JP2003212331A - ツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法 - Google Patents

ツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法

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JP2003212331A
JP2003212331A JP2002011664A JP2002011664A JP2003212331A JP 2003212331 A JP2003212331 A JP 2003212331A JP 2002011664 A JP2002011664 A JP 2002011664A JP 2002011664 A JP2002011664 A JP 2002011664A JP 2003212331 A JP2003212331 A JP 2003212331A
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rotor
rotors
screw type
spacer plate
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Yusuke Sanjo
夕介 三條
Shingo Tateiwa
真吾 立岩
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IHI Corp
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IHI Corp
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/12Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
    • F04C2/14Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons
    • F04C2/16Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with helical teeth, e.g. chevron-shaped, screw type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/082Details specially related to intermeshing engagement type machines or pumps
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Screw Conveyors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経年運転によってケーシングの内面および各
ロータの先端が摩耗したときに、簡易・迅速・低廉に修
復できるツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方
法を提供する。 【解決手段】 雄ネジ形状の雄ロータ1と、該雄ロータ
1に噛み合わせて配置された雌ネジ形状の雌ロータ2
と、これらロータ1、2を所定クリアランスを隔てて囲
繞する断面瓢箪型のケーシング3とを備え、各ロータ
1、2を相互に逆回転させてケーシング3内のスラリー
状の物質を軸方向に圧送するツインスクリュー型搬送装
置TSのメンテナンス方法であって、経年運転によって
ケーシング3の内面および各ロータ1、2の先端が摩耗
してそれらのクリアランスが増加したときに、各ロータ
1、2の先端に上記クリアランスを所定値に戻すための
スペーサ板25、26を取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング内の雄
ロータと雌ロータとを回転させて土砂等のスラリー状の
物質を圧送するツインスクリュー型搬送装置を経年運転
し、ケーシングの内面や各ロータの先端が摩耗してそれ
らのクリアランスが増加し、圧送効率が低下したときの
メンテナンス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、先に、図1乃至図4に示
すように、雄ネジ形状の雄ロータ1と、その雄ロータ1
に噛み合わせて配置された雌ネジ形状の雌ロータ2と、
これらロータ1、2を所定クリアランスを隔てて囲繞す
