JP2001079886A - 射出成形機の射出装置 - Google Patents

射出成形機の射出装置

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JP2001079886A
JP2001079886A JP25665099A JP25665099A JP2001079886A JP 2001079886 A JP2001079886 A JP 2001079886A JP 25665099 A JP25665099 A JP 25665099A JP 25665099 A JP25665099 A JP 25665099A JP 2001079886 A JP2001079886 A JP 2001079886A
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injection
strain gauge
pressure
nozzle
resin
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JP25665099A
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Hideo Kuroda
英夫 黒田
Tetsuo Uechi
哲男 上地
Kiyoshi Kinoshita
木下  清
Shigeo Miwa
滋夫 三輪
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂圧力の検出を高精度で行なうことができ
て樹脂成形品の品質にばらつきが生じるのを防止するこ
とでき、しかも、樹脂圧力検出手段に損耗等の不具合を
生じることがなく樹脂圧力検出手段の寿命を長くするこ
とができて経済性に優れた射出成形機の射出装置を提供
する。 【解決手段】 溶融樹脂14を射出するノズル6の外周
面又はノズル6に連結されたアダプタ13の外周面(平
面部13a)に、周方向の歪みを検出する1個以上の歪
みゲージ15を貼付け、射出成形時に歪みゲージ15か
ら得られる検出信号に基づいて射出成形制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂(プラス
チック)等の射出成形機に用いられる射出装置に関し、
さらに詳しくは、溶融樹脂射出用のノズル部に樹脂圧力
が作用した時に生じるノズル部の歪みを検出してこの検
出信号に基づいて射出成形制御する射出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図16は、この種の従来の射出装置を備
えた射出成形機の全体構成を模式的に示す断面図であ
る。この従来の射出装置は、図16に示すように、樹脂
原料1を収容するホッパ2と、このホッパ2から樹脂原
料1が供給されるシリンダ3と、このシリンダ3内に供
給された樹脂原料1を前方(図16において左方向)に
向けて送り出しながら可塑化するための可塑化スクリュ
4と、シリンダ3内の樹脂原料1を加熱するためのヒー
タ31と、シリンダ3の前端部(溶融樹脂射出部)に配
設されたノズル106と、可塑化スクリュ4をその軸線
を中心に回転可能に軸支する軸受け箱7と、可塑化スク
リュ4をその軸線を中心に回転駆動する電動機8と、軸
受け箱7に組付けられたボールねじ機構部Sと、このボ
ールねじ機構部Sを駆動して軸受け箱7を前後方向に移
動するための電動機9と、ボールねじ機構部Sにて軸受
け箱7が前方に移動される際の可塑化スクリュ4の押圧
力(可塑化スクリュ4を押す力)を検出(計測)するロ
ードセル115と、このロードセル115から得られる
検出信号(計測信号)に基づいて射出成形制御を行なう
制御装置120とをそれぞれ有している。
【0003】さらに詳述すると、上述のホッパ2は、シ
リンダ3内に供給すべき樹脂原料1を収容するものであ
り、シリンダ3は、その内部に可塑化スクリュ4を回転
可能にかつ前後方向(軸方向、図16の左右方向)に摺
動可能に保持するものである。そして、シリンダ3の先
端部(前端部)には、ヒータ31にて溶融されかつ可塑
化スクリュ4にて可塑化された樹脂材料(溶融可塑化さ
れた溶融樹脂)14を図外の金型へ射出するためのノズ
ル106が設けられている。
【0004】また、上述の可塑化スクリュ4は、基端部
(図16において右側の端部)が軸受け箱7によって回
転自在に軸支されると共に、電動機8に連結されてい
る。かくして、この電動機8により可塑化スクリュ4が
回転駆動されると、この可塑化スクリュ4の螺子作用に
より、ホッパ2からシリンダ3内に供給された樹脂原料
1が可塑化されながら前方(図16の左方向)へ送り出
されるように構成されている。さらに、可塑化スクリュ
4の先端側には、図16に示す如く逆止弁5が組み込ま
れており、この逆止弁5の作用により射出時に溶融樹脂
14がスクリュ3の後方側へ逆流しない構造となされて
いる。
【0005】また、上述のヒータ31は、シリンダ3の
外周を取り巻くように配設されており、ホッパ2からシ
リンダ3内に供給された樹脂原料1がヒータ31により
溶融温度に加熱されるように構成されている。
