JP2003211506A - 射出成形機及びダイカストマシン - Google Patents

射出成形機及びダイカストマシン

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JP2003211506A
JP2003211506A JP2002013688A JP2002013688A JP2003211506A JP 2003211506 A JP2003211506 A JP 2003211506A JP 2002013688 A JP2002013688 A JP 2002013688A JP 2002013688 A JP2002013688 A JP 2002013688A JP 2003211506 A JP2003211506 A JP 2003211506A
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JP
Japan
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injection
barrel
screw
molding machine
pressure
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Application number
JP2002013688A
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English (en)
Inventor
Kazuhito Kobayashi
一仁 小林
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/5008Drive means therefor
    • B29C2045/5032Drive means therefor using means for detecting injection or back pressures

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形機及びその周辺部分からの電気的ノ
イズや振動さらに温度、湿度の変化があっても安定して
且つ高精度に背圧力、射出圧力を制御可能な射出成形機
を提供する。 【解決手段】 計量工程及び射出工程において、スクリ
ュ2を後退させる力即ち、背圧力及び射出圧力がスクリ
ュ2に作用する。この力は検出器本体7を弾性変形させ
るのでその変形量に応じて光学的検出器24で検出され
た検出信号S1が得られる。この信号S1は予め設定された
背圧力設定値ReK(S1)及び射出圧力設定値ReS(S1)と
比較されその差分によって信号S2,S3が形成され射出用
サーボモータ15へ与えられ、検出された背圧力及び射
出圧力が設定値を保持するようにフィードバック制御さ
れる。計量工程、射出工程のいずれの工程においてもそ
の遂行中、電気的ノイズが光学的検出部24及びその近
傍に与えられるが検出信号S1は光信号として光ファイバ
ーケーブル22により制御装置まで伝送されるのでこれ
らのノイズに影響されることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機やダイカスト
マシンのスクリュや射出プランジャの背圧力及び射出圧
力のフィードバック制御に係り、特に、これら圧力を光
学的圧力検出手段を用いて高精度に制御する射出成形機
及びダイカストマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機やダイカストマシンによる成
形品の品質・精度に対する要求は、成形品の用途があら
ゆる産業分野で多様化するにつれますます厳しくなって
いる。従って、これら成形品を成形するときの成形条件
を高度に制御することが求められている。成形品の品質
・精度に大きく影響する制御パラメータとしては背圧力
や射出圧力が挙げられる。射出成形機の背圧力や射出圧
力をより応答性よく制御するため、最近では電動式射出
成形機が普及している。
【0003】その場合、背圧力や射出圧力を高精度に且
つ安定して制御するためにはリアルタイムで背圧力や射
出圧力を高精度に検出し、この検出値が指令された目標
