このモード
は、用紙を搬送路Aから搬送路Cを経てシフトトレイ2
02へ排出するモードであるが、その際、シフトトレイ
202を部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動さ
せ、シフトトレイ202上に排出される用紙を仕分ける
モードである。このモードでは、ノンスティプルモード
Bと同様に、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時
計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態に
なる。このときの処理手順を図19のフローチャートに
示す。
【0064】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS30
1)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノ
イドをオンにして(ステップS302)分岐爪15を反
時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させ
る。そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップ
S303,S304)とシフト排紙センサ303のオン
(ステップS305)をチェックする。
【0065】このチェックにより、シフト排紙センサ3
03を通過した用紙が部の先頭の用紙であれば(ステッ
プS306−Y)、シフトモータ169をオンし(ステ
ップS307)、シフトセンサ336がシフトトレイ2
02を検出するまでシフトトレイ202を用紙搬送方向
と直交する方向に移動させる(ステップS309)。そ
して、用紙をシフトトレイ202に排紙し、シフト排紙
センサ303がオフになり、用紙がシフト排紙センサ3
03の通過が確認されると(ステップS310)、その
用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステップS31
1)。最終紙でなければ、この場合、先頭の用紙なの
で、部が1枚でなければ、ステップS303に戻って以
降の処理を繰り返し、部が1枚で構成されていれば、ス
テップS312の処理を実行する。 一方、ステップS
306でシフト排紙センサ303を通過した用紙が部の
先頭紙でなければ、すでにシフトトレイ202は移動し
ているので、そのまま排紙し(ステップS310)、そ
の排紙した用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステ
ップS311)。最終紙でなければ、次の用紙に対して
ステップS303からの処理を繰り返し、最終紙であれ
ば(ステップS311−Y)、最終紙が通過して所定時
間経過した時点で、前記各ローラ、すなわち、入口ロー
ラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6の回転を停止させ(ステップS312)、分岐爪
15,16を駆動するソレノイドをオフにする(ステッ
プS313)。これにより、画像形成装置から搬入され
てきた用紙を全てシフトトレイ202に綴じることなく
排紙し、仕分けして積載する。なお、この場合もパンチ
ユニット100によって穴あけした用紙のソートやスタ
ックが可能である。
【0066】 スティプルモード:このモードは、用
紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイF
に搬送し、スティプル処理トレイFで整合および綴じ処
理を行った後、搬送路Cを通ってシフトトレイ202へ
排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と
分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路Aから
Dに至る経路が開放された状態になる。このときの処理
手順を図20に示す。
【0067】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置側PRから搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびス
ティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩
きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS40
1)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオン
にして(ステップS402)分岐爪15を反時計方向に
回動させる。
【0068】次いで、端面綴じスティプラS1をスティ
プラ移動HPセンサ312で検知し、ホームポジション
を確認した後、スティプラ移動モータ159を駆動して
端面綴じスティプラS1を綴じ位置に移動させる(ステ
ップS403)。また、放出ベルト52のホームポジシ
ョンも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置
を確認した後、放出モータ157を駆動して待機位置に
放出ベルト52を移動させる(ステップS404)。ま
た、ジョガーフェンス53もジョガーフェンスHPセン
サでホームポジション位置を検出した後、待機位置に移
動させる(ステップS405)。さらに、分岐ガイド板
54と可動ガイド55をホームポジションに移動させる
(ステップS406)。
【0069】そして、入口センサ301のオン、オフ
(ステップS407,S408)、スティプル排紙セン
サ305がオン(ステップS409)、シフト排紙セン
サ303がオフ(ステップS410)であれば、スティ
プル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在してい
るので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩
きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51
側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS41
1)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することに
よってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて
用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動
作を行った後、待機位置に戻す(ステップS412)。
これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙
の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃え
られる。これらステップS407からステップS413
までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になると
(ステップS413−Y)、ジョガーフェンス53を所