る断面瓢箪型のケーシング3とを備え、各ロータ1、2
をモータ4および同期ギヤ5によって相互に逆回転さ
せ、ケーシング3の一端に開口された土砂導入口6から
導かれたスラリー状の土砂(浚渫土)を軸方向に圧送
し、ケーシング3の他端に開口された土砂排出口7から
排出するツインスクリュー型搬送装置TSを開発してい
る。
【0003】かかるツインスクリュー型搬送装置TS
は、各ロータ1、2のフライト1a、2a(螺旋羽根)
の外周が極く僅かなクリアランスを隔ててケーシング3
に囲繞されており、各フライト1a、2aとケーシング
3の内面との間に圧送空間8を形成し、その圧送空間8
によって土砂を所定の圧力で押し出す点に特徴を有す
る。このため、各フライト1a、2aの先端とケーシン
グ3の内面との間のクリアランスの大きさは、圧力のシ
ールクリアランスに相当し、土砂の圧送圧力(搬送効
率)に大きく相関する。
【0004】ところで、上記ツインスクリュー型搬送装
置TSを経年運転すると、搬送される土砂のうち上記ク
リアランス間に介在する土砂によってケーシング3の内
面および各ロータ1a、2aの先端が摩耗し、クリアラ
ンスが増加して圧送効率が低下する。この場合、摩耗
したロータ1、2を新規作成したロータ1、2に取り替
えることや、フライト1a、2a自体の材質を硬度の
高いものとして摩耗を抑制する、などの対策が考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、のロータ交
換方式では、重量の重いロータ1、2の吊り作業が必要
となるため、現地で実施することは極めて困難である。
また、ロータ1、2をケーシング3から取り外すには、
ケーシング3の略全てを分解する必要があるため、作業
時間が長期化する。また、のフライト1a、2a自体
の材料を硬度の高いものとすることは、材料費や加工費
の高コスト化を招き、現実的ではない。
【0006】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、経年運転によってケーシングの内面および各ロ
ータの先端が摩耗したときに、簡易・迅速・低廉に修復
できるツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、雄ネジ形状の雄ロータと、該雄ロータ
に噛み合わせて配置された雌ネジ形状の雌ロータと、こ
れらロータを所定クリアランスを隔てて囲繞する断面瓢
箪型のケーシングとを備え、各ロータを相互に逆回転さ
せてケーシング内のスラリー状の物質を軸方向に圧送す
るツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法であ
って、経年運転によってケーシングの内面や各ロータの
先端が摩耗してそれらのクリアランスが増加したとき
に、各ロータの先端に上記クリアランスを所定値に戻す
ためのスペーサ板を取り付けるようにしたものである。
【0008】また、上記スペーサ板は各ロータの先端に
その周方向に沿って隣接配置される複数のスペーサ板片
からなり、それらスペーサ板片を各ロータの先端に取り
付けるに際して、上記ケーシングの一部を取り外して各
ロータの一部を露出させ、その露出部分に上記スペーサ
板片を取り付けた後、各ロータを適宜回動させて新たな
部分を露出させ、その新たな露出部分に上記スペーサ板
片を取り付けるようにすることが好ましい。
【0009】また、第2の発明は、雄ネジ形状の雄ロー
タと、該雄ロータに噛み合わせて配置された雌ネジ形状
の雌ロータと、これらロータを所定クリアランスを隔て
て囲繞する断面瓢箪型のケーシングとを備え、各ロータ
を相互に逆回転させてケーシング内のスラリー状の物質
を軸方向に圧送するツインスクリュー型搬送装置のメン
テナンス方法であって、経年運転によってケーシングの
内面や各ロータの先端が摩耗してそれらのクリアランス
が増加したときに、ケーシングの内面に上記クリアラン
スを所定値に戻すためのスペーサ板を取り付けるように
したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】第1の発明の実施形態を図1〜図
5および図7に基いて説明する。
【0011】図7は、本実施形態に係るメンテナンス方
法が施されるツインスクリュー型(土砂)搬送装置TS
を二機備えた風力(土砂)搬送機の説明図であり、図7
(a)は平面図、図7(b) は側面図である。この風力搬送
機は、ツインスクリュー型搬送装置TSの土砂排出圧力
およびエアを利用し、浚渫土(スラリー状物質)を埋立