値と応答性よく一致するように制御する必要がある。背
圧力や射出圧力を直接検出する方式として、バレル先端
内部の樹脂圧力を検出するものがある。しかし、この方
式は、樹脂の温度が比較的高温度であるためセンサ部分
の温度による特性の変化あるいはメンテナンスや腐食等
への対応が必要である。
【0004】これに対し、現在、最も普及している背圧
力や射出圧力用の検出装置は、荷重計あるいはロードセ
ルと称され市販されているものであって図4乃至図6に
その典型的な検出装置の要部構成を示す。図4は検出器
本体の断面を示し、図5は図4のZ矢示図、図6は図5
中の歪ゲージ31の詳細構成を示す。
【0005】図4において、参照符号30は検出器本体
であり、その中心軸線cを含む中心部30aと環状外周
部30cとの間は中心部30aおよび環状外周部30c
よりも厚みの小さい環状部30bを形成している。通常
は、環状外周部30cの一側の面に射出成形機の背圧力
を受ける部材を取付け、この背圧力に抗する部材を中心
部30aの他側の面に取付けることにより背圧力が作用
している状態での前記環状部30bの弾性変形を検知す
ることにより背圧力を検出する。
【0006】図5において参照符号31は歪ゲージであ
って前記環状部30bに取付けられ、信号線32によっ
て検出信号が図示しない制御装置へ与えられる。図6は
前記歪ゲージ31の詳細平面図である。参照符号34
は、前記環状部30bに固定されているベースシート3
3上に固着された金属細線で、同ベースシート33と一
体に伸縮しその電気抵抗が変化する。金属細線34の両
端部は前記信号線32に接続され、図示しない前記制御
装置内に設けたブリッジ回路の一辺を構成している。
【0007】図4乃至図6に示した従来の方式では、射
出成形機の電力変換回路等や計量及び射出用サーボモー
タ、周辺装置としての成形品取り出しロボットの各軸用
駆動モータ、その他射出成形機が設置された工場内の他
の電気的設備から発生する電気的ノイズが前記荷重検出
器の信号線32に伝播し、制御の安定性を阻害する。こ
のため前記電気的ノイズ伝播を防止すべく電磁波防止装
置を制御箱等に施さなければならなかった。
【0008】さらに、検出器の一部または射出成形機の
構成部材の一部が弾性変形することを利用する関係上、
その弾性変形する部位に貼り付けた歪ゲージの電気的変
化を荷重として検出するものであり、その感度を向上さ
せるためゲージ線即ち、金属細線34は可及的に細くさ
れており、貼り付け時及び貼り付け後の外力や振動など
によって断線し易い。特に前記検出器の歪ゲージ31
は、射出成形機が数10秒間のサイクルで成形品取り出
し、型締め、計量、射出の各工程を繰り返すため振動は
避けがたく、また高温度のバレル等が近傍に配置される
という過酷な環境に設置されている。
【0009】また、前記ゲージ線の表面温度が急に変化
するとその電気抵抗値の温度依存性により検出精度に影
響する。
【0010】さらに、ゲージ線を貼り付けてあるポリア
ミド等のベースシート33を検出部位に接着しているた
め、その接着力の違いにより検出器の検出精度には個体
差があり、湿度、温度による接着力のバラツキを伴う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】背圧力、射出圧力をこ
れまでより一段と高精度に制御することが要求される状
況において、前述した現象に対処するためには、コスト
の掛かる電磁波防止措置を必要とするのみならず、安定
した制御のため頻繁にメンテナンスや微妙な較正操作を
行わねばならず、結局、電動式射出成形機としての高度
なサーボ制御性のよさを活かしきれないという問題があ
った。
【0012】本発明は上述した従来の問題を解決するた
めのものであって、その目的とするところは、射出成形
機、ダイカストマシン及びその周辺部分からの電気的ノ
イズや振動さらに温度、湿度の変化があっても安定して
且つ高精度に背圧力及び/又は、射出圧力を制御可能な
射出成形機及びダイカストマシンを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による背圧力の制御を行う射出成形機は、一端
部寄りに原料樹脂の供給口を有するバレルと、同バレル
内に回転及び進退可能に装着されたスクリュと、同スク