定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし(ス
テップS414)、この状態で端面綴じスティプラS1
をオンにして端面綴じを実行する(ステップS41
5)。
【0070】一方、シフトトレイ202を所定量下降さ
せて(ステップS416)排紙スペースを確保し、シフ
ト排紙モータを駆動してシフト排紙ローラ6の回転を開
始させ(ステップS417)、さらに放出モータ157
をオンにして放出ベルト52を所定量回転させ(ステッ
プS418)、綴じられた用紙束を搬送路C方向に押し
上げる。これにより、用紙束はシフト排紙ローラ6のニ
ップに挟まれてシフトトレイ202への排紙動作が行わ
れる。そして、シフト排紙センサ303がオンになり
(ステップS419)、用紙束がセンサ303位置に進
入し、シフト排紙センサ303がオフになって用紙束が
センサ303位置を抜けたことが確認されると(ステッ
プS420)、用紙束はシフト排紙ローラ6によってシ
フトトレイへの排紙が完了する状態になっているので、
放出ベルト52およびジョガーフェンス53を待機位置
に移動させ(ステップS421,S422)、シフト排
紙ローラ6の回転を所定時間経過後停止させ(ステップ
S423)、シフトトレイ202を用紙受け入れ位置に
上昇させる(ステップS424)。この上昇位置は、紙
面検知センサ330によってシフトトレイ202上に積
載された用紙束の最上位の用紙の上面を検知することに
より制御される。これらの一連を動作をジョブの最終部
まで繰り返す(ステップS425)。
【0071】そして、最終部になると、端面綴じスティ
プラS1、放出ベルト52、ジョガーフェンス53をそ
れぞれホームポジションに移動させ(ステップS42
6,S427,S428)、入口ローラ1、搬送ローラ
2,7,9,10、スティプル排紙ローラ11および叩
きコロ12の回転を停止させ(ステップS429)、分
岐爪15の分岐ソレノイドをオフにして(ステップS4
30)全て初期状態に戻して処理を終える。
【0072】このようにして、画像形成装置から搬入さ
れてきた用紙をスティプル処理トレイFで綴じ処理を行
ってシフトトレイ202に排紙して積載する。なお、こ
の場合もパンチユニット100によって穴あけした用紙
の綴じ処理が可能である。
【0073】このスティプルモード時のスティプル処理
トレイFの動作をさらに詳細に説明する。
【0074】スティプルモードが選択されると、図6に
示すように、ジョガーフェンス53はホームポジション
より移動し、スティプル処理トレイFに排出される用紙
幅より片側7mm離れた待機位置で待機する(ステップ
S405)。用紙がスティプル排紙ローラ11によって
搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通
過すると(ステップS409)、ジョガーフェンス53
が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
【0075】また、スティプル排紙センサ305は用紙
後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360
に入力される。CPU360ではこの信号の受信時点か
らスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないステ
ィプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所
定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる(ステ
ップS412)。叩きコロ12は、叩きSOL170の
オン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩
いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃
えを行う。このとき、スティプル処理トレイFに収容さ
れる用紙が入口センサ301あるいはスティプル排紙セ
ンサ305を通過するたびにその信号がCPU360に
入力され、用紙枚数がカウントされる。
【0076】叩きSOL170がオフされて所定時間経
過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158
によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、
横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.
6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ
(ステップS412)。この動作を最終頁まで行う(ス
テップS413)。その後、再び7mm内側に移動して
停止し(ステップS414)、用紙束の両側端を押えて
スティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示し
ないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が
作動し、綴じ処理が行われる(ステップS415)。こ
のとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の
綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が
駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って
適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれ
る。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これ
を繰返す。
【0077】綴じ処理が終了すると、放出モータ157
が駆動され、放出ベルト52が駆動される(ステップS
418)。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪5
2aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフ
ト排紙ローラ6が回転し始める(ステップS417)。
このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズおよび綴
じ枚数に基づいて異なる制御が行われる。例えば、綴じ
枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小
さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押
えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送
する。
【0078】そして、紙有無センサ310あるいは放出
ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後に
ジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェン
ス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルス
は、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフ
ェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
【0079】また、綴じ枚数が設定枚数より多い、ある
いは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェ
ンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合
も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガ
ーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位
置に復帰し(ステップS422)、次の用紙に備える。
なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により
拘束力を調整することも可能である。
【0080】 中綴じ製本モード:このモードは、用
紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイF
に搬送し、スティプル処理トレイFで整合および中央綴
じを行った後、さらに中折り処理トレイGで中折りし、
中折りされた用紙束を搬送路Hを経て下トレイ203へ
排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と
分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路Aから
Dに至る経路が開放された状態になる。また、分岐ガイ
ド板54と可動ガイド板55が後述の図24に示すよう
に閉鎖状態となって用紙束を中折り処理トレイGに導
き、中折りが行われる。このときの処理手順を図21に
示す。
【0081】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびス
ティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩
きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS50
1)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオン
にして(ステップS502)分岐爪15を反時計方向に
回動させる。
【0082】次いで、放出ベルト52のホームポジショ
ンも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を
確認した後、放出モータ157を駆動して放出ベルト5
2を待機位置に、また、ジョガーフェンス53もジョガ
ーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出し
た後、待機位置に、さらに、分岐ガイド板54と可動ガ
イド55をホームポジションにそれぞれ移動させる(ス
テップS503,S504,S505)。
【0083】そして、入口センサ301のオン、オフ
(ステップS506,S507)、スティプル排紙セン
サ305がオン(ステップS508)、シフト排紙セン
サ303がオフ(ステップS509)であれば、スティ
プル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在してい
るので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩
きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51
側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS51
0)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することに
よってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて
用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動
作を行った後、待機位置に戻す(ステップS511)。
これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙
の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃え
られる。
【0084】これらステップS506からステップS5
12までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になる
と(ステップS512−Y)、用紙束の搬送速度を設定
するために用紙枚数と用紙サイズをチェックする。この
用紙枚数と用紙サイズは用紙搬送時、言い換えれば用紙
の次工程への移送時における搬送速度と用紙束のばらけ
易さを勘案して設定される。具体的には、ステップS5
13で用紙枚数をチェックし(ステップS513)、あ
らかじめ設定した枚数(N枚)に応じてさらに、用紙サ
イズ(搬送方向の長さ)をチェックする(ステップS5
14,S517)。そこで、用紙枚数がN枚以上で用紙
サイズがあらかじめ設定した長さYmm以上であれば、
例えば搬送速度V1,V2,V3のいずれかを決定し
(ステップS515)、Ymm未満であれば、搬送速度
V4,V5,V6のいずれかを決定する(ステップS5
16)。一方、ステップS514で用紙枚数がN枚未満
であれば、用紙サイズYmmを基準にYmm以上であれ
ば、搬送速度V7,V8,V9のいずれかを、Ymm未
満であれば搬送速度V10,V11,V12のいずれか
をそれぞれ決定する(ステップS518,S519)。
次いで、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動させ
て用紙端面がずれない状態にし(ステップS520)、
この状態で放出モータ157の駆動速度を前記ステップ
S513,S514,S517の各条件に応じてステッ
プS515,S516,S518,S519で決定され
たV1,V4,V7,V10のいずれかに設定する。そ
して、放出モータ157を前記設定された速度で駆動
し、放出ベルト52を所定量回転させ(ステップS52
1)、中綴じスティプラS2の綴じ位置まで用紙束を上
昇させる。その後、用紙束の中央部で中綴じスティプラ
S2をオンし、中綴じを行う(ステップS522)。次
いで、分岐ガイド板54と可動ガイド55を所定量を変
位させて中折り処理トレイGに向かう経路を形成し(ス
テップS523)、中折り処理トレイGの束搬送ローラ
上、下71,72の回転を開始させ(ステップS52
4)、中折り処理トレイGに設けられている可動後端フ
ェンス73のホームポジションを検知した後、当該可動
後端フェンス73を待機位置に移動させる(ステップS
525)。
【0085】このようにして、中折り処理トレイGの用
紙束受け入れ体制が整えられると、放出モータ157の
駆動速度を前記ステップS515,S516,S51