【0006】また、上述の電動機8は、可塑化スクリュ
4の基端部に連結されており、可塑化工程時にはこの電
動機8が作動されて可塑化スクリュ4が図16において
矢印a方向に回転駆動されるようになっている。
【0007】一方、上述の電動機9は、シリンダ3の後
部に取付けられ、この電動機9が駆動されるのに伴い電
動機9の回転駆動力がボールねじ機構Sを介して軸受け
箱7に直線駆動力として伝達されるように構成されてい
る。なお、ボールねじ機構Sは、電動機9に連結されか
つ外周面にねじ溝が形成されたボールねじ軸10と、こ
のボールねじ軸10のねじ部の外周に嵌着されかつ軸受
け箱7に一体に結合されたボールねじナット12と、ボ
ールねじ軸10及びボールねじナット12の間に転動可
能に配置された複数個のボール11にて構成されてい
る。かくして、電動機9によりボールねじ軸10がその
軸線を中心に回転駆動されると、その回転駆動力がボー
ルねじ軸10、ボール11、ボールねじナット12に順
次に伝達されると共に、軸受け箱7を介して可塑化スク
リュ4に前後方向の直線駆動力として伝達され、これに
伴って可塑化スクリュ4が軸受け箱7と一緒に前後方向
に直線移動されるようになっている。
【0008】また、ボールねじナット12と軸受け箱7
との間には、ロードセル(荷重検知素子)115がこれ
らの間に挟み込まれた状態で配置されており、このロー
ドセル115によって可塑化スクリュ4を押す力が検出
(計測)されるように構成されている。そして、この力
の大きさに対応してロードセル115から得られる検出
信号に基づいて、シリンダ3の先端部分における溶融樹
脂14の圧力が演算され、その演算結果が射出成形制御
に利用されるようになっている。すなわち、既述の電動
機8,9及びロードセル115は、図16に示すように
電気信号線121,122,123をそれぞれ介して制
御装置120に接続されており、電動機8,9及びロー
ドセル115から制御装置120に入力される信号に基
づいて電動機8,9が制御されて、これにより射出成形
制御が行なわれる。
【0009】このように構成された従来の射出装置で
は、樹脂原料1が、ホッパ2からシリンダ3内の可塑化
スクリュ4の外周に供給され、ヒータ31による加熱と
可塑化スクリュ4の回転とにより溶融・可塑化され、可
塑化スクリュ4の前方に送られてシリンダ3内のノズル
106の後部箇所に溶融樹脂14として貯えられる。そ
の可塑化工程においては、可塑化スクリュ4の前方から
送り出された樹脂により溶融樹脂14に圧力が発生する
ので、その圧力が所定の値になるように可塑化スクリュ
4を適当な速度で後退(図16において右方向へ移動)
させる。この際の可塑化スクリュ4の後退動作は、電動
機9を図16において矢印cで示す方向の回転駆動によ
り、ボールねじ機構部S、ロードセル115、軸受け箱
7を順次に経て、可塑化スクリュ4へ後退力を伝達する
ことにより行なわれる。
【0010】なお、可塑化スクリュ4の後退動作の制御
は、制御装置120により、溶融樹脂14に作用する圧
力が所定の値となるように行われる。具体的には、既述
の溶融樹脂14の実際の可塑化圧力が、可塑化スクリュ
4、軸受け箱7を経てロードセル115で検出された荷
重から算出され、この算出値に応じた制御信号が制御装
置120から電動機9に供給され、これにより溶融樹脂
14の圧力が所要値になるように可塑化スクリュ4の後
退速度の調整が行われる。
【0011】次に、溶融樹脂14は、可塑化スクリュ4
の前進動作により、ノズル106を経て図外の金型内に
射出され、冷却・固化されて製品となる。その射出工程
においては、射出する溶融樹脂14の圧力が所定の値に
なるように可塑化スクリュ4の前進速度が制御装置12
0により制御される。その可塑化スクリュ4の前進動作
は、電動機9を図16において矢印bで示す方向に回転
駆動させることに伴い、ボールねじ機構部S、ロードセ
ル115、軸受け箱7を順次に経て可塑化スクリュ4へ
前進力を伝達することにより行なわれる。また、この際
の溶融樹脂14の実際の射出圧力は、既述の場合と同様
に、可塑化スクリュ4、軸受け箱7を経てロードセル1
15で検出された荷重から算出され、この算出値に基づ
いて可塑化スクリュ4の前進速度が制御されて溶融樹脂
14の圧力が所定の値に設定される。
【0012】なお、射出工程は、金型内に溶融樹脂14
を充填する射出高圧工程と、その後に金型内で樹脂冷却
収縮分を補給する射出保圧工程とに分かれるが、射出保
圧工程で樹脂圧力を下げる必要がある場合は、電動機9
を図16において矢印cで示す方向に回転させて、可塑
化スクリュを後退させることにより行なわれる。
【0013】この従来例においては、可塑化スクリュ4
の前方箇所における溶融樹脂14の圧力の検出が、可塑
化スクリュ4、軸受け箱7等の中間部品を介してロード
セル115によって行なわれるようになっているため、
それらの中間部品における摺動抵抗が誤差要因となり、
圧力検出の精度が悪いという欠点がある。
【0014】そこで、このような問題点を解決するため
に、図17及び図18に示すような射出装置が従来より
提案されている。なお、図17及び図18においては、
図16と同様の部分には同一の符号が付されている。こ