リュを回転させる回転手段と、前記スクリュを進退させ
る移動手段とを有する射出成形機であって、計量工程
中、前記バレル先端部に蓄えられる溶融樹脂が前記スク
リュに作用する背圧力及び/又は射出工程中、前記バレ
ル内の溶融樹脂が前記スクリュに作用する射出圧力を、
弾性変形部材を介して光学的に検出する光学的圧力検出
手段と、同光学的圧力検出手段からの検出信号に応答し
て前記移動手段を制御する制御装置とを備えて構成され
る。
【0014】その場合、前記光学的圧力検出手段は前記
背圧力及び/又は射出圧力を受けて弾性変形する非回転
体部材に取付けるよう構成されることができる。
【0015】さらに、前記光学的圧力検出手段はファブ
リペロー干渉計の原理を利用して光ファイバーにより検
出信号を前記制御装置へ伝送するよう構成されることが
できる。
【0016】
【作用】計量工程において制御装置は、バレル中のスク
リュの回転数をスクリュ回転手段に指令し、スクリュを
回転させる。このスクリュ回転によってバレル内の成形
用樹脂を溶融させてバレル前方へ送り出す。光学的圧力
検出手段はスクリュを後退させる力すなわち、背圧力を
弾性変形部材を介して光学的に検出し、設定された背圧
力と一致するようにスクリュの移動手段を制御してスク
リュの後退動作を行う。
【0017】また、射出工程において制御装置は、バレ
ル中のスクリュの位置をスクリュの移動手段に指令し、
スクリュを前進方向へ移動させ射出充填を行う。その
際、光学的圧力検出手段はバレル先端部の溶融樹脂が前
記スクリュに作用する射出圧力を弾性変形部材を介して
光学的に検出し、設定された射出圧力と一致するように
スクリュの移動手段を制御してスクリュの前進動作を行
う。前記計量及び/又は射出工程中、光学的圧力検出手
段は電気的ノイズや周辺の温度、湿度に影響されないの
で射出成形機として、安定且つ高精度の背圧力及び/又
は射出圧力の制御が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施形態例につい
て図1乃至図3により詳細に説明する。
【0019】図1は射出成形機の射出装置側に設けられ
た背圧力及び射出圧力制御を行うメカニズムの要部構成
を示す。同図において、射出装置側のベース13にはそ
の左方及び右方端部にそれぞれ前プレート3、後プレー
ト5が立設されている。これら前プレート3、後プレー
ト5の間には支持板4を摺動可能に保持する複数のガイ
ドバー12、12が配置されている。
【0020】支持板4の中央部には軸6を軸受4bを介
して回転可能に支持する軸受部4aが取り付けられ、ま
た支持板4の上部には計量用サーボモータ14が搭載さ
れている。この計量用サーボモータ14の回転はその出
力軸に固定されたプーリ10a、軸6の左端部に固定さ
れたプーリ10b及びこれらの間に掛けられたタイミン
グベルト10cにより軸6を回転駆動するようになって
いる。前記前プレート3の左方には成形用の原料樹脂の
供給口1aを有するバレル1が配置され、その右端部は
前プレート3に固定されている。バレル1内にはスクリ
ュ2が回転及び進退可能に挿入配置され、同スクリュ2
の軸部2aの右端部は前記軸6とキー2bによって結合
されており、従って、スクリュ2は計量工程中計量用サ
ーボモータ14により所定の回転方向へ所定の回転数で
回転されるようになっている。
【0021】一方、前記後プレート5の中央部にはナッ
ト9が軸受16を介して回転可能に取付けられており、
また後プレート5の上部には射出用サーボモータ15が
搭載されている。この射出用サーボモータ15の回転は
プーリ11a、11bおよびタイミングベルト11cを
介してナット9を回転させるようになっている。前記ナ
ット9にはネジ軸8の右方部分が挿入螺着されている。
このネジ軸8の左端部は、環状外周部を前記軸受部4a
の右端面に固定した光学的圧力検出手段を構成する検出
器本体7の中央部に固定結合されている。
【0022】従って、ネジ軸8はその回転を規制されて
いるのでナット9が回転されるとネジ軸8は軸方向に進
退駆動され、この駆動力は光学的圧力検出手段を構成す
る弾性変形部材である検出器本体7を介して支持板4を
ガイドバー12に沿って移動させるように作用する。即