8,S519で決定されたV2,V5,V8,V11の
いずれかの速度で放出ベルト52をさらに所定量回転さ
せ(ステップS526)、放出ベルト52が所定量回転
し、放出ローラ56と加圧ローラ57に銜え込ませた後
(ステップS527)、放出モータ157の駆動速度を
V3,V,6,V9,V12のいずれかの速度に変更
し、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する(ステッ
プS528)。用紙先端が束到達センサ321位置に達
したら(ステップS529)、折りローラ81を逆転さ
せてやり、図25で示すQ部で紙が折れずに下方へ搬送
されるようにする。その後、用紙の先端がQ部を完全に
抜けたと思われる一定時間が経過したら折りローラ81
を停止させる。そして、所定距離搬送したら、束搬送ロ
ーラ上、下71,72の回転を停止させ(ステップS5
30)、束搬送ローラ下72の加圧状態を解除させる
(ステップS531)。次いで、折りプレート74によ
る折り動作を開始し(ステップS532)、折りローラ
81,82および下排紙ローラ83の回転を開始させる
(ステップS533)。そして、折り部通過センサ32
3によって中折りされた用紙束の通過を監視し(ステッ
プS534,S535)、折り部通過センサ323位置
を用紙束の後端が通過すると(ステップS535−
Y)、束搬送ローラ下72を加圧し(ステップS53
6)、折りプレート74、分岐ガイド板54および可動
ガイド板55をホームポジションに移動させる(ステッ
プS537,S538)。
【0086】この状態で用紙束の通過を下排紙センサ3
24によって監視し(ステップS539,S540)、
下排紙センサ324を用紙束後端が通過すると(ステッ
プS540−Y)、折りローラ81,82、下排紙ロー
ラ83をさらに所定時間回転させた後、停止させる(ス
テップS541)。次いで、放出ベルト52とジョガー
フェンス53を待機位置に移動させる(ステップS54
2,S543)。そして、ジョブの最終部かどうかをチ
ェックし(ステップS544)、ジョブの最終部でなけ
ればステップS506に戻って以降の処理を繰り返し、
最終部であれば、放出ベルト52およびジョガーフェン
ス53をホームポジションに移動させ(ステップS54
5,S546)、入口ローラ1,搬送ローラ2,7,
9,10、スティプル排紙ローラ11および叩きコロ1
2の回転を停止し(ステップS547)、分岐爪15の
分岐ソレノイドをオフにして(ステップS548)すべ
て初期状態に戻し、処理を終える。
【0087】このようにして画像形成装置から搬入され
てきた用紙をスティプル処理トレイFで中綴じし、中折
り処理トレイGで中折りした後、下トレイ203上に中
折りされた用紙束を排紙して積載する。
【0088】3.1 中折りモード時の綴じ動作と折り
動作の詳細 この中折りモード時の綴じ動作と折り動作についてさら
に詳細に説明する。
【0089】搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16で振
り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ
7,9,10およびスティプル排紙ローラ11によりス
ティプル処理トレイFに排出される。スティプル処理ト
レイFでは、のスティプルモード時と同様に排紙ロー
ラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプル
する直前までは同様の動作をする(図22)。その後、
用紙サイズと用紙束枚数により場合分けされ、それぞれ
にあった搬送速度V1orV4orV7orV10,V
2orV5orV8 orV11,V3orV6orV
9orV12を決定する(前述のステップS515,S
516,S518,S519)。このとき、本実施形態
では用紙枚数についてN枚、用紙のサイズについてYm
mを閾値として、前記閾値以上、前記閾値未満で場合分
けしているが、もっと細かく分けてもよい。なお、この
実施形態では、3通り引用例に場合分けされた搬送速度
を例示しているが、以下の説明では、その代表としてV
1,V2,V3に設定した場合について説明する。ま
ず、用紙束は搬送速度V1で放出爪52aにより用紙サ
イズ毎に設定された所定距離下流へ運ばれ(図23の位
置−中綴じ位置)、その中央を中綴じスティプラS2に
より綴じ処理される。その後用紙束を下流に運ぶ為搬送
速度V2で搬送開始され、一定量搬送された図24の位
置(用紙銜え込み位置)に用紙束の先頭が達したときに
搬送速度をV3に変更して搬送する。綴じられた用紙束
は放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定された所定距
離下流へ搬送され、一旦停止する。この時の用紙束の搬
送速度は綴じられていない状態の紙束を搬送するV1の
搬送速度が一番遅く、搬送速度V1,V2,V3の関係
はV1<V2<V3となっている。またこの移動距離は
放出モータ157の駆動パルスにより管理される。
【0090】その後、図24に示すように、用紙束の先
端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、
分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することに
よって形成される経路、すなわち中折り処理トレイGへ
導かれる経路を通過するように再度放出爪52aと放出
ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ5
6は前述のように放出ベルト52の駆動軸に設けられ、
放出ベルト52と同期して駆動される。そして、図25
に示すように、その用紙束は束搬送ローラ上71と束搬
送ローラ下72により、予めその用紙サイズに応じた位
置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイド
するために停止している可動後端フェンス73まで搬送
される。このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の
外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪5
2a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、
分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジション
へ復帰し、次の用紙に備える。
【0091】一方、図24から図25の状態に用紙束が
搬送される過程で、前述のように折りローラ81は用紙
折り方向とは逆方向(図25矢印方向)に回転し、用紙
束もしくは用紙が当接した際、その先端を図示おいて下
方に導き、用紙先端が折れないようにしている。
【0092】このようにして案内され、図26に示すよ
うに、可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束
は、束搬送ローラ下72の加圧が解除され、その後、図
27に示すように、綴じられた針部近傍が折りプレート
74により略直角方向に押され、対向する折りローラ8