の従来の射出装置は、前述の図16の射出装置において
ボールねじ機構部Sのロードセル115を省略し、この
ロードセル115に代えて、図18に示す如き樹脂圧力
センサ215をシリンダ3の先端部のノズル206に設
けるようにしたものである。なお、図18において、2
31はノズル206の外周囲を取り囲むように配設され
た溶融樹脂保温用のヒータである。
【0015】このような射出装置の場合、溶融樹脂14
の圧力検出は、樹脂圧力センサ215によって行なわれ
る。従って、溶融樹脂14の圧力検出のための圧力検出
経路には前述の従来例のような中間部品が介在しないの
で、樹脂圧力センサ215により正確に検出(計測)で
きる。しかし、この場合には、樹脂圧力センサ215の
圧力検出部(センサ先端に配設された圧力検出用のダイ
アフラム)が樹脂流路に露出して配置されているため、
流動樹脂によってその表面が損耗しやすく、寿命が短い
という欠点がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の射
出装置では、既述の如く種々の問題点がある。すなわ
ち、図16に示す従来の射出装置では、可塑化スクリュ
4の前方箇所における溶融樹脂14の圧力検出を可塑化
スクリュ4、軸受け箱7等の中間部品を介してロードセ
ル115によって行なうようにしているため、それら中
間部品における摺動抵抗により圧力検出の精度が悪く、
これに起因して射出成形品の品質にばらつきを生じると
いう不具合がある。一方、図17及び図18に示す他の
従来の射出装置では、ノズル206に設けた樹脂圧力セ
ンサ215の先端部(圧力検出部)が流動樹脂により損
耗し易く、寿命が短いため、樹脂圧力センサ215の故
障によるロスが大きいという不具合がある。
【0017】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、樹脂圧力の検出を高精度
で行なうことができて樹脂成形品の品質にばらつきが生
じるのを防止することでき、しかも、樹脂圧力検出手段
に損耗等の不具合を生じることがなく樹脂圧力検出手段
の寿命を長くすることができて経済性に優れた射出成形
機の射出装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、溶融樹脂を射出するノズルの外周面
又は前記ノズルに連結されたアダプタの外周面に、周方
向の歪みを検出する1個以上の歪みゲージを貼付け、射
出成形時に前記歪みゲージから得られる検出信号に基づ
いて射出成形制御を行なうようにしている。このような
構成によれば、射出成形機のノズル部において、ノズル
又はノズルと連結するアダプタの外周面に貼付けられた
歪みゲージにより射出成形時にノズル部の周方向の歪み
を計測することにより、ノズル部内の樹脂圧力に対応し
たノズル部の歪みが検出される。そして、検出された歪
み量を樹脂圧力に換算することにより、樹脂圧力の大き
さが算出される。この場合、ノズル又はアダプタの外周
面の周方向の歪みを検出するのは、周方向の歪みが、ノ
ズルの軸方向や半径方法に比べて最も大きいので、歪み
を検出し易いからである。そして、歪みゲージにて検出
された歪みは、樹脂圧力の代用として、射出成形制御に
利用可能となる。
【0019】また、本発明では、前記ノズル又はアダプ
タを多角形筒に成形し、その多角形の外周面の辺に相当
する平面部に前記歪みゲージを貼付けるようにしてい
る。このようにすると、歪みゲージが真っ直ぐの状態で
貼付けられることとなるので、円筒のような曲面に貼付
けた場合に比べて、歪みゲージの長寿命化が図られ、し
かも歪みゲージの貼付強度を充分に確保し得てその貼付
け部の構造上の信頼性が高められる。
【0020】また、本発明では、射出成形機の最高射出
圧力が前記ノズル内の溶融樹脂に作用したときに、前記
歪みゲージに発生する歪み量が300〜1100×10
-6μとなるように、前記ノズル又はアダプタの形状及び
寸法を設定するようにしている。このようにすると、歪
みゲージの耐久性が充分に確保されると共に、歪み検出
の感度が良好に保たれる。
【0021】また、本発明では、ノズル部の樹脂圧力と
歪みとの関係を予め較正しておき、前記歪みゲージによ
る実測値を樹脂圧力に換算した値に基づいて前記射出成
形制御を行なうようにしている。このようにすると、可
塑化工程における可塑化圧力及び射出工程における射出
圧力が制御可能となる。
【0022】前記歪みゲージの温度条件を種々に変更し
て、前記ノズル部の樹脂圧力と歪みとの関係を事前にデ
ータ収集し、射出成形時に前記歪みゲージの周囲温度に
対応して、前記樹脂圧力と歪みとの関係を較正するよう
にしている。このようにすると、射出成形温度が種々に
異なっても常に正確な樹脂圧力が検出される。
【0023】また、本発明では、射出成形サイクル毎
に、前記ノズル部の樹脂圧力が0になる特定工程時に検
出した前記ノズル部の歪み量を原点として、この原点か
らの歪み実測値を樹脂圧力に換算するようにしている。
このようにすると、歪みゲージの温度ドリフトや経時ド
リフトを除いた正確な樹脂圧力が検出される。
【0024】また、本発明では、前記歪みゲージの貼付
け部の周辺箇所又は前記歪みゲージの金属べ一スに熱電