ち、結果としてスクリュ2をバレル1内で進退駆動させ
る。
【0023】参照符号S1は検出器本体7に取付けられた
光学的検出部24(図2、図3参照)からの検出信号を
示し、この検出信号S1は光ファイバーケーブル22によ
って伝送され射出装置側の制御装置25のインターフェ
イスi/oで光電変換される。
【0024】参照符号25aは計量工程制御部、25b
は射出工程制御部を示す。各制御部25a、25bには
設定部が設けられ、同各設定部にそれぞれ値ReK(S
1)、値ReS(S1)が背圧力の目標指令値、射出圧力の目
標指令値として予め設定されている。各目標指令値ReK
(S1)、ReS(S1)は光学的検出部24からの検出信号S
1と比較されその差分が誤差信号として形成され電力増
幅部AMPで電力増幅されて駆動信号S2,S3となり、前記射
出用サーボモータ15に与えられるようになっている。
この場合、前記各目標指令値ReK(S1)、ReS(S1)は一
定の値であってもよいし、また各工程中で時間的に変化
するようにされることも可能である。
【0025】図2は前記光学的圧力検出手段を構成する
前記光学的検出部24の詳細を示す。
【0026】同図において、参照符号23は金属製の検
出部シートでセンサ部分を内蔵した管状のシース(Micr
o-capillary)19をその表面に固着している。前記光
ファイバーケーブル22はシース19の右端開口部に接
続固定されている。20は金属ファイバーからなる一対
のセンサであってその対向する端部には半透明の反射ミ
ラー21が互いに平行に取付け固定されている。
【0027】また金属ファイバー20の端部外周は前記
シース19の内面に長さLを隔てて固定されている。前
記反射ミラー21の間隔dはファブリペロー干渉計で定
義されるキャビティの長さに相当する。前記検出部シー
ト23は弾性変形部位にポリアミドまたは溶接等の手段
で接着、固定される。従って、弾性変形部位での弾性変
形が生じるとシース19がその方向に伸縮する。
【0028】今その伸縮方向がシース19の軸方向の成
分を有するとすればその伸縮は金属ファイバー20の間
隔Lを変化させることとなり、その量は反射ミラー21
の間隔dに反映される。ファブリペロー干渉計の原理に
よれば光ファイバー22から入射される光が一対の反射
ミラー21を透過する場合の透過光の強さ(Intensit
y)、あるいは左方の反射ミラーから反射され右方の反
射ミラーを透過して戻る光(反射光)の強さは使用して
いる光の波長とキャビティの間隔dにのみ依存する。
【0029】従って、その光の波長を一定に保持すれば
前記透過光の強さまたは反射光の強さは間隔dにのみ影
響を受けるというものである。即ち、透過光の強さまた
は反射光の強さの変化は前記長さLの弾性変形に伴う変
形量に対応する。また、検出信号として透過光、反射光
のいずれを採用するかは等価であるが、検出器の構造上
の都合からここでは反射光を利用するようになってい
る。
【0030】図3は、前記検出器本体7上の弾性変形部
位である環状部に前記光学的検出部24を互いに直交し
た状態で4ヶ所固着した状態を示す。参照符号22はそ
れぞれの光学的検出部24に接続された光ファイバーケ
ーブルを示す。
【0031】次に図1を参照して各工程の制御動作を説
明する。
【0032】計量工程においては、原料樹脂が供給口1
aから供給され、図示省略した駆動信号により計量用サ
ーボモータ14が所定の回転数(通常は一定値)で駆動
されスクリュ2が回転するとバレル1の先端部に溶融樹
脂が貯留されその樹脂圧が増大しスクリュ2を後退させ
るべく背圧力が発生する。
【0033】この背圧力は軸受部4a、光学的圧力検出
手段の検出器本体7を介してネジ軸8に伝達されるがそ
の際検出器本体7は弾性変形しその変形量に応じた検出
信号S1が制御装置25にフィードバックされる。この検
出信号S1は予め設定されている計量工程中の目標指令値
ReK(S1)と比較されその差分が駆動信号S2として射出
用サーボモータ15に与えられる、即ち、射出用サーボ
モータ15は検出信号S1が常に計量工程の背圧力目標指
令値ReK(S1)となるようにフィードバック制御される
こととなる。
【0034】一方、射出工程においては、計量用サーボ
モータ14は停止され、射出用サーボモータ15が所定