1のニップへと導かれる。予め回転している折りローラ
81は、ニップに導かれた用紙束を加圧搬送することに
よって用紙束の中央に折りを施す。折りを施された用紙
束先端は図28に示すように第2の折りローラ82のニ
ップ部に進入する、この時点で第1の折りローラ81と
第2の折りローラ82は回転を停止し、所定時間経過し
た後、再度、用紙を搬送する。また、前記所定時間は、
枚数及びサイズにより変更可能であり、枚数が多ければ
次の部の束が折り部に進入するまでの時間が多く存在す
るので、その時間を前記所定時間に加えることにより画
像形成装置の生産性を低下させることなくく加圧するよ
うにすれば、さらに、折りぐせは強化される。また、前
記所定時間内において、第2の折りローラ82に数mm
幅存在するニップから用紙束先端が抜けない量だけ折り
ローラ81,82の正逆転を繰り返し、折り目にしごき
を与え折りぐせをさらに強化することも可能である。
【0093】そして、図29に示すように、下排紙ロー
ラ83により下トレイ203へ排出される。このとき、
用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると、
折りプレート74と可動後端フェンス73はホームポジ
ションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰さ
れ、次の用紙に備える。また、次のジョブが同用紙サイ
ズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で
待機しても良い。
【0094】このように本実施形態によれば、中綴じス
ティプラS2に搬送するとき、分岐ガイド板54、可動
ガイド55および放出ローラ56によって用紙束を偏向
させるときに用紙束先端が放出ローラ56などによって
銜え込まれるとき、銜え込まれた後、中折りローラ8
1,82側に搬送するときに応じて搬送速度を変更する
ようにしたので、用紙束がばらけることなく効率的に搬
送することが可能になる。その際、用紙サイズ、用紙束
の枚数に応じて最適な速度に設定するので、用紙サイ
ズ、用紙束の枚数を問わず効率的な搬送が可能になり、
画像形成の生産性を低下させることはない。また、用紙
束の先端がばらけることがないので、用紙が揃った状態
での中折り可能となり、高品質な中折り製本が可能とな
る。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スタック
手段にスタックされた用紙束を前記綴じ手段側に搬送す
る搬送速度より綴じられた用紙束を折り手段側に搬送す
る搬送速度の方を高速に設定し、あるいは、綴じられた
用紙束を前記折り手段側に搬送する際、搬送過程で複数
の異なる搬送速度に設定するので、用紙束の整合状態を
確保した上で生産効率を低下させることなく高品質な中
折り製本が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置を主に
示す用紙処理装置と画像形成装置とからなる画像処理シ
ステムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフ
ト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフ
トトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフ
トトレイへの排紙部の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のステ
ィプル処理トレイを用紙搬送面に垂直な方向から見た平
面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のステ
ィプル処理トレイとその駆動機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用紙
束の放出機構を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の端面
綴じステイプラを移動機構とともに示す斜視図である。
【図9】図8における端面綴じスティプラの斜め回動機
構を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用
紙束偏向機構の動作説明図で、用紙あるいは用紙束をシ
フトトレイに排紙するときの状態を示す。
【図11】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用
紙束偏向機構の動作説明図で、図10の状態から分岐ガ
イド板が放出ローラ側に回動した状態を示す。
【図12】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用
紙束偏向機構の動作説明図で、図11の状態から可動ガ
イドが分岐ガイド板側に回動し、中折り処理トレイ側に
用紙束を偏向する経路を形成した状態を示す。
【図13】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の折
りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り動作に入
る前の状態を示す。
【図14】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の折
りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り後、初期
位置に戻るときの状態を示す。
【図15】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のス
ティプル処理トレイと中折り処理トレイの詳細を示す図
である。
【図16】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の制
御回路を画像形成装置とともに示すブロック図である。
【図17】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置にお
けるノンスティプルモードAの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図18】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置にお
けるノンスティプルモードBの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図19】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置にお
けるソート、スタックモードの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図20】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置にお
けるスティプルモードの処理手順を示すフローチャート
である。
【図21】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置にお
ける中綴じ製本モードの処理手順を示すフローチャート
である。