地まで搬送するものである。図示するように、ツインス
クリュー型搬送装置TSの導入口6には、浚渫土などの
泥状土砂(スラリー状物質)が投入されるホッパ9が設
けられている。ホッパ9から土砂導入口6に投入された
土砂は、ケーシング3内の後述する雄ロータ1と雌ロー
タ2とによって軸方向に圧送され、排出口7から輸送管
10内に排出される。
【0012】輸送管10内に排出された土砂は、ツイン
スクリュー型搬送装置TSの排出圧力によって圧送さ
れ、エアー供給管11から供給された高圧エアと混合さ
れる。この結果、以降、輸送管10内の土砂は、自然と
管長手方向にエア部分と土砂部分とが交互に配置された
状態となって、その土砂部分が栓となって搬送装置TS
の排出圧力で圧送され、埋立地まで搬送される。このた
め、搬送装置TSの排出圧力が小さくとも、土砂を遠く
まで搬送できるのである。また、土砂は、固化剤注入管
12から注入された固化剤(コンクリート等)がエアに
よって混合されるため、搬送先にて時効固化する。
【0013】上記ツインスクリュー型搬送装置TSにつ
いて説明する。図1は平断面図、図2は側断面図、図3
は正面図、図4は横断面図である。図1および図2に示
すように、このツインスクリュー型搬送装置TSは、一
端に土砂導入口6が他端に土砂排出口7が形成されたケ
ーシング3を有する。土砂導入口6には、泥状土砂(浚
渫土等)が投入されるホッパ9が取り付けられ、土砂排
出口7には、輸送管10が接続される。詳しくは、ケー
シング3は、上面に土砂導入口6が設けられた入口ヘッ
ダ室3aと、側面に土砂排出口7が設けられた出口ヘッ
ダ室3bと、入口ヘッダ室3aと出口ヘッダ室3bとの
間に配置された圧送室3cと、圧送室3c内のロータ
1、2を駆動するためのギヤ収容室3dとを有する。ギ
ヤ収容室3dと入口ヘッダ室3aとは、隔壁13によっ
て仕切られている。
【0014】ケーシング3内には、雄ネジ形状の雄ロー
タ1とこれに噛み合う雌ネジ形状の雌ロータ2とが回転
自在に収容されている。雄ロータ1は、回転軸1bの中
央に設けられた太径部1cに螺旋状に取り付けられた薄
肉フライト1aを有し、回転軸1bの両端側が軸受を介
してケーシング3に支持されている。雌ロータ2は、回
転軸2bの中央に螺旋状に取り付けられた厚肉フライト
2aを有し、回転軸2bの両端側が軸受を介してケーシ
ング3に支持されている。そして、薄肉フライト1a
は、その先端が回転軸2bまで延出されて厚肉フライト
2aの間に噛み合い、厚肉フライト2aは、その先端が
太径部1cまで延出されて薄肉フライト1aの間に噛み
合っている。
【0015】各ロータ1、2のフライト1a、2aは、
ケーシング3の圧送室3c内に位置している。圧送室3
cは、図4に示すように、各ロータ1、2のフライト1
a、2aを囲繞する断面瓢箪型の筒体からなり、各フラ
イト1a、2aの先端と所定のクリアランスが隔てられ
ている。フライト1a、2aの先端と圧送室3cの内面
との間のクリアランスは、土砂圧送のためのシールクリ
アランスに相当し、極く狭い値(数ミリ)に設定されて
いる。従って、図1および図2において、各ロータ1、
2の回転軸1b、2bを相互に逆回転すると、圧送室3
cの内面と各フライト1a、2aとで区画された圧送空
間8内の土砂が、フライト1a、2aの先端と圧送室3
cの内面との間の所定クリアランスで圧力(土砂圧送圧
力)がシールされつつ、軸方向に圧送される。
【0016】各ロータ1、2の回転軸1b、2bは、駆
動手段14によって同期して相互に逆回転される。駆動
手段14は、図1および図2に示すように、隔壁13を
貫通した各回転軸1b、2bの端部にそれぞれキー15
を介して取り付けられ相互に噛合する同期ギヤ5と、一
方の同期ギヤ5に固設された駆動ギヤ16と、駆動ギヤ
16に噛合されたピニオン17と、ピニオン17を回転
駆動するモータ4とを有する。同期ギヤ5、駆動ギヤ1
6およびピニオン17は、ギヤ収容室3d内に収容され
ている。モータ4は、各ロータ1、2が土砂を搬送する
のに必要な回転トルクに応じて、適宜複数設けられてい
る。
【0017】また、各回転軸1b、2bの上記駆動手段
14とは反対側の端部には、駆動手段14とは別に各回
転軸に回転力を与える補助駆動手段18を設けている。
補助駆動手段18は、圧送室3c内での土砂圧送中に、
土砂中の礫等の硬質異物が雄ロータ1と雌ロータ2との
間隙や各ロータ1、2と圧送室3c内面との間隙に噛み
込んでロータ1、2の回転がロックしたとき、各回転軸
1b、2bを適宜正逆回転させることにより、異物の噛
み込みロックを解消するために設けられる。