対を取付け、この熱電対にて前記歪みゲージの周囲温度
を検出するようにしている。このようにすると、歪みゲ
ージ部の温度を検出することにより、実際温度に合った
歪みと樹脂圧力との換算が行なわれる。
【0025】また、本発明では、前記歪みゲージの貼付
け部の周辺箇所又は前記歪みゲージの金属べ一スに取付
けた熱電対と、前記歪みゲージの貼付け部の周辺箇所に
設けたヒータとにより、前記歪みゲージの周囲温度を制
御するようにしている。このようにすると、歪みゲージ
の周囲温度のばらつきが低減され、ひいては歪み検出の
精度が良好に保たれる。
【0026】また、本発明では、樹脂原料を溶融・可塑
化させながら前記ノズルに移送する可塑化スクリュの可
塑化圧力の設定値と、前記ノズル部の歪み量から換算し
た実際の樹脂圧力とにより、可塑化圧力を制御し、ま
た、射出高圧工程及び射出保圧工程における樹脂圧力の
各設定値と、前記ノズル部の歪み量から換算した実際の
樹脂圧力とにより、射出高圧工程及び射出保圧工程にお
ける樹脂圧力を制御するようにしている。このようにす
ると、誤差の少ない実際の樹脂圧力値を使用することと
なるので、可塑化圧力、射出高圧及び射出保圧の制御精
度が向上される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図15を参照して説明する。なお、図1〜図15
において、図16〜図18と同様の部分には同一の符号
を付して重複する説明を省略する。
【0028】図1は、本発明の第1実施形態に係る射出
成形機の射出装置を示すものであって、本実施形態の射
出装置は、ホッパ2、シリンダ3、可塑化スクリュ4、
ヒータ31、ノズル6、軸受け箱7、電動機8,9、ボ
ールねじ機構部S、及び制御装置20をそれぞれ備えて
いる。この射出装置にあっては、ホッパ2から供給され
る樹脂原料1がシリンダ3内で可塑化されて、シリンダ
3の先端部のノズル6から射出されるまでの動作は、図
16に示した従来の射出装置の場合と全く同様である。
【0029】本実施形態の射出装置が既述の従来の射出
装置と異なる点につき述べると、次の通りである。すな
わち、本実施形態の射出装置にあっては、図16の従来
の射出装置に用いられているロードセル115の代わり
に、図1〜図4に示す如く歪みゲージ15がノズル6に
取付けられている。この歪みゲージ15は、図2及び図
3に明示するように、ノズル6の外周面(円筒面)に接
着又は溶接により貼付けられ、射出成型時にノズル6に
発生する歪みの大きさを歪みゲージ15にて検出し得る
ように構成されている。
【0030】また、ノズル6には図2に明示するように
ヒータ32が取付けられ、図3に示す如くノズル6に係
着された熱電対18による温度検出により、前記ヒータ
32が温度制御されるように構成されている。すなわ
ち、歪みゲージ15の貼付け部の周辺箇所に取付けられ
た熱電対18と、この歪みゲージ15の貼付け部の周辺
箇所に設けられたヒータ32とにより、歪みゲージ15
の周囲温度が制御されるようになっている。
【0031】なお、図3において、15aは歪みゲージ
15のリード線、18aは熱電対18のリード線であ
り、これらのリード線15a,18aからの出力信号は
図1に示す制御装置20にそれぞれ入力されるように構
成されている。かくして、歪みゲージ15及び熱電対1
8からの検出信号が前記制御装置20に供給されるよう
になっている。
【0032】一方、歪みゲージ15は、図4に示すよう
にノズル6の円周方向の歪みを検出する向きに貼付けら
れており、歪みゲージ15からはノズル6の円周方向の
歪みに相当する検出信号が出力されるように設定されて
いる。このようにノズル6の円周方向の歪みを歪みゲー
ジ15にて検出するようにしている理由は、ノズル6の
円周方向に発生する歪みが、円周方向とは別の2軸であ
る軸方向や半径方向に発生する歪み比べてずっと大きい
ので、この円周方向の歪みを検出する方が歪み検出を容
易かつ精度良く行なうことができるからである。なお、
熱電対18は、図3に示すように、ノズル6に設けられ
た穴に螺着されてその中に一部が挿入配置されている。
【0033】歪みゲージ15のリード線15aは電気信
号線23を介して制御装置20に接続されると共に、こ
の制御装置20と電動機8,9とがそれぞれ電気信号線
21,22を介して互いに接続されている。かくして、
歪みゲージ15からの検出信号(計測信号)が電気信号
線23を通して制御装置20に供給され、その検出信号
に応じて制御装置20から出力される制御信号が電気信
号線21,22を通して電動機8,9に入力されるよう
に構成されている。
【0034】本実施形態の射出装置は、次のように作動
される。すなわち、電動機8を図1において矢印a方向
に回転させる可塑化工程においては、溶融樹脂14の圧
力が所定の圧力となるように、電動機9が矢印c方向に
回転されて可塑化スクリュ4が図1において右方向に適
当な速度で後退される。他方、電動機9を図1において
矢印b方向に回転させて可塑化スクリュ4を前進させる
射出工程では、溶融樹脂14の圧力が所定の圧力となる
ように、電動機9の回転速度が調節される。なお、射出
保圧工程では、可塑化スクリュ4の移動速度は遅く、溶