【図22】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理ト
レイにスタックされた用紙束の状態を示す動作説明図で
ある。
【図23】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理ト
レイでスタックされ、中綴じされるときの状態を示す動
作説明図である。
【図24】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理ト
レイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏
向させる初期状態を示す動作説明図である。
【図25】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理ト
レイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏
向させ、中折り処理トレイに送り込んだときの状態を示
す動作説明図である。
【図26】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイ
で用紙束を中折り位置に位置させたときの状態を示す動
作説明図である。
【図27】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイ
で中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開
始した時の状態を示す動作説明図である。
【図28】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイ
で中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作の開
始した後2段目の折りローラで折られているときの状態
を示す動作説明図である。
【図29】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイ
からで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙す
るときの状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
52 放出ベルト 52a 放出爪 54 分岐ガイド板 55 可動ガイド 56 放出ローラ 74 折りプレート 75 折りプレート駆動カム 76 リンクアーム 81 第1の折りローラ 82 第2の折りローラ 83 束搬送ローラ 91 束搬送ガイド板上 92 束搬送ガイド板下 157 放出モータ 161 束分岐駆動モータ 166 折プレート駆動モータ 350 制御装置 360 CPU 370 I/O F スティプル処理トレイ G 中折り処理トレイ PD 用紙後処理装置 PR 画像形成装置 S1 端面綴じスティプラ S2 中綴じスティプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 浩樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山田 健次 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田村 政博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 伸宜 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 齊藤 広元 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F108 GA01 GB01 GB03 HA02 HA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成後の用紙に対して所定の処理を
    施す処理手段を有する用紙処理装置において、 用紙をスタックするスタック手段と、 前記スタック手段にスタックされた用紙束に対して綴じ
    処理を行う綴じ手段と、 前記綴じ手段によって綴じられた用紙束に折り処理を施
    す折り手段と、 前記スタック手段にスタックされた用紙束を前記綴じ手
    段によって綴じ処理を行った後、前記折り手段側に搬送
    する搬送手段と、 前記搬送手段の搬送速度を設定する制御手段と、を備
    え、前記制御手段は、前記スタック手段にスタックされ
    た用紙束を前記綴じ手段側に搬送する搬送速度より綴じ
    られた用紙束を折り手段側に搬送する搬送速度の方を高
    速に設定することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 【請求項2】 画像形成後の用紙に対して所定の処理を
    施す処理手段を有する用紙処理装置において、 用紙をスタックするスタック手段と、 前記スタック手段にスタックされた用紙束に対して綴じ
    処理を行う綴じ手段と、 前記綴じ手段によって綴じられた用紙束に折り処理を施
    す折り手段と、 前記スタック手段にスタックされた用紙束を前記綴じ手
    段によって綴じた後、前記折り手段側に搬送する搬送手
    段と、 前記搬送手段の搬送速度を設定する制御手段と、を備
    え、前記制御手段は、綴じられた用紙束を前記折り手段
    側に搬送する際、搬送過程で複数の異なる搬送速度に設
    定することを特徴とする用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙束を前記折り手段側に偏向させ
    て搬送する偏向手段をさらに備え、前記制御手段は、前
    記偏向手段に用紙束先端が達する前と達した後で搬送速
    度を変更することを特徴とする請求項1または2記載の
    用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記偏向手段に用紙束
    先端が達する前よりも達した後の方が高速になるように
    搬送速度を変更することを特徴とする請求項3記載の用
    紙処理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、用紙サイズと用紙束の
    枚数に応じて搬送速度を設定することを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の用紙処理装置と、 入力された画像情報に基づいて用紙上に画像を形成する
    画像形成手段および前記画像形成手段に用紙を供給する
    給紙手段とを備えた成画像形成装置と、からなることを
    特徴とする画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7175173B2 (en) * 2003-12-08 2007-02-13 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Finisher with increased conveyance speed

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