【0018】補助駆動手段18は、図1乃至図3に示す
ように、回転軸1b、2bの端部に固設された回転板1
9と、回転板19の近傍にその回転とは切り離して配置
され回転軸1b、2bに枢支された静止板20と、これ
ら静止板20と回転板19とを連結・分離すべく静止板
20および回転板19に穿たれた穴21、22に挿抜さ
れるロックピン23と、ロックピン23が挿入された状
態で静止板20を回動させるジャッキ24とを有する。
ロックピン23は、通常運転時には穴21、22から抜
かれており、異物の噛み込みロック時に穴21、22に
挿入される。なお、穴21、22は図3に示すように各
板20、19に複数周設されている。
【0019】本実施形態の作用を述べる。
【0020】以上のツインスクリュー型搬送装置TSに
おいては、圧送室3c内にて土砂を圧送する際に上記ク
リアランス間に介在する土砂よって、経年運転に伴って
ケーシング(圧送室3c)の内面および各ロータ1、2
のフライト1a、2aの先端が摩耗し、クリアランス
(圧力シールクリアランス)が増加する。すると、ツイ
ンスクリュー型搬送装置TSの土砂圧送圧力(排出圧
力)が低下し、図7に示す風力搬送機の搬送効率の大幅
な低下を招く。
【0021】すなわち、風力搬送機は、既述のようにツ
インスクリュー型搬送装置TSから輸送管10内に排出
された土砂をエアー供給管11から供給された高圧エア
と混合し、管長手方向にエア部分と土砂部分とが交互に
配置された状態とし、その土砂部分を栓としてツインス
クリュー型搬送装置TSの排出圧力で圧送するものなの
で、土砂搬送装置TSの排出圧力の低下に敏感に反応し
て土砂搬送効率が大幅に低下するのである。
【0022】このため、ツインスクリュー型搬送装置T
Sの排出圧力が所定値以下となったなら装置TSの運転
を停止し、図4に示すように、圧送室3cを構成する上
蓋3xをケーシング3から取り外す。これにより、ケー
シング3内の各ロータ1、2のフライト1a、2aの一
部(上半分)が、上蓋3xを取り外した開口から露出す
る。そして、その開口から各フライト1a、2aの先端
に、図5(a),(b)に示すように、上記クリアランスを所
定値に戻すためのスペーサ板25、26を取り付ける。
【0023】詳しくは、スペーサ板25、26は、各フ
ライト1a、2aの先端にその周方向に沿って隣接配置
される複数のスペーサ板片25a、26aからなり、そ
れらスペーサ板片25a、26aを、上蓋3xを取り外
した開口から各フライト1a、2aの先端にそれぞれ溶
接する。各スペーサ板片25a、26aは、略中央に貫
通形成された穴25b、26bが栓溶接され、外縁四辺
が線溶接または点溶接される。この溶接作業時に、各ロ
ータ1、2が回転しないように、駆動手段14のモータ
4を油圧ロック(油圧モータの場合)したり、補助駆動
手段18のピン23を穴に挿入してジャッキ24をロッ
クしたりして、各ロータ1、2の回転を固定することが
好ましい。
【0024】そして、露出した各フライト1a、2aの
先端に、ある程度スペーサ板片25a、26aを溶接し
たならば、各ロータ1、2の回転固定を解除して各ロー
タ1、2を所定角度(90〜180度程度)回動させ、新た
な部分を露出させる。この回動は、駆動手段14のモー
タ4によって行ったり、補助駆動手段18のジャッキ2
4を伸縮させピン23の穴21、22への挿入位置を盛
り替えて行う。こうして、新たな露出された各フライト
1a、2aの先端に、同様にしてスペーサ板片25a、
26aを溶接する。かかる作業を繰り返し、各フライト
1a、2aの先端に、周方向に沿ってスペーサ板片25
a、26aを溶接する。
【0025】以上の作業によれば、ロータ1、2自体を
新品に交換するわけではないので、重量の重いロータ
1、2の吊り作業が不要となる。すなわち、ロータ1、
2に比べて遙かに重量の軽い圧送室3cの上蓋3xを吊
り作業等で取り外せばよいので、現地での大掛かりな分
解作業がなくなり、作業が簡易・迅速・低廉となる。ま
た、このように補修作業が簡易・迅速・低廉にできるの
で頻繁に補修作業を行え、ロングライフ化を狙ってフラ
イト1a、2a自体の材料を硬度の高いものとする必要
がなく、ロータ1、2の材料費や加工費を低く抑えるこ
とができる。
【0026】また、スペーサ板片25a、26aは、耐
摩耗性(高硬度)の鋼板からなっていてもよい。こうす
れば、修復後の摩耗寿命が延び、次の摩耗修復までのス
パンが長くなる。この場合、スペーサ板片25a、26
aを高硬度材料で製造することは、スペーサ板片25