融樹脂14の圧力を所定の圧力に下げる場合は、電動機
9が矢印c方向に回転され、これに伴い可塑化スクリュ
4が後退される。
【0035】このような構成の射出装置によれば、歪み
ゲージ15から得られる検出信号(歪み量に関する計測
信号)に基づいて射出成形制御を行なうことができる。
その理由は、以下の通りである。すなわち、可塑化スク
リュ4の前端箇所における溶融樹脂14の圧力とノズル
6の歪みの大きさとは、比例関係にある。従って、射出
成形時に、歪みゲージ15にてノズル6の歪みを検出す
ることにより、溶融樹脂14の圧力を間接的に計測する
ことができる。さらに具体的に述べると、射出成形時に
発生するノズル6の歪みの大きさを歪みゲージ15にて
検出し、この検出結果に基づいて溶融樹脂14の圧力を
計算により求めることができ、これにより求めた溶融樹
脂14の圧力値をパラメータとして電動機8,9の駆動
制御(ひいては射出成形制御)を高精度で行なうことが
できる。
【0036】なお、本実施形態の射出装置では、後述の
如く、樹脂原料1を溶融・可塑化させながらノズル6に
移送する可塑化スクリュ4の可塑化圧力の設定値と、ノ
ズル6の歪み量から換算した実際の樹脂圧力とにより、
可塑化圧力が制御され、また、射出高圧工程及び射出保
圧工程における樹脂圧力の各設定値と、ノズル部の歪み
量から換算した実際の樹脂圧力とにより、射出高圧工程
及び射出保圧工程における樹脂圧力が制御される。
【0037】図5は、本発明の第2実施形態に係る射出
成形機の射出装置を示すものであって、この射出装置
は、ホッパ2、シリンダ3、可塑化スクリュ4、ヒータ
31、ノズル6、アダプタ13、軸受け箱7、電動機8
と9、ボールねじ機構部部S、及び制御装置20をそれ
ぞれ備えている。なお、ホッパ2からシリンダ3に供給
される樹脂原料1がシリンダ3内で可塑化されて、ノズ
ル6から射出されるまでの動作は、既述の第1実施形態
の場合と全く同様である。
【0038】本実施形態の射出装置が既述の従来の射出
装置と異なる点につき述べると、次の通りである。すな
わち、本実施形態の射出装置にあっては、シリンダ3と
ノズル6との間にアダプタ13が配設され、このアダプ
タ13に歪みゲージ15が取付けられている。さらに詳
述すると、アダプタ13は、多角筒状の部材から成り、
図7及び図8に示す如き多角形状外周の平面部13a
と、溶融樹脂14が流動する中空部13bとを有してい
る。そして、アダプタ13の外周面の1辺に相当する平
面部13aに歪みゲージ15が貼付けられると共に、歪
みゲージ15の周囲温度を調整するためのヒータ33
(図6参照)が取付けられている。なお、この歪みゲー
ジ15の用途・機能及び作用効果は、既述の第1実施形
態の場合と比べて歪みゲージ15の貼付け場所が異なる
だけで、第1実施形態の場合と全く同じである。
【0039】本実施形態の射出装置によれば、アダプタ
13を用いることにより、このアダプタ13の形状・寸
法を適宜に調整して、溶融樹脂14の圧力に対するノズ
ル6の歪みの大きさを所望量に設定することができる。
また、歪みゲージ15を既述の如くアダプタ13の平面
部13aに貼付けて真っ直ぐの状態で設置するようにし
ているので、歪みゲージ15の寿命(耐用期間)を長く
することができる。すなわち、歪みゲージ15を円筒面
(湾曲面)に沿って貼付けた場合よりもこれを平面に沿
って貼付けた方が、歪みゲージ15を曲げずにかつ相手
面とより密着した状態で貼付けることができるので、寿
命を大幅に長くすることができ、かつ歪みゲージ15の
貼付け部の信頼性を向上させることができる。因みに、
歪みゲージ15の寿命が増大する例として、歪みゲージ
15の貼付箇所を円筒面とした場合には歪みゲージ15
の寿命が300万回であるものが、歪みゲージ15の貼
付箇所を平面とした場合には歪みゲージ15の寿命が1
000万回以上に増える。
【0040】なお、歪みゲージ15の使用個数は、1個
に限らず、2個以上であってもよい。図9は、歪みゲー
ジ15を2個使用した場合の例を示している。この例に
おいては、図9に示すように、2個の歪みゲージ15,
15がアダプタ13の互いに対向する2つの平坦部13
a,13aにそれぞれ貼付けられており、これら2個の
歪みゲージ15,15のブリッジ回路を組むことによ
り、歪みの検出感度は歪みゲージ15を1個設けた場合
の2倍となる。
【0041】また、図10は、歪みゲージ15の金属ベ
ースに熱電対19を溶接するようにした変形例を示して
いる。この変形例の場合には、アダプタ13に熱電対取
付用穴の加工を施す必要がなく、従って熱電対19の設
置を容易にすることができる。また、歪みゲージ15の
温度を直接検出できるので、使用温度における歪みと樹
脂圧力の較正精度を向上させることができる。
【0042】また、本発明の実施形態においては、予
め、ノズル部の歪みと樹脂圧力の関係を試験で計測して
較正するようにしている。図11は、その較正データを
収集するのに使用した射出装置の一例を示している。本
例の射出装置においては、図11に示すように、歪みゲ
ージ15が貼付けられたノズル6とシリンダ3との間に
試験用アダプタ16が設けられ、このアダプタ16に従