の回転数Vで駆動されるとスクリュ2は前進するがその
際金型内への溶融樹脂の射出・充填に伴い図示しない金
型のゲート部等での流動抵抗を受けるのでバレル1内の
樹脂圧は増大し射出反力としてスクリュ2を後退させる
力即ち、射出圧力として作用する。この力は検出器本体
7を弾性変形させるのでその変形量に応じた検出信号S1
が得られる。この検出信号S1は前記射出工程中の目標指
令値ReS(S1)と比較されその差分によって駆動信号S3
が形成され射出用サーボモータ15へ与えられる。
【0035】従って、射出用サーボモータ15の回転数
は当初の所定の回転数Vから変化し、上記差分によりそ
の回転を制御されることとなる。即ち、検出された射出
圧力が目標指令値ReS(S1)を保持するようにフィード
バック制御される。なお、射出工程においては前記所定
の回転数Vを優先するように、即ち、射出圧力を無視し
て指令された射出速度を優先するよう制御することも可
能であるが本発明の趣旨から外れるのでその詳細は省略
する。
【0036】上記計量工程、射出工程のいずれの工程に
おいてもその遂行中電気的ノイズが光学的検出部24近
傍から与えられるが検出信号S1は光信号として光ファイ
バーケーブル22を伝送されるのでこれらのノイズに影
響されることがない。
【0037】なお、上記実施形態例では弾性変形部位と
して背圧力や射出圧力の伝達経路自体の一部を薄肉(環
状部30b)にして弾性変形しやすい形状としたもので
ある。しかし、これに限られるものではなく例えばネジ
軸8、ナット9、前プレート3、後プレート5、ガイド
バー12、ベース13等を弾性変形部位とすることも可
能である。
【0038】以上説明した例では光学的圧力検出手段と
してファブリペロー干渉計の原理に基づく実施例を説明
したが、検出原理として、キャビティに相当する弾性変
形検出部をほう珪酸ガラスプリズムや透明樹脂等を用い
て同プリズムへの入射光と荷重による弾性変形に相対す
るガラスプリズムの複屈折率により変化する出射光の変
化として背圧力や射出圧力を検出し、制御するようにし
てもよい。
【0039】また、弾性変形検出を行う検出原理として
は、弾性変形を光ファイバー自体の曲げによる伝送損失
量で検出し、荷重即ち、背圧力や射出圧力を検知するよ
うにしてもよい。
【0040】以上の説明では、射出成形機としてインラ
インスクリュ方式で電動式の場合を例として挙げたが、
本発明の趣旨からすれば、油圧式であってもよく、また
溶融樹脂を予め別の装置、手段で生成しその射出量分を
都度バレル内へ供給するタイプの射出成形機であっても
よい。このような場合は、射出部分はスクリュに代えて
射出プランジャが使用される。また、本発明は、計量工
程及び射出工程のいずれか一方にのみ適用してもよい。
【0041】さらに以上の説明では、成形材料としてプ
ラスチック即ち、樹脂の成形にかかわる射出成形機を例
としたが、本発明の趣旨からすればアルミニウムやマグ
ネシウム等の金属を成形材料とするダイカストマシンの
場合にも適用されることは当然である。その場合もスク
リュの代わりに射出プランジャが使用され、その際、バ
レル内に導入される溶融金属は半溶融のチクソ状態であ
ることを妨げない。
【0042】
【発明の効果】本発明の射出成形機は、一端部寄りに原
料樹脂の供給口を有するバレルと、同バレル内に回転及
び進退可能に装着されたスクリュと、同スクリュを回転
させる回転手段と、前記スクリュを進退させる移動手段
とを有する射出成形機であって、計量工程中、前記バレ
ル先端部に蓄えられる溶融樹脂が前記スクリュに作用す
る背圧力及び/又は射出工程中、前記バレル内の溶融樹
脂が前記スクリュに作用する射出圧力を、弾性変形部材
を介して光学的に検出する光学的圧力検出手段と、同光
学的圧力検出手段からの検出信号に応答して前記移動手
段を制御する制御装置とを備えるように構成されるので
前記光学的圧力検出手段近傍に配置される射出成形機の
電力変換部や各種サーボモータ等から発生する電気的ノ
イズに影響されることがなく正確な検出信号により安定
した高精度の背圧力及び/又は射出圧力の制御を行うこ
とを可能にするという効果を奏する。
【0043】また、本発明の射出成形機は、光学的圧力
検出手段としてファブリペロー干渉計の原理に基づく検