a、26aの形状が僅かに湾曲した平行四辺形であるた
め、螺旋形状のフライト1a、2a自体を高硬度材料で
製造する場合と比べると、遙かに容易に低コストで加工
できる。
【0027】すなわち、フライト1a、2a自体を高硬
度材料で製造することは、フライト1a、2aの形状が
螺旋状であるため加工(切削)が困難であるが、本実施
形態では実質的な摩耗部材であるスペーサ板片25a、
26aのみを高硬度材料とすればよく、そのスペーサ板
片25a、26aの形状が僅かに湾曲した単純な平行四
辺形であるため、加工が容易となる。また、フライト1
a、2a本体は一般機械構造用鋼で対応可能であり、高
価な高硬度材料の使用量も少なくて済むので低コストと
なる。なお、スペーサ板片25a、26aは、鉄材に限
らず、搬送土砂に応じてゴムやシリコン等からなるシー
ル材であってもよい。
【0028】また、スペーサ板片25a、26aの板厚
は、摩耗したフライト1a、2aの羽根高さを単に元の
寸法に戻す板厚ではなく、ケーシング3内面の摩耗量を
も考慮して設定される。すなわち、スペーサ板片25
a、26aの板厚は、圧送室3cの上蓋3xをケーシン
グ3から取り外した後、各フライト1a、2aの先端と
下蓋3yの内面とのクリアランスを計測し、そのクリア
ランスに基づいて決定される。そして、この板厚は、当
該板厚のスペーサ板片25a、26aをフライト1a、
2aの先端に溶接したとき、圧送室3cの内面との間に
所定のクリアランス(搬送土質に応じた設計値)が形成
されるように決定される。
【0029】ここで、各フライト1a、2aの先端は、
ケーシング3(圧送室3c)内にて回転して摩耗するた
め、螺旋方向に沿って略均等に摩耗し、他方、圧送室3
cの内面も、略均等に摩耗する。よって、前段で述べた
ように、フライト1a、2a先端と圧送室3c(下蓋3
y)内面との任意の一カ所のクリアランスに基づいて決
定された板厚のスペーサ板片25a、26aを工場で多
数生産し、これらを既述のように各フライト1a、2a
の先端に螺旋方向に沿って溶接することで、圧送室3c
の内面とのクリアランスを、その螺旋方向に亘って精度
良く最初の設計値とすることができる。また、各スペー
サ板片25a、26aは、その形状が同一となるので、
低コストで製造できる。
【0030】また、スペーサ板片25a、26aは、各
フライト1a、2aの先端に全ピッチに亘って取り付け
る必要はなく、図1において少なくとも一つの圧送空間
8がシール形成されればよい。少なくとも一つの圧送空
間8がシール形成されれば、その圧送空間8によってツ
インスクリュー型搬送装置TSとしての排出圧力を確保
できるからである。具体的には、スペーサ板片25a、
26aは、各フライト1a、2aの先端にそれぞれ2ピ
ッチ程度取り付ければ足りる。
【0031】次に、第2の発明の実施形態を図6を用い
て説明する。
【0032】本実施形態にかかるメンテナンス方法が施
されるツインスクリュー型搬送装置TS、およびその土
砂搬送装置TSを備えた風力搬送機は、図1〜図5およ
び図7に示した前実施形態と同様であるため、説明を省
略する。本実施形態にかかるメンテナンス方法は、以下
の通りである。
【0033】ツインスクリュー型搬送装置TSの経年運
転に伴ってケーシング3の圧送室3c内面および各ロー
タ1、2のフライト1a、2a先端が摩耗し、クリアラ
ンス(圧力シールクリアランス)が増加し、排出圧力が
所定値以下となったなら、先ず装置TSの運転を停止す
る。そして、図6に示すように、圧送室3cを構成する
上蓋3xおよび下蓋3yをケーシング3から取り外す。
そして、それら上蓋3xおよび下蓋3yの内面に、上記
クリアランスを所定値に戻すためのスペーサ板27、2
8を取り付ける。
【0034】スペーサ板27、28は、各蓋3x、3y
の内面にその軸方向に沿って隣接配置される複数のスペ
ーサ板片27a、28aからなる。各スペーサ板片27
a、28aは、各蓋3x、3yの内面に沿って湾曲され
た長方形の板体からなり、貫通形成された穴27b、2
8bが栓溶接され、外縁四辺が点溶接または線溶接され
る。スペーサ板片27a、28aは、その板厚がフライ
ト1a、2a先端の摩耗も考慮して設定され、材質が高
硬度材料やゴムやシリコンなどが用いられ、同一形状で
済むため低コスト化を図れる点などは、前実施形態と同
様である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るツイン
スクリュー型搬送装置のメンテナンス方法によれば、経
年運転によってケーシングの内面や各ロータの先端が摩