来方式の樹脂圧力センサ17が取付けられている。この
ような射出装置を使用することにより、歪みゲージ15
の歪み並びに樹脂圧力センサ17の圧力を同時に計測で
き、それらの関係データの収集が可能である。なお、図
11のノズル6に代えて、図6の歪みゲージ付きアダプ
タ13を使用しても、このアダプタ13に樹脂圧力セン
サ17を取付けることにより、上述と同様に、歪みゲー
ジ15の歪み並びに樹脂圧力センサ17の圧力のデータ
を同時に収集することが可能である。
【0043】次に、図12に歪みと鉄系ゲージベース応
力との関係を示す。図12に示すように、歪み1000
μ(1μ=1×10-6m)当り210MPaの応力が発
生する。歪みが大きいと、歪みの検出は容易になるが、
それだけ発生応力が増えてゲージベースが破損しやすく
なる。歪みゲージの試験例では、樹脂成形の最高温度4
00℃の温度条件において、300万回の繰返し歪み試
験で、歪み範囲が0〜900μのものは破損せず、歪み
範囲が0〜1200μのものは破損している。従って、
歪みは1100μ程度に抑える必要がある。また、射出
成形機の最高射出樹脂圧力は、一般に200MPa程度
であるが、1MPaの分解能が射出成形制御上、必要で
ある。
【0044】一方、歪みゲージの分解能は1μ程度であ
るが、余裕をみて1.5μとする。従って、歪み1.5
μで樹脂圧力1MPaに対応させ、最高射出樹脂圧力2
00MPaまで検出するとすると、最高樹脂圧力時の歪
みは300μになる。それ故、最高射出樹脂圧力に対し
て、発生歪みは300〜1100μが適切である。そこ
で、そのような発生歪みとなるようにノズル6又はアダ
プタ13の形状・寸法を設計する。そのようにすれば、
歪みゲージ15が破損せず、かつ必要な分解能を得るこ
とができる。
【0045】次に、図13に、樹脂圧力とノズル部見掛
け歪みとの関係を、温度をパラメータとして模式的に示
す。図13に示すように、温度の高低に応じて、樹脂圧
力とノズル部見掛け歪みとの相互関係は異なり、また樹
脂圧力0に対するノズル部見掛け歪みもずれてくる。な
お、この温度変化による歪みの変動は、「温度ドリフ
ト」と呼ばれている。従って、事前に、温度水準を変え
て、樹脂圧力とノズル部見掛け歪みとの関係データを収
集し、下記の式(1)により、各温度毎に圧力換算係数
Kを求めておく。
【0046】 K=PH/(εH−ε0) ……… (1) ただし、PH:樹脂圧力計測値 εH:樹脂圧力がPHの時の見掛け歪み量 ε0:樹脂圧力が0の時の見掛け歪み量
【0047】しかるに、射出成形においては、後述の図
14で示すように、各射出成形サイクル中に樹脂圧力が
0になる時点があるので、その時点の見掛け歪みε0を
検出し、事前にデータ収集してある各温度の圧力換算係
数Kにより、任意の見掛け歪みεXから下記の式(2)
により、樹脂圧力PXを算出できる。
【0048】 PX=K・(εX−ε0) ……… (2)
【0049】次に、図14に射出成形サイクルにおける
ノズル部の樹脂圧力変化を示す。図14に示すように、
射出工程は、金型内へ樹脂を充填する射出高圧工程と、
充填後に樹脂を補給する射出保圧工程の2つに区分され
るが、それらの工程で樹脂圧力PA,PBがそれぞれ図
示の如く作用する。さらに、射出後の可塑化工程では、
樹脂圧力設定に対応した所定の圧力PCが作用する。し
かし、それらの工程以外の区間a,bの各工程では、ノ
ズル部の樹脂圧力は0になる。従って、例えば図14の
各射出成形サイクル開始時点(区間bの工程の最初)
に、ノズル部の歪みを計測すれば、それが樹脂圧力
「0」に対応する見掛け歪み量ε0となる(各射出成形
サイクル開始時点以外の予め設定された樹脂圧力が0の
時点で見掛け歪み量ε0を計測するようにしてもよ
い)。なお、この見掛け歪み量ε0を原点とすることを
「ゼロ払い」と呼び、この原点からの歪み量(εX−ε
0)を正味の歪み量として用いる。これにより、本方法
によれば、歪みゲージに固有の温度ドリフトや経時ドリ
フト等による影響を除去できる。
【0050】次に、図15に、本実施形態の射出装置に
適用される制御のフローチャートを示す。本実施形態の
射出装置の制御においては、図15に示す如く、各成形
サイクルの開始時に歪みのゼロ払いを行ない、樹脂圧力
0に対応する見掛け歪みε0を設定する(ステップ
1 )。次いで、歪みゲージ部の温度TSを検出する
(ステップS2 )。これらのステップS1 ,S2 におけ
る準備作業の後に、射出・可塑化工程(ステップS3
において、連続して、見掛け歪みεXを検出し(ステッ
プS4 )、現在温度TSにおける圧力換算係数Kを前記
式(1)を用いて事前データから算出し(ステップ
5 )、樹脂圧力PXを前記式(2)にて計算により求
める(ステップS6 )。次に、目標圧力PGと樹脂圧力
PXとの差△Pを算出し(ステップS7 )、この△Pを
低減するように射出用の電動機9(図1及び図5参照)
を駆動制御する(ステップS8 )。なお、上述の△Pを
低減する制御は、いわゆるフィードバック制御であり、
種々の方法が用いられる。上記射出・可塑化工程(ステ
ップS3 )の後、射出成形の1サイクルが完了する(ス
テップS9 )。かくして、上述の如き制御フローによれ