出方式を採用したので前記の効果に加え、光学的検出器
近傍の温度や湿度によって検出精度が影響を受けること
がなく正確な検出信号により安定した高精度の背圧力あ
るいは射出圧力のフィードバック制御を行うことを可能
にするという効果を奏する。その場合、金属製弾性変形
部材としての検出器本体に対し、金属製の検出部シート
を溶接等で強固に固着してあるので従来方式のように弾
性変形部位の振動によってゲージ部の接着性が変化した
り、断線するといった惧れもなくメンテナンス上の手間
も省け、検出精度の劣化といった惧れもない。さらに、
検出部シートを弾性変形部位としての検出器本体の複数
ヶ所に設置してもそれらの間の設置に伴う個体差という
問題も生じないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機の射出装置側における
背圧力及び射出圧力の制御にかかわるメカニズムの要部
を示す側面図である。
【図2】本発明に係る射出成形機の光学的圧力検出手段
を構成する検出部の詳細構造を示す側面図である。
【図3】図2に示される検出器本体上の弾性変形部位で
ある環状部に検出部を互いに直交した状態で4ヶ所固着
した状態を示す正面図である。
【図4】従来の荷重検出器本体の断面図である。
【図5】図4のZ方向から見た正面図である。
【図6】図5中の歪ゲージの詳細構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 バレル 1a 供給口 2 スクリュ 2a スクリュ軸部 2b キー 3 前プレート 4 支持板 4a 軸受部 4b 軸受 5 後プレート 6 軸 7 検出器本体 8 ネジ軸 9 ナット 10a,10b,11a,11b プーリ 10c,11c タイミングベルト 12 ガイドバー 13 ベース 14 計量用サーボモータ 15 射出用サーボモータ 16 軸受 19 シース 20 金属ファイバー 21 反射ミラー 22 光ファイバーケーブル 23 検出部シート 24 光学的検出部 25 制御装置 25a 計量工程制御部 25b 射出工程制御部 30 検出器本体 30a 中心部 30b 環状部 30c 環状外周部 31 歪ゲージ 32 信号線 33 ベースシート 34 金属細線 S1 検出信号 S2 駆動信号 S3 駆動信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部寄りに原料樹脂の供給口を有する
    バレルと、同バレル内に回転及び進退可能に装着された
    スクリュと、同スクリュを回転させる回転手段と、前記
    スクリュを進退させる移動手段とを有する射出成形機で
    あって、 計量工程中、前記バレル先端部に蓄えられる溶融樹脂が
    前記スクリュに作用する背圧力及び/又は射出工程中、
    前記バレル内の溶融樹脂が前記スクリュに作用する射出
    圧力を、弾性変形部材を介して光学的に検出する光学的
    圧力検出手段と、同光学的圧力検出手段からの検出信号
    に応答して前記移動手段を制御する制御装置とを備えた
    ことを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御装置は、前
    記光学的圧力検出手段の検出信号が予め設定された設定
    背圧力及び/又は設定射出圧力と一致するようにフィー
    ドバック制御可能に構成されていることを特徴とする射
    出成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記光学的
    圧力検出手段は、前記背圧力及び/又は射出圧力を受け
    て弾性変形する非回転体部材に取付けられていることを
    特徴とする射出成形機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、前記スク
    リュの移動手段が電動サーボモータとその回転を直線運
    動に変換する伝達機構及びリニアモータのいずれかであ
    ることを特徴とする射出成形機。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記光学的圧力検出
    手段はファブリペロー干渉計の原理を利用して光ファイ