耗したときに、簡易・迅速・低廉に修復できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るメンテナンス方法が施
されるツインスクリュー型搬送装置の平断面図である。
【図2】上記ツインスクリュー型搬送装置の側断面図
(図1のII-II線断面図)である。
【図3】上記ツインスクリュー型搬送装置の正面図(図
2のIII-III線矢示図)である。
【図4】上記ツインスクリュー型搬送装置の横断面図
(図1のIV-IV線断面図)である。
【図5】第1の発明の実施形態にかかるメンテナンス方
法が施されたロータの説明図であり、図5(a)は雌ロー
タ、図5(b)は雄ロータを示す。
【図6】第2の発明の実施形態にかかるメンテナンス方
法が施されたケーシング(上蓋)の説明図である。
【図7】上記ツインスクリュー型搬送装置を備えた風力
土砂搬送機の説明図であり、図7(a)は平面図、図7(b)
は側面図である。
【符号の説明】
1 雄ロータ 1a フライト 2 雌ロータ 2a フライト 3 ケーシング 3x ケーシングの一部としての上蓋 25 スペーサ板 25a スペーサ板片 26 スペーサ板 26a スペーサ板片 27 スペーサ板 28 スペーサ板 TS ツインスクリュー型搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F040 AA10 BA01 CA08 EA01 FA02 FA05 3H041 AA03 BB07 CC16 DD03 DD05 DD21 DD34 DD37 DD38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄ネジ形状の雄ロータと、該雄ロータに
    噛み合わせて配置された雌ネジ形状の雌ロータと、これ
    らロータを所定クリアランスを隔てて囲繞する断面瓢箪
    型のケーシングとを備え、各ロータを相互に逆回転させ
    てケーシング内のスラリー状の物質を軸方向に圧送する
    ツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法であっ
    て、経年運転によってケーシングの内面や各ロータの先
    端が摩耗してそれらのクリアランスが増加したときに、
    各ロータの先端に上記クリアランスを所定値に戻すため
    のスペーサ板を取り付けるようにしたことを特徴とする
    ツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法。
  2. 【請求項2】 上記スペーサ板は各ロータの先端にその
    周方向に沿って隣接配置される複数のスペーサ板片から
    なり、それらスペーサ板片を各ロータの先端に取り付け
    るに際して、上記ケーシングの一部を取り外して各ロー
    タの一部を露出させ、その露出部分に上記スペーサ板片
    を取り付けた後、各ロータを適宜回動させて新たな部分
    を露出させ、その新たな露出部分に上記スペーサ板片を
    取り付けるようにした請求項1記載のツインスクリュー
    型搬送装置のメンテナンス方法。
  3. 【請求項3】 雄ネジ形状の雄ロータと、該雄ロータに
    噛み合わせて配置された雌ネジ形状の雌ロータと、これ
    らロータを所定クリアランスを隔てて囲繞する断面瓢箪
    型のケーシングとを備え、各ロータを相互に逆回転させ
    てケーシング内のスラリー状の物質を軸方向に圧送する
    ツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法であっ
    て、経年運転によってケーシングの内面や各ロータの先
    端が摩耗してそれらのクリアランスが増加したときに、
    ケーシングの内面に上記クリアランスを所定値に戻すた
    めのスペーサ板を取り付けるようにしたことを特徴とす
    るツインスクリュー型搬送装置のメンテナンス方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2916007A1 (de) * 2014-02-25 2015-09-09 Leistritz Pumpen GmbH Schraubenspindelpumpe
CN108045866A (zh) * 2017-12-23 2018-05-18 广西大学 一种同步驱动双螺杆装置

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