ば、ノズル6の歪みゲージ15により歪みを計測するこ
とにより、射出・可塑化工程におけるノズル部樹脂圧力
を算出し、この算出結果に基づいてフィードバック制御
することができる。
【0051】このような構成の射出装置によれば、従来
用いられていたロードセル115や樹脂圧力センサ21
5に代えて歪みゲージ15を用いるようにしたので、歪
みの大きさ(歪み量)を容易に検出することが可能にな
って樹脂圧力の検出を高精度で行なうことができ、しか
も歪みゲージ15が溶融樹脂にて損耗を生じるようなこ
とがないので、樹脂圧力検出手段としての歪みゲージ1
5の寿命を長くすることができる。また、歪みゲージ1
5をノズル6に直接的に貼付け、或いはアダプタ13を
介してノズル6に間接的に貼付けるようにしているの
で、従来のようにロードセル115とノズル106との
間に軸受け箱7等の中間部品が介在されることがなく、
従って中間部品における摺動抵抗により圧力検出の精度
が悪くなるような不具合をなくすことができる。その結
果、射出成形品の品質にばらつきを生じるのを防止で
き、射出成形品の高品質化並びに品質の均一化を図るこ
とができる。
【0052】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、アダプタ13の形状は正六角筒であ
る必要は必ずしもなく、その他の多角筒であってもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、溶融樹脂
を射出するノズルの外周面又は前記ノズルに連結された
アダプタの外周面に、周方向の歪みを検出する1個以上
の歪みゲージを貼付け、射出成形時に前記歪みゲージか
ら得られる検出信号に基づいて射出成形制御を行なうよ
うにしたので、次のような作用効果を奏することができ
る。まず、射出成形機のノズル部に貼付けた歪みゲージ
により射出成形時にノズルの周方向の歪みを検出してそ
の検出した歪み量に基づいてノズル部内の樹脂圧力を算
出することができる。また、ノズルに発生する歪みの大
きさの検出が容易であり、かつ貼付け部品である歪みゲ
ージが破損しない適度な歪み範囲に製作可能である。
【0054】その結果、軸受け箱部にロードセルを設け
た従来方式では、樹脂圧力の制御をするノズル部とはか
け離れた軸受け箱部で荷重検出をするため、圧力検出の
誤差が大きいという欠点があったが、本発明は、樹脂圧
力と相関関係を有する歪み量(樹脂圧力の代替となる歪
み)をノズル部において検出する方式であるので、従来
のような検出誤差を低減することができて樹脂圧力の制
御精度を向上させることができ、ひいては成形品の品質
にばらつきが生じるのを防止し得て高品質化並びに品質
均一化を図ることができる。
【0055】また、ノズル部の溶融樹脂流路に樹脂圧力
センサを直接取付けた従来の射出装置では、樹脂圧力セ
ンサの先端(ダイアフラム)が流動樹脂によって損耗し
易いため寿命が短いという欠点があったが、本発明の射
出装置では、樹脂圧力センサの代替部品である歪みゲー
ジは、ノズル内を流動する溶融樹脂と接触することがな
いので、歪みゲージが損耗するおそれは全くなく、従っ
て歪みゲージの寿命を長くもたせることができて経済的
である。
【0056】かくして、本発明によれば、樹脂圧力の検
出を高精度で行なうことができて樹脂成形品の品質にば
らつきが生じるのを防止することでき、しかも、樹脂圧
力検出手段に損耗等の不具合を生じることがなく樹脂圧
力検出手段の寿命を長くすることができて経済性に優れ
た射出成形機の射出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の射出
装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】図1において矢印Aで示す部分を拡大して示す
断面図である。
【図3】図2におけるB−B線断面図である。
【図4】図3のノズルを拡大して示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る射出成形機の射出
装置の全体構成を示す構成図である。
【図6】図5において矢印Eで示す部分を拡大して示す
断面図である。
【図7】図6におけるF−F線断面図である。
【図8】図7のノズルを拡大して示す斜視図である。
【図9】2個の歪みゲージをノズルの平面部にそれぞれ
貼付けた状態を示す断面図である。
【図10】熱電対を歪みゲージに溶接するようにした本
発明の変形例を示すものであって、ノズルへの歪みゲー
ジ及び熱電対の取付箇所を示す斜視図である。
【図11】樹脂圧力センサ付き試験用アダプタを備えた
較正データ収集用のノズル部を示す断面図である。
【図12】歪みと鉄系ゲージベース応力との関係を示す
グラフである。
【図13】ノズル部の樹脂圧力と見掛け歪みとの関係を
示すグラフである。
【図14】射出成形サイクルを示すものであって、射出
成形時における樹脂圧力の圧力変化を示すグラフであ
る。
【図15】本発明の射出装置を制御するための工程を示
すフローチャートである。
【図16】図16はロードセルを樹脂圧力検出手段とし
て備えた従来の射出装置の全体構成を示す構成図であ
る。