    バーにより検出信号を伝送することを特徴とする射出成
    形機。
  6. 【請求項6】 一端部寄りに成形用溶融材料の供給口を
    有するバレルと、同バレル内に進退可能に装着されたプ
    ランジャと、同プランジャを射出工程中前記バレルの先
    端部に向けて移動させる移動手段と、前記射出工程中、
    前記バレル内の成形用溶融材料が前記プランジャに作用
    する射出圧力を弾性変形部材を介して光学的に検出する
    光学的圧力検出手段と、同光学的圧力検出手段からの検
    出信号に応答して前記射出圧力を所定の値に保つように
    前記移動手段を制御する制御装置とを備えたことを特徴
    とする射出成形機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記プランジャの移
    動手段が電動サーボモータとその回転を直線運動に変換
    する伝達機構及びリニアモータのいずれかであることを
    特徴とする射出成形機。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記光学的圧力検出
    手段はファブリペロー干渉計の原理を利用して光ファイ
    バにより検出信号を伝送することを特徴とする射出成形
    機。
  9. 【請求項9】 一端部寄りに成形用溶融材料の供給口を
    有するバレルと、同バレル内に進退可能に装着されたプ
    ランジャと、同プランジャを射出工程中前記バレルの先
    端部に向けて移動させる移動手段と、前記射出工程中、
    前記バレル内の成形用溶融材料が前記プランジャに作用
    する射出圧力を弾性変形部材を介して光学的に検出する
    光学的圧力検出手段と、同光学的圧力検出手段からの検
    出信号に応答して前記射出圧力を所定の値に保つように
    前記移動手段を制御する制御装置とを備えたことを特徴
    とするダイカストマシン。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記プランジャの
    移動手段が電動サーボモータとその回転を直線運動に変
    換する伝達機構及びリニアモータのいずれかであること
    を特徴とするダイカストマシン。
  11. 【請求項11】 請求項9において、前記光学的圧力検
    出手段はファブリペロー干渉計の原理を利用して光ファ
    イバにより検出信号を伝送することを特徴とするダイカ
    ストマシン。
  12. 【請求項12】 射出装置の前進側及び後退側端部にそ
    れぞれ前プレート及び後プレートを立設させた射出装置
    側のベースと、 これら前プレート、後プレートの間に支持板を摺動可能
    に保持するガイドバーと、 前記支持板中央部に固定され、軸受を介して軸を回転可
    能に支持する軸受部と、 前記支持板上部に搭載された計量用サーボモータと、 前記軸の一端部に固定され前記計量用サーボモータの回
    転を前記軸に伝達する第1プーリと、 前記前プレートに一端部を固定支持されると共にこの一
    端部寄りに原料樹脂の供給口を有するバレルと、 同バレル内に回転および進退可能に装着されると共に一
    端部を前記軸に回転及び軸方向の移動を規制されて結合
    されたスクリュと、 前記後プレート上部に搭載された射出用サーボモータ
    と、 前記後プレート中央部に回転可能且つ軸方向移動を規制
    して配置されたナットと、 前記射出用サーボモータの回転を前記ナットに伝達する
    第2プーリと、 前記ナット内に一端側が挿入螺着されその他端部は、環
    状外周部を前記軸受部の他端面に固定した光学的圧力検
    出手段を構成する検出器本体7の中央部に固定結合され
    てなるネジ軸と、 前記光学的圧力検出手段からの検出信号に応答して該検
    出信号を所定の値に保つように前記射出用サーボモータ
    の回転を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とす
    る射出成形機。
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