【図17】ノズルに樹脂圧力センサを取付けるようにし
た従来の射出装置の全体構成を示す構成図である。
【図18】図17において矢印Qで示す部分を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂原料 2 ホッパ 3 シリンダ 4 可塑化スクリュ 5 逆止弁 6 ノズル 7 軸受け箱 8,9 電動機 10 ボールねじ軸 11 ボール 12 ボールねじナット 13 アダプタ 13a 平面部 14 溶融樹脂 15 歪みゲージ 16 樹脂圧力センサ取付けアダプタ 17 樹脂圧力センサ 18,19 熱電対 20 制御装置 21,22,23 電気信号線 32,33 ヒータ S ボールねじ機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 清 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 三輪 滋夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内 Fターム(参考) 4F206 AP05 AP20 AR03 AR20 JA07 JP11 JP13 JQ51

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂を射出するノズルの外周面又は
    前記ノズルに連結されたアダプタの外周面に、周方向の
    歪みを検出する1個以上の歪みゲージを貼付け、射出成
    形時に前記歪みゲージから得られる検出信号に基づいて
    射出成形制御を行なうようにしたことを特徴とする射出
    成形機の射出装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル又はアダプタを多角形筒に成
    形し、その多角形の外周面の辺に相当する平面部に前記
    歪みゲージを貼付けるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の射出成形機の射出装置。
  3. 【請求項3】 射出成形機の最高射出圧力が前記ノズル
    内の溶融樹脂に作用したときに、前記歪みゲージに発生
    する歪み量が300〜1100×10-6μとなるよう
    に、前記ノズル又はアダプタの形状及び寸法を設定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の射
    出成形機の射出装置。
  4. 【請求項4】 ノズル部の樹脂圧力と歪みとの関係を予
    め較正しておき、前記歪みゲージによる実測値を樹脂圧
    力に換算した値に基づいて前記射出成形制御を行なうよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項
    に記載の射出成形機の射出装置。
  5. 【請求項5】 前記歪みゲージの温度条件を種々に変更
    して、前記ノズル部の樹脂圧力と歪みとの関係を事前に
    データ収集し、射出成形時に前記歪みゲージの周囲温度
    に対応して、前記樹脂圧力と歪みとの関係を較正するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4に記載の射出成形機
    の射出装置。
  6. 【請求項6】 射出成形サイクル毎に、前記ノズル部の
    樹脂圧力が0になる特定工程時に検出した前記ノズル部
    の歪み量を原点として、この原点からの歪み実測値を樹
    脂圧力に換算するようにしたことを特徴とする請求項4
    又は5に記載の射出成形機の射出装置。
  7. 【請求項7】 前記歪みゲージの貼付け部の周辺箇所又
    は前記歪みゲージの金属べ一スに熱電対を取付け、この
    熱電対にて前記歪みゲージの周囲温度を検出するように
    したことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記
    載の射出成形機の射出装置。
  8. 【請求項8】 前記歪みゲージの貼付け部の周辺箇所又
    は前記歪みゲージの金属べ一スに取付けた熱電対と、前
    記歪みゲージの貼付け部の周辺箇所に設けたヒータとに
    より、前記歪みゲージの周囲温度を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項7に記載の射出成形機の射出装
    置。
  9. 【請求項9】 樹脂原料を溶融・可塑化させながら前記
    ノズルに移送する可塑化スクリュの可塑化圧力の設定値
    と、前記ノズル部の歪み量から換算した実際の樹脂圧力
    とにより、可塑化圧力を制御し、また、射出高圧工程及
    び射出保圧工程における樹脂圧力の各設定値と、前記ノ
    ズル部の歪み量から換算した実際の樹脂圧力とにより、
    射出高圧工程及び射出保圧工程における樹脂圧力を制御
    するようにしたこを特徴とする請求項1乃至8の何れか
    1項に記載の射出成形機の射出装置。
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